JP5440293B2 - レチクルレイアウト生成方法、プログラム及びレチクルレイアウト生成装置 - Google Patents
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Description
図1に示すように、設計支援装置11は、基板に製造対象物のパターンを露光するために用いられるレチクルのレイアウトデータを作成するデータ作成装置として機能する。基板は、レチクル上に形成されたパターンを形成して製造対象物(例えばデバイス)を製造することができる材料であり、例えば、ウェハ、ガラスプレートである。
記憶装置14は、通常、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置を含む。この記憶装置14には、半導体装置(半導体集積回路装置)を設計するためのプログラムデータを含むファイルが格納され、CPU12は、入力装置16による指示に応答しているプログラムをメモリ13へ転送し、それを実行する。
詳しくは、設計支援装置11は、歩留まり予想図26に基づいて、1枚のウェハ51から作成される各チップA〜Tの有効数を算出し、その有効数がそれぞれ各チップA〜Tの要求数以上か否かを判定する。そして、設計支援装置11は、全てのチップについて、有効数が要求数以上の場合、要求チップ数をクリアしていると判定し、ステップ40に移行する。一方、設計支援装置11は、少なくとも1つのチップについて、有効数が要求数未満の場合、要求チップ数をクリアしていないと判定し、ステップ37に移行する。
設計支援装置11は、図13に示すように、ウェハ51に対する歩留まりエリア53a〜53cに基づいて、各チップA〜Tの有効数を算出する。この歩留まりエリア53a〜53cの設定データは、図示しないファイルに格納されている。
4×0.999+16×0.99+19×0.96+19×0.89=54.986
により、チップAの有効数54.986を算出する。
次に、設計支援装置11は、ステップ40(ウェハマップ再作成)において、ステップ35,37,39で決定したレチクルレイアウトデータに基づいて最終のウェハマップデータを生成し、このデータをファイル23に格納する。
図16に示すように、チップデータ21には、チップA〜Tの要求数と、チップのサイズ(X、Y)が含まれている。そして、この例では、サイズの異なるチップが含まれている。
次に、設計支援装置11は、無効領域分布図24の区画領域について、互いに重なる無効領域43の数をカウントし、図18に示すように無効領域分布図24とショット領域42を重ね合わせ、各区画領域の重複数に従って、図19に示すようにチップA〜Tを配置する(図3,ステップ35)。
今、チップCが要求チップ数をクリアしていないとする。この場合、設計支援装置11は、図20に示すように、チップCの有効数が増加するように、チップの配置位置の変更、又はレチクルレイアウト25に対する無効領域分布図24の位置を、相対的に変更する(図3,ステップ37)。このとき、チップTの少なくとも一部が区画領域iから外れる場合、重複数が最も少ない区画領域iに含まれるように、チップTの配置位置をずらすようにしてもよい。これは、チップTの面積が他のチップと比べて小さく、チップTの周囲に空き領域があるからである。
このように、互いにチップサイズが異なるチップについても、上記と同様に、ショット領域42に対してチップA〜Tを配置したレチクルのレイアウトデータとウェハマップ23を作成することにより、各チップA〜Tの有効数を増加させることができる。また、要求数が多いチップのパターンを、無効領域43の重なりが少ない部分に配置することにより、要求数が多いチップの有効数が増加し、処理するウェハの枚数を削減することが可能となる。
図21に示すように、レチクル71は、複数(図において4つ)のショット領域71a〜71dを含む。各ショット領域71a〜71dには、複数のチップA〜Lにおいて、異なる層を形成するためのパターンが形成される。つまり、第1のショット領域71aには、チップA〜Lに形成される第1の層のためのパターンA1〜L1が形成される。第2のショット領域71bには、チップA〜Lに形成されるパターンのうち、第1の層と異なる第2の層のためのパターンが形成される。同様に、第3,第4のショット領域71c,71dには、第3の層、第4の層のためのパターンがそれぞれ形成される。このようなレチクル71は、マルチレイヤーレチクルと呼ばれる。複数層のパターンを1つのレチクル71上に形成することにより、製造工程において使用するレチクルの枚数が少なくなり、コスト的及び管理的に有利となる。
このように、マルチレイヤーレチクル71についても、同様に処理を行うことで、チップA〜Lの有効数を増加させることができる。また、要求数が多いチップのパターンを、無効領域43の重なりが少ない部分に配置することにより、要求数が多いチップの有効数が増加し、処理するウェハの枚数を削減することが可能となる。
(1)設計支援装置11は、複数のチップA〜Tのパターンを1つのレチクル41のショット領域42に形成する場合において、ショット領域42に基づいてウェハマップ23を作成する。そして、ウェハマップ23のショット領域42から、ウェハ有効領域52より外側の無効領域43を抽出し、ショット領域42に対する無効領域43の分布に従ってチップA〜Tを配置してレチクルレイアウト25及びウェハマップ23を作成するようにした。従って、ショット領域42とウェハ有効領域52の領域境界線52aと重なるショット領域42(部分有効ショット領域42b)に形成されるチップを有効とすることができるため、各チップA〜Tの有効数を増加させることができる。
・ステップ35においてチップを配置するために必要な情報、配置の順番を適宜変更してもよい。
3+15+18+16=52
となる。
・無効領域を抽出するショット領域を限定する。例えば、ウェハ有効領域内に含まれるショット領域の境界線の長さとチップのサイズに応じてチップが1つも形成不可能なショット領域に対する無効領域の抽出をキャンセルする。また、ショット領域の境界線のうちのウェハ有効領域に含まれる線分とウェハ有効領域の境界線とに囲まれた領域の面積と、ショット領域の面積との比が所定値(例えば1:4)以下となるショット領域に対する無効領域の抽出をキャンセルする。尚、所定値は、ショット領域のサイズとそのショット領域内に配置されるチップのサイズとに基づいて変更されてもよい。また、上記の条件を組み合わせて判定するようにしてもよい。
(付記1)
チップを形成する基板上にパターンを描写する1枚のレチクルに複数種類のチップのパターンを配置したレチクルのレイアウトを設計支援装置により生成するレチクルレイアウト生成方法であって、
前記レチクルのショット領域と基板の有効領域とに基づいて、前記基板に対する前記ショット領域の位置を示すマップを生成するマップ作成工程と、
前記マップから、前記ショット領域における有効領域又は無効領域を抽出する領域抽出工程と、
抽出した領域の分布情報と、前記チップの種類とに応じて各チップを配置してレチクルレイアウトのデータを生成する第1のレイアウト処理工程と、
を含むレチクルレイアウト生成方法。
(付記2)
抽出した領域を含むショット領域が互いに重なり合うように前記領域を配置して領域分布図を生成する領域分布図作成工程を含み、
前記領域分布図に基づいて、重なり合う前記領域の数をカウントしてそのカウント値を分布情報とし、前記分布情報に応じてチップを配置すること
を特徴とする付記1記載のレチクルレイアウト生成方法。
(付記3)
前記チップの種類は、少なくともチップの要求数が異なることにより設定され、
前記第1のレイアウト処理工程において、前記分布情報と各チップの要求数とに応じて各チップを配置すること
を特徴とする付記1又は2記載のレチクルレイアウト生成方法。
(付記4)
チップデータから1枚のレチクル上にパターンを配置する複数種類のチップのサイズを読み込み、各チップのサイズに基づいて、全てのチップを露光するために必要なショットサイズの最小値を算出するショットサイズ算出工程含むこと、を特徴とする付記1〜3のうちの何れか1項に記載のレチクルレイアウト生成方法。
(付記5)
チップデータには各チップの要求数が含まれ、
生成したレチクルレイアウトとウェハマップとに基づいて第1の歩留まり予想図を生成し、該歩留まり予想図に基づいて、1枚のウェハにおけるチップの有効数を算出し、各チップの有効数と前記要求数とを比較して前記レチクルレイアウトが要求チップ数をクリアしているか否かを判定する第1の判定工程を含む、ことを特徴とする付記1〜4のうちの何れか1項に記載のレチクルレイアウト生成方法。
(付記6)
前記第1の判定工程において、要求チップ数をクリアしていないと判定された場合に、前記無効領域分布図と前記チップのサイズに基づいて、前記無効領域分布図と前記ショット領域とを相対的にずらすオフセット量に応じてレチクルレイアウトを生成し、前記オフセット量に応じてウェハに対するショット領域をずらした第2の歩留まり予想図を生成する第2のレイアウト処理工程を含む、ことを特徴とする付記5に記載のレチクルレイアウト生成方法。
(付記7)
前記第2のレイアウト処理工程において、複数種類のチップのうち、面積が小さなチップの配置位置を、相対的にずらした前記無効領域分布図と前記ショット領域との位置に応じて変更すること、を特徴とする付記6に記載のレチクルレイアウト生成方法。
(付記8)
前記第2のレイアウト処理工程により生成されたレチクルレイアウトが要求チップ数をクリアしているか否かを判定する第2の判定工程と、
前記第2の判定工程において、要求チップ数をクリアしていないと判定された場合に、配置基準に従って複数種類のチップを配置したレチクルレイアウトを生成する第3のレイアウト処理工程と、
を含むこと、を特徴とする付記6又は7に記載のレチクルレイアウト生成方法。
(付記9)
前記第1のレイアウト処理工程において、前記無効領域分布図に基づいて、歩留まりが高い領域の面積と、前記ショット領域に配置する最小のチップの面積とを比較し、その比較結果に応じて、各チップを配置すること、を特徴とする付記1〜8のうちの何れか1項に記載のレチクルレイアウト生成方法。
(付記10)
前記第1のレイアウト処理工程において、前記ショット領域に配置する各チップのデバイス特性に応じた順番で配置を検討すること、を特徴とする付記1〜9のうちの何れか1項に記載のレチクルレイアウト生成方法。
(付記11)
チップを形成する基板上にパターンを描写する1枚のレチクルに複数種類のチップのパターンを配置したレチクルのレイアウトを生成する装置が実行するプログラムであって、
前記レチクルのショット領域と基板の有効領域とに基づいて、前記基板に対する前記ショット領域の位置を示すマップを生成する工程と、
前記マップから、前記ショット領域における有効領域又は無効領域を抽出する工程と、
抽出した領域の分布情報と、前記チップの種類とに応じて各チップを配置してレチクルレイアウトのデータを生成する工程と、
を含むプログラム。
(付記12)
チップを形成する基板上にパターンを描写する1枚のレチクルに複数種類のチップのパターンを配置したレチクルのレイアウトを生成するレチクルレイアウト生成装置であって、
前記レチクルのショット領域と基板の有効領域とに基づいて、前記基板に対する前記ショット領域の位置を示すマップを生成する工程と、
前記マップから、前記ショット領域における有効領域又は無効領域を抽出する工程と、
抽出した領域の分布情報と、前記チップの種類とに応じて各チップを配置してレチクルレイアウトのデータを生成する工程と、
を実行するレチクルレイアウト生成装置。
22 ショットサイズ
23 ウェハマップ
24 無効領域分布図
25 レチクルレイアウト
26 歩留まり予想図
27 配置基準
41 レチクル
42 ショット領域
43 無効領域
51 ウェハ
52 ウェハ有効領域
52a 領域境界線
A〜T チップ
Claims (5)
- チップを形成する基板上にパターンを描写する1枚のレチクルに複数種類のチップのパターンを配置したレチクルのレイアウトを設計支援装置により生成するレチクルレイアウト生成方法であって、
前記レチクルのショット領域と基板の有効領域とに基づいて、前記基板に対する前記ショット領域の位置を示すマップを生成するマップ作成工程と、
前記マップから、前記ショット領域における有効領域又は無効領域を抽出する領域抽出工程と、
抽出した領域の分布情報と、前記チップの種類とに応じて各チップを配置してレチクルレイアウトのデータを生成する第1のレイアウト処理工程と、
を含むレチクルレイアウト生成方法。 - 抽出した領域を含むショット領域が互いに重なり合うように前記領域を配置して領域分布図を生成する領域分布図作成工程を含み、
前記領域分布図に基づいて、重なり合う前記領域の数をカウントしてそのカウント値を分布情報とし、前記分布情報に応じてチップを配置すること
を特徴とする請求項1記載のレチクルレイアウト生成方法。 - 前記チップの種類は、少なくともチップの要求数が異なることにより設定され、
前記第1のレイアウト処理工程において、前記分布情報と各チップの要求数とに応じて各チップを配置すること
を特徴とする請求項1又は2記載のレチクルレイアウト生成方法。 - チップを形成する基板上にパターンを描写する1枚のレチクルに複数種類のチップのパターンを配置したレチクルのレイアウトを生成する装置が実行するプログラムであって、
前記レチクルのショット領域と基板の有効領域とに基づいて、前記基板に対する前記ショット領域の位置を示すマップを生成する工程と、
前記マップから、前記ショット領域における有効領域又は無効領域を抽出する工程と、
抽出した領域の分布情報と、前記チップの種類とに応じて各チップを配置してレチクルレイアウトのデータを生成する工程と、
を含むプログラム。 - チップを形成する基板上にパターンを描写する1枚のレチクルに複数種類のチップのパターンを配置したレチクルのレイアウトを生成するレチクルレイアウト生成装置であって、
前記レチクルのショット領域と基板の有効領域とに基づいて、前記基板に対する前記ショット領域の位置を示すマップを生成する工程と、
前記マップから、前記ショット領域における有効領域又は無効領域を抽出する工程と、
抽出した領域の分布情報と、前記チップの種類とに応じて各チップを配置してレチクルレイアウトのデータを生成する工程と、
を実行するレチクルレイアウト生成装置。
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