JP2009130228A - レイアウト設計方法、レイアウト設計プログラム、及びレイアウト設計装置 - Google Patents

レイアウト設計方法、レイアウト設計プログラム、及びレイアウト設計装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マクロブロック外側の外周部において、電源配線とマクロブロックとを共に含む領域の配線面積率が所定の制約条件を満足していない場合には、電源配線のレイアウトをやり直さなければならないという課題があった。
【解決手段】コンピュータを用いて半導体集積回路のレイアウトを行う方法によって解決することができる。この方法は、ハードブロックをレイアウトする工程と、電源配線をレイアウトする工程と、ハードブロックと電源配線とがメタル密度違反を生じさせていないかを検証する工程と、メタル密度違反が発見された場合には、レイアウトの修正を行って、メタル密度違反を解消する工程と、信号線をレイアウトする工程とを含む。信号線をレイアウトする工程を、電源配線によるメタル密度違反を解消する工程の後に行う。
【選択図】図7A

Description

本発明は、半導体集積回路におけるレイアウト設計方法、レイアウト設計プログラム、及びレイアウト設計装置に関する。
近年、半導体集積回路のより一層の高集積化、微細化が促進されている。メタル配線の製造工程において、安定した積層構造を構築するため、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械研磨)法が使用されている。同一基板上に幅が狭い配線(以降、細幅配線と記す)と幅が広い配線(以降、太幅配線と記す)とが混在すると、CMP法では均一に研磨することが困難になる。例えば、太幅配線にあわせてCMP法により研磨すると、細幅配線の厚さが薄くなってしまう。このような問題点を回避するためには、配線幅を制限し、全ての配線幅をプロセスの制限からくる規定の範囲内に設定するなどしなければならない。また、CMP法により均一に研磨するためには、単位面積当たりの配線占有率(以降、メタル密度と記す。)も、製造プロセス上の制約から決まる最大配線占有率を超えないように設定する必要がある。CMP法による研磨に影響を及ぼす可能性のある一定幅以上の配線においては、所定の大きさの領域毎にメタル密度の上限値が定められている。
半導体集積回路の配線レイアウト設計装置として、特開2005−243886号公報(特許文献1参照)に記載された発明が知られる。この配線レイアウト設計装置は、電源配線補強実施部と、配線面積率制約判定部とを有する。電源配線補強実施部は、電源配線の補強を行う際に、一般配線との関係も考慮してレイアウトを決定する。配線面積率制約判定部は、配線面積情報を抽出し、面積率を満たしていない配線層を昇順でリスト化し、電源補強時に使用する配線層の優先順位付けを行う。
図1A及び図1Bは、一般的なメタル密度の検出方法の一例を示すフローチャートである。メタル密度の検出は、メタル密度検出プログラムを実行するコンピュータにて行われており、図1A及び図1Bのフローチャートは、そのメタル密度検出プログラムの処理の流れを説明したものである。図2は、メタル密度の検出対象となる半導体チップの例を示す図で、ここでは、ハードブロックを1つ以上含むレイアウトを有する場合の例を採り上げている。図2において、メタル密度検出領域P1は、X方向及びY方向に移動する。チップP2は、メタルがある領域と無い領域とを有している。ハードブロック(マクロセル、マクロブロックなどと称呼される場合もある。)P3は、フラッシュROMなどのブロックが配置される領域である。太幅配線領域P4は、チップP2内に配線される電源配線等の太幅配線が配置される領域を示している。ハードブロックP3と太幅配線領域P4とは、距離L1だけ離して配置されている。図1A、図1B、及び図2を合わせて、一般的なメタル密度の検出方法について説明する。
図1Aにおいて、ステップS1は、メタル密度検出領域P1の大きさと、メタル密度検出領域P1が移動するピッチX’、Y’とを決めるステップである。メタル密度検出領域P1の大きさは、例えば、プログラムがチップP2の大きさから判断し自動的に決定することができる。具体的には、チップP2をX方向及びY方向にそれぞれ10分割した大きさなどとして良い。その他、チップP2に含まれるハードブロックP3の大きさから判断し決定してもよいし、レイアウト設計装置(コンピュータ)の演算能力を考慮して決定しても良い。ピッチX’、Y’は、1回のメタル密度の検証が終了した際に、メタル密度検出領域P1を次の場所へ移動させる距離である。ピッチX’、Y’はチップP2の大きさを考慮して決定することができる。例えば、チップP2をX方向、Y方向にそれぞれ100分割した長さでよい。これに限定せず、製造プロセスの配線幅などを元に決定しても良い。
図1Aにおいて、ステップS2は、メタル密度検出領域P1の初期位置を決めるステップである。ここでは、メタル密度検出領域P1をチップP2の座標X0、Y0に配置している。図2に示されているように、チップP2の左上が原点(座標X0、Y0)であり、X座標は、右方向へ進むと増加し、Y座標は下方向へ進むと増加する。ステップS3は、メタル密度検出領域P1がチップP2内に配置されたハードブロックP3に100%重なっているかを判断するステップである。メタル密度の検出は、ハードブロックP3の外側の領域を対象として行うので、メタル密度検出領域P1がハードブロックP3の内部に完全に含まれる場所へ移動した場合には、メタル密度の検出を省略する。
ステップS3の判断により、メタル密度検出領域P1がチップP2内に配置されたハードブロックP3に100%含まれている場合、その部分はメタル密度の検出を行わないので、図1BのステップS7へ処理を移す。メタル密度検出領域P1がチップP2内に配置されたハードブロックに完全に含まれていなければ、ステップS4へ処理を移す。ステップS4は、メタル密度検出領域P1におけるメタル部分の面積と、メタル密度検出領域P1の全面積の比を算出するステップである。ただし、ここでは本製品の製造プロセスにおける最小の配線幅の配線はメタル密度の算出対象外としている。ステップS5は、ステップS4で算出したメタル密度は、メタル密度違反を生じさせる所定の閾値を超えているかを判断するステップである。ここで、閾値は本製品の製造プロセスによって決められる値であり、例えば50%というような値である。ステップS4で算出したメタル密度が閾値を超えていない場合は、ステップS7へ処理を移す。メタル密度が閾値を超えていた場合、ステップS6の処理を実行する。ステップS6は、ダミー層の現在のメタル密度検出領域P1と同じ部分を塗りつぶす(マーキング)処理を行うステップである。ダミー層は、チップP2と同一の大きさであるが実際のレイアウトには反映されないもので、設計時において他の層と論理演算するためだけに存在するデータで表される。
図1Bにおいて、ステップS7は、メタル密度検出領域P1をピッチX’だけX方向に移動するステップである。ステップS8は、メタル密度検出領域P1がチップP2からはみ出たかを判断するステップである。メタル密度検出領域P1がチップP2からはみ出た場合は、ステップS9へ処理を移す。メタル密度検出領域P1がチップP2からはみ出ていない場合は、ステップS10へ処理を移す。ステップS9は、メタル密度検出領域P1をピッチY’だけY方向に移動すると共に、メタル密度検出領域P1のX座標を0に戻すステップである。ステップS10は、メタル密度検出領域P1がチップP2からはみ出たかを判断するステップである。メタル密度検出領域P1がチップP2からはみ出た場合は、全領域の検出が終了したことになるので終了する。メタル密度検出領域P1がチップP2からはみ出ていない場合は、ステップS3へ処理を移す。
電源配線等の太幅配線及びハードブロック近辺では、上限値を超えるメタル密度になりやすい傾向にある。メタル密度が上限値を超えた場合、メタルのレイアウトパターンの修正が必要となる。現状では、ハードブロック内部と、ハードブロック近辺の電源配線に関わるメタル密度の確認は、ハードブロック内部のレイアウトパターンを含んでいる必要がある。そのため、太幅配線及び細幅配線の配置が完了したデータ(以降、配線済データと記す)でのみ、メタル密度の確認が可能となっている。配線済データにおける確認では、レイアウト設計における手戻りが大きい。よって、電源配線実施時点で、メタル密度の確認及び修正が望まれている。
図3A及び図3Bは、一般的なレイアウト設計フローを示したものである。今日のレイアウト設計は、コンピュータを用いて行われており、図示するレイアウト設計フローは、コンピュータがレイアウト設計プログラムを実行することにより実現される。図3A及び図3Bにおけるレイアウト設計プログラムは、フロアプラン・プログラムと、電源配線・プログラムと、自動配置・プログラムと、自動配線・プログラムと、データマージ・プログラムと、レイアウト検証・プログラムと、検証結果判定・プログラムとを含み、これらは、それぞれツールとして提供されている。
図3Aにおいて、ステップS11は、フロアプランを実施するステップである。ここでは、フロアプラン・プログラムが実行され、コンピュータは、回路の接続状態を表したネットリストD1、ハードブロック(RAMなど)及びプリミティブセル(論理素子など)の外形情報及び端子情報を有する製品概略データD2を読み込む。そして、レイアウト設計者の指示操作を受けて、コンピュータが、半導体製品に搭載するハードブロックおよび自動配置配線領域の規模から、チップサイズやハードブロック位置を決定する処理を行う。ハードブロック配置済レイアウトデータD4が出力される。ステップS12は、電源配線を実施するステップである。ここでは、電源配線・プログラムが実行され、コンピュータは、ネットリストD1、ハードブロック配置済レイアウトデータD4を読み込む。そして、必要に応じて、レイアウト設計者の指示操作を受けて、コンピュータが、半導体製品に搭載するハードブロックや各論理素子に電源を供給する電源配線をレイアウトする処理を行う。電源配線済レイアウトデータD5が出力される。ステップS13は、自動配置を実施するステップである。ここでは、自動配置・プログラムが実行され、コンピュータが、ネットリストD1、電源配線済レイアウトデータD5を読み込むと共に、ネットリストD1に従って、論理素子(プリミティブセル:ステップS11にて配置したハードブロックを除く。)を自動配置する処理を行う。配置済レイアウトデータD6が出力される。ステップS14は、自動配線を実施するステップである。ここでは、自動配線・プログラムが実行され、ネットリストD1、配置済レイアウトデータD6を読み込んで、コンピュータが、ステップS13で自動配置された論理素子間の信号線を、アルミニウム等の配線用の層を用いて自動的に接続する処理を行う。実配線済レイアウトデータが出力される。
図3Bにおいて、ステップS15は、データマージを実施するステップである。ここでは、データマージ・プログラムが実行され、コンピュータが、ネットリストD1を読み込むと共に、ハードブロック及びプリミティブセルの実レイアウトデータを有する製品詳細データD3と、実配線済レイアウトデータD7とを自動的にデータマージする処理を行う。マージ済レイアウトデータD8が出力される。ステップS16は、ステップS15で作成されたレイアウトデータの検証を実施するステップである。ここでは、レイアウト検証・プログラムが実行され、レイアウトパターンが設計ルールに従って作成されているかの確認を、コンピュータが自動的に行う。メタル密度違反は、ステップS16において検出される。
ステップS17は、ステップS16の検証結果を判定するステップである。ここでは、検証結果判定・プログラムが実行され、何らかの違反が有ると判定された場合(NG判定)には、コンピュータから、その結果が出力され、手戻りが行われる。すなわち、メタル密度違反発生時には、電源配線(ステップS12)へ戻り、再度、電源配線・プログラムを実行する。配置に起因する設計基準違反発生時には、自動配置(ステップS13)へ戻り、再度、自動配置・プログラムを実行する。配線に起因する設計基準違反発生時には、自動配線(ステップS14)へ戻り、再度、自動配線・プログラムを実行する。なお、検証結果判定(ステップS17)においてエラーが検出されなかった場合(OK判定)には、レイアウト設計が終了する。
図3BのステップS17において、メタル密度違反発生時には電源配線(ステップS12)へ戻り、再度、電源配線・プログラムを起動し、メタル密度違反領域の修正を行う。図4は、電源配線・プログラムを実行するコンピュータによって行われるメタル密度違反領域の修正処理を説明するフローチャートであり、図5A及び図5Bは、その解説図である。図5Aに、メタル密度違反領域の一例が示されている。図5Aのレイアウトを参照すると、4本の素線P11、P13、P15、P17が相互に並行してなる格子配線G1の左端部で、5本の素線P12、・・・、P20が相互に並行してなる格子配線G2が交差(接続)している。また、格子配線G1の素線P11、P13、P15、P17及び格子配線G2の素線P12、・・・、P20の幅は、それぞれ、いずれも製造プロセス上の制約からきまる最大線幅a(例えば、3μm)以下に設定されている。更に、格子配線G1における各素線間の間隔、及び、格子配線G2における各素線間の間隔は、いずれも単独では単位面積当たりの配線占有率が製造プロセスの制約から決まる最大配線占有率b(例えば80%)よりも小さくなるように設定されている。
まず、図5Aに示すように、仮想的に格子配線G1と格子配線G2とを所定の位置で単純に交差させる(図4ステップS20)。図5Aの状態では、格子配線G1,G2の交差部の配線占有率が最大配線占有率bを超えていたとする。そこで、図5Aに示すように、ダミー層にマーキング領域P10を生成する。次に、マーキング領域P10における格子配線G1の素線P11、P13、P15、P17の長さW1と格子配線Bの素線P12、・・・、P20の長さW2とを比較する(ステップS21)。長い方の素線を、位置変更する素線とする(ステップS22)。ここでは、格子配線G1の素線P11、P13、P15、P17の長さW1の方が格子配線G2の素線P12、・・・、P20の長さW2よりも長いので、格子配線G1の素線P11、P13、P15、P17を位置変更する素線とする。但し、素線P11、P13、P15、P17のうち位置変更する部分は、格子配線G1、G2が交差する部分のみとする。ここでは、素線P11、P13、P15、P17のうち位置変更する部分を、素線P11a、P13a、P15a、P17aという。なお、マーキング領域P10における格子配線G1の素線P11、P13、P15、P17の長さW1と、格子配線G2の素線P12、・・・、P20の長さW2とが同じ場合は、任意に選択したいずれか一方の素線、又は両方の素線を位置変更する素線とすればよい。
次に、位置変更するときの基準位置を決める。図4の修正フローでは、図5Aに示すように、格子配線G1の中心線Xと、格子配線G2の中心線Yとの交点を基準位置Cとする(ステップS23)。基準位置Cを決めたら、図5Bに示すように、マーキング領域P10、及びその近傍の単位面積当たりの配線占有率が最大配線占有率bよりも小さくなるまで、素線P11a、P13a、P15a、P17aの位置を基準位置Cから離れる方向にずらす(ステップS24)。このとき、素線P11a、P13a、P15a、P17aは、格子配線G2の中心線Yに沿ってずらし、素線P11a、P13a、P15a、P17aが格子配線G1、G2の縁から外にでないようにする。このようにして、マーキング領域P10における配線の設計が完了する。
特開2005−243886号公報
特許文献1に記載された配線レイアウト設計装置では、マクロブロックの外側領域の配線面積率を測定し、その測定結果に基づいて、電源配線を補強している。これにより、マクロブロックの外側において、配線面積率の制約を満足することが可能になる。しかしながら、マクロブロック外側の外周部において、電源配線とマクロブロックとを共に含む領域の配線面積率が所定の制約条件を満足していない場合には、電源配線のレイアウトをやり直さなければならないという課題がある。
また、図3A及び図3Bに示したレイアウト設計フローでは、レイアウト検証工程に至るまで、メタル密度違反の発見ができない。メタル密度違反が発見されたときには、電源配線工程をやり直さなければならないので、電源配線時の作り込みができない。そのため、配線済データに対して繰り返し修正を入れる必要があり、この作業に時間を要するという課題があった。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の一つのアスペクトによる半導体集積回路におけるレイアウト設計方法は、コンピュータを用いて半導体集積回路のレイアウトを行う方法である。ハードブロックをレイアウトする工程(S11)は、少なくとも一つのハードブロックを有する半導体集積回路の回路情報を読み込んで、レイアウト設計対象の半導体集積回路のレイアウト領域にハードブロックをレイアウトする。電源配線をレイアウトする工程(SA12)は、半導体集積回路のレイアウト領域に電源配線をレイアウトする。検証する工程(SA12)は、ハードブロックと電源配線とがメタル密度違反を生じさせていないかを検証する。解消する工程(SA12)は、メタル密度違反が発見された場合に、レイアウトの修正を行って、メタル密度違反を解消する。信号線をレイアウトする工程(S14)は、解消する工程(SA12)の後に、半導体集積回路のレイアウト領域に回路情報が有する信号線をレイアウトする。
本発明の別のアスペクトによる半導体集積回路のレイアウト設計装置においては、配置配線処理部(B9)と、メタル密度違反判定部(B10)と、メタル密度違反回避処理部(B11)とを備える。配置配線処理部(B9)は、少なくとも1つのハードブロックを有する半導体集積回路の回路情報を読み込んで、レイアウト設計対象の半導体集積回路のレイアウト領域に、ハードブロックの配置と、電源配線の配置とを行う。メタル密度違反判定部(B10)は、ハードブロックと電源配線とがメタル密度違反を生じさせていないかを検証する。メタル密度違反回避処理部(B11)は、メタル密度違反が検出された場合は、レイアウトの修正を行って、メタル密度違反を回避する。メタル密度違反が回避された後に、配置配線処理部(B9)は、回路情報が有する信号線の配線処理を行う。
メタル密度違反の検証は、メタル面積情報(D9)を読み込んで、ハードブロック内部のメタル情報を取得することによって行うことができる。上記レイアウト設計方法における各工程は、それぞれ、プログラムの手順としてコンピュータに実行させることができる。
本発明によれば、配線済データで発生するメタル密度違反の問題を、電源配線段階で早期に発見して、作り込みを行うことができるので、手戻りを防止することが可能になる。また、ハードブロック境界部分の電源配線を早期に精度良く設計することができるようになる。
本発明によるレイアウト設計方法を使用したレイアウト設計装置の一例について詳細に説明する。図6に、レイアウト設計装置のブロック構成図を示す。図示するように、レイアウト設計装置は、演算装置B1と、記憶装置B2と、システムバスB7と、外部からの操作を受け付ける操作入力部B8と、外部に対して表示を行う表示部B6と、操作入力部B8と表示部B6の間に位置し、入出力データのやり取りを行うインターフェース部B5と、処理結果の一時保存を行うRAM部B4と、設計ルール等が格納されているROM部B3とを有している。記憶装置B2は、ハードブロックメタル密度データベースB12と、レイアウトデータベースB13と、ネットリストB14と、オペレーティングシステムOSとを格納している。演算装置B1は、自動配置配線処理部B9と、メタル密度違反判定部B10と、メタル密度違反回避処理部B11とを含んでいる。システムバスB7に接続された各ブロックB1〜B5は、システムバスB7を介して、データのやり取りを行うことができる。
図6のレイアウト設計装置はコンピュータでなり、レイアウト設計プログラムを実行している。図7A及び図7Bは、そのレイアウト設計プログラムによる処理を説明するレイアウト設計フローチャートである。図7A及び図7Bのレイアウト設計フローは、図3A及び図3Bのレイアウト設計フローを改良したものであり、以下、説明を簡素化するため、異なるところのみを詳細に述べる。図7A及び図7Bを図3A及び図3Bと対比させると、電源配線を行うステップ(SA12)、及び、検証結果に応じて戻るステップ(SA17)が変更されていて、かつ、ステップSA12で用いるハードブロック内部のメタル面積情報D9が新たに追加されている。
先に、検証結果に応じて戻るステップ(SA17)について説明しておく。ステップSA17では、修正が加えられた検証結果判定・プログラムが実行され、ここでエラーが検出された場合には(NG判定)、レイアウト設計装置からその結果が出力され、レイアウトをやり直すために上流の工程へ戻る。すなわち、配置に起因する設計基準違反発生時には、自動配置工程(S13)へ戻り、再び、自動配置・プログラムを実行する。配線に起因する設計基準違反発生時には、自動配線工程(S14)へ戻り、自動配線・プログラムを実行する。本実施の形態では、電源配線によるメタル密度違反は、電源配線工程(SA12)にて、改良された電源配線・プログラムを実行することによって解消することとしているので、図3A及び図3Bのように、電源配線工程へ戻る場合が除外されている。なお、ステップSA17においてエラーが検出されなかった場合には(OK判定)、レイアウト設計が完了し、レイアウト設計を終了する。
次に、電源配線工程(SA12)について説明する。図6のレイアウト設計装置は、電源配線工程(SA12)において、改良された電源配線・プログラムを実行する。改良された電源配線・プログラムは、図8に示す流れ図に従って処理を行う。図8は次の9つのステップを含んでいる。ステップS31は、ハードブロック内部のメタル面積情報D9の読み込みを行うステップである。レイアウト設計装置は、ハードブロック内部のメタル面積情報D9を読み込み、このデータを、図6に示した記憶装置B2におけるハードブロックメタル密度データベースB12に格納する。ステップS32は、メタル面積情報の展開を実施するステップである。レイアウト設計装置は、メタル面積情報をチップ上のハードブロック配置位置に割り当てる処理を行う。ステップS33は、図1A及び図1Bに示したようなフローチャートに従い、メタル密度違反を検出するステップである。エラーとして検出されたマーキング領域がダミー層へ登録される。ステップS34は、マーキング領域と太幅配線のAND演算を実施するステップである。マーキング領域と太幅配線のAND演算を行うことにより、メタル密度違反の要因となっている太幅配線が修正対象として検出される。
ステップS35は、レイアウト設計装置が、エラーとして検出された太幅配線を、メタル密度違反がなくなる距離まで、ハードブロックから離すことを行うステップである。離す距離は、太幅配線の幅、その10分割した幅などとすれば良い。これに限らず、製造プロセスの配線間隔などを元に決定しても良い。なお、配線を移動させる空き領域が無い場合などには、フロアプランから設計し直しとなることもあり得る。
ステップS36は、ハードブロックと太幅配線の間隔を空けた後のチップデータに対して、レイアウト設計装置が、移動した太幅配線の線分を包含する領域において、メタル密度違反の検証を行うステップである。ステップS37は、レイアウト設計装置により、ステップS36における検証結果が、規定されたメタル密度の閾値を超えていないか確認するステップである。メタル密度の閾値を超えていた場合は、ステップS35へ戻る。超えていなかった場合はステップS38へ進む。ステップS38は、ステップS37において、メタル密度違反が検出されなかった場合に、レイアウト設計装置により、チップ全配線について処理が完了したかを確認するステップである。全配線の処理が完了している場合は、電源配線工程を完了し、残りの修正対象配線がある場合は、ステップS39へ進む。ステップS39は、次の修正対象線分の処理へ移るステップである。レイアウト設計装置は、ステップS35へ戻り、メタル密度違反領域の修正を行う。
続いて、ハードブロック内部のメタル面積情報D9について説明する。メタル面積情報D9は、ハードブロック内部のメタル領域を2次元データとして記憶したデータベースである。図9は、メタル面積情報D9の概要説明図である。図9は、メタル密度検出領域が一辺400μmの正方形であり、X方向及びY方向のピッチX’及びY’が共に10μmとした場合に必要となるメタル面積情報を示している。一辺400μmのメタル密度検出領域が、ハードブロックP41外側の外周部であって、境界から外側へ10μmの距離にあり、かつ、ハードブロックP41内側の周辺部であって、境界から内側へ390μmの距離にある場所を移動する場合を考慮する。このとき、メタル面積情報としては、図示するように、太幅配線P40がメタル密度違反を生じさせるか否かを検証するためには、ハードブロックP41内側の周辺部であって、境界から内側へ390μmの距離にある領域についてのみの情報があれば良い。図9に説明されるメタル面積情報D9では、ハードブロックP41内側の周辺部において、三つのメタル領域P42〜P44が存在し、その他の周辺部にはメタル密度領域が存在していない。なお、ハードブロックP41の内部、境界から内側へ390μmの距離を超える領域についてのメタル面積情報は省略されており、このデータ不要領域にメタルが存在するか否かは不明である。
図10は、メタル密度領域の表現方法の一例を説明する図である。図10は、矩形座標を用いて、メタル密度領域を表現する例である。図10において、ハードブロックP50は、データ不要領域P54を除く周辺部において、三つのメタル密度領域P51〜P53を有している。図中、座標が定義されている。ハードブロックP50の左上端が、(x,y)=(1,3)であり、右下端が、(x,y)=(3,−3)である。さて、二つのメタル領域P51、P52は、X座標=2でつながっているので、矩形座標を用いて、一つの表現方法にて表すことができる。すなわち、{(1,1)、(2,1)、(2,2)、(3,2)、(3,3)、(1,3)}となる。
図11は、メタル密度領域の表現方法の別の例を説明する図である。図11は、マトリクスを用いて、メタル密度領域を表現する例である。図11において、ハードブロックP60は、データ不要領域P64を除く周辺部において、三つのメタル密度領域P61〜P63を有している。図中、マトリクスの行は、上から、1,2,3,・・・の数字で表現され、マトリクスの列は、左から、A,B,C,・・・のアルファベット文字で表現されている。これらのアルファベット文字と数字とを組み合わせると、マトリクスの各マスが一意に定まる。例えば、D2マスは、図示されているように二重丸が付されたマスになる。
図11において、[行1]のメタル面積情報は、{1,1,1,1,1,1,1,1,0,0,0,0,0,0,0}のように表すことができる。”1”は、そのマスにメタル密度が存在することを表し、”0”は、そのマスにメタル密度が存在しない、すなわちメタルが無いことを表している。同様に、[行2]のメタル面積情報は、{1,1,1,1,1,1,1,1,0,0,0,0,0,0,0}のように表すことができる。データ量を少なくするために、一桁目に左端の状態を、二桁目から”0”又は”1”のマスの数を交互に表記する手法を用いても良い。このとき、{1,1,1,1,1,1,1,1,0,0,0,0,0,0,0}−>{1,8,7}と変換される。
図12A〜図12Fは、電源配線工程(SA12)におけるレイアウト修正処理の説明図である。図12Aは、修正対象となるチップの初期レイアウトを示したものであり、チップP22と、太幅配線P24と、少なくとも一つ以上のハードブロックP23と、図8のステップS32においてメタル面積情報が展開された領域P25とが表されている。ハードブロックP23は、メタルを有する領域P25と、メタルの無い領域とに分けられる。
図8のステップS33においては、例えば、図1A及び図1Bのフローチャートに従い、メタル密度違反領域の抽出を行う。図12Bは、図1A及び図1Bのフローチャートで何回かループを回し、メタル密度検出領域P21を図示する位置まで移動させた状態を示している。図12Bに示す位置にあるメタル密度検出領域P21に対し、メタル密度の検出を行う。ここでは、メタル密度違反が検出されたとし、ダミー層において対応する位置にマーキングを行い、図12Cに示すようなマーキング領域P26を生成している。図12Cは、図1A及び図1Bのフローチャートでさらにループを繰り返し、メタル密度検出領域P21を、予め決められた距離X’だけ移動させた状態を示している。この位置でもメタル密度違反が検出されたとする。図12Dは、引き続き図1A及び図1Bのフローチャートのループを繰り返した結果、マーキング領域P26が拡大した状態を示している。図12Dに説明されるように、図8のステップS34では、マーキング領域P26と、太幅配線P24とのAND演算が実施され、修正対象の配線線分P27の抽出が行われる。
図12Eに説明されるように、図8のステップS35では、修正対象の配線線分P27が、ハードブロックP23から任意の距離L2だけ離れるように、レイアウトを変更する処理を実施する。図12Eでは、太幅配線P24全体を平行移動し、ハードブロックP23から離した場合の例を示している。その他、図12Fに示すように、修正対象の配線線分P27をL字状に折り曲げて、マーキング領域P26を迂回するようにしても良い。なお、図12Eにおける任意の距離L2は、例えば配線幅を元に決定しても良いし、配線間隔の設計基準を元に決定しても良い。図8のステップS36では、図12Eに示すように、メタル密度違反の修正を行った線分を包含する領域で、再度メタル密度検証を実施する。エラーがなくなった場合は、図8のステップS37へ移行する。
電源配線工程(SA12)におけるレイアウト修正処理の別の例について説明する。以下、図8、図12A〜図12D、図13A、及び、図13Bを用いて、実施例2について詳述する。図8のステップS34までは、実施例1と同一である。実施例2では、修正対象の配線線分P27をメタル密度違反が発生しない幅の細幅配線へ再配線することでメタル密度違反の回避を行う。図13A又は図13Bは、実施例1における図12E又は図12Fと置き換わる部分を説明する図である。図13Aは、図12Dの太幅配線P24を、2本の等幅の細幅配線P28、P29へ再配線したレイアウトを表す図である。図13Aにおいて、細幅配線P28、P29の配線幅L3は、プロセスの制限からくる最小幅(例えば0.5μm)以上、CMP法へ影響を及ぼさないとされる上限の配線幅(例えば1μm)以下の間とする。また、2本の細幅配線P28、P29の配線幅L3は、2本の和L3+L3によって耐えることができる電流密度が、太幅配線P24が耐えることができる電流密度と同等になるような幅とする。配線間隔L4、L5は、製造プロセスにより決められている配線間隔以上とする。
図13Aでは、一本の配線線分全体を複数本の細幅配線へ置き換える再配線を行ったが、メタル密度違反を発生していない領域については、細幅配線間が不要な面積となってしまう。この点を改良したものが図13Bの手法である。図13Bでは、メタル密度違反を発生していない領域は、細幅配線への再配線は行わず、くし型のレイアウトパターンを形成している。太幅配線P30の配線幅は、太幅配線P24と同一幅のL6である。これにより、マーキング領域P26の外側では配線間スペースが不要となるので、細幅配線への再配線時に発生する配線間領域を最小限に抑えることができる。
ハードブロックに隣接する領域において、メタル密度違反を発生している配線層以外の配線層に対して、配線可能な領域が存在する場合のレイアウト修正の実施例を図14Aに示す。メタル密度違反を発生している配線層に加えて、メタル密度違反を発生していない上層の配線層の複数層の配線層を用いて、n層までの配線を使用したときに、単層の場合と比較して配線領域を1/nに縮小することが可能となる。図14Aは、n=2の場合の例であり、メタル密度違反を発生している配線層に第一の配線P32をレイアウトし、上層の配線層に第二の配線P31をレイアウトしている。図14Bは、図14Aの変形例を示す図であり、第二の配線P31の位置をずらし、配線P31−2としたものである。図14Aの配線P31は、下層の配線P32の直上に重なる位置にあるが、図14Bの配線P31−2は、下層の配線P32の直上に重なる位置にはない。このように、上層の配線P31−2は、下層の配線P32の直上に重ねなくても良い。
実施例3に関し、電源配線工程(SA12)におけるレイアウト修正処理の説明図を図15に示す。ステップS31からステップS34まで、及び、ステップS36からステップS39までの各ステップは、図8と同一である。図15では、図8におけるステップS35が、ステップS40からステップS42へと置き換わる。図15に示すように、ステップS40において、メタル密度違反領域の対象メタルの上層(及び近辺の配線層)がメタル密度違反とならないかを判断する。上層の配線層が、その層においてメタル密度違反を発生せず、他への悪影響も及ぼさない範囲においてはステップS41へ進み、図14Bの如く、細幅配線への再配線に上層も使用する。上層もメタル密度違反を発生するような場合は、ステップS42へ進み、図14Aの如く、上層を使用せずに細幅配線への再配線を行う。
上記レイアウト設計方法によって設計されたレイアウトに従って、半導体集積回路のレイヤー形成装置は、ハードブロック、電源配線、及び信号線を形成することができる。これにより、半導体集積回路を製造することができる。
図1Aは、一般的なメタル密度の検出方法の一例を示すフローチャートである。 図1Bは、図1Aの続きである。 図2は、半導体チップの構成例を示す図である。 図3Aは、一般的なレイアウト設計フローを示す図である。 図3Bは、図3Aの続きである。 図4は、メタル密度違反領域の修正処理について説明するフローチャートである。 図5Aは、メタル密度違反領域の修正前のレイアウト図である。 図5Bは、メタル密度違反領域の修正後のレイアウト図である。 図6は、レイアウト設計装置の一例を示すブロック構成図である。 図7Aは、レイアウト設計フローチャートである。 図7Bは、図7Aの続きである。 図8は、電源配線工程(SA12)の一例を詳述するフローチャートである。 図9は、メタル面積情報D9の概要説明図である。 図10は、メタル密度領域の表現方法の一例を説明する図である。 図11は、メタル密度領域の表現方法の別の例を説明する図である。 図12Aは、図8のフローに係るレイアウト修正処理の説明図である。 図12Bは、図12Aの次の段階の説明図である。 図12Cは、図12Bの次の段階の説明図である。 図12Dは、図12Cの次の段階の説明図である。 図12Eは、図12Dの次の段階の説明図である。 図12Fは、図12Eの別の例を示す説明図である。 図13Aは、細幅配線への再配線によるレイアウト修正処理の説明図である。 図13Bは、図13Aの変形例を示す図である。 図14Aは、図15のフローに係るレイアウト修正処理の説明図である。 図14Bは、図14Aの変形例を示す説明図である。 図15は、図8の別の例を詳述するフローチャートである。
符号の説明
B1 演算装置
B2 記憶装置
B3 ROM部
B4 RAM部
B5 インターフェース部
B6 表示部
B7 システムバス
B8 操作入力部

Claims (17)

  1. コンピュータを用いて半導体集積回路のレイアウトを行う方法であって、
    少なくとも一つのハードブロックを有する半導体集積回路の回路情報を読み込んで、レイアウト設計対象の半導体集積回路のレイアウト領域に前記ハードブロックをレイアウトする工程と、
    前記半導体集積回路のレイアウト領域に電源配線をレイアウトする工程と、
    前記ハードブロックと前記電源配線とがメタル密度違反を生じさせていないかを検証する工程と、
    メタル密度違反が発見された場合には、レイアウトの修正を行って、前記メタル密度違反を解消する工程と、
    前記解消する工程の後に、前記半導体集積回路のレイアウト領域に前記回路情報が有する信号線をレイアウトする工程とを含む
    半導体集積回路におけるレイアウト設計方法。
  2. 前記検証する工程は、
    前記ハードブロック内部のメタル面積情報を読み込むと共に、前記ハードブロック内側の周辺部を一部に含む領域について、前記ハードブロックと前記電源配線とがメタル密度違反を生じさせていないかを検証することを含む
    請求項1記載の半導体集積回路におけるレイアウト設計方法。
  3. 前記メタル密度違反を検証する工程は、所定のサイズを有するメタル密度検出領域に基づいて行われ、前記ハードブロック内部のメタル面積情報は、
    前記ハードブロック内側の周辺部であって、前記メタル密度検出領域のサイズに基づいた領域部分のメタル情報を有する
    請求項2記載の半導体集積回路におけるレイアウト設計方法。
  4. 前記ハードブロック内部のメタル面積情報は、
    前記半導体集積回路のレイアウト領域を矩形座標で表現することにより、メタルが存在する領域を示したものである
    請求項2記載の半導体集積回路におけるレイアウト設計方法。
  5. 前記ハードブロック内部のメタル面積情報は、
    前記半導体集積回路のレイアウト領域をマトリクスで表現することにより、前記マトリクスの格子ごとに、メタルが存在するか否かを示したものである
    請求項2記載の半導体集積回路におけるレイアウト設計方法。
  6. 前記解消する工程は、
    前記メタル密度違反が発見された場合において、レイアウトの修正を行うときに、前記メタル密度違反が生じた領域にある電源配線を前記ハードブロックから遠ざける方向に移動することを含む
    請求項1〜5いずれか1項に記載の半導体集積回路におけるレイアウト設計方法。
  7. 前記解消する工程は、
    前記メタル密度違反が発見された場合において、レイアウトの修正を行うときに、前記メタル密度違反を生じた領域にある前記電源配線を幅の細い複数の配線で構成される電源配線に変更することを含む
    請求項1〜5いずれか1項に記載の半導体集積回路におけるレイアウト設計方法。
  8. 前記解消する工程は、
    前記幅の細い複数の電源配線を、それぞれ異なる配線層に分割することを含む
    請求項7記載の半導体集積回路におけるレイアウト設計方法。
  9. 請求項1〜8いずれか1項に記載の半導体集積回路の設計方法を、コンピュータに実行させるための、半導体集積回路のレイアウト設計プログラム。
  10. 少なくとも1つのハードブロックを有する半導体集積回路の回路情報を読み込んで、レイアウト設計対象の半導体集積回路のレイアウト領域に、前記ハードブロックの配置と、電源配線の配置とを行う配置配線処理部と、
    前記ハードブロックと前記電源配線とがメタル密度違反を生じさせていないかを検証するメタル密度違反判定部と、
    メタル密度違反が検出された場合は、レイアウトの修正を行って、前記メタル密度違反を回避するメタル密度違反回避処理部とを備え、
    前記配置配線処理部は、前記メタル密度違反が回避された後に、前記回路情報が有する信号線の配線処理を行う、半導体集積回路のレイアウト設計装置。
  11. 前記ハードブロック内部のメタル面積情報を有するハードブロックメタル密度データベースを更に備え、
    前記メタル密度違反判定部は、
    前記メタル面積情報を参照すると共に、前記ハードブロック内側の周辺部を一部に含む領域について、前記ハードブロックと前記電源配線とがメタル密度違反を生じさせていないかを検証する
    請求項10記載の半導体集積回路のレイアウト設計装置。
  12. 前記メタル密度違反判定部は、
    前記検証することを、所定のサイズを有するメタル密度検出領域に基づいて行い、
    前記ハードブロックメタル密度データベースは、
    前記ハードブロック内側の周辺部であって、前記メタル密度検出領域のサイズに基づいた領域部分のメタル面積情報を有する
    請求項11記載の半導体集積回路のレイアウト設計装置。
  13. 前記ハードブロックメタル密度データベースは、
    前記半導体集積回路のレイアウト領域を矩形座標で表現することにより、メタルが存在する領域を示したメタル面積情報を有する
    請求項11記載の半導体集積回路のレイアウト設計装置。
  14. 前記ハードブロックメタル密度データベースは、
    前記半導体集積回路のレイアウト領域をマトリクスで表現することにより、前記マトリクスの格子ごとに、メタルが存在するか否かを示したメタル面積情報を有する
    請求項11記載の半導体集積回路のレイアウト設計装置。
  15. 前記メタル密度違反回避処理部は、
    前記メタル密度違反が発見された場合において、レイアウトの修正を行うときに、前記メタル密度違反が生じた領域にある電源配線を前記ハードブロックから遠ざける方向に移動する
    請求項10〜14いずれか1項に記載の半導体集積回路のレイアウト設計装置。
  16. 前記メタル密度違反回避処理部は、
    前記メタル密度違反が発見された場合において、レイアウトの修正を行うときに、前記メタル密度違反を生じた領域にある前記電源配線を幅の細い複数の配線で構成される電源配線に変更する
    請求項10〜14いずれか1項に記載の半導体集積回路のレイアウト設計装置。
  17. 前記メタル密度違反回避処理部は、
    前記幅の細い複数の電源配線を、それぞれ異なる配線層に分割する
    請求項16記載の半導体集積回路のレイアウト設計装置。
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