JP4455359B2 - 半導体装置設計プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置を設計するための技術に関する。特に、本発明は、半導体装置のレイアウトに対してLPE(Layout Parameter Extraction)処理を行うための技術に関する。
コンピュータ(CADシステム)を用いた半導体装置の設計においては、論理設計が行われた後、ネットリスト(論理素子の接続関係を示す情報)に基づいてレイアウト設計が行われる。レイアウトが決定されると、そのレイアウトが設計基準(Design Rule)を満たしているか、また、そのレイアウトを有するデバイスが正常に動作するか等について、様々な検証が行われる。その検証工程において行われる処理の1つとして、LPE(Layout Parameter Extraction)が知られている。
LPE処理においては、得られたレイアウト中の配線に関わる寄生抵抗及び寄生容量(以下、「寄生RC」と参照される)の抽出が行われる。そのような寄生RCは、レイアウトが得られて初めて決定され得るパラメータであり、上述のネットリストには含まれていない。よって、抽出された寄生RCは上述のネットリストに付加され、その結果、寄生RCが付加されたネットリスト(以下、「寄生RC付ネットリスト」と参照される)が作成される。つまり、LPEを実行するツールは、ネットリスト及びレイアウトデータを入力し、寄生RC付ネットリストを出力する。
その後、得られた寄生RC付ネットリストを用いることによって、設計中のデバイスに対する遅延検証・タイミング検証が行われる。それら検証の結果が“フェイル”であった場合、上記レイアウト設計工程が再度実行される。そして、LPE処理が再度実行され、検証が再度実行される。レイアウトが検証に“パス”するまで、上記作業が繰り返される。検証の結果が“パス”になると、最終的なレイアウトデータが決定される。
LPEに関する技術が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された回路シミュレーション装置は、集積回路のレイアウト情報を格納する手段と、配線ばらつき情報を格納する手段と、集積回路の製造工程を示すプロセス情報を格納する手段と、配線抵抗・容量抽出手段と、シミュレーション手段を備える。配線抵抗・容量抽出手段は、レイアウト情報と配線ばらつき情報とプロセス情報とに基づいて、ばらつきが考慮された配線抵抗と配線容量を抽出し、これら抽出された配線抵抗と配線容量を含むネットリストを生成する。シミュレーション手段は、生成されたネットリストを入力し、配線のばらつきを考慮して集積回路の遅延解析を行う。
特開2001−265826号公報
上述の通り、LPE処理は、設計される半導体装置が正常に動作するかどうかに関わる重要な処理であり、高い精度が求められる。ここで、半導体装置の実際の製造プロセスにおいては、配線等の構造は狙いどおりに製造されない場合がある。つまり、配線幅や配線層の厚さ、層間絶縁膜の厚さ等は、所望の値からばらつく可能性がある。このようなばらつきは、以下「プロセスばらつき」と参照される。プロセスばらつきは、回路内の遅延に影響を与える。つまり、プロセスばらつきが起こり得るため、設計されたレイアウトがたとえコンピュータ上での動作検証をパスしたとしても、実際の製品が正常に動作しないことも起こり得る。
従って、LPE処理においては、プロセスばらつきをも考慮して、寄生RCを抽出することが望ましい。そして、プロセスばらつきが考慮された複数の寄生RC付ネットリストに対して検証が行われることが望ましい。それにより、ある程度のプロセスばらつきに対応することが可能なレイアウトデータが生成される。そのレイアウトデータに基づいて製品が製造されれば、プロセスばらつきが発生したとしても、その製品が不良品となる確率は低減される。
しかしながら、プロセスばらつきが考慮される場合、それが考慮されない場合に比べて、LPEや遅延検証を行うための時間は著しく増大する。上述の通り、プロセスばらつきは、配線幅や層間絶縁膜の厚さなどの複数のパラメータのばらつきを含んでおり、それらの組み合わせの数は膨大である。全ての組み合わせについて寄生RCを抽出し、遅延検証を行うことは事実上不可能である。上述の特許文献1に開示された技術によれば、プロセスばらつきを考慮したLPE処理や検証についての示唆はなされているが、それらに掛かる時間を短縮するための具体的な手法は開示されていない。プロセスばらつきを考慮しつつ、半導体装置の設計に掛かる時間を短縮することができる技術が望まれている。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
まず、本発明によれば、プロセスばらつきが考慮される。そのプロセスばらつきは、複数のファクターを原因として有しており、配線幅のばらつきや、層間絶縁膜の厚さのばらつき等を含む。ここで、本発明によれば、遅延に関連する複数のファクターのうち、最も強い影響を有する配線幅及び配線層の厚さが重点的に考慮される。ターゲット配線の所望の幅及び所望の膜厚を、それぞれW及びTとする。また、ターゲット配線の(製造時の)幅分布及び膜厚分布の標準偏差を、それぞれσ及びσとする。この時、ターゲット配線の“製造時の幅W及び膜厚T”は、所定の係数αとαを用いることにより、
W=W+α×σ
T=T+α×σ
で表される。係数αと係数αの各々は、−Aから+Aまでの値をとり得るとする。この値Aは、例えば3である。この時、幅Wは、中心値Wから±3σの範囲(99.7%の範囲)で表され、統計学的に充分である。膜厚Tについても同様である。係数αが±Aの場合は、幅Wが最大限ばらついた場合に相当する。また、係数αが±Aの場合は、膜厚Tが最大限ばらついた場合に相当する。
ここで、半導体装置の一般的な製造プロセスを考えると、配線層の厚さが決定される工程と、配線の幅が決定される工程とは別であることがわかる。すなわち、“幅Wのばらつき”という事象と“膜厚Tのばらつき”という事象とは、互いに独立であることがわかる。これは、例えば、幅Wと膜厚Tの両方が同時に最大限ばらつく確率P(α=±A,α=±A)は極めて小さいことを意味する。そのような極端な状況まで考慮に入れられると、その極端な状況をもサポートするようなレイアウトデータを作成する必要がでてくる。それは、レイアウト及び検証のやり直し回数の増加を意味し、TAT(Turn Around Time)の増大を意味する。そのため、本発明によれば、プロセスばらつきは考慮されるが、上述の極端な状況は考慮から除外される。具体的には、プロセスばらつきが考慮される際に「α +α =A(一定)」という条件が課される。これにより、例えば、幅Wと膜厚Tの両方が同時に最大限ばらつく状況が除外される。このような工夫は、これ以降、本明細書において、「統計的緩和」と呼ばれる。
本発明に係るLPEプログラム(30)は、まず、LPE処理時に参照される「RCライブラリ(11)」を作成する。このRCライブラリ(11)は、ターゲット配線(70)に関連する寄生抵抗及び寄生容量を示すパラメータ(以下、「RCパラメータ」と参照される)を格納するライブラリである。具体的には、LPEプログラム(30)は、コンピュータに、(A)ターゲット配線(70)を含む配線構造を、複数のパターン用意するステップと、(B)その複数のパターンの各々について、配線構造のプロセスばらつきに応じた「複数の条件」に対するRCパラメータ(R,C,β,β)を算出するステップとを実行させる。
上記複数の条件は、第0〜第4条件を含む。第0条件は、幅W及び膜厚Tが、それぞれW及びTの場合であり、所望の構造が得られる場合に相当する。第1〜第4条件が、プロセスばらつきが考慮された場合に相当し、上記RCパラメータ(R,C,β,β)を算出する際に「統計的緩和」が実行される。すなわち、第1条件及び第3条件は、α +α が一定の条件下でターゲット配線(70)における遅延が“最大”になる場合である。一方、第2条件及び第4条件は、α +α が一定の条件下でターゲット配線(70)における遅延が“最小”になる場合である。
第1条件と第3条件の違い、また、第2条件と第4条件の違いは、幅Wと膜厚T以外で遅延に関連する他のファクター(D,ε)のばらつきである。ここで、前記他のファクターのばらつき範囲は、±σで表されるとする。ばらつきσは、ばらつきの幅を示す。この時、第1条件においては、他のファクターのばらつきが+σと−σの一方に設定され、第3条件においては、他のファクターのばらつきが+σと−σの他方に設定される。また、第2条件においては、他のファクターのばらつきが+σと−σの一方に設定され、第4条件においては、他のファクターのばらつきが+σと−σの他方に設定される。以上、第0〜第4条件のそれぞれの場合について、RCパラメータ(R,C,β,β)が求められ、RCライブラリ(11)に格納される。このようにして、本発明に係るRCライブラリ(11)が構築される。
続いて、本発明に係るLPEプログラム(30)は、(C)LSIのネットリスト(12)を読み込むステップと、(D)LSIのレイアウトを示すレイアウトデータ(13)を読み込むステップと、(E)RCライブラリ(11)に格納されたRCパラメータ(R,C,β,β)を参照することによって、レイアウトに含まれる全ての配線に関して、「複数の条件」のそれぞれにおける寄生抵抗及び寄生容量を算出するステップと、(F)算出された寄生抵抗及び寄生容量をネットリスト(11)に付加することによって、寄生RC付ネットリスト(14)を生成するステップと、をコンピュータに実行させる。このようにして、本発明に係るLPE処理が実行される。
本発明によれば、プロセスばらつきを示す様々な条件は、上述の第1〜第4条件に集約される。そのため、一回のLPE処理につき、4種類の寄生RC付ネットリスト(14)だけが生成される。そして、それら4種類の寄生RC付ネットリスト(14)だけに対して、遅延検証が実行されればよい。従って、一回のLPE処理・遅延検証にかかる時間が短縮される。更に、本発明によれば、上述の第1〜第4条件に対するRCパラメータ(R,C,β,β)を算出する際に、「統計的緩和」が考慮されている。つまり、プロセスばらつきのうち統計的にあり得ないケースは排除されている。極端な状況をもサポートするようなレイアウトデータ(13)を作成する必要がなくなるので、レイアウト及び検証のやり直し回数が大幅に低減される。従って、TATが短縮され、半導体装置の設計時間が短縮される。
本発明に係る半導体装置の設計技術によれば、プロセスばらつきを示す複数の条件の数が限定される。特に、プロセスばらつきを示す条件は、必要最小限の4条件に絞られる。このため、一回のLPE処理にかかる時間が短縮される。すなわち、半導体装置の設計時間の短縮が実現される。
更に、本発明に係る半導体装置の設計技術によれば、プロセスばらつきのうち統計的にあり得ないケースが排除されてLPEが行われる。つまり、LPEに「統計的緩和」が適用される。不必要なケースまでサポートする必要がないので、遅延検証におけるフェイル率が低下する。遅延検証のフェイル率が低下するため、レイアウトを修正し、再度遅延検証を行う回数が大幅に削減される。つまり、TAT(Turn Around Time)が短縮され、半導体装置の設計時間の短縮が実現される。
添付図面を参照して、本発明による半導体装置設計システム、半導体装置設計プログラム、及びRCライブラリを説明する。
図1は、本発明に係る半導体装置設計システムの構成を示すブロック図である。この半導体装置設計システム1は、コンピュータシステム(CAD; Computer Aided Design)により実現される。この半導体装置設計システム1は、記憶装置10、演算処理装置20、LPEツール30、検証ツール40、入力装置50、及び表示装置60を備えている。
記憶装置10は、例えばハードディスク装置により実現され、RCライブラリ11、ネットリスト12、レイアウトデータ13、寄生RC付ネットリスト14、及び配線長データ15を格納するように構成されている。後に詳しく説明されるように、RCライブラリ11は、LPE処理時に参照されるライブラリであり、配線に対する寄生容量や寄生抵抗(以下、「寄生RC」と参照される)に関するパラメータ(以下、「RCパラメータ」と参照される)を示している。ネットリスト12は、設計中の半導体装置(LSI)における論理素子の接続関係を示すデータである。レイアウトデータ13は、設計中のLSIのレイアウトを示すデータである。このレイアウトデータ13は、自動レイアウトツール(図示されない)によって作成され記憶装置10に格納される。寄生RC付ネットリスト14は、後述のLPE処理によって得られる寄生RCが付加されたネットリストである。配線長データ15は、レイアウト中における各配線の配線長を示すデータである。
演算処理装置20は、記憶装置10にアクセス可能である。LPEツール30は、演算処理装置20によって実行されるコンピュータプログラム(ソフトウェア・プロダクト)である。このLPEツール30は、RCライブラリ11を構築する機能を有するライブラリ構築部31と、LPEを実行する機能を有するRC抽出部32とを備えている。検証ツール40は、演算処理装置20によって実行されるコンピュータプログラムであり、設計されたLSIの動作検証(遅延検証,タイミング検証)を実行する機能を有する。
入力装置50としては、キーボードやマウスが例示される。ユーザ(設計者)は、表示装置60に表示された情報を参照しながら、入力装置50を用いて様々なデータやコマンドを入力することが可能である。このような、半導体装置設計システム1によって、LPE処理や動作検証が行われる。
図2は、本発明に係る半導体装置設計システム1の動作を示すフローチャートである。図2を参照することによって、本発明における全体的な流れを俯瞰する。本発明の詳しい内容は、更に後に説明される。
上述のLPEツール30及び検証ツール40の命令に従って、演算処理装置20は、以下に示される処理を実行する。
ステップS10:
まず、LPEツール30に内蔵されたライブラリ構築部31により、RCライブラリ11が構築される。RCライブラリ11は、RCが抽出される対象である配線(以下、「ターゲット配線」と参照される)に対する寄生RCを示すRCパラメータを格納する。RCパラメータとして、寄生RCの値そのものが格納されていてもよいし、所定の基準値に対する寄生RCの比が格納されていてもよい。RCパラメータは、様々な配線層や、ターゲット配線の様々な形状(幅・厚さ)や、ターゲット配線周囲の様々な配線状況ごとに算出される。このような形状や周囲の配線環境は、以下「パターン(配線構造)」と参照される。
図3A及び図3Bは、様々なパターンを説明するための図であり、ターゲット配線70を含む様々な配線構造を示している。パターンは、断面構造で与えられる。図3A及び図3Bにおいては、例として、複数の配線層M1〜M3が示されている。また、例として、ターゲット配線70は、配線層M2に形成されているとする。ターゲット配線70の周囲には、他の配線71が形成されており、配線層間には層間絶縁膜72が形成されている。図3Aと図3Bとでは、ターゲット配線70の形状(幅・厚さ)や周囲の環境は異なっており、ターゲット配線70に付く寄生RCは異なる。
ライブラリ構築部31は、想定される様々なパターンを自動的に生成し、その様々なパターンの各々に対する寄生RCを計算(シミュレーション)する。算出された寄生RC(RCパラメータ)は、RCライブラリ11として記憶装置10に格納される。つまり、RCライブラリ11は、様々なパターンに対するRCパラメータを示している。ここで、本発明によれば、RCライブラリ11は、1つのパターンについて、「複数の条件」における複数のRCパラメータを示している。複数の条件とは、製造時の様々なばらつき(プロセスばらつき)に対応するものである。これら複数の条件については、更に後に詳しく説明される。尚、RCライブラリ11は、1つのテクロノジ(プロセス)につき、あらかじめ一回だけ実行されればよい。同一のテクノロジに基づく全ての製品に、同一のRCライブラリ11が用いられる。
ステップS20:
図示されない自動レイアウトツールや手作業によって、ネットリスト12に相当するLSIのレイアウトが決定される。決定されたレイアウトを示すレイアウトデータ13は、記憶装置10に格納される。
ステップS30:
次に、LPEツール30に内蔵されたRC抽出部32によって、LPE処理(寄生RC抽出処理)が実行される。まず、RC抽出部32(演算処理装置20)は、記憶装置10に格納されたネットリスト12とレイアウトデータ13を読み込む。
ステップS40:
次に、RC抽出部32は、そのレイアウトデータ13が示すレイアウトに含まれる全ての配線について、寄生RCを抽出(算出)する。図4は、寄生RC抽出処理を説明するための概念図である。図4においては、ある1本のターゲット配線70のレイアウトが示されている。このターゲット配線70は、例として、配線層M1に形成される第1配線と、配線層M2に形成される第2配線から構成されている。寄生RC抽出処理においては、例えば、図中の矢印で示されるように、ターゲット配線70が順番に解析されていく。ここで、上記RCライブラリ11を参照することによって、各点における配線構造(断面構造)に応じたパターンが選択される。例えば、第1配線と第2配線に対しては、それぞれ異なるパターンが選択される。選択されたパターンに対応付けられたRCパラメータが読み出されることによって、ターゲット配線70に関する寄生RCが算出される。レイアウト中の全ての配線を順番にターゲット配線70とすることによって、全ての配線に関する寄生RCが算出される。
ステップS50:
RC抽出部32は、上記ステップS40で算出された寄生RCをネットリスト12に付加することによって、寄生RC付ネットリスト14を作成する。図5A及び図5Bのそれぞれは、ネットリスト12及び寄生RC付ネットリスト14を説明するための概念図である。例として、図5A及び図5Bには、図4で示されたターゲット配線70に関連するネットリスト12及び寄生RC付ネットリスト14が示されている。図5A及び図5Bに示されているように、寄生RC付ネットリスト14には、寄生抵抗及び寄生容量が付加されている。RC抽出部32は、作成した寄生RC付ネットリスト14を出力し、記憶装置10に格納する。
ステップS60:
次に、検証ツール40によって、設計されたLSIの動作検証(遅延検証・タイミング検証)が行われる。検証ツール40(演算処理装置20)は、上記ステップS50で作成された寄生RC付ネットリスト14を記憶装置10から読み出し、その寄生RC付ネットリスト14に基づいて動作検証を行う。その動作検証の結果が“フェイル”であった場合(ステップS70;No)、ステップS20が再度実行される。つまり、検証結果に基づいてレイアウトの修正が行われ、レイアウトデータ13が再度作成される。その後、再度LPE処理及び動作検証が行われる。動作検証の結果が“パス”であった場合(ステップS70;Yes)、ステップS20で作成されたレイアウトデータ13が最終的なレイアウトデータとして採用される。
後に明らかになるように、本発明によれば、上記ステップS40における処理時間が短縮される。また、上記ステップS70からステップS20に戻る回数が低減される。これにより、半導体装置の設計時間が大幅に短縮される。以下、上述の俯瞰に基づいて、本発明のより詳細な説明が行われる。
1.プロセスばらつき
まず、本発明で扱われる「プロセスばらつき」について詳しく説明する。半導体装置の実際の製造プロセスにおいては、配線等の構造は狙いどおりに製造されない場合がある。つまり、配線の断面積(幅・厚さ)、層間絶縁膜の厚さ等は、所望の値からばらつく可能性がある。そのようなプロセスばらつきは、配線の寄生RCに影響を与え、ひいては遅延に影響を与える。
図6A及び図6Bは、プロセスばらつきを説明するための断面構造の概念図であり、ターゲット配線70を含む「あるパターン」を示している。図6Aは、設計上の所望のパターンを示し、図6Bは、実際に製造され得るパターンを示している。図6A及び図6Bにおいて、ターゲット配線70は、配線層M1に形成されており、その周囲には配線71a〜71cが形成されている。配線層M1と配線層M2の間には層間絶縁膜72が形成されている。
図6Aに示されるように、ターゲット配線70の所望の幅及び所望の膜厚を、それぞれW及びTとする。また、層間絶縁膜72の厚さ及び比誘電率を、それぞれD及びεとする。これら所望の値は、以下「センター条件」と参照される。実際に製造される半導体装置の構造は、このセンター条件からずれるのが普通である。つまり、図6Bに示されるように、ターゲット配線70の幅及び膜厚、層間絶縁膜72の厚さ及び比誘電率は、それぞれ、W、T、D及びεとなる。尚、図6Bにおいて、点線はセンター条件を表している。これら寄生RCに関連する複数のファクターのうち、最も強い影響を有するのは配線幅W及び配線層の厚さTである。幅W及び厚さTの、センター条件からのばらつきは、チップ毎に異なる。よって、ターゲット配線70の製造時の幅分布の標準偏差σ、及び、その膜厚分布の標準偏差σが定義され得る。この時、幅W及び膜厚Tは、所定の係数αとαを用いることにより、以下の式で表される。
Figure 0004455359
係数αと係数αの各々は、−Aから+Aまでの値をとり得るとする。この値Aは、例えば3である。この時、幅Wは、中心値Wから±3σの範囲(99.7%の範囲)で表され、統計学的に充分である。膜厚Tについても同様である。係数αが±Aの場合は、幅Wが最大限ばらついた場合に相当する。また、係数αが±Aの場合は、膜厚Tが最大限ばらついた場合に相当する。
本発明によれば、幅Wと膜厚Tに対する以下の相関関係が考慮される。
相関1:ある配線に関して、幅Wのばらつきと膜厚Tのばらつきの間に相関はない。つまり、“幅Wのばらつき”という事象と、“膜厚Tのばらつき”という事象とは、互いに独立である。すなわち、係数αと係数αは、互いに独立した変数である。これは、半導体装置の一般的な製造プロセスにおいて、配線層の厚さが決定される工程と配線の幅が決定される工程が別であることから明らかである。例えば、図6A及び図6Bに示されるように、ターゲット配線70の幅Wはセンター条件Wより大きいが、その膜厚Tはセンター条件Tより小さい。
相関2:同じ配線層に関して、配線の幅Wのばらつきの間に相関がある。これは、半導体装置の一般的な製造プロセスにおいて、配線が、マスク及びエッチングを用いて形成されることから明らかである。例えば、図6A及び図6Bに示されるように、配線層M1において、ターゲット配線70の幅Wがセンター条件Wより大きくなる時、配線71aの幅も同様に大きくなる。また、同じ配線層に関して、配線の膜厚Tのばらつきの間に相関がある。これは、半導体装置の一般的な製造プロセスにおいて、配線層が、CMP(Chemical Mechanical Polishing)を用いて形成されることから明らかである。例えば、図6A及び図6Bに示されるように、配線層M1において、ターゲット配線70の膜厚Tがセンター条件Tより小さくなる時、配線71aの厚さも同様に小さくなる。
相関3:異なる配線層に関して、配線の幅Wのばらつきの間に相関はない。また、異なる配線層に関して、配線の膜厚Tのばらつきの間に相関はない。これは、半導体装置の一般的な製造プロセスにおいて、異なる配線層は異なる工程で形成されることから明らかである。例えば、図6A及び図6Bに示されるように、配線層M1に形成されるターゲット配線70の幅Wはセンター条件Wより大きくなるが、配線層M2に形成される配線71bの幅はセンター条件より小さくなる。また、配線層M1に形成されるターゲット配線70の膜厚Tはセンター条件Tより大きくなるが、配線層M2に形成される配線71bの膜厚はセンター条件より大きくなる。
2.RCライブラリの構築
次に、本発明に係るRCライブラリ11の構築、すなわち図2におけるステップS10について詳しく説明する。RCライブラリ11は、1つのパターンについて、「複数の条件」における複数のRCパラメータを格納する。その複数の条件には、上記センター条件と共に、プロセスばらつきに応じた条件も含まれる。ここで、プロセスばらつきに関連するファクターは様々であり、その全ての組み合わせを考慮することは現実的ではない。LPE処理の結果は遅延検証に用いられるので、プロセスばらつきのうち遅延が最大・最小になる条件(以下、「コーナー条件」と参照される)さえ分かればよい。
図7は、本発明に係るコーナー条件の決定方法を説明するための図である。図7において、横軸及び縦軸のそれぞれは、配線(ターゲット配線70)の幅W及び膜厚Tを示している。また、原点Oは、センター条件(W,T)を示している。よって、図7において、原点Oからの距離は、“プロセスばらつき”を示している。上述の数式(1)を参照して、この平面上の点Pの座標は、(ασ,ασ)で表される。上述の通り、係数αと係数αの各々は、例として、−3から+3までの値をとり得るとする。この時、幅Wは、センター条件Wから±3σの範囲(99.7%の範囲)で表され、統計学的に充分である。膜厚Tについても同様である。
係数αが±3の場合は、幅Wが最大限ばらついた場合に相当する。また、係数αが±3の場合は、膜厚Tが最大限ばらついた場合に相当する。ここで、上述の通り、幅Wのばらつきと膜厚Tのばらつきの間に相関はなく、係数αと係数αは、互いに独立した変数であることが着目されるべきである(相関1)。これは、幅Wと膜厚Tの両方が同時に最大限ばらつく確率P(α=±3,α=±3)は極めて小さいことを意味する。例えば、図7中の点Q(+3σ,+3σ)で示されるばらつきは、悲観的すぎる。そのような極端な状況まで考慮に入れられると、その極端な状況をもサポートするようなレイアウトデータを作成する必要がでてくる。それは、レイアウト及び検証のやり直し回数の増加を意味し、TATの増大を意味する。そのため、本発明によれば、プロセスばらつきは考慮されるが、上述の極端な状況は考慮から除外される。このような工夫は、これ以降、本明細書において、「統計的緩和」と呼ばれる。具体的には、係数αと係数αに、次の式で表される制限が課される。
Figure 0004455359
つまり、幅W及び膜厚Tに関して、ばらつきの標準偏差に対する比(α,α)の二乗和が一定という制限が課される。この制限の下で、ターゲット配線70での遅延が最大・最小となるコーナー条件が計算されればよい。つまり、図7に示される円CIRC上の点Pであって、遅延が最大・最小となる場合に対応する点Pが、シミュレーション計算により探索されればよい。これにより、幅Wと膜厚Tの両方が同時に最大限ばらつく場合が除外される。そのシミュレーションにおいて、他のファクター(層間絶縁膜72の厚さDや比誘電率εなど)は、センター条件であると仮定される。
図8は、そのシミュレーションの結果の1例を示している。図8において、縦軸は、あるパターンに対して、シミュレーションにより得られた遅延時間を示している。また、横軸は、点PのW軸に対する角度θ(図7参照)を示している。図8に示されるように、遅延時間は、角度θに対してサインカーブの形状で変化する。この例の場合、θ=30°の時に遅延時間は最大となり、θ=210°の時に遅延時間は最小となる。よって、図9に示される点P1(θ=30°)及び点P2(θ=210°)が、シミュレーションされたパターンのコーナー条件に対応する。遅延が最大になる点P1と、遅延が最小になる点P2とは180°離れている。
また、図10Aは、寄生抵抗の角度θに対する依存性を示すグラフ図であり、図10Bは、寄生容量の角度θに対する依存性を示すグラフ図である。図10Aにおいて、縦軸は、シミュレーションにより計算される寄生抵抗の、センター条件(W,T)での寄生抵抗に対する比βを示している。また、図10Bにおいて、縦軸は、シミュレーションにより計算される寄生容量の、センター条件での寄生容量に対する比βを示している。これら比β及びβは、以下「コーナー比」と参照される。
図10A及び図10Bに示されるように、ターゲット配線70に関する寄生抵抗及び寄生容量は、角度θに対してサインカーブの形状で変化する。この例の場合、点P1(θ=30°)において寄生抵抗は最小となり、寄生容量は最大となる。逆に、点P2(θ=210°)において寄生抵抗は最大となり、寄生容量は最小となる。寄生抵抗と寄生容量の変化が逆になるのは、抵抗は配線断面積に対する減少関数であり、容量は配線断面積に対する増加関数であるからである。また、図10Aに示された寄生抵抗の変化は、寄生抵抗×寄生容量(R×C)の変化と同様である。それは、図10A及び図10Bに示された線の振幅を比較すれば明らかなように、抵抗の方が容量よりも形状の変化に対する感度が大きいからである。尚、この例に挙げられたパターンにおいて、寄生抵抗が最小となり寄生容量が最大となる場合が、遅延時間が最大となる場合に対応していた(点P1)。また、寄生抵抗が最大となり寄生容量が最小となる場合が、遅延時間が最小となる場合に対応していた(点P2)。この傾向はパターンの種類に依存する。場合によっては、対応関係が図10A及び図10Bに示されたものと逆になる。但し、対応関係が逆になったとしても、点P1、P2の位置(角度)は変わらない。
以上に説明されたように、本発明によれば、「統計的緩和」が考慮され、遅延時間が最大・最小となるコーナー条件が算出される。つまり、プロセスばらつきに応じた条件は、少なくとも2つのコーナー条件(第1条件、第2条件)を含む。上記説明においては、配線の幅Wと膜厚Tだけが考慮されたが、遅延時間に関連する他のファクターが考慮されてもよい。他のファクターとして、例えば、層間絶縁膜の厚さ、層間絶縁膜の比誘電率、ビア抵抗が挙げられる。この時、それら他のファクターの各々は、最大限ばらつくように設定される(±3σ)。
図11は、本発明に係るコーナー条件を示す図表である。例えば、第1条件において、幅Wはα1・σで与えられ、膜厚Tはα1・σで与えられ、層間絶縁膜の厚さは−3σで与えられ、比誘電率は+3σで与えられ、ビア抵抗は+3σで与えられる。係数α1及び係数α1は、例えば上記点P1に対応し、寄生容量が最大になり寄生抵抗が最小になる場合(Cmax,Rmin)に対応する。また、第3条件において、幅Wはα3・σで与えられ、膜厚Tはα3・σで与えられ、層間絶縁膜の厚さは+3σで与えられ、比誘電率は−3σで与えられ、ビア抵抗は−3σで与えられる。係数α3及び係数α3も、上記点P1に対応し、寄生容量が最大になり寄生抵抗が最小になる場合(Cmax´,Rmin´)に対応する。つまり、係数α1及びα3は等しく、係数α1及びα3は等しい。しかしながら、第1条件と第3条件とでは、他のファクターのばらつきが異なる。第1条件においては、他のファクターのばらつきが±3σの一方に設定され、第3条件においては、他のファクターのばらつきが±3σの他方に設定される。よって、第1条件と第3条件とでは、算出される寄生RCは互いに異なる。
また、第2条件において、幅Wはα2・σで与えられ、膜厚Tはα2・σで与えられ、層間絶縁膜の厚さは−3σで与えられ、比誘電率は+3σで与えられ、ビア抵抗は+3σで与えられる。係数α2及び係数α2は、例えば上記点P2に対応し、寄生容量が最小になり寄生抵抗が最大になる場合(Cmin,Rmaz)に対応する。また、第4条件において、幅Wはα4・σで与えられ、膜厚Tはα4・σで与えられ、層間絶縁膜の厚さは+3σで与えられ、比誘電率は−3σで与えられ、ビア抵抗は−3σで与えられる。係数α4及び係数α4も、上記点P2に対応し、寄生容量が最小になり寄生抵抗が最大になる場合(Cmin´,Rmax´)に対応する。つまり、係数α2及びα4は等しく、係数α2及びα4は等しい。しかしながら、第2条件と第4条件とでは、他のファクターのばらつきが異なる。第2条件においては、他のファクターのばらつきが±3σの一方に設定され、第4条件においては、他のファクターのばらつきが±3σの他方に設定される。よって、第2条件と第4条件とでは、算出される寄生RCは互いに異なる。
このように、本発明に係る4つのコーナー条件(以下、「コーナー4条件」と参照される)が決定される。センター条件(第0条件)及びコーナー4条件(第1〜第4条件)を含む5つの条件のそれぞれについて、寄生RCがシミュレーションにより計算されればよい。このようにして、本発明に係るRCライブラリ11が構築される。
図12は、本発明に係るRCライブラリ11の作成方法を要約的に示すフローチャートであり、ステップS10に含まれる内容を示している。まず、ターゲット配線70を含む複数のパターン(図3A及び図3B参照)が準備される(ステップS11)。続いて、複数のパターンから1つのパターンが選択される(ステップS12)。次に、統計的緩和が考慮され、上記式(1)に示された条件の下で、遅延が最大・最小となる点が探索される(ステップS13)。これにより、コーナー4条件が決定される(図11参照)。次に、センター条件における寄生RCが計算され、また、コーナー4条件のそれぞれに対する寄生RCが計算される(ステップS14)。
次に、算出された寄生RCを示すRCパラメータが、RCライブラリ11に格納される(ステップS15)。ここで例えば、センター条件に関しては、算出された寄生RCがそのままRCパラメータとして格納される。一方、コーナー4条件に関しては、センター条件における寄生RCに対する比(コーナー比β,β)が、RCパラメータとして格納される。これにより、後述されるように、LPE処理時の計算時間が削減される。全パターンについて計算処理が完了していない場合(ステップS16;No)、他のパターンについて上記ステップS13〜S15が繰り返される。全パターンについて計算処理が完了すると(ステップS16;Yes)、本発明に係るRCライブラリ11が完成する(ステップS17)。
図13は、完成したRCライブラリ11の例を示している。図13に示されるように、RCライブラリ11は、複数のパターンに対するRCパラメータ(寄生容量パラメータ,寄生抵抗パラメータ)を格納している。ここで、各パターンには、1つのデータブロックが割り当てられており、各データブロックには、複数の条件に対するRCパラメータが格納されている。すなわち、RCライブラリ11は、1つのパターンについて、センター条件(Center)及びコーナー4条件(max,min,max´,min´)におけるRCパラメータを格納している。例えば、パターンNo.1におけるセンター条件に関しては、容量値C1(センター容量値)が寄生容量パラメータとして格納され、抵抗値R1(センター抵抗値)が寄生抵抗パラメータとして格納されている。また、コーナー4条件に関しては、コーナー比β1(β1−1〜β1−4)が寄生容量パラメータとして格納され、コーナー比β1(β1−1〜β1−4)が寄生抵抗パラメータとして格納されている。
このように、本発明に係るRCライブラリ11によれば、プロセスばらつきが考慮されるが、そのプロセスばらつきはコーナー4条件に集約されている。よって、メモリ容量が節約される。また、次に説明されるように、このように作成されたRCライブラリ11を用いることによって、LPE処理にかかる時間が短縮される。尚、RCライブラリ11は、1つのテクロノジ(最小寸法)につき、あらかじめ一回だけ実行されればよい。同一のテクノロジに基づく全ての製品に、同一のRCライブラリ11が用いられる。
3.LPE処理(RC抽出処理)
次に、本発明に係るLPE処理、すなわち図2におけるステップS40について詳しく説明する。図14は、本発明に係るLPE処理を要約的に示すフローチャートであり、ステップS40に含まれる内容を示している。このLPE処理では、上述のように作成されたRCライブラリ11が参照される。
(第1の実施の形態)
まず、設計中のLSIのレイアウトに含まれる複数の配線から、1つのターゲット配線70が選択される(ステップS41)。次に、図13に示されたRCライブラリ11が参照され、センター条件Centerにおける、ターゲット配線70の寄生RCが抽出される(ステップS42)。この寄生RCの抽出処理は、上述の図4に示された手法で実行される。つまり、1つのターゲット配線70に対して、様々なパターンが順次参照されればよい。例えば、図15は、本実施の形態に係る寄生RCの抽出処理を概念的に示している。この例において、ターゲット配線70は、配線層M1に形成される第1配線と、配線層M2に形成される第2配線と、配線層M3に形成される第3配線とから構成されている。この時、例えば、第1配線に関連する寄生RCとして、パターン1(図13参照)に対応付けられたセンター容量値C1及びセンター抵抗値R1が用いられる。同様に、第2配線の寄生RCとしてパターン2が参照され、第3配線の寄生RCとしてパターン3が参照される。このようにして、ターゲット配線70に関するセンター条件における寄生RCが抽出される。
次に、コーナー条件における、ターゲット配線70の寄生RCが抽出される。具体的には、ステップS42で参照された複数のパターンの各々について、コーナー比β及びβ(RCパラメータ)が読み込まれる(ステップS43)。例えば、パターン1に対応付けられたコーナー比β1−1〜β1−4、及びβ1−1〜β1−4が読み込まれる。次に、読み込まれたコーナー比に対して補正処理を実行するかどうか選択される(ステップS44)。本発明の第1の実施の形態においては、その補正処理は実行されず、読み込まれたコーナー比β及びβがそのまま次の計算に用いられる(ステップS44;No)。具体的には、ステップS42で得られたセンター抵抗値R(Center)と、あるコーナー比βとを掛けることによって、あるコーナー条件における抵抗値R(Corner)が算出される。また、ステップS42で得られたセンター容量値C(Center)と、あるコーナー比βとを掛けることによって、あるコーナー条件における容量値C(Corner)が算出される(ステップS45)。
Figure 0004455359
例えば、図15に示されたターゲット配線70に関する、第1条件における寄生RCを算出する場合を考える。その場合、第1配線〜第3配線の各々について、上記式(3)に示された計算が実行される。具体的には、パターン1に適合する第1配線に関しては、センター抵抗値R1とコーナー比β1−1とをかけることによって、第1条件における寄生抵抗が算出される。また、センター容量値C1とコーナー比β1−1とをかけることによって、第1条件における寄生容量が算出される。また、パターン2に適合する第2配線に関しては、センター抵抗値R2とコーナー比β2−1とをかけることによって、第1条件における寄生抵抗が算出される。また、センター容量値C2とコーナー比β2−1とをかけることによって、第1条件における寄生容量が算出される。また、パターン3に適合する第3配線に関しては、センター抵抗値R3とコーナー比β3−1とをかけることによって、第1条件における寄生抵抗が算出される。また、センター容量値C3とコーナー比β3−1とをかけることによって、第1条件における寄生容量が算出される。他のコーナー条件(第2条件〜第4条件)に関しても、同様の処理が実行される。このようにして、1つのターゲット配線70について、コーナー4条件における寄生RCが抽出される。
ある配線が、RCライブラリ11に格納された複数のパターンのうちどれに適合するかは、上記ステップS42において既に実行されている。よって、ステップS45においては、配線構造とRCライブラリ11に格納された複数のパターンとの照合処理を行う必要はない。そして、コーナー4条件に関するRCパラメータはコーナー比β,βの形式で格納されているので、上記式(3)に示される簡単な計算により、コーナー4条件に対する寄生RCを算出することが可能である。従って、コンピュータの負荷が軽減され、計算速度が向上する。
レイアウトに含まれる全ての配線について、RC抽出処理が完了していない場合(ステップS46;No)、ターゲット配線70は他の配線に設定され、上記ステップS42〜S45が繰り返される。レイアウトに含まれる全ての配線について、RC抽出処理が完了すると(ステップS46;Yes)、LPE処理は終了する。
以上に説明されたように、本発明によれば、プロセスばらつきを示す様々な条件は、上述の第1〜第4条件に集約される。そのため、一回のLPE処理につき、図2に示されるステップS50において、4種類の寄生RC付ネットリスト14だけが生成される。そして、ステップS60において、それら4種類の寄生RC付ネットリスト14だけに対して、遅延検証が実行されればよい。従って、一回のLPE処理・遅延検証にかかる時間が短縮される。すなわち、半導体装置の設計時間の短縮が実現される。
更に、本発明によれば、上述の第1〜第4条件に対するRCパラメータを算出する際に、「統計的緩和」が考慮されている。つまり、プロセスばらつきのうち統計的にあり得ないケースは排除されている。不必要なケースまでサポートする必要がないので、遅延検証におけるフェイル率が低下する。遅延検証のフェイル率が低下するため、レイアウトを修正し、再度遅延検証を行う回数が大幅に削減される。言い換えれば、極端な状況をもサポートするようなレイアウトデータ13を作成する必要がなくなるので、レイアウト及び検証のやり直し回数が大幅に低減される。従って、TATが短縮され、半導体装置の設計時間が短縮される。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態によれば、図14に示された上述のステップS43において読み込まれたコーナー比β,βに対して、後に示される補正処理が行われる(ステップS47)。その補正処理によって、コーナー比βから補正比β’が導出され、コーナー比βから補正比β’が導出される。そして、導出された補正比β’及びβ’を用いることによって、コーナー条件における、ターゲット配線70の寄生RCが抽出される。具体的には、ステップS42で得られたセンター抵抗値R(Center)と、ある補正比β’とを掛けることによって、あるコーナー条件における抵抗値R(Corner)が算出される。また、ステップS42で得られたセンター容量値C(Center)と、ある補正比β’とを掛けることによって、あるコーナー条件における容量値C(Corner)が算出される(ステップS45)。
Figure 0004455359
本実施の形態において、補正比β’及びβ’は、所定の補正パラメータγ及びγを用いることによって、次の式で与えられる。
Figure 0004455359
この補正パラメータγ及びγは、以下に示されるように、「統計的緩和」の考え方に基づいて決定される。図16は、本実施の形態に係る寄生RCの抽出処理を説明するための概念図である。図16において、ノード80は、配線層M1に形成された配線要素81と、配線層M2に形成された配線要素82と、配線層M3に形成された配線要素83から構成される。ここで、ノードとは、電気的につながっている配線のひとまとまりを意味する。ノード80において、配線要素81〜83は直列に接続されている。また、配線要素81〜83の長さは、それぞれL1、L2、L3であるとする。それら配線長に関するデータは、記憶装置10に格納されている配線長データ15から取得可能である。本実施の形態によれば、このノード80の構成に基づいて「統計的緩和」が施され、補正パラメータγ及びγが決定される。
上述の通り、異なる配線層に関しては、配線の幅Wのばらつきの間に相関はなく、また、配線の膜厚Tのばらつきの間に相関はない(相関3)。つまり、配線層間には「独立性」が存在する。よって、全ての配線層において同時に遅延が最大・最小となる確率は、極めて小さいと考えられる。言い換えれば、全ての配線層において同時にコーナー条件が成立すると考えることは、悲観的すぎる。例えば、図16において、配線要素81〜83は、それぞれ異なる配線層M1〜M3に配置される。よって、配線要素81〜83の全てに、上述のコーナー条件を適用する必要はない。本実施の形態によれば、配線層間の独立性に基づいて、コーナー条件の緩和が行われる。
例えば、寄生容量の計算を考える。ここで、各配線層において、単位長さあたりの寄生容量は、共通の値Cで与えられるとする。また、各配線層において、コーナー比βは、共通の値βで与えられるとする。実際にはこれらの仮定が常に成り立つわけではないが、これら仮定により生じる誤差は大きくないと考えられる。遅延の変動に影響を及ぼすのは長い配線であるが、長い配線に対しては様々なパターンが出現するため、平均化され、前述の仮定が成り立ちやすいからである。これら仮定の下で、センター条件における寄生容量の合計Ctotは、Ctot=C×(L1+L2+L3)で与えられる。一方、コーナー条件における寄生容量の合計Ctotは、Ctot=β×C×(L1+L2+L3)で与えられる。配線層M1〜M3のそれぞれに起因する容量の変動量は、ΔC1=C×(β―1)×L1,ΔC2=C×(β―1)×L2,及びΔC3=C×(β―1)×L3で与えられる。各配線層間には独立性が存在するため、変動量の合計は、統計学的に、
(ΔC1+ΔC2+ΔC31/2/(ΔC1+ΔC2+ΔC3)
=C×(β−1)×γ
で与えられる。すなわち、図16に示された例の場合、補正パラメータγ及びγは、次の式で与えられる。
Figure 0004455359
この式(6)から明らかなように、補正パラメータγ及びγは、0より大きく1より小さい。例えば、配線長L1〜L3が全て等しい場合、補正パラメータγ及びγは、0.58である。従って、上記式(5)から明らかなように、補正比β’はコーナー比βより小さくなり、補正比β’はコーナー比βよりも小さくなる。このことは、コーナー条件が緩和されたことを意味する。つまり、考慮されるべきセンター条件からのばらつきが、更に小さく抑えられる。もともと第1の実施の形態において統計的緩和に基づいて求められたコーナー条件は、本実施の形態において更に緩和される。不必要なケースまでサポートする必要がないので、遅延検証におけるフェイル率が更に低下する。よって、レイアウト及び検証のやり直し回数が、更に低減される。
より一般的に、ノード80は、N層(Nは自然数)の配線層のそれぞれにおける配線群から構成されるとする。ある配線層における配線群は、複数の配線要素を含んでいてもよい。各配線層における配線群の長さの和、すなわち、複数の配線要素の長さの和は、Li(iは1以上N以下の整数)で与えられるとする。この時、補正パラメータγ及びγは、次の式で与えられる。
Figure 0004455359
図17A及び図17Bは、補正処理の例を説明するための概念図である。図17Aにおいて、ノードは、第1配線層M1〜第9配線層M9のそれぞれに配置される9つの配線群から構成されている。各配線群の長さの和は等しいとする。この場合、上記式(7)より、補正パラメータγ及びγは、0.33と算出される。図17Bにおいては、ノードは、第1配線層M1及び第2配線層M2に配置される2つの配線群から構成されている。第1配線層M1に配置される配線群の長さの和と、第2配線層M2に配置される配線群の長さの和との比は、2:1であるとする。この場合、上記式(7)より、補正パラメータγおよびγは、0.75と算出される。図17Aに示された例の方が、図17Bに示された例よりも、統計的緩和の効果が顕著である。それは、9つの独立な配線群の全てにおいて、ばらつきが“同時に”最大となるケースは、実質的にあり得ないからである。
図18は、本実施の形態における補正処理の更に他の例を示す概念図である。図18においては、ノード80の中に分岐点84が存在している。具体的には、ノード80は、配線要素85〜87から構成されている。配線要素85と配線要素86は、分岐点84を介して直列に接続されている。また、配線要素85と配線要素87も、分岐点84を介して直列に接続されている。配線要素86と配線要素87は、並列に接続されている。配線要素85〜87のそれぞれの長さは、L1〜L3で与えられる。
この場合、寄生容量に対する補正パラメータγは、上記式(6)あるいは(7)と同様の式で与えられる。しかしながら、寄生抵抗に対する補正パラメータγは、配線要素毎に異なる。具体的には、配線要素85及び配線要素86からなるラインに関しては、配線要素87の存在は無視され、補正パラメータγは、下記式中のγ(a)で与えられる。一方、配線要素85及び配線要素87からなるラインに関しては、配線要素86の存在は無視され、補正パラメータγは、下記式中のγ(b)で与えられる。
Figure 0004455359
分岐点84より上段に位置する配線要素85に関しては、2種類の補正パラメータγ(a)及びγ(b)が候補として算出される。この場合、両者のうち大きいほうが、配線要素85に関する補正パラメータγとして採用される。このように、ノード80内に分岐が存在する場合は、直列に接続されたラインごとに別々に補正パラメータγが算出される。例えば、図18に示された例において配線長L1〜L3が全て等しい場合、寄生抵抗に関する補正パラメータγは、それぞれ0.71となる。
より一般的に、ノード80は、N層(Nは自然数)の配線層のそれぞれにおける配線群から構成されるとする。そのノード80において、あるラインは、n層(nは1以上N以下の整数)の配線層における直列に接続された「副配線群」から構成されるとする。各配線群の長さの和は、Lj(jは1以上n以下の整数)で与えられるとする。この時、そのラインに対する補正パラメータγは、次の式で与えられる。
Figure 0004455359
図19は、更に他のノード80の構成を示している。このノード80は、配線要素90〜99から構成されている。配線要素90〜99の長さは、全て等しいとする。このノード80において、第1配線層M1には、配線要素90、94〜96が配置される。第2配線層M2には、配線要素91、97〜99が配置される。第3配線層M3には、配線要素92及び93が配置される。従って、配線層M1〜M3のそれぞれにおける配線群の長さの和の比は、2:2:1となる。よって、上記式(6)あるいは式(7)に基づいて、寄生容量に関する補正パラメータγは、0.6と算出される。また、寄生抵抗に関する補正パラメータγは、各ラインごとに上記式(9)に基づいて算出される。ある配線要素に対して複数の補正パラメータγが算出される場合、その複数の補正パラメータのうち最大のものが採用される。その結果として、図19に示される補正パラメータγの分布が得られる。
図20は、本実施の形態における補正処理の更に他の例を示す概念図である。図20において、第1ノード101は、配線層M1に配置される配線から構成され、第2ノード101は、配線層M1に配置される第1配線と配線層M2に配置される第2配線から構成されている。第1ノード101においては、寄生容量に関する補正パラメータγは、1.00と算出される。第2ノード102においては、寄生容量に関する補正パラメータγは、0.71と算出される。この時、第1ノード101と第2ノード102との間のカップリング容量110に関しては、大きい方の1.00が採用される。つまり、ノード間のカップリング容量に関しては、各ノード毎に算出される複数の補正パラメータγのうち最も大きいものが採用される。
以上に説明された補正パラメータγ及びγを用いることによって、コーナー比β及びβが補正され、補正比β’及びβ’が算出される(数式(5)参照)。そして、算出された補正比β’及びβ’を用いることによって、コーナー条件における寄生RCが算出される(図16及び数式(4)参照)。このようにして、本実施の形態に係るLPE処理が実行される。
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。更に、第2の実施の形態によれば、コーナー比βに対して更に「統計的緩和」が施される。これにより、遅延検証のフェイル率が更に低下する。よって、TATが更に短縮され、半導体装置の設計時間が更に短縮される。
本発明に係る半導体装置の設計技術によれば、プロセスばらつきを示す複数の条件の数が限定される。特に、プロセスばらつきを示す条件は、必要最小限の4条件に絞られる。このため、一回のLPE処理にかかる時間が短縮される。すなわち、半導体装置の設計時間の短縮が実現される。
更に、本発明に係る半導体装置の設計技術によれば、プロセスばらつきのうち統計的にあり得ないケースが排除されてLPEが行われる。つまり、LPEに「統計的緩和」が適用される。不必要なケースまでサポートする必要がないので、遅延検証におけるフェイル率が低下する。遅延検証のフェイル率が低下するため、レイアウトを修正し、再度遅延検証を行う回数が大幅に削減される。つまり、TATが短縮され、半導体装置の設計時間の短縮が実現される。
更に、本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、統計的緩和の手法を用い、現実の製造条件からはあり得ないような条件を除いて配線遅延時間のばらつきを見積もっているので、設計のオーバーマージンを防ぐことをでき、かつ、現実に考えられる製造条件のばらつきを考慮しているので、高い製造歩留まりが期待でき、かつ、高品質な半導体装置を提供することができる。
すなわち、通常半導体装置のレイアウト設計を行う際には、その半導体装置の設計基準、製造条件(その設計基準を満たすための製造工程に対する要求仕様)は予め決まっている。設計基準には、配線幅、配線間隔等の最小パターンが含まれ、配線幅、容量膜厚、層抵抗値、誘電率をどの程度のばらつきで作り込まなければならないかについてもあらかじめきめられている。半導体装置のレイアウト設計を行う場合には、この設計基準に従い、設計仕様とする半導体装置の機能仕様を実現させるように配線パターンを決めてレイアウト設計を行う。通常半導体装置のレイアウト設計が一応完成すると、その半導体装置の製造ばらつきを考えて、そのレイアウトパターンから実際の配線遅延値のばらつきを想定し、所定の機能を実現できるか否かシミュレーションを行うが、本発明によれば、現実的な製造ばらつきを考慮してシミュレーションを行うことができる。そして、最後に検証されたレイアウトパターンに従って、周知の方法に従って、半導体基板にパターンを形成し、半導体装置の製造を行う。これによって、現実にあり得ない製造条件のばらつきを除外しているのでレイアウト設計のオーバーマージンを防ぎ、コンパクトなレイアウトを実現でき、かつ、現実に考えられる製造条件のばらつきを考慮したレイアウトパターンとなっているので、高い製造歩留まりが期待でき、かつ、高品質な半導体装置を提供することができる。
図1は、本発明に係る半導体装置設計システムの構成を示すブロック図である。 図2は、本発明に係る半導体装置設計プログラムの動作を示すフローチャートである。 図3Aは、配線構造の1つのパターンを示す断面図である。 図3Bは、配線構造の別のパターンを示す断面図である。 図4は、レイアウトデータを説明するための概念図である。 図5Aは、ネットリストを説明するための概念図である。 図5Bは、寄生RC付ネットリストを説明するための概念図である。 図6Aは、「センター条件」を説明するための断面構造の概念図である。 図6Bは、「プロセスばらつき」を説明するための断面構造の概念図である。 図7は、RCライブラリへの「統計的緩和」の適用を説明するための概念図である。 図8は、遅延時間のθに対する依存性を示すグラフ図である。 図9は、「コーナー条件」を説明するための概念図である。 図10Aは、寄生抵抗のθに対する依存性を示すグラフ図である。 図10Bは、寄生容量のθに対する依存性を示すグラフ図である。 図11は、「コーナー4条件」を示す図表である。 図12は、本発明に係るRCライブラリの作成方法を示すフローチャートである。 図13は、本発明に係るRCライブラリを示す図表である。 図14は、本発明に係るLPE処理を示すフローチャートである。 図15は、本発明の第1の実施の形態に係る寄生RCの抽出処理を説明するための概念図である。 図16は、本発明の第2の実施の形態に係る寄生RCの抽出処理を説明するための概念図である。 図17Aは、本発明の第2の実施の形態における補正処理の一の例を示す概念図である。 図17Bは、本発明の第2の実施の形態における補正処理の他の例を示す概念図である。 図18は、本発明の第2の実施の形態における補正処理の更に他の例を示す概念図である。 図19は、本発明の第2の実施の形態における補正処理の更に他の例を示す概念図である。 図20は、本発明の第2の実施の形態における補正処理の更に他の例を示す概念図である。
符号の説明
1 半導体装置設計システム
10 記憶装置
11 RCライブラリ
12 ネットリスト
13 レイアウトデータ
14 寄生RC付ネットリスト
15 配線長データ
20 演算処理装置
30 LPEツール
31 ライブラリ構築部
32 RC抽出部
40 検証ツール
50 入力装置
60 表示装置
70 ターゲット配線
71 配線
72 層間絶縁膜
80 ノード
81〜83 配線要素
84 分岐点
85〜87 配線要素
90〜99 配線要素
101 第1ノード
102 第2ノード
110 カップリング容量

Claims (22)

  1. LSIのレイアウトから寄生抵抗・容量を抽出するためのプログラムであって、
    (A)ターゲット配線を含む配線構造を、複数のパターン用意するステップと、
    (B)前記複数のパターンの各々について、前記ターゲット配線に関連する寄生抵抗及び寄生容量を示すパラメータを格納するライブラリを作成するステップと
    をコンピュータに実行させ、
    前記(B)ステップは、前記各々のパターンごとに、前記配線構造の製造時のばらつきに応じた複数の条件に対する前記パラメータを算出するステップを含み、
    前記複数の条件は、少なくとも、第0〜第2条件を含み、
    前記ターゲット配線の所望の幅及び所望の膜厚を、それぞれW 及びT とし、
    前記ターゲット配線の幅及び膜厚の分布の標準偏差を、それぞれσ 及びσ とし、
    前記ターゲット配線の製造時の幅W及び膜厚Tは、係数α とα を用いることにより、
    W=W +α ×σ
    T=T +α ×σ
    で表される時、
    前記第0条件は、前記幅W及び前記膜厚Tが、それぞれ前記W 及び前記T の場合であり、
    前記第1条件は、α +α が一定の条件下で前記ターゲット配線における遅延が最大になる場合であり、
    前記第2条件は、α +α が一定の条件下で前記ターゲット配線における遅延が最小になる場合であり、
    前記複数の条件は、更に、第3条件及び第4条件を含み、
    前記遅延に関連する他のファクターのばらつき範囲が±σ で表される時、
    前記第1条件は、前記他のファクターのばらつきが+σ と−σ の一方であり且つα +α が一定の条件下で、前記遅延が最大になる場合であり、
    前記第3条件は、前記他のファクターのばらつきが+σ と−σ の他方であり且つα +α が一定の条件下で、前記遅延が最大になる場合であり、
    前記第2条件は、前記他のファクターのばらつきが+σ と−σ の一方であり且つα +α が一定の条件下で、前記遅延が最小になる場合であり、
    前記第4条件は、前記他のファクターのばらつきが+σ −σ の他方であり且つα +α が一定の条件下で、前記遅延が最小になる場合である
    プログラム。
  2. 請求項に記載のプログラムであって、
    前記第1条件の場合、前記ターゲット配線に関連する前記寄生抵抗と前記寄生容量の一方が最大になり、他方が最小になり、
    前記第2条件の場合、前記一方が最小になり、前記他方が最大になる
    プログラム。
  3. 請求項に記載のプログラムであって、
    前記第1条件における前記係数αとαは、前記第3条件における前記係数αとαに等しく、
    前記第2条件における前記係数αとαは、前記第4条件における前記係数αとαに等しい
    プログラム。
  4. 請求項に記載のプログラムであって、
    前記ライブラリには、
    前記第0条件に対しては、前記パラメータとして、前記寄生抵抗の値であるセンター抵抗値と、前記寄生容量の値であるセンター容量値とが格納され、
    前記第1〜第4条件の各々に対しては、前記パラメータとして、前記寄生抵抗の前記センター抵抗値に対する比βと、前記寄生容量の前記センター容量値に対する比βとが格納される
    プログラム。
  5. 請求項1乃至のいずれかに記載のプログラムであって、
    更に、
    (C)前記LSIのネットリストを読み込むステップと、
    (D)前記LSIのレイアウトを示すレイアウトデータを読み込むステップと、
    (E)前記ライブラリに格納された前記パラメータを参照することによって、前記レイアウトに含まれる全ての配線に関して、前記複数の条件のそれぞれにおける前記寄生抵抗及び前記寄生容量を算出するステップと、
    (F)前記算出された寄生抵抗及び寄生容量を前記ネットリストに付加することによって、寄生RC付ネットリストを生成するステップと
    をコンピュータに実行させる
    プログラム。
  6. 請求項に記載のプログラムであって、
    更に、
    (C)前記LSIのネットリストを読み込むステップと、
    (D)前記LSIのレイアウトを示すレイアウトデータを読み込むステップと、
    (E)前記ライブラリに格納された前記センター抵抗値、前記センター容量値、及び前記比β及びβを参照することによって、前記レイアウトに含まれる全ての配線に関して、前記複数の条件のそれぞれにおける前記寄生抵抗及び前記寄生容量を算出するステップと、
    (F)前記算出された寄生抵抗及び寄生容量を前記ネットリストに付加することによって、寄生RC付ネットリストを生成するステップと
    をコンピュータに実行させる
    プログラム。
  7. 請求項に記載のプログラムであって、
    前記(E)ステップは、
    前記第1〜第4条件の各々に対しては、前記比β及びβを前記センター抵抗値及び前記センター容量値のそれぞれに乗ずることによって、前記寄生抵抗及び前記寄生容量を算出するステップを含む
    プログラム。
  8. 請求項に記載のプログラムであって、
    前記(E)ステップは、
    (E1)ノードの構成に基づき前記比β及びβを補正することによって、補正比β’及びβ’を生成するステップと、
    (E2)前記第1〜第4条件の各々に対しては、前記補正比β’及びβ’を前記センター抵抗値及び前記センター容量値のそれぞれに乗ずることによって、前記寄生抵抗及び前記寄生容量を算出するステップと
    を含む
    プログラム。
  9. 請求項に記載のプログラムであって、
    前記ノードは、N層(Nは自然数)の配線層のそれぞれにおける配線群から構成され、前記配線群の各配線層における長さの和がL(iは1以上N以下の整数)で与えられる時、
    前記比βと前記補正比β’は、下記式:
    β’=1+(β―1)γ
    で与えられる関係を満たし、
    前記パラメータγは、下記式:
    Figure 0004455359
    で与えられる
    プログラム。
  10. 請求項に記載のプログラムであって、
    前記ノードにおいて前記配線群が直列に接続されている場合、
    前記比βと前記補正比β’は、下記式:
    β’=1+(β―1)γ
    で与えられる関係を満たし、
    前記パラメータγは、下記式:
    Figure 0004455359
    で与えられる
    プログラム。
  11. 請求項に記載のプログラムであって、
    前記ノードにおいて前記配線群が分岐している場合、
    前記配線群中のある配線には、n層(nは1以上N以下の整数)の配線層における副配線群が直列に接続され、前記副配線群の各配線層における長さの和がL(jは1以上n以下の整数)で与えられる時、
    前記ある配線に対する前記比βと前記補正比β’は、下記式:
    β’=1+(β―1)γ
    で与えられる関係を満たし、
    前記パラメータγは、下記式:
    Figure 0004455359
    で与えられる
    プログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムであって、
    前記ある配線に対する前記補正比β’が複数算出される場合、前記算出された複数の補正比β’のうち最も大きいものが採用される
    プログラム。
  13. 請求項9乃至12のいずれかに記載のプログラムであって、
    ノード間のカップリング容量に関しては、各ノード毎に算出される複数の補正比β’のうち最も大きいものが採用される
    プログラム。
  14. ライブラリを参照することによって、LSIのレイアウトから寄生抵抗・容量を抽出するためのプログラムであって、
    ターゲット配線を含む配線構造をパターンとするとき、
    前記ライブラリは、複数のパターンの各々に関して、前記ターゲット配線に関連する寄生抵抗及び寄生容量を示すパラメータを、前記配線構造の製造時のばらつきに応じた複数の条件に対して格納し、
    前記プログラムは、
    (a)前記LSIのネットリストを読み込むステップと、
    (b)前記LSIのレイアウトを示すレイアウトデータを読み込むステップと、
    (c)前記ライブラリに格納された前記パラメータを参照することによって、前記レイアウトに含まれる全ての配線に関して、前記複数の条件のそれぞれにおける前記寄生抵抗及び前記寄生容量を算出するステップと、
    (d)前記算出された寄生抵抗及び寄生容量を前記ネットリストに付加することによって、寄生RC付ネットリストを生成するステップと
    をコンピュータに実行させ
    前記ターゲット配線の所望の幅及び所望の膜厚を、それぞれW 及びT とし、
    前記ターゲット配線の幅及び膜厚の分布の標準偏差を、それぞれσ 及びσ とし、
    前記ターゲット配線の製造時の幅W及び膜厚Tは、係数α とα を用いることにより、
    W=W +α ×σ
    T=T +α ×σ
    で表される時、
    前記複数の条件は、少なくとも、第0〜第2条件を含み、
    前記第0条件は、前記幅W及び前記膜厚Tが、それぞれ前記W 及び前記T の場合であり、
    前記第1条件は、α +α が一定の条件下で前記ターゲット配線における遅延が最大になる場合であり、
    前記第2条件は、α +α が一定の条件下で前記ターゲット配線における遅延が最小になる場合であり、
    前記複数の条件は、更に、第3条件及び第4条件を含み、
    前記遅延に関連する他のファクターのばらつき範囲が±σ で表される時、
    前記第1条件は、前記他のファクターのばらつきが+σ と−σ の一方であり且つα +α が一定の条件下で、前記遅延が最大になる場合であり、
    前記第3条件は、前記他のファクターのばらつきが+σ と−σ の他方であり且つα +α が一定の条件下で、前記遅延が最大になる場合であり、
    前記第2条件は、前記他のファクターのばらつきが+σ と−σ の一方であり且つα +α が一定の条件下で、前記遅延が最小になる場合であり、
    前記第4条件は、前記他のファクターのばらつきが+σ と−σ の他方であり且つα +α が一定の条件下で、前記遅延が最小になる場合である
    プログラム。
  15. 請求項14に記載のプログラムであって、
    前記ライブラリには、
    前記第0条件に対しては、前記パラメータとして、前記寄生抵抗の値であるセンター抵抗値と、前記寄生容量の値であるセンター容量値とが格納され、
    前記第1〜第4条件の各々に対しては、前記パラメータとして、前記寄生抵抗の前記センター抵抗値に対する比βと、前記寄生容量の前記センター容量値に対する比βとが格納される
    プログラム。
  16. 請求項15に記載のプログラムであって、
    前記(c)ステップは、
    前記第1〜第4条件の各々に対しては、前記比β及びβを前記センター抵抗値及び前記センター容量値のそれぞれに乗ずることによって、前記寄生抵抗及び前記寄生容量を算出するステップを含む
    プログラム。
  17. 請求項15に記載のプログラムであって、
    前記(c)ステップは、
    (c1)ノードの構成に基づき前記比β及びβを補正することによって、補正比β’及びβ’を生成するステップと、
    (c2)前記第1〜第4条件の各々に対しては、前記補正比β’及びβ’を前記センター抵抗値及び前記センター容量値のそれぞれに乗ずることによって、前記寄生抵抗及び前記寄生容量を算出するステップと
    を含む
    プログラム。
  18. 請求項17に記載のプログラムであって、
    前記ノードは、N層(Nは自然数)の配線層のそれぞれにおける配線群から構成され、前記配線群の各配線層における長さの和がL(iは1以上N以下の整数)で与えられる時、
    前記比βと前記補正比β’は、下記式:
    β’=1+(β―1)γ
    で与えられる関係を満たし、
    前記パラメータγは、下記式:
    Figure 0004455359
    で与えられる
    プログラム。
  19. 請求項18に記載のプログラムであって、
    前記ノードにおいて前記配線群が直列に接続されている場合、
    前記比βと前記補正比β’は、下記式:
    β’=1+(β―1)γ
    で与えられる関係を満たし、
    前記パラメータγは、下記式:
    Figure 0004455359
    で与えられる
    プログラム。
  20. 請求項18に記載のプログラムであって、
    前記ノードにおいて前記配線群が分岐している場合、
    前記配線群中のある配線には、n層(nは1以上N以下の整数)の配線層における副配線群が直列に接続され、前記副配線群の各配線層における長さの和がL(jは1以上n以下の整数)で与えられる時、
    前記ある配線に対する前記比βと前記補正比β’は、下記式:
    β’=1+(β―1)γ
    で与えられる関係を満たし、
    前記パラメータγは、下記式:
    Figure 0004455359
    で与えられる
    プログラム。
  21. 請求項20に記載のプログラムであって、
    前記ある配線に対する前記補正比β’が複数算出される場合、前記算出された複数の補正比β’のうち最も大きいものが採用される
    プログラム。
  22. 請求項18乃至21のいずれかに記載のプログラムであって、
    ノード間のカップリング容量に関しては、各ノード毎に算出される複数の補正比β’のうち最も大きいものが採用される
    プログラム。
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