以下、本発明に実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
(1)第1の実施形態
図1乃至図8は本発明に係る第1の実施形態を示している。
図1は、本発明に係る第1の実施形態の遊技機1を示す斜視図である。図2は、遊技機1の分解斜視図である。図3は、遊技機1及び遊技球貸出装置(CR機)20の正面図である。図4は、遊技機1の前扉体8を不透明にして示す斜視図である。図5は、図1の遊技機1の背面図である。図6は、遊技機1の斜め後方から見た斜視図である。図7は、遊技機1の右側方から見た断面の概略を示す説明図である。図8は、遊技機1及びこれと接続する機材の回路構成を示すブロック図である。
初めに遊技機1の全体構成の説明をする。
図1において、遊技機1は、固定枠(外枠)2と、遊技盤取付枠(内枠)3と、遊技盤セット4と、前扉セット5とから構成されている。
固定枠2は、ホールにおいて遊技機1が配置される遊技島設備に固定されものであり、機枠又は機体として所定の外郭方形枠サイズに構成されている。
遊技盤取付枠3は、枠状に形成され、正面左側上下部に配設された開閉連結支持機構11、12(図3参照)を介して固定枠2に開閉(片持ち横開き)可能に組付けられることで、前記固定枠2に対して開閉可能に支持されている。
遊技盤取付枠3は、枠形状の内側に遊技盤セット4が着脱可能にセット保持されている。遊技盤セット4は、パチンコゲームを展開し得るものである。また、遊技盤取付枠3は、遊技機1の正面右側下部に配設されたシリンダ錠13及びこれと連動する後述の施錠装置161(図10参照)を利用して固定枠2に対して閉鎖状態に保持される。
遊技盤取付枠3の正面側には、遊技盤取付枠3の前側面域に合わせた方形状の前扉セット5が横開き開閉及び着脱が可能に組付けられている。前扉セット5は、シリンダ錠13及びこれと連動する後述の施錠装置161(図10参照)を利用して遊技盤取付枠3の前面を覆う閉止状態で保持される。
図2において、固定枠2は、固定枠本体21の下部に装飾部材22がネジ止めにより取り付け固定される構造になっている。
遊技盤セット4は、遊技盤6と内側透明扉7とから構成されている。
前扉セット5は、前扉体8と受皿ユニット9とから構成されている。
図1及び図2において、内側透明扉7は、ガラス板で形成された内側透明板181を枠部材182で保持した構造になっている。図2において、枠部材182の右辺には、遊技盤6の遊技板40の右辺近傍の上下に取り付けられる蝶番183、184が設けられている。図2において、枠部材182の左辺には、遊技盤6のレール42の右側に形成された溝部189(図11参照)に係止する係止部185が形成されている。内側透明扉7は、遊技盤6の前面側に開閉可能な状態で支持され、遊技球の前方への移動を規制する。
図1及び図2において、遊技盤6は、板状に形成された板状部として遊技板40を有し、当該遊技板40の一方の板面側に遊技球が移動する遊技領域41を有するとともに、当該遊技領域41の上側に延出する延出部100を有し、当該延出部100に前記回転灯装置101が取付けられている。
前扉体8は、前記遊技盤取付枠3の前面側に開閉可能な状態で支持されている。前扉体8には、前記遊技盤取付枠3に取り付けられた遊技盤セット4を視認可能にする透明性の遊技盤視認用透明窓61(図4参照)が設けられるとともに、透明性を有する透明収納部62(図4参照)が前記遊技盤視認用透明窓61の上側に形成され、当該透明収納部62には、遊技盤セット4側の立体形状の回転灯装置101が挿脱可能な状態で収納されるようになっている。当該透明収納部62は、回転灯装置101を外部から視認可能にする。前記遊技盤視認用透明窓61及び前記透明収納部62を含む前扉体8の受皿ユニット9より上側の主要部分は、ポリカーボネート等の透明の素材により一体成形されている。
前扉体8と内側透明板181を閉じた状態で内側透明扉7の前記内側透明板181と前扉体8遊技盤視認用透明窓61の間には、隙間601(図7参照)が設けられている。
受皿ユニット9は、樹脂製のケース本体70を基本構造とし、前記前扉体6の前記遊技盤視認用透明窓61より下側に設けられている。受皿ユニット9には、上側が開放した凹形状の遊技球供給皿71が形成されている。遊技球供給皿71は、前扉体8の球払出口64から払い出された遊技球を貯留して整列させる。
図7において、遊技盤取付枠3に取り付けられた遊技盤セット4の遊技盤6は、基材となる遊技板40の前面に設けられた遊技領域41を内側透明扉7の内側透明板181を介して前記前扉体8の正面に臨ませている。
図1において、受皿ユニット9の右下方位置には、遊技盤取付枠3に設けられた発射部31(図2参照)を作動させる操作ハンドル65が配置されている。
操作ハンドル65は前扉体8から遊技者側へ突出し、前記発射部31(図2参照)の駆動によって遊技球を発射させる際に遊技者によって操作されている。
操作ハンドル65は前記発射部31(図2参照)を駆動させて遊技球を発射させる発射指示部材66を備えている。発射指示部材66は、操作ハンドル65の外周部に、遊技者から見て右回りに回転可能に設けられ、この回転に連動する発射ボリューム65a(図8参照)を有し、遊技者によって直接操作されているときに発射ボリューム65aの抵抗値によって発射部31(図2参照)に遊技球発射の指示を与える。また、操作ハンドル65には遊技者が発射指示部材66を直接操作していることを検出するタッチセンサ65b(図8参照)等が内蔵されている。操作ハンドル65に接触すると、操作ハンドル65に設けられているタッチセンサ65bが、操作ハンドル65に遊技者が触れたことを検知し、発射制御基板36(図6及び図8参照)にタッチ信号を送信する。発射制御基板36は、タッチセンサ65bからタッチ信号を受信すると、発射部31の発射用ソレノイド31a(図8参照)の通電を許可する。
発射部31の駆動によって発射された遊技球は、遊技盤セット4の遊技板40に取り付けられた外側及び内側のレール42、43間を上昇して遊技盤セット4の上部位置に達した後、遊技領域41内を落下する。遊技領域41には、遊技球を不特定の方向に向けて落下させるための複数の釘に加え、遊技球の落下方向を変化させる風車や入球口が配置されている。
遊技領域41の中央部分にはセンター役物44が配置されている。センター役物44には、例えば液晶表示器(LCD)を用いた画像出力装置45が配置されている。
画像出力装置45の下方には遊技球を受入れ可能な第1始動口46が配置され、第1始動口46の下方には一対の可動片47L、47R(図3参照)を有する第2始動口48が配置されている。第2始動口48は一対の可動片47L、47R(図3参照)が閉状態のときに遊技球の受入れを困難にし、開状態のときに第1始動口46よりも遊技球の受入れを容易にする。
画像出力装置45の左側には、遊技球の通過を検出し、第2始動口48を一定時間だけ開放させる普通図柄の抽選を行うための入賞ゲート49が配置されている。入賞ゲート49の下方位置等には、遊技球が入球したときに所定数(例えば10個)の賞球払い出しの権利を獲得する普通入賞口50a、50b、50c、50dが配置されている。遊技領域41の最下部にはどの入球口にも入球しなかった遊技球を回収する回収口51が配置されている。
図3において、遊技板40の右下には、主制御基板401(図8参照)に設けられた第1特別図柄抽選手段による抽選結果を表示する第1特別図柄表示装置52、及び主制御基板401(図8参照)に設けられた第2特別図柄抽選手段による抽選結果を表示する第2特別図柄表示装置53が配置されている。これら両表示装置52、53には特別図柄が変動表示されていると共に、所定時間経過後に所定の図柄が停止表示され、始動口への遊技球の入球を契機とする抽選の結果が表示されている。両表示装置52、53には複数のLEDが使用され、特別図柄の変動表示の開始に伴ってLEDが点滅することで、現在抽選中であるかのような印象を遊技者に与える。所定時間経過後には、抽選結果に応じて予め設定されたLEDが点灯表示し、遊技者に抽選結果が報知されている。
特別図柄の変動表示中に第1始動口46、あるいは第2始動口48に遊技球が入球すると、当該入球によって得られる特別図柄の変動表示の権利(以下「保留球」という)が留保されている。この留保された保留球の数は第1特別図柄保留表示装置54及び第2特別図柄保留表示装置55に表示されている。
特別図柄の変動表示中に入賞ゲート49に遊技球が入球すると、普通図柄抽選手段による抽選が行われるが、この抽選結果を表示する普通図柄表示装置56が前記両表示装置52、53の付近に配置されている。普通図柄の変動表示中に入賞ゲート49に遊技球が入球することによって得られる普通図柄の変動表示の権利、すなわち保留球の数が普通図柄表示装置57に表示されている。
画像出力装置45は第1始動口46、または第2始動口48に遊技球が入球したときに複数の装飾図柄の変動表示を開始し、所定時間経過後に当該装飾図柄の変動を停止させる。停止時に特定図柄(例えば「777」)が揃えば、大当たり遊技(長当たり遊技)を実行する権利を獲得したこととなり、その後、大当たり遊技(長当たり遊技)が開始される。大当たり遊技(長当たり遊技)が開始されると、遊技領域41の下方に位置する大入賞口ユニット58における開閉扉59が一定時間、開放する動作を所定回数(例えば15回)繰り返し、入球した遊技球に対応する賞球が払い出されている。
大入賞口ユニット58は遊技盤セット4に設けられた大入賞口60を開閉する開閉扉59を開閉自在に支持し、開閉扉59が大入賞口60の前面(表面)側に位置した状態で、遊技盤セット4の背面に設置されている。開閉扉59は通常時には閉鎖して大入賞口60を閉塞しており、大入賞口60に遊技球が入球することを阻止している。大当たり遊技が開始されたときには、大入賞口開閉ソレノイド58b(図8参照)への通電により開閉扉59が開放して大入賞口60を開放させる。大入賞口60の開放時には、開閉扉59が遊技球を大入賞口60内に導くための受け皿として機能するため、大入賞口60に遊技球が入球可能となる。
センター役物44における画像出力装置45の上側及び側方(図1においては紙面右側)には、演出用の役物装置(以下、「演出用役物装置」という)91、92が配置されている。演出用役物装置91、92は例えばモータによって駆動されるようになっている。センター役物44における演出用役物装置91の上側には、遊技機1の商品名を模った電飾装置93が設けられている。
遊技板40の遊技領域41の上側には、板面を上方に延出させて延出部100が形成されている。延出部100には、回転灯装置101が取り付けられている。
図1において、回転灯装置101は、円柱形状の発光回転ユニット501と、延出部100に取り付け固定される取付基部502が延出する構造になっている。通常の状態の回転灯装置101は、前扉体8が閉塞された状態で透明収納部62に収納され、外部から視認可能である。発光回転ユニット501には、発光ダイオード772、773(図15参照)による光源が設けられており、演出内容に応じて発光するようになっている。
図1において、受皿ユニット9の前記遊技球供給皿71の縁部には、上面パネル部72が形成されている。上面パネル部72の前側及び左右には、段部73L、73Rを介して下側に配置する左右の下側傾斜面部74L、74Rを有している。左右の下側傾斜面部74L、74Rの下側は、板面が遊技者側に向く正面部75になっている。
上面パネル部72の中央手前側から、段部73L、73Rの間及び下側傾斜面部74L、74Rの間を亘って正面部75の上部中央に至る領域には、チャンスボタン兼十字キーユニット80が設けられている。
遊技盤取付枠3には、演出効果音、または不正を知らしめる音声を出力するスピーカ32(図2参照)が組み込まれている。
前記受皿ユニット9の差やあの段部73L、73Rには、スピーカ32からの音声の放音を行う左右の放音部76L、76Rが設けられている。左右の放音部76L、76Rには、音を通過させる複数の開孔77が形成されている。
図2に示すスピーカ32は高音・中音・低音の領域を出力できる機能を有し、通常演出時は高音・中音・低音をバランス良く出力するが、リーチ大当たり等の特別演出時、または不正等があった場合には周りに良く聞こえるように高音領域を高く出力するように制御されている。
図1において、チャンスボタン兼十字キーユニット80は、円形のチャンスボタン81を備え、当該チャンスボタン81の上下左右に上下左右のキー82a、82b、82c、82dを備えている。上下左右のキー82a、82b、82c、82dは、十字キーを構成している。
チャンスボタン81による操作は例えば遊技中における特定のリーチ演出に際し、チャンスボタン81の操作を促すガイダンスが表示されている間有効となる。上面パネル部72の右側部には、遊技球貸出装置20(図3参照)に関わる変換ボタンとしての球貸しボタン84と、返却ボタン85が配置している。上面パネル部72の球貸しボタン84と返却ボタン85の後ろ側には、複数のLEDの点灯によって情報の表示を行う表示部86が設けられている。
遊技機1は、図3に示す遊技球貸出装置(CR機)20が送受信可能に接続されるようになっている。遊技球貸出装置20は、プリペイドカード等の記録媒体のカード挿排口500を備え当該記録媒体に記録された金額の残高に応じて遊技球の球貸しの制御を行う。図1に示す表示部86は、前記記録媒体に記録された金額の残高の情報を表示するとともに前記球貸しボタン84と、返却ボタン85が有効中であるか否かを表示する。
図1において、表示部86の左斜め後側には、整列路87が設けられている。整列路87は、遊技球供給口88に向けて下方にわずかに傾斜しており、前記遊技球供給皿71からの遊技球を整列させて遊技球供給口88に導く。
整列路87の右側には、第1の球抜きボタン89が設けられている。遊技機1は、第1の球抜きボタン89を手動で押し続けることにより、整列路87の先端に設けた開閉板を移動させて第1の球皿側球排出口201を開放し、遊技球供給皿71に貯留された遊技球を球抜きして下側球排出口202(図7参照)に送るようにしている。下側球排出口202から排出される遊技球は、通常、ドル箱と呼ばれる遊技球収納箱に受け止められ収納される。遊技球供給皿71の底面の左側には、第2の球皿側球排出口203が設けられている。受皿ユニット9の下部中央には、第2の球抜きボタン204が設けられている。遊技機1は、第2の球抜きボタン204を手動で押し続けることにより、遊技球供給皿71の底面の左側に設けた開閉板を移動させて第2の球皿側球排出口203を開放し、遊技球供給皿71の左側に貯留された遊技球を球抜きして下側球排出口202(図7参照)に送るようにしている。
図4において、前扉体8の遊技盤視認用透明窓61は、板面が前方に向いた平面形状に形成されている。前扉体8の上側には、上側庇部210が設けられている。上側庇部210は、横長に形成され、板面が前側斜め下方に向いた平面形状の中間部211の左右に、傾斜面部212、213が設けられている。傾斜面部212、213は、右斜め下側前方及び左斜め下側前方を向いている。上側庇部210の左右の中央には、透明収納部62(図4参照)が前方に膨出した状態で設けられている。透明収納部62は、透明の正面部231、上面部232、上側左右の傾斜面部233、234と、下面部235、下側左右の傾斜面部236、237が一体成形で構成されている。下面部235、下側左右の傾斜面部236、237の下側には不透明の装飾部238が取り付けられている。装飾部238の左右には不透明の水平面部239L、239Rが設けられている。
上側庇部210の上面230は、前扉体8の上側板状部240に繋がっている。
以下、図5及び図6を用いて遊技機1の背面側について説明する。
図5及び図6において、遊技機1の裏面の上部には、遊技球を貯留する貯留タンク33が設置されており、貯留タンク33は、遊技機1の裏面の左側の上部賞球ケース34に覆われた払出装置35に接続されている。賞球ケース34は、遊技球通路を介して入球に基づく賞球(景品)としての遊技球や球貸し要求に基づく遊技球を遊技者に払い出す。払出装置35は、例えばステッピングモータ等の駆動部31b(図8参照)が駆動することによって、賞球または貸し球としての遊技球を1個ずつ遊技者に払い出す。
遊技機1の裏面の払出装置35の下側には、発射制御基板36及び払出制御基板37が前後に並べた状態で取り付けられている。発射制御基板36及び払出制御基板37は、基板ケース301により収納されている。
遊技機1の裏面の払出制御基板37の右側には、基板ケース302に収納された電源基板38が取り付けられている。遊技機1の裏面の払出制御基板37の上側には、払出情報出力端子板39が設けられている。払出情報出力端子板39は、基板ケース301により収納されている。
貯留タンク33、賞球ケース34、払出装置35、発射制御基板36、払出制御基板37及び電源基板38は、遊技盤取付枠3側に固定されている。
遊技機1の裏側の電源基板38の上側には、基板ケース411に収納され主制御基板401が設けられる。遊技機1の裏側の主制御基板401と貯留タンク33の間には、基板ケース413に収納され背面カバー412で覆われた演出制御基板402及びランプ制御基板404が設けられている。遊技機1の裏側の演出制御基板402の左側下方には、遊技情報出力端子板403が取り付けられている。
主制御基板401、演出制御基板402、遊技情報出力端子板403、基板ケース411、413及び背面カバー412は、遊技盤セット4側に取り付けられている。
図1及び図7において、内側透明扉7は、遊技盤6の前面側に開閉可能な状態で支持され、遊技球の前方への移動を規制する。
図7において、透明収納部62によって前扉体8の裏側に形成される凹部205には、前記回転灯装置101の発光回転ユニット501の前半部が挿入される。回転灯装置101の取付基部502から延出するハーネス835、836、837(図12)は、遊技板40の裏側から基板ケース413に収納され背面カバー412で覆われたランプ制御基板404(図6参照)に接続される。
(制御手段の内部構成)
次に、図8を用いて遊技の進行を制御する制御手段について説明する。
図8において、遊技機1の制御手段は、主制御基板401、演出制御基板402、払出制御基板37、ランプ制御基板404及び画像制御基板405から構成されている。
主制御基板401は遊技の基本動作を制御する。この主制御基板401は、メインCPU401a、メインROM401b、メインRAM401cを備えている。メインCPU401aは、各検出センサやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM401bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示装置を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板に所定のコマンドを送信したりする。メインRAM401cは、メインCPU401aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
前記主制御基板401の入力側には、第1始動口検出センサ46a、第2始動口検出センサ48a、第1大入賞口検出センサ58a、入賞ゲート検出センサ49a及び一般入賞口検出センサ50eが接続されている。これら各センサ46a、48a、58a、49a、50eは、それぞれ対応する検出信号を主制御基板401に送信する。主制御基板401は、乱数発生器を備えており、第1始動口検出センサ46a、第2始動口検出センサ48a、第1大入賞口検出センサ58a、入賞ゲート検出センサ49aの検出信号の受信タイミングで乱数発生器から乱数を取得し、この乱数を各種テーブルと比較することで大当たり、ハズレ、可動片47L、47R(図3参照)の開閉等の各種抽選を行っている。
主制御基板401の出力側には、第2始動口48の一対の可動片47L、47Rを動かす第2始動口開閉ソレノイド48b、大入賞口ユニット58の大入賞口開閉扉59を動かす大入賞口開閉ソレノイド58bが接続されている。主制御基板401は、出力ポート(図示せず)を介して各ソレノイド48b、58bを制御する信号を各ソレノイド48b、58bに送信する。また、主制御基板401の出力側には、第1特別図柄表示装置52、第2特別図柄表示装置53及び普通図柄表示装置56が接続されるとともに、第1特別図柄保留表示装置54、第2特別図柄保留表示装置55及び普通図柄保留表示装置57が接続されている。主制御基板401は、出力ポート(図示せず)を介して各表示装置52、53、54、55、56、57を制御する信号を各表示装置52、53、54、55、56、57に送信する。また、主制御基板401は、第1始動口検出センサ46a、第2始動口検出センサ48a、一般入賞口検出センサ50e及び第1大入賞口検出センサ58aの検出結果に基づき、各入球口(第1始動口46、第2始動口48、普通入賞口50a、50b、50c、50d、大入賞口60)に入球した遊技球に対応した賞球数を払い出させる賞球要求信号を払出制御基板37に送信する。
さらに、主制御基板401の出力側には遊技情報出力端子板403が接続されている。主制御基板401は、出力ポートを介して、所定の遊技に関する情報(以下、遊技情報という)が変換された外部信号を遊技情報出力端子板403に送信する。遊技情報出力端子板403には遊技機1の外側に設けられた遊技情報表示装置10及び遊技店のホールコンピュータが接続されており、遊技情報出力端子板403からは前記の所定の遊技情報(外部信号)が遊技情報表示装置10及びホールコンピュータに送信される。遊技者には、所定の遊技情報が遊技情報表示装置10で出力(表示)されることで、遊技機(台)選びの判断材料が提供されることになる。一方、遊技店は、前記所定の遊技情報がホールコンピュータに接続された表示装置やプリンターで出力(表示・印刷)されることで、各遊技機の稼働状況を把握することができる。
演出制御基板402は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。この演出制御基板402は、サブCPU402a、サブROM402b、サブRAM402cを備えており、主制御基板401に、当該主制御基板401から演出制御基板402への一方向に通信可能に接続されている。また、演出制御基板402の入力側には、チャンスボタン兼十字キーユニット80のチャンスボタン検出スイッチ80b及び十字キー検出スイッチ80cが接続されている。演出制御基板402には、チャンスボタン81の操作部に操作が行われたことを示す演出ボタン検出信号がチャンスボタン検出スイッチ80b及び上下左右のキー82a、82b、82c、82dの操作部に操作が行われたことを示す十字キー検出信号が十字キー検出スイッチ80cから送信される。
サブCPU402aは、主制御基板401から送信されたコマンド、または、前記チャンスボタン検出スイッチ80b及び十字キー検出スイッチ80cや図示しないタイマからの受信信号に基づいて、サブROM402bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、コマンドをランプ制御基板404や画像制御基板405に送信する。サブRAM402cは、サブCPU402aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
払出制御基板37は、遊技球の発射制御と遊技球の払い出し制御とを行う。この払出制御基板37は、払出CPU37a、払出ROM37b、払出RAM37cを備えており、主制御基板401及び発射制御基板36に対して、双方向に通信可能に接続されている。
払出CPU37aの入力側には、払出装置35において遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数スイッチ35aが接続されている。また、払出CPU37aの入力側には、球貸しボタン84の操作を検出する球貸しボタン検出スイッチ84aと、返却ボタン85の操作を検出する返却ボタン検出スイッチ85aとが設けられている。
払出CPU37aは、払出球計数スイッチ35aからの払出球検知信号と、球貸しボタン検出スイッチ84aからの球貸しボタン操作検出信号と、返却ボタン検出スイッチ85aからの返却ボタン操作検出信号と、タイマからの受信信号とに基づいて、払出ROM37bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを主制御基板401に送信する。
払出制御基板37の出力側には、貯留タンク33から所定数の遊技球を遊技者に払い出すための払出装置35の払出駆動部35bが接続されている。払出CPU37aは、主制御基板401から送信された賞球要求信号に基づいて、払出ROM37bから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、払出装置35を制御して所定の遊技球を遊技者に払い出す。このとき、払出RAM37cは、払出CPU37aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
また、払出CPU37aは、遊技機1の外側に設けられた遊技球貸出装置(カードユニット)20が払出制御基板37に接続されているか否かを確認し、遊技球貸出装置20が接続されていれば、発射制御基板36に遊技球を発射させることを許可する発射制御データを送信する。
払出制御基板37の出力側には、表示部86(図1参照)に設けられた遊技情報表示基板86aが接続されている。払出CPU37aは、遊技球貸出装置20から受信したデータに基づいて、遊技球貸出装置20の前記カード挿排口500に挿入されたカードの残高を遊技情報表示基板86aに表示するとともに、球貸しボタン84が有効中である、即ち、遊技球貸出装置20を用いた玉貸し可能であるか否かを遊技情報表示基板86aに表示する。
発射制御基板36は、払出制御基板37から発射制御データを受信すると発射部31(図2参照)による発射の許可を行う。そして、操作ハンドル65(図1参照)に設けられたタッチセンサ65bからのタッチ信号と発射指示部材66(図1参照)に連動する発射ボリューム65aからの入力信号とを読み出し、発射部31(図2参照)の発射用ソレノイド31aを通電制御し、遊技球を発射させる。
第1の実施形態では、発射用ソレノイド31aの回転速度は、発射制御基板36に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射遊技数は、発射用ソレノイド31aが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。
ランプ制御基板404は、前記各基板と同様に、ランプCPU404a、ランプROM404b、ランプRAM404cを備えており、遊技盤2に設けられた電飾装置93の複数の発光ダイオード及び回転灯装置101の発光ダイオード772、773を点灯制御する。また、ランプ制御基板404は、回転灯装置101のギア検出スイッチ807の検出結果に基づいて、回転灯装置101を作動させるステッピングモータ804を通電制御する。また、ランプ制御基板404は、演出用役物装置91、92を作動させるソレノイドやモータ等の駆動源を通電制御する。さらに、ランプ制御基板404は、チャンスボタン兼十字キーユニット80のチャンスボタン81(図1参照)に設けられた複数の発光ダイオード80aを点灯制御する。このランプ制御基板404は、演出制御基板402に接続されており、演出制御基板402から送信されたコマンドに基づいて、前記の各制御を行うこととなる。
画像制御基板405は、少なくとも画像出力装置45に表示される動画や静止画等の画像を制御する画像制御部405Bと、スピーカ32から出力される音を制御する音声制御部405Cと、画像制御部405B及び音制御部405Cを統括制御する統括部405Aとを有する。
画像制御基板405の統括部405Aは、演出制御基板402から送信される演出確定コマンドを受信し、統括部405Aの統括CPU405A1が画像出力装置45に表示される画像の制御及びスピーカ32から出力される音の制御を行う。統括ROM405A2には、当該統括CPU405A1の実行する制御プログラムが記憶されている。統括CPU405A1は、統括ROM405A2が接続されるとともに、統括RAM405A3が接続されており、統括CPU405A1の動作に必要な制御プログラムが読み出されるようになっている。
また、統括CPU405A1は、画像制御部405Bの画像CPU405B1、及び、音制御部405Cの音CPU405C1に接続される。画像CPU405B1は画像出力装置45に表示させる画像に対応する画像信号を生成し、生成した画像信号を画像出力装置45の駆動回路に送信する。一方、音CPU405C1は、スピーカ32から出力させる音に対応する音信号を生成し、生成した音信号をスピーカ32の駆動回路に送信する。
画像CPU405B1には、画像ROM405B2が接続されている。画像ROM405B2には、画像CPU405B1の実行する制御プログラムが記憶されている。画像ROM405B2からは、画像CPU405B1の動作に必要な制御プログラムが画像CPU405B1の制御により読み出されるようになっている。また、画像CPU405B1は、画像出力装置45に表示する、例えば背景、キャラクタ、装飾図柄等の画像に係る画像データも予め記憶されている。また、画像CPU405B1は、生成した画像信号を展開して記憶させる画像RAM405B3にも接続されている。
なお、画像CPU405B1は、画像出力装置45に対して、背景画像表示処理、装飾図柄表示処理、キャラクタ画像表示処理など各種画像処理を実行するが、背景画像、装飾図柄画像、キャラクタ画像は、画像出力装置45の表示画面上において重畳表示される。すなわち、装飾図柄画像やキャラクタ画像は背景画像よりも手前に見えるように表示される。このとき、同一位置に背景画像と図柄画像が重なる場合、Zバッファ法など周知の陰面消去法により各画像データのZバッファのZ値を参照することで、図柄画像を優先して画像RAM405B3に記憶させる。
一方、音CPU405C1にも、音声ROM405C2が接続されている。音声ROM405C2には、音CPU405C1の実行する制御プログラムが記憶されている。音声ROM405C2からは音405C1の動作に必要な制御プログラムが音CPU405C1の制御により読み出されるようになっている。音405C1には、スピーカ32から出力される音の音データも予め記憶されている。また、音CPU405C1は、生成した音信号を展開して記憶する音RAM405C3にも接続されている。
一方、上述の遊技情報出力端子板403は、主制御基板401において生成された外部信号を遊技店のホールコンピュータ及び遊技情報表示装置10に伝達するための中継的な基板である。第1の実施形態においては、遊技情報出力端子板403は出力側で遊技情報表示装置10にのみ直接接続されており、遊技情報表示装置10を介してホールコンピュータに接続されている。遊技情報出力端子板403は、主制御基板401と配線接続され、遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
なお、第1の実施形態では遊技情報出力端子板403は遊技情報表示装置10を介してホールコンピュータに接続されているが、遊技情報出力端子板403から遊技情報表示装置10及びホールコンピュータの双方に接続される構成でもよい。また、遊技情報出力端子板403はホールコンピュータを介して遊技情報表示装置10に接続される構成でもよい。
上述の払出情報出力端子板39は、払出制御基板37において生成された、賞球払出個数を示す賞球要求信号及び貸し球払出個数を示す球貸要求信号をホールコンピュータに出力するための中継的な基板である。第1の実施形態においては、払出情報出力端子板39も遊技情報表示装置10を介してホールコンピュータに接続されている。払出情報出力端子板39は、払出制御基板37と配線接続され、遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
なお、第1の実施形態では払出情報出力端子板39は遊技情報表示装置10を介してホールコンピュータに接続されているが、払出情報出力端子板39から遊技情報表示装置10及びホールコンピュータの双方に接続される構成でもよい。また、払出情報出力端子板39はホールコンピュータを介して遊技情報表示装置10に接続される構成でもよい。
電源基板38は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており(図示せず)、遊技機に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板401に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU401aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU401aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
以下、遊技機1の各部材について詳細に説明する。
図9乃至図24は本発明に係る第1の実施形態を示し、図9は、固定枠2の分解斜視図である。図10は、遊技盤取付枠3の斜視図である。図11は遊技盤6の斜視図である。図12は、回転灯装置101の分解斜視図である。図13は、遊技盤6の回転灯装置101の反射板ユニットの斜視図である。図14は、反射板ユニットの反射板周辺部の分解斜視図である。図15は、本発明に係る第1の実施形態の回転灯装置の発光回転ユニット501が停止した状態の断面図である。図16は、本発明に係る第1の実施形態の回転灯装置の発光回転ユニット501が回転した状態の断面図である。図17は、本発明に係る第1の実施形態の回転灯装置の発光回転ユニット501が停止した状態の斜視図である。図18は、本発明に係る第1の実施形態の回転灯装置の発光回転ユニット501が回転した状態の斜視図である。図19は、前扉体8の右斜め前方から見た斜視図である。図20は、前扉セット5の右斜め後方から見た斜視図である。図21は、固定枠2と遊技盤取付枠3を組み立てた状態の斜視図である。図22は、固定枠2と遊技盤取付枠3を組み立て遊技盤取付枠3に遊技盤セット4を取り付けた状態の斜視図である。図23は、固定枠2から遊技盤取付枠3を開いた状態の遊技機1の斜視図である。図24は、遊技盤取付枠3から前扉セット5を開いた状態の遊技機1の斜視図である。
まず、固定枠2について詳細に説明する。
図9において、第1の実施形態における固定枠2は、固定枠本体21と、装飾部材22と、ネジ23、23とから構成されている。
固定枠本体21は、例えば上下辺部111、112がアルミ製の板材121、122と木製の板材123、124が重ねて構成され、左右側辺部113、114がアルミ製の板材125、126により構成され、これら各板材が小ネジ等の離脱可能な締結具により全体として矩形枠状に組み付けられている。
左側辺部113の上下端部には、図2に示した開閉連結支持機構11、12の上軸受片131及び下軸受片132がそれぞれ設けられている。当該上軸受片131及び下軸受片132にて、図21に示すように、遊技盤取付枠3の上下部が回動可能に支持されており、これにより遊技盤取付枠3が開閉可能となる。
図9において、右側辺部114の枠内側面の上部及び下部には、遊技盤取付枠3に設けられた後述する施錠装置161(図10参照)の内枠鉤部163、164(図10参照)に対応して、上下一対の鉤受部133、134が設けられている。これにより、固定枠2に対して遊技盤取付枠3が閉じられた状態で、内枠鉤部163、164は、当該鉤受部133、134に係止される。
さらに、固定枠2の下辺部112には、樹脂製の装飾部材22がネジ23、23によりネジ止め固定されている。装飾部材22の前面上側には、前方を向く垂直面部141が設けられている。装飾部材22の前面下側には、前側斜め下方を向く傾斜面部142が設けられている。
次に、遊技盤取付枠3を詳細に示す。
図10において、遊技盤取付枠3は、外形が矩形状をなす樹脂ベース151を主体に構成されており、当該樹脂ベース151の中央部には略四角形状の部品挿入孔152が形成されている。
部品挿入孔152には、図6に示した遊技盤セット4の主制御基板401、演出制御基板402、遊技情報出力端子板403、基板ケース411、413及び背面カバー412が挿入される。
図10において、当該樹脂ベース151の部品挿入孔152の前側には、遊技盤セット4の遊技板40が内側に挿入される枠状部153が形成されている。
枠状部153は、上壁154、下壁155、左側壁156、右側壁157からなる内側四面によって略長方形状の囲繞空間が形成され、この囲繞空間に図2に示す遊技盤セット4(図11参照)が固定される。遊技盤セット4を固定する手段として、枠状部153の左側壁156の枠形状内側面の上下部には、遊技盤止め具158a、158bが設けられており、上壁154および下壁155のそれぞれ右側壁157寄りには遊技盤固定具159、160が設けられている。
遊技盤取付枠3に遊技盤セット4を固定する場合、図22に示すように、遊技盤セット4の遊技板40の左辺が遊技盤止め具158a、158bに嵌入され、遊技盤セット4の遊技板40の右上コーナー及び右下コーナーが遊技盤固定具159、160により押さえつけられる。
遊技盤取付枠3に固定された遊技盤セット4は、遊技盤固定具159、160を操作することで遊技盤取付枠3からの取り外しが可能になる。
図10に示すように、遊技盤取付枠3の右面には、施錠装置161が設けられている。施錠装置161は、前方に設けられた内枠鉤部162と、後方に設けられた内枠鉤部163、164とを備え、前方に設けられた連動用突起部165、166の動作に連動して内枠鉤部162、163、164が上下にスライドするようになっている。連動用突起部165、166は、前扉セット5のシリンダ錠13のロータと連動するスライド部14(図20参照)により作動される。
作業者がシリンダ錠13(図4参照)の鍵穴に鍵を挿入して時計回りに操作した場合、前扉セット5(図20参照)のスライド部14(図20参照)が中間部から下側にスライドし、図10に示す施錠装置161の連動用突起部165が下側にスライドして内枠鉤部163、164が下側に押し下げられて、内枠鉤部163、164による当該鉤受部133、134(図9参照)の係止が解除して固定枠2に対して遊技盤取付枠3が図23に示すように開放可能になる。
作業者がシリンダ錠13(図4参照)の鍵穴に鍵を挿入して反時計回りに操作した場合、前扉セット5のスライド部14(図20参照)が中間部から上側にスライドし、図10に示す施錠装置161の連動用突起部166が上側にスライドして内枠鉤部162が上側に押し上げられて、内枠鉤部162による鉤受部15(図20参照)の係止が解除して遊技盤取付枠3に対して前扉セット5が図24に示すように開放可能になる。
また、遊技盤取付枠3の右下側の内側面には、前扉セット5の前扉体8から延出するハーネス243を保持するフック167が設けられている。遊技盤取付枠3の右下側には、ハーネス243を遊技盤取付枠3の裏側へ挿通させる貫通部168が設けられている。
遊技盤取付枠3の左側辺部の上下端部には、図2に示した開閉連結支持機構11、12の上軸取付片169及び下軸取付兼軸受片170がそれぞれ設けられている。上軸取付片169及び下軸取付兼軸受片170には、それぞれ軸171、172が設けられている。軸171、172は、固定枠2(図9参照)の上軸受片131及び下軸受片132にて回転可能な状態で軸受けが行われるようになっている。上軸取付片169及び下軸取付兼軸受片170は、図24に示すように前扉セット5の前扉体8の上下部を回動可能に支持するようになっている。
以下、遊技盤セット4の遊技盤6について詳細に説明する。
図11において、遊技盤6は、合板の前面に樹脂シートを貼り付けた構造の遊技板40にセンター役物44等の各種所物や遊技釘427を配置したものである。
遊技盤6の前面には、遊技領域41が形成されている。
センター役物44は、前記遊技領域41の中央に設けられ、開口部422が形成された枠部材421を主要構成とする前側ユニット420を有し、当該開口部422の背面側に画像出力装置45が配置されている。画像出力装置45の開口部422から露出する部分は、画面423となっている。
センター役物44の枠部材421の上側中央の若干左寄りには、曲面部424(図3参照)が設けられており、遊技領域41は、この曲面部424から左右に分岐して左打ち用の遊技領域425と勢いが付きすぎた遊技球を減速させて回収口51に導く線路426に分けられている。
左打ち用の遊技領域425には、多数本の遊技釘427とともに、入賞ゲート49、普通入賞口50a、50b、50c、50d、風車428、第1始動口46、第2始動口48、大入賞口ユニット58等が配置されている。大入賞口ユニット58は、遊技板40を貫通する取付孔に取り付け固定される。
一方、枠部材421の左側壁431には、左打ち用の遊技領域425を落下する遊技球が付近の遊技釘427の誘導により比較的低い確率で突入するワープ経路432が設けられている。
枠部材421の下壁433の正面側の上面には、ワープ経路432を通過した遊技球が転がるステージ面434が形成されている。ステージ面434の中央には遊技球を第1始動口46に誘導する誘導孔435の入り口436が設けられている。誘導孔435の出口437は、第1始動口46の上方に位置する。ステージ面434の手前には、ステージ面434から転落した遊技球が転がるステージ面438が形成されている。ステージ面438の中央には、遊技球を第1始動口46に誘導する誘導溝439が形成されている。
枠部材421の左側壁431、下壁433、右側壁440、上壁441により囲まれる領域は、上述の開口部422となっている。
遊技球は、通常の遊技状態で、曲面部424よりも左下側に落下して左打ち用の遊技領域425に導かれ、遊技釘427や風車428に衝突しながら、あるものは、ワープ経路432、ステージ面434及び誘導孔435を通過し第1始動口46に落下し、また、あるものは、ステージ面438及び誘導溝439を通過し第1始動口46に落下し、また、あるものは、ワープ経路432を介さず直接下方に落下し、普通入賞口50a、50b、50c、50dまたは第1始動口46に入賞し、また、あるものは、アウト球として回収口51に集合し、アウト球通路孔を通って遊技盤セット4の裏面(背面)側に排出される。
遊技板40の上側の延出部100の上辺中央には、回転灯装置101の取付基部502が挿入される切り欠き102が形成されている。切り欠き102から所定間隔を置いた左右の上側及び下側には、ネジ103のネジ部が螺入されるネジ挿入孔104が形成されている。
ネジ103は、回転灯装置101の台板822の左右の上側及び下側に形成されたネジ挿通孔826(図13参照)に挿通し、延出部100のネジ挿入孔104、104に螺入して締め付けられることで回転灯装置101を延出部100にネジ止め固定する。
遊技盤6のレール42の右側には、合成樹脂により左右の幅を広げた幅広部88形成され、この幅広部88の右面には、内側透明扉7の係止部185が係止する溝部189が形成されている。
以下、図12乃至19を用いて回転灯装置101について詳細に説明する。
図12において、回転灯装置101は、発光回転ユニット501と取付基部502とから構成される。
発光回転ユニット501は、可動反射板ユニット701と、円筒ケース702と、回転基部703と、ネジ704、704、705、705とから構成されている。
可動反射板ユニット701は、リング状の枠状部711に8枚の反射板712を揺動可能な状態で設けたものである。
図13において、可動反射板ユニット701は、枠状部711と、8枚の反射板712と、8個の折曲バネ713と、8本の回転軸714とから構成されている。
枠状部711は、8面の板状部722により開拡形状に形成されたと開拡形状部721の前側にリンク状のフランジ部723を形成している。
開拡形状部721の上部及び下部には、ネジ止め部724、725が形成されている。8面の板状部722の内側面の前部には、図14に示すように、回転軸714の軸受けを行う軸受部726、727が形成される。隣の板状部722には、軸受部726、727へ回転軸714を挿入するための貫通孔728が形成されている。反射板712は、前辺が長く後辺が短い台形に形成されている。反射板712の表面には、クロム等の反射率の高い金属により鍍金が施され、鏡状の光を反射する反射面になっている。反射板712の背面の前側には、回転軸714が嵌入される軸取付け部729、730が設けられる。軸取付け部729、730は、軸受部726、727の間に配置する。軸取付け部729、730の間には、折曲バネ713のコイル部713aが配置する。コイル部713aには、回転軸714が挿入される。このような構造により、反射板712は、回転軸714を中心にして枠状部711に回動可能な状態で取り付けられる。
可動反射板ユニット701が組み立てられた状態では、折曲バネ713の一端側713bが板状部722の内周面に接触し、折曲バネ713の他端側713cが反射板712の背面に接触することで、折曲バネ713が板状部722に対して反射板712を後辺が前方に移動する方向に付勢している。
図12において、円筒ケース702は、筒状に形成された円筒部731の内面の前後の中間位置の上下にネジ締着部732、733及び内側フランジ部734を形成し、円筒部731の内面の後側の左右にネジ止め部735、736が形成されている。
内側フランジ部734には、枠状部711の8面の板状部722と連続する8面の傾斜面部737が形成され、面の傾斜面部737の中央に回転基部703の発光部750が挿入される開口部738が形成される。
回転基部703は、発光部750と円盤部751と回転軸752とから構成される。
円盤部751は、盤面の左右にネジ705のネジ部が挿通されるネジ挿通孔753、754が形成される。円盤部751の前面の中央には、発光部770が取り付けられている。発光部750は、透明筒状部771と、発光ダイオード772(図15参照)、773と、装飾部774とから構成されている。
透明筒状部771は、透明の合成樹脂を筒状に形成したものであり、長手方向を前後方向に向け、後端を円盤部751の前面の中央に取り付け、筒内の前後に発光ダイオード772(図15参照)、773を収納し、前端に装飾部774を取り付けたものである。装飾部774は、赤色半透明の樹脂を前方から見て六角形状に形成したものである。装飾部774の前面には、マーク775が印刷されている。
円盤部751の中央には貫通孔755(図15参照)が形成されており、この貫通孔755に回転軸752が嵌挿され接着により固定されている。
貫通孔755から円盤部751の後方に突出する回転軸752の周りには、ハブ761が設けられている。
ハブ761の円盤部751寄りは大径部762となっており、この大径部762にボールベアリング763が取り付けられる。大径部762の後方は、外周がD字形状のギア嵌合部764が設けられている。ギア嵌合部764の後方は、回転軸752になっている。回転軸752の後端側には、導電リング765が設けられている。導電リング765は、回転軸752の内部に設けられた配線781、782(図15参照)を介して発光ダイオード772、773と電気的に接続する。
ネジ704は、ネジ部が円筒ケース702の後方からネジ締着部732、733のネジ挿通孔に挿通し、可動反射板ユニット701のネジ止め部724、725のネジ穴に螺入して締め付けられることで、円筒ケース702の前側に可動反射板ユニット701を取り付け固定する。
ネジ705は、ネジ部が円盤部751の後方からネジ挿通孔753、754に挿通し、円筒ケース702のネジ止め部735、726のネジ穴に螺入して締め付けられることで、円筒ケース702の後側の内部に回転基部703を取り付け固定する。
図12において、取付基部502は、台板部材801と、本体ケース802と、後側透明カバー803と、ステッピングモータ804と、ギア805、806と、ギア検出スイッチ807と、導電ブラシユニット808と、ネジ811、812、813、814、815、816、817、818とから構成されている。
台板部材801は、円筒状に形成され前側の細径部823が円盤部751のハブ761に挿入される円筒部821と、前記円筒部821の外周にフランジ状に形成された台板822とを着色された合成樹脂で一体成形したものである。台板部材801は、合成樹脂の表面に鍍金が施され、完全に不透明になっている。円筒部821は、前側が円筒ケース702の内側に挿入する細径部823となり、後側が円筒ケース702の同じ外径に形成された大径部824になっている。円筒部821の内側は、回転基部703のハブ761及び回転軸752が挿入され、ボールベアリング763の外周と嵌合する貫通孔825になっている。
台板822は、前方から円形に形成されている。台板822の左上、右上、左下、右下の外周近傍には、遊技板40にネジ止めする際に用いられるネジ挿通孔826が形成されている。
本体ケース802及び後側透明カバー803の前方から見た外形は、台板822の外形より小さくなっている。
ギア805は、回転の中心にD字形貫通孔831が形成されている。D字形貫通孔831には、台板部材801の貫通孔825から後方に突出する回転軸752が挿通されギア嵌合部764が嵌入される。ギア805の後面には、ギア検出スイッチ807により検出される突起部832が形成されている。ギア検出スイッチ807は、透過式のフォトセンサを用いており、突起部832が発光部と受光部の間に来ることで突起部832を検出する。
モータ804は、モータケース833が本体ケース802の奥面841にネジ811、812によってネジ止めされ、回転軸834にギア806を固定して取り付けている。モータケース833の後側から延出するハーネス835は、本体ケース802の奥面841に形成された貫通部842及び後側透明カバー803の奥面851に形成された貫通部852を介して取付基部502の外側に延出する。
ギア検出スイッチ807は、ネジ813によって本体ケース802の奥面841にネジ止めされる。
ギア検出スイッチ807の後側から延出するハーネス836は、本体ケース802の奥面841に形成された貫通部843及び後側透明カバー803の奥面851に形成された貫通部852を介して取付基部502の外側に延出する。
本体ケース802の奥面841には、回転軸752の後端側が挿入される貫通孔844が形成されている。
本体ケース802の後面には、ネジ止め部845が形成されている。ネジ止め部845には、導電ブラシユニット808がネジ814によってネジ止めされる。
導電ブラシユニット808は、本体ケース802の貫通孔844から後ろ側に突出する回転軸752の導電リング765と電気的に接続する。導電ブラシユニット808と導電リング765は、スリップリングを構成する。導電ブラシユニット808から延出するハーネス837は、後側透明カバー803の奥面851に形成された貫通部852を介して取付基部502の外側に延出する。
本体ケース802の左右側面の前端側には、ネジ締付部846、847が形成されている。本体ケース802は、ネジ締付部846、847がネジ815、816によって台板部材801の台板822の後面にネジ止めされることで、ステッピングモータ804と、ギア805、806と、ギア検出スイッチ807とを収納した状態で台板部材801に固定される。
後側透明カバー803の前面の左下及び右上には、ネジ締付部853、854が形成されている。後側透明カバー803は、ネジ締付部853、854がネジ817、818によって本体ケース802の後面にネジ止めされることで、導電ブラシユニット808を覆った状態で本体ケース802に固定される。
回転灯装置101を組み立てた状態において、ステッピングモータ804の動力は、回転軸535、ギア806、805を介して発光回転ユニット501の回転軸752に伝達される。ギア検出スイッチ807は、発光回転ユニット501の装飾部774のマーク775の上下方向が正しくなる位置を検出している。
ステッピングモータ804及びギア検出スイッチ807のハーネス835、836、837は、取付基部502の外側に延出し図8に示したランプ制御基板404に接続する。
ランプ制御基板404(図8参照)は、演出制御基板402(図8参照)からのコマンドデータが回転灯装置101の作動を示した場合、回転灯装置101のギア検出スイッチ807の検出結果に基づいて、回転灯装置101を作動させるステッピングモータ804を通電制御し、取付基部502に対して発光回転ユニット501を右回りに回転させる。
また、ランプ制御基板404(図8参照)は、演出制御基板402からのコマンドデータが複数の発光ダイオード772、773の発光を示した場合、ハーネス837、導電ブラシユニット808、導電リング765、回転軸752及び透明筒状部771内の配線781、782を介して電力を供給して複数の発光ダイオード772、773を発光させる。
以下、第1の実施形態の回転灯装置101の動作について説明する。
遊技機1が通常の状態においては、図17に示すように、回転灯装置101の発光回転ユニット501は、発光回転ユニット501の装飾部774のマーク775の上下方向が正しくなる位置にある。発光回転ユニット501が図17に示す位置にある場合、図12に示した回転軸752に取り付けられたギア805の突起部562は、ギア検出スイッチ807により検出される。これにより、ランプ制御基板404は、発光回転ユニット501の回転位置が装飾部774のマーク775の上下方向が正しくなる位置にあることを確認している。
可動反射板ユニット701の8枚の反射板712は、8個の折曲バネ713(図13)の付勢力により、図15に示すように先端側となる短辺側が装飾部774の裏側に係止し、可動反射板ユニット701の前面は、8枚の反射板712によって閉じられた状態となる。
図8に示す主制御基板401は、大当たりやハズレの抽選を行っており、この抽選に対応したコマンドを演出制御基板402に送信している。演出制御基板402は、主制御基板401から受信したコマンドに対応したテーブルに基づいて演出内容を抽選しており、大当たりに当選した場合、比較的高い確率で回転灯装置101を動作させるコマンドをランプ制御基板404に供給し、ハズレの場合、比較的低い確率で回転灯装置101を低速回転動作させるコマンドをランプ制御基板404に供給する。
ランプ制御基板404は、ランプ制御基板404から回転灯装置101を低速回転動作させるコマンドを受信した場合、画像出力装置45の複数の装飾図柄が変動開始するのと同じタイミングで回転灯装置101の発光ダイオード772、773を点灯させ、ステッピングモータ804を一方の回転方向(前方から見て回転軸752を左回り)に低速回転制御する。回転灯装置101は、複数の発光ダイオード772、773を点灯させながら発光回転ユニット501を右回りに低速回転させる。この場合、可動反射板ユニット701の8枚の反射板712は、遠心力により回転軸714を中心にして折曲バネ713の付勢力に逆らう方向に力が加わるが、この場合の力は、折曲バネ713の付勢力を下回っており、可動反射板ユニット701の前面は、8枚の反射板712によって閉じられた状態となる。発光ダイオード772、773の発光による照明光L1は、装飾部774の裏側に入射して装飾部774を赤く輝かせることも可能である。
次に、図8に示す演出制御基板402は、画像出力装置45の複数の装飾図柄が変動開始してから所定時間(例えば3秒)経過後、画像出力装置45に予告演出(例えば画像出力装置45の表示画面上に大当たりの期待感を高めるキャラクタ画像を表示する等)が行われるタイミングで回転灯装置101を中速回転動作させるコマンドをランプ制御基板404に供給する。
ランプ制御基板404は、ランプ制御基板404から回転灯装置101を中速回転動作させるコマンドを受信することで、画像出力装置45で予告演出が開始すると略同時にステッピングモータ804を一方の回転方向(前方から見て回転軸752を左回り)に中速回転制御する。ランプ制御基板404は、発光ダイオード772、773が点灯した状態を維持する。これにより回転灯装置101は、複数の発光ダイオード772、773を点灯させながら発光回転ユニット501を図18に示すように右回りに中速回転させる。この場合、可動反射板ユニット701の8枚の反射板712は、遠心力により回転軸714を中心にして折曲バネ713の付勢力に逆らって先端側が後方に移動するように回動する。ここで、発光回転ユニット501が中速回転する時の折曲バネ713の付勢力は、反射板712が図15の実線の状態と図16の状態の中間位置A1で均衡がとれるため、8枚の反射板712が後方に向けて半開きの状態になる。この状態では、発光ダイオード772、773の発光による照明光は、反射板712の反射面に反射し照明光として8枚の反射板712と装飾部774の間の隙間を介して外側に出射し、図1に示した透明収納部62を透過して遊技者に視認されることになる。
図8に示す演出制御基板402は、画像出力装置45に予告演出(例えば画像出力装置45の表示画面上に大当たりの期待感を高めるキャラクタ画像を表示する等)が行われてすら所定時間(例えば5秒)経過後、画像出力装置45の複数の装飾図柄がリーチする(複数の装飾図柄がいずれか一つを残して特定図柄が揃う)のと同じタイミングで回転灯装置101を高速回転動作させるコマンドをランプ制御基板404に供給する。
ランプ制御基板404は、ランプ制御基板404から回転灯装置101を高速回転動作させるコマンドを受信した場合、画像出力装置45の複数の装飾図柄がリーチするのと略同時にステッピングモータ804を一方の回転方向(前方から見て回転軸752を左回り)に高速回転制御する。また、ランプ制御基板404は、発光ダイオード772、773が点灯した状態を維持する。これにより回転灯装置101は、複数の発光ダイオード772、773を点灯させながら発光回転ユニット501を図18に示すように右回りに高速回転させる。この場合、可動反射板ユニット701の8枚の反射板712は、先端側がさらに後方に移動するように回動する。発光回転ユニット501が高速回転する時の折曲バネ713の付勢力は、8枚の反射板712が図16の傾斜面部737に接触する角度にある場合にも遠心力を幾分下回っているので、図16及び図18に示すように8枚の反射板712が後方に向けて完全に開いた状態になる。この状態では、発光ダイオード772、773の発光による照明光L1は、反射板712の反射面に反射し照明光L2として8枚の反射板712と装飾部774の間の開口776を介して外側に出射し、図1に示した透明収納部62を透過して遊技者に視認されることになる。発光ダイオード772、773の発光による照明光L1は、装飾部774の裏側に入射して装飾部774を赤く輝かせることも可能である。
図8に示す演出制御基板402は、画像出力装置45の装飾図柄がリーチてから所定時間経過後に当該装飾図柄の変動を停止させるのと同じタイミングで回転灯装置101を停止させるコマンドをランプ制御基板404に供給する。
ランプ制御基板404は、ランプ制御基板404から回転灯装置101を停止させるコマンドを受信した場合、図12に示したギア805の突起部562がギア検出スイッチ807により検出される回転位置でステッピングモータ804の回転を停止させ、ランプ制御基板404は、発光ダイオード772、773が消灯させる。これにより、発光回転ユニット501は停止する。この場合、可動反射板ユニット701の8枚の反射板712は、折曲バネ713の付勢力により閉じられた状態となる。
ここで、回転灯装置101では、前記画像出力装置45の複数の装飾図柄の変動開始、予告演出、リーチに対応したタイミングで発光回転ユニット501の回転速度の変化し、この回転速度の変化により8枚の反射板712の反射面の角度が変化し、8枚の反射板712の反射面で反射される照明光L2の照射方向が複雑に変動することになる。これにより、遊技者にインパクトの高い演出を行える。
尚、ランプ制御基板404は、前述の動作に限らず、回転灯装置101の制御が可能であり、発光ダイオード772、773を点灯させるだけで発光回転ユニット501を回転させない制御、発光ダイオード772、773を消灯した状態で発光回転ユニット501を回転させる制御、ステッピングモータ804に供給する駆動パルスのパルス数を適宜選択することで発光回転ユニット501の回転速度を複雑に変動させたり、途中停止させたりする制御等が可能である。
以下、前扉体8と受皿ユニット9について詳細に説明する。
図19において、前扉体8の遊技盤視認用透明窓61の下側には、不透明部68が設けられている。不透明部68の表面の左側には、球払出口64が設けられる。
図20において、不透明部68の裏面側には、球払出口64に繋がる遊技球ガイド241が設けられている。遊技球ガイド241は、レール42、43(図11参照)から逆流して落下する遊技球及び払出装置35(図5参照)から払い出された遊技球を球払出口64に導く。不透明部68の背面における球払出口64より右側には、開口部242が設けられ、この開口部242(図20参照)から受皿ユニット9の操作ハンドル65の発射ボリューム65a(図8参照)及びタッチセンサ65b(図8参照)等の電子部品と接続するハーネス243が延出している。
不透明部68の略中央には、受皿ユニット9の背面に設けられた遊技球ガイド部材206(図20参照)が挿入される貫通孔244が形成されている。
不透明部68の右側には、遊技盤取付枠3に設けられたスピーカ32(図10参照)からの音声を放音部76L、76R(図2参照)へ通過させる貫通孔245が形成されている。
不透明部68の左右両脇には、ネジ246、246のネジ部が挿通するネジ挿通孔が設けられている。受皿ユニット9の裏側には、ネジ246のネジ部が螺入するネジ螺入孔が設けられている。ネジ246、246は、ネジ部が不透明部68のネジ挿通孔に挿通し、受皿ユニット9の裏側のネジ孔に螺入して締め付けられることで、不透明部68の前面に受皿ユニット9をネジ止固定する。
受皿ユニット9の背面に設けられた遊技球ガイド部材206(図20参照)は、受皿ユニット9の遊技球供給口79からの遊技球を遊技盤取付枠3の発射部31に導く。
以下、前扉体8の裏側について更に詳細に説明する。
図20において、前扉体8の上側庇部210は、左右の中央に透明収納部62(図4参照)が設けられた中間部211、コーナー部212、213及び上側の上面部214、左右の側壁部215、216により形成され、中間部211、コーナー部212、213、上側の上面部214及び左右の側壁部215、216により背面側に凹部217が形成される。
側壁部215、216は、遊技盤視認用透明窓61の左右に配置する側壁部221、222に繋がっている。
遊技盤視認用透明窓61は上辺が直線状に形成され、左右両辺が側方に向けて膨出するように湾曲する。側壁部221、222と遊技盤視認用透明窓61の間は、図19に示すように前方から見て凹形状の曲面部223、224になっている。
図20において、前扉体8の左側辺部の上下端部には、図2に示した開閉連結支持機構11、12の上軸取付片261及び下軸取付片262がそれぞれ設けられている。上軸取付片261及び下軸取付片262には、それぞれ軸263、264が設けられており、軸263、264は、固定枠2(図9参照)の上軸受片131(図9参照)及び遊技盤取付枠3(図10参照)の下軸取付兼軸受片170(図10参照)にて回転可能な状態で軸受けが行われるようになっている。上側の軸263は、上軸取付片261の本体に対して上下にスライド可能であるとともに、図示しないコイルばねにより上方に付勢されている。上側の軸263を上軸受片131(図10参照)の下側の軸受穴に取り付ける際には、上側の軸263を一旦下方にスライドさせる。
図23において、開閉連結支持機構11、12(図2参照)による固定枠2に対する遊技盤取付枠3の開閉軸線L1は、遊技機1の正面からみて左側において上下に沿って設定されており、この開閉軸線を軸心として固定枠2に対して遊技盤取付枠3が前方側に開放できるようになっている。
図24において、遊技盤取付枠3の前面側には、前扉セット5が開閉可能に取付けられている。前扉セット5は、遊技盤取付枠3と同様に、開閉連結支持機構11、12(図2参照)により、遊技機1の正面から見て左側において上下に沿って設定された開閉軸線L1を軸心として前方側に開放できるようになっている。前扉セット5の前扉体8から延出するハーネス243は、フック167により保持され貫通部168に挿通する。貫通部168を介して遊技盤取付枠3の裏側へ挿通したハーネス243は、遊技盤取付枠3側の発射制御基板36(図6参照)、払出制御基板37(図6参照)及び電源基板38(図6参照)等に電気的に接続するとともに、中継基板及びハーネスを介して遊技盤セット4側の主制御基板401(図6参照)、演出制御基板402(図6参照)等に電気的に接続する。
遊技盤取付枠3に対して前扉セット5を開いた状態では、遊技盤6のレール42の右側に形成された溝部189から係止部185の係止を解除することで、内側透明扉7が蝶番183、184を介して内側透明扉7が回動可能になり、前記遊技盤6に対して開閉可能になる。内側透明扉7が前記遊技盤6に対して開いた状態では、遊技領域41に滞留した遊技球や遊技領域41内の汚れを手作業により排除可能になる。
図24の状態の遊技盤取付枠3に対して前扉セット5を閉じた場合、透明収納部62に遊技盤セット4側の立体形状の回転灯装置101が前扉セット5の裏側から収納され、施錠装置161の内枠鉤部162が前扉セット5の鉤受部15を係止して、遊技盤取付枠3に対して前扉セット5が閉じた状態で施錠される。遊技盤取付枠3に対して前扉セット5が閉じた状態では、前記内側透明扉7の内側透明板181により遊技盤セット4のレール42、43間を上昇する遊技球及び遊技盤セット4の遊技領域41内を落下する遊技球600(図7参照)が前方に移動して脱落するのを阻止している。
このような構成及び動作を纏めて説明すると、固定枠2は、枠状に形成されている。
回転灯装置101は、立体形状で形成された演出役物になっている。
遊技盤セット4の遊技盤6は、板状に形成された板状部として遊技板40を有し、当該遊技板40の一方の板面側に遊技球が移動する遊技領域41を有する。
また、遊技盤セット4の遊技盤6は、当該遊技領域41より上側に延出する延出部100を有し、当該延出部100に前記回転灯装置101が取付けられている。
尚、回転灯装置101は、前記前扉体8に直接取り付けてもよい。
遊技盤取付枠3は、枠状に形成され、前記固定枠2に対して開閉可能に支持され、枠形状の内側に前記遊技盤6が着脱可能になっている。
前扉体8は、前記遊技盤取付枠3の前面側に開閉可能な状態で支持され、前記遊技盤取付枠3に取り付けられた遊技盤6を視認可能にする遊技盤視認用透明窓61が設けられている。
取付基部502は、前記遊技盤6に取り付け固定される固定部になっている。
発光回転ユニット501は、取付基部502に回転可能な状態で設けられ、照明光を発光する発光部750を有する発光回転部材になっている。
ステッピングモータ804及びギア805、806は、前記発光回転ユニット501を回転駆動する回転駆動手段になっている。
複数(第1の実施形態の場合8枚)の反射板712は、前記発光回転ユニット501に揺動可能な状態で設けられ、前記発光回転ユニット501の回転により発生する遠心力により反射面の角度が変化し、前記発光部750からの照明光の反射方向を変化させる。
前扉体8は、前記遊技盤視認用透明窓61より外側の位置に透明性を有する透明収納部62が形成され、当該透明収納部62に前記回転灯装置101を挿脱可能な状態で収納する。
前記回転灯装置101は、前記遊技盤6の前記遊技領域41より上側に取付けられ、前記透明収納部62は、前記遊技盤視認用透明窓61より上側の位置に形成されている。
前記遊技盤視認用透明窓61及び前記透明収納部62は、透明の素材により一体成形されている。
本発明の第1の実施形態によれば、前記発光回転ユニット501に揺動可能な状態で設けられた前記複数の反射板712が、前記発光回転ユニット501の回転により発生する遠心力により反射面の角度が変化し、前記発光部750からの照明光の反射方向を変化させるので、照明光の照射方向を変動させることで照明演出を行う演出役物において、抑揚感の高い照明演出を行うことができ、この照明演出により遊技者に対して十分なアピールを行え、遊技機の稼働率を向上することができる。また、本発明の第1の実施形態によれば、前扉体8は、前記遊技盤視認用透明窓61より上側の位置に透明性を有する透明収納部62が形成され、当該透明収納部62に前記回転灯装置101を装飾部として挿脱可能な状態で収納するので、遊技盤の交換の際に遊技盤視認用透明部である遊技盤視認用透明窓61の周囲を装飾する装飾部を遊技盤の機種に個別に対応して新しくすることが可能な構造を採用するとともに、装飾部の立体感を高め、装飾部に回転部や発光部等の演出装置を組み込むのを容易にして、遊技者に新台入替の目新しさを強く感じさせることができる。
(2)第2の実施形態
図25乃至図27は本発明に係る第2の実施形態を示している。
図25は、本発明に係る第2の実施形態の遊技盤取付枠3から前扉セット905を開いた状態の遊技機901の斜視図である。図26は、本発明に係る第2の実施形態の遊技機901の遊技盤取付枠3に対して前扉セット905を閉じ状態における回転灯装置911及びその周辺部の断面図である。図27は、本発明に係る第2の実施形態の遊技機901の遊技盤取付枠3に対して前扉セット905を開いた状態における回転灯装置911及びその周辺部の断面図である。図26及び図27に図示しない構成要素は、第1の実施形態の説明に用いた図面を代用して説明する。
図25において、遊技機901の回転灯装置911は、前扉セット905側に取り付け固定される発光部本体912と、遊技盤セット904の遊技盤906の遊技板40に取り付け固定される電気接続部913とから構成される。
図26及び図27において、発光部本体912には、図12及び図17に示した第1の実施形態と同様の発光部501を備え、この発光部501の後方に前扉セット905に取り付け固定される取付基部921を設けた構造になっている。取付基部921は、外装として本体ケース802と後側透明カバー923を備えている。取付基部921の後側透明カバー923の上面にはネジ締着部924が形成されている。前扉セット905の前扉体907は、遊技盤視認用透明窓61が設けられ、遊技盤視認用透明窓61の上側に透明収納部908が設けられている。透明収納部908の上側板状部909の下面には、ネジ止め部910が設けられている。
ネジ914は、前扉セット905のネジ止め部910に発光部本体912のネジ締着部924をネジ止め固定することで、透明収納部908に発光部本体912の発光部本体912を収納した状態で前扉セット905に発光部本体912を固定する。
取付基部921は、本体ケース922と、後側透明カバー923と、ステッピングモータ804(図12参照)と、ギア805、806(図12参照)と、ギア検出スイッチ807(図12参照)と、導電ブラシユニット808(図12参照)と、ネジ811、812、813、814、815、816、817、818(図12参照)とから構成されている。
図25乃至図27において、取付基部921の後側透明カバー923の背面には、複数の接点ピン925が設けられている。接点ピン925は、前後方向にスライドが可能であるとともに、ばねにより後方に付勢されている。複数の接点ピン925は、取付基部921の内部の配線によってステッピングモータ804(図12参照)、ギア検出スイッチ807(図12参照)及び導電ブラシユニット808(図12参照)と電気的に接続している。
図25において、電気接続部913は、遊技板40の切り欠き102に挿入された状態でネジ103によりネジ止めされる。
図25乃至図27において、電気接続部913の前面には、遊技盤取付枠3に対して前扉セット905を閉じた状態において発光部本体912の取付基部921の複数の接点ピン925に個別に接続する電気接点931が設けられている。
複数の電気接点931は、ハーネス835、836、837(図12参照)に接続される。電気接続部913の背面から延出するハーネス835、836、837(図12参照)は、遊技板40の裏側から基板ケース413に収納され背面カバー412で覆われたランプ制御基板404(図6参照)に接続される。
図26に示すように、遊技盤取付枠3に対して前扉セット905を閉じた状態では、発光部本体912の複数の接点ピン925と電気接続部913の電気接点931が接続して発光回転ユニット501の発光ダイオード772、773(図15参照)及びステッピングモータ804(図12参照)がランプ制御基板404(図6参照)によって駆動可能な状態になり、発光回転ユニット501が回転速度を変化させながら回転して、発光回転ユニット501から照射方向が複雑に変動する前記照明光を出射することができる。
図25及び図27に示すように、遊技盤取付枠3に対して前扉セット905を開いた状態では、発光部本体912の複数の接点ピン925と電気接続部913の電気接点931が接続せず、発光部本体912の発光ダイオード772、773(図15参照)及びステッピングモータ804(図12参照)は必ずオフ状態になり、発光回転ユニット501は前記照明光を出射しない。
このような構成及び動作を纏めて説明すると、取付基部921は、前扉体907に取り付け固定される固定部になっている。
電気接続部913は、前記遊技盤6の前記遊技領域より上側に取付けられ、前記遊技盤取付枠3に対して前記前扉体8が閉じられた状態で前記発光回転ユニット501に接触することで当該発光回転ユニット501と前記遊技盤6間の電気的接続を行う。
以上説明した本発明の第2の実施形態によれば、本発明の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
尚、図1乃至図27に示した第1及び第2の実施形態では、前記発光回転ユニット501に揺動可能な状態で設ける反射板712の枚数を8枚としたが、前記発光回転ユニット501に揺動可能な状態で設ける反射板の枚数は、6枚や12枚等、各種適用可能である。