以下、本発明に実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1乃至図8は本発明に係る実施形態を示している。
図1は、本発明に係る実施形態の遊技機1を示す斜視図である。図2は、遊技機1の分解斜視図である。図3は、遊技機1の正面図である。図4は、遊技機1の前扉体6を不透明にして示す斜視図である。図5は、図1の遊技機1の背面図である。図6は、遊技機1の斜め後方から見た斜視図である。図7は、遊技機1の右側方から見た断面の概略を示す説明図である。図8は、遊技機1及びこれと接続する機材の回路構成を示すブロック図である。
初めに遊技機1の全体構成の説明をする。
図1において、遊技機1は、固定枠(外枠)2と、遊技盤取付枠(内枠)3と、遊技盤4と、前扉セット5とから構成されている。
固定枠2は、ホールにおいて遊技機1が配置される遊技島設備に固定されものであり、機枠又は機体として所定の外郭方形枠サイズに構成されている。
遊技盤取付枠3は、枠状に形成され、正面左側上下部に配設された開閉連結支持機構11、12(図3参照)を介して固定枠2に開閉(片持ち横開き)可能に組付けられることで、前記固定枠2に対して開閉可能に支持されている。
遊技盤取付枠3は、枠形状の内側に遊技盤4が着脱可能にセット保持されている。遊技盤4は、パチンコゲームを展開し得るものである。また、遊技盤取付枠3は、遊技機1の正面右側下部に配設されたシリンダ錠13及びこれと連動する後述の施錠装置161(図10参照)を利用して固定枠2に対して閉鎖状態に保持される。
遊技盤取付枠3の正面側には、遊技盤取付枠3の前側面域に合わせた方形状の前扉セット5が横開き開閉及び着脱が可能に組付けられており、シリンダ錠13及びこれと連動する後述の施錠装置161(図10参照)を利用して遊技盤取付枠3の前面を覆う閉止状態で保持される。
図2において、固定枠2は、固定枠本体21の下部に装飾部材22がネジ止めにより取り付け固定される構造になっている。
前扉セット5は、前扉体6及び受皿ユニット7から構成されている。
図1及び図2において、前扉体6は、前記遊技盤取付枠3の前面に開閉可能な状態で支持されている。前扉体6には、前記遊技盤取付枠3に取り付けられた遊技盤4を視認可能にする透明性の遊技盤視認用透明窓61(図4参照)が設けられるとともに、透明性を有する透明収納部62(図4参照)が前記遊技盤視認用透明窓61の上側に形成され、当該透明収納部62には、遊技盤4側の立体形状の装飾部材としての電飾装置101が挿脱可能な状態で収納されるようになっている。当該透明収納部62は、電飾装置101を外部から視認可能にする。前記遊技盤視認用透明窓61及び前記透明収納部62は、ポリカーボネート等の透明の素材により一体成形されている。
受皿ユニット7は、樹脂製のケース本体70を基本構造とし、前記前扉体6の前記遊技盤視認用透明窓61より下側に設けられている。受皿ユニット7には、前側に後述のチャンスボタンユニット76が設けられる凹部8が形成されている。受皿ユニット7には、上側が開放した凹形状の前記遊技球供給皿71が形成されている。前記遊技球供給皿71は、前扉体6の球払出口64から払い出された遊技球を貯留して整列させる。
図7において、遊技盤取付枠3に取り付けられた遊技盤4は、基材となる遊技板40の前面に設けられた遊技領域41を前記前扉体6の正面に臨ませている。
図1において、受皿ユニット7の右下方位置には、遊技盤取付枠3に設けられた発射部31(図2参照)を作動させる操作ハンドル65が配置されている。
操作ハンドル65は前扉体6から遊技者側へ突出し、前記発射部31(図2参照)の駆動によって遊技球を発射させる際に遊技者によって操作されている。
操作ハンドル65は前記発射部31(図2参照)を駆動させて遊技球を発射させる発射指示部材66を備えている。発射指示部材66は、操作ハンドル65の外周部に、遊技者から見て右回りに回転可能に設けられ、この回転に連動する発射ボリューム65a(図8参照)を有し、遊技者によって直接操作されているときに発射ボリューム65aの抵抗値によって発射部31(図2参照)に遊技球発射の指示を与える。また、操作ハンドル65には遊技者が発射指示部材66を直接操作していることを検出するタッチセンサ65b(図8参照)等が内蔵されている。操作ハンドル65に接触すると、操作ハンドル65に設けられているタッチセンサ65bが、操作ハンドル65に遊技者が触れたことを検知し、発射制御基板36(図6及び図8参照)にタッチ信号を送信する。発射制御基板36は、タッチセンサ65bからタッチ信号を受信すると、発射部31の発射用ソレノイド31a(図8参照)の通電を許可する。
発射部31の駆動によって発射された遊技球は、遊技盤4の遊技板40に取り付けられた外側及び内側のレール42、43間を上昇して遊技盤4の上部位置に達した後、遊技領域41内を落下する。遊技領域41には、遊技球を不特定の方向に向けて落下させるための複数の釘に加え、遊技球の落下方向を変化させる風車や入球口が配置されている。
遊技領域41の中央部分にはセンター役物44が配置されている。センター役物44には、例えば液晶表示器(LCD)を用いた画像出力装置45が配置されている。
画像出力装置45の下方には遊技球を受入れ可能な第1始動口46が配置され、第1始動口46の下方には一対の可動片47L、47R(図3参照)を有する第2始動口48が配置されている。第2始動口48は一対の可動片47L、47R(図3参照)が閉状態のときに遊技球の受入れを困難にし、開状態のときに第1始動口46よりも遊技球の受入れを容易にする。
画像出力装置45の左側には、遊技球の通過を検出し、第2始動口48を一定時間だけ開放させる普通図柄の抽選を行うための入賞ゲート49が配置されている。入賞ゲート49の下方位置等には、遊技球が入球したときに所定数(例えば10個)の賞球払い出しの権利を獲得する普通入賞口50a、50b、50c、50dが配置されている。遊技領域41の最下部にはどの入球口にも入球しなかった遊技球を回収する回収口51が配置されている。
図3において、遊技板40の右下には、主制御基板401(図8参照)に設けられた第1特別図柄抽選手段による抽選結果を表示する第1特別図柄表示装置52、及び主制御基板401(図8参照)に設けられた第2特別図柄抽選手段による抽選結果を表示する第2特別図柄表示装置53が配置されている。これら両表示装置52、53には特別図柄が変動表示されていると共に、所定時間経過後に所定の図柄が停止表示され、始動口への遊技球の入球を契機とする抽選の結果が表示されている。両表示装置52、53には複数のLEDが使用され、特別図柄の変動表示の開始に伴ってLEDが点滅することで、現在抽選中であるかのような印象を遊技者に与える。所定時間経過後には、抽選結果に応じて予め設定されたLEDが点灯表示し、遊技者に抽選結果が報知されている。
特別図柄の変動表示中に第1始動口46、あるいは第2始動口48に遊技球が入球すると、当該入球によって得られる特別図柄の変動表示の権利(以下「保留球」という)が留保されている。この留保された保留球の数は第1特別図柄保留表示装置54及び第2特別図柄保留表示装置55に表示されている。
特別図柄の変動表示中に入賞ゲート49に遊技球が入球すると、普通図柄抽選手段による抽選が行われるが、この抽選結果を表示する普通図柄表示装置56が前記両表示装置52、53の付近に配置されている。普通図柄の変動表示中に入賞ゲート49に遊技球が入球することによって得られる普通図柄の変動表示の権利、すなわち保留球の数が普通図柄表示装置57に表示されている。
画像出力装置45は第1始動口46、または第2始動口48に遊技球が入球したときに複数の装飾図柄の変動表示を開始し、所定時間経過後に当該装飾図柄の変動を停止させる。停止時に特定図柄(例えば「777」)が揃えば、大当たり遊技(長当たり遊技)を実行する権利を獲得したこととなり、その後、大当たり遊技(長当たり遊技)が開始される。大当たり遊技(長当たり遊技)が開始されると、遊技領域41の下方に位置する大入賞口ユニット58における開閉扉59が一定時間、開放する動作を所定回数(例えば15回)繰り返し、入球した遊技球に対応する賞球が払い出されている。
大入賞口ユニット58は遊技盤4に設けられた大入賞口60を開閉する開閉扉59を開閉自在に支持し、開閉扉59が大入賞口60の前面(表面)側に位置した状態で、遊技盤4の背面に設置されている。開閉扉59は通常時には閉鎖して大入賞口60を閉塞しており、大入賞口60に遊技球が入球することを阻止している。大当たり遊技が開始されたときには、大入賞口開閉ソレノイド58b(図8参照)への通電により開閉扉59が開放して大入賞口60を開放させる。大入賞口60の開放時には、開閉扉59が遊技球を大入賞口60内に導くための受け皿として機能するため、大入賞口60に遊技球が入球可能となる。
センター役物44における画像出力装置45の上側及び側方(図1においては紙面右側)には、演出用の役物装置(以下、「演出用役物装置」という)91、92が配置されている。演出用役物装置91、92は例えばモータによって駆動されるようになっている。センター役物44における演出用役物装置91の上側には、遊技機1の商品名を模った電飾装置93が設けられている。
遊技板40の遊技領域41の上側には、板面を上方に延出させて延出部100が形成されている。延出部100の前面には、電飾装置101が取り付けられている。電飾装置101は、前扉体6が閉塞された状態で透明収納部62に収納され、外部から視認可能である。電飾装置101には、発光ダイオードによる光源が設けられており、演出内容に応じて発光するようになっている。
図1において、受皿ユニット7の前記遊技球供給皿71の前側の縁部には、上側パネル部72が形成されている。また、受皿ユニット7は、上側パネル部72から左右の段部73L、73Rを介して下側に配置する下側パネル部74L、74Rを有している。
受皿ユニット7は、当該上側パネル部72の前辺を半円形状に切り欠いて形成された切欠部75を有し、当該切欠部75を含む凹部8が上側パネル部72及び当該下側パネル部74L、74Rの下側の前面に形成されている。この凹部8は、下側パネル部74L、74Rの間に設けられる。
チャンスボタンユニット76は、円柱形状に形成されたチャンスボタン510を備え、当該チャンスボタン510の上側の端面に外部操作が可能な操作部77を有している。また、チャンスボタンユニット76は、前記上側パネル部72の切欠部75から上側の端面の前記操作部77を露出させるとともに前記操作部77を上側パネル部72と略同一平面上に配置した状態で前記下側パネル部74L、74Rの間に設けられた前記凹部8に部分的に挿入されて受皿ユニット7に取り付けられる。
前記チャンスボタン510の上下の端面の間には、前記受皿ユニット7の前記凹部8より前方に露出するする部分から演出用の照明を行うチャンスボタンユニット側電飾部78が設けられている。
チャンスボタンユニット76は、前後の1/4程度が上側パネル部72より前方に突出して配置している。チャンスボタンユニット76の操作部77による操作は例えば遊技中における特定のリーチ演出に際し、チャンスボタンユニット76の操作を促すガイダンスが表示されている間有効となる。上側パネル部72の右側部には、遊技球貸出装置20(図3参照)に関わる変換ボタンとしての球貸しボタン79と、返却ボタン80が前記チャンスボタン510を中心とした円周上に並べて配置している。上側パネル部72の返却ボタン80より後側には、複数のLEDの点灯によって情報の表示を行う表示部81が設けられている。
遊技機1は、図3に示す遊技球貸出装置(CR機)20が送受信可能に接続されるようになっている。遊技球貸出装置20は、プリペイドカード等の記録媒体のカード挿排口500を備え当該記録媒体に記録された金額の残高に応じて遊技球の球貸しの制御を行う。図1に示す表示部81は、前記記録媒体に記録された金額の残高の情報を表示するとともに前記球貸しボタン79と、返却ボタン80が有効中であるか否かを表示する。
図1において、表示部81の左斜め後側には、整列路83が設けられている。整列路83は、遊技球供給口84に向けて下方にわずかに傾斜しており、前記遊技球供給皿71からの遊技球を整列させて遊技球供給口84に導く。
整列路83の右側には、球抜きボタン85が設けられている。遊技機1は、球抜きボタン85を手動で押し続けることにより、整列路83の先端に設けた開閉板を移動させて球皿側球排出口201を開放し、遊技球供給皿71に貯留された遊技球を球抜きして下側球排出口202(図7参照)に送るようにしている。下側球排出口202から排出される遊技球は、通常、ドル箱と呼ばれる遊技球収納箱に受け止められ収納される。
遊技盤取付枠3には、演出効果音、または不正を知らしめる音声を出力するスピーカ32L、32R(図2参照)が組み込まれている。
前記受皿ユニット7の下側パネル部74L、74Rには、スピーカ32L、32Rからの音声の放音を行う左右の放音部203L、203Rが設けられている。
図2に示すスピーカ32L、32Rは高音・中音・低音の領域を出力できる機能を有し、通常演出時は高音・中音・低音をバランス良く出力するが、後述する特別演出時、または不正等があった場合には周りに良く聞こえるように高音領域を高く出力するように制御されている。
下側パネル部74L、74Rの下側には、チャンスボタンユニット76を挟んで横長の透明部204が設けられ、横長の透明部204の内側には演出用の発光を行う電飾装置205が設けられている。前記受皿ユニット7の横長の透明部204及び電飾装置205は、前記下側パネル部74L、74Rの下側に設けられ、演出用の照明を行う受皿ユニット本体側電飾部になっている。
電飾装置205は、前面及び上側が開放した棚型に形成された装飾取付部206にサーチライト形状の発光ユニット207を横方向に並べて取り付けたものである。発光ユニット207には、演出用の照明光の発光を行う発光ダイオードが設けられている。
前記チャンスボタンユニット76の下側の端面は、前記下側パネル部74L、74Rの下端と略同一平面上に配置する。
図4において、前扉体6の遊技盤視認用透明窓61は、板面が前方に向いた平面形状に形成されている。透明収納部62は、横長に形成され、板面が前側斜め下方に向いた平面形状の中間部211の左右に、傾斜面部212、213が設けられている。傾斜面部212、213は、右斜め下側前方及び左斜め下側前方を向いている。
以下、図5及び図6を用いて遊技機1の背面側について説明する。
図5及び図6において、遊技機1の裏面の上部には、遊技球を貯留する貯留タンク33が設置されており、貯留タンク33は、遊技機1の裏面の左側の上部賞球ケース34に覆われた払出装置35に接続されている。賞球ケース34は、遊技球通路を介して入球に基づく賞球(景品)としての遊技球や球貸し要求に基づく遊技球を遊技者に払い出す。払出装置35は、例えばステッピングモータ等の駆動部31b(図8参照)が駆動することによって、賞球または貸し球としての遊技球を1個ずつ遊技者に払い出す。
遊技機1の裏面の払出装置35の下側には、発射制御基板36及び払出制御基板37が前後に並べた状態で取り付けられている。発射制御基板36及び払出制御基板37は、基板ケース301により収納されている。
遊技機1の裏面の払出制御基板37の右側には、基板ケース302に収納された電源基板38が取り付けられている。遊技機1の裏面の払出制御基板37の上側には、払出情報出力端子板39が設けられている。払出情報出力端子板39は、基板ケース301により収納されている。
貯留タンク33、賞球ケース34、払出装置35、発射制御基板36、払出制御基板37及び電源基板38は、遊技盤取付枠3側に固定されている。
遊技機1の裏側の電源基板38の上側には、基板ケース411に収納され主制御基板401が設けられる。遊技機1の裏側の主制御基板401と貯留タンク33の間には、基板ケース413に収納され背面カバー412で覆われた演出制御基板402が設けられている。遊技機1の裏側の演出制御基板402の左側下方には、遊技情報出力端子板403が取り付けられている。
主制御基板401、演出制御基板402、遊技情報出力端子板403、基板ケース411、413及び背面カバー412は、遊技盤4側に取り付けられている。
以下、図7を用いて受皿ユニット7におけるチャンスボタンユニット76の取り付け構造について説明する。
図7において、上側パネル部72の前辺を半円形状に切り欠いて形成された切欠部75には、下方の延出する逆フランジ部86が設けられている。逆フランジ部86の下側には、ネジ止め部87が形成されている。ネジ止め部87には、ネジ88によりチャンスボタンユニット76がネジ止め固定される。このような構造により、チャンスボタンユニット76は、ケース本体70に固定されている。
(制御手段の内部構成)
次に、図8を用いて遊技の進行を制御する制御手段について説明する。
図8において、遊技機1の制御手段は、主制御基板401、演出制御基板402、払出制御基板37、ランプ制御基板404及び画像制御基板405から構成されている。
主制御基板401は遊技の基本動作を制御する。この主制御基板401は、メインCPU401a、メインROM401b、メインRAM401cを備えている。メインCPU401aは、各検出センサやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM401bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示装置を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板に所定のコマンドを送信したりする。メインRAM401cは、メインCPU401aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
前記主制御基板401の入力側には、第1始動口検出センサ46a、第2始動口検出センサ48a、第1大入賞口検出センサ58a、入賞ゲート検出センサ49a及び一般入賞口検出センサ50eが接続されている。これら各センサ46a、48a、58a、49a、50eは、それぞれ対応する検出信号を主制御基板401に送信する。
主制御基板401の出力側には、第2始動口48の一対の可動片47L、47Rを動かす第2始動口開閉ソレノイド48b、大入賞口ユニット58の大入賞口開閉扉59を動かす大入賞口開閉ソレノイド58bが接続されている。主制御基板401は、出力ポート(図示せず)を介して各ソレノイド48b、58bを制御する信号を各ソレノイド48b、58bに送信する。また、主制御基板401の出力側には、第1特別図柄表示装置52、第2特別図柄表示装置53及び普通図柄表示装置56が接続されるとともに、第1特別図柄保留表示装置54、第2特別図柄保留表示装置55及び普通図柄保留表示装置57が接続されている。主制御基板401は、出力ポート(図示せず)を介して各表示装置52、53、54、55、56、57を制御する信号を各表示装置52、53、54、55、56、57に送信する。また、主制御基板401は、第1始動口検出センサ46a、第2始動口検出センサ48a、一般入賞口検出センサ50e及び第1大入賞口検出センサ58aの検出結果に基づき、各入球口(第1始動口46、第2始動口48、普通入賞口50a、50b、50c、50d、大入賞口60)に入球した遊技球に対応した賞球数を払い出させる賞球要求信号を払出制御基板37に送信する。
さらに、主制御基板401の出力側には遊技情報出力端子板403が接続されている。主制御基板401は、出力ポートを介して、所定の遊技に関する情報(以下、遊技情報という)が変換された外部信号を遊技情報出力端子板403に送信する。遊技情報出力端子板403には遊技機1の外側に設けられた遊技情報表示装置10及び遊技店のホールコンピュータが接続されており、遊技情報出力端子板403からは前記の所定の遊技情報(外部信号)が遊技情報表示装置10及びホールコンピュータに送信される。遊技者には、所定の遊技情報が遊技情報表示装置10で出力(表示)されることで、遊技機(台)選びの判断材料が提供されることになる。一方、遊技店は、前記所定の遊技情報がホールコンピュータに接続された表示装置やプリンターで出力(表示・印刷)されることで、各遊技機の稼働状況を把握することができる。
演出制御基板402は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。この演出制御基板402は、サブCPU402a、サブROM402b、サブRAM402cを備えており、主制御基板401に、当該主制御基板401から演出制御基板402への一方向に通信可能に接続されている。また、演出制御基板402の入力側には、チャンスボタン検出スイッチ76aが接続されている。演出制御基板402には、チャンスボタンユニット76の操作部77に操作が行われたことを示す演出ボタン検出信号がチャンスボタン検出スイッチ76aから送信される。
サブCPU402aは、主制御基板401から送信されたコマンド、または、前記チャンスボタン検出スイッチ76aや図示しないタイマからの受信信号に基づいて、サブROM402bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、コマンドをランプ制御基板404や画像制御基板405に送信する。サブRAM402cは、サブCPU402aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
払出制御基板37は、遊技球の発射制御と遊技球の払い出し制御とを行う。この払出制御基板37は、払出CPU37a、払出ROM37b、払出RAM37cを備えており、主制御基板401及び発射制御基板36に対して、双方向に通信可能に接続されている。
払出CPU37aの入力側には、払出装置35において遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数スイッチ35aが接続されている。また、払出CPU37aの入力側には、球貸しボタン79の操作を検出する球貸しボタン検出スイッチ79aと、返却ボタン80の操作を検出する返却ボタン検出スイッチ80aとが設けられている。
払出CPU37aは、払出球計数スイッチ35aからの払出球検知信号と、球貸しボタン検出スイッチ79aからの球貸しボタン操作検出信号と、返却ボタン検出スイッチ80aからの返却ボタン操作検出信号と、タイマからの受信信号とに基づいて、払出ROM37bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを主制御基板401に送信する。
払出制御基板37の出力側には、貯留タンク33から所定数の遊技球を遊技者に払い出すための払出装置35の払出駆動部35bが接続されている。払出CPU37aは、主制御基板401から送信された賞球要求信号に基づいて、払出ROM37bから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、払出装置35を制御して所定の遊技球を遊技者に払い出す。このとき、払出RAM37cは、払出CPU37aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
また、払出CPU37aは、遊技機1の外側に設けられた遊技球貸出装置(カードユニット)20が払出制御基板37に接続されているか否かを確認し、遊技球貸出装置20が接続されていれば、発射制御基板36に遊技球を発射させることを許可する発射制御データを送信する。
払出制御基板37の出力側には、表示部81(図1参照)に設けられた遊技情報表示基板81aが接続されている。払出CPU37aは、遊技球貸出装置20から受信したデータに基づいて、遊技球貸出装置20の前記カード挿排口500に挿入されたカードの残高を情報表示基板81aに表示すとともに、球貸しボタン79有効中である、即ち、遊技球貸出装置20を用いた玉貸し可能であるか否かを情報表示基板81aに表示する。
発射制御基板36は、払出制御基板37から発射制御データを受信すると発射部31(図2参照)による発射の許可を行う。そして、操作ハンドル65(図1参照)に設けられたタッチセンサ65bからのタッチ信号と発射指示部材66(図1参照)に連動する発射ボリューム65aからの入力信号とを読み出し、発射部31(図2参照)の発射用ソレノイド31aを通電制御し、遊技球を発射させる。
実施形態では、発射用ソレノイド31aの回転速度は、発射制御基板36に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射遊技数は、発射用ソレノイド31aが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。
ランプ制御基板404は、前記各基板と同様に、ランプCPU404a、ランプROM404b、ランプRAM404cを備えており、遊技盤2に設けられた電飾装置93、101、205の発光ダイオードを点灯制御する。また、演出用役物装置91、92を作動させるソレノイドやモータ等の駆動源を通電制御する。さらに、ランプ制御基板404は、チャンスボタンユニット76のモータ502を回転駆動制御するとともに、チャンスボタンユニット76の複数の発光ダイオード534、562を点灯制御する。このランプ制御基板404は、演出制御基板402に接続されており、演出制御基板402から送信されたコマンドに基づいて、前記の各制御を行うこととなる。
画像制御基板405は、少なくとも画像出力装置45に表示される動画や静止画等の画像を制御する画像制御部405Bと、スピーカ32L、32Rから出力される音を制御する音声制御部405Cと、画像制御部405B及び音制御部405Cを統括制御する統括部405Aとを有する。
画像制御基板405の統括部405Aは、演出制御基板402から送信される演出確定コマンドを受信し、統括部405Aの統括CPU405A1が画像出力装置45に表示される画像の制御及びスピーカ32L、32Rから出力される音の制御を行う。統括ROM405A2には、当該統括CPU405A1の実行する制御プログラムが記憶されている。統括CPU405A1は、統括ROM405A2が接続されるとともに、統括RAM405A3が接続されており、統括CPU405A1の動作に必要な制御プログラムが読み出されるようになっている。
また、統括CPU405A1は、画像制御部405Bの画像CPU405B1、及び、音制御部405Cの音CPU405C1に接続される。画像CPU405B1は画像出力装置45に表示させる画像に対応する画像信号を生成し、生成した画像信号を画像出力装置45の駆動回路に送信する。一方、音CPU405C1は、スピーカ32L、32Rから出力させる音に対応する音信号を生成し、生成した音信号をスピーカ32L、32Rの駆動回路に送信する。
画像CPU405B1には、画像ROM405B2が接続されている。画像ROM405B2には、画像CPU405B1の実行する制御プログラムが記憶されている。画像ROM405B2からは、画像CPU405B1の動作に必要な制御プログラムが画像CPU405B1の制御により読み出されるようになっている。また、画像CPU405B1は、画像出力装置45に表示する、例えば背景、キャラクタ、装飾図柄等の画像に係る画像データも予め記憶されている。また、画像CPU405B1は、生成した画像信号を展開して記憶させる画像RAM405B3にも接続されている。
なお、画像CPU405B1は、画像出力装置45に対して、背景画像表示処理、装飾図柄表示処理、キャラクタ画像表示処理など各種画像処理を実行するが、背景画像、装飾図柄画像、キャラクタ画像は、画像出力装置45の表示画面上において重畳表示される。すなわち、装飾図柄画像やキャラクタ画像は背景画像よりも手前に見えるように表示される。このとき、同一位置に背景画像と図柄画像が重なる場合、Zバッファ法など周知の陰面消去法により各画像データのZバッファのZ値を参照することで、図柄画像を優先して画像RAM405B3に記憶させる。
一方、音CPU405C1にも、音声ROM405C2が接続されている。音声ROM405C2には、音CPU405C1の実行する制御プログラムが記憶されている。音声ROM405C2からは音405C1の動作に必要な制御プログラムが音CPU405C1の制御により読み出されるようになっている。音405C1には、スピーカ32L、32Rから出力される音の音データも予め記憶されている。また、音CPU405C1は、生成した音信号を展開して記憶する音RAM405C3にも接続されている。
一方、上述の遊技情報出力端子板403は、主制御基板401において生成された外部信号を遊技店のホールコンピュータ及び遊技情報表示装置10に伝達するための中継的な基板である。本実施形態においては、遊技情報出力端子板403は出力側で遊技情報表示装置10にのみ直接接続されており、遊技情報表示装置10を介してホールコンピュータに接続されている。遊技情報出力端子板403は、主制御基板401と配線接続され、遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
なお、実施形態では遊技情報出力端子板403は遊技情報表示装置10を介してホールコンピュータに接続されているが、遊技情報出力端子板403から遊技情報表示装置10及びホールコンピュータの双方に接続される構成でもよい。また、遊技情報出力端子板403はホールコンピュータを介して遊技情報表示装置10に接続される構成でもよい。
上述の払出情報出力端子板39は、払出制御基板37において生成された、賞球払出個数を示す賞球要求信号及び貸し球払出個数を示す球貸要求信号をホールコンピュータに出力するための中継的な基板である。本実施形態においては、払出情報出力端子板39も遊技情報表示装置10を介してホールコンピュータに接続されている。払出情報出力端子板39は、払出制御基板37と配線接続され、遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
なお、実施形態では払出情報出力端子板39は遊技情報表示装置10を介してホールコンピュータに接続されているが、払出情報出力端子板39から遊技情報表示装置10及びホールコンピュータの双方に接続される構成でもよい。また、払出情報出力端子板39はホールコンピュータを介して遊技情報表示装置10に接続される構成でもよい。
電源基板38は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており(図示せず)、遊技機に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板401に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU401aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU401aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
以下、遊技機1の各部材について詳細に説明する。
図9乃至図20は本発明に係る実施形態を示し、図9は、固定枠2の分解斜視図である。図10は、遊技盤取付枠3の斜視図である。図11は遊技盤4の斜視図である。図12は、前扉体6の右斜め前方から見た斜視図である。図13は、前扉セット5の右斜め後方から見た斜視図である。図14は、チャンスボタンユニットの分解斜視図である。図15は、チャンスボタンユニットの組み立てた状態の斜視図である。図16は、チャンスボタンユニットの動作を示す説明図である。図17は、固定枠2と遊技盤取付枠3を組み立てた状態の斜視図である。図18は、固定枠2と遊技盤取付枠3を組み立て遊技盤取付枠3に遊技盤4を取り付けた状態の斜視図である。図19は、固定枠2から遊技盤取付枠3を開いた状態の遊技機1の斜視図である。図20は、遊技盤取付枠3から前扉セット505を開いた状態の遊技機1の斜視図である。
まず、固定枠2について詳細に説明する。
図9において、実施形態における固定枠2は、固定枠本体21と、装飾部材22と、ネジ23、23とから構成されている。
固定枠本体21は、例えば上下辺部111、112がアルミ製の板材121、122と木製の板材123、124が重ねて構成され、左右側辺部113、114がアルミ製の板材125、126により構成され、これら各板材が小ネジ等の離脱可能な締結具により全体として矩形枠状に組み付けられている。
左側辺部113の上下端部には、図2に示した開閉連結支持機構11、12の上軸受片131及び下軸受片132がそれぞれ設けられている。当該上軸受片131及び下軸受片132にて、図17に示すように、遊技盤取付枠3の上下部が回動可能に支持されており、これにより遊技盤取付枠3が開閉可能となる。
図9において、右側辺部114の枠内側面の上部及び下部には、遊技盤取付枠3に設けられた後述する施錠装置161(図10参照)の内枠鉤部163、164(図10参照)に対応して、上下一対の鉤受部133、134が設けられている。これにより、固定枠2に対して遊技盤取付枠3が閉じられた状態で、内枠鉤部163、164は、当該鉤受部133、134に係止される。
さらに、固定枠2の下辺部112には、樹脂製の装飾部材22がネジ23、23によりネジ止め固定されている。装飾部材22の前面上側には、前方を向く垂直面部141が設けられている。装飾部材22の前面下側には、前側斜め下方を向く傾斜面部142が設けられている。
次に、遊技盤取付枠3を詳細に示す。
図10において、遊技盤取付枠3は、外形が矩形状をなす樹脂ベース151を主体に構成されており、当該樹脂ベース151の中央部には略四角形状の部品挿入孔152が形成されている。
部品挿入孔152には、図6に示した遊技盤4の主制御基板401、演出制御基板402、遊技情報出力端子板403、基板ケース411、413及び背面カバー412が挿入される。
図10において、当該樹脂ベース151の部品挿入孔152の前側には、遊技盤4の遊技板40が内側に挿入される枠状部153が形成されている。
枠状部153は、上壁154、下壁155、左側壁156、右側壁157からなる内側四面によって略長方形状の囲繞空間が形成され、この囲繞空間に図2に示す遊技盤4(図11参照)が固定される。遊技盤4を固定する手段として、枠状部153の左側壁156の枠形状内側面の上下部には、遊技盤止め具158a、158bが設けられており、上壁154および下壁155のそれぞれ右側壁157寄りには遊技盤固定具159、160が設けられている。
遊技盤取付枠3に遊技盤4を固定する場合、図18に示すように、遊技盤4の遊技板40の左辺が遊技盤止め具158a、158bに嵌入され、遊技盤4の遊技板40の右上コーナー及び右下コーナーが遊技盤固定具159、160により押さえつけられる。
遊技盤取付枠3に固定された遊技盤4は、遊技盤固定具159、160を操作することで遊技盤取付枠3からの取り外しが可能になる。
図10に示すように、遊技盤取付枠3の右面には、施錠装置161が設けられている。施錠装置161は、前方に設けられた内枠鉤部162と、後方に設けられた内枠鉤部163、164とを備え、前方に設けられた連動用突起部165、166の動作に連動して内枠鉤部162、163、164が上下にスライドするようになっている。連動用突起部165、166は、前扉セット5のシリンダ錠13のロータと連動するスライド部14(図13参照)により作動される。
作業者がシリンダ錠13(図4参照)の鍵穴に鍵を挿入して時計回りに操作した場合、前扉セット5(図13参照)のスライド部14(図13参照)が中間部から下側にスライドし、図10に示す施錠装置161の連動用突起部165が下側にスライドして内枠鉤部163、164が下側に押し下げられて、内枠鉤部163、164による当該鉤受部133、134(図9参照)の係止が解除して固定枠2に対して遊技盤取付枠3が図19に示すように開放可能になる。
作業者がシリンダ錠13(図4参照)の鍵穴に鍵を挿入して反時計回りに操作した場合、前扉セット5のスライド部14(図13参照)が中間部から上側にスライドし、図10に示す施錠装置161の連動用突起部166が上側にスライドして内枠鉤部162が上側に押し上げられて、内枠鉤部162による鉤受部15(図13参照)の係止が解除して遊技盤取付枠3に対して前扉セット5が図20に示すように開放可能になる。
また、遊技盤取付枠3の右下側の内側面には、前扉セット5の前扉体6から延出するハーネス243を保持するフック167が設けられている。遊技盤取付枠3の右下側には、ハーネス243を遊技盤取付枠3の裏側へ挿通させる貫通部168が設けられている。
遊技盤取付枠3の左側辺部の上下端部には、図2に示した開閉連結支持機構11、12の上軸取付片169及び下軸取付兼軸受片170がそれぞれ設けられている。上軸取付片169及び下軸取付兼軸受片170には、それぞれ軸171、172が設けられている。軸171、172は、固定枠2(図9参照)の上軸受片131及び下軸受片132にて回転可能な状態で軸受けが行われるようになっている。上軸取付片169及び下軸取付兼軸受片170は、図20に示すように前扉セット5の前扉体6の上下部を回動可能に支持するようになっている。
以下、遊技盤4について詳細に説明する。
図11において、遊技盤4は、合板の前面に樹脂シートを貼り付けた構造の遊技板40にセンター役物44等の各種所物や遊技釘427を配置したものである。
遊技盤4の前面には、遊技領域41が形成されている。
センター役物44は、前記遊技領域41の中央に設けられ、開口部422が形成された枠部材421を主要構成とする前側ユニット420を有し、当該開口部422の背面側に画像出力装置45が配置されている。画像出力装置45の開口部422から露出する部分は、画面423となっている。
センター役物44の枠部材421の上側中央の若干左寄りには、曲面部424(図3参照)が設けられており、遊技領域41は、この曲面部424から左右に分岐して左打ち用の遊技領域425と勢いが付きすぎた遊技球を減速させて回収口51に導く線路426に分けられている。
左打ち用の遊技領域425には、多数本の遊技釘427とともに、入賞ゲート49、普通入賞口50a、50b、50c、50d、風車428、第1始動口46、第2始動口48、大入賞口ユニット58等が配置されている。大入賞口ユニット58は、遊技板40を貫通する取付孔に取り付け固定される。
一方、枠部材421の左側壁431には、左打ち用の遊技領域425を落下する遊技球が付近の遊技釘427の誘導により比較的低い確率で突入するワープ経路432が設けられている。
枠部材421の下壁433の正面側の上面には、ワープ経路432を通過した遊技球が転がるステージ面434が形成されている。ステージ面434の中央には遊技球を第1始動口46に誘導する誘導孔435の入り口436が設けられている。誘導孔435の出口437は、第1始動口46の上方に位置する。ステージ面434の手前には、ステージ面434から転落した遊技球が転がるステージ面438が形成されている。ステージ面438の中央には、遊技球を第1始動口46に誘導する誘導溝439が形成されている。
枠部材421の左側壁431、下壁433、右側壁440、上壁441により囲まれる領域は、上述の開口部422となっている。
遊技球は、通常の遊技状態で、曲面部424よりも左下側に落下して左打ち用の遊技領域425に導かれ、遊技釘427や風車428に衝突しながら、あるものは、ワープ経路432、ステージ面434及び誘導孔435を通過し第1始動口46に落下し、また、あるものは、ステージ面438及び誘導溝439を通過し第1始動口46に落下し、また、あるものは、ワープ経路432を介さず直接下方に落下し、普通入賞口50a、50b、50c、50dまたは第1始動口46に入賞し、また、あるものは、アウト球として回収口51に集合し、アウト球通路孔を通って遊技盤4の裏面(背面)側に排出される。
遊技板40の上側の延出部100の前面には、立体形状の電飾装置101が延出部100の後側からのネジ止めにより取り付けられている。
電飾装置101は、図1に示した装飾取付部206を上下逆にした形状の装飾取付部102にサーチライト形状の発光ユニット103を横方向に並べて取り付けたものである。発光ユニット103には、演出用の照明光の発光を行う発光ダイオードが設けられている。発光ユニット103は、延出部100に形成された貫通孔を挿通するハーネスを介して図8に示したランプ制御基板404に接続している。
以下、前扉体6と受皿ユニット7について詳細に説明する。
図12において、前扉体6の遊技盤視認用透明窓61の下側には、不透明部68が設けられている。不透明部68の表面の左側には、球払出口64が設けられる。
図13において、不透明部68の裏面側には、球払出口64に繋がる遊技球ガイド241が設けられている。遊技球ガイド241は、レール42、43(図11参照)から逆流して落下する遊技球及び払出装置35(図5参照)から払い出された遊技球を球払出口64に導く。不透明部68の背面における球払出口64より右側には、開口部242が設けられ、この開口部242から受皿ユニット7の操作ハンドル65の発射ボリューム65a(図8参照)及びタッチセンサ65b(図8参照)等の電子部品と接続するハーネス243が延出している。
透明板状部67の略中央には、受皿ユニット7の背面に設けられた遊技球ガイド部材208が挿入される貫通孔244が形成されている。
透明板状部67の右側には、遊技盤取付枠3に設けられたスピーカ32L、32R(図10参照)からの音声を通過させる左右の貫通孔245L、245Rが形成されている。左右の貫通孔245L、245Rは、左右の音伝達管路246L、246Rを介して放音部203L、203Rに繋がっている。スピーカ32L、32R(図10参照)からの音声は、左右の貫通孔245L、245R及び左右の音伝達管路246L、246Rを通って放音部203L、203Rから外部に放音される。
不透明部68の左右両脇には、ネジ247、247のネジ部が挿通するネジ挿通孔が設けられている。受皿ユニット7の裏側には、ネジ247、247のネジ部が螺入するネジ螺入孔が設けられている。ネジ247、247は、ネジ部が不透明部68のネジ挿通孔に挿通し、受皿ユニット7の裏側のネジ螺入孔に螺入して締め付けられることで、不透明部68の前面に受皿ユニット7をネジ止固定する。
受皿ユニット7の背面に設けられた遊技球ガイド部材208(図13参照)は、受皿ユニット7の遊技球供給口84からの遊技球を遊技盤取付枠3の発射部31に導く。
以下、前扉体6の裏側について更に詳細に説明する。
図13において、前扉体6の透明収納部62は、平面形状の中間部211、傾斜面部212、213及び上側の水平面部214、左右の側壁部215、216により形成され、中間部211、傾斜面部212、213、上側の水平面部214及び左右の側壁部215、216により背面側に形成される凹部217に遊技盤4(図11参照)側の立体形状の電飾装置101を収納するようになっている。
側壁部215、216は、遊技盤視認用透明窓61の左右に配置する側壁部221、222に繋がっている。
遊技盤視認用透明窓61は上辺が直線状に形成され、左右両辺が側方に向けて膨出するように湾曲する。側壁部221、222と遊技盤視認用透明窓61の間は、図12に示すように前方から見て凹形状の曲面部223、224になっている。
図13において、前扉体6の左側辺部の上下端部には、図2に示した開閉連結支持機構11、12の上軸取付片261及び下軸取付片262がそれぞれ設けられている。上軸取付片261及び下軸取付片262には、それぞれ軸263、264が設けられており、軸263、264は、固定枠2(図9参照)の上軸受片131(図9参照)及び遊技盤取付枠3(図10参照)の下軸取付兼軸受片170(図10参照)にて回転可能な状態で軸受けが行われるようになっている。上側の軸263は、上軸取付片261の本体に対して上下にスライド可能であるとともに、図示しないコイルばねにより上方に付勢されている。上側の軸263を上軸受片131(図10参照)の下側の軸受穴に取り付ける際には、上側の軸263を一旦下方にスライドさせる。
以下、本実施形態のチャンスボタンユニット76について詳細に説明する。
図14において、チャンスボタンユニット76は、下側板状部501、モータ502、電飾ユニット503、反射回転体504、透明円筒部材505、上側板状部506、チャンスボタン保持部材507、コイルばね508L、508R、E型止め輪509L、509R及びネジ611、611、612、612、613から構成される。
下側板状部501、モータ502、電飾ユニット503、反射回転体504、透明円筒部材505及び上側板状部506は、チャンスボタン510(図15参照)を構成している。
また、モータ502、電飾ユニット503、反射回転体504、透明円筒部材505は、図1に示したチャンスボタンユニット側電飾部78(図15参照)を構成している。
下側板状部501は、円盤形状に形成され、上面の周辺部にリング形状の段部511を介してフランジ部512が形成されている。
また、下側板状部501には、モータ502をネジ止めするためのネジ螺入孔513、513と、電飾ユニット503をネジ止めするためのネジ挿通孔514、514が形成されている。
下側板状部501の後側には、チャンスボタン510を組み立てる際に用いられるネジ締着部515が形成されている。ネジ締着部515には、ネジ613のネジ部が下方から挿通されるネジ挿通孔516が形成されている。
モータ502は、本体ケース521、回転軸522及びハーネス523を備えている。本体ケース521の他方の端面側には、左右のネジ締着部524、524が側方に延出して設けられている。左右のネジ締着部524、524には、ネジ611、611のネジ部が挿通するネジ挿通孔が形成されている。ネジ611、611は、ネジ部がモータ502の左右のネジ締着部524、524のネジ挿通孔に挿通し、下側板状部501のネジ螺入孔513、513に螺入して締め付けられることで、モータ502を下側板状部501にネジ止め固定する。
電飾ユニット503は、筒状部531とフレキシブル基板532より構成されている。フレキシブル基板532は、帯状に形成された可撓性基板面となる帯状部533に複数(本実施形態の場合、8個)の発光ダイオード534を実装したものである。また、フレキシブル基板532は、帯状部533の一端側から横方向に細長の可撓性基板面がフレキシブルフラットケーブル部535として延出している。
筒状部531の外周の上下にはフランジ部536、537が形成されている。筒状部531の外周の上下のフランジ部536、537の間には、フレキシブル基板532の帯状部533が巻き回されてネジ止めされている。
筒状部531の内側には、モータ502の本体ケース521が挿入されるようになっている。円筒状壁部512の左右の下端部には、ネジ612、612のネジ部が螺入されるネジ螺入穴538、538が形成されている。ネジ612、612は、ネジ部が下側からネジ挿通孔514、514に挿通し、電飾ユニット503の筒状部531のネジ螺入穴538、538に螺入して締め付けられることで、電飾ユニット503を下側板状部501の上面にネジ止め固定する。
反射回転体504は、円筒形状に形成さけた円筒部541の外周に複数(本実施形態の場合、12枚)の反射板542を設けたものである。複数の反射板542は、表裏両面が反射面となり、上側から見て円筒部541の回転軸を中心にした放射線方向に対して45°傾いた状態で配置している。円筒部541の複数の反射板542を設けた位置の間には、縦長四角形状の貫通部543が設けられている。貫通部543は、電飾ユニット503の発光ダイオード534からの光が通過可能になっている。
円筒部541の上端側には板状部544が形成され、板状部544の中心には、モータ502の回転軸522が嵌入される回転軸嵌入孔545が形成されている。
上側板状部506は、円盤形状に形成され、下面の周辺部にリング形状の段部561を介してフランジ部562が形成されている。操作部77の表面となる上側板状部506の上面には、印刷によりマーク563が表示されている。
上側板状部506の後側には、チャンスボタン510を組み立てる際に用いられるネジ止め部565が形成されている。ネジ止め部565には、ネジ613のネジ部が下方から螺入されるネジ螺入孔566が形成されている。
透明円筒部材505は、ホリカーボネート等の透明樹脂で金型形成したものである。透明円筒部材505は、透明円筒部551を基本構造としている。透明円筒部551の後部下端側には、切欠き552、553が形成され、透明円筒部551の後部上端側には、切欠き554が形成されている。
透明円筒部材505の切欠き552には、下側板状部501のネジ締着部515が嵌入されるようになっている。透明円筒部材505の切欠き553には、モータ502のハーネス523及び電飾ユニット503のフレキシブルフラットケーブル部535が挿入される。
透明円筒部材505の切欠き554には、上側板状部506のネジ止め部565が嵌入されるようになっている。
透明円筒部材505の切欠き552と切欠き554の間には、ネジ締着部555が後方に突出して設けられている。ネジ締着部555には、ネジ613のネジ部が挿通されるネジ挿通孔556が形成されている。
透明円筒部材505の切欠き554より所定間隔を置いた右側には、チャンスボタン検出スイッチ76aに検出される突出片557が後方に突出して設けられている。この場合、突出片557は、光を透過しにくい塗料により塗装されている。
透明円筒部材505は、透明円筒部551の左右上側寄りの外周には、左右の舌片581L、581Rが左右に突出して設けられている。舌片581L、581Rには、コイルばね508L、508Rのコイルの内側に挿入し、チャンスボタン保持部材507の貫通孔573L、573Rに挿通する棒状部582L、582Rが設けられている。棒状部582L、582Rの先端近傍には、E型止め輪509L、509R及が取り付けられる溝583L、583Rが形成されている。
チャンスボタン保持部材507は、金属板をC字状に形成した板状部材571に透過式のフォトセンサを用いたチャンスボタン検出スイッチ76aをネジ止め固定したものである。板状部材571は、C字状部572を基本構造としている。C字状部572の左右両端近傍には、棒状部582L、582Rが挿通する貫通孔573L、573Rが形成されている。C字状部572の外周の後側には、受皿ユニット7のケース本体70のネジ止め部87にネジ止めされるネジ締着部574が形成される。C字状部572の外周の左斜め後側及び右斜め後側には、受皿ユニット7のケース本体70にネジ止めされるネジ締着部575、575が形成される。C字状部572の左右の中間部の上面には、チャンスボタン検出スイッチ76aがネジ止め固定される。C字状部572には、チャンスボタン検出スイッチ76aの雌コネクタ部を下方に露出させるための切欠き576が形成されている。チャンスボタン検出スイッチ76aの雌コネクタ部は、切欠きを介してハーネス577の雄コネクタ部と接続する。
コイルばね508L、508Rは、透明円筒部材505の左右の舌片581L、581Rとチャンスボタン保持部材507の貫通孔573L、573Rの縁部に間に介挿され、チャンスボタン保持部材507に対してチャンスボタン510を上方に付勢する。
E型止め輪509L、509Rは、棒状部582L、582Rの溝583L、583Rに取り付けられた状態でチャンスボタン保持部材507の貫通孔573L、573Rの縁部に係止して、チャンスボタン保持部材507に対してチャンスボタン510が所定の高さ以上になるのを防止している。
以下、チャンスボタンユニット76の組み立て方法について説明する。
チャンスボタンユニット76を組み立てる場合、まず、作業者は、ネジ611、611を用いて下側板状部501の底面板状部511の上面にモータ502をネジ止め固定する。
次に、作業者は、ネジ612、612を用いて下側板状部501の底面板状部511の上面に電飾ユニット503をネジ止め固定する。
次に、作業者は、反射回転体504の回転軸嵌入孔545にモータ502の回転軸522を嵌入することで、モータ502の回転軸522に反射回転体504を取り付ける。
次に、作業者は、透明円筒部材505の切欠き553にモータ502のハーネス523及び電飾ユニット503のフレキシブルフラットケーブル部535を挿入し、透明円筒部材505の切欠き552に下側板状部501のネジ締着部515を嵌入し、透明円筒部材505の下側に下側板状部501の段部511を嵌合させる。
次に、作業者は、透明円筒部材505の切欠き554に上側板状部506のネジ止め部565を嵌入し、透明円筒部材505の上側に上側板状部506の段部561を嵌合させる。
次に、作業者は、ネジ616のネジ部を下側板状部501のネジ締着部515のネジ挿通孔516に挿通し、透明円筒部材505のネジ締着部555のネジ挿通孔556に挿通し、上側板状部506のネジ止め部565のネジ螺入孔566に螺入してネジ616を締め付ける。これにより、下側板状部501及び透明円筒部材505が上側板状部506にネジ止め固定され、チャンスボタン510が組み立てられた状態になる。
次に、作業者は、透明円筒部材505の棒状部582L、582Rをそれぞれコイルばね508L、508Rのコイルの内側に挿入し、さらに棒状部582L、582Rをそれぞれチャンスボタン保持部材507の貫通孔573L、573Rに挿通し、貫通孔573L、573Rから下方に突出した棒状部582L、582Rの溝583L、583RにそれぞれE型止め輪509L、509Rを取り付ける。
これにより、コイルばね508L、508Rは、透明円筒部材505の左右の舌片581L、581Rとチャンスボタン保持部材507の貫通孔573L、573Rの縁部に間に介挿され、チャンスボタン保持部材507に対してチャンスボタン510を上方に付勢する。
E型止め輪509L、509Rは、棒状部582L、582Rの溝583L、583Rに取り付けられた状態でチャンスボタン保持部材507の貫通孔573L、573Rの下側の縁部に係止して、チャンスボタン保持部材507に対してチャンスボタン510が所定の高さ以上になるのを防止する。チャンスボタン保持部材507に対してチャンスボタン510が前記所定の高さにある場合、透明円筒部材505の突出片557は、チャンスボタン検出スイッチ76aに検出されず、チャンスボタン検出スイッチ76aはオフ状態になる。即ち、チャンスボタンユニット76が図7に示すように受皿ユニット7のケース本体70に取り付けられた状態でチャンスボタン510の操作面77に力が加えられない状態では、透明円筒部材505の突出片557は、チャンスボタン検出スイッチ76aに検出されず、チャンスボタン検出スイッチ76aはオフ状態になる。
チャンスボタンユニット76が図7に示すように受皿ユニット7のケース本体70に取り付けられた状態でチャンスボタン510の操作面77が遊技者の指により押されると、チャンスボタン510はコイルばね508L、508Rの付勢力に逆らいチャンスボタン保持部材507に対して下方に移動し、透明円筒部材505の突出片557は、チャンスボタン検出スイッチ76aに検出され、チャンスボタン検出スイッチ76aはオン状態になる。
ここで、モータ502のハーネス523、電飾ユニット503のフレキシブルフラットケーブル部535及びチャンスボタン保持部材507のチャンスボタン検出スイッチ76aに接続するハーネス577は、図8に示すランプ制御基板404に接続する。また、チャンスボタン検出スイッチ76aに接続するハーネス577は、図8に示す演出制御基板402にも接続する。
演出制御基板402は、例えば遊技中における特定のリーチ演出に際し、チャンスボタンユニット76の操作部77による操作が有効になった場合、電飾ユニット503の発光ダイオード534を点灯させ、チャンスボタン510を発光させて遊技者に対して操作部77の操作を促す。操作部77による操作が有効になった状態で特定の条件が成立した場合(例えば大当たり遊技の抽選に当選した場合)、演出制御基板402は、ランプ制御基板404を制御してチャンスボタンユニット76のモータ502を回転駆動制御するとともに、チャンスボタンユニット76の電飾ユニット503の発光ダイオード534を点灯制御する。この状態では、モータ502が反射回転体504を回転させ、電飾ユニット503の複数の発光ダイオード534が発光し、図16に示すように複数の発光ダイオード534からの照明光L1が回転する反射回転体504の貫通部543通過し、反射回転体504の複数の反射板542に反射して透明円筒部材505の透明円筒部551を透過して照明光L2として外側に照射される。ここで、複数の反射板542は、円筒部541の回転軸を中心にした放射線方向に対して45°傾いた状態で配置しているので、円筒部541の回転により複数の反射板542の角度が時間の経過に応じて変化し、複数の反射板542から反射される照明光L2は、照射方向が複雑に変動することになる。これにより、遊技者にインパクトの高い演出を行える。
以下、固定枠2に対する遊技盤取付枠3の開閉動作について説明する。
図19において、開閉連結支持機構11、12(図2参照)による固定枠2に対する遊技盤取付枠3の開閉軸線L1は、上述したように遊技機1の正面からみて左側において上下に沿って設定されており、この開閉軸線を軸心として固定枠2に対して遊技盤取付枠3が前方側に開放できるようになっている。
以下、遊技盤取付枠3に対する前扉セット5の開閉動作について説明する。
図20において、遊技盤取付枠3の前面側には、前扉セット5が開閉可能に取付けられている。前扉セット5は、遊技盤取付枠3と同様に、開閉連結支持機構11、12(図2参照)により、遊技機1の正面から見て左側において上下に沿って設定された開閉軸線L1を軸心として前方側に開放できるようになっている。前扉セット5の前扉体6から延出するハーネス243は、フック167により保持され貫通部168に挿通する。貫通部168を介して遊技盤取付枠3の裏側へ挿通したハーネス243は、遊技盤取付枠3側の発射制御基板36(図6参照)、払出制御基板37(図6参照)及び電源基板38(図6参照)等に電気的に接続するとともに、中継基板及びハーネスを介して遊技盤4側の主制御基板401(図6参照)、演出制御基板402(図6参照)等に電気的に接続する。
図20の状態の遊技盤取付枠3に対して前扉セット5を閉じた場合、透明収納部62に遊技盤4側の立体形状の電飾装置101が前扉セット5の裏側から収納され、施錠装置161の内枠鉤部162が前扉セット5の鉤受部15を係止して、遊技盤取付枠3に対して前扉セット5が閉じた状態で施錠される。遊技盤取付枠3に対して前扉セット5が閉じた状態では、遊技盤視認用透明窓61により遊技盤4のレール42、43間を上昇する遊技球及び遊技盤4の遊技領域41内を落下する遊技球901(図7参照)が前方に移動して脱落するのを阻止している。
このような構成及び動作を纏めて説明すると、固定枠2は、枠状に形成されている。
遊技盤取付枠3は、枠状に形成され、前記固定枠2に対して開閉可能に支持され、枠形状の内側に遊技盤4が着脱可能になっている。
前扉体6は、前記遊技盤取付枠3の前面に開閉可能な状態で支持され、前記遊技盤取付枠3に取り付けられた遊技盤4を視認可能にする遊技盤視認用透明窓61が設けられるとともに、透明性を有した透明収納部62が前記遊技盤視認用透明窓61の上側に形成され、当該透明収納部62に立体形状の装飾部材である電飾装置101を挿脱可能な状態で収納する。
受皿ユニット7は、前記前扉体6の前記遊技盤視認用透明窓61より下側に設けられ、遊技球の貯留を行う上側が開放した凹形状の遊技球供給皿71が形成され、当該遊技球供給皿71の縁部に上側パネル部72が形成され、当該上側パネル部72の手前に左右の段部73L、73Rを介して下側に配置する下側パネル部74L、74Rを有し、当該上側パネル部72の前辺を切り欠いて切欠部75が形成され、当該切欠部75を含む凹部8が上側パネル部72及び当該上側パネル部72の下側の前面に形成されている。
チャンスボタン510は、円柱形状に形成され、上側の端面に外部操作が可能な操作部77を有し、前記上側パネル部72の切欠部75から前記操作部77を露出させ上側の端面を前記上側パネル部72と略同一平面上に配置した状態で前記凹部8に部分的に挿入されて受皿ユニット7に取り付けられる。
チャンスボタン510は、演出用の操作ボタンになっている。
チャンスボタンユニット側電飾部78は、前記チャンスボタン510の上下の中間部に設けられ、前記受皿ユニット7の前記凹部8より前方に露出するする部分から演出用の照明を行う操作ボタン側電飾部になっている。
チャンスボタンユニット76の透明円筒部材505の透明円筒部551は、前記操作部77の下側に設けられ円周面状に形成され透明性を有する円周面部になっている。
複数の発光ダイオード534は、前記透明円筒部551の内側に設けられた発光部になっている。
モータ502及び反射回転体504は、前記透明円筒部551の内側に設けられ、前記発光部からの照明光の照射方向を変動させて前記透明円筒部551の内側から外側へ透過させる光方向変動手段になっている。
反射回転体504の複数の反射板542は、前記複数の発光ダイオード534からの照明光を反射面で反射する。
モータ502は、前記反射面の角度が変化するように前記複数の反射板542を駆動する反射板駆動手段になっている。
前記受皿ユニット7の前記下側パネル部74L、74Rには、音声の放音を行う左右の放音部203L、203Rが形成されている。
前記受皿ユニット7は、前記下側パネル部74L、74R及びチャンスボタンユニット76の下側に演出用の照明を行う受皿ユニット本体側電飾部として電飾装置205を有している。
前記電飾装置101は、前記遊技盤4に取り付け固定されている。
前記遊技盤視認用透明窓61及び前記透明収納部62は、透明の素材により一体成形されている。
遊技盤視認用透明窓61は、遊技盤4の遊技領域41を視認可能にする。透明収納部62は、電飾装置101を外部から視認可能にする。
以上説明した本発明の実施形態によれば、前扉体6には、透明性を有した透明収納部62が前記遊技盤視認用透明窓61の上側に形成され、当該透明収納部62には立体形状の電飾装置101を挿脱可能な状態で収納するので、遊技盤4の交換の際に遊技盤視認用透明部である前記遊技盤視認用透明窓61の周囲を装飾する装飾部を遊技盤4の機種に個別に対応して新しくするとともに、装飾部の立体感を高め、装飾部に可動部や発光部等の演出装置を組み込むのを容易にして、遊技者に新台入替の目新しさを強く感じさせることができる。また、本発明の実施形態によれば、前記チャンスボタンユニット76の上下の中間部に、前記受皿ユニット7の前記凹部8より前方に露出するする部分から演出用の照明を行うチャンスボタンユニット側電飾部78が設けられているので、操作ボタンの操作を起因とした演出の効果を高めることができ、遊技者と遊技施設の関係者の双方に好印象を与えることができる。
尚、図1乃至図20に示した実施形態では、前記電飾装置101を収納する透明収納部62を前記遊技盤視認用透明窓61の上側のみに形成したが、前記装飾部材を収納する透明収納部は、前記遊技盤視認用透明窓61の上側、一方及び他方の脇側のうち少なくとも一つの側に形成すればよく、上側、一方及び他方の脇側の全てに形成してもよい。また、図1乃至図20に示した前記電飾装置101には、電動で駆動する可動部を演出装置として組み込んでもよい。