JP3150282U - 押しボタン装置 - Google Patents

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竹原 孝二
孝二 竹原
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Abstract

【課題】押しボタン装置において、押下等によって発光する場合の表現としてインパクトがあり、また立体的な表現ができるようになっており、例えば遊技機等への使用時にはアクション性、アトラクション性、演出性などに斬新さと膨らみ(自由度)を持たせられるようにする。【解決手段】押下位置又はこの押下位置を取り囲む外周部に透光領域が形成されたボタン部材2と、このボタン部材2を押下状態と突出状態との間で移動自在に収納すると共に突出状態を常態として保持可能にするケーシング3と、このケーシング3に対してボタン部材2が押下状態にされたことを検出してボタン部材2の内側から当該ボタン部材2の外側へ向けて照射を開始する照射手段4と、ボタン部材2が押下によって移動動作を起こすときの移動軌跡まわりで上記照射手段4を照射状態のまま回転させる照射光回転手段5とを有している。【選択図】図1

Description

本考案は、押しボタン装置に関するものである。
電気的な接点の切り換えやオンオフ切り換えなどに使用する押しボタンスイッチにおいて、押下したときに、内蔵された電球やLEDが点灯することでボタン又はボタンの外周部が発光するものは周知である(例えば特許文献1等参照)。この種の押しボタンスイッチは、操作パネルなどを離れた場所から見る者に、装置の稼働状況や設定事項などを判りやすく表示させるのを主目的としているのが普通である。
この種、発光型の押しボタンスイッチでは、1回押下すると、押下をやめても発光状態が保持され、次の押下によって消灯するといった発光パターンや、押下時のみ発光する(押下をやめれば消灯する)といった発光パターン、或いは、1回押下すると、その後の経過時間又は別入力される信号等に基づいて消灯するといった発光パターンなど、種々の使用方法が考えられている。
なお、このような発光型の押しボタンスイッチを、スロットマシンなどの遊技機において操作ボタンに使用することなども提案されている(例えば、特許文献2等参照)。
実開平4−96920号公報 特開平7−288062号公報
従来公知となっている発光型の押しボタンスイッチでは、発光パターンを種々、異ならせることはあっても、基本的には発光と消灯との状態が切り替わるだけであった。なかには、発光時に点滅するような工夫を付加されることもあったが、それとて、表現上のインパクトに欠ける嫌いがあった。
例えばパチスロなどの遊技機では、遊技者の注視する遊技盤が正面に設けられているのに対し、操作ボタンは手元(即ち、正面を向いた遊技者の眼下)に配置されたものとなっている。このような場合の操作ボタンとして発光型の押しボタンスイッチを採用しても、ボタンが発光と消灯を切り換えたり、或いは発光状態のまま点滅したりすることが、視野の外縁又は外側でかすかに認識される程度であり、インパクトに欠ける嫌いがあった。それ故、正面を注視する使用者に対してボタンの発光を気づかせることは難しいものとされていた。
このことは、遊技機としてのアクション性、アトラクション性、演出性に膨らみを持たせるうえでネックとなり、また遊技者にとっても、体感的な面で淡泊さ平易さが強調されてしまうおそれがあった(場合によっては退屈させてしまうおそれにも繋がる)。もとより、隣接の遊技者へのアピールという効果は殆どなかった。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであって、押下等によって発光する場合の表現としてインパクトがあり、また立体的な表現ができるようにして、例えば遊技機等への使用時にはアクション性、アトラクション性、演出性などに斬新さと膨らみ(自由度)を持たせられるようにした押しボタン装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本考案は次の手段を講じた。
即ち、本考案に係る押しボタン装置は、押下位置又はこの押下位置を取り囲んだ外周部を透光領域とさせて形成されたボタン部材と、このボタン部材を押下状態と突出状態との間で移動自在に収納すると共に突出状態を常態として保持可能にするケーシングと、このケーシングに対してボタン部材が押下状態にされたことを検出してボタン部材の内側から当該ボタン部材の外側へ向けて照射を開始する照射手段と、ボタン部材が押下によって移動動作を起こすときの移動軌跡まわりで上記照射手段の一部又は全部を照射状態のまま回転させる照射光回転手段とを有している。
このような構成であると、ボタン部材を押下することによって照射手段が照射を開始すると共に、この照射手段の一部又は全部(要するに照射光を発光させる部分であって光源自体である場合もあればこの光源から出た光を反射させる部分である場合もある)が回転を始めるようになる。
そのため、表現上のインパクトがある。また、照射手段による照射光がボタン部材の透光領域を透過し、周辺を照らすようになる(ボタン部材自体が発光するだけではない)。すなわち、照射手段による照射光(光線)が押しボタン装置の周辺を照らしながら、その照らし位置を円周移動するようになる。恰も灯台や回転灯のような状況である。そのため、この押しボタン装置の周辺が立体的な躍動感を伴うような感じに盛り上げられる。
従って、例えばこの押しボタン装置を遊技機等へ使用したときには、アクション性、アトラクション性、演出性などに斬新さと膨らみ(自由度)を持たせられるようになる。また、隣接の遊技者などに対するアピール効果も絶大となる。
具体的に、前記照射手段は、回転の中心に設けられる光源と、この光源の側部に設けられて上記光源からの照射光をボタン部材の透光領域へ向けて反射させる反射部材とを有しており、前記照射光回転手段は、上記反射部材を回転駆動する電動モータを有しているものとすることができる(後述の第1実施形態参照)。
また別の具体例として、 前記照射手段は、回転の中心から径方向に所定距離を保持しつつ当該回転の中心まわりを取り囲む状態に設けられた光源支持部材と、この光源支持部材の少なくとも外周部に対して周方向に互いに所定間隔をおいて設けられた複数の光源とを有しており、前記照射光回転手段は、上記複数の光源に対して光源支持部材の周方向に沿って順番に点灯と消灯とを行わせる発光制御回路を有しているものとすることができる(後述の第3〜第5実施形態参照)。
更に別の具体例として、前記照射手段は、回転の中心から径方向に所定距離を保持しつつ当該回転の中心まわりを取り囲む状態に設けられた光源支持部材と、この光源支持部材の少なくとも外周部に対して周方向に互いに所定間隔をおいて設けられた複数の光源とを有しており、前記照射光回転手段は、上記光源支持部材を回転駆動する電動モータを有しているものとすることができる(後述の第2実施形態参照)。
なお、前記ボタン部材は透明素材によって半球ドーム形に形成され、全面が透光領域として形成されたものとすることができる。
前記照射手段が有する光源は、回転の中心軸に対して平行して照射光を発する状態に設けられているものとすることができる(後述の第1実施形態参照)。
或いは、前記照射手段が有する光源は、回転の中心軸に対して径方向外方へ傾斜して照射光を発する状態に設けられているものとすることができる(後述の第2乃至第5実施形態参照)。
或いは、前記照射手段が有する光源は、回転の中心軸に対して直交して照射光を発する状態に設けられているものとすることができる。
本考案に係る押しボタン装置は、前記ケーシングに対してボタン部材が押下状態にされたことを検出してオン状態とオフ状態とを切り換える接点切換部が設けられており、これによって押しボタンスイッチが構成されるものとすればよい。
本考案に係る押しボタン装置では、押下等によって発光する場合の表現としてインパクトがあり、また立体的な表現ができるようになっており、例えば遊技機等への使用時にはアクション性、アトラクション性、演出性などに斬新さと膨らみ(自由度)を持たせられるようにできる。
本考案に係る押しボタン装置の第1実施形態を示した側断面図である。 図1のA−A線矢視に対応させた側断面図である。 図2のB−B線矢視に対応させた底面図である。 本考案に係る押しボタン装置の第2実施形態を示した側断面図である。 本考案に係る押しボタン装置の第3実施形態を示した側断面図である。 図5のC−C線矢視に対応させた平面断面図である。 本考案に係る押しボタン装置の第4実施形態を示した側断面図である。 図7のD−D線矢視に対応させた平面断面図である。 本考案に係る押しボタン装置の第5実施形態を示した側断面図である。
以下、本考案の実施の形態を、図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1乃至図3は、本考案に係る押しボタン装置1の第1実施形態を示している。この押しボタン装置1は、ボタン部材2と、ケーシング3と、照射手段4と、照射光回転手段5とを有している。
なお、この押しボタン装置1において、その使用の向き(装置などに対して取り付けられる向き)は何ら限定されるものではないが、以下では、説明の便宜上、図1の上下方向を各部材の上下方向として説明する。
ボタン部材2は、透明プラスチック等の透明素材によって半球ドーム形に形成されたもので、ドームの中央頂部を下方へ(ケーシング3へ向けて)押下するように促す形状となっている。このように透明素材によって形成されていることで、ボタン部材2は、押下位置(ドームの中央頂部)2aやこの押下位置2aを取り囲む外周部2bなどを含んだその全面が、透光領域として形成されたものである。
このボタン部材2には、外周部2b(ドームまわり)を下方へ延長させる袴部材10が連結されている。この袴部材10には、下端外周部の対向2位置で下方へ突出する抜止フック11が設けられていると共に、これら抜止フック11とは周方向に90°位置ズレした部分で下方突出する検出端12が設けられている(図3参照)。
ケーシング3は、ボタン部材2の下部(外周部2bから袴部材10に及ぶ領域)を嵌め入れ可能にする円筒形状のガイド筒部15と、このガイド筒部15の内側に同心配置で設けられたメカ収納筒部16とを有している。メカ収納筒部16は、ガイド筒部15よりも下方へ突出したものとされ、その下端が閉塞されたコップ形の構造に形成されている。
このケーシング3において、ガイド筒部15とメカ収納筒部16との周間に形成される環状の周隙間17内で、ボタン部材2の下部を嵌め入れて、ボタン部材2を押下状態と突出状態との間で移動自在に保持するようになっている。また図2に示すように、この周隙間17にはコイルバネ18が嵌め入れられており、このコイルバネ18によってボタン部材2(袴部材10)が上方へ押上付勢されている。これにより、ボタン部材2は、ケーシング3によって突出状態を常態として保持されることになる。
なお、ボタン部材2に設けられた抜止フック11が、周隙間17から下方へ突出しており、ボタン部材2が突出状態とされたときにはこの抜止フック11がガイド筒部15の下端に係合するようになっている。これにより、ケーシング3からボタン部材2が意に反して外れてしまうことは無い。
照射手段4は、光源20と、この光源20の側部に設けられた反射部材21とを有している。またこの照射手段4は、ケーシング3に対してボタン部材2が押下状態にされたことを検出する検出部22とを有している。
光源20及び反射部材21は、ケーシング3におけるガイド筒部15の内部上方に、回転台23を介して設けられている。なお、この回転台23は、後述する照射光回転手段5を構成する一部材であって、ガイド筒部15の筒軸位置を中心としつつ、そのまわりで回転自在となっている(詳細は後述する)。
光源20は電球又はLED等の発光具であって、基盤24に固定され、この基盤24がブラケット25を介して上記回転台23上に上向きに支持されている。光源20は、ボタン部材2におけるドーム中心位置及びケーシング3におけるガイド筒部15の筒軸位置に一致するように配置されている。すなわち、光源20は、回転台23が回転するときの中心軸に一致して配置されたものであって、この中心軸に平行させるように(上方へ)照射光を発する。
また反射部材21は、光源20から径方向に所定間隔を保持した位置で立ち上がるように、上カバー26を介して回転台23に固定されている。なお、上カバー26には、光源20を上方へ露呈させるための中央口26aが形成されている。
この反射部材21は、光源20に向いた面が、全体としては水平方向で緩やかに湾曲した凹面形であって、且つこの湾曲凹面を部分的に見れば、平滑面的な鏡面又は細かな凹凸のある拡散面として形成されている。
これらのことから、反射部材21は、回転台23が回転するときに、光源20のまわりを回転台23と一緒に回転するようになっている。従って光源20を発光させれば、この光源20からの照射光は反射部材21によって反射され、ボタン部材2の内側からこのボタン部材2の外側へ向けて(即ち、透光領域としてのボタン部材2を介してその外側へ)照射されるようになる。
なお、光源20(基盤24やブラケット25を含む)は、必ずしも回転台23と一緒に回転させる必要はないが、回転させる構造としてもよく、特に限定されるものではない。
検出部22は接触型又は非接触型のセンサやスイッチなどであって、ボタン部材2の袴部材10に設けられた検出端12が、ボタン部材2の押下によって所定位置まで下降したことを検出し、この検出時に光源20を発光させる回路へ接続信号を出力するか、又は直接、回路を接続状態にするようになっている。
検出部22が検出端12を検出している間だけ、光源20を発光(点灯)させるようにしてもよいし、検出端12を検出後に所定時間のカウントを開始し、カウントアップで光源20の発光を停止(消灯)させるようなタイマー回路を組み込んでもよい。更には、検出端12を検出後、別の信号が入力されるまで光源20の発光状態を継続させるような自己保持回路を組み込んでもよい。
照射光回転手段5は、反射部材21を回転駆動するための電動モータ27を有したものであって、この電動モータ27により、ボタン部材2が押下によって移動動作を起こすときの移動軌跡まわりで、照射手段4を照射状態のまま回転させる。
この電動モータ27は、モータ軸27aが上向きになる状態でケーシング3のメカ収納筒部16内に中仕切り板30を介して固定されている。この中仕切り板30には、電動モータ27のモータ軸27aを超える高さのブラケット部材31が取り付けられている。このブラケット部材31の上面部には回転支持軸32が上方へ向けて突設されており、この回転支持軸32を中心として、上記した回転台23が回転自在に保持されている。
そして、電動モータ27のモータ軸27aに駆動ギヤ33が一体回転可能に設けられ、この駆動ギヤ33に中間ギヤ34が噛合され、この中間ギヤ34が、回転台23の内周面に設けられた内歯ギヤ35と噛合されている。
電動モータ27をオンオフさせる回路(回転と停止とを切り換える回路)は、照射手段4が光源20を発光させている間、通電されるように回路構成されている。
このような構成を具備して成る本考案の押しボタン装置1では、ボタン部材2を押下することによって照射手段4が照射を開始する。またこれと同時に、照射手段4の反射部材21は照射光回転手段5の駆動を受けて回転を始めるようになる。
そのため、これを見る者にとって表現上のインパクトを与えることができるようになっている。また照射手段4による照射光(光線)は、ボタン部材2を透過してこの押しボタン装置1の周辺を照らしながら、その照らし位置を円周移動させるようになる。
そのため、これを見る者は、恰も灯台や回転灯の点灯状態を見ているかのような感覚を覚えるものであり、この押しボタン装置1の周辺が立体的な躍動感を伴うような感じに盛り上がる。押しボタン装置1の周辺に、光沢のある壁面や、凹凸面などがあれば、その視覚的効果はなお一層、引き立てられることになる。
このような押しボタン装置1は、ボタン部2を押下したときに照射手段4の発光と回転とが得られる器具としてだけも、十分に、活用は可能である。例えば、早押しゲーム用の押しボタンなどで重宝する。
しかしながら、この押しボタン装置1に対し、ボタン部材2が押下状態にされたことを検出してオン状態とオフ状態とを切り換える接点切換部をも設けることで、この押しボタン装置1により実質的な押しボタンスイッチを構成させるようにすれば、パチンコ、パチスロ、スロットマシンなどの遊技機へも使用することが可能となる。この場合、アクション性、アトラクション性、演出性などに斬新さと膨らみ(自由度)を持たせられるようになる点で、その有用性は飛躍的に拡大するものである。また、隣接の遊技者などに対するアピール効果も絶大となる。
[第2実施形態]
図4は、本考案に係る押しボタン装置1の第2実施形態を示している。本第2実施形態の押しボタン装置1が上記第1実施形態(図1乃至図3参照)と最も異なるところは、照射手段4が円錐台状の光源支持部材40を有していると共に、この光源支持部材40によって周方向に複数の光源20を保持したものとなっている点にある。また照射光回転手段5が、光源支持部材40(即ち、複数の光源20)を回転駆動させるようになっている点も、第1実施形態と異なっている。
光源支持部材40は、回転の中心から径方向に所定距離を保持しつつ、この回転の中心まわりを取り囲む状態に設けられたものである。上記したような円錐台形とすることは一例であり、円板状や多角形板状のものでもよいし、場合によっては放射状、十文字状、一文字状等に突出するアーム的なものでもよい。
なお、本第2実施形態では、光源支持部材40の外周部において下り傾斜面となった部分に光源20が設けられており、この光源20からの照射光は、回転の中心軸に対して径方向外方へ傾斜して発せられるものとなっている。
これらのことから、本第2実施形態では、光源支持部材40を具備する代わりとして第1実施形態に装備されていた反射部材21は省略されている。
その他の構成及び作用効果については第1実施形態と略同様であるので、ここでの詳説は省略する。
[第3実施形態]
図5及び図6は、本考案に係る押しボタン装置1の第3実施形態を示している。本第3実施形態の押しボタン装置1も、上記第2実施形態(図4参照)と同様に、照射手段4が光源支持部材40を有していると共に、この光源支持部材40によって周方向に複数の光源20を保持したものとなっている。但し、この光源支持部材40は円錐台形ではなく、円板状に形成されている。
また照射光回転手段5(図示は省略してある)は、光源支持部材40を回転駆動させるものではなく、複数の光源20に対して光源支持部材40の周方向に沿って順番に点灯と消灯とを行わせる発光制御回路を有したものとなっている。
各光源20にはチップLED(超小型のLED)を採用してある。また各光源20は、光源支持部材40に対し、その径方向外方(すなわち、回転の中心軸に直交した方向)へ照射光を発せられるように起立状態で設けてある。なお、光源支持部材40に対して平置き状態となるように光源20を設けて、光源20からの照射光が、回転の中心軸に平行するように(上方へ)発せられるようにすることも当然に可能である。
なお、このように照射光回転手段5は、発光制御回路によって光源20の点灯と消灯とを制御する構成であるから、例えば光源20の点灯と消灯が1回転乃至数回転した後、全ての光源20を一斉に点滅させるような発光パターンに制御することも、自由に、また簡単に採用できるものである。
その他、ボタン部2を押下する構造や、押しボタン装置1としての使用方法、汎用性、及び作用効果などについては、第1、第2実施形態と基本的に同じであるので、ここでの詳説は省略する。
[第4実施形態]
図7及び図8は、本考案に係る押しボタン装置1の第4実施形態を示している。本第4実施形態の押しボタン装置1は、基本的に上記した第3実施形態(図5及び図6参照)と同じである。唯一の相違点は、照射手段4の光源20として、回転の中心軸に対して径方向外方へ傾斜するように、照射光を発せられるものを採用してあるところにある。その他の構成及び作用効果については第3実施形態と略同様であるので、ここでの詳説は省略する。
[第5実施形態]
図9は、本考案に係る押しボタン装置1の第5実施形態を示している。本第5実施形態の押しボタン装置1は、上記した第3実施形態(図5及び図6参照)に対し、押しボタン部2まわりを全体として取り囲むような外部反射板45を取り付けたものである。その他は、第3実施形態と全く同じものであり、ここでの詳説は省略する。
[その他]
本考案は、上記各実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、ボタン部材2はドーム形にすることが限定されるものではなく、天井付き円筒形や天井付き角筒形などとしてもよい。また、ボタン部材2はその全面を透光領域とさせるものに限らず、押下位置2aのみを透光領域としたり、或いは外周部2bのみを透光領域としたりすることも可能である。
ボタン部材2を押下状態と突出状態とに移動させるのに合わせて、照射手段4を全体として一緒に移動させるようにしてもよい。
ボタン部材2は、プラスチック以外にもガラスなどにより形成することができる。またボタン部材2は、透明だけでなく、半透明(乳白色などの着色又はぼかしを含む)や着色透明としたり、クリスタルカットやレンズカットなど、凹凸変形、湾曲変形などを施したものとすることも可能である。
本考案に係る押しボタン装置1は、パチンコ、パチスロ、スロットマシンなどの遊技機では操作用(遊技用)のスイッチとして、好適に使用することができる。そのた、各種操作パネルのスイッチなどとして使用可能である。
1 押しボタン装置
2 ボタン部材
2a 押下位置
2b 外周部
3 ケーシング
4 照射手段
5 照射光回転手段
20 光源
21 反射部材
27 電動モータ
40 光源支持部材

Claims (9)

  1. 押下位置(2a)又はこの押下位置(2a)を取り囲んだ外周部(2b)を透光領域とさせて形成されたボタン部材(2)と、
    このボタン部材(2)を押下状態と突出状態との間で移動自在に収納すると共に突出状態を常態として保持可能にするケーシング(3)と、
    このケーシング(3)に対してボタン部材(2)が押下状態にされたことを検出してボタン部材(2)の内側から当該ボタン部材(2)の外側へ向けて照射を開始する照射手段(4)と、
    ボタン部材(2)が押下によって移動動作を起こすときの移動軌跡まわりで上記照射手段(4)の一部又は全部を照射状態のまま回転させる照射光回転手段(5)とを有している
    ことを特徴とする押しボタン装置。
  2. 前記照射手段(4)は、
    回転の中心に設けられる光源(20)と、
    この光源(20)の側部に設けられて上記光源(20)からの照射光をボタン部材(2)の透光領域へ向けて反射させる反射部材(21)とを有しており、
    前記照射光回転手段(5)は、
    上記反射部材(21)を回転駆動する電動モータ(27)を有している
    ことを特徴とする請求項1記載の押しボタン装置。
  3. 前記照射手段(4)は、
    回転の中心から径方向に所定距離を保持しつつ当該回転の中心まわりを取り囲む状態に設けられた光源支持部材(40)と、
    この光源支持部材(40)の少なくとも外周部に対して周方向に互いに所定間隔をおいて設けられた複数の光源(20)とを有しており、
    前記照射光回転手段(5)は、
    上記複数の光源(20)に対して光源支持部材(40)の周方向に沿って順番に点灯と消灯とを行わせる発光制御回路を有している
    ことを特徴とする請求項1記載の押しボタン装置。
  4. 前記照射手段(4)は、
    回転の中心から径方向に所定距離を保持しつつ当該回転の中心まわりを取り囲む状態に設けられた光源支持部材(40)と、
    この光源支持部材(40)の少なくとも外周部に対して周方向に互いに所定間隔をおいて設けられた複数の光源(20)とを有しており、
    前記照射光回転手段(5)は、
    上記光源支持部材(40)を回転駆動する電動モータ(27)を有している
    ことを特徴とする請求項1記載の押しボタン装置。
  5. 前記ボタン部材(2)は透明素材によって半球ドーム形に形成され、全面が透光領域として形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の押しボタン装置。
  6. 前記照射手段(4)が有する光源(20)は、回転の中心軸に対して平行して照射光を発する状態に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の押しボタン装置。
  7. 前記照射手段(4)が有する光源(20)は、回転の中心軸に対して径方向外方へ傾斜して照射光を発する状態に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の押しボタン装置。
  8. 前記照射手段(4)が有する光源(20)は、回転の中心軸に対して直交して照射光を発する状態に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の押しボタン装置。
  9. 前記ケーシング(3)に対してボタン部材(2)が押下状態にされたことを検出してオン状態とオフ状態とを切り換える接点切換部が設けられており、これによって押しボタンスイッチが構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の押しボタン装置。
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