JP5435269B2 - エステル体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、エステル化触媒及びそれを用いたエステル体の製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、アルコールとカルボン酸とを脱水縮合反応させエステルを製造するための触媒及びそれを用いたエステル体の製造方法に関する。
現在、エステル体の製造方法としては、鉱酸、有機酸等の酸触媒が広く用いられている。用いられる鉱酸としては、硫酸、燐酸等を挙げることができ、有機酸としては、パラトルエンスルホン酸等を挙げることができる。これらの触媒を用いた場合の反応後の触媒の除去は、水を投入し、分液操作を行うことにより除去することが通常行われる。
一方、均一系触媒であるチタン系もしくはスズ系の均一系触媒を用いられることもあり、このような均一系触媒では、単離・回収をして取り除くことが難しく、残留触媒のないエステル体を合成することが困難である。これらの残留触媒は、得られたエステル体中に存在する水分とエステル結合との反応を促進させ、加水分解を引き起こすため、エステル体の耐久性や保存安定性を低下させる問題がある。
また、重合性官能基を有するカルボン酸を用いたエステル体の製造方法において前記従来の触媒を用いた場合には、エステル化反応に必要な加熱を行うために、エステル化反応の他に目的としない重合反応が並行して起こることから、エステル体が高収率で得られなかった。
一般的に、均一系触媒は、先に述べた問題で通常使用可能な触媒量がごく微量に制限されるため、ポリエステル製造には多くの時間が必要となる。さらに単離・回収が困難であることから、エステル体の着色や物性への影響が避けられないという問題もある。
そこで、有機金属化合物からなる高活性な有機酸系触媒を用いて少量でもエステル化反応を促進させる効果を有する技術が提案されている(例えば特許文献1)。しかしこの方法においても、やはり触媒の使用量に制限があるため、充分な量の触媒を使用することができず、大幅な製造時間の短縮は期待できない。
さらに、特許文献2には、固体酸触媒をポリエステル重合補助触媒として使用する技術が提案されているが、この特許で使用されているモリブデン酸ジルコニアはH関数が−12.4であって、いわゆる超強酸である。しかし、グリコールと酸との脱水縮合反応に、こういった固体超強酸を用いると、酸強度が強過ぎ、グリコールの脱水反応を経たエーテル化などの副反応を起こすために、選択率の問題で工業的には不利である。
特開2005−118714号公報 特開2006−265416号公報
本発明の課題は、エステル化反応の転化率が高く、且つ反応終了後の単離、回収、再利用が可能であるエステル化固体酸触媒の提供及び該触媒を用いたエステル体の製造方法の提供である。
本発明者らは、上記の課題を解決するエステル触媒を開発すべく鋭意研究を行った結果、ある特定の金属酸化物担体(A)と担持する金属元素を含む酸化物(B)とからなる固体酸触媒が、かかる課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、金属酸化物からなる担体(A)に金属酸化物(B)を担持させて得られる固体酸触媒において、前記金属酸化物からなる担体(A)がジルコニアで、前記金属酸化物(B)がモリブデン酸化物であり、ハメットの酸度関数(H)が、H=−3〜−9であることを特徴とするエステル化固体酸触媒(C)を提供するものである。また、本発明は、アルコール(D)とカルボン酸(E)とを、本発明固体酸触媒の存在下に脱水縮合反応させることを特徴とするエステル体の製造方法を提供するものである。
本発明の固体酸触媒は、ジルコニアを含む担体(A)に金属酸化物(B)としてモリブデン酸化物を担持させたもので、ハメットの酸化関数(H)を−3〜−9の固体酸触媒としたことにより、エステルを効率良く製造できる。本発明の固体酸触媒は、ジルコニア担体上にモリブデン酸ジルコニアを触媒活性点として生成させたもので、この触媒活性点がアルコールを吸着し、ついで、これにカルボン酸が接触することにより、エステル化反応が進みエステルが効率よく生成するものと推定される。
本発明の特定の固体酸触媒を用いてエステル化反応を行うことによって、
(1)固体酸触媒が固体であるため触媒と目的物のエステル体との単離が容易であり、触媒の回収・再利用が可能なので、使用できる触媒量に制限がなく、従来の均一系触媒に比べ、触媒を多量に用いることができ、生産性が向上し、工業的に有利である、
(2)エステル体合成後に触媒を単離することで、エステル体内に触媒が残らず、金属フリーなエステル体を得ることができる、
(3)エステル化反応温度が、従来の触媒を用いた場合より低温であるため、重合性官能基を有するカルボン酸を用いた場合でも、副反応である重合反応が進行せずにエステル化反応を行うことができる、等の効果が得られる。
TPD−AT−1型昇温脱離装置による固体酸触媒A及びBのアンモニアTPDスペクトル
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用する固体酸触媒は、金属酸化物担体(A)表面に金属酸化物(B)を担持してなる固体酸触媒である。
この金属酸化物担体(A)としては、触媒の設計・装飾の容易性、触媒能を充分に発揮するか否か、エステル体若しくはその原料への溶解性などの点から、ジルコニア(二酸化ジルコニウム、ZrO)を用いる。また、このジルコニアは、シリカ(SiO)、アルミナ(Al)、チタニア(TiO)、酸化スズ(SnO、SnO)、酸化ハフニウム(HfO)、酸化鉄(Fe、FeO)、又はゼオライト等を併用したものであっても良い。これらを併用する場合、触媒(C)中のジルコニアの含有量が、モル比で10%以上含んでいることが好ましく、さらに好ましくは30%以上含んだものである。
前記担持させる金属酸化物(B)の金属元素としては、触媒の設計上からモリブデンである。この担持金属酸化物(B)としては、三酸化モリブデン(MoO)である。さらに、担持させる金属酸化物(B)の金属元素としては、モリブデンと共にタングステン、タンタル等を併用し複合化したものであっても良い。好ましい担持する金属酸化物としては、タングステン酸(WOなど)、タンタル酸化物(Taなど)等が挙げられる。
本発明のエステル化固体酸触媒(C)の金属元素であるMo/Zr(Moはモリブデン、Zrはジルコニウム)比は、質量比で0.01〜0.40が好ましい。この範囲より少ないと、反応場となる触媒の活性点としての、モリブデン酸ジルコニアが充分に形成されず、触媒能を充分に発揮しないからである。また、この範囲を超えると担体であるジルコニア表面に比べ、担持するモリブデン酸化物が多すぎ、モリブデン酸化物はジルコニア表面に比べ、担持するモリブデン酸化物が多すぎモリブデン酸化物はジルコニア表面に多層に担持されることになり、結果として触媒能を充分に発揮できなくなるからである。これらの観点から、Mo/Zrの質量比はさらに好ましくは0.1〜0.2である。
本発明のエステル化固体酸触媒(C)は、例えば水酸化ジルコニウムとモリブデン酸アンモニウムとの反応生成物(モリブデン酸ジルコニア)を溝、孔、クラック等を有するジルコニアの表面に形成することにより製造できる。その製造方法としては、金属酸化物担体(A)の前駆体である水酸化ジルコニウムに、担持する金属酸化物(B)の前駆体であるモリブデン酸アンモニウムを平衡吸着法、インシピエント・ウェットネス(Incipient wetness)法、蒸発乾固法等公知の担持方法により担持し、さらにこれに吸着混合物を焼成することにより得られるものである。この時の焼成温度は、好ましくは673K〜1473K、より好ましくは973K〜1273Kとするのが良い。この温度から外れた場合、例えば、焼成温度が673Kより低いと、モリブデン‐酸素-ジルコニウム(Mo-O-Zr)の結合が充分に形成されず、得られた触媒の活性が不充分となるおそれがある。また、1273Kより高いと、表面積が激減するために反応基質との接触面積が充分に得られず、触媒活性が激減する恐れがあるため、好ましくない。
前記のエステル化固体酸触媒(C)の酸強度は、ハメットの酸度関数Hで表すと、Hが−3〜−9である。ハメットの酸度関数Hは、水溶液の酸・塩基の強さがpHで表されるように、固体表面の酸・塩基点の強度を表す指標になる。この関数は、水溶液中ではpH=Hであるため、その強度が直感的に理解され、また、実験操作が簡便であるため広く受け入れられている。Hの値が小さい程強い酸性を示し、Hの値が大きい程強い塩基性を示す。本発明における反応系では、本発明のエステル化固体酸触媒(C)のHが−3より大き過ぎると触媒活性を示さず、反応が進行しにくくなる。一方、本発明のエステル化固体酸触媒(C)のHが−9より小さ過ぎるとアルコールの分子内脱水による炭素−炭素二重結合の生成、さらにはこの二重結合とアルコールによるエーテル化反応などの副反応を起こすおそれがあり、好ましくない。
前記のエステル化固体酸触媒(C)の表面の水との濡れ性は製造時の焼成温度で制御することができる。エステル化固体酸触媒(C)は、その平均粒径が1μmの場合、エステル化固体酸触媒(C)を充填したカラム内を水が浸透する速度(浸透速度法)から算出された水との接触角が、30°〜110°であることがエステル化触媒として好ましく、より好ましくは接触角70°〜90°である。
本発明のエステル化固体酸触媒(C)を上記接触角に制御するのは、このエステル化固体酸触媒(C)の触媒表面が30°より小さいと、エステル合成時に生成する水が触媒表面にある活性サイトに吸着し易く、原料であるアルコールと酸が触媒表面の活性サイトに到達しにくいことが考えられ、また110°大きいと水の他に原料であるアルコールと酸をも触媒表面上の活性サイトに到達しにくくなることが考えられるからである。一方、触媒表面が上記接触角の範囲内、特に70°〜90°であれば触媒表面に水が吸着しにくく、かつ原料であるアルコールと酸が触媒表面上の活性サイトに到着し易いことが考えられる。結果として触媒表面を上記接触角の範囲内に調製したものは、反応速度が大きくなることが考えられる。
エステル化固体酸触媒(C)は、反応原料物に対して触媒作用を発揮して反応が進行することを意味する。即ち、反応原料物であるアルコール(D)とカルボン酸(E)とは、触媒表面上の活性サイトに吸着、反応、脱離などのプロセスを経て反応が進行することになる。担体(A)に金属酸化物(B)を担持しエステル化固体酸触媒(C)の活性サイトを形成することが好ましく、特に担体表面で触媒作用を発揮させることが好ましいことから、主に担体(A)表面に酸化物(B)を担持させることが好ましい。
金属酸化物担体(A)に金属酸化物(B)を担持する方法としては、平衡吸着法、Incipient wetness法、蒸発乾固法等が挙げられる。
平衡吸着法は、金属酸化物担体(A)を担持させる金属の溶液に浸して吸着させた後、過剰分の溶液を濾別する方法である。担持量は溶液濃度と細孔容積で決まる。担体を加えるにつれて溶液の組成が変化するなどの問題がある。
Incipient Wetness法は、金属酸化物担体(A)を排気後、細孔容積分の担持させる金属の溶液を少しずつ加えて金属酸化物担体(A)の表面が均一に濡れた状態にする方法である。金属担持量は溶液濃度で調節する。
蒸発乾固法は、金属酸化物担体(A)を溶液に浸した後、溶媒を蒸発させて溶質を担持する方法である。担持量を多くできるが、担体と弱く結合した金属成分は乾燥時に濃縮されて還元処理後には大きな金属粒子になりやすい。
これらの中で、触媒の特性を考慮しつつ担持方法を選ぶことが好ましく、本発明のモリブデン酸ジルコニア固体酸触媒では、Incipient Wetness法もしくは蒸発乾固法が好ましく用いられる。
本発明の固体酸触媒を調整する方法としては、例えば、モリブデン酸ジルコニアでは、モリブデン酸化合物及びジルコニウム化合物を上記の担持方法により共存させ、空気中で、好ましくは673K〜1473Kで焼成処理を行うことにより得られる。これらのモリブデン酸化合物及びジルコニウム化合物の選定には、担体表面の等電点を考慮し、担持させる金属の化合物を選定する必要がある。例えば、そのモリブデン酸化合物としては、モリブデン酸アンモニウム((NH)6Mo24・4HO)が好ましく挙げられ、ジルコニウム化合物としては水酸化ジルコニウムが好ましく挙げられる。焼成温度は673K〜1473Kの範囲で行うことが好ましい。更に好ましくは773K〜1273Kの範囲である。これは、焼成温度が673Kより低いと、酸化ジルコニウムとモリブデン酸の結合が充分に形成されず、得られた触媒の活性が低下する恐れがあるためである。また、1473Kより高い場合、表面積が激減するために反応基質との接触面積が充分に得られないために、活性が低下する恐れがあるためである。さらに、前記記載の疎水性(濡れ性)評価と触媒活性評価(実施例)により、更に好ましい焼成温度は900K〜1100Kである。
本発明のエステル化固体酸触媒(C)は、固体状の触媒であり、エステル反応の原料であるアルコール(D)、カルボン酸(E)の液相に溶解しないものである。また、本発明のエステル化固体酸触媒(C)は、必要に応じて任意の元素をさらに1種類あるいはそれ以上の種類を添加しても良い。その任意の元素としてはケイ素、アルミニウム、リン、タングステン、セシウム、ニオブ、チタン、スズ、銀、銅、亜鉛、クロム、テルル、アンチモン、ビスマス、セレン、鉄、マグネシウム、カルシウム、バナジウム、セリウム、マンガン、コバルト、ヨウ素、ニッケル、ランタン、プラセオジウム、ネオジウム、プロメチウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウムなどが挙げられる。
かかる担持金属酸化物(B)の形態としては、特に限定されるものではないが、例えば粒子状、クラスター等の形態が好ましく挙げられる。また、その担持金属酸化物(B)の微粒子のサイズにも限定されないが、サブミクロンからミクロン単位以下となる粒子状態などを形成する状態が好ましく、各粒子が会合・凝集などをしていても良い。
エステル化固体酸触媒(C)の形状としては、粉末状、球形粒状、不定形顆粒状、円柱形ペレット状、押し出し形状、リング形状等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、数オングストローム程度もしくはそれ以上の大きさの細孔を有するものであっても良く、反応場がその細孔内で空間を制御した状態であっても良い。
これらのエステル化固体酸触媒(C)の大きさも特に限定されないが、エステル体を合成した後に触媒を単離することを考慮すると、担体は比較的粒子径が大きいものが好ましい。反応に際して固定床流通式反応器を用いることも可能であるが、担体が球状である場合、その粒子直径が極端に小さいと反応物を流通させる時に大きな圧力損失が生じ、有効に反応物が流通できなくなる恐れがある。また、粒子径が極端に大きいと反応原料物がエステル化固体酸触媒(C)と効率良く接触しなくなり、有効に触媒反応が進まなくなる恐れがある。
そこで、本発明のエステル化固体酸触媒(C)のサイズは、触媒を充填するカラムの大きさと、最適な空隙率により決定することが好ましく、本発明の触媒の光散乱法(マイクロトラックX100装置)もしくはふるい分け法での平均粒径は、1μm〜1cmが好ましい。さらに好ましくは0.5mm〜8mmの顆粒状の金属酸化物担体(A)に、egg shell型(外層担持)に金属酸化物(B)を担持したものが好ましい。
さらに本発明は、アルコール(D)とカルボン酸(E)とを、エステル化固体酸触媒(C)の存在下にエステル体を製造する方法に関する。その際の装置は、通常公知の反応容器を用いて行うことできるが、例えばエステル化固体酸触媒(C)を充填した流通式反応器又は回分式反応器に供給して脱水縮合反応させることもできる。回分式反応器を用いた場合は、簡単な濾過操作で行え、固定床流通式反応器を用いた場合は、濾過操作の必要も無く、固体酸触媒を充填したカラム内を流通して得られたポリエステル樹脂中にエステル化固体酸触媒(C)が残らない製造方法である。
本発明で用いられるアルコール(D)としては、特に限定はなく、通常エステル体の製造に用いられるアルコールが挙げられ、好ましくは、炭素数1〜20の脂肪族基に1個のアルコール基が置換した脂肪族1価アルコール、又はベンゼン環上に置換基を有しても良い芳香族基及び1個のアルコール基を有するベンゼン環上に置換基を有しても良い芳香族1価アルコールが挙げられ、さらに具体的には、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso-プロパノール、n−ブタノール、iso−ブタノール、n−ヘキシルアルコール、n−オクチルアルコール、n−ノニルアルコール、n−デカノール、n−ウンデカノール、n−ドデカノール、n−トリデカノール、n−テトラデカノール、n−オクタデカノール、アリルアルコール、2−プロペニルアルコール、ブテニルアルコール、ヘキセニルアルコール、ゲラニルアルコール、ベンジルアルコール、p-メチルベンジルアルコール、p-メトキシベンジルアルコール等を挙げることができる。これらのアルコールは、単独又は2種類以上組み合わせて使用することができる。また、1級アルコール又は2級アルコールを分子内に有するアルコール類、例えば、ヒドロキシアルキルオキセタンと、1官能性エポキシ化合物とを開環反応させて得られる多分岐ポリエーテルポリオール、又は、複数の2級アルコールを有するビスフェノールA型エポキシ樹脂(ユニディックV5500、DIC社製)も用いることができる。
また、本発明で用いられるアルコール(D)として、多価アルコールを用いることもでき、例えば、主鎖炭素数2〜15の直鎖グリコール、具体的にはエチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,5−ペンタメチルグリコール、1,6−ヘキサメチレングリコール、ビスヒドロキシエトキシベンゼンもしくはp−キシレングリコールなどのグリコール類の炭化水素を主鎖にするものである。炭素原子総数が好ましくは3〜34、より好ましくは3〜17のもので、例えば1,2−プロピレングリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ジ−1,2−プロピレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,3,5−ペンタントリオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル−2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロパネート、ネオペンチルグリコール、2−ノルマルブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、3−エチル−1,5−ペンタンジオール、3−プロピル−1,5−ペンタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、3−オクチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、3−ミリスチル−1,5−ペンタンジオール、3−ステアリル−1,5−ペンタンジオール、3−フエニル−1,5−ペンタンジオール、3−(4−ノニルフエニル)−1,5−ペンタンジオール、3,3−ビス(4−ノニルフェニル)−1,5−ペンタンジオール、1,2−ビス(ヒドロキシメチル)シクロプロパン、1,3−ビス(ヒドロキシエチル)シクロブタン、1,3−ビス(ヒドロキシメチル)シクロペンタン、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(ヒドロキシエチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(ヒドロキシプロピル)シクロヘキサン、1,4−ビス(ヒドロキシエチル)シクロヘブタン、1,4−ビス(ヒドロキシメトキシ)シクロヘキサン、1,4−ビス(ヒドロキシエトキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス(4’−ヒドロキシメトキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−ビス(4’−ヒドロキシエドキシシクロヘキシル)プロパン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ヘキサントリオール、ペンタエリスリトールなどの多官能ポリヒドロキシ化合物が挙げられる。
また、高分子量ポリオールを併用することもでき、ポリスチレン換算でGPCによる数平均分子量1000〜5000、好ましくは1200〜3000のものであり、例えば、ポリエーテルポリオール、アクリルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリカプロラクトンポリエステルポリオール等が挙げられる。
また、重合性官能基を有するアルコールとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ブチルグリシジルエーテル等のモノグリシジル化合物と(メタ)アクリル酸の反応物、グリセロールモノ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2−ヒドロキシエチルフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタル酸、グリセリンジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル等のポリグリシジル化合物と(メタ)アクリル酸の反応物、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレート化合物、N−メチロール(メタ)アクリルアミド等の水酸基含有(メタ)アクリルアミド化合物、ヒドロキシブチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルビニールエーテル、シクロヘキサンジメタノールモノビニルエーテル等のビニルエーテル化合物等が挙げられる。
本発明で用いられるカルボン酸(E)としては、特に限定なく通常エステル体の合成に用いられるカルボン酸が挙げられ、好ましくは、炭素数1〜20の脂肪族基に1個のカルボキシ基が置換した脂肪族1価カルボン酸、又はベンゼン環上に置換基を有しても良い芳香族基及び1個のカルボキシ基を有するベンゼン環上に置換基を有しても良い芳香族1価カルボン酸が挙げられ、さらに具体的には、酢酸、プロピオン酸、酪酸、バレリル酸、ピバリル酸、ラウリル酸、パルミチル酸、ステアリン酸、安息香酸、p−メチル安息香酸、p−メトキシ安息香酸等が挙げられる。
また、本発明で用いられるカルボン酸(D)として、多価カルボン酸を用いることもでき、例えばコハク酸、マレイン酸、アジピン酸、グルタル酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,9−ノナメチレンジカルボン酸、1,10−デカメチレンジカルボン酸、1,11−ウンデカメチレンジカルボン酸、1,12−ドデカメチレンジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸、又、芳香族系ジカルボン酸としては例えばフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸又はそれらの無水物等が挙げられる。
また、高分子量ポリカルボン酸を用いることもできる。
また、重合性官能基を有するカルボン酸としては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、オレイン酸等の不飽和多重結合を有するカルボン酸が挙げられる。
アルコールとして1価のアルコールを単独もしくは2種類以上組み合わせて用いた場合は、カルボン酸は、1価又は多価のカルボン酸を単独又は2種類以上組み合わせて用いることができる。また、アルコールとして多価のアルコールを単独又は2種類以上組み合わせて用いた場合、あるいは1価のアルコールと多価のアルコールとを2種類以上組み合わせて用いた場合、カルボン酸は、1価のカルボン酸を単独又は2種類以上組み合わせて用いることができる。
本発明で使用するアルコール(D)とカルボン酸(E)との割合は、当量比で1:3〜3:1であることが好ましく、より好ましくは1:2〜2:1である。目的とする樹脂により、適宜当量比が選択される。
本発明のエステル化固体酸触媒(C)を用いたエステル化触媒は、原料であるカルボン酸(E)、アルコール(D)を脱水縮合させるに当り、例えば、
(1)常圧下にアルコールとカルボン酸とを縮合重合させる方法、
(2)真空下で両者を縮合重合せしめる方法、
(3)トルエンの如き不活性溶剤の存在下で縮合重合を行ったのち、縮合水と溶剤とを共沸させて反応系外に除去せしめる方法、
などがある。縮合重合反応は、窒素等の不活性ガスの雰囲気下で行うことが、得られるエステル体の着色を防止する点で好ましい。
従来の均一系触媒として用いられていたチタン系及びスズ系の触媒は、反応温度が140℃以下ではほとんど反応が進行しないため、それ以上の温度で反応させる必要があった。
しかしながら本発明でのエステル化固体酸触媒(C)は、例えばMoO/ZrOでは、115℃でも反応を進行させることが可能であり、本発明のエステル化固体酸触媒(C)を用いることで従来に比べ低温でエステル化反応をすることが可能となるため、省エネルギー化の観点から工業的に有利である。
また、重合性官能基を有するカルボン酸を用いたエステル化反応においても重合等の副反応を伴うことなく、目的とするエステル化反応を行うことができる。
次に、実施例及び比較例をあげて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。実施例及び比較例の部は、特記しないかぎり質量部を表す。
(実施例1)モリブデン酸ジルコニアの製造方法
100℃で一晩乾燥させた水酸化ジルコニウム(Zr(OH)、日本軽金属工業製)50gを、純水にモリブデン酸アンモニウム[(NHMo24・4HO(キシダ化学製)]を必要量溶かした水溶液(0.04mol・dm−3)を用い、水酸化ジルコニウムの細孔容積分の前記モリブデン酸アンモニウム水溶液を少しずつ加えてジルコニウム担体表面が均一に濡れた状態にして焼成前の前駆体を得た(インシピエント・ウェットネス法)。三酸化モリブデン(MoO)の担持量が、質量比でMo/Zr=0.1となるように溶液濃度で調節した。反応前処理として酸素雰囲気下で焼成温度1073Kで3時間焼成を行った。自然放置冷却し、常温にして、固体酸触媒Aを得た。
(実施例2)モリブデン酸ジルコニアの製造
焼成温度を673Kに変えた以外は上記実施例1と同様に調製し、固体酸触媒Bを得た。
(触媒の特性)NH−TPD測定によるH関数の測定
測定方法:
試料(固体酸触媒A及び固体酸触媒B)約0.1gを日本ベル製TPD−AT−1型昇温脱離装置の石英セル(内径10mm)にセットし、ヘリウムガス(30cmmin−1,1atm)流通下で423K(150℃)まで5Kmin−1で昇温し、423Kで3時間保った。その後ヘリウムガスを流通させたまま373K(100℃)まで7.5Kmin−1で降温した後に真空脱気し、100Torr(1Torr=1/760atm=133Pa)のNHを導入して30分間吸着させ、その後12分間脱気した後に水蒸気処理を行った。水蒸気処理としては、373Kで約25Torr(約3kPa)の蒸気圧の水蒸気を導入、そのまま30分間保ち、30分間脱気、再び30分間水蒸気導入、再び30分間脱気の順に繰り返した。その後ヘリウムガス0.041mmols−1(298K,25℃,1atmで60cmmin−1に相当する)を減圧(100Torr)を保ちながら流通させ、373Kで30分間保った後に試料床を10Kmin−1で983K(710℃)まで昇温し、出口気体を質量分析計(ANELVA M−QA 100F)で分析した。
測定に際しては質量数(m/e)2,4,14,15,16,17,18,26,27,28,29,30,31,32,44のマススペクトルを全て記録した。終了後に1mol%−NH/He標準ガスをさらにヘリウムで希釈してアンモニアガス濃度0,0.1,0.2,0.3,0.4mol%、合計流量が0.041mmols-1となるようにして検出器に流通させ、スペクトルを記録し、アンモニアの検量線を作成して検出器強度を補正した。
固体酸触媒AA−1又は固体酸触媒AA−2の昇温脱離時に測定した上記の主な各質量スペクトルを測定したところ、どちらの試料でも、500K付近にアンモニアの脱離を示すm/e=16のピークが見られ、さらに固体酸触媒AA−1では900K以上、固体酸触媒AA−2では780K付近に小さなm/e=16のショルダーが見られた。しかし、これら高温のショルダーの出現と同時に、m/e=44の大きなピーク(COのフラグメント)及びm/e=28(COのフラグメント+N)も見られていることから、高温のショルダーはCOのフラグメントによるものであって、アンモニアによるものではないと考えられる。そこで、後述のアンモニアの定量ではこの部分を除いた。
どちらの試料でも、500K付近にアンモニアの脱離を示すm/e=16のピークが見られ、さらに固体酸触媒Aでは900K以上、固体酸触媒Bでは780K付近に小さなm/e=16のショルダーが見られる。しかし、これら高温のショルダーの出現と同時に、m/e=44の大きなピーク(COのフラグメント)およびm/e=28(COのフラグメント+N)も見られていることから、高温のショルダーはCOのフラグメントによるものであって、アンモニアによるものではないと考えられる。そこで、後述のアンモニアの定量ではこの部分を除いた。
上記の測定結果に基づき、図1に、m/e=16から算出したアンモニアTPDスペクトルを示した。これらのスペクトルから酸量と酸強度(ΔH)を算出し、表−1に示した。
実測に基づく1点法では、ピーク面積から酸量、ピーク位置などから平均酸強度を決定できる。この方法によると質量当たりの固体酸触媒Aの酸量は約0.03molkg−1、固体酸触媒Bの酸量は約0.2molkg−1と差があるように思われるが、表面密度(酸量/表面積)は固体酸触媒A,Bとも0.4〜0.7nm−2程度であった。平均酸強度は固体酸触媒AがΔH=133kJmol−1、Hに換算して−7.4に対して、固体酸触媒BがΔH=116kJmol−1、Hに換算して−4.4とやや弱かった。
Figure 0005435269
以下、エステル化に関する実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例および比較例の転化率(%)は下記の式により算出し、評価した。
転化率(%)=(脱水量÷理論脱水量)×100(%)
(製造例)多分岐ポリエーテルポリオールの合成
リフラックスコンデンサー、マグネット式攪拌棒、温度計を具備した2リットル三口フラスコ中で、3−ヒドロキシメチル−3−エチルオキセタン 348g(3モル)と、プロピレンオキサイド 348g(6モル)とを、乾燥かつ過酸化物フリーの1リットルのジエチルエーテルに溶解し、次いで、このフラスコを−14℃のアイスバスで冷却した。
次いで、HPF 5.5gの60質量%水溶液を10分で滴下した。反応混合物は僅かに白濁した。次いで、室温で一晩反応させ、翌朝、透明な反応混合物を3時間還流した。次いで、前記開始剤は、NaOMe9gの30質量%メタノール溶液を加えて失活させた。濾過した後、メンブレンポンプ吸引機でバス温度75℃でジエチルエーテルを除去した。ジエチルエーテルを完全に除去した後、多分岐ポリエーテルポリオール667gを得た。収率89%であった。
この多分岐ポリエーテルポリオールは、Mn=1,440g/mol、Mw=3,350g/mol、OHV=265mg・KOH/gであり、プロトンNMRから、モル基準で3−ヒドロキシメチル−3−エチルオキセタン:プロピレンオキサイド=1:1.9であることが判明した。また、全水酸基数に対する2級水酸基(H2)の割合は、39.0%であった。
(実施例3)
500mlの四ツ口フラスコに、前記製造例で得られた多分岐ポリエーテルポリオール50.0g、アクリル酸100.0g、パラメトキシフェノール0.1g、及びトルエン150.0gを仕込み、触媒として上記実施例1で調製した固体酸触媒Aを5.0g添加した。反応器に温度計、水冷冷却器付きデカンターをセットし、乾燥空気を樹脂内から10ml/minの速度でバブリングを行い、撹拌速度300rpmで、130℃のオイルバス中、樹脂温度を115℃〜118℃に維持して、トルエンと縮合水を共沸させながら反応を行った。反応開始から48時間後に縮合水を秤量し、転化率の計算を行った。結果、転化率は93%であった。反応終了後、触媒を0.2ミクロンのメンブレンフィルターを用いて取り除いた。
(実施例4)
500mlの四ツ口フラスコに、前記製造例で得られた多分岐ポリエーテルポリオール50.0g、アクリル酸100.0g、パラメトキシフェノール0.1g、及びトルエン150.0gを仕込み、触媒として上記実施例2で調製した固体酸触媒Bを5.0g添加した。反応器に温度計、水冷冷却器付きデカンターをセットし、乾燥空気を樹脂内から10ml/minの速度でバブリングを行い、撹拌速度300rpmで、130℃のオイルバス中、樹脂温度を115℃〜118℃に維持して、トルエンと縮合水を共沸させながら反応を行った。反応開始から60時間後に縮合水を秤量し、転化率の計算を行った。結果、転化率は90%であった。反応終了後、触媒を0.2ミクロンのメンブレンフィルターを用いて取り除いた。
(実施例5)
500mlの四ツ口フラスコに、ペンタエリスリトール59g、アクリル酸94g、パラメトキシフェノール0.1g、及びトルエン150gを仕込み、触媒として上記実施例1で調製した固体酸触媒Aを5.0g添加した。反応器に温度計、水冷冷却器付きデカンターをセットし、乾燥空気を樹脂内から10ml/minの速度でバブリングを行い、撹拌速度300rpmで、130℃のオイルバス中、樹脂温度を115℃〜118℃に維持して、トルエンと縮合水を共沸させながら反応を行った。反応開始から48時間後に縮合水を秤量し、転化率の計算を行った。結果、転化率は98%であった。反応終了後、触媒を0.2ミクロンのメンブレンフィルターを用いて取り除いた。
(実施例6)
500mlの四ツ口フラスコに、ペンタエリスリトール65g、酢酸86g、及びトルエン150gを仕込み、触媒として上記実施例1で調製した固体酸触媒Aを5.0g添加した。反応器に温度計、水冷冷却器付きデカンターをセットし、乾燥空気を樹脂内から10ml/minの速度でバブリングを行い、撹拌速度300rpmで、130℃のオイルバス中、樹脂温度を115℃〜118℃に維持して、トルエンと縮合水を共沸させながら反応を行った。反応開始から48時間後に縮合水を秤量し、転化率の計算を行った。結果、転化率は99%であった。反応終了後、触媒を0.2ミクロンのメンブレンフィルターを用いて取り除いた。
(実施例7)
500mlの四ツ口フラスコに、ペンタエリスリトール41g、安息香酸111g、及びトルエン150gを仕込み、触媒として上記実施例1で調製した固体酸触媒Aを5.0g添加した。反応器に温度計、水冷冷却器付きデカンターをセットし、乾燥空気を樹脂内から10ml/minの速度でバブリングを行い、撹拌速度300rpmで、130℃のオイルバス中、樹脂温度を115℃〜118℃に維持して、トルエンと縮合水を共沸させながら反応を行った。反応開始から48時間後に縮合水を秤量し、転化率の計算を行った。結果、転化率は90%であった。反応終了後、触媒を0.2ミクロンのメンブレンフィルターを用いて取り除いた。
(実施例8)
500mlの四ツ口フラスコに、ベンジルアルコール108g、アクリル酸72g、パラメトキシフェノール0.1g、及びトルエン150gを仕込み、触媒として上記実施例1で調製した固体酸触媒Aを5.0g添加した。反応器に温度計、水冷冷却器付きデカンターをセットし、乾燥空気を樹脂内から10ml/minの速度でバブリングを行い、撹拌速度300rpmで、130℃のオイルバス中、樹脂温度を115℃〜118℃に維持して、トルエンと縮合水を共沸させながら反応を行った。反応開始から24時間後に縮合水を秤量し、転化率の計算を行った。結果、転化率は99%であった。反応終了後、触媒を0.2ミクロンのメンブレンフィルターを用いて取り除いた。
(実施例9)
500mlの四ツ口フラスコに、ベンジルアルコール108g、酢酸60g、及びトルエン150gを仕込み、触媒として上記実施例1で調製した固体酸触媒Aを5.0g添加した。反応器に温度計、水冷冷却器付きデカンターをセットし、乾燥空気を樹脂内から10ml/minの速度でバブリングを行い、撹拌速度300rpmで、130℃のオイルバス中、樹脂温度を115℃〜118℃に維持して、トルエンと縮合水を共沸させながら反応を行った。反応開始から24時間後に縮合水を秤量し、転化率の計算を行った。結果、転化率は100%であった。反応終了後、触媒を0.2ミクロンのメンブレンフィルターを用いて取り除いた。
(実施例10)
500mlの四ツ口フラスコに、ベンジルアルコール76g、安息香酸85g、及びトルエン150gを仕込み、触媒として上記実施例1で調製した固体酸触媒Aを5.0g添加した。反応器に温度計、水冷冷却器付きデカンターをセットし、乾燥空気を樹脂内から10ml/minの速度でバブリングを行い、撹拌速度300rpmで、130℃のオイルバス中、樹脂温度を115℃〜118℃に維持して、トルエンと縮合水を共沸させながら反応を行った。反応開始から24時間後に縮合水を秤量し、転化率の計算を行った。結果、転化率は98%であった。反応終了後、触媒を0.2ミクロンのメンブレンフィルターを用いて取り除いた。
(実施例11)
500mlの四ツ口フラスコに、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(ユニディックV5500、DIC社製)121g、アクリル酸35g、パラメトキシフェノール0.1g、及びトルエン150gを仕込み、触媒として上記実施例1で調製した固体酸触媒Aを5.0g添加した。反応器に温度計、水冷冷却器付きデカンターをセットし、乾燥空気を樹脂内から10ml/minの速度でバブリングを行い、撹拌速度300rpmで、130℃のオイルバス中、樹脂温度を115℃〜118℃に維持して、トルエンと縮合水を共沸させながら反応を行った。反応開始から48時間後に縮合水を秤量し、転化率の計算を行った。結果、転化率は95%であった。反応終了後、触媒を0.2ミクロンのメンブレンフィルターを用いて取り除いた。
(実施例12)
500mlの四ツ口フラスコに、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(ユニディックV5500、DIC社製)121g、酢酸29g、パラメトキシフェノール0.1g、及びトルエン150gを仕込み、触媒として上記実施例1で調製した固体酸触媒Aを5.0g添加した。反応器に温度計、水冷冷却器付きデカンターをセットし、乾燥空気を樹脂内から10ml/minの速度でバブリングを行い、撹拌速度300rpmで、130℃のオイルバス中、樹脂温度を115℃〜118℃に維持して、トルエンと縮合水を共沸させながら反応を行った。反応開始から48時間後に縮合水を秤量し、転化率の計算を行った。結果、転化率は98%であった。反応終了後、触媒を0.2ミクロンのメンブレンフィルターを用いて取り除いた。
(実施例13)
500mlの四ツ口フラスコに、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(ユニディックV5500、DIC社製)97g、安息香酸47g、パラメトキシフェノール0.1g、及びトルエン150gを仕込み、触媒として上記実施例1で調製した固体酸触媒Aを5.0g添加した。反応器に温度計、水冷冷却器付きデカンターをセットし、乾燥空気を樹脂内から10ml/minの速度でバブリングを行い、撹拌速度300rpmで、130℃のオイルバス中、樹脂温度を115℃〜118℃に維持して、トルエンと縮合水を共沸させながら反応を行った。反応開始から48時間後に縮合水を秤量し、転化率の計算を行った。結果、転化率は96%であった。反応終了後、触媒を0.2ミクロンのメンブレンフィルターを用いて取り除いた。
(測定例1)
濾過して得られたエステル樹脂組成物中の残留触媒量を確認すべく、残留触媒量を蛍光X線分析により評価した。比較例で用いたパラトルエンスルホン酸は、樹脂中から単離できないのに対し、実施例3〜13で得られたエステル化物中に含まれる残留金属量は、測定機器の検出限界以下(検出限界5ppm)であることを確認した。
(実施例14)
500mlの四ツ口フラスコに、ベンジルアルコール76g、ステアリン酸200g、パラメトキシフェノール0.1g、及びトルエン150gを仕込み、触媒として上記実施例1で調製した固体酸触媒Aを5.0g添加した。反応器に温度計、水冷冷却器付きデカンターをセットし、乾燥空気を樹脂内から10ml/minの速度でバブリングを行い、撹拌速度300rpmで、130℃のオイルバス中、樹脂温度を115℃〜118℃に維持して、トルエンと縮合水を共沸させながら反応を行った。反応開始から48時間後に縮合水を秤量し、転化率の計算を行った。結果、転化率は96%であった。反応終了後、触媒を0.2ミクロンのメンブレンフィルターを用いて取り除いた。
(実施例15)
500mlの四ツ口フラスコに、ペンタエリスリトール72g、アクリル酸77g、パラメトキシフェノール0.1g、及びトルエン150gを仕込み、触媒として上記実施例1で調製した固体酸触媒Aを5.0g添加した。反応器に温度計、水冷冷却器付きデカンターをセットし、乾燥空気を樹脂内から10ml/minの速度でバブリングを行い、撹拌速度300rpmで、130℃のオイルバス中、樹脂温度を115℃〜118℃に維持して、トルエンと縮合水を共沸させながら反応を行った。反応開始から24時間後に縮合水を秤量し、転化率の計算を行った。結果、転化率は96%であった。ガスクロマトグラフィーによりジアクリロイル体の含有率を測定した結果、80%であった。反応終了後、触媒を0.2ミクロンのメンブレンフィルターを用いて取り除いた。
(比較例1)
500mlの四ツ口フラスコに、前記製造例で得られた多分岐ポリエーテルポリオール50.0g、アクリル酸100.0g、パラメトキシフェノール0.1g、及びトルエン150.0gを仕込み、触媒としてパラトルエンスルホン酸を5.0g添加した。反応器に温度計、水冷冷却器付きデカンターをセットし、乾燥空気を樹脂内から10ml/minの速度でバブリングを行い、撹拌速度300rpmで、130℃のオイルバス中、樹脂温度を115℃〜118℃に維持して、トルエンと縮合水を共沸させながら反応を行った。反応開始から60時間後に縮合水を秤量し、転化率の計算を行った。結果、転化率は43%であった。
(比較例2)
500mlの四ツ口セパラブルフラスコに、前記製造例で得られた多分岐ポリエーテルポリオール50.0g、アクリル酸100.0g、パラメトキシフェノール0.1g、及びp−キシレン150.0gを仕込み、触媒としてパラトルエンスルホン酸を5.0g添加した。反応器に温度計、水冷冷却器付きデカンターをセットし、乾燥空気を樹脂内から10ml/minの速度でバブリングを行い、撹拌速度300rpmで、155℃のオイルバス中、樹脂温度を142℃に維持して、p−キシレンと縮合水を共沸させながら反応を行ったところ、約2時間でゲル化した。転化率向上のため高温で反応を行うと、アクリロイル基の重合が併発し、目的とするエステル体が得られなかった。
(比較例3)
500mlの四ツ口フラスコに、ペンタエリスリトール72g、アクリル酸77g、パラメトキシフェノール0.1g、及びトルエン150gを仕込み、触媒としてパラトルエンスルホン酸を5.0g添加した。反応器に温度計、水冷冷却器付きデカンターをセットし、乾燥空気を樹脂内から10ml/minの速度でバブリングを行い、撹拌速度300rpmで、130℃のオイルバス中、樹脂温度を115℃〜118℃に維持して、トルエンと縮合水を共沸させながら反応を行った。反応開始から24時間後に縮合水を秤量し、転化率の計算を行った。結果、転化率は94%であった。ガスクロマトグラフィーによりジアクリロイル体の含有率を測定した結果、77%であった。反応終了後、触媒を除去すべく、5%苛性ソーダで洗浄を行ったが、得られたエステル化体の親水性のために、モノアクリロイル体及びジアクリロイル体の回収はほとんどできなかった。
本発明で使用した多分岐ポリエーテルポリオールに含有される水酸基は約50%が1級であり、残りの50%が2級である。本発明の固体酸触媒は立体障害が大きい多分岐ポリエーテルポリオールであっても1級、2級両方の水酸基との反応に寄与することができる。一方、パラトルエンスルホン酸では、多分岐ポリエーテルポリオールの立体障害により反応し難いことにより、比較的反応し易い1級のみが反応し、2級の水酸基がほぼ未反応であるために、転化率が43%で反応が停止したと推測される(比較例1)。
また、従来のエステル化法触媒であるパラトルエンスルホン酸を用いた場合には、反応を進行させるために、本発明のエステル化触媒を用いるより高温が必要となるためアクリル酸の重合が併発し、目的とするエステル体は得られないか(比較例2)、本発明の触媒を用いたのと同程度の温度で反応を行ってもゲル化が起こり目的とするエステル体が得られない。
さらに、従来のエステル化法触媒であるパラトルエンスルホン酸を用いた場合には、反応終了後の触媒を除くために反応液に水を添加して分液操作を必要があるが、分液操作によって水層中に生成物が混入し、目的とする生成物は得られなかった。(比較例3)。
本発明のエステル化触媒は、各種のエステル体の製造に使用することができ、特に、重合性基を有するカルボン酸を用いても高い収率でのエステル体の製造に使用が可能である。
A 固体酸触媒A
B 固体酸触媒B

Claims (1)

  1. 金属酸化物からなる担体(A)に金属酸化物(B)を担持させて得られる固体酸触媒において、前記金属酸化物からなる担体(A)がジルコニアで、前記金属酸化物(B)がモリブデン酸化物であり、ハメットの酸度関数(H )が、H =−3〜−9であるエステル化固体酸触媒(C)の存在下に、
    アルコール(D)及びカルボン酸(E)を反応させるエステル体の製造方法であって、
    前記カルボン酸が、アクリル酸又はメタクリル酸であることを特徴とする、エステル体の製造方法。
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