JP5434266B2 - 電気機器及び照明器具 - Google Patents

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Description

この発明は、樋状のベースケースと、その蓋であるカバーケースとにより箱状に構成されており、箱状の内部に設けられる回路を絶縁するための絶縁シートを備える放電ランプ用点灯装置等の電気機器に関するものである。
従来の放電ランプ用点灯装置においては、ベースケースとこれの蓋であるカバーケースの内部に、絶縁シートを介してプリント基板を配置した構造を有している(特許文献1の特に0002欄、図9参照)。
しかしながら、上記従来の放電ランプ用点灯装置においては、絶縁シートをベースカバーに載置して、更にプリント基板を配置するものであるが、絶縁シートをベースカバーに載置したときに絶縁シートがベースカバーから浮いた状態となったり、静電気によりチャックに絶縁シートが貼り付いてしまい、ベースカバーに絶縁シートが載置されていなかったりして、製造工程において歩留まりが悪くなるという問題点があった。
本発明は、上記のような従来の点灯装置等の電気機器における問題点に鑑みてなされたもので、製造工程において、絶縁シートがベースカバーに適切に載置された状態を実現することのできる放電ランプ用点灯装置等の電気機器を提供する。
本発明に係る電気機器は、底面部及びこの底面部の両側から上方に連続する一対の側壁部により樋状に構成され、前記一対の側壁部に第1の係合部及び抑止部が形成されたベースケースと;天板部及びこの天板部の両側から連続して前記ベースケースの前記側壁部に重なるように形成された一対の側板部を有し、前記一対の側板部に前記ベースケースにおける前記側壁部の前記第1の係合部と係合する第2の係合部が形成されたカバーケースと;弾性を有するフィルムにより構成され、前記ベースケースの前記底面部内面に沿った底部及び前記ベースケースにおける前記一対の側壁部内面に沿った縦壁部を有し、前記ベースケースの前記抑止部と協働して前記底部側を前記ベースケースの前記底面部側へ収納させるように固定する固定機構が前記縦壁部に形成されると共に、前記カバーケースの内側面に沿った形状を有し、前記ベースケースと前記カバーケースの内側において重なるように形成された絶縁シートと;電気部品が実装された回路基板により構成され、回路基板が前記絶縁シートを介して前記ベースケースの底面部側に配置された電気回路とを具備し、前記固定機構は、前記底部の両側に連続して立設する前記縦壁部を長手方向に延びる折線により折り曲げて形成した鍔部と、この鍔部より前記底部側の角部へ延びる傾斜部とを有することを特徴とする。
第1、第2の係合部は、これらの係合によりベースケースとカバーケースが結合するものであれば、構成に特に限定はない。絶縁シートは、ポリエチレンテレフタレート(PET)などによるフィルムが採用される。ベースケースの抑止部は、絶縁シートの固定機構と協働して絶縁シートにおける底部側をベースケースの底面部側へ収納させるように固定するものであれば、側壁部の内側に凸となっていても又外側へ凸になっていても良いし、側壁部とは別部材を用いても良い。点灯装置として使用される場合の点灯用光源としては、放電ランプ、電球、LEDなどを採用することができる。絶縁シートは、一枚或いは二枚の絶縁シートによって構成される。
本発明に係る電気機器では、前記ベースケースの前記抑止部は、前記一対の側壁部における内側へ突設された突起部により構成され、前記絶縁シートの前記鍔部の外下方部が前記突起部に当接し、前記回路基板により構成される前記電気回路の側縁部が前記絶縁シートの前記鍔部を介して前記突起部に載置されることを特徴とする。
本発明に係る電気機器では、前記ベースケースの前記抑止部は、前記側壁部を穿設して形成された二条のスリットに挟まれ、対向する前記側壁部方向へ湾曲されて突出された帯状部材により構成され、前記帯状部材の下端部には切欠部が形成されていることを特徴とする。
帯状部材の幅は、回路部品が実装された回路基板を保持する強度に形成される。切欠部は、半円より僅かに小さい形状であることが望ましいが、特にこの形状に限定されるものではない。
本発明に係る電気機器では、前記ベースケースの前記抑止部は、前記側壁部を穿設して形成された二条のスリットに挟まれ、対向する前記側壁部方向へ湾曲されて突出された帯状部材により構成され、前記帯状部材の下端部と接触する前記絶縁シートの部位には穴が形成されていることを特徴とする。
穴の形状はほぼ楕円形状であると好適であることが確認されたが、特にこの形状に限定されるものではない。
本発明に係る照明器具は、点灯装置として使用される請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電気機器と;この点灯装置により点灯される光源と;前記点灯装置及び前記光源を配置している器具本体とを具備することを特徴とする。
本発明に係る電気機器によれば、ベースケースにおける一対の側壁部に抑止部が形成され、絶縁シートにおける固定機構と協働して、絶縁シートの底部側をベースケースの底面部側へ収納させるように固定するので、絶縁シートがベースケース内に確実に収納された状態を実現することができ、製造工程において歩留まりの向上を図ることができる。
本発明に係る電気機器によれば、固定機構が、底部の両側に連続して立設する縦壁部を長手方向に延びる折線により折り曲げて形成した鍔部と、この鍔部より底部側の角部へ延びる傾斜部とを有しており、絶縁シートが弾性を有するため、鍔部から傾斜部の部分が弾性によりベースケースの底面部と側壁部の結合部分である角部へ延びる方向の力を与え、絶縁シートがベースケース内に確実に収納された状態を実現することができる。
本発明に係る電気機器によれば、ベースケースの抑止部は、一対の側壁部における内側へ突設された突起部であるので、回路基板により構成される電気回路の側縁部を絶縁シートの鍔部を介して前記突起部に載置させることができる。
本発明に係る電気機器によれば、抑止部は、側壁部を穿設して形成された二条のスリットに挟まれ、対向する側壁部方向へ湾曲されて突出された帯状部材により構成されているので、基板を支持するための段部を複数か所において高い寸法精度で形成することができ、また、帯状部材の下端部には、切欠部が形成されているので、絶縁シートとの干渉を回避することができる。
本発明に係る電気機器によれば、本発明に係る電気機器によれば、抑止部は、側壁部を穿設して形成された二条のスリットに挟まれ、対向する側壁部方向へ湾曲されて突出された帯状部材により構成されているので、基板を支持するための段部を複数か所において高い寸法精度で形成することができ、また、帯状部材の下端部と接触する絶縁シートの部位には、穴が形成されているので、絶縁シートがと帯状部材との干渉を回避することができる。
本発明に係る照明器具によれば、製造工程において歩留まりの向上を図った照明器具を提供することができる。
本発明の電気機器に係る第1の実施形態の構成を示す一部省略斜視図。 本発明の電気機器に係る第1の実施形態のベースケース側の構成を示す一部省略斜視図。 本発明の電気機器に係る第1の実施形態のカバーケース及び第2の絶縁シート側の構成を示す一部省略斜視図。 本発明の電気機器に係る第1の実施形態に適用される第1の絶縁シートの構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は拡大側面図。 本発明の電気機器に係る第1の実施形態の製造工程を示す要部斜視図。 本発明の電気機器に係る第1の実施形態の構成を示す要部断面図。 本発明の電気機器に係る第2の実施形態の構成を示す要部側面図。 図7のA−A断面図。 図7において回路基板を実装する前のB−B断面図。 図7において回路基板を実装した後のB−B断面図。 本発明の電気機器に係る第2の実施形態の構成を示す要部側面図。 図11のC−C断面図。 本発明の電気機器に係る第2の実施形態の構成を示す要部斜視図。 図11のD−D断面図。 本発明の電気機器に係る第3の実施形態の構成を示す要部平面図。 本発明の電気機器に係る第3の実施形態の構成を示す要部平面図。 図16のE−E断面図。 本発明の電気機器に係る第4の実施形態の構成を示す組立斜視図。 本発明の電気機器に係る第4の実施形態の電気機器を長手方向と直交する平面で切断した断面図。 本発明の電気機器としての放電ランプ点灯装置に係る実施形態を用いて構成した照明器具の構成を示す斜視図。
以下添付図面を参照して、本発明に係る点灯装置等の電気機器及び照明器具の実施例を説明する。各図において同一の構成要素には、同一の符号を付し重複する説明を省略する。本第1の実施形態に係る電気機器は放電ランプ点灯装置を示すものであり、図1に要部斜視図を示し、図2にカバーケースを取り外した状態の要部斜視図を示し、図3にカバーケース及び第2の絶縁シートの要部斜視図を示す。
上記各図に示されている放電ランプ点灯装置1は、ベースケース2、第1の絶縁シート3、点灯回路4、カバーケース5及び第2の絶縁シート7を主な構成要素としている。第1の絶縁シート3は、ベースケース2の内側に沿って配置されており、金属製のベースケース2と点灯回路4との電気的接続を遮断している。点灯回路4は、回路基板6に電気部品を実装した構成を有している。カバーケース5は、ベースケース2に覆い被さる蓋の機能を有し、カバーケース5の内側に沿って、上に凸の半円の円弧に相当するR形状を有する第2の絶縁シート7が配置される(図3)。カバーケース5とベースケース2により構成される筐体内には、第1の絶縁シート3と第2の絶縁シート7に覆われた状態で点灯回路4が収納される。第2の絶縁シート7を構成する材料及び厚みは、後に説明する第1の絶縁シート3と同一である。
ベースケース2は、例えば1枚の金属製の平板を折り曲げて、底面部2aの両側部に一対の側壁部2b、2bを備えるように構成されている。金属としては、例えば鋼板材が用いられる。上記底面部2aは、細長い長方形の形状に形成されている。また、一対の側壁部2b、2bは、底面部2aの長手方向に沿うように両側から上方に折り曲げられ、底面部2aとほぼ直交し互いに対向してベースケース2の全体が略樋形状に形成されている。そして、上記側壁部2b、2bは、長手方向の両側の側縁2bb、2bbが下側に向かって拡がるように傾斜しており、全体として断面が略台形状に形成されている。
一対の側壁部2b、2bは、図2に示されるようにその長手方向の一端側2ba及び図示しない他端側及び中央位置に、係合受部である孔8と、四角形状の透通孔10がそれぞれ形成されている。孔8は、円形状に形成され、カバーケース5の係合部である凸部(ベースケース2側へ向かって凸)16と係合する大きさに形成されている。
更に、一対の側壁部2b、2bにおいては、その長手方向の一端側2ba及び図示しない他端側及び中央位置に、それぞれ側壁部2b、2bの内側に突出する長形の基板支持段部22がベースケース2の抑止部及び突起部として形成されている。合計6個である基板支持段部22は、予め基板支持段部22の形状に対応するように形成された第1の絶縁シート3の鍔部33を介して回路基板6を支持する。更に、底面部2aの長手方向の一端側2aa及び図示しない他端側には、取付孔12が穿設されている。
第1の絶縁シート3は、平面状に形成された絶縁性の例えばポリエチレンテレフタレート(PET)などの弾性を有する樹脂により構成され、ベースケース2の内面に沿ってベースケース2に配置され、一部が側壁部2b、2bから上方へ突出している。第1の絶縁シート3の厚さは、例えば0.2 〜1.0 mmである。
第1の絶縁シート3は、図4と図5に示すように構成され、ベースケース2の底面部2a内面に沿う形状の底部31を有する。底部31の両側には、ベースケース2における一対の側壁部2b、2b内面に沿った縦壁部32、32を有する。縦壁部32、32の高さの上端部から概ね4分の3の位置において、縦壁部32、32を長手方向に延びる折線により内側に折り曲げられて鍔部33、33が形成されている。
上記の鍔部33、33より底部31側の角部へ延びる傾斜部34、34が形成されている。第1の絶縁シート3における傾斜部34、34と底部31の結合部分は、ベースケース2の角部2c、2cへ向かって鋭角に突出した鋭角部35、35とされている。
また図4に示すように、第1の絶縁シート3の底部31における長手方向両端部には、後述の起立片11と当接するための「3」字状の周縁部を有する切込部36が形成されている。第1の絶縁シート3の縦壁部32、32における長手方向両端部は、長方形状に切り取られて背低部37が形成されており、ベースケース2の縦壁部32、32における長手方向両端部の形状に合致させられている。更に、第1の絶縁シート3における一方の縦壁部32の中央部には、四角形状の切欠部38が形成されている。切欠部38は、回路基板6に実装されたトランジスタの図示せぬ放熱板を突出させて、放熱板とカバーケース5が接触可能とするための構成である。
点灯回路4は、電気部品が回路基板6に実装されて構成されている。回路基板6は、例えばガラスエポキシ材や紙フェノール材などにより構成されるものであり、長方形状に形成され、その長手方向の寸法がベースケース2の側壁部2bにおける上面2bcの長手方向の寸法によりも幾分小さく、その幅寸法が一対の側壁部2b、2b間の寸法から第1の絶縁シート3の厚さを減じた値より幾分小さくなるように設計されている。
更に、回路基板6には、その上面6aにおいて、一端側6bに入力用の端子台13が配設されており、図示しない他端側に出力用の端子台が配設されている。入力用の端子台13には、商用交流電源からの電源線が接続され、出力用の端子台からは、放電ランプが装着されるランプソケットに接続されるリード線が導出される。
電気部品は、回路基板6の入力用の端子台13と出力用の端子台との間に実装されており、コンデンサC1、インダクタL1更に図示しないトランジスタなどによって、交流電圧を直流電圧へ変換する直流電源回路、直流電圧を高周波交流電圧へ変換するインバータ回路、更に放電ランプに共振電圧を印加する共振回路などが形成されている。
上記の点灯回路4は、第1の絶縁シート3を介してベースケース2の底面部2a側に配置されている。すなわち、回路基板6は、側壁部2b、2bに設けられた基板支持段部22により支持され、回路基板6の長手方向の両端側及び第1の絶縁シート3の両端部に形成された切込部36が底面部2aの切り起しにより形成された起立片11により移動が規制されている。基板支持段部22は、図6に示されるように、回路基板6の上面6aがベースケース2の透通孔10の基部10dと一致する高さとなるように、底面部2aからの高さ寸法が設定されている。
カバーケース5は、例えば鋼板材により構成され、一対の側板部5c、5c及びこの一対の側板部5c、5cをつなぐ天板部5aを有する。より詳細には、カバーケース5は、一枚の平板を折り曲げて構成したもので、長方形状の天板部5aと、この天板部5aの長手方向に沿う両端に連設すると共に天板5aに対して互いに内向きに傾斜する一対の傾斜板部5b、5bを備える。この一対の傾斜板部5b、5bには、その長手方向に沿うように互いにほぼ平行に対向する一対の側板部5c、5cが連設している。更に、天板部5aにおける長手方向の両端には、天板部5aに対しほぼ直交するように形成された一対に端板部5d、5dが天板部5aに連設している。この端板部5d、5dは、平面形状が略五角形状をなし、カバーケース5における長手方向の両側端の開口14の上側を略閉塞している。側板部5c、5cは、傾斜板部5b、5bを介して天板部5aの長手方向に沿う両側に連設されている。
更に、カバーケース5は、その長手方向が回路基板6に配設されている入力用の端子台13と出力用の端子台との間に位置する大きさに形成されている。また、ベースケース2にカバーケース5を被嵌したときに、側板部5c、5cの開放端5ca、5caがベースケース2の底面部2aの位置よりも外方側に突出しないように、側板部5c、5cの丈寸法(カバーケース5の高さ寸法)が設定されている。また、端板部5dの開放端5daが回路基板6の上面6aに当接することがないように、端板部5dの天板からの深さ(高さ)が設定されている。更に、一対の側板部5c、5cの内面がベースケース2の一対の側壁部2b、2bの外面に重なり合うことができるように、側板部5c、5cの間隔が設定されている。カバーケース5が全体として弾性を有し、一対の側板部5c、5cに対し拡開するように変形させると、当初の形状に弾性復帰するような力が付与される。
第1の絶縁シート3をベースケース2の内面に配置するためには、鋭角部35、35を結ぶ底部31の中央部が上に凸となるように第1の絶縁シート3を湾曲変形させる。この状態のまま第1の絶縁シート3の鋭角部35、35を、ベースケース2の底面部2aに沿わせて角部2c、2cに近接させた状態として、第1の絶縁シート3を湾曲状態から解除する。すると、第1の絶縁シート3の弾性により鋭角部35、35がベースケース2の角部2c、2cと当接し、第1の絶縁シート3の底部31がベースケース2の底面部2aに張り付くように固定される(図5)。
上記固定状態においては、図6に示されるように、鍔部33の外下方部が突起部である基板支持段部22に当接し、回路基板6により構成される電気回路の側縁部6aaが第1の絶縁シート3の鍔部33を介して基板支持段部22に載置される。基板支持段部22は、第1の絶縁シート3の傾斜部34、34をベースケース2の底面部2a側に抑止する抑止部の機能をも兼用して有している。鍔部33と傾斜部34は、ベースケース2の抑止部と協働して底部31側をベースケース2の底面部2a側へ収納させるように固定する固定機構として機能する。
上記一対の側板部5c、5cのそれぞれの一端側5cb、5cbおよび図示しない他端側には、係合部である凸部(ベースケース2側へ向かって凸)16と開口15内に爪孔部9が形成されている。凸部16は、側板部5cの外面5ccを例えばプレスすることにより凹ませて形成され、側板部5cの内面5cdからカバーケース5の内側に突出している。そして、その突出面は、略球面状(楕円状)に形成されている。凸部16は、通称ダボ構造に形成されている。爪孔部9から凸部16までの距離は、爪部9cを折り曲げた際に生じる基部9a付近に生じる反り返りの影響の範囲を避ける程度に十分長く設定されている。
カバーケース5をベースケース2に連結するときに、ベース2の一対の側壁部2b、2bは、カバーケース5の側板部5c、5cに挟まれる。これにより、カバーケース5の側板5c、5cの内面5cd、5cdとベースケース2の一対の側壁部2b、2bの外面が重なり合う。そして、カバーケース5をベースケース2の底面部2a側に押圧して移動させると、カバーケース5の凸部16が側壁部2b、2bの外面に乗り上がる。
凸部16は、一対の側板部5c、5cがベースケース2の一対の側壁部2b、2bに重なり合うときに、側壁部2b、2bに設けられた孔8に嵌合する。このとき、孔8のほぼ全周の縁部に凸部16の突出面が当接する。これにより、凸部16は孔8に強固に固定され、孔8において移動しなくなる。
爪孔部9は、図6に示すように側板部5cの外面5ccを切り込むことにより形成されている。爪孔部9には、側板部5cの出幅方向(側板部5cの長手方向に直交する方向)を向くように爪部9cが形成されている。すなわち、爪部9cの基部9aは側板部5cの開放端5ca側に位置し、爪部9cの先端部9bは傾斜板部5b側に位置している。そして、基部9aを除く爪部9cの周囲は、爪部9cを折り曲げ易くするための略U字状の開口15が形成されている。
カバーケース5がベースケース2に被せられるようにして連結された状態では、カバーケース5の爪孔部9はベースケース2の透通孔10と重なる。ここで、爪孔部9の開口15に相当する部位を内面方向に押圧して爪部9cを折り曲げる治具を用いて、爪部9cが図6に示すように透通孔10より内側に折り込まれる。
爪部9cの内面が、基部9aと基部10dとを軸として内側に折り込まれることにより、先端部9bがベースケース2内面側に侵入し、第1の絶縁シート3に当接し絶縁シート3を介して内面により点灯回路4の回路基板6の上面6aを押圧して側縁部6aaを押さえる状態となる。
カバーケース5がベースケース2に被せられる場合には、カバーケース5の内側に沿って配置されているR形状を有する第2の絶縁シート7の下端部が、第1の絶縁シート3の上端部に図6に示すように被さる。これにより、端子台13などを除く回路基板6は、第1の絶縁シート3及び第2の絶縁シート7に包まれた状態となり、外部と電気的に絶縁される。
第1の実施形態に係る電気機器として放電ランプ点灯装置では、基板支持段部22が長方形の二短辺を円弧状として内側に向かって丸みを帯びた形状で突出しており、プレス加工等により側壁部2bの内面から膨出するように形成される。この基板支持段部22を六か所において高い寸法精度で形成することは難しい。そこで、第2の実施形態に係る電気機器としての放電ランプ点灯装置では、平面図である図7及びA−A断面図である図8に示されるように、基板支持部22と同様に機能する抑止部としての帯状部材22A具備している。
即ち、この帯状部材22Aは、ベースケース2における側壁部2bを穿設して互いに平行となるように形成された二条のスリット孔23U、23Dに挟まれ、対向する側壁部2b方向へ湾曲されて突出されてアーチ状に形成されている。この帯状部材22Aは、長方形形状である二条のスリット孔23U、23Dを穿設して形成するので、帯状部材22Aを六か所に設けた場合にも高い寸法精度で形成することができる。
しかしながら、帯状部材22Aを単に同一幅の帯状に形成した場合には、第1の絶縁シート3を図9の如くベースケース2の底面部2aに沿わせて配し、更に回路基板6を第1の絶縁シート3の鍔部33に載置すると、第1の絶縁シート3の傾斜部34と帯状部材22Aの下端部22dが接触して干渉する。このため、図10に示すように第1の絶縁シート3における底面31の主に中央部が浮き上がってしまう。ここで、帯状部材22Aの幅(図9では上下方向の寸法)は、強度を考慮し、また金型構造の制限を考慮すると細くできない。
そこで、第2の実施形態に係る電気機器としての放電ランプ点灯装置においては、帯状部材22Aの下端部22dの長手方向における略中央に、第1の絶縁シート3との干渉を回避するため、半円弧より僅かに小さい円弧形状の切欠部25を形成する(図11、図12)。この帯状部材22Aは図12及び図13に示すように、対向する側壁部2方向へ湾曲されて突出されてアーチ状に形成されるために、切欠部25は図14に示すように第1の絶縁シート3の傾斜面34に沿った状態となり、第1の絶縁シート3との干渉を回避することができる。従って、第1の絶縁シート3における底面31がベースケース2における底面部2aから浮き上がることなく、適切に敷設することができる。この部分以外の構成は、第1の実施形態の構成と等しく形成されている。
第3の実施形態に係る電気機器としての放電ランプ点灯装置においては、帯状部材22Aの下端部22dと接触する第1の絶縁シート3の部位には、干渉を回避するために、楕円形状の小さな穴39が形成されている(図15)。図16に示すように帯状部材22Aの下端部22dに、切欠部25を備えていない。上記の穴39は、第1の絶縁シート3の傾斜面34に形成されている。ベースケース2に第1の絶縁シート3を配置した場合には、図16と図17に示す帯状部材22Aの下端部22dにおける略中央に位置する半楕円エリア22eが、上記穴39から突出して、第1の絶縁シート3との干渉を回避することができる。従って、第1の絶縁シート3における底面31がベースケース2における底面部2aから浮き上がることなく、適切に敷設することができる。この部分以外の構成は、第1の実施形態の構成と等しく形成されている。
上記のいずれの実施形態においても第1の絶縁シート3と第2の絶縁シート7とを別シートにより構成したものであるが、これらを図18に示すように1枚の絶縁シート40とすることもできる。ベースケース2にカバーケース5を被せて両者を組み立てて行くにつれて、絶縁シート40の多く突出している側の先端部分がカバーケース5の内壁に沿って湾曲されるようになり、絶縁シート40の他方の先端部分に重なり、ベースケース2とカバーケース5の内面が絶縁シート40により覆われた状態となる(図19)。この状態の絶縁シート40におけるベースケース側が第1の絶縁シート3であり、カバーケース2側が第2の絶縁シート7である。この絶縁シート40を用いて、第2または第3の実施形態の構成を採用した電気機器の斜視図を図18に示す。ここでは、爪孔部9、凸部16更に基板支持段部22や帯状部材22A等が備えられているが、これらの図示を省略している。
回路基板6には、入力用の端子台13、コンデンサC1、インダクタL1以外に、トランスT1、T2、パワートランジスタTR、出力用の端子台13OTその他の電子部品Dが実装されている。ここで、高さが高い部品はトランスT1、T2であるので、図19に示すようにトランスT1、T2を含むカバーケース5の端板部5dに平行な断面に示されるように、絶縁シート40における第2の絶縁シート7を介してトランスT1、T2とカバーケース5を接触させる。この構成によって、トランスT1、T2により発生された熱は絶縁シート40における第2の絶縁シート7を介してカバーケース5へと伝熱し、放熱が適切になされることになる。
この電気機器においては、第2または第3の実施形態の構成を採用していることから、カバーケース5における天板部5aから帯状部材22Aの上端部22u(図7)までの寸法(距離)管理を適切に行うことができる。このため、絶縁シート40における第2の絶縁シート7を介してトランスT1、T2におけるコア26の上端部26aは、確実に適切にカバーケース5に接触ことができ、トランスT1、T2におけるコア26の上端部26aとカバーケース5の間に放熱用のシリコンや樹脂を介装させる必要がなく、放熱効果を特別な部品を用いることなく実現できる効果がある。
また、カバーケース5における天板部5aから帯状部材22Aの上端部22uまでの寸法が適性ではないものが稀に混在する場合に応じて、トランスT1、T2におけるコア26の上端部26aとカバーケース5の間に放熱用のシリコンや樹脂を介装させればよく、カバーケース5の不良品を有効利用することができる。
図20に、本発明に係る照明器具の実施例を示す。照明器具30は、天井面などに直付けされる照明器具であり、略枠状の器具本体17の両端に一対のランプソケット18、18が設けられている。このランプソケット18、18には、放電ランプである直管形蛍光ランプ19が装着されている。また、器具本体17は、蛍光ランプ19に対向して断面略皿状の反射板20を取り付けており、この反射板20の表面は反射面20aとなっている。
また、器具本体17は、反射板20の内側において、第1乃至第3のいずれかの実施形態に示した放電ランプ点灯装置1をベースケース2の底面部2aに設けた取付孔12に通しねじにより固定している。そして、放電ランプ点灯装置1が給電されることにより、蛍光ランプ19が点灯する。
照明器具30は、放電ランプ点灯装置1の小型化により、容易に配設スペースを確保することができ、放電ランプ点灯装置1の低コスト化により、安価に形成することができる。
1 放電ランプ点灯装置
2 ベースケース
3 第1の絶縁シート
4 点灯回路
5 カバーケース
7 第2の絶縁シート
8 孔
9 爪孔部
10 透通孔
17 器具本体
19 直管形蛍光ランプ
22A 帯状部材
25 切欠部
30 照明器具
特開2006−12603号公報

Claims (5)

  1. 底面部及びこの底面部の両側から上方に連続する一対の側壁部により樋状に構成され、前記一対の側壁部に第1の係合部及び抑止部が形成されたベースケースと;
    天板部及びこの天板部の両側から連続して前記ベースケースの前記側壁部に重なるように形成された一対の側板部を有し、前記一対の側板部に前記ベースケースにおける前記側壁部の前記第1の係合部と係合する第2の係合部が形成されたカバーケースと;
    弾性を有するフィルムにより構成され、前記ベースケースの前記底面部内面に沿った底部及び前記ベースケースにおける前記一対の側壁部内面に沿った縦壁部を有し、前記ベースケースの前記抑止部と協働して前記底部側を前記ベースケースの前記底面部側へ収納させるように固定する固定機構が前記縦壁部に形成されると共に、前記カバーケースの内側面に沿った形状を有し、前記ベースケースと前記カバーケースの内側において重なるように形成された絶縁シートと;
    電気部品が実装された回路基板により構成され、回路基板が前記絶縁シートを介して前記ベースケースの底面部側に配置された電気回路と
    を具備し、
    前記固定機構は、前記底部の両側に連続して立設する前記縦壁部を長手方向に延びる折線により折り曲げて形成した鍔部と、この鍔部より前記底部側の角部へ延びる傾斜部とを有することを特徴とする電気機器。
  2. 前記ベースケースの前記抑止部は、前記一対の側壁部における内側へ突設された突起部により構成され、
    前記絶縁シートの前記鍔部の外下方部が前記突起部に当接し、前記回路基板により構成される前記電気回路の側縁部が前記絶縁シートの前記鍔部を介して前記突起部に載置されることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
  3. 前記ベースケースの前記抑止部は、前記側壁部を穿設して形成された二条のスリットに挟まれ、対向する前記側壁部方向へ湾曲されて突出された帯状部材により構成され、
    前記帯状部材の下端部には切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電気機器。
  4. 前記ベースケースの前記抑止部は、前記側壁部を穿設して形成された二条のスリットに挟まれ、対向する前記側壁部方向へ湾曲されて突出された帯状部材により構成され、
    前記帯状部材の下端部と接触する前記絶縁シートの部位には穴が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電気機器。
  5. 点灯装置として使用される請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電気機器と;
    この点灯装置により点灯される光源と;
    前記点灯装置及び前記光源を配置している器具本体と
    を具備することを特徴とする照明器具。
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