JP4123779B2 - 照明器具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蛍光ランプ等の放電灯を点灯させる放電灯安定器を備えた蛍光灯照明器具等の照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄心とコイルを組合わせた安定器要素をケース体に内蔵してなる放電灯安定器、及びインバータ制御によりランプを高周波点灯させる、いわゆる電子安定器と称される放電灯安定器が知られている。電子安定器は、電気部品が実装されたプリント配線基板を有する回路モジュール(安定器要素)を、金属製のベースケース及びカバーケースからなるケース体内に、このケース体から電気絶縁して配置する構成を備えている。
【0003】
照明器具の小形化及び薄形化の要請を満たすために、特に照明器具のシャーシに固定される放電灯安定器も小形化・薄形化が図られつつある。そのため、安定器要素が収まる空間が狭くなるとともにケース体の放熱面積が小さくなることから、安定器要素の温度が上がり易くなる。この温度が所定温度を超えて上昇すると、安定器要素の機能が低下し易くなる。
【0004】
又、前記薄形化によって、安定器要素の内で背が高く発熱を伴う電気部品、例えば前記回路モジュールで云えばトランス等は、ケース体の壁部内面に接近若しくは絶縁シートを介して熱伝導的に配置されるようになるので、前記壁部の温度低下が有効になされないと、回路モジュールの温度が上がり易くなる。こうした事情から前記薄形化を促進するにあたり、安定器要素の温度を効果的に低下させる放熱技術が求められている。
【0005】
ところで、従来は、放電灯安定器が備えるケース体と、これがねじ止めされる安定器設置部品例えばシャーシとの間に、放熱板を挟み込んでいる。放熱板はアルミニューム板で断面コ字状に形成され、その互いに平行な側板部で安定器ケースを幅方向に挟み、これら側板部間を一体につないだウェブ部分はケース体とシャーシとで挟まれている。
【0006】
しかし、この放熱板は、放電灯安定器の熱をシャーシに近い側から専ら吸収し、それをシャーシに熱伝導により放出しているだけに過ぎない。そのため、既述の小形化・薄形化に伴い温度が上がり易くなった条件では、必要充分な放熱性能を発揮することが困難となりつつあり、その改善が求められている。
【0007】
特に、電子安定器のようにケース体がシャーシに近い側と遠い側とに2分割されている構成では、2分割されたケース相互間のギャップによる熱抵抗が大きい。そのため、ケース体のシャーシから遠い方のケース部分の温度を効果的に下げることが難しい。したがって、従来の放熱技術は照明器具及び放電灯安定器の小形化・薄形化には適さない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、放電灯安定器の温度を効果的に下げることができ、小形化・薄形化の促進が可能な照明器具を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の照明器具は、シャーシと、ケース体及びこのケース体の壁部の内面に接近若しくは熱伝導可能に配置される発熱部品を含んで前記ケース体に内蔵された安定器要素を有して、前記シャーシから前記壁部が遠ざかる姿勢で前記シャーシに固定された放電灯安定器と、この放電灯安定器と前記シャーシとの間にこれらに面接触して挟まれた第1放熱板と、前記壁部の外面に面接触して前記第1放熱板との間に前記放電灯安定器を挟むように配置されて、前記放電灯安定器のケース体との間に前記シャーシに沿って配線される電線を保持する空隙を形成した第2放熱板と、前記シャーシに取付けられた放電灯ソケットと、このソケットに取外し可能に支持されて前記放電灯安定器で点灯される放電灯と、を具備したことを特徴とする。
【0010】
この発明は、鉄心とコイルを組合わせた安定器要素をケース体に内蔵してなる放電灯安定器、及びインバータ制御でランプを高周波点灯させるいわゆる電子安定器に適用できる。この発明において、第1、第2の放熱板には、熱伝導性に優れた材料を用いることができ、特に、アルミニューム及びその合金、又は銅及びその合金等の非鉄金属を用いると、その材料コストが安く、かつ、押出し成形などの加工がし易い点で好ましく、又、これら放熱板の形状や大きさなどには特に制限がない。この発明において、第1、第2の放熱板に放熱性能を向上させる加工や措置を施しても良いことは妨げないとともに、これらの放熱板とそれが熱伝導的に面接触する部材との間に、熱抵抗を少なくするための手段を介在させても良いことは妨げない。
【0011】
請求項1の発明において、放電灯安定器の温度は安定器要素の発熱に伴い上昇する。しかし、放電灯安定器の熱は、この安定器とケース体との間に挟まれた第1放熱板を介して、ケース体が固定されるシャーシに熱伝導して放出される。又、シャーシから遠ざかっているケース体の壁部は、これに接近又は熱伝導可能に配置されている発熱部品で加熱されるが、この壁部の熱は第2放熱板を介して放電灯安定器の外部に放出される。そのため、前記のように発熱部品がケース体の壁部に接近又は熱伝導可能に配置されて放電灯安定器が薄形に形成されているにも拘わらず、この安定器の温度上昇を効果的に抑制できるので、安定器要素の機能が発揮されるように所定温度以下に保持できる。更に、放電灯安定器とこれに取付けられた第2放熱板とを利用して、シャーシに沿って配線される電線を保持できるので、シャーシに対する電線保持用の加工若しくはシャーシに取付けられる電線ホルダーを省略ないしは削減でき、構成が簡単な照明器具を提供できる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1に記載のケース体が、前記第1放熱板に接するベースケースと前記第2放熱板に接するカバーケースとを組合わせたものであって、前記第1、第2の放熱板がこれらと一体成形された熱伝導板を介して接続されていることを特徴とする。
【0013】
この場合、熱伝導板で第1、第2の放熱板の幅方向片側を一体につないで設けることによって、断面コ字形の放熱体を形成することができ、或いは熱伝導板で第1、第2の放熱板の幅方向両側を夫々一体につないで筒状、例えば四角筒状の放熱体を形成することもできる。更に、前記のように断面コ字形の放熱体とする場合には、第1、第2の放熱板が放電灯安定器をその厚み方向に弾性的に挟む用に形成することもでき、この構成を採用した場合には、放熱体の弾性力で放電灯安定器のベースケース及びカバーケースに対する第1、第2の放熱板の密着性が高められる。
【0014】
請求項2の発明においては、ベースケースとカバーケースとの間の熱抵抗が大きいにも拘わらず、第2放熱板でカバーケースの熱を放電灯安定器外に放出できるだけではなく、熱伝導板を介してカバーケースの熱を第1放熱板に熱伝導させて、シャーシに放出できる。
請求項3の発明は、請求項2記載の熱伝導板と前記ケース体と第2放熱板とで前記空隙をトンネル状に形成したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は2に記載の空隙が前記放電灯安定器の側方に開放されているとともに、前記ケース体に対向した前記第2放熱板の側縁部に、前記電線の前記空隙への配線後に前記ケース体に接近するように曲げられる線支えが形成されていることを特徴とする。
これら請求項3,4の発明においても、放電灯安定器とこれに取付けられた第2放熱板とを利用して、シャーシに沿って配線される電線を保持できるので、シャーシに対する電線保持用の加工若しくはシャーシに取付けられる電線ホルダーを省略ないしは削減でき、構成が簡単な照明器具を提供できる。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1から4に記載の第1、第2の放熱板の内の少なくとも第2放熱板の安定器接触面又はこの面とは反対側の安定器非接触面のいずれか少なくとも一方が塗装されていることを特徴とする。この発明において、塗装は黒色塗装が好ましいが、それ以外の色の塗装であってもよい。
【0016】
この発明で、第1放熱板の少なくとも一方の面が塗装されている場合には、塗装された面と接するシャーシ、若しくは放電灯安定器との密接性を塗膜により高めることができるとともに、塗膜が有する吸熱性及び熱放出性により、塗装された面と接するシャーシ、若しくは放電灯安定器との間の熱抵抗を小さくできる。又、第2放熱板の少なくとも一方の面が塗装されている場合には、放電灯安定器と第2放熱板との密接性及び熱抵抗を小さくでき、或いは、第2放熱板から外部への熱放出を促進できる。
【0017】
請求項6の発明は、請求項1から5の内のいずれか1項に記載のシャーシから遠ざかった前記壁部の外面に銘を示す表示部を設け、この表示部を視認させる手段を前記第2放熱板が有していることを特徴とする。
【0018】
この場合で、表示部視認手段として、第2放熱板に表示部を露出させる切欠きや開口を設けることができる他、第2放熱板全体若しくは少なくとも表示部を覆う部分を半透明な材料で形成してもよい。吸熱性及び放熱性のある半透明材料としてはシリコンゴムなどがある。又、切欠きや開口を表示部視認手段とする場合には、少なくとも第2放熱板をアルミナ粉末が混入されたアルミナ含有シリコンで形成することができ、このシリコンは電気絶縁性は元より吸熱・放熱性に優れ、したがって熱伝導性に優れているので、第2放熱板ないしは放熱体として好適に使用できる。
【0019】
この発明においては、放電灯安定器を製造上などにおいて管理するための情報を表示内容とする銘を、第2放熱板に邪魔されずに、必要に応じて視認できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図1から図6を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
【0024】
図1に示す逆富士型の蛍光灯照明器具1は、下面が開放した細長い箱状の鋼鈑製シャーシ2を備えている。シャーシ2は、天井等の図示しない器具設置壁に固定されて、シャーシ2に固定される断面V字状の反射板3で覆い隠されている。図2に示すようにシャーシ2がその長手方向両端部に夫々有したソケット取付け金具2aには、放電灯ソケットとしての蛍光ランプソケット4が夫々取付けられ、これらソケット4は反射板3の長手方向両端部を貫通している。シャーシ2内には、電源端子台5と、いわゆる電子安定器と称される放電灯安定器6を備える点灯装置7とが夫々収容されている。放電灯安定器6により点灯される放電灯としての直管形蛍光ランプ8は、その長手両端を夫々ランプソケット4に取外し可能に支持されて、反射板3の下側に配置されている。
【0025】
図3から図6に示すように点灯装置7は、放電灯安定器6と、放熱体9と具備している。放電灯安定器6は、ベースケース11及びカバーケース12とを組立ててなる安定器ケースとしてのケース体13と、ベース側及びカバー側の絶縁シート14、15と、安定器要素として例えばインバータ制御により電力変換を行なって点灯制御をする回路モジュール16とを備えている。
【0026】
ケース体13は比較的細長い箱形容器状に形成されている。アルミニューム合金製のベースケース11は、平板状のベース主壁11a、及びこのベース主壁11aの幅方向両側から同方向に折り曲げられてベース主壁11aの片面に突出する互いに平行なベース側壁11bを有して、断面コの字状をなしている。
【0027】
図6に示すようにベース主壁11aの長手方向両端部には夫々固定孔17が開けられている。これら固定孔17にベース主壁11aを貫通して通されるねじ18にナット19を螺合して、ねじ18を締め込むことにより、放熱体9とともに放電灯安定器6がシャーシ2に固定される。この取付け状態で放電灯安定器6に生じる熱はシャーシ2に熱伝導して放出されるようになっている。
【0028】
図3で代表して示すようにベース主壁11aの長手方向両端部には、ベースケース11の内側に起立する端部基板支え21が夫々一対切起こされている。ベース主壁11aの長手方向中間部には、その幅方向中央部に位置してベースケース11の内側に起立する中間基板支え22(図4及び図5参照)が切起こされている。
【0029】
アルミニューム合金製のカバーケース12は、図3から図5等に示すようにカバー主壁12a、このカバー主壁12aの幅方向両側から同じ側に折り曲げられてカバー主壁12aの片面に突出する互いに平行なカバー側壁12b、及びカバー主壁12aの長手方向両端から折り曲げられたカバー端壁12c(図3に一方のみ図示する。)を有している。カバー主壁12aは、ベース主壁11aと平行に設けられる平板状壁部と、この壁部とカバー側壁12bとを接続して互いに逆方向に傾斜された傾斜部12bbとから形成されている。
【0030】
ベース側壁11bの外面に重ねて設けられる左右一対のカバー側壁12bの夫々には、図3に代表して示すように内向きのストッパ凸部24が形成されている。各ストッパ凸部24は、それらに対応してベース側壁11bにその上縁に開放して切り欠かれたストッパ溝(図示しない)夫々にその上方から入り込んで引掛けられている。それにより、ベースケース11に対してカバーケース12が被嵌する深さ(嵌合深さ)が規定されているとともに、ベースケース11の長手方向に沿ってカバーケース12が動かないように規定されている。
【0031】
この組合わせ状態で、両ケース11、12は図示しない連結手段により連結されてケース体13を形成している。図6に示すようにカバーケース12の全長はベースケース11の全長より短い。それにより、カバーケース12がベースケース11に連結された状態では、シャーシ2へのねじ止めの妨げとならないように固定孔17が露出されるようになっている。
【0032】
カバーケース12のカバー主壁12aの外面には、このケース12の長手方向一端に寄せて表示部25が設けられている。表示部25は、放電灯安定器6をその製造上等において管理するための情報を表示内容とする銘であって、レーザビームを照射して刻印して表示することもできるが、本実施形態ではいわゆる銘板を使用しており、図示しない耐熱性の接着剤を用いて貼付けられている。
【0033】
この表示部25は後述の出力回路部16bからできるだけ外れた位置、好ましくは後述の入力回路部16aに対応して設けられている。こうした配置によって、出力回路部16bの後述するトランス32の発熱の影響を表示部25が受けづらくなる。この構成によれば、表示部25をカバーケース12に貼付けるための接着剤に耐熱グレードが低いものを使用できるので、それに応じたコストダウンが可能となる点で優れている。
【0034】
ベース側絶縁シート14は、電気絶縁材例えばルミラー(商品名)で形成されている。このシート14は、シャーシ2への放電灯安定器6の取付けの邪魔にならないように、固定孔17を覆うことなくベースケース11に収められて、図4及び図5に示すようにベースケース11の内面を覆って設けられる。このベース側絶縁シート14には、ベースケース11内への配置状態で中間基板支え22が挿通する図示しない位置決め孔と、図示しない前記ストッパ溝に対向する切欠き(図示しない)とが夫々形成されている。
【0035】
カバー側絶縁シート15も、電気絶縁材例えばルミラー(商品名)で形成されている。このシート15は、カバー端壁12cの内面を覆うことなくカバーケース12に収められて、図4及び図5に示すようにカバーケース12の内面を覆って配置されている。
【0036】
図4から図6に示すように回路モジュール16は、一面を部品実装面とし、他面に配線層を設けたプリント配線基板31に、発熱部品としてのトランス32、スイッチングトランジスタ34、その他各種の電気部品35とともに、入力用電線コネクタ36、及び出力用電線コネクタ37等を実装して、インバータ式の点灯回路を構成している。
【0037】
図6に示すように回路モジュール16の長手方向一端部に配置された各種の電気部品により、入力用電線コネクタ36を経て商用交流電源が印加される入力回路部16aが形成されている。回路モジュール16の長手方向他端部に配置された各種の電気部品により、出力用電線コネクタ37を経て前記蛍光ランプソケット4に絶縁被覆電線を介して接続される出力回路部16bが形成されている。出力回路部16bを形成する電気部品の中にはトランス32が含まれており、これらの背丈はプリント配線基板31に実装された電気部品の中では最も高い。両回路部16a、16b間に位置される回路モジュール16の長手方向中央部には、入力回路部16aで作られた直流を高周波に変換する電力変換用回路部品であるスイッチングトランジスタ34が配置されている。このトランジスタ34はその動作に伴い発熱を伴う。
【0038】
回路モジュール16は、各種電気部品のリードが配線層に半田付けされた他面をベース主壁11aに向けてベースケース11に収容される。この収容において、プリント配線基板31は、ベースケース11の各基板支え21、22で所定位置に位置決めされる。又、ケース体13の組立てに伴う爪曲げなどによりプリント配線基板31は上下方向にも動かないように固定される。
【0039】
回路モジュール16及び両絶縁シート14、15を収容して両ケース11、12が組立てられた状態では、ベースケース11と回路モジュール16との間に介在されるベース側絶縁シート14の両側片の出幅方向の先端縁と、カバーケース12と回路モジュール16との間に介在されるカバー側絶縁シート15の幅方向両側部とは、互いに重なり合って、両絶縁シート14、15は略筒状に連続する。それによって、回路モジュール16がケース体13に対して絶縁される。
【0040】
前述したベースケース11に対するカバーケース12の嵌合深さの規制により、最も背丈が高いトランス32等の電気部品の先端は、カバー主壁12aの内面に至近距離に接近され、又は絶縁シート15を介して熱伝導可能に配置される設計となっている。それによって、ケース体13の厚みを小さく、つまり、放電灯安定器6が薄形に形成されており、それに応じてシャーシ2の高さを低くでき、ひいては照明器具1の薄形化を図っている。
【0041】
前記電気部品の内で発熱が大きな電気部品に対しては、図4で代表して示すようにベースケース11への熱放出手段が採用されている。この熱放出手段は、電気絶縁性及び熱伝導性に優れた材料、例えばアルミナ含有シリコン製の熱放出ピース38で形成されている。このピース38は例えばトランス32が実装された位置に対応してプリント配線基板31とベース主壁11aとの間に密に挟み込んで設置されており、その厚み方向中間の高さ位置までトランス32のリード39が挿入されている。
【0042】
このような熱放出ピース38を用いることによって、トランス32に生じる熱をそのリード39に通して、熱放出ピース38に直接取出して、このピース38から絶縁シート14を介してベースケース11のベース主壁11aに熱伝導させることができる。この場合、熱放出ピース38を逃げる大きさの孔を絶縁シート14に設けて置けば、より熱放出性能を向上できる。そして、この放熱手段と次に説明する放熱体9とを共に用いた場合には、総合的に放電灯安定器6の温度上昇を一層効果的に抑制できるので、温度的に使用条件が過酷であっても好適に放電灯安定器6を使用できる。
【0043】
前記放熱体9は、放熱性及び加工性に優れた非鉄金属、例えばアルミニューム合金を押出し成形して得たものであって、図3から図5に示すように第1放熱板41と、第2放熱板42と、これらの幅方向片側を一体につないだ熱伝導板43とを有して断面略コ字形状に形成されている。この放熱体9はシリコンゴム又はアルミナ含有シリコンなどの合成樹脂材料で形成することもできる。第1、第2の放熱板41、42の幅と放電灯安定器6の幅とは略同じであり、熱伝導板43の幅は放電灯安定器6の厚みと略同じである。
【0044】
この放熱体9は放電灯安定器6にその側方から嵌合して取付けられ、この取付けによって、図4に示すように第1放熱板41がベース主壁11aの外面に面接触し、第2放熱板42がカバー主壁12aの外面に面接触する。熱伝導板43は放電灯安定器6に接しなくてもよいが、より好ましい例として本実施形態では嵌合方向に位置する一方のカバー側壁12bに面接触されている。
【0045】
ケース体13の厚み方向両外面に対する第1、第2の放熱板41、42の密接性をより高めるために、放熱体9の自由状態では、図3及び図5に示すように第1、第2の放熱板41、42はその先端側が互いに近づくように多少傾斜されている。それにより、放熱体9を放電灯安定器6に嵌合した状態では、第1、第2の放熱板41、42が弾性変形する。したがって、これら両板41、42が放電灯安定器6をその厚み方向に弾性的に挟むので、互いの密接性を高めて熱抵抗を少なくできる。
【0046】
放熱体9の内で少なくとも第1放熱板41の長さは、カバーケース12と同様にベースケース11の長さより短く、より詳しくはベースケース11の両端部の固定孔17間の距離よりも短い。それにより、放熱体9が被着された放電灯安定器6をシャーシ2にねじ止めする際に、第1放熱板41が邪魔にならないようにしている。なお、第1放熱板41をベースケース11と略同じ長さとすることもできるが、その場合には第1放熱板41の長手方向両端部に固定孔17に連通する孔を設けて、この孔が固定孔17に適正に対向するように放電灯安定器6に対して放熱体9を位置合わせして実施すればよい。
【0047】
図3及び図6に示すように第2放熱板42の長手方向一端部には、表示部25を視認させる手段として切欠き45が形成されている。この切欠き45に代えて開口を設けて表示部視認手段を形成することもできる。このような切欠き45を設けたことによって、製造上などにおいて放電灯安定器6を管理するための情報を表示内容とする銘(表示部25)を、第2放熱板42に邪魔されずに、必要に応じて視認できる。したがって、放電灯安定器6に放熱体9を被せるにも拘わらず、放電灯安定器6等の管理において支承を来すことがない。
【0048】
既述のようにカバーケース12のカバー側壁12bは傾斜部12bbを有しているので、放電灯安定器6に放熱体9が被着された状態では、図4に示すように第2放熱板41及び熱伝導板43がなす角部とこの角部で覆われた傾斜部12bbとの間に、電線保持手段としてトンネル状の空隙Gが形成される。この空隙Gには、シャーシ2に沿って配線される絶縁被覆電線46が放電灯安定器6の長手方向に通されている。したがって、絶縁被覆電線46をシャーシ2に沿って保持するために、例えばシャーシ2に電線保持用の加工をしたり、若しくはシャーシ2に電線ホルダーを取付けたりすることを省略ないしは削減できる。
【0049】
第1、第2の放熱板41、42の内の少なくとも第2放熱板42の安定器接触面又はこの面とは反対側の安定器非接触面のいずれか少なくとも一方は、塗装して形成された塗膜で覆われている。そのために、図4及び図5に示すように本実施形態では放熱体9の内面および外面の全体を塗装している。説明の便宜上、放熱体9の内面の塗膜を内面塗膜47と称し、放熱体9の外面の塗膜を外面塗膜48と称して、以下区別する。これらの塗膜47、48をなす塗料には黒色塗料を用いるとよい。
【0050】
放電灯安定器6とその外面に嵌め付けられた放熱体9とは点灯装置7を形成し、この装置7は既述のようにベースケース11の固定孔17を通るねじ18及びこれに螺合されるナット19を用いてシャーシ2に連結され、それにより、放電灯安定器6はそのトランス32で直接的に加熱されるカバー主壁12aがシャーシ2から遠ざかる姿勢で固定される。この固定により、図4及び図5に示すように放熱体9の第1放熱板41が、その内外両面をシャーシ2と放電灯安定器6のケース体13におけるベースケース11と夫々面接触して、これらの間に挟み込まれる。この挟み込みにより、特に締め付け力が加えられる第1放熱板41は、その外面塗膜48によりシャーシ2との密接性を向上できるとともに、内面塗膜47によりベース主壁11aとの密接性を向上でき、これらの間での熱抵抗を小さくできる。
【0051】
前記構成の照明器具1を点灯させた時には、回路モジュール16が有した電気部品の中で、トランス32及びスイッチングトランジスタ34は、特に大きく発熱する。それに伴いケース体13をなす両ケース11、12は、それらへの直接的な熱伝導及び放射熱による加熱されるが、ケース体13の熱は、その周囲空間への熱放射により放出の他に、以下のように主としてシャーシ2に熱伝導して放出される。そのため、放電灯安定器6の特に回路モジュール16が備える電気部品の温度過昇を抑制でき、放電灯安定器6に所期の性能を発揮させることができる。
【0052】
詳しくは、ベースケース11の熱は、そのベース主壁11aから第1放熱板41を経てシャーシ2に熱伝導して放出される。一方で、カバー主壁12aに対してトランス32が至近距離に配置ないしは熱伝導的に配置されていることに従い、このトランス32で加熱されるカバーケース12の熱は、カバー主壁12aから第2放熱板42に熱伝導し、更に、熱伝導板43を介して第1放熱板41に熱伝導される。その上、本実施形態では、カバーケース12の一方のカバー側壁12bが熱伝導板43に面接触しているから、カバーケース12の熱は、カバー側壁12bからも熱伝導板43を介して第1放熱板41に熱伝導される。そして、第1放熱板41に熱伝導されたカバーケース12の熱は、この放熱板41からシャーシ2に熱伝導して放出される。
【0053】
このような熱伝導経路によるシャーシ2への熱放出によって、放電灯安定器6の温度上昇を抑制できる。特に、ベースケース11とカバーケース12とが互いに嵌合しており、それらの側壁11b、12b間は、嵌め合い空隙(ギャップ)による熱抵抗が大きく、しかも、カバーケース12がトランス32などで加熱されるという条件にも拘わらず、このケース12の熱を熱伝導板43により第1放熱板41に移動させてシャーシ2に放出できる。
【0054】
そのため、ベースケース11だけではなくカバーケース12の温度上昇も効果的に抑制できるに伴い、放電灯安定器6全体の温度上昇を抑制することができる。もちろん、こうした熱伝導による放熱の他にも、第2放熱板42及び熱伝導板43からはその周囲空間への熱放射があるので、これによっての温度低下も当然に期待できる。しかも、本実施形態では、既述のように熱放出ピース38を備えているので、このピース38によりトランス32等の発熱部品から吸熱してその熱をベースケース11に熱伝導により放出できるので、トランス32等の温度自体を低く抑制でき、したがって、総合的に放電灯安定器6の温度上昇を一層有効に抑制できる。
【0055】
以上のようにトランス32等の発熱部品とカバーケース12とを至近距離に配置して、放電灯安定器6が薄形化されているにも拘わらず、そこの安定器6の温度上昇を有効に抑制できる。そのため、放電灯安定器6が組込まれた照明器具1の小形化・薄形化を促進することが可能となる。
【0056】
又、前記構成の放熱体9の内外両面を夫々覆った例えば黒色系の塗膜47、48は、吸熱作用及び放熱作用があるので、放電灯安定器6の温度上昇をより抑制するのに役立つ。
【0057】
つまり、ベース主壁11aとシャーシ2との間に挟まれた第1放熱板41の内外両面の塗膜47、48が、既述のように熱抵抗を減らすのに有効であることに加えて、第1放熱板41の内面塗膜47での吸熱・放熱作用でベース主壁11aから第1放熱板41への熱移動性能が向上され、かつ、第1放熱板41の外面塗膜48での吸熱・放熱作用で第1放熱板41からシャーシ2への熱移動性能が向上される。よって、ベース主壁11aからシャーシ2への熱伝導性により放熱性が良くなる。又、カバー主壁12aに面接触した第2放熱板42の内面塗膜47での吸熱・放熱作用でカバー主壁12aから第2放熱板42の熱移動性能が向上されるとともに、第2放熱板42の外面塗膜48での放熱作用で第2放熱板42の周囲空間への熱放射性が良くなる。そして、同様なことは熱伝導板43の外面塗膜48の放熱作用も同じであるので、この熱伝導板43の周囲空間への熱放射性も良くなる。したがって放熱体9の内外両面の塗膜47、48により、放電灯安定器6の温度上昇をより有効に抑制することができる。なお、以上の第1実施形態において、断面コ字形状の放熱体9を一対用いて、それらを互いに向かい合いように放電灯安定器6にその幅方向両側から嵌め付けて、放熱経路を2系統設けてもよい。
【0058】
図7及び図8に示す本発明の第2実施形態は、基本的には第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同じ構成については、同じ符号を付してその説明を省略し、以下、第1実施形態とは異なる構成を説明する。第2実施形態が第1実施形態と異なる構成は、シャーシ2に沿って配線される絶縁被覆電線46を放電灯安定器6が保持する構成である。
【0059】
詳しくは、幅寸法がカバー主壁12aより大きい第2放熱板42の幅方向自由端側の側縁部42aと、熱伝導板43とは対向しないカバーケース12の傾斜部12bbとの間には、放電灯安定器6の側方に開放する空隙Gが形成されている。空隙Gには、その開放された側方から絶縁被覆電線46が収容される。この電線46の空隙Gへの収容方向を図7中に矢印で示す。そして、空隙Gに収容された絶縁被覆電線46の外れ止めをするために、側縁部42aには1以上の線支え42bが設けられている。図8(A)(B)に示すように線支え42bは手等で容易に曲げられるように細長い舌片状に形成されている。図7に示すように線支え42bを、熱伝導板43とは対向しないカバーケース12の傾斜部12bbに接近するように折り曲げることにより、空隙G内の絶縁被覆電線46を保持できる。
【0060】
このような電線保持手段を備えたことにより、絶縁被覆電線46をその軸方向に空隙Gに通す面倒がなく、絶縁被覆電線46をその径方向に移動させて空隙G内に容易に収めることができるとともに、この後に線支え42bを曲げて空隙Gの開放された部分の一部を閉じることによって、空隙Gに通された絶縁被覆電線46が脱落しないように保持できる。
【0061】
そして、以上説明した点以外の第2実施形態に係る照明器具の構成は、図7及び図8に示されない構成を含めて第1実施形態と同じであり、したがって、この第2実施形態でも所期の課題を達成できる。
【0062】
図9に示す本発明の第3実施形態は、基本的には第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同じ構成については、同じ符号を付してその説明を省略し、以下、第1実施形態とは異なる構成を説明する。第3実施形態が第1実施形態と異なる構成は、放熱体9の構成である。
【0063】
詳しくは、放熱体9は、第1放熱板41と、第2放熱板42と、これら両板41、42の幅方向両側縁を夫々一体に接続した一対の熱伝導板43とを有して、四角筒状に形成されている。そして、第1、第2の放熱板41、42は、その幅方向中央部に向けて放熱体9の内側に多少突出するように湾曲されている。この放熱体9は、放電灯安定器6にその長手方向の一端から圧入することによって放電灯安定器6の外面に嵌着され、この嵌着において第1、第2の放熱板41、42は弾性変形される。放熱体9が放電灯安定器6に嵌着された状態で、放熱体9の第1放熱板41はベース主壁11aに密に面接触し、第1放熱板42はカバー主壁12aに密に面接触し、かつ、左右一対の熱伝導板43はカバーケース12の一対のカバー側壁12bに面接触する。
【0064】
そして、以上説明した点以外の第3実施形態に係る照明器具の構成は、図9に示されない構成を含めて第1実施形態と同じであり、したがって、この第3実施形態でも所期の課題を達成できる。しかも、一対の熱伝導板43を備えることにより、カバーケース12からベースケース11に至る熱伝導経路を2経路確保できるので、熱伝導の信頼性が高い点で優れている。
【0065】
図10に示す本発明の第4実施形態は、基本的には第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同じ構成については、同じ符号を付してその説明を省略し、以下、第1実施形態とは異なる構成を説明する。第4実施形態が第1実施形態と異なる構成は、放電灯安定器6に面接触して設けられる放熱手段を互いに独立した第1、第2の放熱板41、42とした点である。
【0066】
詳しくは、第1放熱板41は、ベース主壁11aとシャーシ2との間に挟まれるウェブ部分41aと、この両側縁から一体に折り曲げられた一対の側板部41bとから断面コ字形状に形成されている。一対の側板部41bは弾性変形を伴ってカバーケース12の両カバー側壁12bの外面に面接触して設けられる。又、第2放熱板42は、カバー主壁12aより幅が広い単なる平板であり、これはカバー主壁12aの外面に面接触して取付けられている。この第2放熱板42は図示しない熱伝導がよい接着剤等を用いてカバーケース12に取付けることができる。
【0067】
そして、以上説明した点以外の第4実施形態に係る照明器具の構成は、図10に示されない構成を含めて第1実施形態と同じであり、したがって、この第4実施形態でも所期の課題を達成できる。この場合、カバーケース12の熱は、一対の側板部41bを熱伝導してウェブ部分41aに伝えられて、そこからシャーシ2に熱伝導して放出されるとともに、第2放熱板42に熱伝導してこの板42から周囲空間に熱放射によって放出される。
【0068】
図11に示す本発明の参考例は、基本的には第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同じ構成については、同じ符号を付してその説明を省略し、以下、第1実施形態とは異なる構成を説明する。参考例が第1実施形態と異なる構成は、放電灯安定器6をシャーシ2とは別置きされる安定器収容ケースに収容配置した点である。
【0069】
安定器収容ケース51は、上面が開放された角箱状のケース本体52と、これに被されたケース蓋53とを備える。これらケース本体52及びケース蓋53はアルミニューム合金などからなる。ケース本体52の底壁には、放電灯安定器6と放熱体9とが組合わされた点灯装置7がねじ止め等により固定されている。この安定器収容ケース51は、照明器具1が装着された天井壁等の器具設置壁54の裏面に配置され、その内部の放電灯安定器6と照明器具1とは絶縁被覆電線55を用いて電気的に接続される。
【0070】
そして、以上説明した点以外の参考例に係る照明器具の構成は、図11に示されない構成を含めて第1実施形態と同じであり、したがって、この参考例でも所期の課題を達成できる。
【0071】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、放電灯安定器の熱をシャーシに熱伝導により放出する第1放熱板を備えるだけではなく、安定器要素の内の発熱部品が接近又は熱伝導可能に配置されたケース体の壁部の熱を放出する第2放熱板を備えているので、放電灯安定器が薄形に形成されているにも拘わらず、その温度上昇を効果的に下げることができ、したがって、放電灯安定器の薄形化を伴って小形化・薄形化の促進が可能な照明器具を提供できる。更に、放電灯安定器とこれに取付けられた第2放熱板とを利用して、シャーシに沿って配線される電線を保持できるので、シャーシに対する電線保持用の加工若しくはシャーシに取付けられる電線ホルダーを省略ないしは削減でき、構成が簡単な照明器具を提供できる。
【0072】
請求項2に係る発明によれば、カバーケースの熱を熱伝導板を介して第1放熱板に熱伝導させてシャーシに放出できるので、ベースケースとカバーケースとの間の熱抵抗が大きいにも拘わらず、放電灯安定器の温度を効果的に下げることができ、小形化・薄形化の促進が可能な照明器具を提供できる。
又、請求項3,4に係る発明によれば、放電灯安定器とこれに取付けられた第2放熱板とを利用して、シャーシに沿って配線される電線を保持できるので、シャーシに対する電線保持用の加工若しくはシャーシに取付けられる電線ホルダーを省略ないしは削減でき、構成が簡単な照明器具を提供できる。
【0073】
請求項5に係る発明によれば、塗装された放熱板を用いることで、塗装された面の密接性とともに塗膜の吸熱性及び熱放出性により、熱伝導経路での熱抵抗が小さくなり、或いは放電灯安定器の外部へ熱放出が促進されるので、放電灯安定器の温度を効果的に下げることができ、小形化・薄形化の促進が可能な照明器具を提供できる。
【0074】
請求項6に係る発明によれば、放電灯安定器の外面が第2放熱板で覆われているにも拘わらず、放電灯安定器の管理情報を表示する銘を、第2放熱板に邪魔されずに視認できるので、放電灯安定器等の管理において支承を来すことがない照明器具を提供できる。
【0075】
請求項5に係る発明によれば、放電灯安定器とこれに取付けられた第2放熱板とを利用して、シャーシに沿って配線される電線を保持できるので、シャーシに対する電線保持用の加工若しくはシャーシに取付けられる電線ホルダーを省略ないしは削減でき、構成が簡単な照明器具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1実施形態に係る照明器具を示す斜視図。(B)は図1(A)の照明器具を示す平面図。
【図2】(A)は図1の照明器具のシャーシまわりを示す下面図。(B)は図1(A)のシャーシまわりを分解して示す側面図。
【図3】図1の照明器具が備えるシャーシと放電灯安定器と放熱体とを示す分解斜視図。
【図4】図1の照明器具の一部を示す断面図。
【図5】図1の照明器具が備える点灯装置を分解して示す断面図。
【図6】図1の照明器具が備える点灯装置を分解して示す平面図。
【図7】本発明の第2実施形態に係る照明器具の一部を示す断面図。
【図8】(A)は図7の照明器具が備える放熱体を示す斜視図。(B)は図8(A)の放熱体に形成された電線支えまわりを示す平面図。
【図9】(A)は本発明の第3実施形態に係る照明器具が備えるシャーシと放電灯安定器と放熱体とを示す分解斜視図。(B)は図9(A)の照明器具の一部を示す断面図。
【図10】本発明の第4実施形態に係る照明器具の一部を示す断面図。
【図11】本発明の参考例に係る照明器具が天井壁に設置された状態を一部断面して示す側面図。
【符号の説明】
1…照明器具、2…シャーシ、4…蛍光ランプソケット(放電灯ソケット)、6…放電灯安定器、7…点灯装置、8…蛍光ランプ(放電灯)、9…放熱体、11…ベースケース、12…カバーケース、12a…カバー主壁、13…ケース体、16…回路モジュール(安定器要素)、25…表示部、31…プリント配線基板、32…トランス(発熱部品)、41…第1放熱板、42…第2放熱板、42b…線支え(電線保持手段)、43…熱伝導板、G…空隙(電線保持手段)、46…絶縁被覆電線、47、48…塗膜。
Claims (6)
- シャーシと、
ケース体及びこのケース体の壁部の内面に接近若しくは熱伝導可能に配置される発熱部品を含んで前記ケース体に内蔵された安定器要素を有して、前記シャーシから前記壁部が遠ざかる姿勢で前記シャーシに固定された放電灯安定器と、
この放電灯安定器と前記シャーシとの間にこれらに面接触して挟まれた第1放熱板と、
前記壁部の外面に面接触して前記第1放熱板との間に前記放電灯安定器を挟むように配置されて、前記放電灯安定器のケース体との間に前記シャーシに沿って配線される電線を保持する空隙を形成した第2放熱板と、
前記シャーシに取付けられた放電灯ソケットと、
このソケットに取外し可能に支持されて前記放電灯安定器で点灯される放電灯と、
を具備したことを特徴とする照明器具。 - 前記ケース体が、前記第1放熱板に接するベースケースと前記第2放熱板に接するカバーケースとを組合わせたものであって、前記第1、第2の放熱板がこれらと一体成形された熱伝導板を介して接続されていることを特徴とする請求項1記載の照明器具。
- 前記熱伝導板と前記ケース体と第2放熱板とで前記空隙をトンネル状に形成したことを特徴とする請求項2記載の照明器具。
- 前記空隙が前記放電灯安定器の側方に開放されているとともに、前記ケース体に対向した前記第2放熱板の側縁部に、前記電線の前記空隙への配線後に前記ケース体に接近するように曲げられる線支えが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明器具。
- 前記第1、第2の放熱板の内の少なくとも第2放熱板の安定器接触面又はこの面とは反対側の安定器非接触面のいずれか少なくとも一方が塗装されていることを特徴とする請求項1から4の内のいずれか1項に記載の照明器具。
- 前記シャーシから遠ざかった前記壁部の外面に銘を示す表示部を設け、この表示部を視認させる手段を前記第2放熱板が有していることを特徴とする請求項1から5の内のいずれか1項に記載の照明器具。
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