JP2007294376A - 放電ランプ用点灯装置および照明器具 - Google Patents

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清輝 甲佐
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Abstract

【課題】点灯回路部品を損傷することなく、振動等に対する点灯回路部品の固定を容易に行えるとともに放熱性を向上させた放電ランプ用点灯装置およびこの放電ランプ用点灯装置を具備する照明器具を提供する。
【解決手段】放電ランプ用点灯装置1は、点灯回路部品を実装し、ケース本体2の底面2bbに沿って収容された回路基板4と、回路基板4の長手方向に亘り回路基板4および点灯回路部品の周囲に配設された絶縁体5と、絶縁体5を介してケース本体2およびケース蓋体3から押圧されて回路基板4および点灯回路部品を固定するように絶縁体5の回路基板4側に設けられた放熱体6とを具備している。
【選択図】図1

Description

本発明は、放電ランプを点灯する放電ランプ用点灯装置および照明器具に関する。
電車などに搭載される車両用照明器具は、振動等に対する信頼性の向上が要求されており、このため、放電ランプ用点灯装置においては、点灯回路部品を回路基板にしっかり固定することが求められている。点灯回路部品を固定するものとして、例えば弾性放熱板を発熱電子部品の上面に圧接する高周波点灯装置が提案されている(特許文献1参照。)。この従来技術の高周波点灯装置は、波板状の弾性放熱板をケースの両側板に係止することにより、弾性放熱板が複数の発熱電子部品のそれぞれの上面に圧接するものであり、この結果、発熱電子部品がプリント基板にしっかりと固定され、振動等のストレスに対する信頼性の向上が図れるというものである。
実開平5−59894号公報および全文明細書(第4−5頁、第1図)
特許文献1の高周波点灯装置は、例えばケースの両側板に設けた穴に弾性放熱板の両端側を嵌合させるので、穴加工、波板状の弾性放熱板の製造や取付作業に手間を要して、コストアップするという欠点を有する。また、長期間の振動等に対して、弾性放熱板の嵌合による係止が緩むおそれがあり、これにより、弾性放熱板が発熱電子部品を圧接しなくなるおそれがある。また、金属製の弾性放熱板の圧接状態に振動等が加わることにより、発熱電子部品が損傷するおそれがある。
本発明は、点灯回路部品を損傷することなく、振動等に対する点灯回路部品の固定を容易に行えるとともに放熱性を向上させた放電ランプ用点灯装置およびこの放電ランプ用点灯装置を具備する照明器具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の放電ランプ用点灯装置の発明は、底面に対向する部位に開口が形成された矩形状の金属製ケース本体と;ケース本体の開口を覆う金属製のケース蓋体と;点灯回路部品を実装し、ケース本体の底面に沿って収容された回路基板と;回路基板の長手方向に亘り回路基板および点灯回路部品の周囲に配設された絶縁体と;絶縁体を介してケース本体およびケース蓋体から押圧されて回路基板および点灯回路部品を固定するように絶縁体の回路基板側に設けられた放熱体と;を具備していることを特徴とする。
本発明および以下の各発明において、特に言及しない限り、各構成は以下による。
回路基板は、ケース本体に例えば支持部材を介して固定されて収容される。このとき、回路基板の両端側以外の部位が固定されていてもよい。また、回路基板の支持部材への固定は、ネジ止め、挟持または接着材など、その固定手段は問わない。
絶縁体は、点灯回路部品と金属製のケース本体およびケース蓋体を電気絶縁させるものであり、1枚であってもよく、複数の枚数であってもよい。また、ケース本体およびケース蓋体の内面に塗布された絶縁膜を許容する。
放熱体は、例えばシリコーン樹脂であり、電気絶縁性、伝熱性および弾性を有し、その厚みは、点灯回路部品および回路基板を固定できるように適宜設定される。
本発明によれば、回路基板がケース本体およびケース蓋体により押圧された放熱体により点灯回路部品とともに固定されることにより、ケース本体への振動等が放熱体に吸収されるので、ケース本体に振動等が加わっても、回路基板の上下動などの動き(振動)が極力防止される。これにより、点灯回路部品は、振動等に対してしっかりと回路基板に固定される。
請求項2に記載の放電ランプ用点灯装置の発明は、請求項1記載の放電ランプ用点灯装置において、放熱体は、絶縁体を介してケース本体から押圧される第1の放熱体と、絶縁体を介してケース蓋体から押圧される第2の放熱体とを有することを特徴とする。
本発明によれば、放熱体がケース本体およびケース蓋体からそれぞれ押圧される第1および第2の放熱体に分割されるので、これら第1および第2の放熱体を回路基板および点灯回路部品にそれぞれ当接するように、回路基板および点灯回路部品と、ケース本体およびケース蓋体との間に配設しやすくなる。
請求項3に記載の放電ランプ用点灯装置の発明は、請求項2記載の放電ランプ用点灯装置において、第1および第2の放熱体は、回路基板の長手方向にそれぞれ複数個設けられていることを特徴とする。
放電ランプ用点灯装置が例えば鉄道車両に設置される場合には、1〜70Hzの振動が与えられることが考えられる(JIS E 4031「鉄道車両部品−振動試験方法」参照。)。そして、車両の振動周波数が加速時1〜5Hz、走行時40〜60Hzであるとすると、この振動周波数と回路基板の共鳴周波数が一致しないように第1および第2の放熱体の回路基板の長手方向における間隔が設定される。
本発明によれば、回路基板の長手方向の複数箇所において、回路基板および点灯回路部品が第1および第2の放熱体により固定される。ここで、固定されている間隔が小さくなるにしたがい、回路基板の共鳴周波数が高くなり、この共鳴周波数と外部からケース本体に与えられる振動周波数との周波数差が大きくなる。例えば鉄道車両に設置される場合には、鉄道車両の振動周波数(1〜70Hz)との周波数差が大きくなるように前記固定する間隔を設定する。これにより、回路基板および点灯回路部品は、外部からの振動に対して振動しにくくなる。
請求項4に記載の放電ランプ用点灯装置の発明は、請求項2または3記載の放電ランプ用点灯装置において、第1および第2の放熱体は、回路基板の長手方向に交互に設けられていることを特徴とする。
第1および第2の放熱体は、回路基板の上面(下面)の長手方向と直交する方向すなわち回路基板の幅方向には、交互など整列的に設けられてもよく、ランダムに設けられてもよい。
本発明によれば、回路基板および点灯回路部品が第1および第2の放熱体により交互に固定されるので、回路基板の長手方向において、固定されている間隔が小さくなる。これにより、回路基板の共鳴周波数がより高くなり、外部からの振動の周波数との周波数差がより大きくなる。この結果、回路基板および点灯回路部品は、外部から振動が加わっても共鳴せずに振動しにくくなる。
請求項5に記載の放電ランプ用点灯装置の発明は、請求項1ないし4いずれか一記載の放電ランプ用点灯装置において、回路基板の長手方向の略中央部には、点灯回路部品の発熱部品が配設され、この発熱部品が放熱体により固定されていることを特徴とする。
発熱部品は、例えばトランス、インダクタ、抵抗や電界効果トランジスタ等のスイッチ素子などである。
本発明によれば、発熱部品からの熱は、放熱体に伝熱され、放熱体から絶縁体を介して金属製のケース本体およびケース蓋体の略中央部側、さらに略中央部側から両端側に伝熱されて、ケース本体およびケース蓋体のほぼ全域の外表面から外気等に放熱される。これにより、発熱部品の温度上昇が抑制される。
請求項6に記載の照明器具の発明は、請求項1ないし5いずれか一記載の放電ランプ用点灯装置と;この放電ランプ用点灯装置により点灯される放電ランプと;放電ランプを配設している器具本体と;を具備していることを特徴とする。
本発明によれば、請求項1ないし5いずれか一記載の放電ランプ用点灯装置を具備する照明器具が提供される。
請求項1の発明によれば、放熱体がケース本体への振動等を吸収するので、ケース本体への振動等に対して、点灯回路部品をしっかりと回路基板に固定させることができ、振動等に対する当該固定の信頼性を向上させることができる。そして、放熱体を回路基板および点灯回路部品と、ケース本体およびケース蓋体との間に配設させるのみで、振動等に対する点灯回路部品の固定を容易に行えるので、放電ランプ用点灯装置を安価に構成できる。また、放熱体は、弾性を有するので、点灯回路部品を傷つけにくく、点灯回路部品の品質や安全性などを向上させることができる。
請求項2の発明によれば、放熱体が第1および第2の放熱体からなることによって、放熱体を回路基板および点灯回路部品と、ケース本体およびケース蓋体との間にそれぞれ配設しやすくなるので、省力化が図られて、放電ランプ用点灯装置を安価に構成することができる。
請求項3の発明によれば、第1および第2の放熱体が回路基板の長手方向にそれぞれ複数個設けられていることにより、回路基板の長手方向における回路基板および点灯回路部品を固定する間隔が小さくなって回路基板の共鳴周波数が高くなり、回路基板が外部からの振動に対して振動しにくくなるので、点灯回路部品をよりしっかりと回路基板に固定させることができ、振動等に対する当該固定の信頼性をより向上させることができる。
請求項4の発明によれば、第1および第2の放熱体が回路基板の長手方向に交互に設けられることにより、放熱体による回路基板および点灯回路部品を固定する間隔がさらに短くなって回路基板の共鳴周波数がさらに高くなり、回路基板が外部からの振動に対してより振動しにくくなるので、点灯回路部品をさらにしっかりと回路基板に固定させることができ、振動等に対する当該固定の信頼性をさらに向上させることができる。
請求項5の発明によれば、発熱部品からの熱が金属製のケース本体およびケース蓋体のほぼ全域の外表面から外気等に放熱されて、発熱部品の温度上昇が抑制されるので、発熱部品の熱劣化や品質の低下を防止することができる。
請求項6の発明によれば、振動等に対する点灯回路部品の固定を容易にしっかり行える放電ランプ用点灯装置を具備するので、安価で品質の向上する車両用の照明器具を提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を示す放電ランプ用点灯装置の概略横断面図、図2は、同じく放電ランプ用点灯装置の図1のA−A方向の概略断面図である。
図1において、放電ランプ用点灯装置1は、ケース本体2、ケース蓋体3、回路基板4、絶縁体としての絶縁紙5、放熱体6および端板7を有して構成されている。
ケース本体2は、金属製例えばアルミニウム(Al)からなり、図2に示すように、1枚の平板を折り曲げて側部2a,2aおよび底部2bに形成した長尺枠体である。すなわち、ケース本体2は、底面2bbに対向する部位に開口2cが形成された矩形状を有している。そして、ケース本体2の長手方向の両端側の底面2bbに、L形状の一対の支持部材8,8を配設している。
ケース蓋体3は、金属製例えばアルミニウム(Al)からなり、ケース本体2の開口2cを覆ってケース本体2に嵌着されている。ケース蓋体3は、1枚の平板を左右それぞれ二段に折り曲げ、側部3a,3a、傾斜部3b,3bおよび水平部3cを有する長尺枠体に形成されている。そして、側部3a,3aおよび傾斜部3b,3bは、ばね性を有するように折り曲げ形成され、ケース蓋体3がケース本体2に嵌着されたとき、側部3a,3aがケース本体2の側部2a,2aに強固に固定する。
回路基板4は、長方形状の例えばガラスエポキシ材や紙フェノール材などからなり、図1に示すように、ケース本体2の底面2bbに沿って収容され、両端側がケース本体2の支持部材8,8に図示しないねじにより固定されている。そして、上面側4aに放電ランプを点灯させる高周波点灯回路のトランジスタTr、コンデンサC1、抵抗R1、インダクタL1やトランスT1などの点灯回路部品を実装している。そして、発熱部品であるトランスT1、抵抗R1やインダクタL1などを回路基板4の長手方向の略中央部に配設している。高周波点灯回路は、放電ランプを高周波点灯させる周知の回路で形成されている。
絶縁紙5は、例えばポリエステルからなり、シート状に形成され、可撓性を有しており、ケース本体2およびケース蓋体3の形状に沿うことができる。そして、図2に示すように、回路基板4の長手方向に亘り回路基板4および高周波点灯回路の点灯回路部品の周囲に配設されるように、ケース本体2の内部およびケース蓋体3の内部にそれぞれ1枚配設されている。すなわち、絶縁紙5は、シート状に分割されて、端部が重ね合わさるようになっているので、回路基板4および高周波点灯回路の点灯回路部品の周囲を覆ったまま両者が変位しても絶縁性が保たれるようになっている。また、絶縁紙5は、熱伝導性も有していて、点灯回路部品からの熱をケース本体2およびケース蓋体3に伝熱させる。
放熱体6は、電気絶縁性、伝熱性および弾性を有する例えばシリコーン樹脂からなり、予め所定の厚みのシート状に形成されている。そして、回路基板4の長手方向の略中央部に絶縁紙5の回路基板4側に介在するように配設されている。
回路基板4の長手方向の略中央部には、点灯回路部品のトランスT1が配置されているので、放熱体6は、トランスT1の表面および回路基板4の下面4bにそれぞれ接触するような厚みを有して、他の固定手段により固定されることなく上下2枚が第1の放熱体6aおよび第2の放熱体6bとして配設されている。そして、ケース本体2にケース蓋体3を嵌着したときに、絶縁紙5を介してケース本体2およびケース蓋体3に押圧されて弾性変形し、回路基板4およびトランスT1を上下から固定(挟持)するように形成されている。すなわち、回路基板4およびトランスT1は、第1の放熱体6aが絶縁紙5を介してケース本体2に押圧され、第2の放熱体6bが絶縁紙5を介してケース蓋体3に押圧されることにより、第1および第2の放熱体6a,6b(放熱体6)によって固定されている。
端板7,7は、ケース蓋体3の水平部3cから延在され、ケース蓋体3をケース本体2に嵌着したときに、ケース本体2の長手方向の両端側の開口2d,2dを遮蔽するように形成されている。この遮蔽により、ケース本体2内に指等が入らなくなる。
次に、本発明の第1の実施形態の作用について説明する。
回路基板4は、両端側が支持部材8,8に固定され、長手方向の略中央部が点灯回路部品のトランスT1とともに上下2枚の放熱体6(第1の放熱体6aおよび第2の放熱体6b)により固定されている。そして、ケース本体2に例えば電車等から振動が加わると、回路基板4は、支持部材8,8を支点として上下、左右などに振動しようとする。
しかし、回路基板4の長手方向の略中央部が放熱体6により固定されていて、かつ放熱体6が弾性を有しているので、前記振動は放熱体6に吸収される。これにより、電車等からの振動に対して、回路基板4の振幅が極めて小さくなり、点灯回路部品は、電車等からの振動に対して、長年に亘りしっかりと回路基板4に固定される。この結果、回路基板4に実装された点灯回路部品の実装(固定)に対する信頼性が向上する。
また、放熱体6は、固定手段により固定されず、回路基板4およびトランスT1を固定するように絶縁紙5の回路基板4側に配設されるのみであるので、電車等からの振動に対する点灯回路部品の前記固定が容易に行える。さらに、放熱体6は、第1の放熱体6aおよび第2の放熱体6bに分割されていて、第1の放熱体6aが絶縁体5を介してケース本体2と回路基板4の間に、第2の放熱体6bが絶縁体5を介してケース蓋体3と点灯回路部品の間にそれぞれ配設されるので、当該配設作業が行いやすく、省力化が図られる。また、放熱体6のシリコーン樹脂は、比較的安価に入手できる。これにより、放電ランプ用点灯装置1を安価に構成することができる。
そして、シリコーン樹脂の放熱体6は、弾性を有して振動等を吸収するので、点灯回路部品(トランスT1)を傷つけにくく、これにより、点灯回路部品の品質や安全性を向上させることができる。
そして、放電ランプ用点灯装置1が動作すると、トランスT1が発熱する。放熱体6は、伝熱性の良好なシリコーン樹脂からなるので、トランスT1に発生した熱は、放熱体6に伝熱され、放熱体6から絶縁紙5を介して金属製のケース本体2およびケース蓋体3の長手方向の略中央部側に伝熱され、さらに略中央部側からケース本体2およびケース蓋体3の両端側に伝熱される。これにより、トランスT1に発生した熱は、ケース本体2およびケース蓋体3のほぼ全域の外表面から外気に放熱される。この結果、トランスT1の温度上昇を抑制することができて、トランスT1の熱劣化による短寿命や品質の低下などを防止することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態を示す放電ランプ用点灯装置の概略横断面図である。なお、図1と同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
図3に示す放電ランプ用点灯装置9は、図1に放電ランプ用点灯装置1において、トランスT1に加え、発熱部品である抵抗R1およびインダクタL1がそれぞれ回路基板4を介して放熱体10,11により固定されている。放熱体10,11は、放熱体6と同様、シリコーン樹脂からなっている。
放熱体10は、それぞれ所定の厚みのシート状に形成された第1の放熱体としての下側放熱体10aおよび第2の放熱体としての上側放熱体10bに分割されている。下側放熱体10aおよび上側放熱体10bは、抵抗R1を介して対向するように設けられている。そして、下側放熱体10aは、絶縁紙5を介してケース本体2に押圧され、上側放熱体10aは、絶縁紙5を介してケース蓋体3に押圧されている。これらの押圧により、下側放熱体10aおよび上側放熱体10bは、回路基板4を介して抵抗R1を固定(挟持)している。
また、放熱体11は、放熱体10と同様にして形成され、インダクタL1を介して対向するように設けられた第1の放熱体としての下側放熱体11aおよび第2の放熱体としての上側放熱体11bに分割されている。そして、下側放熱体11aが絶縁紙5を介してケース本体2に押圧され、上側放熱体11aが絶縁紙5を介してケース蓋体3に押圧されることにより、インダクタL1が固定されている。
そして、第1の放熱体としての下側放熱体10a,6a,11aおよび第2の放熱体としての上側放熱体10b,6b,11bは、それぞれ回路基板4の長手方向に沿うように設けられている。ここで、放熱体10と放熱体6との配設位置の間隔をB1とすると、B1=n*H/2で表わされる。Hは振動波の波長であり、定数nは、基本波のn次波を示している。H(波長)=C(速度)/f(周波数)であるので、回路基板4の共鳴周波数fは、f=(n*C)/(2*B1)で表わせる。なお、間隔B1は、放熱体10,6,11の配設位置の最も短い間隔としている。
下側放熱体10a,6a,11aおよび上側放熱体10b,6b,11bは、それぞれ抵抗R1、トランスT1およびインダクタL1を固定するように、回路基板4の長手方向の略中央部に設けられているので、前記間隔B1が小さくなっており、この結果、回路基板4の共鳴周波数fは高くなっている。
そして、鉄道車両の固有の振動周波数fは、f=v/Lで表わされる。vは鉄道車両の速度、Lは車両長である。そして、鉄道車両の車体が25m、車両数が10両の場合、前記振動周波数fは、加速時には1〜5Hz、走行時には40〜60Hzとなる。したがって、放電ランプ用点灯装置1が鉄道車両に設置される場合、回路基板4の共鳴周波数fが高くなると、この共鳴周波数fと外部からケース本体2に与えられる振動周波数fとが一致しなくなり、両者の周波数差が大きくなる。これにより、回路基板4は、外部からケース本体2に与えられる振動に対して応動(振動)しにくくなる。
上述したように、複数個の下側放熱体10a,6a,11aおよび上側放熱体10b,6b,11bが回路基板4の長手方向にそれぞれ設けられていると、回路基板4および点灯回路部品を固定する回路基板4の長手方向における間隔B1が小さくなることによって回路基板4の共鳴周波数fが高くなり、回路基板4が外部からの振動に対して応動しにくくなる。すなわち、回路基板4は、外部からの振動に対して前後、左右および上下に振動しにくくなる。したがって、放電ランプを点灯させる点灯回路部品がしっかりと回路基板4に固定される結果、振動に対する当該固定の信頼性を向上させることができる。
また、下側放熱体10a,6a,11aおよび上側放熱体10b,6b,11bは、それぞれ発熱部品である抵抗R1、トランスT1およびインダクタL1を固定している。したがって、抵抗R1、トランスT1およびインダクタL1に発生したそれぞれの熱は、回路基板4、下側放熱体10a,6a,11aおよび絶縁紙5を介して金属製のケース本体2から外気等に放熱され、上側放熱体10b,6b,11bおよび絶縁紙5を介してケース蓋体3から外気等に放熱される。これにより、抵抗R1、トランスT1およびインダクタL1の温度上昇を抑制することができるので、これら抵抗R1、トランスT1およびインダクタL1などの点灯回路部品の熱劣化による短寿命や品質の低下などを防止することができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図4は、本発明の第3の実施形態を示す放電ランプ用点灯装置の概略横断面図である。なお、図3と同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
図4に示す放電ランプ用点灯装置12は、図3に放電ランプ用点灯装置9において、下側放熱体6aが分割されて、第1の放熱体としての下側放熱体13aおよび下側放熱体14aに形成されている。そして、第2の放熱体としての上側放熱体10b,6b,11bの配設位置を変更せずに、第1の放熱体としての下側放熱体10a,13a,14a,11aと第2の放熱体としての上側放熱体10b,6b,11bとが回路基板4の長手方向に交互に配置されるように、下側放熱体10a,13a,14a,11aの配設位置を変更させている。
下側放熱体10a,13a,14a,11aは、絶縁紙5を介してケース本体2に押圧され、この押圧に応じて回路基板4を押圧している。また、上側放熱体10b,6b,11bは、絶縁紙5を介してケース蓋体3に押圧され、この押圧に応じてそれぞれ抵抗R1、トランスT1およびインダクタL1を押圧している。これにより、回路基板4に実装されている抵抗R1、トランスT1およびインダクタL1は、下側放熱体10a,13a,14a,11aおよび上側放熱体10b,6b,11bにより固定されている。
下側放熱体10a,13a,14a,11aおよび上側放熱体10b,6,11bが回路基板4の長手方向に交互に設けられていることにより、回路基板4の長手方向における下側放熱体10a,13a,14a,11aの配設位置と、上側放熱体10b,6,11bの配設位置との間隔B1がより小さくなっている。これにより、回路基板4の共鳴周波数fがより高くなり、この共鳴周波数fと外部からケース本体2に与えられる振動の周波数例えば前記振動周波数fとの周波数差がより大きくなる。この結果、回路基板4は、外部からの振動に対してより振動しにくくなる。この結果、放電ランプを点灯させる点灯回路部品をよりしっかりと回路基板4に固定させることができ、ケース本体2への振動に対する当該固定の信頼性をより向上させることができる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図5は、本発明の第4の実施形態を示す照明器具であり、(a)は一部切り欠き概略正面図、(b)は一部切り欠き概略側面図である。なお、図1と同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
図5に示す照明器具15は、電車等に搭載される車両用照明器具である。照明器具15は、略台形の箱状に形成されている器具本体16の内部に一対のランプソケット17,17が配設されている。このランプソケット17,17に放電ランプとしての直管形の蛍光ランプ18が装着されている。
そして、器具本体16は、開口部16a側に樋状の透光性カバー19を配設し、上面16bに図に1示す放電ランプ用点灯装置1を配設している。
放電ランプ用点灯装置1の動作により、蛍光ランプ18が点灯すると、蛍光ランプ18からの放射光が透光性カバー19を通過して、照射面側に出射される。
照明器具15は、電車等の振動等が加わっても点灯回路部品がしっかりと回路基板4に固定されている放電ランプ用点灯装置1を具備しているので、安価であり、品質や信頼性が向上している。
本発明の第1の実施形態を示す放電ランプ用点灯装置の概略横断面図。 同じく、放電ランプ用点灯装置の図1のA−A方向の概略断面図。 本発明の第2の実施形態を示す放電ランプ用点灯装置の概略横断面図。 本発明の第3の実施形態を示す放電ランプ用点灯装置の概略横断面図。 本発明の第4の実施形態を示す照明器具であり、(a)は一部切り欠き概略正面図、(b)は一部切り欠き概略側面図。
符号の説明
1,9,12…放電ランプ用点灯装置
2…ケース本体
3…ケース蓋体
4…回路基板
5…絶縁体としての絶縁紙
6,10,11,13a,14a…放熱体
15…照明器具
16…器具本体
18…放電ランプとしての蛍光ランプ

Claims (6)

  1. 底面に対向する部位に開口が形成された矩形状の金属製ケース本体と;
    ケース本体の開口を覆う金属製のケース蓋体と;
    点灯回路部品を実装し、ケース本体の底面に沿って収容された回路基板と;
    回路基板の長手方向に亘り回路基板および点灯回路部品の周囲に配設された絶縁体と;
    絶縁体を介してケース本体およびケース蓋体から押圧されて回路基板および点灯回路部品を固定するように絶縁体の回路基板側に設けられた放熱体と;
    を具備していることを特徴とする放電ランプ用点灯装置。
  2. 放熱体は、絶縁体を介してケース本体から押圧される第1の放熱体と、絶縁体を介してケース蓋体から押圧される第2の放熱体とを有することを特徴とする請求項1記載の放電ランプ用点灯装置。
  3. 第1および第2の放熱体は、回路基板の長手方向にそれぞれ複数個設けられていることを特徴とする請求項2記載の放電ランプ用点灯装置。
  4. 第1および第2の放熱体は、回路基板の長手方向に交互に設けられていることを特徴とする請求項2または3記載の放電ランプ用点灯装置。
  5. 回路基板の長手方向の略中央部には、点灯回路部品の発熱部品が配設され、この発熱部品が放熱体により固定されていることを特徴とする請求項1ないし4いずれか一記載の放電ランプ用点灯装置。
  6. 請求項1ないし5いずれか一記載の放電ランプ用点灯装置と;
    この放電ランプ用点灯装置により点灯される放電ランプと;
    放電ランプを配設している器具本体と;
    を具備していることを特徴とする照明器具。
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