JP5431745B2 - 車両の運動制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、自動車等の車両の運動制御装置、特に、旋回操作時における車両の運動を制御する運動制御装置に関する。
従来、旋回操作時における車両の運動を制御する運動制御装置の一種として、実旋回制御量が目標旋回制御量となるように車両制動力を制御する制動力制御装置を備えたものは周知である。かかる車両安定化制御のための制動力制御装置では、車両の旋回操作時に、例えば、運転者(ドライバ)によるステアリングホイールの操舵角および操舵速度に基づく目標ヨーレートに対する、操舵輪の実際の操舵状態に基づく実ヨーレートの偏差を極小化すべく、左右の操舵輪に加える制動力がそれぞれ制御される。例えば、車両安定化制御のために、車輪制動力の自動制御、或いはこれに加えてエンジン出力の自動制御を行うようにした、所謂ダイナミックスタビリティコントロール(Dynamic Stability Control: 以下、適宜DSCと略称する )システムと呼ばれるシステムも、かかる制動力制御システムの一種である。
また、近年では、かかる制動力制御に加えて、操舵輪の操舵角制御について、実旋回制御量が目標旋回制御量となるように操舵輪の操舵角を制御する操舵角制御装置も実用化されている。かかる操舵角制御装置では、車両の旋回操作時に、例えば、前記目標ヨーレートに対する前記実ヨーレートの偏差を極小化すべく操舵輪の操舵角が制御されて、ドライバのステアリング操舵がアシストされる。例えば、所謂ステアリングスタビリティコントロール(Steering Stability Control: 以下、適宜SSCと略称する)システムと呼ばれるシステムも、かかる操舵角制御システムの一種である。
このような操舵角制御と前述の制動力制御とを組み合わせて旋回操作時における車両の運動制御を行う場合、まず、操舵角制御によって実旋回制御量が目標旋回制御量となるように操舵輪の操舵角を自動制御し、目標旋回制御量に対する実旋回制御量の偏差(例えばヨーレート偏差)が操舵角制御システムの作動限界を越える場合には、制動力制御システムを併用し各車輪への制動力を自動制御することにより、操舵角の自動制御のみでは打ち消し得ない偏差を極小化するのが一般的である(例えば特許文献1参照)。
特開平3−227762号公報
上述のように操舵角制御と制動力制御とを組み合わせて旋回操作時における車両の運動制御を行う運動制御装置を備えた車両において、旋回操作時に所謂オーバーステアが生じた場合、通常領域からヨーモーメントの補正量が比較的小さい領域では操舵角制御のみによりドライバの操舵を補助し、オーバーステアの進行に伴ってヨーレート偏差が大きくなり、操舵角制御システムの作動限界を越える限界領域に入ると、制動力制御システムが併用されるのであるが、この状態で、ドライバがオーバーステアを解消あるいは抑制すべくハンドルの切り返し操作等を行っても、操舵角制御システムが制動力制御システムと協調して働いている関係上、車両の挙動がドライバのハンドル操作に必ずしも忠実に反応せず、ドライバが違和感を覚える場合が生じ得る。また、両システムが併用されているので、制動力制御を終える際の制御の収束性がよくないという難点もあった。
この発明は、かかる技術的課題に鑑みてなされたもので、操舵角制御と制動力制御とを組み合わせて旋回操作時における車両の運動制御を行う運動制御装置において、オーバーステア発生時における車両の挙動を好適に安定化させるとともに、オーバーステアの限界領域でドライバに違和感を及ぼすことを抑制し、また、制動力制御を終える際の制御の収束性を高めることができる、車両の運動制御装置を提供することを目的とする。
このため、本願の第1の発明(請求項1に係る発明)は、実旋回制御量が目標旋回制御量となるように操舵輪の操舵角を制御する操舵角制御手段と、前記実旋回制御量が前記目標旋回制御量となるように車両制動力を制御する制動力制御手段と、を備えた車両の運動制御装置であって、前記制動力制御手段が車両のオーバーステア状態を検知して制動力制御を開始するタイミングを検出したことに基づいて、前記操舵角制御手段の制御中止を決定する操舵角制御中止決定手段と、前記操舵角制御手段の制御中止時または制御復帰時には前記操舵角制御手段の制御の移行タイミングを遅延させるように変更する制御移行タイミング変更手段とを備え、前記制御タイミング変更手段は、車体速度,操舵速度,ヨーレート偏差および路面摩擦係数の少なくとも一つに基づいて制御の移行タイミングの遅延時間を決定する、ことを特徴としたものである。
また、本願の第の発明(請求項に係る発明)は、前記第の発明において、前記制御タイミング変更手段は、車体速度,操舵速度,ヨーレート偏差および路面摩擦係数にそれぞれ依存した遅延時間を各々示す遅延用のマップの少なくとも一つを用いて、前記制御の移行タイミングの遅延時間を決定する、ことを特徴としたものである。
また更に、本願の第発明(請求項係る発明)は、前記第1又はの発明において、前記操舵角制御手段の制御中止時または制御復帰時には前記操舵角制御手段の制御量を徐々に変化させて急変を抑制するように変更する制御量変更手段を更に備え、前記制御量変更手段は、車体速度,操舵速度,ヨーレート偏差および路面摩擦係数の少なくとも一つに基づいて、前記操舵角制御手段の制御中止速度を制限する制御中止速度制限値を決定する、ことを特徴としたものである。
また更に、本願の第の発明(請求項に係る発明)は、前記第の発明において、前記制御量変更手段は、車体速度,操舵速度,ヨーレート偏差および路面摩擦係数にそれぞれ依存した制御中止速度を各々示す制御中止速度制限用のマップの少なくとも一つを用いて、前記制御中止速度制限値を決定する、ことを特徴としたものである。
本願の第1の発明によれば、旋回操作時にオーバーステアが生じた場合、通常領域およびヨーモーメントの補正量が比較的小さい領域からヨーレート偏差が大きくなって操舵角制御手段の作動限界を越える限界領域にかけては、操舵角制御でドライバの操舵を補助することにより、また、限界領域では制動力制御手段が作動して操舵輪に対する制動力を制御することにより、それぞれの領域において車両挙動の安定性を確保することができる。しかも、制動力制御手段が車両のオーバーステア状態を検知して制動力制御を開始するタイミングを検出したことに基づいて、操舵角制御中止決定手段の決定により操舵角制御手段の制御が中止されるので、オーバーステアの前記限界領域において、ドライバがハンドル操作時に違和感を覚えることを有効に抑制することができる。また、前記限界領域では、制動力制御手段は、従来のように操舵角制御手段と併用されるのではなく、単独で作用するので、制動力制御を終える際の制御の収束性も大幅に向上する。
特に、前記操舵角制御手段の制御中止時または制御復帰時には前記操舵角制御手段の制御の移行タイミングを遅延させるように変更する制御移行タイミング変更手段を備えたことにより、車両の運転状態等に応じて、制御の移行タイミングを好適に遅延させるように設定することができる。この場合において、前記制御タイミング変更手段は、車両挙動の安定性に影響を及ぼす状態量である、車体速度,操舵速度,ヨーレート偏差および路面摩擦係数の少なくとも一つに基づいて制御の移行タイミングの遅延時間を好適に決定することができる。
また、本願の第の発明によれば、基本的には前記第の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、前記制御タイミング変更手段は、車両挙動の安定性に影響を及ぼす状態量である、前述の車体速度,操舵速度,ヨーレート偏差および路面摩擦係数にそれぞれ依存した遅延時間を各々示す遅延用のマップの少なくとも一つを用いて、前記制御の移行タイミングの遅延時間を好適に決定することができる。
また更に、本願の第の発明によれば、基本的には前記第1又は2の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、前記操舵角制御手段の制御中止時または制御復帰時には前記操舵角制御手段の制御量を徐々に変化させて急変を抑制するように変更する制御量変更手段を備えているので、車両の運転状態等に応じて、制御量の急変を抑制して制御の移行を好適に行うことができる。この場合において、前記制御量変更手段は、車両挙動の安定性に影響を及ぼす状態量である、車体速度,操舵速度,ヨーレート偏差および路面摩擦係数の少なくとも一つに基づいて、前記操舵角制御手段の制御中止速度を制限する制御中止速度制限値を好適に決定することができる。
また更に、本願の第の発明によれば、基本的には前記第の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、前記制御量変更手段は、車両挙動の安定性に影響を及ぼす状態量である、前述の車体速度,操舵速度,ヨーレート偏差および路面摩擦係数にそれぞれ依存した制御中止速度を各々示す制御中止速度制限用のマップの少なくとも一つを用いて、前記制御中止速度制限値を好適に決定することができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
尚、以下の説明においては、特に説明がない限り、車両の前進方向を「前方」とし、また、「左方」及び「右方」は、この車両前進方向における左方および右方と一致するものとする。
図1は、本発明の実施の形態に係る運動制御装置を備えた自動車の操舵輪(転舵輪ともいう)としての前輪を操舵するための前輪操舵装置の概略を示すブロック構成図、また、図2は、前輪操舵装置の概略構成を模式的に示す斜視図である。
これらの図に示すように、前輪操舵装置10は、運転者(ドライバ)によって回動操作されるステアリングホイール11(所謂ハンドル)と、該ステアリングホイール11を後端(図1では右端)に固定支持したステアリングシャフト12と、該ステアリングシャフト12の前部側に連結された操舵アクチュエータ15とを備えている。
また、前輪操舵装置10には、操舵アクチュエータ15の作動により車両の左右方向に移動自在なタイロッド13と、該タイロッド13の移動により左右の前輪FL,FRを転舵させるリンクを含んだリンク機構部14が設けられている。更に、前輪操舵装置10は、ステアリングホイール11の操舵角(所謂ハンドル舵角)を検知すると共にその操舵速度(操舵角速度)を検出し得るステアリングホイール・センサShを備えている。尚、これら各構成要素は、何れも、従来公知のものと同様のものである。
前記操舵アクチュエータ15及びステアリングホイール・センサShは、後述する操舵制御ECU(Electronic Control Unit)20に信号授受可能に接続されている。この操舵制御ECU20は、前輪FR,FLの操舵角(Road Wheel Angle: 以下、適宜、RWAと略称する:転舵角あるいはタイヤ角ともいう)をステアリングホイール11の操舵角(Steering Wheel Angle: 以下、適宜、SWAと略称する)に応じた角度に調整すべく操舵アクチュエータ15を制御する。
また、ステアリングホイール・センサShの検出信号は、後述する制動及びエンジン制御ECU30にも入力されるようになっている。これら操舵制御ECU20,制動及びエンジン制御ECU30は共に、CPU,ROM及びRAM(何れも不図示)などを備えた電子制御装置として構成されている。
図3は操舵制御ECU20による前輪操舵制御の概略を説明するためのブロック図、また、図4は制動及びエンジン制御ECU30による制動及びエンジン制御の概略を説明するためのブロック図である。
本実施形態に係る前輪操舵装置10は、運転者(ドライバ)によるステアリングホイール11の操舵(ハンドル操作)をアシストする電動パワーステアリング機構を備え、ドライバのハンドル操作に応じたドライバ目標タイヤ角を演算し、更には、これに加えて車両の運転状態に応じたその他の制御量を加味して目標タイヤ角を演算し、実タイヤ角がこの目標タイヤ角となるようにすることができる、所謂アクティブ・フロント・ステアリング(Active Front Steering: 以下、適宜、AFSと略称する)と呼ばれるタイプのものである。前記操舵アクチュエータ15は、AFSアクチュエータとも呼ばれ、AFSモータ15mを備えると共に、該AFSモータ15mのモータ角を検出するためのモータ角センサSmが付設されている(図3参照)。
操舵制御ECU20(図3参照)は、AFS ECUとも呼ばれ、ステアリングホイール操舵角に対するタイヤ切れ角を表すギア比を変更可能とする所謂バリアブルギヤレシオ(Variable Gear Ratio: 以下、適宜VGRと略称する)機構部21と、操舵角速度に対してタイヤ角の位相を速めて、ハンドル操作に対する車両挙動の応答性を高めることができる、コンプライアンス補償(Compliance Compensation: 以下、適宜CmpCと略称する)機構部22とを備えている。
また、操舵制御ECU20は、操舵角,VGR機構部21で求めたVGR値およびCmpC機構部22で求めたCmpC値に基づいて、ドライバのハンドル操作に応じたドライバ目標タイヤ角を演算するドライバ目標タイヤ角演算部23と、ドライバ目標タイヤ角に後述するスプリットμ時の操舵補助制御量およびSSC制御量を加味して最終的な目標タイヤ角を演算する目標タイヤ角演算部24とを備えている。
尚、例えば車体速度に応じたVGR値を求める際に用いるマップの一例を図8に、また、例えば操舵速度に応じたCmpC値を求める際に用いるマップの一例を図9に、それぞれ示す。これらのマップは、例えば、操舵制御ECU20に備えられたROM内に格納されている。図8に例示されたマップでは、車体速度が上昇するに連れて、VGR値は、所定の曲線に沿って大きくなる。また、図9に例示されたマップでは、CmpC値は、車体速度が或る程度以下の範囲までは直線的に増大し、この範囲を越えて車体速度が上昇すると、CmpC値の増大は飽和状態に近付く。
操舵制御ECU20は、目標タイヤ角の演算値をピニオン角に換算した値と、ステアリングホイール・センサShによって検出されたステアリングホイール操舵角(SWA)とに基づいて、AFSモータ角の要求値を演算するAFSモータ角要求値演算部25更に備えており、このAFSモータ角要求値演算部25で演算して得られた要求値に基づいてAFSアクチュエータ15が(つまりAFSモータ15mが)駆動される。尚、目標タイヤ角の演算値をピニオン角に換算する際には、ステアリング機構のラック/ピニオンのギヤ比に対応するメカニカルレシオRm=ピニオン角/タイヤ角(RWA)を用いて換算が行われる。
また、操舵制御ECU20は、モータ角センサSmの検出値に基づいて、AFSモータ15mの実モータ角を演算する実モータ角演算部26を備えており、更に、この実モータ角をメカニカルレシオRmで除したRWA換算値と、ステアリングホイール・センサShによって検出されたステアリングホイール操舵角(SWA)をメカニカルレシオRmで除したRWA換算値とに基づいて、実操舵角(実タイヤ角)を演算する実操舵角演算部27が設けられている。この実タイヤ角演算部27で得られた実タイヤ角演算値および前記ドライバ目標タイヤ角演算部23で得られたドライバ目標タイヤ角演算は、バスB1を介して制動及びエンジン制御ECU30に入力される。
尚、以上のような操舵制御ECU(AFS ECU)20による操舵制御の詳細については、後述する。
図3に示されるように、前記ステアリングホイール・センサShはバスB1に接続されており、当該ステアリングホイール・センサShの検出信号、つまり、ステアリングホイール11の操舵角SWA及びその操舵速度(操舵角速度)の検出信号が、バスB1を介して操舵制御ECU20に入力される。また、当該車両に加わるヨーイングのヨーレート及び横加速度を検出するものとして、ヨーレートセンサと横加速度センサの機能を併せ持った所謂コンバインドセンサScが車体の適所に設置され、このコンバインドセンサScもバスB1に接続されている。
図4に示すように、制動及びエンジン制御ECU30は、種々の車両状態に応じた好適な制動力制御およびエンジン出力制御が行えるように、主として制動時の車輪の横滑り等を抑制する制動制御のためのアンチロックブレーキシステム(Anti-lock Braking System: 以下、適宜ABSと略称する),主として車両安定化制御のためのダイナミックスタビリティコントロール(DSC )システム、及び主として好適な車輪スリップ制御のためのトラクションコントロールシステム(Traction Control System: 以下、適宜TCSと略称する)の各システムについて、それぞれ所要の演算を行うABS/DSC/TCS演算部31を備えている。
制動及びエンジン制御ECU30には、従来公知の車輪速センサSwが電気的に接続されており、この車輪速センサSwからの入力信号(車輪速信号データ)に基づいて車体速度が演算され、この車体速度の演算データは、バスB1を介して操舵制御ECU20に入力される。
また、制動及びエンジン制御ECU30には、前記コンバインドセンサScの検出信号、つまりヨーレート及び横加速度の検出信号が、バスB1を介して入力される。更に、操舵制御ECU20で演算されたドライバ目標タイヤ角および実タイヤ角の各データが、バスB1を介して制動及びエンジン制御ECU30に入力されるようになっている。
前記DSCシステムは、旋回操作時に、車両の実旋回制御量が目標旋回制御量となるように、車輪に対する制動力及び/又はエンジン出力を制御する機能(本明細書では、適宜、DSC機能という)を有している。
前記ABS/DSC/TCS演算部31で得られた演算値データは、各車輪に対する制動液圧を制御するブレーキ液圧ユニット4と、エンジン自体の作動を制御するエンジンECU2に信号入力され、車両状態に応じた好適な制動力制御およびエンジン出力制御に用いられる。
また、制動及びエンジン制御ECU30は、車両走行中に左右の車輪について、路面摩擦係数(路面μ)の値に所定以上の差がある所謂スプリットμが生じた場合に、このスプリットμによる車両の不安定な挙動を打ち消すための操舵補助制御量を演算するスプリットμ時操舵補助制御演算部32を備えている。かかるスプリットμ時操舵補助制御演算は、従来公知の内容と同様のものである。
更に、本実施形態では、制動及びエンジン制御ECU30は、旋回操作時に、車両の実旋回制御量が目標旋回制御量となるように操舵輪(左右の前輪FL,FR)の操舵角RWA(転舵角あるいは操舵角ともいう)を制御し得る、所謂ステアリングスタビリティコントロール(SSC )機能として、旋回時にオーバーステアが生じた場合に、このオーバーステアによる車両の不安定な挙動を打ち消すための操舵補助制御量を演算するオーバーステア時操舵補助制御演算部40を備えている。
また、本実施形態では、前記DSCシステムは、ドライバのブレーキ操作が無い場合でも作動してオーバーステア状態を検知し、DSC機能によって制動力制御を開始するタイミングを検出すると、SSC制御の作動を禁止するSSC作動禁止フラグを出力し、これに基づいてSSC制御が停止または復帰されるようになっている。
次に、前記オーバーステア時操舵補助制御演算部40について説明する。
図5は、オーバーステア時操舵補助制御演算部40による制御の概略を説明するためのブロック図である。また、図6及び図7は、前記オーバーステア時操舵補助制御演算部40内に備えられたSSC作動停止演算部による制御の概略を説明するためのブロック図である。
図5に示すように、オーバーステア時操舵補助制御演算部40には、操舵角および操舵速度,ドライバ目標タイヤ角,車体速度,実ヨーレート,実横加速度の各データ信号が入力されると共に、SSC制御の作動禁止についての情報を示すSSC作動禁止フラグが入力される。このSSC作動禁止フラグは、前記DSCシステムがDSC機能によって制動力制御を開始するタイミングを検出した場合には、SSC制御の作動を禁止すべく、(0)から(1)に変化し、SSC制御の作動を禁止しない状態では(0)に維持されるフラグである。
オーバーステア時操舵補助制御演算部40は、目標ヨーレートを演算する目標ヨーレート演算部41と、SSC制御でのオーバーステア判定およびアンダーステア判定を行う走行状態判定演算部42と、オーバーステア(OS)発生時にSSC機能によるオーバーステア(OS)補正の目標操舵制御量を演算するSSC OS補正目標操舵制御量演算部43と、DSCシステムから入力されるSSC作動禁止フラグに応じて、このフラグが(0)から(1)に変化してSSC作動を停止する場合には、SSC作動停止のタイミングや車体速度制限などを演算するSSC作動停止演算部44と、を備えている。尚、SSC作動停止演算に影響を及ぼす路面μ(路面摩擦係数)の推定は、例えば、目標ヨーレート演算部41で行われる。
目標ヨーレート演算部41は、操舵角,操舵速度等の信号データに基づいて周知の手法で目標ヨーレートを演算する。また、走行状態判定演算部42は、目標ヨーレートと実ヨーレートとを対比すると共に、両者の差とオーバーステア用の閾値およびアンダーステア用の閾値とを比較し、閾値を越えると或いは閾値を下回るとオーバーステア判定あるいはアンダーステア判定を行い、それぞれの判定フラグを出力する。
SSC OS補正目標操舵制御量演算部43は、オーバーステア(OS)発生時に、取得した信号データ及び目標ヨーレート並びに路面μ推定値に基づいて、SSC機能によるオーバーステア(OS)補正の目標操舵制御量を演算し、SSC作動停止演算部44に対してSSC要求角(オリジナル)を出力する。
目標ヨーレート演算部41で得られた目標ヨーレート及び路面μ推定値は、走行状態判定演算部42,SSC OS補正目標操舵制御量演算部43及びSSC作動停止演算部44にそれぞれ入力される。また、走行状態判定演算部42によるSSC制御でのオーバーステア(OS)判定およびアンダーステア(US)判定があった場合には、OS判定フラグ又はUS判定フラグがSSC作動停止演算部44に入力される。更に、SSC OS補正目標操舵制御量演算部43によるSSC機能によるオーバーステア(OS)補正の目標操舵制御量、つまりオリジナルのSSC要求角も、SSC作動停止演算部44に入力される。そして、SSC作動停止演算部44では、以上の入力データに基づいて、SSC作動停止後のSSC要求角を演算し、この要求値を操舵制御ECU20に出力するようになっている。
図6及び図7に示すように、SSC作動停止演算部44は、オーバーステア時操舵補助制御演算部40にSSC作動禁止フラグが(0)から(1)に変化してしてから実際にSSC作動を停止させるタイミング(遅延時間)を決定する作動停止タイミング決定部45と、SSC作動を停止させる際における停止速度の制限値を決定する作動停止速度制限決定部46とを備えている。
また、SSC作動停止演算部44は、SSC作動禁止フラグ(DSC OS判定フラグ)と作動停止タイミング決定部45からのSSC作動停止遅延時間の出力データに応じて、後述するSSC作動停止タイミングの遅延演算を行うSSC作動停止タイミング遅延演算部47と、SSC作動禁止フラグの入力と作動停止速度制限決定部46からのSSC作動停止速度制限値の出力データに応じて、後述するSSC作動停止速度制限の演算を行ってSSC作動停止係数を出力するSSC作動停止速度制限演算部48と、を備えている。
そして、後述するように、このSSC作動停止速度制限演算部48からのSSC作動停止係数と、オリジナルのSSC要求角とに基づいて、作動停止後のSSC要求角が操舵制御ECU20に出力されるようになっている。
尚、図7に示したSSC作動停止タイミング遅延演算部47のブロック内の破線のグラフは遅延前の作動停止タイミングを、実線グラフは遅延後の作動停止タイミングを、それぞれ模式的に表している。また、SSC作動停止速度制限演算部48のブロック内の破線のグラフは速度制限前の作動停止速度を、実線グラフは速度制限後の作動停止速度を、それぞれ模式的に表している。
図6に示されるように、前記作動停止タイミング決定部45によるSSC作動停止のタイミング(遅延時間)は、車体速度,操舵速度,ヨーレート偏差(目標ヨーレートと実ヨーレートとの差)および路面μ推定値に応じて、それぞれ予め定められた遅延用のマップを用いて決定される。また、作動停止速度制限決定部46によるSSC作動停止時における停止速度の制限値は、車体速度,操舵速度,ヨーレート偏差および路面μ推定値に応じて、それぞれ予め定められた停止速度制限用のマップを用いて決定される。これらのマップは、例えば、オーバーステア時操舵補助制御演算部40に付設されたROM内に格納されている。尚、操舵速度については、一般にノイズが多いので、ローパスフィルタFpを介してオーバーステア時操舵補助制御演算部40に入力される。
図10は、前記SSC作動停止タイミング決定部45で用いられる遅延用のマップの一例を示す図であり、図10(a)はSSC作動停止タイミングの車体速度に依存したマップ例を、図10(b)はSSC作動停止タイミングの操舵速度に依存したマップ例を、
図10(c)はSSC作動停止タイミングのヨーレート偏差に依存したマップ例を、
また、図10(d)はSSC作動停止タイミングの路面μ推定値に依存したマップ例を、それぞれ示している。
図10(a)の車体速度依存マップでは、車体速度がある範囲以下では、SSC作動停止タイミングは遅い一定値であるが、この速度範囲を越えると車体速度の上昇に応じて略直線的にタイミングが速くなり、更に車体速度が上昇すると、SSC作動停止タイミングは速い一定値となる。図10(b)の操舵速度依存マップでは、操舵速度の上昇に応じて略直線的にタイミングが速くなる。図10(c)のヨーレート偏差依存マップでは、ヨーレート偏差が大きくなるに連れて略直線的にタイミングが速くなり、ヨーレート偏差の最大値でタイミングが最速となる。また、図10(d)の路面μ推定値依存マップでは、路面μ推定値が大きくなるに連れて略直線的にタイミングが遅くなり、路面μ推定値の最大値でタイミングが最も遅くなる。
SSC作動停止タイミング決定部45は、以上の遅延用マップ図10(a)〜(d)を用いて車体速度,操舵速度,ヨーレート偏差,路面μ推定値に応じた遅延時間を求め、それらのうちの最小値を遅延時間としてSSC作動停止タイミングを決定する。
また、図11は、前記SSC作動停止速度制限値決定部46で用いられる速度制限用のマップの一例を示す図であり、図11(a)はSSC作動停止速度制限の車体速度に依存したマップ例を、図11(b)はSSC作動停止速度制限の操舵速度に依存したマップ例を、図11(c)はSSC作動停止速度制限のヨーレート偏差に依存したマップ例を、また、図11(d)はSSC作動停止速度制限の路面μ推定値に依存したマップ例を、それぞれ示している。
図11(a)の車体速度依存マップでは、車体速度が上昇するに連れて略直線的に作動停止速度の制限値が速くなる。図11(b)の操舵速度依存マップでは、操舵速度の上昇に応じて略直線的に作動停止速度の制限値が速くなり、操舵速度の最大値で作動停止速度の制限値が最速となる。図11(c)のヨーレート偏差依存マップでは、ヨーレート偏差が大きくなるに連れて略直線的に作動停止速度の制限値が速くなり、ヨーレート偏差の最大値で作動停止速度の制限値が最速となる。また、図11(d)の路面μ推定値依存マップでは、路面μ推定値が大きくなるに連れて略直線的に作動停止速度の制限値が遅くなり、路面μ推定値の最大値で作動停止速度の制限値が最も遅くなる。
作動停止速度制限決定部46は、以上の速度制限用マップ図11(a)〜(d)を用いて車体速度,操舵速度,ヨーレート偏差,路面μ推定値に応じた作動停止速度の制限値を求め、それらのうちの最大値をSSC作動停止速度制限値として決定する。
以上のように構成された前輪操舵装置10の作動制御について、添付の制御フローチャートを参照しながら説明する。
図12は、前記AFSシステム(AFSS)で目標アクチュエータ角(つまり、図3で示したAFSモータ角)の要求値を演算する演算処理を説明するためのフローチャートである。
プロセスがスタートすると、まず、ステアリングホイール・センサSh(図3参照)からの出力信号に基づいて操舵角情報,操舵速度情報が取得され、図3に示した操舵制御ECU20のCPUに入力される(ステップ#1,#2)。
次いで、操舵制御ECU20のVGR機構部21,CmpC機構部22で、VGR目標タイヤ角,CmpC目標タイヤ角がそれぞれ演算され(ステップ#3,#4)、ドライバ目標タイヤ角演算部23で、前記VGR目標タイヤ角の演算値とCmpC目標タイヤ角の演算値に基づいて、ドライバ要求タイヤ角(VGR+CmpC)が演算される(ステップ#5)。
また、ステップ#6で、スプリットμ時操舵補助制御演算部32(図4参照)にてスプリットμ時における操舵補助制御量が演算され、その演算された操舵角の補正値(μスプリット補正値)が、操舵制御ECU20の目標タイヤ角演算部24に入力される。
更に、ステップ#7で、オーバーステア時操舵補助制御演算部40(図4参照)にてオーバーステア時における操舵補助制御量が演算され、その演算された操舵角の補正値(SSC補正値)が、操舵制御ECU20の目標タイヤ角演算部24に入力される。
そして、ステップ#8で、操舵制御ECU20の目標タイヤ角演算部24にて、以上のドライバ要求タイヤ角(VGR+CmpC)演算値,μスプリット補正値およびSSC補正値に基づいて、AFSシステム(AFSS)における目標タイヤ角が演算される(AFSS目標タイヤ角=VGR+CmpC+μスプリット+SSC)。
その後、ステップ#9で、このAFSS目標タイヤ角がピニオン角基準に換算される。この換算は、前述のように、メカニカルレシオRm=ピニオン角/タイヤ角(RWA)を用いて行われる。
そして、ステップ#10で、AFSモータ角要求値演算部25にて、前記AFSS目標タイヤ角のピニオン角基準への換算値に基づいて、AFSS目標アクチュエータ角(AFSモータ角)の要求値が演算されるようになっている。
次に、前記ステップ#7での演算処理に関連して、オーバーステア時操舵補助制御演算部40(図4参照)によるオーバーステア時における操舵補助制御量の演算について、図13のフローチャートを参照しながら説明する。尚、前述のように、本実施形態では、オーバーステア時操舵補助制御演算部40は制動及びエンジン制御ECU30内に備えられている。
演算処理がスタートすると、まず、図5に示されるように、操舵角および操舵速度,ドライバ目標タイヤ角,車体速度,実ヨーレート及び実横加速度の入力信号が取得され、更に、ABS/DSC/TCS演算部31から出力されるSSC作動禁止フラグが取得される(ステップ#11)。次に、ステップ#12で、取得した信号データに基づいて、目標ヨーレート演算部41(図5参照)にて目標ヨーレートが演算される。尚、路面μの推定もこの目標ヨーレート演算部41で行われる。この路面μの推定値および前記目標ヨーレートは、走行状態判定演算部42,SSC OS補正目標操舵制御量演算部43及びSSC作動停止演算部44にそれぞれ入力される。
次いで、ステップ#13で、走行状態判定演算部42にて、SSC制御での走行状態の判定演算(オーバーステア(OS)/アンダーステア(US)の判定演算)が行われ、SSC OS/US判定フラグが、SSC作動停止演算部44に入力される。
また、ステップ#14で、SSC OS補正目標操舵制御量演算部43にて、オーバーステア(OS)発生時におけるSSC機能によるオーバーステア(OS)補正の目標操舵制御量が演算され、この演算値に基づいて、SSC制御によるオリジナルの操舵制御要求角であるSSC要求角(オリジナル)としてSSC作動停止演算部44に入力される。
そして、ステップ#15で、SSC作動停止演算部44にて、SSC作動禁止フラグが(0)から(1)に変化した場合におけるSSC作動停止のタイミングや車体速度制限などを演算する、SSC作動停止演算サブールーチンが実行される。
図14は、前記SSC作動停止演算サブールーチン(ステップ#15)を説明するためのフローチャートである。
このサブルーチンの実行が開始されると、まず、SSC OS補正目標操舵制御量演算部43からSSC要求角(オリジナル)が取得され(ステップ#21)、次に、後述するSSC作動停止係数演算サブルーチンを実行してSSC作動停止係数が演算される(ステップ#22)。そして、SSC要求角(オリジナル)に前記SSC作動停止係数を掛け合わせて、SSC作動停止後のSSC要求角である、SSC要求角(作動停止後)が演算され(ステップ23)、この演算値が操舵制御ECU20に出力される。
図15は、前記SSC作動停止係数演算サブルーチン(ステップ#22)を説明するためのフローチャートである。
このサブルーチンの実行が開始されると、まず、ステップ#31で、SSC作動禁止フラグ(DSC OS判定フラグ)を取得し、ステップ#32で、SSC作動禁止フラグが(0)から(1)に変化したか否かが判定される。
このステップ#32での判定結果がNOの場合には、ステップ#33で、SSC作動復帰判定があったか否か、つまり、SSC作動禁止フラグが(1)から(0)に復帰したか否か、が判定される。この判定結果がNOの場合には、SSC作動停止遅延時間およびSSC作動停止速度制限値は、共に前回値に保持される(ステップ#34,#35)。そして、SSC作動停止遅延演算およびSSC作動停止速度制限演算が実行され(ステップ#40及び#41)、SSC作動停止係数が出力されるようになっている(ステップ#42)。
一方、ステップ#33での判定結果がYESの場合には、SSC作動停止遅延時間が0(零)に、SSC作動停止速度制限値は復帰時の値に固定されるように、それぞれ設定される(ステップ#36,#37)。その後、前記ステップ#40からステップ#42の各ステップを実行する。
また、前記ステップ#32での判定結果がYESの場合には、車両状態量に応じたSSC作動停止遅延時間演算サブルーチンおよび車両状態量に応じたSSC作動停止速度制限値演算サブルーチンが実行される(ステップ#38及び#39)。その後、前記ステップ#40からステップ#42の各ステップを実行する。
図16は、前記車両状態量に応じたSSC作動停止遅延時間演算サブルーチン(ステップ#38)を説明するためのフローチャートである。この車両状態量に応じたSSC作動停止遅延時間演算サブルーチンは、前記図10(a)〜(d)のマップを用いて実行される。
このサブルーチンの実行が開始されると、まず、ステップ#51で、操舵角速度,実ヨーレート,目標ヨーレート,車体速度および路面μ推定値の入力データが取得され、ステップ#52で、ヨーレート偏差(目標ヨーレート−実ヨーレート)が演算される。また、ステップ#53で、ローパスフィルタFp(図6参照)を用いた操舵速度のノイズ除去演算が行われる。
次に、ステップ#54で、SSC作動停止タイミングの車体速度依存マップ(図10(a)参照)を用いて、車体速度に応じたSSC作動停止遅延時間Tvが演算される。また、ステップ#55で、SSC作動停止タイミングの操舵速度依存マップ(図10(b)参照)を用いて、操舵角速度に応じたSSC作動停止遅延時間Tsが演算される。更に、ステップ#56で、SSC作動停止タイミングのヨーレート偏差依存マップ(図10(c)参照)を用いて、ヨーレート偏差に応じたSSC作動停止遅延時間Tyが演算される。
また更に、ステップ#57で、SSC作動停止タイミングの路面μ推定値依存マップ(図10(d)参照)を用いて、路面μ推定値に応じたSSC作動停止遅延時間Tμが演算される。
そして、ステップ#58で、以上のSSC作動停止遅延時間Tv,Ts,Ty,Tμの最小値を取得して、SSC作動停止遅延時間の確定値Td=min(Tv,Ts,Ty,Tμ)が得られる。
また、図17は、前記車両状態量に応じたSSC作動停止速度制限値演算サブルーチン(ステップ#39)を説明するためのフローチャートである。この車両状態量に応じたSSC作動停止速度制限値演算サブルーチンは、前記図11(a)〜(d)のマップを用いて実行される。
このサブルーチンの実行が開始されると、まず、ステップ#61で、操舵角速度,実ヨーレート,目標ヨーレート,車体速度および路面μ推定値の入力データが取得され、ステップ#62で、ヨーレート偏差(目標ヨーレート−実ヨーレート)が演算される。また、ステップ#63で、ローパスフィルタFp(図6参照)を用いた操舵速度のノイズ除去演算が行われる。
次に、ステップ#64で、SSC作動停止速度制限値の車体速度依存マップ(図11(a)参照)を用いて、車体速度に応じたSSC作動停止速度制限値Vvが演算される。また、ステップ#65で、SSC作動停止速度制限値の操舵速度依存マップ(図11(b)参照)を用いて、操舵角速度に応じたSSC作動停止速度制限値Vsが演算される。更に、ステップ#66で、SSC作動停止速度制限値のヨーレート偏差依存マップ(図11(c)参照)を用いて、ヨーレート偏差に応じたSSC作動停止速度制限値Vyが演算される。
また更に、ステップ#67で、SSC作動停止速度制限値の路面μ推定値依存マップ(図11(d)参照)を用いて、路面μ推定値に応じたSSC作動停止速度制限値Vμが演算される。
そして、ステップ#68で、以上のSSC作動停止速度制限値Vv,Vs,Vy,Vμの最大値を取得して、SSC作動停止速度制限値の確定値Vlim=max(Vv,Vs,Vy,Vμ)が得られる。
図18は、SSC作動停止制御におけるSSCオーバーステア(OS)判定フラグの変化,SSC作動禁止フラグの変化,SSC作動停止係数の変化およびSSC要求角の変化について、各変化が生じるタイミングを概略的に例示するタイミングチャートである。
この図に示すように、車両のオーバーステア発生に対しては、SSCシステムによるSSCオーバーステア判定の方がDSCシステムによるオーバーステア判定よりも速く行われる。つまり、SSCオーバーステア判定フラグが(0)から(1)に変化した後、或る程度の時間が経過してから、DSCオーバーステア判定フラグ(SSC作動禁止フラグ)が(0)から(1)に変化する。
SSC要求角は、SSCシステムによるSSCオーバーステア判定に伴って立ち上がり、SSC作動禁止フラグが(0)のままであれば、破線(オリジナル)で示すように大きくなるが、SSC作動禁止フラグが(1)に変化することにより、SSC作動停止係数によって実線で示すように低下し、SSCの作動が停止されるようになっている。
また、図19は、車両状態が通常領域からオーバーステアの限界領域に至る場合における安定化のための制御介入量(つまり、操舵角制御,制動力制御によるヨーモーメント修正量)を概略的に例示するグラフである。この図において、破線曲線Ksは操舵角制御(つまりSSC制御)を単独で行った場合の制御介入量を、2点鎖線曲線Kdは制動力制御(つまりDSC制御)を単独で行った場合の制御介入量を、それぞれ示している。また、実線曲線Krは、理想的とされる制御介入量を示している。
この図19から分かるように、本実施形態では、操舵角制御と制動力制御とを組み合わせて旋回操作時における車両の運動制御を行うに際して、旋回操作時にオーバーステアが生じた場合、通常領域からヨーモーメントの修正量が比較的小さい領域ではSSC制御のみによりドライバの操舵がアシストされる。そして、ヨーモーメント所要修正量が或る程度以上となり、SSC制御システムの作動限界を越える限界領域に入ると、DSC制御システムが作動開始され、これに対して若干の遅延を伴ってSSC制御が停止される。DSC制御システムでの制御介入量KdとSSC制御システムでの制御介入量Ksとの和による制御介入量で制御されるので、これにより、理想的とされる制御介入量を示す実線曲線Krに非常に近い制御介入量での制御が実現されるのである。
以上、説明したように、本実施形態によれば、旋回操作時にオーバーステアが生じた場合、通常領域およびヨーモーメントの補正量が比較的小さい領域からヨーレート偏差が大きくなってSSC制御の作動限界を越える限界領域までは、SSC制御でドライバの操舵を補助することにより、また、限界領域ではDSC制御が作動して操舵輪に対する制動力を制御することにより、それぞれの領域において車両挙動の安定性を確保することができる。
しかも、DSC制御システムが車両のオーバーステア状態を検知してDSC制御を開始するタイミングを検出したことに基づいてSSCシステムの制御が中止されるので、オーバーステアの前記限界領域において、ドライバがハンドル操作時に違和感を覚えることを有効に抑制することができる。また、前記限界領域では、DSC制御は、従来のようにSSC制御と併用されるのではなく、単独で作用するので、DSC制御による制動力制御を終える際の制御の収束性も大幅に向上する。
また、SSC制御システムの制御中止時にはSSC制御の制御移行(停止)タイミングは、SSC作動停止タイミング遅延演算部47によって変更(遅延)されるので、車両の運転状態等に応じて、SSC制御の移行(中止)タイミングを好適に設定することができる。特に、車両挙動の安定性に影響を及ぼす状態量である、車体速度,操舵速度,ヨーレート偏差および路面摩擦係数の少なくとも一つに応じて制御の移行タイミングを好適に設定することができる。
更に、SSC制御システムの制御中止時にはSSC制御の制御量は、SSC作動停止速度制限演算部48によって徐々に変化させられるので、車両の運転状態等に応じて、制御量の急変を抑制して制御の移行を好適に行うことができる。特に、車両挙動の安定性に影響を及ぼす状態量である、車体速度,操舵速度,ヨーレート偏差および路面摩擦係数の少なくとも一つに応じて制御の移行タイミングを好適に設定することができる。
また、従来のように、オーバーステアの限界領域でDSC制御とSSC制御とを併用する場合には、DSCシステムとSSCシステムの両方について、協調制御ができるようにする必要があり、両者の開発およびチューニングに多大の時間と費用が掛かることになるのであるが、本実施形態では、DSCシステムとSSCシステムとが併用されることはなく、それぞれのシステムを独立に開発しチューニングでき、開発に要する時間および費用を大幅に抑制することができる。
尚、以上の実施形態では、所謂ステアリングスタビリティコントロール(SSC)機能として、旋回時にオーバーステアが生じた場合に、このオーバーステアによる車両の不安定な挙動を打ち消すための操舵補助制御量を演算するオーバーステア時操舵補助制御演算部40は、制動及びエンジン制御ECU30に設けられていたが、本発明は、かかる構成に限定されるものではなく、オーバーステア時操舵補助制御演算部を操舵制御ECUに設けるようにしてもよい。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
尚、以下の説明において、上述の実施形態における場合と同様の構成を備え同様の作用を行うものについては、同一の符号を付し、それ以上の説明は省略する。
図20は、本発明の他の実施の形態に係る操舵制御ECUによる前輪操舵制御の概略を説明するためのブロック図である。また、図21は、前記他の実施の形態に係る制動及びエンジン制御ECUによる制動及びエンジン制御の概略を説明するためのブロック図である。
これらの図に示すように、この他の実施形態では、オーバーステアによる車両の不安定な挙動を打ち消すための操舵補助制御量を演算するオーバーステア時操舵補助制御演算部80は、制動及びエンジン制御ECU70内ではなく、操舵制御ECU60内に設けられており、その演算データは操舵制御ECU60内の目標タイヤ角演算部24に対し直接に入力される。この場合、ABS/DSC/TCS演算部71からのSSC作動禁止フラグは、バス1を介してオーバーステア時操舵補助制御演算部80に入力される。尚、スプリットμ時操舵補助制御演算部72による演算データは、上述の実施形態における場合と同様に、操舵制御ECU60内の目標タイヤ角演算部24に対し直接に入力される。
このような構成を採用した場合においても、上述の実施形態における場合と同様の作用効果が得られる。
また、以上の説明は全て、制動力制御手段(DSC制御システム)が車両のオーバーステア状態を検知して制動力制御を開始するタイミングを検出したことに基づいて、操舵角制御手段(SSC制御システム)の制御が中止される場合についてのものであったが、本発明は、制御を中止する場合だけでなく、中止した制御を復帰させる場合にも有効に適用できるものである。
このように、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、変更および改良等がなされるものであることは、いうまでもない。
本発明は、自動車等の車両において旋回操作時の車両の運動を制御する運動制御装置に関し、特に、オーバーステア発生時における車両の挙動を好適に安定化させる運動制御装置として、有効に利用することができる。
本発明の実施の形態に係る運動制御装置を備えた自動車の前輪操舵装置の概略を示すブロック構成図である。 前記前輪操舵装置の概略構成を模式的に示す斜視図である。 前記実施の形態に係る操舵制御ECUによる前輪操舵制御の概略を説明するためのブロック図である。 前記実施の形態に係る制動及びエンジン制御ECUによる制動及びエンジン制御の概略を説明するためのブロック図である。 前記実施の形態に係るオーバーステア時操舵補助制御演算部による制御の概略を説明するためのブロック図である。 前記オーバーステア時操舵補助制御演算部内に備えられたSSC作動停止演算部による制御の概略を説明するためのブロック図の一部である。 前記オーバーステア時操舵補助制御演算部内に備えられたSSC作動停止演算部による制御の概略を説明するためのブロック図の一部である。 車体速度に応じたVGR値を求めるためのマップの一例を示す図である。 操舵速度に応じたCmpC値を求めるためのマップの一例を示す図である。 前記SSC作動停止演算部のSSC作動停止タイミング決定部で用いられる遅延用のマップの一例を示す図である。 前記SSC作動停止演算部のSSC作動停止速度制限値決定部で用いられる速度制限用のマップの一例を示す図である。 前記前輪操舵装置のAFSシステムでの目標アクチュエータ角の演算処理を説明するためのフローチャートである。 オーバーステア時操舵補助制御演算部によるオーバーステア時における操舵補助制御量の演算処理を説明するためのフローチャートである。 SSC作動停止演算サブールーチンを説明するためのフローチャートである。 SSC作動停止係数演算サブルーチンを説明するためのフローチャートである。 車両状態量に応じたSSC作動停止遅延時間演算サブルーチンを説明するためのフローチャートである。 車両状態量に応じたSSC作動停止速度制限値演算サブルーチンを説明するためのフローチャートである。 SSC作動停止制御におけるSSCオーバーステア(OS)判定フラグの変化,SSC作動禁止フラグの変化,SSC作動停止係数の変化およびSSC要求角の変化についてのタイミングチャートである。 車両状態が通常領域からオーバーステアの限界領域に至る場合における安定化のための制御介入量を概略的に例示するグラフである。 本発明の他の実施の形態に係る操舵制御ECUによる前輪操舵制御の概略を説明するためのブロック図である。 前記他の実施の形態に係る制動及びエンジン制御ECUによる制動及びエンジン制御の概略を説明するためのブロック図である。
2 エンジンECU
4 ブレーキ液圧ユニット
10 前輪操舵装置
11 ステアリングホイール
15 操舵アクチュエータ(AFSアクチュエータ)
20,60 操舵制御ECU(AFS ECU)
23 ドライバ目標タイヤ角演算部
24 目標タイヤ角演算部
27 実操舵角演算部
30,70 制動及びエンジン制御ECU
31,71 ABS/DSC/TCS演算部
32,72 スプリットμ時操舵補助制御演算部
40,80 オーバーステア時操舵補助制御演算部
41 目標ヨーレート演算部
42 走行状態判定演算部
43 SSC OS補正目標操舵制御量演算部
44 SSC作動停止演算部
45 SSC作動停止タイミング決定部
46 SSC作動停止速度制限決定部
47 SSC作動停止タイミング遅延演算部
48 SSC作動停止速度制限演算部
FL 左前輪
FR 右前輪
RWA 前輪操舵角(タイヤ角)
Sc コンバインドセンサ
Sh ステアリングホイール・センサ
Sw 車輪速センサ
SWA ステアリングホイール操舵角

Claims (4)

  1. 実旋回制御量が目標旋回制御量となるように操舵輪の操舵角を制御する操舵角制御手段と、前記実旋回制御量が前記目標旋回制御量となるように車両制動力を制御する制動力制御手段と、を備えた車両の運動制御装置であって、
    前記制動力制御手段が車両のオーバーステア状態を検知して制動力制御を開始するタイミングを検出したことに基づいて、前記操舵角制御手段の制御中止を決定する操舵角制御中止決定手段と、
    前記操舵角制御手段の制御中止時または制御復帰時には前記操舵角制御手段の制御の移行タイミングを遅延させるように変更する制御移行タイミング変更手段とを備え、
    前記制御タイミング変更手段は、車体速度,操舵速度,ヨーレート偏差および路面摩擦係数の少なくとも一つに基づいて制御の移行タイミングの遅延時間を決定する、
    ことを特徴とする車両の運動制御装置。
  2. 前記制御タイミング変更手段は、車体速度,操舵速度,ヨーレート偏差および路面摩擦係数にそれぞれ依存した遅延時間を各々示す遅延用のマップの少なくとも一つを用いて、前記制御の移行タイミングの遅延時間を決定する、ことを特徴とする請求項1に記載の車両の運動制御装置。
  3. 前記操舵角制御手段の制御中止時または制御復帰時には前記操舵角制御手段の制御量を徐々に変化させて急変を抑制するように変更する制御量変更手段を更に備え、
    前記制御量変更手段は、車体速度,操舵速度,ヨーレート偏差および路面摩擦係数の少なくとも一つに基づいて、前記操舵角制御手段の制御中止速度を制限する制御中止速度制限値を決定する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の運動制御装置。
  4. 前記制御量変更手段は、車体速度,操舵速度,ヨーレート偏差および路面摩擦係数にそれぞれ依存した制御中止速度を各々示す制御中止速度制限用のマップの少なくとも一つを用いて、前記制御中止速度制限値を決定する、ことを特徴とする請求項に記載の車両の運動制御装置。
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