JP5431163B2 - ジチオレン遷移金属錯体およびセレニウム類似化合物のドーパントとしての使用 - Google Patents

ジチオレン遷移金属錯体およびセレニウム類似化合物のドーパントとしての使用 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
本発明は、電子部品またはオプトエレクトロニクス部品中における、有機半導体マトリクス材料のドーピングのためのドーパント、電荷注入層、電極材料、マトリクス材料自体もしくは蓄積材料としての、ジチオレン遷移金属錯体およびセレニウム類似化合物の使用に関する。
シリコン半導体などの無機半導体の場合のように、ドーピングによって、有機半導体の電気特性、とりわけ電気伝導性を変化させ得ることは公知である。ここで、導電性は当初かなり低いが、使用したドーパントの機能に応じて、マトリクス材料中に電荷キャリアが生成され、また半導体のフェルミレベルが変化することによって、導電性の上昇を実現している。ここでは、ドーピングの結果、電荷輸送層の導電性が上昇しており、これにより抵抗損が低減し、またコンタクト層と有機層との間の電荷キャリアの輸送が向上している。
アルカリ金属(例えば、セシウム)またはルイス酸(例えば、FeCl)などの無機ドーパントは、高拡散率であるために、有機マトリクス材料においては通常不都合である。これは、電子部品の機能および安定性に悪影響を与えるためである。さらに、これらのドーパントは蒸気圧が大きい。
アクセプタ様材料は正孔注入層としても用いられ得る。そのため、例えば、アノード/アクセプタ/ホールトランスポータの層構造を形成することができる。ホールトランスポータとしては、純粋層または混合層が可能である。とりわけ、ホールトランスポータをアクセプタによってドープすることもできる。アノードとしては、例えば、ITOが可能である。アクセプタ層としては、例えば、0.5〜100nmの厚さが可能である。
本発明は、とりわけ電子部品またはオプトエレクトロニクス部品における、改良された有機半導体マトリクス材料、電荷注入層、マトリクス材料自体、電極材料および蓄積材料を利用可能とする目的に基づいている。とりわけドープされた有機半導体マトリクス材料のために、ドーパントとして用いられる化合物は、マトリクス材料自体に支障をきたすといった影響を与えることなく十分に高い還元電位を生じさせるはずである。また、マトリクス材料中の利用可能な電荷キャリア数を効率的に上昇させるはずであり、相対的に取り扱いが容易なはずである。
さらに本発明の目的は、有機半導体材料および電子部品またはオプトエレクトロニクス部品を利用可能とすることにある。
本目的は、電子部品またはオプトエレクトロニクス部品における、有機半導体マトリクス材料のドーピングのためのドーパント、電荷注入層、電極材料、マトリクス材料自体もしくは蓄積材料としての、ジチオレン遷移金属錯体およびセレニウム類似化合物の使用によって解決される。本使用は、上記遷移金属錯体が下記式
Figure 0005431163
(Mは遷移金属を表し、R−Rは独立して、H、置換もしくは無置換のC−C10アルキル、C−C10チエニル、ペルフルオロ化アルキル、フェニル、トリル、N,N−ジメチルアミノフェニル、アニシル、ベンゾイル、CNまたはCOORから選択され、ここでRはC−Cアルキルであり;XはS、SeまたはNR10であり、ここでR10は、アルキル、ペルフルオロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アセチルまたはCNである。)
で表される。
上記式1〜5における上記遷移金属は、Cr,Mo,W,Fe,V,Re,RuおよびOsから選択されることが好ましい。
上記式2,3,4および6における上記遷移金属は、Fe,Co,Pd,Pt,Ni,CuおよびAuから選択されることが好ましい。
上記式1の上記遷移金属錯体において、R,RおよびRがフェニルまたはHであり、R,RおよびRがトリル、N,N−ジメチルアミノフェニル、アニシルまたはキノキサリルであるものもまた提供される。
あるいは、上記式2の上記遷移金属錯体において、RおよびRがフェニルまたは水素であり、RおよびRがトリル、N,N−ジメチルアミノフェニル、アニシルまたはキノキサリルであるものが提案される。
さらなる実施形態では、上記式3の上記遷移金属錯体において、RおよびRがフェニルまたは水素であり、RおよびRがトリル、N,N−ジメチルアミノフェニル、アニシルまたはキノキサリルである点において区別される。
さらに、上記式4の上記遷移金属錯体において、RおよびRがフェニルまたは水素であり、RおよびRがトリル、N,N−ジメチルアミノフェニル、アニシルまたはキノキサリルであるものが提供される。
上記式5の上記遷移金属錯体において、RおよびRがCFであることも好ましい。
さらなる別の選択肢では、上記式6の上記遷移金属錯体において、MがNiもしくはPdでありかつRおよびRが水素であるか、または、MがNi,Cu,Au,PtもしくはPdでありかつRおよびRがCFである点において区別される。
さらに、本発明によれば、少なくとも1つの有機マトリクス化合物とドーパントとを含む有機半導体材料は、上記で開示した化合物の少なくとも1つをドーパントとして使用することを特徴としている。
マトリクス分子に対するドーパントのモルドーピング比およびポリマーマトリクス分子のモノマーユニットに対するドーパントのドーピング比のそれぞれは、20:1と1:100,000との間、好ましくは10:1と1:1000との間、特に好ましくは1:1と1:100との間であることが好ましい。
本発明によれば、電子部品またはオプトエレクトロニクス部品は、電子的機能的活性区域も有しており、上述の化合物の少なくとも1つが電子的活性区域のために使用されている。
ここでは、上記で規定した化合物の少なくとも1つを用いて半導体マトリクス材料の電気特性を変化させるために、上記電子的活性区域が、少なくとも1つのドーパントによってドープされている、有機半導体マトリクス材料を含むことが好ましい。
電子部品またはオプトエレクトロニクス部品としては、有機発光ダイオード、光電池、有機太陽電池、有機ダイオードまたは有機電界効果トランジスタの形態が可能である。
驚くことに、開示されている遷移金属錯体を本発明にしたがって用いると、従来公知のアクセプタ化合物よりも著しく強力および/または安定なドーパントが存在していることが見出された。そして、6配位した、架橋した、あるいは二量体化した遷移金属錯体が、中性型の中で有機半導体マトリクス材料に対するp型ドーパントとして用いられていることが見出された。とりわけ、本発明にしたがって用いられると、電荷輸送層の導電性が著しく上昇し、および/または、電子部品としての適用において、コンタクト層と有機層との間での電荷キャリアの転移が著しく向上する。この概念に制限されることなく、ドープされた層における、開示された6配位、架橋あるいは二量体化遷移金属錯体の本発明に従う使用において、とりわけ、特定の周辺マトリクス材料から少なくとも1つの電子が移動することによって、電荷移動錯体が形成されていると考えられる。同様に、マトリクス材料上を移動できる、マトリクス材料のカチオンが形成されている。そのため、本マトリクス材料は、非ドープ型マトリクス材料の導電性と比較して向上している導電性を得ている。非ドープ型マトリクス材料の導電性は、概して、<10−8s/cmであり、とりわけ高い頻度で、<10−10s/cmである。ここでは、マトリクス材料が十分に高い純度であるように気をつけている。このような純度は、例えば、グラジエント凝華などの従来の方法により達成することができる。このようなものの導電性は、ドーピングによって10−8s/cmを超えるまで向上させることができ、しばしば>10−5s/cmに向上させることができる。これは、とりわけ、Fc/Fcに対し−0.5Vより大きく、好ましくはFc/Fcに対し0Vより大きく、とりわけFc/Fcに対し+0.2Vより大きい酸化電位を有するマトリクス材料に適用される。Fc/Fcの表示は、フェロセン/フェロセニウム酸化還元対を表しており、例えば、サイクリックボルタンメトリなどの、電位の電気的測定における参照として用いられている。
本発明によれば、6配位、架橋あるいは二量体化した、ジチオレンおよびセレニウム類似化合物の遷移金属錯体を、とりわけ、電極と、同様にドープされ得る半導体層との間にある、電子部品部分における注入層として、あるいは、とりわけ、電子部品におけるエミッタ層と輸送層との間にある、ブロッカー層としても用い得ることがさらに定められている。ここに示された錯体は、空気中での反応性に関して驚くほど高い安定性を有している。
(遷移金属錯体の調製)
6配位錯体(式1、5)
架橋されたジチオレン遷移金属錯体と同様に、記載されている6配位ジチオレン遷移金属錯体は、公知の方法に従って製造することができ、また、一部は市場でも入手可能である。このような化合物の合成は、例えば、その全範囲が本願に参照として含まれる本明細書に記載の下記の文献の文章中に記載がある。引用した文献の文章は、例示としてのみ示される点は理解される。G.N.Schrauzerらによれば、このような遷移金属錯体は、1,2−ジケトンまたは2−ヒドロキシケトン、五硫化リンおよび適切な遷移金属塩から製造することができる(J. Am. Chem. Soc. (1966) 88/22 5174-9; Angew. Chem. (1964) 76 715.参照)。
Figure 0005431163
遷移金属カルボニルを硫黄およびアセチレンと反応させることによってもこの錯体が生じる(A. Davison et al., Inorg. Chem. (1964) 3/6 814.参照)。遷移金属カルボニルのかわりに、例えば、対応するシクロオクタジエニル、フォスフィンなどの形式的に0価である他の遷移金属化合物、および純粋遷移金属も使用し得る(G.N. Schrauzer et al., Z. Naturforschg. (1964) 19b, 192-8.参照)。対応するアセチレンはウィッティッヒ反応を介して調製でき、これに引き続く硫黄、および遷移金属(0)化合物または遷移金属微細粉末との反応によって、対応する遷移金属トリスジチオレートを生じさせることができる。さらに、アセチレンを硫黄またはセレニウムと反応させることにより、それぞれジチアシクロブテン、ジセレナブテンを生じさせることができる。これらは次いで、それぞれ微細な金属形態の遷移金属(0)化合物(好ましくはカルボニル化合物)と反応して、対応するトリスジチオレート遷移金属錯体およびビス−またはトリス(ジセレナト)遷移金属錯体のそれぞれを生じさせることができる(R.B. King, Inorg. Chem. (1963) 2 641-2; R.B. Gain, US patent 3361777 (1968); A. Davison, J. Am. Chem.. Soc. (1964) 86 2799-805; A. Davison, E.T. Shawl, Chem. Commun. (1967) 670A; A. Davison, E.T. Shawl, Inorg. Chem. (1970) 9 1820-25.参照)。
Figure 0005431163
遷移金属のシアノ置換トリスジチオレンは、例えばアルカリ塩を介して生成できる(Stiefel, E.I. et al., Inorg. Chem. (1970) 9/2 281-6 / G. Bahr, G. Schleitzer, Chemische Berichte (1957) 90 438.参照)。
架橋錯体(式2)
架橋錯体は、好ましくは単量体錯体の加熱分解によって調製され得る(G.N. Schrauzer et al., J. Am. Chem. Soc. (1966) 88/22 5174-9.参照)。
二量体錯体(式3、4)
二量体錯体は、例えば、シクロジチオブテンと鉄−もしくはコバルトカルボニルとの反応、またはシクロジチオブテンとパラジウム−もしくは白金カルボニルとの反応の間に、生じる(J.S. Kasper et al., J. Am. Chem. Soc. (1971) 93/23 6289-90; A. Davison et al., Inorg. Chem. (1964) 3/6 814-23.参照)。
(ドーピング)
とりわけ、例えば、Zn(ZnPc)、Cu(CuPc)、Ni(NiPc)もしくは他の金属のフタロシアニン錯体を、p型ドープ可能なマトリクス材料として使用することができる。また、フタロシアニン配位子を置換することもできる。ナフトシアニンおよびポルフィリンの他の金属錯体も任意で使用することができる。さらには、アリール化またはヘテロアリール化アミンおよびベンジジン誘導体それぞれも、置換もしくは無置換で使用でき、とりわけスピロ結合型、例えば、TPD、a−NPD、TDATA、スピロ−TTBなどを使用できる。特に、a−NPD、およびスピロ−TTBを、マトリクス材料として使用し得る。
Figure 0005431163
多環芳香族炭化水素に加えて、特にイミダゾール、チオフェン、チアゾール誘導体、ヘテロトリフェニレン、および他の化合物などの複素環式芳香族もマトリクス材料として使用でき、また任意で、ダイマー、オリゴマーおよびポリマー複素環式芳香族それぞれとしても使用し得る。複素環式芳香族は、好ましくは置換しており、とりわけ、例えばフェニル置換またはナフチル置換など、アリール置換していることが好ましい。これらは、スピロ化合物としても存在し得る。特に、上述の化合物をマトリクス材料として使用し得る。
本発明の目的において、前述のマトリクス材料を、お互いに混合して、または他の材料と混合して用いることができる。半導体特性を有する他の適切な有機マトリクス材料も使用できることは理解される。
(ドーピング濃度)
ドーパントは、マトリクス分子、およびポリマーマトリクス分子のモノマーユニットそれぞれに対して、≦1:1のドーピング濃度で存在することが好ましく、より好ましくは、1:2以下のドーピング濃度であり、1:5以下または1:10以下のドーピング濃度であることがとりわけ好ましい。ドーピング濃度は、1:1から1:100,000までの範囲で変動でき、特に、1:5から1:10,000までの範囲または1:10から1:1000までの範囲、例えば、1:10から1:100までの範囲または1:25から1:50までの範囲で変動できるが、これらに限定されるものではない。
(ドーピングの実行)
本発明に従って用いられるべき化合物への特定のマトリクス材料のドーピングは、下記工程の1つまたは組み合わせによって行うことができる:
a)マトリクス材料用原料およびドーパント用原料の、真空中での混合蒸着
b)基板上へのマトリクス材料およびp型ドーパントの連続的な堆積、ならびに、とりわけ熱処理による、その後の内部へのドーパントの拡散
c)p型ドーパント溶液によるマトリクス層のドーピング、および、とりわけ熱処理による、その後の溶媒の蒸発
d)表面に設けたドーパントの層による、マトリクス材料層の表面ドーピング
e)マトリクス分子とドーパントとを含む溶液の調製、およびこれに続く、例えば溶媒の蒸発または遠心分離などの従来の方法による、この溶液からの層の調製。
熱および/または照射によってドーパントを放出する前駆化合物から蒸着させる方法で、状況に応じてドーピングを行うこともできる。例えば、ドーパントを放出している間にCOまたは窒素などを分離する前駆化合物として、カルボニル化合物または二窒化化合物などを使用することができる;しかしながら、例えばハロゲン化物などの塩などの他の適した前駆体も使用できる。蒸着に必要な熱は、実質的に、照射によってもたらされ得る;例えば、励起状態への転換による錯体の解離によって化合物の蒸着を促進するように、蒸着されるべき化合物もしくは前駆体または電荷移動錯体などの化合物錯体の特定のバンド内に、意図的に照射もできる。しかしながら、この錯体はさらに、特に、非解離様式における所定条件において十分に安定して蒸着でき、または十分に安定して基板上に設けられ得る。ドーピングを実行するための他の適切な処理も使用し得ることは理解される。
そのため、この方法においては、多様な用途に用いることができる有機半導体のp型ドープ層を作製できる。
(半導体層)
本発明にしたがって、貧電子の遷移金属錯体化合物を有する半導体層を作製することができ、これは、必要に応じて、例えば導電性経路またはコンタクトなどの線形様式に設計される傾向にある。ここでは、遷移金属錯体を、マトリクス材料として機能し得る別の化合物とともに、p型ドーパントとして使用できる。また、ドーピングの割合は、1:1またはそれより小さくできる。しかしながら、ドーパント:化合物の比が、>1:1の比、例えば、≧2:1、≧5:1、≧10:1もしくは≧20:1またはそれよりも大きくなるように、使用されるドーパントの量が特定の他の化合物または成分よりも大きな状態で、使用されるドーパントが存在し得る。特定の他の成分は、ドープ層の生成の際にマトリクス材料として使用できるようなものであり得るが、これに限定されるものではない。必要に応じて、使用されるドーパントが、実質的に純粋形態、例えば、純粋層としても存在し得る。
ドーパントを含む領域または実質的もしくは完全にドーパントからなる領域は、例えば基板上などに配設されている有機半導体材料および/または無機半導体材料により、とりわけ、電流導電方法によって接続され得る。
本発明によれば、前述の貧電子の遷移金属錯体化合物は、p型ドーパントとして例えば≦1:1または≦1:2の範囲内で好ましくは用いられる。本発明に基づいてp型ドーパントとして用いられる貧電子の化合物を用いることにより、例えばZnPC、スピロ−TTまたはa−NPDがマトリクスとして用いられると、室温において10−5s/cm以上、例えば、10−3s/cm以上、例えば10−2s/cm以上の導電性を有する半導体層を実現できる。マトリクスとしてフタロシアニン亜鉛を用いると、10−8s/cmよりも大きい導電性、例えば10−6s/cmを実現できる。一方、非ドープフタロシアニン亜鉛の導電性は最大で10−10s/cmである。
ドーパントを含む層または構造体は1つ以上の異なる貧電子の遷移金属錯体化合物を含むことができる点は理解される。
(電子部品)
p型ドープ有機半導体層を有する複数の電子部品またはこれらを含む装置は、とりわけ層状の形態または送電線経路の形態に配設させ得るp型ドープ有機半導体材料を作製するための上述の化合物を用いて製造できる。本発明の概念「電子部品」はオプトエレクトロニクス部品も含むことを意味する。この部品の電子的機能活性領域の電気特性、例えば、電気伝導性または発光特性などは、記載されている化合物によって有利に変化し得る。そのため、ドープ層の導電性を向上でき、かつ/または、ドープ層へのコンタクトの電荷キャリア注入の向上を実現できる。
本発明は、特に、有機発光ダイオード(OLED:organic light-emitting diodes)、有機太陽電池、電界効果トランジスタ、有機ダイオード、特に10〜10、好ましくは10〜10または10〜10といった高い整流比をもつこれらのもの、および貧電子の遷移金属錯体化合物によって作られる有機電界効果トランジスタを含んでいる。
無機マトリクス材料ベースのp型ドープ層が、例えば連続層構造状態で、電子部品中に存在し得る。この場合、個々の層のベース材料またはマトリクス材料は好ましくは有機物である:
p−i−n:p型ドープ半導体−絶縁体−n型ドープ半導体、
n−i−p:n型ドープ半導体−絶縁体−p型ドープ半導体。
“i”は再び非ドープ層であり、“p”はp型ドープ層である。コンタクト材料は、例えば、ITOもしくはAuの層またはコンタクトがp側に設けられ得る場合には、正孔注入であり、または、ITOもしくはAgの層またはコンタクトがn側に設けられ得る場合には、電子注入である。
上述の構造において、必要な場合にはi層も省略可能である。その結果、p−nまたはn−p転移の層順序を得ることができる。
しかしながら、上述の化合物の使用は前述の例示的な実施形態に限定されるものではない。特に、層構造は、新たな適切な層の導入によって、補足されたり修正されたりできる。とりわけ、このような層構造を有するOLEDs、特にピンを有するものまたはこれとは反転した構造を有するものを、記載の化合物を用いて作り上げることができる。
特に、金属−絶縁体−p型ドープ半導体(min)型の有機ダイオードまたは任意でピン型有機ダイオードは、例えば、フタロシアニン亜鉛をベースにして、記載のp型ドーパントを活用して作製できる。これらのダイオードは、10およびそれよりも高い整流比を示す。さらには、本発明に係るドーパントを使用して、p−n転移を有する電子部品を製造できる。この場合には、p型ドープ側およびn型ドープ側に同じ半導体材料が用いられ(ホモp−n転移)、また、記載されている貧電子の遷移金属錯体化合物がp型ドープ半導体材料に用いられる。
本発明によれば、貧電子の遷移金属錯体化合物を、電子部品、特に層、導電経路、ポイントコンタクトなどに用いることができ、また他の成分に比べて優勢である場合には、例えば、純粋形態または実質純粋形態の注入層として用いることができる。
本発明のさらなる仕事および利点は、以下の実施例を用いて例証の様式にて説明される。この実施例は、例示としてみなされるべきものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
(使用の実施例)
非常に貧電子である遷移金属錯体化合物を非常にきれいな状態で準備する。
与えられた貧電子遷移金属錯体化合物をマトリクス材料と同時に蒸着させる。典型的な実施形態によれば、このマトリクス材料はフタロシアニン亜鉛、スピロTTBまたはa−NDPである。真空蒸着システムにおいて基板上に凝結した層における、マトリクス材料に対するp型ドーパントのドーピング比が1:10となるように、p型ドーパントおよびマトリクス材料を蒸着させ得る。
p型ドーパントがドープされた有機半導体材料の層を、ガラス基板上に配設されたITO(indium tin oxide)層上に設ける。有機発光ダイオードを作製するために、p型ドープ有機半導体層を設けた後、例えば、適切な金属の気相成長法によって、金属カソードを設ける。有機発光ダイオードは、層順序が:ガラス基板−金属カソード−p型ドープ有機層−透明導電カバー層(例えば、ITO)である、いわゆる反転層構造もとり得ることは理解される。使用に応じて、個々の層の間にさらなる層を設け得ることは理解される。
実施例1:
トリス(1,2−ビストリフルオロメチルエチレン−1,2−ジチオレート)モリブデン
スピロTTBのドーピングのために中性錯体をマトリクス材料として使用した。ドーパント:マトリクス材料のドーピング比が1:10であるドープ層を、スピロTTBを含むマトリクスおよびドーパントの混合蒸着により作製した。導電性は、2×10−4s/cmであった。
実施例2:
トリス(1,2−ビストリフルオロメチルエチレン−1,2−ジチオレート)クロム
スピロTTBのドーピングのために中性錯体をマトリクス材料として使用した。ドーパント:マトリクス材料のドーピング比が1:10であるドープ層を、スピロTTBを含むマトリクスおよびドーパントの混合蒸着により作製した。導電性は、5×10−4s/cmであった。
本明細書および特許請求の範囲に開示された特徴は、あらゆる実施形態において本発明を理解するための材料を、個別に、または任意の組み合わせて表し得る。

Claims (14)

  1. 電子部品またはオプトエレクトロニクス部品における、有機半導体マトリクス材料のドーピングのためのドーパントまたは電荷注入層しての、ジチオレン遷移金属錯体およびセレニウム類似化合物の使用方法であって、
    上記遷移金属錯体およびセレニウム類似化合物が下記式
    Figure 0005431163
    (Mは遷移金属を表し、R−Rは独立して、H、置換もしくは無置換のC−C10アルキル、C−C10チエニル、ペルフルオロ化アルキル、フェニル、トリル、N,N−ジメチルアミノフェニル、アニシル、ベンゾイル、CNまたはCOORから選択され、ここでRはC−Cアルキルであり;XはS、SeまたはNR10であり、ここでR10は、アルキル、ペルフルオロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アセチルまたはCNである。)
    で表される、使用方法
  2. 上記式1〜5における上記遷移金属が、Cr,Mo,W,Fe,V,Re,RuおよびOsから選択される、請求項1に記載の使用方法
  3. 上記式2,3,4および6における上記遷移金属が、Fe,Co,Pd,Pt,Ni,CuおよびAuから選択される、請求項1に記載の使用方法
  4. 上記式1の上記遷移金属錯体において、R,RおよびRがフェニルまたはHであり、R,RおよびRがトリル、N,N−ジメチルアミノフェニル、アニシルまたはキノキサリルである、請求項1または2に記載の使用方法
  5. 上記式2の上記遷移金属錯体において、RおよびRがフェニルまたは水素であり、RおよびRがトリル、N,N−ジメチルアミノフェニル、アニシルまたはキノキサリルである、請求項1または2に記載の使用方法
  6. 上記式3の上記遷移金属錯体において、RおよびRがフェニルまたは水素であり、RおよびRがトリル、N,N−ジメチルアミノフェニル、アニシルまたはキノキサリルである、請求項1または2に記載の使用方法
  7. 上記式4の上記遷移金属錯体において、RおよびRがフェニルまたは水素であり、RおよびRがトリル、N,N−ジメチルアミノフェニル、アニシルまたはキノキサリルである、請求項1または2に記載の使用方法
  8. 上記式5の上記遷移金属錯体において、RおよびRがCFである、請求項1または2に記載の使用方法
  9. 上記式6の上記遷移金属錯体において、MがNiもしくはPdでありかつRおよびRが水素であるか、または、MがNi,Cu,Au,PtもしくはPdでありかつRおよびRがCFである、請求項1または2に記載の使用方法
  10. 少なくとも1つの有機マトリクス化合物とドーパントとを含む有機半導体材料であって、
    請求項1〜8に記載の使用方法で用いられている化合物の少なくとも1つがドーパントとして用いられている、有機半導体材料。
  11. マトリクス分子に対するドーパントのモルドーピング比およびポリマーマトリクス分子のモノマーユニットに対するドーパントのドーピング比のそれぞれが、20:1と1:100,000との間、好ましくは10:1と1:1000との間、特に好ましくは1:1と1:100との間である、請求項10に記載の有機半導体材料。
  12. 請求項1〜8に記載の使用方法で用いられている化合物の少なくとも1つが電子的活性区域のために使用されている、電子的機能的活性区域を有する電子部品またはオプトエレクトロニクス部品。
  13. 請求項1〜8に記載の使用方法で用いられている化合物の少なくとも1つを用いて半導体マトリクス材料の電気特性を変化させるために、上記電子的活性区域が、少なくとも1つのドーパントによってドープされている有機半導体マトリクス材料を含む、請求項11に記載の電子部品またはオプトエレクトロニクス部品。
  14. 有機発光ダイオード、光電池、有機太陽電池、有機ダイオードまたは有機電界効果トランジスタの形態である、請求項11または12に記載の電子部品またはオプトエレクトロニクス部品。
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