JP5430080B2 - 画像投射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光源からの光を液晶パネル等の画像形成素子を介して被投射面に投射する液晶プロジェクタ等の画像投射装置に関する。
上記のような画像投射装置では、高輝度化の要望が強く、光源として超高圧水銀ランプ等の高輝度光源が用いられている。このため、画像形成素子や偏光板といった耐熱性が低い光学素子(冷却対象部)に対して適切な冷却構造が必要となる。画像投射装置の冷却構造としては、ファンの回転によって装置の筐体の外部から空気(外気)を取り込み、冷却対象部に流してこれを強制的に冷却する構造が一般的である。
ただし、筐体の外部から空気を取り込む際には、外気に含まれる塵埃に対する注意が必要である。画像形成素子の画像形成面や画像形成素子の周辺の光学素子に塵埃が付着すると、投射画像に塵埃の像が写り込み、画質を劣化させるおそれがあるためである。しかも、付着した塵埃により光の透過が遮られると、塵埃が付着した箇所を中心に光学素子の温度が上昇し、光学素子の寿命が劣化する可能性がある。
特許文献1には、光源ユニットと投射レンズユニット以外の光学ユニットの内部のうち少なくとも一部を気密状態になるよう区画した画像投射装置が開示されている。密閉空間内にはファンが設置され、該ファンの回転によって密閉空間内に循環空気流を発生させることにより、該密閉空間内の光学素子を冷却している。また、循環空気流は、密閉空間外の空気とヒートシンク等の放熱部材によって熱交換することで冷却される。また、光源からの光の光路を確保しつつ密閉空間を形成するために、密閉空間の内側から偏光板を貼り付けている。
特開2001−209126号公報
しかしながら、特許文献1にて開示された画像投射装置では、密閉空間内で空気を循環させて光学素子を冷却するため、光量が増加して光学素子からの発熱量が増加した場合に、熱交換システムを大型化しなければ冷却効率が低下する。
また、光学素子からの発熱量の増加に対応するためにファンの回転数を上げることは、騒音の増加につながる。
また、密閉空間内をクリーンに保つためには、部品交換の必要が生じた場合に塵埃のないクリーンブースでの作業が求められ、一般環境で作業ができないことから、メンテナンス性が悪い。また、密閉空間をユニットとして交換する場合は、本来交換が必要のない部品まで交換してしまうことになる。
さらに、偏光板を密閉空間の内側から貼り付けると、部品交換において偏光板を取り除く必要がある場合に、一旦これを剥がして、再度貼り付ける作業が必要であるだけでなく、再度の貼り付け時に偏光板の向きを正確に調整する必要があり、手間がかかる。
本発明は、良好な冷却効率及びメンテナンス性を確保しつつ、画像形成素子やその周辺の光学素子への塵埃の付着を回避できるようにした画像投射装置を提供する。
本発明の一側面としての画像投射装置は、複数の画像形成素子と、光源からの光が入射し、該光源側から順に、フライアイレンズと、前記光源からの光を特定の偏光方向を有する偏光光に変換する偏光変換素子と、前記フライアイレンズで分割された複数の光束を前記複数の画像形成素子上で重ね合わせる集光機能を持つコンデンサレンズユニットとを有する照明光学系と、前記照明光学系からの光を色分解して前記複数の画像形成素子に導き、該複数の画像形成素子からの光を合成する色分解合成光学系と、該色分解合成光学系からの光を被投射面に投射する投射光学系と、前記照明光学系及び前記色分解合成光学系を内部に収納する光学収納部材と、防塵部材を通った空気を、前記光学収納部材の内部における前記色分解合成光学系が収納された第1の収納空間に導入する冷却風路とを有し、前記光学収納部材は、前記複数の画像形成素子と前記色分解合成光学系とを内包する第1の収納空間を、前記照明光学系のうち最も画像形成素子側のコンデンサレンズを除く素子を内包する第2の収納空間に対して、前記照明光学系のうち最も画像形成素子側のコンデンサレンズを用いて遮蔽するように構成されている、ことを特徴とする
本発明によれば、画像形成素子を含む色分解合成光学系に対して外気を取り込んで冷却するため、密閉空間を循環冷却する方法に比べて、高い冷却効率を確保することができる。また、冷却効率が高いことから、ファンを用いる場合には低騒音化が可能である。また、密閉空間を用いる場合のような熱交換システムが不要であるため、装置を小型化することができる。
さらに、色分解合成光学系に対して防塵部材を通した外気を取り込み、かつ色分解合成光学系が収納された空間を最終照明光学素子によって他の照明光学系の部分が収納された空間に対して閉じている、すなわち分離(遮蔽)している。このため、色分解合成光学系が収納された空間への冷却用に取り込まれた外気に含まれる塵埃だけでなく照明光学系側からの塵埃の侵入をも防止でき、色分解合成光学系への塵埃の付着を回避できる。
また、最終照明光学素子は、色分解合成光学系への光路を確保しつつ色分解合成光学系が収納された防塵空間(又は冷却風を流すダクト)の一部として用いられる。このため、同様な役割を有する専用の部品を用いる場合に比べて、部品点数の削減や省スペース化を図ることができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である液晶プロジェクタ(画像投射装置)の構成を示している。
この図において、1は光源ランプ(以下、単にランプという)であり、本実施例では、高圧水銀放電ランプが用いられている。ただし、光源ランプ1として、高圧水銀放電ランプ以外の放電型ランプ(例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ)を用いてもよい。
2はランプ1を保持するランプホルダ、3は防爆凸レンズ、4は防爆凸レンズ押えである。
αはランプ1からの光束を均一な明るさ分布を有する平行光束に変換する照明光学系である。βは照明光学系αからの光を色分解して、RGBの3色用の反射型液晶パネル(複数の画像形成素子:図2参照)に導き、さらに該液晶パネルからの光を合成する色分解合成光学系である。
5は色分解合成光学系βからの光(画像)を図示しないスクリーン(被投射面)に投射する投射レンズ鏡筒である。投射レンズ鏡筒5内には、投射光学系が収納されている。
6はランプ1、照明光学系α及び色分解合成光学系βを収納するとともに、投射レンズ鏡筒5が固定される光学ボックスである。
7は光学ボックス6内に照明光学系α及び色分解合成光学系βを収納した状態で蓋をする光学ボックス蓋である。
8は電源・バラストユニットであり、商用電源から各基板へのDC電源を作り出す電源基板や、ランプ1を点灯駆動するバラスト電源部や、後述する各冷却ファンに電源を供給するファン電源部を含む。9は商用電源の取り入れ口であるACインレットである。
10は後述する下部外装ケース17の吸気口17aから空気(外気)を吸い込むことで、色分解合成光学系β内の液晶パネルや偏光板等の光学素子を冷却するための光学系冷却ファンである。光学系冷却ファン10は、色分解合成光学系βを冷却した後の空気(光学系冷却ファン10からの排気)によって電源・バラストユニット8を冷却する。11は吸気口17aから流入した外気を色分解合成光学系βにガイドするためのRGBダクトである。
12はランプ1に対して吹き付け風を送り、ランプ1を冷却するランプ冷却ファンである。ランプ冷却ファン12は、下部外装ケース17に設けられた吸気口17bから外気を吸い込み、後述するインターフェース基板21、回路駆動・制御基板23、RGB基板24を冷却する。13はランプ冷却ファン12を保持しつつ、冷却風をランプ1に導く第1ランプダクトである。14はランプ冷却ファン12を保持しつつ、第1ランプダクト13とともにダクトを構成する第2ランプダクトである。
15は後述する側板吸気口19aから空気(外気)を吸い込み、電源・バラストユニット8の内部に冷却風を流すことで、該電源・バラストユニット8内の電気素子を冷却するための電源冷却ファンである。電源冷却ファン15は、光学系冷却ファン10から排出された空気も吸い込む。電源冷却ファン15からの排気は、後述する側板排気口20aから筐体の外部へと排出される。
16はランプ排気ファンであり、ランプ冷却ファン12からランプ1に送られてこれを冷却した後の空気を、側板排気口20aから排出する。なお、ランプ排気ファン16は、側板吸気口19aから外気を吸い込み、これをランプ1を冷却した後の空気と混合し、ランプ1を冷却した空気の温度を下げた後に側板排気口20aから筐体の外部へと排出する。
下部外装ケース17は、ランプ1、光学ボックス6、電源・バラストユニット8及びファン10,12,15,16等を収納する。
18は下部外装ケース17に光学ボックス6等を収納した状態で蓋をするための上部外装ケースである。
19は第1側板であり、第2側板20とともに外装ケース17,18により形成される側面開口を閉じる。下部外装ケース17には、上述した吸気口17a,17bが形成されており、第1側板19には上述した側板吸気口19aが形成されている。また、第2側板20には上述した側板排気口20aが形成されている。下部外装ケース17、上部外装ケース18、第1側板19及び第2側板20によって、該プロジェクタの筐体が構成される。
21は画像信号や制御信号等の各種信号を取り込むコネクタが搭載されたインターフェース基板である。22はインターフェース基板21が取り付けられるインターフェース補強板である。23は電源からの電力により液晶パネルの駆動、ランプ1の点灯制御及び各ファンの制御を行う回路駆動・制御基板である。24は色分解合成光学系β内の液晶パネルから延出するFPCが接続され、かつ回路駆動・制御基板23に接続されるRGB基板である。
25はRGB基板24を電気ノイズから保護するためのRGB基板カバーである。26は回路駆動・制御基板23上の電気素子の放熱を行うとともに、これらを電気ノイズから保護するためのフロント基板カバーである。27は筐体の上方向からの電気ノイズから電気素子を保護するためのトップ基板カバーである。
インターフェース基板21、回路駆動・制御基板23及びRGB基板24は、インターフェース補強板22、RGB基板カバー25、フロント基板カバー26及びトップ基板カバー27により構成される基板ボックス内に、互いに平行に並べられて収容される。
インターフェース基板には、パーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ、テレビチューナ等の画像供給装置(図示せず)が接続される。RGB基板24は、画像供給装置から入力された画像信号に基づいて液晶パネルを駆動し、これらに各色用の原画を形成させる。画像供給装置とプロジェクタとにより画像表示システムが構成される。
28はランプ蓋である。ランプ蓋28は、下部外装ケース17の底面に着脱可能に配置され、不図示のビスにより固定される。また、29はセット調整脚である。セット調整脚29は、下部外装ケース17に固定されており、その脚部の高さを調整可能となっている。脚部の高さ調整により、プロジェクタの傾斜角度を調整できる。
30は下部外装ケース17の吸気口17a,17bの外側に取り付けられる防塵フィルタ31a,31bを保持するRGB吸気プレートである。防塵フィルタ31aは、RGB吸気プレート30と吸気口17aとの間に配置されて、色分解合成光学系βに向けて吸い込まれる外気から塵埃を除去する。防塵フィルタ31bは、RGB吸気プレート30と吸気口17bとの間に配置され、インターフェース基板21、回路駆動・制御基板23及びRGB基板24に向けて吸い込まれる外気から塵埃を除去する。
32は色分解合成光学系β及び投射レンズ鏡筒5を保持するプリズムベースである。
33は光学ボックス6に取り付けられて、ランプ1を冷却した空気と側板吸気口19aから吸い込んだ空気を攪拌する排気風路の一部を形成する排気放熱ユニットである。
34は筐体外に排気される空気の流路に近接して設けられた排気温度センサ基板である。
35はACインレット9のグランドと、電源・バラストユニット8と、インターフェース補強板22等の電気ノイズ保護部材とを電気的に接続するグランド接続板である。
36はランプ1の輻射熱による光学ボックス6への伝熱を抑制するランプ放熱板である。
次に、前述したランプ1、照明光学系α、色分解合成光学系β及び投射光学系(投射レンズ鏡筒5)により構成される光学系の構成について図2を用いて説明する。
図2において、41は連続スペクトルで白色光を発光する発光管である。42は発光管41からの光を所定の方向に集光するリフレクタである。発光管41とリフレクタ42とにより光源ランプ1が構成される。
3はランプ1からの光を集光する機能を備えた防爆凸レンズである。43aは第1フライアイレンズ、43bは第2フライアイレンズBであり、ランプ1からの光を複数の光束に分割する。
44は紫外線吸収フィルタで、ランプ1からの光のうち短波長側の光(紫外線)を除去する色選択性フィルタにより構成される。45はランプ1からの無偏光光を特定の偏光方向を有する偏光光に変換する偏光変換素子である。
46は光軸を折り曲げるための全反射ミラーである。47aは第1コンデンサーレンズ、47bは第2コンデンサーレンズである。これらのコンデンサーレンズ47a,47bは、フライアイレンズ43a,43bにて分割された複数の光束を、後述する反射型液晶パネル58R,58G,58B上で重ね合わせる集光機能を有する。以上の構成要素により照明光学系αが構成される。
48は青(B)と赤(R)の波長領域の光を反射し、緑(G)の波長領域の光を透過するダイクロイックミラーである。49はトリミングフィルタであり、Rの色純度を高めるためにR帯域の光として使用される波長域を制限する機能を有する。
50はワイヤーグリッド偏光板であり、反射型の偏光選択機能を有する。51はカラーセレクトであり、所定の波長域の光の偏光方向を変換する波長選択性位相板により構成されている。
52は偏光分離面を有する第1偏光ビームスプリッタであり、53は偏光分離面を有する第2偏光ビームスプリッタである。54はBとGに対してはダイクロイック作用を有し、Rについては偏光分離作用を有する色合成プリズムである。55はB用の偏光板、56はG用の偏光板である。
57R,57G,57Bはそれぞれ、R用1/4波長板、G用1/4波長板、B用1/4波長板である。
58R,58G,58Bはそれぞれ、入射した光を反射するとともに画像変調するR用反射型液晶パネル、G用反射型液晶パネル、B用反射型液晶パネルである。
以上のダイクロイックミラー48から反射型液晶パネル58R,58G,58Bまでの構成要素により色分解合成光学系βが構成される。本実施例では、色分解合成光学系βは画像形成素子としての反射型液晶パネル58R,58G,58Bを含む。
ダイクロイックミラー48、第1及び第2偏光ビームスプリッタ52,53により色分解されたR,G,Bの光はそれぞれ、反射型液晶パネル58R,58G,58Bに導かれて画像変調される。反射型液晶パネル58R,58G,58Bで画像変調され、反射されたR,G,Bの光は、第1及び第2偏光ビームスプリッタ52,53と色合成プリズム54を介して合成され、投射光学系に導かれる。
投射光学系は、合成された光をスクリーン(被投射面)に拡大投射する。
次に、色分解合成光学系βの防塵冷却構造について、図3〜図6を用いて説明する。図3に示すように、ランプ1及び防爆凸レンズ3はランプホルダ2および防爆凸レンズ押え4に組み込まれ、さらに光学ボックス6に収納される。
照明光学系αを構成する上述した複数の光学素子(以下、照明光学素子という)3,43a,43b,44,45,46,47a,47bも、光学ボックス6に収納される。ここで、複数の照明光学素子のうち最も色分解合成光学系側の照明光学素子である最終照明光学素子は、第2コンデンサーレンズ47bである。
さらに、色分解合成光学系βはプリズムベース32により保持された状態で光学ボックス6に収納される。また、プリズムベース32に取り付けられた投射レンズ鏡筒5は、光学ボックス6の外部に露出する。
図4に示すように、ランプ1、照明光学系α及びプリズムベース32により保持された色分解合成光学系βが収納された光学ボックス6に対して光学ボックス蓋7が取り付けられることにより、光学エンジンの組み立てが完了する。光学ボックス6と光学ボックス蓋7により、光学収納部材が構成される。
色分解合成光学系βに含まれる反射型液晶パネル58R,58G,58Bから延出したFPC59は、前述したRGB基板24に接続されるために、光学ボックス6と光学ボックス蓋7により形成される内部空間から外部に引き出される。FPC59が外部に引き出される部分には、ゴムシールド60が設けられ、この引き出される部分から光学ボックス6と光学ボックス蓋7により形成される内部空間に空気が出入りしないようになっている。
光学ボックス蓋7により保持された光学系冷却ファン10は、その吸気面が色分解合成光学系βに近接するように配置される。
ここで、光学ボックス6と光学ボックス蓋7によって形成された内部空間のうち色分解合成光学系β及びプリズムベース32が収納される空間を第1の収納空間という。また、光学ボックス6と光学ボックス蓋7によって形成された内部空間のうち、第2コンデンサーレンズ47b以外(最終照明光学素子以外)の照明光学素子が収納される空間を第2の収納空間という。
図5には、照明光学系αの第2コンデンサーレンズ47b側から見たときの光学エンジンの断面を示している。図5において、第2コンデンサーレンズ47bの周縁部(ハッチングにより示した部分)Vは、光学ボックス6と光学ボックス蓋7とにより保持されている。光学ボックス6と光学ボックス蓋7は、第2コンデンサーレンズB47bに対して、その外周縁よりも若干内径方向の位置までを覆う形で第2コンデンサーレンズ47bの周縁部Vを保持している。
また、図6には、筐体の側面方向から見たときの光学エンジン(色分解合成光学系βの周辺)の断面を示す。光学ボックス6と光学ボックス蓋7にはそれぞれ、図中に丸で囲んだ係合部としての凹部(凹溝)6V,7Vが形成されている。凹部6V,7Vに、第2コンデンサーレンズ47bの周縁部Vが嵌め込まれる(係合する)。これにより、第2コンデンサーレンズ47bは、光学ボックス6と光学ボックス蓋7により保持される。また、凹部6V,7Vは、第2コンデンサーレンズ47bの周縁部Vの全周にわたって形成されている。このため、第2コンデンサーレンズ47bと光学ボックス6及び光学ボックス蓋7との間を通って空気が通らないようにすることができる。
一方、光学ボックス6から光学ボックス蓋7を取り外すことにより、凹部6Vと凹部7Vとが分かれるので、凹部6V,7Vから(つまりは光学ボックス6及び光学ボックス蓋7から)第2コンデンサーレンズ47bを容易に取り外すことができる。
このように、本実施例では、第2コンデンサーレンズ47bを、光学ボックス6及び光学ボックス蓋7(凹部6V,7V)に対して着脱可能としている。
ここで、図6において、S1は前述した第1の収納空間であり、S2は第2の収納空間である。光学ボックス6と光学ボックス蓋7により保持された第2コンデンサーレンズ47bは、第1の収納空間S1を第2の収納空間S2に対して閉じている。言い換えれば、第2コンデンサーレンズ47bは、第1の収納空間S1を第2の収納空間S2に対して分離又は遮蔽している。さらに言い換えれば、第2コンデンサーレンズ47bは、第1の収納空間S1と第2の収納空間S2との間で空気の出入りが生じないように仕切っている。
また、投射レンズ鏡筒5のマウント部5aは、プリズムベース32の端面に対して、ここからの空気の出入りが生じないように密着状態で組み付けられている。すなわち、第1の収納空間Sの投射光学系側の端は、該投射光学系を収納する投射レンズ鏡筒(鏡筒部材)5のマウント面5aを用いて閉じられて(外部空間に対して分離又は遮蔽されて)いる。なお、投射レンズ鏡筒5のマウント部5aとプリズムベース32の端面との間にゴムシールリング(シール部材)を挟み込んで、閉じ効果を高めてもよい。
さらに、色分解合成光学系βが組み付けられたプリズムベース32は、光学ボックス6と光学ボックス蓋7に対して、一部が光学ボックス6と光学ボックス蓋7の外部に露出するように組み込まれる。ただし、プリズムベース32と光学ボックス6及び光学ボックス蓋7との間に空気の出入りが可能な隙間が生じないように組み込まれる。
また、光学ボックス6と光学ボックス蓋7の側面には、光学系冷却ファン10が密着して組み付けられる。
以上の構造により、第1の収納空間S1は、前述したRGBダクト11及び後述するプリズムベース排気口等の排気口を含む所定の冷却用開口以外の部分からは外部との空気の出入りが生じないように封止される。
次に、色分解合成光学系βの冷却方法について、図7及び図8を用いて説明する。プロジェクタの電源がONされると、光学系冷却ファン10が回転し、図7中に矢印で示すように、筐体の外部の空気(外気)が吸気口17aから吸い込まれる。このとき、外気は吸気口17aを通過する前に防塵フィルタ31aを通過するため、外気内に存在する塵埃は防塵部材としての防塵フィルタ31aにより捕獲され、吸い込まれる外気から除去される。
防塵フィルタ31a及び吸気口17aを通過した空気は、冷却風路としてのRGBダクト11内を通って光学ボックス6及び光学ボックス蓋7(以下、これらをまとめて光学ボックス6という)内の第1の収納空間Sに流入する。
前述した封止構造により、光学ボックス6及びプリズムベース32における第1の収容空間Sに面した各壁面及び第2コンデンサーレンズ47bは、RGBダクト11に繋がるダクトを構成する。すなわち、第2コンデンサーレンズ47bは、RGBダクト11に繋がるダクトの一部をそれ自体で構成している。
このため、第1の収納空間Sに流入した空気は、スムーズに色分解合成光学系βに向かって流れる。そして、液晶パネル58R,58G,58Bの背面に設けられたヒートシンク(放熱部材)、トリミングフィルタ49、ワイヤーグリッド偏光板50及びカラーセレクト51に沿って流れ、これらから熱を奪ってこれらを冷却する。このとき、液晶パネル58R,58G,58Bの表面(画像形成面)に沿って一部の空気が流れる。
前述したように、RGBダクト11以外の部分から第1の収納空間Sに空気が流入しないので、色分解合成光学系βを冷却する空気は、防塵フィルタ31aにより塵埃が除去された清浄な空気のみである。したがって、液晶パネル58R,58G,58Bの表面や、トリミングフィルタ49、ワイヤーグリッド偏光板50,カラーセレクト51及び偏光板55,56といった各液晶パネルの周辺の光学素子に塵埃がほとんど付着することなく、これらを冷却する。
色分解合成光学系βを冷却した空気は、図8に示すように第1の収納空間Sから排出される。色分解合成光学系βを冷却した空気は、プリズムベース排気口32a,32b,32cと各液晶パネルの付近に設けられた排気口を通じて光学系冷却ファン10に吸い込まれていく。
光学系冷却ファン10によって吸い込まれた、色分解合成光学系βを冷却した後の空気は、光学系冷却ファン10の吹出し口から吹き出され、電源・バラストユニット8に流れ、該ユニット8を冷却する。
以上のように本実施例では、色分解合成光学系βを冷却するための外気を防塵フィルタ31aを通して取り込み、かつ色分解合成光学系βが収納された第1の収納空間S1を所定の冷却用開口以外の部分での空気の流入出が生じないように封止して(閉じて)いる。このため、画像形成素子や他の光学素子に付着して投射画像に写り込んだり光学素子の温度上昇を引き起こしたりするような塵埃を含まない清浄な空気のみを第1の収納空間S1の導入し、色分解合成光学系βを冷却することができる。
これにより、特許文献1にて開示されているような密閉空間を循環冷却する方法に比べて、高い冷却効率を確保することができ、プロジェクタの小型化や低騒音化を図ることができる。
また、本実施例では、照明光学系αを構成する第2コンデンサーレンズ47bを、色分解合成光学系βを冷却するためのダクトの一部として用いている。これにより、単なる透明板を新たに追加してダクトの一部として用いる場合に比べて、光学ボックス6内の省スペース化(大型化の防止)や部品点数の削減を図ることができる。
また、第2コンデンサーレンズ47bを光学ボックス6に、容易に取り外し可能に保持させているので、色分解合成光学系βや照明光学系α内の部品を交換する必要が生じた場合のメンテナンス性を高めることができる。
図9には、本発明の実施例2を示す。実施例1では、図6に示すように、第2コンデンサーレンズ47bの周縁部における主として光入射側の面を光学ボックス6と光学ボックス蓋7が覆うように構成した。
これに対し、本実施例では、図9に示すように、第2コンデンサーレンズ47bの周縁部における光入射側の面と光射出側の面を覆う形状(凹部)600V,700Vを光学ボックス6と光学ボックス蓋7に形成する。
これにより、新たな部品を追加することなく、第2コンデンサーレンズ47bと光学ボックス6及び光学ボックス蓋7との間を通って空気が通らないようにする機能をより高めることができる。
また、図示はしていないが、第2コンデンサーレンズ47bの周縁部又は該周縁部が係合する光学ボックス6及び光学ボックス蓋7側の凹部にゴムリングを取り付けてもよい。これにより、第2コンデンサーレンズ47bと光学ボックス6及び光学ボックス蓋7との間を通って空気が通らないようにする機能をさらに高めることができる。
なお、上記実施例1,2では、第2コンデンサーレンズ47bを保持するために光学ボックス6及び光学ボックス蓋7に形成する係合部を凹部とした場合について説明したが、凹部以外の係合部を用いてもよい。
図10には、本発明の実施例3を示す。本実施例では、投射レンズ鏡筒5のうちプリズムベース32に近接する鏡筒部分の外周に、ゴムリング61を装着している。このように、該鏡筒部分とプリズムベース32との間に隙間が生じる場合には、ゴムリング61によってその隙間を閉じることで、該隙間を通って第1の収納空間S1に空気が流入することを防止するとよい。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
例えば、光学ボックス6に相当する光学収納部材を、第1の収納空間を内部に有する第1の光学収納部材と、第2の収納空間を内部に有する第2の光学収納部材とにより構成した場合には、最終照明光学素子を、第1の光学収納部材により保持するとよい。これにより、光学収納部材が分割構造となっている場合に、第1の収納空間を第2の収納空間に対して閉じる構造にし易い。
本発明の実施例1であるプロジェクタの分解斜視図。 実施例1のプロジェクタの光学構成を示す図。 実施例1のプロジェクタにおける光学エンジンの構成(光学ボックス蓋の未装着状態)を示す図。 上記光学エンジンの構成(光学ボックス蓋の装着状態)を示す図。 上記光学エンジンを照明光学系側から見たときの断面図。 上記光学エンジンを側面から見たときの断面図。 上記光学エンジン内への空気の取り込み方法を説明する斜視断面図。 上記光学エンジン外への空気の排出方法を説明する斜視断面図。 本発明の実施例2を説明する図。 本発明の実施例3を説明する図。
符号の説明
1 ランプ
2 ランプホルダ
5 投射レンズ鏡筒
6 光学ボックス
6V,7V,600V,700V 凹部
7 光学ボックス蓋
8 電源・バラストユニット
10 光学系冷却ファン
11 RGBダクト
17 下部外装ケース
31a,31b 防塵フィルタ
32 プリズムベース
32a,32b,32c プリズムベース排気口
43a,43b フライアイレンズ
44 紫外線吸収フィルタ
45 偏光変換素子
46 全反射ミラー
47a,47b コンデンサーレンズ
48 ダイクロイックミラー
49 トリミングフィルタ
50 ワイヤーグリッド偏光板
51 カラーセレクト
52,53 偏光ビームスプリッタ
54 合成プリズム
55,56 偏光板
57R,57G,57B 1/4波長板
58R,58G,58B 反射型液晶パネル
60 ゴムシールド
61 ゴムリング
α 照明光学系
β 色分離合成光学系
V コンデンサーレンズの周縁部

Claims (4)

  1. 複数の画像形成素子と、
    光源からの光が入射し、該光源側から順に、フライアイレンズと、前記光源からの光を特定の偏光方向を有する偏光光に変換する偏光変換素子と、前記フライアイレンズで分割された複数の光束を前記複数の画像形成素子上で重ね合わせる集光機能を持つコンデンサレンズユニットとを有する照明光学系と、
    記照明光学系からの光を色分解して前記複数の画像形成素子に導き、該複数の画像形成素子からの光を合成する色分解合成光学系と、
    該色分解合成光学系からの光を被投射面に投射する投射光学系と、
    前記照明光学系及び前記色分解合成光学系を内部に収納する光学収納部材と、
    防塵部材を通った空気を、前記光学収納部材の内部における前記色分解合成光学系が収納された第1の収納空間に導入する冷却風路とを有し、
    前記光学収納部材は、前記複数の画像形成素子と前記色分解合成光学系とを内包する第1の収納空間を、前記照明光学系のうち最も画像形成素子側のコンデンサレンズを除く素子を内包する第2の収納空間に対して、前記照明光学系のうち最も画像形成素子側のコンデンサレンズを用いて遮蔽するように構成されている、
    ことを特徴とする画像投射装置。
  2. 前記照明光学系は、前記フライアイレンズと前記偏光変換素子との間に配置された紫外線吸収フィルタを備えている、ことを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
  3. 前記照明光学系は、前記光源を内包する第3の収納空間と前記第2の収納空間とを遮蔽する遮蔽レンズを備えており、
    該遮蔽レンズは、前記光源と前記フライアイレンズとの間に配置されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像投射装置。
  4. 前記第1の収納空間の前記投射光学系側の端は、該投射光学系を収納する鏡筒部材を用いて閉じられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の画像投射装置。
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