JP2009288686A - 画像投射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体の内部での電磁輻射を効果的に抑え、かつ冷却ファンの動作による騒音を低減する。
【解決手段】画像投射装置は、筐体7と、該筐体の内部に配置された冷却ファン15と、筐体の内部において電気素子を囲むように配置され、導電性を有するとともに冷却ファン15の動作により流れる空気を通す開口30bが形成された空気通過面30aを有する第1の電磁遮蔽部材30と、導電性を有し、冷却ファンを挟んで空気通過面とは反対側の位置であって該冷却ファンと筐体との間に配置された第2の電磁遮蔽部材56aとを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、液晶プロジェクタ等の画像投射装置に関し、特にその内部の電気回路基板からの電磁輻射を低減する構造に関する。
画像投射装置においては、電気回路基板上に搭載された電気素子からの不要な電磁輻射(電磁波の放射)の低減対策が必要となっている。外部から映像信号や音声信号が入力される画像投射装置の周囲には他の精密機器が配置されることが多いため、該精密機器の動作に影響を及ぼす不要な電磁輻射を低減させる必要がある。
また、電気回路基板から発生した電磁波は、画像投射装置の内部の部品の動作にも影響を及ぼすため、できる限り電気回路基板の近くで電磁輻射を遮蔽することが望ましい。
一方、画像投射装置には、耐熱性が低い光学部品だけでなく、熱によって動作が不安定になり易いIC,LSI等の電気素子が多く使用されている。このため、これらの部品を冷却ファンにより発生させた空気流により十分冷却しつつ、冷却ファンの回転により発生する騒音を低減させる必要がある。
特許文献1には、画像の投射中に鑑賞者が感じる騒音を低減するとともに、電磁輻射を低減する構造が開示されている。具体的には、筐体の両側面に、吸音材を内面に備えた排気ダクトをそれぞれ密接させて配置し、排気ダクトの排気口を映像投射方向にある筐体の前面に配設している。そして、吸音材は、カーボンや金属粉を含むスポンジ材により作られて電磁波を吸収する性質を有する。
特開2001−068882号公報
特許文献1にて開示された構成では、吸音材によって騒音を低減することができるとともに、電磁波を吸収する性質を有する吸音材によって排気ダクトを通って外部に漏れ出す電磁波を低減することはできる。しかしながら、特許文献1では、筐体の内部(外部への開口が形成されていない領域)での電磁輻射の遮蔽については考慮されていない。また、特許文献1にて開示された構成では、筐体の外周部に排気ダクトを配置するために、画像投射装置の小型化が困難である。
本発明は、筐体の内部での電磁輻射を効果的に抑えるとともに、冷却ファンの動作による騒音を低減できるようにした画像投射装置を提供する。
本発明の一側面としての画像投射装置は、筐体と、該筐体の内部に配置された冷却ファンと、筐体の内部において電気素子を囲むように配置され、導電性を有するとともに冷却ファンの動作により流れる空気を通す開口が形成された空気通過面を有する第1の電磁遮蔽部材と、導電性を有し、冷却ファンを挟んで空気通過面とは反対側の位置であって該冷却ファンと筐体との間に配置された第2の電磁遮蔽部材とを有することを特徴とする。
また、本発明の他の一側面としての画像投射装置は、筐体と、該筐体の内部に配置された冷却ファンと、筐体の内部において電気素子を囲むように配置され、冷却ファンの動作により流れる空気を通す開口が形成された空気通過面を有する電磁遮蔽部材と、冷却ファンに流入する空気及び冷却ファンから流出した空気のうち少なくとも一方をガイドする導風部材とを有する。導風部材は導電性を有する。該導風部材は、冷却ファンを挟んで空気通過面とは反対側の位置であって該冷却ファンと筐体との間に配置された電磁遮蔽部を有することを特徴とする。
電気素子(又はこれが搭載された電気回路基板)を囲むように配置された電磁遮蔽部材には冷却ファンの動作により流れる空気を通す開口が形成されるが、該開口からの電磁輻射を低減するために、開口の大きさをあまり大きくすることができない。このため、従来は、冷却ファンの回転数を高くして吸い込み力を大きくする等して電気素子の十分な冷却を行っていた。
これに対し、本発明では、冷却ファンを挟んで空気通過面(開口)とは反対側の位置であって該冷却ファンと筐体との間に第2の電磁遮蔽部材又は導電性を有する導風部材に設けられた電磁遮蔽部を配置している。そして、該第2の電磁遮蔽部材又は電磁遮蔽部によって上記開口から漏れ出した電磁輻射を遮蔽することができる。したがって、空気通過面での開口の大きさを大きくすることができ、これに伴い冷却ファンの回転数を下げて、画像投射装置の低騒音化を図ることができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である液晶プロジェクタ(画像投射装置)の構成を示している。また、図3には、このプロジェクタにおける一部の構造を示している。
図1において、24は光源ランプ(以下、単にランプという)であり、本実施例では、高圧水銀放電ランプが用いられている。ただし、光源ランプ24として、高圧水銀放電ランプ以外の放電型ランプ(例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ)を用いてもよい。
23はランプ24を保持するランプホルダ、22は防爆ガラス、21はガラス押えである。
35はランプ24からの光束を均一な明るさ分布を有する平行光束に変換する照明光学系である。28は照明光学系35からの光を色分解して、図2を用いて後述する反射型液晶パネル(画像形成素子)50R,50G,50Bに導き、さらにこれら液晶パネル50R,50G,50Bからの光を色合成する色分解合成光学系である。
33は色分解合成光学系28からの光(画像)を図示しないスクリーン(被投射面)に投射する投射レンズ鏡筒である。投射レンズ鏡筒33内には、投射光学系が収納されている。
31はランプ24、照明光学系35及び色分解合成光学系28を収納するとともに、投射レンズ鏡筒33が固定される光学ボックスである。光学ボックス31は、後述する反射型液晶パネル等の光学素子を包含する空間を形成する。
27は光学ボックス31内に照明光学系35及び色分解合成光学系28を収納した状態で蓋をする光学ボックス蓋である。
17は不図示の電源ユニットやランプ24を駆動する不図示のランプ駆動ユニットを覆う電源カバー部材である。20は電源カバー部材17の一部を構成し、外部電源のアース端子と電気的に接続される金属部材である。30は後述する複数の電気回路基板の周囲を囲むように配置される電磁遮蔽部材(第1の電磁遮蔽部材:以下、基板カバー部材という)である。
図3において、19はプロジェクタの外部から映像信号等の各種信号を取り込む複数のコネクタが搭載されたインターフェース基板である。該インターフェース基板19は、複数のコネクタを基板カバー部材30の外部に露出させて基板カバー部材30の内部に収容される。18は本プロジェクタ内の各動作部に対して制御信号を出力する制御基板であり、55は図2を用いて後述する反射型液晶パネル50R,50G、50BにFPCにより接続されるパネル制御基板である。これら制御基板18及びパネル制御基板55も、基板カバー部材30の内部に収容される。
ここで、インターフェース基板19(図3参照)には、パーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ、テレビチューナ等の画像供給装置(図示せず)が接続される。画像供給装置からインターフェース基板19を介して入力された映像信号は、パネル制御基板55に入力される。パネル制御基板55上の回路は、画像供給装置から入力された画像情報に基づいて反射型液晶パネル50R,50G,50Bを駆動し、これらに各色用の原画を形成させる。
図1において、5は後述する下部外装ケース7に形成された吸気口から空気を吸い込み、吸い込み風で色分解合成光学系28内の液晶パネルや偏光板等の光学素子を冷却し、吹き出し風で電源ユニットやランプ駆動ユニットを冷却する光学系冷却ファンである。本実施例では、光学系冷却ファン5として、シロッコファンを用いている。6はシロッコファン5からの冷却風を所定の冷却箇所に導くための導風ダクトである。
15はランプ24に対して吹き出し風を送り、ランプ24を冷却するとともに、吸い込み風により後述するインターフェース基板19、制御基板18及びパネル制御基板55を冷却するランプ冷却ファンである。本実施例では、ランプ冷却ファン15として、シロッコファンを用いている。
14はランプ冷却ファン15を保持しつつ、冷却風をランプ24に導く(ガイドする)第1ランプダクトである。16はランプ冷却ファン15を押さえて、第1ランプダクト14とともにダクトを構成する第2ランプダクトである。
10は下部外装ケース7に設けられた吸気口から空気を吸い込み、電源ユニットとランプ駆動ユニット内に風を流通させることで、これらを冷却するための電源冷却ファンである。9は排気ファンであり、ランプ冷却ファン15からランプ24に送られてこれを冷却した後の熱風を、第2側板12に形成された排気口から排出する。
下部外装ケース7は、ランプ24、光学ボックス31、電源カバー部材17、基板カバー部材30、冷却ファン5,10,15及び排気ファン9等を収納する。
34はランプ24からの光が筐体の外部に漏れないように遮光するランプ排気ルーバーであり、後述するランプ排気ボックス(排気ダクト)8の内部に保持される。
25は下部外装ケース7に光学ボックス31等を収納した状態で蓋をするための上部外装ケースである。
1は第1側板であり、第2側板12とともに外装ケース7,25により形成される側面開口を閉じる。下部外装ケース7には、上述した吸気口が形成されており、第2側板12には上述した排気口が形成されている。下部外装ケース7、上部外装ケース25、第1側板1及び第2側板12によって、該プロジェクタの筐体が構成される。
8はランプ24からの排気熱を排気ファン9まで導き、筐体内に排気風を拡散させないようにするためのランプ排気ボックスである。
3はランプ蓋である。ランプ蓋3は、下部外装ケース7の底面に着脱可能に配置され、不図示のビスにより固定される。また、4はセット調整脚である。セット調整脚4は、下部外装ケース7に固定されており、その脚部の高さを調整可能となっている。脚部の高さ調整により、プロジェクタの傾斜角度を調整できる。
2は下部外装ケース7の吸気口に取り付けられる塵埃除去フィルタを保持するRGB吸気プレートである。
13は色分解合成光学系28を保持するプリズムベース(保持部材)である。
次に、図2を用いて、プロジェクタの光学構成について説明する。なお、図2中に示す構成要素の一部は、図3から図6にも示されている。図2において、左側には水平断面を、右側には垂直断面をそれぞれ示す。
同図において、ランプ24は連続スペクトルで白色光を発光する。ランプ24は、放電発光管24aからの光をリフレクタ37によって所定の方向に集光して射出する。
38aは水平方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズセルを複数配列した第1シリンダアレイである。38bは第1シリンダアレイ38aの個々のレンズセルに対応したシリンドリカルレンズセルを複数有する第2シリンダアレイである。
39は紫外線吸収フィルタ、40は無偏光光を所定の偏光光に変換する偏光変換素子である。
41は垂直方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズで構成されたフロントコンプレッサである。42はランプ24からの光軸を、ほぼ90度(より詳しくは88度)折り曲げるための反射ミラーである。
38cは垂直方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズセルを複数配列した第3シリンダアレイである。38dは第3シリンダアレイ38cの個々のレンズセルに対応したシリンドリカルレンズアレイを複数有する第4シリンダアレイである。
45は色座標を所定値に調整するために特定波長域の色をランプ24に戻すためのカラーフィルタである。43はコンデンサーレンズである。44は垂直方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズで構成されたリアコンプレッサである。以上により、照明光学系35が構成される。
46は青(B:例えば430〜495nm)と赤(R:例えば590〜650nm)の波長領域の光を反射し、緑(G:例えば505〜580nm)の波長領域の光を透過するダイクロイックミラーである。47は透明基板に偏光素子を貼り付けたG用の入射側偏光板であり、P偏光光のみを透過する。48は多層膜により構成された偏光分離面においてP偏光光を透過し、S偏光光を反射する第1偏光ビームスプリッタである。
50R,50G,50Bはそれぞれ、入射した光を反射するとともに画像変調する画像変調素子(若しくは画像形成素子)としての赤用反射型液晶パネル、緑用反射型液晶パネル及び青用反射型液晶パネルである。
49R,49G,49Bはそれぞれ、赤用1/4波長板、緑用1/4波長板及び青用1/4波長板である。
51はR光の色純度を高めるためにオレンジ光をランプ24に戻すトリミングフィルタである。52は透明基板に偏光素子を貼り付けたRB用入射側偏光板を示す。RB用入射側偏光板52は、P偏光のみを透過する。
53はR光の偏光方向を90度変換し、B光の偏光方向は変換しない色選択性位相差板である。26は偏光分離面においてP偏光を透過し、S偏光を反射する第2偏光ビームスプリッタである。
54はB用射出側偏光板(偏光素子)であり、B光のうちS偏光成分のみを整流する。29はG光のうちS偏光成分のみを透過させるG用射出側偏光板である。36はR光及びB光を透過し、G光を反射するダイクロイックプリズムである。
以上のダイクロイックミラー46〜ダイクロイックプリズム36(液晶パネル50R,50B,50Gを含む)により、色分解合成光学系28が構成される。
本実施例において、偏光変換素子40はP偏光をS偏光に変換するが、ここでいうP偏光とS偏光は、偏光変換素子40における光の偏光方向を基準として述べている。一方、ダイクロイックミラー46に入射する光は、第1及び第2偏光ビームスプリッタ48,26での偏光方向を基準として考え、P偏光であるとする。すなわち、本実施例では、偏光変換素子40から射出された光をS偏光とするが、同じS偏光光をダイクロイックミラー46に入射させる場合はP偏光として定義する。
次に、光学的な作用を説明する。
放電発光管24aから発した光はリフレクタ37により所定の方向に集光される。リフレクタ37は放物面形状の凹面鏡を有し、放物面の焦点位置からの光は該放物面の対称軸に平行な光束となる。但し、発光管24aからの光源は理想的な点光源ではなく、有限の大きさを有しているので、集光する光束には放物面の対称軸に平行でない光の成分も多く含まれている。これらの光束は、第1シリンダアレイ38aに入射する。第1シリンダアレイ38aに入射した光束は、シリンダレンズセルの数に応じた複数の光束に分割されて集光され、垂直方向に並ぶ帯状の複数の光束となる。そして、これら複数の分割光束は、紫外線吸収フィルタ39及び第2シリンダアレイ38bを経て、複数の光源像を偏光変換素子40の近傍に形成する。
偏光変換素子40は、偏光分離面と反射面と1/2波長板とを有する。複数の光束は、それぞれの列に対応した偏光分離面に入射し、これを透過するP偏光成分とここで反射するS偏光成分とに分割される。反射されたS偏光成分は反射面で反射し、P偏光成分と同じ方向に射出する。一方、偏光分離面を透過したP偏光成分は、1/2波長板を透過してS偏光成分と同じ偏光成分に変換される。こうして、同じ偏光方向を有する複数の光束が射出する。
偏光変換された複数の光束は、偏光変換素子40から射出した後、フロントコンプレッサ41で圧縮され、反射ミラー42によって88度の角度で反射され、第3シリンダアレイ38cに入射する。
第3シリンダアレイ38cに入射した光束は、シリンダレンズセルの数に応じた複数の光束に分割されて集光され、水平方向に並ぶ帯状の複数の光束となる。該複数の分割光束は、第4シリンダアレイ38d及びコンデンサーレンズ43を介してリアコンプレッサ44に入射する。
フロントコンプレッサ41、コンデンサーレンズ43及びリアコンプレッサ44の光学作用によって、複数の光束によって形成される矩形像は互いに重なり合い、矩形の均一な明るさの照明エリアを形成する。この照明エリアに、反射型液晶パネル50R,50G,50Bが配置される。
偏光変換素子40によってS偏光とされた光は、ダイクロイックミラー46に入射する。以下、ダイクロイックミラー46を透過したG光の光路について説明する。
ダイクロイックミラー46を透過したG光は、入射側偏光板47に入射する。G光はダイクロイックミラー46によって分解された後もP偏光(偏光変換素子40を基準とする場合はS偏光)となっている。そして、G光は入射側偏光板47から射出した後、第1偏光ビームスプリッタ48に対してP偏光として入射し、その偏光分離面を透過してG用反射型液晶パネル50Gへと至る。
G用反射型液晶パネル50Gにおいては、G光が画像変調されて反射される。画像変調されたG光のうちP偏光成分は、再び第1偏光ビームスプリッタ48の偏光分離面を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたG光のうちS偏光成分は、第1偏光ビームスプリッタ48の偏光分離面で反射され、投射光としてダイクロイックプリズム36に向かう。
このとき、すべての偏光成分をP偏光に変換した状態(黒を表示した状態)において、第1偏光ビームスプリッタ48とG用反射型液晶パネル50Gとの間に設けられた1/4波長板49Gの遅相軸を所定の方向に調整する。これにより、第1偏光ビームスプリッタ48とG用反射型液晶パネル50Gで発生する偏光状態の乱れの影響を小さく抑えることができる。
第1偏光ビームスプリッタ48から射出したG光は、ダイクロイックプリズム36に対してS偏光として入射し、該ダイクロイックプリズム36のダイクロイック膜面で反射して投射レンズ鏡筒33(投射光学系)へと至る。
一方、ダイクロイックミラー46で反射したR光とB光は、トリミングフィルタ51に入射する。R光とB光はダイクロイックミラー46によって分解された後もP偏光となっている。そして、R光とB光は、トリミングフィルタでオレンジ光成分がカットされた後、入射側偏光板52を透過し、色選択性位相差板53に入射する。
色選択性位相差板53は、R光の偏光方向のみを90度回転させる作用を有し、これによりR光はS偏光として、B光はP偏光として第2偏光ビームスプリッタ26に入射する。
S偏光として第2偏光ビームスプリッタ26に入射したR光は、該第2偏光ビームスプリッタ26の偏光分離面で反射され、R用反射型液晶パネル50Rへと至る。また、P偏光として第2偏光ビームスプリッタ26に入射したB光は、該第2偏光ビームスプリッタ26の偏光分離面を透過してB用反射型液晶パネル50Bへと至る。
R用反射型液晶パネル50Rに入射したR光は、画像変調されて反射される。画像変調されたR光のうちS偏光成分は、第2偏光ビームスプリッタ26の偏光分離面で反射されて光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたR光のうちP偏光成分は、第2偏光ビームスプリッタ26の偏光分離面を透過して、投射光としてダイクロイックプリズム36に向かう。
また、B用反射型液晶パネル50Bに入射したB光は、画像変調されて反射される。画像変調されたB光のうちP偏光成分は、第2偏光ビームスプリッタ26の偏光分離面を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたB光のうちS偏光成分は、第2偏光ビームスプリッタ26の偏光分離面で反射されて、投射光としてダイクロイックプリズム36に向かう。
このとき、第2偏光ビームスプリッタ26とR用,B用反射型液晶パネル50R,50Bとの間に設けられた1/4波長板49R,49Bの遅相軸を調整することにより、G光の場合と同じように、R,B光それぞれの黒表示状態での調整を行うことができる。
こうして1つの光束に合成されて第2偏光ビームスプリッタ26から射出したR光とB光のうちB光は、射出側偏光板54で検光されてダイクロイックプリズム36に入射する。また、R光はP偏光のまま射出側偏光板54を透過して、ダイクロイックプリズム36に入射する。
射出側偏光板54で検光されることにより、B光は、該B光が第2偏光ビームスプリッタ26、B用反射型液晶パネル50B及び1/4波長板49Bを通ることによって生じた無効な成分がカットされた光となる。
そして、ダイクロイックプリズム36に入射したR光とB光は、ダイクロイック膜面を透過して、該ダイクロイック膜面にて反射したG光と合成されて投射レンズ鏡筒33に至る。
そして、合成されたR,G,B光は、投射レンズ鏡筒33内の投射光学系によってスクリーンなどの被投射面に拡大投影される。
以上説明した光路は、反射型液晶パネルが白表示状態の場合である。以下では、反射型液晶パネルが黒表示状態の場合での光路について説明する。
まず、G光の光路について説明する。ダイクロイックミラー46を透過したG光のP偏光光は、入射側偏光板47に入射し、その後第1偏光ビームスプリッタ48に入射してその偏光分離面で透過され、G用反射型液晶パネル50Gへと至る。しかし、反射型液晶パネル50Gが黒表示状態であるため、G光は画像変調されずに反射される。このため、G用反射型液晶パネル50Gで反射された後も、G光はP偏光光のままである。したがって、G光は再び第1偏光ビームスプリッタ48の偏光分離面を透過し、入射側偏光板47を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。
次に、R光とB光の光路について説明する。ダイクロイックミラー46で反射したR光とB光のP偏光光は、トリミングフィルタ51を透過して入射側偏光板52に入射する。そして、入射側偏光板52から射出した後、色選択性位相差板53に入射する。色選択性位相差板53は、R光の偏光方向のみを90度回転する作用を持つため、R光はS偏光として、B光はP偏光として第2偏光ビームスプリッタ26に入射する。
S偏光として第2偏光ビームスプリッタ26に入射したR光は、その偏光分離面で反射され、R用反射型液晶パネル50Rへと至る。また、P偏光として第2偏光ビームスプリッタ26に入射したB光は、その偏光分離面を透過してB用反射型液晶パネル50Bへと至る。
ここで、R用反射型液晶パネル50Rは黒表示状態であるため、R用反射型液晶パネル50Rに入射したR光は画像変調されないまま反射される。このため、R用反射型液晶パネル50Rで反射された後も、R光はS偏光光のままである。したがって、R光は再び第2偏光ビームスプリッタ26の偏光分離面で反射し、入射側偏光板52を通過して光源側に戻され、投射光から除去される。これにより、黒表示がなされる。
一方、B用反射型液晶パネル50Bに入射したB光は、B用反射型液晶パネル50Bが黒表示状態であるため、画像変調されないまま反射される。このため、B用反射型液晶パネル50Bで反射された後も、B光はP偏光光のままである。したがって、B光は再び第2偏光ビームスプリッタ26の偏光分離面を透過し、色選択性位相差板53によりP偏光に変換され、入射側偏光板52を透過して、光源側に戻され、投射光から除去される。
次に、図3〜図5を用いて、基板カバー部材30とランプ24の周辺の冷却構造について説明する。これらの図において、図1及び図2で説明した構成要素と同一の構成要素には、図1及び図2と同じ符号を付して説明に代える。
基板カバー部材30は、インターフェース基板19、制御基板18及びパネル制御基板55(つまりはこれらの基板に搭載された電気素子)を囲むように形成されている。
図4において、基板カバー部材30における丸で囲んだ面(空気通過面)30aには、複数の円形開口30bが形成されている。空気通過面30aに対向する領域(ランプダクト16の一部が配置された位置までの領域)には、図3及び図5に示すように、ランプ冷却ファン15がその吸い込み口を空気通過面30aに対向させて配置されている。円形開口30bは、ランプ冷却ファン15の動作により流れる(吸い込まれる)空気を通す開口である。
ランプ冷却ファン15と空気通過面30aとの間には、図3に示すように空間Sが形成されている。
図5において、56は導風部材である。導風部材56は、導電性を有する金属板が折り曲げられて一体の部材として作られており、電磁遮蔽部(第2の電磁遮蔽部材)56aと、導風部56bとを有する。
電磁遮蔽部56aは、ランプ冷却ファン15を挟んで空気通過面30aとは反対側の位置であって、該ランプ冷却ファン15と筐体の一部を構成する下部外装ケース7の背面部との間に配置されている。言い換えれば、電磁遮蔽部56aは、ランプ冷却ファン15を間に挟んで空気通過面30aに対向する位置に配置されている。
導電性を有する板金で作られる基板カバー部材30は、その内部に収容したインターフェース基板19、制御基板18及びパネル制御基板55の周囲を覆って、各基板に搭載された電気素子からの不要な電磁輻射を遮蔽する。また、基板カバー部材30は、インターフェース基板19、制御基板18及びパネル制御基板55に搭載された電気素子を冷却するためのダクトも兼ねている。
空気(外気)は、ランプ冷却ファン15による吸い込み力により、図3にiで示すように、空気通過面30aとは反対側(裏側)に形成された不図示の開口から基板カバー部材30の内部に流入する。そして、該流入した空気は、iiで示すように、基板カバー部材30の内部を吸い込み風として流れてインターフェース基板19、制御基板18及びパネル制御基板55を冷却する。
その後、該空気は、空気通過面30aの開口30bを通ってランプ冷却ファン15の吸い込み口からランプ冷却ファン15内に吸い込まれ(流入し)、ランプ冷却ファン15の排出口から排出される(流出する)。排出された空気は、ランプダクト14,16を通って、偏光変換素子40とランプ24に吹き付けられ(図中にiiiとivで示す)、これらを冷却する。偏光変換素子40とランプ24を冷却した空気は、排気ファン9によって筐体の外部に排出される(図中にvで示す)。偏光変換素子40とランプ24は、基板カバー部材30の内部に配置された電気素子以外の発熱部である。
基板カバー部材30の空気通過面30aに形成された開口30bの形状及び大きさは、各基板から発生した電磁波の漏出が少なくなるように、電磁波の波長に基づいて決定される。最近では、基板に搭載される電気素子の高性能化によって波長がより短くなっているため、開口30bの径をより小さくする必要がある。
しかし、電気素子が高性能化すると、該電気素子からの発熱量は増加するため、冷却用空気が通過する開口30bの径を大きくする方が好ましい。また、開口30bの径が小さい状態では、ランプ冷却ファン15として吸い込み力が大きな大型のファンを用いるか、ランプ冷却ファン15の回転数を上げるかする必要があるため、プロジェクタの小型化や低騒音化を妨げる。
このように、不要な電磁輻射の発生源を電磁遮蔽部材で覆った場合に、電磁輻射の遮蔽と電磁遮蔽部材の内部の冷却、さらにはランプ冷却ファン15の小型化や低騒音化のすべてを満足する大きさの開口30bを形成することが難しくなってきている。
そこで、本実施例では、上述したように、導風部材56の一部として設けた電磁遮蔽部56aを、ランプ冷却ファン15を間に挟んで基板カバー部材30の空気通過面30aに対向する位置に配置する。すなわち、ランプ冷却ファン15における吸い込み口が形成された面とは反対側の面に対向するように電磁遮蔽部56aを配置する。導風部材56(電磁遮蔽部56a)は、プロジェクタ内のグランドと接続される。
このような構成を採用することにより、基板カバー部材30の空気通過面30aに形成された開口30bを通って基板カバー部材30の外部に漏れ出た電磁波を電磁遮蔽部56aで遮蔽することができる。したがって、開口30bの大きさを、電磁波の波長に基づいて決定される通常の大きさよりも大きくすることができる。これにより、ランプ冷却ファン15に必要な吸い込み力を小さく(小型のファンを用いるか又は回転数を下げるか)しながらも、電磁輻射の遮蔽と基板カバー部材30の内部の冷却の双方を満足することができる。
また、本実施例では、導風部材56の導風部56bを、基板カバー部材30の空気通過面30aとランプ冷却ファン15との間の空間Sの少なくとも一部(本実施例では上面)を覆うように配置している。これにより、空気通過面30aの開口30bを通って基板カバー部材30の外部に流出する、暖まった空気の対流や拡散を抑制することができ、該空気の熱が他の部品に影響を与えることを防止できる。なお、ランプ24は非常に高温であり、基板カバー部材30の内部で暖められた空気を冷却に用いても、十分冷却が可能である。
さらに、本実施例では、ランプ冷却ファン15の周囲を覆うように導風部材56を配置しているので、ランプ冷却ファン15からの騒音を低減する効果も期待できる。
図6には、本発明の実施例2であるプロジェクタにおける基板カバー部材30とランプ24の周辺の冷却構造について説明する。なお、本実施例において、実施例1と共通する構成要素には、実施例1と同符号を付している。
本実施例では、実施例1で説明した導風部材56に代えて、導電性を有する金属板で作られたランプダクト(導風部材)16′を用いている。そして、ランプダクト16′のうちランプ冷却ファン15側の部分を、ランプ冷却ファン15の全体を覆うように形成している。
つまり、ランプダクト16′は、図3に示した空間Sを覆う箱状に形成され、その背面部はランプ冷却ファン15を挟んで基板カバー部材30の空気通過面30aとは反対側の位置であって該冷却ファン15と下部外装ケース7の背面部との間に配置されている。
そして、ランプダクト16′は、実施例1のランプダクト16と同様に、ランプ冷却ファン15から排出された空気を、ランプ24と偏光変換素子40に向けてガイドする。
ランプダクト16′を導電性の部材で作り、プロジェクタ内のグランドに接続することで、実施例1と同様の効果を得ることができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
例えば、実施例1では、導風部材56(導風部56b)がランプ冷却ファン15に流入する空気をガイドする場合について説明した。また、実施例2では、ランプダクト(導風部材)16′がランプ冷却ファン15に流入する空気と該冷却ファン15から流出した空気の双方をガイドする場合について説明した。しかし、本発明では、冷却ファンに流入する空気と該冷却ファンから流出した空気のうち少なくとも一方をガイドすればよい。
本発明の実施例1であるプロジェクタの分解斜視略図。 実施例1のプロジェクタの光学構成を示す図。 実施例1のプロジェクタにおける基板カバー部材とランプの周辺の冷却構造を示す図。 実施例1のプロジェクタにおける基板カバー部材とランプの周辺の冷却構造を示す図。 実施例1のプロジェクタにおける基板カバー部材とランプの周辺の冷却構造を示す図。 本発明の実施例1であるプロジェクタにおける基板カバー部材とランプの周辺の冷却構造を示す図。
符号の説明
7 下部外装ケース
15 ランプ冷却ファン
16,16′ランプダクト
30 基板カバー部材(第1の電磁遮蔽部材)
30a 空気通過面
30b 開口
24 光源ランプ
28 色分解合成光学系
35 照明光学系
40 偏光変換素子
50R,50G,50B 液晶パネル
56 導風部材
56a 電磁遮蔽部(第2の電磁遮蔽部材)
56b 導風部

Claims (7)

  1. 筐体と、
    該筐体の内部に配置された冷却ファンと、
    前記筐体の内部において電気素子を囲むように配置され、導電性を有するとともに前記冷却ファンの動作により流れる空気を通す開口が形成された空気通過面を有する第1の電磁遮蔽部材と、
    導電性を有し、前記冷却ファンを挟んで前記空気通過面とは反対側の位置であって該冷却ファンと前記筐体との間に配置された第2の電磁遮蔽部材とを有することを特徴とする画像投射装置。
  2. 前記第2の電磁遮蔽部材は、前記冷却ファンに流入する空気及び前記冷却ファンから流出した空気のうち少なくとも一方をガイドする導風部を有することを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
  3. 前記第2の電磁遮蔽部材は、前記空気通過面と前記冷却ファンとの間を流れる空気をガイドする導風部を有することを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
  4. 該画像投射装置は、前記筐体の内部における前記電磁遮蔽部材の外部に、前記電気素子以外の発熱部を有し、
    前記電気素子を冷却した空気を前記冷却ファンで吸い込み、該冷却ファンから排出された空気を前記発熱部の冷却に用い、
    前記第2の電磁遮蔽部材は、前記冷却ファンから排出した空気を前記発熱部に向けてガイドする導風部を有することを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
  5. 筐体と、
    該筐体の内部に配置された冷却ファンと、
    前記筐体の内部において電気素子を囲むように配置され、前記冷却ファンの動作により流れる空気を通す開口が形成された空気通過面を有する電磁遮蔽部材と、
    前記冷却ファンに流入する空気及び前記冷却ファンから流出した空気のうち少なくとも一方をガイドする導風部材とを有し、
    前記導風部材は導電性を有し、かつ該導風部材は、前記冷却ファンを挟んで前記空気通過面とは反対側の位置であって該冷却ファンと前記筐体との間に配置された電磁遮蔽部を有することを特徴とする画像投射装置。
  6. 前記導風部材は、前記空気通過面と前記冷却ファンとの間を流れる空気をガイドすることを特徴とする請求項5に記載の画像投射装置。
  7. 該画像投射装置は、前記筐体の内部における前記電磁遮蔽部材の外部に、前記電気素子以外の発熱部を有し、
    前記電気素子を冷却した空気を前記冷却ファンで吸い込み、該冷却ファンから排出された空気を前記発熱部の冷却に用い、
    前記導風部材は、前記冷却ファンから排出された空気を前記発熱部に向けてガイドすることを特徴とする請求項5に記載の画像投射装置。
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