JP2009069275A - 画像投射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体内において複数の電気回路基板に対する十分な電磁シールド効果が得られる画像投射装置を提供する。
【解決手段】画像投射装置は、光源1からの光を画像形成素子61R,61G,61Bに導き、画像形成素子からの光を投射する光学ユニットα,β,5を有する。該装置は、外部から画像信号を取り込むためのコネクタ74aが取り付けられた第1の基板74と、演算処理ユニット75aが搭載された第2の基板75と、画像形成素子を駆動する回路が形成された第3の基板76と、光学ユニット及び第1から第3の基板を収容する筐体21〜24とを有する。第1、第2及び第3の基板が、電磁シールドケース70〜73内に収容されて、光学ユニットと、コネクタを該装置の外部に露出させる開口23aが形成された筐体の側板23との間に、該側板に対して並列に配置されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、液晶プロジェクタ等の画像投射装置に関し、さらに詳しくは、筐体内部に複数の電気回路基板を収容した画像投射装置に関する。
液晶プロジェクタ等の画像表示装置は、主に光源、光学エンジン、投射レンズ及び電気回路基板を備えている。電気回路基板は、電源系をコントロールする電源回路基板や、装置全体の制御を行うための制御回路基板や、液晶パネルを駆動する駆動回路基板や、外部から画像信号を取り込むインターフェース基板等を含む。
制御回路基板においては、演算処理や各部の制御を行うCPUやメモリ等が実装されるが、これらは高周波で電流値が変動するために電磁波を発生する。また、電源回路基板においても、トランス等の外部からの入力電力を変圧するため、電磁波が発生する。電磁波は、装置内部の他の電気素子や装置外部の電子機器に悪影響を及ぼすおそれがある。このため、筐体を電磁シールド構造にする必要がある。
特許文献1には、電源回路基板を電磁シールドケースによって覆った画像投射装置が開示されている。また、この画像投射装置では、筐体の側面近くの下部にインターフェース基板を筐体底面と平行に配置し、ビデオ信号処理基板を該インターフェース基板に対して起立するように、電磁シールド板とともに筐体側面と平行に配置している。これにより、ビデオ信号処理基板及びインターフェース基板から発生した電磁波が装置外部に漏れ出ることを回避している。
さらにこの画像投射装置では、インターフェース基板上とビデオ信号処理基板上に設けられたコネクタ同士を接続し、さらにビデオ信号処理基板上のコネクタを、筐体の上面と平行に配置された制御回路基板上のコネクタに接続している。この構成により、基板間でのリード線の引き回しを不要とし、電磁波の発生を抑制している。
特開平8−186783号公報
しかしながら、上記特許文献1にて開示された画像投射装置では、インターフェース基板やビデオ信号処理基板に対する電磁シールド対策はなされているものの、筐体の上面に平行に広い範囲に配置された制御回路基板に対する電磁シールド対策が不十分である。したがって、筐体上面に導電塗装を施す等の別途対策が必要となり、製造コストの上昇を招いたり、筐体のリサイクル性を低下させたりする。
また、この画像投射装置では、制御回路基板をインターフェース基板やビデオ信号処理基板とは別に、筐体の上面に平行に配置するため、筐体の高さが増加して装置の小型化を妨げる要因となったり、各基板のメンテナンス性が悪かったりする。
本発明は、筐体内において複数の電気回路基板に対する十分な電磁シールド効果が得られ、かつ筐体の小型化及び各基板のメンテナンス性の向上が可能な画像投射装置を提供する。
本発明の一側面としての画像投射装置は、光源からの光を画像形成素子に導き、該画像形成素子からの光を投射する光学ユニットを有する。該装置は、外部から画像信号を取り込むためのコネクタが取り付けられた第1の基板と、該装置の動作を制御する演算処理ユニットが搭載された第2の基板と、画像形成素子に電気的に接続され、該画像形成素子を駆動する回路が形成された第3の基板と、光学ユニット及び第1から第3の基板を収容する筐体とを有する。そして、第1、第2及び第3の基板が、電磁シールドケース内に収容されて、光学ユニットと、コネクタを該装置の外部に露出させる開口が形成された筐体の側板との間に、該側板に対して並列に配置されていることを特徴とする。
なお、上記画像投射装置と、該画像投射装置に画像情報を供給する画像供給装置とを有する画像表示システムも本発明の他の側面を構成する。
本発明によれば、筐体の側板に対して第1から第3の基板を並列に配置するとともに、電磁シールドケース内にまとめて収容することで、小型の電磁シールド構造によってこれら基板に対する十分な電磁シールド効果を得ることができる。また、電磁シールドのための部品点数を削減したり、筐体内面に導電塗装を施したりする必要をなくしたりすることができる。さらに、各基板のメンテナンス性も向上させることができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
(プロジェクタの全体構成)
図1には、本発明の実施例1である画像投射装置としての液晶プロジェクタ(以下、単に装置ともいう)の構成を示している。
この図において、1は光源ランプ(以下、単にランプという)であり、本実施例では、高圧水銀放電ランプが用いられている。ただし、光源ランプ1として、高圧水銀放電ランプ以外の放電型ランプ(例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ)を用いてもよい。
2はランプ1を保持するランプホルダ、3は防爆ガラス、4はガラス押えである。αはランプ1からの光束を均一な明るさ分布を有する平行光束に変換する照明光学系、βは照明光学系αからの光を色分解して、後述するRGBの3色用の液晶パネルに導き、さらに該液晶パネルからの光を色合成する色分解合成光学系である。
5は色分解合成光学系βからの光(画像)を図示しないスクリーン(被投射面)に投射する投射レンズ鏡筒である。投射レンズ鏡筒5内には、後述する投射光学系が収納されている。
6はランプ1、照明光学系α及び色分解合成光学系βを収納するとともに、投射レンズ鏡筒5が固定される光学ボックスである。該光学ボックス6には、ランプ1の周囲を囲むランプケース6aが形成されている。
7は光学ボックス6内に照明光学系α及び色分解合成光学系βを収納した状態で蓋をする光学ボックス蓋である。
照明光学系α、色分解合成光学系β、光学ボックス6、光学ボックス蓋7及び投射レンズ鏡筒5により光学ユニットが構成される。
8は商用AC電源から各基板へのDC電源を作り出すPFC電源ユニット、9はAC電源の取り入れ口であるACインレットである。10はPFC電源ユニット8とともに動作してランプ1を点灯駆動する電源バラストユニットである。これら電源系のユニット8,10は、共通の電磁シールド部材によって覆われている。
11は基板ユニットである。該基板ユニット11には、PFC電源ユニット8からの電力を受けて装置の動作に必要な演算処理やランプ点灯及びその他の動作の制御を行う演算処理ユニットが搭載された制御基板(第2の基板)が収容されている。また、基板ユニット11には、制御基板からの信号に基づいて液晶パネルを駆動するRGB駆動基板(第3の基板)や、該装置の外部から各種画像信号を取り込むコネクタが搭載されたインターフェース基板(第1の基板)も収容されている。
12A,12Bはそれぞれ、後述する下部外装ケース21の吸気口21aから空気を吸い込むことで、色分解合成光学系β内の液晶パネルや偏光板等の光学素子を冷却するための第1及び第2光学系冷却ファンである。13は両光学系冷却ファン12A,12Bからの風を、色分解合成光学系β内の光学素子に導く第1RGBダクトである。
14はランプ1に対して吹き付け風を送り、ランプ1を冷却するランプ冷却ファンである。15はランプ冷却ファン14を保持しつつ、冷却風をランプ1に導く第1ランプダクトである。16はランプ冷却ファン14を保持して、第1ランプダクト15とともにダクトを構成する第2ランプダクトである。
17は下部外装ケース21に設けられた吸気口21bから空気を吸い込み、PFC電源ユニット8と電源バラストユニット10内に風を流通させることで、これらを冷却するための電源冷却ファンである。18は排気ファンであり、ランプ冷却ファン14からランプ1に送られてこれを冷却した後の熱風を、後述する第2側板24に形成された排気口24aから排出する。
下部外装ケース21は、ランプ1、光学ボックス6、投射レンズ鏡筒5、PFC電源ユニット8、電源バラストユニット10及び基板ユニット11等を収納する。22は下部外装ケース21に光学ボックス6等を収納した状態で蓋をするための上部外装ケースである。
23は第1側板であり、第2側板24とともに外装ケース21,22により形成される側面開口を閉じる。第1側板23には、上記インターフェース基板に設けられたコネクタを装置の外部に露出させるための開口23aが形成されている。
また、下部外装ケース21には、上述した吸気口21a,21bが形成されており、第2側板24には上述した排気口24aが形成されている。下部外装ケース21、上部外装ケース22、第1側板23及び第2側板24によって、該プロジェクタの筐体が構成される。
25は接地電位に設定されるグランド(GND)接続板である。
27はランプ1からの排気熱を排気ファン18まで導き、筐体内に排気風を拡散させないようにするための排気ダクトである。排気ダクト27は、ランプ1からの光が装置の外部に漏れないようにするための遮光機能を有するランプ排気ルーバー19,20を内部に保持する。
28はランプ蓋である。ランプ蓋28は、下部外装ケース21の底面に着脱可能に配置され、不図示のビスにより固定される。また、29はセット調整脚である。セット調整脚29は、下部外装ケース21に固定されており、その脚部29aの高さを調整可能となっている。脚部29aの高さ調整により、プロジェクタの傾斜角度を調整できる。
30は下部外装ケース21の吸気口21aの外側に取り付けられる不図示のフィルタを保持するRGB吸気プレートである。
31は色分解合成光学系βを保持するプリズムベースである。32は色分解合成光学系β内の光学素子と液晶パネルを冷却するために、第1及び第2光学系冷却ファン12A,12Bからの冷却風を導くダクト形状部を有するボックスサイドカバーである。33はボックスサイドカバー32と合わさってダクトを形成する第2RGBダクトである。
(光学構成)
次に、前述したランプ1、照明光学系α、色分解合成光学系β及び投射レンズ鏡筒(投射光学系)5により構成される光学系の構成について図2を用いて説明する。図2において、(A)は光学系の水平断面を、(B)は垂直断面をそれぞれ示す。
同図において、41は連続スペクトルで白色光を発光する放電発光管(以下、単に発光管という)である。42は発光管41からの光を所定の方向に集光する凹面鏡を有するリフレクタである。発光管41とリフレクタ42により光源ランプ1が構成される。
43aは図2(A)に示す水平方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズセルを複数配列した第1シリンダアレイである。43bは第1シリンダアレイ43aの個々のレンズセルに対応したシリンドリカルレンズセルを複数有する第2シリンダアレイである。44は紫外線吸収フィルタ、45は無偏光光を所定の偏光光に変換する偏光変換素子である。
46は図2(B)に示す垂直方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズで構成されたフロントコンプレッサである。47はランプ1からの光軸を、ほぼ90度(より詳しくは88度)折り曲げるための反射ミラーである。
43cは垂直方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズセルを複数配列した第3シリンダアレイである。43dは第3シリンダアレイ43cの個々のレンズセルに対応したシリンドリカルレンズアレイを複数有する第4シリンダアレイである。
50は色座標を所定値に調整するために特定波長域の色をランプ1に戻すためのカラーフィルタである。48はコンデンサーレンズである。49は垂直方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズで構成されたリアコンプレッサである。以上により、照明光学系αが構成される。
58は青(B:例えば430〜495nm)と赤(R:例えば590〜650nm)の波長領域の光を反射し、緑(G:例えば505〜580nm)の波長領域の光を透過するダイクロイックミラーである。59は透明基板に偏光素子を貼り付けたG用の入射側偏光板であり、P偏光光のみを透過する。60は多層膜により構成された偏光分離面においてP偏光光を透過し、S偏光光を反射する第1偏光ビームスプリッタである。
61R,61G,61Bはそれぞれ、入射した光を反射するとともに画像変調する光変調素子(画像形成素子)としての赤用反射型液晶パネル、緑用反射型液晶パネル及び青用反射型液晶パネルである。62R,62G,62Bはそれぞれ、赤用1/4波長板、緑用1/4波長板及び青用1/4波長板である。
64aはR光の色純度を高めるためにオレンジ光をランプ1に戻すトリミングフィルタである。64bは透明基板に偏光素子を貼り付けたRB用入射側偏光板であり、P偏光のみを透過する。
65はR光の偏光方向を90度変換し、B光の偏光方向は変換しない色選択性位相差板である。66は偏光分離面においてP偏光を透過し、S偏光を反射する第2偏光ビームスプリッタである。
68BはB用射出側偏光板(偏光素子)であり、B光のうちS偏光成分のみを整流する。68GはG光のうちS偏光成分のみを透過させるG用出側偏光板である。69はR光及びB光を透過し、G光を反射するダイクロイックプリズムである。
以上のダイクロイックミラー58〜ダイクロイックプリズム69により、色分解合成光学系βが構成される。
本実施例において、偏光変換素子45はP偏光をS偏光に変換するが、ここでいうP偏光とS偏光は、偏光変換素子45における光の偏光方向を基準として述べている。一方、ダイクロイックミラー58に入射する光は、第1及び第2偏光ビームスプリッタ60,66での偏光方向を基準として考え、P偏光光であるとする。すなわち、本実施例では、偏光変換素子45から射出された光をS偏光光とするが、同じS偏光光をダイクロイックミラー58に入射する場合はP偏光光として定義する。
(光学的作用)
次に、光学的な作用を説明する。
発光管41から発した光はリフレクタ42により所定の方向に集光される。リフレクタ42は放物面形状の凹面鏡を有し、放物面の焦点位置からの光は該放物面の対称軸に平行な光束となる。但し、発光管41からの光源は理想的な点光源ではなく、有限の大きさを有しているので、集光する光束には放物面の対称軸に平行でない光の成分も多く含まれている。これらの光束は、第1シリンダアレイ43aに入射する。第1シリンダアレイ43aに入射した光束は、シリンダレンズセルの数に応じた複数の光束に分割されて集光され、垂直方向に並ぶ帯状の複数の光束となる。そして、これら複数の分割光束は、紫外線吸収フィルタ44及び第2シリンダアレイ43bを経て、複数の光源像を偏光変換素子45の近傍に形成する。
偏光変換素子45は、偏光分離面と反射面と1/2波長板とを有する。複数の光束は、それぞれの列に対応した偏光分離面に入射し、これを透過するP偏光成分とここで反射するS偏光成分とに分割される。反射されたS偏光成分は反射面で反射し、P偏光成分と同じ方向に射出する。一方、偏光分離面を透過したP偏光成分は、1/2波長板を透過してS偏光成分と同じ偏光成分に変換される。こうして、同じ偏光方向を有する複数の光束が射出する。
偏光変換された複数の光束は、偏光変換素子45から射出した後、フロントコンプレッサ46で圧縮され、反射ミラー47によって88度反射され、第3シリンダアレイ43cに入射する。
第3シリンダアレイ43cに入射した光束は、シリンダレンズセルの数に応じた複数の光束に分割されて集光され、水平方向に並ぶ帯状の複数の光束となる。該複数の分割光束は、第4シリンダアレイ43d及びコンデンサーレンズ48を介してリアコンプレッサ49に入射する。
フロントコンプレッサ46、コンデンサーレンズ48及びリアコンプレッサ49の光学作用によって、複数の光束によって形成される矩形像は互いに重なり合い、矩形の均一な明るさの照明エリアを形成する。この照明エリアに、反射型液晶パネル61R,61G,61Bが配置される。
偏光変換素子45によってS偏光とされた光は、ダイクロイックミラー58に入射する。以下、ダイクロイックミラー58を透過したG光の光路について説明する。
ダイクロイックミラー58を透過したG光は、入射側偏光板59に入射する。G光はダイクロイックミラー58によって分解された後もP偏光(偏光変換素子45を基準とする場合はS偏光)となっている。そして、G光は入射側偏光板59から射出した後、第1偏光ビームスプリッタ60に対してP偏光として入射し、その偏光分離面を透過してG用反射型液晶パネル61Gへと至る。
ここで、該プロジェクタのインターフェース基板74には、パーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ、テレビチューナ等の画像供給装置80が接続されている。制御基板75は、画像供給装置80から入力された画像情報に基づいて反射型液晶パネル61R,61G,61Bを駆動し、これらに各色用の原画を形成させる。これにより、各反射型液晶パネルに入射した光は、反射されるとともに原画に応じて変調(画像変調)される。画像供給装置80とプロジェクタとにより画像表示システムが構成される。
G用反射型液晶パネル61Gにおいては、G光が画像変調されて反射される。画像変調されたG光のうちP偏光成分は、再び第1偏光ビームスプリッタ60の偏光分離面を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたG光のうちS偏光成分は、第1偏光ビームスプリッタ60の偏光分離面で反射され、投射光としてダイクロイックプリズム69に向かう。
このとき、すべての偏光成分をP偏光に変換した状態(黒を表示した状態)において、第1偏光ビームスプリッタ60とG用反射型液晶パネル61Gとの間に設けられた1/4波長板62Gの遅相軸を所定の方向に調整する。これにより、第1偏光ビームスプリッタ60とG用反射型液晶パネル61Gで発生する偏光状態の乱れの影響を小さく抑えることができる。
第1偏光ビームスプリッタ60から射出したG光は、ダイクロイックプリズム69に対してS偏光として入射し、該ダイクロイックプリズム69のダイクロイック膜面で反射して投射レンズ鏡筒5へと至る。
一方、ダイクロイックミラー58で反射したR光とB光は、トリミングフィルタ64aに入射する。R光とB光はダイクロイックミラー58によって分解された後もP偏光となっている。そして、R光とB光は、トリミングフィルタ64aでオレンジ光成分がカットされた後、入射側偏光板64bを透過し、色選択性位相差板65に入射する。
色選択性位相差板65は、R光の偏光方向のみを90度回転させる作用を有し、これによりR光はS偏光として、B光はP偏光として第2偏光ビームスプリッタ66に入射する。
S偏光として第2偏光ビームスプリッタ66に入射したR光は、該第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面で反射され、R用反射型液晶パネル61Rへと至る。また、P偏光として第2偏光ビームスプリッタ66に入射したB光は、該第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面を透過してB用反射型液晶パネル61Bへと至る。
R用反射型液晶パネル61Rに入射したR光は、画像変調されて反射される。画像変調されたR光のうちS偏光成分は、再び第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面で反射されて光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたR光のうちP偏光成分は、第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面を透過して、投射光としてダイクロイックプリズム69に向かう。
また、B用反射型液晶パネル61Bに入射したB光は、画像変調されて反射される。画像変調されたB光のうちP偏光成分は、再び第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたB光のうちS偏光成分は、第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面で反射して、投射光としてダイクロイックプリズム69に向かう。
このとき、第2偏光ビームスプリッタ66とR用,B用反射型液晶パネル61R,61Bとの間に設けられた1/4波長板62R,62Bの遅相軸を調整することにより、G光の場合と同じように、R,B光それぞれの黒表示状態での調整を行うことができる。
こうして1つの光束に合成されて第2偏光ビームスプリッタ66から射出したR光とB光は、射出側偏光板68Bで検光されてダイクロイックプリズム69に入射する。また、R光はP偏光のまま射出側偏光板68Bを透過して、ダイクロイックプリズム69に入射する。
射出側偏光板68Bで検光されることにより、B光は、該B光が第2偏光ビームスプリッタ66、B用反射型液晶パネル61B及び1/4波長板62Bを通ることによって生じた無効な成分がカットされた光となる。
そして、ダイクロイックプリズム69に入射したR光とB光は、ダイクロイック膜面を透過して、該ダイクロイック膜面にて反射したG光と合成されて投射レンズ5に至る。
そして、合成されたR,G,B光は、投射レンズ5によってスクリーンなどの被投射面に拡大投影される。
以上説明した光路は、反射型液晶パネルが白表示状態の場合である。以下では、反射型液晶パネルが黒表示状態の場合での光路について説明する。
まず、G光の光路について説明する。ダイクロイックミラー58を透過したG光のP偏光光は、入射側偏光板59に入射し、その後第1偏光ビームスプリッタ60に入射してその偏光分離面で透過され、G用反射型液晶パネル61Gへと至る。しかし、反射型液晶パネル61Gが黒表示状態であるため、G光は画像変調されずに反射される。このため、G用反射型液晶パネル61Gで反射された後も、G光はP偏光光のままである。したがって、G光は再び第1偏光ビームスプリッタ60の偏光分離面を透過し、入射側偏光板59を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。
次に、R光とB光の光路について説明する。ダイクロイックミラー58で反射したR光とB光のP偏光光は、入射側偏光板64bに入射する。そして、入射側偏光板64bから射出した後、色選択性位相差板65に入射する。色選択性位相差板65は、R光の偏光方向のみを90度回転する作用を持つため、R光はS偏光として、B光はP偏光として第2偏光ビームスプリッタ66に入射する。
S偏光として第2偏光ビームスプリッタ66に入射したR光は、その偏光分離面で反射され、R用反射型液晶パネル61Rへと至る。また、P偏光として第2偏光ビームスプリッタ66に入射したB光は、その偏光分離面を透過してB用反射型液晶パネル61Bへと至る。
ここで、R用反射型液晶パネル61Rは黒表示状態であるため、R用反射型液晶パネル61Rに入射したR光は画像変調されないまま反射される。このため、R用反射型液晶パネル61Rで反射された後も、R光はS偏光光のままである。したがって、R光は再び第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面で反射し、入射側偏光板64bを通過して光源側に戻され、投射光から除去される。これにより、黒表示がなされる。
一方、B用反射型液晶パネル61Bに入射したB光は、B用反射型液晶パネル61Bが黒表示状態であるため、画像変調されないまま反射される。このため、B用反射型液晶パネル61Bで反射された後も、B光はP偏光光のままである。したがって、B光は再び第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面を透過し、色選択性位相差板65によりP偏光に変換され、入射側偏光板64bを透過して、光源側に戻され、投射光から除去される。
(基板ユニット11の構成)
次に、図3、図4、図5及び図6を用いて、基板ユニット11について説明する。図3に示すように、基板ユニット11は、上シールドカバー70と、インターフェース補強板71と、RGB基板カバー72と、メイン基板カバー73とにより構成される電磁シールドケースによって覆われる。なお、電磁シールドケースは、上シールドカバー70、インターフェース補強板71及びメイン基板カバー73とにより構成される第1のケース部と、RGB基板カバー72により構成される第2のケース部とが組み合わされることで、ボックス形状をなす。また、電磁シールドケースは、その下側に配置されたGND接続板25に接続される。
電磁シールドケース内には、インターフェース補強板71側から順に、インターフェース基板(第1の基板)74と、制御基板(第2の基板)75と、RGB駆動基板76(第3の基板)とが互いに間隔をあけて並列に収容される。
インターフェース基板74には、前述したように、装置の外部から各種画像信号を取り込むコネクタ74aが取り付けられている。また、制御基板75には、前述したように、装置の動作に必要な演算処理やランプ点灯及びその他の動作の制御を行うCPUやメモリ等を含む演算処理ユニット75aが搭載されている。さらに、RGB駆動基板76は、液晶パネル(画像形成素子)61R,61G,61Bに電気的に接続され、制御基板75(演算処理ユニット75a)からの信号に基づいて該液晶パネルを駆動する回路が形成されている。インターフェース基板74のコネクタ74aは、インターフェース補強板71に形成された開口71aを通って電磁シールドケースの外部に突出する。
このような基板ユニット11は、光学ユニット(照明光学系α、色分解合成光学系β、液晶パネル61R,61G,61B、光学ボックス6、光学ボックス蓋7及び投射レンズ鏡筒5)と筐体の第1側板23との間に、第1側板23に隣接して組み込まれる。この組み込み状態において、インターフェース基板74、制御基板75及びRGB駆動基板76は、第1の側板23に対して並列に配置される。インターフェース基板74のコネクタ74aは、第1の側板23に形成された開口23aから装置の外部に露出する。
このように、第1側板23に対して基板74〜76を並列に配置するとともに、一体的に組み立てられた共通の電磁シールドケース内にまとめて収容することで、小型の電磁シールド構造によりこれら基板74〜76に対する十分な電磁シールド効果が得られる。また、これにより、電磁シールドのための部品点数を削減したり、筐体内面に導電塗装を施したりする必要をなくしたりすることができる。
また、特許文献1では筐体の上面に沿って配置されていた制御基板75を、本実施例では、第1側板23と光学ユニットとの間に配置しているので、筐体の高さを低くすることができ、筐体(つまりは装置)の小型化を実現することができる。
筐体内における基板ユニット11に隣接した後側空間(投射レンズ鏡筒5とは反対側であって、光学ユニットと基板ユニット11と第1側板23とにより囲まれた空間)には、ランプ冷却ファン14が配置されている。
ランプ冷却ファン14の吸い込み力によって、図4に矢印で示すように、下部外装ケース21に形成された吸気口21aから筐体外の空気が電磁シールドケースの内部に流入する。電磁シールドケースの内部に流入した空気は、該電磁シールドケースの内面、インターフェース基板74、制御基板75及びRGB駆動基板76の間を通過して、各基板上の電気素子を冷却した後、ランプ冷却ファン14に吸い込まれる。
このように、電磁シールドケースに隣接して冷却ファン14を設けたことで、電磁シールドケース内に冷却ファン14の吸気力によって各基板に沿うように流れる空気流を発生させることができるので、各基板上の電気素子を効率良く冷却することができる。
さらに、本実施例では、3つの基板74〜76のうち少なくとも1つに配置された電気素子と電磁シールドケースに接触して、該電気素子から発生した熱を電磁シールドケースら伝達する熱伝導部材を設けている。例として図6に示すように、演算処理ユニット75aは熱伝導部材77を介してメイン基板カバー73に設けられた放熱部73aに放熱される。該熱伝導部材を設けることで、電気素子から局所的に発生した熱を、電気素子と比べて広い面積を持った熱容量の大きい電磁シールドケースに伝達して放熱することで、さらに冷却効率を向上させることができる。
冷却効率の向上により、冷却ファン14の回転数を低く抑えることが可能であり、この結果、低騒音のプロジェクタを実現できる。
また、前述したように、電磁シールドケースは、第1及び第2のケース部に分割可能である。そして、第1のケース部(上シールドカバー70、インターフェース補強板71及びメイン基板カバー73)は、インターフェース基板74及び制御基板75とユニット化(一体化)されている。
一方、第2のケース部(RGB基板カバー72)は、RGB駆動基板76とユニット化されて、光学ボックス6(つまりは光学ユニット)に取り付けられている。言い換えれば、第1のケース部とインターフェース基板74及び制御基板75とにより構成される第1のユニットと、第2のケース部とRGB駆動基板76とにより構成される第2のユニットとは、取り外しが可能である。
図4に示すように、第2のユニットは、光学ボックス6とともに第1のユニットよりも先に筐体内に設置され、この状態でRGB駆動基板76と液晶パネル61R,61G,61Bとがフレキシブルプリント基板によって接続される。また、第2のケース部がGND接続板25に接続される。
その後、第1のユニットが筐体内に組み込まれて、第2のユニットと組み合わされるとともに、インターフェース基板74のコネクタ74aを第1の側板23の開口23aから装置の外部に露出させる。
このように、3つの基板74〜76を収容した基板ユニット11を2つに分割可能に構成し、かつRGB駆動基板76と光学ユニットをユニット化することで、装置の組み立て性を向上させることができる。また、メンテナンス時の分割も容易に行うことができるので、各基板のメンテナンス性も向上させることができる。
本実施例では、水平断面図である図2(A)に示すように、第2偏光ビームスプリッタ66の上面に対向するようB用液晶パネル61Bを配置している。また、垂直断面図である図2(B)に示すように、第2偏光ビームスプリッタ66の後面(投射レンズ鏡筒5とは反対側の面)と第1偏光ビームスプリッタ60の前面とにそれぞれ対向するように、R用及びG用液晶パネル61R,61Gを配置している。
このような液晶パネルの配置により、各液晶パネルから、RGB駆動基板76に接続するためのフレキシブル基板Fを水平方向に延ばすことができる(ただし、図2(A)では、図3,4での方向とは逆方向に延びている)。したがって、光学ユニットに対してRGB基板カバー72を挟んで隣接して配置されたRGB駆動基板76と各液晶パネルとのフレキシブル基板Fによる接続を容易に行うことができる。このことによっても、装置の組み立て性をより向上させることができる。
本実施例では、基板ユニット11を2つのユニットに分割可能に構成したが、基板ユニット11がそのような構成ではない場合でも、特許文献1にて開示された従来のプロジェクタに比べて、組み立て性やメンテナンス性を向上させることができる。
なお、本実施例では、各基板の上端に他の基板と接続するためのコネクタ(例えば、図3中の制御基板75のコネクタ75b,75c)が設けられている。このため、組み立て時やメンテナンス時に容易に基板間の接続や分離を行うことができる。これにより、より一層組み立て性とメンテナンス性が向上する。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
本発明の実施例である液晶プロジェクタの分解斜視図。 実施例のプロジェクタの光学構成を示す水平断面図及び垂直断面図。 実施例のプロジェクタに搭載される基板ユニットの分解斜視図。 実施例の基板ユニットの内部構成を示す水平断面図。 実施例の基板ユニットを2つの分割した状態を示す斜視図。 実施例のプロジェクタに搭載される基板ユニットの分解斜視図。
符号の説明
5 投射レンズ鏡筒
6 光学ボックス
8 PFC電源ユニット
10 電源バラストユニット
11 基板ユニット
12A,12B,14,17,18 ファン
21 下部外装ケース
22 上部外装ケース
23,24 側板
25 GND接続板
70 上シールドケース
71 インターフェース補強板
72 RGB基板カバー
73 メイン基板カバー
74 インターフェース基板
75 制御基板
76 RGB駆動基板
77 熱伝導部材

Claims (5)

  1. 光源からの光を画像形成素子に導き、該画像形成素子からの光を投射する光学ユニットを有する画像投射装置であって、
    該装置の外部から画像信号を取り込むためのコネクタが取り付けられた第1の基板と、
    該装置の動作を制御する演算処理ユニットが搭載された第2の基板と、
    前記画像形成素子に電気的に接続され、該画像形成素子を駆動する回路が形成された第3の基板と、
    前記光学ユニット及び前記第1から第3の基板を収容する筐体とを有し、
    前記第1、第2及び第3の基板が、電磁シールドケース内に収容されて、前記光学ユニットと前記コネクタを該装置の外部に露出させる開口が形成された前記筐体の側板との間に、該側板に対して並列に配置されていることを特徴とする画像投射装置。
  2. 前記電磁シールドケース内における該ケース及び前記第1から第3の基板の間を通過する空気流を発生させるファンを有することを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
  3. 前記第1から第3の基板のうち少なくとも1つに配置された電気素子から発生した熱を前記電磁シールドケースに伝達する熱伝導部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像投射装置。
  4. 前記電磁シールドケースは、前記第1及び第2の基板とユニット化された第1のケース部と、前記第3の基板とユニット化された第2のケース部とにより構成されており、
    前記第2のケース部は、前記光学ユニットとユニット化されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の画像投射装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の画像投射装置と、
    該画像投射装置に画像情報を供給する画像供給装置とを有することを特徴とする画像表示システム。
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