JP5428093B2 - 小型エンジンの始動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、従来の始動装置に対してエンジンを始動させるために必要とされる回転力を、蓄力ゼンマイに対して十分に蓄力させることが可能となるようにした小型エンジンの始動装置に関する。
一般的な小型エンジンの始動装置には、プーリと、カムプレート(ドライブカム)と、蓄力ゼンマイと、ドライブギアとが備えられている。プーリは、エンジンのクランクシャフトに固定されている。また、プーリには、遠心ラチェットが設けられており、この遠心ラチェットは、カムプレートに設けられるカム爪と係合することが可能となっている。カムプレートには、蓄力ゼンマイを介してドライブギアが連結されている。
エンジンの始動を行う場合には、ドライブギアを手動又はセルモータで回転させることにより、蓄力ゼンマイに回転力(エネルギー)を蓄えさせる。蓄えられた回転力がエンジンの回転抵抗を上回った場合には、蓄力ゼンマイに蓄えられた回転力が一気に開放されて、カムプレート、プーリを介して回転力がクランクシャフトに伝達され、エンジンの始動が開始される(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−227753公報
このように、蓄力ゼンマイにエンジンの回転抵抗を上回るほどの回転力が蓄力されると、エンジンが蓄力ゼンマイの蓄力エネルギーによって回転されることになるが、エンジンの回転抵抗は常に一定の抵抗値にならないという特性があった。例えば、ピストンが上死点近傍にある場合には、エンジンの回転抵抗が最も高い値となり、下死点近傍である場合には、エンジンの回転抵抗が最も低い値となる。
このように、エンジンの回転抵抗の値は、状況に応じて変化する不安定なものであるため、回転抵抗が低い場合には、蓄力ゼンマイにエンジンの始動を行うために必要とされる回転力(始動回転力)が蓄力される前であっても、蓄力エネルギーが回転抵抗を上回ってしまい、カムプレートが回転してしまうおそれがあった。このように、不十分な蓄力エネルギーでカムプレートが回転した場合には、エンジンの始動に必要な始動回転力をプーリに伝達することができないため、エンジンを確実に始動させることが困難であるという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、エンジンの回転抵抗の値に左右されることなく、蓄力ゼンマイに対して十分な回転力(エネルギー)を蓄力させて、確実にエンジンの始動を行うことが可能な小型エンジンの始動装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、スタータケース内に配置された蓄力ゼンマイに回転力を付与する回転力付与手段と、スタータケースに設けられて蓄力ゼンマイの回転力をエンジン側に伝達する回転部材と、エンジンと一体的に設けられて上記回転部材と係脱する駆動プーリと、蓄力ゼンマイに蓄積された回転力をエンジン側に伝達するのを規制する回転規制機構とを備え、上記回転規制機構は、上記駆動プーリの偏心位置に設けられた規制ラチェットと、スタータケース側から上記規制ラチェットに係合し、所定の弾性押圧力によって上記規制ラチェットの作動を規制する押圧手段とからなり、上記蓄力ゼンマイに蓄力された回転力が上記弾性押圧力を越えたときに上記回転力によって規制ラチェットが上記押圧手段との係合を解除する位置まで作動することで上記蓄力ゼンマイに蓄えられた回転力を解放して上記駆動プーリを回転させ、エンジンを始動させることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、スタータケース内に配置された蓄力ゼンマイに回転力を付与する回転力付与手段と、蓄力ゼンマイに蓄積された回転力をエンジン側に伝達するのを規制する回転規制機構と、スタータケースに設けられて蓄力ゼンマイの回転力をエンジン側に伝達する回転部材と、エンジンと一体的に設けられて上記回転部材と係脱する駆動プーリとを備え、上記回転規制機構は、上記回転部材の偏心位置に設けられた規制ラチェットと、スタータケース側から上記規制ラチェットに係合し、所定の弾性押圧力によって上記規制ラチェットの作動を規制する押圧手段とからなり、上記蓄力ゼンマイに蓄力された回転力が上記弾性押圧力を越えたときに上記規制ラチェットが上記押圧手段との係合を解除する位置に移動して上記蓄力ゼンマイに蓄えられた回転力を解放して上記駆動プーリを回転させ、エンジンを始動させることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1において、上記規制ラチェットは、上記駆動プーリが回転中は遠心力により上記押圧手段と係合しない位置に保持され、上記駆動プーリが停止したときは上記押圧手段と係合する位置に復帰移動するようにしたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2において、上記規制ラチェットは、上記回転部材が回転中は遠心力により上記押圧手段と係合しない位置に保持され、上記回転部材が停止したときは上記押圧手段と係合する位置に復帰移動するようにしたことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1又は2において、上記回転部材と駆動プーリとはクラッチ機構を介して作動連結されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1又は2において、上記回転規制機構の押圧手段は、上記スタータケースに回動自在に設けられて先端が上記規制ラチェットに係合可能に設けられた規制カムと、該規制カムに上記弾性押圧力を付与する弾性手段とによって構成されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1又は2において、上記回転規制機構の押圧手段は、上記スタータケースに摺動自在に設けられて先端が上記規制ラチェットに係合可能に設けられたシャフト部材と、該シャフト部材に上記弾性押圧力を付与する弾性手段とによって構成されていることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1又は2において、上記回転規制機構の押圧手段は、上記スタータケースに回動自在に設けられて先端が上記規制ラチェットに係合可能に設けられた規制カムと、該規制カムに係合可能に設けられたシャフトと、該シャフトに上記弾性押圧力を付与する弾性手段とによって構成されていることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項6〜8のいずれかにおいて、上記弾性手段が板バネ又はコイルスプリングであることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項1〜9のいずれかにおいて、上記蓄力ゼンマイに代えて、コイルスプリングとしたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、エンジンと一体的に設けられた駆動プーリの偏心位置に設けられた規制ラチェットと、スタータケース側から上記規制ラチェットに係合し、所定の弾性押圧力によって規制ラチェットの作動を規制する押圧手段とから回転規制機構を構成し、蓄力ゼンマイに蓄力された回転力が弾性押圧力を越えたときに回転力によって規制ラチェットが押圧手段との係合を解除する位置まで作動することで蓄力ゼンマイに蓄えられた回転力を解放して駆動プーリを回転させ、エンジンを始動させるようにしたから、エンジンの回転抵抗の値に左右されることなく、蓄力ゼンマイに対して十分な回転力(エネルギー)を蓄力させて、確実にエンジンの始動を行うことができる。
また、規制ラチェットは駆動プーリの回転軸に対して偏心したデッドスペースに設けることができるから、コンパクトに構成できるとともに、駆動プーリはエンジン側に固定されているので、規制ラチェットを取り付けて回転のブレが小さく、回転が安定する。
請求項2に係る発明によれば、スタータケースに設けられて蓄力ゼンマイの回転力をエンジン側に伝達する回転部材の偏心位置に設けられた規制ラチェットと、スタータケース側から規制ラチェットに係合し、所定の弾性押圧力によって規制ラチェットの作動を規制する押圧手段とから回転規制機構を構成し、蓄力ゼンマイに蓄力された回転力が弾性押圧力を越えたときに規制ラチェットが押圧手段との係合を解除する位置に移動して蓄力ゼンマイに蓄えられた回転力を解放して駆動プーリを回転させ、エンジンを始動させるようにしたから、エンジンの回転抵抗の値に左右されることなく、蓄力ゼンマイに対して十分な回転力(エネルギー)を蓄力させて、確実にエンジンの始動を行うことができる。
請求項3に係る発明によれば、規制ラチェットは、駆動プーリが回転中は遠心力により上記押圧手段と係合しない位置に保持され、駆動プーリが停止したときは上記押圧手段と係合する位置に復帰移動するようにしたので、回転規制手段を外部から操作する必要がない。
請求項4係る発明によっても、請求項3の場合と同様の効果を得ることができる。
請求項5に係る発明によれば、回転部材と駆動プーリとはクラッチ機構を介して作動連結されているので、規制ラチェットは回転部材と駆動プーリのどちらにでも設けることができる。クラッチ機構としてはどのような機構を採用してもよい。遠心クラッチ式でもよく摩擦式でもよい。
請求項6に係る発明によれば、回転規制機構の押圧手段は、スタータケースに回動自在に設けられて先端が規制ラチェットに係合可能に設けられた規制カムと、該規制カムに所定の弾性押圧力を付与する弾性手段とによって構成されているから、規制ラチェットと規制カムとの係脱を確実に行うことができるとともに、さらに押圧手段をコンパクトに構成することができる。
請求項7に係る発明によれば、回転規制機構の押圧手段は、スタータケースに摺動自在に設けられて先端が規制ラチェットに係合可能に設けられたシャフト部材と、該シャフト部材に所定の弾性押圧力を付与する弾性手段とによって構成されているから、シャフト部材の動きを外部から目視する構成をとりやすく、その場合、規制ラチェットとシャフト部材との係合が解除するおおよそのタイミングを知ることができる。
請求項8に係る発明によれば、回転規制機構の押圧手段は、スタータケースに回動自在に設けられて先端が規制ラチェットに係合可能に設けられた規制カムと、該規制カムに係合可能に設けられたシャフトと、該シャフトに所定の弾性押圧力を付与する弾性手段とによって構成されているから、規制ラチェットとの係脱は規制カムによって確実に行うことができ、また規制ラチェットと規制カムの係合が解除するおおよそのタイミングをシャフト部材の動きにより知ることができる。
請求項9に係る発明によれば、上記弾性手段が板バネ又はコイルスプリングであるから、安価に入手でき、コストダウンに資することができる。
請求項10に係る発明によれば、上記蓄力ゼンマイに代えて、コイルスプリングとしたから、安価に入手でき、コストダウンに資することができる。
本発明に係る実施形態1のエンジン始動装置の要部の縦断面図 (a)(b)は上記エンジン始動装置の規制ラチェットと押圧手段との係合状態とその解除状態を示す要部の側面図 上記エンジン始動装置によりエンジンが始動した状態の要部の側面図 (a)(b)は実施形態2のエンジン始動装置において、駆動プーリの回転が規制される直前の要部の側面図及び規制が解除される直前の要部の側面図 (a)(b)はさらに実施形態3のエンジン始動装置の要部の側面図と要部の縦断面図 (a)(b)は実施形態4のエンジン始動装置の要部の側面図と要部の縦断面図 カムプレートの回転初期の状態の説明図 カムプレートと規制ラチェットとの係合が外れた状態の説明図 カムプレートが回転した状態の説明図 セルモータを搭載したエンジン始動装置の縦断面図
「実施形態1」
図1および図2(a)(b)において、符号1はスタータケースを示す。スタータケース1の内部には支軸2が突設され、この支軸2にはロープリール3と香箱4とカムプレート5とが回転自在に配置されている。
ロープリール3の外周側にはスタータロープ6の収納溝7が形成され、外側にはリターンゼンマイ8の収納部が形成されている。
香箱4の内側には蓄力ゼンマイ10が収容されている。蓄力ゼンマイ10の一端は香箱4の内側に係止され、他端はカムプレート5の内側端部に係止している。
カムプレート5は、エンジンのクランクシャフト(図示せず)に固定された駆動プーリ11に係合可能に構成された回転部材である。
ロープリール3と香箱4との間にはワンウェイクラッチ12が配置されている。ワンウェイクラッチ12はロープリール3と香箱4とに係合可能に設けられている。そして、ロープリール3とは常に係合して一体的に回転し、香箱4に対しては一方向に回転するときはバネ13によって香箱4の側面の爪14に係合するように付勢されているが、逆方向に回転するときはバネ13の力に抗して上記爪14から押し出されて外れるようになっている。
カムプレート5は香箱4の開放端を閉鎖するとともに、その一端は支軸2に回転自在に支持され、上記蓄力ゼンマイ10の上記一端を係止している。カムプレート5の他端にはカム爪15が形成されている。
カムプレート5の中心軸上にはエンジンの出力軸と連結される駆動プーリ11が設けられている。駆動プーリ11の側面には遠心ラチェット16が回動自在に設けられ、遠心ラチェット16はカムプレート5のカム爪15に対して一方向に回転するときは係合し、逆方向に回転するときは係合が外れるように構成されている。
なお、香箱4とスタータケース1との間にはワンウェイクラッチが設けられ、香箱4は蓄力ゼンマイ10を巻き上げる方向にのみ回転できるようになっている。すなわち、スタータケース1の内側に設けた軸36にはクラッチ爪37が回動自在に設けられ、常時クラッチ爪37の先端が香箱4の外周面に当接するように付勢されている。これに対し、香箱4の外周面には一定の間隔をおいて係止部38が形成されている。香箱4がロープリール3と同じ方向に回転するときは、クラッチ爪37と係止部38は係止しないが、逆方向に回転するときは、クラッチ爪37と係止部38は係止するようになっている。
上記構成によれば、ロープリール3のスタータロープ6を引くと、ロープリール3が回転し、その回転力はワンウェイクラッチ12を介して香箱4に伝達され、香箱4が回転するので、蓄力ゼンマイ10が巻き上げられ、回転力が蓄力される。蓄力が一定以上になるとカムプレート5が回転する。カムプレート5が回転すると、カムプレート5のカム爪15が駆動プーリ11に設けられた遠心ラチェット16に係合し、駆動プーリ11に回転力が伝達され、駆動プーリ11が回転して駆動プーリ11に連結されるクランクシャフトを介してエンジンが始動する。
なお、スタータロープ6を引いたときに、途中でスタータロープ6を緩めると、香箱4は蓄力ゼンマイ10のバネ力により逆転しようとするが、香箱4の外周の係止部38がスタータケース1のクラッチ爪37に係止するので、逆転しない。したがって、スタータロープ6を少しひいては戻すという作業を繰り返すことにより、蓄力ゼンマイ10は締めこまれていく。
このように、ロープリール3とスタータロープ6とによって構成された回転力付与手段によって蓄力ゼンマイ10には回転力が蓄積されていき、蓄力された回転力が最終的にエンジンの回転抵抗を上回ることによりカムプレート5が回転し、駆動プーリ11の回転に伴ってクランクシャフトが回転する構造となっていた。
しかしながら、例えばエンジンの回転抵抗が低い場合には、蓄力ゼンマイ10にエンジンの始動に必要な回転力が蓄力される前にカムプレート5が回転してしまい、エンジンの始動に必要な回転力を駆動プーリ11に伝達することができない。低い回転抵抗に伴う不十分な回転力の伝達により、駆動プーリ11を回転させることはできるが、エンジンを始動させることができない状況が生じてしまうおそれがあった。
このため、上記小型エンジンの始動装置では、エンジンの回転抵抗の値に拘わらず、蓄力ゼンマイ10からカムプレート5に加えられた回転力がエンジンの始動に必要な始動回転力になるまで蓄力ゼンマイに蓄積された回転力をエンジン側に伝達するのを規制する回転規制機構(トルクリミッタ)17が設けられている。
回転規制機構17は、駆動プーリ11に設けられた規制ラチェット18と、所定の弾性押圧力によって規制ラチェット18の作動を規制する押圧手段40とから構成されている。
規制ラチェット18は中間部が湾曲した弓形の部材で、駆動プーリ11の回転中心から外れた偏心位置に固定された支軸21に回動可能に設けられている。また、支軸21に巻きまわされたねじりコイルバネ26により、規制ラチェット18の一方の端部18aが、駆動プーリ11の側面に固定された突部19に係合するように付勢されている。このとき、規制ラチェット18の他端の係合爪22は駆動プーリ11の外周縁の外側に突出している。
押圧手段40は規制カム41と板バネ(弾性手段)42とによって構成されている。
規制カム41は、スタータケース1に回動軸43を介して回動自在に設けられ、回動軸43の一端側からは押圧片44が突出形成され、他端側からは係合片45が突出形成されている。押圧片44と係合片45とは図1に示すように段違いに形成されている。押圧片44は、駆動プーリ11の外周縁の外側に突出した規制ラチェット18の係合爪22に係合可能に配置されている。また、係合片45の先端は板バネ42の先端近傍に係合している。そして、板バネ42の弾性押圧力によって係合片45はスタータケース1の内側に押し込まれ、係合爪22は、駆動プーリ11の外周縁の外側に突出した規制カム41の押圧片44に係合可能な位置に突出する。
このように、板バネ42は規制カム41が回動軸43を中心に回動するのに抗する弾性押圧力を付与している。板バネ42のバネ荷重による弾性押圧力は、エンジンの始動に必要な回転力(始動回転力)と同じかそれを上回る程度に設定しておく。
次に、上記構成の回転規制機構の作用について説明する。通常は図2(a)に示すように、規制ラチェット18の係合爪22は規制カム41の押圧片44に係合し、規制カム41は板バネ42による弾性押圧力により係合状態を保持するので、スタータロープ6が引かれ、香箱4が回転しても、カムプレート5は回転できない。このように、蓄力された回転力がエンジンの回転抵抗を上回る板バネ42のバネ荷重(弾性押圧力)に満たないときはカムプレート5は回転しない。これに対し、蓄力ゼンマイ10が巻き締められていくと、蓄力ゼンマイ10に蓄えられた回転力も大きくなる。これが板バネ42の弾性押圧力を上回ると、カムプレートが少しずつ回転し、それにつれて規制カム41の押圧片44が規制ラチェット18の係合爪22によって押し込まれて退避動する。最後に図2(b)のように係合爪22と押圧片44との係合は外れる。このため、蓄力ゼンマイ10に蓄えられた回転力がいっきに解放されるので、蓄力ゼンマイの回転力がカムプレート5に、カムプレート5から遠心ラチェット16とカム爪15とによって構成されたクラッチ機構を介して駆動プーリ11に伝達されて駆動プーリ11が回転し、エンジンを始動させる。
エンジンが回転すると、その遠心力のために規制ラチェット18は捩りコイルバネ26のバネ力に抗して回動し、図3のように、係合爪22は駆動プーリ11の外周よりも内側に退避して駆動プーリ11に設けられたピン46に係合した状態に保持される。したがって、突出したままの規制カム41の押圧片44とは係合しない位置に保持される。
その後、エンジンの回転が停止すると、規制ラチェット18は捩りコイルバネ26のバネ力によって回動し、係合爪22は駆動プーリ11の外周よりも外側に突出し、規制カム41の押圧片44と係合可能な位置に復帰し、待機状態となる。
上述のように、規制ラチェット18は駆動プーリ11の回転軸に対して偏心したデッドスペースに設けることができるから、コンパクトに構成できるとともに、駆動プーリ11はエンジン側に固定されているので、規制ラチェット18を取り付けても回転のブレが小さく、回転が安定する。
さらに、押圧手段40は規制カム41と板バネ42とからコンパクトに構成することができる。
「実施形態2」
次に、図4(a)(b)は押圧手段の他の実施形態を示すもので、この押圧手段40は上記規制カム41とシャフト部材50とコイルスプリング51とによって構成されている。
規制カム41等は実施形態1のものとほぼ同じである。
シャフト部材50は、スタータケース1に形成された支持部52を摺動自在に貫通し、その先端は、捩りコイルバネ(図示せず)により付勢された規制カム41の係合片45に係合する方向に向けられている。
コイルスプリング51は、シャフト部材50の外側に設けられ、その一端はスタータケース1の支持部52に係合し、他端はシャフト部材50の先端側に設けられたバネ受け54に係合している。これにより、コイルスプリング51は常時シャフト部材50が規制カム41の係合片45を押圧してその押圧片44がスタータケース1の内側に突出して規制ラチェット18の係合爪22に係合するように付勢している。
なお、コイルスプリング51のバネ荷重による弾性押圧力は、上述の板バネ42と同じく、エンジンの始動に必要な回転力(始動回転力)と同じかそれを上回る程度に設定しておく。
上記構成によれば、実施形態1の場合と同様に、通常は規制ラチェット18の係合爪22は規制カム41の押圧片44に係合し、規制カム41はコイルスプリング51による弾性押圧力により係合状態を保持するので、図4(a)(b)に図1を引用して説明すると、スタータロープ6が引かれ、香箱4が回転しても、カムプレートは回転できない。このように、蓄力された回転力がエンジンの回転抵抗を上回るコイルスプリング51のバネ荷重(弾性押圧力)に満たないときはカムプレート5は回転しない。これに対し、蓄力ゼンマイ10が巻き締められていくと、蓄力ゼンマイ10に蓄えられた回転力も大きくなる。これがコイルスプリング51の弾性押圧力を上回ると、カムプレート5が少しずつ回転していき、それにつれて規制カム41の押圧片44が規制ラチェット18の係合爪22によって押し込まれて退避動する(図4(b)参照)。最後に係合爪22と押圧片44の係合は外れる。このため、蓄力ゼンマイに蓄えられた回転力がいっきに解放されるので、蓄力ゼンマイ10の回転力がカムプレート5に、カムプレート5からクラッチ機構を介して駆動プーリ11に伝達されて駆動プーリ11が回転し、エンジンを始動させる。
エンジンが回転中に規制カム41の押圧片44とは係合しないこと、およびエンジンの回転が停止すると、規制カムの押圧片44と係合可能な位置に復帰し、待機状態となる点も実施形態1の場合と同じである。
「実施形態3」
次に、図5(a)(b)は押圧手段の他の実施形態を示すもので、回転規制機構17は、駆動プーリ11に設けられた規制ラチェット18と、所定の弾性押圧力によって規制ラチェット18の作動を規制する押圧手段40とから構成されている。
なお、同図において前述の実施形態と同じ符号は同じ部材を示している。
規制ラチェット18はエンジン側の駆動プーリ11に設けた支軸21に回動自在に設けられ、捩りコイルバネ26によって係合爪22が常時外側に突出するように付勢されている。
押圧手段40は、ストッパシャフト23とコイルスプリング24とから構成されている。ストッパシャフト23はスタータケース1に摺動自在に貫通され、コイルスプリング24により、その先端は規制ラチェット18の係合爪22に係合するように付勢されている。
なお、上記コイルスプリング24は外部より視認可能であるとともに、コイルスプリング24のバネ力を調整する調整手段として、ストッパシャフト23の雄ネジ部に荷重調整ナット28が取り付けられ、荷重調整ナット28によってバネ受け板29の位置を調整することによりバネ荷重を調整できるようになっている。30はストッパシャフト23のストロークを調整するストローク調整ナットである。
上記構成の回転規制機構17においても、スタータロープ6が引かれ、香箱4が回転して蓄力ゼンマイ10に蓄力された回転力がエンジンの回転抵抗を上回るコイルスプリング24のバネ荷重(弾性押圧力)に満たないときは、規制ラチェット18はストッパシャフト23と係合した状態に保持され、駆動プーリ11の回転は規制される。したがってカムプレート5も回転しない。これに対し、蓄力ゼンマイ10がだんだん巻き締められていくと、蓄力ゼンマイ10の弾発力も大きくなるので、これがストッパシャフト23のコイルスプリング24のバネ荷重よりも大きくなると、回転力が駆動プーリ11にも伝達され、規制ラチェット18がストッパシャフト23を押し返し、ついにストッパシャフト23との係合が解除すると、蓄力ゼンマイ10が一気に解放され、蓄力によってカムプレート5が回転し、その回転力が遠心ラチェット16とカム爪15とによって構成されたクラッチ機構を介して駆動プーリ11に伝達される。駆動プーリ11はエンジンの始動に十分大きい回転力で回転するので、エンジンは確実に回転する。蓄力ゼンマイ10が解放されてカムプレート5が回転している間、その回転に基づく遠心力によって規制ラチェット18は係合爪22が内側に引っ込んだ状態となる。このため、ストッパシャフト23に係合することはない。
ストッパシャフト23は規制ラチェット18との係合が外れた後、待機位置に戻るので、エンジンを始動した後にカムプレート5の回転が停止して再び捩りコイルバネ26により係合爪22が外側に突出すると、規制ラチェット18に係合し、再び待機状態となる。
「実施形態4」
次に、図6(a)(b)は押圧手段のさらに他の実施形態を示すもので、この回転規制機構17は、カムプレート5に設けられた規制ラチェット18と、スタータケース1に設けられて規制ラチェット18の作動を規制する押圧手段40とから構成されている。
なお、同図において前述の実施形態と同じ符号は同じ部材を示している。
規制ラチェット18は、カムプレート5の中心に対してカム爪15側の側面の偏心位置に設けられた支軸21に回動可能に設けられ、捩りコイルバネ26により一方の回動端に位置するように付勢されている。このとき、規制ラチェット18の一端の係合爪22は常時外側に突出するように付勢されている。
押圧手段40は、規制ラチェット18と係合可能なストッパシャフト23と、このストッパシャフト23を、上記カムプレート5にエンジン始動に必要な回転力が蓄力されるまで、上記蓄力ゼンマイ10のバネ力に抗して上記規制ラチェット18に係合する状態に保持するコイルスプリング(付勢手段)24とから構成されている。コイルスプリング24のバネ荷重はエンジンの始動に必要な回転力(始動回転力)と同じかそれを上回る程度に設定しておく。
上記ストッパシャフト23は、スタータケース1に摺動自在に貫通し、その先端は捩りコイルバネ26により付勢された規制ラチェット18の係合爪22に係合する方向に向けられている。
コイルスプリング24はストッパシャフト23を常時カムプレート5側に突出して規制ラチェット18の一端の係合爪22に係合するように付勢している。
なお、上記コイルスプリング24は外部より視認可能であるとともに、コイルスプリング24のバネ力を調整する調整手段として、ストッパシャフト23の雄ネジ部に荷重調整ナット28が取り付けられ、バネ受け板29の位置を調整することによりバネ荷重を調整できるようになっている。また、30はストッパシャフト23のストロークを調整するストローク調整ナットである。
なお、コイルスプリング24の撓み状態は外部より視認可能とする。この場合、コイルスプリング24を直接に露出してもよいが、コイルスプリング24の撓み具合を拡大して計器類に示すようにしてもよい。
次に、上記構成の回転規制機構17の作用について説明する。
スタータロープ6が引かれ、香箱4が回転して蓄力ゼンマイ10に蓄力された回転力がエンジンの回転抵抗を上回るコイルスプリング24のバネ荷重に満たないときは、規制ラチェット18は図7に示されるように、ストッパシャフト23と係合した状態に保持され、カムプレート5は回転しない。これに対し、蓄力ゼンマイ10がだんだん巻き締められていくと、蓄力ゼンマイ10の弾発力も大きくなり、これがストッパシャフト23のコイルスプリング24のバネ荷重よりも大きくなると、図8のように規制ラチェット18がストッパシャフト23を押し返し、最後にはストッパシャフト23との係合が解除する。これにより、蓄力ゼンマイ10が一気に解放され、図9のように蓄力された回転力によってカムプレート5が回転し、その回転力が遠心ラチェット16とカム爪15とによって構成されたクラッチ機構を介して駆動プーリ11に伝達される。駆動プーリ11はエンジンの始動に十分大きい回転力で回転するので、エンジンは確実に回転する。蓄力ゼンマイ10が解放されてカムプレート5が回転している間、その回転に基づく遠心力によって規制ラチェット18は係合爪22が内側に引っ込んだ状態となる。このため、ストッパシャフト23に係合することはない。
ストッパシャフト23は規制ラチェット18との係合が外れた後、図9のようにコイルスプリング24により待機位置に戻るので、エンジンを始動した後にカムプレート5の回転が停止して再び捩りコイルバネ26により係合爪22が外側に突出すると、規制ラチェット18に係合可能となり、再び待機状態となる。
なお、エンジンの回転抵抗が大きいときや、蓄力ゼンマイ10に蓄力された回転力の大小を調整するときは、荷重調整ナット28により調整すればよい。ストッパシャフト23のストロークはストローク調整ナット30により調整すればよい。
次に、図10はスタータロープ6のロープリール3のほかにセルモータ31で作動させることができるようにしたもので、セルモータ31の出力歯車32は減速歯車33と伝達歯車35とを介して香箱4の外周に形成された歯車34に噛合連結している。減速歯車33と伝達歯車35とは、一方向に回転するときにのみ噛合するように構成されている。セルモータ31が作動すると、減速歯車33から香箱4に回転力が伝達されるので、香箱4が回転する。このとき、ロープリール3は相対的に逆回転することになるから、ワンウェイクラッチ14が切れて香箱4のみが回転する。その後の回転伝達は上述と同じであるから、同じ符号を持って示し、説明は省略する。
以上のように、上述の実施形態によれば、カムプレート5にエンジン始動に必要な回転力が蓄力されないときは上記回転規制手段と規制ラチェット18とは係合し、上記蓄力ゼンマイ10にエンジン始動に必要な回転力が蓄力されると、上記蓄力ゼンマイ10のバネ力によって上記規制ラチェット18を作動させることで上記回転規制手段との係合を解除して上記カムプレート5を回転させるようにしたから、エンジンの回転抵抗の値に左右されることなく、蓄力ゼンマイ10に対して十分な回転力(エネルギー)を蓄力させて、確実にエンジンの始動を行うことができる。
また、押圧手段40のストッパシャフト23は、蓄力ゼンマイ10にエンジン始動に必要な回転力が蓄力されるまで、上記蓄力ゼンマイ10のバネ力に抗して規制ラチェット18に係合する状態に保持されるとともに、規制ラチェット18との係合が解除される位置に移動した後、コイルスプリング24により待機位置に復帰移動する構成としたから、エンジン始動後にストッパシャフト23を外部から操作して待機位置に戻す必要がない。
さらに、コイルスプリング24の撓み状態は外部より視認可能であるから、スタータロープ6をあとどれくらい引けばエンジンが始動するかを確認することができる。
図1から図6の実施形態においても、セルモータを使用してもよい。
なお、上記実施形態において、カムプレート5と駆動プーリ11との間のクラッチ機構は遠心ラチェット16とカム爪15とから構成されているが、クラッチ機構はこれに限定されない。たとえば、摩擦式のクラッチ機構等であってもよい。
さらに、上記実施形態において、回転力エネルギーを蓄力する手段として、蓄力ゼンマイに代えて、コイルスプリングとしてもよい。
5 カムプレート
10 蓄力ゼンマイ
11 駆動プーリ
17 トルクリミッタ
18 規制ラチェット
23 ストッパシャフト
31 セルモータ
40 押圧手段

Claims (10)

  1. スタータケース内に配置された蓄力ゼンマイに回転力を付与する回転力付与手段と、スタータケースに設けられて蓄力ゼンマイの回転力をエンジン側に伝達する回転部材と、エンジンと一体的に設けられて上記回転部材と係脱する駆動プーリと、蓄力ゼンマイに蓄積された回転力をエンジン側に伝達するのを規制する回転規制機構とを備え、
    上記回転規制機構は、上記駆動プーリの偏心位置に設けられた規制ラチェットと、スタータケース側から上記規制ラチェットに係合し、所定の弾性押圧力によって上記規制ラチェットの作動を規制する押圧手段とからなり、
    上記蓄力ゼンマイに蓄力された回転力が上記弾性押圧力を越えたときに上記回転力によって規制ラチェットが上記押圧手段との係合を解除する位置まで作動することで上記蓄力ゼンマイに蓄えられた回転力を解放して上記駆動プーリを回転させ、エンジンを始動させる
    ことを特徴とする小型エンジンの始動装置。
  2. スタータケース内に配置された蓄力ゼンマイに回転力を付与する回転力付与手段と、蓄力ゼンマイに蓄積された回転力をエンジン側に伝達するのを規制する回転規制機構と、スタータケースに設けられて蓄力ゼンマイの回転力をエンジン側に伝達する回転部材と、エンジンと一体的に設けられて上記回転部材と係脱する駆動プーリとを備え、上記回転規制機構は、上記回転部材の偏心位置に設けられた規制ラチェットと、スタータケース側から上記規制ラチェットに係合し、所定の弾性押圧力によって上記規制ラチェットの作動を規制する押圧手段とからなり、上記蓄力ゼンマイに蓄力された回転力が上記弾性押圧力を越えたときに上記規制ラチェットが上記押圧手段との係合を解除する位置に移動して上記蓄力ゼンマイに蓄えられた回転力を解放して上記駆動プーリを回転させ、エンジンを始動させることを特徴とする小型エンジンの始動装置。
  3. 上記規制ラチェットは、上記駆動プーリが回転中は遠心力により上記押圧手段と係合しない位置に保持され、上記駆動プーリが停止したときは上記押圧手段と係合する位置に復帰移動するようにしたことを特徴とする、請求項1に記載の小型エンジンの始動装置。
  4. 上記規制ラチェットは、上記回転部材が回転中は遠心力により上記押圧手段と係合しない位置に保持され、上記回転部材が停止したときは上記押圧手段と係合する位置に復帰移動するようにしたことを特徴とする、請求項2に記載の小型エンジンの始動装置。
  5. 上記回転部材と駆動プーリとはクラッチ機構を介して作動連結されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の小型エンジンの始動装置。
  6. 上記回転規制機構の押圧手段は、上記スタータケースに回動自在に設けられて先端が上記規制ラチェットに係合可能に設けられた規制カムと、該規制カムに上記弾性押圧力を付与する弾性手段とによって構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の小型エンジンの始動装置。
  7. 上記回転規制機構の押圧手段は、上記スタータケースに摺動自在に設けられて先端が上記規制ラチェットに係合可能に設けられたシャフト部材と、該シャフト部材に上記弾性押圧力を付与する弾性手段とによって構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の小型エンジンの始動装置。
  8. 上記回転規制機構の押圧手段は、上記スタータケースに回動自在に設けられて先端が上記規制ラチェットに係合可能に設けられた規制カムと、該規制カムに係合可能に設けられたシャフトと、該シャフトに上記弾性押圧力を付与する弾性手段とによって構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の小型エンジンの始動装置。
  9. 上記弾性手段が板バネ又はコイルスプリングであることを特徴とする、請求項6〜8のいずれかに記載の小型エンジンの始動装置。
  10. 上記蓄力ゼンマイに代えて、コイルスプリングとしたことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の小型エンジンの始動装置。
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