JP4540576B2 - ロック式蓄力スタータ装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、この様な従来のエンジンの圧縮力を利用した蓄力スタータ装置の場合、リコイルロープの速やかに引き出し操作を行った場合には蓄力スプリングは蓄力され、リコイルロープの緩やかな引き出し操作を行った場合には、エンジンのピストンが作動してしまうことから圧縮力が発生せず蓄力スプリングに蓄力されない、という問題点があった。
しかしながら、このような従来のロック式蓄力スタータ装置にあっては、リコイルロープを引く動作と蓄力を解除する動作とを個別に行う必要があることから操作が非常に煩雑である、という不具合があった。
また、このような従来のロック式蓄力スタータ装置にあっては、ラチェットプーリーの側方にカウンター機構部を設けなければならないことから、ロック式蓄力スタータ装置全体の大きさが大型化し、より小型化することが望まれていた。
また、従来のカウンター機構部および解放機構部が不要となることから、装置全体を小型化、軽量化することができ、ロック式蓄力スタータ装置の各種エンジンへの適用範囲を拡大することができる、という効果をも奏する。
図1及び図2に示すように、第一の実施の形態に係るロック式蓄力スタータ装置10は、内燃式エンジンを始動させうる駆動力に至るまで蓄力し、エンジンを始動させうる駆動力に至った場合に駆動力を供給してエンジンを始動させるように構成されている。
上記駆動リール13は、底面板部35と、周縁部の上下に形成されたフランジ部85,86を有すると共に、上方へ開口する凹部82を有する短円筒状に形成され、上記フランジ部85,86の内方にはリコイルロープ12が巻装されていると共に、上記底面板部35の下方には、駆動リール13が上記固定軸部31の基端部34に巻装されて収納されている。
なお、図2中、符号87はリコイルロープ引出部である。
この外周壁部38には蓄力スプリング15の外方側端部側の係止固定部37が設けられ、蓄力スプリング15の外方端部が係止されると共に、上記蓄力スプリング15の内方端部は上記ラチェットプーリー24の軸挿通部92に連設された係止固定部36に係止されている。
上記ワンウェイクラッチ40は、上記蓄力スプリングホルダー33の上方軸挿通部97と上記固定軸部31との間に円筒状に形成されて圧入され、蓄力スプリングホルダー33と固定軸部31との間を、リコイルロープ12の引き出し時には圧接状態にし、また、リコイルロープ12の戻し操作時には離間状態にしうるように構成され、上記リコイルリコイルロープの引き出し時には蓄力スプリングホルダー33を固定軸部31に対して一方向にのみ回転しうるように構成されている。
リコイルロープ12の引き出し操作時には、駆動リール13及びこの駆動リール13に固定されたドッグ43は回転するが上記ブレーキスプリング83により発生する付勢力によりリテーナ42は停止状態にある。
この停止しているリテーナ42に対して回転しているドッグ43が係止することにより、図3に示すように、ドッグ43の側面部96がリテーナ42の短アーム93に当接した状態で長アーム94から駆動リール13の内方周面部方向へドッグ43の先端部89が突出し、この状態でリテーナ42は上記ブレーキスプリング83の付勢力に抗してドッグ43と共に回動して突部47に係合する。
一方、リコイルロープ12の戻し操作時には、リコイルスプリング11の付勢力により駆動リール13はリコイルロープ引き出し操作時とは逆方向に回転する。
この際、上記リテーナ42はブレーキスプリング83の付勢力によりドッグ43と同期した回転を止め、停止状態となる。
従って、上記ドッグ43と駆動リール13の内方周面部に設けられた突部47との係合の解除により駆動リール13と蓄力スプリングホルダー33との連結状態が解消される。
上記ラチェットプーリー24は、蓄力スプリングホルダー33を上方から閉止するように配設され、図1及び図2に示すように、円盤蓋状に形成されて上記固定軸部31に対し、上方からボルト48により、固定軸部31に対して回転可能に固定されている。
このラチェットプーリー24の上面部中央には、小径の径寸法からなり、一対の係合突爪部50,50を有する係合突起部51が形成されている。
また、上記ケース84内に固定されたナット53はエンジンのクランクシャフト(図示せず)に接合されている。
また、上記樹脂性ケース27の側方張出部29には上記回転阻止部20を構成する回転阻止機構81が収納されている。この回転阻止機構81は、ラチェットプーリー24に係合して上記ラチェットプーリー24の回転を阻止しうるストッパ21と、エンジンを始動させうる駆動力が蓄力されるまでラチェットプーリー24の回転を阻止するようにストッパ21を付勢しうるストッパ付勢手段としてのコイルスプリング23とを備えている。
上記係止片部61は、先端部には、ラチェットプーリー24の回転方向に対向するように切り欠かれて形成された細幅の係止爪部62を有している。
また、上記リング状の固定部60の上記係止爪部62側には上記円形孔部63が切り欠かれてスプリング係止凹部66が形成されている。
上記係止片部61の厚さ寸法は、上記ラチェットプーリー24に形成された溝部55の間隔寸法よりも小さく形成され、上記ストッパ21が溝部55内に配置された場合にラチェットプーリー24は支障なく回転することができるように構成されている。
このコイルスプリング23は上記円筒状軸部58に挿通して配置され、上記上方折り返し部64は上記リブ90の空隙部59内に挿入配置され、側方張出部29内においてコイルスプリング23を固定しうるように形成されている。
上記溝部55は、上記蓄力スプリング15が蓄積した駆動力を完全に解放するまでに必要なラチェットプーリー24の回転数に対応した長さ寸法以上の寸法を以って形成されている。
即ち、蓄力スタータ装置にあっては、本来、エンジンを駆動しうるトルクを発生するために蓄力し、その蓄積した力を蓄力スプリング15が解放した場合、蓄力スプリング15内に蓄積された力が完全に解放されて、リコイルロープ12を再度引き出し可能な初期状態に復帰するまでラチェットプーリー24は回転する。
即ち、上記ストッパ21は、上方溝部55a内に設けられたストッパ係合部80との係合が解放された後、2回転することにより再度、上記ストッパ係合部80に係止して停止するように構成されている。
従って、いずれの操作時にも確実に蓄力スプリング15に内在する付勢力を完全に解放した後にストッパ21をストッパ係合突部80に係合させて、初期状態に復帰させる必要があることから、0.5回転分のマージンを残し、ラチェットプーリー24が2回転することにより初期状態に復帰するように設定されている。
図5に示すように、上記上方溝部55a内には、ストッパ係合突部80が溝部55の外側方に向かって形成され、上記ストッパ21は上記コイルスプリング23の付勢力によりストッパ係合突部80方向に付勢された状態でストッパ係合突部80に係合することにより、蓄力スプリング15にエンジン始動に必要な駆動力が蓄積されるまでラチェットプーリー24の回転を阻止しうるように構成されている。
その結果、上記の10字状の交差部56にあっては、上記上方ガイド部68の斜辺部74a,74bは上記膨出ガイド部72の上方傾斜部75a及び膨出ガイド部73の上方傾斜部75bと略平行に形成され、下方ガイド部70の斜辺部76a,76bは上記膨出ガイド部72の下方傾斜部77a及び膨出ガイド部73の下方傾斜部77bと略平行に形成されている。
また、上記上方ガイド部68の斜辺部74b及び上記膨出ガイド部73の上方傾斜部75bにより形成される通路、及び、下方ガイド部70の斜辺部76a及び膨出ガイド部72の下方傾斜部77aにより形成される通路により、下方溝部55bから上方溝部55aへ移行する上方移動通路79が形成され、上記下方移動通路78と上方移動通路79とは交差して形成されている。
本実施の形態に係るロック式蓄力スタータ装置10を使用して、内燃エンジンの始動を行う場合、前提状態として、回転阻止部20のストッパ21の係止爪部62が、ラチェットプーリー24の上方溝部55aのストッパ係合突部80に係合してラチェットプーリー24を固定している。
また、上記ラチェットプーリー24の係合突起部51と、クランクプーリ49に配設された一対のラチェット52,52とは係合状態にある。
また、本実施の形態に係るロック式蓄力スタータ10においては、リコイルロープ12の1回のフルストロークの引き出し操作で必要な蓄力が行われるように構成されているが、操作者が途中でリコイルロープ12の戻し操作を行った場合には、上記ワンウェイクラッチ40の作用により蓄力スプリングホルダー33はその位置で停止すると共に、図4に示すように、リコイルロープ12の引き戻し操作時には上記リテーナ42が回動しドッグ43の蓄力スプリングホルダー33との係合状態を解消することから、蓄力スプリングホルダー33と駆動リール13との連結状態が解除され、駆動リール13はリコイルスプリング11に蓄積された駆動力により反転してリコイルロープ12を巻き取る。
しかしながら、上記のように、ラチェットプーリー24は、蓄力スプリング15に蓄積された力の解放の勢いにより惰性でさらに回転を継続することから、上記惰性での回転によりストッパ係合部80がなお大きな速度でストッパ21に衝接する可能性もあり、また、このような場合にはストッパ21がストッパ係合突部80を乗り越えてしまい、次回操作時に、操作者はより多くのリコイルロープ12の引き出し作業を行う必要がある可能性もある。
さらに、上記ストッパ係合突部80又はストッパ21が損傷し、ロック式蓄力スタータ装置として機能しなくなる可能性もある。
従って、本実施の形態にあっては、2回転で当初位置、即ち、ストッパ21がストッパ係合突起80に係合して停止する状態となるように構成されている。
その後、上方溝部55aを相対的に半周した後に、ストッパ21は上記ストッパ係合突部80に再度係合することから、ラチェットプーリー24は回転を停止する。
従って、この状態で操作者は、再度、リコイルロープ12の引き出し操作を行うことにより、次回のエンジン始動のための蓄力作業を行うことができる。
従って、本実施の形態に係るロック式蓄力スタータ装置10にあっては、従来のようなストッパ係合遅延機構を設ける必要がなく、この機構に必要な付勢手段を構成するスプリングや支持部材等を省略して、装置全体としての構成部品点数をさらに削減することができる。
このように複数のストッパ係合突部を設けた場合には、蓄力スプリング15に蓄積された力の解放時における、非常に高速なラチェットプーリー24の回転によるストッパ21のストッパ係合突部80への衝接によるストッパ係合突部80への集中的な負担を低減することができ、ロック式蓄力スタータ装置のより長い商品寿命を確保することができる。
さらに、本実施の形態に係るストッパ付勢手段22としてのコイルスプリング23は、捻りコイルバネ、圧縮バネ、又は引っ張りコイルバネであってもよく、ストッパ21に対して付勢力を与えるスプリングの形式には制限はない。
さらに、上記クランクプーリ49の構成に関しても、本実施の形態にあっては遠心式の場合を例に説明したが、ラチェット式等であってもよく上記実施の形態には限定されない。
一方、ストッパ101は側面コ字状の係止片部103を有しており、蓄力スプリング15の蓄力時には付勢手段であるコイルスプリングの付勢力により上記ストッパ係合突部102に係合して停止していると共に、蓄力スプリング15の解放時には、上記ストッパ係合突部102を相対的に乗り越え、上記突条100a、100bに沿って相対的に突条100に沿ってスライドしうるように構成されている。
即ち、図8に示すように、上方側突条100aの先端部106a,106bは、下方側突条100bの先端部106c、106dに対し、夫々斜め方向において互いに対向するように同一の角度を以って折曲形成され、また、これらの先端部106a,106b,106c,106dは夫々、交差部105方向に向かって先細り状となるようにテーパ状に形成されている。
従って、上記ストッパ101は、例えば、上方側突条100aを相対的にスライドし、交差部105に至った場合には、交差部105において、一方の先端部106bからこれに斜めに対向して配置された下方側突条100bの他方の先端部106cへスムーズに移動することができる。同様に、下方側突条100bをスライドした後、交差部105へ至った場合には、下方側突条100bの一方の先端部106dからこれに斜めに対向して配置された上方側突条100aの他方の先端部106aにスムーズに移動することができる。
本実施の形態に係るラチェットプーリー108にあっては、蓄力スプリング15の蓄力時にはストッパ101は付勢手段であるコイルスプリング23の付勢力により上記ストッパ係合突部102に当接して停止している。
なお、本実施の形態にあっても、突条100の本数、ストッパ係合突部102の個数に関しては、前記実施の形態の場合と同様に本実施の形態に限定されず、適宜設計の変更により設定することができる。
本実施の形態に係るロック式蓄力スタータ116にあっては、上記リコイルスプリング11と、上記リコイルロープ12と、リコイルロープ12の引き出し操作により回転すると共に回転によりリコイルスプリング11に蓄積される駆動力により初期状態に復帰しうる上記駆動リール13とを備えた駆動部14は設けられておらず、代わりに、操作者が回動操作しうるハンドル部118により構成された駆動部117が設けられている。
上記阻止部20は、前記第一の実施の形態同様に、上記ラチェットプーリー24の回転を阻止しうる係合部54と、エンジンを始動させるために必要な駆動力が蓄積されるまで上記ラチェットプーリーの回転を阻止しうるように上記係合部の係合状態を維持する付勢手段22とを備えている。
上記樹脂性ケース120は断面略コ字状に形成され、内方中央部には、短円筒状の蓄力スプリングホルダー支持部121が突設されており、上記蓄力スプリングホルダー33の回転支持部129は上記蓄力スプリングホルダー支持部121内に配置されている。
この蓄力スプリングホルダー支持部121には、樹脂性ケース120の底面部127に孔部128が開設され、この孔部128において、ハンドル部118の基端部は固定ボルト122により上記蓄力スプリングホルダー33の回転支持部129に固定されている。
上記ワンウェイクラッチ119上記蓄力スプリングホルダー支持部121の内周面部と上記回転支持部129との間に配設されており、このワンウェイクラッチ119は短円筒状に形成され、上記蓄力スプリングホルダー支持部121内において内周面部131に対して圧接状態で配置され、上記ハンドル部118の一方向のみの回転を許容するように構成されている。
また、本実施の形態にあっては、前記実施の形態とは異なり、ラチェットプーリー24は固定ボルト130により蓄力スプリングホルダー33に対して回転可能に固定されている。
この固定ボルト130は前記固定ボルト122と同一軸上において樹脂性ケース120の中心部に配置されている。
上記ハンドルステー123は、中間に設けられたピン125により長さ方向に2つ折可能に形成されており、上記グリップ124は、棒状に形成され先端部側ハンドルステー123aの先端において直交して設けられたボルト126に、ハンドルステー123に対して回転可能に設けられている。
その結果、操作者は上記グリップ124を握持することによりハンドルステー123を回転させることができ、また、不使用時には上記ピン125によりハンドルステー123を折り畳んで収納しておくことができる。
この場合、上記ワンウェイクラッチ119が設けられていることから、操作者がエンジンスタート時に上記ハンドル部118を回転操作した際に、回転操作途中において偶然にハンドル操作力を緩めた場合であっても、蓄力スプリング15の反力によりハンドル部118が逆転し、ハンドル部118が操作者の手等に当たり操作者を傷つける、という事態を有効に防止することができる。
また、リコイルロープを引き出す操作が不要となり、ハンドル部118の回転操作によりエンジンの始動操作を行うことができることから、リコイルロープを引き出す操作を行いにくい場合の製品の使用状況に有効に対応することができる。
本実施の形態に係るロック式蓄力スタータ装置134は、前記実施の形態に係るロック式蓄力スタータ装置116の変形例であって、基本的構成はロック式蓄力スタータ装置116と共通し、相違点は、上記駆動側伝達機構部133が、上記蓄力スプリングホルダー33に歯合する伝達ギヤ136を有し、上記ハンドル部118の回転運動は上記伝達ギヤ136を介して蓄力スプリングホルダー33に伝達される点のみである。
この回転支持部129の基端部にはギヤ部135が形成されており、このギヤ部135は側方に配置された伝達ギヤ136に歯合している。
この伝達ギヤ136は、側面T字状に形成され、上記樹脂製ケース120の内方壁部137のさらに内方に形成された支持壁部138と上記蓄力スプリングホルダー支持部121との間に配置されている。
従って、本実施の形態に係るロック式蓄力スタータ装置134にあっては、操作者がエンジンをスタートさせようとしてグリップ部124を介してハンドルステー123を回動させた場合には、固定用ボルト139を介して伝達ギヤ136が回転し、伝達ギヤ136のギヤ部136aに歯合しているギヤ部135を介して蓄力スプリングホルダー33を回転させ、蓄力スプリング15を巻き上げて蓄力を行うものである。
しかしながら、本実施の形態に係るロック式蓄力スタータ装置134にあっては、上記ハンドル部118の回転により発生する駆動力を上記伝達ギヤ136及び蓄力スプリングホルダー33に形成されたギヤ部135を介して伝達するように構成されていることから、上記伝達ギヤ136及びギヤ部135のギヤ比を適宜調整することにより、ハンドル部118の回転操作により発生する駆動力の伝達比率を変えることができ、エンジンスタートに必要な駆動力の蓄力に要するハンドル部の回転数及びハンドル部118の回転操作を行った場合の蓄力スプリングの反力を調整することができる。
一方、反対に、上記蓄力スプリングホルダー33のギヤ部135と伝達ギヤ136との間のギヤ比を調整することにより、例えば、より大きな回転操作力を要するがエンジンスタートに必要な蓄力に要するハンドル部118の回転操作数を低減するように構成することもできる。
従って、適宜、上記蓄力スプリングホルダー33のギヤ部135と伝達ギヤ136との間のギヤ比を調整することにより、使用者の希望に合致させた多様な仕様を実現することができる。
本実施の形態に係るロック式蓄力スタータ装置140にあっては、基本的構成は第一の実施の形態に係るロック式蓄力スタータ装置10と同様である。
従って、前期第一の実施の形態に係るロック式蓄力スタータ装置10と同一の構成部材に関しては同一の符号を付して説明を省略する。
相違点は、前記実施の形態に係るロック式蓄力スタータ装置10の駆動部14において使用されていたリコイルロープ12の代わりにリコイルワイヤ141が使用されている点である。
即ち、図13及び図14に示すように、本実施の形態に係るロック式蓄力スタータ装置140にあっては、例えば、使用者147が背中に背負って使用するブロア機144のスタータ装置として使用されており、ブロア機144は、ブロア機本体148と、このブロア機本体148を組み付ける側面L字状に形成されたフレーム部143とにより構成されている。
上記フレーム部143は、背面板部143aと下面板部143bとにより構成され、上記レバー部142は、下面板部143bの背面板部143aの下部において、上記背面板部143aの反ブロア機本体148側に突出して配置されるように設けられている。
上記レバー部142は、短円筒状のリコイルワイヤの巻取り部145と、この巻取り部145に固定されて延設されたレバー本体146とを有している。
上記リコイルワイヤ141の端部は、下面板部143bに回転可能に固定された巻き取り軸部(図示せず)に固定され、ブロア機144のエンジン始動操作時には、上記レバー本体146を、上記巻き取り軸部を中心に回動させることによりこの巻き取り軸部により上記リコイルワイヤ141を巻き取り、引張するものである。
従って、図13に示すように、本実施の形態に係るロック式蓄力スタータ装置140が装着されたブロア機144を操作者147が背中側に背負って装着した場合には、上記ハンドル部142は、非操作時においては略45度の角度で操作者の脇の下から斜め上方に前方へ突出し、操作者はレバー本体146の先端部を握持して下方へ約90度押し下げることにより、図14に示すように、巻き取り部145を回転させてリコイルワイヤ141を巻き取って引張する。
従って、本実施の形態にあっては、操作者147は、ブロア機144のエンジンスタート時には、操作者147の背中側から前方へ突出して配置されたハンドルステー146を下方へ押し下げるのみでエンジンスタートが可能となり、リコイルロープを引き出す操作を行う必要がないことから、操作者は、ブロア機144を背負った状態で、容易にエンジンスタートを行うことができる。
本実施の形態に係るロック式蓄力スタータ装置150は、図15に示すように、屋外で地面等に設置されて多用途に使用される発電機151のエンジンのスタータとして使用される。
このロック式蓄力スタータ装置150は、発電機本体152の側面部に取り付けられ、基本的構成は、第一の実施の形態に係るロック式蓄力スタータ装置10と同様であるが、図16及び図17に示すように、駆動部152がラック部153及ピニオン部154とにより構成されている点で異なる。
図16に示すように、固定軸部31には、前記第一実施の形態に係るロック式蓄力スタータ装置10における駆動リール13に相当するピニオン部154が回転可能に固定されている。
このピニオン部154は断面略凸状に形成され、下端部周面部の全域にはギヤ部163が形成され、このギヤ部163にラック部153のギヤ部161が歯合している。このラック部153は図15及び図17に示すように、エンジン本体部156の側方部において高さ方向に配置されている。
また、上記固定プレート165の上面部にはストッパ169が突設され、所定移動間隔以上にキックプレート168が下降しないように規制している。
また、図16に示すように、本実施の形態にあっては、上記第一の実施の形態に係るロック式蓄力スタータ装置10における場合と同一の駆動側伝達機構部155が設けられている。
上記ラック部153の下降操作時には、ピニオン部154及びこのピニオン部154に固定されたドッグ43は回転するが上記ブレーキスプリング83により発生する付勢力によりリテーナ42は停止状態にある。
この停止しているリテーナ42に対して回転しているドッグ43が係止することにより、図3に示すように、ドッグ43の側面部96がリテーナ42の短アーム93に当接した状態で長アーム94から駆動リール13の内方周面部方向へドッグ43の先端部89が突出し、この状態でリテーナ42は上記ブレーキスプリング83の付勢力に抗してドッグ43と共に回動して突部47に係合する。
一方、上記ラック部161がリターンスプリング167により上昇する際には、リターンスプリング167の付勢力によりピニオン部154はラック部161の下降時とは逆方向に回転する。この際、上記リテーナ42はブレーキスプリング83の付勢力によりドッグ43と同期した回転を止め、停止状態となる。
この場合、図4に示すように、ドッグ43の先端部89と突部47との係合状態は解除されると共にドッグ43はリテーナ42の長アーム94内に収納され、その後、ピニオン部154の回転に伴いドッグ保持部45がリテーナ42のリール保持アーム95に係合固定する。
従って、本実施の形態に係るロック式蓄力スタータ装置150が装着された発電機151を使用する場合には、発電機151を地面又は床面に設置し、操作者は上記キックプレート168を踏み下ろす。この場合、キックプレート168は上記リターンスプリング167の付勢力に抗して下降し、キックプレート168に固定されたラック部153も下降する。
蓄力スプリング15がエンジンを始動させるために必要な駆動力に至った場合には、上記のようにラチェットプーリ24の回転を阻止していた回転阻止部20の係合状態が解除されることから、ラチェットプーリ24は蓄力スプリング15の回転駆動力により回転し、エンジンのクランクシャフトを回転させエンジンを始動させる。
なお、本実施の形態にあっては、本発明に係るロック式蓄力スタータ150を発電機151のスタータに適用した場合を例に説明したが、上記実施の形態に限定されず、例えば、ポンプ等の、地面や床面等に設置されて使用される各種の駆動作業機に広く適用することができる。
本実施の形態に係るロック式蓄力スタータ170にあっては、基本的構成が第一の実施の形態に係るロック式蓄力スタータ装置10と共通しているため、同一の構成部材に関しては同一符号を付して説明し、以下、相違点について説明する。
本実施例における駆動部は、第一駆動部171と、第二駆動部172とを有し、上記駆動側伝達機構部は、上記第一駆動部171の駆動力を蓄力スプリングホルダー173に伝達しうる第一駆動側伝達機構部174と、上記第二駆動部172の駆動力を蓄力スプリングホルダー173に伝達しうる第二駆動側伝達機構部175により構成されている。
また、上記第一駆動側伝達機構部174においても、前記第一の実施の形態に係る駆動側伝達機構部17と同様の構成であり、上記リコイルロープ12の引き出し操作を行った場合には、上記駆動部14が回転することにより上記蓄力スプリング15に蓄力させるように上記駆動リール13と上記蓄力スプリングホルダー173とを連結するように構成されている。
さらに、本実施例においては、上記蓄力スプリングホルダー173は、上記外周壁部38の外方に形成された最外周壁部176を有し、上記最外周壁部176の外方側面部全域には、ホルダー側ギヤ177が刻設されている。
なお、本実施例においては、上記ケース本体28における側方張出部29の径方向反対側には、上記前記第一の実施の形態に係る取付フランジ部57は形成されておらず、代わりに、側部上方張出部179が形成されている。
上記側部上方張出部179は、上記ケース本体28における側方張出部29の径方向反対側に設けられたギヤ収納部180と、上記ギヤ収納部180の上部と着脱可能に設けられたモーター収納部181とを有し、上記モーター収納部181は、固定ボルト183により上記ギヤ収納部180に固定されている。
上記モーター182は、電池(図示せず)からの電源の供給により原動力が発生しうるように構成され、その原動力が伝達されて回転しうるスピンドル184が、上記モーター182の下部に取り付けられ、上記ギヤ収納部180に配置されている。
また、図示は省略するが、上記モーター182には、操作者が駆動力の起動を操作しうるスイッチが設けられ、通常時には停止状態が維持され、操作者が押圧した場合に限り起動状態になるように構成されている。
上記駆動力伝達ギヤ部185は、上記スピンドル184先端部に固定され、スピンドルと共に回転しうる原動側ギヤ186と、上記原動側ギヤ186と歯合して回転すると共に、上記ホルダー側ギヤ177と歯合しうる中間ギヤ部187とを有している。
従って、本実施例においては、モーター182の回転駆動力を蓄力スプリングホルダー173へ伝達しうる回転方向において下方ギヤ189が回転する場合には、下方ギヤ189とギヤ軸部188がロック状態となり、ギヤ軸部188と下方ギヤ189とは一体的に回転する。
一方、上記モーター182の回転駆動力を蓄力スプリングホルダー173へ伝達しうる回転方向とは逆方向に下方ギヤ189が回転する場合には、下方ギヤ189の回転駆動力がギヤ軸部188に伝達されることがなく、下方ギヤ189はギヤ軸部188に対して空転する。
また、下方ギヤ189の回転を停止した状態で、蓄力スプリングホルダー173が蓄力を伝達しうる回転方向に回転した場合には、その回転がギヤ軸部188に伝達され、ギヤ軸部188が回転するが、上記同様に、ギヤ軸部188の回転駆動力が下方ギヤ189に伝達されることがなく、ギヤ軸部188は下方ギヤ189に対して空転する。
また、上記原動側ギヤ186の構造は、本実施例に限定されず、遊星ギヤを用いて遊星歯車機構を構成した場合に適用可能である。
そして、中間ギヤ部187に設けられた上方ギヤ190が回転し、上方ギヤ190とホルダー側ギヤ177の歯合により蓄力スプリングホルダー173が回転することにより、蓄力スプリング15を巻き上げて蓄力を行うものである。
エンジン始動操作が終了した場合には、スイッチの押圧を止めることにより、モーター182は停止する。
したがって、リコイルロープの引き出し操作等の手動操作を行うことなく、エンジンの始動操作を行うことができることから、エンジン始動時における操作者の操作に要する労力を低減することができる。
さらに、本実施例においては、駆動部が、手動で駆動しうる第一駆動部171と、モーター182を備えた第二駆動部172により構成されていることから、モーター182の電池切れ等の不具合が発生した場合に、手動操作でスタータを作動させてエンジンを始動させることができる。
一方、モーター182を停止した状態で、リコイルロープ12の引き出し操作により蓄力を行った場合には、駆動リール13の回転により蓄力スプリングホルダー173が蓄力を伝達しうる回転方向に回転し、その回転が上方ギヤを介してギヤ軸部188に伝達され、ギヤ軸部188が回転するが、ギヤ軸部188の回転駆動力が下方ギヤ189に伝達されることがなく、ギヤ軸部188は下方ギヤ189に対して空転するため、リコイルロープの引き出しによる手動操作の際の、駆動部として設けられたモーター182による負荷をなくすことができる。
したがって、リコイルロープによる軽快な蓄力操作を実現することができる。
本実施の形態に係るロック式蓄力スタータ203は、前記実施の形態に係るロック式蓄力スタータ装置170の変形例であって、基本的構成はロック式蓄力スタータ装置170と共通し、相違点は、第一駆動部171及び第一駆動側伝達機構174を有さず、上記駆動部204がモーター182により構成されている点である。以下、同一の構成部材に関しては同一符号を付して説明し、相違点について説明する。
本実施の形態に係る樹脂製ケース211は、前記実施の形態に係る樹脂製ケース178と同様に、ケース本体212と、側方張出部29と、側部上方張出部179とを有し、上記ケース本体212には、蓄力部16が収納されると共に、従動部18はケース本体28上に突出した状態で配設されている。
なお、本実施の形態に係るロック式蓄力スタータ203は、前記実施の形態とは異なり、第一駆動部171及び第一駆動側伝達機構174を有していないため、本実施例における樹脂製ケース211の厚さ寸法L1は、前記実施の形態に係る樹脂製ケース178の厚さ寸法L2よりも小さい寸法で形成されている。
また、駆動側伝達機構部205は、前記実施例における第二駆動側伝達機構部175と同様に、スイッチにより上記モーター182の起動操作を行い、原動力がスピンドル184に伝達された場合には、その原動力が上記蓄力スプリング15に蓄力されるように上記モーター182と蓄力スプリングホルダー206とを連結しうる駆動力伝達ギヤ部207を有している。
上記駆動力伝達ギヤ部207は、上記スピンドル184先端部に固定され、スピンドルと共に回転しうる原動側ギヤ208と、上記原動側ギヤ208と歯合して回転すると共に、上記ホルダー側ギヤ210と歯合しうる中間ギヤ部213とを有している。
本実施例においては、前記実施例とは異なり、駆動部としてリコイルロープが設けられていないため、ロープを引き出す際に、モーターの負荷を作業者が受ける事態を考慮する必要がない。
したがって、上記ギヤ軸部214と上記下方ギヤ215との間には、一方向のみの回転を許容しうるワンウェイクラッチは配置されていない。
また、上記原動側ギヤ208の構造は、本実施例に限定されず、遊星ギヤを用いて遊星歯車機構を構成した場合に適用可能である。
したがって、引き出し操作等による手動操作を行うことなく、エンジンの始動操作を行うことから、操作者の労力を低減することができる。
11 リコイルスプリング
12 リコイルロープ
13 駆動リール
14 駆動部
15 蓄力スプリング
16 蓄力部
17 駆動側伝達機構部
18 従動部
19 従動側連結機構部
20 回転阻止部
21 ストッパ
22 ストッパ付勢手段(付勢手段)
23 コイルスプリング
24 ラチェットプーリー
25 スクリュー
27 樹脂製ケース
28 ケース本体
29 側方張出部
30 底部
31 軸部
33 蓄力スプリングホルダー
34 基端部
35 底面板部
36 係止固定部
37 係止固定部
38 外周壁部
39 下方軸挿通部
40 ワンウェイクラッチ
41 係合機構
42 リテーナ
43 ドッグ
44 軸部
45 ドッグ保持部
46 下端周縁部
47 突部
48 固定ボルト
49 クランクプーリ
50 係合爪部
51 係合突起部
52 ラチェット
53 ナット
54 係合部
55 溝部
56 交差部
57 取付フランジ部
58 円筒状軸部
59 空隙部
60 固定部
61 係止片部
62 係止爪部
63 円形孔部
64 上方折り返し部
65 ストッパ係止部
66 スプリング係止凹部
67 上方フランジ部
68 上方ガイド部
69 下方フランジ部
70 下方ガイド部
71 中間フランジ部
72 膨出ガイド部
73 膨出ガイド部
74 斜辺部
75 上方傾斜部
76 斜辺部
77 下方傾斜部
78 下方移動通路
79 上方移動通路
80 ストッパ係合突部
81 回転阻止機構
82 凹部
83 ブレーキスプリング
84 ケース
85 フランジ部
86 フランジ部
87 リコイルロープ引き出し部
89 先端部
90 リブ
91 収納部
92 軸挿通部
93 短アーム
94 長アーム
95 リール保持アーム
96 側面部
97 上方軸挿通部
100 突条
100a 上方側突条
100b 下方側突条
101 ストッパ
102 ストッパ係合突部
103 係止片部
104 固定部
105 交差部
106 先端部
107 スプリング係止凹部
108 ラチェットプーリー
116 ロック式蓄力スタータ装置
117 駆動部
118 ハンドル部
119 ワンウェイクラッチ
120 樹脂製ケース
121 蓄力スプリングホルダー支持部
122 固定ボルト
123 ハンドルステー
124 グリップ
125 ピン
126 ボルト
127 底面部
128 孔部
129 回転支持部
130 固定ボルト
131 内周面部
132 蓄力部
133 駆動側伝達機構部
134 ロック式蓄力スタータ装置
135 ギヤ部
136 伝達ギヤ
137 内方壁部
138 支持壁部
139 固定用ボルト
140 ロック式蓄力スタータ装置
141 リコイルワイヤ
142 レバー部
143 フレーム部
144 ブロア機
145 巻き取り装置
146 レバー本体
147 操作者
148 ブロア機本体
150 ロック式蓄力スタータ装置
151 発電機
152 駆動部
153 ラック部
154 ピニオン部
155 駆動力伝達機構部
156 エンジン本体部
157 燃料タンク部
158 フレーム部
159 操作部
161 ギヤ部
163 ギヤ部
164 脚部
165 固定プレート
166 ガイドバー
167 リターンスプリング
168 キックプレート
169 ストッパ
170 ロック式蓄力スタータ装置
171 第一駆動部
172 第二駆動部
173 蓄力スプリングホルダー
174 第一駆動側伝達機構部
175 第二駆動側伝達機構部
176 最外周壁部
177 ホルダー側ギヤ
178 樹脂製ケース
179 側部上方張出部
180 ギヤ収納部
181 モーター収納部
182 モーター
183 固定ボルト
184 スピンドル
185 駆動力伝達ギヤ部
186 原動側ギヤ
187 中間ギヤ部
188 ギヤ軸部
189 下方ギヤ
190 上方ギヤ
191 内方側下端部
192 内方側上端部
193 ワンウェイクラッチ
203 ロック式蓄力スタータ装置
204 駆動部
205 駆動側伝達機構部
206 蓄力スプリングホルダー
207 駆動力伝達ギヤ部
208 原動側ギヤ部
209 最外周壁部
210 ホルダー側ギヤ
211 樹脂製ケース
212 ケース本体
213 中間ギヤ部
214 ギヤ軸部
215 下方ギヤ
216 上方ギヤ
L1 樹脂製ケースの厚さ寸法
L2 樹脂製ケースの厚さ寸法
Claims (5)
- エンジンを始動させうる駆動力に至るまで蓄力しうる蓄力部と、上記蓄力部に駆動力を蓄力させうる駆動部と、エンジンを始動させうる駆動力が上記蓄力部に蓄積されるに至るまで蓄力部からの駆動力の発動を阻止しうる阻止部とを備え、
上記蓄力部は、上記駆動部により蓄力しうる蓄力スプリングと、上記蓄力スプリングを収納する蓄力スプリングホルダーと、上記蓄力スプリングに蓄積された駆動力が伝達されるラチェットプーリーとを有し、
エンジンを始動させうる駆動力に至るまで蓄力し、エンジンを始動させうる駆動力に至った場合に駆動力を供給してエンジンを始動させるように構成され、
上記阻止部は、上記ラチェットプーリーの回転を阻止しうる係合部と、エンジンを始動させるために必要な駆動力が蓄積されるまで上記ラチェットプーリーの回転を阻止しうるように上記係合部の係合状態を維持する付勢手段とを備えていることを特徴とするロック式蓄力スタータ装置において、
上記ラチェットプーリーの側面部には円周方向に沿って溝部が形成されると共に、上記溝部内には上記係合突部が形成され、上記ストッパの先端部は上記溝部内に配置され、上記スプリングにより付勢された状態で上記係合突部に係合してラチェットプーリーの回転を阻止しうるように構成されていることを特徴とするロック式蓄力スタータ装置。 - 上記溝部は、上記蓄力スプリングが蓄積した駆動力の解放が終了するまでに必要な長さ寸法以上の長さ寸法を以って形成されていることを特徴とする請求項1記載のロック式蓄力スタータ装置。
- 上記溝部は、ラチェットプーリーの厚さ方向において複数に形成され、溝部の間に設けられた交差部により互いに交差し、上記交差部によりストッパが一方の溝部から他方の溝部へ移動できるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2いずれか1項に記載のロック式蓄力スタータ装置。
- 上記溝部は、反駆動部側溝部と、この反駆動部側溝部に連接する駆動部側溝部とにより構成され、上記係合突部は反駆動部側溝部内において上記交差部に対して径方向における反対側に設けられ、
上記蓄力スプリングにおいて蓄積された駆動力が解放された場合には、ストッパ部は上記係合突部との係合が解除されると共にラチェットプーリーの回転に伴い相対的に反駆動部側溝部を移動して上記交差部に至り、上記交差部において駆動部側溝部へ移行して駆動部側溝部を全周にわたり移動して再度上記交差部に至り、上記交差部において反駆動部側溝部へ移行して停止するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載のロック式蓄力スタータ装置。 - 上記係合突部が形成された溝部は、ラチェットプーリーの回転方向に沿って、上記係合突部突部へ至るに従って溝部の深さ寸法が除除に小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載のロック式蓄力スタータ装置。
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