JP2006342717A - 小型エンジンの始動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄力ゼンマイに十分に蓄力させて確実に始動させる。
【解決手段】エンジンのクランクシャフトに固定されたプーリ5と一体に形成されて円板の周縁の一部に形成された凹部30を有して成るカムプレート12の近傍に、カムプレートの凹部の回転方向の後ろ側の端部32に係合可能な係合部31aを有するストッパ31を配置し、このストッパ31を、係合部31aが凹部に係合する係合位置とカムプレート12の周縁から回避する回避位置とに移動可能に支持し、通常は回避位置に移動するように付勢する一方、ストッパを外部から係合位置に移動操作可能とするとともに、係合位置においてカムプレート12に一定以上の回転負荷が加えられるまでストッパが回避位置に移動しないように付勢する付勢手段40を設けた。
【選択図】図8

Description

本発明は、従来の始動装置にトルクリミッタを設けることにより、エンジンを回転させるための蓄力ゼンマイに十分な蓄力を付与することができる小型エンジンの始動装置に関する。
一般に、小型エンジンの始動装置には、エンジンのクランクシャフトに固定されたプーリの遠心ラチェットと係合するカム爪を有する筒状カムに蓄力ゼンマイを介して連結するドライブギアを設け、このドライブギアを手動又は電動モータで回転させて上記蓄力ゼンマイにエネルギーを蓄え、エネルギーがエンジンの始動抵抗を上回ったときに蓄力ゼンマイを一気に開放させてエンジンを始動させるように構成されている。
特開2002−227753公報
しかしながら、蓄力ゼンマイにエンジンの始動抵抗を上回るほどのエネルギーが蓄力されると、エンジンは蓄力ゼンマイの蓄力によって回転することになる。
ところが、エンジンの始動抵抗はピストンが上死点近傍にあるときに最も高くなり、下死点近傍で最も低くなるので、不安定である。このため、蓄力ゼンマイに十分な蓄力が行われないうちに、エネルギーが十分に蓄えられる前にエンジンが回ってしまうことがある。このような場合は、確実にエンジンを始動させることはできない。
本発明は上記問題点を解消し、エンジンの始動抵抗に関係なく、蓄力ゼンマイに十分に蓄力させて確実に始動させることができる小型エンジンの始動装置を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、スタータケースの内部に、エンジンのクランクシャフトに固定されたプーリの遠心ラチェットと係合するカム爪を有する筒状カムと、該筒状カムに蓄力ゼンマイを介して連結するドライブギアとを同軸上に配置した小型エンジンの始動装置において、上記プーリと一体に形成されて円板の周縁の一部に形成された凹部を有して成るカムプレートの近傍に、上記カムプレートの凹部の回転方向の後ろ側の端部に係合可能な係合部を有するストッパを配置し、このストッパを、上記係合部が上記凹部に係合する係合位置と上記カムプレートの周縁から回避する回避位置とに移動可能に支持し、通常は上記回避位置に移動するように付勢する一方、上記ストッパを外部から上記係合位置に移動操作可能とするとともに、係合位置において上記カムプレートに一定以上の回転抵抗が加えられるまで上記ストッパが回避位置に移動しないように付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする小。
請求項2に係る発明は、上記ストッパを上記スタータケースに設けられた支軸に揺動可能に支持し、上記ストッパの両側に上記支軸を中心にして、上記ストッパが上記回避位置に揺動するように付勢する第1のバネと、上記係合位置に揺動するように付勢する第2のバネとを設けるとともに、上記第2のバネを外部から引いて上記ストッパを上記係合位置に移動操作可能とすることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、上記第2のバネを外部から引く操作手段が、上記エンジンのセルモータの始動ボタンを操作可能に設けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、上記ストッパに長孔を形成し、この長孔に上記スタータケースに設けられた支軸を係合させ、ストッパが上記係合位置から後退して上記回避位置に移動可能としたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、始動時にカムプレートには、エンジンの始動抵抗とストッパによる回転抵抗が加わるので、ドライブギアの回転により蓄力ゼンマイにエネルギーが十分に蓄えられる。そして、この十分に大きなエネルギーを開放させてエンジンを回転させるので、エンジンを確実に始動させることができる。
請求項2に係る発明によれば、回避位置と係合位置との間の移動は、第1のバネと第2のバネによって行われるので、ストッパは迅速に移動する。また、移動操作も簡単である。
請求項3に係る発明によれば、ストッパの移動とセルモータの始動とが単一の操作で済むので、操作性がよい。
請求項4に係る発明によれば、ストッパの係合位置からの後退がスムーズに行われる。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。図1および図2において、小型エンジンの始動装置は、ロープリール1に巻き付けたスタータロープ2を牽引するリコイルスタータと電動のセルモータ3とを組み合わせたもので、スタータケース4の一側にはエンジンのクランクシャフトに固定されたプーリ5が取り付けられ、スタータケース4には、上記プーリ5と同軸上に支軸6が形成され、この支軸6には上記プーリ5と係合可能な筒状カム7と、該筒状カム7に蓄力ゼンマイ11(渦巻きバネ)を介して作動連結するドライブギア8とが回動自在に配置されている。
なお、上記プーリ5の外周側にカムプレート12が一体に形成されている。
カム7はドライブギア8のプーリ5側に配置され、カム7に形成されたカム爪10はプーリ5の側面に設けられた遠心ラチェット9と係止するように相対している。遠心ラチェット9はバネによって常にカム7と係止するように付勢されている。これにより、前述の特許文献1と同様に、カム7が一方向に回転するときは遠心ラチェット9がカム爪10と係合するのでプーリ5が回転し、反対方向に回転するときはカムは空転してプーリ5は回転しないようになっている。プーリ5が回転してエンジンが回転し、これによりプーリ5がエンジンにより回転されたときは、遠心力により遠心ラチェット9がカム爪10と離脱する方向に回動してエンジン側とカム7側との回転伝達が遮断されるように構成されている。
また、ドライブギア8のギア部のカム7側には環状凹部13が形成され、該環状凹部13には蓄力ゼンマイ11が配置されている。この蓄力ゼンマイ11の一端はドライブギア8に、他端はカム7に係止している。これにより、ドライブギア8が回転すると、蓄力ゼンマイ11が巻き上げられて回転力は蓄力ゼンマイ11に蓄力され、蓄力が一定以上になるとカム7が回転するようになっている。なお、ドライブギア8のカム7と反対側の側面には爪14、15が形成されている。
次に、リコイル始動とモータ始動はいずれも上記ドライブギア8を回転させるように構成されている。
リコイル始動による回転の伝達機構は次のような構成になっている。すなわち、上記ドライブギア8の支軸6には、上記カム7と反対側にロープリール1が回転自在に支持されている。ロープリール1の外周側にはロープ収納溝16が形成され、内周側には円板収納部17が形成されている。ロープ収納溝16にはスタータロープ2が巻き回され、その一端2aはスタータケース4外へ引き出され、基部側の端部はロープリール1に抜けないように上記収納溝16の底部の穴(図示せず)から外に出て留められている。上記一端を引っ張ることによりスタータロープ2がロープリール1から引き出されてロープリール1がリール支軸6を中心として回転駆動される。円板収納部17には、上記ドライブギア8のラチェット爪14と係脱するラチェット爪15を備えた円板19が支軸6の軸方向に沿って移動可能に設けられ、圧縮バネ18によって常時ドライブギア8のラチェット爪14と係合するように付勢されている。円板19はロープリール1の内周側の筒部1aに沿って移動可能に設けられている。
次に、セルモータ3によるドライブギア8への回転伝達機構は2個の減速歯車によって構成されている。すなわち、(バッテリで駆動される)セルモータ3の出力軸21のギア22には第1の減速歯車23が噛合連結され、第1の減速歯車23の小径ギア部23aには第2の減速歯車24が噛合連結され、さらに第2の減速歯車24はドライブギア8の外周のギア25に噛合している。そして、ドライブギア8に噛合する第2の減速歯車24は、小径ギア部24aと大径ギア部24bとに分割され、共通の回転軸26に回転自在に支持されている。小径ギア部24aはドライブギア8に噛合し、大径ギア部24bは第1の減速歯車23の小径ギア部23aに噛合している。なお、大径ギア部24bは上記回転軸26に沿って移動して小径ギア部24aに対して接離可能に配置されている。
ところで、上記小径ギア部24aと大径ギア部24bの向き合う側面には、それぞれ3個の係合爪27、28が形成されている。これらの各係合爪27、28は図3(a)(b)および図4(a)(b)に示されるように、それぞれ円周方向の一方の面は傾斜し、他方の面は側面に対して垂直に形成されている。そして、図5に示されるように、両係合爪27、28は一方向に回転するときには垂直面同士が係合して両ギア部が回転し、反対側に回転するときは図6に示されるように、傾斜面同士の当りとなって係合せずに一方のギア部は空転するように形成されている。また、スタータケース4と大径ギア部24bとの間には圧縮バネ29が配置され、この圧縮バネ29により大径ギア部24bは小径ギア部24a側に押圧され、大径ギア部24bと小径ギア部24aの両側面は互いに当接するように付勢されている。
次に、図7および図8に示されるように、上記プーリ5と一体に形成されたカムプレート12は、円板の周縁の一部に形成された凹部30を有して成るものであるが、カムプレート12の近傍にはストッパ31が配置されている。ストッパ31は、細長の板状体で、上記カムプレート12の凹部30の回転方向の後ろ側の端部32(係合端部)に係合可能な係合部31aを有するとともに、中央部には長孔33が形成され、長孔33には上記スタータケース4に設けられた支軸39が係合している。
ストッパ31は上記支軸39を中心に揺動可能であるが、スタータケースにはストッパ31の両側に係合ピン34が設けられ、ストッパ31はこれらのピン34に係合するまで揺動可能である。すなわち、ストッパ31は、上記係合部31aがカムプレート12の周縁から回避する回避位置(図8の位置)と上記カムプレート12の係合端部32に係合する係合位置(図11の位置)とに揺動可能に支持されている。
そして、上記ストッパ31の両側には、ストッパ31を上記回避位置に揺動するように付勢する第1のバネ35とストッパ31を上記係合位置に揺動するように付勢する第2のバネ36とが配置されている。そして、ストッパ31は第1のバネ35により、通常はその係合部31aがカムプレート12の係合端部32に係合しない回避位置に移動するように付勢されている。
上記第1のバネ35の端部はスタータケース4に固定され、第2のバネ36の端部にはワイヤ43を介してスタータケース4の壁37の外部に設けられたリミッタボタン38(操作手段)に取り付けられている。リミッタボタン38は上記壁37から引き離し可能に設けられ、リミッタボタン38を引くことにより上記第2のバネ36を引いて第1のバネ35に抗して上記ストッパ31を上記係合位置に揺動操作できるようになっている。
次に、上記支軸39とストッパ31の係合部31aと反対側の端部には第3のバネ40(付勢手段)が配置されている。これにより、ストッパ31は、長孔33の両端が支軸39に係合する範囲内で上記係合部31aがカムプレート12の係合端部32に係合する位置と、上記係合位置から後退して係合を解除する後退位置(図12の位置)とに移動可能に配置されている。なお、後退は、ストッパ31がカムプレート12に係合した状態で、上記カムプレート12に一定以上の回転抵抗が加えられたときに、その負荷に耐えられなくなったときに行われ、後退時にはストッパ31は上記第1のバネ35によって上記回避位置に移動する。
ところで、上記リミッタボタン38は図9(a)に示されるように、筒部41の一端に鍔42を形成し、筒部にワイヤ43の端部が固定されている。また、筒部41の内部にはセルモータの始動ボタン44の軸部45が摺動可能に嵌合されている。したがって、上記スイッチボタン構成によれば、リミッタボタン38とモータ始動ボタン44とを引いた場合(同図(a)の場合)と、リミッタボタン38のみを引いた場合(同図(b)の場合)と、どちらも引かない場合(図8の場合)の4つの場合分けをすることができる。
次に、上記構成の始動装置の作動態様について説明する。
セルモータ3によりエンジンを始動するときは、図9(a)に示されるように、リミッタボタン38とモータ始動ボタン44とを引き操作する。モータ始動ボタンの操作により、まず図2のようにバッテリからセルモータ3に給電され、その回転力は出力軸21に固定されたギア22から第1の減速歯車23を介して第2の減速歯車24の大径ギア部24bに伝達される。大径ギア部24bは圧縮バネ29によって小径ギア部24aに押し当てられており、また大径ギア部24bが回転すると、この回転方向では図2のように小径ギア部24aと大径ギア部24bの係合爪27、28同士が係合するので、小径ギア部24aも回転し、この回転力はドライブギア8に伝達され、ドライブギア8が回転する。ドライブギア8が回転するとエンジンの始動抵抗により回転抵抗が増大してカム7の負荷が大きくなるので、蓄力ゼンマイ11が巻き締まる。そして、エンジンの回転抵抗は初めは低いので、蓄力ゼンマイ11にある程度の力が蓄えられると、カムが回転し、さらに遠心ラチェット9を介してプーリ5と一体のカムプレート12が回転する。
ところで、リミッタボタン38を操作することにより、カムには上記エンジンの始動抵抗のほか、ストッパ31によるカムプレート12の回転抵抗が加わることになる。すなわち、リミッタボタン38を引くことにより、図10に示されるように、第1のバネ35よりも第2のバネ36のバネ力の方が大きくなり、ストッパ31が図の右回転方向に揺動するように付勢される。この状態で上述のようにセルモータの始動ボタンがオンになると、上述のように、カムプレート12が回転して凹部30がストッパ31を通過するときに、ストッパ31は図10の状態を経て図11の係合位置に瞬時に揺動し、ストッパ31の先端係合部31aはカムプレート12の凹部30の後ろ側の係合端部32に係合する。このため、カムプレート12はストッパ31による回転抵抗が加わって停止する。エンジンの回転も停止する。この停止位置はピストンの圧縮上死点の近傍で、混合気が圧縮されるときに回転抵抗が最大になる位置とほぼ一致する。
セルモータ3は回転し続けるから、ドライブギア8も回転し、蓄力ゼンマイ11の巻き締めも強くなり、カムからカムプレート12に対する回転力も増大する。そして、蓄力ゼンマイ11に蓄積されたエネルギーがカムプレート12に対する回転抵抗、つまりエンジンの回転抵抗とストッパ31による回転抑止力との和を上回ったとき、ストッパ31はその負荷に耐えられなくなり、図12に示されるように、バネ40のバネ力に抗して後退するとともに、第1のバネ35により揺動して図8の初期位置に移動する。カムプレート12からストッパ31が外れると、蓄力ゼンマイ11に蓄えられたエネルギーが一気に開放され、カム7とカムプレート12とプーリ5が回転するとともに、プーリ5に連結されているエンジンは高速で回転し始動する。
なお、ドライブギア8が上述のように回転したときは、その回転方向では図2および図5に示されるように、ドライブギア8のラチェット爪14とロープリール1の円板19のラチェット爪15は傾斜面同士が当り、圧縮バネ18に抗して乗り越え、係合しないので切り離され、ドライブギア8の回転力はロープリール1には伝達されない。
次に、リコイル始動をさせるときは、図9(b)のようにリミッタボタン38のみを引き、スタータロープ2を牽引してロープリール1を回転させる。図7に示されるように、圧縮バネ18により円板19のラチェット爪15とドライブギア8のラチェット爪14は係合するように付勢されているのでドライブギア8が回転する。ドライブギア8が回転すると、上述と同様に、蓄力ゼンマイ11にエネルギーが蓄えられた後、このエネルギーが一気に開放され、カム7とカムプレート12とプーリ5が回転するとともに、プーリ5に連結されているエンジンは高速で回転し始動する。
ところで、リコイル始動のとき、上記ドライブギア8が回転すると、この回転は上記第2の減速歯車24の小径ギア部24aにも伝達されるから、小径ギア部24aも回転する。しかしながら、この回転方向の場合は、図5および図7に示されるように、小径ギア部24aと大径ギア部24bの係合爪27、28同士は傾斜面同士が当って乗り越えてしまうので、互いに係合することができず、また減速比の関係から、大径ギア部24bを回転させるトルクは、圧縮バネ29のバネ力よりも大きいので、大径ギア部24bはロックされるとともに上記圧縮バネ29に抗して回転軸26上を小径ギア部24aから離反するように移動する。このため、小径ギア部24aのみが空転し、ドライブギア8の回転力は大径ギア部24bには伝達されない。
上述のように、始動時にカムプレート12には、エンジンの始動抵抗とストッパ31による回転抵抗が加わるので、ドライブギア8の回転により蓄力ゼンマイ11にエネルギーが十分に蓄えられる。そして、この十分に大きなエネルギーを開放させてエンジンを回転させるので、エンジンを確実に始動させることができる。
なお、上述の例は、セルモータ始動又はリコイル始動のいずれかが選択的に行われるものであるが、本発明はこのような例に限定されない。いずれか一方の始動方式でもよい。
また、カムプレートに回転抵抗を付与するストッパは上述のものに限定されない。ストッパに限定されない。例えば、図13のように、球状ストッパ31をバネ41によってカムプレート12の凹部42に係合させる構成であってもよい。
本発明に係るスタータの正面図である。 上記スタータの縦断側面図である。 (a)(b)はそれぞれ小径ギア部の正面図およびa−a線上の断面図である。 (a)(b)はそれぞれ小径ギア部の正面図およびb−b線上の断面図である。 小径ギア部と大径ギア部の係合爪同士が係合した状態を示す断面図である。 小径ギア部と大径ギア部の係合爪同士が係合しない状態を示す断面図である。 リコイル始動時のスタータの縦断側面図である。 カムプレートに対してストッパが回避位置にある状態を正面側から示した説明図である。 (a)(b)はリミッタボタンとモータ始動ボタンの操作態様を示す説明図である。 ストッパが係合位置に移動する途中の状態を示す説明図である。 ストッパが係合位置に移動した状態を示す説明図である。 ストッパが係合位置から押し出されて後退した状態の説明図である。 カムプレートとストッパの他の例の簡略説明図である。
符号の説明
11 蓄力ゼンマイ
12 カムプレート
30 凹部
31 ストッパ
40 付勢手段(バネ)

Claims (4)

  1. スタータケースの内部に、エンジンのクランクシャフトに固定されたプーリの遠心ラチェットと係合するカム爪を有する筒状カムと、該筒状カムに蓄力ゼンマイを介して連結するドライブギアとを同軸上に配置した小型エンジンの始動装置において、
    上記プーリと一体に形成されて円板の周縁の一部に形成された凹部を有して成るカムプレートの近傍に、上記カムプレートの凹部の回転方向の後ろ側の端部に係合可能な係合部を有するストッパを配置し、
    このストッパを、上記係合部が上記凹部に係合する係合位置と上記カムプレートの周縁から回避する回避位置とに移動可能に支持し、通常は上記回避位置に移動するように付勢する一方、上記ストッパを外部から上記係合位置に移動操作可能とするとともに、
    係合位置において上記カムプレートに一定以上の回転負荷が加えられるまで上記ストッパが回避位置に移動しないように付勢する付勢手段を設けた
    ことを特徴とする小型エンジンの始動装置。
  2. 上記ストッパを上記スタータケースに設けられた支軸に揺動可能に支持し、上記ストッパの両側に上記支軸を中心にして、上記ストッパが上記回避位置に揺動するように付勢する第1のバネと、上記係合位置に揺動するように付勢する第2のバネとを設けるとともに、上記第2のバネを外部から引いて上記ストッパを上記係合位置に移動操作可能とすることを特徴とする、請求項1に記載の小型エンジンの始動装置。
  3. 上記第2のバネを外部から引く操作手段が、上記エンジンのセルモータの始動ボタンを操作可能に設けられている、請求項2に記載の小型エンジンの始動装置。
  4. 上記ストッパに長孔を形成し、この長孔に上記スタータケースに設けられた支軸を係合させ、ストッパが上記係合位置から後退して上記回避位置に移動可能としたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の小型エンジンの始動装置。
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