JP2003239831A - 蓄力式スタータ装置 - Google Patents

蓄力式スタータ装置

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JP2003239831A
JP2003239831A JP2002037879A JP2002037879A JP2003239831A JP 2003239831 A JP2003239831 A JP 2003239831A JP 2002037879 A JP2002037879 A JP 2002037879A JP 2002037879 A JP2002037879 A JP 2002037879A JP 2003239831 A JP2003239831 A JP 2003239831A
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JP
Japan
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spring
force
starter device
energy
accumulation
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Application number
JP2002037879A
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English (en)
Inventor
Masayuki Murakami
真之 村上
Takashi Yamashita
貴志 山下
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Showa Kiki Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Showa Kiki Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、力の弱い使用者でも容易に内燃機
関を始動させることができるタイプの、蓄力バネ部の構
成に改良を施した新規の蓄力式スタータ装置を提供する
ことを目的とするものである。 【解決手段】 リコイルロープを引いて蓄力バネに回転
駆動力を蓄えてから当該蓄力を一挙にラチェットプーリ
およびクランクプーリを介することで開放して内燃機関
を始動させる形式の蓄力式スタータ装置に関し、前記蓄
力バネを第1蓄力バネと第2蓄力バネとの重ね状態で構
成し、これ等第1蓄力バネ、第2蓄力バネの間にプレー
トを挟装して成るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、力の弱い使用者で
も容易に内燃機関を始動させることができる形式の、蓄
力バネを備えた蓄力式スタータ装置に関し、具体的に
は、蓄力バネ部の構成に改良を施した蓄力式スタータ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従前知られているこの種の蓄力式スター
タ装置は、分割されていない一つの構成の蓄力バネを備
えているものであった。
【0003】前記従来の技術において述べた蓄力式スタ
ータ装置は、前記のような構成であったために、次のよ
うな問題点があった。すなわち、 ・ 蓄力バネのトルク調整のために板厚や板幅を変更す
ると、トルクが大幅に変わってしまい、狙ったトルクが
得られない場合がある。 ・ 必要なトルクを得るために、バネが大型となり、バ
ネの単価が高くなる場合がある。 ・ バネが大型且つ強力であるために、バネを収納する
部品の強度を上げておく必要があった(ADC等を使用
している)。 ・ バネが大型且つ強力であるために、装置の組立/分
解の際に取り扱い難く、危険性も高かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点
を解消する工夫およびその他の工夫を施した新規の蓄力
式スタータ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項1に係る蓄力式スタータ装置は、リコイルロー
プを引いて蓄力バネに回転駆動力を蓄えてから当該蓄力
を一挙に開放して内燃機関を始動させる形式の蓄力式ス
タータ装置に関し、前記蓄力バネを第1蓄力バネと第2
蓄力バネとの重ね状態で構成したものである。
【0006】また、請求項2に係る蓄力式スタータ装置
は、請求項1に係る蓄力式スタータ装置において、第1
蓄力バネと第2蓄力バネの間にプレートを挟装したもの
である。
【0007】さらに、請求項3に係る蓄力式スタータ装
置は、請求項2に係る蓄力式スタータ装置において、プ
レートが第2蓄力バネを収納する形とされたことを特徴
とするものである。
【0008】
【実施例】図1に示す第1実施例は、エンジン側のファ
ンケース(図示せず)への取付け孔1を有するスタータ
ケース2内の中央個所にセンター軸3を立設し、このセ
ンター軸3にリール4を回転自在に支承し、このリール
4の内側側面に当該リール4のボス部5を囲繞する凹陥
部6を、またこの凹陥部6の外周壁に外周方向に向って
開口するロープ溝7をそれぞれ設け、当該ロープ溝7の
側面にロープ通し孔8を開設してこれにリコイルロープ
9の基端部を挿通し、この基端部における凹陥部の外に
存する個所にロープ通し孔8の径よりも外径の大きい結
び玉10を設け、リコイルロープ9をロープ溝7に捲着
とすると共に同リコイルロープ9の先端部をスタータケ
ース2の外に引出し口(図示せず)を介して引き出し自
在とする。
【0009】また、リール4の外側側面にセンター軸3
を中心とする円形のバネ室12を一体に設け、このバネ
室12にリコイルスプリング13を当該リコイルスプリ
ング13がリコイルロープ9に捲き戻し力を賦与する状
態で装入する。
【0010】更にこれとは別個に、前記の凹陥部6の開
口を塞ぐ状態の蓋部15を一体に備え且つこの蓋部15
の中央個所の外面側に筒状部16を介して左右一対の伝
達用係合爪17を設けたラチェットブーリ18を構成
し、このラチェットプーリ18をセンター軸3の先端に
センターネジ19により抜出不能および回転可能に支承
すると共に前記蓋部15の中央個所の内面側に安定性を
高めるために筒状部20けて当該筒状部20を上記ボス
部5の外周に回転自在に嵌合する。
【0011】また、前記の凹陥部6内に第1蓄力バネ2
2と第2蓄力バネ23とを重ね状態とし且つこれ等第1
蓄力バネ22、第2蓄力バネ23の間にプレート24を
挟入した状態として収納すると共に当該第1、第2両蓄
力バネ22、23の内、外端を前記蓋部15の中央寄り
個所と凹陥部6の外周部内とに設けた内、外係止部2
5,26に係止する。なお、第1、第2両蓄力バネ2
2、23の巻方向は、リコイルロープを引いたときにこ
れ等バネ22、23に対して回転駆動力を蓄えるように
してある。
【0012】また、エンジン側(機関側)のファンケー
スにスタータケース2を取付けた時には、内燃機関のク
ランク軸(図示せず)に螺着されたナット部27を有す
るクランクプーリ28と前記ラチェットブーリ18とが
対向した状態となるようにされ、またクランクプーリ2
8内において前記左右一対の伝達用係合爪17と対応す
る個所に、同クランクプーリ28が所定の回転速度以下
の時には伝達用係合爪17と係合した状態を、以上の時
には外れた状態を呈する遠心爪29をそれぞれ設けたも
のである。
【0013】図2に示す第2実施例は、そのプレート2
4が第2蓄力バネを収納する皿形とされたものであっ
て、その開口縁に引掛部31を設けて当該引掛部31
を、凹陥部6の開口縁に設けた切欠32に係止して回転
しないようにされたものである。
【0014】図3に示す第3実施例は、プレート24を
挟入していない構成とされたものである。
【0015】
【作用】リコイルロープ9に引き出し操作を加えると、
リール4が回転してリコイルスプリング13および第
1、第2両蓄力バネ22、23に蓄力する。
【0016】このようにして第1、第2両蓄力バネ2
2、23の蓄力量すなわちトルク値が前記エンジンから
の負荷よりも大きくなった瞬間に当該第1、第2両蓄力
バネ22、23が一挙に解放し、この解放力がクランク
軸を介してエンジンを回転始動させる。
【0017】そして、エンジンが始動すると、前記クラ
ンク軸側からの駆動力により遠心爪29と伝達用係合爪
17との係合を介してクランクプーリ28が回転され、
この回転が所定回転数を越えたところで遠心爪29は、
遠心力により外方に揺動して前記伝達用係合爪17との
係合を自動的に解消し、前記エンジンは安定して回転を
継続する。
【0018】また、前記遠心爪29と伝達用係合爪17
の係合が解消されると、リール4がリコイルスプリング
13の解放力により逆転を開始し、この逆転に伴ってリ
コイルロープ9を同リール4に巻取る。
【0019】
【発明の効果】請求項1に係る蓄力式スタータ装置は、
前記のように、リコイルロープを引いて蓄力バネに回転
駆動力を蓄えてから当該蓄力を一挙に開放することで内
燃機関を始動させる形式の蓄力式スタータ装置におい
て、前記蓄力バネを第1蓄力バネと第2蓄力バネとの重
ね状態で構成したものであって、次の効果を奏するもの
である。 ・ 蓄力バネのトルク調整のためには、一方のバネの板
厚や板幅を変更することで、狙ったトルクの微調整を容
易に行なうことができる。 ・ 必要なトルクを得るためには、1個当たりのバネを
小さくすることができ、バネの単価を安くすることがで
きる。 ・ 1個当たりのバネのトルクが小さいので、バネを収
納する部品の強度を下げることが可能になり、装置の小
型化および装置単価の低減化に好都合である。 ・ 1個当たりのバネのトルクが小さいので、装置の組
立/分解の際の取り扱いが容易になり、危険性も低くで
きる。
【0020】また、請求項2に係る蓄力式スタータ装置
は、前記のように、請求項1に係る蓄力式スタータ装置
において、第1蓄力バネと第2蓄力バネの間にプレート
を挟装して成るので、当該プレートによってこれ等バネ
同士の干渉を防ぐことができ、スムーズな第1蓄力バネ
の作動と第2蓄力バネの作動を得ることができる。
【0021】請求項3に係る蓄力式スタータ装置は、前
記のように、請求項2に係る蓄力式スタータ装置におい
て、プレートが第2蓄力バネを収納する形とされたこと
を特徴とするので、よりスムーズな第1蓄力バネの作動
と第2蓄力バネの作動を得ることができ、しかも上記し
た装置の組立/分解をより容易化し、危険性をより低く
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 取付け孔 2 スタータケース 3 センター軸 4 リール 5 ボス部 6 凹陥部 7 ロープ溝 8 ロープ通し孔 9 リコイルロープ 10 結び玉 12 バネ室 13 リコイルスプリング 15 蓋部 16 筒状部 17 伝達用係合爪 18 ラチェットブーリ 19 センターネジ 20 筒状部 22 第1蓄力バネ 23 第2蓄力バネ 24 プレート 25 係止部 26 係止部 27 ナット部 28 クランクプーリ 29 遠心爪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リコイルロープを引いて蓄力バネに回転
    駆動力を蓄えてから当該蓄力を一挙に開放して内燃機関
    を始動させる形式の蓄力式スタータ装置に関し、前記蓄
    力バネを第1蓄力バネと第2蓄力バネとの重ね状態で構
    成したことを特徴とする蓄力式スタータ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に係る蓄力式スタータ装置にお
    いて、第1蓄力バネと第2蓄力バネの間にプレートを挟
    装して成ることを特徴とする蓄力式スタータ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に係る蓄力式スタータ装置にお
    いて、プレートが第2蓄力バネを収納する形とされたこ
    とを特徴とする蓄力式スタータ装置。
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