JP5427990B2 - 六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用チャック及び六角軸ホルダ - Google Patents

六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用チャック及び六角軸ホルダ Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
利用分野
本発明は、細い軸径のドリル部の後端部から後方に該ドリル部よりも軸径が太いシャンクからなる六角軸部が突出形成された六角軸ドリルの先端部を研磨する際に、六角軸ドリルの先端部近くの個所を挟持してその支持を安定させるために用いられ、とくに、六角軸ドリルの後部である六角軸部の支持を安定させるホルダからなる六角軸ホルダを備える六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用チャックと、この六角軸ホルダに関する。
従来技術
ドリルの先端部にある刃先が磨耗して切れ味が低下したときに、刃先を形成する2箇所の逃げ面を研磨すると切れ味が回復する。この研磨を行う専用の研磨機が特許文献1に開示されており、ドリルの逃げ面を高速回転する砥石面に接触させて研磨する。
この研磨においてドリルを直接手で持って行なうと、危険であり、ドリルがブレ易く、ドリルの姿勢を安定させるのは困難である。
特許文献2に記載のドリル研磨用ドリルチャックは、前後方向に長いチャック爪でドリルのリード部を四方から挟持させる構造になっているため、ドリルの姿勢安定と芯ブレ防止に寄与し得る。
また、ドリル研磨用でない電動ドリル用ドリルチャック(例えば、特許文献3の第1図に示すチャック)は、チャック爪がその先端周辺部から後方に向けて外方向に傾斜した向きに位置しているため、チャック爪の後部が六角軸ドリルの六角軸部に接することなく、六角軸部を浮かした状態で、チャック爪の先端周辺部で六角軸ドリルのドリル部を挟持させることができる。
実用新案登録第3098620号公報 特開平09−155698号公報 特公昭37−8897号公報の第1図
発明が解決しようとする課題
しかしながら、特許文献2に記載のドリル研磨用ドリルチャックのチャック爪のように、挟持縁部(チャック部)が前後方向に長い形状になっていると、チャック部で小径の六角軸ドリルのドリル部を挟持させようとしても、六角軸ドリルの六角軸部が邪魔になって、ドリル部を挟持させることができないことがある。
特許文献3に記載のドリルチャック爪のように、六角軸ドリル後部を浮かした状態になっていると、つまり、六角軸部が保持されていない状態であると、研磨作業で発生する振動で六角軸部が芯ブレし易くなり、チャック爪による六角軸ドリルの挟持位置がずれたり、挟持を不安定にさせる原因になり、精度の高い研磨の障害になる。
本発明は、上記不具合を解消するために提案されたものであり、六角軸ドリルの先端近傍部をチャック爪で挟持するとともに、該六角軸ドリル後部の六角軸部を前記六角軸ホルダで芯ブレなく支持し得る、六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用ドリルチャックと、これに用いられている六角軸ホルダとを提供することを課題とする。
課題を解決するための手段
本発明の請求項1に係る六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用ドリルチャックは、
ドリルチャックと、細い軸径のドリル部の後端部から後方に該ドリル部よりも軸径が太いシャンクからなる六角軸部が突出形成された六角軸ドリルの前記六角軸部を保持させ得るホルダからなる六角軸ホルダとからなり、
該六角軸ホルダは、前記六角軸部を芯ブレさせることなく該六角軸ホルダの孔内壁に接した状態で該孔内に挿通・保持させ得る、平面視における内壁が六角孔又は円形孔とされた筒体で構成され、
該六角軸ホルダは、前記ドリルチャックの後部の軸心に沿う箇所に開設されている開孔内に、その軸心を前記ドリルチャックの軸心に合わせて、直接又は取付部材を介して、支持又は装着されているところに特徴がある。
請求項1に係る六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用ドリルチャックは、
磨耗により切れ味が低下した六角軸ドリルの先端部をドリル研磨機で研磨する際に、六角軸ドリルの先端近傍部をチャック爪で挟持するとともに、該六角軸ドリル後部の六角軸部を前記六角軸ホルダで支持する。
このドリルチャックは、六角軸ドリル研磨専用のドリルチャックであってもよく、また、後方から後部の軸心に沿う箇所に前記六角軸ホルダを挿入・支持させ得る開孔を有する従来構造のドリルチャックであってもよい。従来構造のドリルチャックには、電動ドリル側の出力軸に連結させるためのシャンク孔が設けられたタイプのものがあり、このシャンク孔が前記開孔に相当する。
六角軸ドリルをこのドリルチャックで挟持させる操作では、六角軸ドリルの先端部を六角軸ホルダの後方からその内部に向けて挿入し、この先端部を前記ドリルチャック前方に所定長さ突出させる。そして、この先端近傍部をチャック爪で挟持させる。このとき、六角軸ドリル後部の六角軸部の一部は六角軸ホルダ内に位置して、芯ブレなく保持された状態にある。
市販の小径の六角軸ドリルは、ドリル径が違うサイズのものでも、六角軸部の大きさは一定であるため、市販小径の六角軸ドリルであれば、ドリル径が違うサイズでも、六角軸部を、芯ブレなく保持させる。
請求項2に係る六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用ドリルチャックは、更に、前記ドリルチャックが備えるチャック爪は、その前部に前記六角軸ドリルのドリル部を挟持する縁部を有し、該縁部の後縁部分は、前記六角軸部と前記六角軸ホルダに接することを避ける横方向に後退した段形状を有する。
このドリルチャックは、チャック爪の形状に特徴があり、六角軸部と六角軸ホルダを避けて、六角軸ドリルのドリル部分をその軸方向に沿って長く挟持する。
請求項3は、請求項1に記載の六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用ドリルチャックにおける、前記六角軸ドリルの前記六角軸部を保持させ得るホルダからなる六角軸ホルダであって、
前記六角軸部を芯ブレさせることなく該六角軸ホルダの開孔の内壁に接した状態で該開孔内に挿通・保持させ得る、平面視における内壁が六角孔又は円形孔とされた筒体で構成されているところに特徴がある。
請求項1に係る六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用ドリルチャックは、ドリルチャックと六角軸ホルダとからなるため、六角軸ホルダ単体には権利範囲が及ばない。このため、請求項3において、六角軸ホルダ単体にも本発明の権利範囲が及ぶようにした。
そして、請求項4に係る前記六角軸ホルダは、更に、前記ドリルチャックにおける前記開孔の内壁に、該六角軸ホルダの軸心と前記ドリルチャックの軸心である前記開口の軸心とを揃えた状態で、支持され得る大きさの外形を有している。
この請求項4に係る前記六角軸ホルダは、その一部を前記ドリルチャック後部の前記開孔内に向けて挿入させるだけで、該ドリルチャックの軸心と揃えて、該開孔内に支持させることができるようになった。このため、ドリル部をチャック爪で挟持し、六角軸部を六角軸ホルダで保持させた六角軸ドリルは、前記ドリルチャックに対して軸心を揃えて真っ直ぐに取り付けることができるようになった
発明の効果
請求項1に係る六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用ドリルチャックによれば、
六角軸ドリルのドリル部先端近傍個所をチャック爪で挟持させ、且つ六角軸ドリル後部を六角軸ホルダによって芯ブレなく保持させる。この結果、ドリル研磨機を用いて六角軸ドリルの先端部を研磨する際に発生する振動が、軸径の細いドリル部を伝わって、六角軸部を芯ブレさせようとしても、六角軸部は芯ブレすることがなく、ドリル研磨時中に六角軸ドリルを常に安定した姿勢を維持させることができるようになった。
請求項2に係る六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用ドリルチャックによれば、前記チャック爪は、ドリル部の挟持の際に邪魔になる六角軸部と六角軸ホルダに接触するのを横方向に避けて、ドリル部分のみを挟持させることが出来るようになった。
請求項3に係る六角軸ホルダによれば、六角軸ドリルをその先端側から前記ドリルチャック後部に位置する前記六角軸ホルダ内に挿通させて、前記ドリル部の先端近傍個所を前記チャック爪で挟持させるだけで、六角軸部の一部を六角軸ホルダ内で芯ブレ無く保持させることができるようになった。
請求項4に係る六角軸ホルダによれば、その一部を前記ドリルチャック後部の前記開孔内に向けて挿入させるだけで、該六角軸ホルダの軸心と前記ドリルチャックの軸心である前記開口の軸心とを揃えて、該開孔内に支持させる。
本発明を実施するための最良の形態を次の実施例において詳述する。
〔第1実施形態の六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用ドリルチャック〕
図1(a)は第1実施形態の六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用ドリルチャックを六角軸ドリルとともに示した正面断面図、(b)は本体の片側断面図、図2はこのドリルチャックを斜め上方から斜視図、図3はこのドリルチャックの分解斜視図である。
図1(a)及び図2に示すように、六角軸ドリル20は、その後部の六角軸部20aの前端から前方に、細い軸径のドリル部20bが突出した形状を有しており、ドリル部20bの先端部の2箇所に逃げ面20c,20cがあり、逃げ面20c,20cの先端縁が切れ刃になっている。
第1実施形態の六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用ドリルチャック1Aは、六角軸ドリル20の逃げ面20cが磨耗してドリル研磨機で研磨する際に、この研磨がし易いように、チャック爪4,4・・で小径の六角軸ドリル20のドリル部20bを挟持し、六角軸ホルダ12で六角軸部20aを保持する。
このドリルチャック1Aは、本体2と、筒形雄ねじ3と、4枚のチャック爪4,4・・と、係合板5と、案内板7と、六角軸ホルダ12とが組み付けられた概略構造を有する。
〔本体〕
図1(a)(b)乃至図3に示すように、本体2は、例えば、プラスチック成形品であり、後部に大径筒形状の手持ち部2aが形成され、手持ち部2aの前方に、筒部2cと、軸心Pを中心にして十字方向に広がる4枚の肉厚な翼部2d,2d・・と筒部2cとが一体となって突出形成された外観形状を有する。翼部2d,2d・・は、後端から前端に向かうに従って外方向の広がりが低くなる、三角形状を有する。
筒部2cの内側空間は、図3に示すように、ドリル挿通孔2eであり、ドリル挿通孔2eの内壁から翼部2d,2d・・内に向けて、チャック爪4,4・・を進退及び拡縮方向の移動が自在に案内させるガイド溝2k,2k・・が形成されている。
ガイド溝2k,2k・・の溝底は、図1(b)に示すように、翼部2d,2d・・の傾斜角αに合わせた傾斜角で、後端に向かうに従って深くなっている。このため、ガイド溝2k,2k・・の内壁の各対向面は三角形状である。そして、ガイド溝2k,2k・・と、筒部2cの筒孔2eは、手持ち部2aの内側空間Sまで至っている。
図2及び図3に示すように、手持ち部2aの外周壁には、180°の向きにある2個所の位置決め用凸条2g,2gが、滑り止めになる凸条2f,2f・・とともに縦方向に形成されて、位置決め用凸条2g,2gの先端部は、手持ち部2aから低段部2bの外周面の途中個所まで突出している。
図1(b)に示すように、手持ち部2aの内周壁には、筒形雄ねじ3の前部の雄ねじ部3aを螺入させるねじ溝2nが形成されている。
〔筒形雄ねじ〕
図1(a)及び図2、図3に示すように、筒形雄ねじ3は、例えば、プラスチック製の成形品であり、筒外周面にねじ溝を有する雄ねじ部3bの後部に、雄ねじ部3bよりも若干大径の筒形を有する手持ち部3aが一体形成されている。筒形雄ねじ3の後端は開口になっており、前端に内向きのフランジ面3dが形成されている。フランジ面3dの前面には、フランジ面3dの内径よりも小さな内径を持つ平面視ドーナツ形状を有する板厚が厚い金属板製の掛合板5が装着されている。筒形雄ねじ3は、本体2の後部内にねじ嵌合により組み付けられている。
〔係合板〕
図1(a)及び図3に示すように、筒形雄ねじ3の下面であるフランジ面3dの下面には、ドーナツ板形状の係合板5が装着されている。係合板6は、例えば、金属板製であり、その外径は筒形雄ねじ3における雄ねじ部3bの外径よりも小さく、内径はフランジ面3dの内径よりも大径である。
〔チャック爪〕
図1(b)を参照しつつ図3に示すように、チャック爪4,4・・は4枚あり、いずれも同じ概略三角形状を有する板厚が厚い金属板製である。チャック爪4,4・・の対向する各縁部4a,4a・・は、前段部4x,4x・・と、中段部4y,4y・・と、後段部4z,4z・・とが、順に低段になって形成されている。チャック爪4,4・・の外側に向けた斜辺縁部4b,4b・・は、図1(b)に示す傾斜角αと同じ傾斜角がある。チャック爪4,4・・の後部には、係合用切欠き部4c,4c・・が、各縁部4a,4a・・に対して外向きの直角方向に形成されている。チャック爪4,4・・の板面の斜辺縁部4b,4b・・に沿った途中部には、長孔4e,4eが開設されている。
〔案内板〕
図1(a)及び図3に示すように、筒形雄ねじ部3bの内底にはチャック爪4,4・・を案内する案内板7が係止されている。案内板7は、例えば、ドーナツ形状を有する金属薄板製であり、その板面中央には開口7bがあり、この開口7bから十字方向にチャック爪4,4・・を案内するスリット7c,7c・・が長く形成されている。
〔六角軸ホルダ〕
図1(a)及び図2、図3に示すように、筒形雄ねじ3の内側のフランジ面3dから若干浮かした高さの位置には、円板形状の板面中央に開孔11aが設けられた六角軸ホルダ支持板11が装着されている。
六角軸ホルダ支持板11の軸心を筒形雄ねじ3の軸心位置に揃えた装着を可能にするため、六角軸ホルダ支持板11に設けられているねじ挿通孔11b,11b・・は、十字方向に向けられた切り欠き形状とされている。そして、六角軸ホルダ支持板11の中央面に設けられている開孔11a内には、外周面の途中高さの個所が段になった六角軸ホルダ12が突入されて支持されている。六角軸ホルダ支持板11を介して筒形雄ねじ3に装着されている六角軸ホルダ12は、筒形雄ねじ3の内側における下部寄りの高さの位置から、筒形雄ねじ3の下方に若干突出した状態にある。
図4(a)は六角軸ホルダの1形態を示した拡大平面図、(b)は六角軸ホルダの他の形態を示した拡大平面図、(c)は六角軸ホルダを六角軸ホルダ支持板の一部とともに示した拡大正面断面図であり、これらの図においては六角軸部も併せて描かれている。
図4(a)に示す六角軸ホルダ12は、平面視における筒内壁12aの形状が六角孔とされており、(b)に示す六角軸ホルダ12は、平面視における筒内壁12aの形状が円形孔とされている。
図4(a)及び(b)に示す筒内壁12a,12aの大きさは、いずれも、六角軸ドリル12の上部を構成する六角軸部20aを芯ブレなく挿通させることが出来る大きさを有する。
〔六角軸ドリルの取付方法〕
図2に示すように、六角軸ドリル研磨用ドリルチャック1Aで六角軸ドリル2を挟持させる場合には、六角軸ドリル20のドリル部20bを前方に向けた姿勢で、六角軸ホルダ12の後方から挿通させる。
そして、図1(a)に示すように、ドリル部20bを本体2の先端部から所定の長さLまで突出させる、ドリル部20bの突出長さの位置決めと、ドリル部20b先端に位置する逃げ面20c,20cの軸回転方向の位置決めをした後、本体20の手持ち部2aを一方の片手で持ち、筒形雄ねじ3の手持ち部3aを他方の片手で持って、筒形雄ねじ3を本体20内に深く進入する方向に回転操作させる。
この操作により、チャック爪4,4・・は、係合板5を介して、筒形雄ねじ3によって前方に押し込まれて、長孔4e,4e・・の向き、及びガイド溝2k,2k・・の向きに沿って斜め前方に移動する。長孔4e,4e・・とピン9,9・・とは係合状態にあるため、チャック爪4,4・・は、前方移動とともに、六角軸ドリル20のドリル部20bを挟持する方向に連動する。
このようにして、チャック爪4,4・・のドリル挟持縁部4x,4x・・で、ドリル部20bの先端近傍部をその軸心を中心とする四方から挟持する。この状態において、六角軸付ドリル20の六角軸部20aの長さ途中部分は、六角軸ホルダ12内に芯ブレなく接した状態で位置している。
〔ドリル研磨機〕
図5は第1実施形態の六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用ドリルチャックをドリル研磨機内に突入させた状態で示した斜視図、図6はドリル研磨状態を示したドリル研磨機内部の部分正面断面図、図7はドリル研磨機の平面図である。
図5乃至図7に示すドリル研磨機50は、テーブル面などの上に安定した姿勢で設置可能な形状を有するハウジング51を備える。ハウジング51の上面52には、六角軸ドリルを挟持したドリルチャック1Aの本体2を下方に向けて突入保持させる漏斗状の斜面53が形成されている。
斜面53は、本体2の翼部2d,2d・・の斜面に合わせた傾斜角があり、斜面53で囲まれた内側には開口56がある。斜面53の周囲の180°反対方向の2箇所には、本体2の両側の2箇所に形成されている凸条2g,2gの前端突出部分を突入させる凹部55,55が形成されている。
図6及び図7に示すように、斜面53の下縁部によって形成された開口56の下方には、モータで高速回転する円板形の砥石60が傾斜した向きで配置されている。
砥石60の上面の砥石面60aは、中央周辺から外周に向かうに従って肉厚が厚くなる方向に内向きに傾斜しており、この傾斜角は、ドリル20の先端にある2箇所の逃げ面のうちのいずれか一方の面の傾斜角に合わせてある。
前述したドリル部20bの突出長さの位置決めと、ドリル部20b先端に位置する逃げ面の軸回転方向の位置決めがされていると、本体2に形成されている凹部55,55内に、ドリルチャック1Aの位置決め用凸条2g,2gの先端部を突入させ、本体2の翼部2d,2d・・を斜面53に沿わせて載せるようにすると、研磨に必要な一方の逃げ面がやすり60の砥石面60aに、研磨に必要な向きで位置決めされる。しかも、逃げ面の高さの位置決めが本体2を斜面53に支持させることによってされているため、逃げ面を必要以上に研磨することはない。
〔第2実施形態の六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用ドリルチャック〕
図8は第2実施形態の六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用ドリルチャックを六角軸ドリルとともに示した正面断面図、図9は本体上部の部分正面断面図である。
図8に示す実施形態の六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用ドリルチャック1Bは、従来構造のドリルチャック(ドリルチャック本体)30と、六角軸ホルダ12とが組み合わされたものであり、この従来構造のドリルチャック30は、電動ドリルのドリルビットや電動ドライバーのドライバビットを挟持するために用いられている。
本実施形態では、従来構造のドリルチャック30として、図8に示す構造のものが好適な一例として挙げられているが、この構造に限定されるものではない。
このドリルチャック本体30は、前端部が絞られた筒形状のカバー31と本体38とを備えている。
本体38は、図8及び図9に示すように、その軸心に沿った前部には大径の開孔38aを有し、更にその奥には小径の開孔38bを有し、この開孔38bから本体31の後端に向けてねじ孔38cを有する。開孔38aの周回方向を3等分する個所には、開孔38aの前端から後方に抜けるチャック爪案内溝38d・・が、後方に向かうに従って外方向に傾斜した向きで設けられている。カバー31と本体38との間には、筒状の固定リング32、スラストボール34、アウターリング35、ボール36、リング状雌ねじ37が、順に配置され、カバー31の後端部と固定リング32の後端部とはラチエット係合している。固定リング32とアウターリング35と雌ねじ37で囲まれた内側には、内側面の途中長さの個所から後端に向かうに従って径が広がる方向に傾斜した雌ねじ部33aを有する筒状雌ねじ33が配置され、筒状雌ねじ33の外周面先端部とリング状雌ねじ37の内周面とが噛合している。チャック爪案内溝38d・・内には、外側面の幅方向が円弧面39aを有し、その後方にねじ39cを有し、先端部の内側が傾斜した挟持部39bを有するチャック爪39・・が拡縮を伴って斜め前後方向に進退に保持されており、ねじ39c・・と筒状雌ねじ33・・の雌ねじ部33a・・とが夫々噛合している。本体38の後端部周囲にカバー40が装着されており、カバー40の円筒部分の前端内側面とカバー31の後端外側面とが摺接状態にある。
〔他形状の六角軸ホルダ〕
図10(a)及び(b)はいずれも内壁の形状が異なる六角軸ホルダの平面図である。
図9に示す六角軸ホルダ12は、六角軸ドリル20後部の六角軸部20aを芯ブレなく挿通させる大きさの筒孔12aを有するパイプであるが、筒孔12aは、図10(a)に示す平面視において、円形のものと、図10(b)に示す六角形状のものとがあり、いずれの形状であってもよい。そして、六角軸ホルダ12の外形についても各種形状のものがある。
図11及び図12、図13はいずれも外形が異なる六角軸ホルダの取付構造を示した部分正面断面図である。
図11に示す六角軸ホルダ13Aは、筒部14の上端部に外方向に広がるフランジ部15が設けられたもので、フランジ部15を本体38の後端面に当接させて六角軸ホルダ13A全体がドリルチャック側の本体38の開孔38a内に没入することを防止する機能が更に付加されている。
図12に示す六角軸ホルダ13Bは、ドリルチャック側の本体38の上部における開孔38aの内壁に保持される外径を有する。
図13に示す六角軸ホルダ13Cは、下端部から上端部に向かうに従って外径が大きくなるテーパ状の外形を有し、径が異なる開孔38aの場合でも、六角軸ホルダ13Cを、その軸心を開孔38aの軸心と揃えて位置させる。
図14は2部材による組み合わせで構成される六角軸ホルダの取付構造を示した部分正面断面図である。
図14に示す本体38の上部の開孔38aは、上端に向かうに従って径が若干大きくなるテーパ面とされており、これに対応させた六角軸ホルダ13Dは、筒状本体14と、筒状本体14の外周面に進退自在に摺接する係止用筒部材16とによる組み合わせ品である。筒状本体14は、六角軸ホルダ20の六角軸部20aを挿通・保持させることができる、平面視において六角形又は円形の内壁を有する筒材で構成され、係止用筒部材16は、筒状本体14の外周面に沿って進退自在に位置し、その外周面は、ドリルチャック側の本体30の軸心に沿った上部に設けられている開孔38aが上端に向かうに従って広がる方向に傾斜したテーパ面とされている。
この六角軸ホルダ13Dは、筒状本体14をドリルチャック側の開孔38a内に突入させ、係止用筒部材16の先端部を開孔38a内の入口に楔のように突入させて、筒状本体14をその軸心をドリルチャックの軸心に合わせて開孔38a内に係止させる。
(a)は第1実施形態の六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用ドリルチャックを六角軸ドリルとともに示した正面断面図、(b)本体の片側断面図。 このドリルチャックを斜め上方から斜視図。 このドリルチャックの分解斜視図。 (a)は六角軸ホルダの1形態を示した拡大平面図、(b)は六角軸ホルダの他の形態を示した拡大平面図、(c)は六角軸ホルダを六角軸ホルダ支持板の一部とともに示した拡大正面断面図。 第1実施形態の六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用ドリルチャックをドリル研磨機内に突入させた状態で示した斜視図。 ドリル研磨状態を示したドリル研磨機内部の部分正面断面図。 ドリル研磨機の平面図。 第2実施形態の六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用ドリルチャックを六角軸ドリルとともに示した正面断面図。 本体上部の部分正面断面図。 (a)及び(b)はいずれも内壁の形状が異なる六角軸ホルダの平面図。 外形が異なる六角軸ホルダの取付構造を示した部分正面断面図。 外形が異なる六角軸ホルダの取付構造を示した部分正面断面図。 外形が異なる六角軸ホルダの取付構造を示した部分正面断面図。 2部材による組み合わせで構成される六角軸ホルダの取付構造を示した部分正面断面図。
六角軸ドリル20は、その後部の六角軸部20aの前端から前方に、細い軸径のドリル部20b
1A 第1実施形態の六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用ドリルチャック
1B 第2実施形態の六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用ドリルチャック
2 本体
2a 手持ち部
2c 筒部
2d 翼部
2g 位置決め用凸条
2k ガイド溝
3a 手持ち部
3b 雄ねじ部
4 チャック爪
4a ドリル挟持縁部
4e 長孔
5 係合板
7 案内板
11a 開孔
12 六角軸ホルダ
20 六角軸ドリル
20a 六角軸部
20b ドリル部
38a 開孔
38b 開孔
50 ドリル研磨機

Claims (4)

  1. ドリルチャックと、細い軸径のドリル部の後端部から後方に該ドリル部よりも軸径が太いシャンクからなる六角軸部が突出形成された六角軸ドリルの前記六角軸部を保持させ得るホルダからなる六角軸ホルダとからなり、
    該六角軸ホルダは、前記六角軸部を芯ブレさせることなく該六角軸ホルダの孔内壁に接した状態で該孔内に挿通・保持させ得る、平面視における内壁が六角孔又は円形孔とされた筒体で構成され、
    該六角軸ホルダは、前記ドリルチャックの後部の軸心に沿う箇所に開設されている開孔内に、その軸心を前記ドリルチャックの軸心に合わせて、直接又は取付部材を介して、支持又は装着されていることを特徴とする、六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用チャック。
  2. 前記ドリルチャックが備えるチャック爪は、その前部に前記六角軸ドリルのドリル部を挟持する縁部を有し、該縁部の後縁部分は、前記六角軸部と前記六角軸ホルダに接することを避ける横方向に後退した段形状を有する、請求項1に記載の六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用チャック。
  3. 請求項1に記載の六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用チャックにおける、前記六角軸ドリルの前記六角軸部を保持させ得るホルダからなる六角軸ホルダであって
    前記六角軸部を芯ブレさせることなく該六角軸ホルダの開孔の内壁に接した状態で該開孔内に挿通・保持させ得る、平面視における内壁が六角孔又は円形孔とされた筒体で構成されていることを特徴とする六角軸ホルダ。
  4. 前記六角軸ホルダは、前記ドリルチャックにおける前記開孔の内壁に、該六角軸ホルダの軸心と前記ドリルチャックの軸心である前記開口の軸心と揃えた状態で、支持され得る大きさの外形を有している、請求項3に記載の六角軸ホルダ。
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