JP2006123037A - 工具ヘッド - Google Patents

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Haruaki Kubo
治明 久保
Takeshi Komine
毅 小峰
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Abstract

【課題】 高速回転で使用しても、遠心力の影響を受けることなく、切刃の軸線方向の突出量を微小調整可能である工具ヘッドを提供する。
【解決手段】 工具ヘッド本体10と、工具ヘッド本体10の先端部に交換可能に配設された切刃を備え、軸線O1回りに回転されると共に、前記切刃の軸線O1方向の位置を調整可能な工具ヘッド1であり、軸線O1方向に対し軸線O2が平行となるように工具ヘッド本体10の一部に配設された差動ねじ30を備え、差動ねじ30により前記切刃の軸線方向O2(O1)の位置を調整可能である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、先端部に交換可能な切刃が配設され、高速で回転して切削加工に使用される工具ヘッドに関する。
従来から、フライス盤には、先端部に交換可能な切刃が配設されると共に、軸線回りに回転され、当該切刃によって切削加工を行う工具ヘッドが取り付けられている。このような工具ヘッドでは、加工精度を高める目的で、前記切刃の前記軸線方向の突出量(突出長さ)を調整するための様々な構成が提案されている。
例えば、軸線回りに回転される工具本体の先端部に、その先端側に開口する挿入孔が形成され、略軸形状をなし先端に切刃が設けられた切刃部材が、前記切刃を前記工具本体の先端側に突出させた状態で前記挿入孔内に挿入配置されて着脱可能に固定されていることを特徴とする正面フライスでは、前記工具本体に形成された挿入孔の工具基端側にねじ孔部を設け、このねじ孔部に位置調整ねじを螺合し、この位置調整ねじを操作することで、挿入孔内に切刃部材が挿入される深さを調整して、工具本体の先端面からの切刃部材の切刃の突出量を調整している。(例えば、特許文献1参照)。
また、円盤状のカッタ、特にクランクシャフトをフライス加工用カッタのためのスローアウェーチップが複数個配設された弓状部材が取付けられる円盤フライスでは、各々のスローアウェーチップを軸線方向に対し傾いた方向から押圧することで、当該各々のスローアウェーチップを移動させ、該スローアウェーチップの軸線方向の突出量を調節する調節装置が配設されている。(例えば、特許文献2参照)。
さらにまた、カッター・ブレイド(切刃)を担持しているカッター・ブレイド担体を備えた取付本体と、差動ねじにより半径方向に移動するよう前記カッター・ブレイド担体の後ろで軸線方向に設けられた軸方向調節ウエッジを備え、当該軸方向調節ウエッジが、半径方向に移動することで、カッター・ブレイドの軸線方向の突出量を調節するカッター・ヘッドも紹介されている。(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−331412号公報 特開2004−42254号公報 特開昭64−2813号公報
しかしながら、特許文献1に記載された正面フライスは、位置調整ねじを操作することで、工具本体の先端面からの切刃の突出量を調整しているが、位置調整ねじのピッチを小さくすることが困難であり、十分な微小調整を行うことができない。
また、特許文献2に記載された円盤フライス及び特許文献3に記載されたカッター・ヘッドでは、差動ねじによって切刃の軸線方向の突出量を調整しているため、微小調整が可能である。しかしながら、これらの文献では、前記差動ねじを、前記軸線方向に対し傾いた方向(すなわち、軸線と平行でない方向)に進退させることにより、切刃の軸線方向の突出量を調整する構成であるため、回転の際に生じる遠心力の影響を受けやすく、振動等により差動ねじが緩む虞があり、信頼性の高い微小調整を行うことが困難である。
本発明は、このような従来の問題点を解決することを課題とするものであり、高速回転で使用しても、遠心力の影響を受けることなく、切刃の軸線方向の突出量を微小調整可能である工具ヘッドを提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明は、工具ヘッド本体と、当該工具ヘッド本体の先端部に交換可能に配設された切刃とを備え、前記工具ヘッド本体の軸線回りに回転されると共に、前記切刃の前記軸線方向の位置を調整可能な工具ヘッドであって、前記軸線方向に対し軸線が平行となるように前記工具ヘッド本体の一部に配設された差動ねじを備え、当該差動ねじにより前記切刃の当該軸線方向の位置を調整可能な工具ヘッドを提供するものである。
この構成を備えた工具ヘッドは、前記切刃の軸線方向(工具ヘッドの回転軸方向)の位置を、差動ねじにより調整する構成を備えているため、切刃の軸線方向の突出量を簡単に微小調整することができる。また、この差動ねじは、前記軸線方向に対し軸線が平行となるように前記工具ヘッド本体の一部に配設されている。すなわち、差動ねじは、工具ヘッドが回転した際に生じる遠心力に対し、軸線が垂直方向となるように配設されているため、切刃の軸線方向の位置を調整する際に、前記遠心力の影響を受けることがない。したがって、信頼性の高い微小調整を行うことができる。
また、本発明にかかる工具ヘッドは、内周面に雌ねじが形成され、且つ外周面に前記雌ねじとピッチが異なる雄ねじが形成された大径ねじと、外周面に雄ねじが形成され、当該雄ねじが前記大径ねじの雌ねじに螺合する小径ねじと、前記大径ねじの雄ねじが螺合すると共に、前記工具ヘッド本体に設けられた雌ねじとを備え、前記小径ねじは、前記ヘッド部本体に対し回転不可能に設けてなり、前記差動ねじは、前記大径ねじの雌ねじと前記小径ねじの雄ねじとが螺合してなる第1の螺合部と、前記大径ねじの雄ねじと前記工具ヘッド本体に設けられた雌ねじとが螺合してなる第2の螺合部とを備えて構成することができる。
そしてまた、本発明にかかる工具ヘッドは、前記工具ヘッド本体に固定されるスリーブをさらに備え、前記大径ねじの雄ねじが、当該スリーブに形成された雌ねじと螺合して前記第2の螺合部を形成することもできる。
また、本発明にかかる工具ヘッドは、軸線方向一端側の外周面に第1の雄ねじが形成され、当該軸線方向他端側の外周面に第1の雄ねじとピッチが異なる第2の雄ねじが形成された小径ねじと、前記小径ねじの第1の雄ねじに螺合する雌ねじが形成された第1の部材と、前記小径ねじの第2の雄ねじに螺合する雌ねじが形成された第2の部材とを備え、前記第1の部材及び第2の部材は、前記ヘッド部本体に対し回転不可能に設けられてなり、前記差動ねじは、前記小径ねじの第1の雄ねじと前記第1の部材の雌ねじとが螺合してなる第1の螺合部と、前記小径ねじの第2の雄ねじと前記第2の部材の雌ねじとが螺合してなる第2の螺合部とを備えて構成することもできる。
また、この構成の場合、前記第1の部材を、前記工具ヘッド本体に固定されるスリーブに固定されるアジャストリングから構成し、前記第2の部材を、当該スリーブ内を軸線方向に摺動可能なクイルから構成することができる。この構成を備えた工具ヘッドは、スリーブ内にクイルを設け、当該クイルに第2の螺合部が形成されることになるため、前記利点に加え、前記軸線方向に無段階に進退可能な調整を行うことができる。
そしてまた、前記スリーブは、前記クイルに向けて開口されたねじ孔を備え、当該ねじ孔に螺合部材を螺合させて、当該螺合部材を当該クイルに当接させることで該クイルを前記スリーブに固定し、当該固定により前記スリーブが変形することで、該スリーブが前記工具ヘッド本体に固定することもできる。このように構成することで、前記クイルだけでなく、前記スリーブも工具ヘッド本体に簡単に固定することができる。
さらにまた、本発明にかかる工具ヘッドでは、前記第1の螺合部と第2の螺合部とのピッチ差は、所望により任意に決定することができるが、当該ピッチ差は、例えば、0.02〜0.1mmに設定することが好ましい。
本発明にかかる工具ヘッドは、軸線に対し軸線方向が平行となるように工具ヘッド本体の一部に配設された差動ねじにより、前記切刃の当該軸線方向の位置を調整する構成を備えているため、切刃の軸線方向の突出量を簡単に微小調整することができると共に、工具ヘッドが回転する際に生じる遠心力の影響を受けることがない。したがって、信頼性の高い微小調整を行うことができるという効果を有する。
次に、本発明の好適な実施の形態にかかる工具ヘッドについて図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施例は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施例にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
図1は、本発明の実施例1にかかる工具ヘッドの斜視図であり、切刃の軸線方向の位置を調整している状態を示す図、図2は、図1に示す工具ヘッドの一部断面図、図3は、図2に示す工具ヘッドの一部を抜き出して示す斜視図である。
図1〜図3に示すように、本発明の実施例1にかかる工具ヘッド1は、軸線O1回りに回転するものであり、中空の略円盤状を有する工具ヘッド本体10と、工具ヘッド本体10の先端部の外周面側に交換可能に配設されたスローアウェイチップ20と、軸線O1と平行な軸線O2(図2及び図3参照)を有すると共に、スローアウェイチップ20の軸線O2方向の位置を微調整する差動ねじ30と、を備えている。
工具ヘッド本体10は、先端部の外周面に、スローアウェイチップ20が取付けられるチップ座11が複数凹設されている。このチップ座11は、後に詳述するスローアウェイチップ20の底面21A(図3参照)が配置される座面11A(図2参照)と、工具ヘッド本体10に配設されたスローアウェイチップ20の軸線O2側の側面21B(図3参照)を拘束する拘束面11B(図2参照)を備えている。そして、チップ座11の座面11Aに、スローアウェイチップ20の底面21Aを、チップ座11の拘束面11Bに、スローアウェイチップ20の側面21Bを、各々当接させて位置決めし、ビス23によって、スローアウェイチップ20を工具ヘッド本体10に取り付けている。なお、実施例1では、チップ座11を、互いに45度位相した位置に形成し、合計8カ所配設した。
また、工具ヘッド本体10のチップ座11から基端側には、差動ねじ30が配設される差動ねじ配設部13が形成されている。この差動ねじ配設部13には、後に詳述する差動ねじ30の構成要素である大径ねじ31の雄ねじ36が螺合する雌ねじ14が形成されている。
スローアウェイチップ20は、その略中央部に、ビス23が挿入される挿入孔24が形成されている。このスローアウェイチップ20は、後に詳述する差動ねじ30の構成要素である小径ねじ32の先端部33の端面に押圧されて、軸線O2方向に移動可能となっている。
差動ねじ30は、中空を画定する内周面に雌ねじ35が形成され、且つ外周面に雌ねじ35とピッチが異なる雄ねじ36が形成された大径ねじ31と、外周面に雄ねじ37が形成され、この雄ねじ37が大径ねじ31の雌ねじ35に螺合する小径ねじ32と備えて構成されている。大径ねじ31は、工具ヘッド本体10に形成された雌ねじ14と螺合して回転し、軸線O2方向に移動可能となっている。大径ねじ31と小径ねじ32は同心円上にあり、特に図2及び図3に示すように、これらは共通の軸線O2を有している。
この差動ねじ30は、大径ねじ31の雌ねじ35と、小径ねじ32の雄ねじ37とが螺合することにより構成される第1の螺合部40、及び、大径ねじ31の雄ねじ36と、工具ヘッド本体10に設けられた雌ねじ14とが螺合することにより構成される第2の螺合部41とから構成されている。
なお、実施例1では、大径ねじ31に形成された雄ねじ36のピッチ(P1)を0.55mmとし、雌ねじ35のピッチ(P2)を0.50mmに設定した。したがって、差動ねじ30は、大径ねじ31を1回転させると、小径ねじ32が、P1−P2=0.05mm軸線O2方向に移動することになる。この小径ねじ32の軸線O2方向の移動によって、スローアウェイチップ20が小径ねじ32の先端部33に押され、スローアウェイチップ20は軸線O2方向、すなわち、軸線O1方向に移動し、軸線O1方向(軸線O2方向)の位置が微調整されることになる。
なお、小径ねじ32は、基端側に雄ねじ37が形成されており、先端側には、回止め42が当接する平坦部38が形成されている。そして、この小径ねじ32は、回止め42によって回転が阻止され、軸線O2方向にのみ移動することになる。
また、大径ねじ31の基端側には、雌ねじ37が形成されておらず、この中空部分は、軸線O2方向に垂直な断面が略六角形となっており、図1及び図2に示すような六角レンチ100が嵌合するように構成されている。したがって、この六角レンチ100を、図1に示す矢印X方向に回転させることにより、大径ねじ31は、回転しながら軸線O2方向に移動することになる。
ここで、前述したように、差動ねじ30は、その軸線O2が、工具ヘッド本体10の軸線O1と平行となるように、工具ヘッド本体10に配設されているため、スローアウェイチップ20の位置を微調整した後、工具ヘッド本体10を高速回転させても、この回転により生じる遠心力に悪影響を受けることがなく、第1の螺合部40及び/または第2の螺合部41の螺合が緩んだりすることがない。したがって、信頼性の高い微小調整を行うことができる。
なお、実施例1では、大径ねじ31の雄ねじ36に螺合する雌ねじ14を、工具ホルダ本体10に直接形成した場合について説明したが、これに限らず、大径ねじ31と工具ホルダ本体10との間に、例えば、図示しないスリーブを介在させてもよい。この場合、スリーブを工具ホルダ本体10に固定し、当該スリーブの内周面に、大径ねじ31の雄ねじ36に螺合する雌ねじ14を形成すればよい。
また、実施例1では、小径ねじ32の先端部33を、工具ホルダ本体10に直接配設した場合について説明したが、これに限らず、例えば、小径ねじ32と工具ホルダ本体10との間に、図示しないクイルを介在させ、このクイルによって小径ねじ32を保持してもよい。この場合、大径ねじ31と工具ホルダ本体10との間に、例えば、図示しないスリーブを介在させてもよい。
そしてまた、第1の螺合部40と、第2の螺合部41とのピッチの差は、所望により決定することができるが、例えば、0.02〜0.1mm程度にすることが好適である。
次に、本発明の実施例2にかかる工具ヘッドについて図面を参照して説明する。
図4は、本発明の実施例2にかかる工具ヘッドの斜視図であり、切刃の軸線方向の位置を調整している状態を示す図、図5は、図6に示す工具ヘッドのV−V線に沿った断面図、図6は、図5に示すVI−VI線に沿った断面図である。
図4〜図6に示すように、実施例2にかかる工具ヘッド2は、工具ヘッド本体50と、工具ヘッド本体50の先端部外周面に形成された略円筒形の収容部51に収容されたスリーブ60と、スリーブ60内に配設され且つ軸線O2方向に摺動可能なクイル65と、クイル65の先端部に、ねじやボルト71等によって交換可能に配設されたインサートホルダ70と、インサートホルダ70の外周側先端にねじやボルト76等によって交換可能に配設された切刃75と、スリーブ60及びクイル65内に収容される小径ねじ83と、を備えて構成されている。
スリーブ60は、中空の略円筒形を備え、この中空部63にクイル65を収容可能となっている。このスリーブ60の軸線O2方向略中央部には、貫通孔61が形成されており、この貫通孔61には、中空部63に収容したクイル65に当接してクイル65の回止めを行うクイル回止めキー62が配設されている。
また、スリーブ60の貫通孔61と180度移動した位置には、特に図6に示すように、ねじ孔58が形成されており、このねじ孔58には、クイル65をスリーブ60に固定するためのロックスクリュ57が螺合している。このロックスクリュ57をクイル65に当接させることで、スリーブ60が変形し、スリーブ60が工具ヘッド本体50に固定される。さらにまた、中空部63の基端側には、外周面がスリーブ60に固定され、内周面に、後に詳述する小径ねじ83の基端側に形成された雄ねじ81と螺合する雌ねじ64が形成されたアジャストリング59が配設されている。なお、スリーブ60と工具ヘッド本体50との間には、図6に示すように、スリーブ回止めニードルピン85が、互いに180度位相した位置に配設されている。
クイル65は、中空の略円筒形を備え、スリーブ60の中空部63を画定する内壁と摺動して、軸線O2方向に移動可能となっている。このクイル65の外周面の、クイル回止めキー62と対向する領域には、クイル回止めキー62が当接する平面部66が形成されている。また、平面部66と180度移動した位置には、特に図6に示すように、ロックスクリュ57が当接する平面部67が形成されている。
また、クイル65の基端側には、アジャストナット90を介して、後に詳述する小径ねじ83の先端側に形成された雄ねじ82と螺合する雌ねじ68が形成されている。一方、クイル65の先端側には、インサートホルダ70をクイル65に交換可能に固定するためのボルト71が螺合するねじ孔69が形成されている。
小径ねじ83は、軸線O2方向基端側に雄ねじ81が形成され、軸線O2方向先端側に雄ねじ82が形成されている。また、小径ねじ83の基端面は、図4に示すような六角レンチ100が嵌合する図示しない六角形の孔が形成されると共に、目盛が付されたダイヤル84となっている。そして、六角レンチ100を、この六角形の孔に嵌合させて、図4に示す矢印X方向に回転させることにより、小径ねじ83は、回転しながら軸線O2方向に移動することになる。
実施例2にかかる工具ヘッド50では、差動ねじ80は、小径ねじ83に形成された雄ねじ81と、アジャストリング59に形成された雌ねじ64とが螺合してなる第1の螺合部91、及び、小径ねじ83に形成された雄ねじ82と、クイル65にアジャストナット90を介して形成された雌ねじ68とが螺合してなる第2の螺合部92とから構成されている。
なお、実施例2では、小径ねじ83に形成された雄ねじ81のピッチ(P3)を0.55mmとし、小径ねじ83に形成された雄ねじ82のピッチ(P4)を0.50mmに設定した。したがって、差動ねじ80は、小径ねじ80を1回転させると、クイル65が、スリーブ60の内壁を摺動しながらP3−P4=0.05mm軸線O2方向に移動することになる。このクイル65の軸線O2方向の移動によって、インサートホルダ70が軸線O2方向、すなわち、軸線O1方向に移動し、切刃75の軸線O1方向(軸線O2方向)の位置が微調整されることになる。
実施例2にかかる工具ヘッド2では、スリーブ60内に、軸線O2方向に摺動可能なクイル65を設けられており、このクイル65が第2の螺合部92の構成要素となるため、軸線O2方向に無段階に移動可能である微調整を行うことができる。
なお、第1の螺合部91と、第2の螺合部92とのピッチの差は、所望により決定することができるが、例えば、0.02〜0.1mm程度にすることが好適である。
また、実施例2では、スリーブ60と小径ねじ83との間に、アジャストリング59を配設し、アジャストリング59に形成した雌ねじ64と、小径ねじ83に形成した雄ねじ81とにより第1の螺合部91を構成した場合について説明したが、これに限らず、アジャストリング59を配設せずに、スリーブ60に雌ねじを形成し、この雌ねじと、小径ねじ83に形成した雄ねじ81とにより第1の螺合部91を構成してもよい。
そしてまた、実施例2では、クイル65にアジャストナット90を介して雌ねじ68を形成し、アジャストナット90に形成した雌ねじ68と、小径ねじ83に形成した雄ねじ82とにより第2の螺合部92を構成した場合について説明したが、これに限らず、アジャストナット90を配設せずに、クイル65の先端側に直接雌ねじ68を形成してもよい。
本発明の実施例1にかかる工具ヘッドの斜視図であり、切刃の軸線方向の位置を調整している状態を示す図である。 図1に示す工具ヘッドの一部断面図である。 図2に示す工具ヘッドの一部を抜き出して示す斜視図である。 本発明の実施例2にかかる工具ヘッドの斜視図であり、切刃の軸線方向の位置を調整している状態を示す図である。 図6に示す工具ヘッドのV−V線に沿った断面図である。 図5に示すVI−VI線に沿った断面図である。
符号の説明
1、2 工具ヘッド
10、50 工具ヘッド本体
20、 スローアウェイチップ
30、80 差動ねじ
31 大径ねじ
32、83 小径ねじ
35、64、68 雌ねじ
36、37、81、82 雄ねじ
40、91 第1の螺合部
41、92 第2の螺合部
42 回止め
57 ロックスクリュ
59 アジャストリング
60 スリーブ
65 クイル
70 インサートホルダ
75 切刃

Claims (7)

  1. 工具ヘッド本体と、当該工具ヘッド本体の先端部に交換可能に配設された切刃と、を備え、前記工具ヘッド本体の軸線回りに回転されると共に、前記切刃の前記軸線方向の位置を調整可能な工具ヘッドであって、
    前記軸線方向に対し軸線が平行となるように前記工具ヘッド本体の一部に配設された差動ねじを備え、当該差動ねじにより前記切刃の当該軸線方向の位置を調整可能な工具ヘッド。
  2. 内周面に雌ねじが形成され、且つ外周面に前記雌ねじとピッチが異なる雄ねじが形成された大径ねじと、
    外周面に雄ねじが形成され、当該雄ねじが前記大径ねじの雌ねじに螺合する小径ねじと、
    前記大径ねじの雄ねじが螺合すると共に、前記工具ヘッド本体に設けられた雌ねじと、
    を備え、
    前記小径ねじは、前記ヘッド部本体に対し回転不可能に設けてなり、
    前記差動ねじは、
    前記大径ねじの雌ねじと前記小径ねじの雄ねじとが螺合してなる第1の螺合部と、
    前記大径ねじの雄ねじと前記工具ヘッド本体に設けられた雌ねじとが螺合してなる第2の螺合部と、
    を備えてなる請求項1記載の工具ヘッド。
  3. 前記工具ヘッド本体に固定されるスリーブをさらに備え、
    前記大径ねじの雄ねじが、当該スリーブに形成された雌ねじと螺合して前記第2の螺合部を形成する請求項2記載の工具ヘッド。
  4. 軸線方向一端側の外周面に第1の雄ねじが形成され、当該軸線方向他端側の外周面に第1の雄ねじとピッチが異なる第2の雄ねじが形成された小径ねじと、
    前記小径ねじの第1の雄ねじに螺合する雌ねじが形成された第1の部材と、
    前記小径ねじの第2の雄ねじに螺合する雌ねじが形成された第2の部材と、
    を備え、
    前記第1の部材及び第2の部材は、前記ヘッド部本体に対し回転不可能に設けられてなり、
    前記差動ねじは、
    前記小径ねじの第1の雄ねじと前記第1の部材の雌ねじとが螺合してなる第1の螺合部と、
    前記小径ねじの第2の雄ねじと前記第2の部材の雌ねじとが螺合してなる第2の螺合部と、
    を備えてなる請求項1記載の工具ヘッド。
  5. 前記第1の部材が、前記工具ヘッド本体に固定されるスリーブに固定されるアジャストリングであり、前記第2の部材が、当該スリーブ内を軸線方向に摺動可能なクイルである請求項4記載の工具ヘッド。
  6. 前記スリーブは、前記クイルに向けて開口されたねじ孔を備え、当該ねじ孔に螺合部材を螺合させて、当該螺合部材を当該クイルに当接させることで該クイルを前記スリーブに固定し、当該固定により前記スリーブが変形することで、該スリーブが前記工具ヘッド本体に固定する請求項5記載の工具ヘッド。
  7. 前記第1の螺合部と第2の螺合部とのピッチ差が、0.02〜0.1mmである請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の工具ヘッド。

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