JPH11309605A - スローアウェイチップ及びバリ取り用工具 - Google Patents

スローアウェイチップ及びバリ取り用工具

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JPH11309605A
JPH11309605A JP12147998A JP12147998A JPH11309605A JP H11309605 A JPH11309605 A JP H11309605A JP 12147998 A JP12147998 A JP 12147998A JP 12147998 A JP12147998 A JP 12147998A JP H11309605 A JPH11309605 A JP H11309605A
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JP
Japan
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deburring
tip
tool
peripheral surface
outer peripheral
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Application number
JP12147998A
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English (en)
Inventor
Yuzo Koesashi
祐三 小枝指
Jun Yamada
順 山田
Kazumasa Miura
一政 三浦
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Yoshikawa Kogyo Co Ltd
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Yoshikawa Kogyo Co Ltd
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 進退可能なバリ取り刃の占有スペースを小さ
くして小径の工具にも装着できる。 【解決手段】 略三角形板状のバリ取りチップ1のコー
ナー部4dの2辺を、第一バリ取り刃5Aと第二バリ取
り刃5Bとし、他の角に軸部6を設ける。バリ取りチッ
プ1を支持枠18に取り付け、軸部6を支持枠の軸受け
溝24に回転可能に装着する。支持枠18をドリル10
の工具本体11の凹溝15内に取り付け、バリ取りチッ
プ1の第一側面4aを支持枠18の押圧板21bで押圧
する。軸部6を中心にチップ1を回転可能にすること
で、工具本体11の外周面に対してコーナー部4bの第
一及び第二バリ取り刃5A,5Bを出没可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば鋼板、銅
板、アルミ板等の金属板に対する穴明け等による切削加
工の際に、その表裏面の開口部等に発生するバリの除去
や面取り切削のできるバリ取り用のスローアウェイチッ
プ(バリ取りチップという)、そして穴明け等の切削加
工を行う際にバリの除去や面取り切削することのできる
バリ取り機能を備えたバリ取り用工具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】鋼板等の金属板をドリル等の穴明け工具
で穴明け加工した場合、この金属板の表裏面の開口部に
バリが発生することがあり、このバリは、ボルトやリベ
ット等で金属板を締め付ける際に、適正な締め付け力が
得られない等の不具合の原因となる。そのため、従来は
グラインダ等の研削工具を用いたりして、バリ除去や面
取りのための後加工を行っていたが、このようなバリ取
り作業には多くの労力と時間を要することになる。また
穴明け加工後に開口部等の面取りを行う場合にも同様に
労力と時間がかかっていた。そこで、このような問題を
解決するために、金属板等の被加工物に穴明けを行うと
同時にその表裏面の開口部のバリを取り除くバリ取り機
能を備えた穴明け工具が、例えば特開平7−68409
号公報あるいは特開平8−155716号公報に提案さ
れている。
【0003】これらの公報に開示された穴明け工具は、
先端部に切削刃を有する工具本体と、工具本体の先端側
の周面に軸方向に沿って設けられた凹溝と、この凹溝内
に収容されたカートリッジと、カートリッジに弾性変形
可能なアームを介して取り付けられ、アームの弾性変形
により工具本体の外周面から径方向に出没可能とされた
三角形平板状のバリ取りチップとを備えたものである。
即ち、バリ取りチップのコーナー部の2辺の稜線がバリ
取り刃とされて、コーナー部が工具本体の外周面から出
没可能とされている。従ってこのような穴明け工具で穴
明け加工をすると、穿孔開始から若干遅れて被加工物の
穴の表面のバリをバリ取りチップのバリ取り刃で除去
し、次いで穿孔の進行に従ってバリ取りチップが穴の内
周壁に倣いながら凹溝の中に後退する。さらに穴の貫通
後は穴明け工具の戻り切削時に、バリ取りチップのバリ
取り刃が被加工物の穴の裏面のバリを除去するので、穴
明け加工と連動して被加工物の穴の表裏のバリを取るこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
バリ取り機能を備えた穴明け工具では、工具本体の凹溝
にカートリッジを介してバリ取りチップが装着される構
成であるために、工具本体の外周面に占める凹溝及びカ
ートリッジの占有スペースが大きく、製作コストが高い
という欠点があった。しかも、そのために小径の穴明け
工具等にはこのようなバリ取りチップを用いることがで
きないという欠点がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、工具本体に装着されて占有スペースが小さく
低コストなバリ取りチップを提供することを目的とす
る。また本発明の他の目的は、バリ取り用スローアウェ
イチップの占有スペースが小さいバリ取り用工具を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るバリ取り用
のスローアウェイチップは、チップ本体に形成されたコ
ーナー部の稜辺部がバリ取り刃とされていると共に、チ
ップ本体にチップ本体を回動させるための軸部が設けら
れてなることを特徴とする。このバリ取り用のスローア
ウェイチップを穴明け工具等のバリ取り用工具の工具本
体の凹溝に装着して、軸部を中心に回動することでコー
ナー部を凹溝から進退可能にすれば、コーナー部のバリ
取り刃で切削加工された穴のバリ取り加工や面取り加工
等ができ、しかもバリ取り用のスローアウェイチップを
チップ本体の軸部を中心に回動させることで、従来のカ
ートリッジを設ける必要がないから、占有スペースが小
さくて済む。
【0007】また本発明に係るバリ取り用工具は、工具
本体の外周面に凹溝が設けられ、該凹溝内に収容されて
工具本体の外周面から出没可能とされたバリ取り用のス
ローアウェイチップを備えたバリ取り用工具において、
スローアウェイチップは、支持部を介して工具本体の凹
溝内に装着されていると共に軸部を中心に回動可能に支
持部に支持され、弾性部材によって工具本体の外周面か
ら突出する方向に付勢されていて、スローアウェイチッ
プは軸部を中心に回動することでバリ取り刃が工具本体
の外周面から出没することを特徴とする。穴の表裏面の
開口部等のバリ取り加工や面取り加工を行う場合、バリ
取り用のスローアウェイチップが凹溝から工具本体の外
側に突出した状態で、バリ取り刃でバリ取り切削や面取
り切削が行われ、その後にスローアウェイチップが穴等
の壁面に押圧されることで、弾性部材の付勢力に抗して
チップが軸部を中心に回動させられて凹溝内に引っ込め
られ、穴等を工具本体が通過する。
【0008】バリ取り用工具が切削刃を備えている場合
には、切削刃による穴明け加工等の切削に続いて穴の開
口部のバリ取りや面取り加工等が行える。バリ取り用の
スローアウェイチップのコーナー部の2辺がバリ取り刃
とされていてもよく、工具による穴明け加工時には一方
のバリ取り刃で表面側の開口部のバリ取りや面取り加工
ができ、戻り切削時には他方のバリ取り刃で裏面側の開
口部のバリ取りや面取り加工ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図9により説明する。図1は本発明の実施の形態
によるバリ取り用スローアウェイチップの平面図、図2
は図1に示すスローアウェイチップのA方向側面図、図
3は図1に示すスローアウェイチップのチップのB方向
側面図、図4は図1に示すバリ取り用スローアウェイチ
ップのC−C線断面図、図5は図1に示すバリ取り用ス
ローアウェイチップが装着されたドリルの先端部の側面
図、図6は図5に示すドリルの側面図でバリ取り用スロ
ーアウェイチップの周辺を一部破断面で示す図、図7は
バリ取り用スローアウェイチップとその支持枠と凹溝を
示す分解斜視図、図8は工具本体の軸線を含む平面によ
る断面で見た凹溝の拡大断面図、図9は工具本体の軸線
に直交する断面で見た凹溝内のバリ取り用スローアウェ
イチップを示す断面図である。図1乃至図4に示す実施
の形態によるバリ取り用のスローアウェイチップ(以
下、バリ取りチップという)1において、バリ取りチッ
プ1はそのチップ本体1aが略多角形板状、例えば略三
角形板状(図では略直角二等辺三角形板状)とされ、略
三角形の下面2に対向して上面3が設けられ、上下面
2,3間に3つの側面4が設けられている。
【0010】上面3の三角形の底辺に対向するコーナー
部4dをなす二辺の稜線は切刃とされていて、第一バリ
取り刃5A及び第二バリ取り刃5Bをなし、上面3がそ
のすくい面とされている。また、側面4において、上面
3の底辺をなす稜辺につながる第一側面4aは上下面
3,2に略直角とされ、他の二辺をなす第一バリ取り刃
5A、第二バリ取り刃5Bにそれぞれつながる二つの側
面は下面2から上面3に向けて外側に傾斜するポジの逃
げ角を有する(図4参照)第一逃げ面4b、第二逃げ面
4cとされている。第一逃げ面4bと第二逃げ面4cと
が交差するコーナー部4dは、その頂部4eが図1に示
す平面視で略円弧状をなすと共に図3に示す側面視で略
円弧状をなす凸曲面形状を呈しており、上下面3,2と
接続する両端から中央部に向けてその幅が漸次狭くなる
ように形成されている。また第一側面4aと第二逃げ面
4cとの接続部である他のコーナー部は、図1に示す平
面視で側面4の幅方向に延在する略円柱状の軸部6とさ
れている。この軸部6と第一側面4a、第二逃げ面4c
とはそれぞれ凹部6a,6bを介して互いに接続されて
いる。また第一側面4aと第一逃げ面4bとの接続部は
上下面3,2に直交する面を有する階段状の係止部7と
されている。そして、第一バリ取り刃5A及び第二バリ
取り刃5Bのすくい面をなす上面3には、それぞれのバ
リ取り刃5A、5Bに沿ってブレーカ溝8a、8bが形
成されている。
【0011】本実施の形態によるバリ取りチップ1は上
述の構成を備えており、このチップが各種のバリ取り用
工具、例えば図5及び図6に示すようなドリルなどの穴
明け工具に装着されて用いられる。次に、バリ取りチッ
プ1を用いた実施の形態によるドリルを図5及び図6に
より説明する。図5及び図6に示すドリル10におい
て、ドリル10の工具本体11は、その先端部11aが
例えば略円柱状をなし、この先端部11aの外周面12
には、工具本体11の先端面11bから後端側に向けて
工具回転方向の後方側に捩れる一対の切屑排出溝13,
13が形成されるとともに、これらの切屑排出溝13,
13の工具回転方向側を向く壁面の先端部には、それぞ
れ切刃チップ14,14が装着されて先端から切削刃1
4a,14aが突出して設けられている。
【0012】そして、工具本体11の先端側の外周面1
2において、切屑排出溝13,13の間に画成される一
対のランドのうちの少なくとも一方の外周面12には、
工具本体11の先端面11bに達しない(達していても
良い)凹溝15が形成されている。この凹溝15は工具
本体11の軸線O方向に沿って形成され、回転軸線Oを
含む平面での断面視で(図6、図8参照)、凹溝15の
内奥は略V字状の底部17aとその両端の取付部17
b、17cとで着座面17が形成されている。各取付部
17b、17cにはネジ孔17d、17eが設けられて
いる。外周面12の凹溝15に続く回転方向前方側には
例えば凹曲面状のチップポケット16が形成されてい
る。この凹溝15内には支持部をなす支持枠18を介し
て上述のバリ取りチップ1が装着されている。ここで、
支持枠18とバリ取りチップ1の装着構造を図7乃至図
9により説明する。支持枠18は両側の第一つば部19
と第二つば部20との間に略「く」の字型に屈曲された
例えば板状の屈曲部21が形成され、この屈曲部21の
一方の面21aには打ち抜きで一方の端部が第一つば部
19に接続された押圧板21bが形成されている。この
押圧板(押圧部)21bは弾性部材とされていて、第一
及び第二つば部19,20間の延長面上に位置していて
弾性を有しており、その自由端部21cが例えば円弧状
に湾曲させられている。
【0013】第一つば部19にはその厚み方向に貫通し
てネジ23の挿通孔19aが穿孔され、この挿通孔19
aと押圧板21bとの間には、屈曲部21と反対側に略
円柱状で内側に開口がある軸受け溝24が形成され、バ
リ取りチップ1の軸部6が嵌合可能とされている。また
第二つば部20にも同様にその厚み方向に貫通してネジ
23の挿通孔20aが穿孔され、更にその内側に軸受け
溝24に対向する略L字型のフック25が形成されてい
る。そして、バリ取りチップ1は、上面3を上方に向け
た状態で、その軸部6が支持枠18の軸受け溝24に装
着されると共に係止部7がフック25で係止され、第一
側面4aが押圧板21bで弾性的に押圧されることで、
支持枠18に取り外し可能に装着されることになる。こ
の状態で、バリ取りチップ1はコーナー部4dが屈曲部
21と反対側に突出すると共に第一及び第二バリ取り刃
5A、5Bがコーナー部4dから第一及び第二つば部1
9,20付近まで延在している。しかもバリ取りチップ
1は軸部6を中心に押圧板21bの弾性力に抗して屈曲
部21内まで回転して進退可能とされている。
【0014】このようにして一体化された支持枠18と
バリ取りチップ1は、軸部6を工具本体11の後端側に
向けると共に係止部7を先端側に向けて外周面12の凹
溝15に収納され、支持枠18の第一及び第二つば部1
9,20の挿通孔19a、20aを通してネジ孔17
e,17dにそれぞれネジ23、23を螺合すること
で、支持枠18が凹溝15内に固定される。この状態
で、図8及び図9に示すようにバリ取りチップ1は支持
枠18を介して凹溝15内に保持される。そのため、バ
リ取りチップ1は凹溝15内に引っ込められた際にコー
ナー部4dが工具本体11の外周面12上かそれより内
側に位置するようになっている。また、ドリル10のチ
ップポケット16には、工具本体11の内部を貫通する
油穴26が形成されて先端面11bに開口するが、途中
で分岐された分岐油穴27がチップポケット16に開口
している(図9参照)。
【0015】本実施の形態によるドリル10は上述の構
成を備えているから、このドリル10を用いて穴明け加
工を行う場合、先ずドリル10の切削刃14a、14a
によって被削材を回転切削して穴を穿孔し、その際、例
えば図6に示す穴Hの表面側開口部Haの周縁にバリが
生じても外周面12から突出して設けられたバリ取りチ
ップ1のコーナー部4dの先端側の第一バリ取り刃5A
でバリ取り切削が行われる。そして、更にドリル10を
進行させると、穴Hの表面側開口部Haで押されるバリ
取りチップ1は、軸部6を中心に回転して押圧板21b
をその弾性力に抗して屈曲部21側に押し込み、外周面
12から凹溝15内に後退させられる。そして、穴Hを
通過すると、押圧を解除されたバリ取りチップ1は押圧
板21bの付勢力で外周面12方向に回転してフック2
5に係止部7が当接した位置で係止され、第一及び第二
バリ取り刃5A、5Bを有するコーナー部4dが外周面
12から突出する。
【0016】次に、穴明け加工が終了して、ドリル10
を回転させつつ穴Hを通して引き上げると、バリ取りチ
ップ1の後端側の第二バリ取り刃5Bが穴Hの裏面側開
口部Hbに生じたバリを上述の第一バリ取り刃5Aと同
様に切除する。その後、バリ取りチップ1は押圧板21
bの付勢力に抗して凹溝15内に引っ込められて、穴H
からドリル10が取り出される。このようにして穴Hの
表面側及び裏面側開口部Ha、Hbのバリを除去でき、
面取り加工もできる。
【0017】上述のように本実施の形態によるドリル1
0によれば、バリ取りチップ1を装着した支持枠18は
従来のカートリッジと比較して占有スペースが小さく全
長がチップ1の長さより若干長い程度で済み、しかもバ
リ取り加工に際してバリ取りチップの外周面12からの
出没を確実に行えて切削刃14aによる穴明け切削加工
と連動して穴Hの表面側及び裏面側の開口部Ha、Hb
のバリ取り加工や面取り加工ができる。
【0018】尚、バリ取りチップ1で軸部6を円柱状に
形成したが、これに代えて変形例として、軸部6を略球
状に形成して、支持枠18の軸受け溝24に装着しても
よい。その際、軸受け溝24は有底筒状に形成してもよ
いし、割溝付きの球面状凹部形状としてもよい。或いは
図10に示すように、バリ取りチップ1の軸部6に貫通
孔6cを形成すると共に、支持枠18の第一つば部19
に軸受け溝24に代えてピン30を形成して、ピン30
を貫通孔6cに挿入してバリ取りチップ1を回動可能に
支持するようにしてもよい。
【0019】また他の変形例として、バリ取りチップ3
2において、図11及び図12に示すように、上下両面
3,2にそれぞれ逃げ角がネガの第一バリ取り刃5Aと
第二バリ取り刃5Bをそれぞれ設けてもよい。その際、
各バリ取り刃5A,5Bにホーニングを設けてもよい。
そしてドリル10の工具本体11が図11に示すように
矢印B方向に回転する場合、バリ取りチップ32の厚み
方向寸法を二等分した中心線をmとし、工具本体11の
回転中心を成す軸線Oを通る半径線をLとした時、バリ
取りチップ32の中心線mが半径線Lと略平行で半径線
Lより回転方向B側に位置した芯上がりに構成してもよ
い。これによって回転方向後方に位置する第一または第
二バリ取り刃5Aまたは5Bで面取りされた加工面を擦
過することが避けられる。またドリル10の工具本体1
1が図12に示すように矢印C方向に回転する場合、同
様にバリ取りチップ32の厚み方向の中心線mが半径線
Lと略平行で半径線Lより回転方向C側に位置した芯上
がりに構成してもよい。この場合も同様な作用効果が得
られる。上述のバリ取りチップ32を用いれば、工具本
体11の右回転及び左回転用に共用でき、しかも芯上が
りに装着することでチップサイズ等を大きくすることな
く拡径された穴のバリ取り加工ができる。
【0020】また上述の実施の形態では、スローアウェ
イチップ1の第一及び第二バリ取り刃5A、5Bをコー
ナー部4dの両側に設けたが、いずれか一方だけに設け
ても良い。また実施の形態では、チップ1の第一側面4
aを、弾性を有する押圧板21bで工具本体11の外側
に押圧したが、これに代えて屈曲部21a等支持枠18
または凹溝15の着座面17にバネ部材を設けて、この
バネ部材によってバリ取りチップ1の第一側面4aを押
圧してもよい。尚、本明細書でいうバリ取りとは面取り
機能を含むものとする。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るバリ
取り用のスローアウェイチップは、チップ本体に形成さ
れたコーナー部の稜辺部がバリ取り刃とされていると共
に、チップ本体にチップ本体を回動させる軸部が設けら
れているから、このスローアウェイチップをバリ取り用
工具の工具本体の凹溝に装着して、軸部を中心にコーナ
ー部を凹溝から進退可能にすれば、コーナー部のバリ取
り刃で切削加工された穴のバリ取り加工や面取り加工等
ができ、しかもバリ取り用のスローアウェイチップを軸
部を中心に進退させることで、従来のカートリッジを設
ける必要がないから、占有スペースが小さくて済む。
【0022】また本発明に係るバリ取り用工具は、スロ
ーアウェイチップが支持部を介して工具本体の凹溝内に
装着されていると共に軸部を中心に回動可能に支持部に
支持され、弾性部材によって工具本体の外周面から突出
する方向に付勢されていて、スローアウェイチップは軸
部を中心に回動することでバリ取り刃が工具本体の外周
面から出没するようにしたから、スローアウェイチップ
を装着した支持部は従来のカートリッジと比較して全長
が短くて占有スペースが小さく、しかもバリ取り加工に
際してバリ取り刃の工具本体外周面からの出没を確実に
行えてバリ取り加工や面取り加工ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態によるバリ取りチップの平
面図である。
【図2】 図1に示すバリ取りチップのA方向矢視側面
図である。
【図3】 図1に示すバリ取りチップのB方向矢視側面
図である。
【図4】 図1に示すバリ取りチップのC−C線断面図
である。
【図5】 図1乃至4に示すバリ取りチップを装着した
ドリル先端部の側面図である。
【図6】 図5に示すドリルによる穴明け及びバリ取り
状態を図5とは別の方向から見たドリル先端部の側面で
示す図であって、バリ取り用チップと凹溝を破断面で示
す図である。
【図7】 バリ取りチップと支持枠と工具本体の凹溝を
示す分解斜視図である。
【図8】 凹溝に装着された支持枠及びバリ取りチップ
を示す工具本体の軸線を含む平面による断面図である。
【図9】 凹溝に装着された支持枠及びバリ取りチップ
を示す工具本体の軸線と直交する方向の断面図である。
【図10】 実施の形態の変形例を示すバリ取りチップ
と支持枠の分解斜視図である。
【図11】 他の変形例を示す工具本体の軸線直交断面
図であり、工具本体の一の回転方向に対して芯上がりに
バリ取りチップを配設した断面図である。
【図12】 他の変形例を示す工具本体の軸線直交断面
図であり、工具本体の他の回転方向に対して芯上がりに
バリ取りチップを配設した断面図である。
【符号の説明】
1,32 バリ取りチップ 4d コーナー部 5A 第一バリ取り刃 5B 第二バリ取り刃 10 ドリル 11 工具本体 14 切削刃 15 凹溝 18 支持枠(支持部) 21b 押圧板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 順 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内 (72)発明者 三浦 一政 福岡県北九州市小倉南区中曽根東三丁目2 −24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ本体に形成されたコーナー部の稜
    辺部がバリ取り刃とされていると共に、前記チップ本体
    にチップ本体を回動させるための軸部が設けられてなる
    スローアウェイチップ。
  2. 【請求項2】 工具本体の外周面に凹溝が設けられ、該
    凹溝内に収容されて前記工具本体の外周面から出没可能
    とされたバリ取り刃を有するスローアウェイチップを備
    えたバリ取り用工具において、 前記スローアウェイチップは、支持部を介して前記工具
    本体の凹溝内に装着されていると共に軸部を中心に回動
    可能に前記支持部に支持され、弾性部材によって前記工
    具本体の外周面から突出する方向に付勢されていて、 前記スローアウェイチップは前記軸部を中心に回動する
    ことで前記バリ取り刃が工具本体の外周面から出没する
    ことを特徴とするバリ取り用工具。
JP12147998A 1998-04-30 1998-04-30 スローアウェイチップ及びバリ取り用工具 Pending JPH11309605A (ja)

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Cited By (5)

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