JP2000288823A - スローアウェイ式エンドミル - Google Patents

スローアウェイ式エンドミル

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JP2000288823A
JP2000288823A JP11097057A JP9705799A JP2000288823A JP 2000288823 A JP2000288823 A JP 2000288823A JP 11097057 A JP11097057 A JP 11097057A JP 9705799 A JP9705799 A JP 9705799A JP 2000288823 A JP2000288823 A JP 2000288823A
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end mill
wedge member
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JP11097057A
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Toshiyoshi Watabe
俊賀 渡部
Toru Kojima
小嶋  徹
Kenji Takahira
憲次 高比良
Hidehiro Suga
英博 菅
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Mitsubishi Materials Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/10Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
    • B23C5/109Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft with removable cutting inserts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/16Milling-cutters characterised by physical features other than shape
    • B23C5/20Milling-cutters characterised by physical features other than shape with removable cutter bits or teeth or cutting inserts
    • B23C5/22Securing arrangements for bits or teeth or cutting inserts
    • B23C5/2265Securing arrangements for bits or teeth or cutting inserts by means of a wedge
    • B23C5/2269Securing arrangements for bits or teeth or cutting inserts by means of a wedge for plate-like cutting inserts 

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スローアウェイチップ4に取付孔を貫設する
ことなくその強度を確保して破損を防ぎつつ、工具先端
側に向けてのチップ取付剛性をも十分に確保して優れた
切削精度を得る。 【解決手段】 軸線O回りに回転される工具本体1の先
端外周部に、工具先端側を向く壁面3bと工具外周側を
向く壁面3cとを備えたチップ取付座3を形成し、この
チップ取付座3に、略正八角形平板状をなすスローアウ
ェイチップ4を、そのすくい面4aを工具回転方向Tに
向けるとともにその周面8bを壁面3b,3cにそれぞ
れ当接させて着座させて、工具本体1にネジ止めされる
クサビ部材6により着脱可能に取り付け、このクサビ部
材6のネジ止め方向を、工具先端外周側から工具内部側
に向かうに従い工具後端側に傾斜させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工具本体の先端外
周部に形成されたチップ取付座に略正八角形平板状をな
すスローアウェイチップ(以下、チップと称する。)が
着脱可能に装着されたスローアウェイ式エンドミルに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】このような平板状のチップが装着された
スローアウェイ式転削工具としては、例えば実開平1−
52614号に、チップを取付ボルトによって直接的に
工具本体のチップ取付座に装着したものが、スローアウ
ェイ式正面フライスとして提案されている。すなわち、
このスローアウェイ式正面フライスにおいては、上記チ
ップのすくい面とされる正面視正八角形の面の中央に該
チップを貫通する取付孔が形成され、この取付孔に上記
取付ボルトを挿通してチップ取付座底面に形成されたネ
ジ孔にねじ込むことによってチップが固定されている。
また、このネジ孔の周囲には凸部が形成され、一方、チ
ップの着座面にはこの凸部と嵌合する凹部が形成され、
この凸部と凹部との凹凸嵌合によって、切削時のチップ
の移動(取付ボルトを中心とするチップの回転を含む)
を阻止するとともに取付ボルトの折曲を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
スローアウェイ式転削工具では、特にチップが超硬合金
等の硬質材料によって形成されている場合、切削時に過
大な負荷が作用すると、取付ボルトが折曲する前に、上
記取付孔から亀裂が発生してチップ自体が破損するおそ
れがある。この問題は、同じスローアウェイ式転削工具
でも、チップによる切り込み量が大きく、従ってチップ
に作用する切削負荷も大きくなるスローアウェイ式エン
ドミルにおいて顕著となり、高速切削を行うことが困難
となったり、自動化による無人切削加工に使用すること
が不可能となったりするといった弊害を生じていた。
【0004】また、例えば実開平1−114220号や
実開平1−132316号には、上記取付ボルトによっ
てチップを直接的に取り付けたものに加えて、チップに
取付孔を形成することなく、工具本体にネジ止めされる
クサビ部材によりチップをチップ取付座底面に押圧して
装着するようにしたものが、スローアウェイ式正面フラ
イスとして提案されている。しかしながら、これらのス
ローアウェイ式正面フライスにおいては、チップを押圧
するクサビ部材のネジ止め方向が、工具本体の中心軸線
に垂直な平面内において工具内部側に向かうように設定
されているため、工具先端側のチップの取付剛性が十分
ではなく、正面フライスのように専らチップの工具先端
側(正面側)に位置する切刃が切削に使用される場合は
まだしも、エンドミルのように工具外周側に位置する切
刃も切削に使用される場合には、特にこの工具外周側の
切刃に正のアキシャルレーキ角が与えられていたりし
て、切削時にチップを工具先端側に向けて押しやるよう
な負荷が作用すると、チップにがたつきが生じて切削精
度を損なうおそれがある。
【0005】本発明は、このような背景の下になされた
もので、略正八角形平板状のチップを装着したスローア
ウェイ式エンドミルにおいて、チップに取付孔を貫設す
ることなくその強度を確保してチップの破損を防ぎつ
つ、工具先端側に向けてのチップ取付剛性をも十分に確
保して優れた切削精度を得ることが可能なスローアウェ
イ式エンドミルを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに
回転される工具本体の先端外周部に、工具外周側を向く
壁面と工具先端側を向く壁面とを備えたチップ取付座を
形成し、このチップ取付座に、略正八角形平板状をなす
チップを、そのすくい面側を工具回転方向前方に向ける
とともにその周面を上記壁面にそれぞれ当接させて着座
させて、上記工具本体にネジ止めされるクサビ部材によ
り着脱可能に取り付け、このクサビ部材のネジ止め方向
を、工具先端外周側から工具内部側に向かうに従い工具
後端側に傾斜させたことを特徴とする。このように構成
されたスローアウェイ式エンドミルでは、チップをクサ
ビ部材によって固定するためチップに取付孔を貫設する
必要がなく、しかもこのクサビ部材の工具本体へのネジ
止め方向が工具先端外周側から工具後端内部側に向けて
傾斜して設定されているので、このクサビ部材のネジ止
めに伴いチップも工具後端内部側に引き込まれ、上記チ
ップ取付座の壁面に押し付けられて強固に固定されると
ともに、工具先端側でのチップ取付剛性も確保すること
ができる。
【0007】ここで、上記クサビ部材のネジ止め方向
は、チップのすくい面に対向する方向から見て、上記チ
ップ取付座の壁面同士がなす挟角の二等分線に対し、4
5°より小さい角度の範囲で傾斜するように設定される
のが望ましい。これは、このクサビ部材のネジ止め方向
の傾斜が上記範囲を逸脱して工具本体の軸線に垂直な方
向や平行な方向に近くなると、上述したようなチップに
作用する工具先端側に向けての切削負荷や工具本体の回
転による工具外周側に向けての負荷に対するチップ取付
剛性を十分に確保することができなくなるおそれが生じ
るからである。なお、このようなスローアウェイ式エン
ドミルでは、工具本体にその後端側から先端側に向けて
クーラント孔を穿設して、切削部位や切刃の冷却、潤滑
や切屑の排出のために圧縮空気や切削油剤を供給するこ
とが望ましく、その際、より効率的な供給を図るには、
このクーラント孔は、上記チップ取付座の壁面の工具回
転方向前方側または工具本体の先端面の少なくとも一方
に開口するように形成するのが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】図1ないし図5は、本発明の第1
の実施形態を示すものである。本実施形態において工具
本体1は先端部が一段拡径した軸線Oを中心とする略円
柱状をなしていて、この拡径した先端部の外周部に3つ
の凹部2が周方向に等間隔に形成されている。これらの
凹部2における工具回転方向Tの後方側の部分がチップ
取付座3とされている。そして、このチップ取付座3に
はチップ4がシート5を介して着座させられるととも
に、該凹部2の工具回転方向Tの前方側の部分にはクサ
ビ部材6がクランプネジ7によってネジ止めされ、この
クサビ部材6によって上記チップ4が固定されている。
【0009】上記チップ4は、超硬合金等の硬質材料に
よって略正八角形平板状に形成されたポジティブチップ
であって、取付孔は貫設されず、正面視正八角形の面が
すくい面4aとされて工具回転方向前方に向けられて固
定される。このすくい面4aの8つの辺稜部には切刃8
が形成されている。この切刃8を介してすくい面4aに
交差して逃げ面4bとされる8つの周面は、すくい面4
a側から着座面4cとされる他の正八角形の面側に向か
って傾斜した傾斜面に形成されて逃げ角が付されてい
る。なお、上記すくい面4aと着座面4cとは互いに平
行とされ、また隣接する切刃8,8同士が交差するコー
ナ部は凸円弧状に面取りされるとともに、各切刃8には
ホーニングが施されている。さらに、シート5は、鋼材
等から形成されてチップ4よりも一回り小さな正八角形
平板状をなしており、その周面はチップ4の逃げ面4b
の逃げ角に合わせて傾斜させられるとともに、上下面は
互いに平行に形成されている。
【0010】このようなチップ4およびシート5が装着
される上記チップ取付座3は、工具回転方向T側を向く
底面3aと、この底面3aから工具回転方向Tに屹立し
て工具外周側を向く壁面3bと工具先端側を向く壁面3
cとから画成されており、壁面3bは軸線Oと平行に形
成され、また壁面3cは軸線Oと直交する方向に形成さ
れている。従って、これらの壁面3b,3cは、互いに
直交する方向に配置されるとともに、直交する壁面3
b,3cがなす挟角の二等分線Lは、工具先端外周側か
ら後端内部側に向けて延びて、軸線Oに45°の角度で
交差する方向に配置されることとなる。
【0011】これらの壁面3b,3cは、チップ4の逃
げ面4bの逃げ角やシート5の周面の傾斜に合わせて、
底面3a側から屹立するに従いそれぞれ傾斜させられて
いる。これら壁面3b,3cが交差するコーナ部におい
て該壁面3b,3cは、チップ4やシート5との干渉を
避けるために極僅かに一段後退して形成されている。さ
らに上記底面3aも、チップ4のすくい面4aに正のア
キシャルレーキ角が与えられるように、工具後端側に向
かうに従い工具回転方向Tの後方側に向かうように傾斜
させられている。また、上記工具本体1には、その後端
側から上記軸線Oに沿って工具先端側に向かうクーラン
ト孔9が穿設されており、本実施形態ではこのクーラン
ト孔9は工具先端側で3つに分岐して、それぞれ工具先
端外周側に向けて傾斜して延び、各チップ取付座3の上
記壁面3b近傍の工具回転方向Tの前方側に開口させら
れている。
【0012】上記凹部2のチップ取付座3よりも工具回
転方向Tの前方側の部分には、チップ取付座3の底面3
aに対向する方向から見て上記二等分線Lに沿うように
工具先端側(図5において右側)から後端側(図5にお
いて左側)に向けて、この二等分線Lに直交する断面が
チップ取付座3側に開口した略「コ」字状をなす凹溝1
0が形成されており、この凹溝10に上記クサビ部材6
が装着されている。ここで、この凹溝10の工具回転方
向Tの前方側の壁面10aは、上記二等分線Lに沿って
工具後端側に向かうに従いチップ取付座3の底面3a側
に向かうように傾斜させられるとともに、この凹溝10
の工具後端側の底面10bには、上記二等分線L方向に
沿って上記壁面10aに平行に、上記クランプネジ7が
ねじ込まれるネジ孔10cが形成されている。
【0013】また、上記クサビ部材6は上記凹溝10に
嵌挿可能な断面略方形状に形成されていて、クサビ部材
6を凹溝10に嵌挿した状態において、凹溝10の壁面
10aに密着するクサビ部材6の側面6aは、反対側の
側面6bに対して壁面10aのチップ取付座3の底面3
aに対する傾斜角と等しい角度で傾斜するように形成さ
れ、また工具先端外周側を向く側面6cはこれら側面6
a,6b間で凹曲するように形成され、さらにこの側面
6cからは上記二等分線L方向に沿って上記ネジ孔10
cと同軸となるようにネジ孔6dが貫設されている。な
お、上記クランプネジ7は、これらのネジ孔10c,6
dにそれぞれ螺合するネジ部7a,7bが両端部に形成
されたものであるが、これらのネジ部7a,7bの捩れ
の向きは互いに逆向きとされており、従って上記ネジ孔
10c,6dの捩れの向きも互いに逆向きとされてい
る。
【0014】このように構成されたスローアウェイ式エ
ンドミルにおいて、上記チップ4は、まずシート5がチ
ップ取付座3の底面3aに着座させられて止めネジ11
により固定された上で、このシート5の上面に上記着座
面4cを密着させるとともに、すくい面4a側を工具回
転方向T前方に向け、8つの逃げ面4bのうち一の逃げ
面4bを間にしてその両側に位置する2つの逃げ面4
b,4bを上記壁面3b,3cにそれぞれ当接させて、
チップ取付座3に着座させられる。そして、クランプネ
ジ7をねじ込み、クサビ部材6を工具先端外周側から後
端内部側に向けて上記二等分線L方向に沿って押し込ん
でネジ止めすることにより、このクサビ部材6の上記側
面6bによって上記すくい面4aが押し付けられてチッ
プ4はチップ取付座3の底面3a側に押圧され、工具本
体1に固定される。なお、チップ取付座3に取り付けら
れた状態で、チップ4のすくい面4aには上述のように
正のアキシャルレーキ角が与えられるとともに、このす
くい面4aに対向する方向から見て、工具外周側に位置
する切刃8は軸線Oに略平行に配置され、また工具先端
側に位置する切刃8は軸線Oに略直交する方向に配置さ
れる。
【0015】しかして、上記構成のスローアウェイ式エ
ンドミルにおいては、まずチップ4がクサビ部材6によ
ってチップ取付座3に取り付けられており、チップ4に
取付ボルトを挿通するための取付孔を貫設する必要がな
いので、チップ4の強度を確保することができる。この
ため、切り込み量が大きくなるために切削時に過大な負
荷や衝撃的負荷が作用し易いエンドミルにあっても、チ
ップ4に亀裂が生じて破損するような事態を防ぐことが
できる。また、上記スローアウェイ式エンドミルによれ
ば、より高い切削速度での加工を可能としたり、あるい
は自動化による夜間等の長時間の無人切削加工を支障な
く行うことができ、切削作業の効率化や省人化を図るこ
とが可能となる。
【0016】そして、さらに上記スローアウェイ式エン
ドミルでは、このチップ4を固定するクサビ部材6が工
具本体1にネジ止めされるネジ止め方向が、工具先端外
周側から工具内部側に向かうに従い工具後端側に傾斜さ
せられて、チップ取付座3の壁面3b,3cがなす挟角
の二等分線Lの方向と一致させられており、クランプネ
ジ7をねじ込むことによってクサビ部材6が上記ネジ止
め方向に押し込まれるのに伴い、チップ4も同方向に引
き込まれてチップ取付座3の上記壁面3b,3cに押し
付けられて固定される。従って、上記構成のスローアウ
ェイ式エンドミルによれば、チップ4をチップ取付座3
により強固に固定することが可能となり、特に工具先端
側の負荷に対するチップ取付剛性の向上が図られること
から、上述のようにすくい面4aに正のアキシャルレー
キ角を与えた場合において、外周刃とされる上記切刃8
に作用する切削抵抗により、チップ4を工具先端側に押
しやる方向に負荷が作用しても、かかる負荷に十分に抗
してチップ4のがたつきなどを防止し、優れた加工精度
を得ることが可能となる。
【0017】本実施形態では、上述のようにクサビ部材
6のネジ止め方向が、チップ取付座3の底面3aに対向
する方向から見て、チップ取付座3の壁面3b,3cが
なす挟角の二等分線Lの方向と一致させられ、すなわち
工具本体1の軸線Oに対して45°で交差する方向に傾
斜させられていたが、工具先端外周側から後端内部側に
向けて傾斜させられていれば、必ずしも上記二等分線L
方向と一致していなくても、チップ4がチップ取付座3
の壁面3b,3cに押し付けられるので、上述の効果を
奏することは可能である。しかしながら、この二等分線
L方向からの傾斜のずれがあまり大きくなりすぎて、例
えば上記ネジ止め方向が工具本体1の軸線Oに平行な方
向に近づくと、工具外周側への負荷に対するチップ4の
取付剛性が損なわれて高速切削が困難となったりするお
それがある一方、逆に上記ネジ止め方向が軸線Oに直交
する方向に近づきすぎると、工具先端側への負荷に対す
る取付剛性が損なわれて上記効果を確実に奏功すること
ができなくなるおそれが生じる。そこで、上記クランプ
ネジ7によるこのクサビ部材6のネジ止め方向、すなわ
ちクランプネジ7がねじ込まれるネジ孔10c,6dの
中心軸方向は、チップ4を取り付けた状態においてその
すくい面4aに対向する方向から見て、図1に示すよう
にチップ取付座3の工具外周側を向く壁面3bと工具先
端側を向く壁面3cとの挟角の二等分線Lの方向に対
し、傾斜角θが45°より小さい角度となる傾斜の範囲
内に配置されるのが望ましい。
【0018】また、本実施形態では、工具本体1にその
軸線Oに沿ってクーラント孔9が形成されており、この
クーラント孔9は工具先端側で分岐して各チップ取付座
3の工具外周側を向く壁面3bの工具回転方向Tの前方
側に開口させられている。そして、乾式切削の場合には
切削時にこのクーラント孔9から圧縮空気を噴出させる
ことにより、切刃8や加工物の切削部位の冷却を図るこ
とができるとともに、切刃8によって生成された切屑を
加工溝内などから吹き飛ばして排出し、かかる切屑の噛
み込みによる加工面の損傷などを防止することができ
る。また、湿式切削の場合には、このクーラント孔9か
ら切削油剤を噴出させることにより、切刃8や切削部位
の冷却は勿論、これら切刃8や切削部位を潤滑して切削
抵抗の低減を促すことができる。しかも、本実施形態で
はクーラント孔9がチップ取付座3の壁面3bの僅かに
工具回転方向Tの前方側に開口していて、噴出された圧
縮空気や切削油剤をチップ4のすくい面4aに沿って切
刃8や切削部位に確実に供給することができるので、一
層効率的な冷却や潤滑、あるいは切屑の排出を図ること
ができるという利点も得られる。
【0019】上記第1の実施形態では、このようにクー
ラント孔9を工具先端側で分岐させて、凹部2において
チップ取付座3の壁面3bよりも工具回転方向T側に開
口するように形成しているが、例えばこれを図6に先端
部を示す本発明の第2の実施形態のように、クーラント
孔9を分岐させることなく、工具本体1の軸線Oに沿っ
て該工具本体1の先端面に開口させるようにしてもよ
い。なお、この図6において図1ないし図5に示した第
1の実施形態と共通する部分には、同一の符号を配して
説明を省略する。このスローアウェイ式エンドミルで
も、工具本体1の先端面から噴出された圧縮空気や切削
油剤は、加工溝の底面等を通って切刃8や加工物の切削
部位に供給されるので、これら切刃8や切削部位の確実
な冷却や潤滑、切屑の排出を図ることができる。また、
これら第1、第2の実施形態を組み合わせて、クーラン
ト孔9を軸線Oに沿って工具本体1の先端面に開口させ
るとともに、途中で分岐させてチップ取付座3の壁面3
bの工具回転方向Tの前方側にも開口させるようにして
もよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
工具先端外周側から後端内部側に向けて傾斜した方向に
ネジ止めされるクサビ部材によってチップを取り付ける
ことにより、チップに取付孔等を貫設することなく、チ
ップ強度を維持したままチップを取付可能であるととも
に、チップ取付剛性の向上を図ることができる。従っ
て、大きな切削負荷が作用するスローアウェイ式のエン
ドミルにおいて、チップの破損を防止して効率的な切削
加工を図ることができるとともに、特に工具先端側に向
けてチップを押しやるような負荷が作用する場合でも、
チップのがたつきを防いで切削精度の向上を促すことが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す一部破断側面
図である。
【図2】 図1に示す実施形態の正面図である。
【図3】 図1および図2におけるX方向視の図であ
る。
【図4】 図3におけるY方向視の図である。
【図5】 図1におけるZZ断面図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態を示す一部破断側面
図である。
【符号の説明】
1 工具本体 3 チップ取付座 3a チップ取付座3の底面 3b,3c チップ取付座3の壁面 4 スローアウェイチップ 4a スローアウェイチップ4のすくい面 4b スローアウェイチップ4の逃げ面 5 シート 6 クサビ部材 7 クランプネジ 8 切刃 9 クーラント孔 O 工具本体1の軸線 T 工具回転方向 L チップ取付座3の壁面3b,3cがなす挟角の二等
分線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小嶋 徹 愛知県名古屋市中区錦2−4−3 錦パー クビル11階 三菱マテリアル株式会社名古 屋支店内 (72)発明者 高比良 憲次 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 菅 英博 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 Fターム(参考) 3C022 KK03 KK06 KK12 KK14 LL02 MM02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線回りに回転される工具本体の先端外
    周部に、工具外周側を向く壁面と工具先端側を向く壁面
    とを備えたチップ取付座が形成され、このチップ取付座
    に、略正八角形平板状をなすスローアウェイチップが、
    そのすくい面側を工具回転方向前方に向けるとともにそ
    の周面を上記壁面にそれぞれ当接させて着座させられ、
    上記工具本体にネジ止めされるクサビ部材により着脱可
    能に取り付けられており、このクサビ部材のネジ止め方
    向を、工具先端外周側から工具内部側に向かうに従い工
    具後端側に傾斜させたことを特徴とするスローアウェイ
    式エンドミル。
  2. 【請求項2】 上記クサビ部材のネジ止め方向が、上記
    スローアウェイチップのすくい面に対向する方向から見
    て、上記チップ取付座の壁面同士がなす挟角の二等分線
    に対し、45°より小さい角度の範囲で傾斜しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のスローアウェイ式エン
    ドミル。
  3. 【請求項3】 上記工具本体には工具先端側に向けてク
    ーラント孔が穿設されており、このクーラント孔は、上
    記チップ取付座の壁面よりも工具回転方向前方側または
    上記工具本体の先端面の少なくとも一方に開口している
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスロ
    ーアウェイ式エンドミル。
JP11097057A 1999-04-02 1999-04-02 スローアウェイ式エンドミル Withdrawn JP2000288823A (ja)

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