JPH06312352A - ドリル研削装置 - Google Patents

ドリル研削装置

Info

Publication number
JPH06312352A
JPH06312352A JP10153093A JP10153093A JPH06312352A JP H06312352 A JPH06312352 A JP H06312352A JP 10153093 A JP10153093 A JP 10153093A JP 10153093 A JP10153093 A JP 10153093A JP H06312352 A JPH06312352 A JP H06312352A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drill
grinding
holder
cutting edge
twisted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10153093A
Other languages
English (en)
Inventor
Suteyoshi Numao
捨義 沼尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP10153093A priority Critical patent/JPH06312352A/ja
Publication of JPH06312352A publication Critical patent/JPH06312352A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】種々のドリルを容易かつ迅速に着脱することが
できるとともに、このドリルを高精度に研削することを
可能にする。 【構成】ドリル12が固定される支持ロッド14と、こ
の支持ロッド14が挿入されるとともに前記ドリル12
の先端縁部を保持しかつ該ドリル12の刃先16の捩じ
れ角度を円板状ダイヤモンド砥石18の周面20に対し
て調整自在なホルダ22と、このホルダ22に保持され
たドリル12の刃先16の逃げ角を前記砥石18の周面
20に対して調整自在であり、かつ該ホルダ22を前記
砥石18の軸方向(矢印A方向)に進退可能な移動台2
4とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば三目錐や四目錐
等の刃先を研削するためのドリル研削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、木板や合成樹脂板等に穴明け加
工を施す工具として、三目錐や四目錐等の種々のドリル
が用いられている。この種のドリルでは、その刃先に損
耗等が生ずると加工精度が低下してしまうため、前記刃
先を必要に応じてドリル研削装置により研削する作業が
行われている。
【0003】通常、このドリル研削装置は、チャックに
ドリルが締め付け固定された後、円板状砥石が回転され
てこの円板状砥石の周面で前記ドリルの刃先を研削する
ように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、単一のドリ
ルの刃先に種々の研削加工作業が必要となっており、例
えば、三目錐では、毛引き側とセンタ側とにそれぞれ二
工程ずつの研削が必要であり、上記のドリル研削装置で
は、この種のドリルをチャックに着脱する作業が煩雑な
ものになってしまう。しかも、ドリルをチャックに締め
付け固定する度に、このドリルの刃先の角度(捩じれ角
度等)を調整しなければならず、前記ドリルの研削加工
作業全体が相当に面倒なものとなっている。
【0005】さらに、チャックによりドリルのシャンク
側が保持されるため、この保持部位から刃先までが長尺
化してしまい、前記ドリルに芯振れが発生するという問
題が指摘されている。
【0006】本発明は、この種の問題を解決するための
ものであり、種々のドリルを容易かつ迅速に着脱するこ
とができるとともに、このドリルを高精度に研削するこ
とが可能なドリル研削装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、回転される円板状砥石の周面でドリル
の刃先を研削するためのドリル研削装置であって、前記
ドリルが固定される支持ロッドと、前記支持ロッドが挿
入されるとともに、前記ドリルの先端縁部を保持しかつ
該ドリルの刃先の捩じれ角度を前記円板状砥石の周面に
対して調整自在なホルダと、前記ホルダに保持されたド
リルの刃先の逃げ角を前記円板状砥石の周面に対して調
整自在であり、かつ該ホルダを前記円板状砥石の軸方向
に進退可能な移動台と、を備えることを特徴とする。
【0008】また、前記ドリルの第1刃先を研削する第
1円板状砥石と、前記ドリルの第2刃先を研削する第2
円板状砥石と、を備えるとともに、前記第1および第2
円板状砥石の軸方向に進退自在な第1および第2移動台
が配設されることが好ましい。
【0009】また、前記ホルダには、右捩じれ錐である
第1ドリルおよび左捩じれ錐である第2ドリルのそれぞ
れの捩じれ角度を調整自在な単一の目盛り部材が設けら
れることが好ましい。
【0010】さらにまた、前記支持ロッドには、回転自
在な係止部材が設けられるとともに、前記係止部材が、
位置調整可能なストッパ部材に係合して前記ホルダに保
持される前記ドリルの刃先の突出量を調整自在に構成さ
れることが好ましい。
【0011】
【作用】上記の本発明に係るドリル研削装置では、ドリ
ルが固定された支持ロッドが、ホルダに挿入されると、
このドリルの先端縁部が前記ホルダに保持されるととも
に、該ドリルの刃先の捩じれ角度が円板状砥石の周面に
対して調整される。このため、支持ロッドをホルダに対
して着脱するだけでドリルの刃先を位置決め保持するこ
とができる。しかも、ドリルの先端縁部が保持されるた
め、芯振れを確実に阻止することが可能になる。
【0012】また、ドリルの第1および第2刃先をそれ
ぞれ研削する第1および第2円板状砥石を備えるととも
に、この第1および第2円板状砥石の軸方向に進退自在
な第1および第2移動台が配設されると、このドリルに
必要な種々の研削加工が単一のドリル研削装置により効
率的に遂行される。
【0013】また、前記ホルダに、右捩じれ錐である第
1ドリルおよび左捩じれ錐である第2ドリルのそれぞれ
の捩じれ角度を調整自在な単一の目盛り部材が設けられ
ると、単一のドリル研削装置により右捩じれ錐と左捩じ
れ錐とを容易に研削することができ、汎用性に優れると
いう効果がある。
【0014】さらにまた、支持ロッドに回転自在な係止
部材が設けられ、この係止部材が、位置調整可能なスト
ッパ部材に係合することにより、ホルダに保持されてい
るドリルの先端部の突出量が調整される。このため、ド
リルの刃先の位置決め作業が容易になり、この刃先の研
削加工が効率的かつ高精度に遂行される。
【0015】
【実施例】本発明に係るドリル研削装置について実施例
を挙げ、添付の図面を参照して以下に説明する。
【0016】図1乃至図4において、参照符号10は、
本実施例に係るドリル研削装置を示す。このドリル研削
装置10は、ドリル12が固定される支持ロッド14
と、この支持ロッド14が挿入されるとともに前記ドリ
ル12の先端縁部を保持しかつ該ドリル12の刃先16
の捩じれ角度を円板状ダイヤモンド砥石18の周面20
に対して調整自在なホルダ22と、このホルダ22に保
持されたドリル12の刃先16の逃げ角を前記砥石18
の周面20に対して調整自在であり、かつ該ホルダ22
を前記砥石18の軸方向(矢印A方向)に進退可能な移
動台24とを備える。
【0017】図2に示すように、ドリル研削装置10を
構成する基台26上には、回転駆動源28が固着され、
この回転駆動源28の両側から回転軸30、30aが延
びている。この回転軸30に第1砥石である砥石18が
軸着され、この砥石18がケーシング部材32に囲繞さ
れている。
【0018】図5に示すように、ケーシング部材32内
の底部には、砥石18の一部を浸して研削油34が貯留
されており、このケーシング部材32内に砥石18の両
側部に近接して一対の板体36、38が配設され、この
板体36、38の端部が湾曲板体40に一体的に連結さ
れる。この湾曲板体40は、上端側が砥石18の周面2
0に対応して湾曲しており、その上端側と砥石18の周
面20との間に、狭小な間隙42が形成される。
【0019】移動台(第1移動台)24は、固定部材4
6にリニア式ベアリング(図示せず)を介して進退自在
に配設される一対のロッド48、48を備え、このロッ
ド48、48に円弧状板50が一体的に固定される。こ
の円弧状板50の周面に、ドリル12の刃先16の逃げ
角を砥石18の周面20に対して調整するための目盛り
部52が設けられる。円弧状板50には、円弧状溝54
が形成され、取付部材56がこの円弧状溝54を介して
所定の角度位置に固定可能に配設される。
【0020】取付部材56には、上下方向に貫通孔58
が形成されるとともに、この取付部材56の側部に、ス
ケール部材60が位置調整可能に取着される。このスケ
ール部材60の上部にストッパ部材62が揺動自在に装
着される。取付部材56の貫通孔58には、ホルダ22
が挿入される。
【0021】図3および図4に示すように、このホルダ
22は、外側筒体64と内側筒体66とを備え、この外
側筒体64の先端部に互いに平行な一対の突起部位6
8、70が形成される。突起部位68、70には、ばね
72、74を介して揺動アーム76、78が互いに近接
する方向に押圧された状態で装着されており、この揺動
アーム76、78の揺動先端部にそれぞれ金属製、例え
ば鉄製ローラ80、82が互いに摺接自在に設けられ
る。このローラ80、82は、それぞれ中間部から軸方
向両側に向かって内方に傾斜しており、通常、外力が作
用しない時にばね72、74の弾発力を介して前記中間
部分を互いに摺接させている。なお、ローラ80、82
を合成樹脂で形成してもよい。
【0022】外側筒体64の後端部には、目盛り部材8
4が止めねじ等を介して固定される。この目盛り部材8
4は、図6に示すように、所定の間隔で角度が刻設され
ており、右捩じれ用表示部位86と左捩じれ用表示部位
(黒線部位)88とを有している。取付部材56には、
目盛り部材84の周面に近接して指示部材90が固定さ
れ、この目盛り部材84の所定の角度位置を前記指示部
材90に合わせることにより、ドリル12の毛引き側
(後述する)の捩じれ角度を調整することができる。
【0023】内側筒体66は、外側筒体64内に挿入自
在に構成されており、この内側筒体66の端部にガイド
筒体92が交換可能に固着される。このガイド筒体92
の先端部に、外側筒体64のローラ80、82間に挿入
されかつドリル12の直径よりも肉薄な板状突起94が
設けられるとともに、前記先端部にドリル12の直径に
対応する孔部96が形成される。この内側筒体66と外
側筒体64とは、図示しないボールプランジャ等により
互いに保持される。
【0024】支持ロッド14は、内側筒体66内に挿入
自在であり、その先端部に孔部98およびすり割り10
0が互いに連通して形成される。この支持ロッド14
に、すり割り100を挟んでねじ(図示せず)がねじ込
まれ、このねじによって孔部98が拡縮される。この孔
部98には、ドリル12が保持体104を介して着脱さ
れる。なお、保持体104を使用することなく、ドリル
12を直接支持ロッド14に固定する構造であってもよ
い。
【0025】支持ロッド14の後端側には、ドリル12
の取り付け角度を合わせるための基準マーク106が1
80°ずつ離間して二つ設けられるとともに、この基準
マーク106に近接してベアリング(係止部材)108
が装着されている。
【0026】図2に示すように、回転駆動源28の回転
軸30aには、第2砥石である砥石18aが軸着され、
この砥石18aがケーシング部材32aに囲繞される。
このケーシング部材32aの上方には、移動台(第2移
動台)24aが矢印A方向に進退自在に配設される。こ
のケーシング部材32aおよび移動台24aは、前記の
ケーシング部材32および移動台24と同様に構成され
ており、同一の構成要素には同一の参照数字に符号aを
付してその詳細な説明は省略する。
【0027】ドリル12は、三目錐および四目錐であ
り、具体的には図5に示されている右捩じれ四目錐12
aと、図9に示されている左捩じれ四目錐12bと、図
10に示されている右捩じれ三目錐12cとが使用され
る。右捩じれ四目錐12aは、センタ110と平坦状カ
キ刃(以下、平刃という)112、112とカキ刃11
4、114に連続して設けられる毛引き116、116
とを備える(図8参照)。左捩じれ四目錐12bは、上
記右捩じれ四目錐12aと同様に構成されており、同一
の構成要素には同一の参照数字を付してその詳細な説明
は省略する(図9参照)。右捩じれ三目錐12cは、図
10に示すように、センタ118とこのセンタ118の
両側にカキ刃120、120を介して連続して設けられ
る毛引き122、122とを備える。
【0028】次に、このように構成されるドリル研削装
置10の動作について説明する。
【0029】ドリル12として右捩じれ四目錐12aが
使用される場合、まずこの右捩じれ四目錐12aが保持
体104と一体的に支持ロッド14の孔部98に挿入さ
れ、前記右捩じれ四目錐12aの捩じれ位置が基準マー
ク106を介して調整される。具体的には、右捩じれ四
目錐12aの溝の後端位置を基準マーク106に合わせ
ることにより行われ、その後、ねじ(図示せず)を締め
付けることにより、この右捩じれ四目錐12aが支持ロ
ッド14に固定される。
【0030】次いで、スケール部材60に刻設されてい
る目盛りを介してこのスケール部材60の位置、すなわ
ち、ストッパ部材62の高さ位置が右捩じれ四目錐12
aの長さ等に対応して調整される。そして、ストッパ部
材62が、図1に示す位置から反転された後、内側筒体
66が取付部材56から取り出され、この内側筒体66
の端部に固着されているガイド筒体92が右捩じれ四目
錐12aに対応して交換される。この内側筒体66が、
取付部材56に装着されている外側筒体64に再度挿入
されると、ガイド筒体92の板状突起94がローラ8
0、82間に圧入されてこのローラ80、82間が、右
捩じれ四目錐12aの稜線部分を円滑に挿入可能な距離
だけ離間される。
【0031】さらに、外側筒体64に固着された目盛り
部材84が、右捩じれ四目錐12aの毛引き116側の
捩じれ角度に対応して操作される(図6参照)。ここ
で、捩じれ角度が20°であれば、目盛り部材84の右
捩じれ用表示部位86の20°を指示部材90に合わせ
ることにより、外側筒体64に装着されたローラ80、
82の角度位置が砥石18の周面20に対応して調整さ
れる。また、取付部材56が、右捩じれ四目錐12aの
逃げ角に対応して円弧状板50の円弧状溝54に沿って
揺動され、目盛り部52を介して所定の角度位置に位置
決めされる。
【0032】一方、砥石18a側において、右捩じれ四
目錐12aの平刃112側の捩じれ角度に対応して目盛
り部材84aが操作され、例えば40°の角度に調整さ
れる(図9参照)。
【0033】そこで、内側筒体66に支持ロッド14が
挿入される。その際、支持ロッド14の一方の基準マー
ク106と目盛り部材84の0°とが直線上になるよう
にしてこの支持ロッド14が挿入されると、右捩じれ四
目錐12aの稜線がローラ80、82に摺接し、この右
捩じれ四目錐12aの捩じれ方向に沿って前記右捩じれ
四目錐12aが回転しながら軸方向(図11中、矢印B
方向)に移動する。すなわち、右捩じれ四目錐12aの
周面がローラ80、82に摺接すると摺動抵抗が増加す
るため、摺動抵抗が小さな前記右捩じれ四目錐12aの
稜線部分がこのローラ80、82に常時接触しようとす
るからである。
【0034】支持ロッド14に設けられたベアリング1
08がストッパ部材62に当接することにより、右捩じ
れ四目錐12aの第1刃先である一方の毛引き116側
が砥石18の周面20に対して位置決めされる。なお、
支持ロッド14の挿入時には、作業者がベアリング10
8を把持することにより、右捩じれ四目錐12aおよび
支持ロッド14自体を確実に回転させることができる。
【0035】回転駆動源28の作用下に回転軸30に軸
着されている砥石18が回転されると、この砥石18の
一部を浸している研削油34が上方に巻き上げられて右
捩じれ四目錐12aの研削部位に供給される。この状態
で、作業者が移動台24をロッド48の案内作用下に矢
印A方向に所定の距離だけ往復移動させると、右捩じれ
四目錐12aの一方の毛引き116側、すなわち一方の
カキ刃114が研削される。
【0036】一方のカキ刃114の研削が終了した後、
支持ロッド14が内側筒体66から取り出され、さらに
この支持ロッド14の他方の基準マーク106と目盛り
部材84の0°とが直線上になるようにして前記支持ロ
ッド14が該内側筒体66に挿入される。このため、支
持ロッド14に固定されている右捩じれ四目錐12aが
ローラ80、82に摺接して回転しながら砥石18側に
移動し、この右捩じれ四目錐12aの第1刃先である他
方の毛引き116側が砥石18の周面20に対して位置
決めされる。
【0037】そして、上記のように回転駆動源28を介
して砥石18が回転された状態で、移動台24が矢印A
方向に進退移動されることにより、右捩じれ四目錐12
aの他方のカキ刃114が研削される。
【0038】右捩じれ四目錐12aの第1刃先が研削さ
れた後、支持ロッド14が移動台24から移動台24a
に移される。この移動台24a側では、支持ロッド14
の一方の基準マーク106と目盛り部材84aの0°と
が直線上になるようにしてこの支持ロッド14が挿入さ
れる。このため、支持ロッド14に固定されている右捩
じれ四目錐12aが回転されながら砥石18a側に移動
し、この右捩じれ四目錐12aの第2刃先である一方の
平刃112が前記砥石18aの周面20aに対応して位
置決めされる。さらに、回転駆動源28の作用下に回転
軸30aを介して砥石18aが回転されるとともに、移
動台24aが矢印A方向に進退移動されると、この砥石
18aの周面20aによって右捩じれ四目錐12aの一
方の平刃112が研削される。
【0039】その後、支持ロッド14が内側筒体66a
から取り出されて180°回転されてこの内側筒体66
aに挿入されると、右捩じれ四目錐12aの他方の平刃
112が砥石18aに対して位置決めされ、同様にこの
他方の平刃112の研削作業が遂行される。
【0040】この場合、本実施例では、右捩じれ四目錐
12aが固定された支持ロッド14を内側筒体66、6
6aに挿入するだけで、それぞれのカキ刃114、11
4およびそれぞれの平刃112、112を砥石18、1
8aに対して位置決めすることができる。従って、従来
のようにそれぞれのカキ刃114、114およびそれぞ
れの平刃112、112を研削する際に右捩じれ四目錐
12a自体をチャックに着脱するものに比べ、前記右捩
じれ四目錐12aの位置決め作業が一挙に容易かつ迅速
に遂行されるという効果が得られる。
【0041】しかも、右捩じれ四目錐12aは、シャン
ク側が支持ロッド14に固定された状態でその先端縁部
がローラ80、82によりばね72、74を介して押圧
保持されている。このため、従来のように右捩じれ四目
錐12aのシャンク側のみをチャックで保持するものに
比べ、この右捩じれ四目錐12aを強固かつ確実に保持
することができ、特に該右捩じれ四目錐12aの芯振れ
を防止して高精度な研削作業が可能になる。
【0042】さらに、目盛り部材84を一旦調整するだ
けで右捩じれ四目錐12aのそれぞれのカキ刃114、
114の位置決め作業が簡素化し、研削作業全体の効率
化が容易に遂行されるという利点がある。
【0043】ところで、左捩じれ四目錐12bの研削作
業は、上記の右捩じれ四目錐12aと同様に行われる。
その際、目盛り部材84、84aの左捩じれ用表示部位
88、88aの所定の角度を指示部材90に合わせるだ
けでよい。
【0044】また、右捩じれ三目錐12cの研削作業で
は、第1刃先である毛引き122、122側、すなわち
カキ刃120、120を砥石18で研削するとともに、
第2刃先であるセンタ118の両側を砥石18aで研削
する。このため、目盛り部材84の右捩じれ用表示部位
86の所定の角度(例えば、20°)を指示部材90に
合わせる一方、目盛り部材84aの右捩じれ用表示部位
86aの所定の角度(例えば、40°)を指示部材90
に合わせる(図12および図13参照)。そして、上記
右捩じれ四目錐12aと同様に右捩じれ三目錐12cの
研削作業を行えばよい。
【0045】
【発明の効果】本発明に係るドリル研削装置によれば、
以下の効果が得られる。
【0046】支持ロッドをホルダに対して着脱するだけ
でドリルの刃先を位置決め保持することができ、前記ド
リルの着脱作業が迅速かつ容易に遂行される。しかも、
ドリルの先端縁部が保持されるため、芯振れを確実に阻
止でき、刃先の研削加工が高精度に行われる。
【0047】また、ドリルの第1および第2刃先をそれ
ぞれ研削する第1および第2円板状砥石が備えられる
と、このドリルに必要な種々の研削加工が単一のドリル
研削装置により効率的に遂行される。
【0048】また、ホルダに、右捩じれ錐である第1ド
リルおよび左捩じれ錐である第2ドリルのそれぞれの捩
じれ角度を調整自在な単一の目盛り部材が設けられる
と、単一のドリル研削装置により右捩じれ錐と左捩じれ
錐とを容易に研削することができ、汎用性に優れるとい
う効果がある。
【0049】さらにまた、支持ロッドに回転自在な係止
部材が設けられ、この係止部材が、位置調整可能なスト
ッパ部材に係合してホルダに保持されることにより、ド
リルの先端部の位置が調整される。このため、ドリルの
刃先の位置決め作業が容易になり、この刃先の研削加工
が効率的かつ高精度に遂行される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るドリル研削装置の概略斜
視図である。
【図2】前記ドリル研削装置の縦断面図である。
【図3】前記ドリル研削装置を構成する支持ロッド、内
側筒体および外側筒体の分解斜視図である。
【図4】前記ドリル研削装置の要部縦断説明図である。
【図5】前記ドリル研削装置を構成するケーシング部材
の縦断面図である。
【図6】前記ドリル研削装置を構成する一方の目盛り部
材の正面図である。
【図7】前記ドリル研削装置を構成する他方の目盛り部
材の正面図である。
【図8】右捩じれ四目錐の一部説明図である。
【図9】左捩じれ四目錐の一部説明図である。
【図10】右捩じれ三目錐の一部説明図である。
【図11】ホルダに右捩じれ四目錐を挿入する際の動作
説明図である。
【図12】前記右捩じれ三目錐に対応して調整された前
記一方の目盛り部材の説明図である。
【図13】前記右捩じれ三目錐に対応して調整された前
記他方の目盛り部材の説明図である。
【符号の説明】
10…ドリル研削装置 12…ドリル 12a…右捩じれ四目錐 12b…左捩じれ四目錐 12c…右捩じれ三目錐 14…支持ロッド 16…刃先 18、18a…砥石 20、20a…周面 22、22a…ホルダ 24、24a…移動台 28…回転駆動源 32、32a…ケーシング部材 34、34a…研削油 56、56a…取付部材 60、60a…スケール部材 62、62a…ストッパ部材 64、64a…外側筒体 66、66a…内側筒体 80、80a、82、82a…ローラ 84、84a…目盛り部材 106…基準マーク 108…ベアリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転される円板状砥石の周面でドリルの刃
    先を研削するためのドリル研削装置であって、 前記ドリルが固定される支持ロッドと、 前記支持ロッドが挿入されるとともに、前記ドリルの先
    端縁部を保持しかつ該ドリルの刃先の捩じれ角度を前記
    円板状砥石の周面に対して調整自在なホルダと、 前記ホルダに保持されたドリルの刃先の逃げ角を前記円
    板状砥石の周面に対して調整自在であり、かつ該ホルダ
    を前記円板状砥石の軸方向に進退可能な移動台と、 を備えることを特徴とするドリル研削装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のドリル研削装置において、
    前記ドリルの第1刃先を研削する第1円板状砥石と、 前記ドリルの第2刃先を研削する第2円板状砥石と、 を備えるとともに、 前記第1および第2円板状砥石の軸方向に進退自在な第
    1および第2移動台が配設されることを特徴とするドリ
    ル研削装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のドリル研削装置において、
    前記ホルダには、右捩じれ錐である第1ドリルおよび左
    捩じれ錐である第2ドリルのそれぞれの捩じれ角度を調
    整自在な単一の目盛り部材が設けられることを特徴とす
    るドリル研削装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のドリル研削装置において、
    前記支持ロッドには、回転自在な係止部材が設けられる
    とともに、 前記係止部材は、位置調整可能なストッパ部材に係合し
    て前記ホルダに保持される前記ドリルの刃先の突出量を
    調整自在に構成されることを特徴とするドリル研削装
    置。
JP10153093A 1993-04-27 1993-04-27 ドリル研削装置 Pending JPH06312352A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10153093A JPH06312352A (ja) 1993-04-27 1993-04-27 ドリル研削装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10153093A JPH06312352A (ja) 1993-04-27 1993-04-27 ドリル研削装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06312352A true JPH06312352A (ja) 1994-11-08

Family

ID=14303019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10153093A Pending JPH06312352A (ja) 1993-04-27 1993-04-27 ドリル研削装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06312352A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006312220A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Kanae Giken:Kk 研削装置
JP2011025393A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Nishigaki Kogyo Kk 六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用チャック及び六角軸ホルダ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006312220A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Kanae Giken:Kk 研削装置
JP2011025393A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Nishigaki Kogyo Kk 六角軸ホルダ付き六角軸ドリル研磨用チャック及び六角軸ホルダ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4044464A (en) Circular cutting device
US5400546A (en) Precision twist drill sharpener/point splitting machine
EP0286266B1 (en) Apparatus for sharpening edge tools
US7686678B2 (en) Tool setter for a grinding machine
US4134235A (en) One chuck grinding apparatus for end milling cutters and the like
US4483104A (en) Drill bit sharpener
JPH11226036A (ja) 歯科または外科用器具を処理する装置
KR880002333B1 (ko) 드릴 연마용 홀더 장치
JPH06312352A (ja) ドリル研削装置
CN216883006U (zh) 一种用于车刀的磨刀装置
CN104440562A (zh) 一种透视圆弧砂轮修整器
US3808748A (en) Adjustable mounting bracket for workpiece
JPH06320402A (ja) ドリル研削装置におけるドリル保持機構
JPH06320403A (ja) ドリル研削装置
US2984949A (en) Apparatus for sharpening wood bits
US6298573B1 (en) Centering device for a saw blade
GB840517A (en) Apparatus for grinding or sharpening rock drills, bits or like tools
US2713755A (en) Drill grinding machine
US3651602A (en) Drill grinding machine
US2875560A (en) Tool holder
US4489520A (en) Machine tool attachment
CA1082463A (en) One chuck grinding apparatus for end milling cutters and the like
US4084352A (en) Lapidary machine
US2914057A (en) Truing tools for a grinding wheel
US1541370A (en) Setting, grinding, and balancing machine