JP5427511B2 - アンテナ装置及びアンテナ装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ装置及びアンテナ装置の製造方法に関する。
従来のアンテナ装置としてのトリブレート給電型平面アンテナにおいて、アンテナ効率を高めるためにトリプレート線路を用いて給電線路の低損失化を図ったものがある。このようなトリブレート給電型平面アンテナの製造方法として、次のような製造方法が提案されている。すなわち、地導体の面上に下部誘電体を介してアンテナ回路を形成したフィルム基板を載置し、更に該フィルム基板の面上に上部誘電体を介して複数のスロット開口を有するスロット板を載置して固定するトリプレート給電型平面アンテナの製造法において、該地導体の所望の位置に該スロット板と地導体とを所定の距離隔てて保持するための台座部を設け、且つスロット板から該台座部まで穴部を設け、該穴部にリベットを挿通してスロット板の上部もしくは地導体の下部に突出したリベットをかしめるか、またはスロット板の上方からリベットを圧入して、地導体とスロット板とを固定するものである。これにより、地導体とスロット板との保持距離を均一に保つことができ、良好なアンテナ特性を有するトリプレート給電型平面アンテナを、従来より安価に短時間で製造することができるというものである(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−273536号公報(段落番号0009、図1及び図2)
従来のトリブレート給電型平面アンテナは以上のように構成され、リベットによる固定を行っているため、部品点数が多くなり、また隙間や歪の発生を防止するために部品加工のばらつきを小さくするために高度な加工が必要であった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、部品点数を削減でき、製作の容易なアンテナ装置を得ること及び部品点数が少なく製作の容易なアンテナ装置の製造方法を提供することを目的とする。
この発明に係るアンテナ装置においては、
ベースとアンテナ構成部材と押圧板とを備えたアンテナ装置であって、
アンテナ構成部材は、複数の板状のアンテナ積層部材が積層されたものであり、
押圧板は、弾性を有する弾性材料にて板状に形成されたものであるとともに一方向に曲率を有する部分円筒状の部分円筒部材かあるいは直交する二方向に曲率を有する曲面板であり、
押圧板がベースとの間にアンテナ構成部材を挟むよう配設されるとともに押圧板の端部がベースに固定されることにより弾性変形してその弾性力によりアンテナ構成部材をベースに面全体に亘って押圧するものである。
又別のアンテナ装置においては、ベースは一方向に曲率を有する部分凹面状の当接部を有するものであり、押圧板は平板状弾性板または一方向に曲率を有する部分円筒状の部分円筒部材であってベースの当接部との間にアンテナ構成部材を挟むよう配設され弾性変形して部分円筒状になるものである。
更に別のアンテナ装置においては、ベースは一方向に曲率を有する部分円柱状の当接部を有するものであり、押圧板は平板状弾性板であってベースの当接部との間にアンテナ構成部材を挟むよう配設され弾性変形して部分円筒状になるものである。
また、この発明に係るアンテナ装置の製造方法は、次の(ア)及び(イ)の工程を有するものである。
ア.一方向に曲率を有する部分円筒状の部分円筒部材であるかあるいは直交する二方向に曲率を有する曲面板である押圧板を、複数の板状のアンテナ積層部材が積層されたアンテナ構成部材をベースとの間に挟むように配設する押圧板配設工程。
イ.押圧板を弾性変形させその弾性力によりアンテナ構成部材をベースに押圧するとともに押圧板の端部をベースに固定することにより押圧板が弾性変形してその弾性力によりアンテナ構成部材をベースに面全体に亘って押圧する押圧板固定工程。
この発明に係るアンテナ装置は、
ベースとアンテナ構成部材と押圧板とを備えたアンテナ装置であって、
アンテナ構成部材は、複数の板状のアンテナ積層部材が積層されたものであり、
押圧板は、弾性を有する弾性材料にて板状に形成されたものであるとともに一方向に曲率を有する部分円筒状の部分円筒部材かあるいは直交する二方向に曲率を有する曲面板であり、
押圧板がベースとの間にアンテナ構成部材を挟むよう配設されるとともに押圧板の端部がベースに固定されることにより弾性変形してその弾性力によりアンテナ構成部材をベースに面全体に亘って押圧するものである。又別のアンテナ装置においては、ベースは一方向に曲率を有する部分凹面状の当接部を有するものであり、押圧板は平板状弾性板または一方向に曲率を有する部分円筒状の部分円筒部材であってベースの当接部との間にアンテナ構成部材を挟むよう配設され弾性変形して部分円筒状になるものである。更に別のアンテナ装置においては、ベースは一方向に曲率を有する部分円柱状の当接部を有するものであり、押圧板は平板状弾性板であってベースの当接部との間にアンテナ構成部材を挟むよう配設され弾性変形して部分円筒状になるものである。
従って簡易な構成でアンテナ構成部材を固定することができ、部品点数を削減でき、製作の容易なアンテナ装置を得ることができる。
また、この発明に係るアンテナ装置の製造方法は、次の(ア)及び(イ)の工程を有するものである。
ア.一方向に曲率を有する部分円筒状の部分円筒部材であるかあるいは直交する二方向に曲率を有する曲面板である押圧板を、複数の板状のアンテナ積層部材が積層されたアンテナ構成部材をベースとの間に挟むように配設する押圧板配設工程。
イ.押圧板を弾性変形させその弾性力によりアンテナ構成部材をベースに押圧するとともに押圧板の端部をベースに固定することにより押圧板が弾性変形してその弾性力によりアンテナ構成部材をベースに面全体に亘って押圧する押圧板固定工程。
従って、部品点数が少なく製作の容易なアンテナ装置の製造方法を提供することができる。
この発明の実施の形態1である平面アンテナを示す斜視図である。 実施の形態1である平面アンテナの分解斜視図である。 実施の形態1である平面アンテナの組み立て工程を説明するための説明図である。 実施の形態2である平面アンテナの製作工程を示す説明図である。 実施の形態2である平面アンテナを示す斜視図である。 図5の平面アンテナの変形例を示す別の平面アンテナの斜視図である。 実施の形態3である平面アンテナの製作工程を示す説明図である。 実施の形態3である図7の製造方法により製作された平面アンテナを示す斜視図である。 実施の形態4である平面アンテナの製作工程を示す説明図である。 実施の形態4である図9の製造方法により製作された平面アンテナを示す斜視図である。 実施の形態5である平面アンテナを示す斜視図である。 実施の形態5である平面アンテナの製作工程を示す説明図である。 実施の形態6である弾性板材を示す斜視図である。 実施の形態7である曲面アンテナの製作工程を示す説明図である。 実施の形態7である曲面アンテナを示す斜視図である。 実施の形態8である曲面アンテナの製作工程を示す説明図である。 実施の形態8である曲面アンテナを示す斜視図である。 実施の形態9である曲面アンテナの製作工程を示す説明図である。 実施の形態9である曲面アンテナを示す斜視図である。
実施の形態1.
図1〜図3は、この発明を実施するための実施の形態1を示すものであり、図1(a)は平面アンテナの構成を示す構成図、図1(b)は組み立て前の弾性板材を示す斜視図、図2は平面アンテナの分解斜視図、図3は組み立て工程を説明するための説明図である。図1により全体構成を説明する。図1(a)において、アンテナ装置としての平面アンテナ10は次のように構成されている。箱状のベース11の上に、板状のアンテナ構成部材19を構成する板状の第1の積層部材12、第2の積層部材13、第3の積層部材14、及び平板状に弾性変形された弾性板材15が互いに密着して積層されている。これら第1の積層部材12、第2の積層部材13、第3の積層部材14、及び平板状に弾性変形された押圧板としての弾性板材15の各端部15a(詳細後述)がそのほぼ全長に亘って、L形に折り曲げられた固定部材及び加締め部材並びに係止部材としての加締め部材18(詳細後述)にて加締められベース11に一体に固定されている。弾性板材15は、平板状にされるまでは図1(b)に示すように、曲率半径Rの部分円筒状の形状を有している(詳細後述)。弾性板材15は、電波を放射するための開口部15dが多数形成されており、その表面がアンテナ開口面10aを構成している。
次に、個別の部品の詳細を図2により説明する。ベース11は、図2(c)に示すように、底板のない箱状の形状を有しており、その上面の左右両側に板部材17が対向配置され固定されている。板部材17は、組み立て前は断面が長方形である。第1の積層部材12、第2の積層部材13、第3の積層部材14は、図2(b)に示すように、それぞれ長方形の薄い平板状の形状を有し、細長い複数のスリット12f,13f,14fが形成されており、第1の積層部材12、第2の積層部材13、第3の積層部材14を積層したときこれらスリット12f,13f,14fが積層方向から見て同じ位置に位置し、積層方向に電波が通過する導波管路を形成している。第1の積層部材12、第2の積層部材13、第3の積層部材14は、例えばステンレス板やアルミニューム板にて製作される。
弾性板材15は、組み立て前は図2(a)に示すように、所定の弾性を有する板状の弾性材料で図2(a)における上方向にのみ曲率を持つ曲板この例では後述の式(1)を満たす曲率を有する部分円筒状の曲板に形成されており、図2(a)における左右方向に対向する円周方向の一対の端部である直線状の端部15aと、図2(a)における奥行き方向に対向する軸方向の端部である部分円筒状の端部15bを有する。弾性板材15は、例えば、ばね用ステンレス鋼帯(SUS301−CSP、SUS304−CSP:JIS G 4313:1996など)で製作する。このような弾性板材15の両方の端部15aが加締め部材18(図1(a)参照、詳細後述)により押さえられて弾性変形して図1(a)に示すようにほぼ平板状になり、そのばね力により第3の積層部材14、第2の積層部材13、第1の積層部材12をほぼその全面に亘ってベース11に押圧した状態で固定されている。
このような平面アンテナ10の組み立て順序を、図3により説明する。組み立てには、加締め治具101を用いるが、加締め治具101は図3(a)に示すように図の左右に当接部101a、溝形成部101b及び肩部101cをそれぞれ有する。溝形成部101bは、当接部101aから所定の深さの溝101dを形成しており、板部材17と嵌合するようにされている。組み立ては、予めベース11に固定された板部材17に合わせてベース11の上に第1の積層部材12、第2の積層部材13、第3の積層部材14を順に積み重ね、図3(c)の状態とする。このとき、各スリット12f,13f,14fの積層方向の位置を合わせる。
第3の積層部材14の上に弾性板材15(図3(b))を下に凸の状態にして乗せる。以上がこの発明における押圧板配設工程である。その上から加締め治具101(図3(a))を当て、その溝形成部101bを加締め部材18に嵌合させ、当接部101aがベース11に当接するまで押し下げる(この工程がこの発明における治具押圧工程である)。このとき、弾性板材15はその端部15aが押し下げられてほぼ平板状になるとともに、板部材17は加締め治具101の肩部101c(図3(a))により内側に折り曲げられて逆L状の形状に塑性変形して加締め部材18となり、弾性板材15の端部15aを含めた第1の積層部材12、第3の積層部材14の端部を加締める形で固定する。以上がこの発明における押圧板固定工程である。すなわち、板状のアンテナ構成部材19をベース11との間に挟むようにして弾性板材15を配設し、弾性板材15の端部15aをほぼその全長に亘って押圧し固定する。第1の積層部材12、第2の積層部材13、第3の積層部材14は、弾性板材15のばね力によりベース11に押し付けられた状態で固定され、図1に示す平面アンテナ10が製作される。
ここに、弾性板材15は、一方向にのみ曲率を持つ曲板であり、その曲面を例えば次の式(1)を満たすように形成する。
Y=16Ymax・X(X^3−2L・X^2+L^3)/(5L^4)
・・(1)
ここに、Y:たわみ量、
X:板状部材の2つの固定点を結んだ方向の位置、
Ymax:最大たわみ量、
L:板状部材の固定点間隔。
また、弾性板材15の押圧により発生する接触面圧を等分布とするために、対向する円周方向の端部である端部15aを、加締め部材18にて固定し、1辺当たりの固定力Fを次の式(2)で表される力以下とする。
F=192Ebh^3Ymax/(60L^3) ・・(2)
ここに、E:板材の縦弾性係数、
b:弾性板材端部の曲率を持たない辺の長さ、
h:弾性板材の厚み、
Ymax:最大たわみ量(上述)、
L:板状部材の固定点間隔(上述)。
弾性板材15及び第1の積層部材12〜第3の積層部材14を、ベース11に組付後、アンテナ開口面10aの励振位相を均一に保つために、弾性板材15が平面状に保持(維持)される必要がある。そのために、ベース11は弾性板材15に対して断面係数が充分に高いものとなるように、箱形の形状を有するものとしている。なお、ベース11の代わりに厚板状のベースを使用したり、弾性板材15と同じ材料を用いた場合は、弾性板材15よりもベース11の板厚を充分に厚くしたりして、充分な剛性を確保する。また、弾性板材15とベース11の板厚とを同じ厚さにする必要がある場合は、弾性板材15よりもベース11の弾性係数が高い強い材料を選定する。
なお、上記では固定部材としての加締め部材18により、第1〜第3の積層部材12〜14及び弾性板材15をベース11との間で加締めるものを示したが、これに限られるものではなく、例えば次のようにして固定することもできる。加締め部材18の代わりに最初からL状に加工された固定部材としての係止部材を用意する。ベース11上に第1〜第3の積層部材12〜14を積層し、この上に弾性板材15を上述したのと同じ要領で載せ、上記加締め治具101と類似(加締めの機能は不要)の押さえ治具を用いて弾性板材15の端部15aを押さえつけ、ほぼ平板状する。この平板状になった状態の弾性板材15の端部15aを、上記係止部材にて係止する。この場合、係止部材はベース11に例えば接着剤にて接着する。
以上のように、この実施の形態においては、固定後、第1の積層部材12、第2の積層部材13、第3の積層部材14間の面圧が均一になるように固定する必要があるため、加締め時に、弾性板材15や第1の積層部材12〜第3の積層部材14に過大な力を加えることなく固定できる加締め治具101を用いた。図3(d)に示すように、加締め治具101は、押圧した弾性板材15が、ベース11側に押し付けられ、ほぼ平板状となった状態で加締め治具101の当接部101aがベース11に当たり止まるようなものとした。図1(a)に示すように、板部材17を折り曲げ加締め固定後は、最上部の弾性板材15が弾性変形してほぼ平板状となっているため、そのばね力(復元力)により、第1の積層部材12〜第3の積層部材14がほぼ全面に亘ってベース11に押し付けられた状態となる。
そして、少ない構成部品で導波路やアンテナ開口面を直線状に隙間なく保持できることから、導波路やアンテナ開口面で励振位相の均一化が可能である。従って、第1の積層部材12〜第3の積層部材14に振動衝撃が作用し、あるいは大幅な温度変化がある環境においても、第1の積層部材12〜第3の積層部材14同士の密着を保つことができる。このように、簡易な構成でアンテナ構成部材を固定することができる。従って、部品点数を削減でき、製作の容易な平面アンテナを得ることができる。また、上述したような製造方法によれば、部品点数を削減でき、製作の容易な平面アンテナの製造方法を提供することができる。
実施の形態2.
図4〜図6は、実施の形態2を示すものであり、図4は平面アンテナの製作工程を示す説明図、図5は平面アンテナを示す斜視図、図6は図5の平面アンテナの変形例を示す別の平面アンテナの斜視図である。この実施の形態においては、弾性板材の曲率を持たない2辺である端部をベースの端部に溶接して、積層板を一体化し、固定するものである。図4において、実施の形態1と同様、ベース21上に第1の積層部材12〜第3の積層部材14を載せ図4(c)の状態とし、最上部に弾性板材15(図4(b))を載せる。その後、押さえ治具102(図4(a))により最上部の弾性板材15が平面状になるまで、ベース21側に押し付けた状態(図4(d))にする。この状態で、弾性板材15の端部15a及び第1の積層部材12〜第3の積層部材14の端部をベース21の端部の全面を溶融させて端部溶着部20aを形成し溶着固定する。なお、上記のような溶着による接合以外に、レーザなどを用いた溶接、ロー付け、半田付けなどにより接合を行ってもよい。図5は、溶着固定後のアンテナ装置としての平面アンテナ20の状態を示すものである。
また、変形例として、図6に示すようには、ベース21の端部の一部と第1の積層部材12〜第3の積層部材14の端部と弾性板材15の端部15aとを溶着して端部溶着部30aを形成して一体化して、アンテナ装置としての平面アンテナ30とすることもできる。この実施の形態における平面アンテナ20,30においても、固定後は、実施の形態1と同様、弾性板材15の弾性力により、第1の積層部材12〜第3の積層部材14が、ほぼ全面に亘ってベース21に押し付けられた状態となるため、第1の積層部材12〜第3の積層部材14に振動衝撃が作用し、あるいは大きな温度変化がある環境においても、ベース21及び第1の積層部材12〜第3の積層部材14同士の密着を保つことができる。従って、部品点数を削減でき、製作の容易な平面アンテナを得ることができる。
実施の形態3.
図7、図8は、実施の形態3を示すものであり、図7は平面アンテナの製作工程を示す説明図、図8は図7の製造方法により製作された平面アンテナを示す斜視図である。この実施の形態においては、図7に示すように、弾性板材15の端部15aを固定部材及び把持部材としてのクランプ部材36に圧入することで、ベース21及び第1の積層部材12〜弾性板材15を一体化し固定してアンテナ装置としての平面アンテナ40を製作する。図7において、クランプ部材36は、端部が短く折り曲げられた浅いコ状の形状を有している。
平面アンテナ40は、実施の形態1、2と同様、まずベース21上に第1の積層部材12〜第3の積層部材14(図7(c))を積層し、その上に弾性板材15(図7(b))を置く。その後、押さえ治具102(図7(a))にて最上部の弾性板材15が平面状になるまでベース21側に押し付けた状態(図7(d))とし、弾性板材15の端部15aと第1の積層部材12〜第3の積層部材14及びベース21の端部にクランプ部材36を圧入して嵌合させ、締まり嵌め状態でクランプし固定する。このようにして製作された平面アンテナ40を図8に示す。
以上のような平面アンテナ40においても、実施の形態1,2と同様、固定後は、弾性板材15の弾性力により、第1の積層部材12〜第3の積層部材14が、ほぼ全面に亘ってベース21に押し付けられた状態となる。従って、ベース11〜第3の積層部材14に振動衝撃が作用し、あるいは温度変化が大きい環境においても、実施の形態1と同様にベース11〜第3の積層部材14同士の密着を保つことができる。従って、部品点数を削減でき、製作の容易な平面アンテナを得ることができる。
実施の形態4.
図9、図10は、実施の形態4を示すものであり、図9は平面アンテナの製作工程を示す説明図、図10は図9の製造方法により製作された平面アンテナを示す斜視図である。図9(c)に示すように、下方の端部46aが折り曲げられ、上部にスリット46bを形成するスリット形成部46cを有する固定部材及び係止部材としての係止部材46を用いて、固定することもできる。アンテナ装置としての平面アンテナ50は、まず、ベース21上に第1の積層部材12〜第3の積層部材14を積層し(図9(c))、その上に弾性板材としての弾性板材45(図9(b))を置く。この場合、弾性板材45は図1に示した弾性板材15と同様のものであるが、図9における左右方向すなわち円周方向の一対の端部である端部45aの長さが少し長い。後述の係止部材46のスリット形成部46cを係合させるためである。
弾性板材45を第3の積層部材14の上に置いた後、押さえ治具102(図9(a))にて最上部の弾性板材45が平面状になるまでベース21側に押し付けた状態(図9(d))とし、ベース21の端部に係止部材46の端部46aを係合させ、同時に平板状に押さえられた弾性板材45の端部45aに係止部材46のスリット形成部46cを嵌合させ、第1の積層部材12〜弾性板材45をベース21に固定する。図10に、このようにして製作された平面アンテナ50を示す。
以上のような平面アンテナ50においても、実施の形態1,2と同様、固定後は、弾性板材45の弾性力により、第1の積層部材12〜第3の積層部材14が、ほぼ全面に亘ってベース21に押し付けられた状態となる。従って、ベース11〜第3の積層部材14に振動衝撃が作用し、あるいは温度変化が大きい環境においても、実施の形態1と同様にベース11〜第3の積層部材14同士の密着を保つことができる。従って、部品点数を削減でき、製作の容易な平面アンテナを得ることができる。
実施の形態5.
図11、図12は、実施の形態5を示すものであり、図11は平面アンテナの製作工程を示す説明図、図12は平面アンテナを示す斜視図である。この実施の形態においては、ベース61及び固定部材及び係止部材としての固定枠66の構成が上記各実施の形態とは異なる。ベース61は、図11(d)に示すように、蓋無しの箱を天地逆にしたような形状を有する点は実施の形態1の図2(c)におけるベース11と同様であるが、左右の両端部近傍にそれぞれ2箇所、嵌合穴形成部61aにより嵌合穴61bが形成されている点が異なる。
また、固定枠66は、図11(a)に示すように、押さえ部66a、連結部66b、嵌合ピン66dを有する。左右一対の押さえ部66aは、L状に形成され、一対の連結部66bは一対の押さえ部66aを押さえ部66aの長さ方向(図11(a)における奥行き方向)の端部において連結して四角形の枠状を成している。嵌合ピン66dが、各押さえ部66aの底部の2箇所に形成された図示しない穴に一方の端部が圧入され締まり嵌め状態で嵌合されている。また、嵌合ピン66dの他方すなわち下方の端部は、テーパ状に加工されている。
アンテナ装置としての平面アンテナ60は、実施の形態1と同様、まずベース61上に第1の積層部材12〜第3の積層部材14(図11(c))を積層し、その上に弾性板材15(図11(b))を置き、さらにその上に固定枠66を置く。固定枠66を置くとき、その嵌合ピン66dの位置をベース61の嵌合穴61bの位置に合わせる。その後、図7の押さえ治具102と同様の押さえ治具にて最上部の固定枠66を介して弾性板材15が平面状になるまでベース61(図11(d))側に押し付けた状態とし、同時に嵌合ピン66dをベース61の嵌合穴61bに圧入し嵌合穴形成部61aと締まり嵌め状態で嵌合させる。
これにより、箱状のベース61の上に、アンテナ構成部材19としての第1の積層部材12と第2の積層部材13と第3の積層部材14及び弾性板材15が互いに密着して積層され、弾性変形した弾性板材15の弾性力により第1の積層部材12及び第2の積層部材13並びに第3の積層部材14がほぼ全面に亘ってベース11に押圧されている。
このとき、固定枠66にて第1の積層部材12〜第3の積層部材14及び弾性板材15を確実に押圧するために、押さえ部66aの垂直の高さ(図11(a)の上下方向寸法)を第1の積層部材12〜第3の積層部材14及び弾性板材15の合計厚さよりも若干短くしておく。このように短くしておけば、押さえ部66aを充分に押し下げて第1の積層部材12〜第3の積層部材14及び弾性板材15の端部を確実に押圧した状態で嵌合ピン66dと嵌合穴形成部61aとが嵌合するので、確実に第1の積層部材12〜第3の積層部材14及び弾性板材15をベース61に固定できる。このようにして製作された平面アンテナ60を図12に示す。
なお、上記では嵌合ピンを固定枠に嵌合穴をベースに設けた例を示したが、これを逆にして嵌合ピンをベースに固定枠に嵌合穴を設けてもよい。
実施の形態6.
図13は、実施の形態6である弾性板材を示す斜視図である。図13において、押圧板材としての弾性板材75は組み立て前の状態は、弾性を有する板状の弾材料にて、長辺方向及び短辺方向の双方向に曲率を有する盃状の曲面形状に形成されている。すなわち、弾性板材75はx,y,z三次元座標においてx方向及びy方向に曲率を有する部分球形状に形成され、短辺側である一対の端部としてのx方向の端部75aと、この短辺側の端部75aと直交する長辺側であるy方向の端部75bとを有している。弾性板材75は、例えば図1の弾性板材15と同様のばね用ステンレス鋼帯で製作する。このような弾性板材75を図1、図3、図4,図7、図11等に示した弾性板材15の代わりに用いる。そして、部分球形状の弾性板材75の端部75aをほぼその全長に亘って押圧してほぼ平板状にした状態にて上記各実施の形態で示したものと同様にしてベース11(図1(a))、ベース21(図4(d))、ベース61(図11(d)))等に固定する。
実施の形態7.
図14、図15は、実施の形態7を示すものであり、図14は曲面アンテナの製作工程を示す説明図、図15は曲面アンテナを示す斜視図である。まず、図14により、アンテナ装置としての曲面アンテナ80の製造方法を説明する。説明に先立ち、構成部品について図14の下から順に説明する。箱状のベース81は、図14(f)に示すように、上方を凸にして形成された一方向に曲率を有する部分円筒状の凸面部81aを有する。第1の積層部材82は、図14(e)に示すように、長方形で平板状のものである。第2の積層部材83は、図14(d)に示すように、第1の積層部材82と同様長方形で平板状のものである。第3の積層部材84は、図14(c)に示すように、第1の積層部材82と同様長方形で平板状のものである。押圧板としての平板状の弾性板85は、図14(b)に示すように、一対の端部としての短辺側である対向する一対の端部としての端部85aと、長辺側の対向する端部である端部85bとを有する。弾性板85は、例えば図1の弾性板材15と同様のばね用ステンレス鋼帯で製作する。押さえ治具103は、図14(a)に示すように、中央部が凹にされた一方向に曲率を有する部分円筒状の凹状押圧部103aを有する。
曲面アンテナ80は、実施の形態6と同様、図14において、まず箱状のベース81の凸面部81aの上に、第1の積層部材82、第2の積層部材83、第3の積層部材84を載せ、その上に弾性板85を置く。この状態では、第1の積層部材82、第2の積層部材83、第3の積層部材84、弾性板85は、平板状の状態である。その後、下に凹の曲面部を有する押さえ治具103(図14(a))にて最上部の弾性板85を押圧し、弾性板85、第3の積層部材84、第2の積層部材83、第1の積層部材82を弾性変形させベース81の凸面部81aに押し付けた状態(図15)とし、弾性板85の端部85a、第1の積層部材82〜第3の積層部材84の端部及びベース81の端部に固定部材及び把持部材としてのクランプ部材86を圧入して嵌合させ、締まり嵌め状態でクランプし固定する。このようにして製作されたアンテナ装置としての曲面アンテナ80が図15である。
図15において、アンテナ装置としての曲面アンテナ80は次のように構成されている。箱状のベース81の凸面部81aの上に、平板状から曲板状に弾性変形したアンテナ構成部材89を構成する第1の積層部材82が凸面部81aに当接し、かつ第1の積層部材82の上に平板状から曲板状に弾性変形した第2の積層部材83及び第3の積層部材84並びに弾性板85が互いに密着して積層され、弾性変形した弾性板85の弾性力により第1の積層部材82及び第2の積層部材83並びに第3の積層部材84がベース81に押圧され互いに密着した状態になっている。また、ベース81及びこの上に載置されたアンテナ構成部材89、弾性板85の各端部がコ状のクランプ部材86にて締まり嵌め状態で一体に固定されている。
実施の形態8.
図16、図17は、実施の形態8を示すものであり、図16は曲面アンテナの製作工程を示す説明図、図17は曲面アンテナを示す斜視図である。まず、図16によりアンテナ装置としての曲面アンテナ90の製造方法を説明する。説明に先立ち、構成部品を図16によって図16の下から順に説明する。箱状のベース91は、図16(f)に示すように、中央部を凹にして形成された一方向に曲率を有する部分円筒状の凹面部91aを有する。図14(e),(d),(c)に示す第1の積層部材82、第2の積層部材83、第3の積層部材84は実施の形態7の図14におけるものと同様のものである。箱状のベース91は、図16(f)に示すように、上方を凹にして形成された凹面部91aを有している。平板状の弾性板95は、図16(b)に示すように、対向する短辺側の端部95a及び後述のクランプ部材96(図17)にてクランプされる長辺側の対向する端部95bを有する。押さえ治具104は、図16(a)に示すように、下方に凸にされた一方向に曲率を有する部分円筒状の凸状押圧部104aを有する。
次に、曲面アンテナ90の組み立て方法を説明する。図16において、実施の形態1と同様、まずベース91(図16(f))の凹面部91aの上に、第1の積層部材82(図16(e))、第2の積層部材83(図16(d))、第3の積層部材84(図15(c))を載せ、その上に弾性板95(図16(b))を置く。この状態では、第1の積層部材82、第2の積層部材83、第3の積層部材84、弾性板95は、平板状の状態である。その後、押さえ治具104(図16(a))にて最上部の弾性板95が平面状になるまでベース91に押し付け、第1の積層部材82、第2の積層部材83、第3の積層部材84、弾性板95を一方向に曲率を有する部分円筒状の形状に弾性変形させ、第1の積層部材82、第2の積層部材83、第3の積層部材84が弾性板95の弾性力によりベース91の凹面部91aに押圧された状態(図17)とし、弾性板95の長辺側の端部である端部85b、第1の積層部材82〜第3の積層部材84の端部及びベース91の凹面部91aの曲率を有する側の端部にクランプ部材96を圧入して嵌合させ、締まり嵌め状態で固定する。このようにして製作された曲面アンテナ90が図17である。
図17において、曲面アンテナ90は次のように構成されている。箱状のベース91の凹面部91aの上に、実施の形態7と同様の平板状から曲板状に弾性変形したアンテナ構成部材89が載置され、一方向に曲率を有する部分円筒状の曲板に弾性変形した弾性板95の弾性力によりベース91の凹面部91aに押圧されて固定されている。これにより、ベース91の凹面部91a、第1の積層部材82、第2の積層部材83及び第3の積層部材84並びに弾性板95は互いに密着して積層された形になっている。また、ベース81及びこの上に積層された第1の積層部材82、第2の積層部材83、第3の積層部材84、弾性板95の図16における端部95bの中央部がコ状のクランプ部材96にて締まり嵌め状態でクランプされ一体に固定され、弾性板95が弾性変形した状態が維持されている。
実施の形態9.
図18、図19は、実施の形態8を示すものであり、図18は曲面アンテナの製作工程を示す説明図、図19は曲面アンテナを示す斜視図である。まず、図19により、アンテナ装置としての曲面アンテナ510の製造方法を説明する。説明に先立ち、構成部品を図18によって図18の下から順に説明する。図18(f)に示す箱状のベース91、図18(e),(d),(c)に示す第1の積層部材82、第2の積層部材83、第3の積層部材84は実施の形態8の図16におけるものと同様のものである。弾性板材515は、図18(b)に示すようにベース91の凹面部91aの曲率より大きい別の曲率を有する部分円筒状の形状を有し、後述のクランプ部材96(図19)にてクランプされる円周方向の端部である直線状の端部515a及び曲率を有する側の対向する端部である端部515bを有する。弾性板材515は、例えば図1の弾性板材15と同様のばね用ステンレス鋼帯で製作する。図18(a)に示す押さえ治具104は、図16(a)に示したものと同様のものである。
次に、曲面アンテナ510の組み立て方法を説明する。図18において、実施の形態8と同様、まずベース91の凹面部91aの上に、第1の積層部材82、第2の積層部材83、第3の積層部材84を載せ、その上に弾性板材515(図18(b))を置く。この状態では、第1の積層部材82、第2の積層部材83、第3の積層部材84は、平板状の状態、弾性板材515は部分円筒状の状態である。その後、押さえ治具104(図18(a))にて最上部の弾性板材515が平面状になるまでベース91に押し付け、第1の積層部材82、第2の積層部材83、第3の積層部材84、弾性板材515を曲率の異なる別の部分円筒状の形状に弾性変形させ、第1の積層部材82、第2の積層部材83、第3の積層部材84が弾性板材515の弾性力によりベース91の凹面部91aに押圧された状態(図19)とし、弾性板材515の円周方向の端部である端部515a、第1の積層部材82〜第3の積層部材84の長辺側の端部及びベース91の凹面部91aの曲率を有する側の端部にクランプ部材96を圧入して嵌合させ、締まり嵌め状態で固定する。このようにして製作された曲面アンテナ90が図19である。
図19において、曲面アンテナ510は次のように構成されている。箱状のベース91の凹面部91aの上に、実施の形態8と同様の平板状から曲板状に弾性変形したアンテナ構成部材としての第1の積層部材82が凹面部91aに当接し、かつ第1の積層部材82の上に平板状から曲板状に弾性変形したアンテナ構成部材としての第2の積層部材83及び第3の積層部材84並びに弾性変形され曲率が変更された弾性板材515が互いに密着して積層され、第1の積層部材82及び第2の積層部材83並びに第3の積層部材84が、ほぼ全面に亘って別の部分円筒状の形状に弾性変形した弾性板材515の弾性力によりベース91の凹面部91aに押圧されている。また、ベース91及びこの上に積層された第1の積層部材82、第2の積層部材83、第3の積層部材84、弾性板材515の図19における左右方向の端部515bの中央部がコ状のクランプ部材96にて締まり嵌め状態でクランプされ一体に固定されている。
以上の各実施の形態によれば、充分な弾性を有する弾性板である弾性板材15,45、515や弾性板材75や弾性板95を弾性変形させてその弾性力によりアンテナ構成部材を当該アンテナ構成部材のほぼ全面に亘って押圧するようにしたので、簡易な構成でアンテナ構成部材を押圧させることができ、部品点数を削減でき、製作の容易な平面アンテナを得ることができる。
なお、上記各実施の形態では、アンテナ構成部材としての第1の積層部材82〜第3の積層部材84を積層してアンテナ装置を形成するものを示したが、板状のアンテナ構成部材を積層して構成される導波路形態としては、導波管、同軸線路、平面線路などがあり、これらの導波路形態を有するアンテナ形態としては、導波管給電アンテナ、同軸線路給電アンテナ、平面回路アンテナ、スロットアンテナなどがある。これら板状のアンテナ構成部材を積層して構成される導波路、またはアンテナのいずれにおいても、積層板のうち少なくとも一番ベースか遠い外側の1枚を必要な弾性を有する弾性板材あるいは平板にて構成すれば同様の効果を奏する。
また、弾性板材15,45,75,515や弾性板85,95と、ベース11,21,61,81,91との組み合わせは、上記実施の形態に限定されるものでなく、様々な組み合わせが可能である。また、第1の積層部材12、第2の積層部材13、第3の積層部材14も、平板状のものに限られるものではなく、x−y平面座標上の一方向あるいは二方向に曲率を有するものであってもよい。なお、実施の形態1である図1(b)において、式(1)を満たすような弾性板材15が、第1〜第3の積層部材12〜14を、ベース11に均一に押圧する点で最も望ましいものであるが、完全に均一に押圧することは必須要件ではないので、式(1)を満たす弾性板材に限定されるものではない。
以上のように、本発明によれば、導波路やアンテナ開口面を確実にかつ相互に隙間なく保持できることから、導波路やアンテナ開口面で励振位相の均一化が可能である。また、部品点数を削減でき、製作の容易な平面アンテナを得ることができる。
10 平面アンテナ、11 ベース、12 第1の積層部材、13 第2の積層部材、14 第3の積層部材、15 弾性板材、15a 端部、18 加締め部材、
19 アンテナ構成部材、20 平面アンテナ、21 ベース、30 平面アンテナ、
36 クランプ部材、40 平面アンテナ、45 弾性板材、45a 端部、
46 係止部材、50 平面アンテナ、60 平面アンテナ、61 ベース、
66 固定枠、66a 押さえ部、66d 嵌合ピン、75 弾性板材、75a 端部、80 曲面アンテナ、81 ベース、81a 凸面部、82 第1の積層部材、
83 第2の積層部材、84 第3の積層部材、85 弾性板、85a 端部、
86 クランプ部材、89 アンテナ構成部材、90 曲面アンテナ、91 ベース、
91a 凹面部、95 弾性板、95b 端部、96 クランプ部材、
510 曲面アンテナ、515 弾性部材、515a 端部。

Claims (13)

  1. ベースとアンテナ構成部材と押圧板とを備えたアンテナ装置であって、
    上記アンテナ構成部材は、複数の板状のアンテナ積層部材が積層されたものであり、
    上記押圧板は、弾性を有する弾性材料にて板状に形成されたものであるとともに一方向に曲率を有する部分円筒状の部分円筒部材であり、
    上記押圧板が上記ベースとの間に上記アンテナ構成部材を挟むよう配設されるとともに上記押圧板の端部が上記ベースに固定されることにより弾性変形してその弾性力により上記アンテナ構成部材を上記ベースに面全体に亘って押圧するものである
    アンテナ装置。
  2. ベースとアンテナ構成部材と押圧板とを備えたアンテナ装置であって、
    上記アンテナ構成部材は、複数の板状のアンテナ積層部材が積層されたものであり、
    上記押圧板は、弾性を有する弾性材料にて板状に形成されたものであるとともに直交する二方向に曲率を有する曲面板であり、
    上記押圧板が上記ベースとの間に上記アンテナ構成部材を挟むよう配設されるとともに上記押圧板の端部が上記ベースに固定されることにより弾性変形してその弾性力により上記アンテナ構成部材を上記ベースに面全体に亘って押圧するものである
    アンテナ装置。
  3. 上記ベースは平板状の当接部を有するものであり、上記押圧板は上記ベースの上記当接部との間に上記アンテナ構成部材を挟むよう配設され弾性変形してほぼ平板状になるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. ベースとアンテナ構成部材と押圧板とを備えたアンテナ装置であって、
    上記アンテナ構成部材は、複数の板状のアンテナ積層部材が積層されたものであり、
    上記押圧板は、弾性を有する弾性材料にて板状に形成されたものであり、
    上記押圧板が上記ベースとの間に上記アンテナ構成部材を挟むよう配設されるとともに上記押圧板の端部が上記ベースに固定されることにより弾性変形してその弾性力により上記アンテナ構成部材を上記ベースに面全体に亘って押圧するものであり、
    上記ベースは一方向に曲率を有する部分凹面状の当接部を有するものであり、上記押圧板は平板状弾性板または一方向に曲率を有する部分円筒状の部分円筒部材であって上記ベースの上記当接部との間に上記アンテナ構成部材を挟むよう配設され弾性変形して部分円筒状になるものであることを特徴とするアンテナ装置。
  5. ベースとアンテナ構成部材と押圧板とを備えたアンテナ装置であって、
    上記アンテナ構成部材は、複数の板状のアンテナ積層部材が積層されたものであり、
    上記押圧板は、弾性を有する弾性材料にて板状に形成されたものであり、
    上記押圧板が上記ベースとの間に上記アンテナ構成部材を挟むよう配設されるとともに上記押圧板の端部が上記ベースに固定されることにより弾性変形してその弾性力により上記アンテナ構成部材を上記ベースに面全体に亘って押圧するものであり、
    上記ベースは一方向に曲率を有する部分円柱状の当接部を有するものであり、上記押圧板は平板状弾性板であって上記ベースの上記当接部との間に上記アンテナ構成部材を挟むよう配設され弾性変形して部分円筒状になるものであることを特徴とするアンテナ装置。
  6. 上記押圧板は、上記端部が固定部材によって上記ベースに固定されるものであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  7. 上記固定部材は、上記ベースに設けられた加締め部材であり、上記押圧板の上記端部が上記アンテナ構成部材とともに上記加締め部材により加締められることにより上記ベースに固定されるものであることを特徴とする請求項6に記載のアンテナ装置。
  8. 上記固定部材は、上記ベースに設けられた係止部材であり、上記押圧板の上記端部が上記係止部材に係止されることにより上記ベースに固定されるものであることを特徴とする請求項6に記載のアンテナ装置。
  9. 上記固定部材は、把持部材であり、上記ベースと上記アンテナ構成部材と上記押圧板の上記端部とを上記把持部材により把持することにより上記押圧板を上記ベースに固定するものであることを特徴とする請求項6に記載のアンテナ装置。
  10. 上記押圧板は、上記端部が上記ベースに接合されることにより上記ベースに固定されるものであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  11. 次の工程を有するアンテナ装置の製造方法。
    ア.一方向に曲率を有する部分円筒状の部分円筒部材である押圧板を、複数の板状のアンテナ積層部材が積層されたアンテナ構成部材をベースとの間に挟むように配設する押圧板配設工程。
    イ.上記押圧板を弾性変形させその弾性力により上記アンテナ構成部材を上記ベースに押圧するとともに上記押圧板の端部を上記ベースに固定することにより上記押圧板が弾性変形してその弾性力により上記アンテナ構成部材を上記ベースに面全体に亘って押圧する押圧板固定工程。
  12. 次の工程を有するアンテナ装置の製造方法。
    ア.直交する二方向に曲率を有する曲面板である押圧板を、複数の板状のアンテナ積層部材が積層されたアンテナ構成部材をベースとの間に挟むように配設する押圧板配設工程。
    イ.上記押圧板を弾性変形させその弾性力により上記アンテナ構成部材を上記ベースに押圧するとともに上記押圧板の端部を上記ベースに固定することにより上記押圧板が弾性変形してその弾性力により上記アンテナ構成部材を上記ベースに面全体に亘って押圧する押圧板固定工程。
  13. 上記押圧板固定工程は、押圧治具を用いて上記押圧板を弾性変形させる治具押圧工程を有するものであることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載のアンテナ装置の製造方法。
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