JP3356866B2 - トリプレート給電型平面アンテナの製造法 - Google Patents
トリプレート給電型平面アンテナの製造法Info
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- JP3356866B2 JP3356866B2 JP6579294A JP6579294A JP3356866B2 JP 3356866 B2 JP3356866 B2 JP 3356866B2 JP 6579294 A JP6579294 A JP 6579294A JP 6579294 A JP6579294 A JP 6579294A JP 3356866 B2 JP3356866 B2 JP 3356866B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ミリ波帯の送受信に用
いられるトリプレート給電型平面アンテナの製造法に関
する。
いられるトリプレート給電型平面アンテナの製造法に関
する。
【０００２】
【従来の技術】平面アンテナのアンテナ効率を高める手
段として、トリプレート線路を用いて給電線路の低損失
化を図る方法がある。この種のアンテナの基本構成は、
図８に示すように、地導体１と、アンテナ回路３を形成
したフィルム基板４と、スロット開口５を有するスロッ
ト板６とを、下部誘電体２及び上部誘電体２´を介して
積層配置したものである。放射部の構成は、同図（ａ）
のようにアンテナ回路３の末端部に放射素子を設けた
り、同図（ｂ）のように線路開放端を設けたりするタイ
プがある。
段として、トリプレート線路を用いて給電線路の低損失
化を図る方法がある。この種のアンテナの基本構成は、
図８に示すように、地導体１と、アンテナ回路３を形成
したフィルム基板４と、スロット開口５を有するスロッ
ト板６とを、下部誘電体２及び上部誘電体２´を介して
積層配置したものである。放射部の構成は、同図（ａ）
のようにアンテナ回路３の末端部に放射素子を設けた
り、同図（ｂ）のように線路開放端を設けたりするタイ
プがある。
【０００３】該構成のアンテナは、何れもアンテナ回路
３の上下に地導体１及びスロット板６が配置されたトリ
プレート線路構成であるため、給電線路の曲がり、分岐
部分等不連続部からの不要放射が抑制出来るため、高効
率な平面アンテナの構成方法として有用であり、図８
（ａ）のタイプに関しては、１９９１年電子情報通信学
会春季全国大会予稿Ｂ−１０２、Ｂ−１０３で本発明者
らが既に報告している。この種のアンテナでは、地導体
１とフィルム基板４及びスロット板６との間隔を均一に
保つことが重要であり、図９（ａ）に示すようにスロッ
ト板６の数箇所をねじ締め等で押えるのが一般的であ
る。また、接着剤の影響が小さい低周波用途のものにつ
いては、図９（ｂ）に示すように接着剤を用いたラミネ
ート等も一般的である。
３の上下に地導体１及びスロット板６が配置されたトリ
プレート線路構成であるため、給電線路の曲がり、分岐
部分等不連続部からの不要放射が抑制出来るため、高効
率な平面アンテナの構成方法として有用であり、図８
（ａ）のタイプに関しては、１９９１年電子情報通信学
会春季全国大会予稿Ｂ−１０２、Ｂ−１０３で本発明者
らが既に報告している。この種のアンテナでは、地導体
１とフィルム基板４及びスロット板６との間隔を均一に
保つことが重要であり、図９（ａ）に示すようにスロッ
ト板６の数箇所をねじ締め等で押えるのが一般的であ
る。また、接着剤の影響が小さい低周波用途のものにつ
いては、図９（ｂ）に示すように接着剤を用いたラミネ
ート等も一般的である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】一方、このようなトリ
プレート給電型平面アンテナにおいて、ミリ波帯等の極
めて高い周波数帯のアンテナを構成する場合には、誘電
体２及び２´の厚さも極めて薄いものとなり、強度的に
も弱いため、スロット板６のねじ止め部に応力が生じ
て、スロット板６におけるねじ止め部以外の部分に浮き
が生じ、励振位相誤差によってアンテナの指向特性が劣
化するという問題があった。また、接着剤を用いた方法
では、現状の技術レベルでは接着剤の損失が大きく、ア
ンテナ利得が低下してしまうという課題があった。本発
明は、ミリ波帯等の高い周波数帯においても、地導体と
スロット板との保持距離を均一に保つことが出来、良好
なアンテナ特性が実現出来るトリプレート給電型平面ア
ンテナの製造法を提供するものである。
プレート給電型平面アンテナにおいて、ミリ波帯等の極
めて高い周波数帯のアンテナを構成する場合には、誘電
体２及び２´の厚さも極めて薄いものとなり、強度的に
も弱いため、スロット板６のねじ止め部に応力が生じ
て、スロット板６におけるねじ止め部以外の部分に浮き
が生じ、励振位相誤差によってアンテナの指向特性が劣
化するという問題があった。また、接着剤を用いた方法
では、現状の技術レベルでは接着剤の損失が大きく、ア
ンテナ利得が低下してしまうという課題があった。本発
明は、ミリ波帯等の高い周波数帯においても、地導体と
スロット板との保持距離を均一に保つことが出来、良好
なアンテナ特性が実現出来るトリプレート給電型平面ア
ンテナの製造法を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、地導体
に第１のリベット用穴部を備える柱状の台座部と、地導
体の周囲に第２のリベット用穴部を備える額縁状の台座
部を設ける工程と、額縁状の台座部の内周に嵌合可能な
外周寸法を有し、且つ第１の台座部用穴部を備える下部
誘電体を用意し、第１の台座部用穴部に柱状の台座部が
貫通するように下部誘電体を地導体上に載置する工程
と、額縁状の台座部の内周に嵌合可能な外周寸法を有
し、且つ第２の台座部用穴部を備えるフィルム基板を用
意し、第２の台座部用穴部に柱状の台座部が貫通するよ
うにフィルム基板を下部誘電体上に載置する工程と、額
縁状の台座部の内周に嵌合可能な外周寸法を有し、且つ
第３の台座部用穴部を備える上部誘電体を用意し、第３
の台座部用穴部に柱状の台座部が貫通するように上部誘
電体をフィルム基板上に載置する工程と、第４の台座部
用穴部を備え、且つ周辺部の前記第２のリベット用穴部
に対応した位置にリベット用上穴を備えるスロット板を
用意し、前記第４の台座部用穴部を前記第１のリベット
用穴部に対応した位置にするように前記スロット板を前
記上部誘電体及び前記額縁状の台座部の上に載置する工
程と、第１及び第２のリベット用穴部に第４の台座部用
穴部及びリベット用上穴を介して、それぞれリベットを
挿通して、下部誘電体とフィルム基板と上部誘電体を挟
み込み、地導体とスロット板とを固定する工程とを含む
こと要旨とする。
に第１のリベット用穴部を備える柱状の台座部と、地導
体の周囲に第２のリベット用穴部を備える額縁状の台座
部を設ける工程と、額縁状の台座部の内周に嵌合可能な
外周寸法を有し、且つ第１の台座部用穴部を備える下部
誘電体を用意し、第１の台座部用穴部に柱状の台座部が
貫通するように下部誘電体を地導体上に載置する工程
と、額縁状の台座部の内周に嵌合可能な外周寸法を有
し、且つ第２の台座部用穴部を備えるフィルム基板を用
意し、第２の台座部用穴部に柱状の台座部が貫通するよ
うにフィルム基板を下部誘電体上に載置する工程と、額
縁状の台座部の内周に嵌合可能な外周寸法を有し、且つ
第３の台座部用穴部を備える上部誘電体を用意し、第３
の台座部用穴部に柱状の台座部が貫通するように上部誘
電体をフィルム基板上に載置する工程と、第４の台座部
用穴部を備え、且つ周辺部の前記第２のリベット用穴部
に対応した位置にリベット用上穴を備えるスロット板を
用意し、前記第４の台座部用穴部を前記第１のリベット
用穴部に対応した位置にするように前記スロット板を前
記上部誘電体及び前記額縁状の台座部の上に載置する工
程と、第１及び第２のリベット用穴部に第４の台座部用
穴部及びリベット用上穴を介して、それぞれリベットを
挿通して、下部誘電体とフィルム基板と上部誘電体を挟
み込み、地導体とスロット板とを固定する工程とを含む
こと要旨とする。
【０００６】図１に示す地導体１とスロット板６とを結
合固定するためには、図２（ａ）に示すように、リベッ
ト９をスロット板６から地導体１の柱状の台座部７ａま
で貫通して設けた第１の台座部用穴部８ａ〜第４の台座
部用穴部８ｅを挿通して、スロット板６の上部に突出さ
せてかしめる、もしくは同図（ｂ）のように反対方向か
ら挿通して地導体１の下部に突出したリベット９をかし
める、又は図３に示すようにスロット板６の上方からリ
ベット９´を圧入する方法による。柱状の台座部７ａに
設ける第１の台座部用穴部８ａと額縁状の台座部に７ｂ
に設ける第２のリベット用穴部８ｆは、かしめ法による
場合は貫通穴となるが、圧入法による場合は図３のよう
に貫通していても、図示しないが貫通していなくてもよ
い。このように、柱状の台座部７ａ又は額縁状の台座部
７ｂで機械的に支持することにより、リベット９を用い
て圧力をかけて固定しても、スロット板６と地導体１と
の間隔を精度よく保つことが出来る。本発明で、図４に
示すように、地導体１におけるスロット板６を固定する
面と反対側の面に、第１の台座部用穴部８ａと第２のリ
ベット用穴部８ｆの周囲に段差を設けて加工した凹部１
０を形成すれば、反対側の面からリベット９が突出しな
いので好ましい。
合固定するためには、図２（ａ）に示すように、リベッ
ト９をスロット板６から地導体１の柱状の台座部７ａま
で貫通して設けた第１の台座部用穴部８ａ〜第４の台座
部用穴部８ｅを挿通して、スロット板６の上部に突出さ
せてかしめる、もしくは同図（ｂ）のように反対方向か
ら挿通して地導体１の下部に突出したリベット９をかし
める、又は図３に示すようにスロット板６の上方からリ
ベット９´を圧入する方法による。柱状の台座部７ａに
設ける第１の台座部用穴部８ａと額縁状の台座部に７ｂ
に設ける第２のリベット用穴部８ｆは、かしめ法による
場合は貫通穴となるが、圧入法による場合は図３のよう
に貫通していても、図示しないが貫通していなくてもよ
い。このように、柱状の台座部７ａ又は額縁状の台座部
７ｂで機械的に支持することにより、リベット９を用い
て圧力をかけて固定しても、スロット板６と地導体１と
の間隔を精度よく保つことが出来る。本発明で、図４に
示すように、地導体１におけるスロット板６を固定する
面と反対側の面に、第１の台座部用穴部８ａと第２のリ
ベット用穴部８ｆの周囲に段差を設けて加工した凹部１
０を形成すれば、反対側の面からリベット９が突出しな
いので好ましい。
【０００７】また、図５及び図６に示すように、柱状の
台座部７ａと額縁状の台座部７ｂの高さを下部誘電体２
の厚さと同等とし、スロット板６の台座部７と接触する
位置に上部誘電体２´の厚さに相当する高さを有するリ
ム部１１を設けて、スロット板６と、柱状の台座部７ａ
と額縁状の台座部７ｂとでフィルム基板４を挾み込むよ
うにすれば、スロット板６と地導体１との中間にフィル
ム基板４を精度よく保持することが出来て好ましい。更
に、図７に示すように、スロット板６の外周部に補強１
２を形成すれば、強度が増強され、スロット板６の平坦
性を保つことが出来て好ましい。同図（ａ）は補強部１
２を下向きとし、同図（ｂ）は補強部１２を外周部に設
けたリム部１１から上向きに設けた例である。
台座部７ａと額縁状の台座部７ｂの高さを下部誘電体２
の厚さと同等とし、スロット板６の台座部７と接触する
位置に上部誘電体２´の厚さに相当する高さを有するリ
ム部１１を設けて、スロット板６と、柱状の台座部７ａ
と額縁状の台座部７ｂとでフィルム基板４を挾み込むよ
うにすれば、スロット板６と地導体１との中間にフィル
ム基板４を精度よく保持することが出来て好ましい。更
に、図７に示すように、スロット板６の外周部に補強１
２を形成すれば、強度が増強され、スロット板６の平坦
性を保つことが出来て好ましい。同図（ａ）は補強部１
２を下向きとし、同図（ｂ）は補強部１２を外周部に設
けたリム部１１から上向きに設けた例である。
【０００８】上記のように構成することにより、スロッ
ト板やフィルム基板が地導体の面上に精度良く保持され
ることで、位相誤差の少ないトリプレート線路が構成出
来、アンテナの指向性の乱れや利得低下が抑制できる。
ト板やフィルム基板が地導体の面上に精度良く保持され
ることで、位相誤差の少ないトリプレート線路が構成出
来、アンテナの指向性の乱れや利得低下が抑制できる。
【０００９】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。 実施例１ 図１は本発明の実施例になるトリプレート給電型平面ア
ンテナの製造法におけるアンテナの構成を示す斜視図で
ある。図において、地導体１は、アルミニウムダイカス
トにより成形した主要部分の厚みが２ｍｍで柱状の台座
部７ａと額縁状の台座部７ｂの高さが１ｍｍのものを用
いた。柱状の台座部７ａには貫通する第１の台座部用穴
部８ａを、額縁状の台座部７ｂには貫通する第２のリベ
ット用穴部８ｆを設けた。下部誘電体２及び上部誘電体
２´は、厚さ０．５ｍｍで比誘電率が約１．１のポリプ
ロピレンフォームを用い、フィルム基板４として厚さ２
５μｍのポリイミドフィルムに厚さ１８μｍの銅箔を貼
り合わせたものを用いた。アンテナ回路３は、一辺が利
用周波数６０ＧＨｚの自由空間波長λ０の０．２６倍と
なる正方形放射素子及び給電線路をエッチングにより形
成した。更に、０．７ｍｍのアルミニウム板を用い、ス
ロット開口５の一辺がλ０の０．６倍となる正方形とな
るように打ち抜き加工してスロット板６を形成した。
ンテナの製造法におけるアンテナの構成を示す斜視図で
ある。図において、地導体１は、アルミニウムダイカス
トにより成形した主要部分の厚みが２ｍｍで柱状の台座
部７ａと額縁状の台座部７ｂの高さが１ｍｍのものを用
いた。柱状の台座部７ａには貫通する第１の台座部用穴
部８ａを、額縁状の台座部７ｂには貫通する第２のリベ
ット用穴部８ｆを設けた。下部誘電体２及び上部誘電体
２´は、厚さ０．５ｍｍで比誘電率が約１．１のポリプ
ロピレンフォームを用い、フィルム基板４として厚さ２
５μｍのポリイミドフィルムに厚さ１８μｍの銅箔を貼
り合わせたものを用いた。アンテナ回路３は、一辺が利
用周波数６０ＧＨｚの自由空間波長λ０の０．２６倍と
なる正方形放射素子及び給電線路をエッチングにより形
成した。更に、０．７ｍｍのアルミニウム板を用い、ス
ロット開口５の一辺がλ０の０．６倍となる正方形とな
るように打ち抜き加工してスロット板６を形成した。
【００１０】以上の構成で、放射素子及びスロットの配
列をλ０の０．９倍の距離で正方配列として２５６素子
アレーを構成した。次に、図２（ａ）及び（ｂ）に示す
ように、第１の台座部用穴部８ａと第２のリベット用穴
部８ｆにリベット９を挿通し、スロット板６の上部又は
地導体１の下部でリベット９をかしめて地導体１とスロ
ット板６とを固定した試料を製作した。これらの試料の
裏面から地導体１を貫通して、導波管により給電して特
性把握試験を行った。その結果、両試料ともに、指向特
性における第一サイドローブレベルが−１２．５ｄＢ以
下で理論とほぼ一致する特性を有し、利得が３２ｄＢの
良好な特性であることが確認出来た。
列をλ０の０．９倍の距離で正方配列として２５６素子
アレーを構成した。次に、図２（ａ）及び（ｂ）に示す
ように、第１の台座部用穴部８ａと第２のリベット用穴
部８ｆにリベット９を挿通し、スロット板６の上部又は
地導体１の下部でリベット９をかしめて地導体１とスロ
ット板６とを固定した試料を製作した。これらの試料の
裏面から地導体１を貫通して、導波管により給電して特
性把握試験を行った。その結果、両試料ともに、指向特
性における第一サイドローブレベルが−１２．５ｄＢ以
下で理論とほぼ一致する特性を有し、利得が３２ｄＢの
良好な特性であることが確認出来た。
【００１１】実施例２ 実施例１における地導体１とスロット板６との固定を、
図３に示すようにリベット９´の圧入による以外は実施
例１と同様にして試料を製作し、上記の試験を行った。
その結果、実施例１と同様の良好な特性が確認された。
図３に示すようにリベット９´の圧入による以外は実施
例１と同様にして試料を製作し、上記の試験を行った。
その結果、実施例１と同様の良好な特性が確認された。
【００１２】実施例３ 実施例１における地導体１のスロット板６を固定する面
と反対側の面に、該反対側の面からリベット９が突出し
ないように、第１の台座部用穴部８ａと第２のリベット
用穴部８ｆの周囲に段差を設けて加工した凹部１０を形
成し、第１の台座部用穴部８ａと第２のリベット用穴部
８ｆにリベット９を挿通し、スロット板６の上部でリベ
ット９をかしめて地導体１とスロット板６とを固定した
試料を製作した。この後、実施例１と同様の試験を行っ
た結果、実施例１と同様の良好な特性が確認された。
と反対側の面に、該反対側の面からリベット９が突出し
ないように、第１の台座部用穴部８ａと第２のリベット
用穴部８ｆの周囲に段差を設けて加工した凹部１０を形
成し、第１の台座部用穴部８ａと第２のリベット用穴部
８ｆにリベット９を挿通し、スロット板６の上部でリベ
ット９をかしめて地導体１とスロット板６とを固定した
試料を製作した。この後、実施例１と同様の試験を行っ
た結果、実施例１と同様の良好な特性が確認された。
【００１３】実施例４ 地導体１としてアルミニウムダイカストにより成形した
主要部分の厚みが２ｍｍで柱状の台座部７ａと額縁状の
台座部７ｂの高さが０．５ｍｍのものを用い、スロット
板６として０．７ｍｍのアルミニウム板を図５及び図６
に示すリム部１１の高さが０．５ｍｍとなるようにプレ
ス加工したものを用いた（スロット開口５の構成は実施
例１と同じ）以外は実施例１と同様にしてアンテナを構
成し、図６に示すように第１の台座部用穴部８ａと第２
のリベット用穴部８ｆにリベット９´を圧入して地導体
１とスロット板６とを固定した試料を製作した。この
後、実施例１と同様の試験を行った結果、実施例１と同
様の良好な特性が確認された。
主要部分の厚みが２ｍｍで柱状の台座部７ａと額縁状の
台座部７ｂの高さが０．５ｍｍのものを用い、スロット
板６として０．７ｍｍのアルミニウム板を図５及び図６
に示すリム部１１の高さが０．５ｍｍとなるようにプレ
ス加工したものを用いた（スロット開口５の構成は実施
例１と同じ）以外は実施例１と同様にしてアンテナを構
成し、図６に示すように第１の台座部用穴部８ａと第２
のリベット用穴部８ｆにリベット９´を圧入して地導体
１とスロット板６とを固定した試料を製作した。この
後、実施例１と同様の試験を行った結果、実施例１と同
様の良好な特性が確認された。
【００１４】実施例５ 実施例１及び実施例４におけるスロット板６を曲げ加工
して、図７（ａ）及び（ｂ）に示すように外周部に下向
き及び上向きで高さ１ｍｍの補強部１２を設けたものを
用いた以外は実施例２及び実施例４と同様にして試料を
製作した。この後、実施例１と同様の試験を行った結
果、両試料共に実施例１と同様の良好な特性が確認され
た。
して、図７（ａ）及び（ｂ）に示すように外周部に下向
き及び上向きで高さ１ｍｍの補強部１２を設けたものを
用いた以外は実施例２及び実施例４と同様にして試料を
製作した。この後、実施例１と同様の試験を行った結
果、両試料共に実施例１と同様の良好な特性が確認され
た。
【００１５】
【発明の効果】本発明によれば、ミリ波帯等の高い周波
数帯においても、地導体とスロット板との保持距離を均
一に保つことが出来、良好なアンテナ特性を有するトリ
プレート給電型平面アンテナを、従来より安価に短時間
で製造することが出来る。
数帯においても、地導体とスロット板との保持距離を均
一に保つことが出来、良好なアンテナ特性を有するトリ
プレート給電型平面アンテナを、従来より安価に短時間
で製造することが出来る。
【図１】本発明の実施例におけるアンテナの構成を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図２】図１のアンテナの地導体とスロット板との固定
方法を示す断面図である。
方法を示す断面図である。
【図３】図１のアンテナの地導体とスロット板との固定
方法を示す断面図である。
方法を示す断面図である。
【図４】図１のアンテナの地導体とスロット板との固定
方法を示す断面図である。
方法を示す断面図である。
【図５】本発明の他の実施例になるトリプレート給電型
平面アンテナの製造法におけるアンテナの構成を示す斜
視図である。
平面アンテナの製造法におけるアンテナの構成を示す斜
視図である。
【図６】図６のアンテナの地導体とスロット板との固定
方法を示す断面図である。
方法を示す断面図である。
【図７】図１及び図６のアンテナの地導体とスロット板
との固定方法を示す断面図である。
との固定方法を示す断面図である。
【図８】従来のトリプレート給電型平面アンテナの基本
構成を示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
【図９】図８のアンテナの地導体とスロット板との固定
方法を示す断面図である。
方法を示す断面図である。
１…地導体、２…下部誘電体、２´…上部誘電体、３…
アンテナ回路、４…フィルム基板、５…スロット開口、
６…スロット板、７ａ…柱状の台座部、７ｂ…額縁状の
台座部、８ａ…第１のリベット用穴部、８ｂ…第１の台
座部用穴部、８ｃ…第２の台座部用穴部、８ｄ…第３の
台座部用穴部、８ｅ…第４の台座部用穴部、８ｆ…第２
のリベット用穴部、９…リベット、９´…リベット、１
０…凹部、１１…リム部、１２…補強部
アンテナ回路、４…フィルム基板、５…スロット開口、
６…スロット板、７ａ…柱状の台座部、７ｂ…額縁状の
台座部、８ａ…第１のリベット用穴部、８ｂ…第１の台
座部用穴部、８ｃ…第２の台座部用穴部、８ｄ…第３の
台座部用穴部、８ｅ…第４の台座部用穴部、８ｆ…第２
のリベット用穴部、９…リベット、９´…リベット、１
０…凹部、１１…リム部、１２…補強部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水柿 久良 茨城県下館市大字五所宮1150番地 日立 化成工業株式会社 結城工場内 (72)発明者 金丸 喜一 茨城県下館市大字五所宮1150番地 日立 化成工業株式会社 結城工場内 (56)参考文献 特開 平４−154303（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−202704（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−143506（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H01Q 13/08 H01P 11/00 H01Q 21/06
Claims (6)
- 【請求項１】 地導体に第１のリベット用穴部を備える
柱状の台座部と、前記地導体の周囲に第２のリベット用
穴部を備える額縁状の台座部を設ける工程と、 前記額縁状の台座部の内周に嵌合可能な外周寸法を有
し、且つ第１の台座部用穴部を備える下部誘電体を用意
し、前記第１の台座部用穴部に前記柱状の台座部が貫通
するように前記下部誘電体を前記地導体上に載置する工
程と、 前記額縁状の台座部の内周に嵌合可能な外周寸法を有
し、且つ第２の台座部用穴部を備えるフィルム基板を用
意し、前記第２の台座部用穴部に前記柱状の台座部が貫
通するように前記フィルム基板を前記下部誘電体上に載
置する工程と、 前記額縁状の台座部の内周に嵌合可能な外周寸法を有
し、且つ第３の台座部用穴部を備える上部誘電体を用意
し、前記第３の台座部用穴部に前記柱状の台座部が貫通
するように前記上部誘電体を前記フィルム基板上に載置
する工程と、 第４の台座部用穴部を備え、且つ周辺部の前記第２のリ
ベット用穴部に対応した位置にリベット用上穴を備える
スロット板を用意し、前記第４の台座部用穴部を前記第
１のリベット用穴部に対応した位置にするように前記ス
ロット板を前記上部誘電体及び前記額縁状の台座部の上
に載置する工程と、 前記第１及び第２のリベット用穴部に前記第４の台座部
用穴部及び前記リベット用上穴を介して、それぞれリベ
ットを挿通して、前記下部誘電体と前記フィルム基板と
前記上部誘電体を挟み込み、前記地導体と前記スロット
板とを固定する工程 とを含むこと を特徴とするトリプレ
ート給電型平面アンテナの製造法。 - 【請求項２】 前記第１及び第２のリベット用穴部にリ
ベットを挿通して前記地導体と前記スロット板とを固定
する工程は、前記リベットを前記スロット板の上部、若
しくは前記地導体の下部に突出させ、該突出した前記リ
ベットをかしめることで前記地導体と前記スロット板と
を固定する工程であることを特徴とする請求項１記載の
トリプレート給電型平面アンテナの製造法。 - 【請求項３】 前記第１及び第２のリベット用穴部にリ
ベットを挿通して前記地導体と前記スロット板とを固定
する工程は、前記スロット板の上方から前記 第１及び第
２のリベット用穴部に前記リベットをそれぞれ圧入する
ことで固定する工程であることを特徴とする請求項１記
載のトリプレート給電型平面アンテナの製造法。 - 【請求項４】 前記第１及び第２のリベット用穴部から
突出した前記リベットを収納する凹部を形成する工程を
含むことを特徴とする請求項１又は２に記載のトリプレ
ート給電型平面アンテナの製造法。 - 【請求項５】 前記スロット板に前記柱状の台座部と前
記額縁状の台座部とに接触する位置に前記上部誘電体の
厚さに相当するリム部を設ける工程を更に含むことを特
徴とする請求項１〜４のいずれか１項に記載のトリプレ
ート給電型平面アンテナの製造法。 - 【請求項６】 前記スロット板の外周部に補強部を設け
る工程を更に含むことを特徴とする請求項１〜５のいず
れか１項に記載のトリプレート給電型平面アンテナの製
造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6579294A JP3356866B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | トリプレート給電型平面アンテナの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6579294A JP3356866B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | トリプレート給電型平面アンテナの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07273536A JPH07273536A (ja) | 1995-10-20 |
| JP3356866B2 true JP3356866B2 (ja) | 2002-12-16 |
Family
ID=13297241
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6579294A Expired - Lifetime JP3356866B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | トリプレート給電型平面アンテナの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3356866B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8860630B2 (en) | 2009-08-19 | 2014-10-14 | Mitsubishi Electric Corporation | Antenna apparatus and method for manufacturing the same |
| EP3474380A4 (en) * | 2016-08-31 | 2019-07-17 | Samsung Electronics Co., Ltd. | ANTENNA APPARATUS AND ELECTRONIC DEVICE COMPRISING SAME |
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-
1994
- 1994-04-04 JP JP6579294A patent/JP3356866B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07273536A (ja) | 1995-10-20 |
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