JP5423307B2 - 電圧制御型トランジスタのゲートドライブ回路 - Google Patents
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Description
本発明は、電圧制御型トランジスタのゲートドライブ回路に係り、詳しくは駆動信号を伝達する経路を電気的に絶縁する絶縁型ゲートドライブ回路に関する。
電圧制御型トランジスタのゲートドライブ回路として絶縁型ゲートドライブ回路が用いられている。絶縁型ゲートドライブ回路としてパルストランスを用いたものがある(特許文献1,2等)。
特許文献1においては、パルストランスの一次巻線とスイッチング素子と電圧源とを直列に接続し、スイッチング素子の開閉によりパルストランスの二次巻線に生じるパルス電圧で電界効果型トランジスタを駆動する。そして、前記スイッチング素子のターンオフ時に、パルストランスの第3の巻線に誘起される逆誘起電圧でコンデンサを充電するとともに、スイッチング素子のターンオフ時の電界効果型トランジスタのゲート・ソース間の逆バイアスエネルギーとして使用している。
また、特許文献2には、例えば、図8に示すようなドライブ回路が提案されている。ドライブ回路は、パルストランス60の一次巻線61にスイッチング素子62が接続され、二次巻線63の第1端子63aがダイオード64を介して電圧制御型トランジスタ(FET)65のゲートに接続されている。ダイオード64のカソードにpnp型のトランジスタ66のエミッタが接続され、コレクタはコンデンサ67とダイオード68の並列回路を介して二次巻線63の第2端子63bに接続されている。トランジスタ66のベースは第1端子63aに接続されるとともに、抵抗69及びダイオード70を介して二次巻線63のタップ63cに接続されている。また、トランジスタ66のコレクタは抵抗69とダイオード70の接続点にも接続されている。そして、スイッチング素子62のオン時にパルストランス60のコアに蓄積された磁気エネルギーにより、スイッチング素子62のターンオフ時にコンデンサ67を充電し、そのコンデンサ67の電圧でターンオフ時に電圧制御型トランジスタ65のゲート・ソース間に逆バイアス電圧を与えている。
ところが、パルストランスの一次巻線に接続されたスイッチング素子のターンオフ時にパルストランスの二次巻線に発生する逆起電力でコンデンサを充電すると、充電電圧が安定せず、特にデューティ比が変わるとコンデンサの充電電圧が変わってしまう。
本発明は、このような背景の下になされたものであり、その目的は、安定した電圧で逆バイアス用のコンデンサを充電し、電圧制御型トランジスタを安定して高速でターンオフすることができる電圧制御型トランジスタのゲートドライブ回路を提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、パルストランスの一次巻線に直列に接続されたスイッチング素子のスイッチングにより前記パルストランスの二次巻線に発生するパルス電圧を電圧制御型トランジスタのゲートに印加する電圧制御型トランジスタのゲートドライブ回路である。そして、前記一次巻線と前記スイッチング素子との間にアノードが前記一次巻線側となるように接続された第1のダイオードと、前記二次巻線の一端である第1端子と前記電圧制御型トランジスタのゲートとの間に、前記第1端子側から第1の抵抗、第2のダイオード及び第3のダイオードの順に直列に接続された直列回路とを備えている。また、エミッタ又はソースが前記第3のダイオードのカソードに接続され、コレクタ又はドレインが前記二次巻線の他端である第2端子に第2の抵抗を介して接続され、ベース又はゲートが第3の抵抗を介して前記第2端子に接続され、かつベース又はゲートが前記第3のダイオードのアノードにも接続されたゲート放電用トランジスタと、前記二次巻線のタップと前記電圧制御型トランジスタのソース又はエミッタ間にアノードが前記タップ側となるように接続された第4のダイオードと、前記第4のダイオードのカソードと前記第2端子との間に接続されたコンデンサとを備えている。
ここで、「電圧制御型(電圧駆動型)トランジスタ」とは、MOSトランジスタやIGBT(絶縁ゲートバイポーラ型トランジスタ)のように制御端子に電圧を印加して駆動制御を行うトランジスタを意味する。また、「ゲート放電用トランジスタ」とは、電圧制御型トランジスタのゲートに接続されて、オン状態において電圧制御型トランジスタのゲート・ソース間の静電容量の充電電荷を放電するように作用するトランジスタを意味し、例えば、pチャネルMOSトランジスタや、pnpバイポーラトランジスタが挙げられる。
この発明では、パルストランスの1次側に設けられたスイッチング素子のオンにより一次巻線に電圧が印加されると二次巻線に電圧が発生し、その電圧が電圧制御型トランジスタのゲートに印加されて電圧制御型トランジスタがオン状態になる。一方、その電圧はゲート放電用トランジスタのベース又はゲートにも印加されてゲート放電用トランジスタはオフ状態になる。また、二次巻線に発生した電圧が第4のダイオードを介してコンデンサを充電し、コンデンサには電圧制御型トランジスタのゲート・ソース間又はゲート・コレクタ間に逆バイアス電圧を与えることが可能な状態に充電される。
一方、スイッチング素子のオフにより一次巻線に電圧が印加されなくなると、ゲート放電用トランジスタがオンになる。このとき、第2のダイオードの寄生容量が充電される間、二次巻線に発生する逆電圧により二次巻線の第2端子から第3の抵抗、第2のダイオード、第1の抵抗を介して第1端子へ電流が流れ、ゲート放電用トランジスタのオンの高速化が図られる。そして、スイッチング素子のオンの時にコンデンサに充電された充電電圧が、ゲート放電用トランジスタのオンに伴って電圧制御型トランジスタのゲート・ソース間又はゲート・エミッタ間に逆バイアスを与える状態になる。したがって、電圧制御型トランジスタが高速にターンオフする。
また、一次巻線とスイッチング素子との間にアノードが一次巻線側となるように第1のダイオードが接続されているため、パルストランスの一次巻線に電流が双方向に流れることが抑制され、パルストランスに電圧振動が発生するのを抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、パルストランスの一次巻線に直列に接続されたスイッチング素子のスイッチングにより前記パルストランスの二次巻線に発生するパルス電圧を電圧制御型トランジスタのゲートに印加する電圧制御型トランジスタのゲートドライブ回路である。そして、前記一次巻線と前記スイッチング素子との間にアノードが前記一次巻線側となるように接続された第1のダイオードと、前記二次巻線の一端である第1端子と前記電圧制御型トランジスタのゲートとの間に、前記第1端子側から第2のダイオード及び第3のダイオードの順に直列に接続された直列回路と、前記第3のダイオードのカソードと前記電圧制御型トランジスタのゲートとの間に接続され、直列に接続された複数の抵抗と、その一部の抵抗と並列に、かつカソードが前記第3のダイオード側となるように接続された第5のダイオードとからなるターンオン・ターンオフスピード調整回路とを備えている。また、エミッタ又はソースが前記第3のダイオードのカソードに接続され、コレクタ又はドレインが前記二次巻線の他端である第2端子に接続され、ベース又はゲートが第3の抵抗を介して前記第2端子に接続され、かつベース又はゲートが前記第3のダイオードのアノードにも接続されたゲート放電用トランジスタと、前記二次巻線のタップと前記電圧制御型トランジスタのソース又はエミッタ間にアノードが前記タップ側となるように接続された第4のダイオードと、前記第4のダイオードのカソードと前記第2端子との間に接続されたコンデンサとを備えている。
この発明では、基本的な動作は請求項1に記載の発明と同じであるため、安定した電圧で逆バイアス用のコンデンサを充電し、電圧制御型トランジスタを安定して高速でターンオフすることができるとともに、パルストランスに電圧振動が発生するのを抑制することができる。また、この発明では、第1の抵抗及び第2の抵抗が存在せず、そのかわりにターンオン・ターンオフスピード調整回路が設けられている。請求項1の発明では、第1の抵抗の値によりターンオンスピードが目的の値に調整され、第2の抵抗の値によりターンオフスピードが目的の値に調整される。そして、目的や駆動すべき電圧制御型トランジスタの定格に対応して適切な抵抗値の第1の抵抗及び第2の抵抗を使用する必要があるため、二次巻線の第1端子及び第2端子間に接続される回路全体を駆動すべき電圧制御型トランジスタに合わせたものにする必要がある。しかし、この発明では、ターンオン・ターンオフスピード調整回路のみを変更することにより、目的や駆動すべき電圧制御型トランジスタの定格に対応した適切なゲートドライブ回路を製造することができる。また、ゲートドライブ回路が複数の電圧制御型トランジスタを駆動する構成とする場合、各電圧制御型トランジスタに適した複数のターンオン・ターンオフスピード調整回路を第3のダイオードのカソードとゲート放電用トランジスタ40のエミッタ又はソースとの接続点に並列に接続することで、簡単に対応することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記パルストランスの一次側にRCスナバ回路が設けられている。したがって、この発明では、スイッチング素子がターンオフされた際に一次側回路に生じるサージ電圧がRCスナバ回路によって低減され、スイッチング素子の損傷が防止される。
本発明によれば、安定した電圧で逆バイアス用のコンデンサを充電し、電圧制御型トランジスタを安定して高速でターンオフすることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
図1に示すように、ゲートドライブ回路はパルストランス10を備え、パルストランス10は一次巻線11と二次巻線12とを有している。また、ゲートドライブ回路はパルストランス10の一次巻線11に電圧を印加する1次側回路と、二次巻線12に発生した電圧を電圧制御型トランジスタ50のゲートに印加する2次側回路とを有している。電圧制御型トランジスタ50としてnチャネルタイプのパワーMOSトランジスタが使用されている。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
図1に示すように、ゲートドライブ回路はパルストランス10を備え、パルストランス10は一次巻線11と二次巻線12とを有している。また、ゲートドライブ回路はパルストランス10の一次巻線11に電圧を印加する1次側回路と、二次巻線12に発生した電圧を電圧制御型トランジスタ50のゲートに印加する2次側回路とを有している。電圧制御型トランジスタ50としてnチャネルタイプのパワーMOSトランジスタが使用されている。
パルストランス10の一次巻線11は一端が第1端子11a、他端が第2端子11bであり、第1端子11aと第2端子11bとの間にはタップ11cが設けられている。一次巻線11のタップ11cは直流電源13の正極端子に接続され、直流電源13の負極端子は接地されている。一次巻線11の第2端子11bは第1のダイオード14を介してスイッチング素子15に接続されている。スイッチング素子15としてMOSトランジスタが使用され、MOSトランジスタはドレインが第1のダイオード14のカソードに接続され、ソースが接地されている。スイッチング素子15は図示しない制御回路からの制御信号によってオン・オフ制御(スイッチング制御)される。そして、スイッチング素子15のスイッチングによりパルストランス10の二次巻線12に発生するパルス電圧が電圧制御型トランジスタ50のゲートに印加される。
一次巻線11のタップ11cとスイッチング素子15のドレインとの間にはコンデンサCと抵抗RとからなるRCスナバ回路16が接続されている。また、一次巻線11の第1端子11aはダイオード17のカソードに接続され、ダイオード17のアノードが接地されている。即ち、この実施形態では、パルストランス10の一次巻線11はタップ11cと第2端子11bとの間の部分の巻線にスイッチング素子15のオン時に直流電源13から電流が供給され、オフ時には直流電源13から電流供給が停止され、また、一次巻線11のタップ11cと第1端子11aとの間の部分の巻線は、リセット巻線として機能するようになっている。
パルストランス10の二次巻線12は一端が第1端子12a、他端が第2端子12bであり、第1端子12aと第2端子12bとの間にはタップ12cが設けられている。二次巻線12の第1端子12aと電圧制御型トランジスタ50のゲートとの間に、第1端子12a側から第1の抵抗18、第2のダイオード19及び第3のダイオード20の順に直列に接続された直列回路21と、抵抗22とが直列に接続されている。第2のダイオード19はアノードが第1の抵抗18に、カソードが第3のダイオード20のアノードにそれぞれ接続され、第3のダイオード20のカソードが抵抗22に接続されている。
ゲート放電用トランジスタ40にはpnpバイポーラトランジスタが使用され、そのエミッタが第3のダイオード20のカソードに接続され、コレクタが二次巻線12の第2端子に12bに第2の抵抗23を介して接続されている。ゲート放電用トランジスタ40のベースは第3の抵抗24を介して第2端子12bに接続され、かつ第3のダイオード20のアノードにも接続されている。
二次巻線12のタップ12cと電圧制御型トランジスタ50のソース間にはアノードがタップ12c側となるように第4のダイオード25が接続され、第4のダイオード25のカソードと第2端子12bとの間にコンデンサ26が接続されている。
次に前記のように構成されたゲートドライブ回路の作用を説明する。
まず、スイッチング素子15のオン時の動作について述べる。
スイッチング素子15としてのMOSトランジスタがオンすると、図2において符号A1で示すように、パルストランス10の一次巻線11のタップ11cと第2端子11bとの間の巻線が通電され、パルストランス10の二次巻線12に電圧(誘導起電力)が発生する。すると、図2において符号A2で示すように、パルストランス10の二次巻線12の第1端子12a→抵抗18→第2のダイオード19→第3のダイオード20を経て抵抗22に電流が流れ、電圧制御型トランジスタ50のゲートに電圧が印加される。これにより電圧制御型トランジスタ50がオンする。このときゲート放電用トランジスタ40のベース・エミッタ間は第3のダイオード20の順電圧によって逆バイアスされ、ゲート放電用トランジスタ40はオフ状態である。
まず、スイッチング素子15のオン時の動作について述べる。
スイッチング素子15としてのMOSトランジスタがオンすると、図2において符号A1で示すように、パルストランス10の一次巻線11のタップ11cと第2端子11bとの間の巻線が通電され、パルストランス10の二次巻線12に電圧(誘導起電力)が発生する。すると、図2において符号A2で示すように、パルストランス10の二次巻線12の第1端子12a→抵抗18→第2のダイオード19→第3のダイオード20を経て抵抗22に電流が流れ、電圧制御型トランジスタ50のゲートに電圧が印加される。これにより電圧制御型トランジスタ50がオンする。このときゲート放電用トランジスタ40のベース・エミッタ間は第3のダイオード20の順電圧によって逆バイアスされ、ゲート放電用トランジスタ40はオフ状態である。
一方、図2において符号A3で示すように、コンデンサ26の両端間において二次巻線12のタップ12c→第4のダイオード25→コンデンサ26→パルストランス10の二次巻線12の第2端子12bに至る経路で電流が流れ、コンデンサ26が充電される。
このようにして、1次側回路により一次巻線11に印加された電圧によって二次巻線12に発生する電圧が直列回路21及び抵抗22を介して電圧制御型トランジスタ50のゲートに印加されるとともに、第4のダイオード25を介してコンデンサ26が充電される。
次に、スイッチング素子15のターンオフ時の動作について述べる。
スイッチング素子15がオンからオフに切り換わると、パルストランス10の二次巻線12に逆起電力(逆電圧)が発生し、二次巻線12の第1端子12aがタップ12cに対して負極性、第2端子12bがタップ12cに対して正極性になる。すると、図3において符号A10で示すように、パルストランス10の二次巻線12の第2端子12b→第3の抵抗24→第2のダイオード19の寄生容量→第1の抵抗18→二次巻線12の第1端子12aに到る経路で電流が流れる。詳しくは、パルストランス10の逆起電力(逆電圧)により第2のダイオード19の寄生容量を充電する間、A10の経路で電流が流れる。ここで、第3の抵抗24の両端間に電位差が生じ、ゲート放電用トランジスタ40のエミッタ・ベース間の電圧が大きくなる。すると、図3において符号A11で示すように電圧制御型トランジスタ50のゲートから抵抗22→ゲート放電用トランジスタ40のエミッタ・ベース間→第2のダイオード19の寄生容量→第1の抵抗18→二次巻線12の第1端子12aに到る経路にて電流が流れる(ゲート放電用トランジスタ40のベース電流が流れる)。
スイッチング素子15がオンからオフに切り換わると、パルストランス10の二次巻線12に逆起電力(逆電圧)が発生し、二次巻線12の第1端子12aがタップ12cに対して負極性、第2端子12bがタップ12cに対して正極性になる。すると、図3において符号A10で示すように、パルストランス10の二次巻線12の第2端子12b→第3の抵抗24→第2のダイオード19の寄生容量→第1の抵抗18→二次巻線12の第1端子12aに到る経路で電流が流れる。詳しくは、パルストランス10の逆起電力(逆電圧)により第2のダイオード19の寄生容量を充電する間、A10の経路で電流が流れる。ここで、第3の抵抗24の両端間に電位差が生じ、ゲート放電用トランジスタ40のエミッタ・ベース間の電圧が大きくなる。すると、図3において符号A11で示すように電圧制御型トランジスタ50のゲートから抵抗22→ゲート放電用トランジスタ40のエミッタ・ベース間→第2のダイオード19の寄生容量→第1の抵抗18→二次巻線12の第1端子12aに到る経路にて電流が流れる(ゲート放電用トランジスタ40のベース電流が流れる)。
これにより、ゲート放電用トランジスタ40がオンして、図3において符号A12で示すように、電圧制御型トランジスタ50のゲートから抵抗22→ゲート放電用トランジスタ40のエミッタ・コレクタ間→第2の抵抗23→コンデンサ26→電圧制御型トランジスタ50のソースに到る電流経路が形成される。この電流経路が形成されることにより、電圧制御型トランジスタ50のゲート・ソース間はコンデンサ26の電圧で逆バイアスされ、電圧制御型トランジスタ50のゲート・ソース間静電容量の電荷が急速に放電され、電圧制御型トランジスタ50が高速にターンオフする。
次に、スイッチング素子15のオフ時の動作について述べる。
第2のダイオード19の寄生容量が充電されて第2のダイオード19を経て第1端子12aに向かう電流経路が遮断されると、図4において符号A20で示すように、電圧制御型トランジスタ50のゲートから、抵抗22→ゲート放電用トランジスタ40のエミッタ・ベース間→第3の抵抗24→コンデンサ26に到る経路にて電流が流れる。これによりゲート放電用トランジスタ40がオン状態を維持する。よって、図4において符号A12で示す電流経路、即ち、電圧制御型トランジスタ50のゲートから抵抗22→ゲート放電用トランジスタ40のエミッタ・コレクタ間→コンデンサ26→電圧制御型トランジスタ50のソースに到る経路で電流が流れることにより、電圧制御型トランジスタ50のゲートに負バイアス電圧が印加された状態に維持される。
第2のダイオード19の寄生容量が充電されて第2のダイオード19を経て第1端子12aに向かう電流経路が遮断されると、図4において符号A20で示すように、電圧制御型トランジスタ50のゲートから、抵抗22→ゲート放電用トランジスタ40のエミッタ・ベース間→第3の抵抗24→コンデンサ26に到る経路にて電流が流れる。これによりゲート放電用トランジスタ40がオン状態を維持する。よって、図4において符号A12で示す電流経路、即ち、電圧制御型トランジスタ50のゲートから抵抗22→ゲート放電用トランジスタ40のエミッタ・コレクタ間→コンデンサ26→電圧制御型トランジスタ50のソースに到る経路で電流が流れることにより、電圧制御型トランジスタ50のゲートに負バイアス電圧が印加された状態に維持される。
従来技術(特許文献1,2)では、ターンオフ時のパルストランスの二次巻線に発生する逆起電力でコンデンサを充電するため、電圧が安定せず、特にデューティ比が変わるとコンデンサの電圧が変わってしまう。これに対し、本実施形態では、スイッチング素子15のオン時にコンデンサ26を充電するので、コンデンサ電圧はタップ12cと第1端子12aの間の巻数とタップ12cと第2端子12bの間の巻数の比(巻数比)で決定され、安定した電圧で充電された充電電圧を電圧制御型トランジスタ50のターンオフ時に電圧制御型トランジスタ50のゲート・ソース間に逆バイアス電圧を適切な大きさで印加することができる。
また、パルストランス10の一次巻線11とスイッチング素子15との間にアノードが一次巻線11側となるように第1のダイオード14が接続されているため、スイッチング素子15のオフ時、即ち電圧制御型トランジスタ50のオフ時にパルストランス10の一次巻線11の第2端子11bからタップ11cへ向かって電流が流れることが防止される。その結果、電圧制御型トランジスタ50のオフ時に、パルストランス10の二次巻線12に電圧制御型トランジスタ50をオンさせる方向に電流が流れることが防止され、電圧制御型トランジスタ50のオフ時の誤点弧を防止することができる。また、パルストランス10に電圧振動が発生するのを抑制することができる。
スイッチング素子15がオフになってもパルストランス10のコアには磁束(磁気エネルギー)が残留する。コアの磁束の残留を放置すると、スイッチング素子15のスイッチングに伴い磁束が次第に増加してやがて磁気飽和状態となって、スイッチング素子15に過電流が流れる状態になる。この実施形態では、一次巻線11の第1端子11aはダイオード17のカソードに接続され、ダイオード17のアノードが接地されているため、スイッチング素子15のターンオフ時に、一次巻線11のタップ11cと第1端子11aとの間の部分の巻線(即ちリセット巻線)に誘起される電圧(リセット電圧)が直流電源13の電圧でクランプされる。そして、パルストランス10の磁束がリセットされるため、パルストランス10のコアは磁気飽和状態になることが防止される。
また、この実施の形態では従来技術と比べてトランスの大きさを小さくすることができるメリットもある。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)ゲートドライブ回路は、パルストランス10の一次巻線11と直列に接続されたスイッチング素子15のスイッチングによりパルストランス10の二次巻線12に発生するパルス電圧を電圧制御型トランジスタ50のゲートに印加する。二次巻線12の第1端子12aと電圧制御型トランジスタ50のゲートとの間に、第1端子12a側から第1の抵抗18、第2のダイオード19及び第3のダイオード20の順に直列に接続された直列回路21を備えている。ゲート放電用トランジスタ40は、エミッタが第3のダイオード20のカソードに接続され、コレクタが二次巻線12の第2端子12bに第2の抵抗23を介して接続され、ベースが第3の抵抗24を介して第2端子12bに接続され、かつベースが第3のダイオード20のアノードにも接続されている。また、二次巻線12のタップ12cと電圧制御型トランジスタ50のソース間にアノードがタップ12c側となるように接続された第4のダイオード25と、第4のダイオード25のカソードと第2端子12bとの間に接続されたコンデンサ26とを備えている。したがって、スイッチング素子15のオン時にコンデンサ26は電圧制御型トランジスタ50のゲート・ソース間に逆バイアス電圧を与えることが可能な状態に、安定した電圧で充電される。そして、スイッチング素子15のオフ時にゲート放電用トランジスタ40がオンになって電圧制御型トランジスタ50のゲート・ソース間の静電容量の電荷がゲート放電用トランジスタ40を介して高速に放電される。また、コンデンサ26の充電電圧がゲート放電用トランジスタ40のオンに伴って電圧制御型トランジスタ50のゲート・ソース間に逆バイアスを与える状態になり、電圧制御型トランジスタ50がより高速にターンオフする。
(2)パルストランス10の一次巻線11とスイッチング素子15との間にアノードが一次巻線11側となるように第1のダイオード14が接続されている。したがって、電圧制御型トランジスタ50のオフ時の誤点弧を防止することができる。また、パルストランス10に電圧振動が発生するのを抑制することができる。
(3)パルストランス10の一次巻線11にはタップ11cが設けられ、タップ11cは直流電源13の正極端子に接続され、一次巻線11の第1端子11aはカソードがタップ11c側となるように接続されたダイオード17を介して接地され、一次巻線11の第1端子11aとタップ11cとの間の部分がリセット巻線として機能する。したがって、スイッチング素子15のターンオフ時に、一次巻線11のタップ11cと第1端子11aとの間の部分の巻線に誘起されるリセット電圧により、パルストランス10の磁束がリセットされるため、パルストランス10のコアが磁気飽和状態となるのを防止することができる。
(4)パルストランス10の一次側にRCスナバ回路16が設けられている。したがって、スイッチング素子15がターンオフされた際に一次側回路に生じるサージ電圧(スパイク状の高電圧)がRCスナバ回路16によって抑制され、スイッチング素子15の損傷が防止される。また、サージ電圧に起因する電磁ノイズによる他の電子機器への悪影響も防止できる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態を図5〜図7にしたがって説明する。この実施形態は、二次巻線12の第1端子12aと電圧制御型トランジスタ50のゲートとの間に接続される回路の構成が第1の実施形態と異なっている。また、第1の実施形態においてゲート放電用トランジスタ40のコレクタと二次巻線12の第2端子12bとの間に接続された第2の抵抗23が省略されている。その他の構成は第1の実施形態と同様であるため同様の部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
次に第2の実施形態を図5〜図7にしたがって説明する。この実施形態は、二次巻線12の第1端子12aと電圧制御型トランジスタ50のゲートとの間に接続される回路の構成が第1の実施形態と異なっている。また、第1の実施形態においてゲート放電用トランジスタ40のコレクタと二次巻線12の第2端子12bとの間に接続された第2の抵抗23が省略されている。その他の構成は第1の実施形態と同様であるため同様の部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
二次巻線12の第1端子12aには第2のダイオード19のアノードが接続され、第2のダイオード19のカソードには第3のダイオード20のアノードが接続されている。第3のダイオード20のカソードと電圧制御型トランジスタ50のゲートとの間には、ターンオン・ターンオフスピード調整回路27が接続されている。ターンオン・ターンオフスピード調整回路27は直列に接続された複数の抵抗28,29と、抵抗28と並列に、かつカソードが第3のダイオード20側となるように接続された第5のダイオード30とからなる。第1の実施形態において第3のダイオード20と電圧制御型トランジスタ50のゲートとの間に設けられた抵抗22が省略されている。
ゲート放電用トランジスタ40のコレクタは第2の抵抗23を介さずに直接二次巻線12の第2端子12bに接続されている。
この実施形態ではスイッチング素子15のオン。オフに伴うパルストランス10の一次側の作用は第1の実施形態の場合と同じである。また、スイッチング素子15のオン時に、二次巻線12の第1端子12aから電圧制御型トランジスタ50のゲートに至る経路(図6に矢印A31で示す)を流れる電流が受ける抵抗は、第2及び第3のダイオード19,20の順方向電圧を無視すれば、ターンオン・ターンオフスピード調整回路27の両抵抗28,抵抗29の抵抗値の和になる。一方、スイッチング素子15のオフ時に、電圧制御型トランジスタ50のゲートからターンオン・ターンオフスピード調整回路27、ゲート放電用トランジスタ40のエミッタ・コレクタ間、コンデンサ26を経て流れる電流は、図6に矢印A32で示すように、ターンオン・ターンオフスピード調整回路27の抵抗28を通らずに流れる。したがって、スイッチング素子15のオン時には抵抗28及び抵抗29が第1の実施形態における第1の抵抗18及び抵抗22の役割を果たし、スイッチング素子15のオフ時には抵抗29が第1の実施形態における抵抗22及び第2の抵抗23の役割を果たす。
この実施形態ではスイッチング素子15のオン。オフに伴うパルストランス10の一次側の作用は第1の実施形態の場合と同じである。また、スイッチング素子15のオン時に、二次巻線12の第1端子12aから電圧制御型トランジスタ50のゲートに至る経路(図6に矢印A31で示す)を流れる電流が受ける抵抗は、第2及び第3のダイオード19,20の順方向電圧を無視すれば、ターンオン・ターンオフスピード調整回路27の両抵抗28,抵抗29の抵抗値の和になる。一方、スイッチング素子15のオフ時に、電圧制御型トランジスタ50のゲートからターンオン・ターンオフスピード調整回路27、ゲート放電用トランジスタ40のエミッタ・コレクタ間、コンデンサ26を経て流れる電流は、図6に矢印A32で示すように、ターンオン・ターンオフスピード調整回路27の抵抗28を通らずに流れる。したがって、スイッチング素子15のオン時には抵抗28及び抵抗29が第1の実施形態における第1の抵抗18及び抵抗22の役割を果たし、スイッチング素子15のオフ時には抵抗29が第1の実施形態における抵抗22及び第2の抵抗23の役割を果たす。
抵抗28の抵抗値を第1の抵抗18の抵抗値から第2の抵抗23の抵抗値を差し引いた値に設定し、抵抗29の抵抗値を抵抗22の抵抗値及び第2の抵抗23の抵抗値の和に設定すれば、第1端子12aと電圧制御型トランジスタ50のゲート間の抵抗値が第1の実施形態と同じになる。また、電圧制御型トランジスタ50のゲートからゲート放電用トランジスタ40のエミッタ・コレクタ間を経て電圧制御型トランジスタ50のソースに至る間の抵抗値も第1の実施形態と同様になる。
この第2の実施形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(4)と同様の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(5)第1の実施形態のゲートドライブ回路では、駆動すべき電圧制御型トランジスタ50の定格に対応して適正な抵抗値の第1の抵抗18及び第2の抵抗23を使用する必要があるため、二次巻線12の第1端子12a及び第2端子12b間に接続される回路全体を駆動すべき電圧制御型トランジスタ50に合わせたものにする必要がある。しかし、この実施形態では、ターンオン・ターンオフスピード調整回路27のみを変更することにより、駆動すべき電圧制御型トランジスタ50の定格に対応した適切なゲートドライブ回路を製造することができ、多品種少量生産に対応し易い。しかし、第1の実施形態は第5のダイオード30を必要としないため、部品点数が少なくてすみ、同じゲートドライブ回路を多数製造する場合は、第1の実施形態の構成の方がコスト的に好ましい。
(5)第1の実施形態のゲートドライブ回路では、駆動すべき電圧制御型トランジスタ50の定格に対応して適正な抵抗値の第1の抵抗18及び第2の抵抗23を使用する必要があるため、二次巻線12の第1端子12a及び第2端子12b間に接続される回路全体を駆動すべき電圧制御型トランジスタ50に合わせたものにする必要がある。しかし、この実施形態では、ターンオン・ターンオフスピード調整回路27のみを変更することにより、駆動すべき電圧制御型トランジスタ50の定格に対応した適切なゲートドライブ回路を製造することができ、多品種少量生産に対応し易い。しかし、第1の実施形態は第5のダイオード30を必要としないため、部品点数が少なくてすみ、同じゲートドライブ回路を多数製造する場合は、第1の実施形態の構成の方がコスト的に好ましい。
(6)ゲートドライブ回路が複数の電圧制御型トランジスタ50を駆動可能な構成とする場合、第2の実施形態では図7に示すように、各電圧制御型トランジスタ50への出力端子毎にターンオン・ターンオフスピード調整回路27を接続することで、簡単に対応することができる。しかし、第1の実施形態の構成では、第1の抵抗18及び第2の抵抗23を各電圧制御型トランジスタ50に適したものにする必要があり、二次巻線12の第1端子12a及び第2端子12bに接続される回路構成全体を変更する必要があるため対応が難しい。
なお、実施形態は前記両実施形態に限定されるものではなく、例えば、次のように構成してもよい。
○ 電圧制御型トランジスタ50としてnチャネルタイプのMOSトランジスタを用いたが、MOSトランジスタに代えてnチャネルタイプのIGBTを用いてもよい。電圧制御型トランジスタ50にIGBTを使用する場合は、第4のダイオード25はアノードがタップ12c側となる状態で、二次巻線12のタップ12cと電圧制御型トランジスタ50のエミッタ間に接続される。
○ 電圧制御型トランジスタ50としてnチャネルタイプのMOSトランジスタを用いたが、MOSトランジスタに代えてnチャネルタイプのIGBTを用いてもよい。電圧制御型トランジスタ50にIGBTを使用する場合は、第4のダイオード25はアノードがタップ12c側となる状態で、二次巻線12のタップ12cと電圧制御型トランジスタ50のエミッタ間に接続される。
○ ゲート放電用トランジスタ40としてpnpバイポーラトランジスタを用いたが、これに代えてpチャネルタイプのMOSトランジスタを用いてもよい。この場合、ゲート放電用トランジスタ40はソースが第3のダイオード20のカソードに接続され、ドレインが二次巻線12の第2端子12bに第2の抵抗23を介して接続され、ゲートが第3の抵抗24を介して第2端子12bに接続され、かつゲートが第3のダイオード20のアノードにも接続される。
○ パルストランス10の一次側回路に設けられたRCスナバ回路16を省略したり、ダイオード17を省略するとともに一次巻線11のタップ11cをなくして第1端子11aを直流電源13の正極端子に接続してリセット巻線をなくしたりしてもよい。
○ 第1の実施形態において抵抗22を省略してもよい。
○ パルストランス10の一次巻線11のタップ11cを直流電源13の正極端子に接続し、一次巻線11の第1端子11aをダイオード17を介して接地する構成に加えて、直流電源13に対してコンデンサを並列に接続してパルストランス10のリセット回路を構成もよい。この場合、スイッチング素子15のオン期間にパルストランス10に励磁されたエネルギーが、スイッチング素子15のオフ期間にコンデンサに帰還される。
○ パルストランス10の一次巻線11のタップ11cを直流電源13の正極端子に接続し、一次巻線11の第1端子11aをダイオード17を介して接地する構成に加えて、直流電源13に対してコンデンサを並列に接続してパルストランス10のリセット回路を構成もよい。この場合、スイッチング素子15のオン期間にパルストランス10に励磁されたエネルギーが、スイッチング素子15のオフ期間にコンデンサに帰還される。
○ RCスナバ回路16を構成する抵抗Rと並列にダイオードをそのカソードがコンデンサC側となるように接続してもよい。この場合、サージ電圧がコンデンサCに吸収され易い。
○ ターンオン・ターンオフスピード調整回路27は第5のダイオード30を抵抗29と並列に接続してもよい。また、ターンオン・ターンオフスピード調整回路27を構成する抵抗は複数あればよく、2個に限らず3個以上としてもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記パルストランスの一次側にはリセット巻線と、前記スイッチング素子のターンオフ時にリセット巻線に発生する誘起電圧を直流電源の電圧でクランプするためのダイオードとが設けられている。
(1)請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記パルストランスの一次側にはリセット巻線と、前記スイッチング素子のターンオフ時にリセット巻線に発生する誘起電圧を直流電源の電圧でクランプするためのダイオードとが設けられている。
(2)請求項2に記載の発明において、前記ゲート放電用トランジスタのエミッタ又はソースに前記ターンオン・ターンオフスピード調整回路が複数並列に接続され、各ターンオン・ターンオフスピード調整回路に前記電圧制御型トランジスタが接続されている。
10…パルストランス、11…一次巻線、11a,12a…第1端子、11b,12b…第2端子、11c,12c…タップ、12…二次巻線、14…第1のダイオード、15…スイッチング素子、16…RCスナバ回路、18…第1の抵抗、19…第2のダイオード、20…第3のダイオード、21…直列回路、23…第2の抵抗、24…第3の抵抗、25…第4のダイオード、26…コンデンサ、27…ターンオン・ターンオフスピード調整回路、28,29…抵抗、30…第5のダイオード、40…ゲート放電用トランジスタ、50…電圧制御型トランジスタ。
Claims (3)
- パルストランスの一次巻線に直列に接続されたスイッチング素子のスイッチングにより前記パルストランスの二次巻線に発生するパルス電圧を電圧制御型トランジスタのゲートに印加する電圧制御型トランジスタのゲートドライブ回路であって、
前記一次巻線と前記スイッチング素子との間にアノードが前記一次巻線側となるように接続された第1のダイオードと、
前記二次巻線の一端である第1端子と前記電圧制御型トランジスタのゲートとの間に、前記第1端子側から第1の抵抗、第2のダイオード及び第3のダイオードの順に直列に接続された直列回路と、
エミッタ又はソースが前記第3のダイオードのカソードに接続され、コレクタ又はドレインが前記二次巻線の他端である第2端子に第2の抵抗を介して接続され、ベース又はゲートが第3の抵抗を介して前記第2端子に接続され、かつベース又はゲートが前記第3のダイオードのアノードにも接続されたゲート放電用トランジスタと、
前記二次巻線のタップと前記電圧制御型トランジスタのソース又はエミッタ間にアノードが前記タップ側となるように接続された第4のダイオードと、
前記第4のダイオードのカソードと前記第2端子との間に接続されたコンデンサと
を備えていることを特徴とする電圧制御型トランジスタのゲートドライブ回路。 - パルストランスの一次巻線に直列に接続されたスイッチング素子のスイッチングにより前記パルストランスの二次巻線に発生するパルス電圧を電圧制御型トランジスタのゲートに印加する電圧制御型トランジスタのゲートドライブ回路であって、
前記一次巻線と前記スイッチング素子との間にアノードが前記一次巻線側となるように接続された第1のダイオードと、
前記二次巻線の一端である第1端子と前記電圧制御型トランジスタのゲートとの間に、前記第1端子側から第2のダイオード及び第3のダイオードの順に直列に接続された直列回路と、
前記第3のダイオードのカソードと前記電圧制御型トランジスタのゲートとの間に接続され、直列に接続された複数の抵抗と、その一部の抵抗と並列に、かつカソードが前記第3のダイオード側となるように接続された第5のダイオードとからなるターンオン・ターンオフスピード調整回路と、
エミッタ又はソースが前記第3のダイオードのカソードに接続され、コレクタ又はドレインが前記二次巻線の他端である第2端子に接続され、ベース又はゲートが第3の抵抗を介して前記第2端子に接続され、かつベース又はゲートが前記第3のダイオードのアノードにも接続されたゲート放電用トランジスタと、
前記二次巻線のタップと前記電圧制御型トランジスタのソース又はエミッタ間にアノードが前記タップ側となるように接続された第4のダイオードと、
前記第4のダイオードのカソードと前記第2端子との間に接続されたコンデンサと
を備えていることを特徴とする電圧制御型トランジスタのゲートドライブ回路。 - 前記パルストランスの一次側にRCスナバ回路が設けられている請求項1又は請求項2に記載の電圧制御型トランジスタのゲートドライブ回路。
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