JP5423108B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

この発明は、燃料電池に関する。
従来、電気化学的反応を行うための電極触媒層と、この触媒層への反応ガス供給のためのガス拡散層とを備える燃料電池が知られている。電極触媒層とガス拡散層の接合技術は従来から様々な技術が検討されており、例えば下記の各特許文献に各種技術が開示されている。
特開2004−214045号公報 特開2007−317391号公報 特開2003−203646号公報 特開2005−285569号公報 特開2002−260686号公報 特開2003−303599号公報
電極触媒層とガス拡散層とを接着する場合、単純にそれらの間の機械的接合を考えるだけでは不十分である。燃料電池の発電性能を確保するためには、電極触媒層への反応ガス到達と、電気伝導性とを確保することが望まれる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、導電性およびガス拡散性を確保しつつ触媒層とガス拡散層の接続が実現された燃料電池を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、燃料電池であって、
電解質膜と、
前記電解質膜の表面に設けられた電極触媒層と、
前記電極触媒層に重ねられたガス拡散層と、
前記電極触媒層と前記ガス拡散層の間に介在し、導電性と粘着性とを備えた樹脂層が表面に設けられた導電性微粒子が、集合することにより形成された微粒子層と、
を備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、電極触媒層とガス拡散層とを、微粒子層の粘着力によって接着することができる。この微粒子層は、導電性と粘着性とを備えた樹脂層によって表面が覆われた導電性微粒子が集合したものであるから、導電性と接着性を兼ね備えることができる。また、微粒子は表面が湾曲しているから、集合した微粒子の間には隙間が発生する。よって、この微粒子層によれば、ガス拡散性も確保できる。
本発明の実施の形態1にかかる燃料電池の構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1にかかる燃料電池の構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1にかかる燃料電池の構成を説明するための図である。 実施の形態1にかかる製造方法を行うための製造設備を示す図である。 実施の形態1にかかる製造方法のフロー図である。 実施の形態1にかかる粘着導電ペーストの具体例として示す粘着導電ペースト1および粘着導電ペースト2の配合比を示す図である。 実施の形態1に関して本願発明者が行った実験結果を示す図である。 実施の形態1に関して本願発明者が行った実験結果を示す図である。 比較例の製造方法を行うための製造設備である。 比較例の製造方法のフロー図である。
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
図1〜3は、本発明の実施の形態1にかかる燃料電池の構成を説明するための図である。本発明の燃料電池は、例えば車両等の移動体用の燃料電池スタックに用いることができる。実施の形態1の燃料電池は、プロトン導電性の固体高分子電解質膜10を備える。電解質膜10の両面には、電極触媒層12、14が設けられている。電極触媒層12、14は、それぞれ、白金粒子を担持したカーボン粒子を含有している。電極触媒層12、14には、それぞれ、ガス拡散層20、22が重ねられる。ガス拡散層20、22は、電気伝導性およびガス拡散性を有する基材から形成されたシートである。この基材としては、具体的には、カーボン繊維から成るカーボンシート、あるいはカーボン不織布などを用いることができる。なお、図示しないが、図1の積層体をガス拡散層20、22の外側から挟み込むようにセパレータが位置することにより、いわゆる単セルが形成される。電極触媒層12、14に反応ガス(水素ガスと、空気等の酸化ガス)が供給されることにより、電気化学的反応による発電が生ずる。
図1に示すように、実施の形態1の燃料電池は、電極触媒層12、14とガス拡散層20、22の間のそれぞれに、微粒子層30、32を備えている。微粒子層30、32は、電極触媒層12、14とガス拡散層20、22の界面において、面内全域に渡って備えられている。
図2は、微粒子層30の拡大断面図である。なお、微粒子層32も微粒子層30と同じ構成であるものとする。微粒子層30、32は、粘着剤36によって表面が覆われた多数のカーボン微粒子34が集合することによって形成されている。粘着剤36は、導電性樹脂と粘着性樹脂の混合樹脂である。実施の形態1では、カーボン微粒子の重量に対して、24〜34倍程度の混合樹脂を塗布している。図2に示すように、3つのカーボン微粒子34の間には、カーボン微粒子34は表面が湾曲しているため、空隙Aが形成される。微粒子層30、32内部にはこの空隙Aが多数存在しており、その結果、微粒子層30、32内部にガス通過用の細孔が形成されている。図3は、ガス拡散層20と微粒子層30の界面を拡大した図である。接合対象であるガス拡散層20に、粘着剤36が接着している。
実施の形態1の燃料電池によれば、電極触媒層12、14とガス拡散層20、22とを、微粒子層30、32の粘着力によって接着することができる。微粒子層30、32は、導電性および粘着性を有する粘着剤36によって表面が覆われたカーボン微粒子34が集合して形成されている。このため、導電性およびガス拡散性を確保しつつ電極触媒層12、14とガス拡散層20、22を接続することができる。また、既述したように集合したカーボン微粒子34の間には隙間Aが発生する。その結果、微粒子層30、32内部にガス通過用の細孔が形成されている。従って、実施の形態1にかかる微粒子層30、32によれば、ガス拡散性も確保できる。以上説明したように、実施の形態1の燃料電池では、導電性およびガス拡散性を確保しつつ、電極触媒層とガス拡散層の接続が実現されている。
また、実施の形態1によれば、粘着剤を使用することにより、接合対象に依存せずに接合を実現できる。つまり、粘着剤の粘着性により、触媒の種類、触媒層を形成するアイオノマーの種類、ガス拡散層の種類に大きな影響を受けずに、電極触媒層とガス拡散層との間の接合を実現できる。これは、接合樹脂としてアイオノマーを使用する場合と比較して、接合対象の選択肢(言い換えれば燃料電池の設計自由度)が広くなることを意味する。
また、実施の形態1によれば、高強度な接合を安定的に実現できるという利点がある。これは、粘着剤は一般にガラス転位温度(Tg)が低温であり、高分子同士の密着性や絡み合い点密度を十分に高く得ることができるためである。
また、実施の形態1では、粘着剤36が、導電性を有する高分子材料である。このため、接合樹脂として電解質であるアイオノマーを使用する場合と比較して、電子導電性が高い(つまり電気抵抗が低い)。
また、実施の形態1によれば、微粒子層30、32は、電極触媒層12、14とガス拡散層20、22の界面において、面内全域に渡って備えられている。これにより、膜の膨潤-収縮に伴う変形により発生する応力が面内に分散されるので、局所的に(例えば周縁部、端部のみ)電極触媒層とガス拡散層とを接続する場合に比して、応力の集中を抑制することができる。また、仮に周縁部のみで電極触媒層とガス拡散層とを接続すると、電極触媒層とガス拡散層の界面に空隙が形成されて液体の生成水が溜まるおそれがある。この生成水が、反応ガスの透過性を阻害して発電効率を低下させるおそれがある。実施の形態1によれば、面内全域に渡って微粒子層30、32が設けられることにより、そのような発電ガス透過性阻害を回避することができる。
なお、カーボン微粒子34の表面における粘着剤36の厚さは、接合対象の凹凸に応じて粘着剤36が容易に変形する程度に厚くすることが好ましい。これにより、粘着剤36が、比較的小さな圧力によって、接合対象との間で密着性を発揮(十分に絡み合うことができる)できるからである。また、その一方で、カーボン微粒子34の表面における粘着剤36の厚さは、カーボン微粒子34の半径より十分に小さいことが好ましい。これにより、反応ガス透過用の空隙Aを確実に十分に大きく形成することができる。
また、粘着剤36の材料は、ガラス転位温度(Tg)が低く常温で接合対象の接合が可能な材料が好ましい。これにより、製造工程において、加熱工程を省略、あるいは比較的低温の加熱行程とすることができる。その結果、熱による接合対象の劣化や変形を防ぐことができ、かつ、製造工程の簡略化もできる。少なくともアイオノマーのガラス転位温度よりも低ければ、接合樹脂としてアイオノマーを使用する場合と比較して熱変形や熱劣化を少なく抑えることができる。
なお、触媒層とガス拡散層とを熱圧着することにより両者を接合する手法も考えられる。この手法の場合には、電解質膜側の触媒層のアイオノマーと、ガス拡散層側に塗布した触媒層中のアイオノマーとが、熱運動により互いに拡散していき絡み合った結果、接合が得られていると考えられる。しかしながらこの手法では、下記の欠点がある。
先ず、接合強度が弱く、アイオノマーの種類によっては接合しないこともある。これは、アイオノマーの拡散、絡み合いの発生密度が不十分になる場合があるからである。例えばF系アイオノマーとHC系アイオノマーでは表面張力が不一致のため混合し難く、拡散しにくい。また、主鎖が剛直な高分子の場合にはたとえ拡散したとしても絡み合い点を形成しにくい。これに対し、実施の形態1によれば、粘着剤36の粘着性により、触媒層を形成するアイオノマーの種類に大きな影響を受けずに、電極触媒層とガス拡散層との間の接合を実現することができる。
また、アイオノマーのガラス転位温度が120℃以上程度の高温である。水の沸点よりも高いため、水分が気化してしまい電解質膜が乾燥により変形するおそれがある。これに対し、実施の形態1では、粘着性樹脂の粘着力を利用するので、このような加熱時の弊害を避けることができる。
また、圧力をかけて接合する際、触媒層中の細孔を潰してしまい、ガス拡散性が低下する問題がある。接合する面の平滑性が低いため、ある程度の圧力がないとアイオノマー同士を十分に密着させることができない。ガラス転位温度以上になったとしても高分子の拡散速度は遅く、高分子同士が十分に密着していないと絡み合い点を形成するまでには至らない。これに対し、実施の形態1では、粘着性樹脂の粘着力を利用するので、接合時に加えるべき圧力は小さくて済む。よって、ガス拡散性の低下を避けることができる。
[実施の形態1の製造方法]
以下、実施の形態1にかかる燃料電池の製造方法を説明する。ここでは、実施の形態1の方法を述べ、その後、実施の形態1に対する比較例を挙げて効果を述べる。
(実施の形態1の製造方法)
実施の形態1では、上述した微粒子層30、32の材料(以下、「粘着導電ペースト」とも呼称する)を予め作成しておく。粘着導電ペーストは、例えば、次の手順で作製する。先ず、導電性樹脂と接着性樹脂とをアルコール溶媒とともに予め混合しておく。さらに、この混合物を導電性カーボン微粒子と混合して吸着・分散させることにより、粘着導電ペーストを作成することができる。この粘着導電ペーストを用いて、下記の製造工程により燃料電池を製造する。
図4は、実施の形態1にかかる製造方法を行うための製造設備を示す。図4において、符号130は粘着剤塗布用ロールである。その他、基本的な構成は、ヒータを備えない点を除き下記の比較例の製造設備(図9)と同様である。
図5は、実施の形態1にかかる製造方法のフロー図である。先ず、ガス拡散層(Gas Diffusion Layer:GDL)に、マイクロポーラス層(Micro Porus Layer:MPL)を塗布する(ステップS100)。続いて、ステップS100後のガス拡散層に、上述した粘着導電ペーストの塗布を行う(ステップS102)。また、これらの工程と並行して、電解質膜に触媒を塗布することにより電極触媒層を形成しておく(S104)。次いで、寄り添わせを行い(ステップS106)、Pで加圧する(ステップS108)。このとき、実施の形態1では、常温で、30秒程度あるいはそれ以下、かつ、0.1気圧(大気圧基準、以下同じ)程度の条件で圧着を行う。以上の工程により、膜電極接合体およびガス拡散層の一体化積層体(Membrane Electrode Gas diffusion layer Assembly:MEGA)が完成する(ステップS110)。
(比較例の製造方法)
図9は、比較例の製造方法を行うための製造設備である。図9の構成は、特開2003−303599号公報に開示されているものと同じであるため、説明は簡潔にする。図9の設備は、ローラ414、ヒータとしての紫外線ランプ415、剥離ローラ416を備えている。ローラ414の間に、電解質膜411、触媒層413、転写用支持体412が送られる。
図10は、比較例の製造方法のフロー図である。実施の形態1同様のステップS100の後、続いて、ステップS100後のガス拡散層に触媒層の塗布を行う(ステップS302)。また、実施の形態1のS104と同じく電解質膜に触媒を塗布しておく。次いで、ステップS106と同じく寄り添わせを行う。その後、比較例では、加熱(ステップS307)およびPで加圧(ステップS308)を行う。この加熱および加圧の条件は、常温より高く〜140℃程度の温度、5分以上、20〜200気圧程度とする。これにより熱圧着がなされる。以上の工程により、比較例のMEGAが完成する(ステップS310)。
実施の形態1は、下記(a)〜(c)のように、比較例に対して優位性がある。
(a)実施の形態1と比較例とでは、S102とS302の工程が相違する。比較例では電極側と触媒層側に触媒層を塗布する必要があった。しかしながら、実施の形態1では、粘着剤を使用することにより、ガス拡散層側にのみ塗布することが可能となり、触媒層塗布工程を簡略化できかつ触媒塗布量の管理が簡単になる。
(b)実施の形態1では粘着剤を用いているので、常温にて接合を実現可能である。つまり、実施の形態1では、比較例のステップS307の加熱工程が必要ではない。これにより、加熱に起因する弊害を回避できる。具体的には、例えば、加熱による水分蒸発により電解質膜が収縮変形するおそれがある。加熱工程を備える製造方法では、この収縮変形を防止する対策が必要になる。実施の形態1では、加熱工程を省くことができるので、そのような対策が必須ではない。
(c)実施の形態1と比較例とでは、S108とS308の工程が相違する。実施の形態1では粘着剤を用いているので、触媒層強度以下の圧力で押し当てることにより接合が可能である。上述したように、実施の形態1は、比較例に比して小さな加圧で接合が可能である(P>P)。本願発明者は、0.01*P>Pすなわち押付け圧力を100分の1以下にまで小さく出来ると考えている。これにより、例えば、ガス拡散層のケバ(表面繊維突起)が電解質膜に突き刺さることによるクロスリーク増大といった初期不良を抑制することができる。また、加えるべき圧力が小さいので、製造設備自体も簡略化でき、また、メインテナンス性も向上する。また、実施の形態1では、加圧時間を比較例と比べて10分の1以下程度まで短くすることができる。
[実施の形態1にかかる粘着導電ペースト材料]
図6は、実施の形態1にかかる粘着導電ペーストの具体例として示す粘着導電ペースト1および粘着導電ペースト2の配合比を示す。これらのペーストを、導電性樹脂と接着性樹脂とをアルコール溶媒とともに予め混合しておき、さらに、この混合物を導電性カーボン微粒子と混合して吸着・分散させることにより、作製した。なお、導電性樹脂は、エノコートBP105(ケミトレック社製)、接着性樹脂は、M−300(東亞合成社製)、導電性カーボン微粒子は、ケッチェンブラックEC−600JD(ケッチェン・ブラック・インターナショナル製)をそれぞれ用いた。
[実施の形態1の実験結果]
(第1実験結果)
以下、実施の形態1に関して本願発明者が行った第1の実験の結果を説明する。評価サンプルは、ガス拡散層(SGLカーボン社製、MPL層あり)を、11.5×11.5mmの四角サイズにカットしたものを準備した。カットしたガス拡散層のMPL塗布側の面に粘着導電ペースト1、2を少量(0.02ml)塗り延ばし、80℃で1時間乾燥した。塗布および乾燥させたガス拡散層に、塗布無しのブランクのガス拡散層を、MPL層が向かい合うように張り合わせ、約1kgfの荷重を10秒間加えた。粘着導電ペースト1、2をそれぞれ用いて作製したサンプルをそれぞれ実施例1、実施例2と呼称する。従来品の模擬用に、ガス拡散層に薄くNafion溶液を塗布して、同条件で接合させたものも準備した。
図7は、上記の3種類のサンプルについて、接合物性評価(強度測定および電気抵抗率測定)を行った結果を示す。強度測定では、各サンプルに対して、ボンドテスター(Dage製、4000型)を用いて、接合面の接合強度を測定した。電気抵抗率測定では、上記の各サンプルに対して、交流インピーダンス法で厚さ方向での抵抗値を測定し、電気抵抗率を求めた。実施例1、2ともに、接合強度と電気的特性の両面で比較例サンプルを上回る優れた性能を示している。
(第2実験結果)
図8は、実施の形態1に関して本願発明者が行った第2の実験の結果を示す。第2の実験は、発電性能への阻害性評価を目的とし、実施の形態1にかかる微粒子層がガス拡散性を阻害しないことを目的とした実験である。この実験のサンプルは、電解質膜として炭化水素電解質膜を用い、触媒層としてSA50BK(エヌイーケムキャット製)、N/C=0.6、目付けつまり単位面積当たりの触媒量はアノード/カソード=0.2/0.4(Mg/cm)とした。3枚の膜電極接合体(MEA)を準備し、比較例として拡散層寄り添わせMEGAを作製し、実施例1として粘着導電ペースト1を用いてガス拡散層と触媒層を接合してMEGAを作製し、実施例2として粘着導電ペースト2を用いてガス拡散層と触媒層を接合してMEGAを作製した。これらの3種類のサンプルに対して、発電温度80℃のフル加湿で、I−V特性を計測した。図8では見やすくするため数個の点のみをプロットしているが、図8のI−Vカーブは実際には多数の点を測定して求めたものである。図8からわかるように、実施例1,2ともに、比較例と同等のI−Vカーブが示されている。この結果から、実施例1,2ともに、ガス拡散性に問題ないことが確認されたと本願発明者は考えている。
10 電解質膜
12、14 電極触媒層
20、22 ガス拡散層
30、32 微粒子層
34 カーボン微粒子
36 粘着剤

Claims (1)

  1. 電解質膜と、
    前記電解質膜の表面に設けられた電極触媒層と、
    前記電極触媒層に重ねられたガス拡散層と、
    前記電極触媒層と前記ガス拡散層の間に介在し、導電性と粘着性とを備えた樹脂層が表面に設けられた導電性微粒子が、集合することにより形成された微粒子層と、
    を備えることを特徴とする燃料電池。
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