JP5165947B2 - 膜・電極接合体およびその製造方法 - Google Patents

膜・電極接合体およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5165947B2
JP5165947B2 JP2007185805A JP2007185805A JP5165947B2 JP 5165947 B2 JP5165947 B2 JP 5165947B2 JP 2007185805 A JP2007185805 A JP 2007185805A JP 2007185805 A JP2007185805 A JP 2007185805A JP 5165947 B2 JP5165947 B2 JP 5165947B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer electrolyte
solid polymer
electrolyte membrane
gas diffusion
membrane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007185805A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009026493A (ja
Inventor
将一 干鯛
宗一郎 霜鳥
勇 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Energy Systems and Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Fuel Cell Power Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Fuel Cell Power Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2007185805A priority Critical patent/JP5165947B2/ja
Publication of JP2009026493A publication Critical patent/JP2009026493A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5165947B2 publication Critical patent/JP5165947B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Description

本発明は、固体高分子電解質膜形燃料電池等に用いられる膜・電極接合体およびその製造方法に関する。
燃料電池は、燃料極側に導入される燃料ガス中の水素と、酸化剤極側に導入される酸化剤ガス中の酸素の化学反応から電気エネルギーと熱エネルギーを得る。燃料極と酸化剤極の触媒層において、白金あるいは白金と他元素との合金等でなる微粒子を炭素粒子上に担持させた触媒を存在させて反応が進められ、電気エネルギーと熱エネルギーが得られ、酸化剤極では水が生成される。各極での反応の反応式は、
燃料極では、 H→2H+e
酸化剤極では、 4H+O+e→2H
となる。
燃料電池のうちの固体高分子電解質膜形燃料電池は、その単位セルの構成が、一対の燃料側セパレータと酸化剤側セパレータとで膜・電極接合体を挟持したものとなっている。膜・電極接合体を挟持する燃料側セパレータと酸化剤側セパレータは、それぞれ膜・電極接合体側の面に燃料ガスあるいは酸化剤ガスの流路となる溝が形成されており、燃料ガスあるいは酸化剤ガスを膜・電極接合体に供給するようになっている。一方、膜・電極接合体は、プロトン導電性の固体高分子電解質膜の両主面上に、それぞれ触媒層を設けるようにして燃料極と酸化剤極を配するよう構成されている。この燃料極と酸化剤極の間に設けられる固体高分子電解質膜はプロトン導電体としての役割を有し、さらに両極の気体を分離する役割を有している。
またガス拡散層は、ガス拡散性を有すると共に導電性を有する電極基材、例えば所定空隙率のカーボンペーパーで構成され、その外周部分にシール部が形成されている。触媒層は、触媒と電解質の混合物を燃料極と酸化剤極の固体高分子電解質膜に対向する面に塗布、あるいは固体高分子電解質膜の両主面に塗布するようにして設けられている。
さらに、膜・電極接合体の形成は、例えば固体高分子電解質膜と、触媒層が塗布された燃料極及び酸化剤極とを、触媒層が間に位置するようにそれぞれ配した後、130℃以上、180℃以下の温度で熱圧着し、一体化することにより行なわれる。
また、通常の電力供給に供される固体高分子電解質膜形燃料電池スタックは、複数の膜・電極接合体と、複数の燃料側セパレータ及び酸化剤側セパレータを用い、これらを積層すると共に各燃料側セパレータ及び酸化剤側セパレータに所定のガスを供給するようガスマニホールドを設けることによって構成される。
このように構成された燃料電池スタックは、対応するガスマニホールドに供給された燃料ガスと酸化剤ガスが、対応する各セパレータの流路を流れて膜・電極接合体に供給される。さらに、供給された各ガスは、ガス拡散層内を拡散して触媒層に供給され、各極で上記の反応式で表される電池反応を起こして、燃料電池スタックからの電力供給が可能となる。
燃料電池スタックにおいては、供給されたガスが外部に漏れ出ることを防止する必要がある。
従来の膜・電極接合体の外周部分におけるガスシール構造としては、パーフルオロスルフォン酸膜で形成された固体高分子電解質膜と電極基材との間に触媒層を配すると共に、固体高分子電解質膜と電極基材の外縁部間に触媒層を囲むようにポリオレフィン系の熱可塑性樹脂フィルムを配置し、さらに電極基材の外面側外縁部に同じくポリオレフィン系の熱可塑性樹脂でなる樹脂フィルムを配置したものを、加熱、加圧することにより、さらに、電極基材の外縁部に熱可塑性樹脂を充填するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、パーフルオロスルフォン酸膜で形成された固体高分子電解質膜と電極基材との間に触媒層を配すると共に、電極基材の外面側外縁部にポリオレフィン系の熱可塑性樹脂でなる樹脂フィルムを配置したものを、加熱、加圧することにより、電極基材の外縁部に熱可塑性樹脂を充填するようにしたものがある(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、電極基材の外面側外縁部にポリオレフィン系のホットメルトフィルムを用いた樹脂シートを配置してホットプレス機で加熱、加圧し、電極基材の外縁部に樹脂シートの樹脂を充填したものを形成した後、外縁部に樹脂充填がなされた電極基材と、パーフルオロ系主鎖とスルホン酸基からなる固体高分子電解質膜との間に触媒層を配し、再びホットプレス機で加熱、加圧するようにして一体化したものがある(例えば、特許文献3参照。)。
上記、各特許文献等にもみられるように、従来の膜・電極接合体の外周部分におけるガスシール構造では、ガス拡散層である電極基材とパーフルオロスルフォン酸膜で形成された固体高分子電解質膜との間に、通常、ポリオレフィン系の熱可塑性樹脂等の合成樹脂を接着剤として用い、加熱、加圧し充填することにより、その接着力で両者を固定すると共に、接着剤にガスシール機能を持たせている。
しかし、こうした従来技術においては、パーフルオロスルフォン酸膜でなる固体高分子電解質膜がふっ素化合物の主鎖を持つために、他の合成樹脂材料との接着性が悪く、適用できる接着剤は限られたものとなる。さらに接着剤には、燃料電池が発電運転している間、上記反応式において生成された水による蒸気あるいは外部から供給された蒸気が、反応ガス中に含まれガス拡散層を通って接触することになり、また固体高分子電解質膜にスルフォン基が含まれているので蒸気は酸性水となって接触することになる。このため、接着剤の劣化が加速して、運転時間が経過するにしたがい接着性能が低下し、固体高分子電解質膜とガス拡散層とが剥れてガスのシール性能が失われてしまう虞があり、特に起動停止時などに燃料電池スタックの締付け圧力が低下すると、ガスが燃料電池スタック外に漏れるという事態を生じる虞が出てくる。
特開2005−135639号公報 特開2005−135703号公報 特開2005−158690号公報
上記のようなガス拡散層と固体高分子電解質膜との間に、ポリオレフィン系の熱可塑性樹脂等の合成樹脂を用い、加熱、加圧して接着し、その接着力で両者を固定すると共にガスシール機能を持たせた際、接着性能の経時的な劣化によりガスシール性能が低下する虞があると言う状況に鑑みて本発明はなされたもので、その目的とするところは、接着性能の耐久性を向上させることで、ガスシール機能をより健全に保つことのできる高耐久性を有する膜・電極接合体およびその製造方法を提供することにある。
本発明の膜・電極接合体およびその製造方法は、
固体高分子電解質膜と、前記固体高分子電解質膜の両面にそれぞれ配置された前記固体高分子電解質膜よりも面積の小さい燃料極触媒層及び酸化剤極触媒層と、前記燃料極触媒層及び酸化剤極触媒層のそれぞれの背面に配置された両触媒層よりも面積の大きいガス拡散層と、前記固体高分子電解質膜との接着に先立ち前記ガス拡散層の外周部分全周にわたり予めシール材料が含浸されたシール部を備える膜・電極接合体であって、
両極の前記ガス拡散層のシール部と、シール部に対面する前記固体高分子電解質膜の外周部とがそれぞれ接着部材により接着されていると共に、前記固体高分子電解質膜の全外周縁が前記接着部材によって覆われていることを特徴とするものである。
また、固体高分子電解質膜と、前記固体高分子電解質膜の両面にそれぞれ配置された前記固体高分子電解質膜よりも面積の小さい燃料極触媒層及び酸化剤極触媒層と、前記燃料極触媒層及び酸化剤極触媒層のそれぞれの背面に配置された前記固体高分子電解質膜と略同形状のガス拡散層と、前記固体高分子電解質膜との接着に先立ち前記ガス拡散層の外周部分全周にわたり予めシール材料が含浸されたシール部を備える膜・電極接合体であって、
両極の前記ガス拡散層のシール部と、シール部に対面する前記固体高分子電解質膜の外周部とが接着部材によりそれぞれ接着されていると共に、前記固体高分子電解質膜の全外周縁が前記接着部材によって覆われていることを特徴とするものである。
また、固体高分子電解質膜と、前記固体高分子電解質膜の両面にそれぞれ配置された前記固体高分子電解質膜よりも面積の小さい燃料極触媒層及び酸化剤極触媒層と、前記燃料極触媒層及び酸化剤極触媒層のそれぞれの背面に配置されたガス拡散層と、前記ガス拡散層の外周部分に全周にわたり設けられたシール部を備え、前記両触媒層の背面に配置された前記ガス拡散層の各シール部と、各シール部に対応する前記固体高分子電解質膜の外周部とを、接着部材により前記固体高分子電解質膜の全外周縁が覆われるようにして接着する膜・電極接合体の製造方法であって、
前記ガス拡散層の外周部分の全周にわたりシール材料を含浸させることによりシール部を形成し、前記接着部材を、外形状が前記固体高分子電解質膜の外形状と略同形状、または前記固体高分子電解質膜の外形状より大形状に形成し、前記ガス拡散層の各シール部と前記固体高分子電解質膜の外周部両面との間に配置した後、前記接着部材の融点以上の温度に加熱して前記接着部材を溶融させ、熱圧着する接着工程を備えていることを特徴とする方法である。
さらに、前記接着工程が、前記接着部材を前記ガス拡散層の各シール部と前記固体高分子電解質膜の外周部両面との間に配置し、前記接着部材を溶融させて熱圧着する第1の熱圧着工程と、膜・電極接合体を所定外形形状に切り出す工程と、前記接着部材による前記ガス拡散層の各シール部と前記固体高分子電解質膜の外周部の接着部分を、加熱して再度熱圧着する第2の熱圧着工程でなることを特徴とする方法である。
さらに、前記第2の熱圧着工程における熱圧着時の圧力が、前記第1の熱圧着工程における熱圧着時の圧力以上であることを特徴とする方法である。
本発明によれば、ガス拡散層と固体高分子電解質膜との接着性能の耐久性を向上させることができ、それによってガスシール機能をより健全に保つことができると共に高耐久性を有するものとすることができる等の効果を奏する。
以下本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
先ず第1の実施形態を図1乃至図3により説明する。図1は要部の部分断面図であり、図2は部材構成を示す斜視図であり、図3は耐久試験結果を示す図である。
図1及び図2において、固体高分子電解質膜形燃料電池を構成する膜・電極接合体1は、固体高分子電解質膜2の燃料側の面中央部に燃料極触媒層3を、酸化剤側の面中央部に酸化剤極触媒層4をそれぞれ備え、さらに、各触媒層3,4を覆うように燃料側ガス拡散層5と酸化剤側ガス拡散層6とを設けて構成されている。また、膜・電極接合体1は、燃料側ガス拡散層5と酸化剤側ガス拡散層6の全外周部5a,6aを、燃料側接着部材7と酸化剤側接着部材8を間にそれぞれ配置し加熱、圧着することで、固体高分子電解質膜2の両面の全外周部2aに接着、固定し、外縁に沿った所定幅の全外周部2a,5a,6aによりガスシール部9を形成するようにして一体化した構成となっている。
そして、熱圧着により形成されたガスシール部9は、固体高分子電解質膜2の両面の全外周部2aに、両ガス拡散層5,6のシール材料を含浸した全外周部5a,6aが燃料側接着部材7と酸化剤側接着部材8によって接着、固定されていると共に、固体高分子電解質膜2の全外周縁2bの外側で、燃料側接着部材7と酸化剤側接着部材8とが接着部位10を設けて接着され、固体高分子電解質膜2の側面を含む全外周縁2bを覆うよう形成されている。
また、固体高分子電解質膜2については、所定寸法に成形した方形状のパーフルオロカーボンスルフォン酸膜、例えばデュポン(DuPont)社製のナフィオン(Nafion)(登録商標)等により形成されており、燃料電極、酸化剤電極の電極基材である各ガス拡散層5,6は、所定寸法、例えば固体高分子電解質膜2と略同寸法となるように成形した方形のガス拡散性、透過性を有するカーボンペーパー、例えば東レ(株)製のTGP−H090により形成されている。さらに、各触媒層3,4は、所要寸法に成形した固体高分子電解質膜2及び各ガス拡散層5,6より小さい方形状で、燃料極触媒層3は白金(Pt)とルテニウム(Ru)との合金でなる微粒子を炭素粒子上に担持させたPt−Ru担持炭素粒子を触媒とし、酸化剤極触媒層4は白金微粒子を炭素粒子上に担持させたPt担持炭素粒子を触媒とするものとなっている。
またさらに、各接着部材7,8は、内形状が各触媒層3,4の外形状と略同形状の方形状とした角形の額縁形状のシート状のもので、加熱、圧着により接着を行うので、その融点は固体高分子電解質膜2と電極との一体化温度130℃〜180℃であるか、それ以下であり、かつ燃料電池動作温度の60℃〜90℃以上である必要がある。このため、各接着部材7,8としては100℃〜150℃に軟化点を持つような材料のポリオレフィン樹脂あるいはポリエステル樹脂に接着性を付与する添加剤を混合したもの、例えば3M社製のサーモボンドフィルム(Thermo−Bond Film)(登録商標)等の軟化点温度が120℃のポリエステル樹脂ベース、130℃のポリオレフィン樹脂ベースを用いシート状にしたものによって形成されている。
そして、こうした構成を有する膜・電極接合体1の製造は、以下に示すようにして行われる。
すなわち、先ず、所定寸法の方形状のカーボンペーパーにより燃料電極、酸化剤電極の電極基材である燃料側ガス拡散層5及び酸化剤側ガス拡散層6を形成する。そして、各ガス拡散層5,6の触媒層3,4と略同形状となる中央部の方形状領域以外の外周部5a,6aに、例えばポリオレフィン樹脂などの接着部材7,8と同種のシール材料を加熱、溶融する等し空隙を埋め尽くすように充填して、外縁に沿った所定幅の領域の外周部5a,6aにシール材料が含浸された各ガス拡散層5,6を形成する。
一方、触媒のPt−Ru担持炭素粒子とPt担持炭素粒子をそれぞれ電解質溶液、例えばデュポン社製のナフィオン(登録商標)溶液中に入れ混合した後、ボールミルで攪拌して燃料極触媒インクと酸化剤極触媒インクをそれぞれ得る。続いて、得られた各触媒インクを、それぞれ燃料電極、酸化剤電極の電極基材である各ガス拡散層5,6の片面のシール材料を含浸した外周部5a,6a以外の領域、すなわち、中央部のシール材料が含浸されていない方形状領域にスクリーンプリンタで均一な厚さとなるように塗布する。塗布後、80℃の温度の窒素雰囲気中で加熱、乾燥させて、燃料極触媒層3と酸化剤極触媒層4とをそれぞれ燃料側ガス拡散層5と酸化剤側ガス拡散層6の片面に形成する。これにより、各ガス拡散層5,6は、各触媒層3,4の回りにシール材料を所定幅で含浸した角環状の外周部5a,6aを有するものとなる。
次に、図示しないホットプレス機の上下2枚の熱圧着板間に、酸化剤極触媒層4が設けられた面を上側にして酸化剤側ガス拡散層6を置き、その外周部6a上に額形状の酸化剤側接着部材8を載せる。さらに、酸化剤側接着部材8と酸化剤極触媒層4の上に酸化剤側ガス拡散層6に対し中心位置が同じとなるように位置合わせし、固体高分子電解質膜2を載せる。
また、固体高分子電解質膜2の上に燃料側接着部材7を、次に載せる燃料側ガス拡散層5の外周部6a位置にくるように載せる。さらに、その上に、燃料極触媒層3が設けられた面を下側にして燃料側ガス拡散層5を固体高分子電解質膜2に対し中心位置が同じとなるよう位置合わせして載せる。
次に、ホットプレス機の2枚の熱圧着板により、所定の圧力を加えながら所定の温度に加熱する。これにより各接着部材7,8は溶融し、固体高分子電解質膜2の両面の全外周部2aと両ガス拡散層5,6の予め接着部材7,8と同種のシール材料が含浸されている全外周部5a,6aとが、接着面の凹凸内に接着部材7,8を食い込ませるようにして熱圧着され、ガスシール部9を設けて一体化された膜・電極接合体1が形成される。この全外周部2a,5a,6aの熱圧着の際、ガスシール部9では、同時に固体高分子電解質膜2を挟む各接着部材7,8が、固体高分子電解質膜2の全外周縁2bの外側に延出して両接着部材7,8の延出部分同士が接着し、固体高分子電解質膜2の全外周縁2bの外側に接着部位10が形成され、全外周縁2bが延出した両接着部材7,8により覆われる。
このようにして形成された膜・電極接合体1は、図示しないが、燃料側ガス拡散層5と酸化剤側ガス拡散層6の外側に燃料側セパレータ及び酸化剤側セパレータがそれぞれ設けられることで単位セルを構成し、さらに、複数の単位セルを積層し、各セパレータに所定のガスが供給されるようガスマニホールドを設けることにより固体高分子電解質膜形燃料電池スタックが構成される。
また、上記の通り構成された膜・電極接合体1について、接着性能の耐久性を検証したところ次の通りとなった。なお、耐久性の検証は、燃料電池動作温度である80℃の温度の温水中に浸漬し、剥れるまでの時間で評価した。また比較のため、固体高分子電解質膜の全外周縁が接着部材で覆われていないものを形成して従来構造の膜・電極接合体とし、同時に検証した。
その結果、図3に示すように、従来構造の膜・電極接合体では100時間程度経過した時点で固体高分子電解質膜とガス拡散層の剥れが生じた。これに対し、本実施形態(本発明)の膜・電極接合体1では2000時間近く経過した時点でも、固体高分子電解質膜2と各ガス拡散層5,6の剥れは見られなかった。
以上の通り、本実施形態によれば、接着性能の耐久性を飛躍的に向上させることができ、ガスシール機能がより健全なものとなり高耐久性を有する膜・電極接合体1を得ることができる。
次に第2の実施形態を図4及び図5により説明する。図4は要部の部分断面図であり、図5は部材構成を示す斜視図である。なお、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、第1の実施形態と異なる本実施形態の構成について説明する。
図4及び図5において、固体高分子電解質膜形燃料電池を構成する膜・電極接合体11は、固体高分子電解質膜2の燃料側の面中央部に燃料極触媒層3を、酸化剤側の面中央部に酸化剤極触媒層4をそれぞれ備え、さらに、各触媒層3,4の外側にそれぞれ各触媒層3,4と同形状で、外周が一致するよう位置合わせされた燃料側中間層12、酸化剤側中間層13を備え、またさらに、各触媒層3,4と各中間層12,13を覆うように燃料側ガス拡散層5と酸化剤側ガス拡散層6とを設けて構成されている。また、膜・電極接合体11は、第1の実施形態と同様に、固体高分子電解質膜2の両面の全外周部2aと燃料側ガス拡散層5と酸化剤側ガス拡散層6の全外周部5a,6aの間に、燃料側接着部材7と酸化剤側接着部材8をそれぞれ配置し、所定の温度、圧力で加熱、圧着することにより、外縁に沿った所定幅のガスシール部9を形成するようにして一体化した構成となっている。
そして、熱圧着により形成されたガスシール部9は、固体高分子電解質膜2の両面の全外周部2aに、両ガス拡散層5,6のシール材料を含浸した全外周部5a,6aが燃料側接着部材7と酸化剤側接着部材8によって接着、固定されていると共に、固体高分子電解質膜2の全外周縁2bの外側で、燃料側接着部材7と酸化剤側接着部材8とが接着部位10を設けて接着され、固体高分子電解質膜2の側面を含む全外周縁2bを覆うよう形成されている。
また、固体高分子電解質膜2と各ガス拡散層5,6とは、第1の実施形態と同様に形成されていると共に、外形状が所定寸法に成形した同一形状の方形状となっている。さらに、各触媒層3,4、各接着部材7,8については、第1の実施形態と同様に形成されており、各中間層12,13は、固体高分子電解質膜2及び各ガス拡散層5,6より小さい方形状となっており、カーボンブラックとPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)樹脂の混合物によって形成されている。
そして、こうした構成を有する膜・電極接合体11の製造は、以下に示すようにして行われる。
すなわち、先ず、固体高分子電解質膜2と縦寸法、横寸法を同じくした所定寸法の方形状のカーボンペーパーによって燃料側ガス拡散層5及び酸化剤側ガス拡散層6を形成する。そして、各ガス拡散層5,6の外周部5a,6aに、例えばポリオレフィン樹脂などの接着部材7,8と同種のシール材料を加熱、溶融する等することで空隙を埋め尽くすように充填して、外縁に沿った所定幅の領域の外周部5a,6aにシール材料が含浸された各ガス拡散層5,6を形成する。
続いて、カーボンブラックをPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)樹脂の分散溶液に加えて混合し、中間層用インクを形成する。その後、形成した中間層用インクをスクリーンプリンタによって、燃料側ガス拡散層5及び酸化剤側ガス拡散層6の片面のシール材料を含浸した外周部5a,6a以外の領域、すなわち、中央部のシール材料が含浸されていない方形領域に均一な厚さとなるよう塗布し、乾燥させる。さらに、乾燥させた後、350℃以上の温度で10分間熱処理して、片面中央部に各中間層12,13が設けられた各ガス拡散層5,6を形成する。これにより、各ガス拡散層5,6は、各中間層12,13の回りに所定幅でシール材料を含浸した額縁状の外周部5a,6aを有するものとなる。
一方、第1の実施形態と同様の燃料極触媒インクと酸化剤極触媒インクをそれぞれ得た後、得られた各触媒インクを、固体高分子電解質膜2の両面の外縁に沿った所定幅の領域の外周部2aを除く中央部に、それぞれスクリーンプリンタで塗布する。塗布後、80℃の温度の窒素雰囲気中で加熱、乾燥させて、中間層12,13と同形状の燃料極触媒層3と酸化剤極触媒層4とをそれぞれ固体高分子電解質膜2の両面に形成する。これにより、固体高分子電解質膜2は、その両面が外周部2aを額縁状に露出するようにして各触媒層3,4の回りを縁取るものとなる。
次に、図示しないホットプレス機の上下2枚の熱圧着板間に、酸化剤側中間層13が設けられた面を上側にして酸化剤側ガス拡散層6を置き、その外周部6a上に額縁形状の酸化剤側接着部材8を載せる。さらに酸化剤側接着部材8と酸化剤側中間層13の上に、酸化剤極触媒層4が設けられた酸化剤側の面が下側になるようにして固体高分子電解質膜2を、その4辺が酸化剤側ガス拡散層6の4辺と略一致するように位置合わせして載せる。
また、燃料極触媒層3が設けられた燃料側の面を上側とした固体高分子電解質膜2の上に、額縁形状の燃料側接着部材7を、次に載せる燃料側ガス拡散層5の外周部6a位置にくるように載せる。さらに燃料側接着部材7と燃料極触媒層3の上に、燃料側中間層12が設けられた面が下側になるようにして燃料側ガス拡散層5を、その4辺が酸化剤側ガス拡散層6の4辺と略一致するように位置合わせして載せる。このように、同形状の酸化剤側ガス拡散層6、固体高分子電解質膜2、燃料側ガス拡散層5を、それぞれの4辺が略一致するように位置合わせして積層することで、それぞれに事前に設けられた酸化剤側中間層13と酸化剤極触媒層4、燃料極触媒層3と燃料側中間層12が正確に位置合わせされて、平板間に載置される。
次に、ホットプレス機の2枚の熱圧着板により、所定の圧力を加えながら所定の温度に加熱する。これにより各接着部材7,8は溶融し、固体高分子電解質膜2の両面の全外周部2aと両ガス拡散層5,6の予め接着部材7,8と同種のシール材料が含浸されている全外周部5a,6aとが、接着面の凹凸内に接着部材7,8を食い込ませるようにして熱圧着され、ガスシール部9を設けて一体化された膜・電極接合体11が形成される。この全外周部2a,5a,6aの熱圧着の際、ガスシール部9では、同時に固体高分子電解質膜2を挟む各接着部材7,8が、固体高分子電解質膜2の全外周縁2bの外側に延出し、両接着部材7,8の延出部分同士が接着して固体高分子電解質膜2の全外周縁2bの外側に接着部位10が形成され、全外周縁2bが延出した両接着部材7,8により覆われる。
このようにして形成された膜・電極接合体11は、図示しないが、第1の実施形態と同様に、燃料側ガス拡散層5と酸化剤側ガス拡散層6の外側に燃料側セパレータ及び酸化剤側セパレータがそれぞれ設けられることで単位セルを構成し、さらに、複数の単位セルを積層し、各セパレータに所定のガスが供給されるようガスマニホールドを設けることにより固体高分子電解質膜形燃料電池スタックが構成される。
また、上記の通り構成された膜・電極接合体11についても、ガスシール部9が、各接着部材7,8を固体高分子電解質膜2の全外周縁2bの外側に延出し、延出部分同士が接着して接着部位10を形成して全外周縁2bを覆うものであるから、第1の実施形態と同様、接着性能の耐久性を飛躍的に向上させたものとなり、ガスシール機能がより健全なものとなった高耐久性を有するものとすることができる。
さらに、固体高分子電解質膜2の両面側にそれぞれ接着部材7,8を間に配して両ガス拡散層5,6を積層する際、酸化剤側中間層13と酸化剤極触媒層4、燃料極触媒層3と燃料側中間層12を正確に位置合わせする必要があるが、固体高分子電解質膜2と各ガス拡散層5,6の形状を同形状としているので、対応する辺同士を略一致させるだけで、容易に各触媒層3,4と各中間層12,13を正確に位置合わせすることができる。
次に第3の実施形態を図6及び図7により説明する。図6は製造過程途中の要部の部分断面図であり、図7は要部の部分断面図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態と製造過程の一部が異なるのみで、他の構成を同一としている。このため、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、第1の実施形態と異なる本実施形態の構成について説明する。
図6及び図7において、固体高分子電解質膜形燃料電池を構成する膜・電極接合体21は、固体高分子電解質膜2の燃料側の面中央部に燃料極触媒層3を、酸化剤側の面中央部に酸化剤極触媒層4をそれぞれ備え、さらに、各触媒層3,4の外側にそれぞれ各触媒層3,4を覆うように燃料側ガス拡散層5と酸化剤側ガス拡散層6とを設けて構成されている。また、膜・電極接合体21は、第1の実施形態と同様に、固体高分子電解質膜2の両面の全外周部2aと燃料側ガス拡散層5と酸化剤側ガス拡散層6の全外周部5a,6aの間に、燃料側接着部材7と酸化剤側接着部材8をそれぞれ配置し、所定の温度、圧力で加熱、圧着することにより、外縁に沿った所定幅のガスシール部9を形成するようにして一体化した構成となっている。
そして、固体高分子電解質膜2と各ガス拡散層5,6とは、第1の実施形態と同様に形成されていると共に、外形状が所定寸法に成形した方形状の同一形状となっている。さらに、各触媒層3,4は、第1の実施形態と同じ、所要とする寸法の方形状に形成されており、各接着部材7,8も、第1の実施形態と同じ、額縁状に形成されている。
また、熱圧着により形成されたガスシール部9は、固体高分子電解質膜2の両面の全外周部2aに、両ガス拡散層5,6のシール材料を含浸した全外周部5a,6aが燃料側接着部材7と酸化剤側接着部材8によって接着、固定されていると共に、固体高分子電解質膜2の全外周縁2bの外側で、燃料側接着部材7と酸化剤側接着部材8とが接着部位10を設けて接着され、固体高分子電解質膜2の側面を含む全外周縁2bを覆うよう形成されている。
そして、こうした構成を有する膜・電極接合体21の製造は、以下に示すようにして行われる。
すなわち、先ず、製品寸法より大きい寸法の方形状のカーボンペーパーにより燃料電極、酸化剤電極の電極基材である燃料側ガス拡散層5及び酸化剤側ガス拡散層6を形成する。そして、各ガス拡散層5,6の触媒層3,4と略同形状となる中央部の方形状領域以外の外周部5a,6aに、例えばポリオレフィン樹脂などの接着部材7,8と同種のシール材料を加熱、溶融する等し空隙を埋め尽くすように充填して、外縁に沿って切除部分を見込む所定幅の領域の外周部5a,6aに、シール材料が含浸された各ガス拡散層5,6を形成する。
一方、第1の実施形態と同様の燃料極触媒インクと酸化剤極触媒インクをそれぞれ得た後、得られた各触媒インクを、それぞれ燃料側ガス拡散層5、酸化剤側ガス拡散層6の片面のシール材料が含浸されていない中央部の方形状領域に、スクリーンプリンタで均一な厚さとなるように塗布する。塗布後、80℃の温度の窒素雰囲気中で加熱、乾燥させて、燃料極触媒層3と酸化剤極触媒層4とをそれぞれ燃料側ガス拡散層5と酸化剤側ガス拡散層6の片面に形成する。これにより、各ガス拡散層5,6は、各触媒層3,4の回りにシール材料を所定幅で含浸した角環状の外周部5a,6aを有するものとなる。
次に、第1回目の熱圧着(仮圧着)を行うために、図示しないホットプレス機の上下2枚の熱圧着板間に、酸化剤極触媒層4が設けられた面を上側にして酸化剤側ガス拡散層6を置き、その外周部6a上に額形状の酸化剤側接着部材8を載せる。さらに、酸化剤側接着部材8と酸化剤極触媒層4の上に酸化剤側ガス拡散層6に対し中心位置が同じとなるように位置合わせし、固体高分子電解質膜2を載せる。
また、固体高分子電解質膜2の上に燃料側接着部材7を、次に載せる燃料側ガス拡散層5の外周部6a位置にくるよう、中心位置を合わせるようにして載せる。さらに、その上に、燃料極触媒層3が設けられた面を下側にして燃料側ガス拡散層5を固体高分子電解質膜2に対し中心位置が同じとなるよう位置合わせして載せる。
そして、ホットプレス機の2枚の熱圧着板により、所定の圧力(次に行う本圧着で加える圧力より小さい圧力、例えば約1/2の圧力)を加えながら所定の温度に加熱する。これにより各接着部材7,8は溶融し、固体高分子電解質膜2の両面の全外周部2aと両ガス拡散層5,6の予め接着部材7,8と同種のシール材料が含浸されている全外周部5a,6aとが熱圧着され、仮圧着により一体化された仮接合体22が形成される。
続いて、仮接合体22の外周部分を、所要とする製品寸法の方形状となるように切り出し、余剰部分の切除を行う。外周の余剰部分を切除し製品寸法にトリミングした仮接合体22は、図6にその要部の部分断面図を示すように、切断面に固体高分子電解質膜2の全外周縁2bを形成している側面が露出する。
次に、外周部分でトリミングした仮接合体22を、第2回目の熱圧着(本圧着)を行うために、再びホットプレス機の上下2枚の熱圧着板間に載置する。その後、ホットプレス機の2枚の熱圧着板により、所定の圧力(仮圧着で加えた圧力の約2倍の圧力)を加えながら所定の温度に加熱する。これにより各接着部材7,8は再び溶融し、固体高分子電解質膜2の両面の全外周部2aと両ガス拡散層5,6の予め接着部材7,8と同種のシール材料が含浸されている全外周部5a,6aとが、接着面の凹凸内に接着部材7,8を食い込ませるようにして熱圧着され、ガスシール部9を設けて一体化された膜・電極接合体21が形成される。この全外周部2a,5a,6aの熱圧着の際、ガスシール部9では、同時に固体高分子電解質膜2を挟む各接着部材7,8が、固体高分子電解質膜2の全外周縁2bの外側に延出して両接着部材7,8の延出部分同士が接着し、固体高分子電解質膜2の全外周縁2bの外側に接着部位10が形成され、図7に要部の部分断面図を示すように、全外周縁2bが延出した両接着部材7,8により覆われる。
このようにして形成された膜・電極接合体21は、図示しないが、第1の実施形態と同様に、燃料側ガス拡散層5と酸化剤側ガス拡散層6の外側に燃料側セパレータ及び酸化剤側セパレータがそれぞれ設けられることで単位セルを構成し、さらに、複数の単位セルを積層し、各セパレータに所定のガスが供給されるようガスマニホールドを設けることにより固体高分子電解質膜形燃料電池スタックが構成される。
また、上記の通り構成された膜・電極接合体21についても、ガスシール部9が、各接着部材7,8を固体高分子電解質膜2の全外周縁2bの外側に延出し、延出部分同士が接着して接着部位10を形成して全外周縁2bを覆うものであるから、第1の実施形態と同様、接着性能の耐久性を飛躍的に向上させたものとなり、ガスシール機能がより健全なものとなった高耐久性を有するものとすることができる。
さらに、熱圧着を2回に分け、仮圧着の後に製品寸法にトリミングするようにして膜・電極接合体21を形成しているので、大気中の湿度により寸法変化を起こし易い固体高分子電解質膜2や、単独で取り扱った際に端部に欠損を生じる等する各ガス拡散層5,6を、最終過程に近い段階で所要の製品寸法とすることができ、製造歩留を向上させることができる。
なお、上記の第3の実施形態においては、膜・電極接合体21を第1の実施形態と同様の構成のものについて説明したが、膜・電極接合体を第2の実施形態と同様の構成のものとして、ガスシール部9の形成時の熱圧着を2回に分けて行い、2回の熱圧着の間にトリミング過程を挟むようにして形成しても、同様の効果を得ることができる。
本発明の第1の実施形態における要部の部分断面図である。 本発明の第1の実施形態における部材構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態における耐久試験結果を示す図である。 本発明の第2の実施形態における要部の部分断面図である。 本発明の第2の実施形態における部材構成を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態における製造過程途中の要部の部分断面図である。 本発明の第3の実施形態における要部の部分断面図である。
符号の説明
2…固体高分子電解質膜
2a…外周部
2b…外周縁
3…燃料極触媒層
4…酸化剤極触媒層
5…燃料側ガス拡散層
5a…外周部
6…酸化剤側ガス拡散層
6a…外周部
7…燃料側接着部材
8…酸化剤側接着部材
9…ガスシール部
10…接着部位

Claims (5)

  1. 固体高分子電解質膜と、前記固体高分子電解質膜の両面にそれぞれ配置された前記固体高分子電解質膜よりも面積の小さい燃料極触媒層及び酸化剤極触媒層と、前記燃料極触媒層及び酸化剤極触媒層のそれぞれの背面に配置された両触媒層よりも面積の大きいガス拡散層と、前記固体高分子電解質膜との接着に先立ち前記ガス拡散層の外周部分全周にわたり予めシール材料が含浸されたシール部を備える膜・電極接合体であって、
    両極の前記ガス拡散層のシール部と、シール部に対面する前記固体高分子電解質膜の外周部とがそれぞれ接着部材により接着されていると共に、前記固体高分子電解質膜の全外周縁が前記接着部材によって覆われていることを特徴とする膜・電極接合体。
  2. 固体高分子電解質膜と、前記固体高分子電解質膜の両面にそれぞれ配置された前記固体高分子電解質膜よりも面積の小さい燃料極触媒層及び酸化剤極触媒層と、前記燃料極触媒層及び酸化剤極触媒層のそれぞれの背面に配置された前記固体高分子電解質膜と略同形状のガス拡散層と、前記固体高分子電解質膜との接着に先立ち前記ガス拡散層の外周部分全周にわたり予めシール材料が含浸されたシール部を備える膜・電極接合体であって、
    両極の前記ガス拡散層のシール部と、シール部に対面する前記固体高分子電解質膜の外周部とが接着部材によりそれぞれ接着されていると共に、前記固体高分子電解質膜の全外周縁が前記接着部材によって覆われていることを特徴とする膜・電極接合体。
  3. 固体高分子電解質膜と、前記固体高分子電解質膜の両面にそれぞれ配置された前記固体高分子電解質膜よりも面積の小さい燃料極触媒層及び酸化剤極触媒層と、前記燃料極触媒層及び酸化剤極触媒層のそれぞれの背面に配置されたガス拡散層と、前記ガス拡散層の外周部分に全周にわたり設けられたシール部を備え、前記両触媒層の背面に配置された前記ガス拡散層の各シール部と、各シール部に対応する前記固体高分子電解質膜の外周部とを、接着部材により前記固体高分子電解質膜の全外周縁が覆われるようにして接着する膜・電極接合体の製造方法であって、
    前記ガス拡散層の外周部分の全周にわたりシール材料を含浸させることによりシール部を形成し、前記接着部材を、外形状が前記固体高分子電解質膜の外形状と略同形状、または前記固体高分子電解質膜の外形状より大形状に形成し、前記ガス拡散層の各シール部と前記固体高分子電解質膜の外周部両面との間に配置した後、前記接着部材の融点以上の温度に加熱して前記接着部材を溶融させ、熱圧着する接着工程を備えていることを特徴とする膜・電極接合体の製造方法。
  4. 前記接着工程が、前記接着部材を前記ガス拡散層の各シール部と前記固体高分子電解質膜の外周部両面との間に配置し、前記接着部材を溶融させて熱圧着する第1の熱圧着工程と、膜・電極接合体を所定外形形状に切り出す工程と、前記接着部材による前記ガス拡散層の各シール部と前記固体高分子電解質膜の外周部の接着部分を、加熱して再度熱圧着する第2の熱圧着工程でなることを特徴とする請求項3記載の膜・電極接合体の製造方法。
  5. 前記第2の熱圧着工程における熱圧着時の圧力が、前記第1の熱圧着工程における熱圧着時の圧力以上であることを特徴とする請求項4記載の膜・電極接合体の製造方法。
JP2007185805A 2007-07-17 2007-07-17 膜・電極接合体およびその製造方法 Active JP5165947B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007185805A JP5165947B2 (ja) 2007-07-17 2007-07-17 膜・電極接合体およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007185805A JP5165947B2 (ja) 2007-07-17 2007-07-17 膜・電極接合体およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009026493A JP2009026493A (ja) 2009-02-05
JP5165947B2 true JP5165947B2 (ja) 2013-03-21

Family

ID=40398143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007185805A Active JP5165947B2 (ja) 2007-07-17 2007-07-17 膜・電極接合体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5165947B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210296672A1 (en) * 2017-04-28 2021-09-23 Honda Motor Co., Ltd. Method for producing resin frame equipped membrane electrode assembly

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5233256B2 (ja) * 2007-11-30 2013-07-10 大日本印刷株式会社 補強シート付き電解質膜−触媒層接合体
JP5611604B2 (ja) * 2010-01-28 2014-10-22 本田技研工業株式会社 膜−電極構造体の製造方法
JP5817547B2 (ja) * 2012-01-18 2015-11-18 トヨタ自動車株式会社 燃料電池の製造方法
JP5699343B2 (ja) * 2013-03-08 2015-04-08 大日本印刷株式会社 補強シート付き電解質膜−触媒層接合体
JP6298636B2 (ja) * 2014-01-10 2018-03-20 日東シンコー株式会社 シール材

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11204122A (ja) * 1998-01-19 1999-07-30 Toshiba Corp 固体高分子電解質型燃料電池
JP3462123B2 (ja) * 1999-06-24 2003-11-05 三菱電機株式会社 燃料電池及びその製造方法
JP4818546B2 (ja) * 2001-08-29 2011-11-16 本田技研工業株式会社 膜・電極構造体
GB0319780D0 (en) * 2003-08-22 2003-09-24 Johnson Matthey Plc Membrane electrode assembly
JP2006179298A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Hitachi Ltd 固体高分子電解質膜/電極接合体及びそれを用いた固体高分子形燃料電池
JP2007109576A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Japan Gore Tex Inc 膜電極接合体および固体高分子形燃料電池
JP4754339B2 (ja) * 2005-12-02 2011-08-24 三星エスディアイ株式会社 燃料電池用の封止材、燃料電池及び燃料電池の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210296672A1 (en) * 2017-04-28 2021-09-23 Honda Motor Co., Ltd. Method for producing resin frame equipped membrane electrode assembly
US11962050B2 (en) * 2017-04-28 2024-04-16 Honda Motor Co., Ltd. Method for producing resin frame equipped membrane electrode assembly

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009026493A (ja) 2009-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5124273B2 (ja) メンブラン電極アセンブリー
US8394551B2 (en) Membrane electrode assembly for use in electrochemical devices
US8685200B2 (en) Process for manufacturing a catalyst-coated ionomer membrane with protective film layer
JP4842130B2 (ja) メンブラン電極組立構造の密封
JP5363335B2 (ja) ガスケットを組み込んだガス拡散層
JP6079741B2 (ja) 燃料電池単セルの製造方法
JP5326189B2 (ja) 電解質膜−電極接合体およびその製造方法
JP2009514144A (ja) 電気化学的デバイスのための膜電極アセンブリ
JP2007533088A (ja) 多層膜電極アセンブリ(ml‐mea)とその製造方法
JP4738350B2 (ja) 触媒が被覆された拡散媒体が膜に貼り合わされていない耐久性膜電極組立体の製作方法
JP5165947B2 (ja) 膜・電極接合体およびその製造方法
JP4843985B2 (ja) 固体高分子形燃料電池用ガスケット付き電解質膜−電極接合体及びその製造方法
WO2006022758A1 (en) Edge-protected catalyst-coated diffusion media and membrane electrode assemblies
JP2008135295A (ja) 固体高分子形燃料電池用ガス拡散層要素、固体高分子形燃料電池およびその製造方法
JP2004319153A (ja) 固体高分子電解質型燃料電池及びその製造方法
JP2007273141A (ja) 燃料電池及び燃料電池の製造方法
JP2007048568A (ja) 燃料電池の膜・電極接合体,燃料電池および膜・電極接合体の製造方法
JP2010192392A (ja) 燃料電池用多孔膜複合体、燃料電池用電解質膜−電極−多孔膜複合体、及びこれらの製造方法
JP5838570B2 (ja) 固体高分子形燃料電池における膜電極接合体
WO2007113592A1 (en) Assembly for use in a fuel cell
JP4760027B2 (ja) 固体高分子電解質型燃料電池の膜・電極接合体の製造方法
JP5900311B2 (ja) 燃料電池とその製造方法
JP5273212B2 (ja) 固体高分子形燃料電池用ガスケット付き電解質膜−電極接合体の製造方法
JP5245440B2 (ja) 燃料電池用膜−電極接合体の製造方法
JP5645982B2 (ja) 固体高分子形燃料電池用ガス拡散層要素、固体高分子形燃料電池およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091111

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110421

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121220

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5165947

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350