JP5423071B2 - データ転送装置及び撮像装置 - Google Patents

データ転送装置及び撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5423071B2
JP5423071B2 JP2009061128A JP2009061128A JP5423071B2 JP 5423071 B2 JP5423071 B2 JP 5423071B2 JP 2009061128 A JP2009061128 A JP 2009061128A JP 2009061128 A JP2009061128 A JP 2009061128A JP 5423071 B2 JP5423071 B2 JP 5423071B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
shift
signal
phase adjustment
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009061128A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010219638A (ja
Inventor
亮 ▲高▼見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2009061128A priority Critical patent/JP5423071B2/ja
Publication of JP2010219638A publication Critical patent/JP2010219638A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5423071B2 publication Critical patent/JP5423071B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Logic Circuits (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Description

本発明は、データ転送において基準信号との位相調整を行うデータ転送装置及び撮像装置に関する。
従来、デジタルデータの高速転送において、特に、高速シリアル通信の場合には、データ転送を行う装置の連続動作によって発生する熱や回路構成による影響で、デジタルデータのデータ信号と基準信号であるクロック信号との位相のズレが生じる。そこで、そのような問題を回避するために様々な技術が開発されている。
例えば、特許文献1では、入力データ信号が複数のしきい値設定回路のそれぞれに入力され、論理回路によって、クロック信号発生回路によって生成される位相0度と90度との2つのクロック信号に基づいてラッチされることにより、再生データ信号及び2つの位相比較信号からなる2つの組み合わせの信号が出力され、セレクタ回路によって、2つの組み合わせのうち、前サイクルの再生データの結果に基づいて、一の組み合わせを選択され、その選択された一の組み合わせの再生データ信号及び2つの位相比較信号に基づいて、位相調整を行う技術を開示している。
特開2008−124714号公報
しかしながら、従来技術である特許文献1のような場合、前サイクルの再生データに基づいて、一の組み合わせを選択し位相調整を行うため、例えば、デジタルカメラ等の撮像装置の使用される環境や連写又は動画撮像等の撮像モードによって、撮像装置内部の温度が、前サイクルと現サイクルとの間で大きく変化しまうような場合には、位相調整が困難となる。
上記従来技術が有する問題に鑑み、本発明の目的は、データ転送においてリアルタイムで高速に位相調整を行うことができる技術を提供することにある。
発明を例示するデータ転送装置の一態様は、基準信号とともに既知の同期コードを有する画像データの信号を受信して、基準信号に対する画像データの信号の位相調整を行う位相調整部と、受信した画像データの信号のうち既知の同期コードの同期信号基準信号の1周期分より小さい所定量シフトさせるシフト部と、シフトされた同期信号と基準信号とを比較してズレ量が所定の範囲内か否かを判定するシフト判定部と、シフト判定部による判定結果に基づいて、位相調整部における位相調整のための調整量を制御する位相制御部と、を備える。
また、基準信号と画像データの信号とは同期して受信されても良い。
またシフト判定部は、ズレ量が所定の範囲内か否かの判定結果を、既知の同期コードに対応付けたコードを生成して位相制御部に送信するコード生成部を備えても良い。
また、画像データの知の同期コードの受信数又は画像データの数を数えるカウンタ部をさらに備え、シフト部は、カウンタ部の数に応じて、画像データの信号を基準信号に対して、進める又は遅らせる方向に所定量シフトさせても良い。
また、データ転送装置の温度を測定監視する温度監視部と、温度監視部によって測定監視される温度とともに、シフト判定部の判定結果を温度に対応付けて記録する記憶部とをさらに備え、位相制御部は、記録された温度と温度に対応付けられた判定結果とに基づいて、ズレ量が所定の範囲外と判定された判定結果の回数が所定の回数以下である温度範囲を決定し、温度監視部によって測定監視された温度が温度範囲内である場合には、位相調整部における調整量を維持し、温度が温度範囲内でない場合には、位相調整部における調整量を変更しても良い。
本発明を例示するデータ転送装置の別態様は、基準信号とともにデータの信号を受信して、基準信号に対するデータの信号の位相調整を行う位相調整部と、受信したデータの信号を基準信号の1周期分より小さい所定量シフトさせるシフト部と、シフトされたデータの信号と基準信号とを比較してズレ量が所定の範囲内か否かを判定するシフト判定部と、シフト判定部による判定に基づいて、位相調整部における位相調整のための調整量を制御する位相制御部と、を備える。
本発明の撮像装置は、被写体を撮像して画像を生成出力する撮像部と、本発明のデータ転送装置と、を備える。
本発明によれば、データ転送においてリアルタイムで高速に位相調整を行うことができる。
本発明の一の実施形態に係るデータ転送装置100の構成例を示す模式図 撮像素子10から出力される画像のRAWデータのフォーマットの一例を示す図 本発明の一の実施形態に係る位相調整部21の構成例を示す模式図 本発明の一の実施形態に係るシフト部22の構成例を示す模式図 データ転送装置100の位相調整の処理を示すタイミングチャート データ転送装置100の位相調整の処理のうちステップS102における処理を示すタイミングチャート 本実施形態のシフト部22及びシフト判定部23における処理の流れの一例を示す図 温度監視部26に測定された温度に対するシフト判定部23によって判定された位相調整フラグON/OFFの回数のヒストグラムの一例を示す図 本発明に適用可能な画像のRAWデータのフォーマットの他の例を示す図
図1は、本発明の一の実施形態に係るデータ転送装置100の構成例を示す模式図である。図1では、デジタルカメラの撮像部1を送信部とし、デジタルカメラの信号処理回路20を受信部としたときの構成例を示している。
本実施形態の撮像部1は、複数の受光素子が二次元配列された受光面を有する撮像素子10とA/D変換回路(不図示)とを備えており、撮像光学系(不図示)によって受光面に結像した被写体を、不図示であるデジタルカメラの制御部からの指令に基づいて、タイミングジェネレータが発するタイミングパルスに基づいて撮像し、画像のRAWデータを取得する。撮像部1は、そのRAWデータの画像信号をデジタルのデータ信号として出力する。
なお、図2は、撮像部1から出力されるRAWデータのフォーマットを示す。即ち、各ライン(本実施形態では、水平走査方向とする)の先頭及び最後に、後述する既知の内容が記載されたコードであるStart of Active Video(SAV)及びEnd of Active Video(EAV)を有し、SAVとEAVとの間には、空データであるブランク領域に挟まれた画像データが配列される。
また、本実施形態の撮像部1は、画像信号を1ライン毎に出力する1本のデータ信号線DATAの一端と、基準信号であるクロック信号を出力するクロック信号線CLKの一端とが接続される。これら各信号線の他端は、信号処理回路20に接続される。即ち、本実施形態における撮像部1と信号処理回路20との間のデータ転送は、1つのチャネルによるシリアル方式とする。
信号処理回路20は、撮像部1から入力されたデジタルの画像信号に各種の画像処理を施すプリプロセス回路である。この信号処理回路20は、位相調整部21、シフト部22、シフト判定部23、位相制御部24、カウンタ部25、温度監視部26、記憶部27及び画像処理部28から構成される。データ信号線DATAを介して、入力されたデータ信号は、位相調整部21で位相調節された後、クロック信号とともにシフト部22及びカウンタ部25に入力される。同時に、位相調整されたデータ信号は、画像処理部28へも転送され、画像処理部28は、画像のRAWデータに対して、各種の画像処理(欠陥画素補正、色補間、階調補正、ホワイトバランス調整、エッジ強調など)を施す。また、不図示であるが、位相調整部21と画像処理部28と間には、クロック信号の立ち上がり又は立ち下がりのタイミングに同期してデータ信号の示す値を取り込む取込部がある。
位相調整部21は、クロック信号に対するデータ信号の位相ズレ量を調節する回路である。図3は、位相調整部21の構成例を示す模式図である。位相調整部21は、複数段直列に接続された複数の遅延素子30(インバータ等)、各遅延素子30の出力側に接続された複数のパス31、及び位相制御部24に設定される位相調整の調節量に応じて、パス31を選択するセレクタ32から構成される。したがって、データ信号は、セレクタ32によって選択されたパス31に応じて位相調整されて、シフト部22、カウンタ部25及び画像処理部28に出力される。なお、遅延素子30の数は、データ転送の周期の数倍分に対応するように設計されることが好ましい。
シフト部22は、図4に示すような回路構成を有し、後述するシフト判定部23において、クロック信号とデータ信号との位相のズレ量に基づいて判定するために、遅延素子40を用いて、データ信号のうち、先頭に付加された同期コードSAVの同期信号の部分をクロック信号に対して、位相シフトさせない0シフトとともに、進む方向に位相シフト(+シフト)又は遅らせる方向に位相シフト(−シフト)させる。そして、シフト部22のセレクタ42は、カウンタ部25からの指示に応じて、+シフト又は−シフトした同期信号のいずれかを選択し出力する。
ここで、本実施形態では、位相調整部21から出力されてきた同期信号に対して、2段の遅延素子40を通過してパス41に出力される同期信号を、位相シフトのない(0シフト)信号と定義する。したがって、このシフト部22において、クロック信号に対しても、2段の遅延素子40を通過させる。そして、遅延素子40をさらに2つ通過させたものを、+シフトさせた同期信号とし、遅延素子40を1つも通過させていないものを、−シフトさせた同期信号とする。本実施形態における0シフトの同期信号に対する、+シフト又は−シフトされた同期信号の遅延の所定量は、例えば、クロック信号の1/4周期とする。なお、この遅延量は、入力される画像データの大きさ、位相調整の精度又は信号処理回路20の処理能力に応じて決めるのが好ましい。そして、それに応じて、遅延素子40の数を決めることが好ましい。
シフト判定部23は、後述するように、クロック信号と+シフト又は−シフトされた同期信号とのズレ量を求め、そのズレ量が許容の範囲内であれば、次の位相制御部24に対して、現在の調整量維持を表す位相調整フラグOFFに対応するコードを送信し、範囲外であれば、調整量の変更指示を表す位相調整フラグONに対応するコードを送信する。
位相制御部24は、シフト判定部23から位相調整フラグOFFのコードの場合には、位相調整部21のセレクタ32に対して何もしない。一方、シフト判定部23から位相調整フラグONのコードを受信した場合には、受信したコードに応じて位相調整のための調整量を求め、カウンタ部25のカウント値に応じて+シフト又は−シフトする方向に位相調整するように、位相調整部21のセレクタ32に設定する。なお、本実施形態では、後述するように、シフト判定部23からの判定結果だけに限らず、温度監視部26による温度、又は記憶部27に記録された温度及びそれに対応したシフト判定部23の判定結果に応じて、位相調整部のセレクタ32に設定される位相調整の調整量を制御することもできる。そして、位相調整部24は、一般的なコンピュータのCPUを用いることができる。
カウンタ部25は、図2に示すような、撮像素子10から出力されるRAWデータにおいて、水平走査方向の各ラインの先頭に付加されている同期コードSAV又は最後に付加されている同期コードEAVに基づいて、何番目のラインのデータかを数え、そのカウント値を出力する。
温度監視部26は、定期的(本実施形態では、カウンタ部25のカウント値が上がった時)に、データ転送装置100の温度を測定監視し、位相調整部24に出力する。これと同時に、温度監視部26は、測定した温度を記憶部27に記録する。温度監視部26には、一般的な温度センサを適宜選択して使用することができる。
記憶部27は、位相調整部21やシフト部22の遅延量(遅延素子30又は遅延素子40の遅延段数)のデータや、温度監視部26が測定監視した温度等が記録される。この記憶部27には、レジスタやフラッシュRAM等の記憶媒体を適宜選択して使用することができる。
次に、本実施形態に係るデータ転送装置100における位相調節の処理について、図5及び図6のフローチャートに基づいて説明する。この処理は、撮像部1の撮像素子10で撮像された画像のRAWデータを転送するタイミングで実行される。なお、データ信号線DATAを転送されるRAWデータのデータ信号及びクロック信号線CLKを転送されるクロック信号は、撮像部1の撮像素子10から出力される際においては、製造時点において、あらかじめ互いに同期が図られているものとする。したがって、記憶部27に記録されている位相調整の調整量の初期値は0であるとし、位相調整部21のセレクタ32は、位相制御部24によって調整量0に設定されているとして、以下の位相調節の処理について説明する。また、本実施形態でのRAWデータの各ラインに対する位相調整は、1ライン目を除いて、1つ前のラインのデータ信号に対するシフト判定部23の判定結果に基づいて行われるものとする。
ステップS101:撮像部1の撮像素子10は、不図示であるデジタルカメラの制御部からの指令に基づいて、タイミングジェネレータが発するタイミングパルスに基づいて、クロック信号に同期させて、1ライン毎にRAWデータをデータ信号線DATAに出力する。位相調整部21は、信号処理回路20の受信部(不図示)を介して、転送されてきた各ラインのデータ信号に対して、セレクタ32に設定された調整量に基づいて、遅延素子30を用いて位相調整を行う。位相調整部21は、位相調整された各ラインのRAWデータを、シフト部22、カウンタ部25及び画像処理部28へそれぞれ出力する。
ステップS102:シフト部22は、RAWデータの各ラインの先頭にあるSAVのコードに基づいて、転送されてきたデータ信号とクロック信号との互いの位相状態を、図6に示すフローチャートに示す処理に基づいて確認する。なお、このステップS102における、図6に示す処理手順については、後ほど詳細に説明する。
ステップS103:位相制御部24は、各ラインにおけるブランク領域とともに、そのブランク領域に挟まれた画像データを受信して、最後に終端を示すEAVを検出したことを確認する。
ステップS104:位相制御部24は、ステップS103でEAVを検出した後、後述するシフト判定部23による、シフト部22でシフトされた同期信号とクロック信号とのズレ量に基づいて、出力される調整量の変更指示を表す位相調整フラグONに対応するコードを受信したか否かを判定する。位相制御部24は、位相調整フラグONに対応するコードを受信した場合、ステップS105(YES側)へ移行する。一方、位相制御部24は、現在の調整量維持を表す位相調整フラグOFFに対応するコードを受信した場合、ステップS106(NO側)へ移行する。
ステップS105:位相制御部24は、シフト判定部23からの判定結果に基づいて、位相調整部21における位相調整の調整量を求め、次のラインのRAWデータを読み込むにあたり、新しい調整量を位相調整部21のセレクタ32に設定する。即ち、位相制御部24は、+シフトの場合には、次のラインのデータ信号を−シフトさせて読み込むように、−シフトの場合には、次のラインのデータ信号は+シフトさせて読み込むように、セレクタ32の調整量を設定する。同時に、位相制御部24は、その調整量の値を記憶部27に記録する。
ステップS106:位相制御部24は、RAWデータの最後のラインまでの全ての画像データを読み込んだか否かを、カウンタ部25からのカウント数に基づいて判定する。位相制御部24は、RAWデータ全てのラインを読み込んでいないと判定した場合、ステップS102(YES側)へ移行する。そして、位相調整部21は、次のラインのデータ信号を読み込んで、ステップS102〜ステップS105までの処理を行う。一方、位相制御部24は、RAWデータ全てのラインを読み込んだと判定した場合(NO側)、一連のデータ転送装置100による位相処理を終了する。
以上が、データ転送装置100における位相調節の処理の説明である。
次に、上述したように、図6のフローチャートを参照しながら、図5のステップS102において、データ転送装置100が、位相調整部21における位相調整のための調整量を求める手順について説明する。なお、本実施形態では、撮像部1の撮像素子10は、RAWデータの各ラインを出力するにあたり、各ラインの先頭に付加されるSAVの同期コードには、8ビット4つ(=4バイト)からなるコード「0xff0000ff」が記載されているものとする。
ステップS201:シフト部22は、上述したように、ステップS101の位相調整部21においてRAWデータのライン毎に位相調整されたデータ信号を受信し(図7(a))、先頭に付加された同期コードSAVを検出すると、同期コードSAVの同期信号に対して、遅延素子40を用い、クロック信号の1/4周期分の所定量の+シフト、0シフト及び1/4周期分の所定量の−シフトさせた同期信号を生成し、セレクタ42に送信する。同時に、カウンタ部25は、図7(a)に示すように、各ラインの同期コードSAVを検出すると、RAWデータの新たなラインのデータ信号が入力されたと判定してカウントする。カウンタ部25は、そのカウントの値が奇数か否かを判定する。カウンタ部25は、カウントが奇数の場合には、ステップS202(YES側)へ移行し、カウントが偶数の場合には、ステップS203(NO側)へ移行する。なお、クロック信号は、シフト部22において、上述したように、0シフトされてシフト判定部23へ出力される。
ここで、図7(a)は、ステップS101の位相調整部21において位相調整された、先頭に上記4バイトの同期コードSAVが付加されたRAWデータの各ラインのデータ信号が、シフト部22へ転送される様子を模式化したものである。なお、データ50は、同期コードSAVに続く各ラインのブランク領域、画像データ及びEAVのデータを示す。
ステップS202:シフト部22のセレクタ42は、+シフトさせた同期コードSAVの同期信号をシフト判定部23へ出力する。
ステップS203:シフト部22のセレクタ42は、−シフトさせた同期コードSAVの同期信号をシフト判定部23へ出力する。
ステップS204:シフト判定部23は、基準信号であるクロック信号と、ステップS201でシフト部22によって+シフト又は−シフトされた同期信号とのズレ量を求める。シフト判定部23は、そのズレ量に基づいて、位相制御部24による位相調整部21の位相調整のための調整量を変更する必要(異常検出)があるか否かを判定する。本実施形態において、シフト判定部23は、例えば、そのズレ量がクロック信号の1周期分より小さい場合(例えば、図7(b)の1ライン目の同期信号)には、クロック信号とデータ信号とは正常に同期して読み込まれていると判定し、ステップS206(NO側)へ移行する。一方、シフト判定部23は、ズレ量がクロック信号の1周期分以上の場合(例えば、図7(b)の2ライン目又は3ライン目の同期信号)には、クロック信号とデータ信号とは正常に同期していないと判定し、ステップS205(YES側)へ移行する。
ステップS205:シフト判定部23は、ステップS204で求めたクロック信号に対する同期信号のズレ量及びずれた向きの情報を保持するために、同期コードSAVに基づいたコードを生成して、位相制御部24へ送信する。具体的には、シフト判定部23は、同期コードSAVと同じ「0xff0000ff」からなる4バイトを、例えば、図7(b)の3ライン目の同期信号のように、クロック信号に対して1周期分程度+方向にシフトしている場合、1ビットだけ左にずらして「0xfe0001fe」というコードを生成する(図7(c))。そして、シフト判定部23は、そのコードを位相調整フラグONを表すコードとして、位相制御部24へ送信する(図7(d))。同様に、シフト判定部23は、図7(b)の2ライン目の同期信号のように、クロック信号に対して1周期分程度−方向にシフトしている場合、1ビットだけ右にずらして「0x7f80007f」というコードを生成する(図7(c))。シフト判定部23は、位相調整フラグONを示すコードとして、位相制御部24へ送信する(図7(d))。
ステップS206:シフト判定部23は、位相調整フラグOFFを示すコードとして、同期コードSAVと同じ「0xff0000ff」のコードを位相制御部24へ送信する(図7(c)及び(d)の1ライン目の同期信号)。
ステップS207:温度監視部27は、ステップS201において、カウンタ部25が同期コードSAVの受信に基づいてカウントしたのを契機として、データ転送装置100の温度を測定し、記憶部27に記録する。そして、データ転送装置100は、ステップS103へ移行する。
以上が、ステップS102における、データ転送装置100が、位相調整部21における位相調整のための調整量を求める手順である。
このように、本実施形態では、RAWデータのライン毎に付加された同期コードSAVの同期信号を、基準信号であるクロック信号に対して、+シフト又は−シフトさせて、同期状態を判定することにより、たとえ、クロック信号とRAWデータのデータ信号とが、製造段階において、温度や配線等を考慮して同期するように設定されていたとしても、その後の使用環境に応じて、リアルタイムで高速に位相調整を行うことができる。
また、ライン毎に、位相状態を監視することから、こまめに位相調整を微調整することができる。
≪実施形態の補足事項≫
本実施形態では、ステップS104において、位相制御部24は、シフト判定部23による判定結果である、位相調整フラグON/OFFに基づいて、位相調整部21に対する位相調整の調整量の設定の維持や変更を行ったが、本発明はこれに限定されない。例えば、ステップS102のステップS207において、カウンタ部25におけるカウントを契機として、温度監視部26によって測定監視されたデータ転送装置100の温度を、記憶部27に記録するとともに、その温度に対応付けてシフト判定部23の判定結果である位相調整フラグON/OFFも合わせて記録するようにすれば、例えば、図8に示すような、横軸を温度、縦軸を位相調整フラグのON又はOFFの回数としたヒストグラムが作成できる。そして、ステップS104において、位相制御部24は、位相調整部21に対する位相調整を行うか否かの判定を、シフト判定部23の判定結果とともに、温度監視部26によって測定されたデータ転送装置100の温度が、例えば、図8のヒストグラムから決定される、位相調整フラグOFFがのみの温度範囲(範囲A)又は位相調整フラグONの回数が所定の回数以下となる閾値に対応する温度範囲(範囲B)内にあるか否かをも判定する。位相制御部24は、それらの判定結果に応じて、位相調整部21に対する位相調整の調整量を調整する(例えば、シフト判定部23の判定結果は位相調整フラグONであるが、データ転送装置100の温度が、範囲A又は範囲Bの温度範囲に入っている場合には、位相調整部21の調整量は維持する等)ことにより、シフト判定部23の判定結果だけでなく、温度状況にも考慮した、より柔軟なデータ転送装置100の位相調整を行うことが可能となる。
また、図8に示めされるようなヒストグラムを用いることにより、位相制御部24は、1ライン毎に行っていた位相調整を、数ラインや数十ライン毎のデータ信号、或いは画像のRAWデータの最初のラインのみのデータ信号に基づいて、位相調整を行うことが可能となり、よりリアルタイムで高速な位相調整を行うことができる。
なお、本実施形態では、位相制御部24による位相調整部21に対する位相調整は、各ラインに対するシフト判定部23の判定結果に基づいて行なわれ、次に読み込まれるラインのデータ信号に対して適用されるとしたが、本発明ではこれに限定されない。例えば、1つ画像のRAWデータを読み込んでいる間、データ転送装置100において大きな温度変化がないと見込まれるような場合には、各RAWデータの最初のラインについてのみ、位相制御部24による位相調整部21の位相調整を行うようにしても良い。
なお、本実施形態では、シフト部22による+シフトは、奇数のラインのデータ信号に対して適用し、−シフトは、偶数のラインのデータ信号に対して適用したが本発明はこれに限定されず、偶数のラインのデータ信号に対しては+シフトを適用し、奇数のラインのデータ信号に対しては−シフトを適用しても良い。
なお、本実施形態では、シフト部22による+シフト又は−シフトの所定量を、クロック信号の周波数の1/4周期分としたが、本発明はこれに限定されず、要求される位相調整の精度及び処理速度等に応じて適宜決めることができる。
なお、本実施形態では、ステップS204でシフト判定部23における、位相制御部24による位相調整部21の位相調整が必要か否かの判定の基準となるズレ量を、クロック信号の1周期分としたが、本発明はこれに限定されず、要求される位相調整の精度及び処理速度等に応じて適宜決めることができる。
なお、本実施形態では、画像のRAWデータのラインを読み出す方向として、水平走査方向のラインを用いたが、本発明はこれに限定されず、垂直走査方向のライン毎に読み出しても良い。ただし、この場合には、各ラインの同期コードSAV及びEAVは、水平走査方向に付加されている必要がある。
なお、本実施形態では、RAWデータの各ラインの先頭に付加された同期コードSAVの記載内容として、「0xff0000ff」としたが、本発明はこれに限定されず、要求される位相調整の精度及び処理速度等に応じて、4つの16ビット等からなるコードを、同期コードSAVとすることができる。また、同期コードSAVに記載される内容も、「0xff0000ff」に限定されず、既知の内容であれば、何れの内容が記載されていても良い。
なお、本実施形態では、RAWデータのフォーマットとして、図5に示したものを用いたが、本発明はこれに限定されず、例えば、図9(a)〜(c)に示されるようなフォーマット等を有する画像のRAWデータに対しても、本発明は適用可能である。
なお、本実施形態では、データ転送装置100が転送するデータとして、既知の同期コードSAVが付加された画像に対してのみ説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、あらかじめ既知の同期コードや文字列等が付加された画像以外のデータを転送するにあたり、コンピュータやプリンタ等に備えられる本発明に対しても適応可能である。
本発明は、その精神またはその主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。そのため、上述した実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈されてはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内である。
CLK クロック信号線、DATA データ信号線、1 撮像部、10 撮像素子、20 信号処理回路、21 位相調整部、22 シフト部、23 シフト判定部、24 位相制御部、25 カウンタ部、26 温度監視部、27 記憶部、28 画像処理部、30、40 遅延素子、31、41 パス、32、42 セレクタ、100 データ転送装置

Claims (7)

  1. 基準信号とともに既知の同期コードを有する画像データの信号を受信して、前記基準信号に対する前記画像データの信号の位相調整を行う位相調整部と、
    受信した前記画像データの信号のうち前記既知の同期コードの同期信号前記基準信号の1周期分より小さい所定量シフトさせるシフト部と、
    シフトされた前記同期信号と前記基準信号とを比較してズレ量が所定の範囲内か否かを判定するシフト判定部と、
    前記シフト判定部による判定結果に基づいて、前記位相調整部における前記位相調整のための調整量を制御する位相制御部と、
    を備えることを特徴とするデータ転送装置。
  2. 請求項1に記載のデータ転送装置において、
    前記基準信号と前記画像データの信号とは同期して受信されていることを特徴とするデータ転送装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のデータ転送装置において
    前記シフト判定部は、前記ズレ量が所定の範囲内か否かの前記判定結果を、前記既知の同期コードに対応付けたコードを生成して前記位相制御部に送信するコード生成部を備え
    ことを特徴とするデータ転送装置。
  4. 請求項に記載のデータ転送装置において、
    前記画像データの前記既知の同期コードの受信数又は前記画像データの数を数えるカウンタ部をさらに備え、
    前記シフト部は、前記カウンタ部の数に応じて、前記画像データの信号を前記基準信号に対して、進める又は遅らせる方向に前記所定量シフトさせ
    とを特徴とするデータ転送装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のデータ転送装置において、
    前記データ転送装置の温度を測定監視する温度監視部と、
    前記温度監視部によって測定監視される前記温度とともに、前記シフト判定部の前記判定結果を前記温度に対応付けて記録する記憶部とをさらに備え、
    前記位相制御部は、記録された前記温度と前記温度に対応付けられた前記判定結果とに基づいて、前記ズレ量が所定の範囲外と判定された前記判定結果の回数が所定の回数以下である温度範囲を決定し、前記温度監視部によって測定監視された前記温度が前記温度範囲内である場合には、前記位相調整部における前記調整量を維持し、前記温度が前記温度範囲内でない場合には、前記位相調整部における前記調整量を変更する
    ことを特徴とするデータ転送装置。
  6. 基準信号とともにデータの信号を受信して、前記基準信号に対する前記データの信号の位相調整を行う位相調整部と、
    受信した前記データの信号を前記基準信号の1周期分より小さい所定量シフトさせるシフト部と、
    シフトされた前記データの信号と前記基準信号とを比較してズレ量が所定の範囲内か否かを判定するシフト判定部と、
    前記シフト判定部による判定に基づいて、前記位相調整部における前記位相調整のための調整量を制御する位相制御部と、
    を備えることを特徴とするデータ転送装置。
  7. 被写体を撮像して画像を生成出力する撮像部と、
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のデータ転送装置と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
JP2009061128A 2009-03-13 2009-03-13 データ転送装置及び撮像装置 Expired - Fee Related JP5423071B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009061128A JP5423071B2 (ja) 2009-03-13 2009-03-13 データ転送装置及び撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009061128A JP5423071B2 (ja) 2009-03-13 2009-03-13 データ転送装置及び撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010219638A JP2010219638A (ja) 2010-09-30
JP5423071B2 true JP5423071B2 (ja) 2014-02-19

Family

ID=42978041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009061128A Expired - Fee Related JP5423071B2 (ja) 2009-03-13 2009-03-13 データ転送装置及び撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5423071B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5699780B2 (ja) * 2011-04-26 2015-04-15 富士通セミコンダクター株式会社 電子回路
WO2020054359A1 (ja) 2018-09-12 2020-03-19 株式会社日立国際電気 カメラ用ドライブ基板及び放送用カメラ

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06334644A (ja) * 1993-03-26 1994-12-02 Sony Corp 同期信号生成装置
JPH1127250A (ja) * 1997-07-07 1999-01-29 Oki Electric Ind Co Ltd ビット同期装置
JP2001197047A (ja) * 2000-01-13 2001-07-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd クロック位相調整回路
JP4387078B2 (ja) * 2000-02-14 2009-12-16 富士通株式会社 光受信器
JP2001345964A (ja) * 2000-06-05 2001-12-14 Fuji Xerox Co Ltd 画像データ伝送装置および画像データ伝送方法
JP2008066879A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Ricoh Co Ltd オーバーサンプリング回路及びオーバーサンプリング方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010219638A (ja) 2010-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5119655B2 (ja) マルチスクリーン表示装置
RU2429585C2 (ru) Твердотельное устройство съемки изображения, способ передачи данных и устройство съемки изображения
US10051158B2 (en) Control apparatus for image pickup apparatus
FI109391B (fi) Menetelmä ja laite tiedonsiirtoon
US20110013078A1 (en) Head-separated camera device
JP2010244399A (ja) データ転送装置及び撮像装置
JP5423071B2 (ja) データ転送装置及び撮像装置
JP2011023967A (ja) ヘッド分離型カメラ装置
US10057524B2 (en) Image capturing apparatus
JP2014096655A (ja) 情報処理装置、撮像装置および情報処理方法
JP6356972B2 (ja) 記録装置、撮像装置、及び記録装置の制御方法
TW200939033A (en) Data transfer device and camera
JP4973169B2 (ja) 映像機器及びジッタ/ワンダの測定方法
JP4430491B2 (ja) 画像転送装置及び画像形成装置
CN103716555B (zh) 用于处理图像的装置和方法、以及成像装置
JP4227596B2 (ja) パルス生成回路、撮像装置及びカメラ
JP6218408B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP4813405B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、記録媒体
CN101252665A (zh) 接口装置
JP4059278B2 (ja) 画像読取装置
JP2006074190A (ja) 画像処理装置
JP4703779B2 (ja) ヘッド分離型カメラ装置
JP5215695B2 (ja) 画像撮像装置
JP2011139148A (ja) ヘッド分離型撮像装置および信号処理方法
JP2005318169A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130604

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5423071

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees