JPH1127250A - ビット同期装置 - Google Patents

ビット同期装置

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JPH1127250A
JPH1127250A JP9180878A JP18087897A JPH1127250A JP H1127250 A JPH1127250 A JP H1127250A JP 9180878 A JP9180878 A JP 9180878A JP 18087897 A JP18087897 A JP 18087897A JP H1127250 A JPH1127250 A JP H1127250A
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data
output
circuit
gate
bit synchronization
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JP9180878A
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Inventor
Masayuki Kajima
正幸 鹿嶋
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速かつ安定してビット同期を確立させる。 【解決手段】 送信データ本体の先頭に所定ビット数で
なる同期用の特定パターンが付加されたデータが入力さ
れてビット同期を確立するビット同期装置である。特定
パターンが付加された入力データを多相化する多相化手
段と、各多相データを内部クロックに基づいてラッチす
るラッチ手段と、ラッチされた各多相データの中で特定
パターンが現れた多相データを、ビット同期が確立した
データとして出力する選択手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル通信分
野に用いられるビット同期装置に関し、例えば、バース
ト的な光通信及び高速処理システムに適用し得る超高速
ビット同期装置に適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光技術を用いた大容量通信システ
ムが注目されている。通信容量の大容量化に伴い、制御
等も高速になる。また、バースト的なデータ転送が行わ
れることもある。このようなシステムにおいては、ビッ
ト同期は必須の技術である。
【0003】従来、ビット同期をとるためには、転送デ
ータの先頭に任意のパターンのデータを付与し、このパ
ターンによってクロック調整(再生)して同期を取る方
法や、低速のクロックを分配して、各装置でそのクロッ
クを周波数逓倍して同期を取る方法が用いられてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、数十G
(ギガ)Hz級の高速通信システムになると、クロック
の再生(調整)や低速クロックからの周波数逓倍による
クロック生成はかなりの精度が要求され、ビット同期を
取るのが困難であると言う課題があった。すなわち、ク
ロックの調整や周波数逓倍によるクロックの生成をして
いる間に、本来のデータの数ビットが通過していく恐れ
がある。
【0005】そのため、かなり高速のデータ転送におい
ても、クロックを操作することなくビット同期を正確に
取ることができるビット同期装置が望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、送信データ本体の先頭に所定ビット数で
なる同期用の特定パターンが付加されたデータが入力さ
れてビット同期を確立するビット同期装置であって、
(1)特定パターンが付加された入力データを多相化す
る多相化手段と、(2)各多相データを内部クロックに
基づいてラッチするラッチ手段と、(3)ラッチされた
各多相データの中で特定パターンが現れた多相データ
を、ビット同期が確立したデータとして出力する選択手
段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
(A)第1の実施形態 以下、本発明によるビット同期装置の第1の実施形態を
図面を参照しながら説明する。この第1の実施形態は、
ビット同期装置を光ATM交換機に適用した場合であ
る。
【0008】図2は、光ATM交換機の一例を示す図で
あり、光波長多重を用いた光ATM交換機を示してい
る。この図では交換の方法を分かりやすく説明するため
に最も簡単な構成を例にしている。
【0009】入力回線1〜4のそれぞれに、異なる光波
長λ1〜λ4を割り当て、各入力回線1〜4からのセル
信号(電気信号)を対応する電気/光変換器(E/O)
1〜4で各光波長λ1〜λ4の光信号に変換して出力す
る。次に、光カプラ5でそれぞれの光信号を多重(合
成)し、各出力回線セル選択部6〜9に配分する。各出
力回線セル選択部6〜9においては、出力回線セル選択
部6について詳細に示すように、合成された信号を光カ
プラ6aで4分岐した後、1セル分ずつ時間が違うよう
になるように遅延ポート1〜4(6b1〜6b4)によ
って分岐光信号を遅延させ、光スイッチ6cでいずれか
の遅延分岐光信号を選ぶ。次に、所望のセルが含まれる
光波長を可変波長フィルタ6eで選択して出力回線1〜
4に出力する。
【0010】例えば、図3に示すように、セルa、dを
出力回線1に出力させるには、1回目のタイムスロット
で遅延ポート1(6b1)を選ぶ。このとき、可変波長
フィルタ6eにおいて波長λ1を選択することによりセ
ルaを出力し、2回目のタイムスロットで遅延ポート2
(6b2)を選び、可変波長フィルタ6eにおいて波長
λ2を選択し、セルdを出力する。
【0011】このような光ATM交換機において、光ス
イッチ6cの制御及び可変波長フィルタ6eの制御を制
御部6dが行う。なお、制御部6dの位置は、図2に示
した位置に限定されず、遅延ポート1(6b1)の入力
段などの他の位置であっても良い。制御部6dが、光ス
イッチ6cの制御及び可変波長フィルタ6eの制御を行
うときに、データのヘッダ部を読み取る必要があるが、
ビット同期がとれていないと、このヘッダをうまく読み
取ることができない。
【0012】第1の実施形態のビット同期装置は、この
ような制御部6d内に設けられることを意図しており、
ビット同期を適切に確立させて、データのヘッダ部の読
み取りミスをなくそうとしたものである。なお、制御部
6dは、到来した光信号を内部において電気信号に変換
してデータのヘッダ部を読み取る動作を行うものであ
り、この処理遅延を補償する遅延線が可変波長フィルタ
6eの入力段などに適宜設けられている。
【0013】また、このような光ATM交換機において
は、光ATM交換機の入り口(電気信号段階)でセルの
先頭に数ビットのデータを付加している。この第1の実
施形態では、セルの先頭に”10”のビットパターンが
付加されるものとし、また、この”10”のパターンに
よりビット同期の位相調整を行うものである。ここ
で、”10”のパターンを付加することは簡単に行うこ
とができるので、そのための回路構成の説明を省略す
る。
【0014】図1は、図2に示すような光ATM交換機
(制御部6d)が内部の光スイッチ6cや可変波長フイ
ルタ6eの動作タイミングを正しくとらえるために設け
られている第1の実施形態のビット同期装置の構成を示
すブロック図である。
【0015】図1において、第1の実施形態のビット同
期回路は、入力ポート101、遅延回路103、ラッチ
回路104〜108、4入力OR回路110〜114及
び出力ポート109を有する。
【0016】遅延回路103は、N個の遅延出力端子を
備え、それぞれ隣接する遅延出力端子間で1ビットのデ
ータの時間をN分割した1/N時間の遅延時間を発生さ
せるように構成されている。図1は、N=5とした場合
を例示している。各遅延出力信号は出力端子103a、
103b、103c、103d、103eに出力され
る。出力端子103aには入力ポート101に入力され
た信号がそのまま出力され、出力端子103bには入力
ポート101に入力された信号を1/5時間だけ遅延さ
せた信号が出力され、出力端子103cには入力ポート
101に入力された信号を2/5時間だけ遅延させた信
号が出力され、出力端子103dには入力ポート101
に入力された信号を3/5時間だけ遅延させた信号が出
力され、出力端子103eには入力ポート101に入力
された信号を4/5時間だけ遅延させた信号が出力され
る。
【0017】出力端子103a、103b、103c、
103d、103eはそれぞれ、N個(ここではN=
5)のラッチ回路104〜108のうちの対応するラッ
チ回路の入力端子に接続されている。各ラッチ回路10
4、…、108は、図4に示す内部詳細構成を有するも
のであり、入力端子からの所定量だけ遅延されている信
号を必要に応じてラッチするものである。各ラッチ回路
104、…、108からの出力は、ワイヤードオアで出
力ポート109に接続されている。
【0018】また、各ラッチ回路104、…、108
は、後述するようにしてゲート信号を形成して出力する
ものである。なお、ゲート信号は、そのラッチ回路10
4、…、108からの出力データが有効な出力データ
(ビット同期が確立した出力データ)であるかを示すも
のであり、いずれかのゲート信号だけが有意レベル(H
レベル)をとるものである。
【0019】各OR回路110、…114は、いずれか
のラッチ回路104、…、108に対応するものであ
る。各OR回路110、…114は、対応しているラッ
チ回路104、…、108以外の他の4個のラッチ回路
からのゲート信号のOR出力を得て、他のゲート信号と
して対応するラッチ回路104、…、108に入力する
ものである。例えば、OR回路110は、対応している
ラッチ回路104以外の他の4個のラッチ回路105〜
108からのゲート信号のOR出力を得て、他のゲート
信号として対応するラッチ回路104に入力する。
【0020】各ラッチ回路200(104、…、10
8)は、図4に示すように、ビット同期用フリップフロ
ップ201、ゲート202、ゲート信号形成用フリップ
フロップ203、カウンタ204及びAND回路205
で構成されている。
【0021】ビット同期用フリップフロップ201は、
遅延回路103から与えられた所定量だけ遅延された入
力データを、内部クロックの立ち下がりタイミングでラ
ッチする(内部クロックに同期化させる)ものであり、
その出力(Q出力)は、ゲート202の入力端子及びゲ
ート信号形成用フリップフロップ203のクロック入力
端子に与えられる。
【0022】ゲート202は、ゲート信号形成用フリッ
プフロップ203から出力されているゲート信号が通過
を指示する有意レベル(Hレベル)のときに、ビット同
期用フリップフロップ201から出力されたデータを通
過させて、図1における出力ポート109側に与えるも
のである。
【0023】ゲート信号形成用フリップフロップ203
は、クリア入力端子に有意レベル(Lレベル)が入力さ
れていないときには、ビット同期用フリップフロップ2
01からの出力データの立ち上がりエッジで、D入力端
子に常時入力されているHレベルを取り込むものであ
る。
【0024】すなわち、クリア入力端子に有意レベル
(Lレベル)が入力されていないときには、所定パター
ン”10”の前側の”1”をビット同期用フリップフロ
ップ201がラッチした時点から、ゲート信号形成用フ
リップフロップ203はゲート信号(Q出力)を有意レ
ベルに変化する。このゲート信号は、上述したように、
ゲート202にゲート制御信号として与えられるだけで
なく、カウンタ204に、カウント動作を許可するイネ
ーブル信号として与えられる。
【0025】カウンタ204は、クリア入力端子に有意
レベル(Lレベル)が入力されていないときであって、
かつ、イネーブル入力端子に有意レベル(Hレベル)が
入力されているときに、クロック入力端子に入力された
内部クロックを計数するものである。カウンタ204
は、所定パターン”10”の2ビットと、その後のセル
期間(例えば48バイト)との総ビット数を計数するも
のであり、イネーブル信号が有意になった以降、この総
ビット数を計数しているときに(クリア信号は非有意と
する)Lレベルをとり、その他のときにHレベルをとる
出力(Q出力)を送出するものである。
【0026】AND回路205は、カウンタ204から
の出力をそのまま取り込むと共に、当該ラッチ回路20
0に対応するOR回路(ラッチ回路が104であれば1
10のOR回路)からの他のゲート信号を反転して取込
み、これらのAND出力を得て、ゲート信号形成用フリ
ップフロップ203及びカウンタ204のクリア入力端
子に与えるものである。
【0027】従って、当該ラッチ回路200以外のいず
れかのラッチ回路が有意レベルのゲート信号を出力して
いるときには、ゲート信号形成用フリップフロップ20
3及びカウンタ204は常時クリアされており、当該ラ
ッチ回路200からのゲート信号は非有意レベル(Lレ
ベル)をとる。また、当該ラッチ回路200以外の全て
のラッチ回路が非有意レベルのゲート信号を出力してい
る場合であっても、ビット同期用フリップフロップ20
1が特定パターン”10”の2ビットと、その後のセル
期間(例えば48バイト)内のビットをラッチしていな
いときには、当該ラッチ回路200からのゲート信号は
非有意レベル(Lレベル)をとる。
【0028】次に、図1及び図4に加えて、図5をも用
いて、各ラッチ回路104、…、108の動作の関係を
説明する。
【0029】入力ポート101に入力された信号は、図
5に示すようにそれぞれ遅延され、図5に遅延1〜遅延
5で示すような時間差をもって各ラッチ回路104、
…、108に供給される。ここでは、ラッチ回路104
には、図5に遅延1で示す信号が、ラッチ回路105に
は図5に遅延2で示す信号が、ラッチ回路106には図
5に遅延3で示す信号が、ラッチ回路108には図5に
遅延4で示す信号が、ラッチ回路108には図5に遅延
5で示す信号が入力されたとする。
【0030】これらラッチ回路104〜108では、一
番最初に所定パターン”10”の前側の”1”をラッチ
したものだけが、すなわち、図5の場合には、ラッチ回
路104だけがゲート信号を最初に有意レベルに変化さ
せ、自己内のゲート202を開いてそのデータを出力す
る。この有意レベルに変化したラッチ回路104からの
ゲート信号は、OR回路111〜114を介して、他の
ラッチ回路105〜108に与えられる。
【0031】その結果、他のラッチ回路105〜108
においては、自己内のビット同期用フリップフロップ2
01が所定パターン”10”の前側の”1”をラッチし
たときでも、ゲート信号形成用フリップフロップ203
及びカウンタ204がクリアされているので、ゲート信
号が有意レベルに変化できず、そのラッチ出力を外部に
出力しない。
【0032】ラッチ出力を外部に出力させているラッチ
回路104においては、カウンタ204がセル期間がシ
リアルしたときに出力論理レベルを変化させて、自己の
ゲート信号形成用フリップフロップ203及びカウンタ
204をクリアするので、初期状態に復帰する。
【0033】図5の例では、符号51で示したクロック
の立ち下がりタイミングで”1”の入力が確定している
のはラッチ回路104だけなので、このラッチ回路10
4が一番最初に所定パターンをラッチし、出力を出力ポ
ート109に出力する。
【0034】先頭に付加された”10”のパターンに引
き続いて入力されるそのセルの実データは全て上記で決
定された(一番最初にラッチした)ラッチ回路を通った
ものだけが出力されるので、高速に内部クロックとのビ
ット同期を取ることができる。なお、このビット同期の
精度は分割数Nによって決まる。
【0035】第1の実施形態のビット同期回路によれ
ば、通信データ本体に特定パターンを付加しておき、内
部クロックに対して多相(N相)のデータを遅延回路を
介して形成させ、通信データ本体の前に設けられている
特定パターンを内部クロックで最初にラッチできた系列
の位相データを、多相データの中から選択してビット位
相が確立したデータとして出力するようにしたので、高
速に内部クロックとのビット同期を確立することがで
き、この場合において、内部クロックの位相を調整する
ことは不要である。
【0036】すなわち、多相データから選択によりビッ
ト同期を確立する方法は、従来もあるが、どの相のデー
タを選択するかは位相比較などによるため、時間がかか
っていたが、この第1の実施形態の場合、最初にパター
ンデータをラッチできたラッチ回路が他の系列のラッチ
動作を停止させるという動作によって優先権を主張する
ので、選択動作に時間をとられることがなく、高速にビ
ット同期を確立することができる。
【0037】従来においては、ビット同期では、特定パ
ターンを利用するものがなかったが、この第1の実施形
態では、特定パターンを利用するという概念を導入した
ことにより、上述した効果を達成することができる。
【0038】(B)第2の実施形態 次に、本発明によるビット同期装置の第2の実施形態を
図面を参照しながら説明する。
【0039】入力されるデータは理論的には方形波だ
が、実際にはサイン波(正弦波;ここでは方形波の立ち
上がり及び立ち下がりが丸まったものを呼んでいる)な
ので、データの変わり目(”0”から”1”への変わり
目、”1”から”0”への変わり目)では雑音等による
歪みによって異なってくるので、第1の実施形態におい
て、変わり目の部分で1とみなした(ラッチした)デー
タは正しくない恐れがある。そこで、各波形の中心に近
い位置で判定した方が良い。第2の実施形態は、このよ
うな点を考慮してなされたものである。
【0040】すなわち、第2の実施形態は、データの判
定位置をデータの中央部(中心とは限らない)に移すた
めの機能を第1の実施形態に付加したものである。ここ
で、図6が、第2の実施形態のビット同期装置の構成を
示すブロック図である。
【0041】図6において、第2の実施形態のビット同
期回路300は、遅延回路301、ラッチ用Dフリップ
フロップ302〜308、ゲート制御回路309、ゲー
ト回路310〜316及びOR回路群317を有する。
【0042】遅延回路302は、判定ポイントに応じて
入力された信号をN分割して各信号を1/Nずつ異なる
遅延時間を有する遅延線によって遅延させるものであ
る。この図6ではN=7とした場合を例示している。す
なわち、入力データを7相データに変換するものであ
る。ここで、相隣り合う2個の多相データの位相差は、
2/7ビット時間である。言い換えると、2ビット期間
を7等分した位相差を有している。さらに言い換える
と、特定パターン”10”が構成されている期間に等し
い期間を7等分した位相差を有している。
【0043】遅延回路301からの位相が異なる7種類
の遅延データはそれぞれ、対応するラッチ用Dフリップ
フロップ302〜308のD入力端子に与えられる。各
ラッチ用Dフリップフロップ302、…、308はそれ
ぞれ、クロック入力端子に入力された内部クロックの立
ち下がりエッジに同期して、自己に係る遅延データを取
り込む。
【0044】ここで、ラッチ用Dフリップフロップ30
2〜308のクリア入力端子には、図7に詳細構成を示
すリセット回路が形成したクリア信号が与えられるよう
になされている。
【0045】このリセット回路は、図7に示すように、
DフリップフロップF/Fと、1/2ビット期間より十
分に短い遅延時間を与える遅延線Dとで構成されてい
る。リセット回路は、内部クロックの”1”が入力され
たときに(内部クロックの立ち上がりエッジに基づい
て)、ラッチ用Dフリップフロップ302〜308の状
態をクリアするためのものである。なお、この第2の実
施形態の場合、内部クロックの立ち下がりエッジがデー
タを同期化するエッジとなっており、この立ち下がりエ
ッジが生じる前に、ラッチ用Dフリップフロップ302
〜308の状態をクリアするために、リセット回路が設
けられている。これは、ゲート制御回路309に入力さ
れる7ビットのパラレルパターンが安定させるために設
けられている。
【0046】リセット回路の動作を、図8に示してい
る。内部クロック(この場合、フリップフロップF/F
へのデータになっている)の立ち上がりエッジで、リセ
ット回路内のフリップフロップF/FのNQ出力が”
1”から”0”になり、NQ出力に遅延を加えて、この
フリップフロップF/Fのリセット(CL)に入力する
と、フリップフロップF/Fは最初の状態に戻るので、
NQ出力は”0”から”1”になる。その結果、NQ出
力はデータがきたときに下向きの短時間パルスを出力
し、内部クロックの立ち下がりエッジが生じる前に、D
フリップフロップ302〜308の状態をクリアでき
る。
【0047】上述した各ラッチ用Dフリップフロップ3
02、…、308の出力(Q出力)は、対応するゲート
回路310、…、316に与えられると共に、共通のゲ
ート制御回路309に与えられる。
【0048】今、セルの先頭に付加されている”10”
のパターンが到来しているタイミングを考える。な
お、”10”のパターンの前は、セル間に多少の余裕を
持たせているので”0”が継続している。
【0049】上述したように、相隣り合う多相データの
位相差が2/7ビット期間であるので、7個の多相デー
タは、2ビット期間にまたがっている。従って、入力信
号(多相データ)が完全な方形波ならば、7個のラッチ
用Dフリップフロップ302〜308からの出力(7ビ
ットのパラレルパターン)は、”0001111”又
は”0000111”のパターンを環状に並べた順番に
なる。例えば”1110001”、”1000111
1”、”1100001”、”1000011”という
パターンになる。すなわち、”10”パターンの”1”
の期間は、7個中3個又は4個の隣り合う多相データ
(判定ポイント)で現れ、また、”10”パターンの”
0”の期間は、7個中4個又は3個の隣り合う多相デー
タ(判定ポイント)で現れ、7個のラッチ用Dフリップ
フロップ302〜308からの出力は、”000111
1”又は”0000111”のパターンを環状に並べた
順番になる。
【0050】実際は、多相データの0→1、1→0の変
わり目は不安定であるので、例えば、”000111
0”と言うパターンが正しい時に”0000110”と
いうようなことも起こり得る。
【0051】図9は、”10”パターンの入力時におけ
る7個のフリップフロップ302〜308の出力(7ビ
ットのパラレルパターン)を、信号波形図的(7ビット
のシリアルパターン)に示したものである。上述したよ
うに、”0001111”又は”0000111”のパ
ターンを環状に並べた順番になるので、図9上のパター
ン1〜4は生じることがあるが、図9上のパターン5は
生じることはあり得ない。多相データの0→1、1→0
の変わり目が不安定なために、7個のラッチデータの1
ビットが変わったとしても、”1”が何個か連続したも
のと”0”が何個(両者併せて7個)か連続したものと
でなるパターンを環状に並べた順番になることにはかわ
りはなく、図9上のパターン5は生じることはあり得な
い。
【0052】ゲート制御回路309は、データの到来待
ち状態においては、7個のフリップフロップ302〜3
08の7個のQ出力でなるパターンを監視する。
【0053】セルの先頭に付加されている”10”パタ
ーンの前では、7個のQ出力パターンは、オール0であ
るので、ゲート制御回路309は、後述する全てのゲー
ト回路310〜316に開放状態(非通過状態)を指示
するゲート制御信号を出力する。
【0054】セルの先頭に付加されている”10”パタ
ーンの到来時では、7個のQ出力パターンは、上述した
ように、基本的には、”0001111”又は”000
0111”のパターンを環状に並べた順番になってお
り、また、矩形波でないために、1ビット変化していて
も、”0011111”又は”0000011”のパタ
ーンを環状に並べた順番になっている。
【0055】ゲート制御回路309は、パターンの相違
は区別する機能はないが、この7ビットパターン中で
の”01”部分を見つけ、この”01”部分の次のビッ
ト位置に係るラッチ用Dフリップフロップからのデータ
が入力されるゲート回路だけに閉成状態(通過状態)を
指示するゲート制御信号を出力すると共に、他の6個の
ゲート回路に開放状態(非通過状態)を指示するゲート
制御信号を出力する。例えば、ゲート制御回路309
は、ラッチ用Dフリップフロップ303及び304の2
ビットが7ビットパターン中での”01”部分であるこ
とを検出すると、この”01”部分の次のビット位置に
係るラッチ用Dフリップフロップ305からのデータが
入力されるゲート回路313だけに閉成状態(通過状
態)を指示するゲート制御信号を出力すると共に、他の
6個のゲート回路310〜312、314〜316に開
放状態(非通過状態)を指示するゲート制御信号を出力
する。
【0056】7個のQ出力パターンにおける”01”部
分の中心位相は、セルの先頭に付加されている”10”
パターンの最初の”1”への位相変化点をほぼ表してい
る。従って、この”01”部分の次のビット位置は、セ
ルの先頭に付加されている”10”パターンの最初の”
1”の中央部の位相となっている。そこで、この位相の
多相データをゲート回路によって選択させることとして
いる。
【0057】なお、7個のQ出力パターンにおける”0
1”部分を見つけるのは、一方の入力を反転で取り込む
2入力アンドゲートを複数設けることで実現できる。
【0058】また、動作の正確性をより期して、7個の
Q出力パターンにおける”01”部分の検出に代え
て、”011”部分の検出を行い、検出された”01
1”部分における最後の”1”に対応したゲート回路に
開放を指示するようにしても良い。また、”10”部分
や、”100”部分を検出して、開放を指示するゲート
回路を決定するようにしても良い。
【0059】OR回路群317は、6個の後述するゲー
ト回路からのゲート信号のOR出力を得て、残りのゲー
ト回路に他のゲート信号としてに入力するものである。
例えば、6個のゲート回路310〜315からのゲート
信号のOR出力は、ゲート回路316に入力し、6個の
ゲート回路310〜312、314〜316からのゲー
ト信号のOR出力は、ゲート回路313に入力する。
【0060】各ゲート回路400(310、…、31
6)は、図10に示すように、ゲート401、ゲート信
号形成用フリップフロップ402、カウンタ403及び
AND回路404で構成されている。
【0061】ゲート401は、ゲート信号形成用フリッ
プフロップ402から出力されているゲート信号が通過
を指示する有意レベル(Hレベル)のときに、対応する
Dフリップフロップ(302、…、308;図6参照)
から出力されたデータを通過させて外部にビット同期が
確立したデータとして出力するものである。
【0062】ゲート信号形成用フリップフロップ402
は、クリア入力端子に有意レベル(Lレベル)が入力さ
れていないときには、ゲート制御回路309からの自己
宛のゲート制御信号の立ち上がりエッジで、D入力端子
に常時入力されているHレベルを取り込むものである。
【0063】すなわち、クリア入力端子に有意レベル
(Lレベル)が入力されていないときには、ゲート制御
回路309からの自己宛のゲート制御信号の立ち上がり
エッジから、ゲート信号形成用フリップフロップ402
はゲート信号(Q出力)を有意レベルに変化する。この
ゲート信号は、上述したように、ゲート401にゲート
信号として与えられるだけでなく、カウンタ403に、
カウント動作を許可するイネーブル信号として与えられ
る。
【0064】カウンタ403は、クリア入力端子に有意
レベル(Lレベル)が入力されていないときであって、
かつ、イネーブル入力端子に有意レベル(Hレベル)が
入力されているときに、クロック入力端子に入力された
内部クロックを計数するものである。カウンタ403
は、所定パターン”10”の2ビットと、その後のセル
期間(例えば48バイト)との総ビット数を計数するも
のであり、イネーブル信号が有意になった以降、この総
ビット数を計数しているときに(クリア信号は非有意と
する)Lレベルをとり、その他のときにHレベルをとる
出力(Q出力)を送出するものである。
【0065】AND回路404は、カウンタ403から
の出力をそのまま取り込むと共に、OR回路群317か
らの他のゲート信号を反転して取込み、これらのAND
出力を得て、ゲート信号形成用フリップフロップ402
及びカウンタ403のクリア入力端子に与えるものであ
る。
【0066】従って、当該ゲート回路400以外のいず
れかのゲート回路が有意レベルのゲート信号を出力して
いるときには、ゲート信号形成用フリップフロップ40
2及びカウンタ403は常時クリアされており、当該ゲ
ート回路400からのゲート信号は非有意レベル(Lレ
ベル)をとる。また、当該ゲート回路400以外の全て
のゲート回路が非有意レベルのゲート信号を出力してい
る場合であっても、ゲート制御回路309から有意レベ
ルのゲート制御信号が与えられなければ、当該ゲート回
路400からのゲート信号は非有意レベル(Lレベル)
をとる。
【0067】以上のように、第2の実施形態において
は、ゲート制御回路309が、データの判定位置をデー
タの中央部(中心とは限らない)に移すための機能を担
い、ゲート回路310〜316、OR回路群317がビ
ット同期が確立した系列のデータをセル期間の間継続し
て通過させる機能を担っている。
【0068】なお、ゲート回路310〜316、OR回
路群317の動作は、第1の実施形態と同様であるの
で、その詳細動作の説明は省略する。また、ゲート制御
回路309の動作の説明は、上述した機能説明を詳細に
行ったので省略する。
【0069】以上のように、第1の実施形態において
は、セル先頭に付加されている”10”パターンの前側
の”1”が最初に現れた多相データを同期したものとし
て選択しているが、この第2の実施形態においては、セ
ル先頭に付加されている”10”パターンの前側の”
1”が最初に現れた多相データより1単位分だけ位相が
遅れた多相データを同期したものとして選択している。
【0070】なお、リセット回路の機能により、第2の
実施形態の場合、出力データは1ビット期間の前半の短
時間ずつLレベルをとるものとなっているが、内部クロ
ックとの同期点では安定しているので、後段の回路が内
部クロックに基づいて、当該ビット同期回路からの出力
データを取り込むものであれば問題となることはない。
又は、当該ビット同期回路の最終出力段に、内部クロッ
クでラッチ動作するフリップフロップを設けることで、
リセット回路の機能による短時間のLレベルを除去する
ようにしても良い。
【0071】以上のように、第2の実施形態によれば、
クロックの同期点が中央部にある多相データを選択する
ようにしているので、第1の実施形態の効果に加えて、
波形歪みにより誤った判断をすることがなくなるという
効果をも奏することができる。
【0072】なお、多相データの多相数が上記実施形態
のものに限定されないことは勿論である。多相数が多い
場合には、第2の実施形態におけるセル先頭に付加され
ている同期パターンの部分検出のための多相数も多くす
ることができる。
【0073】また、セル先頭に付加されている同期用の
パターンも上記実施形態のものに限定されず、また、そ
の同期用のパターンのビット数も、2ビットに限定され
るものではない。
【0074】さらに、ゲート制御回路へのパラレルパタ
ーンとして安定したものの入力が確保できるのであれ
ば、上述したリセット回路を省略することができる。
【0075】さらにまた、本発明のビット同期装置は、
ATM交換機以外にも適用できることは勿論である。こ
の場合において、送信データが、セルである必要もな
い。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、特定パ
ターンが付加された入力データを多相化する多相化手段
と、各多相データを内部クロックに基づいてラッチする
ラッチ手段と、ラッチされた各多相データの中で特定パ
ターンが現れた多相データを、ビット同期が確立したデ
ータとして出力する選択手段とを備えたので、高速かつ
安定してビット同期を確立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のビット同期回路を説明するブ
ロック図である。
【図2】光ATM交換機の一例を示す図である。
【図3】図2の光ATM交換機動作を説明する説明図で
ある。
【図4】第1の実施形態のビット同期回路内のラッチ回
路のブロック図である。
【図5】第1の実施形態のビット同期回路の動作を説明
する説明図である。
【図6】第2の実施形態のビット同期回路を説明するブ
ロック図である。
【図7】第2の実施形態のビット同期回路内のリセット
回路のブロック図である。
【図8】図7のリセット回路の動作を説明する説明図で
ある。
【図9】第2の実施形態のビット同期回路における入力
データパターンを説明する説明図である。
【図10】第2の実施形態のビット同期回路内のゲート
回路のブロック図である。
【符号の説明】
101・・・入力ポート、103、301・・・遅延回
路、104〜108・・・ラッチ回路、109・・・出
力ポート、110〜114・・・OR回路、201、2
03、302〜308、402・・・フリップフロッ
プ、202、401・・・ゲート、309・・・ゲート
制御回路、310〜316・・・ゲート回路、317・
・・OR回路群。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信データ本体の先頭に所定ビット数で
    なる同期用の特定パターンが付加されたデータが入力さ
    れてビット同期を確立するビット同期装置であって、 特定パターンが付加された入力データを多相化する多相
    化手段と、 各多相データを内部クロックに基づいてラッチするラッ
    チ手段と、 ラッチされた各多相データの中で特定パターンが現れた
    多相データを、ビット同期が確立したデータとして出力
    する選択手段とを備えたことを特徴とするビット同期装
    置。
  2. 【請求項2】 上記選択手段は、ラッチされた各多相デ
    ータの中で特定パターンが最初に現れた多相データを、
    ビット同期が確立したデータとして出力することを特徴
    とする請求項1に記載のビット同期装置。
  3. 【請求項3】 上記選択手段は、ラッチされた各多相デ
    ータの中で特定パターンが最初に現れた多相データより
    所定量だけ位相が遅れている多相データを、ビット同期
    が確立したデータとして出力することを特徴とする請求
    項1に記載のビット同期装置。
  4. 【請求項4】 上記多相化手段が、特定パターンの全体
    期間を多相数で分けた位相差を多相化の単位とするもの
    であることを特徴とする請求項3に記載のビット同期回
    路。
  5. 【請求項5】 上記特定パターンが”10”のパターン
    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    のビット同期装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100416512B1 (ko) * 1999-06-15 2004-01-31 샤프 가부시키가이샤 비트동기회로
JP2010219638A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Nikon Corp データ転送装置及び撮像装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100416512B1 (ko) * 1999-06-15 2004-01-31 샤프 가부시키가이샤 비트동기회로
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