JP2010244399A - データ転送装置及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 クロック信号に対するデータ信号の遅延調節を高速に行うことができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】 基準信号とともにデータのデータ信号を受信する受信部と、データ信号に対して複数の遅延素子を用いて、それぞれ相異なる遅延量を有する複数の遅延データ信号を所定の基準に基づいて出力する遅延部と、基準信号によって与えられる契機での複数の遅延データ信号の各々の値と基準信号によって与えられる契機においてデータのデータ信号から取得されるべき値の基準となる基準値とを比較し、一致するか否かの判定に基づいて一の遅延量を選択する制御部と、制御部によって選択された一の遅延量を有する遅延データ信号を出力する選択出力部と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器間又は半導体素子間でのデジタルデータの高速転送に適したデータ転送装置及びその周辺技術に関する。
従来、通信分野等において、データ転送の高速化に伴い、転送するデータ内にクロック信号を埋め込んだり、データ信号と基準となるクロック信号との同期を維持するための調整期間を設けたりと、データ転送する前に様々な手続きを行うことにより、データを確実に転送するための技術が開発されている。
例えば、特許文献1では、送信装置から調整用信号を、パラレル方式で各装置間配線を介して、クロック信号と同期させて受信装置へ転送し、その受信装置側では、装置間配線毎に異なる遅延量を有した信号を複数生成して、その複数の信号の中からエッジの存在する信号を検出し、その検出信号に基づいて、全ての装置間配線においてエッジがほぼ揃った信号を選択して出力する技術を開示している。
特開2004−171254号公報
しかしながら、特許文献1のような従来技術のように、調整用信号を用いたクロック信号との同期の遅延調整の期間を、転送したいデータの転送期間とは別に設ける必要があり、デジタルカメラ等のような場合には、そのような遅延調整期間を設けることにより、連写や動画撮像時等のフレームレートが低下してしまう。
上記従来技術が有する問題に鑑み、本発明の目的は、クロック信号に対するデータ信号の遅延調節を高速に行うことができる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のデータ転送装置は、基準信号とともにデータのデータ信号を受信する受信部と、データ信号に対して複数の遅延素子を用いて、それぞれ相異なる遅延量を有する複数の遅延データ信号を所定の基準に基づいて出力する遅延部と、基準信号によって与えられる契機での複数の遅延データ信号の各々の値と基準信号によって与えられる契機においてデータのデータ信号から取得されるべき値の基準となる基準値とを比較し、一致するか否かの判定に基づいて一の遅延量を選択する制御部と、制御部によって選択された一の遅延量を有する遅延データ信号を出力する選択出力部と、を備える。
本発明のデータ転送装置は、データのデータ信号を基準信号に同期させて基準信号とともに送信する送信部と、基準信号とデータ信号とを受信する受信部と、送信部から受信部へ基準信号とデータ信号とをそれぞれ転送する複数の転送線とを備え、受信部は、データ信号に対して複数の遅延素子を用いて、それぞれ相異なる遅延量を有する複数の遅延データ信号を所定の基準に基づいて出力する遅延部と、基準信号によって与えられる契機での複数の遅延データ信号の各々の値と基準値とを比較し、一致するか否かの判定に基づいて一の遅延量を選択する制御部と、制御部によって選択された一の遅延量を有する遅延データ信号を出力する選択出力部と、を備える。
また、基準値は、データに付加されて受信する又はデータのデータ信号を受信する前に受信することにより、制御部に設定されても良い。
また、制御部は、基準信号によって与えられる契機での複数の遅延データ信号の各々の値と基準値との比較において、2以上の遅延データ信号の値と基準値とが一致すると判定した場合、契機の位置に基づいて、一の遅延量を選択するようにしても良い。
また、遅延部は、相異なる遅延量を有する複数の遅延データ信号全てを出力する第1のモードと、複数の遅延データ信号のうちの一部を出力する第2のモードとを有し、第1のモードと第2モードとを切り替える切替部をさらに備えても良い。
また、切替部は、データのデータ信号を受信開始から所定期間受信する場合には、第1のモードに切り替え、所定期間後には第2のモードに切り替えるようにしても良い。
また、切替部は、最初のデータのデータ信号を受信する場合には、第1のモードに切り替え、最初のデータ以外のデータのデータ信号を受信する場合には、第2のモードに切り替えても良い。
また、データ転送装置の温度を測定監視する温度監視部をさらに備え、制御部は、温度監視部によって測定監視された温度に応じて、切替部に第1のモード又は第2のモードに切り替えさせても良い。
本発明の撮像装置は、被写体を撮像して画像を生成出力する撮像部と、本発明のデータ転送装置と、を備える。
本発明によれば、クロック信号に対するデータ信号の遅延調節を高速に行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係るデータ転送装置100の構成例を示す模式図 本発明の第1の実施形態に係る遅延部14の構成例を示す模式図 本発明の第1の実施形態に係る遅延制御部16の構成例を示す模式図 本発明の第1の実施形態に係る制御部16の遅延調整の処理を示すタイミングチャート 本発明の第1の実施形態に係るデータ転送装置100の遅延調整の処理を示すフローチャート 図5のステップS104における詳細な処理を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態に係るデータ転送装置200の構成例を示す模式図 本発明の第2の実施形態に係る遅延部14’の構成例を示す模式図 遅延部14’が遅延微調整モードの場合の図5のステップS104における詳細な処理を示すフローチャート 本発明の第3の実施形態に係るデータ転送装置300の構成例を示す模式図 本発明の第3の実施形態に係るデータ転送装置300の遅延調整の処理を示すフローチャート
≪第1の実施形態≫
図1は、本発明の第1の実施形態に係るデータ転送装置100の構成例を示す模式図である。図1では、デジタルカメラの撮像部10を送信部とし、デジタルカメラの信号処理回路13を受信部としたときの構成例を示している。
本実施形態の撮像部10は、複数の受光素子が二次元配列された受光面を有する撮像素子11とA/D変換回路(不図示)とを備えており、撮像光学系(不図示)によって受光面に結像した被写体像の画像信号をデジタルの画像のRAWデータとして出力する。
ここで、本実施形態の撮像部10には、画像信号を並列出力するm本のデータ信号線DATA1〜DATAm(m=1、2、…)の一端と、基準信号であるクロック信号を出力するクロック信号線CLKの一端とが接続されている。これら各信号線の他端は信号処理回路13に接続されており、撮像部10と信号処理回路13とのデータ転送では、m個のチャネルによって画像のRAWデータがパラレル方式で転送される。
信号処理回路13は、撮像部10から入力された画像のRAWデータのデータ信号に各種の画像処理を施すプリプロセス回路である。この信号処理回路13は、データ信号線DATA1〜DATAm毎に1組の遅延部14、選択出力部15及び制御部16を有し、さらに、各選択出力部15は画像処理部17に接続される。また、各制御部16は設定回路18と接続されている。
遅延部14は、各データ信号線DATA1〜DATAmを転送してくるデータ信号の遅延量を調整する回路である。図2は遅延部14の構成例を示す模式図である。遅延部14は、n段直列に接続された遅延素子30(インバータなど)、n+1本のパス31及びn+1個のフリップフロップ(FF)32から構成される。遅延部14は、各データ信号線DATA1〜DATAmから転送されてくるデータ信号に対して、n個の遅延素子30を用い、クロック信号線CLKからのクロック信号に基づいて、FF32から遅延素子30の遅延量ずつ遅延した遅延データ信号0〜遅延データ信号nを一度に出力する(図4参照)。遅延部14から出力される遅延データ信号0〜遅延データ信号nの各々は、それぞれ選択出力部15及び制御部16に出力される。なお、本実施形態の遅延素子30の遅延量は、遅延データ信号0と遅延データ信号nとで、クロック信号の周期の1.5周期分になるように、即ち1.5周期/nの遅延量になるように設定されたものを用いる。ここで、n=1,2,3,…の自然数である。
選択出力部15は、遅延部14とn+1本の信号線で接続されており、後述する制御部16によって選択された最適な遅延量を有する遅延データ信号に対応したセレクト信号の出力を受信し、その最適な遅延量を有した遅延データ信号のみを後段の画像処理部17へ転送する。なお、本実施形態では、不図示であるが、選択出力部15と画像処理部17との間には、クロック信号の立ち上がり又は立ち下がりのタイミングに同期して遅延データ信号の示す値を取り込む取込部が存在する。
制御部16は、遅延部14から入力される遅延データ信号0〜遅延データ信号nの中から、最適な遅延量を有する遅延データ信号を選択して。選択出力部15にその遅延データ信号のみを出力するように制御するプロセッサである。図3は、本実施形態における制御部16の構成例を示す模式図である。制御部16は、遅延データ信号0〜遅延データ信号nをそれぞれ受信すると、EXOR回路40の一端に入力する。そして、制御部16は、後述するように、設定回路18に記録される画像のRAWデータの転送に先駆けて転送されてきた期待値を、クロック信号の立ち上がり時に読み込んで、EXOR回路40の他端に入力する。制御部16は、その時点での各遅延データ信号0〜遅延データ信号nの値と期待値とをEXOR回路40にて比較し、ロジック回路である判定部41が、その比較結果である取り込み値を読み込む。制御部16は、判定部41の取り込み値による判定に基づいて、最適な遅延量を有する遅延データ信号を選択し、選択出力部15に対して、その最適な遅延量を有する遅延データ信号に対応するセレクト信号を出力する。
なお、本実施形態でいう期待値とは、クロック信号によって与えられる契機(立ち上がり時又は立ち下がり時)において画像のRAWデータのデータ信号から取得すべき基準となる値であり、デジタル信号のような「0」又は「1」だけでなく、任意の値を設定して用いることができる。
画像処理部17は、選択出力部15を介して、転送されてきた画像のRAWデータに対して各種の画像処理(欠陥画素補正、色補間、階調補正、ホワイトバランス調整、エッジ強調等)を施すデジタルフロントエンド回路である。
設定回路18は、レジスタ等の記憶媒体で構成される。本実施形態の設定回路18は、上述したように、画像のRAWデータ転送の前に送られてくる期待値を、例えば、図1に示すように、データ信号線DATA1を介して読み込み記録する。各制御部16は、遅延データ信号0〜遅延データ信号nのそれぞれの値との比較を行うにあたり、クロック信号の立ち上がりに基づいて、設定回路18から期待値を読み込む。
次に、本実施形態に係るデータ転送装置100における遅延調節の処理について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。なお、各データ信号線DATA1〜DATAmの遅延部14、選択出力部15及び制御部16の構成はいずれも共通することから、以下の説明では、簡単のため、データ信号線DATA1の場合のみの説明を行う。そして、他のデータ信号線DATA2〜DATAmについても同様の処理が並行して行われるものとする。
ユーザにより、不図示であるデジタルカメラの電源釦が押され、デジタルカメラに電源が入れられると、デジタルカメラのCPU(不図示)は、デジタルカメラに保持されている制御プログラムを読み込み初期化する。そして、ユーザによって、不図示の操作部材のモード設定釦を用いて、例えば、単一又は連写による静止画像の撮像や動画の撮像モードの選択や画質の設定等を行う。以下の説明では、単一の静止画像の撮影モードが選択された場合について説明する。
ステップS101:デジタルカメラのCPU(不図示)は、ユーザから被写体像の撮像指示を受け付けるまで待機する(NO側)。ユーザによって不図示のレリーズ釦が全押しされると、CPU(不図示)は、撮像指示が出されたと判定しステップS102(YES側)へ移行する。
ステップS102:撮像部10の撮像素子11は、不図示であるデジタルカメラのCPUからの撮像指令に基づいて、タイミングジェネレータが発するタイミングパルスに応じて、被写体像を撮像する。撮像素子11は、クロック信号に同期させて、期待値をデータ信号線DATA1を介して、設定回路18に転送し記録する。
ステップS103:撮像部10の撮像素子11は、不図示であるデジタルカメラのCPUからのデータ転送指令に基づいて、タイミングジェネレータが発するタイミングパルスに応じて、クロック信号に同期させて、各データ信号線DATA1〜DATAmに撮像した画像のRAWデータのデータ信号を出力する。各遅延部14は、転送されてきたデータ信号に対して、n個の遅延素子30を介して、クロック信号線CLKからのクロック信号に基づいて、図4に示すような、FF32から遅延素子30の遅延量ずつ遅延した遅延データ信号0〜遅延データ信号nを一度に、選択出力部15及び制御部16に出力する。
ステップS104:制御部16は、遅延部14からの遅延データ信号0〜遅延データ信号nをそれぞれ受信すると、EXOR回路40の一端に入力する。そして、制御部16は、設定回路18に記録される画像のRAWデータの転送に先駆けて転送されてきた期待値を、クロック信号の立ち上がり時に読み込んで、EXOR回路40の他端に入力する。制御部16は、図4に示すように、その時点での各遅延データ信号0〜遅延データ信号nの値と期待値とをEXOR回路40にて比較し、判定部41が、その比較結果である取り込み値を読み込む。制御部16は、判定部41の取り込み値による判定に基づいて、最適な遅延量を有する遅延データ信号を選択し、選択出力部15に対して、その最適な遅延量を有する遅延データ信号に対応するセレクト信号を出力する。なお、このステップS104における詳細な処理については、図6に示すフローチャートを参照しながら、後ほど説明する。
ステップS105:選択出力部15は、制御部16から出力されたセレクト信号を受信して、そのセレクト信号に対応する遅延データ信号を選択し、画像のRAWデータを後段の画像処理部17へ転送する。そして、画像処理部17は、1つの画像のRAWデータの転送が終了すると、そのRAWデータに対して、欠陥画素補正、色補間、階調補正、ホワイトバランス調整、エッジ強調等画像処理を施して、JPEG形式やYUV形式等の画像ファイルにして、不図示のデジタルカメラのカードメモリ等に記憶部に記録する。そして、一連のデータ転送装置100による遅延調整の処理を終了する。
以上が、データ転送装置100における遅延調節の処理の説明である。
次に、上述したように、図6のフローチャートを参照しながら、図5のステップS104における、データ転送装置100の各制御部16が、相異なる遅延量を有する遅延データ信号0〜遅延データ信号nのうち、最適な一の遅延量を有する遅延データ信号を選択する処理について説明する。なお、本実施形態において、期待値は「1」に設定されているものとする。
ステップS201:制御部16の判定部41は、各種パラメータを初期化する。即ち、遅延データ信号0〜遅延データ信号nのn+1個のいずれかの遅延データ信号の番号を示すカウンタi、クロック信号の立ち上がり時における各遅延データ信号の値と期待値とが一致(本実施形態では、取り込み値「0」と表す)した回数を示すカウンタj、最初に取り込み値が「0」である遅延データ信号の番号を示すnum及びStart、及び取り込み値が「0」である遅延データ信号の総数Lenを、0にそれぞれ初期化する。
ステップS202:制御部16は、図4に示すように、例えば、クロック信号の立ち上がり時での各遅延データ信号0〜遅延データ信号nの値と期待値とをEXOR回路40にて比較し、判定部41が、その比較結果である取り込み値を読み込む。そして、制御部16の判定部41は、その取り込み値が「0」であるか否かを判定する。
ここで、図4に示すように、立ち上がり時における遅延データ信号の値と期待値とが一致しない場合(例えば、遅延データ信号0等)には、EXOR回路40の出力である取り込み値は「1」となる。一方、立ち上がり時における遅延データ信号の値と期待値とが一致しない場合(例えば、遅延データ信号3等)には、EXOR回路40の出力である取り込み値は「0」となる。なお、クロック信号の立ち上がり時と、遅延データ信号の立ち上がり時とが一致した場合(例えば、遅延データ信号2等)には、EXOR回路40の出力である取り込み値は不定値「X」となる。
したがって、制御部16は、i=0である最初の遅延データ信号0における、判定部41による取り込み値が「0」であるか否かを判定する。制御部16は、判定部41による取り込み値が「0」である場合、ステップS204(YES側)へ移行し、取り込み値が「1」の場合、ステップS203(NO側)へ移行する。
ステップS203:制御部16は、次の遅延データ信号における取り込み値を判定するために、カウンタiを1増加させる。
ステップS204:制御部16は、判定部41による取り込み値が「0」であった遅延データ信号が最初のものであるか否かの判定を、カウンタjが「0」であるか否かに基づいて判定する。制御部16は、カウンタjが「0」である場合、ステップS205(YES側)へ移行し、カウンタjが「0」でない場合には、判定部41による取り込み値が「0」であった遅延データ信号は最初のものではないとして、ステップS206(NO側)へ移行する。
ステップS205:制御部16は、最初の遅延データ信号の番号(本実施形態の図4の場合にはi=3)を、パラメータnumに保持する。
ステップS206:制御部16は、判定部41による取り込み値が「0」である遅延データ信号の数を表すカウンタjを1増加させる。
ステップS207:制御部16は、カウンタjの値が、これまでに取り込み値が「0」である遅延データ信号の総数Lenより大きいか否かを判定する。制御部16は、カウンタjの値がパラメータLenより大きいと判定した場合には、判定部41による取り込み値が「0」である遅延データ信号がまだ存在すると判断して、ステップS208(YES側)へ移行する。一方、制御部16は、カウンタjの値がパラメータLen以下の場合、即ち、取り込み値「0」の回数を示すカウンタjが、これまでに取り込み値が「0」である遅延データ信号の数Len以下である場合には、ステップS210(NO側)へ移行する。
ステップS208:制御部16は、パラメータLenの値をカウンタjの値に更新する。
ステップS209:制御部16は、パラメータStartの値をパラメータnumの値に更新する。
ステップS210:制御部16は、カウンタiの値に基づいて、最後の遅延データ信号nの取り込み値まで調べたか否かを判定する。制御部16は、カウンタiの値が、最後の遅延データ信号nまで達していないと判定した場合には、ステップS203(NO側)へ移行する。一方、制御部16は、カウンタiの値が、最後の遅延データ信号nまで達していると判定した場合には、ステップS211(YES側)へ移行する。
ステップS211:制御部16は、ステップS201〜ステップS210の処理で求められたパラメータStart及びLenの値を用いて、次式(1)で計算される値aに対応する番号の遅延データ信号の遅延量が最適なものと判定し、判定部41に対して、その値aを表すセレクト信号を選択出力部15へ出力させる。そして、データ転送装置100は、ステップS105へ移行する。
a=int(Start+Len/2) (1)
以上が、図5のステップS104における、データ転送装置100の制御部16が、最適な一の遅延量を有する遅延データ信号を選択する処理である。
このように、本実施形態では、画像のRAWデータをm個のチャネルでパラレル転送するにあたり、各チャンネルに接続される遅延部14によって生成される、相異なる遅延量を有する複数の遅延データ信号0〜遅延データ信号nの各々の値と期待値と、クロック信号によって与えられる契機に基づいて比較することにより、最適な遅延量を確度高く見つけ出すことができ、クロック信号に対するデータ信号の遅延調節を高速に行うことができる。
また、クロック信号によって与えられる1回の契機だけで、最適な遅延量を有する遅延データ信号を選択できるので、デジタルカメラ等による構図確認用の低解像度画像(いわゆる、スルー画)や動画撮像等のように、撮像素子11から画像のRAWデータを連続的に転送されるような場合に対しても、フレームレートの低下を回避しつつ、遅延調整を行うことができる。
また、本実施形態のデータ転送装置100のような構成を取ることによって、従来のエッジの検出に基づいた遅延量の決定における、基板やケーブルによる遅延量のばらつき及びジッタ(データ信号の遅延時間のゆらぎ)の影響を回避することができ、安定した高速なデータ転送ができる。
≪第2の実施形態≫
図7は、本発明の第2の実施形態に係るデータ転送装置200の構成図である。
本実施形態に係るデータ転送装置200は、図1の第1の実施形態に係るデータ転送装置100のものと基本的に同じであり、同じ動作をする構成要素については同じ符号を付し詳細な説明は省略する。一方、本実施形態に係るデータ転送装置200が、第1の実施形態に係るデータ転送装置100と異なる点は、遅延部14から遅延部14’に変わり、制御部16から出力されるセレクト信号が、選択出力部15だけでなく、遅延部14’に対しても出力される点にある。即ち、その遅延部14’は、図8に示すように、図2の第1の実施形態における遅延部14と基本的に同じ構成を有するが、遅延部14’は、第1の実施形態の遅延部14と同じように全ての遅延データ信号0〜遅延データ信号nを選択出力部15及び制御部16に出力する最適遅延検出モードと、その最適遅延検出モードによって、制御部16が最適な遅延量を有する一の遅延データ信号aを選択した後には、その選択された遅延データ信号aと、k段の遅延素子30の遅延量分だけ進んだ遅延データ信号(a+k)及び遅れた遅延データ信号(a−k)との一部の遅延データ信号を出力する遅延微調整モードとを有し、制御部16からのセレクト信号に基づいて、上記2つのモードを切り替える切替部33を備える。この点が、第1の実施形態の遅延部14とは異なる。
次に、本実施形態に係るデータ転送装置200における遅延調節の処理について、説明する。なお、本実施形態において、画像のRAWデータのデータ信号の転送開始から所定時間(例えば、数ピコ秒や数十ピコ秒等)の間は、遅延部14’から全ての遅延データ信号0〜遅延データ信号nを出力する最適遅延検出モードによる詳細な遅延調整を行い、所定時間経過後は、制御部16で選択された最適な遅延量を有する遅延データ信号aとその遅延データ信号aに対してk段の遅延素子30の遅延量分進んだ遅延データ信号(a+k)及び遅れた遅延データ信号(a−k)とを用いた遅延微調整モードによる遅延の微調整を行うものとする。
そして、本実施形態に係るデータ転送装置200における遅延調節の処理は、遅延部14’が最適遅延検出モードに設定されている場合、第1の実施形態に係るデータ転送装置100の場合と同様に、図5及び図6で示されるフローチャートに従って、制御部16が、最適な遅延量を有する遅延データ信号aを選択し、選択出力部15は、制御部16からのセレクト信号に基づいて、遅延データ信号aを後段の画像処理部17へ転送する。したがって、遅延部14’が最適遅延検出モードに設定されている場合の詳細な説明は省略する。
したがって、遅延部14’が、遅延微調整モードに設定された場合のデータ転送装置200による遅延の微調節処理について、図9のフローチャートを参照しながら説明する。
即ち、制御部16は、遅延データ信号aを選択するセレクト信号を、選択出力部15とともに、遅延部14’の切替部33に対しても出力する。切替部33は、画像のRAWデータのデータ信号の転送開始から所定時間経過するまでは、最適遅延検出モードを維持する。一方、所定時間経過した後、切替部33は、選択された遅延データ信号aとその遅延データ信号aに対してk段の遅延素子30の遅延量分進んだ遅延データ信号(a+k)及び遅れた遅延データ信号(a−k)との信号を、遅延部14’から出力する遅延微調整モードに切り替える。その結果、図5のステップS104における処理が、図6から図9に示すフローチャートの処理に切り替わり、ステップS301からの遅延の微調整処理が行われる。なお、以下の説明では、最適な遅延量を有する遅延データ信号aとしてa=5の5番目の遅延データ信号とする。また、遅延データ信号5に対する遅延素子30の段数kを2段として、遅延部14’は、遅延データ信号5とともに、遅延データ信号3及び遅延データ信号7を出力するものとする。ただし、最適な遅延量を有する遅延データ信号aに対する、遅延素子30の段数kの値は、転送する画像の解像度、撮影条件又はデータ転送装置の処理能力等に応じて決めることが好ましい。また、遅延データ信号3,5及び7は、最適遅延検出モードにおける図6に示すステップS104の処理において、取り込み値が「0」であることが好ましい。
ステップS301:制御部16は、図4に示すようなクロック信号の立ち上がり時に、遅延データ信号3,5及び7のそれぞれを受信すると、EXOR回路40の一端に入力する。そして、制御部16は、設定回路18に記録されている期待値を、クロック信号の立ち上がり時に読み込んで、EXOR回路40の他端に入力して、図4に示すような、その立ち上がり時点での各遅延データ信号3,5及び7の値と期待値とをEXOR回路40にて比較し、判定部41が、その比較結果である取り込み値を読み込む。制御部16は、判定部41が読み込んだ取り込み値が全て「0」であるか否かを判定する。制御部16は、判定部41の取り込み値が全て「0」である場合、ステップS302(YES側)へ移行し、全ての取り込み値が「0」でない場合、ステップS303(NO側)へ移行する。
ステップS302:制御部16は、全ての遅延データ信号3,5及び7に対する取り込み値が「0」である場合には、最適遅延検出モードで選択した遅延データ信号5の遅延量が、依然最適な遅延量であると判断し、選択出力部15に対して、遅延データ信号5に対応するセレクト信号を出力する。制御部16は、次のステップS105の処理へ移行する。
ステップS303:制御部16は、判定部41による遅延データ信号3の取り込み値が「0」か否かを判定する。制御部16は、判定部41による遅延データ信号3の取り込み値が「0」である場合、ステップS304(YES側)へ移行し、取り込み値が「0」でない場合、ステップS305(NO側)へ移行する。
ステップS304:制御部16は、データ転送装置200における温度変化等の影響により、最適遅延検出モードによる遅延調整に対してズレが生じ、遅延データ信号5又は遅延データ信号7の取り込み値が「0」でなくなったと判断し、選択出力部15に対して、遅延データ信号3に対応するセレクト信号を出力する。制御部16は、次のステップS105の処理へ移行する。
ステップS305:制御部16は、ステップS305の場合と同様に、データ転送装置200における温度変化等の影響により、最適遅延検出モードによる遅延調整に対してズレが生じ、遅延データ信号3又は遅延データ信号5の取り込み値が「0」でなくなったと判断し、選択出力部15に対して、遅延データ信号7に対応するセレクト信号を出力する。制御部16は、次のステップS105の処理へ移行する。
以上が、図5のステップS104において、遅延部14’が遅延微調整モードに設定された後のデータ転送装置200による遅延の微調整処理である。
このように、本実施形態では、画像のRAWデータをm個のチャネルでパラレル転送するにあたり、各チャンネルに接続される遅延部14’において、転送開始から所定時間までの間は、最適遅延検出モードによる相異なる遅延量を有する全ての遅延データ信号0〜遅延データ信号nを用いた、制御部16による詳細な遅延調整を行い、所定時間経過後では、遅延微調整モードに切り替えて、最適な遅延量を有した遅延データ信号とそれに隣接する他の2つの遅延データ信号とを用いた、制御部16による遅延の微調整を行うことで、最適な遅延量を確度高く見つけ出すことができるだけでなく、クロック信号に対するデータ信号の遅延調節及び微調整を高速に行うことができる。
また、クロック信号によって与えられる1回の契機だけで、最適な遅延量を有する遅延データ信号を選択できるので、デジタルカメラ等によるスルー画や動画撮像時等のように、撮像素子11から画像のRAWデータを連続的に転送するような場合に対しても、フレームレートの低下を回避しつつ、遅延調整及び微調整を行うことができる。
また、本実施形態のデータ転送装置200のような構成を取ることによって、従来のエッジの検出に基づいた遅延量の決定における、基板やケーブルによる遅延量のばらつき及びジッタ(データ信号の遅延時間のゆらぎ)の影響を回避することができ、安定した高速なデータ転送ができる。
さらに、遅延部14’の最適遅延検出モードによる全ての遅延データ信号0〜遅延データ信号nに基づいた遅延調整のみでは、データ転送装置200の消費電力は大きくなるが、初めに、遅延部14’の最適遅延検出モードに基づいた、制御部16による遅延調整を行い、その後、遅延部14’を遅延微調整モードに切り替えて、制御部16による遅延の微調整を行うことで、データ転送装置200の消費電力を抑えることができる。
≪第3の実施形態≫
図10は、本発明の第3の実施形態に係るデータ転送装置300の構成図である。
本実施形態に係るデータ転送装置300は、図7の第2の実施形態に係るデータ転送装置200のものと基本的に同じであり、同じ動作をする構成要素については同じ付号を付し詳細な説明は省略する。本実施形態に係るデータ転送装置300が、第2の実施形態に係るデータ転送装置200と異なる点は、データ転送装置300の温度を監視する温度監視部19が設けられている点にあり、その温度監視部19の出力は各制御部16に入力され、データ転送装置300の温度変化量に応じて、制御部16は、遅延部14’の切替部33に対して最適遅延検出モード又は遅延微調整モードに切り替える。なお、温度監視部19は、一般的な温度センサを適宜選択して用いることができる。
次に、本実施形態に係るデータ転送装置300における遅延調節及び微調整の処理について、図11のフローチャートを参照しながら説明する。なお、各データ信号線DATA1〜DATAmの遅延部14’、選択出力部15及び制御部16の構成はいずれも共通することから、以下の説明では、簡単のため、データ信号線DATA1の場合のみの説明を行う。そして、他のデータ信号線DATA2〜DATAmについても同様の処理が並行して行われるものとする。また、本実施形態に係るデータ転送装置300では、第2の実施形態に係るデータ転送装置200と異なり、最初の画像のRAWデータに対して、又は、温度監視部19による温度変化量が閾値ΔTより大きく変化した場合には、その時に撮像された画像のRAWデータに対して、最適遅延検出モードによる遅延調整が、それ以外の場合には、遅延微調整モードによる遅延調整が、制御部16によってそれぞれ行われる。なお、本実施形態における閾値ΔTとして、例えば、5度とあらかじめ設定されているものとする。
ユーザにより、不図示であるデジタルカメラの電源釦が押され、デジタルカメラに電源が入れられると、デジタルカメラのCPU(不図示)は、デジタルカメラに保持されている制御プログラムを読み込み初期化する。この初期化において、各制御部16は、遅延部14’の切替部33に対して、最適遅延検出モードに切り替え設定する。その後、ユーザによって、不図示である操作部材のモード設定釦を用いて、例えば、単一又は連写による静止画像の撮像や動画の撮像モードの選択や画質の設定等を行う。以下の説明では、連写による静止画像の撮影モードが選択された場合について説明する。
ステップS401:デジタルカメラのCPU(不図示)は、ユーザから被写体像の撮像指示を受け付けるまで待機する(NO側)。ユーザによって不図示のレリーズ釦が全押しされると、CPU(不図示)は、撮像指示が出されたと判定しステップS402(YES側)へ移行する。
ステップS402:撮像部10の撮像素子11は、不図示であるデジタルカメラのCPUからの撮像指令に基づいて、タイミングジェネレータが発するタイミングパルスに応じて、被写体像を撮像する。撮像素子11は、クロック信号に同期させて、期待値をデータ信号線DATA1を介して、設定回路18に転送し記録する。撮像素子11は、次の不図示であるデジタルカメラのCPUからのデータ転送指令に基づいて、タイミングジェネレータが発するタイミングパルスに応じて、クロック信号に同期させて、各データ信号線DATA1〜DATAmに撮像した画像のRAWデータのデータ信号を出力する。
ステップS403:遅延部14は、上述したように、デジタルカメラの電源が入れられた直後では、制御部16によって最適遅延検出モードに設定されることから、受信するRAWデータが最初のものである場合には、ステップS406(YES側)へ移行する。一方、受信するRAWデータが最初のものでない場合には、後述するステップS406において、最適な遅延量を有する遅延データ信号aが選択され、遅延部14’の切替部33は遅延微調整モードに切り替えることから、ステップS404(NO側)へ移行する。
ステップS404:制御部16は、今回の撮像時と前回の撮像時とで、温度監視部19によって測定されたデータ転送装置300の温度の変化量が閾値ΔTより大きいか否かを判定する。制御部16は、温度変化量が閾値ΔTより大きい場合には、最適な遅延量が変わっているものと判断して、切替部33に対して最適遅延検出モードに切り替える指示を出力し、ステップS406(YES側)へ移行する。一方、制御部16は、温度変化量が閾値ΔT以下の場合には、現在選択されている遅延データ信号aを維持すると判断して、ステップS405(NO側)へ移行する。
ステップS405:制御部16は、遅延微調整モードに基づいて、図9に示すステップS301〜ステップS305の遅延の微調整処理を行い、選択された遅延データ信号を示す番号のセレクト信号を、選択出力部15へ出力する。
ステップS406:制御部16は、最適遅延検出モードに基づいて、図6に示すステップS201〜ステップS211の遅延調整の処理を行い、選択された遅延データ信号を示す番号のセレクト信号を、選択出力部15へ出力する。
ステップS407:選択出力部15は、制御部16から出力されたセレクト信号を受信して、そのセレクト信号に対応する遅延データ信号を選択し、画像のRAWデータを後段の画像処理部17へ転送する。そして、画像処理部17は、1つの画像のRAWデータの転送が終了すると、そのRAWデータに対して、欠陥画素補正、色補間、階調補正、ホワイトバランス調整、エッジ強調等画像処理を施して、JPEG形式やYUV形式等の画像ファイルにして、不図示のデジタルカメラのカードメモリ等に記憶部に記録する。
ステップS408、不図示であるデジタルカメラのCPUは、ユーザによってレリーズ釦がまだ押され続けられているか否かを判定する。デジタルカメラのCPU(不図示)は、ユーザによってレリーズ釦(不図示)が押されていると判定した場合には、ステップS401(YES側)へ移行して、次の画像を撮像し、ステップS401〜ステップS407の処理を、レリーズ釦(不図示)が開放されるまで繰り返し行う。一方、デジタルカメラのCPU(不図示)は、レリーズ釦(不図示)が開放されたと判定した場合には、一連の連写撮像の動作とともに、データ転送装置300による遅延調整の処理を終了する。
このように、本実施形態では、画像のRAWデータをm個のチャネルでパラレル転送するにあたり、最初の画像のRAWデータに対して、又は、温度監視部19によって測定されるデータ転送装置300の温度の変化量に応じて、遅延部14’を最適遅延検出モード又は遅延微調整モードに切り替えることにより、最適な遅延量を確度高く見つけ出すことができるだけでなく、クロック信号に対するデータ信号の遅延調節及び微調整を高速に行うことができる。
また、クロック信号によって与えられる1回の契機だけで、最適な遅延量を有する遅延データ信号を選択できるので、デジタルカメラ等によるスルー画や動画撮像時等のように、撮像素子11から画像のRAWデータを連続的に転送するような場合に対しても、フレームレートの低下を回避しつつ、遅延調整及び微調整を行うことができる。
また、本実施形態のデータ転送装置300のような構成を取ることによって、従来のエッジの検出に基づいた遅延量の決定における、基板やケーブルによる遅延量のばらつき及びジッタ(データ信号の遅延時間のゆらぎ)の影響を回避することができ、安定した高速なデータ転送ができる。
さらに、遅延部14’の最適遅延検出モードによる全ての遅延データ信号0〜遅延データ信号nに基づいた遅延調整のみでは、データ転送装置300の消費電力は大きくなるが、制御部16が、最初のRAWデータに対する遅延調整時や温度監視部19によるデータ転送装置300の温度の変化量に応じて、遅延部14’のモードを最適遅延検出モード又は遅延微調整モードに切り替えることによって、データ転送装置300の消費電力を抑えることができる。
≪実施形態の補足事項≫
第1の実施形態ないし第3の実施形態では、デジタルカメラカメラの撮像部10と信号処理回路13とのデータ転送を例にして説明したが、本発明のデータ転送装置はデジタルカメラ内の他の素子間のデータ転送に対しても適用することができる。例えば、撮像部10に代えて、撮像素子11からの画像のRAWデータを受け付けるアナログ・フロントエンド(AFE)でも良い。また、本発明に係るデータ転送装置は、他の電子機器に組み込まれるデジタル処理回路にも適用できる。さらに、本発明のデータ転送装置は、相互に独立した電子デバイス間の有線でのデータ転送にも適用できる。
なお、第1の実施形態ないし第3の実施形態では、期待値は、画像のRAWデータを転送する前に、クロック信号に同期させて設定回路18に転送し記録したが、本発明はこれに限定されない。例えば、期待値は、画像のRAWデータのヘッダ情報として付加したり、Start of Active Video(SAV)及びEnd of Active Video(EAV)の同期コードに書き込んだりして転送しても良い。
また、第1の実施形態ないし第3の実施形態では、期待値は、データ信号線DATA1のみを介して、設定回路18に転送され記録されたが、本発明はこれに限定されず、各データ信号線DATA1〜DATAmを介して、各制御部16に対する期待値をそれぞれ設定回路18に転送して記録も良い。
なお、第1の実施形態ないし第3の実施形態では、画像データの転送方式をパラレル方式としたが、本発明に係るデータ転送装置は、シリアル方式に対しても適応可能である。
なお、第1の実施形態ないし第3の実施形態では、遅延部14及び遅延部14’のn段の各遅延素子30の遅延量は、遅延データ信号0と遅延データ信号nとの遅延量がクロック信号の1.5周期分なるように設定されるとしたが、本発明はこれに限定されず、少なくとも、遅延素子30の遅延量は、遅延データ信号0と遅延データ信号nとの遅延量がクロック信号の1周期分より長く且つ2周期分より短くなる遅延量であれば良い。
また、遅延素子30の段数nは、転送する画像の解像度、撮影条件又はデータ転送装置の処理能力等に応じて決めることが好ましい。
なお、第1の実施形態ないし第3の実施形態では、制御部16のEXOR回路40はクロック信号の立ち上がりのタイミングで各遅延データ信号0〜遅延データ信号nの値と期待値との比較を行ったが、クロック信号の立ち下がりのタイミングで行っても良い。
なお、第2の実施形態及び第3の実施形態では、遅延部14’が遅延微調整モードに設定された場合、選択された最適な遅延量を有する遅延データ信号aと、k段の遅延素子30の遅延量分だけ進んだ遅延データ信号(a+k)及び遅れた遅延データ信号(a−k)との3つの遅延データ信号を出力するとしたが、本発明はこれに限定されず、転送する画像の解像度、撮影条件又はデータ転送装置の処理能力等に応じて、出力する遅延データ信号の数及び段数kの値を決めることが好ましい。
なお、第2の実施形態では、遅延部14’が、転送されてきた画像のRAWデータのデータ信号を、最適遅延検出モードによって相異なる遅延量を有する遅延データ信号0〜遅延データ信号nを生成する期間として、転送開始から数ピコ秒や数十ピコ秒等の所定時間の間としたが、本発明はこれに限定されず、転送する画像の解像度、撮影条件又はデータ転送装置の処理能力等に応じて、時間間隔を決めることが好ましい。
なお、第3の実施形態では、遅延部14’における最適遅延検出モード又は遅延微調整モードに切り替えるための、温度監視部19によるデータ転送装置300の温度の変化量の閾値ΔTとして5度としたが、本発明はこれに限定されず、転送する画像の解像度、撮影条件又はデータ転送装置の処理能力等に応じて決めることが好ましい。
本発明は、その精神又はその主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。そのため、上述した実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈されてはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内である。
CLK クロック信号線、DATA1〜DATAm データ信号線、10 撮像部、11 撮像素子、13 信号処理回路、14 遅延部、15 選択出力部、16 制御部、17 画像処理部、18 設定回路、30 遅延素子、31 パス、32 フリップフロップ、100 データ転送装置

Claims (9)

  1. 基準信号とともにデータのデータ信号を受信する受信部と、
    前記データ信号に対して複数の遅延素子を用いて、それぞれ相異なる遅延量を有する複数の遅延データ信号を所定の基準に基づいて出力する遅延部と、
    前記基準信号によって与えられる契機での前記複数の遅延データ信号の各々の値と前記基準信号によって与えられる契機において前記データのデータ信号から取得されるべき値の基準となる基準値とを比較し、一致するか否かの判定に基づいて一の遅延量を選択する制御部と、
    前記制御部によって選択された前記一の遅延量を有する前記遅延データ信号を出力する選択出力部と、
    を備えることを特徴とするデータ転送装置。
  2. データのデータ信号を基準信号に同期させて前記基準信号とともに送信する送信部と、
    前記基準信号と前記データ信号とを受信する受信部と、
    前記送信部から前記受信部へ前記基準信号と前記データ信号とをそれぞれ転送する複数の転送線とを備え、
    前記受信部は、
    前記データ信号に対して複数の遅延素子を用いて、それぞれ相異なる遅延量を有する複数の遅延データ信号を所定の基準に基づいて出力する遅延部と、
    前記基準信号によって与えられる契機での前記複数の遅延データ信号の各々の値と基準値とを比較し、一致するか否かの判定に基づいて一の遅延量を選択する制御部と、
    前記制御部によって選択された前記一の遅延量を有する前記遅延データ信号を出力する選択出力部と、
    を備えることを特徴とするデータ転送装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のデータ転送装置において、
    前記基準値は、前記データに付加されて受信する又は前記データのデータ信号を受信する前に受信することにより、前記制御部に設定されることを特徴とするデータ転送装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のデータ転送装置において
    前記制御部は、前記基準信号によって与えられる契機での前記複数の遅延データ信号の各々の値と前記基準値との比較において、2以上の遅延データ信号の値と前記基準値とが一致すると判定した場合、前記契機の位置に基づいて、前記一の遅延量を選択することを特徴とするデータ転送装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のデータ転送装置において、
    前記遅延部は、
    前記相異なる遅延量を有する複数の遅延データ信号全てを出力する第1のモードと、前記複数の遅延データ信号のうちの一部を出力する第2のモードとを有し、前記第1のモードと前記第2モードとを切り替える切替部をさらに備える
    ことを特徴とするデータ転送装置。
  6. 請求項5に記載のデータ転送装置において、
    前記切替部は、前記データのデータ信号を受信開始から所定期間受信する場合には、前記第1のモードに切り替え、前記所定期間後には前記第2のモードに切り替えることを特徴とするデータ転送装置。
  7. 請求項5に記載のデータ転送装置において、
    前記切替部は、最初のデータのデータ信号を受信する場合には、前記第1のモードに切り替え、前記最初のデータ以外のデータのデータ信号を受信する場合には、前記第2のモードに切り替えることを特徴とするデータ転送装置。
  8. 請求項5ないし請求項7に記載のデータ転送装置において、
    前記データ転送装置の温度を測定監視する温度監視部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記温度監視部によって測定監視された前記温度に応じて、前記切替部に前記第1のモード又は前記第2のモードに切り替えさせる
    ことを特徴とするデータ転送装置。
  9. 被写体を撮像して画像を生成出力する撮像部と、
    請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のデータ転送装置と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
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