JP5421456B2 - 建設機械の旋回駐車ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、旋回駐車ブレーキにブレーキ開放指令信号を出力して旋回駐車ブレーキを開放させる制御を行なう建設機械の旋回駐車ブレーキ制御装置に関する。
油圧ショベルなどの建設機械には、上部旋回体を旋回作動させる上部旋回体用操作レバーが中立位置にある場合に、上部旋回体の旋回停止状態を保持する旋回駐車ブレーキ(以下、単にブレーキという)が設けられている。
また、近年、建設機械の分野においても一般自動車と同様にハイブリッド車が開発されている。ハイブリッド建設機械では、上部旋回体が旋回電動モータによって駆動される。
下記特許文献1には、同一のコントローラによって、上部旋回体を旋回駆動する制御を行なうとともに、ブレーキを開放状態にする制御を行なうという発明が記載されている。 図10の構成図を用いて、従来のハイブリッド建設機械1について説明する。
ハイブリッドコントローラ10には、上部旋回体2を旋回駆動する旋回電動モータ3と、上部旋回体2を停止保持するブレーキ30が接続されている。
ハイブリッドコントローラ10は、上部旋回体用操作レバー4が中立位置から操作された場合に、ブレーキ30にブレーキ開放指令信号を出力して、ブレーキ30を開放状態とし、上部旋回体2を旋回自在の状態にするとともに、旋回電動モータ3に駆動信号を出力して上部旋回体2を駆動する制御を行なう。
特開2005−299102号公報
ハイブリッドコントローラ30は、「ウォッチドック」と呼ばれるCPU監視回路が組み込まれるなどして、必ず安全側に作動するように構成されている。また、ハイブリッドコントローラ30のブレーキ信号出力端子とブレーキ制御弁との間に非常停止スイッチが設けられ、オペレータの操作により強制的に旋回駐車ブレーキが作動するように構成されている。この非常停止スイッチをオペレータが操作することで、どのような状況下でも上部旋回体を非常停止できるようになっている。このようにハイブリッド建設機械では、何重もの安全回路が組み込まれている。
しかしながら、旋回電動モータを動かす制御と上部旋回体にブレーキをかける制御という旋回動作にかかわる二つの機能を一つのコントローラで制御しているため、何らかの要因でコントローラの動作が不安定となった場合に、オペレータによる非常停止スイッチの操作を必要とすることが想定される。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、旋回駐車ブレーキ制御装置において、オペレータによる非常停止スイッチの操作を不要とすることを解決課題とするものである。
第1発明は、
建設機械の旋回駐車ブレーキを制御する建設機械の旋回駐車ブレーキ制御装置において、
旋回電動モータを駆動する制御を行なう第1の制御手段と、
前記第1の制御手段とは独立した制御手段であって、ブレーキ開放指令信号を生成してブレーキに出力する第2の制御手段と
を備えたことを特徴とする。
第2発明は、第1発明において、
前記第1の制御手段および前記第2の制御手段は、それぞれブレーキ開放指令信号を生成するものであり、
一方の制御手段から他方の制御手段にブレーキ開放指令信号が伝達されて、当該他方の制御手段にブレーキ開放指令信号が入力された場合に、当該他方の制御手段は、ブレーキ開放指令信号をブレーキに出力すること
を特徴とする。
第3発明は、第2発明において、
前記一方の制御手段から前記他方の制御手段へのブレーキ開放指令信号の伝達は、電気機器に電力を供給する信号伝達線によって行われること
を特徴とする。
第4発明は、第2発明または第3発明において、
前記第1の制御手段と前記第2の制御手段とは、車両内ネットワークによって接続されていること
を特徴とする。
第5発明は、第1発明から第4発明において、
上部旋回体の旋回動作を操作する操作子が中立位置から操作されたことを検出する検出手段を備え、
前記第1の制御手段及び前記第2の制御手段は、検出手段で操作子が中立位置から操作されたことが検出された場合に、ブレーキ開放指令信号を生成することを特徴とする。
第6発明は、
建設機械の旋回駐車ブレーキを制御する制御手段を備えた建設機械の旋回駐車ブレーキ制御装置において、
前記制御手段は、
ブレーキが接続され、上部旋回体を駆動する制御を行なうとともに、ブレーキ開放指令信号を生成する第1の制御手段と、
第1の制御手段とは独立した制御手段であって、ブレーキ開放指令信号を生成する第2の制御手段と、
第2の制御手段で生成されたブレーキ開放指令信号を第1の制御手段に伝達する制御手段間信号線と
を含んで構成され、
第1の制御手段は、自己の第1の制御手段でブレーキ開放指令信号が生成され、かつ第2の制御手段から制御手段間信号線を介してブレーキ開放指令信号が伝達された場合に、ブレーキ開放指令信号をブレーキに出力するように構成されている
ことを特徴とする。
第7発明は、
建設機械の旋回駐車ブレーキを制御する制御手段を備えた建設機械の旋回駐車ブレーキ制御装置において、
前記制御手段は、
上部旋回体を駆動する制御を行なうとともに、ブレーキ開放指令信号を生成する第1の制御手段と、
第1の制御手段とは独立した制御手段であって、ブレーキが接続され、ブレーキ開放指令信号を生成する第2の制御手段と、
第1の制御手段で生成されたブレーキ開放指令信号を第2の制御手段に伝達する制御手段間信号線と
を含んで構成され、
第2の制御手段は、自己の第2の制御手段でブレーキ開放指令信号が生成され、かつ第1の制御手段から制御手段間信号線を介してブレーキ開放指令信号が伝達された場合に、ブレーキ開放指令信号をブレーキに出力するように構成されている
ことを特徴とする。
(発明の効果)
第1発明によれば、旋回電動モータを駆動制御する第1の制御手段とは別に、ブレーキ開放指令信号を生成してブレーキに出力する第2の制御手段を独立して備えるようにしたので、第1の制御手段で異常が発生した場合であっても、正常な第2の制御手段でブレーキ開放指令信号を生成すべきかどうかを正確に判断できる。このため、ブレーキが開放状態になることを回避でき、オペレータによる非常停止スイッチの操作を不要とすることができる。
第2発明、第6発明、第7発明によれば、第1の制御手段(たとえばハイブリッドコントローラ)、第2の制御手段(たとえばポンプコントローラ)それぞれ独自でブレーキを開放させるべきかどうかを判断し、第1の制御手段および第2の制御手段の両方でブレーキ開放指令信号が生成された場合に、ブレーキを開放状態にするようにしたので、第1の制御手段およびその周辺で異常が発生して第1の制御手段で誤ってブレーキ開放指令信号が生成されてしまった場合であっても、ブレーキが開放状態になることを回避でき、オペレータによる非常停止スイッチの操作を不要とすることができる。
第3発明によれば、一方の制御手段から他方の制御手段へのブレーキ開放指令信号の伝達を、信号伝達線によって行なうようにしたので、ブレーキ開放指令信号の伝達を遅延なく行なうことができる。これにより一方の制御手段は、他方の制御手段の異常を迅速に判断することができる。
第4発明によれば、車両内ネットワークを介して、一方の制御手段は、他方の制御手段からブレーキ開放指令信号が入力されているか否かを判断することができ、他方の制御手段の異常を判断することができる。
第5発明によれば、第1の制御手段、第2の制御手段は、検出手段の検出結果に基づきそれぞれ独自でブレーキを開放させるべきかどうかを判断することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、本実施形態では、油圧ショベルなどのハイブリッド建設機械を想定して説明する。
(共通する構成)
下記の第1実施例〜第5実施例に共通する構成を図1を参照して説明する。
実施例のハイブリッド建設機械1には、エンジン5と、エンジン5の出力軸に駆動軸が連結され、発電作用と電動作用を行う発電電動機6と、発電電動機6が発電作用を行うことにより電力が蓄積され、電力を電力負荷としての旋回電動モータ3および発電電動機6に供給する蓄電装置としてのキャパシタ7と、電力負荷としての旋回電動モータ3と、旋回電動モータ3が回転されることによって旋回作動する上部旋回体2と、発電電動機6の駆動軸に連結される油圧ポンプ8と、発電電動機6および旋回電動モータ3に供給される電力を制御する一体型インバータ9と、旋回電動モータ3に駆動制御する一体型インバータ9内の制御手段としてのハイブリッドコントローラ10と、ハイブリッドコントローラ10とは独立したコントローラであって、油圧ポンプ8を駆動制御する制御手段としてのポンプコントローラ20とを含んで構成されている。上部旋回体2には、図示しない運転席が設けられている。また、図示しない作業機が上部旋回体に設けられている。この作業機は、図示しないブーム、アーム、バケットからなる。
油圧ポンプ8の吐出圧油は、バルブ40を介して、作業機用油圧シリンダ41、42、43、下部走行体用油圧モータ44、45に供給される。たとえば作業機用油圧シリンダ41、42、43はそれぞれ、図示しないブーム、アーム、バケットを作動させる油圧シリンダである。下部走行体用油圧モータ44は、図示しない下部走行体の左側履帯を回転作動させる油圧モータであり、下部走行体用油圧モータ45は、図示しない下部走行体の右側履帯を回転作動させる油圧モータである。下部走行体用油圧モータ44、45は、図示しない操作レバーあるいは操作ペダルの操作に応じて回転作動する。
作業機用操作レバー46a、46b、46cがそれぞれ、中立位置から操作されると、作業機用油圧シリンダ41、42、43にそれぞれ圧油が供給され、図示しないブーム、アーム、バケットがそれぞれ作動される。
作業機用操作レバー46a、46b、46cそれぞれには、操作量に応じて変化するパイロット圧を検出するパイロット圧センサ50a、50b、50cが設けられている。パイロット圧センサ50a、50b、50cはそれぞれ、作業機用操作レバー46a、46b、46cの操作量(角度)に応じて変化する圧力を検出する圧力センサであって、検出した圧力に応じた値の電気信号を出力するものである。なお、ポテンショメータなど、操作量を検出し得るセンサであれば圧力センサ以外の他のセンサを用いて同様の電気信号を出
力させてもよい。パイロット圧センサ50a、50b、50cで検出されたパイロット圧を示す信号(本明細書では、作業機操作信号という)は、ハイブリッドコントローラ10およびポンプコントローラ20に入力される。
上部旋回体用操作レバー4は、旋回電動モータ3を回転駆動させる操作レバーである。
上部旋回体用操作レバー4が中立位置から操作されると、旋回電動モータ3が回転駆動されて、上部旋回体2が旋回作動される。なお、旋回電動モータ3の回転速度は、スイングマシナリ99により減速されて、回転駆動力が上部旋回体2に伝達される。
上部旋回体用操作レバー4には、操作量に応じて変化するパイロット圧を検出するパイロット圧センサ51が設けられている。パイロット圧センサ51は、上部旋回体用操作レバー4の操作量(角度)に応じて変化する圧力を検出する圧力センサであって、検出した圧力に応じた値の電気信号を出力するものである。なお、ポテンショメータなど、操作量を検出し得るセンサであれば圧力センサ以外の他のセンサを用いて同様の電気信号を出
力させてもよい。パイロット圧センサ51で検出されたパイロット圧を示す信号(本明細書では、上部旋回体操作信号という)は、ハイブリッドコントローラ10およびポンプコントローラ20に入力される。なお、パイロット圧センサ50a、50b、50c、51は、対応する操作レバーの操作量を検出できる場所であれば任意の箇所に設けることができる。たとえば、対応する操作レバーに付設してもよく、対応する操作弁の下流側の配管に設けてもよい。
本明細書では、説明の便宜のため、作業機用操作レバー46a、46b、46c、上部旋回体用操作レバー4に、それぞれ図示しないブーム、アーム、バケット 上部旋回体2が個別に対応づけられているものとして説明したが、これらブーム、アーム、バケット 上部旋回体21のうちいずれか2つの組み合わせを、1本の操作レバーで共用して上下左右の操作で作動させるとともに他の2つの組み合わせを他の1本の操作レバーで共用して上下左右の操作で作動させる実施も当然可能である。たとえば運転席の左右それぞれに操作レバーを設け、左操作レバーに、アームと上部旋回体を対応づけるとともに、右操作レバーに、バケットとブームを対応づける実施が可能である。この場合、上部旋回体2は、左操作レバーを上側に傾斜させると右旋回側に作動し、左操作レバーを下側に傾斜させると左旋回側に作動するとともに、図示しないアームは、左操作レバーを左側に傾斜させるとダンプ側に作動し、左操作レバーを右側に傾斜させると掘削側に作動する。
ハイブリッドコントローラ10は、上部旋回体用操作レバー4の操作量に応じた駆動信号を生成して旋回電動モータ3に出力して、上部旋回体2を駆動する。
上部旋回体用操作レバー4を中立位置に位置させると、旋回電動モータ3のサーボ系で旋回電動モータ3の位置が保持されるとともに、旋回駐車ブレーキとしてのブレーキ30が作動して、上部旋回体2は停止保持される。
旋回電動モータ3の駆動軸3aに、ブレーキ用油圧シリンダ31のロッド31aが当接すると、旋回電動モータ3の駆動軸3aがロックされて、上部旋回体2が停止保持される。この状態を本明細書では、ブレーキ作動状態という。なお、旋回電動モータ3の駆動軸3aにディスク板を設け、このディスク板をブレーキパッドで挟むことにより旋回電動モータ3の駆動軸3aをロックするディスクブレーキ方式を採用してもよい。
旋回電動モータ3の駆動軸3aからブレーキ用油圧シリンダ31のロッド31aが離れると、旋回電動モータ3の駆動軸3aがロック状態から開放されて、上部旋回体2が旋回自在となる。この状態を本明細書では、ブレーキ開放状態という。
油圧ポンプ8の吐出油路8aに設けられた自己圧減圧弁8b、油路8c、ブレーキ用制御弁32を介して、ブレーキ用油圧シリンダ31の油室31bに、圧油が供給されることで、旋回電動モータ3の駆動軸3aからブレーキ用油圧シリンダ31のロッド31aが離れ、ブレーキ開放状態となる。
ブレーキ用制御弁32は、付設された電磁ソレノイド32aにオンの電気信号(本明細書では、ブレーキ開放指令信号という)が加えられることにより、弁位置が開放状態となり、ブレーキ開放状態となる。
電磁ソレノイド32aに加えられるオンの電気信号、つまりブレーキ開放指令信号は、後述するように、実施の態様によって、ハイブリッドコントローラ10あるいはポンプコントローラ20の出力端子35から出力される(図1中、破線参照)。
すなわち、ハイブリッドコントローラ10あるいはポンプコントローラ20の出力端子35は、電気信号線34を介してブレーキ用制御弁32の電磁ソレノイド32aに電気的に接続されている。ハイブリッドコントローラ10あるいはポンプコントローラ20の出力端子35にブレーキ開放指令信号が出力されると、電気信号線34を介してブレーキ用制御弁32の電磁ソレノイド32aにオンの電気信号が加えられ、ブレーキ開放状態となる。
電気信号線34の途中には、電気信号線34を電気的に接続させるかあるいは電気的な接続を遮断させるための手動スイッチ36、37が設けられている。スイッチ36は、旋回ロックスイッチであり、スイッチ37は、非常停止スイッチである。旋回ロックスイッチ36は、通常は、電気信号線34を電気的に接続させるオン位置36aに位置されており、上部旋回体2を停止保持させたいときに手動にてオフ位置36bに位置される。これにより電気信号線34が当該スイッチ36位置で電気的に遮断され、ブレーキ作動状態となる。また、非常停止スイッチ37は、通常は電気信号線34を電気的に接続するオン位置37aに位置されており、上部旋回体2を停止保持させたいときに手動にてオフ位置37bに位置される。これにより電気信号線34が当該スイッチ37位置で電気的に遮断され、ブレーキ作動状態となる。
バッテリ33は、ブレーキ用制御弁32の電磁ソレノイド32aにオンの電気信号を給電するために設けられている。バッテリ33のプラス端子33aは、電気信号線39を介して電気信号線34に電気的に接続されている。
電気信号線39の途中には、電気信号線39を電気的に接続させるかあるいは電気的な接続を遮断させるための手動スイッチ38が設けられている。
スイッチ38は、旋回冗長スイッチである。旋回冗長スイッチ38は、通常は電気信号線39の電気的な接続を遮断するオフ位置38bに位置されており、上部旋回体2を旋回自在にさせたいときに手動にてオン位置38aに位置される。これにより電気信号線39が電気的に接続され、バッテリ33のプラス端子33aのオンの電気信号が電気信号線39、34を介してブレーキ用制御弁32の電磁ソレノイド32aに供給され、ブレーキ開放状態となる。
(第1実施例)
図2は、第1実施例の全体装置構成を示す。
同図2に示すように、ハイブリッドコントローラ10には、出力端子35を介して電気信号線34が電気的に接続されている。
すなわち、この第1実施例では、ハイブリッドコントローラ10は、旋回電動モータ3に駆動制御信号を出力して上部旋回体2を駆動制御するとともに(図1参照)、ブレーキ開放指令信号を生成して出力端子35を介してブレーキ用制御弁32の電磁ソレノイド32aに出力して、ブレーキ30を制御する。
第1実施例では、ポンプコントローラ20においても、ブレーキ開放指令信号が生成され、ポンプコントローラ20で生成されたブレーキ開放指令信号はコントローラ間信号線70を介してハイブリッドコントローラ10に伝達される。ハイブリッドコントローラ10でブレーキ開放指令信号が生成され、かつポンプコントローラ20からコントローラ間信号線70を介してブレーキ開放指令信号が伝達された場合に限り、ブレーキ開放指令信号をブレーキ30に出力するように構成されている。なお、コントローラ間通信線60は、コントローラ間でデータの送受信を行なうために設けられた車両内ネットワークである。コントローラ間信号線70は、ワイヤハーネスからなり、電磁弁、スイッチング素子などの電気機器に電力を供給するために設けられた信号伝達線である。
上部旋回体用操作レバー4に付設されたパイロット圧センサ51で検出された上部旋回体操作信号は、信号線80を介してポンプコントローラ20のCPU21に取り込まれる。CPU21では、上部旋回体操作信号に基づきブレーキ開放指令信号が生成される。CPU21で上部旋回体操作信号の内容が「上部旋回体用操作レバー4が中立位置から操作された」ことを示す内容であると判断された場合には、CPU21は、ブレーキ開放指令信号を生成して、トランジスタ等のスイッチング素子22のスイッチング端子22aに出力する。しかし、CPU21で上部旋回体操作信号の内容が「上部旋回体用操作レバー4が中立位置に位置している」ことを示す内容であると判断された場合には、CPU21は、ブレーキ開放指令信号を生成しない。
なお、上部旋回体操作信号と作業機操作信号に基づきブレーキ開放指令信号を生成してもよい。すなわち、CPU21で上部旋回体操作信号の内容が「上部旋回体用操作レバー4が中立位置から操作された」ことを示す内容であるか、あるいは作業機操作信号の内容が「作業機用操作レバー46a、46b、46cの少なくともいずれかが中立位置から操作された」ことを示す内容であると判断された場合には、CPU21は、ブレーキ開放指令信号を生成して、スイッチング素子22のスイッチング端子22aに出力する。しかし、CPU21で上部旋回体操作信号の内容が「上部旋回体用操作レバー4が中立位置にある」ことを示す内容であって、かつ作業機操作信号の内容が「作業機用操作レバー46a、46b、46cの全てが中立位置にある」ことを示す内容であると判断された場合には、CPU21は、ブレーキ開放指令信号を生成しない。
また作業機操作信号のみに基づきブレーキ開放指令信号を生成してもよい。すなわち、CPU21で作業機操作信号の内容が「作業機用操作レバー46a、46b、46cの少なくともいずれかが中立位置から操作された」ことを示す内容であると判断された場合には、CPU21は、ブレーキ開放指令信号を生成して、スイッチング素子22のスイッチング端子22aに出力する。これは、旋回電動モータ3のサーボが働いているので、作業機用操作レバー46a、46b、46cの操作のみで判断して、ブレーキ開放にしても問題は生じないからである。しかし、作業機操作信号の内容が「作業機用操作レバー46a、46b、46cの全てが中立位置にある」ことを示す内容であると判断された場合には、CPU21は、ブレーキ開放指令信号を生成しない。
スイッチング素子22の負荷電源端子22bには、スイッチング素子22に、オンの電気信号を給電する負荷電源、たとえばバッテリ33のプラス端子33aが電気的に接続されている。
スイッチング素子22のスイッチング端子22aに、スイッチング信号としてオンの電気信号、つまりブレーキ開放指令信号が入力された場合には、スイッチング素子22の出力端子22cからオンの電気信号、つまりブレーキ開放指令信号が出力される。スイッチング素子22の出力端子22cには、コントローラ間信号線70が電気的に接続されている。スイッチング素子22の出力端子22cから出力されたブレーキ開放指令信号は、コントローラ間信号線70を介してハイブリッドコントローラ10に伝達される。
コントローラ間信号線70は、ハイブリッドコントローラ10内のトランジスタ等のスイッチング素子12の負荷電源端子12bに接続されている。
上部旋回体用操作レバー4に付設されたパイロット圧センサ51で検出された上部旋回体操作信号は、信号線81を介してハイブリッドコントローラ10のCPU11に取り込まれる。ここで、ハイブリッドコントローラ10およびポンプコントローラ20に上部旋回体操作信号を入力させるパイロット圧センサ51は、共通の1個のセンサであってもよく、またハイブリッドコントローラ10、ポンプコントローラ20毎に個別に設けたパイロット圧センサ51、51であってもよい。図2では、ハイブリッドコントローラ10、ポンプコントローラ20毎に個別にパイロット圧センサ51、51を設けた場合を示す。このように構成することにより、一方のパイロット圧センサ51でセンサ固着などの異常があった場合であっても、他方のパイロット圧センサ51で確実に正常な上部旋回体操作信号を取り込むことができる。
ハイブリッドコントローラ10のCPU11では、上部旋回体操作信号に基づきブレーキ開放指令信号が生成される。CPU11で上部旋回体操作信号の内容が「上部旋回体用操作レバー4が中立位置から操作された」ことを示す内容であると判断された場合には、CPU11は、ブレーキ開放指令信号を生成して、スイッチング素子12のスイッチング端子12aに出力する。しかし、CPU11で上部旋回体操作信号の内容が「上部旋回体用操作レバー4が中立位置に位置している」ことを示す内容であると判断された場合には、CPU11は、ブレーキ開放指令信号を生成しない。
スイッチング素子12のスイッチング端子12aに、スイッチング信号としてオンの電気信号、つまりブレーキ開放指令信号が入力された場合であって、かつスイッチング素子12の負荷電源端子12bに、ポンプコントローラ20からのブレーキ開放指令信号がオンの電気信号として供給されている場合には、スイッチング素子12の出力端子12cからオンの電気信号、つまりブレーキ開放指令信号が出力される。スイッチング素子12の出力端子12cは、出力端子35を介して電気信号線34に電気的に接続されている。よって、ハイブリッドコントローラ10でブレーキ開放指令信号が生成され、かつポンプコントローラ20からコントローラ間信号線70を介してブレーキ開放指令信号が伝達された場合に限り、ブレーキ開放指令信号がブレーキ30に出力され、ブレーキ開放状態となる。
ハイブリッドコントローラ10の内部には、好ましくはコントローラ間信号線70を伝達されるブレーキ開放指令信号を検出する検出回路15が設けられる。検出回路15は、抵抗分割で所定の電圧よりも高いか低いかを判定することによりコントローラ間信号線70の電気信号のレベルがオンであるかオフであるかを検出する。検出回路15で検出された電気信号は、CPU11に取り込まれる。CPU11では、コントローラ間信号線70の電気信号のレベルがオンであるかオフであるかに応じて、ポンプコントローラ20からブレーキ開放指令信号が伝達されてきているのか否かを判断することができる。これによりコントローラ間信号線70の断線等を検出することができる。たとえば、ハイブリッドコントローラ10のCPU11に、ポンプコントローラ20からコントローラ間通信線60を介してブレーキ開放指令信号が入力されているにもかかわらず、検出回路15で、コントローラ間信号線70の電気信号のレベルがオフであることが検出されている場合には、コントローラ間信号線70で断線という異常が発生していると判断される。
ハイブリッドコントローラ10とポンプコントローラ20は、定期的に制御データを相互に送受信するために、コントローラ間通信線60によって送受信自在に接続されている。
ハイブリッドコントローラ10は、ポンプコントローラ20からコントローラ間通信線60を介して、油圧ポンプ8の吐出圧、上部旋回体操作信号などの制御データを定期的に受信して、自己のハイブリッドコントローラ10内のCPU11に取り込む。また、ポンプコントローラ20は、ハイブリッドコントローラ10からコントローラ間通信線60を介して、エンジン5の回転数、上部旋回体操作信号などの制御データを定期的に受信して、自己のポンプコントローラ20内のCPU21に取り込む。
またハイブリッドコントローラ10とポンプコントローラ20は、コントローラ間通信線60を介して、上記制御データとともに、ブレーキ開放指令信号を相互に送受信する。
ハイブリッドコントローラ10は、ポンプコントローラ20からコントローラ間通信線60を介して、ブレーキ開放指令信号を受信して、自己のハイブリッドコントローラ10内のCPU11に取り込む。また、ポンプコントローラ20は、ハイブリッドコントローラ10からコントローラ間通信線60を介して、ブレーキ開放指令信号を受信して、自己のポンプコントローラ20内のCPU21に取り込む。
つぎに、図3、図4に示すフローチャートを参照して、第1実施例の処理の手順について説明する。図3は、ポンプコントローラ20のCPU21で行われる処理内容を示しており、図4は、ハイブリッドコントローラ10のCPU11で行われる処理内容を示している。
図3に示すように、ハイブリッドコントローラ10からコントローラ間通信線60を介して、ブレーキ開放指令信号が入力されているか否かが判断される(ステップ101)。
ハイブリッドコントローラ10からコントローラ間通信線60を介して、ブレーキ開放指令信号が入力されていないと判断された場合には(ステップ101の判断NO)、ブレーキ作動状態にすべきと判断しブレーキ開放指令信号は生成しない。この結果、ブレーキ30は、ブレーキ作動状態を維持する(ステップ104)。
ハイブリッドコントローラ10からコントローラ間通信線60を介して、ブレーキ開放指令信号が入力されていると判断された場合には(ステップ101の判断YES)、つぎに、上部旋回体操作信号の内容が「上部旋回体用操作レバー4が中立位置にある」ことを示す内容であって、かつ作業機操作信号の内容が「作業機用操作レバー46a、46b、46cの全てが中立位置にある」ことを示す内容であるか否かが判断される(ステップ102)。
上部旋回体操作信号の内容が「上部旋回体用操作レバー4が中立位置にある」ことを示す内容であって、かつ作業機操作信号の内容が「作業機用操作レバー46a、46b、46cの全てが中立位置にある」ことを示す内容であると判断された場合には(ステップ102の判断YES)、つぎに、これら上部旋回体用操作レバー4、作業機用操作レバー46a、46b、46cの全てが中立位置に位置されてから所定時間(たとえば5秒)以上経過しているか否かが判断される(ステップ103)。
上部旋回体用操作レバー4、作業機用操作レバー46a、46b、46cの全てが中立位置に位置されてから所定時間(たとえば5秒)以上経過していると判断された場合には(ステップ103の判断YES)、ブレーキ作動状態にすべきと判断しブレーキ開放指令信号は生成しない。この結果、ブレーキ30は、ブレーキ作動状態を維持する(ステップ104)。
しかし、上部旋回体操作信号の内容が「上部旋回体用操作レバー4が中立位置から操作された」ことを示す内容であるか、あるいは作業機操作信号の内容が「作業機用操作レバー46a、46b、46cの少なくともいずれかが中立位置から操作された」ことを示す内容であると判断された場合には(ステップ102の判断NO)、ブレーキ開放状態にすべきと判断しブレーキ開放指令信号が生成される(ステップ105)。
また、ステップ103で、上部旋回体用操作レバー4、作業機用操作レバー46a、46b、46cの全てが中立位置に位置されてから所定時間(たとえば5秒)以上経過していないと判断された場合には(ステップ103の判断NO)、ブレーキ開放状態を維持すべきと判断しブレーキ開放指令信号が生成される(ステップ105)。
また図4に示すように、ハイブリッドコントローラ10では、ポンプコントローラ20からコントローラ間通信線60を介して、ブレーキ開放指令信号が入力されているか否かが判断される(ステップ201)。
ポンプコントローラ20からコントローラ間通信線60を介して、ブレーキ開放指令信号が入力されていないと判断された場合には(ステップ201の判断NO)、ブレーキ作動状態にすべきと判断しブレーキ開放指令信号は生成しない。この結果、ブレーキ30は、ブレーキ作動状態を維持する(ステップ204)。
ポンプコントローラ20からコントローラ間通信線60を介して、ブレーキ開放指令信号が入力されていると判断された場合には(ステップ201の判断YES)、つぎに、上部旋回体操作信号の内容が「上部旋回体用操作レバー4が中立位置にある」ことを示す内容であって、かつ作業機操作信号の内容が「作業機用操作レバー46a、46b、46cの全てが中立位置にある」ことを示す内容であるか否かが判断される(ステップ202)。
上部旋回体操作信号の内容が「上部旋回体用操作レバー4が中立位置にある」ことを示す内容であって、かつ作業機操作信号の内容が「作業機用操作レバー46a、46b、46cの全てが中立位置にある」ことを示す内容であると判断された場合には(ステップ202の判断YES)、つぎに、これら上部旋回体用操作レバー4、作業機用操作レバー46a、46b、46cの全てが中立位置に位置されてから所定時間(たとえば5秒)以上経過しているか否かが判断される(ステップ203)。
上部旋回体用操作レバー4、作業機用操作レバー46a、46b、46cの全てが中立位置に位置されてから所定時間(たとえば5秒)以上経過していると判断された場合には(ステップ203の判断YES)、ブレーキ作動状態にすべきと判断しブレーキ開放指令信号は生成しない。この結果、ブレーキ30は、ブレーキ作動状態を維持する(ステップ204)。
しかし、上部旋回体操作信号の内容が「上部旋回体用操作レバー4が中立位置から操作された」ことを示す内容であるか、あるいは作業機操作信号の内容が「作業機用操作レバー46a、46b、46cの少なくともいずれかが中立位置から操作された」ことを示す内容であると判断された場合には(ステップ202の判断NO)、ブレーキ開放状態にすべきと判断しブレーキ開放指令信号が生成される(ステップ205)。
また、ステップ103で、上部旋回体用操作レバー4、作業機用操作レバー46a、46b、46cの全てが中立位置に位置されてから所定時間(たとえば5秒)以上経過していないと判断された場合には(ステップ203の判断NO)、ブレーキ開放状態を維持すべきと判断しブレーキ開放指令信号が生成される(ステップ205)。
以上のように第1実施例によれば、ハイブリッドコントローラ10、ポンプコントローラ20それぞれ独自でブレーキ30を開放させるべきかどうかを判断し、ハイブリッドコントローラ10およびポンプコントローラ20の両方でブレーキ開放指令信号が生成された場合に限り、ブレーキ30を開放状態にするようにしたので、ハイブリッドコントローラ10およびその周辺で異常が発生してハイブリッドコントローラ10で誤ってブレーキ開放指令信号が生成されてしまった場合であっても、ブレーキ30が開放状態になることを回避でき、オペレータによる非常停止スイッチの操作を不要とすることができる。いいかえれば上部旋回体2に上部旋回体操作信号を出力する機能とブレーキ30にブレーキ開放指令信号を出力する機能が単一のコントローラのみで実現されることが回避されることになる。
またポンプコントローラ20でブレーキ開放すべきと判断されており、ハイブリッドコントローラ10からブレーキ開放指令信号がコントローラ間通信線60を介してポンプコントローラ20に送信されてきた場合のみ、ポンプコントローラ20でブレーキ開放指令信号を生成するようにしたので、ブレーキが開放状態になることを回避でき、オペレータによる非常停止スイッチの操作を不要とすることができる。同様にハイブリッドコントローラ10でブレーキ開放すべきと判断されており、ポンプコントローラ20からブレーキ開放指令信号がコントローラ間通信線60を介してハイブリッドコントローラ10に送信されてきた場合のみ、ハイブリッドコントローラ10でブレーキ開放指令信号を生成するようにしたので、ブレーキが開放状態になることを回避でき、オペレータによる非常停止スイッチの操作を不要とすることができる。
図3、図4に示す実施例では、ハイブリッドコントローラ10とポンプコントローラ20は、コントローラ間通信線60を介して、ブレーキ開放指令信号を相互に送受信しているが(ステップ101、ステップ201)、コントローラ間通信線60を介して、ブレーキ開放指令信号を相互に送受信しない実施も可能である。この場合、ポンプコントローラ20では、図3に示すステップ101の処理は実行されずステップ102〜105の処理が実行される。また、ハイブリッドコントローラ10では、図4に示すステップ201の処理は実行されず、ステップ202〜204の処理が実行される。
なお、図3、図4では、ステップ103、ステップ203の判断処理を設け、ブレーキ作動状態にする条件を、上部旋回体用操作レバー4、作業機用操作レバー46a、46b、46cの全てが中立位置に位置されてから所定時間(たとえば5秒)以上経過していることにしているが、このステップ103、ステップ203の判断処理を省略して、ブレーキ作動状態にする実施も当然可能である。

ハイブリッドコントローラ10とポンプコントローラ20は、コントローラ間通信線60を介して、定期的に制御データを相互に送受信して、CPU11、CPU21を相互に監視している。この場合、CPU11は、ハイブリッドコントローラ10に設けられ、CPU21は、ポンプコントローラ20に設けられて相互に監視している。
図5は、CPU11、CPU21を相互に監視する処理の手順を示すフローチャートである。
ポンプコントローラ20は、ハイブリッドコントローラ10からの制御データが定期的に受信されなくなったかあるいは定期的に受信されているかを判断することで、ハイブリッドコントローラ10とポンプコントローラ20との間で通信不良が発生しているか否かを判断している(ステップ301)。この結果、ポンプコントローラ20で制御データが定期的に受信されており、通信不良が発生していないと判断された場合には(ステップ301の判断NO)、通常処理、つまり図3に示す処理を継続して実行する(ステップ304)。
ポンプコントローラ20で制御データが定期的に受信されておらず、通信不良が発生していると判断された場合には(ステップ301の判断YES)、つぎに、所定期間(たとえば300ms)連続して通信不良状態が継続しているか否かが判断される(ステップ302)。この結果、所定期間(たとえば300ms)連続して通信不良状態が継続していないと判断された場合には(ステップ302の判断NO)、制御データの送信元のハイブリッドコントローラ10のCPU11で異常は発生していないとみなして、通常処理、つまり図3に示す処理を継続して実行する(ステップ304)。
しかし、所定期間(たとえば300ms)連続して通信不良状態が継続していると判断された場合には(ステップ302の判断YES)、制御データの送信元のハイブリッドコントローラ10のCPU11で異常が発生したものと判断し、図3に示す処理を中止し、ブレーキ開放指令信号を生成しないようにする。この結果、ブレーキ30はブレーキ作動状態となる(ステップ303)。
ハイブリッドコントローラ10においても図5に示す処理が同様にして行われ、所定期間連続して通信不良状態が継続していると判断された場合には(ステップ302の判断YES)、制御データの送信元のポンプコントローラ20のCPU21で異常が発生したものと判断し、図4に示す処理を中止し、ブレーキ開放指令信号を生成しないようにして、ブレーキ30をブレーキ作動状態とする(ステップ303)。
このように第1実施例によれば、ポンプコントローラ20のCPU21で、ハイブリッドコントローラ10のCPU11が異常であると判断した場合には、ブレーキ開放指令信号を生成しないようにしたので、ブレーキ30が開放状態になることを回避でき、オペレータによる非常停止スイッチの操作を不要とすることができる。また同様にハイブリッドコントローラ10のCPU11で、ポンプコントローラ20のCPU21が異常であると判断した場合には、ブレーキ開放指令信号を生成しないようにしたので、ブレーキ30が開放状態になることを回避でき、オペレータによる非常停止スイッチの操作を不要とすることができる。
第1実施例において、図5に示す処理、つまりハイブリッドコントローラ10、ポンプコントローラ20間で相互にCPU11、CPU21を監視する処理を実行しない実施も可能である。
(第2実施例)
第1実施例では、ハイブリッドコントローラ10にブレーキ30が接続されるものとして説明した。しかし、ポンプコントローラ20にブレーキ30が接続されるものであってもよい。以下では、第1実施例と同一符号の構成要素については適宜重複した説明を省略する。
図6は、第2実施例の全体装置構成を示す。
同図6に示すように、ポンプコントローラ20には、出力端子35を介してブレーキ30の電気信号線34が電気的に接続されている。
この第2実施例では、ハイブリッドコントローラ10は、旋回電動モータ3に駆動制御信号を出力して上部旋回体2を駆動制御するとともに(図1参照)、ブレーキ開放指令信号を生成する。ハイブリッドコントローラ10で生成されたブレーキ開放指令信号はコントローラ間信号線70を介してポンプコントローラ20に伝達される。
ポンプコントローラ20においても、ブレーキ開放指令信号が生成され、ポンプコントローラ20でブレーキ開放指令信号が生成され、かつハイブリッドコントローラ10からコントローラ間信号線70を介してブレーキ開放指令信号が伝達された場合に限り、ブレーキ開放指令信号をブレーキ30に出力するように構成されている。
上部旋回体用操作レバー4に付設されたパイロット圧センサ51で検出された上部旋回体操作信号は、信号線81を介してハイブリッドコントローラ10のCPU11に取り込まれる。なお、第1実施例と同様に、ハイブリッドコントローラ10およびポンプコントローラ20に上部旋回体操作信号を入力させるパイロット圧センサ51は、共通の1個のセンサであってもよく、またハイブリッドコントローラ10、ポンプコントローラ20毎に個別に設けたパイロット圧センサ51、51であってもよい。CPU11では、上部旋回体操作信号に基づきブレーキ開放指令信号が生成される。CPU11で上部旋回体操作信号の内容が「上部旋回体用操作レバー4が中立位置から操作された」ことを示す内容であると判断された場合には、CPU11は、ブレーキ開放指令信号を生成して、トランジスタ等のスイッチング素子13のスイッチング端子13aに出力する。しかし、CPU11で上部旋回体操作信号の内容が「上部旋回体用操作レバー4が中立位置に位置している」ことを示す内容であると判断された場合には、CPU11は、ブレーキ開放指令信号を生成しない。
スイッチング素子13の負荷電源端子13bには、スイッチング素子13に、オンの電気信号を給電する負荷電源、たとえばバッテリ33のプラス端子33aが電気的に接続されている。
スイッチング素子13のスイッチング端子13aに、スイッチング信号としてオンの電気信号、つまりブレーキ開放指令信号が入力された場合には、スイッチング素子13の出力端子13cからオンの電気信号、つまりブレーキ開放指令信号が出力される。スイッチング素子13の出力端子13cには、コントローラ間信号線70が電気的に接続されている。スイッチング素子13の出力端子13cから出力されたブレーキ開放指令信号は、コントローラ間信号線70を介してポンプコントローラ20に伝達される。
コントローラ間信号線70は、ポンプコントローラ20内のトランジスタ等のスイッチング素子23の負荷電源端子23bに接続されている。
上部旋回体用操作レバー4に付設されたパイロット圧センサ51で検出された上部旋回体操作信号は、信号線80を介してポンプコントローラ20のCPU21に取り込まれる。
CPU21で上部旋回体操作信号の内容が「上部旋回体用操作レバー4が中立位置から操作された」ことを示す内容であるか、あるいは作業機操作信号の内容が「作業機用操作レバー46a、46b、46cの少なくともいずれかが中立位置から操作された」ことを示す内容であると判断された場合には、CPU21は、ブレーキ開放指令信号を生成して、スイッチング素子23のスイッチング端子23aに出力する。しかし、CPU21で上部旋回体操作信号の内容が「上部旋回体用操作レバー4が中立位置にある」ことを示す内容であって、かつ作業機操作信号の内容が「作業機用操作レバー46a、46b、46cの全てが中立位置にある」ことを示す内容であると判断された場合には、CPU21は、ブレーキ開放指令信号を生成しない。なお、第1実施例と同様に、上部旋回体操作信号のみに基づきブレーキ開放指令信号を生成してもよく、また作業機操作信号のみに基づきブレーキ開放指令信号を生成してもよい。
スイッチング素子23のスイッチング端子23aに、スイッチング信号としてオンの電気信号、つまりブレーキ開放指令信号が入力された場合であって、かつスイッチング素子23の負荷電源端子23bに、ハイブリッドコントローラ10からのブレーキ開放指令信号がオンの電気信号として供給されている場合には、スイッチング素子23の出力端子23cからオンの電気信号、つまりブレーキ開放指令信号が出力される。スイッチング素子23の出力端子23cは、出力端子35を介してブレーキ30の電気信号線34に電気的に接続されている。よって、ポンプコントローラ20でブレーキ開放指令信号が生成され、かつハイブリッドコントローラ10からコントローラ間信号線70を介してブレーキ開放指令信号が伝達された場合に限り、ブレーキ開放指令信号がブレーキ30に出力され、ブレーキ開放状態となる。
ポンプコントローラ10の内部には、好ましくはコントローラ間信号線70を伝達されるブレーキ開放指令信号を検出する検出回路15が設けられる。CPU21では、コントローラ間信号線70の電気信号のレベルがオンであるかオフであるかに応じて、ハイブリッドコントローラ10からブレーキ開放指令信号が伝達されてきているのか否かを判断することができる。
第2実施例においても第1実施例と同様に、図3、図4に示すフローチャートにしたがい処理が行われる。また、図3、図4において、ブレーキ開放指令信号をコントローラ間通信線60を介して送受信する処理(図3に示すステップ101、図4に示すステップ201)を省略する実施も可能である。
また第2実施例においても第1実施例と同様に、図5に示すフローチャートにしたがいハイブリッドコントローラ10、ポンプコントローラ20間で互いにCPU11、CPU21を監視する処理が実行される。なお第2実施例において、図5に示す処理を省略してもよい。
(第3実施例)
第1実施例では、コントローラ間通信線60を介して送受信される制御データを監視して、ハイブリッドコントローラ10のCPU11で異常が発生したかどうかを判断するようにしている。
しかし、ハイブリッドコントローラ10内のコントローラ内通信線82を介して送受信される制御データを監視することで、ハイブリッドコントローラ10のCPU11で異常が発生したかどうかを判断するようにしてもよい。
以下では、第1実施例と同一符号の構成要素については重複した説明を省略し、異なる構成部分についてのみ説明する。
図7は、第3実施例の全体装置構成を示す。
ハイブリッドコントローラ10には、CPU11とは別に、サブCPU14が設けられている。なお、好ましくは検出回路15が設けられる。CPU11、サブCPU14間は、相互に制御データを送受信するコントローラ内通信線82によって接続されている。
サブCPU14は、旋回電動モータ3を駆動する駆動信号を出力する。
CPU11は、上部旋回体用操作レバー4の操作量に応じて旋回電動モータ3の目標旋回速度を示す旋回速度指令を生成する。生成された旋回速度指令等の制御データは、コントローラ内通信線82を介してサブCPU14に送信される。サブCPU14は、受信した旋回速度指令で示される目標旋回速度と実際の旋回速度との偏差に応じてトルク指令を算出して、旋回電動モータ3に出力し、旋回電動モータ3を駆動する。サブCPU14は、旋回電動モータ3の実際の旋回速度や実際のトルクを制御データとして、コントローラ内通信線82を介してCPU11に送信する。
CPU11では、第1実施例と同様に、上部旋回体操作信号に基づきブレーキ開放指令信号が生成される。CPU11で上部旋回体操作信号の内容が「上部旋回体用操作レバー4が中立位置から操作された」ことを示す内容であると判断された場合には、CPU11は、ブレーキ開放指令信号、つまりオンの電気信号を生成し、アンド回路16の一方の入力端子16aに出力する。
サブCPU14は、コントローラ内通信線82を介してCPU11から送信されてくる制御データの受信状態からCPU11で異常が発生したかどうかを判断する。CPU11からの制御データが所定期間継続して途絶えることなく正常に受信されている場合には、CPU11で異常が発生していないとみなして、ブレーキ開放を許可するオンの電気信号を生成し、アンド回路16の他方の入力端子16bに出力する。しかし、CPU11からの制御データが所定期間継続して途絶え正常に受信されなくなった場合には、CPU11で異常が発生したと判断して、ブレーキ開放を許可するオンの電気信号を、オフの電気信号、つまり異常信号に切り替える。これによりアンド回路16の他方の入力端子16bに加えられる電気信号はオフのレベルとなる。
アンド回路16の出力端子16cは、スイッチング素子12のスイッチング端子12aに電気的に接続されている。アンド回路16は、両入力端子16a、16bに入力される電気信号が共にオンレベルであるときのみに、オンの電気信号、つまりブレーキ開放指令信号を出力端子16cから出力する。したがって、CPU11でブレーキ開放指令信号(オンの電気信号)が生成され、かつサブCPU14で異常信号(オフの電気信号)が生成されておらず(ブレーキ開放を許可するオンの電気信号が生成されており)、かつポンプコントローラ20からコントローラ間信号線70を介してブレーキ開放指令信号(オンの電気信号)が伝達された場合に、スイッチング素子12からブレーキ開放指令信号が出力端子35を介してブレーキ30に出力されることになる。これに対して、サブCPU14で異常信号(オフの電気信号)が生成された場合には、ポンプコントローラ20からブレーキ開放指令信号が伝達されてきている場合であっても、強制的にブレーキ開放指令信号がブレーキ30に出力されなくなり、ブレーキ作動状態が維持される。
サブCPU14で実行される処理は、前述の図5のフローチャートを用いて説明することができる。
サブCPU14は、CPU11からの制御データが定期的に受信されなくなったかあるいは定期的に受信されているかを判断することで、CPU11とサブCPU14との間で通信状態の不良が発生しているか否かを判断している(ステップ301)。この結果、サブCPU14で制御データが定期的に受信されており、通信不良が発生していないと判断された場合には(ステップ301の判断NO)、通常処理、つまりブレーキ開放を許可するオンの電気信号を生成しアンド回路16に出力する(ステップ304)。
サブCPU14で制御データが定期的に受信されておらず、通信不良が発生していると判断された場合には(ステップ301の判断YES)、つぎに、所定期間連続して通信不良状態が継続しているか否かが判断される(ステップ302)。この結果、所定期間連続して通信不良状態が継続していないと判断された場合には(ステップ302の判断NO)、制御データの送信元のCPU11で異常は発生していないとみなして、通常処理、つまりブレーキ開放を許可するオンの電気信号を生成しアンド回路16に出力する処理を継続して実行する(ステップ304)。
しかし、所定期間連続して通信不良状態が継続していると判断された場合には(ステップ302の判断YES)、制御データの送信元のCPU11で異常が発生したものと判断し、ブレーキ開放を許可するオンの電気信号を、異常であることを示すオフの電気信号に切り換える。この結果、ブレーキ30はブレーキ作動状態となる(ステップ303)。
このように第3実施例によれば、CPU11の異常をサブCPU14が判断した場合には、ブレーキ30にブレーキ開放指令信号を出力しないようにしたので、ブレーキが開放状態になることを回避でき、オペレータによる非常停止スイッチの操作を不要とすることができる。
以上は、サブCPU14がCPU11の異常を判断する場合について説明したが、CPU11がサブCPU14の異常を判断する実施も可能である。
この場合、CPU11で図5に示す処理が同様にして行われ、所定期間連続して通信不良状態が継続していると判断された場合には(ステップ302の判断YES)、制御データの送信元のサブCPU14で異常が発生したものと判断し、図4に示す処理を中止し、ブレーキ開放指令信号を生成しないようにして、ブレーキ30をブレーキ作動状態とする(ステップ303)。
(第4実施例)
CPU11とサブCPU14間で相互に監視する第3実施例は、第2実施例に適用してもよい。
以下では、第2実施例、第3実施例と同一符号の構成要素については重複した説明を省略し、異なる構成部分についてのみ説明する。
図8は、第4実施例の全体装置構成を示す。ポンプコントローラ20には、好ましくは検出回路15が設けられる。
アンド回路16の出力端子16cは、スイッチング素子13のスイッチング端子13aに電気的に接続されている。
したがって、CPU11でブレーキ開放指令信号(オンの電気信号)が生成され、かつサブCPU14で異常信号(オフの電気信号)が生成されていない(ブレーキ開放を許可するオンの電気信号が生成されている)場合に、ブレーキ開放指令信号がコントローラ間信号線70を介してポンプコントローラ20に伝達され、さらにポンプコントローラ20のCPU21でブレーキ開放指令信号(オンの電気信号)が生成されると、スイッチング素子23からブレーキ開放指令信号が出力端子35を介してブレーキ30に出力されることになる。これに対して、サブCPU14で異常信号(オフの電気信号)が生成された場合には、ブレーキ開放指令信号はコントローラ間信号線70を介してポンプコントローラ20に伝達されず、ポンプコントローラ20のCPU21でブレーキ開放指令信号が生成されている場合であっても、強制的にブレーキ開放指令信号がブレーキ30に出力されなくなり、ブレーキ作動状態が維持される。
CPU11、サブCPU14で実行される処理は、前述の第3実施例で説明した図5の処理と同様である。
(第5実施例)
上述した各実施例では、両コントローラ10、20でブレーキ開放指令信号を生成しコントローラ間信号線70を介して送受信するようにしているが、コントローラ間信号線70を介して一方のコントローラから他方のコントローラにブレーキ開放指令信号を送信しない実施も可能である。
図9は、第5実施例の全体装置構成を示す。以下、第2実施例と共通する構成要素については適宜説明を省略する。
ハイブリッドコントローラ10は、旋回電動モータ3に接続されており、上部旋回体2を駆動する制御を行なう(図1参照)。
ポンプコントローラ20内には、スイッチング素子23が設けられている。ただしスイッチング素子23の負荷電源端子23bには、スイッチング素子23に、オンの電気信号を給電する負荷電源、たとえばバッテリ33のプラス端子33aが電気的に接続されている。ポンプコントローラ20は、出力端子35を介してブレーキ30に接続されている。よって、ポンプコントローラ20のCPU21でブレーキ開放指令信号を生成されると、出力端子35を介してブレーキ開放指令信号がブレーキ30に出力され、ブレーキ開放状態となる。
このように第5実施例によれば、旋回電動モータ3を駆動制御するハイブリッドコントローラ10とは別に、ブレーキ開放指令信号を生成してブレーキ30に出力するポンプコントローラ20を独立して備えるようにしたので、ハイブリッドコントローラ10で異常が発生した場合であっても、正常なポンプコントローラ20でブレーキ開放指令信号を生成すべきかどうかを正確に判断できる。このため、ブレーキ30が開放状態になることを回避でき、オペレータによる非常停止スイッチの操作を不要とすることができる。
第5実施例においても第2実施例と同様に、図3に示すフローチャートにしたがい処理が行われる。また、図3において、ハイブリッドコントローラ10からブレーキ開放指令信号をコントローラ間通信線60を介してポンプコントローラ20送信する処理(図3に示すステップ101)を省略する実施も可能である。
また第5実施例においても第2実施例と同様に、図5に示すフローチャートにしたがいポンプコントローラ20のCPU21では、ハイブリッドコントローラ10のCPU11を監視する処理が実行される。なお第5実施例において、図5に示す処理を省略してもよい。
なお、以上の各実施例では、旋回電動モータ3を駆動制御するハイブリッドコントローラ10とは独立した別のコントローラとしてポンプコントローラ20を想定して説明したが、これは一例であり、代わりに他のエンジンコントローラ、モニタコントローラ等を用いてもよい。
なお、実施例では、ハイブリッド建設機械1を想定して説明したが、旋回電動モータなど、本発明に係る構成要素を備え得るものであれば、電動建設機械にも適用することができる。それぞれ独自でブレーキを開放させるべきかどうかを判断することができる。
図1は、第1実施例〜第5実施例に共通する構成図である。 図2は、第1実施例の全体装置構成図である。 図3は、ポンプコントローラのCPUで行われる処理内容を示したフローチャートである。 図4は、ハイブリッドコントローラのCPUで行われる処理内容を示したフローチャートである。 図5は、各コントローラのCPUの異常を相互に監視する処理の手順を示すフローチャートである。 図6は、第2実施例の全体装置構成図である。 図7は、第3実施例の全体装置構成図である。 図8は、第4実施例の全体装置構成図である。 図9は、第5実施例の全体装置構成図である。 図10は、従来のハイブリッド建設機械の構成図である。

Claims (7)

  1. 建設機械の旋回駐車ブレーキを制御する建設機械の旋回駐車ブレーキ制御装置において、
    旋回電動モータを駆動する制御を行なう第1の制御手段と、
    前記第1の制御手段とは独立した制御手段であって、ブレーキ開放指令信号を生成して
    ブレーキに出力する第2の制御手段と
    を備え、
    前記第1の制御手段および前記第2の制御手段は、それぞれブレーキ開放指令信号を生成
    するものであり、
    一方の制御手段から他方の制御手段にブレーキ開放指令信号が伝達されて、当該他方の
    制御手段にブレーキ開放指令信号が入力された場合に、当該他方の制御手段は、ブレーキ
    開放指令信号をブレーキに出力すること
    を特徴とする建設機械の旋回駐車ブレーキ制御装置。
  2. 前記一方の制御手段から前記他方の制御手段へのブレーキ開放指令信号の伝達は、電気機
    器に電力を供給する信号伝達線によって行われること
    を特徴とする請求項1記載の建設機械の旋回駐車ブレーキ制御装置。
  3. 前記第1の制御手段と前記第2の制御手段とは、車両内ネットワークによって接続されて
    いること
    を特徴とする請求項1または2記載の建設機械の旋回駐車ブレーキ制御装置。
  4. 建設機械の旋回駐車ブレーキを制御する建設機械の旋回駐車ブレーキ制御装置において、
    旋回電動モータを駆動する制御を行なう第1の制御手段と、
    前記第1の制御手段とは独立した制御手段であって、ブレーキ開放指令信号を生成して
    ブレーキに出力する第2の制御手段と
    を備えたものであって、さらに、
    上部旋回体の旋回動作を操作する操作子が中立位置から操作されたことを検出する検出手
    段を備え、
    前記第1の制御手段及び前記第2の制御手段は、検出手段で操作子が中立位置から操作
    されたことが検出された場合に、ブレーキ開放指令信号を生成することを特徴とする建設
    機械の旋回駐車ブレーキ制御装置。
  5. 上部旋回体の旋回動作を操作する操作子が中立位置から操作されたことを検出する検出手
    段を備え、
    前記第1の制御手段及び前記第2の制御手段は、検出手段で操作子が中立位置から操作
    されたことが検出された場合に、ブレーキ開放指令信号を生成することを特徴とする請求
    項1から3のいずれか1項に記載の建設機械の旋回駐車ブレーキ制御装置。
  6. 建設機械の旋回駐車ブレーキを制御する制御手段を備えた建設機械の旋回駐車ブレーキ制
    御装置において、
    前記制御手段は、
    ブレーキが接続され、上部旋回体を駆動する制御を行なうとともに、ブレーキ開放指令信
    号を生成する第1の制御手段と、
    第1の制御手段とは独立した制御手段であって、ブレーキ開放指令信号を生成する第2の
    制御手段と、
    第2の制御手段で生成されたブレーキ開放指令信号を第1の制御手段に伝達する制御手段
    間信号線と
    を含んで構成され、
    第1の制御手段は、自己の第1の制御手段でブレーキ開放指令信号が生成され、かつ第2
    の制御手段から制御手段間信号線を介してブレーキ開放指令信号が伝達された場合に、ブ
    レーキ開放指令信号をブレーキに出力するように構成されている
    ことを特徴とする建設機械の旋回駐車ブレーキ制御装置。
  7. 建設機械の旋回駐車ブレーキを制御する制御手段を備えた建設機械の旋回駐車ブレーキ制
    御装置において、
    前記制御手段は、
    上部旋回体を駆動する制御を行なうとともに、ブレーキ開放指令信号を生成する第1の制
    御手段と、
    第1の制御手段とは独立した制御手段であって、ブレーキが接続され、ブレーキ開放指令
    信号を生成する第2の制御手段と、
    第1の制御手段で生成されたブレーキ開放指令信号を第2の制御手段に伝達する制御手段
    間信号線と
    を含んで構成され、
    第2の制御手段は、自己の第2の制御手段でブレーキ開放指令信号が生成され、かつ第1
    の制御手段から制御手段間信号線を介してブレーキ開放指令信号が伝達された場合に、ブ
    レーキ開放指令信号をブレーキに出力するように構成されている
    ことを特徴とする建設機械の旋回駐車ブレーキ制御装置。
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