JP5420626B2 - アイアンゴルフクラブ - Google Patents

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Description

本発明は、アイアンゴルフクラブに関するものである。
アイアンゴルフクラブではコントロール性が重視される。このコントロール性はアイアンゴルフクラブの振り易さに影響されることがある。アイアンゴルフクラブの振り易さはアイアンゴルフクラブの慣性モーメントに影響される傾向がある。つまり、アイアンゴルフクラブの長さが長くなると、慣性モーメントが大きくなるため、アイアンゴルフクラブの振り易さは低下する傾向がある。
そこで、たとえば特開2001−286582号公報(特許文献1)には、慣性モーメントを調整することによってコントロール性を向上することを可能にしたアイアンゴルフクラブセットが提案されている。この公報に記載されたアイアンゴルフクラブセットでは、アイアンゴルフクラブのグリップ後端からシャフト先端側に向かって170mmの位置を支点とする慣性モーメントが調整されている。また、アイアンゴルフクラブのグリップ後端とグリップ後端からシャフト先端側に向かって170mmの位置との間に重量体が挿入されている。
特開2001−286582号公報
上記の公報に記載されたアイアンゴルフクラブのように重量体を追加することなどによって、単純にアイアンゴルフクラブの慣性モーメントが調整されても、アイアンゴルフクラブの振り易さは向上しないことがあるということがわかった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、振り易さを向上させることができるアイアンゴルフクラブを提供することである。
本発明のアイアンゴルフクラブは、60度法により測定されるクラブ長さをLとしたときのLの値が36.5インチ(0.927メートル)以上のアイアンゴルフクラブであって、カーボンシャフトと、カーボンシャフトに取り付けられた錘と、カーボンシャフトの一方端に取り付けられたグリップと、カーボンシャフトの他方端に取り付けられたヘッドとを備えている。カーボンシャフトと、錘と、グリップと、ヘッドの合計の質量が0.3996kg以上0.4197kg以下である。グリップの上端からアイアンゴルフクラブの重心までの距離をrとしたときのr/Lの値が0.765以上0.795以下である。
60度法は、日本ゴルフ協会が発行するゴルフ規則に定められたクラブ長さの測定方法である。この測定方法では、クラブ長さは、クラブを水平面に置き、ソールを角度60度の面に当てて測定したときの二つの面の交差点からグリップの上端までの距離と定義されている。
カーボンシャフトと、錘と、グリップと、ヘッドの合計の質量がアイアンゴルフクラブの質量である。また、グリップの上端からアイアンゴルフクラブの重心までの距離rをクラブ長さLで除した値が重心率r/Lである。
本発明者らが鋭意検討した結果、クラブ長さLが36.5インチ以上のアイアンゴルフクラブにおいて、カーボンシャフトと錘とを有するアイアンゴルフクラブの質量および重心率r/Lを最適化することによって、アイアンゴルフクラブの振り易さを向上させることができることを本発明者等は知得した。つまり、アイアンゴルフクラブの質量が0.3996kg以上0.4197kg以下であり、重心率r/Lの値が0.765以上0.795以下であるときに、アイアンゴルフクラブの振り易さを向上させることができる。
上記のアイアンゴルフクラブは、好ましくは、重心率r/Lの値が0.790以下である。これにより、さらにアイアンゴルフクラブの振り易さを向上させることができる。
上記のアイアンゴルフクラブは、好ましくは、グリップの上端を回転軸とした場合のアイアンゴルフクラブの相当単振り子長の値が0.877m以上0.890m以下である。相当単振り子長は、慣性モーメントを1次モーメントで除した値である。この慣性モーメントは、グリップの上端を支点にアイアンゴルフクラブを回転させることで示される量である。1次モーメントは、アイアンゴルフクラブの質量にグリップの上端からアイアンゴルフクラブの重心までの距離を乗じた値である。
本発明者らが鋭意検討した結果、相当単振り子長の値が0.877m以上0.890m以下であるときに、アイアンゴルフクラブの振り易さを向上させることができることを本発明者等は知得した。
上記のアイアンゴルフクラブは、クラブ長さLの値が36.75インチ(0.933メートル)以上である。一般的に7番アイアンのクラブ長は36.75インチであることが多い。そして、アイアンゴルフクラブの振り易さは、7番アイアン以上のクラブ長さLを有するアイアンゴルフクラブにおいて問題となることが多いという傾向がある。そこで、クラブ長さLを36.75インチ以上とすることで、振り易さが問題となりやすい7番アイアン以上のアイアンゴルフクラブで振り易さを向上させることができるため、効果的に振り易さを向上させることができる。
上記のアイアンゴルフクラブは、錘の質量が20g以上40g以下である。これにより、重心率r/Lを最適化してアイアンゴルフクラブの振り易さを向上させることができる。また、錘の重さの範囲を選択できるため、設計の自由度を向上することができる。
以上説明したように、本発明のアイアンゴルフクラブによれば、振り易さを向上させることができる。
本発明の位置実施の形態におけるアイアンゴルフの概略正面図である。 実施例のアイアンゴルフクラブの重心率と質量との関係を示す図である。 実施例のアイアンゴルフクラブの重心率と相当単振り子長との関係を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態について図に基づいて説明する。
最初に、本発明の一実施の形態のアイアンゴルフクラブの構成について説明する。
図1を参照して、本発明の一実施の形態のアイアンゴルフクラブ1は、60度法により測定されるクラブ長さをLとしたときのLの値が36.5インチ以上になるように形成されている。なお、36.5インチは、約0.927メートル(m)である。クラブ長さLの値は36.75インチ以上であってもよい。なお、36.75インチは約0.933メートル(m)である。
アイアンゴルフクラブ1は、グリップ2と、カーボンシャフト3と、ヘッド4と、錘5とを主に備えている。グリップ2はカーボンシャフト3の一方端に取り付けられており、ヘッド4はカーボンシャフト3の他方端に取り付けられている。ヘッド4は、打撃面4aを有している。錘5はカーボンシャフト3に取り付けられている。錘5は、カーボンシャフト3の内部部空間において内周面に固定されている。なお、錘5はカーボンシャフト3の外周面に固定されていてもよい。
グリップ2と、カーボンシャフト3と、ヘッド4と、錘5の合計の質量は0.3996kg以上0.4197kg以下に設定されている。また、グリップ2の上端2aからアイアンゴルフクラブ1の重心Gまでの距離rをクラブ長さLで除した重心率r/Lの値は0.765以上0.795以下に設定されている。また、重心率r/Lの値は0.790以下であることが好ましい。
本発明の一実施の形態では、実際のスイング分析に従い、アイアンゴルフクラブ1の回転中心としての回転軸RAの位置をグリップ2の上端2aに設定した。グリップ2の上端2aは、カーボンシャフト3の後端に実質的に相当する。
グリップ2の上端2aを回転軸RAとした相当単振り子長Lp(m)は、グリップ2の上端2aまわりの慣性モーメントI(kg・m2)を、アイアンゴルフクラブ1の質量m(kg)とグリップ2の上端2aからアイアンゴルフクラブ1の重心Gまでの距離r(m)とによってそれぞれ除した値であり、次の第(1)式で表される。
Lp=I/(mr) …(1)
本発明の一実施の形態のアイアンゴルフクラブ1では、グリップ2の上端2aを回転軸RAとした場合のアイアンゴルフクラブ1の相当単振り子長Lpの値が0.877m以上0.890m以下に設定されている。
錘5の質量は20g以上40g以下であってもよい。なお、錘5はタングステン含有プリプレグからなっていてもよい。アイアンゴルフクラブ1では、錘5によって、グリップ2の上端2aからアイアンゴルフクラブ1の重心Gまでの距離rが調整され得る。錘5はグリップ2側に配置されている。アイアンゴルフクラブ1の質量mを小さくすることおよびグリップ2の上端2aからアイアンゴルフクラブ1の重心Gまでの距離rを小さくすることによって、慣性モーメントIを小さくすることができる。
しかし、実際の設計においては強度の関係上ヘッド4の質量を軽くすることは困難である。そのため、アイアンゴルフクラブ1の質量mを小さくすることは困難である。したがって、グリップ2の上端2aからアイアンゴルフクラブ1の重心Gまでの距離rを小さくするために、上述のように錘5がグリップ2側に配置されている。
たとえば、錘5はグリップ2の上端2aから0.295m以上0.400m以下の範囲に配置されていてもよい。この場合もグリップ2の上端2aからアイアンゴルフクラブ1の重心Gまでの距離rを小さくすることができる。
本発明の一実施の形態のアイアンゴルフクラブ1の作用効果について説明する。
本発明者らが鋭意検討した結果、クラブ長さLが36.5インチ以上のアイアンゴルフクラブ1において、カーボンシャフト3と錘5とを有するアイアンゴルフクラブ1の質量mおよび重心率r/Lを最適化することによって、アイアンゴルフクラブ1の振り易さを向上させることができることを本発明者等は知得した。つまり、アイアンゴルフクラブ11の質量mが0.3996kg以上0.4197kg以下であり、重心率r/Lの値が0.765以上0.795以下であるときに、アイアンゴルフクラブ1の振り易さを向上させることができる。
本発明の一実施の形態のアイアンゴルフクラブ1では、重心率r/Lの値が0.790以下であることが好ましい。これにより、さらにアイアンゴルフクラブ1の振り易さを向上させることができる。
本発明の一実施の形態のアイアンゴルフクラブ1で、グリップ2の上端2aを回転軸RAとした場合のアイアンゴルフクラブ1の相当単振り子長Lpの値が0.877m以上0.890m以下であることが好ましい。相当単振り子長Lpは、慣性モーメントIを1次モーメントで除した値である。この慣性モーメントIは、グリップ2の上端2aを支点にアイアンゴルフクラブ1を回転させることで示される量である。1次モーメントは、アイアンゴルフクラブ1の質量mにグリップ2の上端からアイアンゴルフクラブ1の重心Gまでの距離を乗じた値である。
本発明者らが鋭意検討した結果、相当単振り子長Lpの値が0.877m以上0.890m以下であるときに、アイアンゴルフクラブ1の振り易さを向上させることができることを本発明者等は知得した。
本発明の一実施の形態のアイアンゴルフクラブ1は、クラブ長さLの値が36.75インチ以上であることが好ましい。一般的に7番アイアンのクラブ長は36.75インチであることが多い。そして、アイアンゴルフクラブ1の振り易さは、7番アイアン以上のクラブ長さLを有するアイアンゴルフクラブ1において問題となることが多いという傾向がある。そこで、クラブ長さLを36.75インチ以上とすることで、振り易さが問題となりやすい7番アイアン以上のアイアンゴルフクラブ1で振り易さを向上させることができるため、効果的に振り易さを向上させることができる。
本発明の一実施の形態のアイアンゴルフクラブ1は、錘5の質量が20g以上40g以下であることが好ましい。これにより、重心率r/Lを最適化してアイアンゴルフクラブ1の振り易さを向上させることができる。また、錘5の重さの範囲を選択できるため、設計の自由度を向上することができる。
以下、本発明の実施例について説明する。なお、上記と同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰り返さない場合がある。
表1に示されたスペックを備えた比較例1〜5および実施例1〜3のアイアンゴルフクラブを作成した。なお、図1に示されたアイアンゴルフクラブの符号は、表1における同一の符号に対応する。
実施例1〜3および比較例5のアイアンゴルフクラブは錘を有している。比較例1〜4のアイアンゴルフクラブは錘を有していない。また、実施例1〜3および比較例1、2、4のアイアンゴルフクラブはカーボンシャフトを有している。比較例3および5のアイアンゴルフクラブはスチールシャフトを有している。
Figure 0005420626
表1を参照して各符号について説明する。m(kg)はアイアンゴルフクラブの質量である。w(kg)は錘の質量である。wlはグリップの上端から錘までの距離である。Lはクラブ長さであり、L(in)はインチを単位として示されており、L(m)はメートルを単位として示されている。r/Lは重心率である。rはグリップの上端からゴルフクラブの重心までの距離である。mr(kg・m)は1次モーメントである。Ig(kg・m2)は重心位置まわりの慣性モーメントである。I(kg・m2)はグリップの上端まわりの慣性モーメントである。I/mr(m)は相当単振り子長である。Aveは振り易さの総合評価である因子1についての因子スコアの平均値である。
官能ベストは、各クラブにおいて因子1の因子スコアの最大値を示した被験者の人数である。表1を参照して、たとえば実施例1で因子スコアの最大値を示した被験者の人数は4名である。カーボンベストは、スチールシャフトを除くカーボンシャフトのみでの各クラブにおいて振り易さについての因子スコアの最大値を示した被験者の人数である。表1を参照して、たとえばスチールシャフトである比較例4を除いた場合に実施例1で因子スコアの最大値を示した被験者の人数は6名である。
被験者は19名の分析能力の高いゴルファーである。なお、官能ベストでは、1人の被験者において因子スコアが同値の2つのクラブがあったため、この被験者は両クラブにそれぞれ人数として加えた。したがって、官能ベストは合計20人となっている。
本実施例ではSD(Semantic Differential)法および因子分析法を用いて振り易さを評価した。SD法は、ある概念が内包する意味を形容する反対の形容詞の対からなる両極の尺度を用いて、対象を判定する手法である。この手法では、対象が各形容詞に対してどの程度当てはまるかを、たとえば7段階の尺度を使用して複数の被験者に判定させる。
そして、この尺度の各段階に数値を当てはめることによって数値化したデータに、因子分析法による因子分析を施すことにより、少数の因子を抽出するとともに各因子の得点を得る。なお、因子分析法を紹介する文献としては、「官能検査ハンドブック(日科技連官能検査委員会編著、株式会社日科技連出版社)」などが挙げられる。
本実施例では、まず実施例1〜3および比較例1〜4について被験者が実打試験を行った。そして、実施例1〜3および比較例1〜4のそれぞれについて、「好き嫌い」(好き−嫌い)、「重さ」(重い−軽い)、「振り易さ」(振り難い−振り易い)、「タイミング」(取り難い−取り易い)、「インパクト時のヘッド」(遅れる−走る)、「気持ちよい」(悪い−良い)の各形容詞に対して、1〜7までの7段階の尺度で被験者が判定した。
上記の被験者の判定結果を用いて因子分析を行った結果が表2に示されている。表2では、上記の各形容詞が変数名として記載されている。
Figure 0005420626
表2を参照して、変数名「好き」、「振り易い」、「タイミングが取り易い」、「気持ち良い」の4つの変数の因子1は、大きな値の因子付加量を有している。これにより、これら4つの変数が「振り易さ」の成分に相当すると本発明者等は見出した。
なお、変数名「軽い」の因子1は小さな値の因子付加量を有しているが、因子2は大きな値の因子付加量を有している。これにより、変数名「軽い」については「振り易さ」の成分に相当しないと発明者等は見出した。また、因子1の寄与率は0.670であり、因子2の寄与率は0.171であるため、因子1および因子2の累積寄与率は約84.1%である。したがって、本実施例のアイアンゴルフクラブの実打試験の印象は、因子1と因子2とで十分説明できることがわかった。
そして、実施例1〜3および比較例1〜4のそれぞれについて各被験者の因子スコアを算出し、各被験者の平均値を算出した。この平均値が表1のAveの値である。
表1および図2を参照して、実施例1〜3では、Aveの値が大きくなった。これにより、実施例1〜3に示されるように、カーボンシャフトを有するアイアンゴルフクラブの質量m(Kg)が0.3996kg以上0.4197kg以下であり、重心率r/Lの値が0.765以上0.795以下であるときに、アイアンゴルフクラブの振り易さを向上させることができることを本発明者等は見出した。
また、実施例2のAveの値が特に大きくなった。これにより、実施例2に示されるように、重心率r/Lの値が0.790以下であるときに、さらにアイアンゴルフクラブの振り易さを向上させることができることを本発明者等は見出した。
なお、比較例4のAveの値も大きくなったが、比較例4はスチールシャフトである。一般的にスチールシャフトはカーボンシャフトに比べて振り易いとされているが、特に実施例2は比較例4よりもAveの値が大きくなった。これにより、実施例2はカーボンシャフトでありながらスチールシャフトよりも振り易さを向上できることが分かった。
表1および図3を参照して、実施例1〜3では、相当単振り子長(I/mr)の値が0.877m以上0.890m以下である。これにより、実施例1〜3に示されるように、相当単振り子長の値が0.877m以上0.890m以下であるときに、アイアンゴルフクラブの振り易さを向上させることができることを本発明者等は知得した。
また、スチールシャフトとカーボンシャフトとを比べると、一般的にスチールシャフトのほうが振りやすさの評価は高く、表1からもその傾向を見ることができる。その一方で、カーボンシャフトは減衰率が大きく、打撃時の衝撃を緩和することができるので、疲労を予防することができるという利点がある。
このカーボンシャフトのみに着目して、クラブを評価すると、表1に示すように、スチールシャフトで官能ベストを選択した被験者の多くは、錘付きの本発明の実施例1〜3のクラブを選択した。このことからも実施例1〜3のアイアンゴルフクラブは振り易さを向上させていることが分かった。
本実施例では、続いて実施例3および比較例5について、上記と同様に被験者が実打試験を行った。そして、実施例3および比較例5のそれぞれについて、「好き嫌い」(好き−嫌い)、「重さ」(重い−軽い)、「振り易さ」(振り難い−振り易い)、「タイミング」(取り難い−取り易い)、「インパクト時のヘッド」(遅れる−走る)、「気持ちよい」(悪い−良い)の各形容詞に対して、1〜7までの7段階の尺度で被験者が判定した。被験者は15名の分析能力の高いゴルファーである。
上記の被験者の判定結果を用いて因子分析を行った結果が表3および表4に示されている。表3では、上記の各形容詞が変数名として記載されている。
Figure 0005420626
Figure 0005420626
表3を参照して、実施例3は比較例5に比べて因子スコアの値が大きくなった。これにより、実施例3は比較例5に比べて振り易さを向上させることができることを本発明者等は見出した。
また表4を参照して、変数名「好き」、「振り易い」、「タイミングが取り易い」、「気持ち良い」の4つの変数の因子1は、大きな値の因子負荷量を有している。このため、これら4つの変数が「振り易さ」の総合評価に相当すると本発明者等は確認した。
なお、表4におけるバリマックス法とは、因子の解釈を容易にするために直交回転を行う方法の一つであり、共通性で修正した因子負荷量の2乗の分散の和という「バリマックス基準」を最大とするように因子軸の回転を行うものである。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
本発明は、アイアンゴルフクラブに特に有利に適用され得る。
1 ゴルフクラブ、2 グリップ、2a 上端、3 シャフト、4 ヘッド、4a 打撃面、5 錘、RA 回転軸、G 重心、I 慣性モーメント、Lp 相当単振り子長、m クラブ質量、r グリップの上端からゴルフクラブの重心までの距離、r/L 重心率。

Claims (5)

  1. 60度法により測定されるクラブ長さをLとしたときのLの値が0.927メートル以上のアイアンゴルフクラブであって、
    カーボンシャフトと、
    前記カーボンシャフトに取り付けられた錘と、
    前記カーボンシャフトの一方端に取り付けられたグリップと、
    前記カーボンシャフトの他方端に取り付けられたヘッドとを備え、
    前記カーボンシャフトと、前記錘と、前記グリップと、前記ヘッドの合計の質量が0.3996kg以上0.4197kg以下であり、
    前記グリップの上端から前記アイアンゴルフクラブの重心までの距離をrとしたときのr/Lの値が0.765以上0.795以下である、アイアンゴルフクラブ。
  2. 前記r/Lの値が0.790以下である、請求項1に記載のアイアンゴルフクラブ。
  3. 前記グリップの上端を回転軸とした場合の前記アイアンゴルフクラブの相当単振り子長の値が0.877m以上0.890m以下である、請求項1または2に記載のアイアンゴルフクラブ。
  4. 前記Lの値が0.933メートル以上である、請求項1〜3のいずれかに記載のアイアンゴルフクラブ。
  5. 前記錘の質量が20g以上40g以下である、請求項1〜4のいずれかに記載のアイアンゴルフクラブ。
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