JP5826905B1 - ゴルフクラブ - Google Patents

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Abstract

【課題】飛距離性能に優れたゴルフクラブの提供。【解決手段】ゴルフクラブ2は、ヘッド4、シャフト6及びグリップ8を備える。スイング軸回りのクラブ慣性モーメントがIswとされる。グリップエンド回りのクラブ慣性モーメントがIgeとされる。Igeが、2870(kg・cm2)以上2920(kg・cm2)未満である。Isw/Igeが2.46以下である。クラブ重量がWc(kg)、グリップエンドからクラブ重心までの軸方向距離がLc(cm)、クラブ重心回りのクラブ慣性モーメントがIc(kg・cm2)である。Iswは下記の式(1)により算出される。Igeは下記の式(2)により算出される。Isw=Wc?(Lc+60)2+Ic ・・・(1)Ige=Wc?(Lc)2+Ic ・・・(2)【選択図】図3

Description

本発明は、ゴルフクラブに関する。
ゴルフクラブの重要な評価項目として、飛距離が挙げられる。
特開2004−201911号公報は、ゴルフクラブの総質量に占めるヘッドの質量割合が73%以上81%以下であるウッドクラブを開示する。大きなヘッドの質量により、ヘッドの運動エネルギーが増大しうる。大きな運動エネルギーを有するヘッドとの衝突により、ボールの初速が増大しうる。特許第5546673号では、スイング軸回りの慣性モーメントという概念が導入されている。この概念は、飛距離性能の向上に寄与しうる。
特開2004−201911号公報 特許第5546673号公報
スイング軸回りの慣性モーメントを考慮することで、ヘッド重量を高めつつ、振りやすさが向上しうる。飛距離の増大に対する要求は、益々エスカレートしている。本発明は、新たな技術思想により、更なる飛距離の増大を可能とする。
本発明の目的は、飛距離性能に優れたゴルフクラブの提供にある。
本発明に係る好ましいゴルフクラブは、ヘッド、シャフト及びグリップを備えている。スイング軸回りのクラブ慣性モーメントがIsw(kg・cm)とされる。グリップエンド回りのクラブ慣性モーメントがIge(kg・cm)とされる。好ましくは、上記慣性モーメントIgeが、2870(kg・cm)以上2920(kg・cm)未満である。好ましくは、Isw/Igeが2.46以下である。
クラブ重量がWc(kg)とされ、グリップエンドからクラブ重心までの軸方向距離がLc(cm)とされ、クラブ重心回りのクラブ慣性モーメントがIc(kg・cm)とされる。上記慣性モーメントIsw(kg・cm)は下記の式(1)により算出される。上記慣性モーメントIge(kg・cm)は、下記の式(2)により算出される。
Isw=Wc×(Lc+60)+Ic ・・・(1)
Ige=Wc×(Lc)+Ic ・・・(2)
好ましくは、グリップ重量Wgが0.037kg以下である。好ましくは、ヘッド重量Whが0.196kg以上である。
好ましくは、Wh/Wcが0.67以上である。
好ましくは、クラブ長さが46インチ未満である。
飛距離性能に優れたゴルフクラブが得られうる。
図1は、一実施形態に係るゴルフクラブを示す。 図2は、シャフトのシート構成の一例を示す展開図である。 図3は、スイング軸回りのクラブ慣性モーメントの説明図である。 図4は、グリップエンド回りのクラブ慣性モーメントの説明図である。 図5は、剛体2リンクモデルの概念図である。 図6は、ヘッドスピードに関するシミュレーション結果を示すグラフである。 図7は、コック角度に関するシミュレーション結果を示すグラフである。 図8は、ダウンスイング中のコック角度を示す図である。 図9は、本願が対象とするゴルファーに適した範囲を示すIge−Isw平面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
なお、本願において、「軸方向」とは、シャフト軸方向を意味する。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフクラブ2を示す。ゴルフクラブ2は、ヘッド4と、シャフト6と、グリップ8とを備えている。シャフト6の先端部に、ヘッド4が取り付けられている。シャフト6の後端部に、グリップ8が取り付けられている。ヘッド4は中空構造を有する。ヘッド4は、ウッド型である。ゴルフクラブ2は、ドライバー(1番ウッド)である。
ゴルフクラブ2は、飛距離性能に優れる。ゴルフクラブ2は、ドライバー(1番ウッド)である。好ましくは、クラブ長さは、43インチ以上である。好ましくは、ゴルフクラブ2は、ウッド型ゴルフクラブである。好ましくは、ヘッド4は、ウッド型ゴルフクラブヘッドである。
シャフト6は、繊維強化樹脂層の積層体からなる。シャフト6は、管状体である。シャフト6は中空構造を有する。図1が示すように、シャフト6は、チップ端Tpとバット端Btとを有する。チップ端Tpは、ヘッド4の内部に位置している。バット端Btは、グリップ8の内部に位置している。
図1において両矢印Lf2で示されているのは、シャフト長さである。シャフト長さLf2は、チップ端Tpとバット端Btとの間の軸方向距離である。図1において両矢印Lf1で示されているのは、チップ端Tpからシャフト重心Gsまでの軸方向距離である。シャフト重心Gsは、シャフト6単体の重心である。この重心Gsは、シャフト軸線上に位置する。図1において両矢印Lで示されているのは、クラブ長さである。このクラブ長さLの測定方法は、後述される。
シャフト6は、いわゆるカーボンシャフトである。好ましくは、シャフト6は、プリプレグシートを硬化させてなる。このプリプレグシートでは、繊維は実質的に一方向に配向している。このように繊維が実質的に一方向に配向したプリプレグは、UDプリプレグとも称される。「UD」とは、ユニディレクションの略である。UDプリプレグ以外のプリプレグが用いられても良い。例えば、プリプレグシートに含まれる繊維が編まれていてもよい。
プリプレグシートは、繊維と樹脂とを有している。この樹脂は、マトリクス樹脂とも称される。典型的には、この繊維は炭素繊維である。典型的には、このマトリクス樹脂は、熱硬化性樹脂である。
シャフト6は、いわゆるシートワインディング製法により製造されている。プリプレグにおいて、マトリクス樹脂は、半硬化状態にある。シャフト6は、プリプレグシートが巻回され且つ硬化されてなる。
プリプレグシートのマトリクス樹脂としては、エポキシ樹脂の他、エポキシ樹脂以外の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂等も用いられ得る。シャフト強度の観点から、マトリクス樹脂は、エポキシ樹脂が好ましい。
シャフト6の製法は限定されない。軽量性及び設計自由度の観点から、シートワインディング製法により製造されたシャフトが好ましい。シャフト6の材質は限定されない。シャフト6は、例えば、スチールシャフトでもよい。
図2は、シャフト6を構成するプリプレグシートの展開図(シート構成図)である。シャフト6は、複数のシートにより構成されている。シャフト6は、第1シートs1から第11シートs11までの、11枚のシートにより構成されている。図2で示される展開図は、シャフトを構成するシートを、シャフトの半径方向内側から順に示している。展開図において上側に位置しているシートから順に巻回される。この図2において、図面の左右方向は、シャフト軸方向と一致する。図2において、図面の右側は、シャフトのチップ端Tp側である。図2において、図面の左側は、シャフトのバット端Bt側である。
この展開図は、各シートの巻き付け順序のみならず、各シートのシャフト軸方向における配置をも示している。例えば図2において、シートs1、s10及びs11の先端は、シャフトチップ端Tpに位置している。例えば図2において、シートs4及びs5の後端は、シャフトバット端Btに位置している。
本願では、「層」という文言と、「シート」という文言とが用いられる。「層」は、巻回された後における称呼であり、これに対して「シート」は、巻回される前における称呼である。「層」は、「シート」が巻回されることによって形成される。即ち、巻回された「シート」が、「層」を形成する。また、本願では、層とシートとで同じ符号が用いられる。例えば、シートs1によって形成された層は、層s1とされる
シャフト6は、ストレート層と、バイアス層と、フープ層とを有する。本願の展開図において、各シートには、繊維の配向角度Afが記載されている。この配向角度Afは、シャフト軸方向に対する角度である。
「0°」と記載されているシートが、ストレート層を構成している。ストレート層用のシートは、本願においてストレートシートとも称される。
ストレート層は、繊維の配向がシャフト軸方向に対して実質的に0°とされた層である。巻き付けの際の誤差等に起因して、繊維の配向はシャフト軸線方向に対して完全に0°とはならない場合がある。通常、ストレート層では、絶対角度θaが10°以下である。
なお、 絶対角度θaとは、上記配向角度Afの絶対値である。例えば、絶対角度θaが10°以下とは、角度Afが、−10度以上+10度以下であることを意味する。
図2の実施形態において、ストレートシートは、シートs1、シートs4、シートs5、シートs6、シートs7、シートs9、シートs10及びシートs11である。ストレート層は、シャフトの曲げ剛性及び曲げ強度との相関が高い。
バイアス層は、シャフトの捻れ剛性及び捻れ強度との相関が高い。好ましくは、バイアスシートは、繊維の配向が互いに逆方向に傾斜した2枚のシートペアを含む。捻れ剛性の観点から、バイアス層の絶対角度θaは、好ましくは15°以上であり、より好ましくは25°以上であり、更に好ましくは40°以上である。捻れ剛性及び曲げ剛性の観点から、バイアス層の絶対角度θaは、好ましくは60°以下であり、より好ましくは50°以下である。
シャフト6において、バイアス層を構成するシートは、第2シートs2及び第3シートs3である。上述のように、図2には、シート毎に、上記角度Afが記載されている。角度Afにおけるプラス(+)及びマイナス(−)は、バイアスシートの繊維が互いに逆方向に傾斜していることを示している。本願において、バイアス層用のシートは、単にバイアスシートとも称される。シートs2及びシートs3により、上記シートペアが構成されている。
図2では、シートs3の繊維の傾斜方向が、シートs2の繊維の傾斜方向に等しい。しかし、後述の通り、シートs3は、裏返されて、シートs2に貼り付けられる。この結果、シートs2の上記傾斜方向と、シートs3の上記傾斜方向とは、互いに逆方向となる。
シャフト6において、フープ層を構成するシートは、第8シートs8である。好ましくは、フープ層における上記絶対角度θaは、シャフト軸線に対して実質的に90°とされる。ただし、巻き付けの際の誤差等に起因して、繊維の配向はシャフト軸線方向に対して完全に90°とはならない場合がある。通常、フープ層では、上記絶対角度θaが80°以上90°以下である。本願において、フープ層用のプリプレグシートは、フープシートとも称される。
1枚のシートから形成される層の数は限定されない。例えば、シートのプライ数が1であるとき、このシートは、周方向において1回巻かれる。シートのプライ数が1であるとき、このシートは、シャフトの周方向の全ての位置で、1つの層を形成する。
例えば、シートのプライ数が2であるとき、このシートは、周方向において2回巻かれる。シートのプライ数が2であるとき、このシートは、シャフトの周方向の全ての位置で、2つの層を形成する。
例えば、シートのプライ数が1.5であるとき、このシートは、周方向において1.5回巻かれる。シートのプライ数が1.5であるとき、このシートは、0〜180°の周方向位置で1つの層を形成し、180°〜360°の周方向位置で2つの層を形成する。
上述の通り、本願では、繊維の配向角度によって、シート及び層が分類される。更に、本願では、シャフト軸方向の長さによって、シート及び層が分類される。
本願において、シャフト軸方向の全体に配置される層が、全長層と称される。本願において、シャフト軸方向の全体に配置されるシートが、全長シートと称される。巻回された全長シートが、全長層を形成する。
本願において、シャフト軸方向において部分的に配置される層が、部分層と称される。本願において、シャフト軸方向において部分的に配置されるシートが、部分シートと称される。巻回された部分シートが、部分層を形成する。
本願では、ストレート層である全長層が、全長ストレート層と称される。図2の実施形態において、全長ストレート層は、層s6、層s7及び層s9である。全長ストレートシートは、シートs6、シートs7及びシートs9である。
本願では、フープ層である全長層が、全長フープ層と称される。図2の実施形態において、全長フープ層は、層s8である。全長フープシートは、シートs8である。
本願では、ストレート層である部分層が、部分ストレート層と称される。図2の実施形態において、部分ストレート層は、層s1、層s4、層s5、層s10及び層s11である。部分ストレートシートは、シートs1、シートs4、シートs5、シートs10及びシートs11である。
本願では、フープ層である部分層が、部分フープ層と称される。図2の実施形態は、部分フープ層を有しない。
本願では、バット部分層との文言が用いられる。好ましくは、バット部分層とは、バット端Btに達しているが、チップ端Tpに達していない層である。このバット部分層として、バットストレート層及びバットフープ層が挙げられる。図2の実施形態において、バットストレート層は、層s4及び層s5である。図2の実施形態において、バットフープ層は設けられていない。バット部分層は、慣性モーメントIsw(後述)の調整に寄与しうる。バット部分層は、慣性モーメントIge(後述)の調整に寄与しうる。バット部分層は、クラブ慣性モーメントIc(後述)の調整に寄与しうる。
本願では、チップ部分層との文言が用いられる。好ましくは、チップ部分層とは、チップ端Tpに達しているが、バット端Btに達していない層である。このチップ部分層として、チップストレート層が挙げられる。図2の実施形態において、チップストレート層は、層s1、層s10及び層s11である。チップ部分層は、シャフト6の先端部分の強度を高める。チップ部分層は、慣性モーメントIsw(後述)の調整に寄与しうる。チップ部分層は、慣性モーメントIge(後述)の調整に寄与しうる。チップ部分層は、慣性モーメントIc(後述)の調整に寄与しうる。
図2に示されるシートを用いて、シートワインディング製法により、シャフト6が作製される。
シートワインディング製法は、設計自由度に優れる。この製法により、シャフト6の重量配分が容易に調整されうる。この製法により、慣性モーメントIsw、Ige、Ic等が調整されうる。これらの調整の手段として、次の(A1)から(A9)が例示される。
(A1)バット部分層の巻回数の増減。
(A2)バット部分層の厚みの増減。
(A3)バット部分層の軸方向長さの増減。
(A4)チップ部分層の巻回数の増減。
(A5)チップ部分層の厚みの増減。
(A6)チップ部分層の軸方向長さの増減。
(A7)シャフトのテーパー率の増減。
(A8)全ての層における、樹脂含有率の増減。
(A9)全ての層における、プリプレグ目付の増減。
本願では、クラブ重量がWc(kg)とされ、ヘッド重量がWh(kg)とされ、シャフト重量がWs(kg)とされ、グリップ重量がWg(kg)とされる。
本実施形態では、次のような慣性モーメントが考慮される。これらの慣性モーメントの単位は、「kg・cm」である。
(a)クラブ慣性モーメントIsw
(b)クラブ慣性モーメントIge
クラブ慣性モーメントIswは、スイング軸Zx回りの慣性モーメントである。
クラブ慣性モーメントIgeは、グリップエンド回りの慣性モーメントである。より詳細には、クラブ慣性モーメントIgeは、グリップエンドを通る軸Zy回りの慣性モーメントである。
平行軸の定理を用いて上記各慣性モーメントを算出するために、以下の慣性モーメントが用いられる。
(c)クラブ慣性モーメントIc
上記(a)及び(b)の慣性モーメントの詳細は、以下の通りである。
[クラブ慣性モーメントIsw]
Iswは、ゴルフクラブ2の慣性モーメントである。Iswは、スイング軸Zx回りの慣性モーメントである。
図3は、クラブ慣性モーメントIswを説明するための概念図である。
図3が示すように、距離Lcは、グリップエンドからクラブ重心Gcまでの軸方向距離である。慣性モーメントIcは、クラブ2の慣性モーメントである。慣性モーメントIcは、軸Zc回りの慣性モーメントである。図3が示すように、軸Zcは、スイング軸Zxに対して平行である。軸Zcは、クラブ重心Gcを通る。
上記慣性モーメントIsw(kg・cm)は、下記の式(1)により算出される。この式(1)は、平行軸の定理に基づく。
Isw=Wc×(Lc+60)+Ic ・・・(1)
図3が示すように、グリップエンドからの距離Dxが60cmである位置に、スイング軸Zxが設定される。スイング軸Zxは、シャフト軸線Z1に対して垂直である。軸Zxは、軸Z1に直交している。
[クラブ慣性モーメントIge]
Igeは、ゴルフクラブ2の慣性モーメントである。Igeは、グリップエンド回りの慣性モーメントである。
図4は、クラブ慣性モーメントIgeを説明するための概念図である。
Igeは、軸Zy回りの慣性モーメントである。この軸Zyは、ゴルフクラブ2のグリップエンドを通る。この軸Zyは、上記軸Zx及び軸Zcに平行である。軸Zyは、シャフト軸線Z1に対して垂直である。軸Zyは、軸Z1に直交している。
上記慣性モーメントIge(kg・cm)は、下記の式(2)により算出される。この式(2)は、平行軸の定理に基づく。
Ige=Wc×(Lc)+Ic ・・・(2)
従来、振りやすさの指標として、スイングバランス(クラブバランス)が知られていた。しかし、スイングバランスは、静的モーメントであり、動的な指標ではない。
スイングは動的である。動的な指標は、振りやすさを精度良く反映しうる。動的な振りやすさの指標として、スイング軸回りの慣性モーメントIswが用いられ得る。
更に、本実施形態では、この慣性モーメントIswに加えて、上記慣性モーメントIgeが用いられる。
実際のスイングでは、リストコックが生じる。ダウンスイングの初期では、このリストコックが維持される。インパクトが近づくにつれて、リストコックが徐々にリリースされる。
実際のスイングでは、スイングの回転中心は、ゴルファーの胴体である。リストコックが溜まっている場合、ゴルフクラブ2は、胴体の近くを通る。換言すれば、リストコックが溜まっている場合、ゴルフクラブ2は、回転中心の近くを通る。スイング軸回りの実効的なクラブ慣性モーメントは、リストコックの度合いに依存しうる。ヘッドスピードを最大化するには、リストコックの影響が考慮されるのがよい。
リストコックの影響を確認するため、スイングシミュレーションを用いた。このシミュレーションには、2リンク剛体モデルが用いられた。
図5は、このシミュレーションで用いられた2リンクモデルの模式図である。この2リンクモデルは、剛体リンクモデルである。
この2リンクモデルは、第一リンクL1、第二リンクL2、ジョイントJ1及びジョイントJ2を有する。第一リンクL1は、剛体である。第二リンクL2は、剛体である。
第一リンクL1の一端は、ジョイントJ1に連結されている。第一リンクL1の他端は、ジョイントJ2に連結されている。第二リンクL2の一端は、ジョイントJ2に連結されている。第二リンクL2の他端は、自由端である。
第一リンクL1は、腕に対応する。第二リンクL2は、ゴルフクラブに対応する。ジョイントJ1は、肩の関節に対応する。ジョイントJ2は、手首の関節に対応する。第二リンクL2の自由端の速度が、ヘッドスピードである。
第一リンクL1と第二リンクL2との成す角度θ1が、リストコックの角度に対応する。リストコックが溜まった状態では、この角度θ1が小さい。インパクトまでに、このリストコックのリリースが開始される。このリストコックのリリースにより、この角度θ1は徐々に増加する。通常、インパクトでは、この角度θ1は180°に近い。
リストコックの度合いは、ゴルファーに依存する。例えば、力が強いゴルファーと力が弱いゴルファーとでは、リストコックの度合いが大きく相違する。リストコックのリリースの能力(リリース能力)も、ゴルファーに依存する。これらの観点から、ゴルファーが4つのタイプに分類される。この分類は、タイプ1からタイプ4までの4つである。タイプ1のゴルファーは、ヘッドスピードが非常に低い。タイプ2のゴルファーは、ヘッドスピードが低い。タイプ3のゴルファーは、ヘッドスピードがやや高い。タイプ4のゴルファーは、ヘッドスピードが高い。
ところで、一般に、ヘッド重量Whが大きい程、ボールスピードの上昇が見込まれる。その一方で、ヘッド重量Whが大きい程、重心Gcがヘッド4側に移動し、慣性モーメントIgeが大きくなり、振りにくくなる。このようなこともあり、一般に、力が弱いゴルファー程、慣性モーメントIgeの小さいゴルフクラブが適しており、力が強いゴルファー程、慣性モーメントIgeの大きいゴルフクラブが適している。すなわち、適切な慣性モーメントIgeの大きさに応じて、ゴルファーの技量を定義することができる。上記タイプ3のゴルファーとは、慣性モーメントIgeが2870(kg・cm)以上2920(kg・cm)未満のゴルフクラブが適したゴルファーのことを言い、ヘッドスピードがやや高いゴルファーに相当する。
シミュレーションに先立ち、タイプ3に属する7名のゴルファーが、試打を行った。この試打では、タイプ3のテストゴルファーに適したテストクラブが用いられた。このテストクラブのグリップエンドには、センサが取り付けられていた。このセンサは、三次元加速度センサ及び三次元角速度センサを有していた。この試打により、センサからの情報(センサ情報)が得られた。
このシミュレーションでは、上記センサ情報と、上記テストクラブのスペック(重量、重心位置、慣性モーメント、クラブ長さ)とを用いて、逆動力学解析が実行された。この逆動力学解析により、肩トルクT1及び手首トルクT2が算出された。肩トルクT1は、上記試打時に肩回りで発揮されたトルクである。手首トルクT2は、上記試打時に手首回りで発揮されたトルクである。
次に、検証したいクラブのスペックと、上記肩トルクT1及び手首トルクT2とを用いて、順動力学解析が実行された。この順動力学解析では、第二リンクL2に、検証したいクラブのスペックが与えられた。この順動力学解析では、ジョイントJ1に上記肩トルクT1が与えられ、ジョイントJ2に上記手首トルクT2が与えられた。この順動力学解析の結果、タイプ3のゴルファーのスイングモデルが得られた。
次に、このスイングモデルを用いて、ヘッドスピードが検証された。この検証を行うため、複数のクラブスペックが設定された。各クラブスペックでのヘッドスピードが、シミュレーションにより算出された。図6は、シミュレーション結果の一例を示すグラフである。図6において、横軸は慣性モーメントIgeであり、縦軸は慣性モーメントIswである。
図6に係るシミュレーションでは、検証対象クラブとして、13のクラブスペックが設定された。これら13の検証対象クラブのスペックが、図6及び図7において白抜きの丸で示されている。
7名のスイングデータのそれぞれについて、各クラブスペックでのヘッドスピードが算出された。得られたヘッドスピードの等高線図が、図6に示されている。この等高線図では、10本の等高線が描かれている。0.1m/s刻みで等高線が引かれている。最も左上の等高線は、基準値に対して、ヘッドスピードが0.5m/s小さい。最も右下の等高線は、基準値に対して、ヘッドスピードが0.4m/s大きい。この等高線図が示すように、右下にいくにつれてヘッドスピードが大きい。換言すれば、慣性モーメントIgeが大きく且つ慣性モーメントIswが小さいほど、ヘッドスピードが大きい。これは、Isw/Igeを所定値以下とすることの有効性を示している。
図6に示される結果は、グリップエンド回りの慣性モーメントIgeが増加しても、ヘッドスピードが向上しうることを示している。よって、この結果は、ヘッド重量が増加しても、ヘッドスピードが向上しうることを示しうる。慣性モーメントIgeと慣性モーメントIswとの間の適切な関係性により、ヘッド重量を一定以上に維持しつつ、ヘッドスピードが向上しうる。これにより、飛距離の増大が実現しうる。
図6に示される結果は、実効スイングMI(後述)による効果と整合している。慣性モーメントIgeが大きいほど、リストコックが溜まりやすい。このリストコックにより、実効スイングMIが減少し、ヘッドスピードが向上しうる。この実効スイングMIの減少によるメリットが、慣性モーメントIswの増大によるデメリットを上回りうる。リストコックを考慮すると、このシミュレーション結果が合理的に理解される。
図6では、等高線の配向は、右上方向である。これは、Ige(横軸)−Isw(縦軸)平面内において、所定の正の傾きを有する直線よりも下側にあるような(Ige,Isw)の組み合わせを選択することの有効性を示している。言い換えると、このシミュレーションの結果は、Isw/Igeを一定値以下に設定することがヘッドスピードの向上に有効であることを示している。
実際のスイングでは、ゴルフクラブはグリップエンドを中心として回転するのではない。ゴルフクラブは、ゴルファーの胴体を軸として、ゴルファーの腕と共に回転する。本願では、実際のスイングを考慮して、スイング軸Zxが設定される。スイング軸とグリップエンドとは離れている。動的な振りやすさを評価するため、スイング軸Zxとグリップエンドとの離間距離Dxが設定される(図3参照)。実際のスイングを考慮して、上記式(1)において、[Lc+60]との値が用いられる。
スイングは動的である。静的な指標と比較して、動的な指標は、振りやすさを反映しやすい。更に、上述の通り、上記慣性モーメントIswには、スイングの実態が考慮されている。よって、この慣性モーメントIswには、振りやすさが、精度良く反映されている。
一方、実際のスイングでは、リストコックが生ずる。リストコックは、グリップエンドを中心としたクラブの回転である。よって、リストコックは、クラブ慣性モーメントIgeとの相関が高い。
上述の通り、実際のスイングでは、リストコックが溜まるほど、クラブが胴体の近くを通る。即ち、上記角度θ1が小さいほど、クラブが胴体の近くを通る。よって、実際のスイングにおいて、リストコックが溜まるほど、実効的なクラブ慣性モーメントは小さい傾向にある。リストコックが考慮されたスイング軸回りの慣性モーメントが、実効スイングMIとも称される。
上述の通り、リストコックが維持された状態では、実効スイングMIが小さくなる。よってこの場合、ヘッドスピードが増大しやすい。ただし、スクエアなインパクトを実現するためには、リストコックをリリースする必要がある。リストコックが維持されたままでは、インパクトでフェースが開くからである。リリースのタイミングは、ヘッドスピードに影響を与える。
図7は、Ige−Isw平面内における、角度θ1の最小値の等高線図である。θ1の最小値は、スイング動作中に溜まるリストコックの最大量を表す。図7は、より具体的には、上述の13の検証対象クラブの各々に対し角度θ1の変曲点を算出し、これらの13個の値に基づいて描いた等高線図である。図7からは、右に行くほど、リストコックが溜まり易くなることが分かる。逆に、左へ行くほど、リストコックが溜まりにくくなることが分かる。一方で、図7の等高線が概ね上下方向に延びていることから、リストコックは慣性モーメントIswにはほとんど影響を受けていない。従って、慣性モーメントIswに関わらず、慣性モーメントIgeが大きいほどリストコックが溜まりやすくなり、慣性モーメントIgeが小さいほどリストコックが溜まりにくくなることが分かる。
リストコックのリリースは、リストに対するヘッドの相対速度を増加させる。適切なリリースは、ヘッドスピードの向上に寄与しうる。理想的には、リストコックが十分に溜まり、且つ、インパクト直前で一気にリリースされるのがよい。例えば、図8に実線及び破線で示される2つのスイングでは、ヘッドスピードの向上の観点からは、実線が破線よりも理想的である。なお、図8の横軸は時間軸(0がインパクト)を示し、縦軸は角度θ1を示している。図8の横軸の単位は秒(sec)であり、縦軸の単位は度(degree)である。しかし、リストコック及びリリースの度合い(手首トルク)は、ゴルファーのタイプによって異なる。ゴルファーのタイプとゴルフクラブとの適合性が、ヘッドスピードを増加させる。
このように、リストコックの度合い及びリストコックのリリースのタイミングは、ヘッドスピードに影響する。上述の通り、リストコック及びそのリリースの度合いは、ゴルファーに依存する。ゴルファーのタイプ毎に、ヘッドスピードを最適化するための条件が設定される。以下の(B)を満たすクラブが適する上記タイプ3のゴルファーでは、以下の(A)及び(B)を満たす場合に、ヘッドスピードが向上しうる。タイプ3のゴルファーでは、この(A)及び(B)を満たす場合に、リストコックが溜まり、且つ、適切なリリースも達成されうる。よって、ヘッドスピードが高まる。
Isw/Ige ≦ 2.46 ・・・(A)
2870 ≦ Ige < 2920 ・・・(B)
Ige−Isw平面内で、以上の条件(A)及び(B)を満たす領域S1は、図9のように表すことができる。S1は、より詳細には、領域S2と領域S3に分割することができる。領域S2では、Iswが比較的大きいが、リストコックの効果により実効スイングMIが低下する。よって領域S2では、ヘッドスピードが向上しうる。領域S3では、Iswが比較的小さく、かつ、リストコックの効果により実効スイングMIが低下する。よって領域S3では、領域S2よりも更にヘッドスピードが向上しうる。その結果、IgeとIswの双方が増大したとしても、リストコックをより多く溜めるスイングを実現できるため、ヘッドスピードを高めることができる。
領域S2は、上記(A)及び(B)に加え、以下の(C)の条件を満たす領域である。領域S3は、上記(B)に加え、以下の(D)の条件を満たす領域である。
Isw≧7060.2 ・・・(C)
Isw<7060.2 ・・・(D)
領域S2では、Iswが同じであるか又は大きくなっても、コックに起因して実効スイングMIが減少する。領域S3では、Iswが減少し、且つ、コックに起因して実効スイングMIが減少する。
領域S2では、実効スイングMIの減少による効果が大きいため、Iswが大きくなっても、ヘッドスピードが向上しうる。領域S3では、更にヘッドスピードが向上しうる。
このように、ヘッド重量の増大によりIgeとIswとの両方が増大したとしても、コックが溜まるスイングが実現しうる。よって、実効スイングMIが減少し、ヘッドスピードが向上しうる。
ヘッド重量が増大すると、反発性能が向上しうるが、ヘッドスピードの低下も起こりうる。本実施形態では、ヘッド重量の増大により、慣性モーメントIgeが増大し、リストコックが維持されやすくなる。リストコックの維持により、実効スイングMIが低下しうる。よって、ヘッド重量を増加させても、ヘッドスピードが向上しうる。IswとIgeとの比を適切に設定することで、ヘッド重量を増加させつつ、ヘッドスピードの向上が可能となる。
図3で示される軸Zcは、クラブ重心Gcを通る。この軸Zcは、スイング軸Zxに平行である。慣性モーメントIcは、軸Zc回りのクラブ2の慣性モーメントである。スイング軸Zxは、シャフト軸線Z1に直交している。軸Zcは、シャフト軸線Z1に直交している。
図4で示される軸Zyは、グリップエンドを通る。この軸Zyは、スイング軸Zx及び軸Zcに平行である。軸Zyは、シャフト軸線Z1に直交している。
本願では、基準状態(図示されない)が定義される。この基準状態とは、規定のライ角及びリアルロフト角で、水平面上にクラブ2が載置された状態である。この基準状態では、シャフト軸線Z1が、上記水平面に対して垂直な平面VP1に含まれる。この平面VP1は、基準垂直面と定義される。規定のライ角及びリアルロフト角は、例えば、製品のカタログに掲載されている。図3及び図4から明らかなように、各慣性モーメントの測定及び計算では、フェース面がヘッド軌道に対して実質的にスクエアな状態である。このフェース面の向きは、理想的なインパクトの状態である。上記スイング軸Zxは、上記基準垂直面に含まれている。すなわち、上記慣性モーメントIswの測定において、スイング軸Zxは、上記基準垂直面に含まれている。上記慣性モーメントIcの測定において、軸Zcは、上記基準垂直面に含まれている。上述した各慣性モーメントは、インパクト近傍におけるクラブの姿勢を反映している。上述した各慣性モーメントは、スイングを反映している。よって、これらの慣性モーメントは、振りやすさとの相関が高い。
上記軸Zyは、上記基準垂直面に含まれている。すなわち、上記慣性モーメントIgeの測定において、スイング軸Zyは、上記基準垂直面に含まれている。
上記クラブ重心Gcは、シャフト軸線Z1上に位置するものとみなされる。ヘッド重心の位置に起因して、真のクラブ重心は、シャフト軸線Z1から僅かにずれている。真のクラブ重心は、例えば、空間に位置しうる。本願では、この真のクラブ重心に最も近い軸線Z1上の点が、上記クラブ重心Gcとみなされる。換言すれば、本願にいうクラブ重心Gcは、真のクラブ重心から軸線Z1に下ろした垂線と軸線Z1との交点である。このクラブ重心位置の近似は、Isw及びIgeの値に微差を与えうる。しかし、この差は、本願記載の効果に影響しない程度に小さい。
振りやすさの観点から、上記慣性モーメントIswは、7200(kg・cm)以下が好ましく、7180(kg・cm)以下がより好ましく、7170(kg・cm)以下がより好ましく、7160(kg・cm)以下がより好ましい。ヘッド重量Whが過小となることを抑制する観点から、慣性モーメントIswは、6500(kg・cm)以上が好ましく、6600(kg・cm)以上がより好ましく、6700(kg・cm)以上がより好ましく、6800(kg・cm)以上がより好ましい。
上述の通り、タイプ3のゴルファーでは、慣性モーメントIgeが2870(kg・cm)以上であるのが好ましい。リストコックを促進し、実効スイングMIを低下させる観点から、慣性モーメントIgeは、2880(kg・cm)以上がより好ましい。上述の通り、タイプ3のゴルファーには、慣性モーメントIgeが2920(kg・cm)未満が好ましい。リストコックの適切なリリースの観点から、上記慣性モーメントIgeは、2910(kg・cm)以下がより好ましい。
上述の通り、比(Isw/Ige)を考慮することで、振りやすさが達成され、且つ、適度なリストコックが達成される。適度なリストコックは、実効スイングMIを低下させ、ヘッドスピードを増加させうる。ヘッド重量の増加は、Igeを増加させる。Igeの適度な増加は、リストコックを促進し、ヘッドスピードを増加させる。リストコック及び実効スイングMIを考慮することで、ヘッド重量が増加しても、ヘッドスピードの増大が達成されうる。この観点から、Isw/Igeは、2.46以下が好ましい。過大なIgeにより、リストコックのリリースが不十分となりうる。この観点から、Isw/Igeは、2.40以上が好ましい。図6で示した右上方向の等高線(Isw/Ige)は概ね右肩上がりとなっている。そして発明者が試打テストで鋭意検討したところ、Isw/Igeは上記のように2.46以下が好ましいことが判明した。
本実施形態では、慣性モーメントIswが考慮されている。この慣性モーメントIswは、動的な指標である。この慣性モーメントIswでは、スイングの実体が反映されている。
更に、本実施形態では、Isw/Igeが所定値以下とされている。慣性モーメントIgeは、リストコックを増大させる。慣性モーメントIswは、振りやすさを最適化しうる動的な指標である。多かれ少なかれ、実際のスイングは、リストコックを伴う。慣性モーメントIswと慣性モーメントIgeとの両者を考慮することで、スイングの実体がより正確に反映される。慣性モーメントIgeを増大させてリストコックを促進し、且つ慣性モーメントIswを抑制することで、実効スイングMIを低下させつつ、振りやすさが増大しうる。
振りやすさの指標として、スイングウェイト(クラブバランス)が一般的に用いられている。ヘッド重量Whが大きくされた場合、スイングウェイトが大きくなる傾向にある。このため、スイングウェイトを軽くすることは、ヘッド重量Whを軽くすることと同様に考えられてきた。振りやすさとヘッド重量Whの軽量化とが一体であるとの技術思想が知られていた。この技術思想は、当業者において一般的であった。
これに対して、本実施形態では、ヘッド重量Whが増大しても、ヘッドスピードが増加しうる。これは、リストコックの最適化により達成される。ヘッド重量が増加した場合、スイングウェイトは増加するが、リストコックは促進される。リストコックの維持により、実効スイングMIが小さくなり、ヘッドスピードが増大しうる。本実施形態では、Isw/Igeが最適化されている。リストコックの度合いは、慣性モーメントIgeに相関する。Isw/Igeを適正とすることで、適切なリストコックが得られ、ヘッドスピードが向上しうる。
[ヘッド重量Wh]
上述の通り、Isw/Igeを考慮することで、ヘッド重量Whを増大させても、ヘッドスピードが向上しうる。このようなIsw/Igeの最適化は、例えば、単にヘッド重量Whを増大させるだけでなく、次に説明されるシャフト重量Wsやグリップ重量Wgの軽量化により達成される。
ヘッド重量Whの増大により、ボールの初速が増加する。これらの観点から、ヘッド重量Whは、196g(0.196kg)以上が好ましく、197g(0.197kg)以上がより好ましい。上記タイプ3のゴルファーのリリース能力の観点から、ヘッド重量Whは、210g(0.210kg)以下が好ましく、205g(0.205kg)以下がより好ましく、200g(0.200kg)以下がより好ましく、199g(0.199kg)以下がより好ましい。
[シャフト重量Ws]
シャフトの強度及び耐久性の観点から、シャフト重量Wsは、40g(0.040kg)以上が好ましく、45g(0.045kg)以上がより好ましく、50g(0.050kg)以上がより好ましい。タイプ3のゴルファーの振りやすさの観点から、シャフト重量Wsは、65g(0.065kg)以下が好ましく、63g(0.063kg)以下がより好ましく、62g(0.062kg)以下がより好ましく、61g(0.061kg)以下がより好ましい。
[グリップ重量Wg]
適度なIswを実現する観点から、グリップ重量は、37g(0.037kg)以下が好ましく、36g(0.036kg)以下がより好ましい。
グリップの強度及び耐久性の観点から、グリップ重量Wgは、15g(0.015kg)以上が好ましく、18g(0.018kg)以上がより好ましく、20g(0.020kg)以上がより好ましく、25g(0.025kg)以上がより好ましい。
グリップ重量Wgは、グリップの体積、ゴムの比重、発泡ゴムの使用等によって調整されうる。発泡ゴムと未発泡ゴムとの併用により、グリップ重量Wgが調整されてもよい。
[シャフト長さLf2]
スイングの回転半径を大きくしてヘッドスピードを高める観点から、シャフト長さLf2は、99cm以上が好ましく、105cm以上がより好ましく、107cm以上がより好ましく、110cm以上がより好ましい。打点のバラツキを抑制する観点から、シャフト長さLf2は、117cm以下が好ましく、116cm以下がより好ましく、115cm以下がより好ましい。
[距離Lf1]
シャフト重心Gsがバット端Btに近づくことで、より多くの重量をヘッドに配分することができる。この観点から、距離Lf1(図1参照)は、560mm以上が好ましく、570mm以上がより好ましく、580mm以上がより好ましく、590mm以上がより好ましい。距離Lf1が過大である場合、シャフト先端部に配分されうる重量が少なくなるため、シャフト先端部の強度が低下しやすい。この観点から、距離Lf1は、800mm以下が好ましく、780mm以下がより好ましく、760mm以下がより好ましい。
[Lf1/Lf2]
ヘッドへの重量配分を高め、リストコックを促進する観点から、Lf1/Lf2は、0.53以上が好ましく、0.55以上がより好ましく、0.56以上がより好ましく、0.57以上がより好ましい。シャフト先端部の強度を高める観点から、Lf1/Lf2は、0.67以下が好ましく、0.66以下がより好ましく、0.65以下がより好ましい。
[クラブ長さL]
ヘッドスピードを高める観点から、クラブ長さLは、43インチ以上が好ましく、44インチ以上がより好ましく、44.5インチ以上がより好ましく、45インチ以上がより好ましく、45.1インチ以上がより好ましく、45.2インチ以上がより好ましい。打点のバラツキを抑制する観点から、クラブ長さLは、46インチ未満が好ましく、45.8インチ以下がより好ましく、45.6インチ以下がより好ましく、45.5インチ以下がより好ましい。
本願におけるクラブ長さLは、R&A(Royal and Ancient Golf Club of Saint Andrews;全英ゴルフ協会)が定めるゴルフ規則「付属規則II クラブのデザイン」の「1 クラブ」における「1c 長さ」の記載に基づいて測定される。
なお、飛距離性能が特に重視されるのは、ドライバーである。この観点から、好ましいクラブ2は、ドライバーである。飛距離性能の観点から、リアルロフトは、7°以上が好ましく、15°以下が好ましい。高反発エリアを拡げる観点から、ヘッドの体積は、350cc以上が好ましく、380cc以上がより好ましく、400cc以上がより好ましく、420cc以上がより好ましい。ヘッド強度の観点から、ヘッドの体積は、470cc以下が好ましい。
[クラブ重量Wc]
振りやすさの観点から、クラブ重量Wcは、302g(0.302kg)以下が好ましく、300g(0.300kg)以下が好ましく、298g(0.298kg)以下がより好ましく、296g(0.296kg)以下がより好ましい。グリップ、シャフト及びヘッドの強度を考慮すると、クラブ重量は、230g(0.230kg)以上が好ましく、240g(0.240kg)以上がより好ましく、245g(0.245kg)以上がより好ましく、250g(0.250kg)以上がより好ましい。
[Wh/Wc]
リストコックの促進の観点から、比(Wh/Wc)は大きくされるのが好ましい。また、ヘッド重量Whの増大により、反発性能が高まる。リストコックの促進及び反発性能の観点から、Wh/Wcは、0.67以上が好ましく、0.68以上がより好ましい。シャフト等の強度を考慮すると、ヘッド重量は所定値以下が好ましい。この観点から、Wh/Wcは、0.80以下が好ましい。
飛距離を伸ばすためには、ボールスピードの増大が重要である。そのためには、ヘッドスピードを向上させることが効果的であり、且つ、ヘッド重量を増加させることも効果的である。前者を実現するためには、慣性モーメントIsw,Igeを小さくすることが考えられるが、そのためにはヘッド重量は小さい方がよい。従って、飛距離を伸ばすための以上の2つの試みは、一般的に、トレードオフの関係にある。従来、これらの試みを両立することは困難であった。
ところで、上記(1)(2)の式から明らかなとおり、慣性モーメントIgeが増加すると、それに伴って慣性モーメントIswも必然的に増加する。しかしながら、本発明者らは、図6に示すシミュレーションの結果、たとえ慣性モーメントIgeを増大させたとしても、当該増分に対する慣性モーメントIswの増分を一定値以下とすれば、むしろヘッドスピードを向上させることができることを見いだした。これは、図7に示すシミュレーションの結果から説明されうる。即ちこれは、慣性モーメントIgeが増大すると、リストコックが溜まり易くなるため、ヘッドスピードが向上するからである。
2870(kg・cm)≦Ige<2920(kg・cm)が適したタイプ3のゴルファー)に対しては、Isw/Ige≦2.46とすればよい。以上の条件を満たす慣性モーメントIsw,Igeの組み合わせを選択することで、ヘッド重量を維持しつつも、ヘッドスピードを向上させることができる。従って、ヘッド重量の観点からも、ヘッドスピードの観点からも、大きな運動エネルギーをボールに与えることが可能となる。よって、飛距離が増大しうる。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
下記の表1は、本発明のシャフトに使用可能なプリプレグの例を示す。
Figure 0005826905

[実施例1]
上記シャフト6と同じ積層構成を有するシャフトが作製された。即ち、図2で示されるシート構成を有するシャフトが作製された。製造方法は、上記シャフト6と同じとされた。表1に示されたプリプレグから、適切なものが選択された。各慣性モーメント等が所望の値となるように、プリプレグが選択された。上述された製法により、実施例1に係るシャフトを得た。
得られたシャフトに、市販のドライバーヘッド(ダンロップスポーツ社製のXXIO FORGED(2012年):ロフト9.5°)及びグリップを装着して、実施例1に係るゴルフクラブを得た。実施例1の仕様及び評価結果が、下記の表2に示されている。
[実施例2から3及び比較例1から2]
下記の表2に示される仕様の他は実施例1と同様にして、各実施例及び各比較例に係るシャフト及びゴルフクラブを得た。
これらの実施例及び比較例において、ヘッド重量Whは、ヘッド外面の研磨、及び、粘着剤の使用により、調整された。この粘着剤は、ヘッド内面に固着させて用いた。この粘着剤は熱可塑性であり、常温ではヘッド内面の所定位置に固着し、高温では流動する。この粘着剤は、高温とされてヘッド内部に流し込まれ、その後、室温に冷却して固定された。この粘着剤は、ヘッド重心の位置を変えないように、配置された。
これらの実施例及び比較例では、グリップの材質及び体積により、グリップ重量Wgが調整された。グリップでは、発泡ゴムが用いられた。発泡割合により、グリップの比重が調整された。
所望の慣性モーメントIsw及び慣性モーメントIgeを得るため、必要に応じて、上述した項目(A1)から(A9)により、シャフト仕様が調整された。
Figure 0005826905

[評価方法]
[慣性モーメント]
上記慣性モーメントIswは、上述の式(1)によって算出された。上記慣性モーメントIgeは、上述の式(2)によって算出された。上記クラブ慣性モーメントIcは、INERTIA DYNAMICS社製のMODEL NUMBER RK/005−002を用いて測定した。算出された値が、上記表2に示される。
[ヘッドスピード、ボール初速]
上記タイプ3に属する5名のテスターが評価を行った。各テスターが、各クラブを、10回ずつ打球した。従って、各クラブごとに、合計で50回の打撃がなされた。これらの打撃において、インパクトにおけるヘッドスピードと、ボール初速とが、計測された。50のデータの平均値が、上記表2に示される。
コック解放時の角度θ1とは、コックの解放が開始された時点でのコック角度θ1である。表2で示されている値は、比較例1との差である。この値が小さいほど、コックが溜まっていたことを示している。例えば、実施例1及び実施例2では、比較例1よりも小さな値になっている。実施例1及び実施例2では、比較例1よりもコックが溜まっていたことが分かる。
比較例1、2に対して、実施例1から3では、ヘッドスピード及びボールスピードが共に大きかった。これらの評価結果が示すように、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、ゴルフクラブに適用されうる。
2・・・ゴルフクラブ
4・・・ヘッド
6・・・シャフト
8・・・グリップ
s1〜s11・・・プリプレグシート
Zx・・・スイング軸
Zy・・・グリップエンドを通る軸
Z1・・・シャフト軸線
Gc・・・クラブの重心
Gs・・・シャフトの重心
Gh・・・ヘッドの重心
Gg・・・グリップの重心
Tp・・・シャフトの先端
Bt・・・シャフトの後端

Claims (5)

  1. ヘッド、シャフト及びグリップを備えており、
    スイング軸回りのクラブ慣性モーメントがIsw(kg・cm)とされ、
    グリップエンド回りのクラブ慣性モーメントがIge(kg・cm)とされるとき、
    上記慣性モーメントIgeが、2870(kg・cm)以上2920(kg・cm)未満であり、
    ヘッド重量Whが0.196kg以上であり、
    Isw/Igeが2.46以下であるゴルフクラブ。
    ただし、クラブ重量がWc(kg)とされ、グリップエンドからクラブ重心までの軸方向距離がLc(cm)とされ、クラブ重心回りのクラブ慣性モーメントがIc(kg・cm)とされるとき、
    上記慣性モーメントIsw(kg・cm)は下記の式(1)により算出され、上記慣性モーメントIge(kg・cm)は下記の式(2)により算出される。
    Isw=Wc×(Lc+60)+Ic ・・・(1)
    Ige=Wc×(Lc)+Ic ・・・(2)
  2. グリップ重量Wgが0.037kg以下である請求項1に記載のゴルフクラブ。
  3. Wh/Wcが0.67以上である請求項1又は2に記載のゴルフクラブ。
  4. クラブ長さが46インチ(1.1684メートル)未満である請求項1から3のいずれかに記載のゴルフクラブ。
  5. チップ端からシャフト重心までの軸方向距離がLf1(mm)とされ、
    シャフト長さがLf2(mm)とされるとき、
    Lf1/Lf2が0.53以上0.67以下である請求項1から4のいずれかに記載のゴルフクラブ。
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