JP5419836B2 - かつら、かつらベース及びかつらの製造方法 - Google Patents

かつら、かつらベース及びかつらの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、複層構造のかつらベース、このかつらベースを用いたかつら並びにその製造方法に関する。
従来、かつらは、織物からなるネット部材や人工皮膚からなるかつらベースに天然毛髪や人工毛髪などの毛髪を植設することにより製造されている。ネット部材を用いたかつらは、ネット部材を構成するフィラメントに毛髪を結着する作業が必要である。このようなかつらでは時間の経過により毛髪の結着部が緩んで毛髪が脱落しやすい。また、毛髪の結着部が緩むことで毛髪が倒れ易くなりボリューム感が低下し、所望のヘアスタイルを得ることができないことがある。そのため、例えば特許文献1や特許文献2に開示されているように、ネット部材や人工皮膚などを積層した複数の層からなるかつらベースを用いたかつらが提供されている。
特開2006−183215号公報 特開2008−274451号公報
特許文献1では、ウレタン樹脂などの合成樹脂を素材とした人工皮膚からなる第1のベース部材と、第1のベース部材の裏面側にネット部材からなる第2のベース部材とを重ね合わせてかつらベースを作製する。第2のネットベース部材に毛髪を結着し、第1のベース部材を貫通させて第1のベース部材の表側に毛髪を引き出すことでかつらを製造する。この方法によれば、第1のベース部材の人工皮膚の弾性に基づく貫通孔の収縮作用によって、毛髪が保持されて直立することになり、毛髪の立ち上がりに優れるためボリューム感を増すことができる。
しかしながら、人工皮膚の収縮作用により毛髪を支持して立ち上がらせるため、毛髪の根元部分が人工皮膚の柔軟性により支持されて多少立ち上がるものの、頭皮に比べると毛髪の根元部分における可動範囲が不足する場合がある。そのためドライヤー、スタイルセット、シャンプー、スチーマー等の各種の操作を繰り返すことで、毛髪に変形や倒れ癖がつくことがあった。また人工皮膚の収縮作用で毛髪を立ち上がらせるには、第1のかつらベースである人工皮膚を厚くする必要があるため、柔軟性が低下して装着感が低下することもあった。
特許文献2では、複数の毛髪が結び付けられた第1の網目層と、第1の網目層上に配置された第2の網目層とでかつらベースを構成し、第2の網目層から毛髪を引き出してかつらを製造する。この方法によれば、かつらベースがメッシュシート等のネット部材で構成され、第1の網目層に毛髪が結び付けられることから、毛髪の脱落が抑制される。
しかしながら、このようなかつらでは、第1の網目層に結び付けられた毛髪を、第1の網目層に隣接する第2の網目層から引き出しただけであるため、各種の操作を繰り返すことで結着部が僅かでも緩むと毛髪が倒れてしまい、十分なボリューム感を得ることができなかった。また毛髪を結び付けることで結び玉が生じるため、外部から結び玉が黒い点のように露見し、不自然に見えることがある。
しかも特許文献2では、第1の網目層と第2の網目層との接合方法について言及されていないが、通気性を考慮すると網目層同士は接着されずに重なりあっているだけと考えられる。そうすると、時間の経過によりそれぞれの網目層が分離しやすく、かつらの装着感が低下することがある。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたもので、毛髪を立ち上がらせてボリューム感があるヘアスタイルを容易に形成でき、しかもその状態を長期間持続することが可能なかつらを提供することを第1の目的とし、このかつらに用いることができるかつらベースを提供することを第2の目的とし、このかつらを容易に製造できるかつらの製造方法を提供することを第3の目的としている。
上記第1の目的を達成するため、本発明のかつらは、第1のかつらベースと、第1のかつらベースの裏側に配置されて頭皮側となる第2のかつらベースとを備えたかつらにおいて、第1のかつらベースの少なくとも裏側に凹凸形状を有し、第1のかつらベースの裏側に形成された凸部が第2のかつらベースに接合されることで、第1のかつらベースの凹部により所定の高さの隙間が形成され、第2のかつらベースに取り付けられた毛髪の先端側が、隙間を通して第1のかつらベースの裏側から表側に引き出されていることを特徴とする。
このかつらでは、第1のかつらベースはフィラメントが立体的に編み込まれることで立体的編み込み構造に形成され、且つ第2のかつらベースは合成樹脂製の人工皮膚から成り、第1のかつらベースの表側に配置されたフィラメントと第2のかつらベースの表面との間に所定高さの隙間が形成されている。第1のかつらベースと第2のかつらベースとは、少なくともかつらの分け目領域に取り付けられている。隙間の高さは0.1mm〜0.5mmの範囲とするのが好ましい。
毛髪は第2のかつらベースにV字状に植設されていてもよい。その場合、第2のかつらベースの裏側には毛髪を固着する接着剤層が形成されていてもよい。
第2のかつらベースの表側には、第1のかつらベースの裏側よりも平滑な粗面化処理による凹凸形状が設けられているのが好ましい。
上記第2の目的を達成するため、本発明のかつらベースは、第1のかつらベースと、第1のかつらベースの裏側に配置された頭皮側の第2のかつらベースとを備えた複層構造のかつらベースにおいて、第1のかつらベースの少なくとも裏側に凹凸形状を有し、第1のかつらベースの裏側に形成された凸部が第2のかつらベースに接合されることで、第1のかつらベース凹部により所定の高さの隙間が形成されていることを特徴とする。
このかつらベースでは、第1のかつらベースはフィラメントが立体的に編み込まれることで立体的編み込み構造を形成して成り、且つ第2のかつらベースは合成樹脂製の人工皮膚から成り、第1のかつらベースの表側に配置されたフィラメントと第2のかつらベースの表面の間に所定高さの隙間が形成されている。
上記第3の目的を達成するため、本発明は、第1のかつらベースと、第1のかつらベースの裏側に配置される頭皮側の第2のかつらベースとを備えたかつらを製造する方法において、少なくとも裏側に凹凸形状を有する第1のかつらベースを準備し、第1のかつらベースの凸部を第2のかつらベースに接合することで、第1のかつらベースの凹部により所定の高さの隙間を形成して複層構造のかつらベースを作製し、第2のかつらベースに毛髪を取り付け、且つ毛髪の先端側を隙間に通して第1のかつらベースの裏側から表側に引き出すことを特徴とする。
このかつらの製造方法では、フィラメントが立体的に編み込まれることで立体的編み込み構造を形成した第1のかつらベースを準備し、第1のかつらベースの表側に配置されたフィラメントと第2のかつらベースの表面との間に所定高さの隙間を設けるのが好適である。
本発明のかつらによれば、第1のかつらベースの裏側に形成された凸部が第2のかつらベースに接合されることで、第1のかつらベースの凹部により所定の高さの隙間が形成される。そのため、第2のかつらベースに取り付けられた毛髪の先端側を隙間を通して第1のかつらベースの表側に引き出せば、第2のかつらベースに取り付けてて固定した毛髪の根元部分を、第2のかつらベースから離間した位置で第1のかつらベースにより支持することができる。これにより毛髪の根元部分を立ち上がらせた状態に保つことが可能である。
しかも所定の高さの隙間が第1のかつらベースの凹部により形成されているため、隙間の大きさがかつら使用時にシャンプー等の操作によっても変化しない。そのため、かつら製造直後だけでなく、かつらを長期間使用する場合にも毛髪を立ち上がらせた状態に保つことができる。
その結果、毛髪の根元部分の立ち上がり状態を長期間持続することができ、ボリューム感があるヘアスタイルを容易に形成できると共に、その状態を長期間持続することが可能なかつらを提供することが可能である。
特に、フィラメントが立体的に編み込まれて立体的編み込み構造にされた第1のかつらベースが第2のかつらベースに接合されていれば、第1のかつらベースの表側に配置されたフィラメントと第2のかつらベースの人工皮膚の表面との間に所定高さの隙間を形成できる。その場合、第2のかつらベースに取り付けられた毛髪の先端側が第1のかつらベースの表側に引き出されると、第2のかつらベースに取り付けて固定した毛髪の根元部分を、第1のかつらベースの表側に配置されたフィラメントにより固定することなく支持することができる。これにより可動領域を設けて毛髪を立ち上がらせた状態に保つことが可能である。そのため、毛髪の根元部分の立ち上がり状態をより長期間持続することができる。
また、毛髪を植設する第2のかつらベースに人工皮膚を用いれば、植設した毛髪の毛止めの接着剤層を第2のかつらベースの裏側に形成したとしても、裏側から表側に接着剤が浸出しない。そのため第1のかつらベースと第2のかつらベースとが接着剤により一体化したり密着して隙間が失われることがない。その結果、例えば結び目が形成されないV字状の植設を採用することも可能であり、外部から視認される結び目がなく、毛髪が十分に固定されて立ち上がった状態のかつらを実現することができる。しかも、人工皮膚の弾性に基づく収縮作用により毛髪を立ち上がった状態で保持する必要がないので、かつらベースの人工皮膚を厚く形成する必要がなく、さらに接着剤層が厚く形成されないため、かつらベースの柔軟性が低下して装着感が低下するようなことも防止できる。
本発明のかつらベースによれば、このようなかつらに用いることができるかつらベースを提供することができる。
本発明のかつらの製造方法によれば、このようなかつらを容易に製造できるかつらの製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るかつらを模式的に示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るかつらの一部を模式的に示す部分断面図である。 本発明の一実施形態に係るかつらの一部を示す拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る第1のかつらベースを構成するフィラメントの編成を表した像である。 本発明の一実施形態に係る複層構造のかつらベースの断面を表した像である。 従来の平織りで織ったネット部材を用いたかつらベースを表した像である。
以下、本発明に係るかつらの好ましい実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、この実施形態のかつら1は、装着者の頭部の形状に即した形状の第1のかつらベース3と、該第1のかつらベース3の裏側に配置されて頭皮側となる第2のかつらベース4とで構成された複層かつらベース2を備えている。そして第2のかつらベース4に毛髪20が取り付けられ、毛髪20の先端側が第1のかつらベース3の裏側から表側に引き出された状態でかつら1が形成されている。
なお、かつら1には複数の毛髪20が植設されているが、図1及び図2では便宜上、一部の毛髪20のみを図示している。
まず、第1のかつらベース3について説明する。
第1のかつらベース3は、フィラメント8が立体的に編み込まれることで、立体的編み込み構造を形成するように編成されたネット部材により構成されている。このネット部材の立体的編み込み構造では、例えば図3乃至図5に詳細に示すように、1本又は複数本のフィラメント8が二次元方向に湾曲又は屈曲して互いに交差すると共に、フィラメント8が二次元方向に対して両側となる上下方向に大きく湾曲又は屈曲して互いに交差している。そのため、1本又は複数本のフィラメント8が各フィラメント8の直径程度に上下しつつ二次元方向に湾曲又は屈曲して互いに交差してなる平面的な織物とは相違する、三次元構造となっている。
ネット部材の厚みは特に限定されるものではないが、フィラメント8の最大直径の2倍〜10倍となるものであってもよい。厚みがフィラメント8の最大直径に比べて過剰に薄いと毛髪20を立ち上がった状態で支持する作用が得られない。一方、フィラメント8の最大直径に比べて過剰に厚いと、立体的編み込み構造を有するネット部材のフィラメント8が製造時又は使用時に倒れて第2のかつらベース4に密着し易くなる結果、毛髪20を立ち上がった状態で支持する作用を維持し難い。
ネット部材のフィラメント8は、例えば10〜50dtexのモノフィラメント又はマルチフィラメントであってもよい。フィラメント8が過剰に太いとかつら1を装着した際、第1のかつらベース3が露見し易くなり、一方フィラメント8が過剰に細いとフィラメント8の弾性が不足して立体的編み込み構造を維持し難くなる。
フィラメント8は、使用時に外部から視認され難い太さで立体的に編み込まれた際、その立体的編み込み構造を維持できる程度の弾性を有する材料からなるのがよい。例えば、各種の樹脂からなるものが使用可能であるが、形状保持性に優れたポリエステルが特に良い。
ネット部材により形成された第1のかつらベース3では、1本又は複数本のフィラメント8が互いに交差することでフィラメント8間に空間が形成され、少なくとも裏側が微視的に凹凸形状となっている。そして第1のかつらベース3の表側には各フィラメント8が互いに交差して表側編み目7が形成され、さらにフィラメント8が表側編み目7より裏側に突出することで凸部10が形成されている。なおこの実施形態では、凹部は凸部10以外の部位であり、第1のかつらベース3の裏側に配置されるフィラメント8間の間隙や編み目等が含まれる。
表側編み目7はフィラメント8の編み込み形状に応じた形状を呈する。例えば平面視において、フィラメント8により閉じた形状で多数の中空空間11が形成されるのが特に好適である。中空空間11はフィラメント8を編み込むことで繰り返される単位形状であってもよいが、図3乃至図5に詳細に示すように複雑な形状の場合などには、複数のフィラメント8により囲まれる中空空間11が様々な形状となっていてもよい。
凸部10は、表側編み目7を構成するフィラメント8と同一のフィラメント8からなるものであっても、表側編み目7を構成するフィラメント8とは異なるフィラメント8からなるものであってもよい。この凸部10も編み目により形成されていてもよく、その場合表側編み目7と同じ形状の編み目であってもよい。
第1のかつらベース3を構成するネット部材はフィラメントが規則的に編み込まれた編み物からなるのがよいが、螺旋状に凹凸を編成するために、例えば丸編みで編み上げたものが好ましい。また、表側編み目7及び凸部10を形成し易いために両面編みとしてもよい。
第1のかつらベース3の凸部10の高さは、後述する第2のかつらベース4と接合された状態で、毛髪20の立ち上がりに優れ、頭部にかつらを装着したときの自然な外観を呈するように設定される。具体的には、第1のかつらベース3の凸部10の高さは、第2のかつらベース4と接合された状態で、第1のかつらベース3の表側に配置されたフィラメント8と第2のかつらベース4の表側に配置される表面との間に、所定高さhの隙間を形成可能な範囲となっている。
第1のかつらベース3の表側に配置されたフィラメント8と第2のかつらベース4との間の高さhは、少なくとも第1のかつらベース3のフィラメント8の最大直径より高く、目安として0.1mm〜0.5mmの範囲とするのが好ましい。第1のかつらベース3の表側に配置されたフィラメント8において、少なくとも第2のかつらベース4の表面から最も離れた高さ、好ましくは表側編み目7を構成するフィラメント8全体が第2のかつらベース4の表面からこの範囲の高さに配置されるようにしてもよい。
このような第1のかつらベース3では、図2及び図3に示すように、第2のかつらベース4に取り付けられた毛髪20の根元部分を、第2のかつらベース4から所定高さh以上の位置でフィラメント8により支持することで、毛髪20を例えば略垂直方向に立ち上がらせて支持することができる。
しかも図2及び図3に示すように、フィラメント8により第2のかつらベース4の表面から離間した位置に中空空間11が設けられている。この中空空間11により毛髪20の可動領域aが確保され、毛髪20が可動領域aの範囲内で移動することができる。そのため、どの方向から毛髪20を梳かしても順応することができ、毛髪20の倒伏を防止することができる。
次に、第2のかつらベース4について説明する。
第2のかつらベース4は頭皮に類似する合成樹脂製の人工皮膚からなる。ウレタン樹脂やシリコン樹脂のような軟質合成樹脂にて装着者の頭部形状に合わせて成形することができる。この人工皮膚はある程度の弾力性を有しているため頭部へのフィット感に優れている。この人工皮膚製の第2のかつらベース4では、内部にメッシュ状の基布14が積層又は埋設されていてもよい。
第2のかつらベース4の厚さは0.05mm〜0.22mmとしてもよく、特に0.13〜0.15mmの範囲が好ましい。従来のかつらのように、毛髪20を立ち上げるために人工皮膚の収縮作用を求める必要がないので、人工皮膚を薄く形成できる。人工皮膚を薄くしても第1のかつらベース3の表側と第2のかつらベース4の間の隙間により、確実に毛髪20を立ち上げてボリューム感のあるヘアスタイルを得ることができる。
第2のかつらベース4の表側、即ち、第1のかつらベース3側となる面は第1のかつらベース3の裏側よりも凹凸が少なく平滑に形成されている。第2のかつらベース4の表側が第1のかつらベース3の裏側より大きい凹凸形状であると、第1のかつらベース3の表側に配置されたフィラメント8と第2のかつらベース4の表面との間に所定高さhの隙間を安定して形成し難くなる。
この第2のかつらベース4は、かつら1の表面での光沢をなくすための粗面化処理が行われるなどにより、表面に微細な凹凸形状が形成されているのがよい。
第2のかつらベース4上に微細な凹凸形状を形成することで、第1のかつらベース3と第2のかつらベース4とを重ね合わせて接合する製造時や、かつら1の使用時に、第1のかつらベース3が第2のかつらベース4に密着することを防止できる。そのため第1のかつらベース3の表側に配置されるフィラメント8と第2のかつらベース4の表面との間に凸部10の高さに基づく所定高さhの隙間を形成することができる。
本実施形態の複層かつらベース2は、このような第1のかつらベース3と第2のかつらベース4とを接合することで形成されている。複層かつらベース2は、図2及び図3に示すように、第1のかつらベース3の凸部10のみが接地部位22で第2のかつらベース4と接合されている。接合方法は接着してもよいが、この実施形態では第1のかつらベース3の凸部10の裏側部分のみが第2のかつらベース4を構成する樹脂に埋設されるように溶着している。溶着は熱により樹脂を溶融して行ってもよく、薬剤を用いて一部を溶解又は軟化して行ってもよい。なお第1のかつらベース3の凸部10と第2のかつらベース4を接合可能であれば他の方法により接合することも可能である。
本実施形態のかつら1は、このような複層かつらベース2に毛髪20を植設して構成されている。具体的には、毛髪20が第2のかつらベース4にV字状に植設して取り付けられ、この毛髪20の先端側が第1のかつらベース3の表側に配置されたフィラメント8間を通して第1のかつらベース3の表側に引き出されている。
第2のかつらベース4へ毛髪20をV字状に植設するには、例えば図2に示すように、毛髪20を第1のかつらベース3及び第2のかつらベース4の表側から裏側に、二つ折りした毛髪20を貫通させる。そして毛髪20の一方の先端側を、貫通させた位置に近接する他の位置において第1のかつらベース3及び第2のかつらベース4の裏側から表側に引き出すことで植設する。これにより毛髪20の取り付け部分に、毛髪20の結び玉が生じず、かつらとして自然な外観を呈することができる。ただし、このような植え方に限られるものではない。
次に、植設した毛髪20を固着する接着剤層5について説明する。図2及び図3に示すように、毛髪20を植設した後、第2のかつらベース4の裏側から、有機溶剤で希釈した毛髪固着用接着剤を塗布し、硬化させることで第2のかつらベース4から裏側に突出している毛髪20の折り返し部21を被覆して固着する。これにより、毛髪20の脱落を防止することができると共に、装着者の頭皮に当接する部分のザラつきを低減することができ、快適にかつら1を装着することができる。
この実施形態のかつら1では、第1のかつらベース3と第2のかつらベース4とで構成された複層かつらベース2を用いてかつら1全体を形成することもできるが、図1に示すように、例えばかつら1の分け目領域6などに部分的に適用してもよい。その場合、分け目領域6以外は、公知の織物等からなる各種のネット部材や人工皮膚を用いたかつらベースに毛髪20を植設した構成にしていてもよい。なおかつら1の分け目領域6の位置、形状、大きさなどは、ヘアスタイルによって適宜変更可能である。
以上のような構成のかつら1によれば、例えば図2又は図3に示すように、第1のかつらベース3としてフィラメント8を立体的に編み込むことで立体的編み込み構造を有するネット部材を用いている。そして第1のかつらベース3の裏側に形成された凸部10を第2のかつらベース4に接合することで、第1のかつらベース3の凹部により所定の高さhの隙間が形成されている。そのため、第2のかつらベース4に取り付けられた毛髪20の先端側が隙間を通して第1のかつらベース3の表側に引き出されることで、第2のかつらベース4に取り付けられて固定された毛髪20の根元部分を、第2のかつらベース4から離間した位置で第1のかつらベース3により可動領域aを設けて支持することができる。これにより毛髪20の根元部分を立ち上がらせた状態に維持することが可能である。
仮に図6に示すように、平織りによるネット部材を編成して第1のかつらベース3’とし、この第1のかつらベース3’を第2のかつらベース4に接合して複層かつらベース2’を構成したとする。この複層かつらベース2’では第1のかつらベース3’が、例えば図5に示すような本実施形態に係る第1のかつらベース3に比べ、著しく平坦な形状となる。そのため図6の複層かつらベース2’では、第1のかつらベース3’の表側に配置されたフィラメント8と第2のかつらベース4の表面との間には殆ど隙間が形成されない。その結果、図6に示す第2のかつらベース4に毛髪20を取り付けたとしても、毛髪20が倒伏して立ち上がらず、十分なボリューム感のあるヘアスタイルを得ることはできない。ところが、例えば図5に示すような本実施形態に係る複層かつらベース2では、図3に示すように、第2のかつらベース4から離間した位置で毛髪20の根元部分を支持することができるため、毛髪20を立ち上がらせた状態に保つことができる。
しかも、所定の高さhの隙間が第1のかつらベース3の凹部により形成されている。特に第1のかつらベース3はフィラメント8が立体的に編み込まれて立体的編み込み構造が形成されて成り、第1のかつらベース3の凸部10のみが接地部位22で第2のかつらベース4と接合している。そのため、第1のかつらベース3の表側に配置されたフィラメント8と第2のかつらベース4の表面との間における隙間がかつら1の製造直後に形成できるだけでなく、潰れ難い。それ故、かつら1の使用時のシャンプー等のような各種の操作によって変化し難く、可動領域aを確保しつつ毛髪20を立ち上がらせた状態に保つことが可能である。
よって本発明によれば、毛髪20の根元部分の立ち上がり状態を長期間持続することができ、ボリューム感があるヘアスタイルを容易に形成でき、しかもその状態を長期間持続させることが可能である。
このかつら1では、毛髪20を植設する第2のかつらベース4が人工皮膚からなるので、植設した毛髪20の毛止めの接着剤層5を第2のかつらベース4の裏側に形成したとしても、裏側から第2のかつらベース4を透過して表側に接着剤が浸出することがない。そのため第1のかつらベース3が第2のかつらベース4の表面側に浸出した接着剤により一体化したり密着して隙間が失われることを防止できる。また、接着剤層5を形成することで、結び目が形成されないV字状の植設を採用することができ、その結果、外部から結び目が視認されるようなことがなく、優れた外観を確保できる。
また、人工皮膚の弾性に基づく収縮作用によって毛髪を保持する必要がないので、複層かつらベース2の人工皮膚や接着剤層5を薄く形成することができ、複層かつらベース2の硬化による柔軟性の低下を防ぎ、装着感が低下することも防止できる。
このかつら1では、第2のかつらベース4の表側に、第1のかつらベース3の裏側よりも平滑な凹凸形状が設けられているので、第1のかつらベース3のフィラメント8が潰れて第2のかつらベース4の表側に接触しても付着し難い。従って、製造時や使用時に加熱されたり長時間が経過しても、第1のかつらベース3と第2のかつらベース4との間が密着するようなことがない。そのため第1のかつらベース3の表側編み目7と第2のかつらベース4との密着を確実に防止し、隙間を形成することができ、植毛した毛髪20が立ち上がった状態で維持してボリューム感があるヘアスタイルの状態を保つことができる。
上記実施形態は本発明の範囲内において適宜変更可能である。例えば上記では第1のかつらベース3として、フィラメント8が立体的に編み込まれることで立体的編み込み構造に形成されたネット部材を用い、第2のかつらベース4として、人工皮膚を用いた例について説明した。しかし第1のかつらベース3及び第2のかつらベース4はかつらベースとして使用可能なものであって、両者を接合することで所定高さhの隙間を形成できるものであれば他のかつらベース材料であっても使用可能である。
上記では第1のかつらベース3の表側に配置されるフィラメント8により表側編み目7を構成し、この表側編み目7の全体が第2のかつらベース4の表面との間に隙間を形成した例について説明したが、表側編み目7を構成するフィラメント8の一部が第2のかつらベース4に本発明の範囲内で近接していてもよい。
また、第1のかつらベース3の表側に配置されるフィラメント8が、編み目を形成せずに第2のかつらベース4から所定高さの隙間を形成するように離間して配置したものであってもよい。その場合、毛髪20を支持できれば各毛髪20の周囲を囲まない状態で隣接配置していても本発明を適用可能である。
上記では、第1のかつらベース3の略全面における凸部10を第2のかつらベース4に接合したが、第1のかつらベース3と第2のかつらベース4とが互いに分離したり分離して変形が生じることがなければ、周囲で接合されていたり、互いに離間した複数の位置で局部的に接合されていてもよい。
次に、本発明に係るかつらの製造方法を実施例を用いて説明する。
(実施例1)
はじめに第1工程として、第1のかつらベース3を作製した。
第1のかつらベース3に使用するネット部材は、図4に示すように28dtexのポリエステルからなるフィラメント8を立体的に編み込んで編成(丸編みの応用)することで立体的編み込み構造を形成した。凸部10の高さは0.36mmであった。
かつら装着者の頭部形状に模して作製した雄型の石膏型に、第1のかつらベース3用のネット部材を張り付けて固定してから、熱硬化性ウレタン樹脂溶液を塗布し、加熱温度100℃で8時間乾燥させて頭部形状に成形し、第1のかつらベース3を石膏型から取り外した。
使用した熱硬化性ウレタン樹脂溶液は、日新レジン株式会社製のE−64A(No.1.2.3)を6.5g、E65BS(No.1)を3.5g、メチルエチルケトンを所定量混合したものを使用した。なおメチルエチルケトンの配合量を調整することでネット部材の剛軟度を調整することができる。
第2工程として、第2のかつらベース4を作製した。
かつら装着者の頭部形状に模して作製した雄型の石膏型に、第2のかつらベース4の基布14用のネット部材を張り付けて固定し、合成樹脂溶液を塗布し、加熱温度70℃で30分間乾燥させた。第2のかつらベース4が所望の厚さになるまで、合成樹脂溶液の塗布と乾燥を繰り返した。その後、粗面化処理溶液をスプレーガンにて塗布し、加熱温度70℃の乾燥後、さらに、加熱温度100℃で8時間乾燥させて頭部形状に成形した。作製した第2のかつらベース4は次工程で使用するため石膏型から取り外さなかった。
使用した合成樹脂溶液は、大日精化工業株式会社製のレザミンP−8766を180g、メチルエチルケトンを160g、ジメチルホルムアミドを630g、抗菌剤を30g混合したものであった。また、使用した粗面化処理溶液は、上記の合成樹脂溶液に粉末状のシリカを所定量混合したものを使用した。
第3工程として、第1のかつらベース3と第2のかつらベース4とを接着して複層かつらベース2を作製した。
上記工程で石膏型12に固定された第2のかつらベース4の上に、第1のかつらベース3を重ね合わせた後、その上よりメチルエチルケトンを所定量塗布した。これにより、第2のかつらベース4の表面が若干溶融し、図5に示すように、第1のかつらベース3の凸部10と第2のかつらベース4との一部が接地部位22で接着することができた。なお、第2のかつらベース4の表側に微細な凹凸が形成されていたので、第1のかつらベース3と全体が密着して接着されることはなかった。
第4工程として、第1のかつらベース3の裏側に位置する第2のかつらベース4に毛髪20を取り付けた。
毛髪20を取り付けるには、まず頭部形状の雄型に複層かつらベース2を固定した。毛髪20の中央部を二つ折りにして毛髪20の折り返し部21を複層かつらベース2の表側から第2のかつらベース4の裏側に貫通させた。複層かつらベース2の表面の近接位置から鉤針を挿入して第2のかつらベース4を貫通させてから、毛髪20を第1のかつらベース3の表面側に引抜いて植設を行なった。植設する毛髪20は天然毛髪もしくは人工毛髪のいずれでもよい。
次に、第5工程として、複層かつらベース2の裏面に毛髪20を固着するための接着剤を塗布した。
かつら装着者の頭部形状に模して作製した雄型の石膏型に、第2のかつらベース4の裏側を上側にすることで表裏反転した複層かつらベース2を張り付けて固定した。第2のかつらベース4の裏側に毛髪固着用接着剤を塗布して、加熱温度50℃で30分乾燥させた。
さらに、第2のかつらベース4の裏面に毛髪固着用接着剤を塗布し、加熱温度55℃で6時間乾燥させた。使用した毛髪固着用接着剤は、大日精化工業株式会社製のレザミンP−8766を120g、メチルエチルケトンを528g、ジメチルホルムアミドを334g、抗菌剤を18g混合したものであった。
(実施例2)
第2のかつらベース4の作製において、粗面化処理溶液の塗布を行わないこと以外は実施例1と同様の製造工程を行った。
(実施例3)
第1のかつらベース3において、ネット部材の凹凸形状で凸部10の高さが0.83mmのネット部材を使用した。それ以外は実施例1と同様の製造工程を行った。
(比較例1)
第1のかつらベース3において、ネット部材の凹凸形状で凸部10の高さが0.053mmのネット部材を使用した以外は実施例1と同様の製造工程を行った。この比較例1では第1のかつらベース3の表側編み目7と第2のかつらベース4との間に隙間が実質的に形成できなかった。
(植設した毛髪の立ち上がり評価)
実施例及び比較例で植設した毛髪20の立ち上がり状態と、その立ち上がり状態の保持性とを評価した。結果を表1に示す。
評価方法は、表1に示す操作で所定のヘアスタイルをドライヤー・ブラシによる操作、シャンプー・ドライヤー・ブラシによる操作、スチーマー・ブラシによる操作でスタイルセットした後、複層かつらベース2の表面(第1のかつらベース3の表面)と植設した毛髪20とのなす角度を測定した。表1中、角度が大きい程、毛髪20の立ち上がりが良好と判断した。
表1の結果より、実施例1ではどの操作でも毛髪の立ち上がり状態が高く良好で、それぞれの操作による差が見られない。これは、どの操作でも第1のかつらベース3の表側編み目7と第2のかつらベース4との隙間が所定高さhを保ち、その隙間で植設した毛髪20が支持されていることを表している。
一方、実施例2では実施例1と比べて毛髪20の立ち上がり度合いがやや劣り、且つスタイルセット操作がシャンプー・ドライヤー・ブラシによる操作、スチーマー・ブラシによる操作になると毛髪20の立ち上がり程度が低下していた。これは第2のかつらベース4の表面に粗面化処理を施さなかったので、表面が実施例1に比べて平滑になり、それぞれの操作時に第1のかつらベース3のフィラメント8が第2のかつらベース4に局所的に密着する箇所が多くなり、隙間が所定の高さhを保ち難くなったと考えられる。
実施例3では、最初のドライヤー・ブラシによるスタイルセット後は実施例1よりも立ち上がりが良いが、シャンプー・ドライヤー・ブラシによる操作又はスチーマー・ブラシによる操作になるとシャンプーやスチーマーによって第1のかつらベース3にしわが入ったり、よれたり、波打ちを起こして第2のかつらベース4と局所的に密着してしまい、毛髪20の立ち上がりが低下した。当初の毛髪20の立ち上がりが良好なのは、第1のかつらベース3の表側編み目7と第2のかつらベース4との隙間が広いので、所定の隙間が保たれて、毛髪20がしっかり支持されていたためと考えられる。
また、スタイルセットにおける操作を変えることにより第1のかつらベース3が変形するのは、第1のかつらベース3の表側編み目7と第2のかつらベース4との間の隙間が広過ぎるので、シャンプーやスチーマーによる湿潤、加熱で第1のかつらベース3のネット部材が変形し易く、隙間が狭ければあまり変形しなくても隙間が広いと変形しやすくなるためと考えられる。
比較例1では、第1のかつらベースに使用したネットの凸部10の高さが低いために第2のかつらベースと密着しやすく、それぞれの操作を行うことにより、隙間が無くなり毛髪20の立ち上がりが低下した。
1 かつら
2 複層かつらベース
3 第1のかつらベース
4 第2のかつらベース
5 接着剤層
6 分け目領域
7 表側編み目
8 フィラメント
10 凸部
11 中空空間
14 基布
20 毛髪
21 折り返し部
22 接地部位
a 可動領域
h 高さ

Claims (11)

  1. 第1のかつらベースと、該第1のかつらベースの裏側に配置されて頭皮側となる第2のかつらベースとを備えたかつらにおいて、
    上記第1のかつらベースの少なくとも裏側に凹凸形状を有し、
    上記第1のかつらベースの裏側に形成された凸部が上記第2のかつらベースに接合されることで、上記第1のかつらベースの凹部により所定の高さの隙間が形成され、
    上記第2のかつらベースに取り付けられた毛髪の先端側が、上記隙間を通して上記第1のかつらベースの裏側から表側に引き出されていることを特徴とするかつら。
  2. 前記第1のかつらベースはフィラメントが立体的に編み込まれることで立体的編み込み構造を形成して成り、且つ前記第2のかつらベースは合成樹脂製の人工皮膚から成り、上記第1のかつらベースの表側に配置された上記フィラメントと上記第2のかつらベースの表面との間に上記隙間が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のかつら。
  3. 前記第1のかつらベースと前記第2のかつらベースとが、少なくともかつらの分け目領域に取り付けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のかつら。
  4. 前記隙間の高さが0.1mm〜0.5mmの範囲であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のかつら。
  5. 前記毛髪は前記第2のかつらベースにV字状に植設されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のかつら。
  6. 前記第2のかつらベースの裏側に前記毛髪を固着する接着剤層が形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のかつら。
  7. 前記第2のかつらベースの表側に粗面化処理による凹凸形状が設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のかつら。
  8. 第1のかつらベースと、該第1のかつらベースの裏側に配置された頭皮側の第2のかつらベースとを備えた複層構造のかつらベースにおいて、
    上記第1のかつらベースの少なくとも裏側に凹凸形状を有し、上記第1のかつらベースの裏側に形成された凸部が上記第2のかつらベースに接合されることで、上記第1のかつらベース凹部により所定の高さの隙間が形成されていることを特徴とするかつらベース。
  9. 前記第1のかつらベースはフィラメントが立体的に編み込まれることで立体的編み込み構造を形成して成り、且つ前記第2のかつらベースは合成樹脂製の人工皮膚から成り、上記第1のかつらベースの表側に配置された上記フィラメントと第2のかつらベースの表面との間に上記隙間が形成されていることを特徴とする、請求項8に記載のかつらベース。
  10. 第1のかつらベースと、該第1のかつらベースの裏側に配置された頭皮側の第2のかつらベースとを備えたかつらを製造する方法において、
    少なくとも裏側に凹凸形状を有する上記第1のかつらベースを準備し、
    該第1のかつらベースの凸部を上記第2のかつらベースに接合することで、該第1のかつらベースの凹部により所定の高さの隙間を形成して複層構造のかつらベースを作製し、
    上記第2のかつらベースに毛髪を取り付け、且つ該毛髪の先端側を上記第1のかつらベースの隙間に通して該第1のかつらベースの裏側から表側に引き出すことを特徴とするかつらの製造方法。
  11. フィラメントが立体的に編み込まれることで立体的編み込み構造を形成した前記第1のかつらベースを準備し、該第1のかつらベースの表側に配置された上記フィラメントと第2のかつらベースの表面との間に所定高さの上記隙間を設けることを特徴とする、請求項10に記載のかつらの製造方法。
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