JPH0527456Y2 - - Google Patents

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JPH0527456Y2
JPH0527456Y2 JP14199088U JP14199088U JPH0527456Y2 JP H0527456 Y2 JPH0527456 Y2 JP H0527456Y2 JP 14199088 U JP14199088 U JP 14199088U JP 14199088 U JP14199088 U JP 14199088U JP H0527456 Y2 JPH0527456 Y2 JP H0527456Y2
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hair
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adhesive
wig
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、かつらの構造に関するものである。
[従来の技術] 従来、かつらの人工皮膚に毛髪素材を植毛する
方法として、第2図A〜Dに示すような各種植毛
方法がある。
即ち、第2図Aは、いわゆるV植毛といわれる
もので、植毛作業が簡単であるばかりでなく、植
毛状態も毛が立つて生え際の外観が自然に近い等
の優れた点がある。また、第2図Bは一本掛植毛
であつて、毛根部で結び目を作り、毛の一方の端
を結び目に通して、人工皮膚に固定している。第
2図Cは二本掛植毛であつて、結び目に毛の両端
を通し固定している。第2図Dはいわゆる二枚通
し植毛といつて上記二本掛植毛のものに更に一枚
の人工皮膚に毛髪を通してV植毛のような自然な
生え際に近づけたものである。
以上のように、植毛方法には各種のものがある
が、上記一本掛、二本掛の植毛は、植毛作業に手
間取るだけでなく、結び目により生え際の外観が
見苦しく、しかも毛髪の自由端の方向が一定せ
ず、不自然な印象を拭いきれない欠点がある。ま
た、上記二枚通し植毛は、上記結び目を隠すと共
に、生え際をV植毛のように自然に近付ける目的
で製作されるものであるが、複数で二重手間がか
かり高価になる欠点がある。
従つて上述のように、植毛作業が容易で自然な
生え際となるV植毛が最も優れたものとして一般
的に考えられているが、毛根の人工皮膚への固定
がむつかしく、かつらとして使用中に簡単なブラ
ツシングで毛抜けが発生する欠点があり、一般的
に採用されていない。
[考案が解決しようとする課題] ところで、かつらの人工皮膚として耐薬品性、
酸素透過性に優れているシリコン樹脂を主成分と
するものが最近使用される。そして、このシリコ
ン系の人工皮膚に上記V植毛して、毛髪の毛根部
を接着剤により人工皮膚面に固着して、植毛した
毛髪が抜けるのを防止しようとしている。
しかしながら、上記シリコン樹脂は撥油性が強
くシリコン人工皮膚に対して親和性があり、強力
な毛根をシリコン表面に固着する有効な接着剤は
現在無いために、シリコン人工皮膚にV植毛した
製品は市場に出ていなかつた。苦しあつても、第
2図のDに示す繁雑な2枚通し法によつてV植毛
の外観を与えるものしか市場に出ていない。
本考案は、上記従来の問題点を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、毛髪
を確実かつ安定して固着し、抜け毛が生ずること
のないかつらを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案のかつらは、シリコン樹脂を主成分とす
る人工皮膚の裏面に布帛を添着し、これら人工皮
膚および布帛に毛髪素材をV植毛して毛根部を該
布帛の表面に露出せしめ、露出部の毛髪を接着剤
で固着せしめて成ることを特徴とするものであ
り、上記布帛は10目/cm以上の網目密度を有し、
また、上記毛髪材料としては人毛又はモダアクリ
ル、ポリエステル、ポリアミド系繊維等の人造毛
髪であり、さらに、上記接着剤としてはウレタン
系、エポキシ系、アクリル酸エステル、ゴム系、
シリコン系のものが使われる。
第3図に詳細な部分を記した。
A図は従来の技術によるV植毛法であり、B図
は本考案のかつらの植毛法である。
従来方式では接着剤は毛根の外側を、短い円周
にそつて固定する。そして、毛根の円周の内側は
毛根の表面へ引出すテンシヨンの為に接着剤が滲
透することができない。比の為に、植毛ヘアーは
小さい引張り力によつて抜けてしまい持久的な植
毛効果が得られない。しかし、B図に示した本考
案のヘアーは人工皮膚を通り、更に裏面に配され
た布帛の繊維糸条の外周をぐるりと回つているた
めに接着剤で固定された場合非常に長い距離にわ
たつて接着剤と接することができ毛根の固定効果
も飛躍的に大きくなり実用的なV植毛が達成され
たのである。
例えばA図における毛根の人工皮膚裏面へ露出
するときの厚さHはヘアーの太さである。即ち40
〜80ミクロンであるが、Bにては布の厚さに比例
する。普通使用されるニツトでは400ミクロン前
後の厚さであるから、単純に比例してBでは5〜
10倍の距離にわたつて接着剤にて毛根が固定され
ることになる。更にBでは接着剤が布帛の内側へ
滲透するので毛根の内側も接着剤で固定されるこ
とになり固定の効果が増大することになる。
[実施例] 以下、本考案のかつらの実施例について図面を
参照しながら説明する。
第1図において、1はシリコン樹脂を主成分と
する人工皮膚であつて、耐薬品性に優れているた
め、各種の頭髪用剤や洗剤等に対し不活性で安定
しており、また酸素透過性に優れているため、地
肌による皮膚呼吸を妨げる恐れがない。併し、接
着剤の殆どは接着効果が低い。
2は布帛であつて、上記皮膚1の裏面に接着さ
れている。この接着剤としては、例えばシリコン
系バインダーが好ましいが、周縁を縫成したり、
植毛により固定されるので、仮接合程度でよい。
上記布帛2はタテ編、ヨコ編、レース編等の編
物や織物、不織物であつて、その素材繊維糸が10
目/cm以上の網目密度となつていることが、好適
な植毛密度を得る点で望ましい。
また、上記布帛2の厚みは、0.2〜0.6mmが好ま
しい。
3は毛髪であつて、人毛又はモダアクリル、ポ
リエステル、ポリアミド系の人造繊維を使用し、
上記人工皮膚1の表面側からこれを突き破るよう
にしてV字状の先端を刺し込み、その先端の毛根
部が上記布帛2の表面に露出するように植毛す
る。
4は接着剤であつて、上記布帛2の網目内に浸
透すると共に、布帛2の表面に塗布される。従つ
て、上記植設された毛髪3の毛根部分、すなわち
布帛2の内部及び露出部は上記接着剤4により布
帛2に固着される。特に、布帛2は所定の厚みを
有するので、毛髪3との接着長さが十分確保され
るだけでなく、ある程度の長さに亙つて毛髪2が
露出しているので、該露出部分に於いても十分な
接着長さが確保され、毛髪3を布帛2に強固に固
着することができる。
上記接着剤4としては、ウレタン系、エポキシ
系、アクリル酸エステル、ゴム系等の一般に使用
されている安価な接着剤で十分である。
[考案の効果] 本考案は、シリコン樹脂を主成分とする人工皮
膚の裏面に布帛を添着し、これら人工皮膚および
布帛に毛髪素材をV植毛して毛根部を該布帛の裏
面に露出せしめ、布帛内部および露出部の毛髪を
接着剤で固定せしめて成るので、植毛した毛髪の
毛根部に於ける接着剤による固着長さが十分確保
されるので、毛髪の固着が強固となり、抜け毛の
心配が全くない。かつらの分目部に使用すると毛
が起立するためにつむじが天然に近い感じにな
り、生際が美麗になる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案かつらの要部の断面図、第2図
は従来の植毛方法を示す図、第3図は従来方法と
本法の毛根部詳細図である。 1……人工皮膚、2……布帛、3……毛髪、4
……接着剤。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 シリコン樹脂を主成分とする人工皮膚の裏面
    に布帛を添着したシートに、シリコン人工皮膚
    面より毛髪素材をV植毛して毛根部を該布帛の
    表面に露出せしめ、その毛根部を布帛面に接着
    剤にて固着せしめることを特徴とする安定した
    V植毛されたかつら。 2 上記布帛が10目/cm以上の密度を有すること
    を特徴とする請求項1に記載のかつら。 3 上記布帛がナイロン、ポリエステル、アクリ
    ル系合成繊維の一種類以上より構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のかつら。 4 上記布帛がニツト製品であることを特徴とす
    る請求項1記載のかつら。 5 上記布帛が厚さ0.2ミリ以上であることを特
    徴とする請求項1に記載のかつら。 6 上記記載の毛根の露出距離が0.2ミリメート
    ル以上であることを特徴とする請求項1に記載
    のかつら。
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