JP5415894B2 - 弾性履帯車両 - Google Patents

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Description

本発明は、土木用作業機、建設用作業機または農業用作業機等における弾性履帯が装着された弾性履帯車両に関する。
宅地造成、道路建設、河川整備等の土木工事、建設作業、または農作業等には、無端帯状に形成された弾性履帯が装着された土木用作業機、建設用作業機、または農業用作業機等の弾性履帯車両が使用される。
弾性履帯車両は、その前後に設けられたそれぞれ左右1対の駆動輪、従動輪および左右の接地側に配された転輪に弾性履帯が巻き掛けられ、例えば、走行時の右折または左折を、左右両側の弾性履帯の循環速度を異ならせまたは一方を停止する等により行う。そのため、右折時または左折時等には、弾性履帯車両の方向転換に弾性履帯の方向転換が追随できずに転輪と弾性履帯との間に幅方向のずれが生じやすい。そして、弾性履帯車両の方向転換が急激な場合、または走行面に対して弾性履帯の滑りが良好でない場合等には、弾性履帯車両から弾性履帯が脱落するおそれがある。
幅方向に並び内周面から突出する1対の案内突起を有する弾性履帯が装着される弾性履帯車両においては、1対となって揺動する転輪間に、これらと一体に揺動して幅方向に並ぶ案内突起間に入り込むガイドを配し、弾性履帯の幅方向のずれによる脱落を防止する技術が開示されている(特許文献1)。
特開2001−260956号公報
弾性履帯車両は、建設工事現場、農地等の平坦ではない場所での使用が予定される。特に、例えば建設物の解体作業現場において、弾性履帯車両の駆動輪が、積み上げられたがれき等の角のある段差を乗り越えるとき、その直近の転輪との間が内周側に大きくたわみ、段差の乗り越えに大きな動力を要するだけでなく、弾性履帯の内周面等に外傷を生じさせ、または抗張体の切断等を生じさせるおそれがある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、段差等の乗り越えの際に弾性履帯のた
わみが防止され内周面等に外傷が生じにくい弾性履帯車両を提供することを目的とする。
本発明に係る弾性履帯車両は、前後方向の一方の端に配された駆動輪、前後方向の他方の端に配された従動輪、および前記駆動輪と前記従動輪との間における接地側に配された転輪を有し幅方向に離されて内方に突出する1対の突起が周方向に等間隔に配された弾性履帯を装着可能な弾性履帯車両であって、前記駆動輪とこれに隣り合う前記転輪との間および前記従動輪とこれに隣り合う前記転輪との間のいずれかまたはいずれにも脱輪防止装置が設けられ、前記脱輪防止装置は、前記前後方向に伸びたガイド本体と、前記ガイド本体における前記転輪とは反対の側の端近傍に前記転輪の回転軸に平行な軸廻りに回転可能に一体化された円盤状の回転体と、を有し、前記弾性履帯が装着されたときに、前記ガイド本体が前記弾性履帯の内周面に接することなく前記ガイド本体および前記回転体が前記1対の突起の間に収容されるように配されている。
好ましくは、前記ガイド本体における前記回転体が一体化された側の端近傍が上方に曲げられており、前記弾性履帯が装着されたときに、前記回転体と前記弾性履帯の内周面との距離が前記ガイド本体と前記弾性履帯の内周面との距離よりも大きい。
好ましくは、前記弾性履帯が装着されたときに、前記回転体と前記弾性履帯の内周面との距離が10mm以上である。
本発明に係る他の弾性履帯車両は、芯金を有しない前記弾性履帯が装着されている。
前記弾性履帯が装着された本発明に係る他の弾性履帯車両は、前記回転体の直径が前記弾性履帯における前記突起の高さよりも大きい。
上記において「前後方向」とは、弾性履帯車両が通常走行するときの前進および後進の方向をいう。「弾性履帯の内周面」とは、ループ状(無端帯状)に形成された弾性履帯において内側を向く面である。また、弾性履帯における「突起の高さ」とは、幅方向に離されて並ぶ1対の突起の間における内周面からの突起の突出端までの、弾性履帯の内周面に直交する方向における距離をいう。ここで「1対の突起の間における内周面」とは、突起が突出する根元、排土性を改善するための溝、および駆動輪がチェーンスプロケット状である場合の係合孔等を除いて平面に近似された内周面である。「突起の突出端」とは、突起における最も突出した部分である。
本発明によると、段差等の乗り越えの際に弾性履帯のたわみが防止され内周面等に外傷が生じにくい弾性履帯車両を提供することができる。
図1は弾性履帯車両における走行装置2の側面図である。 図2は駆動輪による弾性履帯の駆動の様子を示す図である。 図3は駆動輪側の脱輪防止装置周りの側面図である。 図4は図3におけるA−A線断面図である。 図5は脱輪防止装置を有しない弾性履帯車両が段差を乗り越えるときの様子を示す図である。 図6は脱輪防止装置を有する弾性履帯車両が段差を乗り越えるときの様子を示す図である。
図1は弾性履帯車両1における走行装置2の側面図、図2は駆動輪4による弾性履帯51の駆動の様子を示す図、図3は駆動輪4側の脱輪防止装置3周りの側面図、図4は図3におけるA−A線断面図である。
弾性履帯車両1は、土木作業、建設作業または農作業等に使用される自走式の車両であり、その走行装置2には、弾性履帯51が装着される。
図1において、走行装置2は、前後方向(図1における横方向)の一方の端に配された駆動輪4、前後方向の他方の端に配された従動輪5、複数個の転輪6,…,6および脱輪防止装置3,3等を有する。
駆動輪4は、円盤状の本体11および本体11の両側の円形表面12から外方に突出す
る複数の係合ピン13,…,13からなる。
本体11は、弾性履帯車両1内の動力装置によって正逆回転する。
係合ピン13,…,13は円柱の形状を有する。本体11の両側における係合ピン13,…,13は、本体を挟んで軸心を一致させかつ周方向に等間隔に配されている。駆動輪4は、ピンタイプスプロケットである。
ここで、弾性履帯車両1(走行装置2)に装着される弾性履帯51について説明する。
以下、弾性履帯51における帯長手方向を「周方向」といい、周方向および厚み方向のいずれにも直交する方向を「幅方向」というものとする。
弾性履帯51は、図1ないし図4に示されるように、弾性体(ゴム)により無端帯状に形成された履帯本体52、いずれも履帯本体52に一体化された突起53,…,53、ラグ54,…,54、および履帯本体52内に埋め込まれた抗張体55からなる。
突起53,…,53は、履帯本体52における幅方向に並び履帯本体52の内側表面から外方に突出する2つを1対として、履帯本体52の周方向全体に等間隔に並ぶ。突起53,…,53の周方向におけるピッチ(履帯本体52の周長さ÷突起53,53の対数)は、駆動輪4の係合ピン13,…,13における中心軸(円柱軸)の周方向のピッチ(円周上に並ぶ係合ピン13,…,13の隣り合う2つの中心軸間の円弧長さ)に等しくされる。
1対の突起53,53のそれぞれの幅方向外側は、弾性履帯車両1が走行するときに転輪6が転動する、周方向に帯状の伸びた転動面57,57となっている。
ラグ54は、履帯本体52における幅方向に伸びて履帯本体52の外側表面から外方に突出する。複数のラグ54,…,54は、履帯本体52の周方向全体に等間隔に配される。
抗張体55は、複数のスチールコード等の抗張力コード9,…,9が1列に並べられて形成されたものである。抗張力コード9,…,9は、ナイロンもしくはポリエステル等の合成繊維、またはスチールコードが使用される。
駆動輪4は、上記のように形成された幅方向に並ぶ1対の突起53,53に本体11の両側の1対の係合ピン13,13が係合して弾性履帯51を周方向に循環移動させることにより、弾性履帯車両1を前進または後進させる。
従動輪(アイドラ)5は、弾性履帯車両1の動力装置に連結されずに自由回転し、装着された弾性履帯51を折り返させて周方向における循環を可能とする。
転輪6,…,6は、従動輪5と駆動輪4との間の下方に、前後方向に複数が並べて配されている。転輪6は、図4を参照して、回転軸の両端に円盤状の輪本体16,16を有する。転輪6における輪本体16,16間は、輪本体16よりも外径が小さい略円柱状の輪中間部17となっている。
輪本体16,16は、走行装置2に装着された弾性履帯51における転動面57,57を転動し、弾性履帯車両1を走行させる。このとき、転輪6は、輪本体16,16間に、1対の突起53,53を次々に通過させることにより、弾性履帯51の走行装置2からの脱落を防止する。
脱輪防止装置3は、駆動輪4とこれに最も近い転輪6との間、および従動輪5とこれに最も近い転輪6との間に配されて、これらの部分における弾性履帯51の過大なたわみを防止する装置である。
図3および図4を参照して、脱輪防止装置3は、ガイド部21および支持部22からなる。
ガイド部21は、ガイド本体23および2つの回転体24,24等で形成される。ガイド本体23は、両端近傍25,25を除く大部分が棒状であってその断面形状が略矩形であり、四隅が面取りされている。ガイド本体23の両端近傍25,25は同じ側に向けて曲げられている(「同じ側」とは図3においては上側である)。ガイド本体23の両端近傍25,25は、中央に隙間が設けられて二股となっている。
二股となったガイド本体23の両端近傍25,25は、その横幅(図4における横方向の幅)がガイド本体23の他の部分に比べて小さい。
回転体24,24は、金属で形成された円盤(円柱)状の輪(りん)である。2つの回転体24,24は、それぞれがガイド本体23の両端近傍25,25における互いに異なる側の二股の間に、回転自在に支持される。ガイド本体23の両端近傍25,25の横幅が狭いことにより、回転体24,24の回転軸31を含むガイド本体の両端近傍25,25の横幅は、ガイド本体23の他の部分の横幅よりも小さい。回転体24,24の回転軸31は、転輪6の回転軸に平行である。
回転体24,24は、走行装置2に装着が予定される弾性履帯51を形成する弾性体よりも硬度の大きな弾性体で形成してもよい。
ガイド部21は、その全体の横幅(ガイド部21においてはガイド本体23の横幅で代表される)が、走行装置2に装着が予定される弾性履帯51における幅方向に1対の突起53,53の間隙よりも小さく設計される(言い換えると、走行装置2に装着される弾性履帯51はその1対の突起の間隙がガイド部21の横幅よりも大きく設計される)。
回転体24の直径H2は、装着を予定する弾性履帯51のおける突起53の高さH1(1対の突起53間の内周面から突起53先端までの垂直距離(内周面に直交する方向における距離))よりも大きい。ここで「1対の突起53間の内周面」とは、突起53が突出する根元、排土性を改善するための溝、および駆動輪がチェーンスプロケット状である場合の係合孔等を除き平面に近似された内周面である。「突起53先端」とは、突起53における最も突出した部分である。
また、ガイド部21において、回転体24,24は、ガイド本体23に対して両端近傍25,25が曲げられた側とは反対の側に張り出すことがないように、ガイド本体23に取り付けられる。
支持部22は、支持アーム26、延伸アーム27および2つのダンパー28,28等からなる。
支持アーム26は、棒状であって、一端がガイド本体23の長手方向の略中央に固着され、ガイド本体23の両端近傍25,25が曲がる側と同一方向に伸びる。
延伸アーム27は形状が円柱であって、その一端にその円柱軸を揺動軸32として、支持アーム26の他端が揺動可能に一体化されている。一体化された延伸アーム27と支持アーム26とは、それぞれの長手方向が直交する。延伸アーム27は、その他端が走行装置2におけるトラックフレーム7に固定されている。
ダンパー28は、長手方向に力が加えられたときに力の大きさに応じて収縮するとともに伸張する力を生じさせる、圧縮空気が封入されまたはコイルバネが内蔵された、いわゆるダンパーである。2つのダンパー28,28は、それぞれの一端が、支持アーム26を挟んでガイド本体23の互いに異なる側に揺動可能に取り付けられている。2つのダンパー28,28におけるそれぞれの他端は、延伸アーム27から円柱軸に直交して180度逆方向に突出する鉤形のダンパー支持棒29,29に取り付けられている。ダンパー支持棒29,29は、延伸アーム27から一方が駆動輪4側に、他方がその反対側に向けて突出したのち、いずれも側方外方に向けて曲がっている。
脱輪防止装置3は、走行装置2に弾性履帯51が装着されたとき、ガイド本体23が弾性履帯51における幅方向1対の突起53,53の間に入り込むように走行装置2に取り付けられる。このとき、脱輪防止装置3は、ガイド本体23の下面33が弾性履帯51の内周面に接しない適度な距離h1となるように配される。
なお、走行装置2に組み込まれた脱輪防止装置3における回転体24と装着された弾性履帯51の内周面との距離h2は、ガイド本体23の下面33と弾性履帯51の内周面との距離h1よりも大とするのが好ましい。距離h2は、10mm以上とするのが好ましい。
距離h2は、駆動輪4における本体11の周面および転輪6の輪本体16,16の周面に同時に接する仮想平面SPと回転体24との距離に略等しい。また、距離h1は、この仮想平面SPとガイド本体23の下面33との距離に略等しい。
次に、脱輪防止装置3の効果について説明する。
図5は脱輪防止装置3を有しない弾性履帯車両61が段差71を乗り越えるときの様子
を示す図、図6は弾性履帯車両1が段差71を乗り越えるときの様子を示す図である。
図5を参照して、従来の弾性履帯車両61では、矢印F方向に走行して大きな段差71を乗り越えるときに、例えば駆動輪4と転輪6との間で、装着された弾性履帯51が内周側に大きくたわむ。
弾性履帯51は、弾性体で形成されていることにより、通常たわみは段差等を通過した後に解消する。しかし、大きなたわみの発生により弾性履帯51の内周側に大きな引張力が加わる。弾性体が経時により劣化し、または寒冷地等で弾性が低下する等の条件下では、大きな段差71の通過により加わる引張力が弾性履帯51の内周面に外傷を生じさせ、さらに抗張体55の切断等を生じさせるおそれがある。
また、大きなたわみの発生は、弾性履帯51の円滑な循環を妨げ、一時的に弾性履帯51がロックされた状態となる。そのため、運転者の意に反して弾性履帯車両1が蛇行する。
これに対して、図6を参照して、脱輪防止装置3を有する弾性履帯車両1では、矢印F方向に走行して大きな段差71を乗り越えるときの駆動輪4と転輪6との間の弾性履帯51のたわみが、脱輪防止装置3のガイド部21により制限される。
すなわち、弾性履帯車両1が段差71を乗り越えるとき、はじめに弾性履帯51における駆動輪4通過直後の部分が内周側へたわむ。たわんだ弾性履帯51は、その内周面が脱輪防止装置3における駆動輪4に近い側の回転体24aに当接する。ガイド部21は、駆動輪4に近い回転体24aが上方に押されることにより、図6において揺動軸32を中心として半時計回りに揺動する。ダンパー28,28は、その一方28aが圧縮され、揺動(収縮)の程度に応じた復元力によりガイド部21を元の状態(位置)に戻そうとする。そのため、弾性履帯51のたわみの増大は、ガイド部21(回転体24)により防止される。
脱輪防止装置3を有する弾性履帯車両1は、弾性履帯51の過大なたわみが防止され、弾性体が経時により劣化し、または寒冷地等で弾性が低下する等の条件下においても弾性履帯51の内周面に外傷が生じにくく、抗張体55の切断等の発生を防止することができる。
弾性履帯車両1が矢印F方向に進むと、弾性履帯51のたわみ部分が当接するガイド部21における位置は、回転体24aを経て、ガイド本体23の下面33から転輪6側の回転体24bに移動する。この過程においても、ガイド部21は、弾性履帯51の内周面が当接する位置およびそのたわみの程度に応じて揺動方向を変化させながら揺動する。ダンパー28,28は、ガイド部21の揺動に応じてこれを元に戻す復元力をガイド部21に加える。脱輪防止装置3は、このようなガイド部21の動作により、弾性履帯51のたわみを制限し、弾性履帯51の損傷を防止する。
ガイド部21による過大なたわみの防止機能は、駆動輪4と転輪6との間における弾性履帯51のロックの発生をも防止し、脱輪防止装置3を有する弾性履帯車両1は、直進性に優れる。
また、脱輪防止装置3におけるガイド部21は、弾性履帯51におけるいずれかの幅方向1対の突起53,53の間にあって、突起53の幅方向内側に当接することにより弾性履帯51がその幅方向にずれるのを防止する。脱輪防止装置3は、弾性履帯車両1の急激な転回(右折または左折)時に、弾性履帯51の脱落を防止する効果を奏する。
上述の実施形態において、弾性履帯車両1における駆動輪4の型式を、図2に示されるようなピンタイプスプロケットでなく、他の型式とすることができる。例えば、駆動輪として、周面に周方向等間隔に複数の外方に突出する歯が設けられたスプロケットを用い、スプロケットの歯を収容する係合孔が周方向に等間隔に設けられた弾性履帯を装着するようにしてもよい。
脱輪防止装置3におけるガイド部21,21を、それぞれ駆動輪4側、従動輪5側の一方にのみ回転体24を設けたものとしてもよい。その場合にも、駆動輪4から転輪6に向かう弾性履帯51のたわみ、および従動輪5から転輪6に向かう弾性履帯51のたわみの増大を防止することができる。この場合の回転体を有しない側の端面は、外方に凸状の球
面または装着された弾性履帯の幅方向に平行な母線を有する外方に凸状の湾曲面とするのが好ましい。
脱輪防止装置3におけるダンパー28,28に換えて、揺動に応じた復元力を生じさせる他の手段を採用しても良い。脱輪防止装置3を、ダンパー28,28の一方を有しないものまたはダンパー28,28を有しないものとしてもよい。ガイド部21は、有る程度の長さを有することにより、一端側に弾性履帯51のたわみが生じて揺動しても、他端の回転体24b(または回転体を有しない他端)がたわんでいない弾性履帯51の内周面に当接することによりその揺動が制限される。そのため、ダンパー28,28を有しない脱輪防止装置であっても、一端側に生ずる弾性履帯51のたわみの増大が防止される。
また、ガイド部が揺動不能であってトラックフレーム7に固定的に一体化された脱輪防止装置であっても、回転体24およびガイド本体23が弾性履帯51の内面に当接し、駆動輪4または従動輪5を通過直後の弾性履帯51のたわみの増大に対する抑制効果を有する。
弾性履帯車両1に装着される弾性履帯は、上に説明した芯金を有しない弾性履帯51のほかに、芯金を有する弾性履帯であってもよい。
その他、弾性履帯車両1、および弾性履帯車両1の各構成または全体の構造、形状、寸法、個数、材質などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
本発明は、土木用作業機、建設用作業機または農業用作業機等における弾性履帯が装着された弾性履帯車両に利用することができる。
1 弾性履帯車両
3 脱輪防止装置
4 駆動輪
5 従動輪
6 転輪
23 ガイド本体
24 回転体
25 (ガイド本体の)端近傍
51 弾性履帯
53 突起

Claims (5)

  1. 前後方向の一方の端に配された駆動輪、前後方向の他方の端に配された従動輪、および前記駆動輪と前記従動輪との間における接地側に配された転輪を有し幅方向に離されて内方に突出する1対の突起が周方向に等間隔に配された弾性履帯を装着可能な弾性履帯車両であって、
    前記駆動輪とこれに隣り合う前記転輪との間および前記従動輪とこれに隣り合う前記転輪との間のいずれかまたはいずれにも脱輪防止装置が設けられ、
    前記脱輪防止装置は、
    前記前後方向に伸びたガイド本体と、
    前記ガイド本体における前記転輪とは反対の側の端近傍に前記転輪の回転軸に平行な軸廻りに回転可能に一体化された円盤状の回転体と、を有し、
    前記弾性履帯が装着されたときに、
    前記ガイド本体が前記弾性履帯の内周面に接することなく前記ガイド本体および前記回転体が前記1対の突起の間に収容されるように配された
    ことを特徴とする弾性履帯車両。
  2. 前記ガイド本体における前記回転体が一体化された側の端近傍が上方に曲げられており、
    前記弾性履帯が装着されたときに、
    前記回転体と前記弾性履帯の内周面との距離が前記ガイド本体と前記弾性履帯の内周面との距離よりも大きい
    請求項1に記載の弾性履帯車両。
  3. 前記弾性履帯が装着されたときに、
    前記回転体と前記弾性履帯の内周面との距離が10mm以上である
    請求項1または請求項2に記載の弾性履帯車両。
  4. 前記弾性履帯が芯金を有しない弾性履帯であり、
    当該弾性履帯が装着された
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の弾性履帯車両。
  5. 前記弾性履帯が装着されており、
    前記回転体の直径が前記弾性履帯における前記突起の高さよりも大きい
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の弾性履帯車両。
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