JP5415894B2 - 弾性履帯車両 - Google Patents
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Description
弾性履帯車両は、その前後に設けられたそれぞれ左右1対の駆動輪、従動輪および左右の接地側に配された転輪に弾性履帯が巻き掛けられ、例えば、走行時の右折または左折を、左右両側の弾性履帯の循環速度を異ならせまたは一方を停止する等により行う。そのため、右折時または左折時等には、弾性履帯車両の方向転換に弾性履帯の方向転換が追随できずに転輪と弾性履帯との間に幅方向のずれが生じやすい。そして、弾性履帯車両の方向転換が急激な場合、または走行面に対して弾性履帯の滑りが良好でない場合等には、弾性履帯車両から弾性履帯が脱落するおそれがある。
わみが防止され内周面等に外傷が生じにくい弾性履帯車両を提供することを目的とする。
好ましくは、前記弾性履帯が装着されたときに、前記回転体と前記弾性履帯の内周面との距離が10mm以上である。
前記弾性履帯が装着された本発明に係る他の弾性履帯車両は、前記回転体の直径が前記弾性履帯における前記突起の高さよりも大きい。
上記において「前後方向」とは、弾性履帯車両が通常走行するときの前進および後進の方向をいう。「弾性履帯の内周面」とは、ループ状(無端帯状)に形成された弾性履帯において内側を向く面である。また、弾性履帯における「突起の高さ」とは、幅方向に離されて並ぶ1対の突起の間における内周面からの突起の突出端までの、弾性履帯の内周面に直交する方向における距離をいう。ここで「1対の突起の間における内周面」とは、突起が突出する根元、排土性を改善するための溝、および駆動輪がチェーンスプロケット状である場合の係合孔等を除いて平面に近似された内周面である。「突起の突出端」とは、突起における最も突出した部分である。
弾性履帯車両1は、土木作業、建設作業または農作業等に使用される自走式の車両であり、その走行装置2には、弾性履帯51が装着される。
駆動輪4は、円盤状の本体11および本体11の両側の円形表面12から外方に突出す
る複数の係合ピン13,…,13からなる。
係合ピン13,…,13は円柱の形状を有する。本体11の両側における係合ピン13,…,13は、本体を挟んで軸心を一致させかつ周方向に等間隔に配されている。駆動輪4は、ピンタイプスプロケットである。
ここで、弾性履帯車両1(走行装置2)に装着される弾性履帯51について説明する。
弾性履帯51は、図1ないし図4に示されるように、弾性体(ゴム)により無端帯状に形成された履帯本体52、いずれも履帯本体52に一体化された突起53,…,53、ラグ54,…,54、および履帯本体52内に埋め込まれた抗張体55からなる。
ラグ54は、履帯本体52における幅方向に伸びて履帯本体52の外側表面から外方に突出する。複数のラグ54,…,54は、履帯本体52の周方向全体に等間隔に配される。
駆動輪4は、上記のように形成された幅方向に並ぶ1対の突起53,53に本体11の両側の1対の係合ピン13,13が係合して弾性履帯51を周方向に循環移動させることにより、弾性履帯車両1を前進または後進させる。
転輪6,…,6は、従動輪5と駆動輪4との間の下方に、前後方向に複数が並べて配されている。転輪6は、図4を参照して、回転軸の両端に円盤状の輪本体16,16を有する。転輪6における輪本体16,16間は、輪本体16よりも外径が小さい略円柱状の輪中間部17となっている。
脱輪防止装置3は、駆動輪4とこれに最も近い転輪6との間、および従動輪5とこれに最も近い転輪6との間に配されて、これらの部分における弾性履帯51の過大なたわみを防止する装置である。
ガイド部21は、ガイド本体23および2つの回転体24,24等で形成される。ガイド本体23は、両端近傍25,25を除く大部分が棒状であってその断面形状が略矩形であり、四隅が面取りされている。ガイド本体23の両端近傍25,25は同じ側に向けて曲げられている(「同じ側」とは図3においては上側である)。ガイド本体23の両端近傍25,25は、中央に隙間が設けられて二股となっている。
回転体24,24は、金属で形成された円盤(円柱)状の輪(りん)である。2つの回転体24,24は、それぞれがガイド本体23の両端近傍25,25における互いに異なる側の二股の間に、回転自在に支持される。ガイド本体23の両端近傍25,25の横幅が狭いことにより、回転体24,24の回転軸31を含むガイド本体の両端近傍25,25の横幅は、ガイド本体23の他の部分の横幅よりも小さい。回転体24,24の回転軸31は、転輪6の回転軸に平行である。
ガイド部21は、その全体の横幅(ガイド部21においてはガイド本体23の横幅で代表される)が、走行装置2に装着が予定される弾性履帯51における幅方向に1対の突起53,53の間隙よりも小さく設計される(言い換えると、走行装置2に装着される弾性履帯51はその1対の突起の間隙がガイド部21の横幅よりも大きく設計される)。
支持部22は、支持アーム26、延伸アーム27および2つのダンパー28,28等からなる。
延伸アーム27は形状が円柱であって、その一端にその円柱軸を揺動軸32として、支持アーム26の他端が揺動可能に一体化されている。一体化された延伸アーム27と支持アーム26とは、それぞれの長手方向が直交する。延伸アーム27は、その他端が走行装置2におけるトラックフレーム7に固定されている。
なお、走行装置2に組み込まれた脱輪防止装置3における回転体24と装着された弾性履帯51の内周面との距離h2は、ガイド本体23の下面33と弾性履帯51の内周面との距離h1よりも大とするのが好ましい。距離h2は、10mm以上とするのが好ましい。
次に、脱輪防止装置3の効果について説明する。
図5は脱輪防止装置3を有しない弾性履帯車両61が段差71を乗り越えるときの様子
を示す図、図6は弾性履帯車両1が段差71を乗り越えるときの様子を示す図である。
弾性履帯51は、弾性体で形成されていることにより、通常たわみは段差等を通過した後に解消する。しかし、大きなたわみの発生により弾性履帯51の内周側に大きな引張力が加わる。弾性体が経時により劣化し、または寒冷地等で弾性が低下する等の条件下では、大きな段差71の通過により加わる引張力が弾性履帯51の内周面に外傷を生じさせ、さらに抗張体55の切断等を生じさせるおそれがある。
これに対して、図6を参照して、脱輪防止装置3を有する弾性履帯車両1では、矢印F方向に走行して大きな段差71を乗り越えるときの駆動輪4と転輪6との間の弾性履帯51のたわみが、脱輪防止装置3のガイド部21により制限される。
弾性履帯車両1が矢印F方向に進むと、弾性履帯51のたわみ部分が当接するガイド部21における位置は、回転体24aを経て、ガイド本体23の下面33から転輪6側の回転体24bに移動する。この過程においても、ガイド部21は、弾性履帯51の内周面が当接する位置およびそのたわみの程度に応じて揺動方向を変化させながら揺動する。ダンパー28,28は、ガイド部21の揺動に応じてこれを元に戻す復元力をガイド部21に加える。脱輪防止装置3は、このようなガイド部21の動作により、弾性履帯51のたわみを制限し、弾性履帯51の損傷を防止する。
また、脱輪防止装置3におけるガイド部21は、弾性履帯51におけるいずれかの幅方向1対の突起53,53の間にあって、突起53の幅方向内側に当接することにより弾性履帯51がその幅方向にずれるのを防止する。脱輪防止装置3は、弾性履帯車両1の急激な転回(右折または左折)時に、弾性履帯51の脱落を防止する効果を奏する。
面または装着された弾性履帯の幅方向に平行な母線を有する外方に凸状の湾曲面とするのが好ましい。
弾性履帯車両1に装着される弾性履帯は、上に説明した芯金を有しない弾性履帯51のほかに、芯金を有する弾性履帯であってもよい。
3 脱輪防止装置
4 駆動輪
5 従動輪
6 転輪
23 ガイド本体
24 回転体
25 (ガイド本体の)端近傍
51 弾性履帯
53 突起
Claims (5)
- 前後方向の一方の端に配された駆動輪、前後方向の他方の端に配された従動輪、および前記駆動輪と前記従動輪との間における接地側に配された転輪を有し幅方向に離されて内方に突出する1対の突起が周方向に等間隔に配された弾性履帯を装着可能な弾性履帯車両であって、
前記駆動輪とこれに隣り合う前記転輪との間および前記従動輪とこれに隣り合う前記転輪との間のいずれかまたはいずれにも脱輪防止装置が設けられ、
前記脱輪防止装置は、
前記前後方向に伸びたガイド本体と、
前記ガイド本体における前記転輪とは反対の側の端近傍に前記転輪の回転軸に平行な軸廻りに回転可能に一体化された円盤状の回転体と、を有し、
前記弾性履帯が装着されたときに、
前記ガイド本体が前記弾性履帯の内周面に接することなく前記ガイド本体および前記回転体が前記1対の突起の間に収容されるように配された
ことを特徴とする弾性履帯車両。 - 前記ガイド本体における前記回転体が一体化された側の端近傍が上方に曲げられており、
前記弾性履帯が装着されたときに、
前記回転体と前記弾性履帯の内周面との距離が前記ガイド本体と前記弾性履帯の内周面との距離よりも大きい
請求項1に記載の弾性履帯車両。 - 前記弾性履帯が装着されたときに、
前記回転体と前記弾性履帯の内周面との距離が10mm以上である
請求項1または請求項2に記載の弾性履帯車両。 - 前記弾性履帯が芯金を有しない弾性履帯であり、
当該弾性履帯が装着された
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の弾性履帯車両。 - 前記弾性履帯が装着されており、
前記回転体の直径が前記弾性履帯における前記突起の高さよりも大きい
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の弾性履帯車両。
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