JP2018177072A - 弾性クローラ - Google Patents

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良輔 三嶋
Ryosuke Mishima
良輔 三嶋
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Abstract

【課題】耐脱輪性及び耐久性に優れた弾性クローラの提供。【解決手段】この弾性クローラでは、芯金20は、主部22と、一対の第一フック26と、一対の第二フック28とを備えている。一対の第一フック26は、主部22の一方の回転方向の端から回転方向に突出し、それぞれの先端はこのクローラの幅方向において互いに逆向きに屈曲している。一対の第二フック28は上記主部22の他方の回転方向の端から回転方向に突出し、それぞれの先端はこのクローラの厚み方向において互いに逆向きに屈曲している。互いに隣接する芯金20において、一方の芯金20の第一フック26のそれぞれは、他方の芯金20の対応する第二フック28と係合している。【選択図】図4

Description

本発明は、走行装置の弾性クローラに関する。
コンバインのような農業機械、及びバックホーのような建設機械に、クローラ式の走行装置が用いられている。この走行装置は、弾性クローラを有している。
弾性クローラは、エンドレスベルト状である。クローラは、円板状のスプロケットとアイドラとの間に架け渡されている。クローラは、架橋ゴムからなる本体と、本体に埋没された多数の芯金とを備えている。芯金は、クローラの回転方向に並べられている。芯金はクローラの厚み方向の内側(接地する面と反対側)に突出した突起を備えている。スプロケットが回転することで、クローラが駆動される。このとき、この突起は、走行装置が有する一対の転輪の間を通過する。クローラは、これらの転輪によって案内されている。
走行装置の使用時には、クローラには、高い荷重が負荷される。クローラは、石や段差等の大きな凹凸を有する路面上を走行することがある。また、スプロケット又はアイドラと、クローラとの間に石等の異物が入りこむことがある。これらにより、芯金の動きが大きくなることが起こりうる。この芯金の動きを抑えることは、耐脱輪性の向上や耐久性の向上に寄与する。特開2005−212741公報、特開2011−63126公報及び特開2011−111130公報で開示されたクローラでは、隣接して配置された芯金において、一方の芯金の凸部と他方の芯金の凹部(穴)とが係合されている。この係合により、芯金の動きが抑制されている。
特開2005−212741公報 特開2011−63126公報 特開2011−111130公報
走行装置の使用時には、芯金には、幅方向、厚み方向及び回転方向から力が働く。さらに良好な耐脱輪性の実現のためには、これらの方向からの力に対して、隣接する芯金間の係合が外れないようにすることが求められる。また、クローラに大きな荷重が負荷されたときにも、係合部分が損傷しないことも求められている。
本発明の目的は、耐脱輪性及び耐久性に優れた弾性クローラの提供にある。
本発明に係る弾性クローラは、エンドレスベルト状の本体と複数の芯金とを備えている。上記複数の芯金はこのクローラの回転方向に並べられており、それぞれの芯金の一部又は全部は上記本体に埋設されている。上記芯金は、主部と、一対の第一フックと、一対の第二フックとを備えている。上記一対の第一フックは、上記主部の一方の回転方向の端から回転方向に突出し、それぞれの先端はこのクローラの幅方向において互いに逆向きに屈曲している。この屈曲により第一フックは幅方向に延びる先端部を備えている。上記一対の第二フックは上記主部の他方の回転方向の端から回転方向に突出し、それぞれの先端はこのクローラの厚み方向において互いに逆向きに屈曲している。この屈曲により第二フックは厚み方向に延びる先端部を備えている。互いに隣接する上記芯金において、一方の芯金の上記第一フックのそれぞれは、他方の芯金の対応する上記第二フックと係合している。
好ましくは、互いに隣接する上記芯金において、一方の芯金の上記第一フックの先端部と、他方の芯金の対応する上記第二フックの先端部とが互いに交差するように、この芯金における上記第一フックの幅方向位置及び厚み方向位置、並びに上記第二フックの幅方向位置及び厚み方向位置が決められている。
好ましくは、上記第一フックの先端部は円柱状を呈している。
好ましくは、上記第二フックの屈曲した部分が丸みを帯びており、上記第一フック先端部の半径と、上記丸みの曲率半径とは等しい。
好ましくは、上記第二フックは四角柱を屈曲させた形状を呈している。
好ましくは、上記第一フックの先端部の長さは、上記第二フックの先端部の幅以上である。
好ましくは、上記第二フックの先端部の長さは、上記第一フック先端部の厚み以上である。
本発明に係る弾性クローラでは、芯金は、主部の一方の回転方向の端から回転方向に延びる一対の第一フックと、主部の他方の回転方向の端から回転方向に延びる一対の第二フックとを備える。一対の第一フックの先端は、幅方向において互いに逆向きに屈曲している。一対の第二フックの先端は、厚み方向において互いに逆向きに屈曲している。互いに隣接する芯金において、一方の芯金の第一フックのそれぞれが、他方の芯金の対応する第二フックと係合している。このクローラでは、隣接する芯金同士が、これらのフックの係合により連結されているため、芯金の動きが抑えられている。上記の向きに屈曲した第一フックと第二フックとが係合されているため、回転方向、幅方向及び厚み方向からの力に対して、この係合が外れることが防止されている。このクローラでは、高い耐脱輪性が実現されている。さらに、フックによる係合では、係合部分の動きの自由度が高いため、大きな荷重が負荷されたときにも、係合部分が損傷しにくい。このクローラは耐久性に優れる。
図1は、本発明の一実施形態に係る弾性クローラを有する走行装置が示された正面図である。 図2は、図1の弾性クローラの一部が示された展開図である。 図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。 図4は、図1の弾性クローラの芯金が示された斜視図である。 図5(a)は、図4の第一フックが拡大された斜視図であり、図5(b)は、図4の第二フックが拡大された斜視図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1に、本発明の一実施形態に係る弾性クローラ4を有する走行装置2が示されている。この走行装置2は、弾性クローラ4、スプロケット6、アイドラ8及び複数の転輪10を備えている。クローラ4は、エンドレスベルト状である。このクローラ4は、スプロケット6とアイドラ8との間に架け渡されている。スプロケット6は円盤状であり、その周縁に多数の歯12を有している。スプロケット6が回転することで、クローラ4が駆動される。この駆動により、走行装置2が前進する。転輪10は、クローラ4を案内する。
図1の二点鎖線の円の中に、弾性クローラ4の一部が拡大されて示されている。図2は、このクローラ4の一部が示された展開図である。図2において、両矢印Xで示されるのが幅方向であり、両矢印Yで示されるのが回転方向であり、紙面に垂直な方向が厚み方向である。図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。図3において、両矢印Xで示されるのが幅方向であり、両矢印Zで示されるのが厚み方向であり、紙面に垂直な方向が回転方向である。図3において、上方向はクローラ4が形成するループの内方向である。すなわち、図3の上方向は、厚み方向の内側である。下方向は、クローラ4が形成するループの外方向である。すなわち、下方向は、厚み方向の外側である。このクローラ4は、本体14、複数のラグ16、一対の抗張体18及び複数の芯金20を有している。なお、図1では、3つのラグ16及び3つの芯金20が図示されている。他のラグ16及び芯金20の図示は、省略されている。
本体14は、エンドレスベルト状である。この本体14は、弾性材料からなる。典型的な弾性材料は、架橋ゴムである。本体14の基材ゴムとして、天然ゴム、ポリイソプレン、ポリブタジエン及びスチレン−ブタジエン共重合が例示される。
ラグ16は、本体14から厚み方向外側に突出している。図2に示されるように、多数のラグ16が、回転方向に並んでいる。それぞれのラグ16は、幅方向に延在している。ラグ16は、幅方向において本体14の一方の端からもう一方の端まで至っている。ラグ16は、隣接するラグ16と離間している。ラグ16は、架橋ゴムからなる。図3に示されるように、この実施形態では、ラグ16は本体14と一体である。ラグ16の材質は、本体14の材質と同じである。ラグ16の材質が、本体14の材質と異なっていてもよい。ラグ16は、地面Gに接する。ラグ16のパターンは、図2に限られない。例えば、本体14の幅方向の一方の端から中央に向けて延びるラグと、他方の端から中央に向けて延びるラグとが、交互に回転方向に並べられていてもよい。クローラ4が、形状の異なる複数種のラグを備えてもよい。
図3に示されるとおり、一対の抗張体18は、本体14に埋設されている。それぞれの抗張体18は、本体14の内部において、芯金20の厚み方向外側に位置している。図1に示されるとおり、抗張体18は、回転方向に延びている。この抗張体18は、コードからなる。このコードは、螺旋状に巻かれている。コードは、実質的に回転方向に沿って延在している。コードの材質はスチールである。このコードは、スチールコードである。
図1−3に示されるとおり、芯金20は、本体14に埋没されている。図2に示されるように、多数の芯金20が、回転方向に並んでいる。それぞれの芯金20は、幅方向に延在している。芯金20はラグ16の厚み方向内側に位置している。芯金20は、金属材料からなる。芯金20の材質として、普通鋼及び合金鋼が例示される。
図4は、芯金20が示された斜視図である。この図では、回転方向に並べられた複数の芯金20のうちの2つが示されている。図4において、両矢印Xで示されるのが幅方向であり、両矢印Yで示されるのが回転方向であり、両矢印Zで示されるのが厚み方向である。図4に示されるように、芯金20は、主部22、一対の突起24、一対の第一フック26及び一対の第二フック28を備えている。
主部22は板状である。主部22は、幅方向に延在している。一対の突起24のそれぞれは、主部22から厚み方向内側に突出している。これらの突起24は、幅方向に離間している。突起24は、回転方向に垂直な断面において、略台形の形状を呈する。突起24は、主部22と一体である。
一対の第一フック26のそれぞれは、主部22の一方の回転方向の端から、回転方向に突出している。これらの第一フック26の先端は、幅方向において互いに逆向きに屈曲している。この屈曲により、それぞれの第一フック26は、その先端において幅方向に延びる部分を有する。ここではこの幅方向に延びる部分は、「先端部30」と称される。第一フック26の回転方向に延びる部分は、「軸部32」と称される。一対の第一フック26が互いに逆向きに屈曲していことから、これらの第一フック26の先端部30は、互いに逆向きに延びている。図4の実施形態では、紙面の左側に位置する第一フック26の先端部30は左向きに延び、右側に位置する第一フック26の先端部30は右向きに延びている。紙面の左側に位置する第一フック26の先端部30が右向きに延び、右側に位置する第一フック26の先端部30が左向きに延びていてもよい。第一フック26は、主部22と一体である。
一対の第二フック28のそれぞれは、主部22の他方の回転方向の端から、回転方向に突出している。これらの第二フック28の先端は、厚み方向において互いに逆向きに屈曲している。この屈曲により、それぞれの第二フック28は、その先端において厚み方向に延びる部分を有する。ここでは、この厚み方向に延びる部分は、「先端部34」と称される。第二フック28の回転方向に延びる部分は、「軸部36」と称される。一対の第二フック28が互いに逆向きに屈曲していことから、これらの第二フック28の先端部34は、互いに逆向きに延びている。図4の実施形態では、紙面の左側に位置する第二フック28の先端部34は上向き(厚み方向内側)に延び、右側に位置する第二フック28の先端部34は下向き(厚み方向外側)に延びている。紙面の左側に位置する第二フック28の先端部34が下向きに延び、右側に位置する第二フック28の先端部34が上向きに延びていてもよい。第二フック28は、主部22と一体である。
図4に示されるように、互いに隣接する芯金20において、一方の芯金20の第一フック26のそれぞれは、他方の芯金20の対応する第二フック28と係合されている。すなわち、一方の芯金20の右側に位置する第一フック26は他方の芯金20の右側に位置する第二フック28と係合され、一方の芯金20の左側に位置する第一フック26は他方の芯金20の左側に位置する第二フック28と係合されている。これにより、これらの芯金20は連結されている。このクローラ4では、回転方向に並ぶ全ての芯金20が連結されている。
図4で示されるように、互いに隣接する芯金20において、一方の芯金20の第一フック26の先端部30と、他方の芯金20の対応する上記第二フック28の先端部34とは、互いに交差する。これらが交差するように、芯金20における第一フック26の幅方向位置及び厚み方向位置、並びに第二フック28の幅方向位置及び厚み方向位置が決められている。すなわち、厚み方向において、第一フック26の先端部30は、これと対応する第二フック28の先端部34の両端の間に位置する。幅方向において、第二フック28の先端部34は、これと対応する第一フック26の先端部30の両端の間に位置する。
図3に示されるように、この実施形態では、芯金20全体が本体14に埋没されている。主部22の一部又は突起24部の一部が外部に露出していてもよい。例えば、主部22の、一対の突起24部の間に位置する部分が外部に露出していてもよい。
図3に示されるとおり、芯金20が突起24を備えているため、この突起24が存在する位置において、本体14は厚み方向内側に突出している。この突出部分は、ガイド38と称される。このクローラ4では、芯金20が回転方向に並べられているため、一対のガイド38も、回転方向に並べられている。このガイド38は、走行装置2が有する一対の転輪10の間を通過する。すなわち、芯金20の突起24は、一対の転輪10の間を通過する。図3には、この転輪10が二点鎖線で示されている。図1に示されるように、走行装置2には、この一対の転輪10が複数設けられている。クローラ4は、これらの転輪10によって案内されている。芯金20の突起24がこれらの一対の転輪10の間を通過することで、クローラ4の脱輪が防止されている。
図1に示されるとおり、隣接する芯金20の間において、本体14は孔40を有している。多数の孔が、回転方向に並べられている。図示されないが、この孔40は、本体14の幅方向の中央に空けられている。この孔40は、第一フック26及び第二フック28、並びに抗張体18のいずれもが存在しない位置に設けられている。この孔40に、スプロケット6の歯12が入り込む。この走行装置2においてスプロケット6が回転すると、孔40に入り込んだ歯12がクローラ4を駆動させる。本体14に、孔40の代わりに窪みが設けられていてもよい。
以下では、本発明の作用効果が説明される。
本発明に係る弾性クローラ4では、芯金20は、主部22の一方の回転方向の端から回転方向に延びる一対の第一フック26と、主部22の他方の回転方向の端から回転方向に延びる一対の第二フック28とを備える。一対の第一フック26の先端は、幅方向において互いに逆向きに屈曲している。一対の第二フック28の先端は、厚み方向において互いに逆向きに屈曲している。互いに隣接する芯金20において、一方の芯金20の第一フック26のそれぞれが、他方の芯金20の対応する第二フック28と係合している。このクローラ4では、隣接する芯金20同士が、これらのフックの係合により連結されているため、芯金20の動きが抑えられている。上記の向きに屈曲した第一フック26と第二フック28とが係合されているため、回転方向、幅方向及び厚み方向からの力に対して、この係合が外れることが防止されている。このクローラ4では、高い耐脱輪性が実現されている。さらに、フックによる係合では、係合部分の動きの自由度が高いため、大きな荷重が負荷されたときにも、係合部分が損傷しにくい。このクローラ4は耐久性に優れる。
図5(a)は、第一フック26が拡大された斜視図である。図5(a)で示されるように、第一フック26は、円柱が屈曲した形状を呈する。すなわち、第一フック26の先端部30は、円柱状を呈する。このように、第一フック26の先端部30は、円柱状を呈するのが好ましい。図1に示されるように、クローラ4は、スプロケット6及びアイドラ8の外周に沿って湾曲する。このとき、第一フック26と第二フック28との係合部分は、第一フック26の先端部30がこれと接触している第二フック28に対して図5(a)の両矢印Aの方向に回転して、折れ曲がる。第一フック26の先端部30の形状を円柱状とすることで、この第一フック26の先端部30は円滑に回転しうる。これは、第一フック26及び第二フック28の損傷を防止する。このクローラ4は耐久性に優れる。
図5(b)は、第二フック28が拡大された斜視図である。図5(b)で示されるように、第二フック28は、四角柱が屈曲した構造を呈する。このように、第二フック28は、四角柱が屈曲した構造を呈するのが好ましい。このようにすることで、第二フック28は、この四角柱の面で、第一フック26と接触する。これは、第一フック26と第二フック28との接触面積を大きくする。クローラ4が凹凸上を走行したときも、スプロケット6又はアイドラ8とクローラ4との間に異物が入り込んだときにも、第一フック26と第二フック28との係合が外れることが防止されている。このクローラ4では、芯金20の動きが抑えられている。このクローラ4では、高い耐脱輪性が実現されている。
図5(b)で示されるように、第二フック28の屈曲した部分(先端部34と軸部36との角)は、丸みを帯びている。図において符号r2はこの丸みの曲率半径を表す。図5(a)の符号r1は、円柱状である第一フック26の先端部30の半径を表す。曲率半径r2と半径r1とは等しいのが好ましい。このようにすることで、第一フック26と第二フック28との接触面積が大きくされる。クローラ4が凹凸上を走行したときも、スプロケット6又はアイドラ8とクローラ4との間に異物が入り込んだときにも、第一フック26と第二フック28との係合が外れることが防止されている。このクローラ4では、芯金20の動きが抑えられている。このクローラ4では、高い耐脱輪性が実現されている。
図5(b)において、両矢印L2は、第二フック28の先端部34の長さを表す。この長さは、厚み方向に計測した、先端部34の根元から先端までの距離である。これは、先端部34が厚み方向内側に延びるときは、第二フック28の軸部36の厚み方向内側の端から計測される。これは、先端部34が厚み方向外側に延びるときは、第二フック28の軸部36の厚み方向外側の端から計測される。長さL2は、第二フック28の係合代とも称される。
図5(a)において、両矢印T1は、第一フック26の先端部30の厚みを表す。厚みT1は、厚み方向における、第一フック26の先端部30の一方の端と他方の端との距離である。この実施形態では、第一フック26の先端部30は円柱状であるので、厚みT1はこの円柱の外径(すなわち、2×r1)に等しい。
長さL2は、厚みT1以上が好ましい。すなわち、長さL2の厚みT1に対する比(L2/T1)は、1.0以上が好ましい。比(L2/T1)を1.0以上とすることで、この第二フック28は、十分な長さの係合代を有する。クローラ4が凹凸上を走行したときも、スプロケット6又はアイドラ8とクローラ4との間に異物が入り込んだときにも、第一フック26と第二フック28との係合が外れることが防止されている。このクローラ4では、芯金20の動きが抑えられている。このクローラ4では、高い耐脱輪性が実現されている。比(L2/T1)は、2.0以下が好ましい。比(L2/T1)を2.0以下とすることで、この第二フック28による質量の増加が抑えられている。
図5(a)において、両矢印L1は、第一フック26の先端部30の長さを表す。この長さは、幅方向に計測した、先端部30の根元から先端までの距離である。これは、先端部30が幅方向の左側に延びるときは、第一フック26の軸部32の左の端から計測される。これは、先端部30が幅方向の右側に延びるときは、第一フック26の軸部32の右の端から計測される。長さL1は、第一フック26の係合代とも称される。
図5(b)において、両矢印W2は、第二フック28の先端部34の幅を表す。幅W2は、幅方向における、第二フック28の先端部34の一方の端と他方の端との距離である。長さL1は、幅W2以上が好ましい。すなわち、長さL1の幅W2に対する比(L1/W2)は、1.0以上が好ましい。比(L1/W2)を1.0以上とすることで、この第一フック26は、十分な長さの係合代を有する。クローラ4が凹凸上を走行したときも、スプロケット6又はアイドラ8とクローラ4との間に異物が入り込んだときにも、第一フック26と第二フック28との係合が外れることが防止されている。このクローラ4では、芯金20の動きが抑えられている。このクローラ4では、高い耐脱輪性が実現されている。比(L1/W2)は、2.0以下が好ましい。比(L1/W2)を2.0以下とすることで、この第一フック26による質量の増加が抑えられている。
以上、説明がされたとおり、本クローラ4は、耐脱輪性及び耐久性に優れる。本発明の優位性は明らかである。
以上説明された弾性クローラは、種々の走行装置に適している。
2・・・走行機
4・・・弾性クローラ
6・・・スプロケット
8・・・アイドラ
10・・・転輪
12・・・歯
14・・・本体
16・・・ラグ
18・・・抗張体
20・・・芯金
22・・・主部
24・・・突起
26・・・第一フック
28・・・第二フック
30・・・第一フックの先端部
32・・・第一フックの軸部
34・・・第二フックの先端部
36・・・第二フックの軸部
38・・・ガイド
40・・・孔

Claims (7)

  1. エンドレスベルト状の本体と複数の芯金とを備えており、
    上記複数の芯金がこのクローラの回転方向に並べられており、それぞれの芯金の一部又は全部が上記本体に埋設されており、
    上記芯金が、主部と、一対の第一フックと、一対の第二フックとを備えており、
    上記一対の第一フックが上記主部の一方の回転方向の端から回転方向に突出し、それぞれの先端がこのクローラの幅方向において互いに逆向きに屈曲しており、
    この屈曲により第一フックが幅方向に延びる先端部を備えており、
    上記一対の第二フックが上記主部の他方の回転方向の端から回転方向に突出し、それぞれの先端がこのクローラの厚み方向において互いに逆向きに屈曲しており、
    この屈曲により第二フックが厚み方向に延びる先端部を備えており、
    互いに隣接する上記芯金において、一方の芯金の上記第一フックのそれぞれが、他方の芯金の対応する上記第二フックと係合している弾性クローラ。
  2. 互いに隣接する上記芯金において、一方の芯金の上記第一フックの先端部と、他方の芯金の対応する上記第二フックの先端部とが互いに交差するように、この芯金における上記第一フックの幅方向位置及び厚み方向位置、並びに上記第二フックの幅方向位置及び厚み方向位置が決められている請求項1に記載の弾性クローラ。
  3. 上記第一フックの先端部が円柱状を呈している請求項1又は2に記載の弾性クローラ。
  4. 上記第二フックの屈曲した部分が丸みを帯びており、
    上記第一フックの先端部の半径と、上記丸みの曲率半径とが等しい請求項3に記載の弾性クローラ。
  5. 上記第二フックが四角柱を屈曲させた形状を呈している請求項1から4のいずれかに記載の弾性クローラ。
  6. 上記第一フックの先端部の長さが、上記第二フックの先端部の幅以上である請求項1から5のいずれかに記載の弾性クローラ。
  7. 上記第二フックの先端部の長さが、上記第一フックの先端部の厚み以上である請求項1から6のいずれかに記載の弾性クローラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110027639A (zh) * 2019-05-29 2019-07-19 北京北方车辆集团有限公司 一种橡胶带式履带骨架结构
WO2023197530A1 (zh) * 2022-04-11 2023-10-19 浙江永鼎机械科技股份有限公司 一种高稳定性铁齿

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