JP5415126B2 - 熱処理炉用の昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、熱処理炉の炉体の下部炉殻に対し上方へ分離可能に構成された上部炉殻を昇降移動させる熱処理炉用の昇降装置に関する。
熱処理炉には、レトルトと呼ばれる閉鎖容器内に被処理物を入れて、高温雰囲気下でこれを回転させながら熱処理するバッチ式のロータリーレトルト炉がある。このロータリーレトルト炉は、炉体の内部に被処理物を収容する筒状のレトルトを設けたものである。
前記ロータリーレトルト炉は、レトルト内の被処理物が高温に加熱されているので、熱処理が完了しても、炉体内で被処理物の温度がある程度下がるのを待って、レトルトから被処理物を取り出す必要がある。しかし、この場合、炉体内の雰囲気温度が高い状態で被処理物の温度を下げる必要があるので、その冷却に長時間を要する。このため、ロータリーレトルト炉の処理容量が低いという問題があった。
そこで、炉体を上部炉殻と下部炉殻とに2分割するとともに、上部炉殻を開閉可能にしたロータリーレトルト炉が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このロータリーレトルト炉によれば、熱処理が完了した後、前記上部炉殻を開放してレトルトを上昇させた状態で、クレーン等を用いてレトルトを炉体から取り出すことにより、レトルトごと被処理物を冷却することができる。この冷却に際しては、炉体内の雰囲気温度の影響を受けないので、レトルトおよび被処理物を効率よく冷却することができる。このため、ロータリーレトルト炉の処理容量を増大させることができる。しかし、このロータリーレトルト炉は、クレーン等を用いてレトルトを炉体から取り出す作業が煩わしいという問題がある。
そこで、炉体を上部炉殻と下部炉殻とに2分割した他のロータリーレトルト炉として、昇降装置を用いて上部炉殻を上昇させて下部炉殻を開放することにより、レトルトおよび被処理物の冷却を促進させるものが提案されている。
図8は、この種のロータリーレトルト炉の一例を示す断面図である。
このロータリーレトルト炉は、互いに分離可能な上部炉殻81と下部炉殻82とを有する炉体8と、前記下部炉殻82の上方に配置されたレトルト8Wと、前記上部炉殻81を昇降させる昇降装置83とを備えている。
前記昇降装置83は、ボールねじ式のものであり、前記上部炉殻81の上方に設けられた上部フレーム84と、この上部フレーム84の四隅に取り付けられたナット部材86と、上部炉殻81の下部の四隅に下端部が取り付けられ、ナット部材86のねじ孔に螺合されたボールねじ85と、ナット部材86を回転させる駆動手段(図示せず)とを備えている。この昇降装置83は、各ナット部材86を正逆両方向に回転させることにより、各ボールねじ85とともに前記上部炉殻81を昇降させることができる。
なお、前記ロータリーレトルト炉においては、前記上部フレーム84が、レール87に沿って横行移動可能な台車によって構成されている。これは、下部炉殻82およびレトルト8Wを、図8において左右方向に所定間隔離して二つ並設しているロータリーレトルト炉に、前記昇降装置83を適用するためである。この場合、前記昇降装置83によって前記上部炉殻81を上昇させ、一方の下部炉殻82から他方の下部炉殻82へ上部フレーム84を横行移動させた後、当該上部炉殻81を下降させる動作を、所定時間毎に繰り返すことにより、二つの下部炉殻82において被処理物を交互に熱処理することができる。
また、昇降装置83の他の例として、図9に示すように、上部炉殻81の四隅にナット部材91を取り付け、各ナット部材91にそれぞれ螺合させたボールねじ93を、下部炉殻82を設置した床88と架台89との間に回転自在に立設したものが提案されている。この昇降装置83は、各ボールねじ93を図示しない駆動手段によって正逆両方向に回転させることにより、当該ボールねじ93に沿って上部炉殻81を昇降させることができる(図9(b)参照)。
特開2003−130548号公報
ところが、図8に示す昇降装置83は、上部炉殻81を上昇端まで上昇させると、図8(b)に示すように、各ボールねじ85の上端部側が上部フレーム84の上方から大きく突出することになる。このため、天井の高さが低い工場等では、前記ロータリーレトルト炉を設置することができない場合がある。
また、図9に示す昇降装置83については、ボールねじ93が架台89の上方に突出しないので、天井の高さが低い工場等でも、ロータリーレトルト炉を設置することができる。しかしながら、この昇降装置83は、ボールねじ93が床88と架台89との間に不動状に立設されているので、上昇させた上部炉殻81を横行移動させることができない。このため、下部炉殻82およびレトルト8Wを二つ並設したロータリーレトルト炉には、前記昇降装置83を適用することができないという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、天井の高さが低い場合や上部炉殻を横行移動させる必要がある場合でも、支障なく適用することができる熱処理炉用の昇降装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するための本発明の熱処理炉用の昇降装置は、炉体の下部側を構成する下部炉殻と、前記炉体の上部側を構成し前記下部炉殻に対し昇降移動可能に分割された上部炉殻とを備える熱処理炉の前記上部炉殻を吊り下げて昇降させる熱処理炉用の昇降装置であって、前記上部炉殻が取り付けられる下部フレームと、前記下部フレームの上方に設けられた上部フレームと、互いに交差させた二つのリフトアームの交差部を回動自在に軸止したXリンクを所定間隔離して一対並設し、各リフトアームの一端部を前記下部フレームに、他端部を前記上部フレームにそれぞれ連結したXリンク式のリンク機構と、前記一対のXリンクを前記下部フレームと上部フレームとの間で伸縮動作させて前記上部炉殻を昇降させる伸縮駆動手段と、前記上部フレームを前記上部炉殻の上方の所定の高さ位置に支持する一対の支持フレームと、を備えており、前記上部フレームが、前記炉体の直上と炉体の側方との間を横行移動可能な横行移動体に取り付けられており、前記各支持フレームは炉体の側方に伸びるように設けられ、前記上部フレーム、下部フレームおよびXリンクが前記一対の支持フレーム間に配置され、前記上部フレーム、下部フレーム、Xリンクおよび横行移動体が前記一対の支持フレームに沿って横行移動することを特徴としている。
この昇降装置によれば、前記下部フレームに上部炉殻を取り付けて、当該上部炉殻を上部フレーム、Xリンクおよび下部フレームを介して前記支持フレームに吊り下げた状態で、前記一対のXリンクを、伸縮駆動手段によって前記下部フレームと上部フレームとの間で伸縮動作させることにより、前記上部炉殻を昇降させることができる。このように、前記昇降装置は、前記上部フレームと下部フレームとの間でXリンクを伸縮させることにより、上部炉殻を昇降させるものであるので、天井の高さが低い場合においても、昇降装置を支障なく適用することができる。
しかも、前記支持フレームを横行移動させることにより、上昇させた上部炉殻を支持フレームとともに横行移動させることができる。
また、前記上部フレームは、前記炉体の直上と炉体の側方との間を横行移動可能な横行移動体に取り付けられているので、上昇させた上部炉殻を横行移動体によって炉体の直上から炉体の側方へ横行移動させることができる。
本発明の熱処理炉用の昇降装置は、天井の高さが低い場合や上部炉殻を横行移動させる必要がある場合でも、支障なく適用することができる。
本発明に係る昇降装置を適用した熱処理炉を備える熱処理装置を示す正面図である。 前記熱処理炉の正面図である。 前記熱処理炉の側面図である。 上部炉殻を上昇させた状態を示す熱処理炉の正面図である。 上部炉殻を上昇させた状態を示す熱処理炉の側面図である。 前記熱処理装置の平面図である。 駆動手段の側面図である。 (a)は従来のロータリーレトルト炉の正面図であり、(b)は上部炉殻を上昇させた状態を示すロータリーレトルト炉の正面図である。 (a)は他の従来例に係るロータリーレトルト炉の正面図であり、(b)は上部炉殻を上昇させた状態を示すロータリーレトルト炉の正面図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る昇降装置が適用された熱処理装置を示す正面図である。この熱処理装置は、前記昇降装置2を設けた熱処理炉としてのロータリーレトルト炉1と、前記昇降装置2を横行移動させる横行移動装置3とを備えている。
前記熱処理装置には、前記ロータリーレトルト炉1が構成される第1熱処理ゾーンS1および第2熱処理ゾーンS2が、図1の左右方向(以下単に「左右方向」という)に所定間隔離して設けられている。図1においては、左側の第1熱処理ゾーンS1にロータリーレトルト炉1が構成されている状態を示している。
前記ロータリーレトルト炉1は、上部炉殻111と下部炉殻112とに2分割された炉体11と、被処理物を収容する筒状の胴体部Waを有するレトルトWと、このレトルトWを回転させる回転駆動手段(図示せず)と、上部炉殻111を昇降させる前記昇降装置2とを備えている。
前記炉体11の上側を構成する上部炉殻111は、下部が開口する断面コの字形のものであり、下側を構成する下部炉殻112は、前記上部炉殻111の下部の開口を閉塞可能な平板状のものである。これら上部炉殻111および下部炉殻112は、それぞれ断熱性を有しており、上部炉殻111には図示しないヒータが設けられている。前記上部炉殻111は、熱処理中において下部炉殻112に一体化されており、熱処理が終了した時点で、前記昇降装置2によって引き上げられて下部炉殻112から分離される。
前記レトルトWは、図3において左右方向(以下「前後方向」という)に延びており、その胴体部Waの軸方向両端部には、軸部Wbがそれぞれ設けられている。この軸部Wbは、下部炉殻112に立設された一対の支持脚113によって回転自在にかつ上方へ取り外し可能に支持されている(図1及び図5参照)。
前記ロータリーレトルト炉1は、密閉された胴体部Wa内に被処理物を入れた状態で、高温雰囲気下で回転駆動手段により胴体部Waを回転させながら被処理物を熱処理することができる。
なお、図1において右側の第2熱処理ゾーンS2には、第1熱処理ゾーンS1と同じ形状の下部炉殻112およびレトルトWが設けられている。このため、前記第1熱処理ゾーンS1に位置する上部炉殻111を第2熱処理ゾーンS2に移動させて、下部炉殻112に被せることにより、当該第2熱処理ゾーンS2にロータリーレトルト炉1を構成することができる。
図2および図3も参照して、昇降装置2は、上部炉殻111の天井部が取り付けられる下部フレーム410Bと、この下部フレーム410Bの上方に設けられた上部フレーム410Aと、下部フレーム410Bと上部フレーム410Aとを接離可能に連結する一対のXリンク41とを有するXリンク式のリンク機構4と、前記一対のXリンク41を前記下部フレーム410Bと上部フレーム410Aとの間で伸縮動作させて前記上部炉殻111を昇降させる伸縮駆動手段43とを備えている。
前記上部フレーム410Aは、後述する横行台車33の左右両側において前後方向へ延びる溝型鋼等の鋼材により構成されている(図2参照)。各上部フレーム410Aは、取付具331によって横行台車33の下面に取り付けられている。また、各上部フレーム410Aは、前記横行台車33を介して後述する架台30により上部炉殻111の上方の所定の高さ位置に支持されている。
前記下部フレーム410Bは、略矩形枠状を呈し、その左右両側の前端部から上方へ突出する突片B1(図3および図5参照)を備えている。
前記Xリンク41は、互いに交差させた第1,第2リフトアーム411,412の交差部を、ピンP1を用いて回動自在に軸止したものである。このXリンク41は、図2において左右方向に所定間隔離して一対並設されている。また、前記第1,第2リフトアーム411,412の交差部付近には、略への字状のクランプ部材413が連結されている。
各第1リフトアーム411は、その図3において上端部(一端部)が上部フレーム410Aの前端部に、ピン417を介して回動自在に連結されており、図3において下端部(他端部)が下部フレーム410Bの後部側に、回転自在なローラ415を介して回動自在に連結されている。
また、各第2リフトアーム412は、その図3において上端部(一端部)が上部フレーム410Aの後部側に、回転自在なローラ416を介して回動自在に連結されており、図3において下端部(他端部)が下部フレーム410Bの突片B1に、ピン418を介して回動自在に連結されている。
各クランプ部材413は、その図3において下端部が第1リフトアーム411の長手方向中央よりも下端部寄りに、ピン413aを介して回動自在に連結されており、その図3において上端部が各第2リフトアーム412の長手方向中央よりも上端部寄りに、ピン413bを介して回動自在に連結されている。
下部フレーム410Bは、その後部に断面形状が逆L字状のガイド部材414を有している。このガイド部材414の上面414aは、各第1リフトアーム411の下端部に取り付けられたローラ415を上方から覆うように水平に配置されて、前記ローラ415を前後方向へ転動させるレールとして構成されている。したがって、各第1リフトアーム411の下端部は、ガイド部材414の上面414aに沿って前後方向に移動可能である。なお、前記ガイド部材414は、前記下部フレーム410Bに対して各第1リフトアーム411の下端部を連結するための連結具としての機能も有している。
また、一対の上部フレーム410Aは、断面コの字状のものであり、その溝面を互いに対向させた状態で、前記横行台車33に取り付けられている(図2参照)。この一対の上部フレーム410Aの下面A1は、各第2リフトアーム412の上端部に取り付けられたローラ416を支承して前後方向へ転動させるレールとして構成されている。したがって、各第2リフトアーム412の上端部は、上部フレーム410Aの下面A1に沿って前後方向へ移動可能である。
前記伸縮駆動手段43は、ボールねじ431と、このボールねじ431を回転させる正逆回転可能な電動モータ44とを有している。
前記ボールねじ431は、第2リフトアーム412の長手方向に沿って、当該第2リフトアーム412の溝内に収容されている。このボールねじ431にはナット432が螺合されており、このナット432に対してピン413bを介してクランプ部材413の上端部を連結することにより、当該クランプ部材413が第2リフトアーム412に回動自在に連結されている。
前記電動モータ44は、第2リフトアーム412の溝内の下端部側に収容されている。この電動モータ44は、減速機を備え、ボールねじ431を回転させる。
前記電動モータ44を正回転させると、ボールねじ431が正回転し、ナット432をボールねじ431に沿って第2リフトアーム412の上端部側に進出移動させる。一方、電動モータ44を逆回転させると、ボールねじ431が逆回転し、ナット432をボールねじ431に沿って第2リフトアーム412の下端部側に後退移動させる。この際、各クランプ部材413の上端部は、ナット432の進退移動に同行して第2リフトアーム412の長手方向に沿って移動する。
前記昇降装置2は、第1熱処理ゾーンS1の下部炉殻112に対し上部炉殻111が一体化されている状態で(図1参照)、電動モータ44を正回転させてボールねじ431を正回転させることにより、ナット432と共にクランプ部材413の上端部(ピン413b部)を、第2リフトアーム412の長手方向に沿って当該第2リフトアーム412の上端部側に進出移動させることができる。これにより、クランプ部材413の下端部が連結された第1リフトアーム411が、下端部のローラ415を図3において右側(後側)にスライド移動させながら、上端部のピン417を支点にして図3において反時計回りに回動する。これにより、第2リフトアーム412も、上端部のローラ416を図3において右側にスライド移動させながら、下端部のピン418を支点にして図3において時計回りに回動する。これに伴って、Xリンク41が上下方向において収縮し、上部炉殻111を上昇させて下部炉殻112から分離させる。そして、図5に示すように、前記第2リフトアーム412の上端部側へのナット432の進出移動を終えると、第1および第2リフトアーム411,412は互いに折り重なって畳まれ、上部炉殻111を下部フレーム410Bとともに、下部炉殻112の直上の上昇端まで上昇させることができる。この上昇端は、上部炉殻111を横行移動させる際に、当該上部炉殻111がレトルトWに干渉しない高さに設定されている。
また、上部炉殻111を上昇端まで上昇させた状態で、Xリンク41の電動モータ44を逆回転させてボールねじ431を逆回転させることにより、ナット432と共にクランプ部材413の上端部を、第2リフトアーム412の長手方向に沿って後退移動させることができる。これにより、第1リフトアーム411が、その下端部(図5では右端部)のローラ415を図5において左側にスライド移動させながら、上端部(図5では左端部)のピン417を支点にして、図5において時計回りに回動する。これに伴って第2リフトアーム412も、上端部(図5では右端部)のローラ416を図5において左側にスライド移動させながら下端部(図5では左端部)のピン418を支点にして、図5において反時計回りに回動し、Xリンク41が伸長動作する。そして、図3に示すように、第2リフトアーム412の下端部側へのナット432の後退移動を終えると、第1および第2リフトアーム411,412は伸長状態となる。これにより、上部炉殻111を下部炉殻112と一体化させることができる。
前記横行移動装置3は、図1および図6に示すように、横行移動体としての横行台車33と、この横行台車33および昇降装置2を所定の高さ位置に支持する架台30と、前記横行台車33を駆動する駆動手段34とを備えている。
前記架台30は、第1熱処理ゾーンS1および第2熱処理ゾーンS2を跨いだ状態で設けられており、左右両側にそれぞれ2本ずつ立設された支柱300と、この支柱300によって所定の高さ位置に支持された枠体301とを備えている。この枠体301は、左右方向に延びる前後一対の第1横桁303と、前後方向に延びる左右一対の第2横桁302とで構成された矩形のものである。
前記架台30の各第1横桁303上には、左右方向へ延びるレール31がそれぞれ敷設されており、このレール31に前記横行台車33の四隅に設けられた車輪32が転動可能に載置されている。前記第1横桁303は、昇降装置2の上部フレーム410Aを上部炉殻111の上方の所定の高さ位置に支持する支持フレームを兼ねている。
駆動手段34は、図1および図7に示すように、電動モータ35と、左右の第1および第2軸341,342と、この左右両軸341,342の前後両端部のチェーンスプロケット343と、この前後のチェーンスプロケット343に巻き掛けられた一対の有端チェーン346と、電動モータ35の駆動力を第1軸341に伝達する無端チェーン345とを備えている。
電動モータ35は、後側(図6では上側)の第1横桁303の左端部に取り付けられている。また、第1軸341は、各第1横桁303間に亘って前後方向に延び、その両端部が各第1横桁303の左側端部(電動モータ35よりも右側)に回転自在に支持されている。さらに、第2軸342は、各第1横桁303間に亘って前後方向に延び、その両端部が各第1横桁303の右側端部に回転自在に支持されている。
チェーンスプロケット343は、第1軸341および第2軸342の前後両端部にそれぞれ一体回転可能に取り付けられている。また、出力用スプロケット352は、電動モータ35の出力軸351に一体回転可能に取り付けられている。この出力用スプロケット352に対応する第1軸341の後端部(図6では上端部)には、チェーンスプロケット344が一体回転可能に取り付けられている。
前記無端チェーン345は、電動モータ35の出力軸351の出力用スプロケット352と、第1軸341の後端部のチェーンスプロケット344とに巻き掛けられている。また、各有端チェーン346は、その両端がそれぞれ横行台車33に対し取り付けられ、第1および第2軸341,342の両端部のチェーンスプロケット343の相互間に張架されている。
前記電動モータ35は、減速機を備え、無端チェーン345および有端チェーン346を通じて横行台車33を横行移動させる。なお、図1および図6中45は、横行移動装置3の電動モータ35および昇降装置2の電動モータ44に対しそれぞれ電力を供給するための可撓性の通電ケーブルを保持するキャタピラ状のケーブルベヤである。
前記横行移動装置3は、図1に示す状態で、その電動モータ35を正回転させて、無端チェーン345を介して第1軸341および第2軸342を正回転させることにより、両軸341,342両端部の各有端チェーン346を介して、横行台車33を第1熱処理ゾーンS1から第2熱処理ゾーンS2へレール31に沿って横行移動させることができる。そして、上部炉殻111が第2熱処理ゾーンS2の下部炉殻112の直上に到達した時点で、電動モータ35を停止して前記横行移動を停止させる。
また、前記電動モータ35を逆回転させて、無端チェーン345を介して第1軸341および第2軸342を逆回転させることにより、両軸341,342両端部の各有端チェーン346を介して、横行台車33を第2熱処理ゾーンS2から第1熱処理ゾーンS1へ横行移動させることができる。そして、上部炉殻111が第1熱処理ゾーンS1の下部炉殻112の直上に到達した時点で、電動モータ35を停止して前記横行移動を停止させる。
次に、以上の構成の熱処理装置の動作について説明する。
まず、第1熱処理ゾーンS1において下部炉殻112と上部炉殻111とが一体化されている状態で(図1参照)、被処理物の熱処理が完了すると、昇降装置2によって上部炉殻111を上昇させる。この上部炉殻111が上昇端に達すると、横行移動装置3によって、昇降装置2とともに上部炉殻111を第2熱処理ゾーンS2の下部炉殻112の直上に移動させる。この状態で、上部炉殻111を昇降装置2によって下降させて、当該第2熱処理ゾーンS2の下部炉殻112と一体化させる。これにより、第2熱処理ゾーンS2に炉体11を構成することができるので、予め第2熱処理ゾーンS2のレトルトWに被処理物を投入しておくことにより、被処理物を熱処理することができる。この熱処理中において、第1熱処理ゾーンS1のレトルトWに収容された被処理物を冷却させた後、レトルトWから排出し、新たな被処理物をレトルトWに収容する。
前記第2熱処理ゾーンS2において熱処理が完了すると、昇降装置2によって上部炉殻111を上昇させ、横行移動装置3によって昇降装置2とともに上部炉殻111を第1熱処理ゾーンS1の下部炉殻112の直上まで横行移動させ、昇降装置2によって上部炉殻111を下降させることにより、下部炉殻112に対して上部炉殻111を再び一体化することができる。以後上記動作を所定時間毎に繰り返すことにより、第1熱処理ゾーンS1と第2熱処理ゾーンS2において被処理物を交互に熱処理することができる。このように、前記熱処理装置は、第1熱処理ゾーンS1のレトルトWと第2熱処理ゾーンS2のレトルトWとを、交互に露出させるものであるので、レトルトW内の被処理物を効果的に冷却させることができる。
以上のように、前記昇降装置2は、下部フレーム410Bと上部フレーム410Aとの間でXリンク41を伸縮させて、上部炉殻111を昇降させることができるとともに、昇降装置2とともに下部炉殻112を横行移動させることができるので、天井の高さが低い場合や上部炉殻111を横行移動させる必要がある場合においても、昇降装置2を支障なく適用することができる。
なお、本発明の昇降装置2は、前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、Xリンク41を伸縮させる伸縮駆動手段43としては、一方のリフトアームにボールねじを連結し、このボールねじに螺合されたナットを他方のリフトアームに連結して、両リフトアームの端部同士を、前記クランプ部材413を用いることなく直接接離させるものであってもよい。また、油圧などの流体圧によりXリンクを伸縮動作させるものであってもよい。
本発明の昇降装置2は、横行移動装置3を必要としないロータリーレトルト炉1にも適用して実施することができる。また、前記実施形態では、昇降装置2をロータリーレトルト炉1に適用した場合について述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ベル型炉や箱型炉などの熱処理炉にも適用して実施することができる。
1 ロータリーレトルト炉(熱処理炉)
11 炉体
111 上部炉殻
112 下部炉殻
2 昇降装置
303 第1横桁(支持フレーム)
4 リンク機構
41 Xリンク
410A 上部フレーム
410B 下部フレーム
411 第1リフトアーム
412 第2リフトアーム
43 伸縮駆動手段

Claims (2)

  1. 炉体の下部側を構成する下部炉殻と、前記炉体の上部側を構成し前記下部炉殻に対し昇降移動可能に分割された上部炉殻とを備える熱処理炉の前記上部炉殻を吊り下げて昇降させる熱処理炉用の昇降装置であって、
    前記上部炉殻が取り付けられる下部フレームと、
    前記下部フレームの上方に設けられた上部フレームと、
    互いに交差させた二つのリフトアームの交差部を回動自在に軸止したXリンクを所定間隔離して一対並設し、各リフトアームの一端部を前記下部フレームに、他端部を前記上部フレームにそれぞれ連結したXリンク式のリンク機構と、
    前記一対のXリンクを前記下部フレームと上部フレームとの間で伸縮動作させて前記上部炉殻を昇降させる伸縮駆動手段と、
    前記上部フレームを前記上部炉殻の上方の所定の高さ位置に支持する一対の支持フレームと、を備えており、
    前記上部フレームが、前記炉体の直上と炉体の側方との間を横行移動可能な横行移動体に取り付けられており、
    前記各支持フレームは炉体の側方に伸びるように設けられ、
    前記上部フレーム、下部フレームおよびXリンクが前記一対の支持フレーム間に配置され、
    前記上部フレーム、下部フレーム、Xリンクおよび横行移動体が前記一対の支持フレームに沿って横行移動することを特徴とする熱処理炉用の昇降装置。
  2. 前記一対の支持フレームの上面にレールが配置され、前記横行移動体には前記レール上を転動可能な転動体が設けられ、当該転動体が前記レール上を転動することによって前記横行移動体が横行移動する請求項1に記載の熱処理炉用の昇降装置。
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