JP5907803B2 - 処理材の反転装置及び加熱炉 - Google Patents

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Description

この発明は、加熱炉内において搬送される処理材の上下を反転させる処理材の反転装置及びこのような処理材の反転装置を備えた加熱炉に関するものである。特に、加熱炉内において、スラブ等の板状になった処理材の上下を簡単な機構によって適切に反転できるようにした点に特徴を有するものである。
従来から、加熱炉内において処理材を順々に搬送させて加熱処理することが行われており、このように処理材を加熱炉内において順々に搬送させる方式としては、加熱炉内に炉長方向に沿って固定ビームとウォーキング動作を行う駆動ビームとを設け、固定ビーム上に保持された処理材を、ウォーキング動作を行う駆動ビームによって順々に搬送させるようにしたウォーキングビーム式のもの等が知られている。
ここで、このように処理材を加熱炉内において順々に搬送させる場合、この処理材を保持する固定ビームや駆動ビーム等の内部に冷却水を通して、固定ビームや駆動ビーム等を保護するようにしている。
しかし、このように内部に冷却水を通した固定ビームや駆動ビーム等の上に処理材を保持させて順々に搬送させる場合、固定ビームや駆動ビーム等に接触する処理材の部分が他の部分よりも加熱されず、固定ビームや駆動ビーム等に接触する部分と他の部分とに温度差が生じて、所謂スキッドマーク等が生じるという問題があった。
そして、従来においては、特許文献1に示されるように、固定ビーム及び駆動ビームの上面にそれぞれ搬送方向に傾斜する傾斜面を設け、固定ビームと駆動ビームとの上面に設けられた傾斜面によって、角柱状の処理材を段階的に傾斜させて、この処理材を90度回転させるようにしたものや、さらに特許文献2に示されるように、同じような構成をさらに下流側の位置にも設けて、この処理材をさらに90度回転させて、処理材を180度回転させて反転させるようにしたものが示されている。
しかし、前記の特許文献1,2に示されるものにおいて、処理材を90度回転させ、さらに90度回転させて、処理材を反転させるためには、固定ビーム及び駆動ビームの上面を非常に長い範囲において所定の形状に形成することが必要になり、固定ビームや駆動ビームの製造が困難で、これらのコストが高く付くと共に、既存の設備を変更させて使用する場合には、設備変更に要する時間やコストが非常に高く付くという問題があった。
さらに、特許文献1,2に示されるものにおいて、スラブ等の板状になった処理材を用いた場合、この処理材を回転させるためには、固定ビーム及び駆動ビームの上面に設ける傾斜面を長くしたり、傾斜角度を強くしたりする必要があり、さらに設備を変更するのに要する時間やコストが高く付くと共に、このような板状になった処理材を回転させる際に、この板状になった処理材が固定ビームや駆動ビームの上に倒れて、処理材及び固定ビームや駆動ビームに大きな負荷が加わり、これらが傷ついたりする等の問題もあった。
また、特許文献3に示されるように、搬送経路の途中に、揺動アームの先端に鉤型アームを回動可能に設けた姿勢変換装置を複数設け、揺動アームに設けられた鉤型アームに処理材を保持させ、この鉤型アームを処理材の自重により90度回転させた後、この処理材をC字状フックに保持させて、次の姿勢変換装置に搬送させ、このような操作を繰り返して、処理材を反転させるようにしたものが提案されている。
しかし、特許文献3に示されるように、搬送経路の途中に前記のような姿勢変換装置を複数設ける場合、その製造が困難でコストが高く付くと共に、既存の設備を変更させて使用する場合には、設備変更に要する時間やコストが非常に高く付くという問題があった。
さらに、この特許文献3に示されるものにおいても、スラブ等の板状になった処理材を用いた場合、この処理材を回転させる際に、この板状になった処理材が姿勢変換装置における揺動アーム等の上に倒れて、処理材や姿勢変換装置に大きな負荷が加わり、これらが傷ついたりする等の問題があった。
特開昭61−291915号公報 特開昭62−218511号公報 特開平9−10816号公報
この発明は、加熱炉内において搬送される処理材の上下を反転させる場合における前記のような問題を解決することを課題とするものである。
すなわち、この発明においては、加熱炉内において搬送される処理材の上下を反転させるにあたり、従来のように設備及び設備変更に要する時間やコストが高く付くということがなく、簡単な構成によって処理材を適切に反転できるようにすると共に、スラブ等の板状になった処理材を反転させる場合にも、この板状になった処理材が倒れて、処理材や設備に負荷が加わって、これらが傷ついたりするのを抑制することを課題とするものである。
この発明に係る処理材の反転装置においては、前記のような課題を解決するため、加熱炉内において搬送される処理材の上下を反転させるにあたり、
開口部が設けられて溝型状になった保持部に処理材を保持させて反転させる反転用部材を、昇降装置により加熱炉内において上下動する支柱の上部における回動支点を中心に回動するように取り付けると共に、この反転用部材を支持する支持部材を設け、
前記の昇降装置による支柱の上下動を制御する制御装置により、
前記の支柱を下動させて、前記の回動支点を中心に反転用部材における開口部が処理材の搬送方向上流側に向くように回動させ、前記の反転用部材を前記の支持部材上に保持させて、この反転用部材の保持部内に前記の開口部を通して処理材を保持させる第1動作と、
前記の支柱を上動させて、前記の回動支点を中心に処理材が保持部内に保持された反転用部材における開口部が上に向くように回動させる第2動作と、
処理材が保持部内に保持された前記の反転用部材の最下点が、前記の回動支点よりも処理材の搬送方向上流側に導かれた状態で、前記の支柱を下動させて、前記の回動支点を中心に処理材が保持部内に保持された反転用部材における開口部が処理材の搬送方向下流側に向くように回動させ、前記の反転用部材を前記の支持部材上に保持させて、前記の処理材を前記の保持部内から開口部を通して搬出させる第3動作と、
前記の支柱を上動させて、前記の回動支点を中心に処理材が搬出された反転用部材における開口部が上に向くように回動させる第4動作と、
処理材が搬出された前記の反転用部材の最下点が、前記の回動支点よりも処理材の搬送方向下流側に導かれた状態で、前記の支柱を下動させて、前記の第1動作に戻るようにした。
そして、この発明における処理材の反転装置において、前記の反転用部材を、前記の支柱の上部に回動支点を中心に回動するように取り付けるにあたっては、反転用部材が前記のように回動する際に、反転用部材が前記の支柱に衝突しないようにするため、前記の支柱の上部に処理材の搬送方向下流側に伸びた水平アーム部を設け、この水平アーム部に回動支点となるピン部材等によって前記の反転用部材を回動可能に取り付けるようにし、或いは、前記の支柱を処理材の搬送方向と交差する方向に所要間隔を介して設けると共に、この支柱の上部間に架け渡すようにして回動支点となる回転支軸を設け、この回転支軸に前記の反転用部材を回転可能に取り付けるようにすることができる。
ここで、前記のように支柱の上部に処理材の搬送方向下流側に伸びた水平アーム部を設け、この水平アーム部に設けたピン部材に反転用部材を回転可能に取り付ける場合において、この支柱を回転させる回転装置を設けると、この回転装置より支柱を回転させ、前記の水平アーム部を処理材の搬送方向上流側に移動させて前記の支持部材が存在しない位置に導き、また支柱を下動させ、加熱炉内において処理材を反転させないようにして搬送させる際に、前記の反転用部材や支柱が邪魔にならないようにすることができる。
また、前記のように支柱を処理材の搬送方向と交差する方向に所要間隔を介して一対設けると共に、この一対の支柱の上部間に架け渡すようにして回動支点となる回転支軸を設け、この回転支軸に前記の反転用部材を回転可能に取り付ける場合においては、前記の一対の支柱の上部間に架け渡すように設けられた回転支軸に、前記の反転用部材を回転支軸の軸方向に所要間隔を介して複数設けるようにすることができる。
また、前記の昇降装置によって上下動される支柱を処理材の搬送方向に移動させる移動装置を設けるようにすることができる。
そして、この移動装置によって前記の支柱を処理材の搬送方向上流側或いは下流側に移動させるようにすると、前記の第1動作において、開口部が処理材の搬送方向上流側に向くように反転用部材を支持部材上に保持させる位置と、前記の第3動作において、開口部が処理材の搬送方向下流側に向くように反転用部材を支持部材上に保持させる位置とのずれを少なくすることができる。また、前記の第2動作から第3動作に移行するにあたり、この移動装置により支柱を処理材の搬送方向下流側に移動させて、処理材が保持部内に保持された反転用部材の最下点を、回動支点よりも処理材の搬送方向上流側に導くようにしたり、また前記の第4動作から第1動作に移行するにあたり、この移動装置により支柱を処理材の搬送方向上流側に移動させて、処理材が搬出された前記の反転用部材の最下点を、回動支点よりも処理材の搬送方向下流側に導くようにしたりすることもできる。さらに、前記の第1動作において、この移動装置により支柱を処理材の搬送方向上流側に移動させて、前記の反転用部材の開口部を通して処理材を保持部内に保持させたり、前記の第3動作において、この移動装置により支柱を処理材の搬送方向下流側に移動させて、前記の反転用部材の保持部内に保持された処理材を開口部を通して保持部内から搬出させたりすることができる。
また、前記の各動作において、反転用部材が回動支点を中心にして支持部材上で適切に回動されるようにするため、反転用部材における開口部と反対側の支持部材と接触する部分を円弧状に形成することが好ましい。
そして、この発明に係る加熱炉においては、加熱炉内において処理材を搬送させて加熱処理するにあたり、前記の処理材の反転装置を用いて、加熱炉内において搬送される処理材の上下を反転させるようにした。
この発明においては、開口部が設けられて溝型状になった保持部に処理材を保持させて反転させる反転用部材を、昇降装置により加熱炉内において上下動する支柱の上部における回動支点を中心に回動するように取り付け、前記の昇降装置による支柱の上下動を前記の制御装置によって制御し、前記の反転用部材を支持部材に支持させた状態で、この反転用部材の保持部内に処理材を保持させ、この反転用部材を支柱の上部における回動支点を中心に回動させるようにしたため、この反転用部材の回動に伴って、処理材が反転用部材の保持部内に保持された状態で回転されて、処理材の上下が反転されるようになる。
このため、この発明においては、従来のものに比べて、前記のような簡単な設備によって、加熱炉内において搬送される処理材の上下を簡単に反転させることができ、設備変更に要する時間やコストを大幅に低減できるようになると共に、スラブ等の板状になった処理材であっても、この板状になった処理材が反転用部材の保持部内に保持させた状態で反転されるようになり、従来のように、板状になった処理材を回転させる際に、この処理材が倒れて処理材や設備に負荷が加わって、処理材や設備が傷ついたりするのが防止されるようになる。
この発明の一実施形態において、加熱炉内に処理材の反転装置を設けた状態を示した概略横断面説明図である。 前記の実施形態において、処理材の反転装置を加熱炉に設けた状態を示した断面説明図である。 前記の実施形態に係る処理材の反転装置において、上下動する支柱の上部に設けられた水平アーム部の回動支点に反転用部材を回転可能に取り付けた状態を示した概略斜視図である。 前記の実施形態に係る処理材の反転装置における第1動作において、支柱を下動させて、反転用部材の開口部を処理材の搬送方向上流側に向けて保持させ、この開口部を通して処理材を反転用部材の保持部内に導入させる状態を示した部分概略説明図である。 前記の実施形態に係る処理材の反転装置における第2動作において、支柱を上動させて、処理材が保持部内に保持された反転用部材を、その開口部が上に向くように回動させる状態を示した部分概略説明図である。 前記の実施形態に係る処理材の反転装置における第2動作において、支柱を上動させて、処理材が保持部内に保持された反転用部材を支持部材の上から持ち上げ、反転用部材の最下点を、回動支点よりも処理材の搬送方向上流側に導いた状態を示した部分概略説明図である。 前記の実施形態に係る処理材の反転装置における第3動作において、反転用部材の開口部を処理材の搬送方向下流側に向けて保持させ、この開口部を通して保持部内に保持された処理材を反転用部材から搬出させる状態を示した部分概略説明図である。 前記の実施形態に係る処理材の反転装置における第4動作において、支柱を上動させて、処理材が搬出された反転用部材を、その開口部が上に向くように回動させる状態を示した部分概略説明図である。 前記の実施形態に係る処理材の反転装置における第4動作において、支柱を上動させて、処理材が搬出された反転用部材を支持部材の上から持ち上げ、反転用部材の最下点を、回動支点よりも処理材の搬送方向下流側に導いた状態を示した部分概略説明図である。 前記の実施形態に係る処理材の反転装置における第1動作において、支柱を下動させて、反転用部材を、その開口部が処理材の搬送方向上流側に向かうよう回動させる状態を示した部分概略説明図である。 前記の実施形態に係る処理材の反転装置において、前記の支柱をその軸心を中心に回転させる回転装置を設け、処理材を反転させないようにして搬送させる際に、支柱や反転用部材が邪魔にならない位置に導いた状態を示した概略説明図である。 前記の実施形態に係る処理材の反転装置において、前記の昇降装置と支柱とを処理材の搬送方向に移動させる移動装置を設けた状態を示した概略説明図である。 前記の実施形態に係る処理材の反転装置における第2動作において、前記の移動装置により支柱を処理材の搬送方向下流側に移動させて、反転用部材の最下点を回動支点よりも処理材の搬送方向上流側に導く状態を示した部分概略説明図である。 前記の実施形態に係る処理材の反転装置における第4動作において、前記の移動装置により支柱を処理材の搬送方向上流側に移動させて、反転用部材の最下点を回動支点よりも処理材の搬送方向下流側に導く状態を示した部分概略説明図である。 この発明の他の実施形態に係る処理材の反転装置において、上下動する一対の支柱を加熱炉内の幅方向両側に設け、この一対の支柱の上部間に設けられた回転支軸の軸方向に所要間隔を介して、複数の反転用部材を回転可能に取り付けた状態を示した概略説明図である。 図15に示す実施形態において、回転支軸の軸方向に所要間隔を介して、複数の反転用部材を回転可能に取り付けた状態を示した概略斜視図である。
以下、この発明の実施形態に係る処理材の反転装置及び処理材の反転装置を設けた加熱炉を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、この発明に係る処理材の反転装置及び加熱炉は、下記の実施形態に示したものに限定されず、発明の要旨を変更しない範囲において、適宜変更して実施できるものである。
この実施形態の加熱炉10においては、図1に示すように、加熱炉10における炉床11の上に、炉長方向に沿った固定ビーム12とウォーキング動作を行う駆動ビーム13とを、加熱炉10の幅方向に所要間隔を介して複数並設させ、前記の駆動ビーム13をウォーキングビーム駆動手段(図示せず)によりウォーキング動作させるようにしている。
そして、加熱炉10の導入口14に設けられた扉14aを開けて、スラブ等の板状になった処理材Wを加熱炉10内に導入し、前記の駆動ビーム13をウォーキング動作させて、処理材Wを炉長方向に順々に移動させながら加熱処理し、加熱炉10の取出し口15に設けられた扉15aを開けて、このように加熱処理された処理材Wを加熱炉10内から取り出すようにしている。
ここで、この実施形態における加熱炉10においては、加熱炉10内において搬送される処理材Wの上下を反転させるにあたり、図1に示すように、加熱炉10の炉長方向の適当な位置における前記の固定ビーム12と駆動ビーム13との間の2つの位置において、図2に示すように、前記の炉床11の下に設けられた昇降装置30によって上下動する支柱20を、炉床11の下から加熱炉10内に延出させると共に、この支柱20の上端に処理材Wの搬送方向下流側に伸びた水平アーム部21を設けている。
また、前記の昇降装置30を制御する制御装置31を設け、この制御装置31によって昇降装置30による支柱20の上下動を制御するようにしている。
そして、図3に示すように、開口部41aが設けられて溝型状になった保持部41を有する反転用部材40を、前記の水平アーム部21の先端部における回動支点となるピン部材22に回動可能に取り付けると共に、反転用部材40が取り付けられた支柱20の両側において、前記の炉床11の上に、この反転用部材40を支持する支持部材42を設けている。
また、この反転用部材40における開口部41aと反対側の部分を円弧状に形成し、このように円弧状になった部分が前記の支持部材42と接触して、反転用部材40が支持部材42の上で適切に回動するようにしている。
ここで、この実施形態における加熱炉10において、搬送される処理材Wの上下を反転させるにあたっては、前記の制御装置31によって昇降装置30による支柱20の上下動を制御し、第1動作においては、図4に示すように、支柱20を下動させ、回動支点となるピン部材22を中心に、前記の反転用部材40における開口部41aが処理材Wの搬送方向上流側に向くように回動させて、この反転用部材40を前記の支持部材42上に保持させ、この状態で、前記の駆動ビーム13により、処理材Wを反転用部材40の保持部41内に前記の開口部41aを通して導入させ、処理材Wを反転用部材40の保持部41内に保持させるようにする。その後、前記の駆動ビーム13は下降し、処理材Wは固定ビーム12に移載される
そして、このように処理材Wを反転用部材40の保持部41内に保持させた状態で、第2動作においては、図5に示すように、支柱20を上動させると、回動支点となるピン部材22を中心に、処理材Wが保持部41内に保持された反転用部材40における開口部41aが処理材Wの搬送方向下流側に向かうように、反転用部材40の円弧状になった部分が支持部材42に接触して滑りながら回動していく。そして、さらに支柱20を上動させると、図6に示すように、処理材Wが保持部41内に保持された反転用部材40が支持部材42から宙に浮いて持ち上がり、処理材Wが保持部41内に保持された反転用部材40の最下点Pが、前記の回動支点となるピン部材22よりも寸法x1の分だけ処理材Wの搬送方向上流側に導かれた位置でバランスする。
次いで、このように処理材Wが保持部41内に保持された反転用部材40の最下点Pが、前記の回動支点となるピン部材22よりも処理材Wの搬送方向上流側に導かれた状態で、第3動作においては、支柱20を下動させて、処理材Wが保持部41内に保持された反転用部材40が支持部材42に接触した後、図7に示すように、さらに支柱20を下動させる。このようにすると、回動支点となるピン部材22を中心に、処理材Wが保持部41内に保持された反転用部材40における開口部41aが処理材Wの搬送方向下流側に向かう位置まで、反転用部材40の円弧状になった部分が支持部材42に接触して滑りながら回動し、この反転用部材40が前記の支持部材42上に保持される。そして、この状態で、前記の駆動ビーム13が上昇して前進駆動することにより、処理材Wが反転用部材40の保持部41内から前記の開口部41aを通して搬出されるようになる。
次いで、第4動作においては、図8に示すように、支柱20が上動されて、回動支点となるピン部材22を中心に、処理材Wが搬出された反転用部材40における開口部41aが上に向くように、反転用部材40の円弧状になった部分が支持部材42に接触して滑りながら回動される。そして、さらに支柱20を上動させて、図9に示すように、この反転用部材40を支持部材42から持ち上げて宙に浮かせると、反転用部材40の最下点Pを、前記の回動支点となるピン部材22よりも寸法x2の分だけ処理材Wの搬送方向下流側に導かれた位置でバランスする。
次いで、このように反転用部材40の最下点Pが前記の回動支点となるピン部材22よりも処理材Wの搬送方向下流側に導かれた状態で、支柱20を下動させて、反転用部材40を支持部材42に接触させた後、図10に示すように、さらに支柱20を下動させると、回動支点となるピン部材22を中心に、反転用部材40における開口部41aが処理材Wの搬送方向上流側に向くように、反転用部材40の円弧状になった部分が支持部材42に接触して滑りながら回動して、前記の図4に示す状態に戻るようにする。
このように、処理材Wが反転用部材40の保持部41内に有る時と無い時とで、反転用部材40を持ち上げて宙に浮かせた時の最下点Pの位置が、回動支点となるピン部材22に対して搬送方向の上流側と下流側に変化するということを利用すると、前記のように反転用部材40の回動に伴って、処理材Wが反転用部材40の保持部41内に保持された状態で回転して、処理材Wの上下が簡単に反転されるようになり、スラブ等の板状になった処理材Wであっても、この処理材Wを回転させる際に、この処理材Wが倒れて、処理材Wや設備が傷ついたりするということもなくなり、回転のための大きな駆動力も不要になる。
なお、この実施形態においては、処理材Wが保持部41内に保持された反転用部材40の最下点Pを、前記の回動支点となるピン部材22よりも処理材Wの搬送方向上流側に導いたり、処理材Wが搬出された反転用部材40の最下点Pを、前記の回動支点となるピン部材22よりも処理材Wの搬送方向下流側に導いたりするにあたり、図6や図9に示すように、反転用部材40を支持部材42から持ち上げるようにしたが、前記の支持部材42に凹み(図示せず)を設け、この凹み部分において反転用部材40を回動させ、反転用部材40の最下点Pを、回動支点となるピン部材22よりも処理材Wの搬送方向上流側に導いたり、処理材Wの搬送方向下流側に導いたりすることもできる。
また、前記の実施形態において、図11に示すように、前記の炉床11の下に、前記の支柱20をその軸心を中心に回転させる回転装置32を設けるようにすることができる。
そして、このように回転装置32を設けた場合において、この回転装置32によって支柱20を回転させ、水平アーム部21を処理材Wの搬送方向上流側に向け、前記の反転用部材40を支持部材42が存在しない位置に導くと共に、前記の支柱20を下方に移動させて、前記の固定ビーム12よりも下方に導くようにすると、加熱炉10内において処理材Wを反転させないようにして搬送させる際に、支柱20や反転用部材40が邪魔になるということがない。
また、前記の実施形態において、図12に示すように、前記の炉床11の下において、支柱20を上下動させる昇降装置30の下に移動装置33を設け、この移動装置33によって昇降装置30と支柱20とを処理材Wの搬送方向に移動させるようにすることができる。
そして、このように移動装置33を設けた場合、前記の図4に示すように、前記の反転用部材40における開口部41aを処理材Wの搬送方向上流側に向ける場合に、この移動装置33によって前記の支柱20を処理材Wの搬送方向上流側に移動させ、或いは前記の図7に示すように、前記の反転用部材40における開口部41aを処理材Wの搬送方向下流側に向ける場合に、この移動装置33によって前記の支柱20を処理材Wの搬送方向下流側に移動させ、さらには前記の両方の移動を行うことにより、反転用部材40における開口部41aが処理材Wの搬送方向上流側に向いた状態で支持部材42の上に保持される位置と、反転用部材40における開口部41aが処理材Wの搬送方向下流側に向いた状態で支持部材42の上に保持される位置とがずれるのを抑制することができる。このようにすると、反転用部材40を支持部材42の上の狭い範囲で回動させることができ、反転させる処理材Wと次の処理材Wとの間隔を狭くして、効率のよい処理が行えるようになると共に、支持部材42の長さを短くすることができるようになる。
また、前記のように処理材Wが保持部41内に保持された反転用部材40の最下点Pを、前記の回動支点となるピン部材22よりも処理材Wの搬送方向上流側に導くあたり、前記の図5に示す状態から、反転用部材40を宙に浮かせずに、図13に示すように、移動装置33により支柱20を処理材Wの搬送方向下流側に移動させて、反転用部材40の最下点Pを回動支点となるピン部材22よりも処理材Wの搬送方向上流側に導くようにすることができる。また、処理材Wが搬出された反転用部材40の最下点Pを、前記の回動支点となるピン部材22よりも処理材Wの搬送方向下流側に導くにあたり、前記の図8に示す状態から、反転用部材40を宙に浮かせずに、図14に示すように、移動装置33により支柱20を処理材Wの搬送方向上流側に移動させて、反転用部材40の最下点Pを回動支点となるピン部材22よりも処理材Wの搬送方向下流側に導くようにすることができる。この方法を用いれば、反転用部材40を宙に浮かせてバランスした時に、最下点Pが回動支点となるピン部材22の所定の側に来ない場合(最下点Pが図6におけるy1の領域や、図9におけるy2の領域にある場合)においても、反転用部材40を回転させることが可能になる。
また、前記の実施形態においては、支柱20の上端に処理材Wの搬送方向下流側に伸びた水平アーム部21を設け、この水平アーム部21の先端部における回動支点となるピン部材22に反転用部材40を回動可能に取り付けるようにしたが、反転用部材40を支柱20の上部における回動支点を中心に回動するように取り付ける方法はこのようなものに限定されない。また、回動するために駆動機構を設けてもよく、その場合もこの方法を併用することで省力化が可能となる。
例えば、図15及び図16に示すように、対になった支柱20,20を加熱炉10内の幅方向両側に設け、この対になった支柱20,20の上部間に架け渡すように回動支点となる回転支軸23を設け、この回転支軸23の軸方向に所要間隔を介して複数の反転用部材40を、この回転支軸23に回転可能に取り付けるようにすることもできる。なお、このように加熱炉10内の幅方向両側における支柱20,20の上部間に架け渡すように回転支軸23を設けた場合には、これら支柱20,20を下動させる際に、回転支軸23が固定ビーム12や駆動ビーム13に衝突しないようにするため、回転支軸23に対応する位置において、固定ビーム12や駆動ビーム13を分離させたりすることが必要になる。
10 加熱炉
11 炉床
12 固定ビーム
13 駆動ビーム
14 導入口, 14a 扉
15 取出し口, 15a 扉
20 支柱
21 水平アーム部
22 ピン部材(回動支点)
23 回転支軸(回動支点)
30 昇降装置
31 制御装置
32 回転装置
33 移動装置
40 反転用部材
41 保持部、 41a 開口部
42 支持部材
W 処理材
P 反転用部材の最下点
x1,x2 ピン部材と反転用部材の最下点との距離
y1,y2 ピン部材に対する反転用部材の最下点の位置の領域

Claims (8)

  1. 加熱炉内において搬送される処理材の上下を反転させる処理材の反転装置において、
    開口部が設けられて溝型状になった保持部に処理材を保持させて反転させる反転用部材を、昇降装置により加熱炉内において上下動する支柱の上部における回動支点を中心に回動するように取り付けると共に、この反転用部材を支持する支持部材を設け、
    前記の昇降装置による支柱の上下動を制御する制御装置により、
    前記の支柱を下動させて、前記の回動支点を中心に反転用部材における開口部が処理材の搬送方向上流側に向くように回動させ、前記の反転用部材を前記の支持部材上に保持させて、この反転用部材の保持部内に前記の開口部を通して処理材を保持させる第1動作と、
    前記の支柱を上動させて、前記の回動支点を中心に処理材が保持部内に保持された反転用部材における開口部が上に向くように回動させる第2動作と、
    処理材が保持部内に保持された前記の反転用部材の最下点が、前記の回動支点よりも処理材の搬送方向上流側に導かれた状態で、前記の支柱を下動させて、前記の回動支点を中心に処理材が保持部内に保持された反転用部材における開口部が処理材の搬送方向下流側に向くように回動させ、前記の反転用部材を前記の支持部材上に保持させて、前記の処理材を前記の保持部内から開口部を通して搬出させる第3動作と、
    前記の支柱を上動させて、前記の回動支点を中心に処理材が搬出された反転用部材における開口部が上に向くように回動させる第4動作と、
    処理材が搬出された前記の反転用部材の最下点が、前記の回動支点よりも処理材の搬送方向下流側に導かれた状態で、前記の支柱を下動させて、前記の第1動作に戻る
    ことを特徴とする処理材の反転装置。
  2. 請求項1に記載の処理材の反転装置において、前記の支柱の上部に処理材の搬送方向下流側に伸びた水平アーム部を設け、この水平アーム部に前記の反転用部材を回転可能に取り付ける回動支点を設けたことを特徴とする処理材の反転装置。
  3. 請求項2に記載の処理材の反転装置において、前記の支柱を、その軸心を中心に回転させる回転装置を設けたことを特徴とする処理材の反転装置。
  4. 請求項1に記載の処理材の反転装置において、前記の支柱を処理材の搬送方向と交差する方向に所要間隔を介して設けると共に、この一対の支柱の上部間に架け渡すように、前記の反転用部材を回転可能に取り付ける回動支点となる回転支軸を設けたことを特徴とする処理材の反転装置。
  5. 請求項4に記載の処理材の反転装置において、前記の一対の支柱の上部間に架け渡すように設けられた回動支点となる回転支軸に、前記の反転用部材を回転支軸の軸方向に所要間隔を介して複数設けたことを特徴とする処理材の反転装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の処理材の反転装置において、前記の昇降装置によって上下動される支柱を、処理材の搬送方向に移動させる移動装置を設けたことを特徴とする処理材の反転装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の処理材の反転装置において、前記の反転用部材における開口部と反対側の支持部材と接触する部分を円弧状に形成したことを特徴とする処理材の反転装置。
  8. 加熱炉内において処理材を搬送させて加熱処理する加熱炉において、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の処理材の反転装置を設けたことを特徴とする加熱炉。
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