JP2007007766A - ワーク搬送装置 - Google Patents

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岑爾 成岡
Hidenori Nagasawa
秀紀 長澤
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Abstract

【課題】全体の高さを低く抑えることができるワーク搬送装置を提供する。
【解決手段】ワークの保持及び開放を行う保持装置50と、ワークを処理する処理機械に対して上下方向に移動不能に位置決めされた昇降装置基台31を有し、該昇降装置基台31に対して前記保持装置50を昇降させる昇降装置30とを備え、前記昇降装置30によって前記保持装置50を昇降させることで前記処理機械に対するワークの搬入及び搬出を行うワーク搬送装置であって、前記昇降装置30は、前記昇降装置基台31に対して上下方向に移動駆動される昇降体32と、該昇降体32に回動自在に連結されると共に、一端側が前記昇降装置基台31側の部材に回動自在に連結され、他端側が前記保持装置50側の部材に回動自在に連結された作動アーム41とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、ワーク搬送装置に関するものであり、詳しくは、ワークの保持及び開放を行う保持装置を、ワークに各種の処理を施す処理機械に対して昇降させることで、処理機械に対するワークの搬入及び搬出を行うワーク搬送装置に関するものである。
研削加工等の各種加工や、検査等、ワークに種々の処理を施すに際して、ワークに処理を施す処理機械に対してワークの搬入及び搬出を自動的に行うために、ワーク搬送装置が用いられている。ここで、代表的な例として、ワークを把持する把持爪等を用いて構成された装置等のワークの保持及び開放を行う保持装置を処理機械に対して昇降させることで、処理機械に対するワークの搬入及び搬出を行うものがある。
特開2004−98190号公報
ところで、上述のようなワーク搬送装置は、送りねじ、リニアモータ、流体圧シリンダ等の適宜の駆動装置によって上下方向に移動駆動される昇降体を有し、この昇降体の上下方向の移動によって保持装置を昇降させる昇降装置、を具備しているのであるが、従来のワーク搬送装置では、処理機械に対するワークの搬入及び搬出に際してのワークの上下方向の移動量、すなわち、保持装置の上下方向の移動量、と同一の移動量で上記昇降体を上下方向に移動させている。また、保持装置が処理機械に対して昇降する際に、処理機械のカバーやフレーム等、処理機械の各種の機器や部材に干渉しないように、昇降装置は、保持装置の上方に配置されている。
よって、従来のワーク搬送装置では、ワークの上下方向の移動量を十分に確保しようとすると、昇降装置として、全体の上下方向の寸法が大きなものを採用しなければならず、必然的に、ワーク搬送装置全体の高さを高くすることが余儀なくされる。従って、従来のワーク搬送装置では、ワーク搬送装置の高さを低く抑えることが困難であった。なお、近年においては、処理機械及びワーク搬送装置を含めた設備を構成する部材の材料の少量化を図るためや、設備周辺の見通しを良好にして、他の設備を良好に監視できるようにしたり、他の作業者との連携を円滑に行うことができるようにするため等、適宜目的のために、設備全体の高さを低く抑えることが要望されているのであるが、従来のワーク搬送装置では、この要望に柔軟に対応することができなかった。
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、全体の高さを低く抑えることができるワーク搬送装置の提供を課題とする。
上記課題を解決するために本発明の採った主要な手段は、
「ワークの保持及び開放を行う保持装置と、ワークを処理する処理機械に対して上下方向に移動不能に位置決めされた昇降装置基台を有し、該昇降装置基台に対して前記保持装置を昇降させる昇降装置とを備え、前記昇降装置によって前記保持装置を昇降させることで前記処理機械に対するワークの搬入及び搬出を行うワーク搬送装置であって、
前記昇降装置は、
前記昇降装置基台に対して上下方向に移動駆動される昇降体と、
該昇降体に回動自在に連結されると共に、一端側が前記昇降装置基台側の部材に回動自在に連結され、他端側が前記保持装置側の部材に回動自在に連結された作動アームと
を備えるものであることを特徴とするワーク搬送装置」
である。
上記構成のワーク搬送装置では、昇降体の上下方向の移動に応じて、一端側が昇降装置基台側の部材に、他端側が保持装置側の部材に、夫々回動自在に連結された作動アームが、昇降体との連結部分を中心として回動することで、保持装置を昇降させる機構となるため、昇降体の移動量に対して、保持装置を大きく昇降させることが可能となる。従って、昇降装置の上下方向の寸法を小さくすることができ、これにより、ワーク搬送装置全体の高さを低く抑えることができる。
なお、作動アームは、昇降装置基台を構成する部材及び保持装置を構成する部材の夫々に直接的に連結されたものであってもよく、或いは、適宜のリンク機構を介して間接的に連結されたものであってもよいが、上下動する昇降体との連結部分を中心に回動するため、昇降装置基台及び保持装置の夫々に直接的に連結した態様及び間接的に連結した態様の何れの態様であっても、作動アームの両端側の夫々については、横方向の移動が許容されていればよい。
上述した手段において、
「前記作動アームは、相互に交差する第一作動アーム及び第二作動アームを用いて構成されていることを特徴とするワーク搬送装置」
としてもよい。
単一のアーム部材からなる作動アームによって保持装置を昇降させることとすると、保持装置が単一のアーム部材を介して1箇所にて支持されることになるため、この単一のアーム部材だけでは、保持装置の姿勢を安定させることができない。よって、保持装置の姿勢を安定させるために、保持装置を上下方向にスライド案内する機構等、適宜の機構を採用しなければならず、装置全体が複雑化する。
これに対して、相互に交差する第一作動アーム及び第二作動アームを用いた作動アームとすれば、第一作動アーム及び第二作動アームを介して2箇所にて保持装置を支持して、保持装置の姿勢を安定させることができる。よって、上述した作用効果を得るができるワーク搬送装置を、簡単な構造で実現することができる。また、保持装置を、処理機械上方にて、第一作動アーム及及び第二作動アームによって吊下げられた装置とすることができるため、保持装置周辺に雑多な機構を配置する必要がなく、処理機械の種々の機器や部材に干渉し難いワーク搬送装置とすることができ、汎用性を向上させることもできる。
なお、第一作動アーム及び第二作動アームと保持装置との間に、第一作動アームまたは第二作動アーム側の部材と保持装置側の部材とに夫々回動自在に連結されると共に、相互に回動自在に連結されて交差する二つの連結アームを一対以上設けると、第一作動アーム及び第二作動アームの端部の移動量を増幅させることができ、昇降体の移動量をさらに小さく設定することが可能となる。
上述した手段において、
「前記作動アームにおいて、前記昇降体に対する連結部分が、前記昇降装置基台側の部材に対する連結部分と前記保持装置側の部材に対する連結部分との間の中間部分に配置されていることを特徴とするワーク搬送装置」
としてもよい。
作動アームは、昇降装置基台側の連結部分を支点とし、昇降体の連結部分を力点とし、保持装置側の連結部分を作用点とする所謂「てこ」として機能するため、支点と力点との間の寸法に対して、支点と作用点との間の寸法が大きくなればなる程、力点の少ない移動量で作用点の大きな移動量が得られるのであるが、一方で、力点に加えられた力に対して、作用点で得られる力は小さくなる。
そこで、上記構成では、昇降体に対する連結部分を、昇降装置基台側の部材に対する連結部分と保持装置側の部材に対する連結部分との間の中間部分に配置する。これにより、支点と作用点との間の寸法が、支点と力点との間の寸法の2倍程度となり、作用点にて、力点の移動量の2倍程度の移動量を確保できると共に、力点に加わる力の1/2程度の力を確保することができる。よって、昇降体を駆動させる駆動装置としてさほど大型の駆動装置を用いることなく、昇降装置全体をコンパクトに納めた上で、保持装置を大きく昇降させることができる。
なお、「中間部分」とは、厳密な中間点を示すものではなく、厳密な中間点からある程度、前後の範囲を許容することを示すものである。なお、許容範囲としては、昇降体との連結部分が厳密な中間点に対して、昇降装置基台側の部材に対する連結部分と保持装置側の部材に対する連結部分との間の寸法を基準として、25%、好適には10%、さらに好適には5%で前後する範囲を例示できる。
上述した手段において、
「前記作動アームの一端側は、前記昇降装置基台及び前記作動アームの夫々に回動自在に連結された連結アームを介して前記昇降装置基台に連結されており、
前記作動アームの他端側は、前記保持装置及び前記作動アームの夫々に回動自在に連結された連結アームを介して前記保持装置に連結されている
ことを特徴とするワーク搬送装置」
としてもよい。
作動アームの両端部分を昇降装置基台及び保持装置の夫々に直接的に連結しようとすると、昇降装置基台及び保持装置の夫々に、部材を横方向にスライド自在に支持するスライド機構等を別途に設けて、作動アームの両端部分における横方向の移動を許容するようにしなければならず、装置全体が複雑となる。
これに対して、上記構成では、昇降装置基台及び作動アームの夫々に回動自在に連結された連結アーム、保持装置及び作動アームの夫々に回動自在に連結された連結アームといった簡単な構造のリンク機構を介在させることで、作動アームを、その両端部分の横方向の移動を許容する状態で昇降装置基台及び保持装置に連結することができる。よって、上述した作用効果を得ることができるワーク搬送装置を、簡単な構造で実現することができる。
上述した手段において、
「前記処理機械に支持されていることを特徴とするワーク搬送装置」
としてもよい。
処理機械とは別途にワーク搬送装置を設置することとすると、処理機械及びワーク搬送装置を含む設備を新規に導入した場合や、この設備を移動した場合に、処理機械に対するワーク搬送装置の位置決め調節を行わなければならず、設備の設置作業が煩雑となる。
これに対して上記構成では、ワーク搬送装置が処理機械に支持されているため、処理機械に対するワーク搬送装置の位置決め調節を完全に省略したり、たとえ完全に省略することはできなくても、位置決め調節の作業を簡便化することができ、設備の設置作業を簡略化することができる。ここで、生産ラインのライン換えを行うために設備を移動させることが頻繁にあるような使用態様において、設備の設置作業が簡単であることは、ライン換え全体の作業について、時間短縮及び簡便化を図る上で、多大な効果を発揮する。
上述した手段において、
「前記昇降装置は、前記保持装置から延出された配線または配管からなる可撓長尺物を後方に案内する案内部を備えることを特徴とするワーク搬送装置」
としてもよい。
ワークの保持及び開放を行う保持装置は、油圧、空気圧等の流体圧或いは電気を動力として作動する作動機器を有するものであり、保持装置からは、配管や配線といった可撓性がある長尺状の部材、すなわち「可撓長尺物」が延出されている。そして、この可撓長尺物は、昇降装置と保持装置との間にて引き回されるのであるが、昇降装置の上方にて可撓長尺物を引き回すこととすると、この可撓長尺物がワーク搬送装置の上部に位置することになり、昇降装置の上下方向の寸法を小さくしても、上部に可撓長尺物が存在する分だけ、ワーク搬送装置全体の高さが高くなってしまう。
これに対して、上記構成では、可撓長尺物が、案内部によって昇降装置の後方に案内されるため、可撓長尺物が昇降装置の上方にて無用に引き回されることがない。よって、ワーク搬送装置全体の高さを、良好に低く抑えることができる。
上述の通り、本発明によれば、ワーク搬送装置全体の高さを低く抑えることができる。
次に、本発明に係るワーク搬送装置の実施形態を、図面に従って詳細に説明する。
図1に、処理機械200及びワーク搬送装置100を含む設備全体の概略を示す。ここで、処理機械200は、研削加工、切削加工、溶接加工、塗装加工等の加工や、組付け、刻印、検査等、ワークWに適宜の処理を施す処理機械であり、代表的な例として、円筒状のワークWを研削加工する円筒研削盤等の研削盤を例示することができる。なお、ワーク搬送装置100は、未処理のワークWを処理機械200に搬入し、処理機械200によって適宜の処理が施された処理済みのワークWを処理機械200から搬出することで、処理機械200に対するワークWの交換を自動的に行うものであり、処理機械200の上方に位置するように支持されたものであるが、このワーク搬送装置100として、本発明に係るワーク搬送装置100を採用することで、処理機械200を構成する材料の削減や、設備環境の改善等、種々の要望に応じて処理機械200全体のコンパクト化を図り、処理機械200の高を低く抑えた場合において、処理機械200の高さを折角低く抑えたにも拘わらず、設備全体が相変わらず無用に高さの高いものとなるといった不具合を生じることなく、設備全体の高さを低く抑えることができる。
処理機械200及びワーク搬送装置100を含む設備全体は、処理機械200の左右の両側に夫々設置されたワーク待機装置300及びワーク受取装置400をも含むものである。ここで、ワーク待機装置300は、未処理のワークWを処理機械200へと供給させるべく、待機させる装置であり、ワーク受取装置400は、処理機械200によって処理が施された処理済みのワークWを、後工程等に搬出するために受取る装置である。そして、本例のワーク搬送装置100は、ワーク待機装置300で待機している未処理のワークWを処理機械200に搬入し、処理済みのワークWを処理機械200から搬出してワーク受取装置400へと搬送することもできるものとなっている。具体的に、ワーク搬送装置100は、処理機械200の上方にて、ワーク待機装置300とワーク受取装置400との間に渡って左右方向に延設されたレール20を有しており、このワーク搬送装置100では、レール20上を昇降装置30(詳細は後述する)が左右方向に移動して(図1の矢印A)、ワーク待機装置300の上方に位置する状態、処理機械200の上方に位置する状態、及び、ワーク受取装置400の上方に位置する状態の夫々の状態で、夫々位置決め固定された上で、保持装置50が昇降することで(図1の矢印B)、状態に応じたワークWの搬送がなされる。なお、昇降装置30は、レール20上を水平方向に移動するだけのものであるから、ワーク待機装置300の上方に位置する状態、処理機械200の上方に位置する状態、及び、ワーク受取装置400の上方に位置する状態では、当然、上下方向に移動不能に位置決め固定されたものとなっている。
また、ワーク搬送装置100は、柱状に形成された左右一対の支持部材10を有しており、各支持部材10によって、処理機械200の上方に支持されている。具体的には、昇降装置30を左右方向に移動させる機構の基台となるレール20が支持部材10によって支持されている。なお、本例では、支持部部材10が、ベッド、フレーム、ベース等、処理機械200の基台部分を構成する部材(図示省略)に立設されており、ワーク搬送装置100が処理機械200の基台部分に堅固に支持されている。
次に、保持装置50の詳細について、図2に基づいて説明する。保持装置50は、夫々個別にワークW1,W2を保持する第一保持装置52a及び第二保持装置52bを備えており、第一保持装置52a及び第二保持装置52bは、夫々、加工機械200においてワーク交換を行う姿勢と、この姿勢とは異なる姿勢との間で変位可能となっている。これにより、第一保持装置52aにて処理機械200から処理済みのワークW1を取外し、第二保持装置52bにて未処理のワークW2を処理機械200に新たに装着することができる。この保持装置50の具体的な構成は以下の通りである。
第一保持装置52a及び第二保持装置52bは、夫々、対向する一対の把持爪53を有しており、把持爪53を回動させることで(図2の矢印A)、ワークW1,W2の保持及び開放を行うものである。なお、本例では、ワークW1,W2を保持する際には、把持爪53間にワークW1,W2を挟持する装置を採用しているが、これに限らず、係止、吸着、磁着等によってワークW1,W2を保持する装置を採用することもできる。
また、第一保持装置52a及び第二保持装置52bが処理機械200に対するワークW1,W2の着脱を行う姿勢は、把持爪53が下方を向いた姿勢(図2における第一保持装置52aを実線にて表した状態)であり、第一保持装置52a及び第二保持装置52bの夫々は、保持装置50の基台を構成する保持装置基台51に、相互に連動して回動するように組付けられており(図2の矢印B)、回動することで、第一保持装置52aは、把持爪53を下方に向けた姿勢と前方(図2において左方向)に向けた姿勢との間にて変位し、第二保持装置52bは、把持爪53を後方(図2における右方向)に向けた姿勢と下方に向けた姿勢との間にて変位する。これにより、図示実線で示すように、第二保持装置52bによって未処理のワークW2を保持した状態のままで、第一保持装置52aにより処理済みのワークW1を処理機械200から取外した上で、第一保持装置52a及び第二保持装置52bを回動させると、図示2点鎖線で示すように、第一保持装置52aがワーク交換可能な姿勢から変位すると共に、括弧書きの符号で示すように、第二保持装置52bがワーク交換可能な姿勢となり、この第二保持装置52bによって、処理機械200に未処理の新たなワークW2を装着することができる。
次に、昇降装置30の詳細について、図3に基づいて説明する。昇降装置30は、図1に示した設備全体において、ワーク待機装置300、処理機械200及びワーク受取装置400に対してワークWの搬送を行うべく、上述した保持装置50を昇降させるものである。また、本例では、この昇降装置30全体が、送りねじ、リニアモータ、チェーン等を用いてなる適宜の駆動装置によって、レール20上を左右方向に移動駆動され、これにより、保持装置50が、ワーク待機装置300、処理機械200またはワーク受取装置400の上方に位置決めされる。
昇降装置30は、保持装置50を支持する基台となる部材を構成する昇降装置基台31と、昇降装置基台31に組付けられた駆動装置33によって、昇降装置基台31に対して上下方向に移動駆動される昇降体32と、一端側(上端側)が昇降装置基台31に連結され、他端側(下端側)が保持装置50に連結され、昇降装置基台31に保持装置50を吊下げた状態で支持する昇降リンク機構40とを備えている。ここで、昇降リンク機構40は、昇降体32の移動により作動して、昇降装置基台31に対して保持装置50を昇降させるものである。なお、昇降リンク機構40の詳細については後述する。
本例では、昇降体32を上下方向に移動させる駆動装置33として、送りねじを用いてなる駆動装置33を採用しており、昇降体32は、送りねじに螺合するナット体(図示省略)を備えるものとして構成されている。また、昇降体32は、リニアガイドやスライドシャフト等を用いて構成され、昇降装置基台31に組付けられたスライド機構31aによって、昇降装置基台31に、上下方向にスライド自在ではあるが、送りねじの回転軸周りに回転不能となるように組付けられており、送りねじの回転に伴って、昇降装置基台31に対して上下方向に移動するように構成されている。なお、本例では、送りねじが、その下端部分が自由端となるように、上端部分が昇降装置基台31に片持ち状に支持されいる。このような構成により、駆動装置33全体の上下方向の寸法をコンパクトに納めることができる。
また、駆動装置33において、送りねじを回転させるための動力源としてはモータを採用しているのであるが、モータ軸を下に向けた姿勢でモータを昇降装置30に組付けると、昇降装置基台31の上方にモータが配置されることになり、昇降装置30全体の上下方向の寸法が大きくなる。よって、本例では、モータ軸を上に向けた姿勢でモータ33aを配置したり、モータ軸を水平方向に向けた姿勢でモータ33bを配置することで、昇降装置30全体の上下方向の寸法が小さく納まるようにしている。なお、ギア、スプロケット、チェーン、プーリ、ベルト等を用いた適宜の駆動伝達機構(図示省略)によって、モータ軸の回転が送りねじに伝達される。
ところで、保持装置50は、回動する把持爪53や変位する第一保持装置52a及び第二保持装置52bを有するものであり、これらの機器を作動させるために駆動装置を、当然、具備している。そして、上記駆動装置は、電気や流体圧を動力とするものであり、保持装置50からは、配線や配管といった可撓性のある長尺物、すなわち「可撓長尺物」が延出されている。ここで、この可撓長尺物を昇降装置基台31の上方に引き回すこととすると、可撓長尺物を引き回す分だけ、昇降装置30全体の上下方向の寸法が大きくなってしまう。
そこで、本例では、図4に示すように、可撓長尺物を昇降装置基台31の後方に案内する案内部61が設けられている。この案内部61によって、可撓長尺物を、昇降装置基台31の上方ではなく後方に引きまわすことで、昇降装置30全体の上下方向の寸法が小さく納まるようにしてある。なお、本例では、配線や配管といった可撓長尺物を、そのまま露呈した状態で引き回すのではなく、隣接する相互間において回動自在に連結された多数のプレートを有してなるチェーン状のカバーや、蛇腹状のホース等、それ自体が可撓性を有して内部に複数の可撓長尺物を収容する収容部材60を用いて、引き回すこととしており、案内部61は、上記収容部材60を昇降装置基台31の後方へと案内するものとなっている。また、案内部61は、ローラ62と、円弧状に湾曲形成され、ローラ62の外面から適宜間隔を隔てて配設された案内板63とを用いて構成されており、内部に可撓長尺物を収容して保持装置50から上方に延出する収容部材60を、ローラ62と案内板63との間によって、昇降装置基台31の後方に導くと共に円滑に流通させるものとなっている。
次に、昇降装置30の昇降リンク機構40の詳細について、図5及び図6に基づいて説明する。昇降リンク機構40は、一端側が昇降装置基台31側の部材に回動自在に連結され、他端側が保持装置50側の部材に回動自在に連結されると共に、中間部分にて昇降体32に回動自在に連結された作動アーム41を有する機構となっている。具体的に、作動アーム41は、第一作動アーム41aと第二作動アーム41bとを用いて構成されており、第一アーム41a及び第二アーム41bの夫々は、回動軸心が同一となるように、昇降体32に回動自在に連結され、相互に交差する姿勢となっている。
第一作動アーム41aは、一端側が、昇降装置基台31と第一作動アーム41a自体との夫々に回動自在に連結された連結アーム42aを介して、昇降装置基台31に連結されており、他端側が、保持装置50(より具体的には保持装置基台51)と第一作動アーム41a自体との夫々に回動自在に連結された連結アーム43aを介して、保持装置50に連結されている。また、第二作動アーム41bも同様に、一端側が、昇降装置基台31と第二作動アーム41b自体との夫々に回動自在に連結された連結アーム42bを介して、昇降装置基台31に連結されており、他端側が、保持装置50(より具体的には保持装置基台51)と第二作動アーム41b自体との夫々に回動自在に連結された連結アーム43bを介して、保持装置50に連結されている。なお、これに限らず、第一作動アーム41a及び第二作動アーム41bの夫々を、昇降体32の異なる部位に、個別に回動自在に連結してもよく、また、連結アーム42a,42b,43a,43bを介在させずに、昇降装置基台31や保持装置50に直接的に連結してもよい。
このように構成された昇降リンク機構40では、昇降体32が上下方向に移動すると、これに伴って、第一作動アーム41a及び第二作動アーム41bの夫々が、昇降体32との連結部分を中心に回動して、図5に示すような保持装置50を上昇させた状態、または、図6に示すような保持装置50を下降させた状態となるように作動する。このように作動する昇降リンク機構40においては、昇降体32の少ない移動量でもって、保持装置50を大きく昇降させることができることから、昇降装置基台31の上下方向の寸法を小さくすることができ、これにより、昇降装置30全体の上下方向の寸法を小さくして、ワーク搬送装置100全体の高さを低く抑えることができる。
また、作動アーム41を、第一作動アーム41a及び第二作動アーム41bといった二つのアーム部材を備えたものとしていることから、保持装置50を、第一作動アーム41a及び第二作動アーム41bを介して、2箇所にて、昇降装置基台31に対して吊下げた状態で支持することができ、保持装置50の姿勢を安定させることができる。よって、保持装置50の姿勢を安定させるために別途の機構を必要とせず、ワーク搬送装置100全体の構造を簡略化できる。
なお、第一作動アーム41a及び第二作動アーム41bと保持装置50との間に介在させる連結アーム43a,43bを長くしたり、第一作動アーム41a側の連結アーム43aと第二作動アーム41b側の連結アーム43bとを相互に交差させたり、さらには、第一作動アーム41a及び第二作動アーム41bと保持装置50との間に、互いに回動自在で相互に交差する一対の連結アームを複数介在させて多段式とすることで、昇降体32の移動に対して保持装置50を、より一層、大きく昇降させることもできる。しかしながら、このような態様では、相互に連結される部材間のガタツキから、保持装置50の姿勢の安定度が低くなる可能性がある。よって、第一作動アーム41a及び第二作動アーム42bと保持装置50との間に介在させる連結アーム43a,43bとしては、極力、数を減らして一対とするのが好適であり、また、第一作動アーム41a及び第二作動アーム41bの長さの1/2以下、好ましくは1/3以下、さらに好ましくは1/4以下といったように、極力、短くするのが好適である。
本発明に係るワーク搬送装置を含めた設備全体の概略を示す正面図である。 保持装置の概略を示す右側面図である。 昇降装置の概略を示す右側面図である。 可撓長尺物案内部の概略を示す右側面図である。 昇降装置の昇降リンク機構の概略を示す正面図である。 昇降装置の昇降リンク機構の概略を示す正面図である。
符号の説明
W ワーク
W1 ワーク(処理済みのワーク)
W2 ワーク(未処理のワーク)
10 支持部材
20 レール
30 昇降装置
31 昇降装置基台
31a スライド機構
32 昇降体
33 駆動装置
33a モータ
33b モータ
40 昇降リンク機構
41 作動アーム
41a 第一作動アーム
41b 第二作動アーム
42a 連結アーム
42b 連結アーム
43a 連結アーム
43b 連結アーム
50 保持装置
51 保持装置基台
52a 第一保持装置
52b 第二保持装置
53 把持爪
60 収容部材
61 案内部
62 ローラ
63 案内板
100 ワーク搬送装置
200 処理機械
300 ワーク待機装置
400 ワーク受取装置

Claims (6)

  1. ワークの保持及び開放を行う保持装置と、ワークを処理する処理機械に対して上下方向に移動不能に位置決めされた昇降装置基台を有し、該昇降装置基台に対して前記保持装置を昇降させる昇降装置とを備え、前記昇降装置によって前記保持装置を昇降させることで前記処理機械に対するワークの搬入及び搬出を行うワーク搬送装置であって、
    前記昇降装置は、
    前記昇降装置基台に対して上下方向に移動駆動される昇降体と、
    該昇降体に回動自在に連結されると共に、一端側が前記昇降装置基台側の部材に回動自在に連結され、他端側が前記保持装置側の部材に回動自在に連結された作動アームと
    を備えるものであることを特徴とするワーク搬送装置。
  2. 前記作動アームは、相互に交差する第一作動アーム及び第二作動アームを用いて構成されていることを特徴とする請求項1に記載のワーク搬送装置。
  3. 前記作動アームにおいて、前記昇降体に対する連結部分が、前記昇降装置基台側の部材に対する連結部分と前記保持装置側の部材に対する連結部分との間の中間部分に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワーク搬送装置。
  4. 前記作動アームの一端側は、前記昇降装置基台及び前記作動アームの夫々に回動自在に連結された連結アームを介して前記昇降装置基台に連結されており、
    前記作動アームの他端側は、前記保持装置及び前記作動アームの夫々に回動自在に連結された連結アームを介して前記保持装置に連結されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか一つに記載のワーク搬送装置。
  5. 前記処理機械に支持されていることを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか一つに記載のワーク搬送装置。
  6. 前記昇降装置は、前記保持装置から延出された配線または配管からなる可撓長尺物を後方に案内する案内部を備えることを特徴とする請求項1から請求項5までの何れか一つに記載のワーク搬送装置。
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