JP5414670B2 - 可動シンカーを備える横編機 - Google Patents

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Description

本発明は、可動式のシンカーで編地を押下げることも可能なシンカーを備える横編機に関する。
従来から、図5に概略的な構成として示すような、可動シンカーを備える横編機1が用いられている(たとえば特許文献1参照)。横編機1では、歯口2を挟んで、前後に針床3が対向するように配置されている。各針床3は、歯口2側が高く、歯口2から離れると低くなるように傾斜している。ただし、説明の便宜上、前後のうちの一方の針床3のみを、水平な姿勢で示す。
針床3は、紙面に垂直な方向に延びる帯板状の基台4に、一定のピッチでニードルプレート5を立設して形成される。隣接するニードルプレート5間には針溝6が形成される。ワイヤ7は、基台4とニードルプレート5との間を貫通して、位置決めを行う。針溝6には、編針8が収容される。ただし、編針8は先端のフック付近のみ示し、他の構成部分は省略する。また、図5(b)では、編針8の図示を省略する。編針8は、針溝6内で図の横方向への摺動変位が可能であり、この摺動変位で、編針8先端のフックが歯口2に進退する。隣接する編針8の間で、ニードルプレート5の一側方には、可動シンカー10が並設される。
可動シンカー10は、図5(a)に示す開状態と、図5(b)に示す閉状態との間で揺動変位するシンカー11を含む。シンカー11の開状態と閉状態とは、シンカージャック12によって制御される。シンカー11は、支承部11aから歯口2側に、作用腕11bを有する。作用腕11bには、ループ形成部11cおよび編糸受け部11dが設けられる。支承部11aからは、受動腕11eも延出する。シンカー11の支承部11aの内側には、線ばね13を収容している。シンカー11の支承部11aの外周は円弧状に形成され、ニードルプレート5のシンカー支持部5aで揺動変位可能に支持される。シンカー11の支承部11aおよび線ばね13は、ニードルプレート5の歯口2側で板厚を減少させて形成するシンカー収容部5bに収容される。線ばね13は、シンカー11の支承部11aを支点とする揺動変位で、作用腕11bが歯口2に進出する方向に、弾発的なトルクを付勢する。
シンカージャック12は、歯口2側に先端部12aを有し、歯口2から離れる側に基部12bを有する。基部12bには、バット12cが設けられ、針床3に沿って紙面に垂直な方向に走行するキャリッジに搭載されるカム機構で駆動される。基部12bの中間部分には、図の横方向に延びる欠如部12dが形成される。欠如部12dには、紙面に垂直な方向に貫通する帯金15が挿通される。帯金15は、ニードルプレート5の帯金貫通孔5cも貫通し、シンカージャック12が摺動変位する際に、針溝6から脱落しないように規制している。シンカージャック12とシンカー11との結合は、シンカージャック12の先端部12a付近に形成される係合部12eに、シンカー11の受動腕11eの先端が係合して行われる。シンカー11の受動腕11eの先端の大きさに対してシンカージャック12の係合部12eはさらに大きく、受動腕11eの先端は、係合部12eに対して遊嵌状態となる。このため、シンカー11の作用腕11b側の編糸受け部11dに編糸などから受ける力が線ばね13による付勢力より大きくなると、受動腕11eの先端が係合部12eの奥側に当接するまで、シンカー11は作用腕11bが歯口2から退出する方向に揺動変位する。このような揺動変位で、可動シンカー10では、編糸などへの反力を緩和して、過大な押え力が作用しないようにすることができる。
線ばね13は、一端がシンカー11の作用腕11bの基端側で支持されるとともに、他端がニードルプレート5の先端付近に設けるばねストッパ5dで支持されている。線ばね13の弾発力は、開状態で大きく、閉状態で小さくなる。開状態では、線ばね13の大きな弾発力がシンカー11の受動腕11eを介してシンカージャック12の係合部12eを歯口2側に引出すように作用する。この引出しに抗してシンカージャック12を歯口2から離れる位置に留め、シンカー11の開状態を維持するために、シンカージャック12には突起12fが設けられる。突起12fはワイヤ16で係止可能であり、ワイヤ16はニードルプレート5のワイヤ貫通孔5eを貫通する。
図6および図7は、図5の針床3を形成するように組合せられる基台4およびニードルプレート5の構成を、側面断面図および側面図としてそれぞれ示す。基台4には、ニードルプレート5を挿入するニードルプレート挿入溝4aが設けられ、表面は針溝底面4bとなる。基台4の先端には、シンカー11の作用腕11bが収容されるシンカー溝4cが設けられる。
図8は、図5のシンカー11および線ばね13の構成を組合せ状態の側面図として示す。シンカー11の支承部11aの内側には、線ばね13の迂回部13aが収容される。線ばね13の一端となる付勢部13bは、支承部11aから作用腕11bが延出される部分にトルクを作用させる。線ばね13の支持部13cは、遊端となっている。線ばね13の付勢部13bに相当する部分をシンカー11から延出させて、シンカー11と線ばね13とに相当する部分を一体的に形成することもできる(たとえば、特許文献2参照)。ただし、特許文献2のシンカー11に相当する部材では、受動腕11eに相当する部分が横方向に延出して形成され、キャリッジに設けるプレッサで上下方向に駆動される。
図9は、図5のシンカージャック12の構成を側面図として示す。シンカージャック12は、バット12cに対する駆動で、係合部12eが図の横方向に変位する。
図10は、図5の横編機1で使用される駆動機構の概略的な構成を示す。図5の編針8は、編針作動用カム機構20によって駆動される。編針作動用カム機構20は、針床3に沿って、図5の紙面に垂直な方向に往復移動するキャリッジ21に搭載される。キャリッジ21の走行方向の少なくとも一方側には、ソレノイド22が設けられる。キャリッジ21には、編針作動用カム機構20で編針8を選択的に駆動するために、選針機構23も設けられる。
編針作動用カム機構20は、キャリッジ21の走行方向に応じ、たとえば案内軌跡8aを描くように、編針8のバットを中山25、度山26および天山27などを含むカムで案内する。図示の案内軌跡20aは、編針8にニットの編成動作を行わせる場合に対応している。編針作動用カム機構20では、選針機構23による複数の選針状態に応じて編針8に種々の編成動作を行わせるように、案内軌跡20aを切換えることができる。なお、編針8がスライダを有する複合針であれば、スライダ用のスライダカム28も設けられ、スライダのバットを、案内軌跡28aを描くように案内する。
図5の可動シンカー10の開状態と閉状態との切換えの駆動は、シンカー作動用カム機構30で行う。シンカー作動用カム機構30は、移動カム31、揺動カム32,33および休止カム34を含み、シンカージャック12のバット12cを、案内軌跡30aを描くように案内する。移動カム31は、バット12cを駆動する際の反力でキャリッジ21の移動方向の下流側に移動する。移動カム31によって、歯口2で編針8のフックに編糸の給糸を受ける際に、シンカー11を開方向に駆動し、作用腕11bを歯口2から後退させ、給糸に支障が生じないようにすることができる。揺動カム32,33は、キャリッジ21の走行方向の上流側のみが作用するように連動する。キャリッジ21が図の左方に走行する場合、揺動カム32は、編針8のバットを中山25で案内して編針8を歯口2に進出させる前に、シンカージャック12を引込んで、歯口2からシンカー11の作用腕11bをいったん後退させる。シンカー11を歯口2から後退させると、線ばね13の付勢部13bと支持部13cとの間隔が狭くなり、弾発力が高くなる。揺動カム32は、シンカージャック12を引込んだ後、直ちにシンカージャック12の引込みを停止するので、作用腕11bは高くなっている弾発力で付勢されて歯口2に再度進出し、編糸受け部11dで編糸を確実に押下げることができる。なお、図5(a)に示すようにシンカージャック12の突起12fをワイヤ16で係止させて、開状態を保持せるためには、ソレノイド22で休止カム34を作動させてシンカージャック12を後退させる。
国際公開第05/012613号パンフレット 国際公開第08/018185号パンフレット
図5に示す可動シンカー10では、開状態でシンカー11の作用腕11bを歯口2側に付勢する線ばね13のトルクが最大となり、閉状態でトルクは最小となる。編糸受け部11dが歯口2で編地を押下げる力は、閉状態で最小となる。閉状態で大きな押下げ力を得ようとすると、開状態での線ばね13のトルクが大きくなり、線ばね13自体の強度の限界を超えて過大となるおそれがある。
横編機1では、針抜き編成などで、編目ループが大きくなるように編成することも可能である。しかしながら、編目ループが大きくなると、シンカー11の閉状態での作用腕11bの歯口2への進出ストロークも大きくなり、線ばね13で適正なトルクを得ることが困難となる。シンカー11の進出ストロークが大きい閉状態で充分な押下げ力を得ようとすると、開状態でトルクが過大となり、線ばね13が折れるおそれもある。線ばね13の迂回部13aの中心径を大きくしたり、渦巻き状に複数回巻くようにしたりすれば、トルクの急激な上昇を緩和することができるけれども、可動シンカー10として大形化したり、構造が複雑化してしまう。
本発明の目的は、簡単な構成でも、閉状態で充分な押下げ力を得ることが可能な可動シンカーを備える横編機を提供することである。
本発明は、編地編成領域となる歯口に臨む針床の先端側に複数のシンカーが配列して設けられ、各シンカーは、円弧状に形成される外周が揺動変位可能に支持される支承部から、歯口側に湾曲して延びる作用腕と、支承部の歯口から離れる側に設けられる受動腕とを有し、作用腕の先端寄り部分に設けられる編糸受け部で歯口内の編地を押下げる閉状態と、編糸受け部が歯口から離れる開状態とを、受動腕に遊嵌状態で係合しながら作用するシンカー駆動部材の先端部が歯口側へ接近する変位と歯口側から離隔する変位とで、切換え可能であり、少なくとも閉状態でシンカーは編糸受け部が編地を押下げる方向に、支承部の内側に収容されるトルクばねで付勢される可動シンカーを備える横編機において、
トルクばねは、一端がシンカーの作用腕で支持され、他端がシンカー駆動部材の先端部で支持され、支持される反力でシンカー駆動部材の先端部を歯口側の表側から押圧するとともに、該先端部を裏側からシンカーの受動腕を介して押圧するように、シンカーとシンカー駆動部材との間に配置されることを特徴とする可動シンカーを備える横編機である。
また本発明で、前記トルクばねは、前記シンカーに対して、前記作用腕で支持される部分で接続されて一体化していることを特徴とする。
また本発明で、前記トルクばねは、前記シンカー駆動部材に対して、前記先端部で支持される部分で接続されて一体化していることを特徴とする請求項1または2記載の可動シンカーを備える横編機。
本発明によれば、各シンカーは、円弧状に形成される外周が揺動変位可能に支持される支承部を有し、支承部から歯口側に湾曲して延びる作用腕と、支承部の歯口から離れる側に設けられる受動腕とを有する。支承部の内側には、トルクばねが収容される。シンカーを閉状態と開状態とに切換えるように変位するシンカー駆動部材は、シンカーの受動腕に遊嵌状態で係合しながら作用する先端部で、シンカーの作用腕に一端を支持されるトルクばねの他端を支持する。シンカー駆動部材の先端側が歯口側に接近する閉状態では、トルクばねを、シンカーの作用腕を歯口に進出させる方向に押圧することができる。トルクばねは、シンカー駆動部材の先端部を表側と裏側から挟むように押圧するので、シンカーの開状態から閉状態へのストロークが大きくなっても、閉状態で作用腕に設ける編糸受け部が編糸を押下げる力をシンカー駆動部材によるトルクばねへの押圧で補強し、閉状態でも開状態と同程度の押圧力を得ることが可能となる。シンカー駆動部材による押圧が無ければトルクばねの応力は低下するので、閉状態で充分な押下げ力を得るために開状態で過大な応力が発生して、トルクばねが折れるような事態を招くおそれがある。このような事態を、トルクばねの他端でシンカー駆動部材の先端部を付勢するという簡単な構成で避けることができ、シンカーが歯口に進出するストローク量を大きくしても、充分な編糸への押下げ力を確保することができる。
また本発明によれば、シンカーとトルクばねとを一体化して、可動シンカーとしての構成部品の数を減少させ、組立てを容易にすることができる。
また本発明によれば、シンカー駆動部材とトルクばねとを一体化して、可動シンカーとしての構成部品の数を減少させ、組立てを容易にすることができる。
図1は、本発明の実施の一形態となる横編機41の概略的な構成を示す部分的な側面断面図である。 図2は、図1のシンカージャック52の構成を示す側面図および底面図である。 図3は、図1のシンカー51および線ばね53の構成を示す側面図である。 図4は、図1のニードルプレート45の構成を示す側面図である。 図5は、従来からの横編機1の概略的な構成を示す側面断面図である。 図6は、図5の基台4の構成を示す側面断面図である。 図7は、図5のニードルプレート5の構成を示す側面図である。 図8は、図5のシンカー11および線ばね13の構成を示す側面図である。 図9は、図5のシンカージャック12の構成を示す側面図である。 図10は、図5の横編機1で使用される駆動機構の概略的な構成を示す平面図である。
2 歯口
6 針溝
8 編針
43 針床
45 ニードルプレート
50 可動シンカー
51 シンカー
52 シンカージャック
53 線ばね
図1〜図4は、本発明の実施の形態に関連する構成を示す。各図では、先行して説明している記載に対応する部分があれば、対応する部分に先行して説明している記載と同一の参照符を付して示し、重複する説明を省略することもある。
図1は、本発明の実施の一形態となる横編機41の概略的な構成を示す。図5と同様に、図1(a)は開状態、図1(b)は閉状態をそれぞれ側面断面図として示す。横編機41は、針床43を、基台4にニードルプレート45を並設して形成する。可動シンカー50は、シンカー51、シンカージャック52および線ばね53を含む。ニードルプレート45は、図5のニードルプレート5のシンカー支持部5aやシンカー収容部5bと同等のシンカー支持部45aやシンカー収容部45bを有しているけれども、ばねストッパ5dに対応する構成を有していない。線ばね53は、ばねストッパ5dに相当する部分でニードルプレート45に支持されるのではなく、シンカージャック52の先端部52aに当接して支持される。すなわち、一端がシンカー51の作用腕51bの基端側で支持される線ばね53の他端は、シンカー駆動部材であるシンカージャック52の先端部52aで支持される。
このため、シンカー51の開状態でも、閉状態でも、編糸受け部51dなどに負荷がかからなければ、一端がシンカー51の作用腕51bの基端側で支持される線ばね53の他端は、支持される反力でシンカージャック52の先端部52aを歯口2側の表側から押圧するとともに、シンカー51の受動腕51eを介して先端部52aを裏側からも挟むように押圧する。図1(b)に示す閉状態でシンカー51のストローク量が大きくなっても、開状態と同程度の押圧力で、歯口2の編地を押下げることができる。
シンカー51は、図5のシンカー11と基本的に同一であり、支承部51a,作用腕51b、ループ形成部51c、編糸受け部51d、および受動腕51eを有する。図5に示すシンカージャック12の基部12b、バット12cおよび係合部12eには、図1に示すシンカージャック52の湾曲部52b、バット52cおよび係合部52eがそれぞれ対応している。ただし、シンカージャック52では、帯金15が貫通する欠如部12dに相当する部分が湾曲部52bの平坦な上面52dである。また、シンカージャック52では、シンカージャック12の突起12fに相当するようなワイヤ16による係止のための構成は設けられておらず、単に針溝6の側壁に接触して摺動抵抗を増すだけの尾部52fを設けて、簡略化している。
図1(b)に示す閉状態では、シンカージャック52の先端部52aが当接して支持する線ばね53の遊端も歯口2側に接近する。線ばね53の弾発力は低下しないので、シンカー51の傾斜部51fがニードルプレート45のシンカーストッパ45dに当接するまでストロークを大きくしても、充分な押下げ力を編地に作用させることができる。
図2は、図1のシンカージャック52の構成を示す。図2(a)は側面図としての構成、図2(b)は底面図としての構成を、それぞれ示す。シンカージャック52は、図9に示すシンカージャック12の突起12f付近の構成を簡略化し、尾部52fを設けている。シンカー51の開状態でも、線ばね53があまり曲ることはないので、ばね反力が過大になることはなく、突起を設けて係止しなくても、尾部52fによる針溝6内の摺動抵抗程度で充分に開状態を保つことができる。したがって、図1では、図5のワイヤ16を省略している。帯金15は、シンカージャック52の湾曲部52bを上面52dで規制するだけで、シンカージャック12の欠如部12dに相当する構成を省略している。シンカージャック12を流用することもできる。
図3は、図1のシンカー51および線ばね53の構成を側面図として示す。線ばね53は、迂回部53aおよび付勢部53bが図8の線ばね13の迂回部13aおよび付勢部13bにそれぞれ対応する。ただし、線ばね53の遊端となる支持部53cは、線ばね13の支持部13cよりも曲りが小さく、受動腕51eに沿って上方に延びている。前述のようなシンカー51の開状態では、支持部53cは図2のシンカージャック52の先端52aとともに左方に移動する。したがって、シンカー51が開いて付勢部53bが左方に移動しても、線ばね53としてはあまり曲らないので過大な弾発力は発生しない。
図4は、図1のニードルプレート45の構成を側面図として示す。ニードルプレート45は、図7に示すニードルプレート5に対し、ばねストッパ5dおよびワイヤ貫通孔5eが無いことを除いて、シンカー支持部45a、シンカー収容部45bおよび帯金貫通孔45cなど、基本的に同等の構成を有する。
図1に示すように、線ばね53の遊端をシンカージャック52の先端部52aに当接させておけば、シンカー51の作用腕51bに対するばね付勢が本来は不要な(a)の開状態で、歯口2へ進出するように付勢する力を低減することができる。開状態で休止させても、シンカージャック52を歯口2側に引出す力が小さくなるので、シンカージャック52は、曲げ部52fによる針溝6内での摺動抵抗程度で、休止の状態を維持することができる。
図1(b)に示すように、シンカー51の閉状態でも、線ばね53の支持部53cはシンカージャック52の先端部52aから押圧力を受け、歯口2で充分に編地を押下げるように付勢部53bでシンカー51を押下げることができる。シンカージャック52を歯口2側に進出させるだけで押下げ力を増加させることができるので、シンカージャック52を駆動するカム機構には、図10のシンカー作動用カム機構30に設けるような揺動カム32,33を設ける必要がなく、機構を簡素化することができる。
また、線ばね53は、シンカー51に揺動変位のためのトルクを発生可能であれば、形状が異なってもよい。たとえば、特許文献2では、シンカーとトルクばねとを一体化するために、線ばね53とは異なる形状にしている。トルクばねは、シンカーと一体化し得るばかりではなく、シンカージャックなどのシンカー駆動部材と一体化することもできる。一体化することによって、可動シンカーを構成する部品の点数を減らし、組立て工数を低減することができる。

Claims (3)

  1. 編地編成領域となる歯口に臨む針床の先端側に複数のシンカーが配列して設けられ、各シンカーは、円弧状に形成される外周が揺動変位可能に支持される支承部から、歯口側に湾曲して延びる作用腕と、支承部の歯口から離れる側に設けられる受動腕とを有し、作用腕の先端寄り部分に設けられる編糸受け部で歯口内の編地を押下げる閉状態と、編糸受け部が歯口から離れる開状態とを、受動腕に遊嵌状態で係合しながら作用するシンカー駆動部材の先端部が歯口側へ接近する変位と歯口側から離隔する変位とで、切換え可能であり、少なくとも閉状態でシンカーは編糸受け部が編地を押下げる方向に、支承部の内側に収容されるトルクばねで付勢される可動シンカーを備える横編機において、
    トルクばねは、一端がシンカーの作用腕で支持され、他端がシンカー駆動部材の先端部で支持され、支持される反力でシンカー駆動部材の先端部を歯口側の表側から押圧するとともに、該先端部を裏側からシンカーの受動腕を介して押圧するように、シンカーとシンカー駆動部材との間に配置されることを特徴とする可動シンカーを備える横編機。
  2. 前記トルクばねは、前記シンカーに対して、前記作用腕で支持される部分で接続されて一体化していることを特徴とする請求項1記載の可動シンカーを備える横編機。
  3. 前記トルクばねは、前記シンカー駆動部材に対して、前記先端部で支持される部分で接続されて一体化していることを特徴とする請求項1または2記載の可動シンカーを備える横編機。
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