JP5412822B2 - 車両用操舵制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用操舵制御装置に関する。
車両用操舵制御装置にあっては特許文献1に記載の様に、通常時には操舵ハンドルと転舵輪を機械的に分離し、操舵ハンドルへの入力に基づき転舵用のモータを駆動して転舵輪を転舵させるステアバイワイヤシステムが知られている。この技術にあっては、転舵輪を駆動する転舵用のモータ(以下、転舵モータという)およびコントローラを複数備えて冗長系を構成し、いずれか1つの系統が失陥した際には他の系統によってステアバイワイヤを継続可能となっている。
特表2003−529483号公報
上述のようなステアバイワイヤシステムを採用した車両用制御装置においては、例えばある回転半径のカーブを一定操舵角、一定車速で走行中、複数の転舵モータの合計出力(トルク)は路面反力と釣り合うトルクとなっている。このとき複数の転舵モータおよびコントローラから成る複数系統のうちの幾つかの系統が故障して、幾つかの転舵モータが所望のトルクを出力できなくなると、複数の転舵モータの合計出力は路面反力よりも小さくなり、路面反力によって転舵輪が押し戻され、実転舵角は操舵入力に基づく指令転舵角よりも小さくなり、指令転舵角と実転舵角とが乖離する。
その際、上記従来技術にあっては異常となった系統を遮断して(異常が発生した系統の転舵モータの出力トルクを0として)、正常な系統のみでステアバイワイヤ制御を継続する。しかし、指令転舵角と実転舵角との乖離によって車両は運転者の所望する軌道からアウト側(カーブ外側)に外れており、所望の軌道に戻すために運転者が操舵ハンドルを切り増すと指令転舵角も増加する。増加した指令転舵角に追従するように正常な系統の転舵モータが制御されるため、実転舵角が急増して車両挙動が急変するおそれがあった。
本発明は上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、車両挙動の急変を低減しつつステアバイワイヤ制御の続行を可能とした車両用操舵制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、操舵ハンドルの操舵角を検出する操舵角検出手段を備え、コントローラは、常判定手段で、複数の転舵モータのいずれの異常も検出されていない場合には、操舵角に基づき転舵モータに対する指令転舵角を演算すると共に、実転舵角が指令転舵角に一致する様に、複数の転舵モータを制御し、異常判定手段で、複数の転舵モータのいずれかの異常が検出された場合には、この異常が検出された転舵モータの駆動を禁止するとともに、実転舵角に一致する様に最終指令転舵角を設定した後、運転者による操舵中は、操舵角に基づき演算される指令転舵角との偏差が徐々に低減する様に最終指令転舵角を設定して、実転舵角が最終指令転舵角に一致する様に、複数の転舵モータのうちの正常な転舵モータを制御することとした。
よって、車両挙動の急変を低減しつつステアバイワイヤ制御の続行を可能とした車両用操舵制御装置を提供できる。
以下、本発明の車両用操舵制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例に基づいて説明する。
[システム構成]
実施例1につき説明する。図1は本願車両用操舵制御装置のシステム構成図である。車両用操舵制御装置は、操舵ハンドル(ステアリング)1、ステアリングシャフト9a、ピニオンシャフト9b、転舵輪FL,FR、ラック4、バックアップクラッチ5、第1、第2転舵モータ6a,6b、および第1、第2転舵用コントローラ11a,11b、ピニオンギヤ12を有する。
ピニオンギヤ12はピニオンシャフト9bに結合されたギヤであり、ピニオンシャフト9bの回転に伴って回転する。ピニオンギヤ12とラック4とはギヤ機構により結合されており、ピニオンギヤ12の回転に伴ってラック4が軸方向に移動する、所謂ラック&ピニオン機構を形成している。
ラック4は軸方向移動によって転舵輪FL,FRを転舵させる。第1、第2転舵モータ6a,6bはピニオンシャフト9bを介して、又は直接ピニオンギヤ12に接続され、ピニオンギヤ12に回転トルクを付与する事により転舵輪FL,FRを転舵駆動する。
本願車両用操舵制御装置はいわゆるステアバイワイヤシステムであって、通常時にはバックアップクラッチ5を開放してステアリングシャフト9aとピニオンシャフト9bとの機械的接続を切断すると共に、電動モータである第1、第2転舵モータ6a,6bによってラック8を軸方向移動させ、転舵輪FL,FRの転舵を行う。
例えば第1、第2転舵モータ6a,6bの双方共に駆動する事ができないフェール時には、バックアップクラッチ5を締結してステアリングシャフト9aとピニオンシャフト9bとを機械的に接続し、操舵ハンドル1の回転をラック4に機械的に伝達可能とする事により、操舵ハンドル1の操舵によるラック4の軸方向移動を可能とする。
ステアリングシャフト9aには操舵角センサ2、トルクセンサ3、反力モータ4が設けられている。これらはバックアップクラッチ5よりも操舵ハンドル1側に設けられている。
操舵角センサ2、トルクセンサ3はそれぞれ運転者によって操舵ハンドル1に入力された操舵角θhおよび操舵トルクTを検出し、操舵反力コントローラ10に出力する。また、第1、第2転舵モータ角センサ7a,7bは転舵モータ角θ1、θ2を検出し、第1、第2転舵用コントローラ11a,11bを介して操舵反力コントローラ10に出力される。
尚、転舵モータ角θ1、θ2と実際の転舵輪FL,FRの転舵角(実転舵角θm)とにはラック&ピニオン機構のギヤ比に応じて一意に定まる相関関係が有る為、転舵モータ角θ1、θ2に基づいて実転舵角θmを検出する事が可能であり、以下では特に記載が無い限り実転舵角θmは転舵モータ角θ1、θ2に基づいて算出されたものとする。
各コントローラ10,11a,11bはそれぞれ通信ライン12によって接続されて相互に通信可能とされ、操舵反力コントローラ10に入力された操舵トルクT及び操舵角θhは第1、第2転舵用コントローラ11a,11bへ、第1、第2転舵用コントローラ11a,11bに入力された転舵モータ角θ1、θ2は操舵反力コントローラ10へ、それぞれ通信ライン12を介して入力される。
操舵反力コントローラ10は、第1、第2転舵モータ角センサ7a,7bにより検出された転舵モータ角θ1、θ2に基づき(すなわち実転舵角θmに基づき)操舵ハンドル1に付与する反力T'を演算し、この反力T'に基づき反力モータ4を駆動する。
また、反力モータ4の故障診断を行ない、反力モータ4の故障時にはバックアップクラッチ5を締結する。
転舵用コントローラ11a,11bはシステムの正常時(バックアップクラッチ5の切断時)には、操舵角θhに基づいて指令転舵角θodrを算出し、算出した指令転舵角θodrと転舵モータ角θ1、θ2(に基づいた実転舵角θm)とに基づき第1、第2転舵モータ6a,6bの指令電流Is1,Is2を演算し、第1、第2転舵モータ6a,6bを駆動して転舵を行う。
つまり、操舵角θhに基づいて転舵角の目標値である指令転舵角θodrを演算し、この指令転舵角θodrと実転舵角θmとの偏差に基づいて第1、第2転舵モータ6a,6bの指令電流Is1,Is2を演算し、第1、第2転舵モータ6a,6bを駆動する事により、指令転舵角θodrと実転舵角θmとが一致するように制御する角度制御を行っている。
また、転舵モータ6a,6bの異常を検出する異常診断を行い、転舵モータ6a,6bの双方共に異常であればバックアップクラッチ5を締結する。
なお、操舵角θhに基づく指令転舵角θodrの算出は、予め定められた操舵角θhと指令転舵角θodrとの比率に基づいて算出する。この操舵角θhと指令転舵角θodrとの比率は、例えば車速が高い場合には操舵角θhに対する指令転舵角θodrを小さく、車速が低い場合には操舵角θhに対する指令転舵角θodrを大きくする等、可変であっても良い。
このようなシステムにおいては、第1、第2転舵モータ6a,6bおよび反力モータ4が正常である正常時にはバックアップクラッチ5を解放して操舵ハンドル1に反力を付与するとともに、第1、第2転舵モータ6a,6bの双方によって転舵を行うステアバイワイヤ制御を実行する。
また、第1、第2転舵モータ6a,6bのいずれか一方が正常で、且つ反力モータ4が正常である時にはバックアップクラッチ5を解放して操舵ハンドル1に反力を付与するとともに、第1、第2転舵モータ6a,6bのいずれか異状が発生した方の駆動を禁止し(出力トルクを0、すなわちフリーな状態とし)、正常な一方の転舵モータによって転舵を行うステアバイワイヤ制御を実行する。
更に反力モータ4もしくは転舵モータ6a,6bの双方の転舵モータの異常が検出された際は、バックアップクラッチ5を締結すると共に反力モータ4、転舵モータ6a,6bのトルク出力を停止し、操舵ハンドル1によって直接ラック4を駆動可能とし、運転者の操舵操作による転舵を可能とする。
[片系統故障時における車両挙動安定化]
ある回転半径のカーブを一定操舵角、一定車速で走行中、転舵モータ6a,6bは路面反力と釣り合うトルクを出力している。このとき転舵モータ6a,6bのうち一方の系統が故障して所望のトルクを出力できなくなると、路面反力によって転舵輪FL,FRが押し戻される。
そのため、転舵輪FL,FRの実転舵角θmは操舵角θhに基づく指令転舵角θodrよりも小さくなり、指令転舵角θodrと実転舵角θmとが乖離する。この乖離によって車両は運転者の所望する軌道からアウト側(カーブ外側)に外れることとなる。
所望の軌道に戻すために運転者が操舵ハンドル1を切り増すと指令転舵角θodrも増加する。増加した指令転舵角θodrに追従するように正常な系統が制御されるため、実転舵角θmが急増して(すなわち、実転舵角θmの変化量が大きくなり)車両挙動が急変するおそれがある。
すなわち、運転者が所望の軌道に戻すために操舵ハンドル1を切り増した場合、指令転舵角θodrと実転舵角θmとの偏差は、路面反力によって転舵輪FL,FRが押し戻された事によって発生した偏差に、更に運転者によって切り増された操舵角が加算される場合が有り、指令転舵角θodrと実転舵角θmとの偏差が大きくなる。この偏差を0とするように正常な系統の転舵モータが制御され、実転舵角の変化量が大きくなる。
したがって本願では、指令転舵角θodrと実転舵角θmとの偏差(角度差)を徐々に低減させるように、転舵モータ6a,6bに対する指令転舵角θodrにかえて、後述する最終指令転舵角θfinを指令転舵角とする制御を行う。
すなわち、指令転舵角θodrと実転舵角θmとが乖離した場合、この乖離を少なくする方向に転舵モータ6a,6bに対し偏差(角度差)を低減する補正量(角度差低減量a)を設定することにより最終指令転舵角θfinを算出し、算出した最終指令転舵角θfinと実転舵角θmとの偏差に基づいて転舵モータ6a,6bの制御を行う。角度差低減量aは、図2の操舵速度−角度差低減量マップから求める。
図2では、角度差低減量aを操舵ハンドル1に対する操舵速度の増大に伴って大きく設定している。切り増し時では操舵速度が大きいほど運転者は大きい転舵(大きく転舵量を変化させる事)を意図していると考えられるため、実転舵角θmが大きく変化しても運転者に違和感を与えない。この為、角度差低減量aを大きく設定して指令転舵角θodrと実転舵角θmとの偏差(角度差)を極力すみやかに低減させるものである。
以下、転舵モータ6a,6bのいずれかが故障した際の指令転舵角θodrと実転舵角θmの関係につき、図3〜図8に示す想定される各パターンについて説明する
なお、転舵前、転舵後の指令転舵角をそれぞれθodr1,θodr2とし、転舵後の推定実転舵角θm'を以下の式で求める。また、Δθodrは下記のとおりθodr1,θodr2の差分であり、右回り方向を正とする。
Δθodr=θodr2−θodr1・・・(1)
θm'=θm+Δθodr・・・(2)
(1.指令転舵角θodr>実転舵角θm)
(1−1.角度差増大+切り増し)
図3は指令転舵角θodr>実転舵角θmの状態で切り増しを行った場合の最終指令転舵角θfinおよび角度差低減量aを示す図である。なお、角度差低減量aは常に正の値とする。
指令転舵角θodr>実転舵角θmであり、かつ角度差が拡大する方向に指令転舵角θodrが変化する場合、角度差低減量aを推定実転舵角θm'に加算し、最終指令転舵角θfinを求める。
θfin=θm'+a
=θm+Δθodr+a・・・(1−1)
(1−2.角度差減少+切り戻し)
指令転舵角θodr>実転舵角θmの状態で切り戻しが行われた場合、切り戻しによって指令転舵角θodrが実転舵角θmを跨いで変化するか否かによって場合分けを行う。
尚、指令転舵角θodrが実転舵角θmを跨いで変化するとは、運転者の切り戻しや切り増し操舵によって、指令転舵角θodrが実転舵角θm未満の値から実転舵角θmより大きな値に変化する場合、若しくは実転舵角θmより大きな値から実転舵角θm未満の値に変化する場合を意味し、これらを以下では「指令転舵角が実転舵角を跨ぐ」と記載する。
(1−2−1.θodr2がθmを跨ぐ場合)
図4は、切り戻しによって指令転舵角θodrが実転舵角θmを跨ぐ場合を示す図である。すなわち、切り戻し前の指令転舵角θodr1が切り戻し前の実転舵角θmより大きく、切り戻し後の指令転舵角θodr2が切り戻し前の実転舵角θm未満の値となる場合を表わしている。切り戻しによって操舵前の指令転舵角θodr1と実転舵角θmとの角度差が減少する方向に変化する。
その際、操舵後の指令転舵角θodr2が実転舵角θmを跨いで変化すると、上記(2)式に基づき演算される推定実転舵角θm'は、切り戻し後の指令転舵角θodr2よりも中立側に位置することとなる。
ここで、切り戻し後の推定実転舵角θm'と指令転舵角θodr2との角度差を低減するため、推定実転舵角θm'に角度差低減量aを加算して最終指令転舵角θfinを算出する。なお、切り戻しであるためΔθodrは負の値である。
θfin=θm'+a
=θm+Δθodr+a・・・(3)
しかし角度差低減量aの値が過大であると、最終指令転舵角θfinの値が切り戻し後の指令転舵角θodr2よりも大きくなってしまう。
切り戻し後の指令転舵角θodr2は運転者の切り戻し操舵角に対応するため、最終指令転舵角θfinがこのθodr2よりも大きいと、切り戻し前の指令転舵角θodr1と最終指令転舵角θfinとの差分である切り戻し量が過少となり、操舵角変化に対する実際の転舵角θmの変化量が小さく、運転者に違和感を与えることとなる。
したがって、運転者の操舵によって指令転舵角θodrが実転舵角θmを跨ぐ場合は角度差低減量aに上限値を設けることとする。これにより最終指令転舵角θfinの値が切り戻し後の指令転舵角θodr2よりも大きくなることを防止し、切り戻し量が過少となることを防ぐ。よって運転者に与える違和感を低減する。
運転者に違和感を与えないためには、最終指令転舵角θfinの許容範囲を
推定実転舵角θm'<θfin<切り戻し後指令転舵角θodr2
の範囲に限定する必要がある。したがって、最終指令転舵角θfinと切り戻し後の指令転舵角θodr2の関係が
θfin<θodr2・・・(4)
となればよい。
ここで、上記式(3)から
θfin=θm+Δθodr+a<θodr2
上記式(1)から
θodr2=θodr1+Δθodr
これにより、上記式(4)を用いて
θm+Δθodr+a<θodr1+Δθodr
a<θodr1−θm
したがって、角度差低減量aの上限値amaxは
amax=θodr1−θm・・・(1−2−1)
となる。
(1−2−2.θodr2がθmを跨がない場合)
図5は、切り戻しによっても指令転舵角θodrが実転舵角θmを跨がない場合を示す図である。図3とは異なり、切り戻し後の指令転舵角θodr2は切り戻し前の実転舵角θmよりも大きいため、最終指令転舵角θfinは切り戻し前の実転舵角θmよりも中立側であれば運転者に違和感を与えることはない。
したがって、この場合における最終指令転舵角θfinの許容範囲は
推定実転舵角θm'<θfin<切り戻し前実転舵角θm
上記(3)式を用いて
θfin=θm+Δθodr+a<θm
したがって
a<−Δθodr
角度差低減量aは常に正であり、切り戻し時におけるΔθodrは負であるから、aの上限値amaxは
amax=|Δθodr|・・・(1−2−2)
となる。
(2.実転舵角θm>指令転舵角θodr)
(2−1.角度差減少+切り増し)
実転舵角θm>指令転舵角θodrの状態で切り増しが行われた場合についても、上記(1−2)と同様に指令転舵角θodrが実転舵角θmを跨いで変化するか否かによって場合分けを行う。
(2−1−1.θodr2がθmを跨ぐ場合)
図6は、切り増しによって指令転舵角θodrが実転舵角θmを跨ぐ場合を示す図である。実転舵角θm>指令転舵角θodr1であるため、切り増しによって操舵前の指令転舵角θodr1と実転舵角θmとの角度差が減少する方向に変化する。
その際、操舵によって指令転舵角θodrが実転舵角θmを跨いで変化する(操舵後の指令転舵角θodr2が実転舵角θmより大きくなる)と、上記(2)式に基づき演算される推定実転舵角θm'は、切り増し後の指令転舵角θodr2よりも大きくなる。
切り増し後の推定実転舵角θm'と指令転舵角θodr2との角度差を低減するため、推定実転舵角θm'から角度差低減量aを減じて最終指令転舵角θfinを算出する。切り増しであるためΔθodrは正の値である。
θfin=θm'+a
=θm+Δθodr−a・・・(6)
ここで角度差低減量aの値が過大であると、推定実転舵角θm'からの減算量が大きくなりすぎて最終指令転舵角θfinが切り増し後の指令転舵角θodr2よりも小さくなってしまう。指令転舵角θodr2は運転者の切り増し操舵角に対応するため、最終指令転舵角θfinがこのθodr2よりも小さいと、切り増し前の指令転舵角θodr1と最終指令転舵角θfinとの差分である切り増し量が過少となって運転者に違和感を与える。
したがって、上記(1−2)と同様、操舵後の指令転舵角θodr2が実転舵角θmを跨ぐ場合は角度差低減量aに上限値を設けることとする。これにより最終指令転舵角θfinの値が切り増し後の指令転舵角θodr2よりも小さくなることを防止し、運転者に与える違和感を低減する。
運転者に違和感を与えない最終指令転舵角θfinの許容範囲は
切り増し後指令転舵角θodr2<θfin<推定実転舵角θm'
となる。したがって、最終指令転舵角θfinと切り増し後の指令転舵角θodr2の関係が
θfin>θodr2・・・(7)
となればよい。
ここで、上記(6)式を用いて
θfin=θm+Δθodr−a>θm'
(2)式より
θm'=θm+Δθodr
したがって
θm+Δθodr−a>θm+Δθodr
a<−Δθodr+θm
角度差低減量aは常に正であるため
amax=|Δθodr−θm|・・・(2−1−1)
となる。
(2−1−2.θodr2がθmを跨がない場合)
図7は、切り増しによって指令転舵角θodrが実転舵角θmを跨がない場合を示す図である。図6とは異なり、最終指令転舵角θfinは切り増し前の実転舵角θmよりも大きければ運転者に違和感を与えることはない。
したがって、この場合における最終指令転舵角θfinの許容範囲は
切り戻し前実転舵角θm<θfin<推定実転舵角θm'
上記(6)式を用いて
θm<θfin=θm+Δθodr−a
したがって
a<Δθodr
角度差低減量aは常に正であるから、aの上限値amaxは
amax=|Δθodr|・・・(2−1−2)
となる。
(2−2.角度差増大+切り戻し)
図8は、実転舵角θm>指令転舵角θodrの状態で切り戻しが行われた場合の図である。この場合、最終指令転舵角θfinが切り戻し後の指令転舵角θodr2よりも大きければ、運転者に違和感を与えることはない。したがって
θfin>θodr2
上記(6)式から
θfin=θm+Δθodr−a>θodr2
上記(2)式を用いてθodr2を代入し
θm+Δθodr−a>θodr1+Δθodr
したがって
a<θm−θodr1
角度差低減量aは常時正であるから
amax=|θm−θodr1|
となる。
以上、各パターンをまとめると、角度差が減少する方向に操舵が行われ、かつ操舵によって指令転舵角θodrが、転舵前の実転舵角θmを跨がない場合は
角度差低減量amax=|Δθodr|
跨ぐ場合は
角度差低減量amax=|θodr1−θm|
となる。
すなわち、最終指令転舵角θfinが変化する方向は、転舵後の指令転舵角θodr2に対して操舵角θhの変化方向と同一方向のみである。角度差低減量aに上限値を設け、最終指令転舵角θfinを必ず転舵後の指令転舵角θodr2に対し運転者の操舵方向側に位置させることで、運転者に与える違和感を低減する。
[操舵遅れ低減制御処理]
図9は角度差低減量aの付加による操舵遅れ低減制御のフローチャートである。以下、各ステップにつき説明する。
ステップS1では車速VI、操舵角θh、実転舵角θmを読み込み、ステップS2へ移行する。
ステップS2では操舵角θhに基づき指令転舵角θodr1を演算し、ステップS3へ移行する。
ステップS3では操舵角θhに基づき操舵速度ωを演算し、ステップS4へ移行する。
ステップS4では第1、第2転舵モータ6a,6bのいずれかが故障したかどうかが判断され、YESであればステップS5へ移行し、NOであればステップS10へ移行する。
ステップS5では第1、第2転舵モータ6a,6bのうち異常なモータを遮断し、ステップS6へ移行する。
ステップS6では指令転舵角θodr1と実転舵角θmの差分が所定値θo以上かどうかが判断され、YESであればステップS7へ移行し、NOであればステップS10へ移行する。なお、差分は絶対値を取るものとし、所定値θoは2°〜3°とする。
ステップS7では後述のステップS1で立てられるフラグ(最終指令転舵角θfin=実転舵角θmとした際に立てるフラグ)が立っているかどうかが判断され、YESであればステップS8へ移行し、NOであればステップS12へ移行する。
ステップS8では操舵中(操舵ハンドル1の切り増しまたは切り戻し)かどうかが判断され、YESであればステップS9へ移行し、NOであれば制御を終了する。
切り増しまたは切り戻しではない保舵中は実転舵角θmを保持し、切り増しまたは切り戻しの操舵中のみステップS9に進んで指令転舵角θodrと実転舵角θmとの偏差を低減させる。
これにより、非操舵時に指令転舵角θodrと実転舵角θmとの角度差を低減する制御が介入することを回避し、運転者に違和感を与えることを防止する。
ステップS9では、転舵前指令転舵角θodr1>転舵前実転舵角θmであるかどうかが判断され、YESであればステップS14へ移行し、NOであればステップS16へ移行する。
ステップS10では最終指令転舵角θfin=現在の指令転舵角θodrとし、ステップS11へ移行する。
ステップS11ではステップS13で立てられるフラグをクリアし、制御を終了する。
ステップS12では最終指令転舵角θfin=実転舵角θmとし、ステップS13へ移行する
ステップS13では最終指令転舵角θfin=実転舵角θmとした際に立てるフラグを立て、制御を終了する。
ステップS14ではθodr1>θmの場合における角度差低減量aを演算し、ステップS15へ移行する。
ステップS15では、θodr1>θmの場合における最終指令転舵角θfinを演算し、制御を終了する。
ステップS16ではθodr1<θmの場合における角度差低減量aを演算し、ステップS17へ移行する。
ステップS17ではθodr1<θmの場合における最終指令転舵角θfinを演算し、制御を終了する。
[操舵制御の経時変化]
図10は比較例、図11は本願における操舵制御のタイムチャートである。
(比較例)
(時刻t1)
時刻t1において異常が発生し、第1、第2転舵モータ6a,6bのいずれかが故障する。このため、路面反力に対し転舵トルクが不十分となり、指令転舵角θodrは一定値であるにもかかわらず実転舵角θmが減少する。ヨーレイトは遅れて追従する。
(時刻t2)
時刻t2において実転舵角θmを指令転舵角θodrに追従させる制御が行われ、実転舵角θmが上昇する。
(時刻t3)
時刻t3において運転者による切り増しが行われ、指令転舵角θodrおよび実転舵角θmが上昇する。
(時刻t4)
時刻t4において切り増しから切り戻しに切り替わる。
(時刻t5)
時刻t5において保舵状態となる。時刻t1〜t5にかけて、ヨーレイトは実転舵角θmに対し遅れて追従する。
(本願)
(時刻t11)
時刻t11において異常が発生し、第1、第2転舵モータ6a,6bのいずれかが故障する。このため、路面反力に対し転舵トルクが不十分となり、指令転舵角θodrは一定値であるにもかかわらず実転舵角θmが減少する。ヨーレイトは遅れて追従する。
指令転舵角θodrと実転舵角θmとの角度差(差分)がθo以上となった場合、角度差を低減するための制御が実行される(図9:ステップS6以降)。
(時刻t12)
時刻t12において運転者により保舵状態とされる。また、時刻t12において第1、第2転舵モータ6a,6bのいずれかの異常が確定し、図9にしたがって角度差低減制御が行われる。これにより最終指令転舵角θfinと実転舵角θmとの偏差が低減される。
(時刻t13)
時刻t13において運転者による切り増しが行われる。
(時刻t14)
時刻t14において運転者による保舵が行われる。
(時刻t15)
時刻t15において運転者による切り戻しが行われる。
[実施例1の効果]
(1)運転者が操舵可能な操舵ハンドル1と、
操舵ハンドル1と機械的に切り離された転舵輪FL,FRと、
転舵輪FL,FRに転舵トルクを付与する複数の転舵モータ6a,6bと、
転舵モータ6a,6bを制御する転舵用コントローラ11a,11bと、
操舵ハンドル1の操舵角θhを検出する操舵角検出手段(操舵角センサ2)と、
転舵輪FL,FRの転舵角である実転舵角θmを検出する転舵角検出手段(転舵モータ角センサ7a,7b)と、
複数の転舵モータ6a,6bの異常を判定する異常判定手段(ステップS4)とを備えた車両用操舵制御装置において、
転舵用コントローラ11a,11bは、
異常判定手段で、複数の転舵モータ6a,6bのいずれの異常も検出されていない場合には、操舵角θhに基づき転舵モータ6a,6bに対する指令転舵角θodrを演算すると共に、実転舵角θmが指令転舵角θodrに一致する様に、複数の転舵モータ6a,6bを制御し、
異常判定手段で、複数の転舵モータ6a,6bのいずれかの異常が検出された場合には、この異常となった転舵モータ6a,6bの駆動を禁止するとともに、実転舵角θmに指令転舵角θodrと実転舵角θmとの偏差を低減させる所定の角度である角度差低減量aを加算して指令転舵角θodrを演算して、実転舵角θmが指令転舵角θodrに一致する様に、複数の転舵モータ6a,6bのうちの正常な転舵モータを制御することとした。

これにより、複数の転舵モータ6a,6bのうち1つが異常となって所望の転舵トルクを出力できないことにより、路面反力によって転舵輪FL,FRが押し戻されて運転者が操舵ハンドル1を急に操舵した場合であっても、指令転舵角θodrと実転舵角θmとの偏差(角度差)が低減される。
よって、運転者が操舵ハンドル1を急に切り増しや切り戻しを行った場合であっても、実転舵角θmの急変を抑制して車両挙動を安定させることができる。
(2)転舵用コントローラ11a,11bは、異常判定手段で複数の転舵モータ6a,6bのいずれかの異常が検出された場合に、運転者による保舵中は実転舵角θmを保持し、運転者による操舵中のみ、実転舵角θmに指令転舵角θodrと実転舵角θmとの偏差を低減させる角度差低減量aを加算して指令転舵角θodrを演算することとした。
これにより、正常なモータの指令転舵角θodrと実転舵角θmとの角度差を確実に低減することができる。また、非操舵時に指令転舵角θodrと実転舵角θmとの角度差を低減する制御が介入することを回避し、運転者に違和感を与えることを防止できる。
(3)角度差低減量aは、操舵ハンドル1に対する操舵速度ωの増大に伴って大きく設定されることとした。
切り増し時では操舵速度が大きいほど運転者は大きい転舵を意図しているため、角度差低減量aを大きく設定して指令転舵角θodrと実転舵角θmとの角度差をすみやかに低減させることができる。
(5)転舵用コントローラ11a,11bは、操舵角θhの変化方向と同一方向に指令転舵角θodrが変化するように実転舵角θmに角度差低減量aを加算することとした。
指令転舵角θodrと実転舵角θmとの角度差をすみやかに低減させるためには最終指令転舵角θfinを転舵後の指令転舵角θodr2よりも転舵前の指令転舵角θodr1側に変化させることが望ましい場合があるが、その場合運転者に違和感を与えるおそれがある。
したがって角度差低減量aに上限値を設け、最終指令転舵角θfinを必ず転舵後の指令転舵角θodr2に対し運転者の操舵方向側に位置させることで、運転者に与える違和感を低減することができる。
(6)転舵用コントローラ11a,11bは、運転者の操舵操作によって指令転舵角θodrと実転舵角θmとの偏差が増大する方向に指令転舵角θodrが変化し、かつ運転者の操舵操作によって指令転舵角θodrが実転舵角θmより小さい値から大きな値、若しくは実転舵角θmより大きな値から小さな値に変化する場合、角度差低減量aの上限値を設定することとした。
これにより、最終指令転舵角θfinを必ず転舵後の指令転舵角θodr2に対し運転者の操舵方向側に位置させることが可能となり、運転者に与える違和感を確実に低減することができる。
実施例2につき説明する。基本構成は実施例1と同様である。実施例1では角度差低減量aを操舵速度に基づき算出したが(図2参照)、実施例2では車速に基づき算出する点で異なる。
図12は車速−角度差低減量aのマップである。また、図13は車速−ヨーレイトゲインマップである。車速−ヨーレイトゲインマップの関数は、車速−角度差低減量aのマップの逆関数である。
図13により車速の増大に伴ってヨーレイトを増大させるヨーレイトゲインを設定する。この場合、操舵入力に対する車両挙動変化はヨーレイトゲインによって変化するため、図12ではヨーレイトゲインが小さく、ヨーレイトによる車両挙動変化が小さい低車速領域で角度差低減量aを大きく設定する。
角度差低減量aおよびヨーレイトは、ともに値の増加によって車両挙動変化の増大を招くため、ヨーレイトの小さい低車速領域で角度差低減量aを大きく設定し、ヨーレイトの小さい高車速領域で角度差低減量aを小さく設定することで、角度差低減量aの値を確保しつつ車両挙動の急変を回避する。
[実施例2の効果]
(4)角度差低減量aは、操舵ハンドル1の操舵角θhの変化に対する車両のヨーレイト変化であるヨーレイトゲインが小さい程大きく設定されることとした。
ヨーレイトが小さいほど転舵時における車両挙動の変化も小さいため、ヨーレイトに基づくゲインが小さいときは角度差低減量aを大きく設定した場合であっても車両挙動は小さく抑制される。したがって、角度差低減量aを大きく設定し、指令転舵角θodrと実転舵角θmとの角度差をすみやかに低減させることができる。
[他の実施例]
以上、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は各実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
本願車両用操舵制御装置のシステム構成図である。 操舵速度−角度差低減量マップである。 指令転舵角>実転舵角の状態で切り増しを行った場合の図である。 切り戻しによって操舵後の指令転舵角が実転舵角を跨ぐ場合を示す図である。 切り戻しによっても操舵後の指令転舵角が実転舵角を跨がない場合を示す図である。 実転舵角>指令転舵角の状態で切り増しが行われた場合であって、切り増しによって操舵後の指令転舵角が実転舵角を跨ぐ場合を示す図である。 切り増し後の指令転舵角が実転舵角を跨がない場合を示す図である。 実転舵角>指令転舵角の状態で切り戻しが行われた場合の図である。 操舵遅れ低減制御のフローチャートである。 比較例における操舵制御のタイムチャートである。 本願における操舵制御のタイムチャートである。 実施例2における車速−角度差低減量マップである。 実施例2における車速−ヨーレイトゲインマップである。
符号の説明
1 操舵ハンドル
2 操舵角センサ(操舵角検出手段)
6a,6b 転舵モータ
7a,7b 転舵モータ角センサ(転舵角検出手段)
11a,11b 転舵用コントローラ(コントローラ)
FL,FR 転舵輪

Claims (6)

  1. 運転者が操舵可能な操舵ハンドルと、
    前記操舵ハンドルと機械的に切り離された転舵輪と、
    前記転舵輪に転舵トルクを付与する複数の転舵モータと、
    前記転舵モータを制御するコントローラと、
    前記操舵ハンドルの操舵角を検出する操舵角検出手段と、
    前記転舵輪の転舵角である実転舵角を検出する転舵角検出手段と、
    前記複数の転舵モータの異常を判定する異常判定手段と、
    を備えた車両用操舵制御装置において、
    前記転舵輪の転舵角を検出する転舵角検出手段を備え、
    前記コントローラは、
    前記異常判定手段で、前記複数の転舵モータのいずれの異常も検出されていない場合には、前記操舵角に基づき前記転舵モータに対する指令転舵角を演算すると共に、前記実転舵角が前記指令転舵角に一致する様に、前記複数の転舵モータを制御し、
    前記異常判定手段で、前記複数の転舵モータのいずれかの異常が検出された場合には、前記異常が検出された転舵モータの駆動を禁止するとに、
    前記実転舵角に一致する様に最終指令転舵角を設定した後、
    運転者による操舵中は、前記操舵角に基づき演算される指令転舵角との偏差が徐々に低減する様に前記最終指令転舵角を設定し、
    運転者による保舵中は前記最終指令転舵角を保持して、
    前記実転舵角が前記最終指令転舵角に一致する様に、前記複数の転舵モータのうちの正常な転舵モータを制御すること
    を特徴とする車両用操舵制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用操舵制御装置において、
    前記偏差の低減量は、前記操舵ハンドルに対する操舵速度の増大に伴って大きく設定されること
    を特徴とする車両用操舵制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用操舵制御装置において、
    前記偏差の低減量は、前記操舵ハンドルの操舵角変化に対する車両のヨーレイト変化であるヨーレイトゲインが小さい程大きく設定されること
    を特徴とする車両用操舵制御装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用操舵制御装置において、
    前記コントローラは、運転者による操舵中、前記操舵角の変化方向と同一方向に変化する様に前記最終指令転舵角を設定すること
    を特徴とする車両用操舵制御装置。
  5. 請求項に記載の車両用操舵制御装置において、
    前記コントローラは、前記最終指令転舵角の変化後の値が前記操舵角に基づき演算される指令転舵角の変化後の値よりも運転者による操舵方向側に位置するよう、前記偏差の低減量の上限値を設定すること
    を特徴とする車両用操舵制御装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の車両用操舵制御装置において、
    前記コントローラは、前記異常判定手段で、前記複数の転舵モータのいずれかの異常が検出されたとき、前記操舵角に基づき演算される指令転舵角と前記実転舵角との差が所定の閾値以上である場合に、前記最終指令転舵角を設定して、前記複数の転舵モータのうちの正常な転舵モータを制御すること
    を特徴とする車両用操舵制御装置。
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