JP5411291B2 - オートバイ用タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、モータビークル用のタイヤ、すなわち横断曲率が高くて、モータビークルがカーブ(bend)を曲がるために傾斜するとき、路面と適切な接触面を提供するタイヤに関する。
好ましくは、本発明のタイヤは、濡れたまたは乾燥した路面での都市部および/または郊外の自動車道路および街路および/またはオフロードにおける、パワー、快適性および走行距離に関して高性能を提供することを目指した「スポーツツーリング」タイプのモータビークルの、すなわちスポーツ用モータビークルの前輪に使用するためのものである。
「スポーツツーリング」用モータビークルは一般に排気容量が大きく(800cm以上)および/または高パワー(110馬力以上)である。しかしながら、市場では、排気容量が1400cmおよびパワーが155馬力のモータビークルが既にある。
そのようなモータビークルの前輪用タイヤは、いずれのタイプの路面(濡れた、乾燥した、通常のおよび/または凸凹のアスファルトなど)および/またはルート(街中の道路、自動車道路、カーブの多い山道)および/または負荷条件(運転手のみ、乗員がいる)でも確実に高性能である必要があることが知られている。
そのようなタイヤはまた、走行安定性、制御性、指向性、ロードホールディング、低燃費および通常程度の摩耗を保証する必要がある。
上述の特徴の中でも特に重要なものは、前輪用タイヤに特有の例として、排水性である。確かに、濡れた路面を走行する際にモータビークルの前輪のタイヤが確実に効果的に排水できることは欠かせないことであり、そのため、排水されたアスファルト上の直線を走行する後輪のタイヤは、パワーおよび地面に対する駆動力を効果的に出すことができる。
このため、タイヤのトレッドバンドには、トレッドバンドの環状の中心部分から、対向する環状の肩部分まで延在する複数の溝が形成されている。
走行中のタイヤの挙動が、そのような溝の数、向き、分布および形状、それゆえ、トレッドバンドの特定のパターンによって非常に影響を受けることが知られている。
欧州特許第0 906 836号には、トレッドバンドが、タイヤの赤道面にまたがる中心領域と、中心領域に対して軸方向両側に配置された2つの肩領域とを含む、モータビークル用のタイヤが記載されている。トレッドバンドには複数の溝が形成され、それらの溝は、赤道面に対して両側に、赤道面自体から始まって肩領域まで延在し、および中心領域では実質的に周方向で、肩領域では実質的に横断方向であり、かつ中間領域では赤道面から肩領域に向かって進むにつれ実質的に周方向から実質的に横断方向となるように漸次的に変化する方向に従って延在する。タイヤの赤道面に対して片側に配置された溝は、周方向に沿って、タイヤの反対側に形成された対応する溝に対して少しずつずらして並べられている。
本出願人は、トレッドバンドに、一方の肩部分から他方の肩部分まで、赤道面にまたがって画成された、環状の中心部分を通過しかつ赤道面自体を横切って延在する複数の溝を提供することによって、特に効果的に排水がなされることに気づいた。実際に、そのように提供することによって、モータビークルが濡れた路面で緩いカーブを曲がるときに、タイヤの一方の側から他方の側へ水を伝えることができ、それゆえ、外側へ水を排出することが容易になる。
しかしながら、本出願人は、上述のタイプの溝が多数存在することにより、トレッドバンドのそのような部分の構造を著しく弱め、より磨耗させてしまうことに気づいた。
特に、本出願人は、トレッドバンドの環状の中心部分における多数の溝は、コーナリングスティフネスの低減および緩和距離(relaxation lengths)の増大を伴うことに気づいた。これは望ましくなく、他方では公知のように、良好な走行安定性を保証するためには高いコーナリングスティフネスおよび短い緩和距離を達成することが有利である。
コーナリングスティフネスは、所与のリムに装着され、予め定められた負荷にさらされ、予め定められた圧力まで膨張され、角度応力が加えられたタイヤの横方向応答力(lateral response force)を表す。
緩和距離は、タイヤの予め定められたコーナリングスティフネスと転動(rolling)速度との比である。それゆえ、コーナリングスティフネスは、予め定められたコーナリングスティフネスを示すため、予め定められた速度で転動するタイヤの応答時間の測定値を提供する。
本出願人は、環状の中心部分において一部の溝の伸張を制限して(それゆえ実際には、トレッドバンドの環状の中心部分における溝の数を低減して、または換言すると、そのような環状の中心部分における空き/固体比(empty/solid ratio)を低減させて)、トレッドバンドのそのような環状の中心部分の効果的な排水作用および良好な構造的剛性を達成可能であることを見つけた。本出願人は、溝が周方向において予め定められた値よりも短い距離だけ離れて配置されている場合に、そのようにすることが有利であることに気づいた。特に、本出願人は、トレッドバンドに赤道面を横切る各溝から周方向に短い距離で配置された溝を設けることによって、赤道面を横切る溝の部分によりトレッドバンドの環状の中心部分で行なわれる特有の排出作用が、タイヤが転動する方向の次の溝におけるトレッドバンドの対応する部分に、十分に排水されたアスファルト上で動作できるようにさせることに気づいた。それゆえ、赤道面を横切る溝の部分の次の溝がそのように存在することは、排水に関して大きな影響を与えない。それゆえ、この場合、赤道面を横切らないように上述の次の溝を形成することが有利である。このようにして、トレッドバンドの環状の中心部分における空き/固体比を低減させるので、トレッドバンドのそのような部分の好都合な強化を達成する。
本出願人は、トレッドバンドに赤道面を横切る溝を有する場合、周方向に赤道面を横切らない次の溝を提供することが有利であること、赤道面に沿って測定された相互距離の値が、トレッドバンドの周方向延在部の実質的に3.5%に等しいことが分かった。
それゆえ、本発明は、回転軸の周りに延在するトレッドバンドを有し、かつ赤道面にまたがる環状の中心部分と、環状の中心部分に対して軸方向に反対側に配置された2つの環状の肩部分とを含む、モータビークル用のタイヤであって、トレッドバンドが:
− 一方の環状の肩部分から他方の環状の肩部分に実質的に延在しかつ環状の中心部分に第1の頂点を有する少なくとも1つの第1の溝;
− 赤道面に対して両側に配置された少なくとも一対の第2の溝であって、前記少なくとも一対の第2の溝の各溝が、赤道面に対して傾斜しており、かつ各環状の肩部分から環状の中心部分まで赤道面に交差せずに延在する第2の溝;
を含み、前記少なくとも一対の第2の溝の各溝の軸方向内側端部と第1の頂点との間の周方向における距離が、トレッドバンドの周方向延在部の3.5%よりも短い、タイヤに関する。
本願明細書およびこれに続く特許請求の範囲を通して、用語「軸方向」および/または「軸方向に」は、タイヤの赤道面に実質的に垂直な方向、すなわちタイヤの回転軸に実質的に平行な方向を示すのに使用する。他方で、用語「周方向」および/または「周方向に」は、タイヤ自体の周方向延在部に沿ってタイヤの赤道面に実質的に平行な方向を示すのに使用する。
本発明のタイヤは、好都合にも、高コーナリングスティフネスおよび低緩和距離を有する。これは、トレッドバンドの環状の中心部分における溝の数を制限することによって、それゆえ、そのような環状の中心部分での空き/固体比を低減させることによって達成される。
動作中、赤道面を横切る第1の溝があることによって、本発明のタイヤは、効果的な排出作用を保証できる一方、周方向において第1の溝の比較的近くにかつ赤道面を横切らないようにして第2の溝を設けることによって、トレッドバンドの環状の中心部分は、あまり弱体化せず、排水に関してタイヤの挙動に悪影響を及ぼさない。
本発明は、その好ましい態様において、以下の好ましい特徴の1つ以上を有することができる。
本発明のタイヤの好ましい実施形態では、トレッドバンドは、第1の溝に対して第2の溝の対とは周方向に反対側に、一方の環状の肩部分から他方の環状の肩部分に延在する少なくとも1つの第3の溝を含み、前記少なくとも1つの第3の溝は、環状の中心部分に第2の頂点を有し、かつ第2の頂点と第1の頂点との間の周方向における距離は、トレッドバンドの周方向延在部の3.5%以上である。
本出願人は、2つの連続的な溝間の周方向における距離が、トレッドバンドの周方向延在部の3.5%以上である場合、排水に関して、赤道面を横切る溝を有することが有利であることを発見した。
好ましくは、上述の第1の頂点および第2の頂点は赤道面に規定される。一層好ましくは、第1の頂点および第2の頂点は前記周方向に同じように向いて、タイヤが転動する際に同じ挙動を有する。
好ましくは、前記少なくとも1つの第1の溝、少なくとも一対の第2の溝および少なくとも1つの第3の溝は、タイヤの周方向に沿って反復するモジュールに属し、かつ1つのモジュールの前記少なくとも一対の第2の溝の各溝の軸方向内側端部と、周方向に連続するモジュールの第3の溝の頂点との間の距離は、トレッドバンドの周方向延在部の3.5%以上である。
本発明のために、用語トレッドパターンのモジュールは、トレッドバンド自体の周方向延在部全体に沿って連続的に同じように繰り返されるトレッドパターンの部分を示すのに使用される。モジュールは、同じ設計形態を保持しながらも、異なる周方向長さを有することができる。
好都合にも、上述の特徴を有するタイヤは、排水に関して高性能をもたらし、特に構造の観点からは強い。
本発明のタイヤの好ましい実施形態では、トレッドバンドは、前記少なくとも一対の第2の溝の各溝の軸方向内側端部間に、トレッドバンドの軸方向延在部の7%以下の部分に軸方向に延在する、溝のないトレッドバンドの部分を含む。
好ましくは、前記少なくとも1つの第1の溝は、トレッドバンドの周方向延在部の3.5%に少なくとも等しい部分にわたって周方向に延在する。
好ましくは、前記少なくとも1つの第3の溝は、周方向に、前記少なくとも1つの第1の溝の延在部よりも長い延在部を有し、一層好ましくはその延在部は、トレッドバンドの周方向延在部の少なくとも5%にわたって周方向に延在する。
好ましくは、前記少なくとも一対の第2の溝の各溝は、周方向に、前記少なくとも1つの第1の溝および少なくとも1つの第3の溝の少なくとも一方の延在部よりも短い延在部を有し、一層好ましくは各溝は、トレッドバンドの周方向延在部の3%超の部分にわたって周方向に延在する。
好ましくは、前記少なくとも1つの第1の溝は、トレッドバンドの軸方向延在部の少なくとも50%にわたって軸方向に延在する。
好ましくは、前記少なくとも1つの第3の溝は、トレッドバンドの軸方向延在部の少なくとも50%にわたって軸方向に延在する。
好ましくは、前記少なくとも一対の第2の溝の各溝は、トレッドバンドの軸方向延在部の少なくとも30%にわたって軸方向に延在する。
本出願人は、上述の特徴は、個別にまたは組み合わせて、タイヤの効果的な排水および十分な強度の保証に寄与することに気づいている。
本発明のタイヤの好ましい実施形態では、前記少なくとも1つの第1の溝は、タイヤの赤道面に対して異なって傾斜する少なくとも2つの直線状部分−好ましくは3つの直線状部分−を含む折れ線に沿って延在する。
好ましくは、第1の部分がタイヤの赤道面に対して第1の傾斜を有し、第1の部分に対して軸方向に最も外側の第2の部分が第1の部分の傾斜よりも小さい傾斜を有し、および第2の部分に対して軸方向に最も外側の第3の部分が第2の部分の傾斜よりも大きい傾斜を有する。
好ましくは、前記折れ線の軸方向に最も外側の部分は、折れ線の残りの部分の端部部分とは逆に傾斜する端部部分を有する。
そのような特徴は、好都合にも、本発明のタイヤに特別な外観を与え、かつ環状の中心部分から環状の肩部分へのおよびここから外側への排水性に寄与する。
本発明のタイヤの好ましい実施形態では、前記少なくとも1つの第3の溝は、タイヤの赤道面に対して異なって傾斜する少なくとも2つの直線状部分−好ましくは5つの直線状部分−を含む折れ線に沿って延在する。
好ましくは、第1の部分がタイヤの赤道面に対して第1の傾斜を有し、第1の部分に対して軸方向に最も外側の第2の部分が第1の部分の傾斜よりも小さい傾斜を有し、第2の部分に対して軸方向に最も外側の第3の部分が第2の部分の傾斜よりも大きい傾斜を有し、第3の部分に対して軸方向に最も外側の第4の部分が第3の部分の傾斜よりも大きい傾斜を有し、および第4の部分に対して軸方向に最も外側の第5の部分が第4の部分の傾斜よりも大きい傾斜を有する。
好ましくは、前記折れ線の軸方向に最も外側の部分は、その端部部分において、実質的に三角形形状である。
上述の特徴はまた、好都合にも、本発明のタイヤに特別な外観を与え、かつ排水の促進に寄与する。
本発明のタイヤの好ましい実施形態では、前記少なくとも一対の第2の溝の各溝は、タイヤの赤道面に対して異なって傾斜する少なくとも2つの直線状部分を含む折れ線に沿って延在する。
好ましくは、そのような折れ線は2つの直線状部分を含み、第1の部分がタイヤの赤道面に対して第1の傾斜を有し、および第1の部分に対して軸方向に最も外側の第2の部分が、好ましくは第1の部分の傾斜よりも大きい傾斜を有する。
好ましくは、前記第2の部分が、折れ線の残りの部分の端部部分とは逆に傾斜する端部部分を有する。
上述の別の特徴はまた、好都合にも、本発明のタイヤに特別な外観を与え、かつ排水の促進に寄与する。
本発明のタイヤの好ましい実施形態では、前記少なくとも1つの第1の溝、少なくとも1つの第3の溝および少なくとも一対の第2の溝の各々が、その周方向延在部の少なくとも部分的に、環状の中心部分から環状の肩部分まで軸方向のサイズが大きくなる。これも同様に、排水を容易にする。
好ましくは、トレッドバンドはまた、赤道面に対して両側に対称的に配置された少なくとも一対の第4の溝を含み、前記少なくとも一対の第4の溝の各溝は、赤道面に対して傾斜しており、各環状の肩部分から、赤道面に交差することなく、前記少なくとも一対の第2の溝の各溝の軸方向延在部よりも短い軸方向延在部を有する部分に延在する。
一層好ましくは、前記少なくとも一対の第4の溝の各溝は、軸方向に、前記少なくとも一対の第2の溝の各溝の延在部よりも短い延在部を有する。さらに一層好ましくは、前記少なくとも一対の第4の溝の各溝は、トレッドバンドの軸方向延在部全体の30%以下の長さを有する部分に軸方向に延在する。
好ましくは、前記少なくとも一対の第4の溝の各溝は、周方向に、前記少なくとも一対の第2の溝の各溝の延在部よりも短い延在部を有する。さらに一層好ましくは、前記少なくとも一対の第4の溝の各溝は、トレッドバンドの周方向延在部の2%以上の部分にわたって周方向に延在する。
本発明のタイヤのさらなる特徴および利点は、非限定例としてのみ与える添付の図面を参照してなされる、そのいくつかの好ましい実施形態の以下の詳細な説明から明らかとなる。
図2の線I−Iに沿って取った、本発明によるタイヤの半径方向の断面図を示す。 図1のタイヤのトレッドバンド部分の平面延在部の部分を示す。
図1では、本発明によるモータビークルの車輪用タイヤを全体的に1で示す。特に、「スポーツツーリング」タイプのモータビークルの前輪に使用するためのタイヤである。
タイヤ1では、赤道面X−Xおよび回転軸Zが規定されている。周方向(タイヤの回転方向に向いて、図2に矢印Rで示す)および赤道面X−Xに垂直な軸方向も規定されている。
タイヤ1は、少なくとも1つのカーカスプライ3を含む中心クラウン部分16を有するカーカス構造体2を備える。図1に示す実施形態では2つのカーカスプライがあるが、それらについては下記で詳細に説明する。
カーカス構造体2は好ましくはその内壁がいわゆる「ライナ」で被覆されている。ライナは、膨張した際にタイヤ自体の気密シールを保証するのに好適な気密性エラストマー材料の層で実質的に構成される。
カーカスプライ3は、それぞれ軸方向両側の縁部3aにおいて、対応する取付けリムにタイヤを保持するためのそれぞれの環状補強構造4と係合している。環状補強構造4は一般に「ビードコア」として知られている。
ビードコア4の外周縁部には、テーパ状のエラストマー充填材5が付与されて、カーカスプライ3とカーカスプライ3の対応する折り返す側の縁部3aとの間に画成された空間を占めている。
別の実施形態では、図示しないが、カーカスプライはその対向する側縁部を有し、それらは、折り返されることなく、2つの金属性環状挿入体を備える特別な環状補強構造に関連付けられている。この場合、エラストマー材料の充填材を、第1の環状挿入体に対して軸方向外側の位置に配置できる。他方で、第2の環状挿入体は、カーカスプライの端部に対して軸方向外側の位置に配置される。最後に、前記第2の環状挿入体に対する軸方向外側の、それに接触している必要はない位置では、環状補強構造の製造を終了させる別の充填材を提供することができる。
公知のように、ビードコア4と充填材5を含むタイヤの領域は、タイヤを、対応する取付けリム(図示せず)に固定するためのいわゆる「ビード」(全体的に図1では15で示す)を形成する。
上述のカーカス構造体に対して半径方向外側の位置には、ベルト構造6が設けられる(同様に、下記で詳細に説明する)。
ベルト構造に対して半径方向外側の位置にはトレッドバンド8が設けられ、トレッドバンド8を通してタイヤ1は地面と接触する。
タイヤはまた、赤道面X−Xの軸方向に対向する側でカーカス構造体2の側部に付与された一対のサイドウォール2aを含むことができる。サイドウォールはトレッドバンド8からタイヤのビード15まで延在する。
本発明のタイヤ1は、高い横断曲率および低いサイドウォールを特徴とする。
公知のように、タイヤの横断曲率は、赤道面X−Xで測定された、トレッドの端部Oを通過する線b−bからのトレッドバンドの上部の距離ht(図1)と、トレッドバンドの前記端部間の距離wtとの比の特定の値によって規定される。例えば図1にOで示す縁部のような正確な基準がないためにトレッドバンドの端部を容易に特定できない場合、距離wtはタイヤの最大弦の測定値であると確実に仮定できる。
上述の横断曲率の値を「曲率比」、または通常、「トレッドキャンバー」と呼ぶ。
本発明のタイヤ1は、好ましくは0.2以上、好ましくは0.28以上、例えば0.40の曲率比を有する。そのような曲率比は、いずれの場合も0.8以下、好ましくは0.5以下である。
他方で、サイドウォールに関しては、本発明のタイヤは、好ましくは特に低いサイドウォールを備えるタイヤである(図1)。本明細書において低いサイドウォールを備えるタイヤとは、タイヤのビードを通過する基準線lで規定される取付直径とトレッドバンドの上部との間の赤道面X−Xで測定された高さHと、距離htとの比が0.7未満、一層好ましくは0.5未満、例えば0.38に等しいタイヤを意味する。
各カーカスプライ3は好ましくはエラストマー材料製であり、および互いに平行に配置された複数の補強要素(図示せず)を含む。
カーカスプライ3に含まれる補強要素は、好ましくは通常タイヤのカーカスの製造に採用されるもの、例えばナイロン、レーヨン、PET、PENから選択されるテキスタイルコードを、直径が0.35mm〜1.5mmの基本ワイヤと共に含む。
ベルト構造6は、好ましくは、複数のコイル7aを形成するように、カーカス構造体2のクラウン部分16に平行におよび軸方向に並んで配置された1つ以上のゴム引きコード7を含む。そのようなコイルはタイヤの転動方向に従った方向に実質的に向けられ(一般に0°〜5°の角度で)、そのような方向は通常、タイヤの赤道面X−Xに対してあるべき方向を基準にして「ゼロ度」として公知である。上述のコイルは好ましくはカーカス構造体2のクラウン部分16全体に延在する。
好ましくは、ベルト構造6は、単一コード7からなるか、または一方の端部から他方の端部までカーカス構造体2のクラウン部分16にらせん状に巻かれた好ましくは5本以下の並んで配置されたコードを含むゴム引き布のテープからなる。
あるいは、ベルト構造6は、少なくとも2層の半径方向に覆う層を含み、それぞれの層は、互いに平行に配置されたコードで補強されたエラストマー材料からなる。これらの層は、第1のベルト層のコードがタイヤの赤道面に対して斜めに向けられる一方、第2の層のコードもまた斜めに向けられているが、第1の層のコードに対称的に交差していわゆる「クロスベルト」を形成するように配置される。
どちらの場合も、一般的に、ベルト構造6のコード7はテキスタイルコードまたは金属性コードである。好ましくは、そのようなコードは、高炭素含有量(HT)の鋼線、言い換えれば、0.9%超の炭素含有量の鋼線によって作製される。テキスタイルコードを使用する場合、テキスタイルコードを合成繊維、例えばナイロン、レーヨン、PEN、PET、好ましくは高弾性の合成繊維、特に合成アラミド繊維(例えばKevlar(登録商標)繊維)から作製できる。あるいは、低弾性、言い換えれば15000N/mm以下の弾性(例えばナイロンまたはレーヨン)の少なくとも1つのワイヤを、高弾性(例えばKevlar(登録商標))、言い換えれば25000N/mm以上の弾性の少なくとも1つのワイヤと織り合わせて含むハイブリッドコードを使用することができる。
ベルト構造6はまた、エラストマー材料のシートから実質的になる第1の支持層を含むことができ、第1の支持層は、コード7の層とカーカスプライ3との間に配置され、かつその上にコイル7aが巻かれている。そのような層9は、コイル7aが延在する表面に実質的に対応する軸方向延在部を有する表面にわたって延在できる。あるいは、そのような層は、コイル7aの延在部の表面よりも小さい表面にわたって、例えばベルト構造6の対向側部部分にのみ延在できる。
ベルト構造6はまた、コード7の層と上述の第1の層との間に配置された追加的な層を含むことができる。そのような追加的な層は、ベルト構造6の延在部の表面に対応する表面にわたって延在できる。あるいは、上述の追加的な層は、ベルト構造6の延在部の表面よりも小さい表面にわたって、例えばベルト構造6の対向側部部分にのみ延在できる。
本発明のタイヤ1の好ましい実施形態では、層1および上述の追加的な層の少なくとも一方が、エラストマー材料に分散された短アラミド繊維、例えばKevlar(登録商標)を含む。
図2によりよく示すように、トレッドバンド8では、赤道面X−Xにまたがって配置された環状の中心部分Aと、環状の中心部分Aに対して軸方向両側に配置された、軸方向に外側の環状の2つの肩部分Bとを特定することが可能である。
環状の中心部分Aは、モータビークルが直線でまたはわずかに傾斜して走行するときに路面と接触するためのものである一方、肩部分Bは主に、モータビークルが大きく傾斜してカーブを曲がるときに路面と接触するためのものである。
図2を参照すると、環状の中心部分Aは、トレッドバンド8の軸方向延在部の60%以下の、例えば約40%に等しい軸方向延在部に、赤道面X−Xにまたがって延在する。
本発明のタイヤのトレッドバンド8のパターンは、トレッドバンド8の周方向および軸方向延在部に沿って様々に分散された複数の溝で画成される。
そのような溝は、タイヤ1の周方向に沿って反復されるパターンを画成する。
トレッドバンド8は、赤道面X−Xに対して軸方向両側で対称的に延在する溝20、21および22を含むモジュールTを含む。そのようなモジュールTは、タイヤ1の周方向に沿って予め定められたピッチで反復する。モジュールTは、図2に、rで示される破線で規定される。
トレッドバンド8のモジュールTは、好ましくは50°以下および30°以上の角度で周方向に延在する。そのような角度を例えば約45°とし得る。
溝20、21および22の構造細部を本明細書において下記で説明する。
ここでも、各モジュールTでは、タイヤのトレッドバンド8はまた、赤道面X−Xに対して軸方向両側で対称的に配置された対の溝30および40を含む。
溝30および40の構造細部を本明細書において下記で説明する。
溝20は、環状の肩部分Bから反対側の環状の肩部分Bまで、赤道面X−Xを横切る各折れ線に沿って延在し、かかる赤道面において頂点V1を規定する。
好ましくは、上述の折れ線は、赤道面X−Xに対するトレッドバンド8の各側において、少なくとも2つの異なって傾斜する直線状部分、一層好ましくは3つの直線状部分を有し、各部分は、それぞれ予め定められた角度だけ赤道面X−Xに対して傾斜している。しかしながら、3つ以外の複数の部分を提供することも可能である。
好ましくは、溝20の第1の軸方向に最も内側の部分20aは、角度α1だけ傾斜しており、軸方向に中間の第2の部分20bは、α1よりも小さい角度α2だけ傾斜しており、および軸方向に最も外側の第3の部分20cは、α2よりも大きい角度α3だけ傾斜している。角度α1は好ましくは45°〜70°であり、図2の特定の例では約57°に等しい。角度α2は好ましくは10°〜30°であり、図2の特定の例では約20°に等しい。角度α3は好ましくは30°〜55°であり、図2の特定の例では約42°に等しい。
それゆえ、溝20の形状は、頂点V1から離れるに従って段々と広くなり、実質的にV字形状である。そのような頂点は、溝20の2つの軸方向に対向する部分の2つの部分20aの赤道面X−Xにおける交点と定義される。
溝20は、トレッドバンド8上の全体において、トレッドバンド8の周方向延在部の約4.5%に等しい周方向延在部を有する部分に延在する一方、軸方向には、トレッドバンド8の軸方向延在部の約90%に等しい軸方向延在部を有する部分に延在する。
好ましくは、部分20aの周方向延在部は、溝20の周方向延在部全体の10%以下であり、部分20bの周方向延在部は、溝20の周方向延在部全体の40%以下であり、および部分20cの周方向延在部は溝20の周方向延在部全体の50%に等しい。
好ましくは、部分20cは、その端部部分20dに、同じ溝の他の部分の傾斜とは逆に傾斜する端部を有する。
溝21は、溝20から周方向に間隔があいている。
溝21も一方の環状の肩部分Bから対向する環状の肩部分Bまで、赤道面X−Xを横切るそれぞれの折れ線に沿って延在し、そのような赤道面において、周方向Rに対して、頂点V1と同じように向けられた頂点V2を規定する。
頂点V1と頂点V2との間の周方向の距離T1は、トレッドバンド8の周方向延在部の3.5%以上である。一層好ましくは、距離T1は、トレッドバンド8の周方向延在部の3.7%以上である。
好ましくは、上述の折れ線は、赤道面X−Xに対してトレッドバンド8の各側に、少なくとも2つの異なる傾斜の直線状部分、一層好ましくは5つの直線状部分を有し、各部分は、それぞれ予め定められた角度だけ赤道面X−Xに対して傾斜している。しかしながら、5つ以外の複数の部分を提供することもできる。
好ましくは、溝21の第1の軸方向に最も内側の部分21aは角度β1だけ傾斜しており、第1の部分に対して軸方向に最も外側の第2の部分21bは、β1より小さい角度β2だけ傾斜しており、第2の部分に対して軸方向に最も外側の第3の部分21cは、β2より大きい角度β3だけ傾斜しており、第3の部分に対して軸方向に最も外側の第4の部分21dは、β3より大きい角度β4だけ傾斜しており、および第4の部分に対して軸方向に最も外側の第5の部分21eは、β4より大きい角度β5だけ傾斜している。角度β1は好ましくは45°〜70°であり、図2の特定の例では約57°に等しい。角度β2は好ましくは6°〜25°であり、図2の特定の例では約13°に等しい。角度β3は好ましくは10°〜30°であり、図2の特定の例では約21°に等しい。角度β4は好ましくは30°〜60°であり、図2の特定の例では約44°に等しい。角度β5は好ましくは60°〜85°であり、図2の特定の例では約74°に等しい。
それゆえ、溝21の形状は、頂点V2から離れるに従って段々と広くなり、実質的にV字形状である。そのような頂点は、赤道面X−Xにおいて、溝21の2つの軸方向に対向する部分の2つの部分21aの交点によって規定される。
溝21は、トレッドバンド8上の全体において、溝20の周方向延在部よりも長い周方向延在部を有する部分に延在する。好ましくは、溝21は周方向において、トレッドバンド8の周方向延在部の約6%に等しい長さを有する部分に延在する一方、軸方向には、トレッドバンド8の軸方向延在部の約90%に等しい軸方向延在部を有する部分に延在する。
好ましくは、部分21aの周方向延在部は溝21の周方向延在部全体の10%以下であり、部分21bの周方向延在部は溝21の周方向延在部全体の40%以下であり、部分21cの周方向延在部は溝21の周方向延在部全体の約25%に等しく、部分21dの周方向延在部は溝21の周方向延在部全体の約20%に等しく、および部分21eの周方向延在部は溝21の周方向延在部全体の約4%に等しい。
好ましくは、部分21eは、その端部部分21fにおいて、実質的に三角形形状である。
溝20に対して溝21に周方向に対向する側に、トレッドバンド8はまた、タイヤ1の赤道面X−Xに対して傾斜した一対の溝22を含む。溝22は、赤道面X−Xに対して両側に対称的に配置され、それぞれ、折れ線に沿って、各環状の肩部分Bから環状の中心部分Aまで、赤道面X−Xと交差せずに延在する。
対向する溝22の軸方向内側端部E間に、溝のないトレッドバンドの部分が設けられ、その部分は、トレッドバンド8の軸方向延在部の7%以下の部分だけ軸方向に延在する。
各溝22は軸方向内側端部Eを有し、周方向における溝20の頂点V1から端部Eまでの距離T2は、トレッドバンド8の周方向延在部の3.5%よりも短い。
好ましくは、上述の折れ線は、それぞれ予め定められた角度だけ赤道面X−Xに対して異なって傾斜している2つの直線状部分を有する。しかしながら、2つ以外の複数の部分を提供することも可能である。
好ましくは、溝22の第1の軸方向に最も内側の部分22aは角度ω1だけ傾斜しており、および軸方向に最も外側の第2の部分22bは、ω1より大きい角度ω2だけ傾斜している。角度ω1は好ましくは20°〜40°であり、図2の特定の例では約30°に等しい。角度ω1は好ましくは30°〜60°であり、図2の特定の例では約40°に等しい。
それゆえ、溝22の各対は、全体的に、頂点で中断するV字形状を有し、そのような頂点から離れるに従って段々と広くなる。
各溝22は、トレッドバンド8上の全体において、溝20および21の周方向延在部よりも短い周方向延在部を有する部分に、および好ましくはトレッドバンド8の周方向延在部の約4.5%に等しい部分に延在する一方、軸方向には、トレッドバンド8の軸方向延在部の約40%の軸方向延在部を有する部分に延在する。
好ましくは、部分22aの周方向延在部は溝22の周方向延在部全体の45%以下である一方、部分22bの周方向延在部は溝22の周方向延在部全体の55%以下である。
好ましくは、部分22bは、その端部部分22cに、同じ溝の残りの部分の端部部分とは逆に傾斜する端部を有する。
好ましくは、1つのモジュールの各溝22の軸方向内側端部と、周方向に連続するモジュールの溝21の頂点V2との間の距離T3は、頂点V1とV2との間の距離に実質的に等しい;それゆえ、そのような距離は、好ましくはトレッドバンド8の周方向延在部の3.5%以上である。
ここで、本発明のタイヤ1のトレッドパターンの溝30および40に戻る。溝30は、溝22から溝20とは反対側に周方向に間隔があいており、および溝30はそれぞれ、溝22の周方向延在部よりも短い、好ましくは、トレッドバンド8の周方向延在部の5%以下の周方向延在部を有する。
溝30はまた、各々、それぞれの環状の肩部分Bからトレッドバンド8の環状の中心部分Aに向かって、赤道面X−Xを横断せずに延在する。溝30は、赤道面X−Xに対して15°〜35°の角度γだけ傾斜している単一部分によって画成される;図2の例では、そのような角度は好ましくは25°に等しい。
溝30の軸方向外側端部30aは、溝の残りの部分の傾斜とは逆の傾斜(溝22のような)を有する。そのような端部30aは、溝20、21および22の端部20d、21fおよび22cのそれぞれが延在するトレッドバンド8の環状部分の中では軸方向に最も内側に延在する。他方で、溝30の軸方向内側端部Fは、溝20および21の頂点V1およびV2のそれぞれおよび溝22の端部Eが延在するトレッドバンドの環状部分の中では軸方向に最も外側に延在する。
それゆえ、各溝30の軸方向延在部は溝22よりも短く、好ましくはトレッドバンド8の軸方向延在部の約30%に等しい。
対向する溝30の軸方向内側端部F間に、溝のないトレッドバンドの環状部分が設けられ、それは、軸方向に、溝22の端部E間に画成された部分よりも長い部分に延在する。好ましくは、端部F間に画成された、溝のないトレッドバンドの環状部分は、トレッドバンド8の軸方向延在部の40%以下の軸方向延在部を有する。
溝40は、トレッドバンド8の環状の中心部分Aにおいて、赤道面X−Xの両側に対称的に形成される。溝40は、溝22に対して軸方向内側の位置、これらの溝の部分22aおよび22bに、配置される。溝40は実質的に三角形形状であり、三角形のベース部が赤道面X−Xに向いて、角度δだけ傾斜しており、図2の例では、上述の他の全ての溝の角度と反対方向にある。好ましくは、そのような角度δは約15°に等しい。
溝40の周方向延在部は、溝22の3分の1よりも短い。
溝40と、溝21の三角形形状の端部部分21fと、溝20、22および30それぞれにおける逆の傾斜部20d、22f、および30aを備える端部部分とを除く、上述の溝の全てにおいて、環状の中心部分Aから環状の肩部分Bに向かって軸方向のサイズが大きくなる。溝の傾斜と併せて、そのような特徴によって、濡れた道路条件での効果的な排水が可能となり、そのような排水性は、溝20、22および30が、タイヤ1の対向する環状の肩部分Bにわたって延在することによってより効果的にされる。
さらに、上述の溝の全ては実質的に同じ深さを有し、溝は、環状の中心部分Aから環状の肩部分Bに向かって浅くなる。
必要な場合には、異なる深さの溝をトレッドバンド8に設けることができる。
好都合にも、上述のトレッドパターンによって、本発明のタイヤ1がトレッドバンド8の環状の中心部分Aに効果的な排水作用を確実に有することになると同時に、そのような環状の中心部分の所望の構造強度を保証する。
当然ながら、当業者は、上述の本発明にさらに修正および変更をなして、特定のおよび偶発的な適用条件を満たすことができ、これらの変更および修正は、いずれの場合にも、以下の特許請求の範囲によって定義される保護範囲によって網羅される。

Claims (24)

  1. 回転軸(Z)の周りに延在するトレッドバンド(8)を有し、かつ赤道面(X−X)にまたがる環状の中心部分(A)と、前記環状の中心部分(A)に対して軸方向両側に配置された2つの環状の肩部分(B)とを含む、モータビークル用のタイヤ(1)であって、前記トレッドバンド(8)が:
    − 環状の肩部分(B)から他方の環状の肩部分(B)まで実質的に延在しかつ前記赤道面(X−X)に第1の頂点(V1)を規定する少なくとも1つの第1の溝(20);
    − 前記赤道面(X−X)に対して両側に配置された少なくとも一対の第2の溝(22)であって、前記少なくとも一対の第2の溝(22)の各溝が前記赤道面(X−X)に対して傾斜しており、かつ各環状の肩部分(B)から前記環状の中心部分(A)まで前記赤道面(X−X)に交差せずに延在する、第2の溝(22);
    を含み、前記少なくとも一対の第2の溝(22)の各溝の軸方向内側端部(E)と前記第1の頂点(V1)との間の、前記赤道面(X−X)に沿った周方向の距離が、前記トレッドバンド(8)の周方向延在部の3.5%よりも短く、
    前記トレッドバンド(8)がまた、環状の肩部分(B)から他方の環状の肩部分(B)まで、前記少なくとも1つの第1の溝(20)に対して前記一対の第2の溝(22)とは周方向に反対側に延在する少なくとも1つの第3の溝(21)を含み、前記少なくとも1つの第3の溝(21)が、前記赤道面(X−X)に第2の頂点(V2)を規定する、
    オートバイ用のタイヤ(1)。
  2. 記第2の頂点(V2)と前記第1の頂点(V1)との間の周方向の、前記赤道面(X−X)に沿った距離は、前記トレッドバンド(8)の前記周方向延在部の3.5%以上である、請求項1に記載のタイヤ(1)。
  3. 前記第1の頂点(V1)および前記第2の頂点(V2)が、前記周方向に同じように向いている、請求項1または2に記載のタイヤ(1)。
  4. 前記少なくとも1つの第1の溝(20)、少なくとも一対の第2の溝(22)および少なくとも1つの第3の溝(21)が、前記タイヤ(1)の周方向に沿って反復するモジュール(T)に属し、モジュール(T)の前記少なくとも一対の第2の溝(22)の各溝の前記軸方向内側端部(E)と、周方向に連続するモジュールの第3の溝(22)の前記頂点(V2)との間の、前記赤道面(X−X)に沿った距離が、前記トレッドバンド(8)の前記周方向延在部の3.5%以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のタイヤ(1)。
  5. 前記トレッドバンド(8)が、前記少なくとも一対の第2の溝(22)の前記溝の前記軸方向内側端部(E)間に、前記トレッドバンド(8)の軸方向延在部の7%以下の部分に軸方向に延在する、溝のないトレッドバンドの部分を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のタイヤ(1)。
  6. 前記少なくとも1つの第1の溝(20)が、少なくとも前記トレッドバンド(8)の前記周方向延在部の3.5%に等しい部分にわたって、周方向に延在する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のタイヤ(1)。
  7. 前記少なくとも1つの第3の溝(21)が、前記少なくとも1つの第1の溝(20)の延在部よりも大きい周方向の延在部を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のタイヤ(1)。
  8. 前記少なくとも1つの第3の溝(21)が、前記トレッドバンド(8)の前記周方向延在部の少なくとも5%にわたって、周方向に延在する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のタイヤ(1)。
  9. 前記少なくとも一対の第2の溝(22)の各溝が、前記少なくとも1つの第1の溝(20)および少なくとも1つの第3の溝(21)の少なくとも一方の延在部よりも短い周方向の延在部を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のタイヤ(1)。
  10. 前記少なくとも一対の第2の溝(22)の各溝が、前記トレッドバンド(8)の前記周方向延在部の3%超の部分にわたって、周方向に延在する、請求項1〜9のいずれか一項に記載のタイヤ(1)。
  11. 前記少なくとも1つの第1の溝(20)が、前記トレッドバンド(8)の前記軸方向延在部の少なくとも50%にわたって、軸方向に延在する、請求項1〜10のいずれか一項に記載のタイヤ(1)。
  12. 前記少なくとも1つの第3の溝(21)が、前記トレッドバンド(8)の前記軸方向延在部の少なくとも50%にわたって、軸方向に延在する、請求項1〜11のいずれか一項に記載のタイヤ(1)。
  13. 前記少なくとも一対の第2の溝(22)の各溝が、前記トレッドバンド(8)の前記軸方向延在部の少なくとも30%にわたって、軸方向に延在する、請求項1〜12のいずれか一項に記載のタイヤ(1)。
  14. 前記少なくとも1つの第1の溝(20)が、前記タイヤの前記赤道面(X−X)に対して異なって傾斜している少なくとも2つの直線状部分を含む折れ線に沿って延在する、請求項1〜13のいずれか一項に記載のタイヤ(1)。
  15. 前記折れ線が、3つの直線状部分(20a、20b、20c)を含む、請求項14に記載のタイヤ(1)。
  16. 第1の部分(20a)が、前記タイヤの前記赤道面(X−X)に対して第1の傾斜(α1)を有し、前記第1の部分(20a)に対して軸方向に最も外側の第2の部分(20b)が、前記第1の部分(20a)の傾斜よりも小さい傾斜(α2)を有し、および前記第2の部分(20b)に対して軸方向に最も外側の第3の部分(20c)が、前記第2の部分(20b)の傾斜よりも大きい傾斜(α3)を有する、請求項15に記載のタイヤ(1)。
  17. 前記少なくとも1つの第3の溝(21)が、前記タイヤの前記赤道面(X−X)に対して異なって傾斜している少なくとも2つの直線状部分を含む折れ線に沿って延在する、請求項1〜16のいずれか一項に記載のタイヤ(1)。
  18. 前記折れ線が5つの直線状部分(21a、21b、21c、21d、21e)を含む、請求項17に記載のタイヤ(1)。
  19. 第1の部分(21a)が、前記タイヤの前記赤道面(X−X)に対して第1の傾斜(β1)を有し、前記第1の部分(21a)に対して軸方向に最も外側の第2の部分(21b)が、前記第1の部分(21a)の傾斜よりも小さい傾斜(β2)を有し、前記第2の部分(21b)に対して軸方向に最も外側の第3の部分(21c)が、前記第2の部分(21b)の傾斜よりも大きい傾斜(β3)を有し、前記第3の部分(21c)に対して軸方向に最も外側の第4の部分(21d)が、前記第3の部分(21c)の傾斜よりも大きい傾斜(β4)を有し、および前記第4の部分(21d)に対して軸方向に最も外側の第5の部分(21e)が、前記第4の部分(21d)の傾斜よりも大きい傾斜(β5)を有する、請求項18に記載のタイヤ(1)。
  20. 前記少なくとも一対の第2の溝(22)の各溝が、前記タイヤの前記赤道面(X−X)に対して異なって傾斜している少なくとも2つの直線状部分を含む折れ線に沿って延在する、請求項1〜19のいずれか一項に記載のタイヤ(1)。
  21. 前記折れ線が2つの直線状部分(22a、22b)を含む、請求項20に記載のタイヤ(1)。
  22. 第1の部分(22a)が、前記タイヤの前記赤道面(X−X)に対して第1の傾斜(ω1)を有し、および前記第1の部分(22a)に対して軸方向に最も外側の第2の部分(22b)が、前記第1の部分(22a)の傾斜よりも大きい傾斜(ω2)を有する、請求項21に記載のタイヤ(1)。
  23. 前記少なくとも1つの第1の溝(20)、少なくとも1つの第3の溝(21)および少なくとも一対の第2の溝(22)のそれぞれが、その周方向延在部の少なくとも一部で、前記環状の中心部分(A)から前記環状の肩部分(B)に向かって軸方向のサイズが大きくなる、請求項1〜22のいずれか一項に記載のタイヤ(1)。
  24. 前記トレッドバンド(8)がまた、前記赤道面(X−X)に対して両側に対称的に配置された少なくとも一対の第4の溝(30)を含み、前記少なくとも一対の第4の溝(30)の各溝が、前記赤道面(X−X)に対して傾斜しており、かつ各環状の肩部分(B)から、前記赤道面(X−X)に交差せずに、前記少なくとも一対の第2の溝(22)の前記溝の前記軸方向延在部よりも短い軸方向延在部を有する部分に延在する、請求項4〜23のいずれか一項に記載のタイヤ(1)。
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