JP5580895B2 - 自動車両用タイヤ対 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車両用タイヤに関する。特に、本発明は、大エンジン容量(例えば600cm以上)および/または高パワー(例えば170〜180hp以上)を有し、競技路上でも用いられる「スーパースポーツ」自動車両の前後輪上にそれぞれ装着されることが意図されるタイヤ対に関する。
昨今、ますます高パワーを有するスーパースポーツ用途の自動車両を市場に導入する傾向が観測されている。例えば、180hpのパワーを伴う1000cmのエンジン容量を有する道路用自動車両が、実際に市場において既に入手可能である。
かかる高性能を保証するため、かかる自動車両の車輪上に装着されるタイヤは、直線路上での走行中も屈曲路を抜ける際の加速中も、高い牽引トルクを地面に効果的に伝達することが可能であるとともに、効果的な制動作用を保証するように、地面へのグリップに関して非常に良好な特長を有さなければならない。とりわけ濡れた路面上での走行時には、グリップが真に決定的な課題になる。
かかる性能が十分に安全な状態で到達されることをオートバイ乗りに対して保証するため、タイヤは、地面への非常に良好なグリップとともに、直線路上での走行中も屈曲路上での走行中も、特に大きく加速/減速する状態において、挙動安定性を保証しなければならない。実際、タイヤの安定した挙動は、走行中に路面の凸凹により伝達される摂動を効果的に緩衝することで、かかる摂動が自動車両に伝搬されないようにするその能力を示すが、これにより駆動安定性に妥協が生じてしまう。
前輪用タイヤの特定の場合においては、タイヤが保証しなければならない特長の中で、排水性が特に重要である。前タイヤの効果的な排水性により、後タイヤは、排水されたアスファルトの直線路上で、パワーを地面に効果的に伝達するように走行することができる。
後輪用タイヤの特定の場合においては、地面へのグリップおよび排水性に代わって、挙動安定性および摩耗均一性が特に重要である。
前述のニーズのうちの少なくともいくつかを満たすため、一般に、複数の溝がトレッドバンド上に形成され、かかる溝は、トレッドバンドの中央環状部分から対向するショルダ環状部分まで実質的に延在する。
走行中のタイヤの挙動は、実際、かかる溝の数、配向、編成、および形状により、すなわちトレッドバンドの具体的なパターンにより大きく影響される。
欧州特許第1826026号は、タイヤの円周方向に実質的に延在するとともにタイヤの赤道面(CL)に対して対向するように配された一対の円周溝と、タイヤの円周方向に対して傾斜してトレッドバンドの接地面内で終端するようにトレッドバンドの一部分の接地面上で幅方向に外側から内側まで延在する複数の傾斜溝とが設けられたトレッドバンドを含む二輪車両用タイヤを記載している。傾斜溝は、円周方向に対して相互に反対の方向に斜行し、タイヤの円周方向に沿って交互に編成されている。傾斜溝のうちの少なくともいくつかは、タイヤの赤道面を越えて延在する。
欧州特許第906836号は、トレッド中央からトレッド縁まで軸方向に延在する少なくとも1つの溝を有するトレッドバンドを含む二輪車両用タイヤを記載している。トレッドバンドの中央領域であり直線移動時に地面に接触することが意図されるトレッドバンドの第1の軸方向領域において、溝は、実質的に円周方向に編成されている。車両が最大キャンバ角でコーナリングしているときに地面に接触することが意図される領域であるトレッドバンドの軸方向縁における第2の軸方向領域において、溝の配列は、実質的に横方向である。第1の中央領域と第2の領域との間のトレッドバンドの領域であり車両が最大キャンバ角より小さいキャンバ角でコーナリングしているときに地面に接触することが意図される領域である第3の軸方向領域において、配列は、実質的に円周方向から実質的に横方向まで軸方向外方に進行的に変化し、それにより、トレッドバンドの第1、第2、および第3の軸方向領域において、溝は、トレッドバンドと地面との間の接触領域におけるトレッドバンドの表面上に作用する合力と実質的に位置合わせされる。
しかし、出願人は、上記文献において記載されているような二輪車両用タイヤにおいて、空隙対ゴム比が高過ぎ、従ってスポーツ部門用タイヤに不適であるかもしれないことに気が付いた。
このように、出願人は、非常に少ない数の溝を有するトレッドバンドにより特徴付けられ、にも拘わらず濡れた地面上で用いられるときに好適な性能および挙動安定性を保証することが可能なスポーツ部門用の自動車両用タイヤ対を提供するという問題に直面した。
出願人は、スポーツ部門用タイヤにおいて、前タイヤにおいて溝がトレッドバンド上に異なる溝の延在および傾斜により特徴付けられる2つの別個の領域を画定し、後タイヤにおいて溝がトレッドバンド上に同じ溝のコースおよび延在により特徴付けられる単一の領域を画定するタイヤ対であって、対をなすタイヤの両方が実質的に溝を有さない赤道面に跨るサブ部分を有するタイヤ対を提供することにより、性能を低下させることなく効果的な排水作用を得ることが可能であることに気が付いた。
前タイヤにおいて、赤道面に跨る中央領域には、所定の延在を有する複数の実質的に長手方向の溝が設けられ、2つのショルダ部分には、限定された延在を有する傾斜溝のみが設けられる。
後タイヤには、代わって、赤道面に対して反対方向に傾斜するとともに相当な延在を有する溝のみが設けられる。
第1の態様において、本発明は、二輪車両の前輪および後輪上にそれぞれ装着される前タイヤおよび後タイヤを含む自動車両用タイヤ対であって、対をなす各タイヤは、回転軸心Zの周囲に延在するとともに、全体的には10%未満の空隙対ゴム比を規定し、局所的には対をなす各タイヤのそれぞれの赤道面X−Xに跨る環状中央サブ部分において実質的にゼロに等しい空隙対ゴム比を規定するようなトレッドパターンを有するトレッドバンドを有する、自動車両用タイヤ対であって:
前タイヤのトレッドバンドのトレッドパターンは、赤道面X−Xに跨る中央環状部分Aと、中央環状部分Aの軸方向両側に配された2つの環状ショルダ部分Bとを含み;
中央環状部分Aは、トレッドバンドの側方向展開の50%未満の軸方向寸法を有するとともに、赤道面X−Xに向けて方向付けられた凹部を形成するように赤道面X−Xの対向する側において実質的に長手方向に延在する少なくとも一対の第1の溝を含み;
各ショルダ部分Bは、トレッドバンドの側方向展開の35%未満の軸方向寸法を有するとともに、第1の溝から隔離され赤道面X−Xに対して90°よりも大きい平均傾斜を形成するように実質的に横方向に延在する複数の第2の溝を含み;
後タイヤのトレッドバンドのトレッドパターンは、タイヤの円周方向展開の方向に沿って反復されるモジュールを含み、前記モジュールは、タイヤの赤道面X−Xに対して反対方向に傾斜した少なくとも1つの第1の対の第1の溝を含み;第1の対の各第1の溝は、赤道面X−Xと、トレッドバンドの側方向展開の少なくとも30%である軸方向延在を有するそれぞれのショルダと、の間のトレッドバンドの一部分に沿って延在するとともに、赤道面X−Xに対して60°より小さい平均傾斜を形成する、自動車両用タイヤ対に関する。
対をなす前タイヤは、実質的に長手方向の溝を有する中央領域と、そうではなく実質的に横方向の溝を有するショルダ領域との2つの領域に明らかに分割されているように見える。
中央部分の溝はショルダ部分に延在せず、同様に、ショルダ部分の溝は中央部分に延在しない。
このように、溝は、トレッドバンド上に2つの別個の「領域」(中央およびショルダ)を確定し、かかる領域は、単純に溝の編成および延在を見るだけで容易に区別することが可能であり、そのため、かかる溝は、2つの別個の別々のグループにグループ化される。
それと異なり、後タイヤにおいて、溝は、トレッドバンドの別個または区別可能な領域にグループ化されておらず、トレッドバンドは、溝が実質的に横方向の傾斜を伴って配された単一の「領域」として見える。
タイヤ対の空隙対ゴム比が低く、空隙対ゴム比が実質的にゼロに等しい中央サブ部分が赤道面において存在するにも拘わらず、出願人は、かかる組合せにより、濡れた地面上での走行時に高い排水効果が達成され、それにより、かかる状況においても地面への相当なグリップを維持し、パワーを地面に伝達することが可能であることを見出した。その上、タイヤ対は、乾燥した地面上での走行時に非常に良好な挙動を有する。出願人は、かかる結果が、少なくとも部分的には、空隙対ゴム比が実質的にゼロに等しく、タイヤの赤道面において高い構造剛性を有するリングを有利にも画定する中央サブ部分の存在によるものであると考えている。
本発明の目的において、トレッドパターンのモジュールとの表現は、トレッドバンド自体の全円周方向展開に沿って連続して同様に繰り返されるトレッドパターンの最小部分を意味する。しかし、モジュールは、同じパターン構成を保ちながらも、異なる円周方向長を有してもよい。
さらにその上、本発明の目的において、「トレッドパターン」とは、タイヤの赤道面に対して垂直でありタイヤの最大径に対して正接する平面上のトレッドバンド(溝を含む)の各点を表すものを意味する。以下のように表される:
− 側方向において、トレッドバンドの各点の赤道面からの距離は、バンド自体の側方向展開上で測定されたかかる点の赤道面からの距離に対応し;
− 円周方向において、トレッドバンドの任意の2点間の距離は、タイヤの最大径に対応する円周上に投射した2点間の距離に対応し、かかる投射は、2点を通過する径方向平面により得られる。
角度測定、および/または線形数量(距離、幅、長さ等)、および/または表面は、上で定義したようなトレッドパターンについて言及することが意図される。
さらにその上、タイヤの赤道面に対するトレッドバンドにおいて形成された溝の角度の配置に言及する際、かかる角度の配置は、溝の各点について、赤道面から開始してその点を通過する溝に正接する方向に到達する回転により定義される角度(0°〜180°)の絶対値に言及することが意図される。前タイヤと後タイヤとの両方について、回転は、当初、トレッドパターンにおいて赤道面により定義される方向を有するとともに、タイヤの所定の回転方向に対して反対に配向されたベクトルにより行われることが意図される。
本発明の目的において、以下の定義をさらに適用する:
− 「自動車両用タイヤ」とは、自動車両が屈曲路上を走行するときに大きいキャンバ角(例えば50〜60°)に到達できるようにする高い曲率比(典型的には0.200よりも高い)を有するタイヤを意味する。
− タイヤの「赤道面」とは、タイヤの回転軸心に対して垂直であるとともにタイヤを2つの対称的な等しい部分に分割する平面を意味する。
− 「円周」方向とは、タイヤの回転方向により略方向付けられる方向、またはタイヤの回転方向に対して少しだけ傾斜した方向を意味する。
− 「空隙対ゴム比」とは、タイヤのトレッドパターンの定められた部分(全トレッドパターンであるかもしれない)の切り込みの全表面とトレッドパターンの定められた部分(全トレッドパターンであるかもしれない)の全表面との間の比を意味する。
− トレッドバンドの「側方向展開」とは、タイヤの断面におけるトレッドバンドの径方向最外側プロファイルを定義する円弧の長さを意味する。
− トレッドバンドの一部分の「軸方向延在」とは、トレッドバンドの側方向展開上のかかる部分の延在を意味する。
− タイヤの「曲率比」とは、タイヤの断面における、トレッドバンドの径方向における最高点のタイヤの最大コードからの距離と、タイヤの当該最大コードとの間の比を意味する。
− 溝の「円周方向延在」とは、溝自体の円周方向における延在を意味する。
− 異なる記述がなければ、溝の「延在」とは、その延在に沿って測定された溝の長さを意味する。
− 溝の「平均傾斜」とは、溝を形成するセグメントの傾斜の算術平均を意味する。
− タイヤのピッチとは、モジュールの円周方向延在における長さを意味する。
− 「隔離された溝」とは、対象の溝が互いに接触する部分を有さない、換言すれば、それらが溝、切り込みもしくはサイプ、および/またはそれらの部分により互いに結合されていないことを意味する。
本発明は、1つ以上の好適な態様において、以下で提示する1つ以上の特長を含んでもよい。
トレッドパターンの溝の数があまりにも少なく、結果的に濡れた地面上での走行時の安全性が低下することを回避するため、トレッドパターンは、前タイヤおよび/または後タイヤのトレッドバンド上で4%を超える空隙対ゴム比を定義すると都合がよい。
前および後タイヤのトレッドパターンは、各トレッドバンド上で空隙対ゴム比が実質的にゼロに等しい少なくとも1つの軸方向外側部分を規定すると都合がよい。
出願人は、かかる選定により、最大キャンバ角での(またはいずれの非常に大きいキャンバ角においても)乾燥した地面上での屈曲路上での走行時に接触面が相当に改善し、結果的に自動車両が屈曲路を抜けるときのロードホールディング、安定性、および加速パワーがより高くなることを観測した。さらにその上、出願人は、かかる選定が、濡れた地面上での走行時の危険を表すことを観測したが、それは、かかる走行状態では、屈曲路上において大きいキャンバ角に到達できないからである。
好ましくは、後タイヤのトレッドバンドのモジュールは、赤道面X−Xに対して反対方向に傾斜した少なくとも1つの第2の対の第2の溝を含む。
第2の対の各第2の溝は、トレッドバンドの一部分上において、赤道面(X−X)と、トレッドバンドの側方向展開の少なくとも30%に等しい、好ましくは少なくとも35%に等しい軸方向延在を有するそれぞれのショルダとの間に延在する。
後タイヤにおいて、第1の溝の第1の対それぞれをなす第1の溝は、ピッチの1/2未満の実質的に一定の距離を維持するように円周方向において互い違いになっていると都合がよい。
好ましくは、第2の溝の第2の対それぞれをなす第2の溝も、ピッチの1/2未満の実質的に一定の距離を維持するように円周方向において互い違いになっている。
溝の間の円周方向における距離を評価するため、例えば、溝自体の軸方向最内側端の間の円周方向における距離を測定することが可能である。
出願人は、後タイヤのトレッドバンド上において赤道面からそれぞれのショルダに向けて延在する溝を、赤道面から残りのショルダに向けて反対の傾斜を伴って延在する溝から減少させた実質的に一定の円周方向距離において形成することにより、また、タイヤの円周方向展開に沿ってかかる配置を繰り返すことにより、構造を弱くすることなく、かつタイヤのグリップに影響を与えることなく、トレッドバンドの中央環状部分における前述の溝により良好な排水作用を得ることが可能であると考えている。
好ましくは、後タイヤにおいて、第1の溝の第1の対それぞれをなす第1の溝は、ピッチの約1/4の実質的に一定の距離を維持するように円周方向において互い違いになっている。
同様に、後タイヤにおいて、第2の溝の第2の対それぞれをなす第2の溝は、ピッチの約1/4の実質的に一定の距離を維持するように円周方向において互い違いになっていてもよい。
後タイヤにおいて、第1の溝は、赤道面X−Xから所定の距離Dにある軸方向内側端を有してもよい。
同様に、第2の溝は、赤道面X−Xから所定の距離Dにある軸方向内側端を有してもよい。
好ましくは、DはDと異なる。
さらに後タイヤにおいて、第1の溝は、タイヤの赤道面X−Xから軸方向において離れる、複数のセグメントを含むと有利である。好適な実施形態において、第1の溝は、それぞれ、すべて実質的に直線状の少なくとも第1のセグメント、第2のセグメント、および第3のセグメントを含む。第1の溝の第1、第2、および第3のセグメントは、タイヤの赤道面X−Xに対して異なる傾斜を有してもよい。
好ましくは、第1のセグメントは、赤道面X−Xに対して角度αで傾斜してもよく、第2のセグメントは、赤道面X−Xに対してαよりも大きい角度αで傾斜してもよく、第3のセグメントは、赤道面X−Xに対してαより小さい角度αで傾斜してもよい。
各第1の溝の第1のセグメントは、赤道面X−Xに対して45°より小さい角度αで傾斜していると有利である。
第1の溝の第1のセグメントにほとんど円周方向の傾斜を選定すると、タイヤが直線路上または大きい屈曲半径を有する屈曲路上で高速で転がっている間の溝端部の地面に対する衝撃周波数を低下させることができ、結果的にタイヤの挙動安定性が改善し、耐摩耗性がより良好になるため、都合がよい。
好ましくは、後タイヤにおいて、第2の溝は、タイヤの赤道面X−Xから軸方向において離れる、複数のセグメントを含む。好適な実施形態において、第2の溝は、2つの実質的に直線状のセグメントを含む。軸方向最内側の第1のセグメントは、好ましくは、第2のセグメントより小さい延在を有する。
後タイヤにおいて、第2の溝の第1のセグメントは、赤道面X−Xに対して角度αで傾斜し、第2の溝の第2のセグメントは、赤道面X−Xに対してαよりも大きい角度αで傾斜していると都合がよい。
好ましくは、後タイヤにおいて、第2の溝の第1のセグメントは、第2のセグメントの延在の50%未満の延在を有する。
後タイヤにおいて、第2の溝の第1のセグメントは、赤道面X−Xに対して45°より小さい角度αで傾斜していると都合がよい。
この場合も、第2の溝の第1のセグメントにほとんど円周方向の傾斜を選定すると、タイヤが直線路上または大きい屈曲半径を有する屈曲路上で高速で転がっている間の溝端部の地面に対する衝撃周波数を低下させることができ、結果的にタイヤの挙動安定性が改善し、耐摩耗性がより良好になる。
好ましくは、後タイヤにおいて、第2の溝の第2のセグメントは、赤道面X−Xに対してαよりも大きい角度αで傾斜している。
前タイヤにおいて、第1の溝、すなわちトレッドバンドの中央環状部分A内に配された溝は、タイヤの全体的な円周方向展開の6%未満の円周方向延在を有すると都合がよい。第1の溝の後続の対は、円周方向において互い違いになっていると都合がよい。
好適な実施形態において、各対の第1の溝は、少なくとも1つの第1のセグメントと、第1のセグメントに対して傾斜した少なくとも1つの第2のセグメントとを含む。
好ましくは、第1の溝の第1のセグメントは、第2のセグメントより小さい延在を有してもよく、タイヤ転がり方向において第2のセグメントに先行する。
「タイヤ転がり方向における」第1の溝セグメントの第2の溝セグメントに対する「先行」とは、フットプリントエリアへの進入について言及するものである。そのため、自動車両を前方に移動させるために自動車両の前タイヤに装着されたタイヤが転がっている間、溝を形成する2つのセグメントのうちの第1のセグメントが最初に地面に接触することを意味する。
好ましくは、前タイヤにおいて、第1の溝の第1のセグメントは、赤道面X−Xに対して45°より小さい傾斜を有してもよく、第1の溝の第2のセグメントは、赤道面X−Xに対して90°を超える傾斜を有してもよい。
好ましくは、前タイヤにおいて、第2の溝、すなわちショルダ部分B内に配された溝は、軸方向最内側の第1のセグメントと軸方向最外側の第2のセグメントとを有してもよい。第2のセグメントは、第1のセグメントより小さい延在を有してもよい。
第2の溝の第1および第2のセグメントは、赤道面に対して異なる傾斜を有してもよい。特に、第2の溝の第1のセグメントは、赤道面に対して第2のセグメントの傾斜角度より小さい傾斜角度を有してもよい。
前タイヤにおいて、ショルダ部分Bは、さらに、複数の実質的に横方向の第3の溝を有すると都合がよい。
好ましくは、前タイヤにおいて、第3の溝は、円周方向において第2の溝と交互になっている。
第3の溝は、軸方向最内側の第1のセグメントと軸方向最外側の第2のセグメントとを有すると都合がよい。第3の溝の第1および第2のセグメントは、赤道面に対して異なる傾斜を有してもよい。特に、第3の溝の第1のセグメントは、赤道面に対して第2のセグメントの傾斜角度よりも大きい傾斜角度を有してもよい。
好ましくは、前タイヤにおいて、第3の溝の第1および第2のセグメントは、150°より小さい傾斜を有する。
本発明のさらなる特長および利点は、以下の添付図面を参照して説明を目的とし限定を目的としない本発明のいくつかの実施形態の下記の詳細な説明からより明らかになろう。
自動車両用タイヤの赤道面に対して垂直な断面を概略的に示す。 本発明によるタイヤ、特に自動車両の前輪に装着されるタイヤに適用されるトレッドパターンの第1の例の円周方向展開の一部分を示す。 本発明によるタイヤ、特に自動車両の後輪に装着されるタイヤに適用されるトレッドパターンの第1の例の円周方向展開の一部分を示す。
図1および図2において、本発明による対をなす自動車両用車輪用タイヤを全体的に100で示す。特に、これは、好ましくはスポーツまたはスーパースポーツ部門用自動車両の前輪上で用いられることが意図されるタイヤである。
タイヤ100において、赤道面X−Xおよび回転軸Zが定義される。その上、円周方向(図2においてタイヤの回転方向を指す矢印Fにより示す)および赤道面X−Xに対して垂直な軸方向が定義される。
タイヤ100は、少なくとも1つのカーカスプライ3を含むカーカス構造2を含む。
カーカス構造2は、好ましくは、その内壁が、タイヤを膨脹させた後にタイヤ自体の密封を保証するように適合された気密エラストマ材料の層で本質的に構成された、「ライナ」とも呼ばれる封止層16でライニングされている。
カーカスプライ3は、軸方向において対向する側方縁3aのそれぞれにおいて、タイヤを対応する嵌合リム上に保持することが意図される環状補強構造4のそれぞれと係合している。環状補強構造4は、典型的には、「ビードリング」と呼ばれる。
カーカスプライ3とカーカスプライ3の巻き上げられた側方縁3aのそれぞれとの間に画成された空間を埋めるテーパ状のエラストマ充填物5が、ビードリング4の径方向外方の周囲縁上に付与されている。
代替の実施形態(図示せず)において、カーカスプライは、その対向する側方縁が、2つの金属環状インサートを設けられた特別な環状補強構造に対して巻き上げを伴わずに関連付けられている。この場合、エラストマ材料の充填物は、第1の環状インサートに対して軸方向外方の位置に配することが可能である。第2の環状インサートは、代わって、カーカスプライの端部に対して軸方向外方の位置に配される。最後に、前記第2の環状インサートに対して軸方向外方の位置において、第2の環状インサートに必ずしも接触する必要なく、さらなる充填物を設けることで、環状補強構造の形成を完成させることが可能である。
ビードリング4および充填物5を含むタイヤの領域により、タイヤを対応する嵌合リム(図示せず)に係止することが意図される、図1において全体的に115で示す所謂「ビード」が画定される。
前述のカーカス構造に対して径方向外側の位置に、ベルト構造6が設けられている。
ベルト構造6に対して径方向外方の位置に、タイヤ1が地面に接触するトレッドバンド8が設けられている。
タイヤは、さらに、赤道面X−Xの軸方向両側においてカーカス構造2に側方向に付与された一対の側壁2aを含み得る。側壁は、タイヤのトレッドバンド8からビード115まで延在する。
本発明のタイヤ100は、高い横方向曲率および低い側壁により特徴付けられている。
タイヤの横方向曲率は、赤道面X−X上で測定されたトレッドバンドの頂部のトレッドの両端部Oを通過する線b−bからの距離ht(図1)と、トレッドバンドの前記両端部間の距離wtとの間の比の特定の値により定義される。例えば、精密な基準、例えば図1においてOで示す縁などが存在しないことにより、トレッドバンドの両端部が容易に識別可能でなければ、タイヤの最大コード長を距離wtとして採用することも勿論可能である。
前述の横方向曲率の値は、タイヤの「曲率比」と呼ばれる。
本発明のタイヤ100は、好ましくは0.2以上、好ましくは0.28以上、例えば0.40に等しい曲率比を有する。かかる曲率比は、典型的には0.8以下、好ましくは0.5以下である。
一方、側壁に関しては、本発明のタイヤは、好ましくは、特に低い側壁(図1)を有するタイヤである。本記載において低いまたは低められた側壁を有するタイヤとは、距離(H−ht)と、トレッドバンドの頂部とタイヤのビードを通過する基準線lにより定義される装着径との間の赤道面X−X上で測定された高さHとの間の比が、0.7未満、より好ましくは0.5未満、例えば0.38に等しいタイヤを意味する。
各カーカスプライ3は、好ましくは、エラストマ材料から作製され、互いに平行に配された複数の補強要素(図示せず)を含む。
カーカスプライ3に含まれる補強要素は、好ましくは、0.35mm〜1.5mmの直径を有する素糸を有する、例えばナイロン、レーヨン、アラミド、PET、PENなどのタイヤ用カーカスの製造において通常採用されるものから選択された織物コードを含む。カーカスプライ3における補強要素は、好ましくは径方向、すなわち赤道面X−Xに対して70°〜110°、より好ましくは80°〜100°の角度で配されている。
ベルト構造6は、好ましくは、複数のコイル7aを形成するようにカーカス構造2のクラウン部分16上で互いに平行かつ軸方向において隣り合う関係で配された1つ以上のゴム被覆コード7を含む。かかるコイルは、タイヤの円周方向に(典型的には、タイヤの赤道面X−Xに対して0°〜5°の角度で)実質的に配向され、かかる方向は、タイヤの赤道面X−Xに対するその配置に照らして、通常「ゼロ度」として知られる。前述のコイルは、好ましくは、カーカス構造2のクラウン部分の全体に延在する。
好ましくは、ベルト構造6は、カーカス構造2のクラウン部分16上で一端から他端まで螺旋状に巻回された、単一のコード7で、または隣り合う関係で配された好ましくは5本までのコードを含むゴム被覆布地ストリップで構成される。
代替として、ベルト構造6は、互いに平行に配されたコードで補強されたエラストマ材料で各々が構成された、少なくとも2つの径方向に重ねられた層を含んでもよい。層は、第1のベルト層のコードがタイヤの赤道面に対して斜めに配向され、一方、第2の層のコードも斜めの配向を有するが第1の層のコードに対して対称的に交差して、所謂「交差ベルト」を形成するように配されている。
ベルト構造6のコード7は、織物または金属のコードである。
好ましくは、ゼロ度のベルトにおいて用いるため、かかるコードは、高い炭素含有量を有するスチールワイヤ、すなわち少なくとも0.7%に等しい炭素含有量を有するスチールワイヤで作製される。好ましくは、かかるコード7は、高伸長(HE)タイプのスチールから作製された金属コードである。高伸長(HE)コードは、図の軸に対して異なる傾斜を有する2つの実質的に直線状の部分の間に配された曲線部を含む荷重伸び線図を有する。
織物コードが用いられるときは、これらを、例えばナイロン、レーヨン、PEN、PETなどの合成繊維、好ましくは高い弾性を有する合成繊維、特に合成アラミド繊維(例えばKevlar(登録商標)繊維)から作製することが可能である。代替として、高い弾性、すなわち25000N/mm以上の弾性を有する少なくとも1本の糸(例えばKevlar(登録商標))と織り合わせられた低い弾性、すなわち15000N/mm以下の弾性を有する少なくとも1本の糸(例えばナイロンまたはレーヨン)を含むハイブリッドコードを用いることが可能である。
また、ベルト構造6は、コード7の層とカーカスプライ3との間に介在するとともにコイル7aが巻回されたエラストマ材料のシートで実質的に構成される第1の支持層17を含んでもよい。かかる層は、コイル7aが延在する表面に実質的に対応する軸方向延在を有する表面上に延在してもよい。
本発明のタイヤ100の好適な実施形態において、層17は、エラストマ材料において分散した、例えばKevlar(登録商標)から作製された短いアラミド繊維を含む。
本発明によるタイヤの対において、前タイヤは、限定された延在を有する複数の実質的に長手方向の溝が設けられた赤道面に跨る中央部分と、実質的に横方向に傾斜するとともに限定された延在を有する溝が設けられた2つのショルダ部分とを有し、一方、後タイヤには、赤道面に対して反対方向に傾斜するとともにかなりの延在を有する溝のみが設けられる。
対をなすタイヤは、ともに、実質的に溝を有さない赤道面に跨るサブ部分を有する。
トレッドバンドの一部分が非常に低い、例えば4%未満、好ましくは3%未満、さらに好ましくは1〜2%未満の空隙対ゴム比を有するときは、実質的に溝を有さないものと考えてもよい。
図2は、前タイヤにおいて用いることが可能なトレッドパターンの例を示す。図2に示す例におけるようなトレッドパターンは、全体的にトレッドバンド8上で10%未満の空隙対ゴム比を規定する。好ましくは、かかる空隙対ゴム比は9%未満である。
トレッドパターンの溝の数をあまりにも少なくして、結果的に濡れた地面上での走行時の安全性が低下することを回避するため、トレッドパターンは、トレッドバンド上で4%を超える空隙対ゴム比を規定すると都合がよい。図2に示す例において、空隙対ゴム比は約7%に等しい。
図2においてよりよく示すように、トレッドバンド8において、赤道面X−Xに跨る中央環状部分Aと、中央環状部分Aの軸方向両側に配された2つの軸方向外側の環状ショルダ部分Bとが識別される。
中央環状部分Aは、自動車両が直線路上でまたはわずかに傾いて走行するときに路面に接触することが意図され、一方、ショルダ部分Bは、自動車両が屈曲路上でより大きく傾いて走行するときに路面に接触することが主に意図される。
好ましくは、中央環状部分Aは、トレッドバンド8の側方向展開の最大で50%に等しい軸方向延在を有する。中央環状部分Aは、複数の対の第1の溝120を有する。好ましくは、かかる部分において、空隙対ゴム比は0.15〜0.25である。
各対において、溝120は、空隙対ゴム比が実質的にゼロに等しい赤道面X−Xに跨る中央環状サブ部分Lを画定するように、赤道面X−Xの両側に配されている。
中央環状サブ部分Lは、トレッドバンド8の側方向展開の少なくとも5%に等しい、最大で15%に等しい、例えばトレッドバンド8の側方向展開の10%に等しい軸方向延在を有する。
このように選定することは、前タイヤについて特に有利な可能性があり、それは、この選定により、直線路上での高速走行時にタイヤと地面との間の接触領域の面積を相当に増加させることができ、加速中に牽引トルクがおよび/または減速中に制動トルクが地面に効果的に伝達されるからである。その上、中央サブ部分Lにおいて閉じたトレッドバンドリングを形成すると、中央サブ部分Lの剛性が増加して有利である。
各対の第1の溝120は、好ましくは、円周方向において互い違いになっている。
好ましくは、各対の第1の溝120は、最大でピッチの半分で、好ましくはピッチの4分の1で円周方向において互い違いになっている。
各溝120は、円周方向展開の6%未満の円周方向延在を有する。
換言すれば、本発明によるタイヤの中央環状部分Aにおいて、トレッドの全円周方向延在上に配された溝(直線状またはジグザグの配置を有する)の形成が回避される。この選定により、直線路上での走行時、特に制動中にタイヤのグリップを増加させることができる。出願人は、さらに、互いに離間された第1の溝を有する前タイヤが用いられるときに直線路上での走行安定性が非常に良好であることを観測した。
好ましくは、各溝120は、円周方向展開の3%を超える円周方向延在を有する。
各溝120は、第1のセグメント122と、赤道面X−Xに向けて方向付けられた凹部を形成するように第1のセグメント122に対して傾斜した第2のセグメント123とを有する。
本発明の重要な態様によれば、溝120の第1のセグメント122は、第2のセグメント123よりも短く、図2において矢印Fにより示すタイヤ転がり方向による円周方向において第2のセグメントに先行する。
「タイヤ転がり方向における」第1の溝セグメントの第2の溝セグメントに対する「先行」とは、フットプリントエリアへの進入について言及するものである。そのため、自動車両を前方に移動させるために自動車両の前タイヤに装着されたタイヤが転がっている間、溝を形成する2つのセグメントのうちの第1のセグメントが最初に地面に接触することを意味する。
第1のセグメント122は、第2のセグメント123よりも短い円周方向延在を有し、赤道面X−Xに対して角度αで傾斜している。
αは、好ましくは45°未満、より好ましくは40°未満、例えば約35°に等しい。
第1のセグメント122に小さい角度を選定すると、タイヤが直線路上で高速で転がっている間の切り込み端部の地面に対する衝撃周波数を低下させることができ、結果的にタイヤの挙動安定性が改善し、耐摩耗性がより良好になるため、都合がよい。
第2のセグメント123は、第1のセグメント122よりも大きい円周方向延在を有する。好ましくは、第2のセグメント123の延在は、第1のセグメント122の円周方向延在の少なくとも1.5倍に等しい。第2のセグメント123は、第1のセグメント122の傾斜に対して反対の傾斜を有する。換言すれば、第1の溝120の第2のセグメント123は、赤道面X−Xに対して90°を超える角度αを規定する。好適な実施形態において、角度αは160°を超える。
出願人の見解では、第1のセグメント122および第2のセグメント123の延在が異なることにより、好ましくはそれらの傾斜が反対であることと相俟って、濡れた地面上での直線路上での走行時に非常に良好な排水性を得ることができる。特に、より長い第1のセグメント122により、加速中に水を効果的に排出することができ、一方、より短い第2のセグメント123は、制動時においてより大きく作用する。さらにその上、乾燥した地面上での走行中に中央環状部分Aにおける摩耗均一性が非常に良好であることが観測されている。
好ましくは、溝120は、それらの延在に沿って一定の幅を有さず、代わって可変の幅を有する。
詳細には、第1のセグメント122は、その自由端から第2のセグメント123との交差エリア130に向かって増加する幅を有する。
詳細には、第1のセグメント122は、その自由端において約3mm以上の幅を有してもよい。
同様に、第2のセグメント123は、その自由端から第1のセグメント122との交差エリア130に向かって増加する幅を有する。
詳細には、第2のセグメント123は、その自由端において約3mm以上の幅を有してもよい。
図2に示す実施形態において、第1の溝120は、赤道面X−Xからショルダに向かって減少する深さを有する。好ましくは、第1の溝120は、6mm以下、より好ましくは5mm未満の深さを有する。
第1の溝120の深さおよび幅を前述のように選定すると、濡れた路面上でトレッドバンド8の良好な挙動が得られる。
引き続き図2を参照して、各ショルダ環状部分Bは、トレッドバンド8の軸方向延在の40%以下の軸方向延在を有する。
各ショルダ環状部分Bは、トレッドバンド8上で実質的に横方向に延在する複数の第2の溝121を有する。
また、第2の溝121は、好ましくは、第1のセグメント124と第2のセグメント125とを有し、第2のセグメント125は、第1のセグメント124よりも短い軸方向延在を有する。第1のセグメント124は、第2のセグメント125に対して軸方向内側の位置を有する。
第2の溝121は、軸方向において第1の溝120と隣り合う関係で配されるとともに、90°〜140°の平均傾斜を有する。
第2の溝121の第1のセグメント124は、赤道面X−Xに対して好ましくは120°を超える、例えば約130°に等しい角度αで傾斜している。
第2の溝121の第2のセグメント125は、αよりも大きい角度αで傾斜している。
第2の溝121の第2のセグメント125は、赤道面X−Xに対して好ましくは130°を超える、例えば約140°に等しい角度αで傾斜している。
好ましくは、第2の溝121は、それらの軸方向最内側の自由端131が、第1の溝120の第1のセグメント122と第2のセグメント123との交差エリア130を指すように配される。
第1の溝120および第2の溝121は、互いに分離されたままであると有利である。好ましくは、第1の溝120と第2の溝121との間の分離エリアは、少なくともそれらの溝自体の幅に等しくてもよい。好適な実施形態において、かかる分離エリアは、少なくとも6mmに等しい幅(軸方向において測定)を有する。出願人の見解では、第1の溝120と第2の溝121との間に分離エリアを保つことにより、タイヤがスポーツ目的で(例えば競技路上で)用いられるときに非常に良好な摩耗均一性を得ることができる。
好ましくは、第2の溝121は、それらの延在に沿って一定の幅を有さず、代わって可変の幅を有する。
詳細には、第1のセグメント124は、その自由端から第2のセグメント125との交差エリア132に向かって増加する幅を有する。
詳細には、第1のセグメント124は、その自由端において約3mm以上の幅を有してもよい。
同様に、第2のセグメント125は、その自由端から第1のセグメント124との交差エリア132に向かって増加する幅を有する。
詳細には、第2のセグメント125は、その自由端において約4mm以上の幅を有してもよい。
図2に示す実施形態において、第2の溝121は、赤道面X−Xからショルダに向かって減少する深さを有してもよい。好ましくは、第2の溝121は、6mm以下、より好ましくは5mm未満の深さを有する。
各ショルダ部分Bは、さらに、トレッドバンド8上で実質的に横方向に延在する複数の第3の溝126を有する。
第3の溝126は、好ましくは、第2の溝121よりも短い。
詳細には、第3の溝は、第1のセグメント127と第2のセグメント128とを有する。第1のセグメント127は、第2のセグメント128に対して軸方向内側の位置を有する。
第3の溝126は、円周方向において第1の溝120の第2のセグメント123の自由端の位置に配されるとともに、90°〜140°の平均傾斜を有する。
各ショルダ部分Bにおいて、第3の溝126は、第2の溝121と交互になっている。
詳細には、各第3の溝126には、より大きいキャンバ角に対応する領域において第2の溝121と第3の溝126との間に実質的に一定の距離が保たれるように、円周方向において第2の溝121が続いている。
出願人の見解では、かかる選定により、屈曲路において傾いている際にタイヤの駆動均一性が得られる。この状態において、何らの不安定な感覚も自動車両の運転者に伝達されない。
第3の溝126の第1のセグメント127は、赤道面X−Xに対して130°を超える、例えば約140°に等しい角度αで傾斜していてもよい。第3の溝126の第2のセグメント128は、αよりも小さいαで傾斜している。
詳細には、第3の溝126の第2のセグメント128は、赤道面X−Xに対して120°を超える、例えば約130°に等しい角度αで傾斜していてもよい。
好ましくは、第3の溝126は、それらの延在に沿って一定の幅を有さず、代わって可変の幅を有する。
詳細には、第1のセグメント127は、その自由端から第2のセグメント128との交差エリア133に向かって増加する幅を有する。
詳細には、第1のセグメント127は、その自由端において約3mm以上の幅を有してもよい。
同様に、第2のセグメント128は、その自由端から第1のセグメント127との交差エリア133に向かって増加する幅を有する。
詳細には、第2のセグメント128は、その自由端において約4mm以上の幅を有してもよい。
第3の溝126は、赤道面X−Xからショルダに向かって減少する深さを有してもよい。好ましくは、第3の溝126は、6mm以下、より好ましくは5mm未満の深さを有してもよい。
図2に示す好適な実施形態において、トレッドバンドの「s」により示す幅を有する軸方向最外側部分(図1の点「E」付近)において、パターンは、溝を有さない、すなわちゼロに等しい空隙対ゴム比を規定する。
この選定により、乾燥した地面上での最大キャンバ角での屈曲路上での走行時にタイヤと地面との間の接触領域の面積が相当に増加するとともに、トレッドバンドにおいて閉じたリングが形成されることで、とりわけ剪断応力に対する(すなわち側方向および長手方向の接触力の平面における)トレッドバンドの剛性が増加する。トレッドバンドの軸方向外側の位置における小領域に溝が存在しないことにより、濡れた地面上での走行に妥協が生じることはなく、これは、濡れた地面上では屈曲路上での走行時に大きいリーン角に到達しないからである。空隙対ゴム比がゼロである軸方向最外側部分の、トレッドバンドの側方向展開において測定された幅「s」は、ゼロから最大約35mmまでの範囲であってもよい。好ましくは、特にスーパースポーツ部門用の自動車両の後輪上に装着されるように適合されたタイヤのトレッドバンドにおいて、少なくとも5mmの幅は溝がない状態で残される。
図3は、後タイヤにおいて用いることが可能なトレッドパターンの例を示す。図3に示すようなトレッドパターンは、トレッドバンド8上で10%未満の全体的な空隙対ゴム比を規定する。トレッドパターンの溝の数をあまりにも少なくして、結果的に濡れた地面上での走行時の安全性が低下することを回避するため、トレッドパターンは、トレッドバンド上で4%よりも大きい空隙対ゴム比を規定すると都合がよい。図3に示す例において、空隙対ゴム比は約9.5%に等しい。
トレッドパターンは、タイヤの円周方向展開の方向に沿って繰り返し再現されるモジュール14を含む。
モジュール14は、タイヤの赤道面X−Xに対して反対方向に傾斜した少なくとも1つの第1の対の第1の溝12、13を有する。第1の溝12、13は、赤道面X−Xの反対側にそれぞれ延在する。また、モジュール14は、やはり赤道面X−Xに対して反対方向に傾斜した少なくとも1つの第2の対の第2の溝15、16を有する。第2の溝15、16は、赤道面X−Xの反対側にそれぞれ延在する。
各第1の溝12、13ならびに各第2の溝15、16は、赤道面X−Xとショルダとの間に延在する。
第1の対の第1の溝12、13は、円周方向において互い違いになっている。第1の溝12、13の円周方向における互い違いの配置とは、特に、第1の溝12、13自体の軸方向内側端の円周方向における互い違いの配置である。
同様に、第2の対の第2の溝15、16も、円周方向において互い違いになっている。第2の溝15、16の円周方向における互い違いの配置とは、特に、第2の溝15、16自体の軸方向内側端の円周方向における互い違いの配置である。
好ましくは、第1の溝の各対は、円周方向において第2の溝15、16の対と交互になっている。
好ましくは、第1の溝12、13と第2の溝15、16とは、ピッチの1/2未満の実質的に一定の距離を互いに維持するように円周方向において互い違いになっている。第1の溝12、13および/または第2の溝15、16の軸方向内側端を、かかる距離を測定するための基準とすることが可能である。
かかる選定により、トレッドバンドの円周方向において溝を一様および実質的に均等に分布させることができる。
さらに好ましくは、第1の溝12、13と第2の溝15、16とは、赤道面X−Xにおいてピッチの約1/4である実質的に一定の距離を互いに維持するように円周方向において互い違いになっている。
第1の溝12、13は、第2の溝15、16とともに、赤道面X−Xからショルダに向けて延在し、60°より小さい平均傾斜を有する。
図3に示す好適な実施形態において、第1の溝12、13は、正確には赤道面X−Xから延在を開始するのではなく、赤道面X−Xから離れていて、赤道面X−Xに交差しない。詳細には、第1の溝12、13は、赤道面X−Xから所定の距離D離れた軸方向内側端17を有する。
同様に、第2の溝15、16は、正確には赤道面X−Xから延在を開始するのではなく、赤道面X−Xから離れていて、赤道面X−Xに交差しない。
詳細には、第2の溝15、16は、赤道面X−Xから所定の距離D2離れた軸方向内側端18を有する。
このように、図3に示す好適な実施形態において、第1の溝12、13と第2の溝15、16とにより、実質的に溝または切り込みを有さない赤道面に跨る環状中央部分Lが画定される。
環状中央サブ部分Lは、トレッドバンド8の側方向展開の少なくとも5%に等しい、最大で10%に等しい、例えばトレッドバンド8の側方向展開の8%に等しい軸方向延在を有する。
出願人は、このように選定することは、後タイヤについて特に有利な可能性があることを観測したが、それは、この選定により、直線路上での高速走行時にタイヤと地面との間の接触領域の面積を相当に増加させることができ、加速中に牽引トルクがおよび/または減速中に制動トルクが地面に効果的に伝達されるからである。その上、中央サブ部分Lにおいて閉じたトレッドバンドリングを形成すると、中央サブ部分Lの剛性が増加して有利である。やはり図3に示す実施形態において、赤道面X−Xと第1の溝12、13の軸方向内側端17との間の所定の距離D1は、赤道面X−Xと第2の溝15、16の軸方向内側端18との間の所定の距離D2と異なる。所定の距離D1は、D2よりも大きいと有利である。例えば、D2は、D1よりも30%小さくすることが可能である。
このように、第1および第2の溝の軸方向内側端は、円周方向において互いに位置合わせされない。出願人の見解では、この選定により、排水効果を増加させるとともに、排水点が位置合わせされることにより濡れた地面上での走行時に不安定な状態を引き起こす確率を低下させることができる。
好ましくは、第1の溝12、13は、赤道面X−Xに対して60°より小さい平均傾斜、より好ましくは50°未満、さらに好ましくは45°より小さい平均傾斜を有する。
詳細には、第1の溝12、13は、赤道面X−Xから軸方向に離れる、少なくとも3つの実質的に直線状のセグメント20、21、22を有してもよい。
3つの実質的に直線状のセグメント20、21、22は、それらの延在に沿って測定された長さが実質的に同じであってもよい。
軸方向最内側の第1のセグメント20は、赤道面X−Xに対して0°を超える、45°より小さい、より好ましくは30°より小さい、例えば約20°に等しい角度αで傾斜していてもよい。
第1のセグメント20の延在を同じに保ち、赤道面に対して大きくない傾斜角度を選定すると、タイヤが直線路上で高速で転がっているときの溝端部の地面に対する衝撃周波数を低下させることができ、結果的にタイヤの挙動安定性が改善し、耐摩耗性がより良好になる。
実質的に直線状の第2のセグメント21は、直線状の第1のセグメント20に連続して配されており、赤道面X−Xに対してαよりも大きい角度αで傾斜していてもよい。
詳細には、αは60°未満、より好ましくは50°未満、例えば約45°に等しい。
実質的に直線状の第3のセグメント22は、直線状の第2のセグメント21に連続して配されており、赤道面X−Xに対してαより小さい角度αで傾斜していてもよい。
対で考えた場合、赤道面X−Xから軸方向に離れる第1の溝12、13の連続する直線セグメントは、最大で25°に等しい、相互の傾斜の差を有することが有利である。
換言すれば、αは最大で25°αと異なり、αは最大で25°αと異なる。
かかる選定により、傾斜が変化する箇所の摩耗現象による影響を受けるクリティカルポイントを有する主たる溝、すなわち大きい延在により特徴付けられる溝の形成を回避することができる。溝の大きい延在とは、例えば、トレッドバンドの円周方向展開の少なくとも70%に対応してもよい。
図3に示すように、第1の溝12、13は、残りのセグメント20、21、22よりも短く赤道面X−Xに対してセグメント20、21、22の傾斜に対して反対の傾斜を有する実質的に直線状の第4のセグメント26を有してもよい。
第4のセグメント26は、実質的に直線状の第1および第2のセグメント20、21の間の交差エリアにおいて第1の溝12、13から延在する。
第1の溝12、13は、トレッドバンド8の側方向展開の全体には延在せず、トレッドバンド8の側方向展開の60〜70%に等しいトレッドバンドの幅上に延在する。
第1の溝12、13は、赤道面X−Xからショルダに向かって減少する深さを有してもよい。好ましくは、第1の溝12、13は、6mm以下の深さを有する。
図3に示す実施形態によれば、第1の溝12、13は、それらの延在に沿って一定の幅を有さない。好ましくは、溝12、13は、6mm以下の幅を有する。
上述のように、第1の溝の各対は、円周方向において第2の溝15、16の対と交互になっている。
図3に示す好適な実施形態において、各第1の溝12、13には、円周方向において、赤道面X−Xに対して先行する溝の傾斜に対して反対の傾斜を有する第1の溝12、13または第2の溝15、16が続いている。同様に、各第2の溝15、16には、円周方向において、赤道面X−Xに対して先行する溝の傾斜に対して反対の傾斜を有する第2の溝15、16または第1の溝12、13が続いている。
第2の溝15、16も、トレッドバンド8の側方向展開の全体には延在せず、トレッドバンド8の側方向展開の60〜70%に等しいトレッドバンド8の幅上に延在する。
好ましくは、第2の溝15、16も、赤道面X−Xに対して60°より小さい平均傾斜、好ましくは40°未満、例えば35°の平均傾斜を有する。
詳細には、第2の溝15、16は、赤道面X−Xから軸方向に離れる、少なくとも2つの実質的に直線状のセグメント23、24を有してもよい。
軸方向最内側の第1のセグメント23は、赤道面X−Xに対して0°を超える、30°より小さい、好ましくは20°より小さい、例えば約10°に等しい角度αで傾斜していてもよい。
この場合も、第2の溝の第1のセグメント23の延在を同じに保ち、赤道面に対して大きくない傾斜角度を選定すると、タイヤが直線路上で高速で転がっているときの溝端部の地面に対する衝撃周波数を低下させることができ、結果的にタイヤの挙動安定性が改善し、耐摩耗性がより良好になる。
好ましくは、実質的に直線状の第2のセグメント24は、直線状の第1のセグメント23に連続して配されており、赤道面X−Xに対してαよりも大きい角度αで傾斜していてもよい。
詳細には、αは60°未満、好ましくは45°未満、例えば約35°に等しい。
αは、最大で約25°αと異なると有利である。
かかる選定により、傾斜が変化する箇所の摩耗現象による影響を受けるクリティカルポイントを有する主たる溝、すなわち大きい延在により特徴付けられる溝の形成を回避することができる。
第1の溝12、13の第1のセグメント20は、円周方向において後続するようにおよび赤道面X−Xに対してトレッドバンド8の同じ軸方向部分において配された第2の溝15、16の第1のセグメント23と比べてより大きい傾斜を有する。
出願人の見解では、かかる選定により、第1の溝12、13と第2の溝15、16との間の1/2未満の位相差と相俟って、一方ではトレッドバンドの第1の溝12、13と第2の溝15、16とに良好な排水性が提供されるとともに、他方ではトレッドバンド8の中央部分において構造的に弱い領域が形成されるリスクが限定される。
詳細には、第1の溝12、13の第1のセグメント20は、赤道面X−Xに対して、第2の溝15、16の第1のセグメント23の傾斜αよりも大きい傾斜αを有する。
好ましくは、αとαとの間の差は、約15°を下回るように保ってもよい。
図3に示す実施形態において、第1の溝12、13の軸方向外側端部は、円周方向において後続するようにおよび赤道面X−Xに対してトレッドバンド8の同じ軸方向部分に配された第2の溝15、16の軸方向外側端部の傾斜よりも小さい傾斜を有する。
出願人の見解では、かかる選定により、第1の溝12、13と第2の溝15、16との間のピッチの1/2未満の位相差と相俟って、実質的にタイヤ100のショルダにおける第1の溝12、13と第2の溝15、16との間の円周方向における距離を実質的に一定に保つことができ、結果的に屈曲路上、とりわけ濡れた地面上での走行時に円周方向における駆動均一性が増加する。
実際、タイヤ100のショルダにおける第1の溝と第2の溝との間の円周方向における距離が実質的に一定であることにより、自動車両の運転者が屈曲路での走行中に傾いているときに不安定な感覚が運転者に伝達されることを回避することができる。
第2の溝15、16の2つの実質的に直線状のセグメント23、24は、それらの延在に沿って測定された長さが異なってもよい。
詳細には、図3に示す好適な実施形態において、第1のセグメント23は第2のセグメント24よりも短い。
好ましくは、第1のセグメント23は、第2のセグメント24の長さの50%未満である。
第2の溝15、16は、赤道面X−Xからショルダに向かって減少する深さを有してもよい。好ましくは、第2の溝15、16は、6mm以下の深さを有する。
図3に示す実施形態によれば、第2の溝15、16は、それらの延在に沿って一定の幅を有さない。好ましくは、溝15、16は、6mm以下の幅を有する。
図3に示す例において、トレッドバンドの「s」により示す幅を有する軸方向外側部分(図1の点「E」付近)において、トレッドパターンは、溝を有さない、すなわちゼロに等しい空隙対ゴム比を規定する。
この選定は、後タイヤについて特に有利であるかもしれず、それは、この選定により、乾燥した地面上での最大キャンバ角での屈曲路上での走行時にタイヤと地面との間の接触領域の面積が相当に増加するとともに、トレッドバンドにおいて閉じたリングが形成されることで、とりわけ剪断応力に対する(すなわち側方向および長手方向の接触力の平面における)トレッドバンドの剛性が増加するからである。
地面との接触領域の面積の増加と剪断応力に対する剛性の増加とにより、屈曲路上での走行時の自動車両の後輪のロードホールディングおよび/または屈曲路を抜ける際の加速時の牽引トルクの地面への効果的な伝達を大きく向上させることが可能である。空隙対ゴム比がゼロである軸方向最外側部分の、トレッドバンドの側方向展開において測定された幅「s」は、ゼロから最大約35mmまでの範囲であってもよい。好ましくは、特にスーパースポーツ部門用の自動車両の後輪上に装着されるように適合されたタイヤのトレッドバンドにおいて、少なくとも5mmの幅は溝がない状態で残される。
以下では、表1において、自動車両(スズキGSX1000)の車輪上に装着された3組のタイヤを比較して得られた駆動結果を報告する。
特に、第3の組は、本発明によるタイヤ対で得られた結果を示し、前タイヤのサイズは120/70ZR17であり、後タイヤのサイズは190/55ZR17である。第1および第2の組は、同じ出願人により製造された比較用タイヤ対で得られた結果を示し、それぞれ同じ構造およびサイズを有するモデル「Diablo Rosso」およびモデル「Diablo Supercorsa」によるものである。
さらにその上、本発明による対をなすタイヤの空隙対ゴム比は、第2の組のタイヤの空隙対ゴム比と同様であり、第1の組のタイヤの空隙対ゴム比よりも低い。
表1において、本発明によるタイヤ対の比較用タイヤ対との比較から得られた評価を、5つのパラメータ、すなわち濡れた地面上での操縦可能性、前タイヤ排水性、後タイヤ排水性、挙動予測可能性、および制御可能性について報告する。
Figure 0005580895
本発明のタイヤ対は、特に前タイヤおよび後タイヤの排水能力に関して第2の比較用組の対よりも良好な全体的挙動を有し、すべてのパラメータに関して第1の組の対に少なくとも匹敵する挙動を有する。
そのため、本発明によるタイヤ対は、一方ではより高い空隙対ゴム比を有し、濡れた路面上で走行するためにも設計され、高速においてもハンドリング、グリップ、操縦可能性、および安定性の非常に良好な特長のためオートバイ乗りにより高く評価されているタイヤ対の挙動に少なくとも匹敵する挙動を有するとともに、他方では同様の空隙対ゴム比を有し、同じ用途セグメントのために設計され、自動車両のスポーツ使用を愛好するオートバイ乗りにより同様に評価されるタイヤ対の挙動よりも、特に濡れた地面上での走行時により良好な挙動を有する。
本発明をいくつかの実施形態を参照して説明した。下記の請求項により定義される本発明の保護範囲に留まりつつ、詳細に説明した実施形態に多くの変形を行うことが可能である。

Claims (18)

  1. 二輪車両の前輪および後輪上にそれぞれ装着される前タイヤおよび後タイヤを含む自動車両用タイヤ対(1)であって、前記対の各タイヤは、回転軸心(Z)の周囲に延在するとともに、全体的には10%未満の空隙対ゴム比を規定し、局所的には前記対の各タイヤのそれぞれの赤道面(X−X)に跨る環状中央サブ部分(L)において実質的にゼロに等しい空隙対ゴム比を規定するようなトレッドパターンを有するトレッドバンド(8)を有する、自動車両用タイヤ対であって:
    前記前タイヤの前記トレッドバンド(8)の前記トレッドパターンは、赤道面(X−X)に跨る中央環状部分(A)と、前記中央環状部分(A)の軸方向両側に配された2つの環状ショルダ部分(B)とを含み;
    前記中央環状部分(A)は、前記トレッドバンドの側方向展開の50%未満の軸方向寸法を有するとともに、前記赤道面(X−X)に向けて方向付けられた凹部を形成するように前記赤道面(X−X)の両側において実質的に長手方向に延在する少なくとも一対の第1の溝(120)を含み;
    各ショルダ部分(B)は、前記トレッドバンドの側方向展開の35%未満の軸方向寸法を有するとともに、前記第1の溝(120)から隔離され前記赤道面(X−X)に対して90°よりも大きい平均傾斜を形成するように実質的に横方向に延在する複数の第2の溝(121)を含み;
    前記後タイヤの前記トレッドバンド(8)の前記トレッドパターンは、前記タイヤの円周方向展開の方向に沿って反復されるモジュール(14)を含み、前記モジュール(14)は:
    − 前記タイヤの前記赤道面(X−X)に対して反対方向に傾斜した少なくとも1つの第1の対の第1の溝(12;13)を含み;前記第1の対の各第1の溝(12;13)は、前記赤道面(X−X)と前記トレッドバンドの側方向展開の少なくとも30%である軸方向延在を有するそれぞれのショルダとの間のトレッドバンドの一部分に沿って延在するとともに、前記赤道面(X−X)に対して60°より小さい平均傾斜を形成する、自動車両用タイヤ対。
  2. 前記前および後タイヤの前記トレッドパターンは、各トレッド上で4%を超える全体的な空隙対ゴム比を規定する、請求項1に記載の自動車両用タイヤ対。
  3. 前記前および後タイヤの前記トレッドパターンは、各トレッドバンド(8)上で前記空隙対ゴム比が実質的にゼロである少なくとも1つの軸方向外側部分(s)を規定する、請求項1または2に記載の自動車両用タイヤ対。
  4. 前記後タイヤにおいて、各第1の対の前記第1の溝(12、13)は、ピッチの1/2未満の実質的に一定の距離を維持するように円周方向において互い違いになっている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の自動車両用タイヤ対。
  5. 前記後タイヤの前記トレッドバンド(8)の前記モジュール(14)は、前記赤道面(X−X)に対して反対方向に傾斜した少なくとも1つの第2の対の第2の溝(15、16)を含み;前記第2の対の各第2の溝は、前記トレッドバンド(8)の側方向展開の少なくとも30%に等しい軸方向延在で、前記赤道面(X−X)とそれぞれのショルダとの間に延在する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動車両用タイヤ対。
  6. 前記第2の溝(15、16)は、前記赤道面(X−X)に対して60°より小さい平均角度で傾斜している、請求項5に記載の自動車両用タイヤ対。
  7. 前記後タイヤにおいて、各第2の対の前記第2の溝(15、16)は、ピッチの1/2未満の概ね一定の距離を維持するように円周方向において互い違いになっている、請求項5または6に記載の自動車両用タイヤ対。
  8. 前記後タイヤにおいて、前記第1の溝(12、13)は、前記赤道面(X−X)から所定の距離Dにある軸方向内側端(17)を有し、前記第2の溝(15、16)は、前記赤道面(X−X)から所定の距離Dにある軸方向内側端(18)を有する、請求項5〜7のいずれか一項に記載の自動車両用タイヤ対。
  9. 前記後タイヤにおいて、前記第1の溝(12、13)は、それぞれ、前記タイヤの前記赤道面(X−X)から軸方向において離れる、すべて実質的に直線状の少なくとも第1のセグメント(20)、第2のセグメント(21)、および第3のセグメント(22)を含み、前記第1のセグメント(20)は、前記赤道面(X−X)に対して角度αで傾斜し、前記第2のセグメント(21)は、前記赤道面(X−X)に対してαよりも大きい角度αで傾斜し、前記第3のセグメント(22)は、前記赤道面(X−X)に対してαより小さい角度αで傾斜している、請求項1〜8のいずれか一項に記載の自動車両用タイヤ対。
  10. 前記後タイヤにおいて、前記第2の溝(15、16)は、前記タイヤの前記赤道面(X−X)から軸方向において離れる、2つの実質的に直線状のセグメント(23;24)を含み、前記第1のセグメント(23)は、前記第2のセグメント(24)より小さい延在を有する、請求項5〜9のいずれか一項に記載の自動車両用タイヤ対。
  11. 前記後タイヤにおいて、前記第2の溝(15;16)の前記第1のセグメント(23)は、前記赤道面(X−X)に対して角度αで傾斜し、前記第2の溝(15;16)の前記第2のセグメント(24)は、前記赤道面(X−X)に対してαよりも大きい角度αで傾斜している、請求項10に記載の自動車両用タイヤ対。
  12. 前記前タイヤにおいて、各対の前記第1の溝(120)は、少なくとも1つの第1のセグメント(122)と、前記第1のセグメント(122)に対して傾斜した少なくとも1つの第2のセグメント(123)とを含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の自動車両用タイヤ対。
  13. 前記前タイヤにおいて、前記第1の溝(120)の前記第1のセグメント(122)は、前記第2のセグメント(123)より小さい延在を有するとともに、タイヤ転がり方向において前記第2のセグメント(123)に先行する、請求項12に記載の自動車両用タイヤ対。
  14. 前記前タイヤにおいて、前記第1の溝(120)は、前記タイヤの全体的な円周方向展開の6%未満の円周方向延在を有する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の自動車両用タイヤ対。
  15. 前記前タイヤにおいて、前記第1の溝(120)の前記第1のセグメント(122)は、前記赤道面(X−X)に対して45°より小さい傾斜を有し、前記第1の溝(120)の前記第2のセグメント(122)は、前記赤道面(X−X)に対して90°を超える傾斜を有する、請求項12〜14のいずれか一項に記載の自動車両用タイヤ対。
  16. 前記前タイヤにおいて、各対の前記第1の溝(120)は、円周方向において互い違いになっている、請求項1〜15のいずれか一項に記載の自動車両用タイヤ対。
  17. 前記前タイヤにおいて、前記ショルダ部分(B)は、複数の実質的に横方向の第3の溝(126)を有する、請求項1〜16のいずれか一項に記載の自動車両用タイヤ対。
  18. 前記前タイヤにおいて、前記第3の溝(126)は、円周方向において前記第2の溝(121)と交互になっている、請求項17に記載の自動車両用タイヤ対。


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