JP5406735B2 - 燃料消費量評価システム - Google Patents
燃料消費量評価システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5406735B2 JP5406735B2 JP2010005284A JP2010005284A JP5406735B2 JP 5406735 B2 JP5406735 B2 JP 5406735B2 JP 2010005284 A JP2010005284 A JP 2010005284A JP 2010005284 A JP2010005284 A JP 2010005284A JP 5406735 B2 JP5406735 B2 JP 5406735B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- injection amount
- engine
- fuel injection
- fuel
- accelerator opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
従って、予めエンジン無負荷時のエンジン回転数である基準回転数からのエンジン回転数ドロップ量と燃料噴射量とのアクセル開度別相関関係を構築し、燃料噴射量演算手段に設定しておけば、前記アクセル開度検知部によって検知されたアクセル開度と前記回転数検知部によって検知された測定回転数とから所定単位あたりの燃料噴射量を算定することができる。このためには、通常の走行車両においては搭載されているアクセル位置センサや回転数検出センサなどの検出信号を利用することができる。そして、この算定された燃料噴射量は、燃料消費量(以下単に燃費と略称する)という形態でモニタでの表示や音声報知といった単純な燃費評価や、予め設定されたルールに従って、エコノミカルな運転(以下単にエコ運転)が実現しているかどうかの運転評価を行うことができる。
まず、図1を用いて、本発明による燃料消費評価システムで採用されている燃料噴射量算定処理の原理を説明する。図1の(a)は、この燃料消費評価システムの対象となる特定エンジンのエンジン性能曲線が示されている。横軸はエンジン回転数で縦軸はトルクであり、最大負荷の線はエンジン出力軸にエンジンストールを引き起こさない限りでの制動力(ブレーキ)を最大限に与えた場合のエンジン回転数とトルクの関係を示しており、無負荷の線はエンジン出力軸に負荷を与えない場合、いわゆるアイドリング運転時のエンジン回転数とトルクの関係を示している。最大負荷の線と無負荷の線との間を結んでいる線は、0%から100%までの各スロットル開度:Aにおける無負荷時回転数(アイドリング回転数)を規準としてこの状態から負荷をかけることにより低下するエンジン回転数(一般にエンジン回転数ドロップ量と呼ばれる)を示すアクセル開度別特性曲線である。
図1の(c)の説明に戻ると、関数F [90] で示されている燃料噴射量特性曲線の下端位置は、無負荷運転時であり、その運転状態でのエンジン回転数を基準回転数:Nとし、リアルタイムで検出されたエンジン回転数をnとすると、基準回転数と検出エンジン回転数の差であるドロップ量の変化と燃料噴射量の変化が、つまり基準回転数からどの程度エンジンドロップすれば燃料噴射量がどの程度変化するかを燃料噴射量特性曲線から把握することができる。つまり、検出エンジン回転数をn、一回転あたりの燃料噴射量をVとすると、この関数F [90] は次の関係式を導く。
V=F [90] (n)
これにより、検出エンジン回転数:nから燃料噴射量:Vを算定することができる。
(1)単位時間(例えば1時間)当たり燃料消費量(リッター)のモニタ表示情報。
その際、車両の速度(平均速度、作業時速度など)を同時に表示すると、燃費と車速の関係が理解しやすいので、表示制御ユニット7で車速情報を付加すると好適である。
(2)燃料単位量当たりの走行距離のモニタ表示情報。
(3)平均的な燃費との比較に基づいて評価された燃費優劣に応じたエコレベル表示。例えば低い燃費で運転している場合、優良エコ運転としてそのレベルに応じて、例えばニコニコマークなどを表示する。
(4)上述した燃費情報及びエコ運転情報の音声による報知。
(5)ランプ等による、燃費良否の選択的報知。
上記の燃費報知形態のいずれか、または任意の組み合わせを出力するように燃費評価部54を構成することが好ましい。例えば、トラクタの場合、使用している変速段によって道路走行中又は作業機を用いた作業中を認識することができるので、それぞれに適した表示モードのため燃費情報を選択してもよい。
この燃料消費量評価システムでは、図1を用いた燃料噴射量算定処理の原理説明のところで述べたような燃料噴射量特性曲線をベンチテストのような実験的な測定手法で求めておく。さらに、燃料噴射量特性曲線を構成する、各アクセル開度別の無負荷状態から最大負荷状態まで延びたアクセル開度別燃料噴射量特性曲線に近似する関数を求めて、関数記憶部52に記憶させておく(#01)。この特性曲線は直線であってもよく、また折れ線であってもよい。また、測定に用いられたアクセル開度の間隔より狭い間隔でのアクセル開度別燃料噴射量特性曲線が必要な場合は、補間法を用いて近似的に燃料噴射量特性曲線自体又は関数を生成するとよい。
実際の燃料消費量評価プロセスでは、アクセルレバーの操作位置からアクセル開度検知部55がアクセル開度:Aを決定し、演算管理部51に転送する(#02)。このアクセル開度:Aを受け取った演算管理部51は、そのアクセル開度:Aの値に適合する関数、この例ではA=90%であるので、F(90) を関数記憶部52から読み出し、演算実行部53に設定する(#03)。さらに、エンジン出力軸10の回転数である測定回転数:nを回転数検知部56が決定し、演算実行部53に転送する(#04)。演算実行部53は設定されている関数F(90) に対して測定回転数:nを与えて、式:V=F(90) (n)から一回転当たりの燃料噴射量:Vを算定し、燃費評価部54に燃費評価の判定条件として入力する(#05)。燃費評価部54には、必要に応じて一回転当たりの燃料噴射量以外に車速や変速段や作業機動作状態が判定条件として入力される。
本発明は、上記した実施の形態以外に以下のような構成を採用することができる。
(1)上述した実施の形態では、エンジン無負荷時のエンジン回転数である基準回転数からのエンジン回転数ドロップ量とその際に生じる燃料噴射量の変化を測定することで作成可能な相関関係として、エンジン出力軸10の測定回転数から一回転当たりの燃料噴射量を導く測定回転数・燃料噴射量関数をエンジン開度毎に作成し、このエンジン開度別の測定回転数・燃料噴射量関数が関数記憶部52に前もって記憶されていた。このようなエンジン開度別の測定回転数・燃料噴射量関数に代えて、測定回転数とエンジン開度から一回転当たりの燃料噴射量を読み出すことができるテーブルを上記相関関係として作成し、燃料噴射量演算手段50に組み込んでもよい。つまり、この別実施形態では、関数記憶部52を、測定回転数とエンジン開度とを入力、一回転当たりの燃料噴射量を出力とするテーブルとして機能させるのである。
なお、上記相関関係を、エンジン無負荷時のエンジン回転数である基準回転数からのエンジン回転数ドロップ量とその際に生じる燃料噴射量の変化を測定することで作成する代わりに、エンジン無負荷時のエンジン回転数である基準回転数からのエンジン回転数ドロップ量とその際に生じるトルクの変化を測定することで得られるエンジン性能曲線を平行移動や回転といった調整操作をすることを通じて測定回転数と燃料噴射量との関係を表すエンジン開度別の測定回転数・燃料噴射量曲線を作成することも可能である。
(2)上述した実施の形態では、アクセル開度検知部55はアクセル位置センサ91からの信号に基づいてアクセル位置を決定していたが、アクセル位置の検出は種々の位置に設置された別なセンサからの信号に基づいてアクセル位置を決定する構成や、他のECUにおいて決定されたアクセル開度をそのままスルーして燃料噴射量演算手段50に与えるような構成を採用することも可能である。同様に、上述した実施の形態では、回転数検知部56はエンジン出力軸82の回転を検出する回転数検出センサ82からの信号に基づいて測定回転数を決定していたが、エンジン回転する検出は種々の位置に設置された別なセンサからの信号に基づいて測定回転数を決定する構成や、他のECUにおいて決定されたエンジン回転数をそのままスルーして燃料噴射量演算手段50に与えるような構成を採用することも可能である。
(3)上述した実施の形態では、燃費評価部54は、一回転当たりの燃料噴射量を条件入力として、予め設定されたルールに基づいて燃費情報を生成出力していたが、これに代えて、単純に一回転当たりの燃料噴射量を燃費情報として出力する構成とすることや、一回転当たりの燃料噴射量の経時的な挙動を、例えば統計学的に処理して、その処理結果を燃費情報として出力する構成とすることも可能である。
10:エンジン出力軸
4:作業機
5:車両制御ユニット
55:アクセル開度検知部
56:回転数検知部
7:表示制御ユニット
70:表示パネル(モニタ)
50:燃費噴射量演算手段
51:演算管理部
52:関数記憶部
53:演算実行部
54:燃費評価部
55:アクセル開度検知部
56:回転数検知部
91:アクセル位置センサ
92:回転数検出センサ
Claims (6)
- エンジン駆動走行車両のエンジン回転数を測定回転数として検知する回転数検知部と、
アクセル開度を検知するアクセル開度検知部と、
アクセル開度別に作成された、エンジン無負荷時のエンジン回転数である基準回転数からのエンジン回転数ドロップ量と燃料噴射量の変化との相関関係に基づいて、前記アクセル開度と前記測定回転数とから所定単位あたりの燃料噴射量を算定する燃料噴射量演算手段と、
前記燃料噴射量演算手段によって算定された前記燃料噴射量に基づいて燃費評価を行う燃費評価部とを備え、
前記相関関係は、アクセル開度毎に、エンジン無負荷時のエンジン回転数を前記基準回転数として、エンジン出力軸に負荷をかけた際に生じるエンジン回転数ドロップ量とその際の燃料噴射量とから作成している燃料消費量評価システム。 - 前記燃料噴射量演算手段は、前記アクセル開度検知部によって検知されたアクセル開度によって決定される、前記測定回転数と前記所定単位あたりの燃料噴射量との相関関係を設定する演算管理部と、前記演算管理部によって設定された相関関係に基づいて前記測定回転数から前記燃料噴射量を導出する演算実行部とを含む、請求項1に記載の燃料消費量評価システム。
- 前記演算管理部によって設定される相関関係を、前記測定回転数を入力としてエンジン一回転当たりの燃料噴射量を前記燃料噴射量として出力とするアクセル開度別関数とし、このアクセル開度別関数が所定のアクセル開度毎に前もって生成して格納されている請求項2に記載の燃料消費量評価システム。
- 前記アクセル開度別関数は、複数の領域毎に定義された一次関数の組み合わせからなる請求項3に記載の燃料消費量評価システム。
- 前記エンジン駆動走行車両はエンジン動力によって駆動する作業機を搭載した作業車両であり、前記燃費評価部は、前記燃料噴射量以外に前記作業機の動作状況を燃費評価ルールの判定条件として用いている請求項1から4のいずれか一項に記載の燃料消費量評価システム。
- 前記燃費評価部による燃費評価に関する情報が、前記エンジン駆動走行車両の車速情報とともにモニタに表示される請求項1から5のいずれか一項に記載の燃料消費量評価システム。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010005284A JP5406735B2 (ja) | 2010-01-13 | 2010-01-13 | 燃料消費量評価システム |
US12/877,486 US8494754B2 (en) | 2010-01-13 | 2010-09-08 | Condition evaluation system for engine-driven traveling vehicle |
KR1020100088784A KR101193376B1 (ko) | 2010-01-13 | 2010-09-10 | 연료 소비량 평가 시스템 및 차량 운전 평가 시스템 |
FR1059525A FR2955150B1 (fr) | 2010-01-13 | 2010-11-19 | Systeme d'evaluation de condition pour un vehicule de deplacement motorise |
FR1151578A FR2955151B1 (fr) | 2010-01-13 | 2011-02-25 | Systeme d'evaluation de condition pour un vehicule de deplacement motorise |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010005284A JP5406735B2 (ja) | 2010-01-13 | 2010-01-13 | 燃料消費量評価システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011144734A JP2011144734A (ja) | 2011-07-28 |
JP5406735B2 true JP5406735B2 (ja) | 2014-02-05 |
Family
ID=44459794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010005284A Active JP5406735B2 (ja) | 2010-01-13 | 2010-01-13 | 燃料消費量評価システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5406735B2 (ja) |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08334052A (ja) * | 1995-06-06 | 1996-12-17 | Unisia Jecs Corp | ディーゼル式エンジンの燃料消費量演算装置 |
JPH09144592A (ja) * | 1995-11-22 | 1997-06-03 | Railway Technical Res Inst | ディーゼル機関の燃料消費率検出装置 |
JPH10197314A (ja) * | 1997-01-14 | 1998-07-31 | Denso Corp | 液体量測定装置及び車両用残燃料測定装置 |
JP2001164981A (ja) * | 1999-12-10 | 2001-06-19 | Isuzu Motors Ltd | 燃料消費量表示装置 |
JP3642724B2 (ja) * | 2000-09-20 | 2005-04-27 | ミヤマ株式会社 | 車両運転状態評価システム |
JP4045141B2 (ja) * | 2002-07-30 | 2008-02-13 | ミヤマ株式会社 | 車両運転状態評価システム |
JP2004211613A (ja) * | 2003-01-06 | 2004-07-29 | Kyoto Sr:Kk | 燃料消費率算定システム |
JP4336277B2 (ja) * | 2004-08-31 | 2009-09-30 | 矢崎総業株式会社 | 運転支援装置 |
JP4892491B2 (ja) * | 2005-12-21 | 2012-03-07 | 株式会社小松製作所 | ホイールローダ |
JP2009257181A (ja) * | 2008-04-16 | 2009-11-05 | Kubota Corp | 作業車 |
-
2010
- 2010-01-13 JP JP2010005284A patent/JP5406735B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011144734A (ja) | 2011-07-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5410125B2 (ja) | 運転操作を診断するための方法及び装置 | |
JP6317702B2 (ja) | 路上走行試験装置 | |
JP6753295B2 (ja) | オイル交換時期判定装置 | |
KR101193376B1 (ko) | 연료 소비량 평가 시스템 및 차량 운전 평가 시스템 | |
US8660784B2 (en) | Methods and systems for determining driver efficiency in a vehicle | |
US20090066495A1 (en) | Methods and systems for determining driver efficiency and operating modes in a hybrid vehicle | |
EP2369159B1 (en) | Fuel-saving driving evaluation system | |
CN103481887B (zh) | 车辆中的振动检测和缓解 | |
JP2010143567A (ja) | 走行情報を出力するための方法及び装置 | |
JP5803996B2 (ja) | 省燃費運転診断装置 | |
KR20120132993A (ko) | 차량주행 패턴 분석시스템 및 차량주행 패턴 분석방법 | |
JP5406735B2 (ja) | 燃料消費量評価システム | |
JP5640542B2 (ja) | 安定状態表示装置 | |
JP2009074482A (ja) | 省燃費運転評価システム | |
JP5406736B2 (ja) | 車両運転評価システム | |
JPH0752129B2 (ja) | エンジン出力表示計 | |
CN104634401B (zh) | 工程机械及其油耗监测系统与方法 | |
JP2011209011A (ja) | 燃費計測装置 | |
JP2011075344A (ja) | 車両用表示装置 | |
KR20160099261A (ko) | 차량의 클러스터 내 에코 가이드 표시 장치 및 그 방법 | |
KR101262193B1 (ko) | 주행가능거리 연산용 연비의 표시장치 | |
JP4895208B2 (ja) | 省燃費運転評価装置 | |
SE0950314A1 (sv) | Metod för att bestämma moment i samband med ett motorfordons drivlina och ett motorfordon | |
KR20120121699A (ko) | 차량의 승차감 모니터링 장치 및 그 방법 | |
JP5882596B2 (ja) | 車両用環境負荷表示方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120327 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130207 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130405 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131003 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131101 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5406735 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |