JPH10197314A - 液体量測定装置及び車両用残燃料測定装置 - Google Patents

液体量測定装置及び車両用残燃料測定装置

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JPH10197314A
JPH10197314A JP433997A JP433997A JPH10197314A JP H10197314 A JPH10197314 A JP H10197314A JP 433997 A JP433997 A JP 433997A JP 433997 A JP433997 A JP 433997A JP H10197314 A JPH10197314 A JP H10197314A
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JP
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fuel
measuring device
refueling
remaining
consumption
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JP433997A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Yamaguchi
和彦 山口
Koichi Yamada
幸一 山田
Minoru Okada
岡田  稔
Yoshiyuki Okamoto
義之 岡本
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体量の測定精度を高めると共に、電力消費
を抑制しながら確実に測定でき、さらに液かぶりの影響
を極力防止する。 【解決手段】 燃料タンク11の上部には容積測定装置
12が取付けられている。容積測定装置12は、音響効
果を利用して燃料タンク内11の空気の容積を測定す
る。残燃料演算手段13は、容積測定装置12が測定し
た空気の容積から燃料タンク11内の残燃料を測定す
る。燃料消費量演算手段16は、燃料噴射量検出手段1
4が検出した燃料噴射量に基づい燃料消費量を演算す
る。残燃料判定手段18は、車速検出手段17が検出し
た車両速度に基づいて車両が停止していると判断したと
きは残燃料演算手段13が演算した値を残燃料とし、車
両が走行していると判断したときは前回の演算値から燃
料消費量演算手段16が演算した燃料消費量を減算した
値を残燃料とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音響効果を利用し
て被測定室内の容積を測定する液体量測定装置及び燃料
タンク内の残燃料を測定する車両用残燃料測定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】音響効果を用いた液体量測定装置とし
て、出願人は、先に特願平7−100893号を出願し
た。このものは、被測定室及び基準室に容積変化を与え
た際に、その圧力変化を1つの圧力センサで検出するこ
とを特徴とする。
【0003】即ち、図23において、燃料タンク1の上
部には容積測定装置2が設けられている。この容積測定
装置2は、基準容積を有する基準容器3内に、当該基準
容器3内と燃料タンク1内との容積を変化させるスピー
カ4を設けると共に、燃料タンク1内と基準容器3内と
を隔離する振動板5上に圧力センサ6を添設し、その圧
力センサ6と基準容器3内とを開閉手段により連通、非
連通に切替えるようにして構成される。
【0004】スピーカ4の作動状態では、開閉手段によ
り基準容器3内と連通したときの圧力センサ6からの圧
力信号と、基準容器3内と連通していないときの圧力セ
ンサ6からの圧力信号との比から、演算回路によりボイ
ルシャルルの法則を利用して燃料タンク1内の気体の容
積、ひいては燃料タンク1内の残燃料の容積を測定する
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のものでは、音響効果による計測原理を利用している
ことから燃料タンク内の騒音に計測精度が大きく影響さ
れる。このため、燃料タンク内の騒音が大きいときは
(例えば、車両が凹凸の大きい路面を走行したとき)、
燃料タンク内の残燃料の計測を高精度に行うことが困難
となる。
【0006】この場合、車両の振動或いは騒音の影響に
より計測誤差を生じることから、車両の振動・騒音の影
響が小さい車両停止時、特にエンジンが停止したイグニ
ッションのオフ状態で計測することが計測精度を高める
ための最良条件となる。
【0007】しかしながら、容積測定装置は、スピーカ
を駆動すると共に切替弁をオンオフすることにより容積
測定を実行することから、消費電力が極めて大きい。こ
のため、イグニッションオフ後にも長時間計測を継続す
ることはバッテリの消耗を招来するので、現実的には困
難である。
【0008】また、燃料タンクに給油する際は、通常イ
グニッションオフの状態で実施されるが、給油後の残燃
料を正確に計測するためには、給油終了直後のイグニッ
ションオフ状態で計測するのが望ましいものの、イグニ
ッションオフ後から給油終了まで比較的長時間要する場
合に容積測定装置の作動を継続することは前述の理由か
ら困難である。
【0009】さらに、上記構成では、基準容器の下部に
スピーカ及び圧力センサを配置していることから、残燃
料が多い場合(液面が高い場合)は、車両が坂道に走行
することにより燃料タンクが傾斜したり、車両の走行に
伴って燃料タンクが振動したりすると、スピーカ或いは
圧力センサに燃料がかぶり、正確な検出を行えないとい
う問題を生じる。
【0010】この場合、スピーカ及び圧力センサを燃料
の液面から十分に離間させようとすると、基準容器を燃
料タンクの外部に設ける必要から基準容器の小形化を図
る必要を生じ、スピーカからの発生音圧が低下したり、
圧力センサの検出精度が悪化する虞を生じる。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ボイルシャルルの法則を利用して被測
定室内の液体量を測定する構成において、第1の目的
は、液体量の測定精度を高めることができ、第2の目的
は、電力消費を抑制しながら確実に測定でき、第3の目
的は、液かぶりの影響を極力防止することができる液体
量測定装置及び車両用残燃料測定装置を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、容積変化手段は、被測定室及び基準室に容積変化を
付与する。すると、被測定室及び基準室内の容積が変動
し、それに応じて圧力センサから圧力信号が出力される
ので、演算手段は、圧力センサからの圧力信号に基づい
て被測定室の気体の容積を求め、その容積に基づいて被
測定室内の液体量を求める。従って、被測定室内の液体
が外部に流出したときであっても、演算手段により液体
量の減少を監視することができる。一方、被測定室内の
液体が外部に流出したときは、液体消費量演算手段が外
部に流出した液体の消費量を検出する。
【0013】さて、液体量測定設置による計測精度が低
下したときは、演算により求めた被測定室内の液体量の
計測誤差が大きくなる。そこで、演算手段は、計測精度
が低下したと判断したときは、前回の演算値及び液体消
費量演算手段が検出した液体消費量に基づいて被測定室
内の液体量を検出する。これにより、液体量測定装置に
よる計測精度が低下した場合であっても、被測定室内の
液体量の減少を確実に監視することができる。
【0014】請求項2の発明によれば、燃料噴射制御装
置による燃料噴射量に基づいて燃料タンク内の残燃料を
正確に測定して表示することができる。
【0015】請求項3の発明によれば、車両が走行して
いるときは圧力センサが騒音を検出して検出精度が低下
するので、演算手段は、車両が走行しているときは演算
精度が低下したと判断し、液体消費量演算手段が検出し
た燃料噴射制御装置による燃料消費量に基づいて燃料タ
ンク内の残燃料を演算する。これにより、車両の残燃料
を正確に測定して表示することができる。
【0016】請求項4の発明によれば、液体量測定設置
による計測精度が低下したときは演算した残燃料が大き
くばらつくことから、演算手段は、演算した残燃料のば
らつきが大きいと判断したときは計測精度が低下したと
判断し、液体消費量演算手段が検出した燃料噴射制御装
置による燃料消費量に基づいて燃料タンク内の残燃料を
演算する。これにより、燃料タンク内の残燃料を正確に
測定して表示することができる。
【0017】請求項5の発明によれば、演算手段が求め
た残燃料は計測誤差により実際の残燃料と異なってお
り、そのまま表示したのでは、燃料噴射制御装置の動作
により燃料タンク内の残燃料が減少しているにもかかわ
らず表示値が上下動してばらつくことになる。
【0018】ここで、演算手段は、燃料噴射制御装置の
動作状態で燃料タンク内の残燃料を表示するときは、現
在の表示値から液体消費量演算手段が検出した燃料消費
量を減算することを基本とする。これにより、燃料噴射
制御装置の動作中においては表示値は確実に減少するよ
うになる。この場合、現在の表示値から液体消費量演算
手段が検出した燃料消費量を減算しただけでは、表示値
を演算手段が求めた残燃料に近付けることはできない。
【0019】そこで、演算手段は、現在の表示と今回演
算した残燃料との大小関係に基づいて減算する燃料消費
量を補正する。これにより、表示値を演算した残燃料に
近付けることができる。
【0020】請求項6の発明によれば、エンジンが停止
したときは、給電停止手段は、給油検知モードを実行す
ることにより給油検知手段のみに通電するので、バッテ
リの電力消費を抑制することができる。
【0021】このとき、給電停止手段は、給油検知モー
ドを開始してから所定時間内に給油検出手段が給油を検
出しないときは、バッテリからの給電を停止する。これ
により、バッテリの無駄な電力消耗を抑制することがで
きる。
【0022】また、給電停止手段は、給油検知モードを
実行してから所定時間内に給油検出手段が給油を検出し
たときは給油により変化した残燃料の測定が終了するま
で演算手段を動作させてからバッテリの給電状態を停止
するので、給油による燃料タンク内の残燃料を確実に表
示することができる。
【0023】請求項7の発明によれば、車両が走行する
と、燃料タンク内の燃料の液面が振動する。このとき、
基準室は燃料タンク内の上部に配置されているので、基
準室に燃料がかぶりにくい構造となっている。しかも、
容積変化手段及び圧力センサは、基準室の上部を通じて
燃料タンクに連通しているので、基準室に燃料が液かぶ
りした場合であっても、容積変化手段及び圧力センサに
燃料がかぶることは極力防止することができる。これに
より、容積変化手段及び圧力センサの動作が低下するこ
とはないので、演算手段による演算精度が低下すること
を防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明を車両用燃料タンク
の残燃料測定装置に適用した第1実施例を図1乃至図1
3を参照して説明する。システム構成を示す図1におい
て、燃料タンク11(本発明の被測定室に相当)の上部
には容積測定装置12が配置されている。この容積測定
装置12は、音響効果を利用して燃料タンク11内の空
気の容積を検出するようになっている。残燃料演算手段
13は、燃料タンク11の容積から容積測定装置12が
検出した空気の容積を減算することにより燃料タンク1
1内の残燃料を演算する。
【0025】一方、燃料噴射量検出手段14はエンジン
ECU15からの燃料噴射量信号に基づいて燃料噴射量
を検出し、燃料消費量演算手段16は燃料噴射量検出手
段14が検出した燃料噴射量に基づいて燃料消費量を検
出する。車速検出手段17は、車両の速度を検出する。
【0026】残燃料判定手段18は、車速検出手段17
が検出した車両の速度に基づいて車両が走行しているか
否かを判断し、その判断結果に基づいて残燃料演算手段
13が演算した値を残燃料とするか、或いは燃料消費量
演算手段16が求めた燃料消費量に基づいて求めた値を
残燃料とするかを判定する。
【0027】残燃料補正手段19は、残燃料判定手段1
8が求めた残燃料を表示値として違和感を生じないよう
に補正する。残燃料表示手段20は、残燃料補正手段1
9が補正した残燃料を表示する。
【0028】尚、上述した残燃料演算手段13、残燃料
判定手段18、燃料噴射量検出手段14、燃料消費量演
算手段16、車速検出手段17、残燃料補正手段19及
び残燃料表示手段20は、本発明の演算手段を構成する
もので、後述するように容積測定装置12に一体に設け
られている。
【0029】以下、上記システムの具体例を図2乃至図
13を参照して説明する。図2は上記システムの電気的
構成を示している。この図2において、容積測定装置1
2は、燃料タンク11の上部に取付けられており、基準
空間を確保するための基準容器21(本発明の基準室に
相当)と、基準容器21内に音圧を発生させるスピーカ
22(本発明の容積変化手段に相当)と、燃料タンク1
1内音圧及び基準容器21内音圧を検出する圧力センサ
23と、圧力センサ23による燃料タンク11内音圧と
基準容器21内音圧の検出を切替える切替バルブ24と
を備えて構成されている。
【0030】図3は、容積測定装置12の構造を示して
いる。この図3において、容積測定装置12は、上述し
た基準容器21、スピーカ22、圧力センサ23、切替
バルブ24を主体として構成されていると共に、燃料タ
ンク11と外部の気密を保つフランジ25と、基準容器
21内と燃料タンク11内の気圧の平衡を保つリーク孔
26と、演算処理回路27とを備えて構成されている。
【0031】この場合、フランジ25は樹脂製であり、
燃料タンク11内外の気密を確保するために蓋部25a
と下部に配置された構成部品取付部25bとから形成さ
れている。構成部品取付部25bは、蓋部25bに対し
て傾斜した形状に形成されており、傾斜した上方部で蓋
部25aと一体化されている。
【0032】蓋部25aの上部には演算処理回路27が
配置されており、構成部品取付部25bの下部にはスピ
ーカ22と圧力センサ23とが傾斜した状態で並列に取
付けられている。
【0033】ここで、圧力センサ23はスピーカ22よ
りも残燃料による液かぶりの影響が大きいので、圧力セ
ンサ23をスピーカ22よりも液かぶりの影響が少ない
上方に配置するようになっている。また、圧力センサ2
6と基準室21とを連通するリーク孔26は、液かぶり
したときに基準容器21内に燃料が侵入しないようにス
ピーカ22の開口部と反対側に設けられている。尚、演
算処理回路27とスピーカ22、圧力センサ23、切替
バルブ24とはフランジ25にインサート成形された図
示しない複数のターミナルにより電気的に接続されてい
る。
【0034】この場合、スピーカ22のコーン部22a
は、耐ガソリン性材料で製作されており、コーン部22
aの下方に磁石部22bが配置されている。また、圧力
センサ23は、フランジ25に圧電素子部が対向するよ
うに取付けられている。
【0035】切替バルブ24は、電磁石24aでプラン
ジャ24bを駆動することにより、圧力センサ23の下
部に配置されたバックチャンバ容器28の連通孔28a
を開閉させるようになっている。
【0036】基準容器21は、金属製であり、フランジ
25の構成部品取付部25bに、スピーカ22、圧力セ
ンサ23を囲繞するように取付けられており、基準空間
を確保するようになっている。
【0037】図4は、バックチャンバ容器28及び切替
バルブ24の構成を模式的に示している。この図4にお
いて、バックチャンバ容器28内と燃料タンク11内と
は振動板29により隔離され、その振動板29に、当該
振動板29の変形量を電気信号に変換する圧電素子から
なる圧力センサ23が添着されている。
【0038】バックチャンバ容器28は、圧力センサ2
3の背面にバックチャンバ28bを形成する容器で、こ
のバックチャンバ28bは切替バルブ24により連通孔
28aが開閉されるのに応じて基準容器21内と連通状
態若しくは非連通状態に切換わる。
【0039】図2において、演算処理回路27はCPU
30(本発明の演算手段、液体消費量演算手段、給油検
知手段、給電停止手段に相当)を主体として構成されて
おり、スピーカ22に対する駆動、切替バルブ24に対
する開閉制御、及び圧力センサ23の出力に基づいて燃
料タンク11内の燃料の残量を演算する。
【0040】つまり、演算処理回路27は、CPU30
からの出力に応じてスピーカ22を駆動するためのパワ
ーアンプ回路31、CPU30により切替バルブ24へ
電流の供給、停止を行うバルブ駆動回路32、圧力セン
サ23の出力をCPU30に出力するためのセンサアン
プ回路33を備えて構成されている。
【0041】ここで、CPU30は、車速信号に基づい
て車両の速度を検出する車速検出部34(図1の車速検
出手段に相当)、スピーカ22を駆動するための駆動信
号を出力するスピーカ出力信号部35、切替バルブ24
を駆動するための駆動信号を出力するバルブ切替信号部
36、圧力センサ23からの信号成分を同期検波する同
期検波器37、この同期検波器37により弁別された信
号から所定周波数帯域の信号成分を抽出するローパスフ
ィルタ38、このローパスフィルタ38により抽出され
た信号成分に基づいて残燃料を演算する残量演算部39
(図1の残燃料演算手段に相当)、エンジンECU15
からの燃料噴射信号に基づいて燃料噴射量を検出する噴
射量検出部40(図1の燃料噴射量検出手段に相当)、
この噴射量検出部40が検出した燃料噴射量に基づいて
燃料消費量を検出する消費量演算部41(図1の燃料消
費量演算手段に相当)、車速検出部34の検出結果に応
じて残量演算部39が求めた値を残燃料とするか、消費
量演算部41が求めた消費量から演算した値を残燃料と
するかを判定する残量判定部42(図1の残燃料判定手
段に相当)、この残量判定部42の判定結果に基づいて
表示する残燃料を補正する残量補正部43(図1の残燃
料補正手段に相当)、この残量補正部43により補正さ
れた表示値を表示器に表示する残量表示部44(図1の
残燃料表示手段に相当)を構成する。
【0042】また、CPU30は、イグニッションスイ
ッチからのイグニッション信号の入力を検出するIG検
出部45、並びにフィラキャップ開閉検出手段(図示せ
ず)からのフィラキャップ開閉信号の入力を検出する開
閉検出部46を構成する。この場合、フィラキャップ開
閉検出手段は、燃料タンク11のフィラパイプのキャッ
プ取付口に反射形光センサを装着し、その光センサによ
りフィラキャップの開閉を検出するように構成されてい
る。
【0043】尚、フィラキャップ開閉検出手段として
は、フィラキャップが閉じられたときに通電するような
スイッチング回路を設け、そのスイッチング回路からの
信号に基づいてフィラキャップの開閉を検出するように
してもよい。
【0044】さて、CPU30は、スピーカ22を駆動
するための所定の波形信号を出力するようになってお
り、その波形信号の高調波成分がスピーカ出力信号部3
5において除去されて出力されると共に、その出力信号
がパワーアンプ回路31で増幅されてスピーカ22に出
力される。この場合、CPU30からスピーカ22を駆
動するために出力する波形信号としては、CPU30の
クロックに基づいて所定のデューティ比のパルス波とし
て生成することができる。
【0045】さて、CPU30は位相検波器の機能を備
えており、上記同期検波器37とローパスフィルタ38
とを組合わせることにより位相検波器を構成している。
図5は位相検波器を構成する同期検波器37及びローパ
スフィルタ38の模式図、図6は位相検波器の動作を示
す波形図である。これらの図5及び図6において、同期
検波器37には圧力センサ23からの圧力信号Aが入力
すると共に、スピーカ22の駆動周波数に同期した参照
信号Bが入力するようになっている。
【0046】同期検波器37は、圧力センサ22からの
圧力信号Aと参照信号Bを掛け合わせることにより周波
数変換を行い、DCA値の周波数変換信号Cを生成す
る。そして、同期検波器37から出力された周波数変換
信号Cのうちから直流成分をローパスフィルタ38を介
して抽出することにより、直流成分からなる抽出信号D
を生成し、この抽出信号Dの値に基づいて燃料タンク1
1内の残燃料の容積の検出を行うようになっている。
【0047】さて、本実施例では、CPU30を用いて
スピーカ22を駆動することにより燃料タンク11内の
気体の体積を求めているが、定常状態では、燃料タンク
11には音響的な共振周波数(例えば50〜70Hz )
が存在し、スピーカ22の駆動周波数を燃料タンク11
の共振周波数近傍として計測を行う場合、共振によりス
ピーカ22の振動にかかわらず空間容積に反比例した音
圧が発生しない不具合が生じ、燃料タンク11内の空間
容積の測定が不能になる。また、乗車時は、車両のバネ
上共振周波数、シート共振周波数付近の騒音が大きく発
生する。
【0048】そこで、本実施例では、CPU30による
スピーカ出力信号部35は、人に聞こえない周波数、例
えば10〜40Hz のうち、上記の燃料タンク11の共
振周波数、バネ上共振周波数、シート共振周波数、乗車
時騒音周波数を避けた周波数の波形信号を発生する。こ
の周波数変化がスピーカ22による容積変化の周波数と
なる。
【0049】次に、CPU30による残量演算部39の
基本作動について説明する。CPU30からスピーカ2
2に駆動電圧が送られると、スピーカ22のコーン部2
2aが交番的に動き、それに伴って燃料タンク11及び
基準容器21内にΔVの容積変化が与えられる。この結
果、燃料タンク11及び基準容器21内には下記に示さ
れる圧力Pc,Ptが夫々発生する。
【数1】Pc=γ・P0・ΔV/Vc Pt=γ・P0・ΔV/Vt 尚、γは比熱比、P0は気圧、ΔVはスピーカ22によ
る容積変化量である。
【0050】さて、スピーカ22の駆動状態において、
切替バルブ24がバックチャンバ容器28内の連通孔2
8aを開放している状態では、圧力センサ23は、基準
容器21の圧力変化Pcから燃料タンク11内の圧力変
化Ptを減算した圧力変化ΔPを検出する。一方、切替
バルブ24が圧力センサ23への連通孔28aを閉鎖し
ている状態では、圧力センサ23は燃料タンク11内の
圧力変化Ptを検出する。
【0051】この場合、上述のようにして出力された圧
力センサ23からの圧力信号(交流信号)は、同期検波
器37及びローパスフィルタ38による位相検波により
以下に示す電圧Et,Ecに変換される。
【数2】Et=C・Pt Ec=C・(Pc−Pt)=C・ΔP 尚、Cは比例定数である。
【0052】さて、燃料タンク11内の気体の容積はV
tは、次式によって算出することができる。
【数3】Vt=Vc・|Pc|/|Pt| 尚、Vcは基準容器の容積である。
【0053】ここで、Pc=(Pc−Pt)+Pt=Δ
P+Ptで表すことができるから、
【数4】Vt=Vc・|ΔP+Pt|/|Pt| となる。
【0054】従って、数式4に数式2を代入すると、 Vt=Vc・(Ec/C+Et/C)/(Ec/C) =Vc・(1+Et/Ec) となる。
【0055】一方、燃料タンク11の容積がVaである
場合、燃料タンク11内の残燃料Vfは、次式によって
算出される。
【数5】Vf=Va−Vt
【0056】従って、CPU30による残量演算部39
は、上記数式4及び数式5に基づいて燃料タンク11内
の残燃料Vfを算出することができる。
【数6】Vf=Va−Vc・(1+Et/Ec)
【0057】次に上記構成の作用について説明する。図
7はCPU30の動作において本発明に関連する動作を
示すフローチャートである。この図7において、CPU
30の残量演算部39は、エンジンを始動するためにイ
グニッションスイッチがオンされたときは、まず、上述
した音響効果による残量計測を行う(A1)。つまり、
圧力センサ23からのセンサ出力をセンサアンプ回路3
3を通じて取込み、センサアンプ回路33からの出力と
スピーカ出力信号とを同期検波器37により同期検波
し、その同期検波出力信号をローパスフィルタ38によ
り直流成分抽出処理を行う。
【0058】ここで、残量演算部39は、ローパスフィ
ルタ38により抽出された直流成分を上記数式6に代入
することにより、燃料タンク11内の残燃料を求める。
続いて、CPU30の車速検出部34は、エンジンEC
U15からの車速信号に基づいて車両の速度を検出する
(A2)。
【0059】一方、CPU30の消費量演算部41は、
噴射量検出部40が検出した燃料噴射量を積算すること
により燃料消費量を計測する(A3)。つまり、燃料消
費量に応じてエンジンECU15からの燃料噴射量信号
のパルスのデューティ比が変化するので、噴射量検出部
40は燃料噴射量信号のパルスデューティ比に基づいて
燃料噴射量を検出し、それに基づいて消費量演算部41
は燃料消費量を計測することができる。
【0060】そして、CPU30の残量判定部42は、
残量演算部39、消費量演算部41、車速検出部34か
らの信号に基づいて燃料タンク11内の残燃料を判定す
る(A4)。
【0061】図8は残量判定部42の動作を示すフロー
チャートである。この図8において、残量判定部42
は、車両が停車か否かによって演算式を切換えるように
なっている。
【0062】即ち、残量判定部42は、車速検出部34
が検出した車両の速度に基づいて車両が停車したか否か
を判定し、車両が停車していると判断したときは(B
1:YES)、容積測定装置12の演算精度は高いと判
断し、残量演算部39が求めた残燃料計測値Vfを残燃
料Vgとする(B2)。これに対して、車両が移動して
いると判断したときは(B1:NO)、容積測定装置1
2の演算精度は低いと判断し、前回演算時の残燃料Vg
から消費量演算部41が求めた燃料消費量Vτを減算し
た値を残燃料Vgとする(B3)。
【0063】ところで、上述のようにして求めた残燃料
Vgは検出誤差を有することは避けられないことから、
演算により求めた残燃料Vgをそのまま表示したので
は、エンジンの駆動状態で燃料を消費しているにもかか
わらず表示値が大きくなることがあり、使用者に違和感
を与え、製品の信頼性が低下することになる。
【0064】この場合、エンジンの駆動状態では必ず燃
料が消費されていることから、表示を更新する際は、更
新した表示値を現在の表示値から低下させる必要がある
と共に、低下した表示値を上述のように求めた残燃料V
gに近付ける必要がある。
【0065】そこで、CPU30の残量補正部43は、
表示値Dlと残燃料Vgとの大小関係にかかわらず現在
の表示値から消費量演算部41が求めた燃料消費量を減
算した値を表示することを基本とすると共に、表示値D
lと演算で求めた残燃料Vgとの大小関係によって以下
のように補正するようにした。
【0066】即ち、残量補正部43の動作を示す図9に
おいて、Dl>Vgのときは(C1:YES)、表示値
Dlを残燃料Vgに近付けるには、表示値を大きく低下
させる必要があると判断し、Dl=Dl−Vτ×(1+
α)(但し、α<1)より表示値Dlを燃料噴射量Vτ
よりも多めに減算した値を表示値Dlとする(C2)。
また、Dl<Vgのときは(C3:YES)、表示値D
lを残燃料Vgに近付けるには、表示値を小さく低下さ
せる必要があると判断し、Dl=Dl−Vτ×(1−
α)により燃料噴射量Vτよりも少なめに減算した値を
表示値Dlとする(C4)。さらに、Dl=Vgのとき
は(C3:NO)、Dl=Dl−Vτにより現在の表示
値から燃料噴射量Vτを減算した値をそのまま表示値D
lとする(C5)。そして、図7において、CPU30
の残量表示部44は、上述のようにして残量補正部43
が補正した残燃料を表示器に表示する(A6)。
【0067】ここで、CPU30は、イグニッションス
イッチがオフされたときは(A7:NO)、イグニッシ
ョンオフモードを実行する(A8)。つまり、容積測定
装置12は、原理的に車両の振動或いは騒音の影響によ
り計測誤差を生じることから、車両の振動・騒音の影響
が小さい車両停止時、特にエンジンが停止したイグニッ
ションのオフの状態が測定の最良条件となる。
【0068】しかしながら、容積測定装置12は、スピ
ーカ22を駆動すると共に切替バルブを24オンオフす
ることにより容積測定を行うことから、消費電力が極め
て大きい。このため、イグニッションがオフしてから計
測を継続することはバッテリの消耗を招来することか
ら、実施することは困難である。
【0069】また、燃料タンク11に燃料を給油する際
は、給油後の残燃料を正確に計測するためには、給油終
了直後のイグニッションオフ状態で計測するのが望まし
いものの、イグニッションがオフしてから比較的長時間
を要する給油終了まで容積測定装置12の作動を継続さ
せることは前述の理由から困難である。
【0070】そこで、本実施例では、イグニッションオ
フモードを実行することによりバッテリの電力消費を抑
制しながら残燃料の測定を確実に実行できると共に、給
油により増加した残燃料を確実に測定するようにした。
【0071】図10はイグニッションオフモードの動作
を示すフローチャートである。この図10において、C
PU30は、イグニッションオフ後ΔT1(例えば30
秒)が経過するまでは計測モードを実行し(D1,D
2)(図12参照)、ΔT1が経過したときは(D2:
YES)、給油検知モードを実行する(D3)。
【0072】この場合、容積測定装置12は、給油検知
モードを実行するときは図11に示すように演算処理回
路27のみを動作させる。これにより、バッテリの電力
消費を抑制することができる。
【0073】CPU30の開閉検出部46は、給油検知
モードに移行してから、フィラキャップ開閉信号に基づ
いて給油が開始したか否かをを判断する(D4)。この
とき、給油検知モードに移行してからΔT2(例えば3
分)が経過するにしても、給油が開始されなかったとき
は(D7:YES)(図12参照)、給油のためにエン
ジンが停止されたのではないと判断し、図示しないメイ
ンリレーをオフすることによりシステムの電源をオフす
る(D8)。これにより、バッテリの電力消費を防止す
ることができる。
【0074】一方、給油検知モードに移行してから、Δ
T2が経過するまでに給油が行われたことを検出したと
きは(D4:YES)(図13参照)、通常の計測モー
ドに移行し(D5)、給油の終了を検出したところでシ
ステムの電源をオフする(D8)。これにより、容積測
定装置12により給油による増加した残燃料を求めて表
示することができる。
【0075】尚、フィラキャップの開放状態で音響効果
による測定を行うことが可能である理由は、フイラキャ
ップを開放した状態であっても、スピーカの出力周波数
を所定周波数以上に高くすると、フィラパイプを通じた
空気の流動がなくなり、燃料タンク11内にフィラキャ
ップを閉鎖した状態と同等の圧力変動を生じるようにな
るからである。
【0076】上記構成のものによれば、容積測定装置1
2により燃料タンク11内の残燃料を演算する際に、車
両が走行しているときは容積測定装置12の計測精度が
低いと判断し、燃料噴射制御装置による燃料噴射消費量
に基づいて残燃料を演算するようにしたので、車両が走
行している場合であっても演算精度を高めて燃料タンク
11内の残燃料を精度良く測定して表示することができ
る。
【0077】この場合、エンジンの駆動状態で演算によ
り求めた残燃料を表示する際は、表示値を現在の表示値
から燃料噴射消費量だけ減算した値を表示することを基
本すると共に、表示値と演算により求めた残燃料の大小
関係に基づいて表示値を演算により求めた残燃料に近い
値となるように補正するようにしたので、エンジンの駆
動状態で表示値が増加することがなくなり、使用者が違
和感を感じることを抱くことを防止することができる。
【0078】また、イグニッションスイッチがオフした
ときはシステムの電力消費量を低減する給油検知モード
に移行することによりバッテリの電力消費を抑制すると
共に、給油検知モードの開始から所定時間内に給油がな
いときは、システムの電源をオフし、イグニッションス
イッチがオフしてから所定時間内に給油があったとき
は、容積測定装置12により給油により増加した残燃料
を測定を終了してからシステムの電源をオフするように
したので、給油により増加した残燃料を精度良く求める
ことができると共に、イグニッションオフ状態での無駄
な測定を回避してバッテリが消耗してしまうことを防止
することができる。
【0079】さらに、容積測定装置12のスピーカ22
及び圧力センサ23並びにリーク孔26の配置を工夫す
ることにより、燃料タンク11が傾斜したり、振動した
りして、燃料タンク11内の燃料が基準容器21に液か
ぶりしたときであっても、燃料がフランジ25の構成部
品取付部25bの一方のタンク上部壁面と基準容器21
の壁面の隙間からしか侵入できないようにしたので、ス
ピーカ22、圧力センサ23、リーク孔26に燃料がか
ぶりにくく、測定精度が低下してしまうことを防止でき
る。
【0080】さらに、特に液かぶりの影響に敏感な圧力
センサ23を燃料の侵入がより少ない上部に設置するよ
うにしたので、液かぶりの影響を一層低減することがで
きる。また、リーク孔26は、燃料の侵入経路と離れた
位置に開口させるようにしたので、基準容器21内に燃
料が侵入することを防止することができる。従って、燃
料タンク11内の燃料が多い場合であっても、正確な燃
料の容積計測が可能となる。
【0081】図14及び図15は本発明の第2実施例を
示しており、第1実施例と同一部分には同一符号を付し
て説明を省略する。この第2実施例は、車速信号を利用
することなく演算精度を高めることを特徴とする。
【0082】全体のシステム構成を示す図14におい
て、残燃料判定手段18は、車速を検出することなく、
残燃料演算手段13が求めた値を残燃料とするか、燃料
噴射量演算手段16が求めた燃料消費量に基づいて求め
た値を残燃料とするかを判定するようになっている。
【0083】図15は残燃料判定手段18(第1実施例
の残量判定部42に相当)の動作を示すフローチャート
である。この図15において、残燃料判定手段18は、
残燃料演算手段13(第1実施例の消費量演算部41に
相当)が演算した残燃料データのばらつきを測定し、残
燃料を特定するための演算式を切換えるようにしてい
る。
【0084】即ち、残燃料演算手段13が演算した結果
(一定時間内の計測結果)について標準偏差σvを演算
する(E1)。そして、σvを予め設定している値σ0
と比較し、σv<σ0のとき(E2:YES)、つまり
標準偏差のばらつきが小さいときは容積測定装置12に
よる測定精度は高いと判断し、残燃料Vgを容積測定装
置による測定値Vfとする(E3)。また、σv≧σ0
のとき(E2:NO)、つまり標準偏差のばらつきが大
きいときは容積測定装置12による測定精度は低いと判
断し、残燃料Vgから燃料消費量Vτを減算した値を残
燃料Vgとする(E4)。
【0085】この第2実施例によれば、圧力センサ23
からの信号に基づいて容積測定装置12による測定の信
頼性が低下したと判断したときに、燃料消費量演算手段
16が検出した燃料消費量に基づいた値を残燃料とする
ようにしたので、車両の停車時で例えば乗降時の騒音に
より容積測定装置12の測定精度が低下するような場合
であっても、残燃料を正確に測定して表示することがで
きる。
【0086】図16乃至図20は本発明の第3実施例を
示すもので、給油の開始、終了を圧力センサ23からの
圧力信号に基づいて判断することを特徴とする。電気的
構成を示す図16において、第1実施例に設けられてい
たフィラキャップ開閉信号を検出する開閉検出部46が
省略されている。この場合、容積測定装置12の動作は
第1実施例と同一であるが、図17に示すように給油検
知モードにおいては演算処理回路27に加えて圧力セン
サ23を動作させるようになっている。
【0087】つまり、給油時には給油ガソリンの挿入音
やガソリンの流入音などの騒音が発生して燃料タンク1
1内の騒音レベルが上昇するので、これを利用して給油
を判別する。具体的には、給油検知モードでは、圧力セ
ンサ23により燃料タンク11内の騒音をモニタしなが
ら、その騒音レベルが一定レベルを上回ったときに給油
が開始されたと判断して計測モードに移行する。
【0088】また、給油終了の判定は、図18に示すよ
うに演算値の時間変化が一定時間(ΔT)内で一定値
(ΔL)内に収まったことをCPU30が識別すること
により判定する。
【0089】ところで、ガソリンスタンドでは、燃料タ
ンク11に燃料を補給する際に、フィラパイプに給油ノ
ズルを差込んだ状態で自動補給することが一般的に行わ
れている。この場合、自動補給が終了したときに燃料が
満杯状態となっていないときは、店員が給油ノズルを手
動で操作して燃料タンク11に燃料が満杯となるまで補
給するようにしている。このため、本実施例のように圧
力センサ23により給油を検知する場合は、給油が終了
したと判断した後に、再び給油が行われることになる。
【0090】そこで、本実施例では、イグニッションオ
フモードを示す図19において、給油が終了したと判断
した後にΔT2が経過したときは(F7:YES)、計
測モードから給油検知モードに移行し(F3)、給油が
再び行われるかを監視する(F4)。このとき、給油検
知モード状態で給油が行われることなくΔT2が経過し
たときは(F8:YES)、システムの電源をオフする
(F9)(図20参照)。また、給油検知モード状態で
給油を検知したときは(F4:YES)、再び計測モー
ドに移行して燃料タンク11内の残燃料を測定する。
【0091】この第3実施例によれば、車両が停止した
かを判断する必要がないので、全体構成を簡単化するこ
とができると共に、ガソリンスタンドで間欠的に給油さ
れた場合であっても、残燃料の測定を正確に行うことが
できる。
【0092】本発明は、上記実施例にのみ限定されるも
のではなく、次のように変形または拡張できる。図21
に示すように、スピーカ21及び圧力センサ23を、フ
ランジ25の構成部品取付部25bに水平に並べると共
に、基準容器21を、フランジ25の蓋部25aまで延
長し、さらに導通孔47を開けて圧力変動を燃料タンク
11内に伝えるように構成してもよい。
【0093】図22に示すように、スピーカ21及び圧
力センサ23をフランジ25の構成部品取付部25bに
中央を上部に傾斜して並べると共に、図21と同様に、
基準容器21を、フランジ25の蓋部25aまで延長
し、導通孔47を開けて燃料タンク11内に伝えるよう
に構成してもよい。
【0094】被測定室としては、燃料タンクに限らず、
種々の容器内の液体の容積を測定することができる。容
積変化手段として、基準室及び被測定室に連通するシリ
ンダを設け、そのシリンダ内をピストンを往復駆動させ
るようにしてもよい。
【0095】切替バルブとしては、モータ或いはバイメ
タルの作動を利用するようにしてもよい。圧力センサと
して、マイクロフォンを用いるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における全体のシステム構
成を示す概略図
【図2】容積測定装置の電気的構成を示すブロック図
【図3】容積測定装置の構造を示す縦断面図
【図4】バックチャンバ容器及び電磁バルブの構成を示
す模式図
【図5】位相検波器の構成を示すブロック図
【図6】位相検波器の動作を示す波形図
【図7】CPUのメイン動作を示すフローチャート
【図8】CPUの残量判定動作を示すフローチャート
【図9】CPUの表示補正動作を示すフローチャート
【図10】CPUのイグニッションオフモード動作を示
すフローチャート
【図11】各モードにおける構成部品の通電状態を示す
【図12】給油検知モードで給油が行われなかった場合
の動作を示すタイミングチャート
【図13】給油検知モードで給油が行われた場合の動作
を示すタイミングチャート
【図14】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図15】図8相当図
【図16】本発明の第3実施例を示す図2相当図
【図17】図11相当図
【図18】給油終了による測定値の変化を示す図
【図19】図10相当図
【図20】図12相当図
【図21】その他の実施例を示す図3相当図
【図22】その他の実施例を示す図3相当図
【図23】従来例を示す図3相当図
【符号の説明】
11は燃料タンク(被測定室)、12は容積測定装置、
21は基準容器(基準室)、22はスピーカ(容積変化
手段)、23は圧力センサ、27は演算処理回路、30
はCPU(演算手段、液体消費量演算手段、給油検知手
段、給電停止手段)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 義之 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定室及び基準室に容積変化を付与す
    る容積変化手段と、 前記被測定室及び基準室の圧力を検出する圧力センサ
    と、 前記容積変化手段の動作状態で前記圧力センサから出力
    される圧力信号に基づいて前記被測定室内の気体の容積
    を求め、その容積に基づいて前記被測定室内の液体量を
    求める演算手段と、 前記被測定室内から外部に流出した液体消費量を求める
    液体消費量演算手段とを備え、 前記演算手段は、前記圧力センサからの圧力信号に基づ
    き演算された前記被測定室内の液体検出精度が低下した
    と判断したときは、前回の演算値及び前記液体消費量演
    算手段が検出した液体消費量に基づいて前記被測定室内
    の液体量を演算することを特徴とする液体量測定装置。
  2. 【請求項2】 前記被測定室は車両用燃料タンクであ
    り、 前記液体消費量演算手段は燃料噴射制御装置による消費
    燃料を求め、 前記演算手段は、前記燃料タンク内の残燃料を演算して
    表示することを特徴とする請求項1記載の車両用残燃料
    測定装置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段は、車両が走行していると
    きは計測精度が低下したと判断することを特徴とする請
    求項2記載の車両用残燃料測定装置。
  4. 【請求項4】 前記演算手段は、演算した残燃料のばら
    つきが大きいと判断したときは計測精度が低下したと判
    断することを特徴とする請求項2記載の車両用残燃料測
    定装置。
  5. 【請求項5】 前記演算手段は、前記燃料噴射制御装置
    の動作状態で前記燃料タンク内の残燃料を表示するとき
    は、現在の表示値から前記液体消費量演算手段が検出し
    た燃料消費量を減算することを基本とすると共に、今回
    演算した残燃料に表示値が近付くように現在の表示値と
    今回演算した残燃料との大小関係に基づいて減算する燃
    料消費量を補正することを特徴とする請求項2乃至4の
    何れかに記載の車両用残燃料測定装置。
  6. 【請求項6】 前記燃料タンクに燃料が給油されている
    ことを検出する給油検出手段と、 エンジンが停止したときは前記給油検出手段のみに通電
    する給油検知モードを実行すると共に、その給油検知モ
    ードの開始から所定時間内に前記給油検出手段が給油を
    検出しなかったときはバッテリからの給電状態を停止す
    ると共に、給油検知モードの開始から所定時間内に前記
    給油検出手段が給油を検出したときは給油により変化し
    た残燃料の測定が終了するまで前記演算手段を動作させ
    てからバッテリの給電状態を停止する給電停止手段とを
    備えたことを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載
    の車両用残燃料測定装置。
  7. 【請求項7】 前記基準室は前記燃料タンク内の上部に
    配置され、 前記容積変化手段は、前記基準室の上部を通じて前記燃
    料タンクに連通するように設けられ、 前記圧力センサは、前記基準室の上部を通じて前記燃料
    タンクに連通するように設けられていることを特徴とす
    る請求項2乃至6の何れかに記載の車両用残燃料測定装
    置。
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