JP5406638B2 - 光源装置及びプロジェクタ - Google Patents

光源装置及びプロジェクタ Download PDF

Info

Publication number
JP5406638B2
JP5406638B2 JP2009200267A JP2009200267A JP5406638B2 JP 5406638 B2 JP5406638 B2 JP 5406638B2 JP 2009200267 A JP2009200267 A JP 2009200267A JP 2009200267 A JP2009200267 A JP 2009200267A JP 5406638 B2 JP5406638 B2 JP 5406638B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light source
phosphor layer
green phosphor
source device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009200267A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011053320A (ja
Inventor
直嗣 小椋
昌宏 小川
英貴 中村
健 宮崎
弘樹 増田
康之 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Stanley Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd, Stanley Electric Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2009200267A priority Critical patent/JP5406638B2/ja
Priority to US12/872,173 priority patent/US8337027B2/en
Publication of JP2011053320A publication Critical patent/JP2011053320A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5406638B2 publication Critical patent/JP5406638B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/20Lamp housings
    • G03B21/2006Lamp housings characterised by the light source
    • G03B21/2033LED or laser light sources
    • G03B21/204LED or laser light sources using secondary light emission, e.g. luminescence or fluorescence

Description

本発明は、蛍光ホイールを備えた光源装置と、該光源装置を備えたプロジェクタに関する。
今日、パーソナルコンピュータの画面やビデオ画像、さらに、メモリカード等に記憶されている画像データによる画像等をスクリーンに投影する画像投影装置としてのデータプロジェクタが多用されている。このプロジェクタは、光源から射出された光をDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)と呼ばれるマイクロミラー表示素子、又は、液晶板に集光させ、スクリーン上にカラー画像を表示させるものである。
このようなプロジェクタにおいて、従来は高輝度の放電ランプを光源とするものが主流であったが、近年、光源装置の発光素子として発光ダイオード(LED)やレーザーダイオード(LD)、あるいは、有機EL等の半導体発光素子を用いる開発や提案が多々なされている。
例えば、特開2004−220015号公報(特許文献1)では、発光素子を備えた光源装置において、光量の増大を図るために発光素子をマトリクス状に配置した光源装置が提案されている。しかしながら、特許文献1の発明は、発光素子の輝点が増えるため、発光面積と立体角の積で表される光源のエテンデューの値が、表示素子の面積と立体角の積で表される表示素子のエテンデューの値よりも大きくなり、各発光ダイオードから射出される光の利用効率が低くなるという問題点があった。
このような問題を解決するため、発光面積が小さな蛍光体層に励起光を照射し、蛍光体層から射出された蛍光発光光を光源光として利用する提案がなされている。(特許文献2、特許文献3)。
特開2004−220015号公報 特開2004−341105号公報 特開2008−52070号公報
プロジェクタでは、高輝度、高強度の光を射出可能な光源装置が求められる。上述した特許文献2及び特許文献3のように、蛍光体層に励起光を照射し、蛍光体層から射出された蛍光発光光を光源光として利用する光源装置では、励起光の光量を増やすことにより高輝度且つ高強度の光を射出することができる。しかしながら、励起光の光量を増やすために複数の励起光源を使用した場合、発熱量の増加、電気消費量の増加に繋がり、また、プロジェクタ本体の大型化にも繋がる。
そこで、本発明は、蛍光体層に所定波長帯域の励起光を照射した場合において、発光強度が高くなるように蛍光体層の蛍光体含有重量濃度及び蛍光体層の膜厚を決定することで、励起光の光量を増加させることなく高輝度、高強度の光源光を射出可能な光源装置と、この光源装置を備えたプロジェクタを提供することを目的としている。
本発明の光源装置は、所定波長帯域光を射出する励起光源と、該励起光源からの射出光を励起光として所定波長帯域の蛍光発光光を射出する蛍光体層を少なくとも一つ以上備えた発光板と、を備え、前記蛍光体層は、蛍光体と、該蛍光体が均一に散りばめられたバインダと、から形成され、前記発光板には前記蛍光体層として少なくとも緑色蛍光体層が形成され、該緑色蛍光体層における緑色蛍光体の前記蛍光体層に対する含有重量濃度は、60%乃至85%とされ、前記発光板は、前記緑色蛍光体層が敷設されたセグメントと、前記励起光源からの射出光を指向性の弱い拡散光に変換する拡散領域としてのセグメントと、が周方向に並設された蛍光ホイールとされ、赤色波長帯域光を射出する発光素子としての赤色発光ダイオードを有し、前記蛍光ホイールから射出される蛍光発光光及び拡散光と、前記発光素子からの射出光と、を所定の一面に集光させる集光光学系を備えたことを特徴とする。また、本発明の光源装置は、所定波長帯域光を射出する励起光源と、該励起光源からの射出光を励起光として所定波長帯域の蛍光発光光を射出する蛍光体層を少なくとも一つ以上備えた発光板と、を備え、前記蛍光体層は、蛍光体と、バインダと、から形成され、前記発光板には前記蛍光体層として少なくとも緑色蛍光体層が形成され、該緑色蛍光体層における緑色蛍光体の前記蛍光体層に対する含有重量濃度は、60%乃至85%とされ、前記発光板は、前記緑色蛍光体層と、前記励起光源からの励起光を受けて赤色波長帯域の蛍光発光光を射出する赤色蛍光体層と、からなる蛍光発光領域としてのセグメントと、前記励起光源からの射出光を指向性の弱い拡散光に変換する拡散領域としてのセグメントと、が周方向に並設された蛍光ホイールとされ、前記蛍光ホイールからの蛍光発光光及び拡散光を所定の一面に集光させる集光光学系を備えたことを特徴とする。
また、本発明の光源装置において、前記励起光源は、青色波長帯域光を射出する固体発光素子であることを特徴とする。
さらに、本発明の光源装置において、前記緑色蛍光体層の膜厚は、100μm乃至300μmとされていることを特徴とする。
なお、本発明の光源装置において、前記緑色蛍光体層における緑色蛍光体の前記蛍光体層に対する含有重量濃度は、70%乃至80%とすることが好適である。
また、本発明の光源装置において、前記緑色蛍光体層の膜厚は、150μm乃至200μmとすることが好適である。
そして、本発明の光源装置において、前記緑色蛍光体層の緑色蛍光体は、セリウム賦活ガーネット構造蛍光体であり、蛍光発光光における波長のピークが520nmから540nmの範囲であることを特徴とする。
また、本発明の光源装置において、前記励起光源は、波長のピークが430nm乃至460nmの範囲とされた青色波長帯域光を射出する青色レーザーダイオードであることを特徴とする。
本発明のプロジェクタは、光源装置と、光源側光学系と、導光装置と、表示素子と、投影側光学系と、プロジェクタ制御手段と、を備え、前記光源装置は、上述したような光源装置であり、前記導光装置の入射面上に光源光が集光されるように配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、蛍光体層に所定波長帯域の励起光を照射した場合において、発光強度が高くなるように蛍光体層の蛍光体含有重量濃度及び蛍光体層の膜厚を決定することで、励起光の光量を増加させることなく高輝度、高強度の光源光を射出可能な光源装置と、この光源装置を備えることにより高輝度かつ明度の高い投影が可能なプロジェクタを提供することができる。
本発明の実施例に係るプロジェクタを示す外観斜視図である。 本発明の実施例に係るプロジェクタの機能回路ブロック図である。 本発明の実施例に係るプロジェクタの内部構造を示す平面模式図である。 本発明の実施例に係る光源装置の平面模式図である。 本発明の実施例に係る蛍光ホイールの正面模式図である。 蛍光体の含有重量濃度と発光強度の関係を表したグラフである。 蛍光体における励起光の波長と蛍光発光光の波長との関係について波長を横軸にとり発光強度を縦軸にとって表したグラフである。 本発明の変形例に係る蛍光ホイールの正面模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について述べる。本発明のプロジェクタ10は、光源装置63と、光源側光学系62と、導光装置75と、表示素子51と、投影側光学系90と、プロジェクタ制御手段と、を備え、光源装置63は、導光装置75の入射面上に光源光が集光するように配置されている。
そして、光源装置63は、青色波長帯域光を射出する励起光源72と、発光板としての蛍光ホイール71と、赤色波長帯域光を射出する発光素子74としての赤色発光ダイオードと、蛍光ホイール71からの射出光及び発光素子74からの射出光を所定の一面、つまり、導光装置75の入射面上に集光する集光光学系と、を備える。
この蛍光ホイール71は、励起光源72からの射出光を励起光として緑色波長帯域の蛍光発光光を射出する緑色蛍光体層4が敷設された蛍光発光領域2と、励起光源72からの射出光を指向性の弱い拡散光に変換する拡散領域1と、が周方向に並設されてなる。
そして、緑色蛍光体層4は、緑色蛍光体と、該緑色蛍光体が均一に散りばめられたバインダと、から形成されている。また、緑色蛍光体層4は、励起光源72からの射出光が緑色蛍光体層4に照射された場合に緑色蛍光体層4から射出される蛍光発光光の発光強度が高くなるように、蛍光体層に対する緑色蛍光体の含有重量濃度を決定されている。具体的には、蛍光体層に対する緑色蛍光体の含有重量濃度は、70%乃至80%の濃度とされている。
また、緑色蛍光体層4は、励起光源72からの射出光が緑色蛍光体層4に照射された場合に緑色蛍光体層4から射出される蛍光発光光の発光強度が高くなるように膜厚が決定されている。具体的には、緑色蛍光体層4の膜厚は、150μm乃至200μmとされている。
そして、本発明の光源装置63において、緑色蛍光体層4は、蛍光発光光における波長のピークが520nmから540nmの範囲である、セリウム賦活ガーネット構造蛍光体を用いて形成されている。また、励起光源72は、波長のピークが430nm乃至460nmの範囲とされた青色波長帯域光を射出する青色レーザーダイオードとされている。
以下、本発明の実施例を図に基づいて詳説する。図1は、プロジェクタ10の外観斜視図である。なお、本実施例において、左右とは投影方向に対しての左右方向を示し、前後とは光線束の進行方向に対しての前後方向を示す。
プロジェクタ10は、図1に示すように、略直方体形状であって、本体ケースの前方の側板とされる正面パネル12の側方に投影口を覆うレンズカバー19を有するとともに、この正面パネル12には複数の排気孔17を設けている。さらに、図示しないがリモートコントローラからの制御信号を受信するIr受信部を備えている。
また、本体ケースである上面パネル11にはキー/インジケータ部37が設けられ、このキー/インジケータ部37には、電源スイッチキーや電源のオン又はオフを報知するパワーインジケータ、投影のオン、オフを切りかえる投影スイッチキー、光源装置や表示素子又は制御回路等が過熱したときに報知をする過熱インジケータ等のキーやインジケータが配置されている。
さらに、本体ケースの背面には、背面パネルにUSB端子や画像信号入力用のD−SUB端子、S端子、RCA端子等を設ける入出力コネクタ部及び電源アダプタプラグ等の各種端子20が設けられている。なお、図示しない本体ケースの側板である右側パネル14、及び、図1に示した側板である左側パネル15の下部近傍には、各々複数の吸気孔18が形成されている。
次に、プロジェクタ10のプロジェクタ制御手段について図2のブロック図を用いて述べる。プロジェクタ制御手段は、制御部38、入出力インターフェース22、画像変換部23、表示エンコーダ24、表示駆動部26等から構成され、入出力コネクタ部21から入力された各種規格の画像信号は、入出力インターフェース22、システムバス(SB)を介して画像変換部23で表示に適した所定のフォーマットの画像信号に統一するように変換された後、表示エンコーダ24に出力される。
また、表示エンコーダ24は、入力された画像信号をビデオRAM25に展開記憶させた上でこのビデオRAM25の記憶内容からビデオ信号を生成して表示駆動部26に出力する。
表示駆動部26は、表示素子制御手段として機能するものであり、表示エンコーダ24から出力された画像信号に対応して適宜フレームレートで空間的光変調素子(SOM)である表示素子51を駆動するものであり、光源装置63から射出された光線束を光源側光学系を介して表示素子51に照射することにより、表示素子51の反射光で光像を形成し、後述する投影側光学系90を介して図示しないスクリーンに画像を投影表示する。なお、この投影側光学系90の可動レンズ群97は、レンズモータ45によりズーム調整やフォーカス調整のための駆動が行われる。
また、画像圧縮伸長部31は、再生モード時にメモリカード32に記録された画像データを読み出し、一連の動画を構成する個々の画像データを1フレーム単位で伸長し、この画像データを画像変換部23を介して表示エンコーダ24に出力し、メモリカード32に記憶された画像データに基づいて動画等の表示を可能とする処理を行なう。なお、本実施例のプロジェクタ10では、プロジェクタ10の筐体にカードスロットルを設けてこのカードスロットルにメモリカード32を差し込む構成とする場合や、入出力コネクタ部21にUSBメモリとしてのメモリカード32を差し込む構成とする場合等がある。
制御部38は、プロジェクタ10内の各回路の動作制御を司るものであって、CPUや各種セッティング等の動作プログラムを固定的に記憶したROM及びワークメモリとして使用されるRAM等により構成されている。
本体ケースの上面パネル11に設けられるメインキー及びインジケータ等により構成されるキー/インジケータ部37の操作信号は、直接に制御部38に送出され、リモートコントローラからのキー操作信号は、Ir受信部35で受信され、Ir処理部36で復調されたコード信号が制御部38に出力される。
なお、制御部38にはシステムバス(SB)を介して音声処理部47が接続されている。この音声処理部47は、PCM音源等の音源回路を備えており、投影モード及び再生モード時には音声データをアナログ化し、スピーカ48を駆動して拡声放音させる。
また、制御部38は、光源制御手段としての光源制御回路41を制御しており、この光源制御回路41は、画像生成時に要求される所定波長帯域光が光源装置63から射出されるように、光源装置63を制御する。さらに、制御部38は、冷却ファン駆動制御回路43に光源装置63等に設けた複数の温度センサによる温度検出を行わせ、この温度検出の結果から冷却ファンの回転速度を制御させている。また、制御部38は、冷却ファン駆動制御回路43にタイマー等によりプロジェクタ本体の電源OFF後も冷却ファンの回転を持続させる、或いは、温度センサによる温度検出の結果によってはプロジェクタ本体の電源をOFFにする等の制御も行う。
次に、このプロジェクタ10の内部構造について述べる。図3は、プロジェクタ10の内部構造を示す平面模式図である。プロジェクタ10には、図3に示すように、右側パネル14の近傍に電源回路ブロック101等を取付けた電源制御回路基板102が配置され、略中央にはシロッコファンタイプのブロア110が配置され、このブロア110の近傍に制御回路基板103が配置され、正面パネル12の近傍には光源装置63が配置され、左側パネル15の近傍には光学系ユニット70が配置されている。
また、プロジェクタ10は、筐体内を区画用隔壁120により背面パネル13側の吸気側空間室121と正面パネル12側の排気側空間室122とに気密に区画されており、ブロア110は、吸込み口111が吸気側空間室121に位置し排気側空間室122と吸気側空間室121の境界に吐出口113が位置するように配置されている。
光学系ユニット70は、光源装置63の近傍に位置する照明側ブロック78と、背面パネル13側に位置する画像生成ブロック79と、照明側ブロック78と左側パネル15との間に位置する投影側ブロック80との3つのブロックから構成された略コの字形状である。
この照明側ブロック78は、光源装置63から射出された光を画像生成ブロック79が備える表示素子51に導光する光源側光学系62の一部を備えている。この照明側ブロック78が有する光源側光学系62としては、光源装置63から射出された光線束を均一な強度分布の光束とする導光装置75や、導光装置75を透過した光を集光する集光レンズ等がある。
画像生成ブロック79は、光源側光学系62として、導光装置75から射出された光線束の光軸方向を変更する光軸変更ミラー76と、この光軸変更ミラー76により反射した光を表示素子51に集光させる複数枚の集光レンズと、これらの集光レンズを透過した光線束を表示素子51に所定の角度で照射する照射ミラー84と、を有している。さらに、画像生成ブロック79は、表示素子51とするDMDを備え、この表示素子51の背面パネル13側には表示素子51を冷却するための表示素子冷却装置53が配置されて、表示素子51が高温となることを防止している。
投影側ブロック80は、表示素子51で反射されて画像を形成する光をスクリーンに放出する投影側光学系90のレンズ群を有している。この投影側光学系90としては、固定鏡筒に内蔵する固定レンズ群93と可動鏡筒に内蔵する可動レンズ群97とを備えてズーム機能を備えた可変焦点型レンズとされ、レンズモータにより可動レンズ群97を移動させることによりズーム調整やフォーカス調整を可能としている。
次に、本実施例のプロジェクタ10における光源装置63について述べる。図4は、光源装置63の平面模式図である。光源装置63は、図4に示すように、導光装置75の中心軸と光軸が平行となるように配置された複数の励起光源72と、励起光源72の前方に配置された複数のコリメータレンズ149と、コリメータレンズ149を透過した光線束の光軸方向を90度変換する反射ミラー群150と、を備える。
また、光源装置63は、反射ミラー群150で反射した励起光の光軸と回転軸が平行となるように励起光の光軸上に配置された蛍光ホイール71と、蛍光ホイール71を回転駆動するホイールモータ73を備えている。さらに、光源装置63は、励起光源72から励起光を射出する際の光軸方向と光軸が平行となるように配置された発光素子74としての赤色光源と、蛍光ホイール71から射出される光線束の光軸及び発光素子74から射出された光線束の光軸を一致させて所定の一面に集光する集光光学系と、を備えてなる。
励起光源72は、複数の青色レーザー発光器が平面状に配列されてなり、青色波長帯域のレーザー光を励起光として蛍光ホイール71に射出するとともに、光源装置63における青色波長帯域光として蛍光ホイール71に射出する。また、コリメータレンズ149は、励起光源72における複数の青色レーザー発光器の前方において、各青色レーザー発光器からの射出光を指向性が増した平行光として前方に射出する。さらに、反射ミラー群150は、複数の短冊状の反射ミラーが階段状に配列されてなり、励起光源72からの射出光の光軸を90度変換するように反射する。
蛍光ホイール71は、図5に示すように、円形の発光板であって、ホイールモータ73によって回転を制御される。この蛍光ホイール71は、励起光源72からの射出光を拡散する拡散領域1としてのセグメントと、蛍光発光領域2としてのセグメントと、が周方向に並設されてなる。この拡散領域1は、ガラス等の透光性の高い部材によって形成されており、表面にサンドブラスト加工等によって微細凹凸が施されている。そして、拡散領域1に照射された励起光源72からの射出光は、指向性の高いレーザー光から指向性の低い拡散光に変換されて透過する。
蛍光発光領域2は、金属材料等の表面に銀蒸着等によって反射面が施され、この反射面の表面にスパッタによってフッ化マグネシウム(MgF)等の透明の保護膜が形成され、この保護膜の表面に緑色蛍光体層4が敷設されている。この緑色蛍光体層4は、耐熱性が高くかつ透光性の高いシリコン樹脂等のバインダと、このバインダに均一に散りばめられた緑色蛍光体と、から形成されている。また、緑色蛍光体は、セリウム賦活ガーネット構造蛍光体であり、Y(Al,Ga)12:Ce3+を使用することが好適である。
この緑色蛍光体層4は、緑色蛍光体のバインダに対する含有重量濃度によって、及び、蛍光体の膜厚によって、同一の励起光を照射した場合であっても発光強度に差が生じる。図6は、複数の膜厚において、横軸に含有重量濃度をとり、縦軸に蛍光体の発光強度をとったグラフである。図6においては、含有重量濃度の単位は重量%とし、発光強度の単位は任意であるためarbitrary units(a.u.)としている。また、膜厚は、100μm、150μm、170μm、200μmの4種類としている。
緑色蛍光体層4は、図6に示すように、含有重量濃度が75%前後の位置に発光強度のピークがあり、含有重量濃度を75%前後まであげた場合には発光強度も略含有重量濃度に比例して上がる。また、発光強度は、このピークを過ぎると徐々に下がり始める。
このような現象において、含有重量濃度が低い場合に発光強度が落ちるのは、励起光を吸収して発光する蛍光体の絶対的な量が少ないためである。よって、含有重量濃度が低い場合は、緑色蛍光体層4に照射された励起光源72からの射出光の中で、蛍光体に照射されずに外部に出て行く光が多く、励起光源72から射出される光の利用効率が下がる。
また、含有重量濃度が高すぎる場合に発光強度が落ちるのは、図7に示すように、蛍光体が510nm近傍までの波長帯域光を吸収して発光する特性を持っているため、蛍光体が蛍光発光した光の中で460nm乃至520nmの波長帯域光が他の蛍光体に照射されると、当該他の蛍光体において励起光として吸収されてしまい、蛍光体層から外部に射出される蛍光発光光の量が減るためである。よって、含有重量濃度が高すぎる場合は、蛍光体による蛍光発光光が蛍光体層の内部で吸収されてしまい、蛍光発光光の利用効率が下がることとなる。なお、図7は、横軸に波長をとり、縦軸に蛍光体の発光強度をとったグラフである。
このようなセリウム賦活ガーネット構造蛍光体の特性から、励起光源72からの射出光の利用効率を高め、かつ、蛍光発光光の利用効率を高めることで発光強度を高めるためには、含有重量濃度が60%乃至85%、特に70%乃至80%とすることが好適であることがわかる。よって、本実施例の緑色蛍光体層4は、緑色蛍光体の蛍光体層に対する含有重量濃度を75%前後のものとしている。
また、緑色蛍光体層4の膜厚に関しては、図6のグラフに示すように、170μm前後の膜厚とした場合の発光強度が最も高い。このように膜厚によって発光強度が変化するのは、膜厚が薄すぎる場合、緑色蛍光体層4に照射された励起光源72からの射出光の中で蛍光体に照射されずに外部に出て行く光が多くなるために発光強度が下がる。一方、膜厚が厚すぎる場合、蛍光発光光が緑色蛍光体層4内部で他の蛍光体に吸収される確率が高くなり、外部に射出される蛍光発光光の光量が少なくなるため発光強度が下がる。よって、蛍光体層の膜厚は、厚すぎても薄すぎても発光強度が落ちるため、100μm乃至300μm、特に150μm乃至200μmとするのが好適である。よって、本実施例の緑色蛍光体層4は、膜厚を170μmとしている。
この緑色蛍光体層4における蛍光体の製法について述べる。この緑色蛍光体は、まず原料となる酸化イットリウム(Y)、酸化アルミニウム(Al)、酸化ガリウム(Ga)、酸化セリウム(CeO)を、Y:Al:Ga:Ce=2.98:3:2:0.02のモル比率で配合し、さらに、結晶成長を促進する触媒としてフッ化バリウムを蛍光体原料に対して50モル%で配合し、ポリエチレン容器に原料とエタノールを入れ、200rpm回転で5時間混合する。次に、混合した原料をろ過した後に乾燥させ、アルミナ容器に入れて4%水素還元雰囲気内で1500度、4時間の焼成を行う。そして、最後に触媒やその他の不純物を除去するために2基底の硝酸溶液で1時間攪拌し、純水で洗浄を行って乾燥することにより生成する。
発光素子74は、赤色発光ダイオード等の赤色波長帯域光を射出する赤色光源とされている。そして、この赤色光源は、励起光源72と蛍光ホイール71との間の位置において、励起光源72から励起光を射出する際の光軸方向と赤色光源からの射出光の光軸とが平行になるよう配置されている。
そして、集光光学系は、複数のミラーによるミラー群151、複数の凸レンズによる凸レンズ群153、凸レンズやメニスカスレンズを組み合わせて集光レンズとした複数の当該集光レンズによる集光レンズ群155、導光装置入射レンズ154から構成される。
ミラー群151は、反射ミラー群150で反射した励起光の光軸と発光素子74の光軸とが直交する位置に配置された第一ミラー151aと、蛍光ホイール71の裏面側であって導光装置75の中心軸の延長線と反射ミラー群150で反射した励起光の光軸の延長線とが交差する位置に配置された第二ミラー151bと、赤色光源の光軸上に配置された第三ミラー151cと、第三ミラー151cで反射した赤色波長帯域光の光軸と導光装置75の中心軸の延長線とが交差する位置に配置された第四ミラー151dと、を備える。
第一ミラー151aは、励起光源72及び赤色光源からの射出光を透過し、蛍光ホイール71で発光した蛍光光を反射するダイクロイックミラーとされている。また、第二ミラー151bは、反射ミラーとされ、蛍光ホイール71を拡散透過した励起光源72からの射出光の光軸を導光装置75の中心軸と一致させる。第三ミラー151cは、反射ミラーとされ、赤色光源からの射出光、及び、蛍光ホイール71で発光した蛍光光を第四ミラー151dへ反射させる。第四ミラー151dは、第二ミラー151bによって反射された光線束を透過し、第三ミラー151cによって反射された光線束を反射するダイクロイックミラーとされている。
また、集光光学系としての凸レンズ群153は、励起光源72と第一ミラー151aとの間に配置された第一凸レンズ153aと、第二ミラー151bと第四ミラー151dとの間に配置された第二凸レンズ153bと、第一ミラー151aと第三ミラー151cとの間に配置された第三凸レンズ153cと、第三ミラー151cと第四ミラー151dとの間に配置された第四凸レンズ153dと、を備える。
さらに、集光光学系としての集光レンズ群155は、赤色光源の近傍、及び、蛍光ホイール71の表裏両面近傍であって励起光源72からの射出光の光軸上に配置されており、赤色光源や蛍光ホイール71からの射出光を集光する。また、集光光学系としての導光装置入射レンズ154は、導光装置75の近傍に配置されており、光源装置63からの射出光を導光装置75の入射面に集光する。
そして、このような光源装置63において、励起光源72から射出され反射ミラー群150で反射された青色レーザー光は、第一凸レンズ153aによって集光された後、第一ミラー151aを透過し、集光レンズ群155によって蛍光ホイール71の蛍光反射領域や拡散領域に照射される。
また、励起光源72から射出され蛍光発光領域2の緑色蛍光体層4に照射された光線束は、励起光として蛍光体を励起し、蛍光体は所定波長帯域の光を発光する。さらに、励起光源72から射出され蛍光ホイール71の拡散領域に照射された光線束は、拡散して指向性の強いコヒーレント光から指向性の弱いインコヒーレント光に性質を変換され、インコヒーレント光の青色波長帯域光として蛍光ホイール71の裏面側から射出される。
また、赤色光源から射出された赤色波長帯域光は、集光レンズ群155によって集光されて第一ミラー151aを透過し、蛍光ホイール71から励起光源72側へ射出された蛍光発光光は、集光レンズ群155によって集光されて第一ミラー151aに照射される。そして、第一ミラー151aを透過した赤色波長帯域光、及び、第一ミラー151aで反射した蛍光発光光は、第三凸レンズ153cや第四凸レンズ153dによって集光されるとともに、第三ミラー151c及び第四ミラー151dで反射し、導光装置入射レンズ154によって導光装置75の入射面に集光されて導光装置75内に入射する。
さらに、蛍光ホイール71を拡散透過した青色波長帯域光は、集光レンズ群155によって集光されて第二ミラー151bに照射され、第二ミラー151bで反射し、第二凸レンズ153bで集光され、第四ミラー151dを透過した後、導光装置入射レンズ154によって導光装置75の入射面に集光されて導光装置75内に入射する。
そして、導光装置75に入射した光源光は、導光装置75内で均一強度の光線束にされて光軸変更ミラー76に照射され、光軸変更ミラー76で反射して光学系ユニット70の画像生成ブロック79に入射し、表示素子51で投影光に変換されて投影側光学系90に入射し、投影側光学系90で拡大されてスクリーン等に投影される。
本実施例の光源装置63における緑色蛍光体層4は、励起光源72からの射出光が緑色蛍光体層4に照射された場合、緑色蛍光体層4から射出される蛍光発光光の発光強度が高くなるように、蛍光体層に対する緑色蛍光体の含有重量濃度が決定されている。これにより、励起光源72からの射出光の光量を増加させることなく、蛍光発光光の光量を増やすことができ、また、蛍光体層内における蛍光発光光の吸収量を低減できるため、蛍光発光光の利用効率を高めることもできる。
また、本実施例の光源装置63では、緑色蛍光体層4における緑色蛍光体の蛍光体層に対する含有重量濃度を60%乃至85%の濃度としている。このように、蛍光体の含有重量濃度に関して多少の幅を持たせることにより、蛍光体層の生成にかかるコストと蛍光発光光の光量とのバランスを吟味して蛍光体層の生成ができることとなる。
そして、励起光源72として青色波長帯域光を射出する固体発光素子を用いることにより、励起光源72からの射出光を励起光として利用できるとともに、励起光源72からの射出光を青色波長帯域の光源光としても利用できるため、青色蛍光体層や青色光源を別途用意する必要がなくなり、光源装置63の小型化を図ることができる。
また、本実施例の光源装置63における緑色蛍光体層4は、励起光源72からの射出光が緑色蛍光体層4に照射された場合、緑色蛍光体層4から射出される蛍光発光光の発光強度が高くなるように、緑色蛍光体層4の膜厚が決定されている。これにより、励起光源72からの射出光の光量を増加させることなく、蛍光発光光の光量を増やすことができ、また、励起光が無駄なく蛍光体に照射されるため、励起光の利用効率を高めることもできる。
さらに、本実施例の光源装置63では、緑色蛍光体層4の膜厚を100μm乃至300μmとしている。このように、蛍光体層の膜厚に関して多少の幅を持たせることにより、蛍光体層の生成にかかるコストと蛍光発光光の光量とのバランスや、蛍光体の含有重量濃度とのバランス等を吟味して蛍光体層の生成ができることとなる。
また、緑色蛍光体層4における緑色蛍光体の含有重量濃度を70%乃至80%の濃度とすることにより、緑色蛍光体層4が、図6に示したように、最も発光強度の高い蛍光体の含有重量濃度となるため、蛍光発光光の利用効率をより高めることができることとなる。
さらに、緑色蛍光体層4の膜厚を150μm乃至200μmとすることにより、緑色蛍光体層4が、図6に示したように、最も発光強度の高い膜厚となるため、緑色蛍光体層4内での蛍光発光光の吸収が最小限に抑えられ、また、緑色蛍光体層4に照射された励起光の中で緑色蛍光体に照射されることなく外部に出て行く光の量も低減することができ、励起光の利用効率を高めることもできる。
そして、緑色蛍光体層4の緑色蛍光体として、青色波長帯域の励起光に対して発光強度の高い物質であるセリウム賦活ガーネット構造蛍光体を用いることにより、緑色波長帯域光の光量を増加させることができる。
また、励起光源72として青色レーザーダイオードを用いることにより、エネルギーが高く、かつ、指向性の高い青色波長帯域光を蛍光ホイール71に照射することができ、緑色蛍光体を効率よく励起することができる。さらに、蛍光ホイール71において拡散させることにより、青色波長帯域の光源光も容易に生成できることとなる。
さらに、本実施例の光源装置63は、赤色波長帯域光を生成するために独立した発光素子74としての赤色発光ダイオードを備えている。これにより、光量や明度の高い赤色波長帯域光を射出可能な光源装置63を提供できる。
そして、プロジェクタ10においてこのような光源装置63を用いることにより、輝度及び明度の高い投影画像の投影が可能なプロジェクタ10を提供できることとなる。
なお、上述した実施例では、赤色に関して独立の発光素子74を設けているが、図8に示すように、蛍光ホイール71を、赤色蛍光体層5及び緑色蛍光体層4からなる蛍光発光領域2と、拡散領域1と、を周方向に並設することにより、蛍光ホイール71によって赤色、緑色、青色波長帯域の光を生成する構成とすることもできる。
このように蛍光ホイール71によって赤色、緑色、青色波長帯域の光を生成する構成とする場合、赤色蛍光体層5における赤色蛍光体は、ユーロピウム賦活窒化物蛍光体を用いることができる。また、赤色蛍光体層5の蛍光体層に対する含有重量濃度及び膜厚は、上述した実施例における緑色蛍光体層4と同様に、発光強度を実験により求め、この実験結果から発光強度が高くなる含有重量濃度及び膜厚を決定することにより、光量が多く明度の高い赤色波長帯域光を射出可能な光源装置63を提供できることとなる。
なお、このユーロピウム賦活窒化物蛍光体の製法としては、原料の窒化ストロンチウム(Sr)、窒化カルシウム(Ca)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ケイ素(Si)、酸化ユーロピウム(Eu)を、窒素雰囲気内でSr:Ca:Al:Si:Eu=0.75:0.25:1.0:1.0:0.015のモル比で配合し、遊星ボールミルで混合する。そして、混合した原料を窒化ホウ素容器に入れ、9気圧窒素雰囲気中で1900度、4時間の焼成を行うことにより生成することができる。
また、このように蛍光ホイール71で赤色、緑色、青色波長帯域の光を生成する構成とした光源装置63では、図4に示した第一ミラー151aを青色透過、赤色及び緑色反射の特性を持つダイクロイックミラーとすることで、導光装置75の入射面に赤色、緑色、青色波長帯域の光を集光することができる。
なお、本発明は、蛍光体層における蛍光体の含有重量濃度及び膜厚を、実験データから発光強度が高くなる数値を求め、この数値に従って決定することを特徴とする。よって、本発明は、以上の実施例に限定されるものでなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で自由に変更、改良が可能である。
1 拡散領域 2 蛍光発光領域
4 緑色蛍光体層 5 赤色蛍光体層
10 プロジェクタ 11 上面パネル
12 正面パネル 13 背面パネル
14 右側パネル 15 左側パネル
17 排気孔 18 吸気孔
19 レンズカバー 20 各種端子
21 入出力コネクタ部 22 入出力インターフェース
23 画像変換部 24 表示エンコーダ
25 ビデオRAM 26 表示駆動部
31 画像圧縮伸長部 32 メモリカード
35 Ir受信部 36 Ir処理部
37 キー/インジケータ部 38 制御部
41 光源制御回路 43 冷却ファン駆動制御回路
45 レンズモータ 47 音声処理部
48 スピーカ 51 表示素子
53 表示素子冷却装置 62 光源側光学系
63 光源装置 70 光学系ユニット
71 蛍光ホイール 72 励起光源
73 ホイールモータ 74 発光素子
75 導光装置 76 光軸変更ミラー
78 照明側ブロック 79 画像生成ブロック
80 投影側ブロック 84 照射ミラー
90 投影側光学系 93 固定レンズ群
97 可動レンズ群 101 電源回路ブロック
102 電源制御回路基板 103 制御回路基板
110 ブロア 111 吸込み口
113 吐出口 120 区画用隔壁
121 吸気側空間室 122 排気側空間室
149 コリメータレンズ 150 反射ミラー群
151 ミラー群 151a 第一ミラー
151b 第二ミラー 151c 第三ミラー
151d 第四ミラー 153 凸レンズ群
153a 第一凸レンズ 153b 第二凸レンズ
153c 第三凸レンズ 153d 第四凸レンズ
154 導光装置入射レンズ 155 集光レンズ群

Claims (9)

  1. 所定波長帯域光を射出する励起光源と、該励起光源からの射出光を励起光として所定波長帯域の蛍光発光光を射出する蛍光体層を少なくとも一つ以上備えた発光板と、を備え、
    前記蛍光体層は、蛍光体と、バインダと、から形成され、
    前記発光板には前記蛍光体層として少なくとも緑色蛍光体層が形成され、該緑色蛍光体層における緑色蛍光体の前記蛍光体層に対する含有重量濃度は、60%乃至85%とされ
    前記発光板は、前記緑色蛍光体層が敷設されたセグメントと、前記励起光源からの射出光を指向性の弱い拡散光に変換する拡散領域としてのセグメントと、が周方向に並設された蛍光ホイールとされ、
    赤色波長帯域光を射出する発光素子としての赤色発光ダイオードを有し、
    前記蛍光ホイールから射出される蛍光発光光及び拡散光と、前記発光素子からの射出光と、を所定の一面に集光させる集光光学系を備えていることを特徴とする光源装置。
  2. 所定波長帯域光を射出する励起光源と、該励起光源からの射出光を励起光として所定波長帯域の蛍光発光光を射出する蛍光体層を少なくとも一つ以上備えた発光板と、を備え、
    前記蛍光体層は、蛍光体と、バインダと、から形成され、
    前記発光板には前記蛍光体層として少なくとも緑色蛍光体層が形成され、該緑色蛍光体層における緑色蛍光体の前記蛍光体層に対する含有重量濃度は、60%乃至85%とされ、
    前記発光板は、前記緑色蛍光体層と、前記励起光源からの励起光を受けて赤色波長帯域の蛍光発光光を射出する赤色蛍光体層と、からなる蛍光発光領域としてのセグメントと、前記励起光源からの射出光を指向性の弱い拡散光に変換する拡散領域としてのセグメントと、が周方向に並設された蛍光ホイールとされ、
    前記蛍光ホイールからの蛍光発光光及び拡散光を所定の一面に集光させる集光光学系を備えたことを特徴とする光源装置。
  3. 前記励起光源は、青色波長帯域光を射出する固体発光素子であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記緑色蛍光体層の膜厚は、100μm乃至300μmとされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光源装置。
  5. 前記緑色蛍光体層における緑色蛍光体の前記蛍光体層に対する含有重量濃度は、70%乃至80%とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の光源装置。
  6. 前記緑色蛍光体層の膜厚は、150μm乃至200μmとされていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の光源装置。
  7. 前記緑色蛍光体層の緑色蛍光体は、セリウム賦活ガーネット構造蛍光体であり、蛍光発光光における波長のピークが520nmから540nmの範囲であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の光源装置。
  8. 前記励起光源は、波長のピークが430nm乃至460nmの範囲とされた青色波長帯域光を射出する青色レーザーダイオードであることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の光源装置。
  9. 光源装置と、光源側光学系と、導光装置と、表示素子と、投影側光学系と、プロジェクタ制御手段と、を備え、
    前記光源装置は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の光源装置であり、前記導光装置の入射面上に光源光が集光されるように配置されていることを特徴とするプロジェクタ。
JP2009200267A 2009-08-31 2009-08-31 光源装置及びプロジェクタ Active JP5406638B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009200267A JP5406638B2 (ja) 2009-08-31 2009-08-31 光源装置及びプロジェクタ
US12/872,173 US8337027B2 (en) 2009-08-31 2010-08-31 Light source unit and projector

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009200267A JP5406638B2 (ja) 2009-08-31 2009-08-31 光源装置及びプロジェクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011053320A JP2011053320A (ja) 2011-03-17
JP5406638B2 true JP5406638B2 (ja) 2014-02-05

Family

ID=43624457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009200267A Active JP5406638B2 (ja) 2009-08-31 2009-08-31 光源装置及びプロジェクタ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8337027B2 (ja)
JP (1) JP5406638B2 (ja)

Families Citing this family (55)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102741742B (zh) * 2010-01-29 2015-01-28 Nec显示器解决方案株式会社 照明光学系统和使用该照明光学系统的投影仪
JP4973962B2 (ja) * 2010-03-31 2012-07-11 カシオ計算機株式会社 光源装置及びプロジェクタ
JP2012014045A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Seiko Epson Corp プロジェクター
JP5445379B2 (ja) * 2010-07-30 2014-03-19 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
JP5534331B2 (ja) * 2010-07-30 2014-06-25 カシオ計算機株式会社 光源ユニット及びプロジェクタ
US8955985B2 (en) * 2010-10-19 2015-02-17 Nec Display Solutions, Ltd. Lighting device and projection-type display device using same
WO2012066654A1 (ja) * 2010-11-17 2012-05-24 Necディスプレイソリューションズ株式会社 光源装置、照明装置および投射型表示装置
JP5574459B2 (ja) * 2010-12-08 2014-08-20 Necディスプレイソリューションズ株式会社 照明光学系、およびそれを備えた投写型表示装置
US20130242268A1 (en) * 2010-12-08 2013-09-19 Hiroyuki Saitou Lighting optical system and projection display device including the same
JP2012141411A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Jvc Kenwood Corp 光源装置
TWI427397B (zh) * 2011-03-23 2014-02-21 Delta Electronics Inc 光源系統
JP5223941B2 (ja) * 2011-03-28 2013-06-26 カシオ計算機株式会社 投影装置
WO2012143990A1 (ja) * 2011-04-18 2012-10-26 Necディスプレイソリューションズ株式会社 投写型画像表示装置
US20120327374A1 (en) * 2011-06-23 2012-12-27 Panasonic Corporation Illumination apparatus and projection display apparatus
WO2013008323A1 (ja) 2011-07-13 2013-01-17 Necディスプレイソリューションズ株式会社 光源装置及び投写型表示装置
JP5987382B2 (ja) * 2011-07-22 2016-09-07 株式会社リコー 照明装置、ならびに、投射装置および投射装置の制御方法
TWI439793B (zh) * 2011-08-03 2014-06-01 Hon Hai Prec Ind Co Ltd 投影機光源裝置
TWI440956B (zh) * 2011-08-17 2014-06-11 Hon Hai Prec Ind Co Ltd 投影機光源裝置
US9075299B2 (en) * 2011-08-27 2015-07-07 Appotronics Corporation Limited Light source with wavelength conversion device and filter plate
CN102650811B (zh) * 2011-08-27 2016-01-27 深圳市光峰光电技术有限公司 投影系统及其发光装置
CN102955240A (zh) * 2011-08-29 2013-03-06 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 投影机光源装置
CN102955241A (zh) * 2011-08-29 2013-03-06 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 投影机光源装置
TWI450021B (zh) * 2011-09-29 2014-08-21 Acer Inc 可提高發光效率之影像產生裝置
CN103034035A (zh) * 2011-09-30 2013-04-10 中强光电股份有限公司 照明系统与投影装置
JP5862938B2 (ja) * 2011-10-03 2016-02-16 カシオ計算機株式会社 光源装置及びプロジェクタ
TW201317701A (zh) * 2011-10-24 2013-05-01 Hon Hai Prec Ind Co Ltd 投影機光機裝置
CN104865784B (zh) * 2011-10-26 2017-01-18 深圳市光峰光电技术有限公司 投影光源及应用该投影光源的投影装置
CN103091954A (zh) * 2011-11-02 2013-05-08 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 投影机光机装置
CN103207507B (zh) 2012-01-11 2015-07-08 中强光电股份有限公司 光源模组与投影装置
JP2013162021A (ja) 2012-02-07 2013-08-19 Seiko Epson Corp 波長変換素子、光源装置、及びプロジェクター
JP2013162020A (ja) 2012-02-07 2013-08-19 Seiko Epson Corp 波長変換素子、光源装置及びプロジェクター
CN104808426A (zh) * 2012-04-10 2015-07-29 海信集团有限公司 一种投影显示光源
JP5962904B2 (ja) 2012-04-26 2016-08-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 光源装置及び該光源装置を備える投写型表示装置
CN104169637B (zh) 2012-06-21 2015-09-16 松下知识产权经营株式会社 发光装置以及投影装置
DE102012211837A1 (de) * 2012-07-06 2014-01-09 Osram Gmbh Beleuchtungsvorrichtung mit Leuchstoffanordnung und Laser
JP6171345B2 (ja) 2012-09-10 2017-08-02 株式会社リコー 照明光源装置及びこの照明光源装置を備えた投射装置及び投射装置の制御方法
TWI452409B (zh) * 2012-12-14 2014-09-11 Delta Electronics Inc 光源模組、光激發裝置及應用其之投影機
US20140204349A1 (en) * 2013-01-18 2014-07-24 Delta Electronics, Inc. Illumination system and projection device comprising the same
JP6233687B2 (ja) * 2013-08-12 2017-11-22 株式会社リコー 光源装置及びこれを備えた画像投射装置
JP6056724B2 (ja) * 2013-09-30 2017-01-11 ウシオ電機株式会社 蛍光光源装置
JP6299460B2 (ja) * 2013-10-16 2018-03-28 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
JP2015088636A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 セイコーエプソン株式会社 蛍光発光素子、光源装置、およびプロジェクター
JP6503710B2 (ja) 2013-12-27 2019-04-24 日本電気硝子株式会社 プロジェクター用蛍光ホイール、その製造方法及びプロジェクター用発光デバイス
JPWO2015111145A1 (ja) * 2014-01-22 2017-03-23 日立マクセル株式会社 光源装置およびこれを用いた映像表示装置
JP2015138168A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 セイコーエプソン株式会社 蛍光発光素子およびプロジェクター
TWI561773B (en) 2014-08-06 2016-12-11 Delta Electronics Inc Six-primary solid state illuminator and operating method using the same
JP6662069B2 (ja) * 2016-02-02 2020-03-11 セイコーエプソン株式会社 光源装置及びプロジェクター
JP2017138573A (ja) * 2016-02-04 2017-08-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 蛍光体ホイール、光源装置、及び投写型映像表示装置
CN107037677A (zh) * 2016-02-04 2017-08-11 松下知识产权经营株式会社 荧光体轮、光源装置、以及投影型图像显示装置
KR102595295B1 (ko) * 2016-08-12 2023-10-30 엘지전자 주식회사 프로젝터
JP6977285B2 (ja) 2017-03-28 2021-12-08 セイコーエプソン株式会社 波長変換素子、光源装置およびプロジェクター
US10802385B2 (en) 2017-08-08 2020-10-13 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Phosphor plate, light source apparatus, and projection display apparatus
CN109283781B (zh) * 2018-11-23 2023-10-03 中山联合光电科技股份有限公司 基于孔径压缩的投影仪光源装置
CN110456603A (zh) * 2019-08-05 2019-11-15 深圳光维科技有限公司 投影显示光学系统
CN113603462B (zh) * 2021-07-20 2022-08-26 中国计量大学 一种陶瓷-玻璃复合结构荧光色轮及其制备方法和在激光显示源中的应用

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW383508B (en) * 1996-07-29 2000-03-01 Nichia Kagaku Kogyo Kk Light emitting device and display
JP2004220015A (ja) 2002-12-26 2004-08-05 Sanyo Electric Co Ltd 照明装置及び投写型映像表示装置
JP4604458B2 (ja) * 2003-04-25 2011-01-05 セイコーエプソン株式会社 投射型表示装置
JP4829470B2 (ja) * 2003-05-14 2011-12-07 Necディスプレイソリューションズ株式会社 投写型表示装置
JP2006301114A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Sony Corp 照明装置及び画像表示装置
JP2007218956A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Sharp Corp 投射型画像表示装置
EP1840611A1 (en) * 2006-03-29 2007-10-03 Sony Deutschland Gmbh Display apparatus with recombination of elementary spectral images using a rotation-controlled wheel
JP2008052070A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Samsung Electronics Co Ltd カラーホイール、可視光光源、投射型画像表示装置、投射型画像表示方法
JP2008134433A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Funai Electric Co Ltd プロジェクタ
JP5105165B2 (ja) * 2007-12-18 2012-12-19 カシオ計算機株式会社 光源装置及びプロジェクタ
JP4678556B2 (ja) * 2009-03-17 2011-04-27 カシオ計算機株式会社 発光装置及び光源装置並びにこの光源装置を用いたプロジェクタ
CN102741742B (zh) * 2010-01-29 2015-01-28 Nec显示器解决方案株式会社 照明光学系统和使用该照明光学系统的投影仪

Also Published As

Publication number Publication date
US20110051102A1 (en) 2011-03-03
US8337027B2 (en) 2012-12-25
JP2011053320A (ja) 2011-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5406638B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP5666865B2 (ja) 光源ユニット及びプロジェクタ
JP4756403B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP5406639B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP4711156B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP5397684B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP4900736B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP5713168B2 (ja) 光源ユニット及びプロジェクタ
JP5428078B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP4662183B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP5327529B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP5656058B2 (ja) 発光ユニット及びプロジェクタ
TW201126256A (en) Light source unit and projector
JP2010198805A (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP2013080055A (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP2011170363A (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP2012203344A (ja) 光源ユニット及びプロジェクタ
JP5780325B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP5783272B2 (ja) 発光ユニット及びプロジェクタ
JP5445854B2 (ja) 発光ユニット及びプロジェクタ
JP6086193B2 (ja) 光源装置と光源装置の点灯方法及びプロジェクタ
JP6270012B2 (ja) 光源装置と光源装置の点灯方法及びプロジェクタ
JP5708698B2 (ja) 蛍光体支持体、光源装置及びプロジェクタ
JP2016001310A (ja) 光源装置及びプロジェクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5406638

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250