JP5404127B2 - 低水素系被覆アーク溶接棒 - Google Patents

低水素系被覆アーク溶接棒 Download PDF

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Description

本発明は、590MPa級以上の高張力鋼を溶接したときの溶接金属の耐低温割れ性と高靭性を確保できる高強度鋼用低水素系被覆アーク溶接棒に関し、特に、海外で一般的に用いられている直流電源による溶接に適し、−40℃程度までの低温破壊靭性に優れた低水素系被覆アーク溶接棒に関する。
近時、構造物の大型化に伴い、軽量化を目的として、構造物を高張力鋼で建造する試みが進められている。また、北欧等の寒冷地域での天然資源の開発を目的とした大型海洋構造物においては、安全性の確保のために、溶接金属に対し、より低温での破壊靭性を向上させる要望が高い。
従来、大型海洋構造物においては、溶接部の強度と破壊靭性の両方を確保することが困難であるために、高強度鋼の適用は一部に制限され、もっぱら、490MPa級の低温用鋼で製造されている。このため、構造物の軽量化に必須である高張力鋼用の全面的な適用を目的として、この高張力鋼の溶接が可能な溶材の開発が強く要望されている。また、近年では、海洋構造物は主に海外で建造されており、海外では未だ溶剤として電弧棒の適用箇所が多い。海外における電弧棒の電源は、直流が殆どである。このため、直流電源に適した高張力鋼用低水素系被覆アーク溶接棒、特に低温破壊靭性に優れた低水素系被覆アーク溶接棒の開発が要望されている。
従来、高張力鋼用低水素系被覆アーク溶接棒として、以下の技術が開発されている。特許文献1には、低Ni鋼及び780MPa級以上の高張力鋼等の低温割れに敏感な鋼材の溶接に使用するのに好適の低水素系被覆アーク溶接棒が記載されている。この従来技術は、特に、破壊靭性が良好である低酸素系であって、得られる溶接金属の水素量が5ml/100g以下である超低水素系被覆アーク溶接棒に関するものである。しかし、この従来技術は、CTOD試験の温度、即ち破壊靭性を考慮した温度が−10℃までと高く(不十分であり)、−40℃という極低温における破壊靭性を向上させようとするものではない。また、この従来技術は、直流電源の使用については、何ら考慮されていない。つまり、この特許文献1に記載の低水素系被覆アーク溶接棒は交流電源を使用したものであり、この低水素系被覆アーク溶接棒を直流電源を使用した溶接にそのまま適用できるものではない。
また、特許文献2は、高張力鋼、例えば590MPa級以上の高張力鋼の溶接に際し、低温靭性と応力除去焼鈍後の破壊靭性の優れた溶接金属が得ることを目的として被覆アーク溶接棒に関するものである。しかし、破壊靭性試験(CTOD試験)の温度が−20℃までと高く(不十分であり)、−40℃という極低温における破壊靭性を向上させようとするものではない。また、この従来技術も、直流電源の使用については、何ら考慮されていない。
特許文献3は、溶接金属の良好な破壊靭性を得ることを目的として、HT60級以上の高張力鋼及び低Ni鋼用の低水素系被覆アーク溶接棒が開示されている。しかし、特許文献3に記載の技術においては、−20℃から−60℃における低温衝撃値は従来技術に比して向上しているものの、低温におけるCTOD試験は実施しておらず、その破壊靭性の良否は不明である。また、この従来技術も、直流電源の使用については、何ら考慮されていない。
特許文献4は、溶接金属の低温靭性を向上させることを目的として、HT60級以上の高強度な溶接金属を得るための低水素系被覆アーク溶接棒が開示されている。しかし、特許文献4も、−40℃でのVノッチ衝撃試験の衝撃値は、従来の溶接棒よりも向上しているものの、低温におけるCTOD試験は実施しておらず、その破壊靭性の良否は不明である。また、この従来技術も、直流電源の使用については、何ら考慮されていない。
特許第3154661号公報 特開平8−257791号公報 特公平8−29431号公報 特許第3026899号号公報
上述のごとく、従来技術においては、−40℃におけるCTOD値(破壊靭性値)の向上を図った低温破壊靭性値が優れた低水素系被覆アーク溶接棒は未だ開発されておらず、また、直流電源用の低温破壊靭性に優れた低水素系被覆アーク溶接棒は提案されていない。この直流電源を使用した際に生じる問題点の認識も、従来、全くなされていないのが実情である。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、低温におけるCTOD値が優れており、良好な低温破壊靭性を示すと共に、590MPa級以上の高張力鋼用の溶接材料として好適であり、直流用溶接材料として好適な低水素系被覆アーク溶接棒を提供することを目的とする。
本発明に係る低水素系被覆アーク溶接棒は、
鋼心線に被覆剤が塗布されている低水素系被覆アーク溶接棒において、
前記鋼心線は、鋼心線全質量比で、Cを0.05質量%超0.10質量%以下含有すると共に、Pを0.010質量%以下、Sを0.010質量%以下、Nを0.005質量%以下に規制し、
前記被覆剤は、被覆剤全質量比で、金属炭酸塩をCO換算で15乃至28質量%、金属弗化物をF換算で4乃至9質量%、SiOを4.0乃至9.0質量%、TiOを0.5乃至5.0質量%、金属単体又は合金としてMgをMg換算で0.5乃至3.0質量%、Siを1.0乃至7.0質量%、Mnを0.5乃至5.0質量%、Niを2.0乃至10.0質量%、Tiを0.3乃至3.0質量%、Bを0.05乃至0.20質量%、Feを5.0乃至20.0質量%含有すると共に、Alを2.0質量%以下、Moを0.1質量%以下、Crを0.1質量%以下に規制し、更に上記以外のアーク安定剤、スラグ生成剤、粘結剤を含有し、
前記被覆剤の被覆率は、溶接棒全質量あたりの前記被覆剤の質量比で25乃至45質量%であることを特徴とする。
この低水素系被覆アーク溶接棒において、
前記被覆剤のうち、
酸性酸化物として、前記SiO、前記TiO、前記Alの総量が12質量%以下であることが好ましい。
本発明によれば、低水素系被覆アーク溶接棒の鋼心線及び被覆剤の組成を適切に規定することにより、590MPa級以上の高張力鋼を対象として優れた低温破壊靭性が得られる。よって、各種鋼構造物に対する溶接継手の信頼性を著しく向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。従来より、日本では手溶接の溶接電源は交流電源が広く普及している。それに伴い、交流電源用の溶接棒に関しては、数多く提案されてきた。一般的に、交流電源用として設計された溶接棒を直流電源にて使用すると、Si,Mn,及びCといった合金元素の溶接金属への歩留りが低下し、強度と靭性が低下することが分かっている。また、磁気の影響を受けやすいために、溶接作業性が劣化する。従って、交流電源用の溶接棒をそのまま直流電源用に使用できるものではない。これらの問題点を解決すべく、本発明者は、心線と被覆剤の成分のバランスを鋭意実験研究した結果、直流電源用の溶接棒として使用する鋼心線の炭素量が、被覆剤中に含まれる炭素量に比べて、溶接金属の酸素量に大きく影響することを見出した。これは従来無い知見である。即ち、本発明者等は、鋼心線Cを0.05質量%超0.10質量%以下に規定することにより、溶接金属中の酸素量が効果的に低下し、溶接作業性及び機械性能が良好になることを見出した。
また、590MPa級以上の高張力鋼の溶接部において、−40℃におけるCTOD値(低温破壊靭性)を確保するために、種々の合金元素について検討を重ねた結果、以下に示す条件が必須となることを見出した。即ち、第1に、靭性低下元素をなるべく含まずに溶接金属の強度を確保すること、第2に、−40℃における破壊靭性を確保するために溶接金属組織をより微細化することが必要である。
そこで、本願発明者等がこれらの条件を満足する溶接金属を得ることができる被覆アーク溶接棒について種々実験研究を重ねた結果、以下に示す手段が有効であることを見出した。先ず、溶接部の−40℃におけるCTOD値(低温破壊靭性)を確保するために、被覆剤成分に、Crを0.10質量%以下、Moを0.10質量%以下に規制し、Siを1.0乃至7.0質量%に規制することで、靭性の低下を防止すると共に、Mnを0.5乃至5.0質量%、Niを2.0乃至10.0質量%に規定することにより、高強度を確保する。また、Bを被覆剤成分に0.05乃至0.20質量%含有することとし、またTiを0.3乃至3.0質量%含有することにより、溶接金属組織を微細なアシキュラーフェライト化し、−40℃におけるCTOD値(破壊靭性)を高めた。
以下、本発明における低水素系被覆アーク溶接棒について、先ず、鋼心線中に含有される成分の添加理由及び組成限定理由について説明する。
「C:0.05質量%超0.10質量%以下」
鋼心線中のCの含有量は、本発明における重要な要素のひとつである。直流電源用の溶接棒として使用する鋼心線の炭素量が、被覆剤中に含まれるC炭素量に比べて溶接金属の酸素量に大きく影響することを見出した。即ち、鋼心線中のC含有量が高いと、溶接金属の酸素量を低減でき、溶接金属の靭性が向上する。従来は、特許文献1乃至3に記載されているように、鋼心線の炭素含有量は低いほうが、靭性向上に好ましいと考えられており(鋼心線の質量あたり0.05質量%以下:特許文献1乃至3参照)、炭素含有量が低い鋼心線が使用されてきたが、直流電源での溶接においては、むしろある程度の炭素を含有していることが、靭性向上に好ましいことを、本発明者等が見出した。鋼心線中のCの含有量が鋼心線全質量あたり0.05質量%以下であると、靭性向上の効果が小さいと共に、直流電源における脱炭作用により、溶接金属中のC量が低下して強度向上作用が働かない。また、Cが0.10質量%を超えると、溶接金属中のCが0.08質量%を超えて、高炭素マルテンサイトを生成するので、溶接金属の靱性が低下する。また、溶接金属の高温割れも発生しやすくなる。従って、鋼心線中のC含有量は鋼心線全質量あたり0.05質量%超0.10質量%以下に規定する。
「N:0.005質量%以下」
鋼心線中の不可避的不純物であるNが鋼心線全質量あたり0.005質量%を超えると、溶接金属中のNが0.008質量%を超えて、溶接金属の内部歪みが増加するので、靱性が低下する。従って、鋼心線全質量あたりの鋼心線中のNは0.005質量%以下に規制する。
「P:0.010質量%以下、S:0.010質量%以下」
P及びSは溶接時に最終凝固部に偏析して溶接金属の靱性を劣化させると共に、高温割れを発生させる。このため、鋼心線のP及びSは極力低いことが望ましいが、P及びSの含有量を少なくしようとすると、鋼心線の製造コストが上昇する。このため、溶接金属の低温靱性に影響の少ない範囲として、P及びSの含有量を夫々0.010質量%以下とする。
なお、鋼心線は通常、炭素鋼心線を使用するが、必要に応じて、Si,Mn、Ti等の脱酸性元素並びにNi、Cu、Nb及びV等の元素を適量添加することができる。
次に、被覆剤中に含有される成分の添加理由及び組成限定理由について説明する。
「金属炭酸塩(CO換算):15乃至28質量%」
金属炭酸塩は、溶接金属中のN及び水素量を低減させることができる成分である。被覆剤中の金属炭酸塩が被覆剤全質量あたりCO換算で15質量%未満であると、COのシールド効果が不足して、溶接金属中のN量を0.008質量%以下にすることができないので、良好な耐割れ性及び靱性を得ることができない。即ち、溶接金属の優れた耐割れ性及び靭性を得るためには、溶接金属中のN量を0.008質量%以下にする必要があるが、このためには、溶接時のシール性を高める必要がある。そこで、金属炭酸塩の含有量を被覆剤全質量あたりCO換算で15質量%以上とする。一方、被覆剤中の金属炭酸塩の含有量がCO換算で28質量%を超えると、スラグの粘性が過度となるので、立向溶接が困難になる。従って、被覆剤全質量あたりの被覆剤中の金属炭酸塩は、CO換算で15乃至28質量%とする。金属炭酸塩は炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム等で添加する。
「金属フッ化物(F換算):4乃至9質量%」
金属フッ化物は、スラグの粘性を調整して、良好な溶接作業性を得ることができる成分である。被覆剤中の金属フッ化物がF換算で4質量%未満であると、スラグの粘性が高くなりすぎてビード形状が劣化する。一方、被覆剤中の金属フッ化物がF換算で9質量%を超えると、アークが不安定になるので望ましくない。従って、被覆剤全質量あたりの被覆剤中の金属フッ化物は、F換算値で4乃至9質量%とする。金属フッ化物はフッ化カルシウム、フッ化ナトリウム、フッ化バリウム、フッ化アルミニウム等で添加する。
「Mg:0.5乃至3.0質量%」
Mgは溶接金属中の酸素を低減させ、前述の如く、溶接金属の靭性を高める効果が極めて大きい元素である。被覆剤中のMgが被覆剤全質量あたり0.5質量%未満であると、溶接金属中の酸素量を200ppm以下にすることが困難になるので、靱性が低下する。一方、被覆剤中のMgが3.0質量%を超えると、アークの拡がりが劣化して溶接が困難になる。従って、被覆剤全質量あたりの被覆剤中のMgは0.5乃至3.0質量%とする。Mgは、金属マグネシウム、アルマグ、又はニッケルマグネシウム等で添加することができる。
「Si:1.0乃至7.0質量%」
Siは脱酸性元素である。また、Siは溶接時における溶融プールと母材の濡れ性を改善し、溶接作業性を改善する作用がある。Siの含有量が1.0質量%未満では、脱酸効果が弱く、溶接金属に気孔が発生しやすくなり、溶接作業性の改善効果を得られない。一方、Siの含有量が7.0質量%を超えると、粒界に低融点酸化物を析出させて、耐割れ性及び靭性を劣化させる。従って、Siの含有量は1.0乃至7.0質量%とする。Siは、Fe−Si等で添加する。
「Mn:0.5乃至5.0質量%」
Mnは脱酸元素であると共に、フェライト変態温度を下げてフェライト粒を微細化し、強度及び靭性を高める元素でもある。Mnの含有量が0.5質量%未満では高強度及び高靭性を得ることができない。一方、Mnの含有量が5.0質量%を超えると、溶接金属がラス状組織を呈し、溶接金属の靭性をかえって劣化させる。従って、Mnの含有量は0.5乃至5.0質量%とする。このMnは金属Mn、Fe−Mn、Fe−Si−Mn等で添加する。
「Ni:2.0乃至10.0質量%」
Niは強度及び靭性とを高める元素である。Niの含有量が2.0質量%未満では、高靭性の溶接金属を得ることができない。一方、Niの含有量が10.0質量%を超えると、溶接金属の強度が高くなりすぎて、靭性が低下する。従って、Niの含有量は2.0乃至10.0質量%とする。このNiは金属Ni、Ni−Mg、Fe−Ni等で添加する。
「Ti:0.3乃至3.0質量%」
Tiは脱酸性元素であると共に、溶接金属の強度の向上に有効である。また、Tiは微細な球状酸化物を生成して、溶接金属の組織の微細化に有効である。Tiの含有量が0.3質量%未満では、十分な脱酸性及び溶接金属の強度の向上効果を発現しない。一方、Tiの含有量が3.0質量%を超えると、溶接金属中のTi量が多くなり過ぎるため、強度及び硬度が過度に高くなり、溶接金属の靭性が低下する。従って、Tiの含有量は0.3乃至3.0質量%とする。TiはFe−Ti及び金属Ti等で添加する。
「B:0.05乃至0.20質量%」
Bは粒界フェライトの抑制に有効であり、焼入れ性が強い元素である。Bの含有量が0.05質量%未満では、Bによる粒界フェライトの抑制効果が働かず、溶接金属の金属組織が粗くなる。一方、Bの含有量が0.20質量%を超えると、溶接金属が粗大なラス状組織を呈して靭性が劣化する。従って、Bの含有量は0.05乃至0.20質量%に規定する。Bは、Fe−B、Fe−Si−B、金属B等で添加する。
「Cr:0.1質量%以下」
Crは0.1質量%を越えると溶接金属の焼入れ硬化性、δフェライト相の晶出を生じ、低温じんの劣化が著しくなるのでCrの含有量を0.1質量%以下に規制する。金属Cr等で添加する。
「Mo:0.1質量%以下」
MoはCr同様にδフェライト相を晶出させ、低温靭性の劣化が著しくなるので、Moの含有量を0.1質量%以下に規制する。Moは金属Mo等で添加する。
「Fe:5.0乃至20.0質量%」
Feは溶接作業性及び溶接効率に影響する元素である。Feの含有量が5.0質量%未満になると溶接効率が低下し、またアークがばたつき、溶接作業性が低下する。また、Feの含有量が20.0質量%を超えると、シールド効果が低下して、溶接作業性が低下する。このため、Fe含有量は5.0乃至20.0質量%、好ましくは5.0乃至15.0質量%とする。FeはFe−Mn、Fe−Si、又は鉄粉等で添加する。
「SiO:4.0乃至9.0質量%」
被覆剤中には、粘結剤及びスラグ造滓剤として酸性酸化物であるSiOを添加する必要がある。被覆剤中のSiOが被覆剤全質量あたり9.0質量%を超えると、スラグがガラス状になって、スラグの剥離性が劣化してしまう。一方、被覆剤中のSiOが被覆剤全質量あたり4.0質量%未満であると、粘結剤としての効果を得ることができない。従って、被覆剤全質量あたりの被覆剤中のSiO含有量は4.0乃至9.0質量%とする。
「TiO:0.5乃至5.0質量%」
被覆剤中には、スラグ造滓剤として酸性酸化物であるTiOを添加することができる。被覆剤中のTiOが被覆剤全質量あたり0.5質量%未満になると、溶接作業性が低下する。また、TiOが5.0質量%を超えると、スラグの粘性が低下して、作業性が劣化する。従って、被覆剤中にTiOを添加する場合は、被覆剤全質量あたりのTiO含有量は0.5乃至5.0質量%とする。
「Al:2.0質量%以下」
被覆剤中には、スラグ造滓剤として酸性酸化物であるAlを添加することができる。被覆剤中のAlが被覆剤全質量あたり2.0質量%を超えると、スラグがガラス状になって、スラグの剥離性が劣化してしまう。従って、被覆剤中にAlを添加する場合は、被覆剤全質量あたりのAl含有量は2.0質量%以下とする。
「TiO及びAlからなる群から選択された少なくとも1種の酸性酸化物とSiOとの総量:12.0質量%以下」
被覆剤中には、スラグ造滓剤としてSiOの他に、酸性酸化物であるTiO、Al等を添加することができる。被覆剤中のSiOを含むTiO、Al等の酸性酸化物の総量が、被覆剤全質量あたり12.0質量%を超えると、スラグの塩基度が不足して、溶接金属の酸素量を200ppm以下にすることが困難となるので、靱性が低下する。従って、被覆剤中にTiO、Al等の酸性酸化物を添加する場合、被覆剤全質量あたりのTiO及びAlからなる群から選択された1種又は2種の酸性酸化物とSiOとの総量は12.0質量%以下とする。
次に,本発明における被覆アーク溶接棒の被覆剤の被覆率について説明する。
「被覆率:25乃至45質量%」
被覆アーク溶接棒の被覆率は、数式((被覆剤の質量/溶接棒全質量)×100)により算出される。この被覆率が25質量%未満であると、シールド不足となり、溶接金属中のN含有量及び水素量が増加するので、溶接金属の靱性及び耐割れ性が低下する。一方、被覆率が45質量%を超えると、アーク長が長くなり、アーク切れが発生する。従って、被覆アーク溶接棒の被覆率は25乃至45質量%とする。
以下、本発明に係る低水素系被覆アーク溶接棒の実施例について、その比較例と比較して具体的に説明する。
先ず、下記表1に示す組成を有する鋼心線に種々の化学成分を有する被覆剤を塗布して被覆アーク溶接棒を作製した。なお、本実施例においては、鋼心線の直径を4mmとした。各実施例及び比較例において使用した鋼心線の組成を下記表1に示す。また、本発明の実施例及び比較例の溶接棒における使用した鋼心線の種類、被覆率、被覆剤の組成及びA値を各表2乃至表4に示す。但し、表3及び表5において、その他の欄の成分は、BaO、NaO、LiO、Fe、ZrO等である。
次いで、この被覆アーク溶接棒を使用して溶接し、そのときの溶接作業性を評価すると共に、溶接金属の機械的性能を評価した。本実施例においては、溶接母材として、X開先が形成された板厚が60mmである鋼板を使用し、この鋼板を100℃の温度で予熱した後、開先部に対して下向溶接姿勢で溶接入熱を25kJ/cmとして溶接した。電源は直流電源を使用し、溶接電流150A、アーク電圧23〜25Vの条件で溶接した。このとき、鋼板として、引張強さ610MPa級鋼板を使用した。
機械的性能は溶接金属の0.2%耐力、引張強さ、遷移温度vTrs及び−40℃におけるCTOD値(破壊靱性)により評価した。溶接金属の耐力及び引張強さは、得られた溶接金属から引張試験片を採取して、0.2%伸びに対する荷重を測定すると共に、最大引張強さを測定することにより評価した。また、BS(英国規格)5762に準じて−40℃におけるCTOD(Crack Tip Opening Displacement)を測定した。
これらの試験結果及び評価結果を下記表6及び表7に示す。なお、溶接作業性の評価結果欄において、○は良好、△はやや不良、×は不良であることを示す。
Figure 0005404127
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上記表2乃至表7に示すように、実施例E1乃至E26は鋼心線及び被覆剤中の化学成分、被覆率が本発明の範囲内であるので、溶接作業性が優れていると共に、溶接金属中の水素量及び酸素量が十分に低減されているので、強度及び破壊靱性が優れたものとなった。また、−40℃におけるCTOD値も0.28mm以上と十分に高いものであった。
これに対し、比較例T1は被覆率が本発明範囲の下限未満であり、強度が不足したのでCTOD試験を中止した。比較例T2は被覆率が本発明範囲の上限以上であり、溶接作業性が低下したので試験を中止した。比較例T3は被覆剤中の金属炭酸塩が本発明の規定範囲以下であり、溶接金属の酸素量が増加して破壊靭性が低下した。比較例T4は被覆剤中の金属炭酸塩が本発明の規定範囲の上限を超え、ビード形状が凸状になった。
比較例T5は被覆剤中のフッ化物が本発明の規定範囲の下限未満であり、ビード形状が凸状になった。比較例T6は被覆剤中のフッ化物が本発明の規定範囲の上限を超えるので、アークが不安定となり、溶接作業性が劣化した。
比較例T7は被覆剤中のMgが本発明の規定範囲の下限未満であり、溶接金属の酸素量が高くなり、良好な破壊靭性が得られなかった。比較例T8は被覆剤中のMgが本発明の規定範囲の上限を超えるため、アークが強く、溶接作業性が劣化した。
比較例T9,T11,T13,T15は夫々被覆剤中のSi,Mn,Ni,Tiが本発明の規定範囲の下限未満であり、引張強さが不足した。比較例T10,T12,T14,T16は夫々被覆剤中のSi,Mn,Ni,Tiが本発明の規定範囲の上限を超えるため、引張強さが増すと共に、破壊靭性が劣化した。
比較例T17及びT18は溶接金属中のBが本発明の規定範囲の夫々下限未満及び上限以上であり、組織微細化効果が発揮されず、破壊靭性が劣化した。比較例T19及びT21は夫々被覆剤中のSiO及びTiOが本発明の規定範囲の下限未満であり、スラグ量が少なく、溶接作業性が悪い。また、比較例T20及びT23は、夫々被覆剤中のSiO及びAlが本発明の規定範囲の上限を超えるため、スラグの剥離性が悪くなり、溶接作業性が劣化した。また、比較例T22は被覆剤中のTiOが本発明の規定範囲の上限を超えるため、ビード形状が凸状となって、溶接作業性が劣化した。比較例T24は被覆剤中の酸性酸化物の合計量が本発明の規定範囲の上限を超えるため、溶接金属中の酸素量が増加して、破壊靭性が劣化した。
比較例T24及びT25は夫々被覆剤中のCr及びMoが上限を超えるため、低温靭性及び破壊靭性が低かった。比較例T26は鋼心線中のCが本発明範囲の下限以下であり、引張強さが不足すると共に、溶接金属の酸素量が増加したため、CTOD試験を中止した。また、比較例T27乃至T30は夫々鋼心線中のC,P,S,Nが本発明範囲の上限を超えるため、低温靭性及び破壊靭性が劣化した。上述の比較例T1乃至T30は、−40℃におけるCTOD値が最大でも0.14mmであり、本発明の−40℃におけるCTOD値よりも極めて低いものであった。

Claims (2)

  1. 鋼心線に被覆剤が塗布されている低水素系被覆アーク溶接棒において、
    前記鋼心線は、鋼心線全質量比で、Cを0.05質量%超0.10質量%以下含有すると共に、Pを0.010質量%以下、Sを0.010質量%以下、Nを0.005質量%以下に規制し、
    前記被覆剤は、被覆剤全質量比で、金属炭酸塩をCO換算で15乃至28質量%、金属弗化物をF換算で4乃至9質量%、SiOを4.0乃至9.0質量%、TiOを0.5乃至5.0質量%、金属単体又は合金としてMgをMg換算で0.5乃至3.0質量%、Siを1.0乃至7.0質量%、Mnを0.5乃至5.0質量%、Niを2.0乃至10.0質量%、Tiを0.3乃至3.0質量%、Bを0.05乃至0.20質量%、Feを5.0乃至20.0質量%含有すると共に、Alを2.0質量%以下、Moを0.1質量%以下、Crを0.1質量%以下に規制し、更に上記以外のアーク安定剤、スラグ生成剤、粘結剤を含有し、
    前記被覆剤の被覆率は、溶接棒全質量あたりの前記被覆剤の質量比で25乃至45質量%であることを特徴とする低水素系被覆アーク溶接棒。
  2. 前記被覆剤のうち、
    酸性酸化物として、前記SiO、前記TiO、前記Alの総量が12質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の低水素系被覆アーク溶接棒。
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